説明

プレゼンテーション素材をマッピングするための方法、システム、および、プレゼンテーション素材のマッピングをするための装置

【課題】 第1の映像入力を第2の映像入力と結合することにより、映像出力を生成するための方法、システムおよび装置を提供する。
【解決手段】 第1の入力画像は第1の映像入力からアクセスされ、第2の入力画像は第2の映像入力からアクセスされる。この場合、第2の入力画像はモノクロの背景の前で記録した選択した要素を含む。第1の領域および第2の領域は第1の入力画像から生成される。第1の領域、第2の領域、および、第1の領域を第2の領域から分離しているギャップ、を含む出力画像が生成される。選択した要素は出力画像内の少なくともギャップ上を飛越される。この場合、第1の領域および第2の領域の所定のエリアを出力画像内で依然として見ることができる。出力画像は、映像出力に内蔵される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プレゼンテーション素材をマッピングするための方法、システムおよび装置に関する。
【背景技術】
【0002】
映画、放送およびケーブル・テレビジョンにおいては、「ブルースクリーン技術」と呼ばれる技術を、2つ以上の別々に捕捉した映像シーケンスを1つの映像シーケンスに結合するために使用することができる。ブルースクリーン技術は、モノクロの背景上にあるシーンを記録し、次に、モノクロの背景を異なる画像またはシーンで置き換えることができる。通常、モノクロの背景の色としては青が使用されるが、モノクロの背景の色としては他の色も使用することができる。
【0003】
ブルースクリーン技術の場合には、第1の映像信号のモノクロの背景の色は除去され、第2の映像信号からの内容で置き換えられる。また、このプロセスは、「合成」と呼ぶこともでき、デジタルまたはアナログ技術により行うことができる。2つの映像信号から合成画像を生成するには種々の方法がある。
【0004】
ブルースクリーン技術の使用例としては、天気図の前に立っているように見えるテレビジョン・ニュースの発表者の表示がある。発表者は、モノクロのスクリーンの前に立っている際に記録され、モノクロのスクリーンの前に立っている発表者の記録画像が天気図と結合される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、第1の映像入力を第2の映像入力と結合することにより、映像出力を生成するための方法、システムおよび装置を提供する。第1の入力画像は、第1の映像入力からアクセスされ、第2の入力画像は、第2の映像入力からアクセスされる。この場合、第2の入力画像は、モノクロの背景の前で記録済みの選択した要素を含む。第1の領域および第2の領域が、第1の入力画像から生成される。第1の領域および第2の領域から第1の領域を分離しているギャップを有する第2の領域を含む出力画像が生成される。選択した要素は出力画像内の少なくともギャップ上に置かれる。この場合、第1の領域および第2の領域の所定のエリアを出力画像で依然として見ることができる。出力画像は、映像出力に内蔵される。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ある他の実施形態の場合には、第1の入力画像はあるプレゼンテーション素材を含む。この場合、第2の入力画像は、モノクロの背景の前に立っている発表者(presenter)を含み、発表者は第2の入力画像に含まれている選択した要素であり、出力画像においては、発表者は、プレゼンテーション素材に含まれている所定のエリアを覆い隠さないで、第1の映像入力および第2の映像入力は、リアルタイムで映像出力を生成する計算装置により受信される。
【0007】
もう1つの実施形態の場合には、プレゼンテーション素材は天気図であり、発表者は発表者である。
【0008】
さらに他の実施形態の場合には、第1の領域は第1の組のテキストを含み、第2の領域は第2の組のテキストを含み、出力画像内で依然として見ることができる所定のエリアは、第1の組のテキストおよび第2の組のテキストを含む。
【0009】
他の実施形態の場合には、第1の入力画像は、第1の入力画像に含まれている物理フィーチャに基づいて第1の領域および第2の領域に分割される。
【0010】
ここで図面を参照すると、これら図面全体を通して類似の参照番号は対応する部材を示す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本明細書の一部を形成していて、幾つかの実施形態を示す添付の図面を参照しながら以下に本発明について説明する。他の実施形態も使用することができ、構造および動作を変更することができることを理解されたい。
