プリンタ接続設定プログラム及び情報端末
【課題】従前の技術とは異なる手法にて、情報端末のプリンタに対する接続設定を適当な状態とすることが可能なプリンタ接続設定プログラム及び情報端末を提供する。
【解決手段】プリンタ接続設定プログラムは、プリンタに画像データを送信可能な情報端末PC1に搭載され、PC1のネットワーク接続情報、GPS情報及び時刻情報を取得する取得手段S102、S202、S303、S304と、複数のプリンタA〜Dの中から、取得手段によって取得した情報に対応付けられたプリンタを「通常使用するプリンタ」として設定する設定処理を行う設定手段S109、S209、S311とを備える。
【解決手段】プリンタ接続設定プログラムは、プリンタに画像データを送信可能な情報端末PC1に搭載され、PC1のネットワーク接続情報、GPS情報及び時刻情報を取得する取得手段S102、S202、S303、S304と、複数のプリンタA〜Dの中から、取得手段によって取得した情報に対応付けられたプリンタを「通常使用するプリンタ」として設定する設定処理を行う設定手段S109、S209、S311とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はプリンタ接続設定プログラム及び情報端末に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に従来の情報端末が開示されている。この情報端末は、無線通信によりプリンタに画像データを送信可能なものであり、取得手段と設定手段とを備えている。
【0003】
取得手段は、プリンタとの間での無線通信品位の評価結果を取得するものである。設定手段は、複数のプリンタの中から、取得手段によって取得した無線通信品位の評価結果が最も良いプリンタを「通常使用するプリンタ」の選択肢の初期設定として設定するものである。
【0004】
このような構成である従来の情報端末は、設置場所が変更されても、その都度、無線通信品位の評価結果が最も良い、すなわち、最も情報端末に近いプリンタを「通常使用するプリンタ」の選択肢の初期設定として設定することができる。このため、ユーザは、情報端末の設置場所の変更に対応してプリンタの接続設定変更を行わなくても、情報端末のプリンタに対する接続設定を適当な状態とすることができ、印刷時に最も近いプリンタに印刷させることを容易に実行可能となっている。
【0005】
【特許文献1】特開2006−243907号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記従来の情報端末が上述の作用効果を奏するためには、プリンタ及び情報端末に無線通信機能を備える必要があり、実施するための制約が大きかった。
【0007】
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、従前の技術とは異なる手法にて、情報端末のプリンタに対する接続設定を適当な状態とすることが可能なプリンタ接続設定プログラム及び情報端末を提供することを解決すべき課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のプリンタ接続設定プログラムは、プリンタに画像データを送信可能な情報端末に搭載されるプリンタ接続設定プログラムであって、前記情報端末のネットワーク接続情報、位置情報及び時刻情報の少なくとも一つを取得する取得手段と、複数のプリンタの中から、前記取得手段によって取得した情報に対応付けられたプリンタを「通常使用するプリンタ」として設定する設定処理を行う設定手段とを備えることを特徴とする(請求項1)。
【0009】
このような構成である本発明のプリンタ接続設定プログラムは、情報端末に搭載される。そして、この情報端末の設置場所が変更されても、このプリンタ接続設定プログラムの取得手段により、情報端末のネットワーク接続情報、位置情報及び時刻情報の少なくとも一つが取得され、設定手段により、複数のプリンタの中から、取得手段によって取得した情報に対応付けられたプリンタが「通常使用するプリンタ」として設定される。
【0010】
したがって、本発明のプリンタ接続設定プログラムは、情報端末の設置場所が変更されても、情報端末のプリンタに対する接続設定を適当な状態とすることができる。
【0011】
このため、ユーザは、情報端末の設置場所の変更に対応してプリンタの接続設定変更を行う作業負担が軽減されるので、システムの構築が容易となる。
【0012】
本発明のプリンタ接続設定プログラムにおいて、ネットワーク接続情報は、ネットワークインターフェース部の識別情報及び情報端末がネットワークを介して通信可能な機器の識別情報の少なくとも一つであり得る(請求項2)。また、位置情報は、GPS情報であり得る(請求項3)。さらに、時刻情報は、現在の日時であり得る(請求項4)。
【0013】
請求項2乃至4の構成によれば、いずれも簡素で、かつ正確な設定処理を実現可能である。
【0014】
識別情報とは、例えば、IPアドレス及び/又はMACアドレス等が挙げられる。また、ネットワークインターフェース部は、情報端末に内蔵されているものの他、外部に装着されるものが含まれる。
【0015】
本発明のプリンタ接続設定プログラムは、情報端末に登録されたプリンタに対応するプリンタドライバへのアクセスの有無を確認する確認手段を備え、設定手段は、確認手段がアクセスを確認した場合に設定処理を行うものであり得る(請求項5)。
【0016】
この場合、このプリンタ接続設定プログラムは、プリンタ接続設定を変更するのに好適なタイミングであるプリンタドライバに対するアクセス段階で設定処理を行うので、無駄な処理を省くことができる。
【0017】
本発明のプリンタ接続設定プログラムは、設定処理を行う旨の報知をユーザに対して行う報知手段と、ユーザが設定処理を許可するか否かを入力する入力手段とを備え、設定手段は、ユーザが許可した場合に設定処理を行うものであり得る(請求項6)。
【0018】
この場合、このプリンタ接続設定プログラムは、ユーザに「通常使用するプリンタ」を変更することを報知し、許可が得られてから変更するので、ユーザの要望に適切に対応することができる。
【0019】
本発明のプリンタ接続設定プログラムは、ネットワーク接続情報、位置情報若しくは時刻情報又はそれらの組合せと、それに対応するプリンタとをユーザに選択させて、選択された対応付けを登録する登録手段を備え得る(請求項7)。この場合、このプリンタ接続設定プログラムは、ユーザによって異なる様々なニーズに対応できる。
【0020】
本発明のプリンタ接続設定プログラムは、現在の情報端末のネットワーク接続情報を検出して、登録手段で登録する対応付けの選択肢に加える検出手段を備え得る(請求項8)。この場合、このプリンタ接続設定プログラムは、設置環境の変化にも柔軟に対応できる。
【0021】
本発明の情報端末は、プリンタに画像データを送信可能であり、本発明のプリンタ接続設定プログラムが搭載されていることを特徴とする(請求項9)。
【0022】
このような構成である本発明の情報端末は、設置場所が変更されても、ユーザの設定変更作業によらず、自動的にプリンタ接続設定を変更できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明を具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。
【実施例】
【0024】
実施例のプリンタ接続設定プログラムは、図1に示すように、情報端末としてのノートブック型パーソナルコンピュータ1(以下、単に「PC」という。)に搭載されるものである。
【0025】
PC1は、ディスプレイ2と、キーボード3とを一体に備えた搬送容易なものであり、当該PC1にて行うべき各種処理を実行するCPU11と、当該PC1の起動時にCPU11が行う起動処理のプログラム(BIOS)などを記憶したROM12と、CPU11が各種処理を行う際に記憶領域として用いるRAM13と、オペレーティングシステム(OS)や、CPU11が行うべき各種処理のプログラムなどを記憶したハードディスクドライブ(HDD)14と、外部から挿入されたCD−ROMから記録内容を読み取るCD−ROMドライブ15とを内蔵している。
【0026】
また、PC1は、キーボード3や当該PC1に接続されたマウス(図示しない)等からの入力信号をCPU11へ入力したり、プリンタ等の周辺機器との間で信号を入出力する入出力インターフェ−ス16(本実施例では、USBインターフェース等)と、ディスプレイ2にCPU11からの指令に基づいた表示を行うビデオインターフェ−ス17と、内部時計20と、PC1の位置(緯度及び経度)を計測するGPS(全地球測位システムの受信機)21とを内蔵している。
【0027】
さらに、PC1は、2つのPCカードスロット18a、19aを備えている。PCカードスロット18a、19aには、必要に応じて、所定の有線通信規格に基づいて、CPU11と外部の機器とを有線接続する有線ネットワークインターフェースカード18や、所定の無線通信規格に基づいて、CPU11と外部の機器とを無線接続する無線ネットワークインターフェースカード19が設置環境に対応して装着される。これら有線ネットワークインターフェースカード18及び無線ネットワークインターフェースカード19がネットワークインターフェース部に相当する(以下、「ネットワークインターフェースカード」を単に「NIC」という)。
【0028】
有線NIC18には、それ自体に固有のMACアドレス(例えば、MACアドレス:001122334455)が割り当てられ、無線NIC19には、それ自体に固有のMACアドレス(例えば、MACアドレス:00aabbccddee)が割り当てられている。
【0029】
PC1には、設置環境に応じて接続される複数のプリンタに対応するプリンタドライバがHDD14に記憶されることにより、搭載されている。
【0030】
実施例のプリンタ接続設定プログラムは、最初からHDD14に記憶されていたり、CD−ROMに記録されたものがCD−ROMドライブ15から読み込まれて、HDD14に記憶されていたりすることにより、PC1に搭載される。
【0031】
そして、実施例のプリンタ接続設定プログラムは、下記の通り、情報端末のネットワーク接続情報、位置情報及び時刻情報の少なくとも一つを用いてプリンタ接続設定に係る処理を実行する。すなわち、情報端末の設置場所が変更されても、その都度、その設置場所において、実際に通常使用されているプリンタを「通常使用するプリンタ」の選択肢の初期設定として設定する(デフォルトプリンタとする)ことを可能としている。これにより、ユーザは、情報端末の設置場所の変更に対応して、プリンタの接続設定変更の入力操作を自ら行わなくても、情報端末のプリンタに対する接続設定を適当な状態とすることができ、情報端末において印刷情報をプリンタに出力する時に、実際に通常使用されているプリンタに印刷させることを容易に実行可能となっている。
【0032】
以下、実施例のプリンタ接続設定プログラムの上記処理の実行に係り、1.ネットワーク接続情報を用いる場合、2.GPS情報を用いる場合、3.時刻情報を用いる場合について、具体的に説明する。
