説明

プロセスカートリッジおよび画像形成装置

【課題】装置を複雑、大型化することなく、プロセスカートリッジの着脱を容易に行うことが可能なプロセスカートリッジを提供する。
【解決手段】感光ドラムを露出するための開口を開閉するために開位置と閉位置とに移動可能なシャッタ15と、プロセスカートリッジを把持するための把手部材であって把持位置と収納位置とに移動可能な把手部材17と、装置本体に装着されているプロセスカートリッジの位置を示すための指標部材であって指示位置と退避位置とに移動可能な指標部材18と、を有し、シャッタの開位置への移動に連動して把手部材が収納位置へ移動するとともに、指標部材が退避位置へ移動し、シャッタの閉位置への移動に連動して把手部材が把持位置へ移動するとともに、指標部材が指示位置へ移動する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は画像形成装置に着脱可能なプロセスカートリッジ及びこれを装着して記録媒体に画像を形成する画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真画像形成装置では、感光体ドラムやこれに作用するプロセス手段をカートリッジ化して装置本体に着脱可能としたプロセスカートリッジを用いるものが増えている。プロセスカートリッジを交換することで、装置のメンテナンスをサービスマンらによらずユーザ自身で行うことができるので、格段に操作性が向上するからである。
【0003】
このようなプロセスカートリッジの装置本体への着脱は、図11に示すように、ユーザが装置本体100の扉101を開け、プロセスカートリッジ102を引き抜き、あるいは挿入することで行う。
【0004】
近年パーソナル、SOHO向けの事務機は一層の小型化が求められており、例えば設計上制約の多い両面搬送路を備えた小型機では、コンパクト化のためにプロセスカートリッジは装置本体の中心部分に配置されることが多くなっている。
【0005】
このような構成の場合、プロセスカートリッジは装置本体の奥まったところに有るため、プロセスカートリッジの着脱の際、扉を開けても直接装着位置を視認できないことがある。そのためユーザは屈む等して装置内を覗き込み、プロセスカートリッジ取り扱い用把手の位置を確認しなければならないといった操作性の問題がある。
【0006】
そこで、プロセスカートリッジの着脱構成として、プロセスカートリッジを着脱するための開口部を開閉する開閉カバーを開くとプロセスカートリッジが開口部近傍に移動し、開閉カバーを閉じるとプロセスカートリッジが装置内部の装着位置へ移動するようにした提案がされている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平11-174933
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
プロセスカートリッジが装置本体の内部奥側に装着されていても、上記のようにプロセスカートリッジを着脱開口の近傍に移動させることができれば着脱は容易になし得る。しかし、そのためには、プロセスカートリッジを手前に移動させるための機構を設ける必要があり、機構が複雑になるとともに装置が大型化する可能性がある。
【0009】
本発明は上記点に鑑みてなされたものであり、その目的は、装置を複雑、大型化することなく、プロセスカートリッジの着脱を容易に行うことが可能なプロセスカートリッジ及びこれを用いる画像形成装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するための本発明に係る代表的な構成は、画像形成装置に着脱可能であって、プロセス手段として少なくとも静電潜像を形成するための像担持体を有するプロセスカートリッジにおいて、前記像担持体を露出するための開口を開閉するために開位置と閉位置とに移動可能なシャッタと、プロセスカートリッジを把持するための把手部材であって把持位置と収納位置とに移動可能な把手部材と、装置本体に装着されているプロセスカートリッジの位置を示すための指標部材であって指示位置と退避位置とに移動可能な指標部材と、を有し、前記シャッタの開位置への移動に連動して前記把手部材が前記収納位置へ移動するとともに、前記指標部材が前記退避位置へ移動し、前記シャッタの閉位置への移動に連動して前記把手部材が前記把持位置へ移動するとともに、前記指標部材が前記指示位置へ移動することを特徴とする。
【0011】
また、本発明の他の代表的な構成は、装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジを装着して記録媒体に画像を形成する画像形成装置において、上記プロセスカートリッジと、前記プロセスカートリッジを着脱するための開口部を開閉するために開位置と閉位置とに移動可能な開閉部材と、前記開閉部材の開位置への移動に連動して前記シャッタを閉位置へ移動させ、前記開閉部材の閉位置への移動に連動して前記シャッタを前記開位置へ移動させる連動手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明にあっては、シャッタの開閉に連動して指標部材が指示位置と退避位置とに移動する。また、シャッタの開閉に連動して把手部材が把持位置と収納位置とに移動する。
