説明

プログラム、可搬型記憶媒体及び情報処理装置

【課題】合成対象の画像データを容易に取得するとともに、画像診断時の操作性を向上させる。
【解決手段】診断対象の医用画像データの付帯情報に基づいて、診断対象の医用画像データと同一患者の同一部位を撮影して得られた合成対象の医用画像データを検索するための検索条件を決定する(ステップS16)。この検索条件に基づいて、まず、メディア内を検索し(ステップS17)、メディア内に存在しない場合には(ステップS18;NO)、B病院用画像サーバに、検索条件に合致する合成対象の医用画像データの取得要求を送信する(ステップS22)。メディア内又はB病院用画像サーバに合成対象の医用画像データが存在する場合には(ステップS18;YES,ステップS23;YES)、診断対象の医用画像データと合成対象の医用画像データとを合成し(ステップS20)、合成画像を表示する(ステップS21)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、可搬型記憶媒体及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、多くの医療機関において情報のデジタル化が図られている。例えば、CR(Computed Radiography)装置、CT(Computed Tomography)装置、MR(Magnetic Resonance)装置等の画像生成装置(モダリティ)は、撮影により得られた医用画像の画像データに付帯情報を付帯させて、DICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)規格に則ったDICOM画像データを生成する。
【0003】
また、画像サーバは、モダリティにおいて生成されたDICOM画像データを記憶し、管理する。画像サーバがDICOM画像データを管理する技術として、例えば、付帯情報に含まれる検査情報(スタディ属性)、シリーズ情報(シリーズ属性)等に基づいた階層関係で、DICOM画像データを管理するものが提案されている(特許文献1参照)。
【0004】
また、癌細胞を早期に発見する目的で、PET(Positron Emission Tomography)装置による全身スクリーニングが普及しつつある。癌細胞は、正常な細胞と比較してブドウ糖の消費が多いため、PET装置によって細胞の代謝の様子を画像化することにより、癌細胞を検出することができる。PET画像のみでは、画像内の各位置が患者のどこに対応するかを特定することが困難であるため、組織の形状を表すCT画像又はMR画像と合成(フュージョン)することによって、癌細胞の正確な位置が把握可能となる。
【0005】
現在、PET装置を備える施設は限られているため、外部の施設で撮影されたPET画像がCD−R等のメディア(可搬型記憶媒体)に記憶されて他施設に提供される場合もある。また、それとは逆に、CT画像又はMR画像が記憶されたメディアがPET装置を備える施設に提供されることも考えられる。
【0006】
これらのメディアには、IHE(Integrating Healthcare Enterprise)及びIHE−J(Integrating Healthcare Enterprise - Japan)のPDI(Portable Data for Imaging)によって定められたデータ構造に則って、DICOM画像データが書き込まれるため、異なる医療施設間や、異なるベンダのシステム間において、当該DICOM画像データのデータ移送、データ参照が可能になっている。
【特許文献1】特開2002−133393号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、メディアを介してPET画像が提供された医療施設において、このPET画像と、施設内の画像サーバ内に記憶されているCT画像又はMR画像とを合成して表示するためには、PET画像を施設内の画像サーバに取り込む必要があり、画像同士を合成するためのソフトウェアも必要であった。メディアを介してCT画像又はMR画像が持ち込まれた場合も同様である。
【0008】
また、メディアに記憶されているPET画像と合成すべきCT画像又はMR画像を検索する際や、メディアに記憶されているCT画像又はMR画像と合成すべきPET画像を検索する際には、検索条件(患者情報、検査種、部位等)を手入力する必要があり、煩雑な作業であった。
【0009】
本発明は、上記の従来技術における問題に鑑みてなされたものであって、合成対象の画像データを容易に取得するとともに、画像診断時の操作性を向上させることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、PET撮影により得られたPET画像データと共に可搬型記憶媒体に記憶されたプログラムであって、コンピュータを、前記可搬型記憶媒体に記憶されているPET画像データの中から診断対象のPET画像データを選択するための操作手段、CT撮影により得られたCT画像データ又はMR撮影により得られたMR画像データを記憶し管理する画像サーバに対して、前記診断対象のPET画像データと同一患者の同一部位を撮影して得られた合成対象のCT画像データ又はMR画像データの取得要求を送信し、前記画像サーバから前記合成対象のCT画像データ又はMR画像データを受信した場合に、前記診断対象のPET画像データと前記合成対象のCT画像データ又はMR画像データとを合成し、当該合成された画像データに基づいて合成画像を表示手段に表示させる制御手段、として機能させるためのプログラムである。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のプログラムにおいて、前記可搬型記憶媒体には、更に、CT画像データ又はMR画像データが記憶されており、前記制御手段は、前記可搬型記憶媒体に記憶されているCT画像データ又はMR画像データの中から前記合成対象のCT画像データ又はMR画像データを検索し、前記可搬型記憶媒体内に前記合成対象のCT画像データ又はMR画像データが存在しない場合に、前記画像サーバに対して前記取得要求を送信する。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のプログラムにおいて、前記制御手段は、前記画像サーバ内に前記合成対象のCT画像データ又はMR画像データが存在しない場合に、前記診断対象のPET画像データと同一患者の同一部位をCT撮影又はMR撮影するための撮影条件を生成し、当該生成された撮影条件をCT装置又はMR装置に送信する。
【0013】
請求項4に記載の発明は、CT撮影により得られたCT画像データ又はMR撮影により得られたMR画像データと共に可搬型記憶媒体に記憶されたプログラムであって、コンピュータを、前記可搬型記憶媒体に記憶されているCT画像データ又はMR画像データの中から診断対象のCT画像データ又はMR画像データを選択するための操作手段、PET撮影により得られたPET画像データを記憶し管理する画像サーバに対して、前記診断対象のCT画像データ又はMR画像データと同一患者の同一部位を撮影して得られた合成対象のPET画像データの取得要求を送信し、前記画像サーバから前記合成対象のPET画像データを受信した場合に、前記診断対象のCT画像データ又はMR画像データと前記合成対象のPET画像データとを合成し、当該合成された画像データに基づいて合成画像を表示手段に表示させる制御手段、として機能させるためのプログラムである。
【0014】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のプログラムにおいて、前記可搬型記憶媒体には、更に、PET画像データが記憶されており、前記制御手段は、前記可搬型記憶媒体に記憶されているPET画像データの中から前記合成対象のPET画像データを検索し、前記可搬型記憶媒体内に前記合成対象のPET画像データが存在しない場合に、前記画像サーバに対して前記取得要求を送信する。