【0033】
1.ネットワーク接続情報を用いる場合
ここでは、PC1が下記のケース1〜4のいずれかの設置場所に変更されて使用される状況を想定して説明する。
【0034】
<ケース1>
図2に示すように、ケース1の設置場所(自宅を想定)においては、PC1はネットワーク接続されていない。このため、PC1のPCカードスロット18aに装着された有線NIC18には、IPアドレスが割り当てられない(IPアドレス:0.0.0.0)。
【0035】
また、ケース1の設置場所には、プリンタAが備え付けられており、PC1の入出力インターフェース16と、プリンタAとがUSB接続されることにより、PC1からプリンタAに画像データを送信可能となっている。
【0036】
<ケース2>
図3に示すように、ケース2の設置場所(会社の自席を想定)においては、PC1は、PC1のPCカードスロット18aに装着された有線NIC18とハブ52とを介して、DHCPサーバ51(例えば、DHCP IPアドレス:200.100.1.1)に接続されている。このため、有線NIC18には、DHCPサーバ51からIPアドレス(例えば、IPアドレス:200.100.2.1)が割り当てられている。
【0037】
また、ケース2の設置場所には、プリンタBが備え付けられており、ハブ52とプリンタBとが接続されることにより、PC1からハブ52を介してプリンタBに画像データを送信可能となっている。
【0038】
なお、会社の自席と会議室とで接続するDHCPサーバが異なる場合、有線NIC18には、別のDHCPサーバから異なるIPアドレスが割り当てられる。
【0039】
<ケース3>
図4に示すように、ケース3の設置場所においては、PC1は、図示しない無線LAN設備を介してネットワーク接続されている。より詳しくは、PC1のPCカードスロット19aに装着された無線NIC19と、図示しない無線LAN設備とが電波を介して接続される。このため、無線NIC19には、図示しない無線LAN設備からIPアドレス(例えば、IPアドレス:100.50.60.1)が割り当てられる。また、PC1のPCカードスロット18aに装着された有線NIC18にも、図示しないDHCPサーバからIPアドレス(例えば、IPアドレス:100.50.50.1)が割り当てられる。
【0040】
また、ケース3の設置場所には、プリンタCが備え付けられており、有線NIC18とハブ53とが接続され、ハブ53とプリンタCとが接続されることにより、PC1からハブ53を介してプリンタCに画像データを送信可能となっている。
【0041】
<ケース4>
図5に示すように、ケース4の設置場所においては、PC1は、ゲートウェイサーバ55を介して外部LAN56とネットワーク接続されている。より詳しくは、PC1のPCカードスロット18aに装着された有線NIC18とハブ54とが接続され、ハブ54とゲートウェイサーバ55とが接続されている。このため、PC1とゲートウェイサーバ55との間で識別情報がやり取りされれば、ゲートウェイサーバ55のIPアドレス(例えば、GATEWAY IPアドレス:150.100.50.1)がPC1に伝達される。
【0042】
また、ケース4の設置場所には、プリンタDが備え付けられており、ハブ54とプリンタCとが接続されることにより、PC1からハブ54を介してプリンタDに画像データを送信可能となっている。
【0043】
このように、状況に応じてケース1〜4の設置場所に変更されるPC1は、実施例のプリンタ接続設定プログラムにより、下記のようにして、自動的にプリンタ接続設定を変更可能となっている。
【0044】
まず、ユーザがプリンタ接続設定プログラムを実行すると、PC1のディスプレイ2には、図6に示す「デフォルトプリンタ変更ルール 編集ツール(ネットワーク情報)」N100の画像が表示される。なお、ここでいう、「デフォルトプリンタ」とは、「通常使用するプリンタ」と同義である。
【0045】
「デフォルトプリンタ変更ルール 編集ツール(ネットワーク情報)」N100の上方左側には、「条件項目」欄N1があり、PC1に係るネットワーク接続情報、具体的には、NICのIPアドレス、DHCPサーバのIPアドレス、ゲートウェイサーバのIPアドレス、NICのMACアドレスのいずれかを選択可能となっている。
【0046】
「条件項目」欄N1の右側には、「条件値」欄N2が配置されており、「条件項目」欄N1で選択された「条件項目」に「条件値」がキーボード3等から入力される。
【0047】
「条件値」欄N2の下方には、「編集中のルールに追加」ボタンN3が配置され、さらにその下方には、「現在編集中のルール」欄N4が配置されている。そして、「条件項目」欄N1により選択し、「条件値」欄N2にIPアドレス等を入力し、「編集中のルールに追加」ボタンN3をクリックすれば、「現在編集中のルール」欄N4に表示される。
【0048】
「現在編集中のルール」欄N4の下方には、「対象のプリンタ」欄N5が配置されており、「現在編集中のルール」欄N4に表示された編集中のルールに対応するプリンタをユーザに選択させるようになっている。
【0049】
「対象のプリンタ」欄N5の右側には、「ルールを登録」ボタンN6があり、このボタンN6をクリックすれば、「現在編集中のルール」欄N4及び「対象のプリンタ」欄N5の内容が「対象のプリンタ」欄N5の下方に配置された「現在設定されているルール」欄N7に登録されるようになっている。なお、「現在設定されているルール」欄N7において、ユーザが登録したルールの一覧が左側に表示され、各ルールに対応するプリンタが右側に表示される。
【0050】
「現在設定されているルール」欄N7の下方には、「現在のネットワーク情報とデフォルトプリンタの情報をルールに追加」ボタンN8が配置されている。そして、このボタンN8をクリックすれば、現在のPC1に係るネットワーク情報とデフォルトプリンタの情報とを検出して自動的に「現在設定されているルール」欄N7に追加することができる。
【0051】
「現在のネットワーク情報とデフォルトプリンタの情報をルールに追加」ボタンN8の右側には、「選択したルールを削除」ボタンN9が配置されており、「現在設定されているルール」欄N7に表示されたルールのうち、選択中のものを削除することが可能となっている
【0052】
「デフォルトプリンタ変更ルール 編集ツール(ネットワーク情報)」N100の最下方には、「OK」ボタンN10及び「キャンセル」ボタンN11が配置されており、ユーザが編集したルールを最終的に適用するか否かを選択するようになっている。
【0053】
ケース4の場合を例に説明すると、ケース4の設置環境にPC1がおかれている状態で、「現在のネットワーク情報とデフォルトプリンタの情報をルールに追加」ボタンN8をクリックすれば、「ゲートウェイサーバのIPアドレス:150.10.50.1 → プリンタD」というルールが「現在設定されているルール」欄N7に登録されるようになっている。なお、ここでは、現在のネットワーク情報として、ゲートウェイサーバのIPアドレスを取得する例を挙げたが、これに限らず、NICのIPアドレスやDHCPサーバのIPアドレスを一緒に取得して「現在設定されているルール」欄N7に登録する等、ネットワーク情報として他の情報を扱う構成であっても良い。
【0054】
「デフォルトプリンタ変更ルール 編集ツール(ネットワーク情報)」N100がPC1のネットワーク接続情報と、それに対応するプリンタとをユーザに選択させて、選択された対応付けを登録する登録手段に相当する。
【0055】
また、「現在のネットワーク情報とデフォルトプリンタの情報をルールに追加」ボタンN8が、現在のPC1のネットワーク接続情報を検出して、登録手段で登録する対応付けの選択肢に加える検出手段に相当する。
【0056】
こうして「デフォルトプリンタ変更ルール 編集ツール(ネットワーク情報)」N100によりデフォルトプリンタ変更ルールが編集された結果、「現在設定されているルール」欄N7に表示されているように、上述したケース1〜4を想定した4つのルールが設定されている。
【0057】
ルール1:[MACアドレス:001122334455]&[NIC IPアドレス:0.0.0.0] → プリンタA
ルール2:[DHCP IPアドレス:200.100.1.1] → プリンタB
ルール3:[MACアドレス:001122334455]&[NIC IPアドレス:100.50.50.*](*は、任意の値) → プリンタC
ルール4:[GATEWAY IPアドレス:150.100.50.1] → プリンタD
【0058】
なお、ルール2〜4のように、各ケースにおいてPC1が取得し得る複数の識別情報のうち、特徴的な識別情報を限定的に選択して、ルールを作成すればよい。
【0059】
上述のルール1〜4が登録された実施例のプリンタ接続設定プログラムは、PC1が設置場所を変更されて使用される際、適当なタイミングで、図8に示す第1処理ルーチンを実行する。具体的には、プリンタ接続設定プログラムは、PC1にインストールされたプリンタドライバへのアクセスの有無を確認する確認手段を備えている。ここで、前記アクセスとは、PC1で実行されているOSやアプリケーション等において、印刷や編集のためのページ設定の際や、印刷情報をプリンタに出力する際に、プリンタに関する情報を取得するために行われるアクセス等のことである。そして、確認手段が前記アクセスを確認した場合に、第1処理ルーチンが実行される。以下、各ステップについて順次説明する。
【0060】
まず、S100により第1処理ルーチンが開始される。
【0061】
次に、S101において、ネットワーク情報を用いた変更ルールが定義されているか否かが確認される。ここでは、上記のルール1〜4が定義されているので、「Yes」として、S102に移行する。他方、ネットワーク情報を用いた変更ルールが定義されていない場合には、「No」として、S110に移行して第1処理ルーチンを終了する。
【0062】
次に、S102において、OSから現在のネットワーク情報を取得する。このS101が取得手段に相当する。
【0063】
次に、S103において、ネットワーク情報の取得に成功したか否かが確認され、「Yes」の場合、S104に移行する。他方、「No」の場合、S110に移行して第1処理ルーチンを終了する。
【0064】
次に、S104において、取得したネットワーク情報と上述のルール1〜4とを照合し、一致するルールに対応するプリンタを「通常使用するプリンタ」(デフォルトプリンタともいう。)として決定する。
【0065】
具体的には、例えば、取得したネットワーク情報に、[MACアドレス:001122334455]及び[NIC IPアドレス:0.0.0.0]が含まれる場合、ルール1と一致するので、ルール1に対応するプリンタAを「通常使用するプリンタ」として決定する。
【0066】
次に、S105において、「通常使用するプリンタ」として決定されたプリンタについて、プリンタドライバがインストールされているか否かが確認され、「Yes」の場合、S106に移行する。他方、「No」の場合、S110に移行して第1処理ルーチンを終了する。
【0067】
