説明

プロジェクタ装置及びプロジェクタ装置における映像画面切替方法

【課題】プロジェクタ装置に映像画面を出力できる電気機器装置を複数台接続し、プロジェクタ装置の複数の入力端子から入力する映像信号に基づいて、表示する映像画面の画面サイズを自動的に変更、また映像画面を自動的に切り替えるプロジェクタ装置及びプロジェクタ装置における映像画面切替方法を提供する。
【解決手段】入力端子A(ch−A)11と入力端子B(ch−B)12から入力した映像信号を変換する映像信号変換部A15と映像信号変換部B16、映像信号から取り出した映像信号情報と同期信号情報に基づいて映像信号の映像画面の画面サイズを決定する映像画面サイズ決定処理部27、映像画面サイズ決定処理部27から入力した映像画面データをパネル32に出力するパネルコントローラ31、映像光を投射レンズ34に出力する光学ユニット33、スクリーン6に映像画面を投影する投射レンズ34を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プロジェクタ装置及びプロジェクタ装置における映像画面切替方法に係り、特に1台のプロジェクタ装置に映像信号を出力できる電気機器装置を複数台接続し、投影(以下表示という)する映像画面を自動的に変更するプロジェクタ装置とプロジェクタ装置の映像画面切替方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
複数の入力端子を備えるプロジェクタ装置において、複数の入力端子に同時に映像信号が入力される場合に、ユーザはどの入力端子からの映像信号の映像画面を表示するかを選択する必要がある。このため、ユーザが、手動でプロジェクタ装置の操作パネルまたはリモコン装置で入力端子の選択を行っていた。特許文献1に開示の技術では、プロジェクタ装置は、入力端子に映像信号が入力されているか否かを判定している。そして、プロジェクタ装置は、複数の入力端子に映像信号が入力されていれば、映像信号のフォーマットを判定し、この判定結果により映像信号の信号処理を行う。更に、このプロジェクタ装置は、新たな映像信号の入力が検出されたときは、OSD(オン・スクリーン・ディスプレイ)表示を行い、ユーザが入力端子を選択できる構成となっている。
【0003】
【特許文献1】特開2006−287646号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に開示の技術では、入力端子に映像信号が入力されているか否かを判定し、入力端子に映像信号が入力されているときは、ユーザが入力端子の選択を行う。しかし、プレゼンテーションの途中でユーザがプロジェクタ装置の入力端子の切り替えを行う場合に、ユーザが操作手順を忘れてしまう、またはユーザが入力端子を選択する操作に時間がかかってしまい、タイミングよく映像画面の切り替えを行うことができないことがあった。このようなときは、聴衆を待たせてしまい、スムーズにプレゼンテーションを進めることができないという問題が発生していた。また、入力端子に映像信号が入力されているか否かを判定し、入力端子に映像信号が入力されているときは映像信号のフォーマットを判定し、その判定結果により信号処理を行う。また、いずれの方法でも映像装置側(プロジェクタ装置側)でユーザにより入力端子を1つ選択し、選択された入力端子から入力される映像画面しか表示することが出来ず、入力端子に接続されたPC等の外部機器側からの情報により入力信号の選択ができないという課題があった。
【0005】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、上記課題を解決できるプロジェクタ装置及びプロジェクタ装置における映像画面切替方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のプロジェクタ装置は、複数の映像入力手段からの映像信号の入力状態に応じて該映像信号による映像画面の映像画面サイズを変更する画面変更手段を備えたことを特徴としている。
また、本発明のプロジェクタ装置において、前記画面変更手段は、1箇所の前記映像入力手段のみから前記映像信号が入力されたとき該入力された映像信号による前記映像画面サイズをフルサイズに変更する画面切替手段を備えたことを特徴としている。
また、本発明のプロジェクタ装置において、前記画面変更手段は、複数の前記映像入力手段から前記映像信号が入力されたときこれら映像信号による前記映像画面サイズを、入力された前記映像信号に基づき所定の比率のサイズに変更する画面比率変更手段を備えたことを特徴としている。
また、本発明のプロジェクタ装置において、前記画面変更手段は、1箇所の前記映像入力手段のみから前記映像信号が入力されたとき該入力された映像信号による前記映像画面サイズをフルサイズに変更する画面切替手段と、前記画面変更手段は、複数の前記映像入力手段から前記映像信号が入力されたときこれら映像信号による前記映像画面サイズを、入力された前記映像信号に基づき所定の比率のサイズに変更する画面比率変更手段と、を備えたことを特徴としている。
また、本発明のプロジェクタ装置において、前記映像入力手段から入力された前記映像信号を基に表示される前記映像画面サイズを前記映像信号の情報に基づいて決定する映像画面サイズ決定処理手段を備えたことを特徴としている。