【0013】
このため、シャッタをプロセスカートリッジを着脱する際に開閉する開閉部材に連動して動作させることで開閉部材を開いたときにシャッタを閉じるとともに、指標部材が指示位置に、把手部材が把持位置に移動する。このため、プロセスカートリッジが装置本体の中心部分に配置され、開閉部材を開けてもプロセスカートリッジの装着位置を直接視認できない場合でも、オペレータは指標部材を視認してプロセスカートリッジの位置を確認することができる。また、把手部材を容易に把持することができる。
【0014】
よって、オペレータが屈む等して装置内を覗き込み、プロセスカートリッジの位置を確認するといった行為を不要とし、装置を複雑、大型化することなく、プロセスカートリッジの着脱を容易に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】プロセスカートリッジを装着した画像形成装置の要部断面図である。
【図2】装置本体に装着されたプロセスカートリッジの断面図である。
【図3】シャッタが開いた状態のプロセスカートリッジの斜視図である。
【図4】開閉部材を開いたときのプロセスカートリッジの断面図である。
【図5】シャッタを閉じた状態のプロセスカートリッジの斜視図である。
【図6】開閉部材を開いた状態を示す斜視図である。
【図7】シャッタの開閉機構の斜視説明図である。
【図8】シャッタの開閉と把手部材の回動状態の説明図である。
【図9】指標部材を有するプロセスカートリッジの斜視図である。
【図10】把手部材を有するプロセスカートリッジの斜視図である。
【図11】装置本体の奥部に装着されたプロセスカートリッジを着脱する場合の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に本発明を実施するための実施形態に係るプロセスカートリッジ及び画像形成装置について、図面を参照して説明する。
【0017】
〔第1実施形態〕
<画像形成装置及びプロセスカートリッジの全体構成>
まず、第1実施形態に係るプロセスカートリッジを用いる画像形成装置の全体構成について画像形成動作とともに説明する。
【0018】
図1は第1実施形態に係るプロセスカートリッジを装着した画像形成装置の要部断面説明図である。なお、本実施形態の画像形成装置は電子写真方式のレーザビームプリンタを例示している。
【0019】
本実施形態の画像形成装置Aは、図1に示すように、装置本体にプロセスカートリッジ(以下「カートリッジ」という)Bが着脱可能に装着される。ここで、カートリッジBとはカートリッジ枠体1内に少なくとも像担持体である感光ドラム2が回転可能に設けられているものをいう。本実施形態のカートリッジBは、感光ドラム2の周囲にプロセス手段である帯電ローラ3、現像装置4、クリーニング装置5が配置されている。画像形成に際しては、回転する感光ドラム2の表面を帯電ローラ3へのバイアス印加により一様に帯電し、装置本体14に設けられた露光手段としてのレーザスキャナ6から画信号に応じた露光をすることで静電潜像を形成する。この静電潜像を現像装置4によりトナー現像してトナー像を形成する。
【0020】
上記トナー像の形成と同時に、装置本体14の下部にセットされたシートカセット7から記録媒体Pを給送ローラ8、分離ローラ9によって1枚ずつ分離給送し、レジストローラ10によって前述した画像形成と同期するように感光ドラム2と転写ローラ11のニップ部である画像転写位置へ搬送する。
【0021】
記録媒体Pが前記ニップ部を通過する際に、転写ローラ11へ転写バイアスを印加して感光ドラム2上のトナー像を記録媒体Pに転写する。そして、トナー像が転写された記録媒体Pを定着装置12へ搬送し、ここで加熱、加圧することでトナー定着した後、排出ローラ13により装置上部の排出部へ排出する。
【0022】
なお、トナー像転写後に感光ドラム2に残留したトナーはクリーニング装置5により除去される。
【0023】
<カートリッジのドラムシャッタ、把手部材及び指標部材>
次に前記カートリッジBを装置本体14に着脱するための構成について説明する。図2はプロセスカートリッジBが装置本体14に装着された状態を示す断面図であり、図3は装着状態のプロセスカートリッジBの斜視図である。図4はプロセスカートリッジBを着脱するときの状態を示す断面図であり、図5は着脱時のプロセスカートリッジBの斜視図である。
【0024】
本実施形態のカートリッジBは、装置本体14に設けられたガイド部19(図4参照)に感光ドラム2の軸受部2aを沿わせて挿入することで、装置本体内のカートリッジ装着部に装着可能である。
【0025】