【0012】
多くの状況において、発表者はプレゼンテーション素材の前に立っていて、プレゼンテーション素材の種々の場所を指し示す。プレゼンテーション素材および発表者を含むシーンを視聴者に放送する場合には、表示された映像上においては、発表者の陰になるために視聴者はプレゼンテーション素材のある部分を見ることができない。たとえば、発表者の陰になるために視聴者は天気図のある部分を見ることができない。
【0013】
ある実施形態の場合には、発表者はプレゼンテーション素材の前に立ち移動することができ、その場合、プレゼンテーション素材の所定の要素が発表者の陰に隠れないように、プレゼンテーション素材の画像がリアルタイムで再マッピングされる。ある実施形態の場合には、視聴者がテキスト素材をいつでも読むことができるようにテキスト素材のエリアが生成され、移動する発表者の周囲にマッピングされる。
【0014】
図1は、ある実施形態による北東部の暴風雨102、および中西部の寒冷前線104の詳細を示す例示としての天気図100である。図1の例示としての天気図100は、第1の映像入力の画像であってもよい。たとえば、例示としての天気図100は、中央のまたはある地方の気象センターからの映像入力であってもよい。この場合、映像入力は複数のテレビジョン局によりダウンロードすることができる。
【0015】
図2は、例示としての発表者の第1の位置200を示す。この場合、この第1の位置200に位置している場合には、例示としての発表者は北東部の暴風雨102の詳細を覆い隠している。例示としての発表者は中西部の寒冷前線104を指し示しているように見えるが、視聴者はもはや北東部の暴風雨102を見ることはできない。
【0016】
図3は、例示としての発表者の第2の位置300を示す。この場合、この第2の位置300に位置している場合には、例示としての発表者は中西部の寒冷前線104の詳細を覆い隠している。例示としての発表者は北東部の暴風雨102を指し示しているように見えるが、視聴者は中西部の寒冷前線104をもはや見ることができない。
【0017】
図4は、ある実施形態によるブルースクリーン402の前に立っている例示としての発表者400を示す。ある実施形態の場合には、トラベリングマットが、リアルタイムでブルースクリーン技術で使用される。発表者400はブルースクリーン402の前に立っていて、マットすなわちシルエットを生成するために特別なフィルタが発表者400の画像を撮影する。すなわち、発表者の姿のシルエットを撮影する。このシルエットで描かれた発表者400の姿は、天気図100を含むプレートまたは画像上に投影することができる。図5に示すように、画像またはデジタル化した映像のこれらの2つの断片を結合すると、発表者500が、実際の天気図502の前に実際に立っているように見える。それ故、図5は、ある実施形態による発表者500のような発表者の周囲の天気図100のようなプレゼンテーション素材の例示としてのデジタル再マッピングを示す。
【0018】
ある実施形態の場合には、視聴者から天気図100の暴風雨、寒冷前線等のような予め選択したフィーチャが覆い隠されないように、天気図100のようなプレゼンテーション素材が、発表者500の周囲にリアルタイムでデジタル的に再マッピングされる。発表者500が画面の一方の端から他方の端に、すなわち東から西にまたは西から東に移動すると、天気図100の有意の部分が覆い隠されないように、発表者500の周囲に天気図100が動的に再マッピングされる。
【0019】
図5の実施形態は、天気図のようなグラフィックスに特に適用することができるが、他の実施形態は、テキスト表示またはテキストおよびグラフィックス両方を含む表示に適用することができる。図5の実施形態を十分な処理能力およびメモリを有するコンピューティング・デバイスで実施した場合には、再マッピングをリアルタイムで実行することができる。さらに、ブルースクリーン技術を実施するためのある現在のデバイスを、再マッピングがリアルタイムで行われるように、図5の実施形態を実施するために修正することができる。
【0020】
ある実施形態は、テレビジョン制作で現在使用しているブルースクリーン技術を修正したものを使用している。たとえば、発表者500は、ブルースクリーン402の前で撮影することができ、発表者の画像をプレゼンテーション素材の画像の上に置くことができる。しかし、従来技術のブルースクリーン技術の他に、発表者500がプレゼンテーション素材502を覆い隠さないように、図5のプレゼンテーション素材が、発表者500の左504および右506に動的に再マッピングされ、描き直される。
【0021】