また、本発明のプロジェクタ装置において、前記映像信号の情報は前記映像信号の同期信号情報であり、前記映像画面サイズ決定処理手段は、前記同期信号情報に基づいて前記映像画面サイズを決定することを特徴としている。
また、本発明のプロジェクタ装置において、前記映像画面サイズ決定処理手段は、前記映像信号の有無を前記同期信号情報から判定し、前記映像信号が無いと判定したときは、前記映像画面の前記映像画面サイズを変更することを特徴としている。
また、本発明のプロジェクタ装置において、前記映像信号の情報は前記映像信号の映像信号情報であり、前記映像画面サイズ決定処理手段は、前記映像信号情報に基づいて前記映像信号による複数の前記映像画面の前記映像画面サイズの比率を決定することを特徴としている。
また、本発明のプロジェクタ装置において、前記映像画面サイズ決定処理手段は、前記映像画面の所定の領域の輝度を前記映像信号の情報から取り出し、前記映像画面の前記輝度の比から前記映像画面の前記映像画面サイズの比率を決定することを特徴としている。
また、本発明のプロジェクタ装置において、前記画面変更手段は、前記映像信号に含まれる所定の映像を基に前記映像画面サイズを決定することを特徴としている。
また、本発明のプロジェクタ装置において、前記画面変更手段は、前記映像信号に含まれる所定の背景映像を基に前記映像画面サイズを決定することを特徴としている。
また、本発明のプロジェクタ装置において、前記映像入力手段に予め番号を付け、前記映像画面サイズ決定処理手段は、前記映像入力手段から入力する前記映像信号に基づいて表示される前記映像画面の前記映像画面サイズを、前記番号の昇順、降順、または予め指定した番号の優先順位に従って、変更することを特徴としている。
また、本発明のプロジェクタ装置の映像画面切替方法は、入力された複数の映像信号の入力状態に応じて該映像信号による映像画面の映像画面サイズを変更する画面変更工程を備えたことを特徴としている。
また、本発明のプロジェクタ装置の映像画面切替方法において、前記画面変更工程は、1つの前記映像信号のみ入力されたとき、該入力された映像信号による前記映像画面サイズをフルサイズにすることを特徴としている。
また、本発明のプロジェクタ装置の映像画面切替方法において、前記画面変更工程は、複数の前記映像信号が入力されたとき、これら映像信号による前記映像画面サイズを入力された前記映像信号に基づき所定の比率のサイズに変更することを特徴としている。
また、本発明のプロジェクタ装置の映像画面切替方法において、前記画面変更工程は、1つの前記映像信号のみ入力されたとき、該入力された映像信号による前記映像画面サイズをフルサイズにする画面切替工程と、前記画面変更工程は、複数の前記映像信号が入力されたとき、これら映像信号による前記映像画面サイズを入力された前記映像信号に基づき所定の比率のサイズに変更する画面比率変更工程と、を備えたことを特徴としている。
また、本発明のプロジェクタ装置の映像画面切替方法において、前記画面変更工程は、前記映像画面の複数の映像信号を入力する映像入力工程と、複数の前記映像信号の情報である同期信号情報と映像信号情報に基づいて、複数の前記映像信号の前記映像画面サイズを決定する映像画面サイズ決定処理工程と、を備えたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、1台のプロジェクタ装置に映像画面を出力できる電気機器装置を複数台接続し、プロジェクタ装置の複数の入力端子から入力する映像信号の情報に基づいて、プロジェクタ装置が表示する映像画面の画面サイズを自動的に変更、また映像画面を自動的に切り替えるプロジェクタ装置及びプロジェクタ装置における映像画面切替方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態は、プロジェクタ装置の複数の入力端子から入力された映像信号の同期信号情報の映像信号の有無、PCやビデオテープレコーダ(以下「VTR」という)やDVDレコーダなどの映像信号の種類などに基づいて映像信号の有無を判定して、1台のみ有りのときは有りの画面サイズをフルサイズにし、あるいは入力された映像信号が複数有りのときは、映像画面の明るさに基づいて、プロジェクタ装置が表示する映像信号の映像画面の画面サイズを自動的に変更、また映像信号の映像画面を自動的に切り替える形態である。本実施の形態は、図1に示すように1台のプロジェクター装置1に、パソコン(以下「PC」という)であるPC−A2、PC−B3の2台が接続された構成である。PC−A2、PC−B3は、映像信号をプロジェクター装置1に出力する。プロジェクター装置1は、この2台のPC−A2、PC−B3から同時に映像信号を入力し、スクリーン6に映像信号の映像画面を表示する。本実施の形態では、プロジェクター装置1に、PCを接続して映像信号を入力しているが、ビデオテープレコーダ(以下「VTR」という)、DVDレコーダ、デジタルカメラなどを接続し、これらの装置からも映像信号を入力することは可能である。
【0009】
図2は、プロジェクタ装置1の主要な構成を示す機能ブロック図である。以下、図2のプロジェクタ装置1の構成について説明する。
【0010】
入力端子A(ch−A)11は、PC−A2が出力する映像信号を入力して映像信号変換部A15に出力する。同様に、入力端子B(ch−B)12は、PC−B3が出力する映像信号を入力して映像信号変換部B16に出力する。
【0011】