カートリッジBには、図2及び図3に示すように、装置本体14から取り出されたときに感光ドラム2が被曝して劣化しないようにドラムシャッタ(以下「シャッタ」という)15が設けられている。このシャッタ15は、感光ドラム2を露出するためにカートリッジ枠体1に設けられた開口16を開閉するものである。シャッタ15は、カートリッジBが装置本体14に装着されていないときは前記開口16を閉じる閉位置にあり(図4、図5参照)、カートリッジBが装置本体14に装着されると、前記開口16を開く開位置に移動する(図2、図3参照)。
【0026】
また、図4及び図5に示すように、本実施形態のカートリッジBには、装置本体から着脱するときにカートリッジを把持するための「コ」字形状の把手部材17が取り付けられている。この把手部材17は軸17a(図4参照)を中心に所定範囲で回動可能であり、シャッタ15の開閉に連動して起立した把持位置(図4参照)と、該位置から倒れた収納位置(図2参照)とに回動して移動可能となっている。
【0027】
なお、前記軸17aには付勢手段となるネジリコイルバネ26(図8参照)が取り付けられ、把手部材17は図4の反時計回り方向に付勢されている。このため、把手部材17は押さえられていないときは、バネ26の付勢力により図4の状態に起立した把持位置にあり、オペレータはこれを把持してカートリッジBを着脱することができる。
【0028】
また、本実施形態のカートリッジBには指標部材18が取り付けられている。この指標部材18は装置本体14に装着されているカートリッジの位置を示す指標となるものであり、シャッタ15の開閉に連動してカートリッジBの位置を示す指示位置(図4参照)と、該位置から退避した退避位置(図2参照)とに移動可能となっている。
【0029】
本実施形態の画像形成装置は、図4に示すように、側面にカートリッジBを着脱するための開口部20が設けられ、この開口部20を開閉可能な開閉部材21が軸21aを中心に回動することで、開位置(図4参照)と閉位置(図2参照)とに開閉可能に設けられている。そして、前記シャッタ15は開閉部材21の開閉に連動して開閉可能に構成され、把手部材17及び指標部材18は前記シャッタ15に連動して移動可能となっている。
【0030】
(連動手段)
次に前記開閉部材21に連動してシャッタ15を開閉し、またシャッタ15に連動して把手部材17及び指標部材18の位置を移動させる連動手段の構成について説明する。
【0031】
図2に示すように、カートリッジBが装置本体14に装着された状態にあって、開閉部材21とカートリッジBとの間には搬送される記録媒体Pをガイドするためのガイド部材22が設けられている。このガイド部材22は軸22aを中心に回動可能であって、開閉部材21が閉じた状態で該開閉部材21に寄りかかるように配置されている。
【0032】
したがって、図2に示すように、開閉部材21が閉じた状態にあっては、開閉部材21に当接した状態で位置決めされ記録媒体Pの搬送をガイドする位置にある。一方、開閉部材21を開くと、図4及び図6に示すように、ガイド部材22は開閉部材21の支持がなくなるために開閉部材21とともに自重により図4の反時計回り方向に回動して開口部20を開く位置に移動する。そして、開閉部材21を開いた状態から閉じると、ガイド部材22は開閉部材21に押されて回動し、図2に示す閉位置に移動する。すなわち、ガイド部材22は開閉部材21の開閉に連動して開閉する構成となっている。
【0033】
シャッタ15は前記ガイド部材22の回動に連動して動作する。次にその連動構成について説明する。
【0034】
図7に示すように、前記ガイド部材22の回動軸22aには部分ギア23が固定されており、ガイド部材22と一体的に部分ギア23が回転するようになっている。この部分ギア23には連結ギア24が噛合しており、この連結ギア24には軸25aを中心に回動可能なレバー25の一方端に形成されたギア部25bが噛合している。一方、レバー25の他方端には係止孔(長孔)25cが形成され、この係止孔25cにシャッタ15の係止突起15aが係止している。
【0035】
シャッタ15は、カートリッジ枠体1に軸15bを中心に回動可能なアーム部15cによって長手方向両側を支持されており(図7は長手方向一方側のみを示している)、前記係止突起15aはこのアーム部15cに形成されている。
【0036】
したがって、開閉部材21を閉じると、これに連動してガイド部材22が閉じる方向に回転し、部分ギア23が図7の矢印a方向に回転して連結ギア24を介してレバー25が矢印b方向に回転する。これにより、シャッタ15は軸15bを中心にして矢印c方向に回転し、開口16を開く開位置に移動する。逆に開閉部材21を開くと、これに連動してガイド部材22が開く方向に回転し、部分ギア23、連結ギア24、ギア部25bが前記と逆方向に回転する。このため、シャッタ15が軸15bを中心にして矢印cと逆の方向に回転して閉位置に移動する。
【0037】
前記シャッタ15の開閉と連動して把手部材17及び指標部材18が移動する。次にその連動構成について説明する。
【0038】
図8(a)(b)はシャッタ15の開閉と把手部材17の回動を説明する断面図であり、ここでは指標部材18を省略している。図8(a)に示すように、シャッタ15が閉じた状態では、把手部材17は軸17aに取り付けられたネジリコイルバネ26によって付勢され、ストッパ部(不図示)に当接して起立した把持位置にある。