【0015】
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載のプログラムにおいて、前記制御手段は、前記画像サーバ内に前記合成対象のPET画像データが存在しない場合に、前記診断対象のCT画像データ又はMR画像データと同一患者の同一部位をPET撮影するための撮影条件を生成し、当該生成された撮影条件をPET装置に送信する。
【0016】
請求項7に記載の発明は、PET撮影により得られたPET画像データを記憶する可搬型記憶媒体であって、コンピュータを、前記可搬型記憶媒体に記憶されているPET画像データの中から診断対象のPET画像データを選択するための操作手段、CT撮影により得られたCT画像データ又はMR撮影により得られたMR画像データを記憶し管理する画像サーバに対して、前記診断対象のPET画像データと同一患者の同一部位を撮影して得られた合成対象のCT画像データ又はMR画像データの取得要求を送信し、前記画像サーバから前記合成対象のCT画像データ又はMR画像データを受信した場合に、前記診断対象のPET画像データと前記合成対象のCT画像データ又はMR画像データとを合成し、当該合成された画像データに基づいて合成画像を表示手段に表示させる制御手段、として機能させるためのプログラムを前記PET画像データと共に記憶する。
【0017】
請求項8に記載の発明は、CT撮影により得られたCT画像データ又はMR撮影により得られたMR画像データを記憶する可搬型記憶媒体であって、コンピュータを、前記可搬型記憶媒体に記憶されているCT画像データ又はMR画像データの中から診断対象のCT画像データ又はMR画像データを選択するための操作手段、PET撮影により得られたPET画像データを記憶し管理する画像サーバに対して、前記診断対象のCT画像データ又はMR画像データと同一患者の同一部位を撮影して得られた合成対象のPET画像データの取得要求を送信し、前記画像サーバから前記合成対象のPET画像データを受信した場合に、前記診断対象のCT画像データ又はMR画像データと前記合成対象のPET画像データとを合成し、当該合成された画像データに基づいて合成画像を表示手段に表示させる制御手段、として機能させるためのプログラムを前記CT画像データ又はMR画像データと共に記憶する。
【0018】
請求項9に記載の発明は、PET撮影により得られたPET画像データを可搬型記憶媒体に書き込む書込制御手段を備える情報処理装置であって、前記情報処理装置の書込制御手段は、コンピュータを、前記可搬型記憶媒体に記憶されているPET画像データの中から診断対象のPET画像データを選択するための操作手段、CT撮影により得られたCT画像データ又はMR撮影により得られたMR画像データを記憶し管理する画像サーバに対して、前記診断対象のPET画像データと同一患者の同一部位を撮影して得られた合成対象のCT画像データ又はMR画像データの取得要求を送信し、前記画像サーバから前記合成対象のCT画像データ又はMR画像データを受信した場合に、前記診断対象のPET画像データと前記合成対象のCT画像データ又はMR画像データとを合成し、当該合成された画像データに基づいて合成画像を表示手段に表示させる制御手段、として機能させるためのプログラムを前記PET画像データと共に前記可搬型記憶媒体に書き込む。
【0019】
請求項10に記載の発明は、CT撮影により得られたCT画像データ又はMR撮影により得られたMR画像データを可搬型記憶媒体に書き込む書込制御手段を備える情報処理装置であって、前記情報処理装置の書込制御手段は、コンピュータを、前記可搬型記憶媒体に記憶されているCT画像データ又はMR画像データの中から診断対象のCT画像データ又はMR画像データを選択するための操作手段、PET撮影により得られたPET画像データを記憶し管理する画像サーバに対して、前記診断対象のCT画像データ又はMR画像データと同一患者の同一部位を撮影して得られた合成対象のPET画像データの取得要求を送信し、前記画像サーバから前記合成対象のPET画像データを受信した場合に、前記診断対象のCT画像データ又はMR画像データと前記合成対象のPET画像データとを合成し、当該合成された画像データに基づいて合成画像を表示手段に表示させる制御手段、として機能させるためのプログラムを前記CT画像データ又はMR画像データと共に前記可搬型記憶媒体に書き込む。
【発明の効果】
【0020】
請求項1、7、9に記載の発明によれば、診断対象のPET画像データと合成すべき合成対象のCT画像データ又はMR画像データを容易に取得することができるとともに、画像診断時の操作性を向上させることができる。
【0021】
請求項2に記載の発明によれば、画像サーバに対して合成対象のCT画像データ又はMR画像データの取得要求を送信するのに先立って、可搬型記憶媒体から合成対象のCT画像データ又はMR画像データを検索することができる。
【0022】
請求項3に記載の発明によれば、画像サーバ内に合成対象のCT画像データ又はMR画像データが存在しない場合に、新たに撮影することによって合成対象のCT画像データ又はMR画像データを生成することができる。
【0023】
請求項4、8、10に記載の発明によれば、診断対象のCT画像データ又はMR画像データと合成すべき合成対象のPET画像データを容易に取得することができるとともに、画像診断時の操作性を向上させることができる。
【0024】
請求項5に記載の発明によれば、画像サーバに対して合成対象のPET画像データの取得要求を送信するのに先立って、可搬型記憶媒体から合成対象のPET画像データを検索することができる。
【0025】
請求項6に記載の発明によれば、画像サーバ内に合成対象のPET画像データが存在しない場合に、新たに撮影することによって合成対象のPET画像データを生成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
[第1の実施の形態]
まず、図1〜図11を参照して、本発明の第1の実施の形態について説明する。
【0027】
[医用画像システムのシステム構成]
図1に、第1の実施の形態における医用画像システム1のシステム構成を示す。図1に示すように、医用画像システム1は、A病院内医用画像システム100とB病院内医用画像システム200とから構成されている。
【0028】
A病院内医用画像システム100は、A病院内における医用画像システムである。A病院内医用画像システム100は、RIS(Radiological Information System:放射線情報システム)10と、モダリティ20と、画像ビューワ端末30と、A病院用画像サーバ40と、図示しないその他の装置とから構成されており、各装置は通信ネットワークN1を介してデータ通信可能に接続されている。
【0029】
RIS10は、A病院の放射線科部門内における診療予約、診断結果のレポート、実績管理、材料在庫管理等の情報管理を行う。RIS10は、図示しない電子カルテシステムから受信した撮影オーダ情報をモダリティ20及びA病院用画像サーバ40に送信する。
【0030】
モダリティ20は、RIS10から受信した撮影オーダ情報に従って患者を撮影し、医用画像の画像データ(以下、医用画像データという。)を生成する。また、モダリティ20は、撮影オーダ情報に基づいて、医用画像データに関する付帯情報を生成する。そして、モダリティ20は、DICOM規格に則って医用画像データに付帯情報を付帯させ、A病院用画像サーバ40に送信する。モダリティ20としては、CR装置、CT装置、MR装置、PET装置等、様々な種類の医用画像を撮影する撮影装置が適用可能である。
【0031】
付帯情報は、患者情報、検査情報、シリーズ情報及び画像情報を含む。患者情報は、患者ID、患者名(英字、カナ、漢字)、性別、生年月日、年齢、身長、体重等の患者に関する情報である。検査情報は、検査を識別する検査インスタンスUID、検査日、検査時刻、受付番号、担当医師等の検査に関する情報である。シリーズ情報は、シリーズを識別するシリーズインスタンスUID、モダリティ名(検査種)、検査部位、シリーズ番号等の、一つの検査の中で生成されるモダリティ毎の一連の医用画像の単位(シリーズ)に関する情報である。画像情報は、画像を識別するSOPインスタンスUID、画像番号等の医用画像に関する情報である。
