説明

ヘアスプレー容器

【課題】より望ましい姿勢で簡便かつ確実にヘアスプレー剤を髪に噴霧することができるヘアスプレー容器を提供する。
【解決手段】ヘアスプレー容器は、容器本体と、導出路部と、スプレーノズル16と、押下ボタン18を備える。スプレーノズル16は、長さLが2〜5cmに形成され、スプレーノズル16の軸線と容器本体の軸線の挟角θが30〜60度になるように設けられるとともに、噴出通路42にブレークアップ機構44を備える。押下ボタン18は、接続部18cを支点とし、リブ37を作用点とし、および操作部38を力点として梃子の原理で動作する。操作部38は、平面視で容器本体の一つの半径方向に設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器本体に収容したヘアスプレー剤を髪に噴霧するヘアスプレー容器に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、男性のヘアスタイル作りとして、ワックス等のヘアスタイリング剤を単品で用いてヘアをセットする方法に代えて、ヘアスタイリング剤とヘアスプレー(ヘアスプレー剤)を併用する方法が1つのトレンドとして志向されている。
【0003】
ヘアスプレーは、例えばアクリル樹脂アルカノールアミン等の皮膜形成剤を主成分とし、これに皮膜に適度の可塑性を与える高級アルコール、ラノリン誘導体等が配合され、あるいは髪に光沢を与えるシリコーン油等が配合される。
ヘアスプレーを収容して用いるヘアスプレー容器は、ヘアスプレーとともにLPG等の高圧ガスが噴射剤として充填される。ヘアスプレー容器は、通常、容器の底面に対して水平方向に(平行に)、言い換えれば通常円筒状に形成される容器の軸線と直交する方向にヘアスプレーを噴出するように噴出口(スプレー口、スパウト)が設けられ、また、通常、噴出口は、押下ボタンの側面に形成される。
使用時にヘアスプレー容器の押下ボタンを押し下げることにより、微細なヘアスプレーが髪に噴霧(スプレー)される。
【0004】
ヘアスタイリング剤とヘアスプレーを併用する場合、ヘアスプレーは、例えば、毛束の根元(生え際)に、毛束の内側から、言い換えれば頭の皮膚と毛束の間から噴霧され、あるいは頭頂の毛髪を立ち上げた箇所の内側に噴霧される。
このとき、上記した通常のヘアスプレー容器では、毛髪の所望の部位に的確にヘアスプレーを噴霧することは必ずしも容易ではなく、また、ヘアスプレー容器が髪に触れる等して取扱が煩雑となる。さらにまた、このような不具合を少しでも解消しようとして、ヘアスプレー容器を横に傾け、あるいは天地逆にして用いると、押下ボタンの操作姿勢が不安定となり、また、ヘアスプレー剤の噴霧パターンを柔らかに広がった霧状(ファインミスト)とすることが阻害され、さらには噴射剤のみが噴出してヘアスプレーがほとんど噴出しない現象やヘアスプレーが液垂れする現象(アフターブロー)も起こりえる。
【0005】
上記の不具合を改善するために、スプレー方向がスプレー容器の上方となるように噴霧ノズル体の噴口の軸方向がスプレー容器の長手方向に対して0度以上90度未満の範囲に設けられ、かつ、噴霧ノズル体の周囲に環状の押圧部材が設けられ、その押圧部材の上面である押圧面の任意の部位を押圧することにより噴口から毛髪処理剤がスプレーされる毛髪化粧料(毛髪化粧料容器)が提案されている。この毛髪化粧料によれば、毛髪処理剤を任意の角度と方向から簡便に噴霧することが可能となるとされている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平9−12434号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1の毛髪化粧料(毛髪化粧料容器)は、望ましい姿勢で簡便かつ確実に毛髪処理剤(ヘアスプレー剤)を髪に噴霧するうえで、必ずしも十分ではないものと思われる。
【0007】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、より望ましい姿勢で簡便かつ確実にヘアスプレー剤を髪に噴霧することができるヘアスプレー容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るヘアスプレー容器は、ヘアスプレー剤を収容する円筒状の容器本体と、該ヘアスプレー剤を噴霧する噴出口と該噴出口に連通する噴出通路を有するスプレーノズルと、ステムが内蔵され、該噴出通路の該噴出口に連通する側とは反対側と該容器本体内を該ステムの上下動によって連通しまたは遮断するヘアスプレー剤導出路を有する導出路部と、指を当てて押下することにより該ステムが下動して該容器本体内と該噴出通路を連通させる押下ボタンを備えるヘアスプレー容器であって、