映像信号変換部A15と映像信号変換部B16は、それぞれ入力端子A(ch−A)11と入力端子B(ch−B)12から入力した映像信号をスケーラ20に出力する。映像信号変換部A15と映像信号変換部B16は、映像信号がアナログ信号であればデジタル映像信号伝送方式であるTMDSのデジタル映像信号に変換して入力することができる。また、映像信号変換部A15と映像信号変換部B16は、TMDSの映像信号を直接入力することもできる。TMDSの映像信号は、3チャンネルの映像信号情報と1チャンネルの同期信号情報から構成される。TMDSの映像信号の映像信号情報から、画面の最小単位である画素の輝度信号、映像信号の電圧レベルなどを取り出すことができる。また、このTMDSの映像信号の同期信号情報から、映像信号の有無、PCやビデオテープレコーダ(以下「VTR」という)やDVDレコーダなどの映像信号の種類などを取り出すことができる。更に、映像信号変換部A15と映像信号変換部B16は、TMDSの映像信号から同期信号を検出する機能を備えている。
【0012】
スケーラ20は、映像信号変換部A15と映像信号変換部B16から映像信号を入力するときに、映像信号の有無をチェックする。また、スケーラ20は、映像信号の映像画面の画面サイズを決定する処理を行う。そして、スケーラ20は、映像画面の映像画面データを作成し、パネルコントローラ31に出力する。なお、スケーラ20の構成については、後述する。
【0013】
パネルコントローラ31は、パネル32を駆動制御するコントローラであり、スケーラ20から入力した表示イメージの映像画面データをパネル32に出力して、赤、青、緑の各々の光を変調する。そして、変調された赤、青、緑の光は、パネル32から光学ユニット33に出力される。光学ユニット33は、変調された赤、青、緑の光を合成した映像光を、投射レンズ34に出力する。投射レンズ34は、スクリーン6に映像画面を表示する。
【0014】
次に、図2のスケーラ20の構成について、詳しく説明する。スケーラ20は、中継部21と、映像信号情報入力部A22と、同期信号情報入力部A23と、映像信号情報入力部B24と、同期信号情報入力部B25と、映像処理部26と、映像処理部26の映像画面サイズ決定処理部27から構成されている。
【0015】
中継部21は、例えばMUX(マルチプレクサ)であって、映像信号変換部A15と映像信号変換部B16から入力したデジタル映像信号から映像信号情報と同期信号情報を取り出すために、信号の入れ替えを行う。
【0016】
映像信号情報入力部A22は、映像信号Aの映像画面(以下映像信号A画面という)を表示するための映像信号情報Aを、映像信号変換部A15から中継部21を経由して入力する。同期信号情報入力部A23は、映像信号A画面を表示するための同期信号情報Aを映像信号変換部A15から中継部21を経由して入力する。映像信号情報入力部A22と同期信号情報入力部A23は、同じ映像信号A画面の映像信号情報Aと同期信号情報Aを同時に入力する。同様に、映像信号情報入力部B24は、映像信号Bの映像画面(以下映像信号B画面という)を表示するための映像信号情報Bを、映像信号変換部B16から中継部21を経由して入力する。同期信号情報入力部B25は、映像信号B画面を表示するための同期信号情報Bを映像信号変換部B16から中継部21を経由して入力する。映像信号情報入力部B24と同期信号情報入力部B25は、同じ映像信号A画面の映像信号情報Bと同期信号情報Bを同時に入力する。映像信号情報Aと映像信号情報Bは、TMDSの映像信号から取り出した画面の最小単位である画素の輝度信号、映像信号の電圧レベルなどの情報である。同期信号情報Aと同期信号情報Bは、TMDSの映像信号から取り出した映像信号の有無、映像信号の種類などの情報である。
【0017】
映像処理部26は、一般的な映像処理機能とともに、PIP(Picture In Picture)、POP(Picture On Picture)、PAP(Picture
And Picture)の機能を持ち、表示する映像画面の映像画面データを作成する。PIPは、通常の映像画面(親画面)の上に、小さな映像画面(子画面)を合成して表示する機能である。POPは、大きな映像画面にこれとは別に制御された小さな映像画面を重ねて表示する機能である。PAPは、映像画面を並べて表示する機能である。
【0018】
映像処理部26は、映像画面サイズ決定処理部27を備え、この映像画面サイズ決定処理部27は、同期信号情報入力部A23から入力した同期信号情報から取り出した映像信号の種類から映像信号Aの有無を判定する。また、映像画面サイズ決定処理部27は、同期信号情報入力部B25から入力した同期信号情報から取り出した映像信号の種類から映像信号Bの有無を判定する。なお、映像画面サイズ決定処理部27が、同期信号情報入力部A23または同期信号情報入力部B25から同期信号情報を入力できないときは、映像信号変換部A15がTMDSの映像信号の同期信号を検出できるか否か、または映像信号変換部B16がTMDSの映像信号の同期信号を検出できるか否かで、映像信号の有無を判定する。この場合、映像画面サイズ決定処理部27は、同期信号が検出できたか否かを、映像信号変換部A15と映像信号変換部B16から入力することができる。
【0019】