【0032】
A病院用画像サーバ40は、モダリティ20において生成された医用画像データ等を記憶し、管理する情報処理装置である。A病院用画像サーバ40は、外部機器から医用画像データの取得要求を受信した場合、当該取得要求に応じた医用画像データを当該外部機器に送信する。
【0033】
また、A病院用画像サーバ40は、IHE及びIHE−JのPDIによって定められたデータ構造に則って、CD−RやDVD−R等のメディアM(可搬型記憶媒体)に医用画像データ等を書き込む(EXPORTする)。また、A病院用画像サーバ40は、当該医用画像データと共に、画像合成プログラム461(図2参照)をメディアMに書き込む。
【0034】
画像ビューワ端末30は、高精細モニタを有し、当該高精細モニタに医用画像を表示する端末である。画像ビューワ端末30は、読影医等のユーザによる操作に基づき、A病院用画像サーバ40に医用画像データの取得要求を送信し、当該取得要求に応じた医用画像データを取得する。そして、当該医用画像データに基づきモニタに医用画像を表示する。
【0035】
B病院内医用画像システム200は、B病院内における医用画像システムである。B病院内医用画像システム200は、モダリティ50と、汎用PC端末60と、RIS70と、画像ビューワ端末80と、B病院用画像サーバ90と、図示しないその他の装置とから構成されており、各装置は通信ネットワークN2を介してデータ通信可能に接続されている。
【0036】
RIS70は、B病院の放射線科部門内における診療予約、診断結果のレポート、実績管理、材料在庫管理等の情報管理を行う。RIS70は、図示しない電子カルテシステムから受信した撮影オーダ情報をモダリティ50及びB病院用画像サーバ90に送信する。
【0037】
モダリティ50は、RIS70から受信した撮影オーダ情報に従って患者を撮影し、医用画像データを生成する。また、モダリティ50は、撮影オーダ情報に基づいて、医用画像データに関する付帯情報を生成する。そして、モダリティ50は、DICOM規格に則って画像データに付帯情報を付帯させ、B病院用画像サーバ90に送信する。モダリティ50としては、CR装置、CT装置、MR装置、PET装置等、様々な種類の医用画像を撮影する撮影装置が適用可能である。
【0038】
B病院用画像サーバ90は、モダリティ50等において生成された医用画像データ等を記憶し、管理する。B病院用画像サーバ90は、外部機器から医用画像データの取得要求を受信した場合、当該取得要求に応じた医用画像データを当該外部機器に送信する。
【0039】
画像ビューワ端末80は、高精細モニタを有し、当該高精細モニタに医用画像を表示する端末である。画像ビューワ端末80は、読影医等のユーザによる操作に基づき、B病院用画像サーバ90に医用画像データの取得要求を送信し、当該取得要求に応じた医用画像データを取得する。そして、当該医用画像データに基づきモニタに医用画像を表示する。
【0040】
汎用PC端末60は、通常の汎用PCであり、A病院用画像サーバ40においてメディアMに書き込まれた医用画像データや画像合成プログラム461等をメディアMから読み出し、画像合成プログラム461に従って、医用画像の表示や合成処理を行う。
【0041】
[A病院用画像サーバの機能的構成]
図2に、A病院用画像サーバ40の機能的構成を示す。図2に示すように、A病院用画像サーバ40は、制御部41、操作部42、表示部43、通信部44、ROM(Read Only Memory)45、記憶部46、メディアドライブ47を備えて構成され、各部はバス48により接続されている。
【0042】
制御部41は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等から構成され、A病院用画像サーバ40の各部の処理動作を統括的に制御する。具体的には、CPUは、操作部42から入力される操作信号又は通信部44により受信される指示信号に応じて、ROM45に記憶されている各種処理プログラムを読み出し、RAM内に形成されたワークエリアに展開し、当該プログラムとの協働により各種処理を行う。
【0043】
操作部42は、カーソルキー、文字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された操作信号を制御部41に出力する。
【0044】
表示部43は、LCD(Liquid Crystal Display)により構成され、制御部41から入力される表示データに基づいて各種画面を表示する。
【0045】
通信部44は、LAN(Local Area Network)アダプタ、ルータ、TA(Terminal Adapter)等を備え、通信ネットワークN1を介して接続されたRIS10、モダリティ20、画像ビューワ端末30等の外部機器との間でデータの送受信を行う。
【0046】
ROM45は、不揮発性の半導体メモリ等により構成され、各種処理プログラム、当該プログラムの実行に必要なパラメータやファイル等を記憶している。
【0047】
記憶部46は、ハードディスク等から構成される記憶装置であり、モダリティ20により生成された医用画像データや画像合成プログラム461等を記憶する。
【0048】
メディアドライブ47は、制御部41からの制御信号に基づき、メディアMに各種データを書き込む。また、メディアドライブ47は、制御部41からの制御信号に基づき、メディアMに記憶されている各種データを読み出す。
【0049】
制御部41は、操作部42からの操作信号等に基づいて、書き込み対象として選択された医用画像データ、画像合成プログラム461を記憶部46から読み出し、メディアドライブ47を介してメディアMに書き込む。
【0050】
図3に、このメディアMが記憶するデータを示す。メディアMには、医用画像データと画像合成プログラム461とが記憶される。
【0051】
ここで、画像合成プログラム461とは、当該プログラムを実行するコンピュータに対して、メディアMに共に記憶されている医用画像データの中から診断対象の医用画像データを選択させ、診断対象の医用画像データと同一患者の同一部位を撮影して得られた合成対象の医用画像データを取得させ、診断対象の医用画像データと合成対象の医用画像データとを合成させ、当該合成された画像データに基づいて合成画像を表示させるためのプログラムである。
【0052】
具体的に、診断対象の医用画像データがPET撮影により得られた医用画像データ(以下、PET画像データという。)である場合には、このPET画像データと同一患者の同一部位を、CT装置又はMR装置で撮影して得られた医用画像データが合成対象の医用画像データとなる。また、診断対象の医用画像データがCT撮影により得られた医用画像データ(以下、CT画像データという。)又はMR撮影により得られた医用画像データ(以下、MR画像データという。)である場合には、このCT画像データ又はMR画像データと同一患者の同一部位を、PET装置で撮影して得られた医用画像データが合成対象の医用画像データとなる。
【0053】
制御部41は、記憶部46に記憶されている医用画像データを管理する。制御部41は、通信部44を介して、外部機器から医用画像データを受信すると、当該医用画像データを記憶部46に記憶させ、データベースに登録して管理する。
【0054】
制御部41は、通信部44を介して、外部機器から医用画像データの取得要求を受信すると、当該医用画像データの取得要求に応じた医用画像データを記憶部46から読み出す。そして、制御部41は、通信部44を介して、当該読み出した医用画像データを外部機器に送信する。
【0055】
[B病院用画像サーバの機能的構成]