次に、S106において、「通常使用するプリンタ」として決定されたプリンタがデフォルトプリンタとなっているか否かが確認され、「No」の場合、S107に移行する。他方、「Yes」の場合、S110に移行して第1処理ルーチンを終了する。
【0068】
次に、S107において、図7に示す「デフォルトプリンタ変更についてのダイアログボックス」をディスプレイ2に表示する。このS107が報知手段に相当する。図7は、「ルール2に該当するので、デフォルトプリンタをプリンタBに変更する」旨を報知する具体例である。
【0069】
次に、S108において、図7に示す「デフォルトプリンタ変更についてのダイアログボックス」内に配置された「変更する」ボタンN12又は「キャンセル」ボタンN13をユーザにクリックさせ、ユーザがデフォルトプリンタ変更を了承したか否かを確認する。そして、「Yes」の場合、S109に移行する。他方、「No」の場合、S110に移行して第1処理ルーチンを終了する。このS108がユーザが設定処理を許可するか否かを入力する入力手段に相当する。
【0070】
次に、S109において、「通常使用するプリンタ」として決定されたプリンタをデフォルトプリンタとして設定する。このS109が複数のプリンタの中から、取得手段によって取得した情報に対応付けられたプリンタを「通常使用するプリンタ」として設定する設定処理を行う設定手段に相当する。
【0071】
次に、S110において、第1処理ルーチンを終了する。
【0072】
こうして、実施例のプリンタ接続設定プログラムは、PC1の設置場所が例えばケース1〜4のいずれかに変更されても、PC1のネットワーク接続情報に基づいて、PC1のプリンタに対する接続設定を適当な状態とすることが可能となっている。
【0073】
2.GPS情報を用いる場合
ここでは、PC1が下記のケース5〜ケース7のいずれかの設置場所に変更されて使用される状況を想定して説明する。
【0074】
<ケース5>
ケース5の設置場所においては、PC1は、北緯34度5分30秒、東経136度55分33秒〜35秒の範囲に位置しているものとする。また、ケース5の設置場所には、プリンタAが備え付けられており、PC1からプリンタAに画像データを送信可能となっている。
【0075】
<ケース6>
ケース6の設置場所においては、PC1は、北緯35度6分46秒、東経136度55分33秒の範囲に位置しているものとする。また、ケース6の設置場所には、プリンタBが備え付けられており、PC1からプリンタBに画像データを送信可能となっている。
【0076】
<ケース7>
ケース7の設置場所においては、PC1は、北緯36度2分41秒、東経136度59分43秒〜47秒の範囲に位置しているものとする。また、ケース7の設置場所には、プリンタCが備え付けられており、PC1からプリンタCに画像データを送信可能となっている。
【0077】
このように、状況に応じてケース5〜7の設置場所に変更されるPC1は、実施例のプリンタ接続設定プログラムにより、下記のようにして、自動的にプリンタ接続設定を変更可能となっている。
【0078】
まず、ユーザがプリンタ接続設定プログラムを実行すると、PC1のディスプレイ2には、図9に示す「デフォルトプリンタ変更ルール 編集ツール(GPS情報)」G100の画像が表示される。
【0079】
「デフォルトプリンタ変更ルール 編集ツール(GPS情報)」G100の上方左側には、「北緯」チェック欄G1及び「東経」チェック欄G2が配置され、「北緯」チェック欄G1及び「東経」チェック欄G2の右側には、「条件値」欄G3が配置されている。また、「条件値」欄G3の下方には、「編集中のルールに追加」ボタンG5が配置され、さらにその下方には、「現在編集中のルール」欄G6が配置されている。そして、「北緯」チェック欄G1又は「東経」チェック欄G2をチェックし、「条件値」欄G3に座標を入力し、「編集中のルールに追加」ボタンG5をクリックすれば、「現在編集中のルール」欄G6に表示される。また、「条件値」欄G3の右側には、「現在のGPS情報を取得」ボタンG4が配置されており、このボタンG4をクリックすることによって、PC1に内蔵されたGPS21から現在の座標情報が取得され、「現在編集中のルール」欄G6に表示される。
【0080】
「現在編集中のルール」欄G6の下方には「対象のプリンタ」欄G7が配置され、「対象のプリンタ」欄G7の右側には「ルールを登録」ボタンG8が配置され、「対象のプリンタ」欄G7の下方には「現在設定されているルール」欄G9が配置されている。なお、G8〜G9の機能は、前述のN4〜N7と同様であるので説明は省略する。
【0081】
「現在設定されているルール」欄G9の下方には、「現在のGPS情報とデフォルトプリンタの情報をルールに追加」ボタンG10が配置されている。そして、このボタンG10をクリックすれば、現在のPC1のGPS情報とデフォルトプリンタの情報とを検出して自動的に「現在設定されているルール」欄G9に追加することができる。
【0082】
「現在のGPS情報とデフォルトプリンタの情報をルールに追加」ボタンG10の右側には、「選択したルールを削除」ボタンG11が配置されている。G11の機能は、前述のN9と同様であるので説明は省略する。
【0083】
「デフォルトプリンタ変更ルール 編集ツール(GPS情報)」G100の最下方には、「OK」ボタンG12及び「キャンセル」ボタンG13が配置されており、ユーザが編集したルールを最終的に適用するか否かを選択するようになっている。
【0084】
「デフォルトプリンタ変更ルール 編集ツール(GPS情報)」G100がPC1のGPS情報と、それに対応するプリンタとをユーザに選択させて、選択された対応付けを登録する登録手段に相当する。
【0085】
また、「現在のGPS情報とデフォルトプリンタの情報をルールに追加」ボタンG10が、現在のPC1のGPS情報を検出して、登録手段で登録する対応付けの選択肢に加える検出手段に相当する。
【0086】
こうして「デフォルトプリンタ変更ルール 編集ツール(GPS情報)」G100によりデフォルトプリンタ変更ルールが編集された結果、「現在設定されているルール」欄G9に表示されているように、上述したケース5〜7を想定した3つのルールが設定されている。
【0087】
ルール5:[北緯34度5分30秒、東経136度55分33秒〜35秒] → プリンタA
ルール6:[北緯35度6分46秒、東経136度55分33秒] → プリンタB
ルール7:[北緯36度2分41秒、東経136度59分43秒〜47秒] → プリンタC
【0088】
上述のルール5〜7が登録された実施例のプリンタ接続設定プログラムは、PC1が設置場所を変更されて使用される際、適当なタイミングで、図11に示す第2処理ルーチンを実行する。具体的には、上述の確認手段が前記アクセスを確認した場合に、第2処理ルーチンが実行される。
【0089】
第2処理ルーチンは、第1処理ルーチンのS102(ネットワーク情報を取得する取得手段に相当する。)を、S202(GPS情報を取得する取得手段に相当する。)に変更したものである。したがって、第2処理ルーチンのS200〜S201、S203〜S210は、第1処理ルーチンのS100〜S101、S103〜S110と同様であるので、説明を省略又は簡略する。以下、第1処理ルーチンに対して差異のある部分について説明する。
【0090】
S201では、GPS情報を用いた変更ルールが定義されているか否かが確認される。ここでは、上記のルール5〜7が定義されているので、S202に移行する。
【0091】
S202では、PC1に内蔵されたGPS21から現在の位置を示すGPS情報を取得する。このS201が取得手段に相当する。
【0092】
S204では、取得したGPS情報と上述のルール5〜7とを照合し、一致するルールに対応するプリンタを「通常使用するプリンタ」として決定する。具体的には、例えば、取得したGPS情報が[北緯34度5分30秒、東経136度55分33秒〜35秒]である場合、ルール5と一致するので、ルール5に対応するプリンタAを「通常使用するプリンタ」として決定する。
【0093】
S207では、図10に示す「デフォルトプリンタ変更についてのダイアログボックス」をディスプレイ2に表示する。このS207が報知手段に相当する。図10は、「ルール6に該当するので、デフォルトプリンタをプリンタBに変更する」旨を報知する具体例である。
【0094】
S208では、図10に示す「デフォルトプリンタ変更についてのダイアログボックス」内に配置された「変更する」ボタンG14又は「キャンセル」ボタンG15をユーザにクリックさせ、ユーザがデフォルトプリンタ変更を了承したか否かを確認する。このS208が入力手段に相当する。
【0095】
S209では、「通常使用するプリンタ」として決定されたプリンタをデフォルトプリンタとして設定する。このS209が設定手段に相当する。
【0096】
このような第2処理ルーチンにより、実施例のプリンタ接続設定プログラムは、PC1の設置場所が例えばケース5〜7のいずれかに変更されても、PC1のGPS情報に基づいて、PC1のプリンタに対する接続設定を適当な状態とすることが可能となっている。
【0097】
3.時刻情報を用いる場合
ここでは、PC1が下記のケース8〜ケース10のいずれかの設置場所に変更されて使用される状況を想定して説明する。
【0098】
<ケース8>
ケース8の設置場所は自宅を想定しており、PC1は、20:00〜7:00の間は、プリンタAに接続されるのが通常とする。
【0099】
<ケース9>
ケース9の設置場所は会社を想定しており、PC1は、1月3日〜12月28日までにおいて、月曜日から金曜日までの勤務時間(9:00〜20:00)中は、プリンタBに接続されるのが通常とする。
【0100】
<ケース10>
ケース10の設置場所は土曜日に利用する特定の施設を想定しており、PC1は、土曜日の9:00〜17:00中は、プリンタCに接続されるのが通常とする。
【0101】
このように、状況に応じてケース8〜10の設置場所に変更されるPC1は、実施例のプリンタ接続設定プログラムにより、下記のようにして、自動的にプリンタ接続設定が変更可能となっている。
【0102】
まず、ユーザは、プリンタ接続設定プログラムを実行すると、PC1のディスプレイ2には、図12に示す「デフォルトプリンタ変更ルール 編集ツール(時刻情報)」T100の画像が表示される。
【0103】
「デフォルトプリンタ変更ルール 編集ツール(時刻情報)」T100の上方左側には、「条件項目」欄T1が配置され、「条件項目」欄T1の右側には、「条件値」欄T2が配置されている。また、「条件値」欄T2の下方には、「編集中のルールに追加」ボタンT3が配置され、さらにその下方には、「現在編集中のルール」欄T4が配置されている。「条件項目」欄T1から曜日、時刻、日付のいずれかを選択し、「条件値」欄T2に条件を入力し、「編集中のルールに追加」ボタンT3をクリックすれば、現在編集中のルール」欄T4に表示される。
【0104】
「現在編集中のルール」欄T4の下方には「対象のプリンタ」欄T5が配置され、「対象のプリンタ」欄T5の右側には「ルールを登録」ボタンT6が配置され、「対象のプリンタ」欄T5の下方には「現在設定されているルール」欄T7が配置されている。なお、G4〜G7の機能は、前述のN4〜N7と同様であるので説明は省略する。