また、映像画面サイズ決定処理部27は、映像信号情報入力部A22や映像信号情報入力部B24から入力した映像信号情報から映像画面の明るさを求め、この映像画面の明るさから映像の画面サイズを決定する。映像画面の明るさは、画面表示の最小単位である画素の輝度信号に基づき求められた値によって表される。輝度信号は、例えば白から黒の部分までの間を256段階に量子化している。映像画面サイズ決定処理部27は、映像信号Aの映像画面の明るさを求めるために、映像信号情報入力部A22から入力した映像信号情報から、映像信号A画面の所定の領域の画素の輝度信号(0〜255)を取り出す。そして、取り出した全ての画素の輝度信号から所定値を計算する。計算した所定値(0〜255)が、映像信号A画面の明るさとなる。また同様に、映像画面サイズ決定処理部27は、映像信号Bの映像画面の明るさを求めるために、映像信号情報入力部B24から入力した映像信号情報から、映像信号B画面の所定の領域の画素の輝度信号(0〜255)を取り出す。そして、取り出した全ての画素の輝度信号を計算する。計算した所定値(0〜255)が、映像信号B画面の明るさとなる。輝度値から求める上記所定値としては、例えば、合計値、平均値、ある一定値以上の輝度についての合計値、ある一定値以上の輝度についての平均値などがある。最後に、映像画面サイズ決定処理部27は、映像信号A画面の明るさと映像信号B画面の明るさの比から、映像信号A画面と映像信号B画面の画面サイズの比を決定する。そして、映像画面サイズ決定処理部27は、映像画面をこの決定した画面サイズに変更し、その映像画面の映像画面データを、パネルコントローラ31に出力する。
【0020】
CPU41は、プロジェクタ装置1全体を制御し、また映像画面サイズ決定処理プログラムを実行するようになっている。フラッシュメモリ42は、CPU41が実行するプログラムやプログラムで用いられるデータを記憶している書き換え可能な不揮発性メモリである。DRAM43は、スケーラ20が実行するプログラムやプログラムで用いられるデータを一時的に記憶する書き換え可能な揮発性メモリである。以上のCPU41は、プロジェクタ装置1の各処理部と接続されている。本実施の形態では、CPU41にフラッシュメモリ42とDRAM43が接続され、プロジェクタ装置1全体を制御している形態を示す。
【0021】
図3は、映像画面サイズ決定処理の流れを示すフローチャートである。図3のフローチャートに示すステップ順に基づいて、映像画面サイズ決定処理を説明する。
【0022】
ユーザは、図2に示すプロジェクタ装置1にPC―A2及びPC―B3を接続し、プロジェクタ装置1の電源を投入する。PC―A2から映像画面の映像信号Aが入力端子A(ch―A)11に出力される。同様に、PC―B3から映像画面の映像信号Bが入力端子B(ch−B)12に出力される。また、プロジェクタ装置1の電源が投入されると、CPU41はフラッシュメモリ42に保存されている映像画面サイズ決定処理プログラムをロードし、映像画面サイズ決定処理プログラムを実行する。映像画面サイズ決定処理部27は、映像画面サイズ決定処理プログラムの実行により映像画面サイズ決定処理を開始する。
【0023】
(ステップS1)
映像画面サイズ決定処理部27は、映像信号A画面の画面サイズと映像信号B画面の画面サイズの比である画面サイズ比データに初期値「1」をセットし、DRAM43に記憶する。
【0024】
(ステップS2)
映像画面サイズ決定処理部27は、映像信号Aと映像信号Bの映像信号の有無を取り出す。このため、映像画面サイズ決定処理部27は、同期信号情報入力部A23から入力した同期信号情報から取り出した映像信号の有無と映像信号の種類をチェックする。映像信号が有りでかつ映像信号の種類がPCから入力された信号であれば、映像画面サイズ決定処理部27は、映像信号Aの映像信号は有りと判定する。また、同期信号情報を入力できないときは、映像画面サイズ決定処理部27は、同期信号が検出できたか否かを映像信号変換部A15から入力し、同期信号が検出できれば、映像信号Aの映像信号は有りと判定する。映像信号変換部A15で同期信号が検出できず、映像信号Aの映像信号が有りと判定できないときは、映像画面サイズ決定処理部27は、映像信号Aの映像信号は無しとする。同様に、映像画面サイズ決定処理部27は、同期信号情報入力部B25から入力した同期信号情報から取り出した映像信号の有無と映像信号の種類をチェックする。映像信号が有りでかつ映像信号の種類がPCから入力された信号であれば、映像画面サイズ決定処理部27は、映像信号Bの映像信号は有りと判定する。また、同期信号情報を入力できないときは、映像画面サイズ決定処理部27は、同期信号が検出できたか否かを映像信号変換部B16から入力し、同期信号が検出できれば、映像信号Bの映像信号は有りと判定する。映像信号変換部B16で同期信号が検出できず、映像信号Bの映像信号が有りと判定できないときは、映像画面サイズ決定処理部27は、映像信号Bの映像信号は無しとする。
【0025】
(ステップS3)
映像画面サイズ決定処理部27は、取り出した映像信号Aと映像信号Bの映像信号の有無の判定状態を判定する。すなわち映像信号Aの映像信号が有りかつ映像信号Bの映像信号が無い(映像信号Aのみ存在する)場合はステップS4に進む。映像信号Aの映像信号が無くかつ映像信号Bの映像信号が有る(映像信号Bのみ存在する)場合はステップS5に進む。映像信号Aと映像信号Bがともに有る(映像信号Aと映像信号Bがともに存在する)場合は、ステップS6に進む。
【0026】
(ステップS4)
