説明

プリンタ及びプログラム

【課題】用紙の位置検出を行うためのセンサの検査を簡便に行うことを可能とする。
【解決手段】プリンタは、ユーザから受け付けたセンサの検査指示(S3:YES)に応じて、搬送経路に用紙を搬送した際のセンサの出力値を測定し(S7)、測定されたセンサの出力値が、搬送された用紙の位置を検出できる値であるか否かを示す、センサの検査結果を表示する(S9)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタ及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ラベルなどの用紙にバーコード等を印字するプリンタにはラベル位置などを正確に検出するためのフォトセンサなどのセンサを備えるものがある。このプリンタでは、用紙に印刷されたパターンをフォトセンサで検出した検出信号に基づいて、用紙の位置検出を行っている(特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上記プリンタに備えられたフォトセンサを検査する場合には、検査結果を用紙に印刷していた。したがって、フォトセンサを検査する都度、検査結果を用紙に印刷しなければならず、用紙に印字するための時間が必要となることから、使い勝手が悪かった。
【0004】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、用紙の位置検出を行うためのセンサの検査を簡便に行うことを可能とするプリンタ及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のプリンタは、用紙の搬送経路に設けられ、当該搬送経路における用紙の位置の検出に用いるセンサと、前記センサの検査指示をユーザから受け付ける受付手段と、前記検査指示に応じて、前記搬送経路に用紙を搬送した際の前記センサの出力値を測定する測定手段と、測定された前記センサの出力値が、予め設定された設定値との比較から、搬送された前記用紙の位置を検出できる値であるか否かを示す、前記センサの検査結果を表示する表示手段と、を備えることを特徴とする。
【0006】
また、本発明のプログラムは、用紙の搬送経路に設けられ、当該搬送経路における用紙の位置の検出に用いるセンサ、当該センサの検査指示をユーザから受け付ける受付手段を備えるプリンタを制御するコンピュータを、前記検査指示に応じて、前記搬送経路に用紙を搬送した際の前記センサの出力値を測定する測定手段と、測定された前記センサの出力値が、予め設定された設定値との比較から、搬送された前記用紙の位置を検出できる値であるか否かを示す、前記センサの検査結果を表示する表示手段と、として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、用紙の位置検出を行うためのセンサの検査を簡便に行うことを可能とする、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、本実施形態にかかるプリンタの外観を示す斜視図である。
【図2】図2は、カバーが開いた状態のプリンタの外観を示す斜視図である。
【図3】図3は、用紙搬送経路を示す模式図である。
【図4】図4は、プリンタの制御系を示すブロック図である。
【図5】図5は、プリンタ制御部の構成を示すブロック図である。
【図6】図6は、プリンタの動作の一例を示すフローチャートである。
【図7】図7は、表示画面の一例を示す図である。
【図8】図8は、センサ出力と閾値とが表示された画像の一例を示す図である。
【図9】図9は、センサ出力と閾値とが表示された画像の一例を示す図である。
【図10】図10は、センサ出力と閾値とが表示された画像の一例を示す図である。
【図11】図11は、センサ出力と閾値とが表示された画像の一例を示す図である。
【図12】図12は、変形例にかかるプリンタの動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に図1ないし図11を参照して、この発明にかかるプリンタ及びプログラムの最良な実施の形態を詳細に説明する。本実施形態では、台紙に複数のラベルが添付されたラベル用紙を巻き取った用紙ロールを内部に収納し、サーマルヘッドによりバーコードなど印刷を行う感熱式のプリンタを例示する。なお、プリンタの種別は、上述した感熱式のプリンタに限定するものではなく、インクジェット式であってもよい。
【0010】
プリンタの概略構造について図1、図2を参照して説明する。図1は、本実施形態にかかるプリンタ101の外観を示す斜視図である。図2は、カバーが開いた状態のプリンタ101の外観を示す斜視図である。
【0011】
プリンタ101は、直方体形状の外観形状を有しており、プリンタ101の印字機能、用紙送り機能をなす印字機構300(図4参照)及び電源となる充電池270(図4参照)などは、ハウジング102内に収納されている。本実施形態においては、充電池270としてリチウムイオン電池を使用している。ハウジング102は、台紙に複数のラベルL(図2参照)が貼付されたラベル用紙PTを巻き取った用紙ロールPRを収納する内部構造を有しており、用紙ロールPRを内部に導入できるように上面に開口部106が形成されている。開口部106にはカバー107が回動自在に配置されている。開口部106は、カバー107を開閉することにより開状態又は閉状態にされる。