【0105】
「現在設定されているルール」欄T7の下方右側には、「選択したルールを削除」ボタンT8が配置されている、T8の機能は、前述のN9と同様であるので説明は省略する。
【0106】
「デフォルトプリンタ変更ルール 編集ツール(時刻情報)」T100の最下方には、「OK」ボタンT9及び「キャンセル」ボタンT10が配置されており、ユーザが編集したルールを最終的に適用するか否かを選択するようになっている。
【0107】
「デフォルトプリンタ変更ルール 編集ツール(時刻情報)」T100がPC1の時刻情報と、それに対応するプリンタとをユーザに選択させて、選択された対応付けを登録する登録手段に相当する。
【0108】
こうして「デフォルトプリンタ変更ルール 編集ツール(時刻情報)」T100によりデフォルトプリンタ変更ルールが編集された結果、「現在設定されているルール」欄T7に表示されているように、上述したケース8〜10を想定した3つのルールが設定されている。
【0109】
ルール8:[時刻20:00〜7:00] → プリンタA
ルール9:[時刻9:00〜20:00]&[月曜日〜金曜日]&[1月3日〜12月28] → プリンタB
ルール10:[時刻9:00〜20:00]&[土曜日] → プリンタC
【0110】
上述のルール8〜10が登録された実施例のプリンタ接続設定プログラムは、PC1が設置場所を変更されて使用される際、適当なタイミングで、図14に示す第3処理ルーチンを実行する。具体的には、上述の確認手段が前記アクセスを確認した場合に、第3処理ルーチンが実行される。
【0111】
第3処理ルーチンは、第1処理ルーチンのS102(ネットワーク情報を取得する取得手段に相当する。)を、S303、S304(時刻情報を取得する取得手段に相当する。)に変更したものである。したがって、第3処理ルーチンのS300〜S301、S305〜S312は、第1処理ルーチンのS100〜S101、S103〜S110と同様であるので、説明を省略又は簡略する。以下、第1処理ルーチンに対して差異のある部分について説明する。
【0112】
S301では、時刻情報を用いた変更ルールが定義されているか否かが確認される。ここでは、上記のルール8〜10が定義されているので、S302に移行する。
【0113】
S302では、インターネット上の時刻情報を取得するか否かが確認され、「Yes]の場合、S304に移行して、インターネット上の時刻情報を取得する。他方、「No」の場合、S303に移行して、OS(内部時計20)から時刻情報を取得する。これらS303、S304が取得手段に相当する。
【0114】
S306では、取得した時刻情報と上述のルール8〜10とを照合し、一致するルールに対応するプリンタを「通常使用するプリンタ」として決定する。具体的には、例えば、取得した時刻情報が[時刻20:00〜7:00]である場合、ルール8と一致するので、ルール8に対応するプリンタAを「通常使用するプリンタ」として決定する。
【0115】
S309では、図13に示す「デフォルトプリンタ変更についてのダイアログボックス」をディスプレイ2に表示する。このS309が報知手段に相当する。図13は、「ルール10に該当するので、デフォルトプリンタをプリンタCに変更する」旨を報知する具体例である。
【0116】
S310では、図13に示す「デフォルトプリンタ変更についてのダイアログボックス」内に配置された「変更する」ボタンT11又は「キャンセル」ボタンT12をユーザにクリックさせ、ユーザがデフォルトプリンタ変更を了承したか否かを確認する。このS310が入力手段に相当する。
【0117】
S311では、「通常使用するプリンタ」として決定されたプリンタをデフォルトプリンタとして設定する。このS311が設定手段に相当する。
【0118】
このような第3処理ルーチンにより、実施例のプリンタ接続設定プログラムは、PC1の設置場所が例えばケース8〜10のいずれかに変更されても、時刻情報に基づいて、PC1のプリンタに対する接続設定を適当な状態とすることが可能となっている。
【0119】
以上、説明したように、実施例のプリンタ接続設定プログラムは、上述の取得手段及び設定手段により、PC1の設置場所が変更されても、PC1のプリンタに対する接続設定を適当な状態とすることができる。
【0120】
このため、ユーザは、PC1の設置場所の変更に対応してプリンタの接続設定変更を行う作業負担が軽減されるので、システムの構築が容易となる。
【0121】
また、このプリンタ接続設定プログラムにおいて、ネットワーク接続情報は、ネットワークインターフェース部の識別情報及び情報端末がネットワークを介して通信可能な機器の識別情報であり、位置情報はGPS情報であり、時刻情報は現在の日時であるので、簡素で、かつ正確な設定処理を実現できる。
【0122】
さらに、このプリンタ接続設定プログラムは、上述の確認手段により、好適なタイミングで上記設定処理を行うことができるので、無駄な処理を省くことができる。
【0123】
また、このプリンタ接続設定プログラムは、上述の報知手段と入力手段とにより、ユーザの許可が得られてから変更するので、ユーザの要望に適切に対応することができる。
【0124】
さらに、このプリンタ接続設定プログラムは、上述の登録手段により、ユーザによって異なる様々なニーズに対応できる。
【0125】
また、このプリンタ接続設定プログラムは、上述の検出手段により、設置環境の変化にも柔軟に対応できる。
【0126】
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
【0127】
例えば、実施例では、1.ネットワーク接続情報を用いる場合、2.GPS情報を用いる場合、3.時刻情報を用いる場合について別個に説明したが、これらのうち必要なものを組み合わせて利用することも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0128】
本発明は情報端末に利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0129】
【図1】実施例のプリンタ接続設定プログラムが搭載された情報端末の概略説明図である。
【図2】実施例のプリンタ接続設定プログラムが搭載された情報端末に係り、設置環境の一形態を示す概略説明図である。
【図3】実施例のプリンタ接続設定プログラムが搭載された情報端末に係り、設置環境の一形態を示す概略説明図である。
【図4】実施例のプリンタ接続設定プログラムが搭載された情報端末に係り、設置環境の一形態を示す概略説明図である。
【図5】実施例のプリンタ接続設定プログラムが搭載された情報端末に係り、設置環境の一形態を示す概略説明図である。
【図6】実施例のプリンタ接続設定プログラムに係り、登録手段に相当する「デフォルトプリンタ変更ルール 編集ツール(ネットワーク情報)」を示す概略説明図である。
【図7】実施例のプリンタ接続設定プログラムに係り、報知手段及び入力手段に相当する「デフォルトプリンタ変更についてのダイアログボックス」を示す概略説明図である。
【図8】実施例のプリンタ接続設定プログラムに係り、第1処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図9】実施例のプリンタ接続設定プログラムに係り、登録手段に相当する「デフォルトプリンタ変更ルール 編集ツール(GPS情報)」を示す概略説明図である。
【図10】実施例のプリンタ接続設定プログラムに係り、報知手段及び入力手段に相当する「デフォルトプリンタ変更についてのダイアログボックス」を示す概略説明図である。
【図11】実施例のプリンタ接続設定プログラムに係り、第2処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図12】実施例のプリンタ接続設定プログラムに係り、登録手段に相当する「デフォルトプリンタ変更ルール 編集ツール(時刻情報)」を示す概略説明図である。
【図13】実施例のプリンタ接続設定プログラムに係り、報知手段及び入力手段に相当する「デフォルトプリンタ変更についてのダイアログボックス」を示す概略説明図である。
【図14】実施例のプリンタ接続設定プログラムに係り、第3処理ルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0130】
A、B、C、D…プリンタ
1…情報端末(ノート型パーソナルコンピュータ(PC))
S100〜S110、S200〜S210、S300〜S312…プリンタ接続設定プログラム
S102、S202、S303、S304…取得手段
S109、S209、S311…設定手段
S107、S207、S309…報知手段
S108、S208、S310…入力手段
N100、G100、T100…登録手段
N8、G10…検出手段
18、19…ネットワークインターフェース部(18…有線ネットワークインターフェースカード、19…無線ネットワークインターフェースカード)
20…時計
21…GPS
【技術分野】
【0001】
本発明はプリンタ接続設定プログラム及び情報端末に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に従来の情報端末が開示されている。この情報端末は、無線通信によりプリンタに画像データを送信可能なものであり、取得手段と設定手段とを備えている。
【0003】
取得手段は、プリンタとの間での無線通信品位の評価結果を取得するものである。設定手段は、複数のプリンタの中から、取得手段によって取得した無線通信品位の評価結果が最も良いプリンタを「通常使用するプリンタ」の選択肢の初期設定として設定するものである。
【0004】
このような構成である従来の情報端末は、設置場所が変更されても、その都度、無線通信品位の評価結果が最も良い、すなわち、最も情報端末に近いプリンタを「通常使用するプリンタ」の選択肢の初期設定として設定することができる。このため、ユーザは、情報端末の設置場所の変更に対応してプリンタの接続設定変更を行わなくても、情報端末のプリンタに対する接続設定を適当な状態とすることができ、印刷時に最も近いプリンタに印刷させることを容易に実行可能となっている。
【0005】
【特許文献1】特開2006−243907号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記従来の情報端末が上述の作用効果を奏するためには、プリンタ及び情報端末に無線通信機能を備える必要があり、実施するための制約が大きかった。
【0007】
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、従前の技術とは異なる手法にて、情報端末のプリンタに対する接続設定を適当な状態とすることが可能なプリンタ接続設定プログラム及び情報端末を提供することを解決すべき課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のプリンタ接続設定プログラムは、プリンタに画像データを送信可能な情報端末に搭載されるプリンタ接続設定プログラムであって、前記情報端末のネットワーク接続情報、位置情報及び時刻情報の少なくとも一つを取得する取得手段と、複数のプリンタの中から、前記取得手段によって取得した情報に対応付けられたプリンタを「通常使用するプリンタ」として設定する設定処理を行う設定手段とを備えることを特徴とする(請求項1)。