【0039】
開閉部材21を閉じることで、シャッタ15が、図8(a)に示す閉位置にある状態から開いていくと、把手部材17はシャッタ15によって押され、ネジリコイルバネ26の付勢に抗して時計回り方向に回転して倒れていく。そして、図8(b)に示すように、シャッタ15が完全に開くと、把手部材17は収納位置まで回転し、その状態でシャッタ15によって押さえられる。したがって、収納位置にある把手部材17は完全に倒れた状態になっている。この状態では、把手部材17が装置内で突出することがないため、記録媒体の搬送路と干渉することはなく、記録媒体の搬送等を阻害することもない。
【0040】
なお、開閉部材21が開いてシャッタ15が開位置から閉位置に移動すると、図8(a)に示すように、把手部材17はシャッタ15による押さえがなくなるためにネジリコイルバネ26の付勢によって把持位置に起立する。この状態では、把手部材17が開口部20の方向に突出し(図4参照)、オペレータは開口部20から手を入れて容易に把手部材17を把持することができる。
【0041】
指標部材18は、図5に示すように、ポリプロピレンのような樹脂によって帯形状に細長く形成されており、長手方向の一方側端部に指標部18aが形成され、他方側端部18bがシャッタ15の奥側端部に取り付けられている。ここで、指標部材18が取り付けられたシャッタ15の奥側端部とは、シャッタ15が開くときの回動方向先端部である。また、指標部材18は、シャッタ15の長手方向(感光ドラムの回転軸方向)の一方側端部であって、カートリッジBが装置本体に装着された状態にあって記録媒体の搬送領域外に取り付けられている。また、指標部材18は、シャッタ15との連結部18b及び中間部18cは薄肉に形成され、該部分で屈曲するように構成されている。
【0042】
指標部材18は、カートリッジBが装置本体に装着された状態でシャッタ15が開いた状態の開位置にあるときは、図2、図3に示すように、シャッタ15によって引き込まれ、指標部18aが装置本体内部に退避した退避位置にある。このとき、指標部材18は連結部18b及び中間部18cで屈曲し、カートリッジBの形状に沿って引き込まれる。このため、指標部材18が装置内で邪魔になることはなく、指標部材18が装置内でスペースをとることがない。また、指標部材18が閉じる開閉部材21と干渉することもない。
【0043】
開閉部材21が開いてシャッタ15が開位置から閉位置に移動すると、図4、図5に示すように、指標部材18はシャッタ15の回転に連動して開口部20の方向へ突出してくる。このため、指標部18aが開口部20の近傍へ露出した指示位置へと移動し、装置本体内の奥に配置された装着部に装着されたカートリッジBを交換しようとするオペレーターは、屈む等して装置内部を覗き込み確認しなくても、この位置にカートリッジがあることを容易に認識することができる。また、オペレータは指示位置に移動した指標部材18をつまんでカートリッジを視認可能な位置まで引き出すことも可能である。
【0044】
前述のように、開閉部材21の開閉に連動してカートリッジBのシャッタ15を開閉させ、このシャッタ15の開閉に連動して把手部材17及び指標部材18を移動させることにより、カートリッジが装置本体の奥に装着され、開閉部材21を開けてもカートリッジの装着位置を直接視認できない場合でも、オペレータは指標部材18を視認してカートリッジの位置を確認することができる。また、把手部材17を容易に把持することができる。
【0045】
よって、オペレータが屈む等して装置内を覗き込み、カートリッジの位置を確認するといった行為を不要とし、装置を複雑、大型化することなく、カートリッジの着脱を容易に行うことが可能となる。
【0046】
〔他の実施形態〕
前述した第1実施形態では、カートリッジのシャッタの開閉に連動して把手部材及び指標部材の両方が移動する例を示した。
【0047】
しかし、図9に示すように、把手部材を設けることなく、指標部材18のみを設け、シャッタ15の開閉に連動して指標部材18が指示位置と退避位置とに移動するカートリッジであってもよい。また、図10に示すように、指標部材を設けることなく、把手部材17のみを設け、シャッタ15の開閉に連動して把手部材17が把持位置と収納位置とに移動するカートリッジであってもよい。なお、シャッタ15と指標部材18、あるいは把手部材17との連動構成は前述した第1実施形態と同様に構成すればよい。
【0048】
このように、シャッタ15の開閉に連動して指標部材18、あるいは把手部材17が移動するカートリッジであっても、オペレータが屈む等して装置内を覗き込まなくてもカートリッジの着脱を容易に行うことが可能となる。
【符号の説明】
【0049】
A …画像形成装置
B …プロセスカートリッジ
P …記録媒体
1 …カートリッジ枠体
2 …感光ドラム
2a …軸受部
3 …帯電ローラ
4 …現像装置
5 …クリーニング装置
6 …レーザスキャナ
7 …シートカセット
8 …給送ローラ
9 …分離ローラ
10 …レジストローラ