【0012】
なお、ハウジング102には、カバー107の開閉状態を検知するカバー開閉センサ50(図4参照)が設けられている。カバー開閉センサ50は、機械式センサであるマイクロスイッチで構成されており、カバー107がハウジング102から開放され、開口部106が開放された状態では電流が流れないオフ状態となる。一方、カバー107が開口部106を覆った状態では電流が流れるオン状態となる。なお、このカバー開閉センサ50は、上述したマイクロスイッチに限られるものではなく、光センサを備えた非接触式スイッチなども使用することができる。
【0013】
カバー107は、開口部106の一辺をなすハウジング102の奥側辺108に取り付けられている。カバー107を閉じた状態において、カバー107の先端である外側辺111と、開口部106の一辺である手前側辺109との間には、プリンタ101の幅方向に印字されたラベル用紙PTを取り出すための細長い隙間部が形成される。この隙間部は、用紙排出口110として機能する。
【0014】
また、ハウジング102の一側面には、各種のコネクタ(例えばUSB(Universal Serial Bus)コネクタなど)を有する接続コネクタ部103及び充電池270の着脱を可能とするバッテリー収納部104が配置されている。
【0015】
用紙排出口110から排出されたラベル用紙PTをカットするため、用紙排出口110を構成するハウジング102の手前側辺109やカバー107の外側辺111は、鋭利な形状に形成されている。
【0016】
ハウジング102の内部には、用紙ロールPRを着脱自在に収納可能な用紙収納部105が形成されている。用紙ロールPRは、ロール軸をプリンタ101の幅方向に向けた状態で用紙収納部105に収納され、プラテンローラ117によって引き出されて用紙排出口110(図1参照)に向けて搬送される。このプラテンローラ117に対向してサーマルヘッド112が配置されている。
【0017】
サーマルヘッド112は、下方に配置されたヘッドブラケット115に着脱できるように配置されている。ヘッドブラケット115は、ハウジング102に固定され、サーマルヘッド112をプリンタ101の奥側上方に付勢する。また、サーマルヘッド112のプリンタ101の奥側には、ヘッドカバー116が隣接して配置される。ヘッドカバー116は、ハウジング102に必要に応じて装着され、サーマルヘッド112を付勢してサーマルヘッド112の振動を防止する。
【0018】
サーマルヘッド112は、所定の複数の密度で発熱素子列114が一列に配置されて構成されている。サーマルヘッド112は、ヘッド制御部133(図4参照)の制御に基づいて発熱素子列114が発熱することで、ラベル用紙PTのラベルLを加熱し印字を行う。サーマルヘッド112はヘッドブラケット115に着脱自在に配置され、例えば200dpiのものと、300dpiのものとを選択して配置することができる。
【0019】
また、ハウジング102の内部には、駆動ギア119が配置されている。駆動ギア119は、モータ制御部134(図4参照)に制御されて駆動するステッピングモータ131(図4参照)を駆動源として回動する。
【0020】
カバー107において、プラテンローラ117の近傍には、用紙抑えローラ118が配置されている。プラテンローラ117及び用紙抑えローラ118は、いずれもプリンタ101の幅方向に回転軸を向けて回動自在となっている。
【0021】
プラテンローラ117は、カバー107が閉じられた状態でサーマルヘッド112の発熱素子列114と接する位置に位置決めされてカバー107に配置されている。プリンタ101の正面側からみてプラテンローラ117の左側には、プラテンローラ117と一体に回動する従動ギア119aが接続されている。
【0022】
従動ギア119aは、カバー107が閉じられた状態になると駆動ギア119と噛み合い、駆動ギア119に駆動される。用紙抑えローラ118は、カバー107が閉じられた状態でヘッドカバー116と接する位置に位置決めされるようにカバー107に接続されている。カバー107が閉じられると、カバー107に取り付けられている従動ギア119aは、駆動ギア119と噛合し、従動ギア119aに連結されたプラテンローラ117を回転駆動する。本実施形態において、駆動ギア119、従動ギア119aとは変速機132(図4参照)を構成する。
【0023】
本実施形態では、用紙ロールPRは、用紙収納部105内に配置され、レバー122で取り付け/取り外し可能に配置され、その間隔を用紙ロールPRの間隔にあわせて変更できる2枚のガイドフェンス121の間に配置されている。
【0024】
また、ハウジング102には、外部電源からの直流電力を入力する直流電力入力部210が配置されている。この直流電力入力部210にACアダプタ400のプラグ404が差し込まれることで、プリンタ101には直流電力が供給される。