ある実施形態の場合には、発表者500が表示中に移動すると、発表者500がプレゼンテーション素材を覆い隠さないように、画像が左右にリアルタイムでプレゼンテーション素材を動的に再マッピングする。ある実施形態の場合には、発表者500の左右への素材を、使用できるスクリーン・サイズに合わせて圧縮しなければならない場合がある。
【0022】
図5の特定の実施形態の場合には、発表者500の左504および右506に幾分圧縮した形で全天気図100を表示することができる。天気図100の有意の詳細が閲覧のために保存される。たとえば、図5の天気図502でテキサス州508の南部先端を見ることができるが、図3の場合には発表者300により覆い隠されている。
【0023】
図5の場合には、左に位置する第1の領域504と右に位置する第2の領域506の間にギャップ510が形成される。発表者500の画像は、主としてギャップ510内に位置しているか、または別の方法としては天気図はギャップ510の左右に分散している。すなわち、出力画像としての天気図はギャップ510を飛越えている。
【0024】
他のある実施形態の場合には、地図のようなグラフィックスを地図内の物理フィーチャにより第1および第2の領域に分割することができる。たとえば、河川のような自然の境界、州境、または山脈のような地形を地図を第1および第2の領域に分割するために使用することができる。ある実施形態の場合には、視聴者にとって自然な方法で地図を分割することができ、一方、発表者500がプレゼンテーション素材を横切って移動した場合に、動作を依然としてリアルタイムで行うことができる。
【0025】
図6は、ある実施形態によるテキスト604を含む表示602の前に立っている例示としての発表者600を示す。テキスト604を含むプレゼンテーション素材を処理する場合、テキスト604の幾つかのブロックは、視聴者がテキスト604を読むことができるように合理的に移動される。
図6の場合には、発表者600は、数日の一部および木曜日のすべてを覆い隠している。そうしたい場合には、視聴者は、発表者600によりテキストのどの部分も覆い隠されないようにすることができる。
【0026】
図7は、ある実施形態による発表者700の周囲のテキストを含むプレゼンテーション素材の例示としてのデジタル再マッピングを示す。ある実施形態の場合には、図7の曜日は5つのチャンク(塊)、すなわち、月曜、火曜、水曜、木曜および金曜に分割される。発表者700が左から右に、または右から左に移動すると、全チャンクが発表者の左右に移動するが、チャンク自体は決して分割されない。発表者500が一番右端に立っている場合には、すべてのチャンクはスクリーンの左に表示される。発表者500が一番左端に立っている場合には、すべてのチャンクはスクリーンの右に表示される。図の場合には、発表者700は、ほとんどの場合、毎日の気象情報を示すチャンクの間のギャップ702内に位置する。すなわち、出力画像としての気象情報はギャップ702を飛越えている。
【0027】
図8は、ある実施形態によるコンピュータ802を含む計算環境800を示す。コンピュータ802は、パーソナル・コンピュータ、ワークステーション、メインフレーム、ハンドヘルド・コンピュータ、パームトップ・コンピュータ、電話装置、ネットワーク機器、ブレード・コンピュータ等のような現在業界で周知のものを含む任意の適当な計算装置であってもよい。コンピュータ802は、第1の映像入力804および第2の映像入力806を受信する。
【0028】
第1の映像入力804は、コンピュータ802に送られる画像のシーケンス804a,804b,...,804nを含む。第1の映像入力804は、天気図100のようなプレゼンテーション素材808を含む。
【0029】
第2の映像入力806は、コンピュータ802に送られる画像のシーケンス806a,806b,...,806nを含む。第2の映像入力806は、モノクロの背景402の前に立っている画像化された発表者400のようなニュース司会者810を含む。
【0030】
プレゼンテーション・マッピング・アプリケーション802は、プレゼンテーション素材808およびニュース司会者810の画像から映像出力814を生成する。映像出力814は、第1の映像入力804および第2の映像入力806から生成した出力画像814a,814b,...,814nを含む。たとえば、出力画像814aは、図1〜図7の実施形態により画像804aおよび画像806aから生成することができる。
【0031】
図9は、ある実施形態によるニュース司会者810の周囲のプレゼンテーション素材808の再マッピングのフローチャートである。図9で実施する幾つかの動作は、コンピュータ802内のプレゼンテーション・マッピング・アプリケーション812で実施される。
【0032】