図4に、B病院用画像サーバ90の機能的構成を示す。図4に示すように、B病院用画像サーバ90は、制御部91、操作部92、表示部93、通信部94、ROM95、記憶部96を備えて構成され、各部はバス97により接続されている。
【0056】
制御部91は、CPU、RAM等から構成され、B病院用画像サーバ90の各部の処理動作を統括的に制御する。具体的には、CPUは、操作部92から入力される操作信号又は通信部94により受信される指示信号に応じて、ROM95に記憶されている各種処理プログラムを読み出し、RAM内に形成されたワークエリアに展開し、当該プログラムとの協働により各種処理を行う。
【0057】
操作部92は、カーソルキー、文字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された操作信号を制御部91に出力する。
【0058】
表示部93は、LCDにより構成され、制御部91から入力される表示データに基づいて各種画面を表示する。
【0059】
通信部94は、LANアダプタ、ルータ、TA等を備え、通信ネットワークN2を介して接続されたRIS70、モダリティ50、画像ビューワ端末80、汎用PC端末60等の外部機器との間でデータの送受信を行う。
【0060】
ROM95は、不揮発性の半導体メモリ等により構成され、各種処理プログラム、当該プログラムの実行に必要なパラメータやファイル等を記憶している。
【0061】
記憶部96は、ハードディスク等から構成される記憶装置であり、モダリティ50により生成された医用画像データ等を記憶する。
【0062】
制御部91は、記憶部96に記憶されている医用画像データを管理する。制御部91は、通信部94を介して、外部機器から医用画像データを受信すると、当該医用画像データを記憶部96に記憶させ、データベースに登録して管理する。
【0063】
制御部91は、通信部94を介して、外部機器から医用画像データの取得要求を受信すると、当該医用画像データの取得要求に応じた医用画像データを記憶部96から読み出す。そして、制御部91は、通信部94を介して、当該読み出した医用画像データを外部機器に送信する。
【0064】
[汎用PC端末の機能的構成]
図5に、汎用PC端末60の機能的構成を示す。図5に示すように、汎用PC端末60は、制御部61、操作部62、表示部63、通信部64、ROM65、記憶部66、メディアドライブ67を備えて構成され、各部はバス68により接続されている。
【0065】
制御部61は、CPU、RAM等から構成され、汎用PC端末60の各部の処理動作を統括的に制御する。具体的には、CPUは、操作部62から入力される操作信号又は通信部64により受信される指示信号に応じて、ROM65又はメディアMに記憶されている各種処理プログラムを読み出し、RAM内に形成されたワークエリアに展開し、当該プログラムとの協働により各種処理を行う。
【0066】
操作部62は、カーソルキー、文字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された操作信号を制御部61に出力する。操作部62は、メディアMに記憶されている医用画像データの中から診断対象の医用画像データを選択する際に用いられる。
【0067】
表示部63は、LCDにより構成され、制御部61から入力される表示データに基づいて各種画面を表示する。
【0068】
通信部64は、LANアダプタ、ルータ、TA等を備え、通信ネットワークN2を介して接続されたB病院用画像サーバ90等の外部機器との間でデータの送受信を行う。
【0069】
ROM65は、不揮発性の半導体メモリ等により構成され、各種処理プログラム、当該プログラムの実行に必要なパラメータやファイル等を記憶している。
【0070】
記憶部66は、ハードディスク等から構成される記憶装置であり、画像サーバ所在情報661等のデータを記憶している。画像サーバ所在情報661とは、B病院内医用画像システム200内における画像サーバ(B病院用画像サーバ90)の所在を示す情報である。具体的には、画像サーバ所在情報661は、B病院用画像サーバ90の「IPアドレス」、「ポート番号」、「AE(Application Entity)タイトル」の項目から構成される。ここで、「AEタイトル」とは、DICOM規格に則った各機器の識別名である。画像サーバ所在情報661の各項目は、ユーザ操作による操作部62からの操作信号に基づき、予め設定されていることとしてもよいし、画像合成プログラム461が起動してから設定されることとしてもよい。
【0071】
メディアドライブ67は、制御部61からの制御信号に基づき、メディアMに各種データを書き込む。また、メディアドライブ67は、制御部61からの制御信号に基づき、メディアMに記憶されている各種データを読み出す。
【0072】
制御部61は、メディアドライブ67を介して、メディアMから画像合成プログラム461を読み出し、画像合成プログラム461との協働により、メディアMに共に記憶されている医用画像データの中から診断対象の医用画像データを選択させる。
【0073】
診断対象の医用画像データとしてPET画像データが選択された場合には、制御部61は、診断対象のPET画像データと同一患者の同一部位を撮影して得られた合成対象のCT画像データ又はMR画像データを、メディアMに記憶されている医用画像データの中から検索する。制御部61は、メディアM内に合成対象のCT画像データ又はMR画像データが存在する場合に、診断対象のPET画像データとメディアMから読み出した合成対象のCT画像データ又はMR画像データとを合成し、合成された画像データに基づいて合成画像を表示部63に表示させる。
【0074】
制御部61は、メディアM内に合成対象のCT画像データ又はMR画像データが存在しない場合に、B病院用画像サーバ90に対して、診断対象のPET画像データと同一患者の同一部位を撮影して得られた合成対象のCT画像データ又はMR画像データの取得要求を送信する。制御部61は、B病院用画像サーバ90から合成対象のCT画像データ又はMR画像データを受信した場合に、診断対象のPET画像データとB病院用画像サーバ90から受信した合成対象のCT画像データ又はMR画像データとを合成し、合成された画像データに基づいて合成画像を表示部63に表示させる。
【0075】
一方、診断対象の医用画像データとしてCT画像データ又はMR画像データが選択された場合には、制御部61は、診断対象のCT画像データ又はMR画像データと同一患者の同一部位を撮影して得られた合成対象のPET画像データを、メディアMに記憶されている医用画像データの中から検索する。制御部61は、メディアM内に合成対象のPET画像データが存在する場合に、診断対象のCT画像データ又はMR画像データとメディアMから読み出した合成対象のPET画像データとを合成し、合成された画像データに基づいて合成画像を表示部63に表示させる。
【0076】
制御部61は、メディアM内に合成対象のPET画像データが存在しない場合に、B病院用画像サーバ90に対して、診断対象のCT画像データ又はMR画像データと同一患者の同一部位を撮影して得られた合成対象のPET画像データの取得要求を送信する。制御部61は、B病院用画像サーバ90から合成対象のPET画像データを受信した場合に、診断対象のCT画像データ又はMR画像データとB病院用画像サーバ90から受信した合成対象のPET画像データとを合成し、合成された画像データに基づいて合成画像を表示部63に表示させる。
【0077】
[A病院用画像サーバの動作]
次に、動作を説明する。
図6は、A病院用画像サーバ40において実行される処理を示すフローチャートである。この処理は、A病院において患者を撮影して得られた医用画像データを、他の医療施設においても利用可能なように、メディアMに記憶させる処理であり、A病院用画像サーバ40の制御部41とROM45に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。なお、本動作の前提として、データを書き込むためのメディアMは、メディアドライブ47にセットされている。