【0025】
ACアダプタ400は、プリンタ101と別体に形成され、外部の商用電力コンセントに差し込まれて、直流電力をプラグ404から出力する。ACアダプタ400は、内部に直流変換回路を備えた本体401と、本体401に取り付けられたコンセントプラグ402と、直流電力出力用のケーブル403と、プラグ404とを備える。例えば、ACアダプタ400は、コンセントプラグ402から入力されたAC100Vの電力をケーブル403先端のプラグ404にDC20Vとして出力する。
【0026】
なお、直流電力入力部210から直流電力を供給する装置としては、汎用ACアダプタの他、カーアダプタ(入出力12V)、DC−DCコンバータ(入力10〜60V、出力20V)等を使用してもよい。プラグ404を直流電力入力部210に接続することにより、プリンタ101に直流電力が供給され、プリンタ101の駆動や充電池270の充電が可能な状態になる。
【0027】
加えて、ハウジング102には、表示・操作部150が設けられている。表示・操作部150には、電源スイッチ151と、ユーザが紙送りなどを指示するための紙送りボタン152と、ユーザが紙送りの一時停止などを指示するための一時停止ボタン153と、充電池270の充電状態をユーザに報知するためのインジケータ154と、LCD155(Liquid Crystal Display)と、通信用窓156とが設けられている。概略的には、プリンタ101は、通信用窓156及び通信インタフェース140(図5参照)を介した赤外線通信や、接続コネクタ部103及び通信インタフェース140を介したデータ通信によって、外部機器とのデータ送受信を実行できる。例えば、このデータ送受信によって、バーコードなどの印字データを外部機器から受信し、RAM13やフラッシュメモリ14(いずれも図5参照)に蓄積して印字することができる。外部機器は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、携帯電話機、ハンディターミナル等であって、ユーザによる操作入力などに応じて各種演算処理を実行する情報機器であってよい。
【0028】
次に、用紙収納部105とサーマルヘッド112とを結ぶ用紙搬送経路について図3を参照して説明する。図3は、用紙搬送経路を示す模式図である。
【0029】
図3に示すように、用紙収納部105とサーマルヘッド112とを結ぶ用紙搬送経路中には、搬送される用紙の位置を検出するセンサであるラベルセンサ51が設けられている。具体的には、ラベルセンサ51は、ラベル用紙PTの台紙に添付されたラベルLの位置を光の明暗によって検出するフォトセンサである。ラベルセンサ51は、ラベル用紙PTの台紙に添付されたラベルL間のギャップを検出するための透過型センサでもよいし、ラベル用紙PTの台紙に貼付されたラベルLを検出するための反射型センサでもよい。ラベルセンサ51はプリンタ制御部135(図4参照)に接続されている。プリンタ制御部135は、ラベルセンサ51の出力値と予め設定された閾値(設定値)とを比較して明暗を区別することで、ラベルLを検出している。また、ラベルセンサ51は、搬送されるラベルLの位置を検出するだけでなく、用紙上の所定位置に印刷するために用紙上に予め設けられたブラックマークを検出してもよい。
【0030】
次に、プリンタ101の制御系について説明する。ここで、図4はプリンタ101の制御系を示すブロック図である。
【0031】
図4に示すように、プリンタ101の印字機構300は、サーマルヘッド112にストローブ信号、印字信号を含む印字制御信号を出力するヘッド制御部133と、ステッピングモータ131に駆動パルス信号を出力するモータ制御部134とを備えている。そして、プリンタ制御部135は、カバー開閉センサ50、ラベルセンサ51、表示・操作部150、印字機構300など、装置全体を制御する。
【0032】
また、プリンタ101の印字機構300は、ヘッドブラケット115に取り付けられたサーマルヘッド112が300dpiのものであるか、200dpiのものであるかを検出する印字密度検出部136を備えている。
【0033】
ここで、図5は、プリンタ制御部135の構成を示すブロック図である。図5に示すように、プリンタ制御部135は、各種の演算処理を実行して各部を中央制御するCPU11(CPU:CentralProcessing Unit)を有している。このCPU11には、RAM13(RAM:Random Access Memory)及び電源を切っても記憶内容を保持することができる不揮発性メモリであるフラッシュメモリ14がシステムバス15を介して接続されている。
【0034】
フラッシュメモリ14は、プリンタ101の動作プログラムや各種設定情報を記憶する。CPU11は、フラッシュメモリ14に記憶された動作プログラムをRAM13の作業領域に展開して実行することにより各部を制御する。動作プログラムには、後述するラベルセンサ51の検査処理を行うためのプログラムも含まれている。
【0035】
