説明

プロジェクタシステム

【課題】光学的フィルタを使用せずにレーザーポインタの検出精度を向上させる。
【解決手段】レーザーポインタを検出できる、受光器40のシャッタースピードおよびの撮影イメージに対するぼかし処理の程度を最適化処理により検出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イメージを投影するプロジェクタシステム、特にコンピュータの表示器に表示されたイメージと同じイメージをプロジェクタにより物体の表面(以下、プロジェクタスクリーンと称する)に投影するプロジェクタシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のプロジェクタシステムは、パソコンなどのコンピュータで作成した図、文書などをプロジェクタスクリーンに投影することができるので、講演会など広い場所でプレゼンテーションに用いられてきた。
【0003】
このようなプロジェクタシステムでは、説明者が投影イメージを指し示す場合には、長い棒を使用してプロジェクタスクリーン上の特定の位置を指し示さなければならない。このため、投影するイメージのページめくりなどのためにパソコンを操作する者と、説明を行う者の2人がプレゼンテーションに必要であった。
【0004】
このような不具合を解消するために、レーザーペンと呼ばれる携帯型の赤外線発光装置を使用して遠隔で、プロジェクタスクリーン上にレーザ光を発射し、特定色のスポット(丸い点)の形態で投影することで、プロジェクタスクリーン上の任意の位置を閲覧者に知らせるプロジェクタシステムが提案されている(特許文献1)。
【0005】
このような従来例のシステム構成を図1に示す。図1において、10は統制するイメージを発生するパーソナルコンピュータ(以下、パソコンと略記する)である。パソコン10は表示器に表示する1画面分のイメージの画像データを格納するメモリ(RAM)を有している。この画像データは1画面を構成する画素、それぞれについての輝度データと色成分データ(RGBデータ)である。
【0006】
パソコン10にはイメージ表示用ソフトウェアプログラム(ワープロソフト、作画ソフトなど、以下表示用ソフトと略記する)と共に、プロジェクタ20を制御するためのプロジェクタ用ソフトウェア(以下、プロジェクタ用ソフトと略記する)が搭載されている。プロジェクタソフトをパソコン内のCPUが実行することによりメモリに格納された画像データ(一般に画像信号と呼ばれる)の形態の投影用イメージがパソコン10からプロジェクタ20に送られる。
【0007】
20はプロジェクタであり、液晶表示器(LCD)および光源を有する。液晶表示器の裏から3原色(RGB)の光源の光を照射すると、液晶表示器の画素の中で開となっている画素は光を通過させて、その後、3原色の透過光は、合成光学系を経てプロジェクタスクリーン60に透過光50が投影される。液晶表示器の各画素(1画素についてRGB3つの画素)を上述の画像データにより開閉すると共に、3原色の光源の輝度を画像データに基づいて調整することでパソコンから送られた画像データ形態のイメージがプロジェクタスクリーン60上に可視のイメージとして投影される。
【0008】
30はレーザ光60を発射する光学手段であり、一般的にはレーザーペンという名称がいきわたっているので、本願明細書では以下、レーザーペン30と呼ぶことにする。40は受光器であり、1画面分の光センサを有する受光器、たとえば、CCDと呼ばれる受光器を使用することができる。受光器40はレーザーペン30からの反射光70のみを透過させ、プロジェクタ20から投影される光の反射光を遮断するフィルタを有する。受光器40のCCDの受光画面の中の特定画素に反射光70が入射すると、CCDは各画素の光センサへの入射光を電気信号(光電変換信号)に変換して出力する。
【0009】
各画素から出力される光電変換信号の電圧が、その画素入射光の輝度を表す。各画素の光電変換信号はアナログ信号であるので、受光器40内のA/D変換器により電圧を数値で表すデジタル信号に変換する。このようにして受光器40が発生した1画面分のデジタル信号(以下撮影イメージと称する)はパソコン10に送られる。パソコン10のプロジェクタソフトは、受信した撮影イメージの中の各画素の画像データの示す輝度値を、予め定めた閾値と比較し、閾値より大きい輝度値を有する画素位置を検出する。プロジェクタスクリーン60を見ている人は、プロジェクタスクリーン60上のレーザ光の照射イメージにより説明者が指示しようとしていた位置を知ることができる。この位置に表示されるレーザ光の照射イメージを以後、レーザーポインタと呼ぶことにする。