【0009】
このような構成である本発明のプリンタ接続設定プログラムは、情報端末に搭載される。そして、この情報端末の設置場所が変更されても、このプリンタ接続設定プログラムの取得手段により、情報端末のネットワーク接続情報、位置情報及び時刻情報の少なくとも一つが取得され、設定手段により、複数のプリンタの中から、取得手段によって取得した情報に対応付けられたプリンタが「通常使用するプリンタ」として設定される。
【0010】
したがって、本発明のプリンタ接続設定プログラムは、情報端末の設置場所が変更されても、情報端末のプリンタに対する接続設定を適当な状態とすることができる。
【0011】
このため、ユーザは、情報端末の設置場所の変更に対応してプリンタの接続設定変更を行う作業負担が軽減されるので、システムの構築が容易となる。
【0012】
本発明のプリンタ接続設定プログラムにおいて、ネットワーク接続情報は、ネットワークインターフェース部の識別情報及び情報端末がネットワークを介して通信可能な機器の識別情報の少なくとも一つであり得る(請求項2)。また、位置情報は、GPS情報であり得る(請求項3)。さらに、時刻情報は、現在の日時であり得る(請求項4)。
【0013】
請求項2乃至4の構成によれば、いずれも簡素で、かつ正確な設定処理を実現可能である。
【0014】
識別情報とは、例えば、IPアドレス及び/又はMACアドレス等が挙げられる。また、ネットワークインターフェース部は、情報端末に内蔵されているものの他、外部に装着されるものが含まれる。
【0015】
本発明のプリンタ接続設定プログラムは、情報端末に登録されたプリンタに対応するプリンタドライバへのアクセスの有無を確認する確認手段を備え、設定手段は、確認手段がアクセスを確認した場合に設定処理を行うものであり得る(請求項5)。
【0016】
この場合、このプリンタ接続設定プログラムは、プリンタ接続設定を変更するのに好適なタイミングであるプリンタドライバに対するアクセス段階で設定処理を行うので、無駄な処理を省くことができる。
【0017】
本発明のプリンタ接続設定プログラムは、設定処理を行う旨の報知をユーザに対して行う報知手段と、ユーザが設定処理を許可するか否かを入力する入力手段とを備え、設定手段は、ユーザが許可した場合に設定処理を行うものであり得る(請求項6)。
【0018】
この場合、このプリンタ接続設定プログラムは、ユーザに「通常使用するプリンタ」を変更することを報知し、許可が得られてから変更するので、ユーザの要望に適切に対応することができる。
【0019】
本発明のプリンタ接続設定プログラムは、ネットワーク接続情報、位置情報若しくは時刻情報又はそれらの組合せと、それに対応するプリンタとをユーザに選択させて、選択された対応付けを登録する登録手段を備え得る(請求項7)。この場合、このプリンタ接続設定プログラムは、ユーザによって異なる様々なニーズに対応できる。
【0020】
本発明のプリンタ接続設定プログラムは、現在の情報端末のネットワーク接続情報を検出して、登録手段で登録する対応付けの選択肢に加える検出手段を備え得る(請求項8)。この場合、このプリンタ接続設定プログラムは、設置環境の変化にも柔軟に対応できる。
【0021】
本発明の情報端末は、プリンタに画像データを送信可能であり、本発明のプリンタ接続設定プログラムが搭載されていることを特徴とする(請求項9)。
【0022】
このような構成である本発明の情報端末は、設置場所が変更されても、ユーザの設定変更作業によらず、自動的にプリンタ接続設定を変更できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明を具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。
【実施例】
【0024】
実施例のプリンタ接続設定プログラムは、図1に示すように、情報端末としてのノートブック型パーソナルコンピュータ1(以下、単に「PC」という。)に搭載されるものである。
【0025】
PC1は、ディスプレイ2と、キーボード3とを一体に備えた搬送容易なものであり、当該PC1にて行うべき各種処理を実行するCPU11と、当該PC1の起動時にCPU11が行う起動処理のプログラム(BIOS)などを記憶したROM12と、CPU11が各種処理を行う際に記憶領域として用いるRAM13と、オペレーティングシステム(OS)や、CPU11が行うべき各種処理のプログラムなどを記憶したハードディスクドライブ(HDD)14と、外部から挿入されたCD−ROMから記録内容を読み取るCD−ROMドライブ15とを内蔵している。
【0026】
また、PC1は、キーボード3や当該PC1に接続されたマウス(図示しない)等からの入力信号をCPU11へ入力したり、プリンタ等の周辺機器との間で信号を入出力する入出力インターフェ−ス16(本実施例では、USBインターフェース等)と、ディスプレイ2にCPU11からの指令に基づいた表示を行うビデオインターフェ−ス17と、内部時計20と、PC1の位置(緯度及び経度)を計測するGPS(全地球測位システムの受信機)21とを内蔵している。
【0027】
さらに、PC1は、2つのPCカードスロット18a、19aを備えている。PCカードスロット18a、19aには、必要に応じて、所定の有線通信規格に基づいて、CPU11と外部の機器とを有線接続する有線ネットワークインターフェースカード18や、所定の無線通信規格に基づいて、CPU11と外部の機器とを無線接続する無線ネットワークインターフェースカード19が設置環境に対応して装着される。これら有線ネットワークインターフェースカード18及び無線ネットワークインターフェースカード19がネットワークインターフェース部に相当する(以下、「ネットワークインターフェースカード」を単に「NIC」という)。
【0028】
有線NIC18には、それ自体に固有のMACアドレス(例えば、MACアドレス:001122334455)が割り当てられ、無線NIC19には、それ自体に固有のMACアドレス(例えば、MACアドレス:00aabbccddee)が割り当てられている。
【0029】
PC1には、設置環境に応じて接続される複数のプリンタに対応するプリンタドライバがHDD14に記憶されることにより、搭載されている。
【0030】
実施例のプリンタ接続設定プログラムは、最初からHDD14に記憶されていたり、CD−ROMに記録されたものがCD−ROMドライブ15から読み込まれて、HDD14に記憶されていたりすることにより、PC1に搭載される。
【0031】
そして、実施例のプリンタ接続設定プログラムは、下記の通り、情報端末のネットワーク接続情報、位置情報及び時刻情報の少なくとも一つを用いてプリンタ接続設定に係る処理を実行する。すなわち、情報端末の設置場所が変更されても、その都度、その設置場所において、実際に通常使用されているプリンタを「通常使用するプリンタ」の選択肢の初期設定として設定する(デフォルトプリンタとする)ことを可能としている。これにより、ユーザは、情報端末の設置場所の変更に対応して、プリンタの接続設定変更の入力操作を自ら行わなくても、情報端末のプリンタに対する接続設定を適当な状態とすることができ、情報端末において印刷情報をプリンタに出力する時に、実際に通常使用されているプリンタに印刷させることを容易に実行可能となっている。
【0032】
以下、実施例のプリンタ接続設定プログラムの上記処理の実行に係り、1.ネットワーク接続情報を用いる場合、2.GPS情報を用いる場合、3.時刻情報を用いる場合について、具体的に説明する。
【0033】
1.ネットワーク接続情報を用いる場合
ここでは、PC1が下記のケース1〜4のいずれかの設置場所に変更されて使用される状況を想定して説明する。
【0034】
<ケース1>
図2に示すように、ケース1の設置場所(自宅を想定)においては、PC1はネットワーク接続されていない。このため、PC1のPCカードスロット18aに装着された有線NIC18には、IPアドレスが割り当てられない(IPアドレス:0.0.0.0)。
【0035】
また、ケース1の設置場所には、プリンタAが備え付けられており、PC1の入出力インターフェース16と、プリンタAとがUSB接続されることにより、PC1からプリンタAに画像データを送信可能となっている。
【0036】
<ケース2>
図3に示すように、ケース2の設置場所(会社の自席を想定)においては、PC1は、PC1のPCカードスロット18aに装着された有線NIC18とハブ52とを介して、DHCPサーバ51(例えば、DHCP IPアドレス:200.100.1.1)に接続されている。このため、有線NIC18には、DHCPサーバ51からIPアドレス(例えば、IPアドレス:200.100.2.1)が割り当てられている。
【0037】
また、ケース2の設置場所には、プリンタBが備え付けられており、ハブ52とプリンタBとが接続されることにより、PC1からハブ52を介してプリンタBに画像データを送信可能となっている。
【0038】
なお、会社の自席と会議室とで接続するDHCPサーバが異なる場合、有線NIC18には、別のDHCPサーバから異なるIPアドレスが割り当てられる。
【0039】
<ケース3>
図4に示すように、ケース3の設置場所においては、PC1は、図示しない無線LAN設備を介してネットワーク接続されている。より詳しくは、PC1のPCカードスロット19aに装着された無線NIC19と、図示しない無線LAN設備とが電波を介して接続される。このため、無線NIC19には、図示しない無線LAN設備からIPアドレス(例えば、IPアドレス:100.50.60.1)が割り当てられる。また、PC1のPCカードスロット18aに装着された有線NIC18にも、図示しないDHCPサーバからIPアドレス(例えば、IPアドレス:100.50.50.1)が割り当てられる。
【0040】
また、ケース3の設置場所には、プリンタCが備え付けられており、有線NIC18とハブ53とが接続され、ハブ53とプリンタCとが接続されることにより、PC1からハブ53を介してプリンタCに画像データを送信可能となっている。
【0041】
<ケース4>
図5に示すように、ケース4の設置場所においては、PC1は、ゲートウェイサーバ55を介して外部LAN56とネットワーク接続されている。より詳しくは、PC1のPCカードスロット18aに装着された有線NIC18とハブ54とが接続され、ハブ54とゲートウェイサーバ55とが接続されている。このため、PC1とゲートウェイサーバ55との間で識別情報がやり取りされれば、ゲートウェイサーバ55のIPアドレス(例えば、GATEWAY IPアドレス:150.100.50.1)がPC1に伝達される。
【0042】
また、ケース4の設置場所には、プリンタDが備え付けられており、ハブ54とプリンタCとが接続されることにより、PC1からハブ54を介してプリンタDに画像データを送信可能となっている。