RAM13は、各種の可変情報を一時的に記憶する。例えば、RAM13の一部の領域は、ラベル用紙PTのラベルLに印刷される印字データ(画像データ)が展開される印刷バッファとして利用される。印字データは、外部機器から受信した印刷対象となるデータである。なお、印字データは、フラッシュメモリ14に記憶されたものであってもよい。
【0036】
また、CPU11には、通信インタフェース140、表示コントローラ141、キーコントローラ142、センサコントローラ143がシステムバス15を介して接続されている。表示コントローラ141は、CPU11の制御のもとで、表示・操作部150のLCD155における表示(バッテリ残量、電波受信状況、ラベルセンサ51の検査結果など)を制御する。キーコントローラ142は、CPU11の制御のもとで、表示・操作部150の電源スイッチ151、紙送りボタン152、一時停止ボタン153などからのキー入力を制御する。センサコントローラ143は、CPU11の制御の下で、カバー開閉センサ50やラベルセンサ51などのセンサ類からの入力を制御する。
【0037】
通信インタフェース140は、接続コネクタ部103や通信用窓156などを介し、ホストコンピュータなどの外部の機器と通信を行うためのインタフェースである。通信インタフェース140は、例えばIrDA等の赤外線通信、USB、無線LAN(Local Area Network)、RS−232C、Bluetooth(登録商標)等により構成され、ホストコンピュータに設けられた通信インタフェースとの通信が可能である。
【0038】
図4に戻り、プリンタ101は、ハウジング102の内部に電力制御回路200を備える。電力制御回路200は、表示・操作部150の電源スイッチ151のON/OFFに従って、ACアダプタ400等を介した外部の商用電力コンセントからの電力又は充電池270からの電力の供給/遮断をソフト的に制御する。ここでいうソフト的とは、プリンタ101の制御信号によって電力の供給/遮断を制御することを意味する。
【0039】
電力制御回路200は、直流電力入力部210と、電圧変更部220と、電力監視部230と、電力制御部240と、電力遮断部250と、電源切替部260と、システム電源供給回路280とを備える。
【0040】
電圧変更部220は、直流電力入力部210から入力された所定電圧範囲(例えば10V〜25V)の直流電力の電圧を充電池270の充電に適した電圧(例えば8.4V又は16.8V:充電池の仕様により異なる)に変更する。本実施形態では、充電池270はリチウムイオン充電池であるので、CC/CV充電方式、すなわち、外部DC電圧を降圧して、電流電圧一定充電を行う。
【0041】
また、電圧変更部220は、充電に際して、充電電圧、電流を可変にすることや、再充電の閾値を調整することにより、電池の寿命を延ばすことができる長寿命モードに設定することができる。電力監視部230は、直流電力入力部210からの直流電力の電圧を監視する。電力遮断部250は、電力監視部230が検出した直流電圧が所定範囲(例えば10V〜25V)から外れた場合、直流電力入力部210からの直流電力を遮断状態にする。電源切替部260は、システム電源供給回路280に供給する電力を直流電力入力部210からの電力及び充電池270からの電力のうちの一方に切り替える。
【0042】
電力制御部240は、電力遮断部250及び電源切替部260に対して以下の制御を行う。まず、電力監視部230の検出結果に基づいて、直流電力入力部210からの直流電力が所定範囲(例えば10V〜25V)であるとき、電源切替部260を動作させ、直流電力入力部210からの直流電力を電圧変更部220に導通させる。これにより、電圧変更部220から充電池270に充電用の直流電力(例えば8.4V)を供給する。この状態で、システム電源供給回路280にも直流電力入力部210からの電力が供給される。
【0043】
また、電力制御部240は、外部から直流電力が直流電力入力部210に供給されている状態でプリンタ制御部135からの印字信号を受けると、電源切替部260を作動させて印字機構300の駆動電力を充電池270の電力とする。これにより、印字指示があったとき印字機構300への直流電力入力部210からの電力は遮断される。ただし、プリンタ制御部135への電力は、直流電力入力部210からの電圧が所定範囲であるときには直流電力入力部210から供給されるものとする。
【0044】
更に、電力制御部240は、印字指示がないときでも、電力監視部230で検出された直流電力の電圧が充電池270の電圧より低いとき、電源切替部260を駆動してシステム電源供給回路280への電力を充電池270から供給する。
【0045】
システム電源供給回路280は、プリンタ制御部135を介して、印字機構300、カバー開閉センサ50、ラベルセンサ51及び表示・操作部150などの各部に電力を供給する。印字機構300のサーマルヘッド112には、許容電圧の範囲で電力を印加する。すなわち、プリンタ101が印刷を行うときには、電力遮断部250により、直流電力入力部210からの電力は遮断されている他、電源切替部260により、充電池270からの電力が供給されており、サーマルヘッド112の許容電圧を超える電圧は供給されない。