制御はブロック900から開始する。この場合、プレゼンテーション・マッピング・アプリケーション812は、第1の映像入力804から第1の入力画像808にアクセスし、第2の映像入力806から第2の入力画像810にアクセスする。第1の入力画像808は、天気図100のような表示の画像であってもよい。第2の入力画像810は、ブルースクリーンのようなモノクロの背景の前で記録した発表者400のようなニュース司会者のような要素を含む。
【0033】
プレゼンテーション・マッピング・アプリケーション812は、(ブロック902において)第1の入力画像808から第1の領域および第2の領域を生成する。たとえば、ある実施形態の場合には、第1の領域は発表者500の左側の領域504であってもよいし、第2の領域は発表者の右側の領域506であってもよい。
【0034】
プレゼンテーション・マッピング・アプリケーション812は、(ブロック904において)第1の領域、および第2の領域から第1の領域を分離しているギャップ510のようなギャップを有する第2の領域を含む出力画像814aを生成する。
【0035】
プレゼンテーション・マッピング・アプリケーション812は、(ブロック906において)出力画像814a内の少なくともギャップ上に選択した要素を飛越えさせる。この場合、第1の領域および第2の領域の所定のエリアを、出力画像814a内で依然として見ることができる。たとえば、テキサス州の南部先端508は、出力画像814aに対応することができる例示としての出力画像502で依然として見ることができる。制御はブロック908に進み、ここでプレゼンテーション・マッピング・アプリケーション812は、映像出力814内に出力画像814aを含む。出力画像814aで多くの異なる方法により、第1の領域、第2の領域、選択した要素およびギャップを統合することによりギャップ内に選択した要素を入れることができる。
【0036】
それ故、図1〜図9は、発表者がプレゼンテーション素材に含まれている所定のエリアを覆い隠さないで、映像出力がリアルタイムで生成されるある実施形態を示す。ある実施形態の場合には、第1の領域は、発表者700の左に、図7に示すような曜日、月曜、火曜、水曜および木曜に対するテキストのような第1の組のテキストを含み、第2の領域は、金曜に対するテキストのような第2の組のテキストを含む。この場合、出力画像内で依然として見ることができる所定のエリアは、第1の組のテキストおよび第2の組のテキストを含む。ある実施形態の場合には、プレゼンテーション素材の画像は、プレゼンテーション素材の画像に含まれている内容に基づいて、第1の領域および第2の領域に分割される。
(他の実施形態の詳細)
【0037】
上記技術は、ソフトウェア、ファームウェア、マイクロコード、ハードウェアおよび/またはこれらの組合せを含む方法、装置、装置、および、装置として実施することができる。本明細書においては、「装置」という用語は、媒体で実施されるコードまたはロジックを意味する。この場合、このような媒体は、ハードウェア・ロジック[たとえば、集積回路チップ、プログラマブル・ゲートアレイ(PGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)等]または磁気記憶媒体(たとえば、ハードディスク・ドライブ、フレキシブル・ディスク、テープ等)のようなコンピュータ読み取り可能媒体、光学記憶装置(CD−ROM、光ディスク等)、揮発性および不揮発性メモリ・デバイス[たとえば、電気消去可能なプログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブル読取り専用メモリ(PROM)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ(SRAM)、フラッシュ、ファームウェア、プログラマブル・ロジック等]を備えることができる。コンピュータ読み取り可能媒体内のコードはプロセッサによりアクセスされ、実行される。コードまたはロジックがコード化される媒体は、また、空間、または光ファイバ、銅線等のような送信媒体を通して伝搬する送信信号を有することができる。コードまたはロジックがコード化される送信信号は、さらに、無線信号、衛星送信、無線波、赤外線信号、Bluetooth等を含むことができる。コードまたはロジックがコード化される送信信号は、送信局により送信し、受信局により受信することができる。この場合、送信信号でコード化されたコードまたはロジックは、受信および送信局またはデバイスのところで、ハードウェアまたはコンピュータ読み取り可能媒体内で復号し、格納することができる。さらに、「装置」は、コードが埋設され、処理され、また実行されるハードウェアおよびソフトウェア・コンポーネントの組合せを含むことができる。もちろん、当業者であれば、実施形態の範囲から逸脱することなしに多くの修正を行うことができること、および装置が任意の情報記憶媒体を備えることができることを理解することができるだろう。たとえば、装置は、機械により実行された場合に、動作が実行される命令をその内部に格納している記憶媒体を備える。