該スプレーノズルが、長さが2〜5cmに形成され、該スプレーノズルの軸線と該容器本体の軸線の挟角が30〜60度になるように設けられるとともに、該噴出通路にブレークアップ機構を備え、
該押下ボタンが梃子の原理で動作するように構成され、該押下ボタンの上面に設けられ、指を当てて押下する操作部が、平面視で該容器本体の一つの半径方向に設けられることを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係るヘアスプレー容器は、好ましくは、前記スプレーノズルの軸線と該容器本体の軸線の挟角を可変するスプレーノズル角度可変機構を有することを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係るヘアスプレー容器は、好ましくは、前記スプレーノズルの長さを可変するスプレーノズル長さ可変機構を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係るヘアスプレー容器は、ヘアスプレー剤を噴霧するスプレーノズルが、長さが2〜5cmに形成され、かつ容器本体の軸線との挟角が30〜60度になるように設けられるとともに、噴出通路にブレークアップ機構を備えるため、毛束の内側にヘアスプレー剤を噴霧するとき、望ましい姿勢で簡便かつ確実にヘアスプレー剤を髪に噴霧することができる。また、このとき、ヘアスプレー剤と噴射剤が分離してヘアスプレー剤の噴霧状態が不良になるおそれや、ヘアスプレー剤が噴出通路等を閉塞するおそれが小さい。
また、本発明に係るヘアスプレー容器は、押下ボタンが梃子の原理で動作するように構成され、押下ボタンの上面に設けられ、指を当てて押下する操作部が、平面視で容器本体の一つの半径方向に設けられるため、押下ボタンを押下する力が小さくて済み、これにより例えばヘアスプレーの噴霧量や噴霧時間を微調整することができ、また、操作部に指を添えてヘアスプレー容器を使用することで、例えば、鏡を見てスプレーノズルの先端の方向や位置を確認する等を行わなくてもスプレーノズルを容易に位置決めすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の実施の形態(以下、本実施の形態という。)について説明する。
【0013】
まず、本実施の形態に係るヘアスプレー容器について、図1〜図7を参照して説明する。
【0014】
図1は、本実施の形態に係るヘアスプレー容器10の容器本体部分の外側面とスプレーノズル等の断面を一図に示したものである。
ヘアスプレー容器10は、容器本体12と、導出路部14と、スプレーノズル16と、押下ボタン18を備える。また、ヘアスプレー容器10は、保管時にスプレーノズル16等を保護するためのキャップ19が設けられている。
【0015】
容器本体12は、ヘアスプレー剤に対する耐食性を確保するために内面をコーティングしたアルミニウムやブリキ等の金属やPET等の樹脂等、適宜の材料を用い、所定の耐圧性を確保するために必要な厚みに形成される。
ヘアスプレー容器10には、ヘアスプレー剤が収容される。ヘアスプレー容器10の収容容積は、例えば100〜300ml程度である。ヘアスプレー剤は、前記したように、例えばアクリル樹脂アルカノールアミン等の皮膜形成剤を主成分とし、これに皮膜に適度の可塑性を与える高級アルコール、ラノリン誘導体等を配合し、あるいは髪に光沢を与えるシリコーン油等を配合する。ヘアスプレー容器10には、ヘアスプレー剤とともにLPG等の高圧ガスが噴射剤として充填される。
【0016】
導出路部14は、ヘアスプレー剤の噴射状態や噴射量を制御する装置であり、通常バルブといわれるものである。
導出路部14は、図2に示すように、ステム20が内蔵され、詳細を後述するスプレーノズル16の噴出通路の噴出口に連通する側とは反対側と容器本体12の内部をステム20の上下動によって連通しまたは遮断するヘアスプレー剤導出路22を有する。ヘアスプレー剤導出路22は、ハウジング26内のヘアスプレー剤28の通路30と、ステム20の内部に形成されるヘアスプレー剤28の通路32で構成される。通路30の上部および通路32の下部には、それぞれ開孔31a、31bが形成されている。
図2は、ヘアスプレー容器10を使用していないときの状態を示す図であり、ステム20が、容器本体側に設けられるハウジング26とステム20の間に設けられるバネ24によって上方に付勢されて、開孔31aおよび開孔31bが隔絶しているため、通路30と通路32の連通が遮断されている。