【0046】
また、システム電源供給回路280は、プリンタ制御部135、カバー開閉センサ50、ラベルセンサ51及び表示・操作部150などを駆動する電力(例えば電圧、5V、3.5V、3.3V、1.5V等)を供給する。このように、システム電源供給回路280は、外部直流電力及び充電池270の電圧の範囲で適正に動作できるように各部への動作入力電圧が設定されている。なお、ラベルセンサ51などに供給する電力は、後述するキャリブレーションで設定されたものであってよい。例えばキャリブレーションにより3.3Vから3.5Vに供給する電力が変更された場合は、変更後の電力である3.5Vがラベルセンサ51に供給される。
【0047】
システム電源供給回路280は、充電池270及び直流電力入力部210からの直流電力で駆動する各電源系のオン、オフの制御を行う。すなわち、システム電源供給回路280は、直流電力入力部210に直流電力が供給されている状態では直流電力入力部210からの直流電力をプリンタ制御部135に供給し、直流電力入力部210に直流電力が供給されていない状態では充電池270からの直流電力をプリンタ制御部135に供給する。
【0048】
また、システム電源供給回路280は、電力制御部240によって、プリンタ制御部135への充電池270からの直流電力が供給されたとき、この直流電力をプリンタ制御部135経由で印字機構300に供給する。
【0049】
なお、プリンタ制御部135は、印字機構300の制御を行う他、電力供給に際しては、電力制御回路200及びシステム電源供給回路280からの情報を取得し、電圧変更部220及びシステム電源供給回路280が充電できる条件であるとき、電力制御部240に充電開始の指示を送る。
【0050】
また、プリンタ制御部135は、表示・操作部150によるユーザの操作や、外部直流電力が供給されるか否かなどの状況に応じて、プリンタ101をさまざまな状態モードに設定する。モードとしては、サーマルヘッド112による印刷が直ちに行われるインラインモード、表示・操作部150によるユーザの操作を受け付けて各種設定を行うオンラインモード、電力消費を低減するためシステムを省エネルギー状態としたスリープモード、サーマルヘッド112で印字を行う印字モード、充電池270を充電する充電モード、充電池270の寿命を縮めることがない低電圧で充電を行う長寿命充電モードが設定されている。
【0051】
各モードへの移行は以下のように制御されている。まず、充電池270での駆動時において、インラインモードから所定時間経過した後にスリープモードに入る。スリープモードでは、不要な機能部の電源を閉じ、通信インタフェース140の待ち受けのみを行う。スリープモードであるとき、印字機構300を動作する必要が出た場合や、通信インタフェース140の送受信が発生した場合は、通常のインラインモードに戻す。
【0052】
また、外部からの直流電力の供給時においては、スリープモードには入らず、通常のインラインモードとする。これにより、印字モードへの起動を速くできる。インラインモードでは、通信インタフェース140の待ち受けを行いつつ、電圧変更部220で充電池270の充電制御を行う。また、インラインモードにおいて、表示・操作部150によりユーザからの所定の操作を受け付けた場合はオンラインモードに入る。オンラインモードでは、表示・操作部150で受け付けたユーザの操作に応じて、印字設定、ラベルセンサ51などのセンサの検査及びそのキャリブレーションなどの各種設定を行う。また、オンラインモードにおいて、表示・操作部150によりユーザからの所定の操作を受け付けた場合はインラインモードに戻る。
【0053】
このようなプリンタ101では、用紙収納部105に用紙ロールPRを収納してラベル用紙PTを引き出して、カバー107を閉じると、引き出されたラベル用紙PTはサーマルヘッド112及びプラテンローラ117の間に挟まれ、かつ、ヘッドカバー116及び用紙抑えローラ118の間に挟まれる。この状態でプリンタ制御部135の制御の下に印字モードとなった場合には、ステッピングモータ131がモータ制御部134の制御によって駆動されると、ラベル用紙PTは、用紙ロールPRからサーマルヘッド112を経由して用紙排出口110に向かう方向に搬送される。また、サーマルヘッド112は、ヘッド制御部133の制御に基づいて発熱素子列114を発熱させることによって、搬送されるラベル用紙PTのラベルLに対し所定の内容を印刷する。
【0054】
次に、フラッシュメモリ14に記憶されたプログラムによりCPU11が実行して実現されるプリンタ101の動作の一例について、図6に示すフローチャートを参照して説明する。
【0055】
図6に示すように、処理が開始されると、CPU11は、現在のモードがオンラインモードであるか否かを判定する(S1)。オンラインモードでない場合は(S1:NO)、CPU11はそのまま処理を終了する。処理を終了した後は、CPU11の制御の下で、前述した他のモードでの動作が行われることとなる。
【0056】