【0038】
ある実施形態は、全体がハードウェアである実施形態、全体がソフトウェアである実施形態、またはハードウェア要素およびソフトウェア要素の両方を含む実施形態の形をとることができる。好ましい実施形態の場合には、本発明は、ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコード等を含むが、含むことができるものがこれらに限定されないソフトウェアで実施される。
【0039】
さらに、ある実施形態は、コンピュータまたは任意の命令実行システムによりまたはそれと一緒に使用するためのプログラム・コードを供給するコンピュータ使用可能媒体またはコンピュータ読み取り可能媒体からアクセスすることができる装置の形をとることもできる。この説明のために、コンピュータ使用可能媒体またはコンピュータ読み取り可能媒体は、命令実行システム、装置またはデバイスによりまたはそれと一緒に使用するためのプログラムを含み、格納し、通信し、伝搬し、または転送することができる任意の装置であってもよい。この媒体は、電子、磁気、光学、電磁、赤外線または半導体システム(または装置またはデバイス)または伝搬媒体であってもよい。コンピュータ読み取り可能媒体の例としては、半導体または固体メモリ、磁気テープ、取外し可能なコンピュータ・ディスケット、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、剛性の磁気ディスクおよび光ディスク等がある。光ディスクの現在の使用例としては、コンパクト・ディスク−読取り専用メモリ(CD−ROM)、コンパクト・ディスク−読取/書込(CD−R/W)およびDVD等がある。
【0040】
他に別段の指定がない限り、「ある実施形態」、「一実施形態」、「実施形態」、「幾つかの実施形態」、「上記実施形態」、「幾つかの上記実施形態」、「1つまたは複数の実施形態」「幾つかの実施形態」および「1つの実施形態」という用語は、1つまたは複数の(しかし、すべてではない)実施形態を意味する。「含む」、「備える」、「有する」という用語、およびその派生語は、他に別段の指定がない限り、「含むがこれらに限定されない」を意味する。他に別段の指定がない限り、項目の列挙リストは、任意のまたはすべての項目が、相互に排他的であることを意味するものではない。
【0041】
他に別段の指定がない限り、相互に通信しているデバイスは、相互に連続的に通信していなくてもよい。さらに、相互に通信しているデバイスは、1つまたは複数の媒介を通して直接または間接に通信することができる。さらに、相互に通信している幾つかのコンポーネントを含む実施形態の説明は、そのようなすべてのコンポーネントを必要とすることを意味しない。逆に、種々のオプションとしてのコンポーネントの説明は、種々様々の可能な実施形態を示すためのものである。
【0042】
さらに、プロセスのステップ、方法のステップ、アルゴリズム等はシーケンシャルに説明することができるが、このようなプロセス、方法およびアルゴリズムは、交互に動作するように構成することができる。すなわち、記述することができるステップの任意のシーケンスまたは順序は、ステップをそのような順序で実行しなければならないことを必ずしも意味するものではない。本明細書に記載するプロセスのステップは、実際には任意の順序で実行することができる。さらに、幾つかのステップを同時に(simultaneously)、並列に(in parallel)または並行して(concurrently)実行することができる。
【0043】
本明細書においては1つのデバイスまたは物品について説明している場合は、1つのデバイス/物品の代わりに、(協同するしないは別として)2つ以上のデバイス/物品を使用することができることを理解することができるだろう。同様に、本明細書においては、(協同するしないは別として)2つ以上のデバイスまたは物品について説明している場合には、2つ以上のデバイスまたは物品の代わりに、1つのデバイス/物品を使用することができることを理解することができるだろう。あるデバイスの機能および/または特徴は、そのような機能/特徴を有すると明示されていない1つまたはそれ以上の他のデバイスにより別の方法により実施することができる。それ故、他の実施形態はデバイス自身を含む必要はない。
【0044】