【0043】
このように、状況に応じてケース1〜4の設置場所に変更されるPC1は、実施例のプリンタ接続設定プログラムにより、下記のようにして、自動的にプリンタ接続設定を変更可能となっている。
【0044】
まず、ユーザがプリンタ接続設定プログラムを実行すると、PC1のディスプレイ2には、図6に示す「デフォルトプリンタ変更ルール 編集ツール(ネットワーク情報)」N100の画像が表示される。なお、ここでいう、「デフォルトプリンタ」とは、「通常使用するプリンタ」と同義である。
【0045】
「デフォルトプリンタ変更ルール 編集ツール(ネットワーク情報)」N100の上方左側には、「条件項目」欄N1があり、PC1に係るネットワーク接続情報、具体的には、NICのIPアドレス、DHCPサーバのIPアドレス、ゲートウェイサーバのIPアドレス、NICのMACアドレスのいずれかを選択可能となっている。
【0046】
「条件項目」欄N1の右側には、「条件値」欄N2が配置されており、「条件項目」欄N1で選択された「条件項目」に「条件値」がキーボード3等から入力される。
【0047】
「条件値」欄N2の下方には、「編集中のルールに追加」ボタンN3が配置され、さらにその下方には、「現在編集中のルール」欄N4が配置されている。そして、「条件項目」欄N1により選択し、「条件値」欄N2にIPアドレス等を入力し、「編集中のルールに追加」ボタンN3をクリックすれば、「現在編集中のルール」欄N4に表示される。
【0048】
「現在編集中のルール」欄N4の下方には、「対象のプリンタ」欄N5が配置されており、「現在編集中のルール」欄N4に表示された編集中のルールに対応するプリンタをユーザに選択させるようになっている。
【0049】
「対象のプリンタ」欄N5の右側には、「ルールを登録」ボタンN6があり、このボタンN6をクリックすれば、「現在編集中のルール」欄N4及び「対象のプリンタ」欄N5の内容が「対象のプリンタ」欄N5の下方に配置された「現在設定されているルール」欄N7に登録されるようになっている。なお、「現在設定されているルール」欄N7において、ユーザが登録したルールの一覧が左側に表示され、各ルールに対応するプリンタが右側に表示される。
【0050】
「現在設定されているルール」欄N7の下方には、「現在のネットワーク情報とデフォルトプリンタの情報をルールに追加」ボタンN8が配置されている。そして、このボタンN8をクリックすれば、現在のPC1に係るネットワーク情報とデフォルトプリンタの情報とを検出して自動的に「現在設定されているルール」欄N7に追加することができる。
【0051】
「現在のネットワーク情報とデフォルトプリンタの情報をルールに追加」ボタンN8の右側には、「選択したルールを削除」ボタンN9が配置されており、「現在設定されているルール」欄N7に表示されたルールのうち、選択中のものを削除することが可能となっている
【0052】
「デフォルトプリンタ変更ルール 編集ツール(ネットワーク情報)」N100の最下方には、「OK」ボタンN10及び「キャンセル」ボタンN11が配置されており、ユーザが編集したルールを最終的に適用するか否かを選択するようになっている。
【0053】
ケース4の場合を例に説明すると、ケース4の設置環境にPC1がおかれている状態で、「現在のネットワーク情報とデフォルトプリンタの情報をルールに追加」ボタンN8をクリックすれば、「ゲートウェイサーバのIPアドレス:150.10.50.1 → プリンタD」というルールが「現在設定されているルール」欄N7に登録されるようになっている。なお、ここでは、現在のネットワーク情報として、ゲートウェイサーバのIPアドレスを取得する例を挙げたが、これに限らず、NICのIPアドレスやDHCPサーバのIPアドレスを一緒に取得して「現在設定されているルール」欄N7に登録する等、ネットワーク情報として他の情報を扱う構成であっても良い。
【0054】
「デフォルトプリンタ変更ルール 編集ツール(ネットワーク情報)」N100がPC1のネットワーク接続情報と、それに対応するプリンタとをユーザに選択させて、選択された対応付けを登録する登録手段に相当する。
【0055】
また、「現在のネットワーク情報とデフォルトプリンタの情報をルールに追加」ボタンN8が、現在のPC1のネットワーク接続情報を検出して、登録手段で登録する対応付けの選択肢に加える検出手段に相当する。
【0056】
こうして「デフォルトプリンタ変更ルール 編集ツール(ネットワーク情報)」N100によりデフォルトプリンタ変更ルールが編集された結果、「現在設定されているルール」欄N7に表示されているように、上述したケース1〜4を想定した4つのルールが設定されている。
【0057】
ルール1:[MACアドレス:001122334455]&[NIC IPアドレス:0.0.0.0] → プリンタA
ルール2:[DHCP IPアドレス:200.100.1.1] → プリンタB
ルール3:[MACアドレス:001122334455]&[NIC IPアドレス:100.50.50.*](*は、任意の値) → プリンタC
ルール4:[GATEWAY IPアドレス:150.100.50.1] → プリンタD
【0058】
なお、ルール2〜4のように、各ケースにおいてPC1が取得し得る複数の識別情報のうち、特徴的な識別情報を限定的に選択して、ルールを作成すればよい。
【0059】
上述のルール1〜4が登録された実施例のプリンタ接続設定プログラムは、PC1が設置場所を変更されて使用される際、適当なタイミングで、図8に示す第1処理ルーチンを実行する。具体的には、プリンタ接続設定プログラムは、PC1にインストールされたプリンタドライバへのアクセスの有無を確認する確認手段を備えている。ここで、前記アクセスとは、PC1で実行されているOSやアプリケーション等において、印刷や編集のためのページ設定の際や、印刷情報をプリンタに出力する際に、プリンタに関する情報を取得するために行われるアクセス等のことである。そして、確認手段が前記アクセスを確認した場合に、第1処理ルーチンが実行される。以下、各ステップについて順次説明する。
【0060】
まず、S100により第1処理ルーチンが開始される。
【0061】
次に、S101において、ネットワーク情報を用いた変更ルールが定義されているか否かが確認される。ここでは、上記のルール1〜4が定義されているので、「Yes」として、S102に移行する。他方、ネットワーク情報を用いた変更ルールが定義されていない場合には、「No」として、S110に移行して第1処理ルーチンを終了する。
【0062】
次に、S102において、OSから現在のネットワーク情報を取得する。このS101が取得手段に相当する。
【0063】
次に、S103において、ネットワーク情報の取得に成功したか否かが確認され、「Yes」の場合、S104に移行する。他方、「No」の場合、S110に移行して第1処理ルーチンを終了する。
【0064】
次に、S104において、取得したネットワーク情報と上述のルール1〜4とを照合し、一致するルールに対応するプリンタを「通常使用するプリンタ」(デフォルトプリンタともいう。)として決定する。
【0065】
具体的には、例えば、取得したネットワーク情報に、[MACアドレス:001122334455]及び[NIC IPアドレス:0.0.0.0]が含まれる場合、ルール1と一致するので、ルール1に対応するプリンタAを「通常使用するプリンタ」として決定する。
【0066】
次に、S105において、「通常使用するプリンタ」として決定されたプリンタについて、プリンタドライバがインストールされているか否かが確認され、「Yes」の場合、S106に移行する。他方、「No」の場合、S110に移行して第1処理ルーチンを終了する。
【0067】
次に、S106において、「通常使用するプリンタ」として決定されたプリンタがデフォルトプリンタとなっているか否かが確認され、「No」の場合、S107に移行する。他方、「Yes」の場合、S110に移行して第1処理ルーチンを終了する。
【0068】
次に、S107において、図7に示す「デフォルトプリンタ変更についてのダイアログボックス」をディスプレイ2に表示する。このS107が報知手段に相当する。図7は、「ルール2に該当するので、デフォルトプリンタをプリンタBに変更する」旨を報知する具体例である。
【0069】
次に、S108において、図7に示す「デフォルトプリンタ変更についてのダイアログボックス」内に配置された「変更する」ボタンN12又は「キャンセル」ボタンN13をユーザにクリックさせ、ユーザがデフォルトプリンタ変更を了承したか否かを確認する。そして、「Yes」の場合、S109に移行する。他方、「No」の場合、S110に移行して第1処理ルーチンを終了する。このS108がユーザが設定処理を許可するか否かを入力する入力手段に相当する。
【0070】
次に、S109において、「通常使用するプリンタ」として決定されたプリンタをデフォルトプリンタとして設定する。このS109が複数のプリンタの中から、取得手段によって取得した情報に対応付けられたプリンタを「通常使用するプリンタ」として設定する設定処理を行う設定手段に相当する。
【0071】
次に、S110において、第1処理ルーチンを終了する。
【0072】
こうして、実施例のプリンタ接続設定プログラムは、PC1の設置場所が例えばケース1〜4のいずれかに変更されても、PC1のネットワーク接続情報に基づいて、PC1のプリンタに対する接続設定を適当な状態とすることが可能となっている。
【0073】
2.GPS情報を用いる場合
ここでは、PC1が下記のケース5〜ケース7のいずれかの設置場所に変更されて使用される状況を想定して説明する。
【0074】
<ケース5>
ケース5の設置場所においては、PC1は、北緯34度5分30秒、東経136度55分33秒〜35秒の範囲に位置しているものとする。また、ケース5の設置場所には、プリンタAが備え付けられており、PC1からプリンタAに画像データを送信可能となっている。
【0075】
<ケース6>
ケース6の設置場所においては、PC1は、北緯35度6分46秒、東経136度55分33秒の範囲に位置しているものとする。また、ケース6の設置場所には、プリンタBが備え付けられており、PC1からプリンタBに画像データを送信可能となっている。
【0076】
<ケース7>
ケース7の設置場所においては、PC1は、北緯36度2分41秒、東経136度59分43秒〜47秒の範囲に位置しているものとする。また、ケース7の設置場所には、プリンタCが備え付けられており、PC1からプリンタCに画像データを送信可能となっている。
【0077】
このように、状況に応じてケース5〜7の設置場所に変更されるPC1は、実施例のプリンタ接続設定プログラムにより、下記のようにして、自動的にプリンタ接続設定を変更可能となっている。
【0078】
まず、ユーザがプリンタ接続設定プログラムを実行すると、PC1のディスプレイ2には、図9に示す「デフォルトプリンタ変更ルール 編集ツール(GPS情報)」G100の画像が表示される。
【0079】