【0078】
まず、制御部41により、記憶部46に記憶されている医用画像データの付帯情報が読み出され、読み出された付帯情報に基づいて、医用画像データのリストが表示部43に表示される。そして、ユーザの操作部42からの操作により、記憶部46に記憶されている医用画像データの中から、メディアMへの書き込み対象となる医用画像データが選択される(ステップS1)。例えば、医用画像データとして、PET画像データ、CT画像データ、MR画像データが選択される。
【0079】
次に、制御部41により、選択された医用画像データと画像合成プログラム461とが記憶部46から読み出される。そして、制御部41により、メディアドライブ47が制御され、選択された医用画像データと画像合成プログラム461とがメディアMに書き込まれる(ステップS2)。
以上で、A病院用画像サーバ40における処理が終了する。
【0080】
[汎用PC端末の動作]
患者は、A病院用画像サーバ40において医用画像データ及び画像合成プログラム461が書き込まれたメディアMを持ってB病院へ行く。B病院の医師は、汎用PC端末60において読影を行う。
【0081】
図7は、汎用PC端末60において実行される処理を示すフローチャートである。
まず、メディアドライブ67に、A病院用画像サーバ40においてデータが書き込まれたメディアMがセットされると、汎用PC端末60の制御部61により、メディアMがセットされたことが検知される。次に、制御部61により、メディアドライブ67を介して、メディアMから画像合成プログラム461が読み出され(ステップS11)、RAMに展開され、画像合成プログラム461が起動される(ステップS12)。そして、制御部61と画像合成プログラム461との協働により、以下の処理が実行される。
【0082】
制御部61により、メディアMに記憶されている医用画像データの付帯情報が読み出され、読み出された付帯情報に基づいて、検査リストが表示部63に表示される(ステップS13)。
【0083】
図8に、表示部63に表示される検査リスト画面631の表示例を示す。検査リスト画面631には、メディアMに記憶されている医用画像データの患者ID(メディアMが作成されたA病院における患者ID)、患者名、検査日、検査種、部位等が表示される。
【0084】
次に、ユーザの操作部62からの操作により、検査リストの中から診断対象となる検査が選択される(ステップS14)。そして、制御部61により、選択された検査に含まれる、診断対象の医用画像データが特定される(ステップS15)。具体的には、制御部61により、選択された検査に対応する検査インスタンスUIDが付帯情報に含まれる医用画像データが特定される。
【0085】
次に、制御部61により、診断対象の医用画像データの付帯情報が読み出され、付帯情報に基づいて、診断対象の医用画像データと同一患者の同一部位を撮影して得られた合成対象の医用画像データを検索するための検索条件が決定される(ステップS16)。
【0086】
具体的には、制御部61により、診断対象の医用画像データの付帯情報のうち患者情報から「患者名(英字、カナ、漢字)」「性別」「生年月日」等、同一患者であることが期待される条件が抽出され、診断対象の医用画像データの付帯情報のうちシリーズ情報から、「モダリティ名(検査種)」「検査部位」が抽出される。そして、診断対象の医用画像データがPET画像データである場合には、同一患者の同一部位を撮影して得られたCT画像データ又はMR画像データを検索対象とする検索条件が決定される。一方、診断対象の医用画像データがCT画像データ又はMR画像データである場合には、同一患者の同一部位を撮影して得られたPET画像データを検索対象とする検索条件が決定される。
【0087】
なお、CT画像データ又はMR画像データを検索する際に、検索条件に合致するCT画像データ、MR画像データの両方が存在する場合には、骨の形状が見やすいCT画像データを優先して抽出することとしてもよい。また、CT画像データ又はMR画像データを検索する際に、CT画像データ又はMR画像データが複数存在する場合には、日付が新しい方を抽出することとしてもよいし、複数提示してユーザに選択させることとしてもよい。
【0088】
また、PET画像データを検索する際にも、検索条件に合致するPET画像データが複数存在する場合には、日付が新しい方を抽出することとしてもよいし、複数提示してユーザに選択させることとしてもよい。
【0089】
また、検索条件として使用する患者情報は、「患者名(英字、カナ、漢字)」「性別」「生年月日」等の情報のうち一部であってもよく、複数の属性が一致した場合に同一患者とみなすこととすればよい。
【0090】
次に、制御部61により、決定された検索条件に基づいて、メディアM内に記憶されている医用画像データの中から合成対象の医用画像データが検索される(ステップS17)。ここで、検索条件に合致する医用画像データがメディアM内に存在する場合には(ステップS18;YES)、制御部61により、メディアM内から合成対象の医用画像データが読み出される(ステップS19)。
【0091】
次に、制御部61により、診断対象の医用画像データとメディアM内から読み出された合成対象の医用画像データについて、画像方向合わせ、サイズ合わせ及び位置合わせが行われ、両医用画像データが合成される(ステップS20)。
【0092】
例えば、制御部61により、正面、背面、左側面、右側面等のPET画像データに対して、CT画像データ又はMR画像データが3次元的に画像処理されて、画像方向合わせが行われる。また、例えば、制御部61により、付帯情報に含まれる画素間隔(1画素が何mmに相当するかを示す情報)及び画像サイズ(画像の横方向・縦方向のそれぞれの画素数)に基づいて、両医用画像データのサイズ合わせが行われる。また、例えば、制御部61により、両医用画像データから所定の位置が検出され、当該位置を合わせるように、位置合わせが行われる。
【0093】
図9(a)は、頭部を撮影して得られたPET画像データの例、図9(b)は、頭部を撮影して得られたCT画像データの例である。図9(c)に示すように、PET画像データとCT画像データとを合成することにより、組織の形状を表示しつつ、細胞の代謝の様子を示すことができる。
【0094】
次に、制御部61により、合成された医用画像データに基づいて、合成画像(フュージョン画像)が表示部63に表示される(ステップS21)。
【0095】
ステップS18において、検索条件に合致する医用画像データがメディアM内に存在しない場合には(ステップS18;NO)、制御部61により、記憶部66に記憶されている画像サーバ所在情報661に基づいて、B病院用画像サーバ90に対して、検索条件に合致する合成対象の医用画像データの取得要求が通信部64を介して送信される(ステップS22)。
【0096】
ここで、B病院用画像サーバ90内に検索条件に合致する合成対象の医用画像データが存在し、通信部64により、B病院用画像サーバ90から合成対象の医用画像データが受信された場合には(ステップS23;YES)、制御部61により、診断対象の医用画像データと合成対象の医用画像データについて、画像方向合わせ、サイズ合わせ及び位置合わせが行われ、両医用画像データが合成される(ステップS20)。そして、制御部61により、合成された医用画像データに基づいて、合成画像が表示部63に表示される(ステップS21)。
【0097】
図10に、合成画像表示画面632の表示例を示す。合成画像表示画面632は、合成画像表示領域c1、患者ID表示領域c2,c3、患者名表示領域c4、検査日表示領域c5,c6、検査種表示領域c7,c8、部位表示領域c9、施設表示領域c10,c11等から構成される。
【0098】