ステップS4において、映像信号Aと映像信号Bの有無状態は、映像信号Aの映像信号が有りかつ映像信号Bの映像信号が無い(映像信号Aのみ存在する)状態なので、映像画面サイズ決定処理部27は、図4(a)に示すように映像信号B画面をフェードアウト(徐々に消去)し、映像信号A画面の画面サイズを徐々にフル画面サイズとする映像画面データをパネルコントローラ31に出力する。本実施の形態では、映像信号B画面をフェードアウトする例を示したが、フェードアウト以外の方法でも映像信号B画面を消去することが可能である。また、映像信号B画面を消去せずに、映像信号B画面の画面サイズを小さくする、または映像信号B画面を暗くするなどの映像信号B画面の表示方法を変更することが可能である。そして、本処理を一定時間待ちとするステップS12に進む。
【0027】
(ステップS5)
ステップS5において、映像信号Aと映像信号Bの有無状態は、映像信号Aの映像信号が無くかつ映像信号Bの映像信号が有る(映像信号Bのみ存在する)状態なので、映像画面サイズ決定処理部27は、図4(b)に示すように映像信号A画面をフェードアウト(徐々に消去)し、映像信号B画面の画面サイズを徐々にフル画面サイズとする映像画面データをパネルコントローラ31に出力する。本実施の形態では、映像信号A画面をフェードアウトする例を示したが、フェードアウト以外の方法でも映像信号A画面を消去することが可能である。また、映像信号A画面を消去せずに、映像信号A画面の画面サイズを小さくする、または映像信号A画面を暗くするなどの映像信号A画面の表示方法を変更することが可能である。そして、本処理を一定時間待ちとするステップS12に進む。
【0028】
(ステップS6)
ステップS6において、映像信号Aと映像信号Bの有無状態は、映像信号Aと映像信号Bがともに有る(映像信号Aと映像信号Bがともに存在する)状態なので、映像画面サイズ決定処理部27は、映像画面の画面サイズを映像信号の映像画面の明るさに対応させるために、映像信号A画面と映像信号B画面の明るさを計算する。具体的には、上述したように、画素の輝度の合計値、平均値、ある一定値以上の輝度についての合計値、ある一定値以上の輝度についての平均値などを計算する。映像信号A画面の所定の領域の画素の輝度を上記計算方法で計算し、計算した値が映像信号A画面の明るさを判定する値となる。同様に、映像信号B画面の所定の領域の画素の輝度を上記計算方法で計算し、計算した値が映像信号B画面の明るさを判定する値となる。
【0029】
(ステップS7)
映像画面サイズ決定処理部27は、映像信号A画面と映像信号B画面の画面サイズの比を決定するために、映像信号A画面と映像信号B画面の明るさの比を計算する。例えば、映像信号B画面の明るさが映像信号A画面の明るさの1/10であれば、映像信号A画面と映像信号B画面の明るさの比は、10:1となる。また、映像信号A画面の明るさが映像信号B画面の明るさの1/2であれば、映像信号A画面と映像信号B画面の明るさの比は、1:2となる。
【0030】
(ステップS8)
映像画面サイズ決定処理部27は、映像信号A画面と映像信号B画面の明るさの比から、映像信号A画面と映像信号B画面の画面サイズの比を決定する。例えば、映像信号A画面と映像信号B画面の明るさの比が10:1であれば、映像信号A画面と映像信号B画面の画面サイズの比は、10:1となる。また、映像信号A画面と映像信号B画面の明るさの比が1:2であれば、映像信号A画面と映像信号B画面の画面サイズの比は、1:2となる。
【0031】
(ステップS9)
映像画面サイズ決定処理部27は、決定した画面サイズと現状の画面サイズを比較するために、現在の映像信号A画面と映像信号B画面の画面サイズの比である画面サイズ比データをDRAM43から取り出す。映像画面サイズ決定処理部27は、取り出した現在の画面サイズ比データの画面サイズの比と今回決定した画面サイズの比を比較する。画面サイズの比が一致していれば、映像信号A画面と映像信号B画面の画面サイズの変更は行わずに本処理を一定時間待ちとするステップS12に進む。また、比較した結果、映像信号A画面と映像信号B画面の画面サイズの変更が必要であれば、画面サイズを変更するステップS10に進む。
【0032】
(ステップS10)
映像画面サイズ決定処理部27は、決定した画面サイズの比になるように映像信号A画面の画面サイズと映像信号B画面の画面サイズを変更し、その映像画面データをパネルコントローラ31に出力する。例えば、映像信号A画面と映像信号B画面の画面サイズの比が10:1であれば、図4(c)に示すように、映像信号A画面と映像信号B画面の画面サイズが10:1となるように映像画面の画面サイズが徐々に変更され、その映像画面データがパネルコントローラ31に出力される。また、映像信号A画面と映像信号B画面の画面サイズの比が1:2であれば、図4(d)に示すように、映像信号A画面と映像信号B画面の画面サイズが1:2となるように、映像画面の画面サイズが変更され、その映像画面データがパネルコントローラ31に出力される。本実施の形態では、映像画面の画面サイズを大幅に変更するときは、徐々に画面サイズを変更する例を示したが、徐々に画面サイズを変更する方法以外でも映像画面の画面サイズを変更することは可能である。
【0033】
(ステップS11)
映像画面サイズ決定処理部27は、映像信号A画面と映像信号B画面の画面サイズの比である画面サイズ比データに、今回変更した画面サイズの比を設定し、DRAM43に記憶する。例えば、映像信号A画面と映像信号B画面の画面サイズの比が10:1であれば、画面サイズ比データに「10」を設定する。また、映像信号A画面と映像信号B画面の画面サイズが1:2であれば、画面サイズ比データに「0.5」を設定する。