【0010】
また、受光器の撮影イメージ中で上述の方法でレーザーポインタの位置を検出すると、パソコン10は、レーザーポインタの位置に関する情報をマウスなどのポインティングデバイスと同様に取り扱う。
【0011】
上述したプロジェクタシステムにより、説明者はパソコン10を操作しながら、レーザーペン30を操作して、プロジェクタスクリーン60上に投影されたイメージの任意位置を指定するだけでなく、パソコン10に対して位置情報を入力することができるようになってきた。
【0012】
【特許文献1】特開平11−85395号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
受光器40でプロジェクタスクリーン上のレーザーポインタのイメージを確実に撮像するためには、受光器に光学的フィルタを設置し、赤外光(レーザ光)のみを受光器40に導くことが好ましいのであるが、システムが高くなってしまうという欠点がある。
【0014】
光学的フィルタを設けない場合には、プロジェクタスクリーン60に対して、プロジェクタ20から投影されるイメージも受光器40により撮影されてしまう。この結果、レーザーポインタのイメージを受光器の撮影結果の中で検出しようとすると、その検出誤差が悪くなるという不具合が生じる。
【0015】
そこで、本発明の目的は、光学的フィルタを設けることなく、レーザーポインタの検出精度を向上させるプロジェクタシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
このような目的を達成するために、本発明は、イメージをプロジェクタスクリーン上に投影すると共に、レーザーペンにより前記プロジェクタスクリーン上にレーザーポインタとして照射されたレーザ光の反射光を受光器により受光し、該受光器で検出した受光画面上の前記レーザーポインタの位置を前記プロジェクタスクリーン上の前記レーザーポインタの位置に変換することにより前記前記プロジェクタスクリーン上の前記レーザーペンによる指定位置を検出するプロジェクタシステムにおいて、
ぼかし処理の程度を初期値から最終値まで変更しながら繰り返し指示する第1の指示手段と、
前記受光器の受光画面上の全画素の画像データに対して、前記第1の指示手段に指示された程度のぼかし処理を施す画像処理手段と、
当該ぼかし処理が施された後の全画像データの輝度の平均値を計算する第1の計算手段と、
各画素の画像データの輝度と第1の計算手段により計算された輝度の平均値との差分値を計算する第2の計算手段と、
第2の計算手段により得られた差分値をあらかじめ定めた閾値と比較し、該閾値よりも大きくなる差分値を有する前記レーザ光の画像候補の個数を計数する計数手段と、
前記計数手段により計数される画像候補の個数が1個になった否かを判定する判定手段と、
該判定手段により肯定判定が得られた時には前記第1の指示手段による指示を終了させ、否定判定が得られた場合には前記第1の指示手段による指示を続行させる制御手段と
を備えたことを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
本発明第1の実施形態のハードウェアに関するプロジェクタシステムの構成は図1の従来技術とほぼ同様とすることでき、本願明細書の背景技術で説明しているので、ここでは詳細な説明を省略する。
【0018】
本発明を説明するために、図1のパソコン10の内部構成を簡単に説明する。パソコン10に限らず、CPUを使用した情報処理機器、あるいは論理演算回路を組み合わせた電子回路などもパソコン10として使用することができる。
【0019】
1000はパソコン10のハードディスク1030に搭載されたプログラムを実行するCPUである。
【0020】
1010はシステムメモリであり、ROMやRAMで構成される。システムメモリ1010内には、CPU1000が実行するプログラムをロードするための記憶領域、ディスプレイ1020に表示するイメージを記憶するための記憶領域、CPU1000が情報処理を実行するときに使用する種々の情報を記憶する記憶領域が設けられている。その他、プロジェクタスクリーン表示(投影)用のイメージを記憶する記憶領域も設けられている。