合成画像表示領域c1は、合成画像が表示される領域である。患者ID表示領域c2は、B病院用画像サーバ90から取得した合成対象の医用画像データの患者IDが表示される領域である。患者ID表示領域c3は、A病院で撮影され、メディアMを介して提供された診断対象の医用画像データの患者IDが表示される領域である。患者名表示領域c4は、患者名が表示される領域である。検査日表示領域c5は、合成対象の医用画像データの検査日が表示される領域である。検査日表示領域c6は、診断対象の医用画像データの検査日が表示される領域である。検査種表示領域c7は、合成対象の医用画像データの検査種が表示される領域である。検査種表示領域c8は、診断対象の医用画像データの検査種が表示される領域である。部位表示領域c9は、検査部位が表示される領域である。施設表示領域c10は、合成対象の医用画像データが生成された施設の名称が表示される領域である。施設表示領域c11は、診断対象の医用画像データが生成された施設の名称が表示される領域である。
【0099】
ステップS23において、B病院用画像サーバ90から合成対象の医用画像データが受信されない場合(ステップS23;NO)、すなわち、B病院用画像サーバ90内に合成対象の医用画像データが存在しない場合には、制御部61により、診断対象の医用画像データに基づいて、診断対象として選択された医用画像のみが表示部63に表示される(ステップS24)。
以上で、汎用PC端末60における処理が終了する。
【0100】
[B病院用画像サーバの動作]
図11は、B病院用画像サーバ90において実行される処理を示すフローチャートである。この処理は、B病院用画像サーバ90の制御部91とROM95に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。
【0101】
まず、B病院用画像サーバ90において、通信部94により、汎用PC端末60から合成対象の医用画像データの取得要求が受信された場合には(ステップS31;YES)、制御部91により、検索条件に基づいて、B病院用画像サーバ90の記憶部96に記憶されている医用画像データの中から検索条件に合致する合成対象の医用画像データが検索される(ステップS32)。ここで、合成対象の医用画像データが記憶部96内に存在する場合には(ステップS33;YES)、制御部91により、記憶部96内から合成対象の医用画像データが読み出され、通信部94を介して汎用PC端末60に送信される(ステップS34)。
【0102】
ステップS33において、合成対象の医用画像データが記憶部96内に存在しない場合には(ステップS33;NO)、そのまま処理が終了する。
以上で、B病院用画像サーバ90における処理が終了する。
【0103】
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、汎用PC端末60において、制御部61と画像合成プログラム461との協働により、診断対象の医用画像データの付帯情報から検索条件に必要な情報を抽出するので、検索条件を手入力する必要がなく、容易にメディアMやB病院用画像サーバ90から合成対象の医用画像データを取得することができる。したがって、診断対象の医用画像データがPET画像データである場合には、診断対象のPET画像データと合成すべき合成対象のCT画像データ又はMR画像データを容易に取得することができる。一方、診断対象の医用画像データがCT画像データ又はMR画像データである場合には、診断対象のCT画像データ又はMR画像データと合成すべき合成対象のPET画像データを容易に取得することができる。
【0104】
また、汎用PC端末60において、診断対象の医用画像データと合成対象の医用画像データとを合成し、合成された画像データに基づいて合成画像を表示部63に表示することができるので、画像診断時の操作性を向上させることができる。
【0105】
また、B病院用画像サーバ90に対して合成対象の医用画像データの取得要求を送信するのに先立って、メディアMから合成対象の医用画像データを検索することができる。
【0106】
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態における医用画像システムは、第1の実施の形態に示した医用画像システム1と同様の構成によってなるため、図1〜図5を援用し、図示及び説明を省略する。以下、第2の実施の形態に特徴的な構成及び処理について説明する。
【0107】
第2の実施の形態では、画像合成プログラム461は、当該プログラムを実行するコンピュータに対して、メディアMに共に記憶されている医用画像データの中から診断対象の医用画像データを選択させ、診断対象の医用画像データと同一患者の同一部位を撮影して得られた合成対象の医用画像データを取得させ、診断対象の医用画像データと合成対象の医用画像データとを合成させ、当該合成された画像データに基づいて合成画像を表示させるためのプログラムであって、合成対象の医用画像データが存在しない場合には、診断対象の医用画像データと同一患者の同一部位を撮影(診断対象の医用画像データがPET画像データである場合にはCT撮影又はMR撮影、診断対象の医用画像データがCT画像データ又はMR画像データである場合にはPET撮影)するための撮影条件を生成させ、当該生成された撮影条件をモダリティに送信させるためのプログラムである。
【0108】
汎用PC端末60の制御部61は、メディアドライブ67を介して、メディアMから画像合成プログラム461を読み出し、画像合成プログラム461との協働により、メディアMに共に記憶されている医用画像データの中から診断対象の医用画像データを選択させる。
【0109】
診断対象の医用画像データとしてPET画像データが選択された場合には、制御部61は、診断対象のPET画像データと同一患者の同一部位を撮影して得られた合成対象のCT画像データ又はMR画像データを、メディアMに記憶されている医用画像データの中から検索する。制御部61は、メディアM内に合成対象のCT画像データ又はMR画像データが存在する場合に、診断対象のPET画像データとメディアMから読み出した合成対象のCT画像データ又はMR画像データとを合成し、合成された画像データに基づいて合成画像を表示部63に表示させる。
【0110】
制御部61は、メディアM内に合成対象のCT画像データ又はMR画像データが存在しない場合に、B病院用画像サーバ90に対して、診断対象のPET画像データと同一患者の同一部位を撮影して得られた合成対象のCT画像データ又はMR画像データの取得要求を送信する。制御部61は、B病院用画像サーバ90から合成対象のCT画像データ又はMR画像データを受信した場合に、診断対象のPET画像データとB病院用画像サーバ90から受信した合成対象のCT画像データ又はMR画像データとを合成し、合成された画像データに基づいて合成画像を表示部63に表示させる。
【0111】
制御部61は、B病院用画像サーバ90内に合成対象のCT画像データ又はMR画像データが存在しない場合に、診断対象のPET画像データと同一患者の同一部位をCT撮影又はMR撮影するための撮影条件を生成し、当該生成された撮影条件をモダリティ50(CT装置又はMR装置)に送信する。
【0112】
一方、診断対象の医用画像データとしてCT画像データ又はMR画像データが選択された場合には、制御部61は、診断対象のCT画像データ又はMR画像データと同一患者の同一部位を撮影して得られた合成対象のPET画像データを、メディアMに記憶されている医用画像データの中から検索する。制御部61は、メディアM内に合成対象のPET画像データが存在する場合に、診断対象のCT画像データ又はMR画像データとメディアMから読み出した合成対象のPET画像データとを合成し、合成された画像データに基づいて合成画像を表示部63に表示させる。
【0113】
制御部61は、メディアM内に合成対象のPET画像データが存在しない場合に、B病院用画像サーバ90に対して、診断対象のCT画像データ又はMR画像データと同一患者の同一部位を撮影して得られた合成対象のPET画像データの取得要求を送信する。制御部61は、B病院用画像サーバ90から合成対象のPET画像データを受信した場合に、診断対象のCT画像データ又はMR画像データとB病院用画像サーバ90から受信した合成対象のPET画像データとを合成し、合成された画像データに基づいて合成画像を表示部63に表示させる。