「デフォルトプリンタ変更ルール 編集ツール(GPS情報)」G100の上方左側には、「北緯」チェック欄G1及び「東経」チェック欄G2が配置され、「北緯」チェック欄G1及び「東経」チェック欄G2の右側には、「条件値」欄G3が配置されている。また、「条件値」欄G3の下方には、「編集中のルールに追加」ボタンG5が配置され、さらにその下方には、「現在編集中のルール」欄G6が配置されている。そして、「北緯」チェック欄G1又は「東経」チェック欄G2をチェックし、「条件値」欄G3に座標を入力し、「編集中のルールに追加」ボタンG5をクリックすれば、「現在編集中のルール」欄G6に表示される。また、「条件値」欄G3の右側には、「現在のGPS情報を取得」ボタンG4が配置されており、このボタンG4をクリックすることによって、PC1に内蔵されたGPS21から現在の座標情報が取得され、「現在編集中のルール」欄G6に表示される。
【0080】
「現在編集中のルール」欄G6の下方には「対象のプリンタ」欄G7が配置され、「対象のプリンタ」欄G7の右側には「ルールを登録」ボタンG8が配置され、「対象のプリンタ」欄G7の下方には「現在設定されているルール」欄G9が配置されている。なお、G8〜G9の機能は、前述のN4〜N7と同様であるので説明は省略する。
【0081】
「現在設定されているルール」欄G9の下方には、「現在のGPS情報とデフォルトプリンタの情報をルールに追加」ボタンG10が配置されている。そして、このボタンG10をクリックすれば、現在のPC1のGPS情報とデフォルトプリンタの情報とを検出して自動的に「現在設定されているルール」欄G9に追加することができる。
【0082】
「現在のGPS情報とデフォルトプリンタの情報をルールに追加」ボタンG10の右側には、「選択したルールを削除」ボタンG11が配置されている。G11の機能は、前述のN9と同様であるので説明は省略する。
【0083】
「デフォルトプリンタ変更ルール 編集ツール(GPS情報)」G100の最下方には、「OK」ボタンG12及び「キャンセル」ボタンG13が配置されており、ユーザが編集したルールを最終的に適用するか否かを選択するようになっている。
【0084】
「デフォルトプリンタ変更ルール 編集ツール(GPS情報)」G100がPC1のGPS情報と、それに対応するプリンタとをユーザに選択させて、選択された対応付けを登録する登録手段に相当する。
【0085】
また、「現在のGPS情報とデフォルトプリンタの情報をルールに追加」ボタンG10が、現在のPC1のGPS情報を検出して、登録手段で登録する対応付けの選択肢に加える検出手段に相当する。
【0086】
こうして「デフォルトプリンタ変更ルール 編集ツール(GPS情報)」G100によりデフォルトプリンタ変更ルールが編集された結果、「現在設定されているルール」欄G9に表示されているように、上述したケース5〜7を想定した3つのルールが設定されている。
【0087】
ルール5:[北緯34度5分30秒、東経136度55分33秒〜35秒] → プリンタA
ルール6:[北緯35度6分46秒、東経136度55分33秒] → プリンタB
ルール7:[北緯36度2分41秒、東経136度59分43秒〜47秒] → プリンタC
【0088】
上述のルール5〜7が登録された実施例のプリンタ接続設定プログラムは、PC1が設置場所を変更されて使用される際、適当なタイミングで、図11に示す第2処理ルーチンを実行する。具体的には、上述の確認手段が前記アクセスを確認した場合に、第2処理ルーチンが実行される。
【0089】
第2処理ルーチンは、第1処理ルーチンのS102(ネットワーク情報を取得する取得手段に相当する。)を、S202(GPS情報を取得する取得手段に相当する。)に変更したものである。したがって、第2処理ルーチンのS200〜S201、S203〜S210は、第1処理ルーチンのS100〜S101、S103〜S110と同様であるので、説明を省略又は簡略する。以下、第1処理ルーチンに対して差異のある部分について説明する。
【0090】
S201では、GPS情報を用いた変更ルールが定義されているか否かが確認される。ここでは、上記のルール5〜7が定義されているので、S202に移行する。
【0091】
S202では、PC1に内蔵されたGPS21から現在の位置を示すGPS情報を取得する。このS201が取得手段に相当する。
【0092】
S204では、取得したGPS情報と上述のルール5〜7とを照合し、一致するルールに対応するプリンタを「通常使用するプリンタ」として決定する。具体的には、例えば、取得したGPS情報が[北緯34度5分30秒、東経136度55分33秒〜35秒]である場合、ルール5と一致するので、ルール5に対応するプリンタAを「通常使用するプリンタ」として決定する。
【0093】
S207では、図10に示す「デフォルトプリンタ変更についてのダイアログボックス」をディスプレイ2に表示する。このS207が報知手段に相当する。図10は、「ルール6に該当するので、デフォルトプリンタをプリンタBに変更する」旨を報知する具体例である。
【0094】
S208では、図10に示す「デフォルトプリンタ変更についてのダイアログボックス」内に配置された「変更する」ボタンG14又は「キャンセル」ボタンG15をユーザにクリックさせ、ユーザがデフォルトプリンタ変更を了承したか否かを確認する。このS208が入力手段に相当する。
【0095】
S209では、「通常使用するプリンタ」として決定されたプリンタをデフォルトプリンタとして設定する。このS209が設定手段に相当する。
【0096】
このような第2処理ルーチンにより、実施例のプリンタ接続設定プログラムは、PC1の設置場所が例えばケース5〜7のいずれかに変更されても、PC1のGPS情報に基づいて、PC1のプリンタに対する接続設定を適当な状態とすることが可能となっている。
【0097】
3.時刻情報を用いる場合
ここでは、PC1が下記のケース8〜ケース10のいずれかの設置場所に変更されて使用される状況を想定して説明する。
【0098】
<ケース8>
ケース8の設置場所は自宅を想定しており、PC1は、20:00〜7:00の間は、プリンタAに接続されるのが通常とする。
【0099】
<ケース9>
ケース9の設置場所は会社を想定しており、PC1は、1月3日〜12月28日までにおいて、月曜日から金曜日までの勤務時間(9:00〜20:00)中は、プリンタBに接続されるのが通常とする。
【0100】
<ケース10>
ケース10の設置場所は土曜日に利用する特定の施設を想定しており、PC1は、土曜日の9:00〜17:00中は、プリンタCに接続されるのが通常とする。
【0101】
このように、状況に応じてケース8〜10の設置場所に変更されるPC1は、実施例のプリンタ接続設定プログラムにより、下記のようにして、自動的にプリンタ接続設定が変更可能となっている。
【0102】
まず、ユーザは、プリンタ接続設定プログラムを実行すると、PC1のディスプレイ2には、図12に示す「デフォルトプリンタ変更ルール 編集ツール(時刻情報)」T100の画像が表示される。
【0103】
「デフォルトプリンタ変更ルール 編集ツール(時刻情報)」T100の上方左側には、「条件項目」欄T1が配置され、「条件項目」欄T1の右側には、「条件値」欄T2が配置されている。また、「条件値」欄T2の下方には、「編集中のルールに追加」ボタンT3が配置され、さらにその下方には、「現在編集中のルール」欄T4が配置されている。「条件項目」欄T1から曜日、時刻、日付のいずれかを選択し、「条件値」欄T2に条件を入力し、「編集中のルールに追加」ボタンT3をクリックすれば、現在編集中のルール」欄T4に表示される。
【0104】
「現在編集中のルール」欄T4の下方には「対象のプリンタ」欄T5が配置され、「対象のプリンタ」欄T5の右側には「ルールを登録」ボタンT6が配置され、「対象のプリンタ」欄T5の下方には「現在設定されているルール」欄T7が配置されている。なお、G4〜G7の機能は、前述のN4〜N7と同様であるので説明は省略する。
【0105】
「現在設定されているルール」欄T7の下方右側には、「選択したルールを削除」ボタンT8が配置されている、T8の機能は、前述のN9と同様であるので説明は省略する。
【0106】
「デフォルトプリンタ変更ルール 編集ツール(時刻情報)」T100の最下方には、「OK」ボタンT9及び「キャンセル」ボタンT10が配置されており、ユーザが編集したルールを最終的に適用するか否かを選択するようになっている。
【0107】
「デフォルトプリンタ変更ルール 編集ツール(時刻情報)」T100がPC1の時刻情報と、それに対応するプリンタとをユーザに選択させて、選択された対応付けを登録する登録手段に相当する。
【0108】
こうして「デフォルトプリンタ変更ルール 編集ツール(時刻情報)」T100によりデフォルトプリンタ変更ルールが編集された結果、「現在設定されているルール」欄T7に表示されているように、上述したケース8〜10を想定した3つのルールが設定されている。
【0109】
ルール8:[時刻20:00〜7:00] → プリンタA
ルール9:[時刻9:00〜20:00]&[月曜日〜金曜日]&[1月3日〜12月28] → プリンタB
ルール10:[時刻9:00〜20:00]&[土曜日] → プリンタC
【0110】
上述のルール8〜10が登録された実施例のプリンタ接続設定プログラムは、PC1が設置場所を変更されて使用される際、適当なタイミングで、図14に示す第3処理ルーチンを実行する。具体的には、上述の確認手段が前記アクセスを確認した場合に、第3処理ルーチンが実行される。
【0111】
第3処理ルーチンは、第1処理ルーチンのS102(ネットワーク情報を取得する取得手段に相当する。)を、S303、S304(時刻情報を取得する取得手段に相当する。)に変更したものである。したがって、第3処理ルーチンのS300〜S301、S305〜S312は、第1処理ルーチンのS100〜S101、S103〜S110と同様であるので、説明を省略又は簡略する。以下、第1処理ルーチンに対して差異のある部分について説明する。
【0112】
S301では、時刻情報を用いた変更ルールが定義されているか否かが確認される。ここでは、上記のルール8〜10が定義されているので、S302に移行する。
【0113】
S302では、インターネット上の時刻情報を取得するか否かが確認され、「Yes]の場合、S304に移行して、インターネット上の時刻情報を取得する。他方、「No」の場合、S303に移行して、OS(内部時計20)から時刻情報を取得する。これらS303、S304が取得手段に相当する。
【0114】
S306では、取得した時刻情報と上述のルール8〜10とを照合し、一致するルールに対応するプリンタを「通常使用するプリンタ」として決定する。具体的には、例えば、取得した時刻情報が[時刻20:00〜7:00]である場合、ルール8と一致するので、ルール8に対応するプリンタAを「通常使用するプリンタ」として決定する。
【0115】
S309では、図13に示す「デフォルトプリンタ変更についてのダイアログボックス」をディスプレイ2に表示する。このS309が報知手段に相当する。図13は、「ルール10に該当するので、デフォルトプリンタをプリンタCに変更する」旨を報知する具体例である。