【0021】
1020はディスプレイであり、プロジェクタ20により投影する投影用イメージと同じイメージを表示する。
【0022】
1030は後述(図3)のプログラムを保存するためのハードディスクである。CPU1000が実行するプログラムはハードディスク1030からシステムメモリ1010にロードされた後CPU1000により実行される。
【0023】
1040は入出力インターフェースであり、受光器40からの撮影イメージを入力すると共に、受光器10へシャッタースピードの指示信号を出力する。本実施形態では受光器40で使用するCCDにはシャッタースピードをパソコン10からの指示信号で可変設定できる市販のものを使用する。また、入出力インターフェース1040から投影用イメージをプロジェクタ20に送信する。入出力インターフェース1040にはマウスやキーボードなど従来周知の入出力デバイスも接続可能である。
【0024】
図3は本発明第1の実施形態において、パソコン10に搭載するソフトウェアの構成を示す。図2において、2000はプロジェクタ用プログラムであり、投影用イメージ発生プログラム(後述)2010により作成した投影用イメージをプロジェクタ20へ送信するためのプログラムである。このための機能は従来と同様である。本発明第1の実施形態では、従来のプロジェクタ用プログラムの機能に加えて、受光器40のCCDのシャッタースピードおよびレーザーポインタの検知のための画像処理で適用するぼかし処理の程度を最適化するための機能(図4)がプロジェクタ用プログラム内に備わっている。
【0025】
2010は投影用イメージ発生プログラムであり、投影すべきイメージを作成する周知のプログラムである。たとえば、ワープロソフト、帳票処理ソフト、作画ソフト、プレゼンテーション用コンテンツ作成ソフトなどがよく知られている。これらソフトにより作成された投影用イメージは、パソコン10の表示器に表示するために使用されるシステムメモリ1010内の記憶領域に格納されるので、この記憶領域を介して投影用イメージがプロジェクタ用プログラム2000に引き渡される(プロジェクタ用プログラム2000が記憶領域から読み出す)。
【0026】
2020は、たとえば、マイクロソフト社のウィンドウズ(登録商標)などのオペレーティングシステム2020であり、オペレーティングシステム上で上述のプログラムが稼動する。
【0027】
図4はレーザーポインタを検出するために最適な受光器40のCCDのシャッタースピードおよびぼかしの程度(ぼかしの範囲)を決定するためのプログラムであり、プロジェクタ用プログラム2000が起動したときに、初期処理として実行される。この時点では、プロジェクタ20を介してプロジェクタスクリーン60上には予め用意された投影用イメージが表示されており、説明者はレーザーペン30で、プロジェクタスクリーン60上の任意の位置を指定しているものとする。
【0028】
図4において、パソコン10のCPU1000(以下、単にCPUと略記する)はS10でシャッタースピードを初期値設定し、S20でぼかしの程度を初期値設定する。この例では、ぼかし処理を受光器40の撮影イメージに施すために、注目画素および近傍の画素との画像データの重み付平均演算(注:周知)により注目画素の画像データの値を修正する。好適なぼかしの程度、すなわち、検出すべきレーザーポインタの画像が見つかるまで、上記重み付け平均演算で使用する近傍画素の範囲を大きくしていくことが、本実施形態の第1の新規特徴となる。
【0029】
CPUは受光器40かららの撮影イメージをシステムメモリ1010に記憶した後、記憶した撮影イメージに対して上述のぼかし処理を施す。なお、初期設定ではぼかしなしなので、撮影イメージの画像データがそのままぼかし処理後の画像データとなる(S30)。
【0030】
CPUはぼかし処理後の画像データを使用して、レーザーポインタのイメージを検出する。具体的には以下の処理をS40内で実行する。
(1)ぼかし処理が施された後の全画像データの輝度の平均値を計算する(このときのCPUが本発明の第1の計算手段として機能)。
(2)各画素の画像データの輝度と計算された輝度の平均値との差分値を計算する(このときのCPUが本発明の第2の計算手段と機能)。
(3)得られた差分値をあらかじめ定めた閾値と比較し、該閾値よりも大きくなる差分値を有する前記レーザ光の画像候補の個数を計数する(このときのCPUが本発明の計数手段として機能)。