図10は、計算システムのアーキテクチャである。この場合、ある実施形態の場合には、図8のコンピューティング環境の計算装置は、計算システムのアーキテクチャにより実施することができる。コンピュータ・システム1000は、また、システムと呼ぶこともできるし、ある実施形態の場合にはプロセッサ1004を含むことができる回路1002を含むことができる。また、システム1000は、メモリ1006(たとえば、揮発性メモリ・デバイス)および記憶装置1008を含むことができる。記憶装置1008は、不揮発性メモリ・デバイス(たとえば、EEPROM、ROM、PROM、RAM、DRAM、SRAM、フラッシュ、ファームウェア、プログラマブル・ロジック等)、磁気ディスク・ドライブ、光ディスク・ドライブ、テープ・ドライブ等を含むことができる。記憶装置1008は、内部記憶装置デバイス、外部記憶装置デバイスおよび/またはネットワーク・アクセス可能記憶装置デバイスを備えることができる。システム1000は、メモリ1006内にロードすることができ、プロセッサ1004または回路1002により実行することができるコード1012を含むプログラム・ロジック1010を含むことができる。ある実施形態の場合には、コード1012を含むプログラム・ロジック1010を記憶装置1008内に格納することができる。ある他の実施形態の場合には、プログラム・ロジック1010は、回路1002内で実施することができる。それ故、図10は他の要素とは別にプログラム・ロジック1010を示しているが、プログラム・ロジック1010は、メモリ1006および/または回路1002で実施することができる。
【0045】
ある実施形態は、人手または自動処理統合コンピュータ読み取り可能コードにより、計算命令を計算システム内に展開するための方法用に構成することができる。この場合、コードは計算システムと一緒に上記実施形態の動作を実行することができる。
【0046】
図1〜図10に示す動作のうちの少なくともあるものを並列にまたシーケンシャルに実行することができる。他の実施形態の場合には、動作のうちのあるものを修正または除去した異なる方法で実行することができる。
【0047】
さらに、多くのソフトウェア・コンポーネントおよびハードウェア・コンポーネントを説明のために別々のモジュールで説明してきた。このようなコンポーネントは、もっと少ない数のコンポーネントに統合することもできるし、もっと多くの数のコンポーネントに分割することもできる。さらに、特定のコンポーネントにより実行すると説明した幾つかの動作を他のコンポーネントにより実行することができる。
【0048】
図1〜図10に示すデータ構造およびコンポーネントを、特定のタイプの情報を有するものとして説明する。他の実施形態の場合には、データ構造およびコンポーネントを異なる構造にし、もっと少ないか、もっと多いか、または異なる分野またはこれらの図面に示し説明したものとは異なる機能を有することができる。それ故、実施形態についての上記説明は、図示および説明のためのものである。本明細書はすべてのものを網羅するためのものでもなければ、実施形態を開示の正確な形状に限定するためのものでもない。上記説明を読めば分かるように、多くの修正および変更を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】ある実施形態による北東部の暴風雨、および中西部の寒冷前線の詳細を示す例示としての天気図である。
【図2】例示としての発表者の第1の位置を示す。この場合、この第1の位置においては、例示としての発表者は北東部の暴風雨の詳細を覆い隠している。
【図3】例示としての発表者の第2の位置を示す。この場合、この第2の位置においては、例示としての発表者は中西部の寒冷前線の詳細を覆い隠している。
【図4】ある実施形態によるブルースクリーンの前に立っている例示としての発表者を示す。
【図5】ある実施形態による発表者の周囲の天気図のようなプレゼンテーション素材の例示としてのデジタル再マッピングを示す。
【図6】ある実施形態によるテキストを含む表示の前に立っている例示としての発表者を示す。
【図7】ある実施形態による発表者の周囲のテキストを含むプレゼンテーション素材の例示としてのデジタル再マッピングを示す。
【図8】ある実施形態によるの装置を示す。
【図9】ある実施形態による装置によるプレゼンテーション素材の再マッピングのフローチャートである。
【図10】ある実施形態のシステムを示す。
【符号の説明】
【0050】
100 天気図
102 北東部の暴風雨
104 中西部の寒冷前線
200 第1の位置
300 第2の位置
400 発表者
402 ブルースクリーン
500 発表者
502 プレゼンテーション素材
504 左に位置する第1の領域
506 右に位置する第2の領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の映像入力と第2の映像入力とを結合することにより、映像出力を生成するための方法であって、