オンラインモードである場合(S1:YES)、CPU11は、表示・操作部150におけるユーザの操作を検出する(S2)。ついで、CPU11は、S2で検出したユーザの操作がラベルセンサ51などのセンサの検査指示(例えば一時停止ボタン153の長押し状態など)であるか否かを判定する(S3)。センサの検査指示でない場合は(S3:NO)、CPU11はそのまま処理を終了する。処理を終了した後は、CPU11の制御の下で、オンラインモードにおける印字設定など、センサの検査以外の動作が行われることとなる。
【0057】
S2で検出したユーザの操作がセンサの検査指示である場合(S3:YES)、CPU11は、表示・操作部150におけるユーザの操作により、検査を行うセンサーの選択を受け付ける(S4)。具体的には、表示・操作部150の電源スイッチ151、紙送りボタン152、一時停止ボタン153などからのキー入力により、プリンタ101に設けられたセンサ(カバー開閉センサ50、ラベルセンサ51)の中の、どのセンサの検査を行うかの選択を受け付ける。なお、本実施形態では、ラベルセンサ51が選択されたものとする。
【0058】
ついで、CPU11は、カバー開閉センサ50によりカバー107が閉じられたことを検出することで、ラベル用紙PTがセットされたか否かを判定する(S5)。より具体的には、用紙収納部105に用紙ロールPRを収納してラベル用紙PTを引き出して、カバー107を閉じた状態を検出することで、ラベル用紙PTがセットされたか否かを判定している。このS5では、ラベル用紙PTのセットが完了する(YES)まで、処理が待機される。
【0059】
ラベル用紙PTのセットが完了した後(S5:YES)、CPU11は、駆動パルス信号をモータ制御部134からステッピングモータ131へ出力させることで、ラベル用紙PTの搬送を行う(S6)。次いで、測定手段としてのCPU11は、用紙を搬送した際のラベルセンサ51の出力値を測定し、ラベルLやブラックマークの検出測定を行う(S7)。なお、S7における検出測定時には、表示・操作部150のLCD155に「測定中」などの表示を行ってもよい。
【0060】
ついで、CPU11は、ラベルLやブラックマークの検出を行うために、フラッシュメモリ14などに予め設定された閾値を取得する(S8)。ついで、表示手段としてのCPU11は、ラベルLやブラックマークの検出測定時におけるラベルセンサ51の出力値と、S8で取得した閾値とをもとにしたラベルセンサ51の検査結果を表示・操作部150のLCD155に表示する(S9)。S9において、LCD155に表示される検査結果は、測定されたラベルセンサ51の出力値が、S8で取得した閾値を超える箇所があるなどの、搬送されたラベルLの位置を検出できる値であり、ラベルLやブラックマークの検出が正常に行われたか否かを示すものであればよい。
【0061】
具体的には、図7に示すように、LCD155にはラベルセンサ51の検査結果が示された表示画面Gが表示される。表示画面Gには、S4で選択されたセンサの種別と、そのセンサを駆動するために供給している電力値、その電力値での検査結果(正常又は異常)などが表示される。図示例では、センサに3.5Vの電力を供給した際の検査結果が正常(OK)であることが表示画面Gに表示されている。
【0062】
したがって、プリンタ101では、ラベルセンサ51などのセンサの検査結果がラベルLなどに印字されることなく、LCD155に表示されることから、ラベルLを無駄にすることがない。また、検査結果がLCD155に表示される場合は、ラベルLへの印字に要する時間を必要としないことから、キャリブレーションなどの調整に要する時間を短縮することが可能となり、調整が簡便なものとなる。
【0063】
また、表示画面Gには、S6で用紙を搬送してS7でラベルLやブラックマークの測定を行った際のセンサ出力Rと、閾値THとを併せた画像G1が表示される。具体的には、画像G1は、センサ出力Rと、閾値THとの関係を示すグラフなどである。この画像G1は、例えばS7で測定を行った際のラベルセンサ51の出力値を、駆動パルス信号による用紙の搬送量とともにRAM13に記憶しておき、そのRAM13に記憶されたデータをセンサ出力Rとして閾値THに重畳して描画したものであってよい。このように、センサ出力Rと、閾値THとを併せた画像G1が表示画面Gに表示されることで、ユーザは閾値THに対するセンサ出力Rの状態を直感的に把握することができる。
【0064】
例えば、閾値THに対するセンサ出力Rの状態は主に4つの状態に分けることができる。図8〜図11は、センサ出力Rと閾値THとが表示された画像G1〜G4の一例を示す図である。なお、図8〜図11において、センサ出力Rは、透過型のラベルセンサ51の出力値を反転させている。したがって、センサ出力Rにおける谷のところが、ラベル用紙PT上においてラベルLのない位置に該当する。
【0065】
図8に示すように、検査結果が正常(OK)である場合の画像G1では、センサ出力Rの谷R1、R2が十分に深く明確であり、谷R1、R2のところでは明暗を区別してラベルLを検出するための閾値THを超えている。したがって、画像G1を見たユーザは、ラベルセンサ51に供給する電力を変更するなどのキャリブレーションを行う必要がないことを、直感的に把握することができる。