【0031】
なお、この実施形態では、レーザーポインタのイメージが閉区画を構成し、その閉区画内の画素数が所定数以上ある部分イメージをレーザーポインタのイメージの候補とする。閉区画を検出し、閉区画内の画総数を計数する処理事態は周知であるので、ここでは詳述しない。当業者であれは用意に理解し得よう。
【0032】
レーザ光はとても細い光であるので、受光器40で査定されるレーザーポインタのイメージは小さい点のイメージとなってしまう。この実施形態ではぼかし処理を受光器40の撮影データに施すことにより、点のイメージを拡大する。これにより、投影イメージが撮影イメージの中に混在してもレーザーポインタのイメージを検出する精度が高くなる。また、レーザーポインタのイメージ以外の投影イメージについてはぼかし処理により画像データが平滑化されるので、輝度が大きい画素データは値が小さくなる。また、全体画像データ平均値と各画素の差分値を閾値比較するので、レーザーポインタではない投影イメージの一部部分が、レーザーポインタのイメージの候補となる確率が低くなる。さらに後述のシャッタースピードを変えることにより、レーザ光に近い成分を持つ投影イメージ以外は受光器40で撮像されなくなる。これらの点が本実施形態の第2の新規特徴となる。
【0033】
このようにして、S40でレーザーポインタの候補のイメージの個数を計数するとS50では計数した個数が1個になったか否か(1個であるか否か)を判定する。このときのCPUが本発明の判定手段として機能する。
【0034】
レーザ光がとても細く、S40の画像処理では検出できなかった場合には計数値は0(ゼロ)であり、逆に、背景イメージ中の部分イメージがレーザーポインタのイメージ候補と誤判定された場合には計数値は2個以上となる。
【0035】
このような場合、S50の判定処理はNOとなるので、CPUはS60へと進め、ここで、現在のぼかしの程度が最終値ではないことを確認してS65で、現在のぼかしの程度を大きくするように設定値を大きくする。現在は初期設定のぼかし無しなので、S65ではぼかし処理に使用する近傍画素として、注目画素をとりまく8つの画素を設定する。手順はS30に戻るので、以下撮影イメージに対して設定されたぼかしの程度で、ぼかし処理をCPUにより実行する。遅いレーザ光の場合にはS30〜S50→S60→S65→S30の手順を繰り返し実行することで、真のレーザーポインタのイメージがぼかし処理により拡大されるので、S50で、候補イメージがゼロから1つになったことが判定されて(YES判定)、このときのぼかしの程度が、以後、レーザーポインタの検出で固定的に使用される。S65ではぼかしの程度を更新的に指示しているので、S20,S65の処理を実行するときのCPUが本発明の第1の指示手段として機能する。
【0036】
ぼかしの程度を上げ(範囲を広げ)てもレーザーポインタのイメージを検出できない場合には、ぼかしの程度は最終値まで到達する。この場合は、ループ処理をとめるべくS60で、ぼかしの程度が最終値に到達したことを判定する。YES判定が得られた場合には、CPUはシャッタースピードがその最終値に到達していないことをS70で判定し、S80でシャッタースピードの設定値を更新し。借田スピードをすこしだけ上げる。これにより、受光器40の撮影イメージは全体がこれまでよりも暗いものとなる。
【0037】
手順はS80からS20に戻り、ぼかしの程度が初期値に戻される。以下、再び、S30〜S50→S60→S65→S30の手順が繰り返されて、ぼかしの程度を順次に上げて、レーザーポインタのイメージの検出が行われる。
【0038】
このようにして、ぼかしの程度を順次に上げ、また、シャッタースピードをあげてもレーザーポインタのイメージが検出できない場合には、指示しているぼかしの程度およびシャッタースピードは最終値に到達するので、手順はS60の判定処理、S70の判定処理が共にYES判定となり、手順はS200へと移行する。S200でCPUはディスプレイ1020にレーザーポインタを検出できない旨のエラーメッセージを表示すると共に予め用意してあるシャッタースピードおよびぼかしの程度に固定設定して本手順を終了する。
【0039】
上述の処理手順において、S10,S80の処理を実行するときのCPUが本発明の第2の指示手段に相当する。
【0040】