【0114】
制御部61は、B病院用画像サーバ90内に合成対象のPET画像データが存在しない場合に、診断対象のCT画像データ又はMR画像データと同一患者の同一部位をPET撮影するための撮影条件を生成し、当該生成された撮影条件をモダリティ50(PET装置)に送信する。
【0115】
[A病院用画像サーバの動作]
次に、動作を説明する。
A病院用画像サーバ40において実行される処理は、第1の実施の形態において図6を参照して説明した処理と同様であるため、説明を省略する。ただし、ステップS2において書き込まれる画像合成プログラム461は、B病院用画像サーバ90内に合成対象の医用画像データが存在しない場合に、診断対象の医用画像データと同一患者の同一部位を撮影(診断対象の医用画像データがPET画像データである場合にはCT撮影又はMR撮影、診断対象の医用画像データがCT画像データ又はMR画像データである場合にはPET撮影)するための撮影条件を生成し、生成された撮影条件をモダリティに送信させるものである。
【0116】
[汎用PC端末の動作]
患者は、A病院用画像サーバ40においてデータが書き込まれたメディアMを持ってB病院へ行く。B病院の医師は、汎用PC端末60において読影を行う。
【0117】
図12は、汎用PC端末60において実行される処理を示すフローチャートである。
図12のステップS41〜ステップS53の処理は、図7に示したステップS11〜ステップS23の処理と同様であるため、説明を省略する。
【0118】
ステップS53において、通信部64により、B病院用画像サーバ90から合成対象の医用画像データが受信されない場合(ステップS53;NO)、すなわち、B病院用画像サーバ90内に合成対象の医用画像データが存在しない場合には、制御部61により、診断対象の医用画像データと同一患者の同一部位を撮影するための撮影条件が生成される(ステップS54)。この撮影条件は、診断対象の医用画像データがPET画像データである場合には、同一患者の同一部位をCT撮影又はMR撮影するための条件であり、診断対象の医用画像データがCT画像データ又はMR画像データである場合には、同一患者の同一部位をPET撮影するための条件である。
【0119】
例えば、診断対象の医用画像データがPET画像データである場合に生成される、CT撮影のための撮影条件には、患者名、性別、生年月日、検査種、検査部位、スライス厚、撮影長(患者における撮影開始位置から撮影終了位置までの距離)、撮影方向、管電流、管電圧等が含まれる。患者名、性別、生年月日は、診断対象のPET画像データの付帯情報のうち患者情報から抽出される。検査種としてはCTが設定される。検査部位は、診断対象のPET画像データの付帯情報のうちシリーズ情報から抽出される。スライス厚は、画像診断用ではないため、予め粗い固定値に設定されている。撮影長は、診断対象のPET画像データの付帯情報のうち患者情報から抽出された年齢、性別、身長と、診断対象のPET画像データの付帯情報のうちシリーズ情報から抽出された検査部位とに基づいて設定される。撮影方向は、「頭→足」又は「足→頭」のいずれかに予め設定されている。管電流、管電圧は、診断対象のPET画像データの付帯情報のうち患者情報から抽出された体重に基づいて設定される。
【0120】
次に、制御部61により、生成された撮影条件が、当該撮影条件に該当するモダリティ50(CT装置、MR装置又はPET装置)に対して、通信部64を介して送信される(ステップS55)。
以上で、汎用PC端末60における処理が終了する。
【0121】
[B病院用画像サーバの動作]
B病院用画像サーバ90において実行される処理は、第1の実施の形態において図11を参照して説明した処理と同様であるため、説明を省略する。
【0122】
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果に加え、メディアM又はB病院用画像サーバ90内に合成対象の医用画像データが存在しない場合に、撮影条件を生成してモダリティ50に送信するので、新たに撮影することによって合成対象の医用画像データを生成することができる。
【0123】
また、メディアM又はB病院用画像サーバ90内に合成対象の医用画像データが存在する場合にはそれを利用するので、既に撮影された医用画像データがあるにもかかわらず、撮影を行うことを防止することができる。
【0124】
なお、上記各実施の形態における記述は、本発明に係るプログラム、可搬型記憶媒体及び情報処理装置の一例であり、これに限定されるものではない。システムを構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても適宜変更可能である。
【0125】
例えば、上記各実施の形態において、医用画像データや画像合成プログラム461等をメディアMに書き込む機能を、A病院用画像サーバ40に持たせる構成としたが、当該機能をモダリティ20に持たせる構成としてもよい。
【0126】
以上の説明では、各処理を実行するためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な媒体としてROMや可搬型記憶媒体を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ等を適用することも可能である。また、プログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウェーブ(搬送波)を適用することとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0127】
【図1】第1の実施の形態における医用画像システムのシステム構成図である。
【図2】A病院用画像サーバの機能的構成を示すブロック図である。
【図3】メディアに記憶されているデータのデータ構成図である。
【図4】B病院用画像サーバの機能的構成を示すブロック図である。
【図5】汎用PC端末の機能的構成を示すブロック図である。
【図6】A病院用画像サーバにおいて実行される処理を示すフローチャートである。
【図7】第1の実施の形態の汎用PC端末において実行される処理を示すフローチャートである。
【図8】汎用PC端末に表示される検査リスト画面の表示例である。
【図9】(a)は、頭部を撮影して得られたPET画像データの例である。(b)は、頭部を撮影して得られたCT画像データの例である。(c)は、合成画像の例である。
【図10】汎用PC端末に表示される合成画像表示画面の表示例である。
【図11】B病院用画像サーバにおいて実行される処理を示すフローチャートである。
【図12】第2の実施の形態の汎用PC端末において実行される処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0128】
1 医用画像システム
10 RIS
20 モダリティ
30 画像ビューワ端末
40 A病院用画像サーバ
41 制御部
42 操作部
43 表示部
44 通信部
45 ROM
46 記憶部
461 画像合成プログラム
47 メディアドライブ
48 バス
50 モダリティ
60 汎用PC端末
61 制御部
62 操作部
63 表示部
631 検査リスト画面
632 合成画像表示画面
64 通信部
65 ROM
66 記憶部
661 画像サーバ所在情報
67 メディアドライブ
68 バス
70 RIS
80 画像ビューワ端末
90 B病院用画像サーバ
91 制御部
92 操作部
93 表示部
94 通信部
95 ROM
96 記憶部
97 バス
100 A病院内医用画像システム
200 B病院内医用画像システム
c1 合成画像表示領域
c2,c3 患者ID表示領域
c4 患者名表示領域
c5,c6 検査日表示領域
c7,c8 検査種表示領域
c9 部位表示領域