【0066】
また、図9に示すように、画像G2では、センサ出力Rの谷R1、R2のところでは閾値THを超えているが、図8に例示した状態より谷R1、R2が浅くなっている。したがって、画像G2を見たユーザは、ラベルLやブラックマークの測定を的確に行うため、ラベルセンサ51に供給する電力を変更するなどのキャリブレーションを行って、谷R1、R2をより深く明確にした方がよいことを、直感的に把握することができる。
【0067】
また、図10に示すように、画像G3では、図9に例示した状態より更に谷R1、R2が浅くなっており、谷R1、R2のところでは閾値THを超えていない。したがって、画像G3を見たユーザは、検査結果は異常であるが、ラベルセンサ51に供給する電力を変更するなどのキャリブレーション次第では正常とすることが可能であることを、直感的に把握することができる。
【0068】
また、図11に示すように、画像G4では、センサ出力Rが平坦であり、ラベルLやブラックマークに対応した谷がセンサ出力Rに見あたらない。したがって、画像G4を見たユーザは、検査結果は異常であり、ラベルセンサ51に供給する電力を変更するなどのキャリブレーションを行っても正常とする見込みがないことを、直感的に把握することができる。
【0069】
なお、表示画面Gに表示する画像G1〜G4は、上述したセンサ出力Rと、閾値THとの関係に対応したアイコン画像であってもよい。具体的には、CPU11は、S7によるラベルL、ブラックマーク検出でのセンサ出力Rと、S8で取得した閾値THとを比較することで、上述した4つの状態の中の何れの状態であるかを判定する。そして判定結果に応じて、CPU11は、4つの状態ごとに予めフラッシュメモリ14などに記憶されたアイコン画像を読み出して表示画面Gに表示する。このように、センサ出力Rと、閾値THとの関係を示すアイコン画像を表示することで、より分かり易くすることができる。
【0070】
図6に戻り、S9以降のフローチャートの説明を続ける。S9に次いで、CPU11は、ラベルセンサ51の出力値がS8で取得した閾値を超えた否かを判定するなどして、ラベルLやブラックマークの検出が正常に行われ、検査結果が正常であるか否かを判定する(S10)。
【0071】
検査結果が異常である場合(S10:NO)、CPU11は、表示・操作部150で受け付けたユーザの操作指示などから、検査結果が異常とされたラベルセンサ51のキャリブレーションを行うか否かを判定する(S12)。ユーザの操作指示などによりキャリブレーションを行う場合(S12:YES)は、そのユーザの操作指示に従い、ラベルセンサ51に供給する電力を変更するなどのキャリブレーションを行って(S13)、S6へ処理を戻す。このため、キャリブレーション後には、再度S6〜S10の処理が行われるため、表示・操作部150には再検査の検査結果が表示される。
【0072】
なお、検査結果が正常である場合(S10:YES)や、ユーザの操作指示などによりキャリブレーションを行わない場合(S12:NO)、CPU11は、S6で搬送したラベル用紙PTを、搬送を行った量だけバックフィードさせる(S11)。具体的には、CPU11は、S6においてモータ制御部134からステッピングモータ131へ出力した駆動パルス信号分のバックフィードを行うための駆動パルス信号を、モータ制御部134からステッピングモータ131へ出力させる。なお、このバックフィードは、キャリブレーションした後の、ラベルセンサ51を再検査する際にラベル用紙PTを搬送した分も含むものとする。したがって、プリンタ101では、ラベルセンサ51などのセンサを検査する際に、印字が行われなかったラベル用紙PTを無駄することがない。
【0073】
なお、本実施形態のプリンタ101で実行されるプログラムは、フラッシュメモリ14やROM等に予め組み込まれて提供される。本実施形態のプリンタ101で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0074】
さらに、本実施形態のプリンタ101で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態のプリンタ101で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0075】
本実施の形態のプリンタ101で実行されるプログラムは、上述した各部(測定手段、表示手段)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMからプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、測定手段、表示手段が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0076】
<変形例>
なお、キャリブレーションは、表示・操作部150を介して受け付けたユーザの操作指示をもとに行ってもよい。図12は、変形例にかかるプリンタ101の動作の一例を示すフローチャートである。
【0077】