【0116】
S310では、図13に示す「デフォルトプリンタ変更についてのダイアログボックス」内に配置された「変更する」ボタンT11又は「キャンセル」ボタンT12をユーザにクリックさせ、ユーザがデフォルトプリンタ変更を了承したか否かを確認する。このS310が入力手段に相当する。
【0117】
S311では、「通常使用するプリンタ」として決定されたプリンタをデフォルトプリンタとして設定する。このS311が設定手段に相当する。
【0118】
このような第3処理ルーチンにより、実施例のプリンタ接続設定プログラムは、PC1の設置場所が例えばケース8〜10のいずれかに変更されても、時刻情報に基づいて、PC1のプリンタに対する接続設定を適当な状態とすることが可能となっている。
【0119】
以上、説明したように、実施例のプリンタ接続設定プログラムは、上述の取得手段及び設定手段により、PC1の設置場所が変更されても、PC1のプリンタに対する接続設定を適当な状態とすることができる。
【0120】
このため、ユーザは、PC1の設置場所の変更に対応してプリンタの接続設定変更を行う作業負担が軽減されるので、システムの構築が容易となる。
【0121】
また、このプリンタ接続設定プログラムにおいて、ネットワーク接続情報は、ネットワークインターフェース部の識別情報及び情報端末がネットワークを介して通信可能な機器の識別情報であり、位置情報はGPS情報であり、時刻情報は現在の日時であるので、簡素で、かつ正確な設定処理を実現できる。
【0122】
さらに、このプリンタ接続設定プログラムは、上述の確認手段により、好適なタイミングで上記設定処理を行うことができるので、無駄な処理を省くことができる。
【0123】
また、このプリンタ接続設定プログラムは、上述の報知手段と入力手段とにより、ユーザの許可が得られてから変更するので、ユーザの要望に適切に対応することができる。
【0124】
さらに、このプリンタ接続設定プログラムは、上述の登録手段により、ユーザによって異なる様々なニーズに対応できる。
【0125】
また、このプリンタ接続設定プログラムは、上述の検出手段により、設置環境の変化にも柔軟に対応できる。
【0126】
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
【0127】
例えば、実施例では、1.ネットワーク接続情報を用いる場合、2.GPS情報を用いる場合、3.時刻情報を用いる場合について別個に説明したが、これらのうち必要なものを組み合わせて利用することも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0128】
本発明は情報端末に利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0129】
【図1】実施例のプリンタ接続設定プログラムが搭載された情報端末の概略説明図である。
【図2】実施例のプリンタ接続設定プログラムが搭載された情報端末に係り、設置環境の一形態を示す概略説明図である。
【図3】実施例のプリンタ接続設定プログラムが搭載された情報端末に係り、設置環境の一形態を示す概略説明図である。
【図4】実施例のプリンタ接続設定プログラムが搭載された情報端末に係り、設置環境の一形態を示す概略説明図である。
【図5】実施例のプリンタ接続設定プログラムが搭載された情報端末に係り、設置環境の一形態を示す概略説明図である。
【図6】実施例のプリンタ接続設定プログラムに係り、登録手段に相当する「デフォルトプリンタ変更ルール 編集ツール(ネットワーク情報)」を示す概略説明図である。
【図7】実施例のプリンタ接続設定プログラムに係り、報知手段及び入力手段に相当する「デフォルトプリンタ変更についてのダイアログボックス」を示す概略説明図である。
【図8】実施例のプリンタ接続設定プログラムに係り、第1処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図9】実施例のプリンタ接続設定プログラムに係り、登録手段に相当する「デフォルトプリンタ変更ルール 編集ツール(GPS情報)」を示す概略説明図である。
【図10】実施例のプリンタ接続設定プログラムに係り、報知手段及び入力手段に相当する「デフォルトプリンタ変更についてのダイアログボックス」を示す概略説明図である。
【図11】実施例のプリンタ接続設定プログラムに係り、第2処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図12】実施例のプリンタ接続設定プログラムに係り、登録手段に相当する「デフォルトプリンタ変更ルール 編集ツール(時刻情報)」を示す概略説明図である。
【図13】実施例のプリンタ接続設定プログラムに係り、報知手段及び入力手段に相当する「デフォルトプリンタ変更についてのダイアログボックス」を示す概略説明図である。
【図14】実施例のプリンタ接続設定プログラムに係り、第3処理ルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0130】
A、B、C、D…プリンタ
1…情報端末(ノート型パーソナルコンピュータ(PC))
S100〜S110、S200〜S210、S300〜S312…プリンタ接続設定プログラム
S102、S202、S303、S304…取得手段
S109、S209、S311…設定手段
S107、S207、S309…報知手段
S108、S208、S310…入力手段
N100、G100、T100…登録手段
N8、G10…検出手段
18、19…ネットワークインターフェース部(18…有線ネットワークインターフェースカード、19…無線ネットワークインターフェースカード)
20…時計
21…GPS
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プリンタに画像データを送信可能な情報端末に搭載されるプリンタ接続設定プログラムであって、
前記情報端末のネットワーク接続情報、位置情報及び時刻情報の少なくとも一つを取得する取得手段と、
複数のプリンタの中から、前記取得手段によって取得した情報に対応付けられたプリンタを「通常使用するプリンタ」として設定する設定処理を行う設定手段とを備えることを特徴とするプリンタ接続設定プログラム。
【請求項2】
前記ネットワーク接続情報は、ネットワークインターフェース部の識別情報及び前記情報端末がネットワークを介して通信可能な機器の識別情報の少なくとも一つである請求項1記載のプリンタ接続設定プログラム。
【請求項3】
前記位置情報は、GPS情報である請求項1又は2記載のプリンタ接続設定プログラム。
【請求項4】
前記時刻情報は、現在の日時である請求項1乃至3のいずれか1項記載のプリンタ接続設定プログラム。
【請求項5】
前記情報端末に登録された前記プリンタに対応するプリンタドライバへのアクセスの有無を確認する確認手段を備え、
前記設定手段は、前記確認手段が前記アクセスを確認した場合に前記設定処理を行う請求項1乃至4のいずれか1項記載のプリンタ接続設定プログラム。
【請求項6】
前記設定処理を行う旨の報知をユーザに対して行う報知手段と、
前記ユーザが前記設定処理を許可するか否かを入力する入力手段とを備え、
前記設定手段は、前記ユーザが許可した場合に前記設定処理を行う請求項1乃至5のいずれか1項記載のプリンタ接続設定プログラム。
【請求項7】
前記ネットワーク接続情報、前記位置情報若しくは前記時刻情報又はそれらの組合せと、それに対応するプリンタとをユーザに選択させて、選択された対応付けを登録する登録手段を備える請求項1乃至6のいずれか1項記載のプリンタ接続設定プログラム。
【請求項8】
現在の前記情報端末の前記ネットワーク接続情報を検出して、前記登録手段で登録する対応付けの選択肢に加える検出手段を備える請求項7記載のプリンタ接続設定プログラム。
【請求項9】
前記プリンタに前記画像データを送信可能であり、
請求項1乃至8のいずれか1項記載のプリンタ接続設定プログラムが搭載されていることを特徴とする情報端末。
【請求項1】
プリンタに画像データを送信可能な情報端末に搭載されるプリンタ接続設定プログラムであって、
前記情報端末のネットワーク接続情報、位置情報及び時刻情報の少なくとも一つを取得する取得手段と、
複数のプリンタの中から、前記取得手段によって取得した情報に対応付けられたプリンタを「通常使用するプリンタ」として設定する設定処理を行う設定手段とを備えることを特徴とするプリンタ接続設定プログラム。
【請求項2】
前記ネットワーク接続情報は、ネットワークインターフェース部の識別情報及び前記情報端末がネットワークを介して通信可能な機器の識別情報の少なくとも一つである請求項1記載のプリンタ接続設定プログラム。
【請求項3】
前記位置情報は、GPS情報である請求項1又は2記載のプリンタ接続設定プログラム。
【請求項4】
前記時刻情報は、現在の日時である請求項1乃至3のいずれか1項記載のプリンタ接続設定プログラム。
【請求項5】
前記情報端末に登録された前記プリンタに対応するプリンタドライバへのアクセスの有無を確認する確認手段を備え、
前記設定手段は、前記確認手段が前記アクセスを確認した場合に前記設定処理を行う請求項1乃至4のいずれか1項記載のプリンタ接続設定プログラム。
【請求項6】
前記設定処理を行う旨の報知をユーザに対して行う報知手段と、
前記ユーザが前記設定処理を許可するか否かを入力する入力手段とを備え、
前記設定手段は、前記ユーザが許可した場合に前記設定処理を行う請求項1乃至5のいずれか1項記載のプリンタ接続設定プログラム。
【請求項7】
前記ネットワーク接続情報、前記位置情報若しくは前記時刻情報又はそれらの組合せと、それに対応するプリンタとをユーザに選択させて、選択された対応付けを登録する登録手段を備える請求項1乃至6のいずれか1項記載のプリンタ接続設定プログラム。
【請求項8】
現在の前記情報端末の前記ネットワーク接続情報を検出して、前記登録手段で登録する対応付けの選択肢に加える検出手段を備える請求項7記載のプリンタ接続設定プログラム。
【請求項9】
前記プリンタに前記画像データを送信可能であり、
請求項1乃至8のいずれか1項記載のプリンタ接続設定プログラムが搭載されていることを特徴とする情報端末。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2008−197773(P2008−197773A)
【公開日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−30245(P2007−30245)
【出願日】平成19年2月9日(2007.2.9)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年2月9日(2007.2.9)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
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