【0034】
(ステップS12)
映像画面サイズ決定処理部27は、予め決められた一定時間を経過してから、再び映像信号Aと映像信号Bの画面サイズの比を計算する処理を行うため、本処理を一定時間待ち状態としてからステップS2に戻る。
【0035】
本実施の形態によれば、プロジェクタ装置1に2台のPC−A2、PC−B3が接続されている場合に、PC−A2、PC−B3から入力する映像信号の情報に基づいて、プロジェクタ装置1が表示する映像信号毎の映像画面の画面サイズを自動的に変更、また映像画面を自動的に切り替えるプロジェクタ装置1及びプロジェクタ装置1における映像画面切替方法を提供することができる。
【0036】
(第2の実施の形態)
以上、第1の実施の形態について、プロジェクタ装置1にPC−A2、PC−B3の2台のPCが接続された例を挙げたが、これ以外に更に多くのPCが接続されている構成とした場合でも、これらのPCから入力する映像信号の情報に基づいて、プロジェクタ装置が表示する映像信号の映像画面の画面サイズを自動的に変更、また映像画面を自動的に切り替えるプロジェクタ装置及びプロジェクタ装置における映像画面切替方法を提供することができる。
【0037】
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態のプロジェクタ装置1に更にセレクタを設け(プロジェクタ装置10という)、このセレクタが複数の入力端子から入力端子を選択する。そして、選択された入力端子から入力する映像信号の情報から決定した映像画面の明るさに基づいて、プロジェクタ装置10が表示する複数の映像画面の画面サイズを自動的に変更、また映像画面を自動的に切り替える形態である。本実施の形態のセレクタは、MUX(マルチプレクサ)の一種であり、映像信号の選択と取り出しを行う。また、セレクタは、複数のセレクタを組み合わせて一つのセレクタを構成することができる。本実施の形態では、1台のプロジェクタ装置10に4台のPCが接続された実施の形態である。プロジェクタ装置10は、セレクタで選択された2台の入力端子から映像信号を入力し、映像画面を表示することができる。本実施の形態のプロジェクタ装置10の構成は、図5に示すように第1の実施の形態のプロジェクタ装置の構成に、PC―C4、PC−D5、入力端子C(ch−C)13、入力端子(ch−D)14、セレクタ50が追加されている。この追加されている箇所以外は、第1の実施の形態と同じである。
【0038】
本実施の形態で追加されたPC―C4、PC−D5は、PC―A2、PC−B3と同様のPCであり、入力端子C(ch−C)13、入力端子D(ch−D)14は、入力端子A(ch−A)11、入力端子B(ch−B)12と同様の入力端子である。本実施の形態で追加されたセレクタ50は、入力端子A(ch−A)11〜入力端子D(ch−D)14の4箇所の入力端子の中から映像信号を入力する2箇所の入力端子を選択する。そして、セレクタ50は、選択した入力端子から映像信号を入力し、映像信号変換部A15と映像信号変換部B16に出力する。また、セレクタ50は、現状選択している入力端子からの映像信号が無信号となったときは、予め決められた優先順位に従って入力端子を選択することができる。
【0039】
また、本実施の形態のプロジェクタ装置の映像画面サイズ決定処理では、PC―A2、PC−B3、PC―C4、PC−D5からセレクタ50で選択された2台のPCの映像画面サイズを決定する。選択された2台のPCについての映像画面サイズを決定する処理については、第1の実施の形態のプロジェクタ装置の映像画面サイズ決定処理と同じである。
【0040】
本実施の形態によれば、プロジェクタ装置にセレクタを追加することで、多数のPCが接続されている場合に、自動的に入力端子に接続された複数台のPCのうちから特定の複数のPCを選択することでができる。更に、選択した複数台のPCから入力した映像信号の情報に基づいて、プロジェクタ装置10が表示する複数の映像画面の画面サイズを自動的に変更、また映像画面を自動的に切り替えるプロジェクタ装置及びプロジェクタ装置における映像画面切替方法を提供することができる。
【0041】
上記の第1の実施の形態と第2の実施の形態では、プロジェクタ装置に複数台のPCを接続する実施例について説明したが、プロジェクタ装置にPCの他にVTRやDVDレコーダを接続して、PC、VTR、DVDレコーダの動画像を同時に表示する形態とすることが可能である。このような形態では、スクリーンに表示される動画像を消去したい場合に、VTRやDVDレコーダの電源をオフしたり停止したりせずに、動画像の再生を一時停止とし、映像画面を暗くすると、VTRやDVDレコーダからプロジェクタ装置に暗い映像画面が出力されるので、映像画面が自動的に徐々に小さくなる。また、VTRやDVDレコーダの再生操作を行うことで、VTRやDVDレコーダからプロジェクタ装置に動画像の映像画面が出力されると、映像画面が明るくなるので動画像の映像画面が自動的に徐々に大きくなる。このように、本発明のプロジェクタ装置の映像画面切替方法を用いることで、プロジェクタ装置にVTRやDVDレコーダを接続してプレゼンテーションを行う場合などに、ユーザの操作を軽減することができる。
【0042】