前記第1の映像入力から第1の入力画像にアクセスし、前記第2の映像入力から第2の入力画像にアクセスするステップであって、前記第2の入力画像がモノクロの背景の前で記録した選択した要素を含むステップと、
前記第1の入力画像から第1の領域および第2の領域を生成するステップと、
前記第1の領域、前記第2の領域、および、前記第1の領域を前記第2の領域から分離するギャップを有する、出力画像を生成するステップと、
前記出力画像内の少なくとも前記ギャップ上には前記選択した要素を飛越えさせるステップであって、前記第1の領域および前記第2の領域の所定のエリアを前記出力画像内で依然として見ることができるステップと、
前記映像出力に前記出力画像を内蔵させるステップとを含む方法。
【請求項2】
第1の映像入力および第2の映像入力を結合することにより、映像出力を生成するためのシステムであって、
メモリと、
前記メモリと結合し、幾つかの動作を実行するプロセッサとを備え、前記動作が、
(i)前記第1の映像入力から第1の入力画像にアクセスし、前記第2の映像入力から第2の入力画像にアクセスするステップであって、前記第2の入力画像がモノクロの背景の前で記録した選択した要素を含むステップと、
(ii)前記第1の入力画像から第1の領域および第2の領域を生成するステップと、
(iii)前記第1の領域、前記第2の領域、および、前記第1の領域を前記第2の領域から分離するギャップを含む出力画像を生成するステップと、
(iv)前記出力画像内の少なくとも前記ギャップ上には前記選択した要素を飛越えさせるステップであって、前記第1の領域および前記第2の領域の所定のエリアを前記出力画像内で依然として見ることができるステップと、
(v)前記映像出力に前記出力画像を内蔵させるステップとを含むシステム。
【請求項3】
第1の映像入力と第2の映像入力とを結合することにより映像出力を生成するための装置であって、前記装置がコンピュータで動作を行わせることができ、
前記第1の映像入力から第1の入力画像にアクセスし、前記第2の映像入力から第2の入力画像にアクセスするステップであって、前記第2の入力画像がモノクロの背景の前で記録した選択した要素を含むステップと、
前記第1の入力画像から第1の領域および第2の領域を生成するステップと、
前記第1の領域、前記第2の領域、および、前記第1の領域を前記第2の領域から分離するギャップを含む出力画像を生成するステップと、
前記出力画像内の少なくとも前記ギャップ上には前記選択した要素を飛越えさせるステップであって、前記第1の領域および前記第2の領域の所定のエリアを前記出力画像内で依然として見ることができるステップと、
前記映像出力に前記出力画像を内蔵させるステップとを、
実行させる装置。
【請求項4】
プレゼンテーション素材に発表者をマッピングするための方法であって、
第1の映像入力内への前記プレゼンテーション素材の表示の記録を開始するステップと、
第2の映像入力内へのモノクロの背景の前に立っている発表者の記録を開始するステップと、
前記第1の映像入力から第1の入力画像にアクセスし、前記第2の映像入力から第2の入力画像にアクセスするステップであって、前記第2の入力画像が前記モノクロの背景の前で記録した発表者を含むステップと、
前記第1の入力画像から第1の領域および第2の領域を生成するステップと、
前記第1の領域、前記第2の領域、および、前記第1の領域を前記第2の領域から分離するギャップ、を含む出力画像を生成するステップと、
前記出力画像内の少なくとも前記ギャップ上に前記発表者を置くステップであって、前記第1の領域および前記第2の領域の所定のエリアを前記出力画像内で依然として見ることができるステップと、
映像出力に前記出力画像を内蔵させるステップとを含む方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−35513(P2008−35513A)
【公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−192009(P2007−192009)
【出願日】平成19年7月24日(2007.7.24)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(390009531)インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション (4,084)
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL BUSINESS MASCHINES CORPORATION
【Fターム(参考)】