c10,c11 施設表示領域
M メディア
N1 通信ネットワーク
N2 通信ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
PET撮影により得られたPET画像データと共に可搬型記憶媒体に記憶されたプログラムであって、
コンピュータを、
前記可搬型記憶媒体に記憶されているPET画像データの中から診断対象のPET画像データを選択するための操作手段、
CT撮影により得られたCT画像データ又はMR撮影により得られたMR画像データを記憶し管理する画像サーバに対して、前記診断対象のPET画像データと同一患者の同一部位を撮影して得られた合成対象のCT画像データ又はMR画像データの取得要求を送信し、前記画像サーバから前記合成対象のCT画像データ又はMR画像データを受信した場合に、前記診断対象のPET画像データと前記合成対象のCT画像データ又はMR画像データとを合成し、当該合成された画像データに基づいて合成画像を表示手段に表示させる制御手段、
として機能させるためのプログラム。
【請求項2】
前記可搬型記憶媒体には、更に、CT画像データ又はMR画像データが記憶されており、
前記制御手段は、前記可搬型記憶媒体に記憶されているCT画像データ又はMR画像データの中から前記合成対象のCT画像データ又はMR画像データを検索し、前記可搬型記憶媒体内に前記合成対象のCT画像データ又はMR画像データが存在しない場合に、前記画像サーバに対して前記取得要求を送信する、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記制御手段は、前記画像サーバ内に前記合成対象のCT画像データ又はMR画像データが存在しない場合に、前記診断対象のPET画像データと同一患者の同一部位をCT撮影又はMR撮影するための撮影条件を生成し、当該生成された撮影条件をCT装置又はMR装置に送信する、
請求項1又は2に記載のプログラム。
【請求項4】
CT撮影により得られたCT画像データ又はMR撮影により得られたMR画像データと共に可搬型記憶媒体に記憶されたプログラムであって、
コンピュータを、
前記可搬型記憶媒体に記憶されているCT画像データ又はMR画像データの中から診断対象のCT画像データ又はMR画像データを選択するための操作手段、
PET撮影により得られたPET画像データを記憶し管理する画像サーバに対して、前記診断対象のCT画像データ又はMR画像データと同一患者の同一部位を撮影して得られた合成対象のPET画像データの取得要求を送信し、前記画像サーバから前記合成対象のPET画像データを受信した場合に、前記診断対象のCT画像データ又はMR画像データと前記合成対象のPET画像データとを合成し、当該合成された画像データに基づいて合成画像を表示手段に表示させる制御手段、
として機能させるためのプログラム。
【請求項5】
前記可搬型記憶媒体には、更に、PET画像データが記憶されており、
前記制御手段は、前記可搬型記憶媒体に記憶されているPET画像データの中から前記合成対象のPET画像データを検索し、前記可搬型記憶媒体内に前記合成対象のPET画像データが存在しない場合に、前記画像サーバに対して前記取得要求を送信する、
請求項4に記載のプログラム。
【請求項6】
前記制御手段は、前記画像サーバ内に前記合成対象のPET画像データが存在しない場合に、前記診断対象のCT画像データ又はMR画像データと同一患者の同一部位をPET撮影するための撮影条件を生成し、当該生成された撮影条件をPET装置に送信する、
請求項4又は5に記載のプログラム。
【請求項7】
PET撮影により得られたPET画像データを記憶する可搬型記憶媒体であって、
コンピュータを、
前記可搬型記憶媒体に記憶されているPET画像データの中から診断対象のPET画像データを選択するための操作手段、
CT撮影により得られたCT画像データ又はMR撮影により得られたMR画像データを記憶し管理する画像サーバに対して、前記診断対象のPET画像データと同一患者の同一部位を撮影して得られた合成対象のCT画像データ又はMR画像データの取得要求を送信し、前記画像サーバから前記合成対象のCT画像データ又はMR画像データを受信した場合に、前記診断対象のPET画像データと前記合成対象のCT画像データ又はMR画像データとを合成し、当該合成された画像データに基づいて合成画像を表示手段に表示させる制御手段、
として機能させるためのプログラムを前記PET画像データと共に記憶する可搬型記憶媒体。
【請求項8】
CT撮影により得られたCT画像データ又はMR撮影により得られたMR画像データを記憶する可搬型記憶媒体であって、
コンピュータを、
前記可搬型記憶媒体に記憶されているCT画像データ又はMR画像データの中から診断対象のCT画像データ又はMR画像データを選択するための操作手段、
PET撮影により得られたPET画像データを記憶し管理する画像サーバに対して、前記診断対象のCT画像データ又はMR画像データと同一患者の同一部位を撮影して得られた合成対象のPET画像データの取得要求を送信し、前記画像サーバから前記合成対象のPET画像データを受信した場合に、前記診断対象のCT画像データ又はMR画像データと前記合成対象のPET画像データとを合成し、当該合成された画像データに基づいて合成画像を表示手段に表示させる制御手段、
として機能させるためのプログラムを前記CT画像データ又はMR画像データと共に記憶する可搬型記憶媒体。
【請求項9】
PET撮影により得られたPET画像データを可搬型記憶媒体に書き込む書込制御手段を備える情報処理装置であって、
前記情報処理装置の書込制御手段は、
コンピュータを、
前記可搬型記憶媒体に記憶されているPET画像データの中から診断対象のPET画像データを選択するための操作手段、
CT撮影により得られたCT画像データ又はMR撮影により得られたMR画像データを記憶し管理する画像サーバに対して、前記診断対象のPET画像データと同一患者の同一部位を撮影して得られた合成対象のCT画像データ又はMR画像データの取得要求を送信し、前記画像サーバから前記合成対象のCT画像データ又はMR画像データを受信した場合に、前記診断対象のPET画像データと前記合成対象のCT画像データ又はMR画像データとを合成し、当該合成された画像データに基づいて合成画像を表示手段に表示させる制御手段、
として機能させるためのプログラムを前記PET画像データと共に前記可搬型記憶媒体に書き込む情報処理装置。
【請求項10】
CT撮影により得られたCT画像データ又はMR撮影により得られたMR画像データを可搬型記憶媒体に書き込む書込制御手段を備える情報処理装置であって、
前記情報処理装置の書込制御手段は、
コンピュータを、
前記可搬型記憶媒体に記憶されているCT画像データ又はMR画像データの中から診断対象のCT画像データ又はMR画像データを選択するための操作手段、
PET撮影により得られたPET画像データを記憶し管理する画像サーバに対して、前記診断対象のCT画像データ又はMR画像データと同一患者の同一部位を撮影して得られた合成対象のPET画像データの取得要求を送信し、前記画像サーバから前記合成対象のPET画像データを受信した場合に、前記診断対象のCT画像データ又はMR画像データと前記合成対象のPET画像データとを合成し、当該合成された画像データに基づいて合成画像を表示手段に表示させる制御手段、
として機能させるためのプログラムを前記CT画像データ又はMR画像データと共に前記可搬型記憶媒体に書き込む情報処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−29283(P2010−29283A)
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−192249(P2008−192249)
【出願日】平成20年7月25日(2008.7.25)
【出願人】(303000420)コニカミノルタエムジー株式会社 (2,950)
【Fターム(参考)】