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態は、図2に示すプロジェクタ装置1の機能ブロック図のスケーラ20に映像信号電圧測定部を設ける実施の形態である。このような実施の形態において、映像信号情報入力部A22と映像信号情報入力部B24が映像信号情報を取り出すことができないときは、映像信号電圧測定部により映像信号のデータ(上位2ビットなど)の電圧を測定することで、映像画面の明るさを求めることができる。映像画面サイズ決定処理部27は、映像信号電圧測定部が電圧が高い映像信号のデータを測定したときは、映像画面が明るいと判定することができる。また、映像画面サイズ決定処理部27は、映像信号電圧測定部が電圧が低い映像信号のデータを測定したときは、映像画面が暗いと判定することができる。
【0043】
(その他の実施の形態)
本発明のその他の実施の形態としては、入力端子から入力する映像信号の映像に予め指定した映像と同じ映像を含んでいるか、または予め指定した背景の映像を有しているかを判断することで、プロジェクタ装置が表示する映像画面の画面サイズを自動的に変更、また映像画面を自動的に切り替える形態である。例えば、会社のロゴマーク、人の顔、矢印などのポインタ、背景などの映像をあらかじめフラッシュメモリなどの不揮発性メモリに記憶しておく。そして、映像画面の画面サイズを決定するときに、フラッシュメモリなどに記憶されている会社のロゴマーク、人の顔、矢印などのポインタなどのパターンを抽出し、プロジェクタ装置が入力した映像信号に、類似のパターンを含んでいるかをチェックする。また、映像画面の画面サイズを決定するときに、フラッシュメモリなどに記憶されている背景の映像または映像のパターンを取り出し、プロジェクタ装置が入力した映像信号に、同じ背景の映像または類似のパターンを有しているかをチェックする。同じ映像または類似のパターンが映像信号に含まれるまたは有しているときは、映像画面の画面サイズを大きくし、また、同じ映像または類似のパターンを含んでいないまたは有していないときは、映像信号の映像画面の画面サイズを小さくする。逆に、同じ映像を含んでいるまたは有しているときは、映像信号の映像画面の画面サイズを小さくし、また、同じ映像または類似のパターンを含んでいないまたは有していないときは、映像信号の映像画面の画面サイズを大きくすることも可能である。
【0044】
更に、映像信号を入力する入力端子に予め番号を付けることで、入力端子の番号の昇順、入力端子の番号の降順、または予め指定した入力端子の番号の優先順位に従って、入力端子から入力する映像信号の映像画面の画面サイズを自動的に変更、また映像画面を自動的に切り替えることができる。また、映像信号だけでなく、入力端子から入力する音声信号の音声の大小、映像信号の種類(PC、VTR、DVDレコーダなど)を判断することで、映像信号の映像画面の画面サイズを自動的に変更、また映像画面を自動的に切り替えることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明は、プロジェクタ装置及びプロジェクタ装置における映像画面切替方法に好適であるが、プロジェクタ装置及びプロジェクタ装置における映像画面切替方法に限られるものではなく、映像画面を表示する電気機器装置一般に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の第1の実施の形態であるプロジェクタ装置とパソコンが接続された構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態であるプロジェクタ装置の主要な構成を示す機能ブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における、映像画面サイズ決定処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施の形態における、画面遷移図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態であるプロジェクタ装置の主要な構成を示す機能ブロック図である。
【符号の説明】
【0047】
1・・・プロジェクタ装置(第1の実施の形態)
2・・・PC−A
3・・・PC−B
4・・・PC−C
5・・・PC−D
6・・・スクリーン
10・・・プロジェクタ装置(第2の実施の形態)
11・・・入力端子A(ch−A)
12・・・入力端子B(ch−B)
13・・・入力端子C(ch−C)
14・・・入力端子D(ch−D)
15・・・映像信号変換部A
16・・・映像信号変換部B
20・・・スケーラ
21・・・中継部
22・・・映像信号情報入力部A
23・・・同期信号情報入力部A
24・・・映像信号情報入力部B
25・・・同期信号情報入力部B
26・・・映像処理部
27・・・映像画面サイズ決定処理部
31・・・パネルコントローラ
32・・・パネル
33・・・光学ユニット
34・・・投射レンズ
41・・・CPU
42・・・フラッシュメモリ
43・・・DRAM
50・・・セレクタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の映像入力手段からの映像信号の入力状態に応じて該映像信号による映像画面の映像画面サイズを変更する画面変更手段を備えたことを特徴とするプロジェクタ装置。
【請求項2】