11 …転写ローラ
12 …定着装置
13 …排出ローラ
14 …装置本体
15 …シャッタ
15a …係止突起
15b …軸
15c …アーム部
16 …開口
17 …把手部材
17a …軸
18 …指標部材
18a …指標部
18b …連結部
18c …中間部
19 …ガイド部
20 …開口部
21 …開閉部材
21a …軸
22 …ガイド部材
22a …軸
23 …部分ギア
24 …連結ギア
25 …レバー
25a …軸
25b …ギア部
25c …係止孔
26 …バネ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置に着脱可能であって、少なくとも静電潜像を形成するための像担持体を有するプロセスカートリッジにおいて、
前記像担持体を露出するための開口を開閉するために開位置と閉位置とに移動可能なシャッタと、
画像形成装置本体に装着されているプロセスカートリッジの位置を示すための指標部材であって指示位置と退避位置とに移動可能な指標部材と、
を有し、
前記シャッタの開位置への移動に連動して前記指標部材が前記退避位置へ移動し、前記シャッタの閉位置への移動に連動して前記指標部材が前記指示位置へ移動することを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項2】
画像形成装置に着脱可能であって、少なくとも静電潜像を形成するための像担持体を有するプロセスカートリッジにおいて、
前記像担持体を露出するための開口を開閉するために開位置と閉位置とに移動可能なシャッタと、
プロセスカートリッジを把持するための把手部材であって把持位置と収納位置とに移動可能な把手部材と、
を有し、
前記シャッタの開位置への移動に連動して前記把手部材が前記収納位置へ移動し、前記シャッタの閉位置への移動に連動して前記把手部材が前記把持位置へ移動することを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項3】
画像形成装置に着脱可能であって、少なくとも静電潜像を形成するための像担持体を有するプロセスカートリッジにおいて、
前記像担持体を露出するための開口を開閉するために開位置と閉位置とに移動可能なシャッタと、
プロセスカートリッジを把持するための把手部材であって把持位置と収納位置とに移動可能な把手部材と、
画像形成装置本体に装着されているプロセスカートリッジの位置を示すための指標部材であって指示位置と退避位置とに移動可能な指標部材と、
を有し、
前記シャッタの開位置への移動に連動して前記把手部材が前記収納位置へ移動するとともに、前記指標部材が前記退避位置へ移動し、
前記シャッタの閉位置への移動に連動して前記把手部材が前記把持位置へ移動するとともに、前記指標部材が前記指示位置へ移動する
ことを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項4】
前記指標部材は、一方側端部が前記シャッタに取り付けられ、前記シャッタの移動により移動することを特徴とする請求項1又は請求項3に記載のプロセスカートリッジ。
【請求項5】
前記把手部材は、カートリッジ枠体に回動可能に設けられ、付勢手段の付勢力により前記把持位置へ向かう方向に付勢され、
前記シャッタは、前記開位置に移動するときに前記付勢手段の付勢力に抗して前記把手部材を前記収納位置に回動させることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のプロセスカートリッジ。
【請求項6】
装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジを装着して記録媒体に画像を形成する画像形成装置において、
請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のプロセスカートリッジと、
前記プロセスカートリッジを着脱するための開口部を開閉するために開位置と閉位置とに移動可能な開閉部材と、
前記開閉部材の開位置への移動に連動して前記シャッタを閉位置へ移動させ、前記開閉部材の閉位置への移動に連動して前記シャッタを前記開位置へ移動させる連動手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
搬送される記録媒体をガイドするガイド部材を有し、
前記連動手段は、前記ガイド部材が前記開閉部材の開閉に連動して移動可能であり、前記シャッタは前記ガイド部材の移動に連動して開位置と閉位置とに移動可能であることを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−128349(P2012−128349A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−282013(P2010−282013)
【出願日】平成22年12月17日(2010.12.17)
【出願人】(000208743)キヤノンファインテック株式会社 (1,218)
【Fターム(参考)】