撮影イメージが明るくて、投影イメージの一部分がレーザーポインタのイメージと誤検出されるような場合には、シャッタースピードを速くすることで投影イメージが暗くなり、誤検出が回避される点に留意されたい。
【0041】
(その他の実施形態)
(1)上述の実施形態では、ぼかしの程度を先に変動させ、後で、シャッタースピードを変動させているが、変動順序を逆にしてもよい。
(2)ぼかし処理にはガウスのぼかし処理や他のぼかし処理が広く知られているので、受光器40の特性に合わせ、適宜、好適なぼかし処理を選択すればよい。
(3)上述の実施形態では、図4の処理手順はプロジェクタの使用開始時に実行しているが、投影用イメージを順次に切り替えるごとに行ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】従来例のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図2】本発明第1の実施形態のパソコン10のハードウェアの概略の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明第1の実施形態のソフトウェアの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明第1の実施形態の最適化処理の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0043】
1000 CPU
1010 システムメモリ
1020 ディスプレイ
1030 ハードディスク
1040 入出力インターフェース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
イメージをプロジェクタスクリーン上に投影すると共に、レーザーペンにより前記プロジェクタスクリーン上にレーザーポインタとして照射されたレーザ光の反射光を受光器により受光し、該受光器で検出した受光画面上の前記レーザーポインタの位置を前記プロジェクタスクリーン上の前記レーザーポインタの位置に変換することにより前記前記プロジェクタスクリーン上の前記レーザーペンによる指定位置を検出するプロジェクタシステムにおいて、
ぼかし処理の程度を初期値から最終値まで変更しながら繰り返し指示する第1の指示手段と、
前記受光器の受光画面上の全画素の画像データに対して、前記第1の指示手段に指示された程度のぼかし処理を施す画像処理手段と、
当該ぼかし処理が施された後の全画像データの輝度の平均値を計算する第1の計算手段と、
各画素の画像データの輝度と第1の計算手段により計算された輝度の平均値との差分値を計算する第2の計算手段と、
第2の計算手段により得られた差分値をあらかじめ定めた閾値と比較し、該閾値よりも大きくなる差分値を有する前記レーザ光の画像候補の個数を計数する計数手段と、
前記計数手段により計数される画像候補の個数が1個になった否かを判定する判定手段と、
該判定手段により肯定判定が得られた時には前記第1の指示手段による指示を終了させ、否定判定が得られた場合には前記第1の指示手段による指示を続行させる制御手段と
を備えたことを特徴とするプロジェクタシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のプロジェクタシステムにおいて、前記受光器はシャッター速度を外部からの指示に応じて可変設定可能であり、前記シャッタースピードを初期値から予め定めた値まで変更しながら繰り返し指示する第2の指示手段と、前記第1の指示手段による指示が行われている間は、前記第2の指示手段は受光器に対して指示すべきシャッタースピードを固定し、前記第1の指示手段の指示するぼかしの程度が前記特定値に到達したときに指示すべきシャッタースピードを変更し、その後前記第1の指示手段は初期値からぼかしの程度を指示することを特徴とするプロジェクタシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−225554(P2008−225554A)
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−58726(P2007−58726)
【出願日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【出願人】(305060039)株式会社タクラム・デザイン・エンジニアリング (7)
【Fターム(参考)】