前記画面変更手段は、1箇所の前記映像入力手段のみから前記映像信号が入力されたとき該入力された映像信号による前記映像画面サイズをフルサイズに変更する画面切替手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ装置。
【請求項3】
前記画面変更手段は、複数の前記映像入力手段から前記映像信号が入力されたときこれら映像信号による前記映像画面サイズを、入力された前記映像信号に基づき所定の比率のサイズに変更する画面比率変更手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ装置。
【請求項4】
前記画面変更手段は、1箇所の前記映像入力手段のみから前記映像信号が入力されたとき該入力された映像信号による前記映像画面サイズをフルサイズに変更する画面切替手段と、
前記画面変更手段は、複数の前記映像入力手段から前記映像信号が入力されたときこれら映像信号による前記映像画面サイズを、入力された前記映像信号に基づき所定の比率のサイズに変更する画面比率変更手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ装置。
【請求項5】
前記映像入力手段から入力された前記映像信号を基に表示される前記映像画面サイズを前記映像信号の情報に基づいて決定する映像画面サイズ決定処理手段を備えたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のプロジェクタ装置。
【請求項6】
前記映像信号の情報は前記映像信号の同期信号情報であり、
前記映像画面サイズ決定処理手段は、前記同期信号情報に基づいて前記映像画面サイズを決定することを特徴とする請求項5に記載のプロジェクタ装置。
【請求項7】
前記映像画面サイズ決定処理手段は、前記映像信号の有無を前記同期信号情報から判定し、前記映像信号が無いと判定したときは、前記映像画面の前記映像画面サイズを変更することを特徴とする請求項6に記載のプロジェクタ装置。
【請求項8】
前記映像信号の情報は前記映像信号の映像信号情報であり、
前記映像画面サイズ決定処理手段は、前記映像信号情報に基づいて前記映像信号による複数の前記映像画面の前記映像画面サイズの比率を決定することを特徴とする請求項5に記載のプロジェクタ装置。
【請求項9】
前記映像画面サイズ決定処理手段は、前記映像画面の所定の領域の輝度を前記映像信号の情報から取り出し、前記映像画面の前記輝度の比から前記映像画面の前記映像画面サイズの比率を決定することを特徴とする請求項8に記載のプロジェクタ装置。
【請求項10】
前記画面変更手段は、前記映像信号に含まれる所定の映像を基に前記映像画面サイズを決定することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のプロジェクタ装置。
【請求項11】
前記画面変更手段は、前記映像信号に含まれる所定の背景映像を基に前記映像画面サイズを決定することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のプロジェクタ装置。
【請求項12】
前記映像入力手段に予め番号を付け、前記映像画面サイズ決定処理手段は、前記映像入力手段から入力する前記映像信号に基づいて表示される前記映像画面の前記映像画面サイズを、前記番号の昇順、降順、または予め指定した番号の優先順位に従って、変更することを特徴とする請求項5から請求項11のいずれか一項に記載のプロジェクタ装置。
【請求項13】
入力された複数の映像信号の入力状態に応じて該映像信号による映像画面の映像画面サイズを変更する画面変更工程を備えたことを特徴とする映像画面切替方法。
【請求項14】
前記画面変更工程は、1つの前記映像信号のみ入力されたとき、該入力された映像信号による前記映像画面サイズをフルサイズにすることを特徴とする請求項13に記載の映像画面切替方法。
【請求項15】
前記画面変更工程は、複数の前記映像信号が入力されたとき、これら映像信号による前記映像画面サイズを入力された前記映像信号に基づき所定の比率のサイズに変更することを特徴とする請求項13に記載の映像画面切替方法。
【請求項16】
前記画面変更工程は、1つの前記映像信号のみ入力されたとき、該入力された映像信号による前記映像画面サイズをフルサイズにする画面切替工程と、
前記画面変更工程は、複数の前記映像信号が入力されたとき、これら映像信号による前記映像画面サイズを入力された前記映像信号に基づき所定の比率のサイズに変更する画面比率変更工程と、
を備えたことを特徴とする請求項13に記載の映像画面切替方法。
【請求項17】
前記画面変更工程は、
前記映像画面の複数の映像信号を入力する映像入力工程と、
複数の前記映像信号の情報である同期信号情報と映像信号情報に基づいて、複数の前記映像信号の前記映像画面サイズを決定する映像画面サイズ決定処理工程と、
を備えたことを特徴とする請求項13から請求項16のいずれか一項に記載の映像画面切替方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−180943(P2009−180943A)
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−20115(P2008−20115)
【出願日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】