図12に示すように、S9に次いで、CPU11は、キャリブレーションを行うか否かの信号を待機する(S10a)。CPU11は、表示・操作部150を介して受け付けたユーザの操作指示などから、検査結果が異常とされたラベルセンサ51のキャリブレーションを行う場合(S10a:YES)は、そのユーザの操作指示に従い、ラベルセンサ51に供給する電力を変更するなどのキャリブレーションを行う(S13)。キャリブレーションを実行した後(S12)、CPU11はS6へ処理を戻す。このため、キャリブレーション後には、再度S6〜S10の処理が行われるため、表示・操作部150には再検査の検査結果が表示される。
【0078】
なお、検査結果が正常である場合や、ユーザの操作指示などによりキャリブレーションを行わない場合(S10a:NO)、CPU11は、S6で搬送したラベル用紙PTを、搬送を行なった量だけバックフィードさせる(S11)。具体的には、CPU11は、S6においてモータ制御部134からステッピングモータ131へ出力した駆動パルス信号分のバックフィードを行うための駆動パルス信号を、モータ制御部134からステッピングモータ131へ出力させる。なお、このバックフィードは、キャリブレーションした後の、ラベルセンサ51を再検査する際にラベル用紙PTを搬送した分を含むものとする。したがって、プリンタ101では、ラベルセンサ51などのセンサを検査する際に、印字が行われなかったラベル用紙PTを無駄にすることがない。
【符号の説明】
【0079】
11 CPU
13 RAM
14 フラッシュメモリ
15 システムバス
50 カバー開閉センサ
51 ラベルセンサ
101 プリンタ
133 ヘッド制御部
134 モータ制御部
135 プリンタ制御部
140 通信インタフェース
141 表示コントローラ
142 キーコントローラ
143 センサコントローラ
150 表示・操作部
151 電源スイッチ
152 紙送りボタン
153 一時停止ボタン
154 インジケータ
155 LCD
200 電力制御回路
300 印字機構
L ラベル
PT ラベル用紙
PR 用紙ロール
R センサ出力
TH 閾値
G 表示画面
G1、G2、G3、G4 画像
【先行技術文献】
【特許文献】
【0080】
【特許文献1】特開2008−23803公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
用紙の搬送経路に設けられ、当該搬送経路における用紙の位置の検出に用いるセンサと、
前記センサの検査指示をユーザから受け付ける受付手段と、
前記検査指示に応じて、前記搬送経路に用紙を搬送した際の前記センサの出力値を測定する測定手段と、
測定された前記センサの出力値が、予め設定された設定値との比較から、搬送された前記用紙の位置を検出できる値であるか否かを示す、前記センサの検査結果を表示する表示手段と、
を備えることを特徴とするプリンタ。
【請求項2】
前記表示手段は、さらに、測定された前記センサの出力値と、前記設定値とを併せて表示すること、
を特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
【請求項3】
前記表示手段は、さらに、測定された前記センサの出力値と、前記設定値との関係を示すアイコンを表示すること、
を特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
【請求項4】
前記センサの出力値を測定する際に搬送した用紙をバックフィードするバックフィード手段をさらに備えること、
を特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のプリンタ。
【請求項5】
前記センサの出力値のキャリブレーションを行うキャリブレーション手段をさらに備え、
前記表示手段は、前記キャリブレーション後に測定された前記センサの出力値をもとに、前記センサの検査結果を表示すること、
を特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のプリンタ。
【請求項6】
用紙の搬送経路に設けられ、当該搬送経路における用紙の位置の検出に用いるセンサ、当該センサの検査指示をユーザから受け付ける受付手段を備えるプリンタを制御するコンピュータを、
前記検査指示に応じて、前記搬送経路に用紙を搬送した際の前記センサの出力値を測定する測定手段と、
測定された前記センサの出力値が、予め設定された設定値との比較から、搬送された前記用紙の位置を検出できる値であるか否かを示す、前記センサの検査結果を表示する表示手段と、
として機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−189734(P2011−189734A)
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−30047(P2011−30047)
【出願日】平成23年2月15日(2011.2.15)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】