ヘアスプレー容器10を使用するときに、バネ24の付勢力を超える力で押下ボタン18を押し下げることにより、押下ボタン18に当接するステム20が下方に付勢されて、開孔31aおよび開孔31bの位置が一致することにより通路30と通路32が連通され、ヘアスプレー剤28が通路32からスプレーノズル16に流入する。
なお、導出路部14言い換えればバルブは、図示以外の適宜の構造のものを採用することができる。
【0017】
図3〜図7を参照して、スプレーノズル16および押下ボタン18について説明する。
まず、押下ボタン18について図3〜図5を参照して説明する。図3は、図5中III−III線上断面を示す図である。
押下ボタン18は、中空に形成され、下部に、ステム20を挿通する開口23を残して形成される底面21を有する。底面21には、突起部35とストッパ36が内向き(上向き)に突設される。押下ボタン18は、突起部35に係止して固定される固定部18aと、可動部18bを有する。また、押下ボタン18は、図3中左斜め上方向に向けて立設される筒部18dを備える。
固定部18aと可動部18bは、ほぼ全周にわたって形成されるスリット34で分離されるとともに、接続部18cのみで接続される。筒部18dの下方には、筒25が下垂され、筒25はステム20の上部を外嵌する。また、筒25の上部内側面に複数の縦長のリブ37が設けられ、リブ37の下端がステム20の上面に当接する。筒25のリブ37が設けられた箇所の内部空間39は、通路32に連通し、ヘアスプレー剤の通路となる。
可動部18bの表面に設けられる操作部38に指を添えて押し下げることにより、接続部18cを支点とて可動部18bが下動し、これにより、リブ37に当接するステム20が下動する。押し下げられた可動部18bは、ストッパ36に当接して動きを停止する。
【0018】
つぎに、さらに図6および図7を参照してスプレーノズル16について説明する。図6は、ブレークアップ機構について、図7中VI−VI線上断面を示す図である。
筒部18dは、スプレーノズル16の外筒となる。筒部18dには、ロッド41が内挿され、筒部18dおよびロッド41の間の隙間が噴出通路42となる。噴出通路42は、内部空間39に連通する。ロッド41の上部は段差状に縮径され、ロッド41の下部は、筒部18dの下部に内向きに突設される突設部33と一体化され、これによりロッド41が支持される。ロッド41の上端面にブレークアップ機構44が配置され、さらに、筒部18dの上部が、噴出通路42に脚部43aを嵌入したノズル部材43で閉塞される。ノズル部材43は、中心に噴出口40を有する。
ブレークアップ機構44は、噴出口40でヘアスプレー剤を旋廻して渦を形成する作用を奏する機構である。
ブレークアップ機構44は、平板状部材で形成され、中心に開口46が形成されるとともに、片面の開口46の周囲三方に平面視扇形状の突起48a〜48cが設けられる。各突起48a〜48cの間には、開口46とは偏心した位置に流出口を有する3つの溝部49が形成される。ブレークアップ機構44は、突起48a〜48cが設けられた上記片面をロッド41に向けて、ロッド41とノズル部材43の間に配置される。開口46は、噴出口40に連通する。
筒部18dおよび筒部18d内に設けられる上記の各部材でスプレーノズル16が構成される。なお、これに限らず、スプレーノズル16を適宜の構成とし、また、押下ボタン18と分離独立して設けてもよいことは言うまでもない。
【0019】
内部空間39から噴出通路42に流入するヘアスプレー剤は、溝部49a〜49cを通過して旋回流となって開口46に流入し、噴出口40から噴射される。
ブレークアップ機構44により、ヘアスプレー剤の噴霧パターンを柔らかに広がった霧状(ファインミスト)とすることができ、また、ヘアスプレー剤の液垂れ(アフターブロー)を防止することができる。また、ヘアスプレー剤が噴出口40を閉塞するおそれが小さい。
なお、ブレークアップ機構は、上記に限らず、適宜の周知の構造のものを用いることができる。
【0020】
以上説明した、押下ボタン18およびスプレーノズル16の特徴点についてさらに説明する。
まず、押下ボタン18について説明する。
押下ボタン18は、例えばPP樹脂等の適宜の材料で形成することができる。なお、以下に説明する他の部材についても同様である。
押下ボタン18は、接続部18cを支点とし、リブ37を作用点とし、および可動部18bの上面に設けられ、平面視で容器本体12の一つの半径方向に設けられる指を当てて押下する操作部38を力点とする、いわゆる第2種梃子の原理で動作する。このため、押下ボタン18(可動部18b)を押下する力が小さくて済む。また、これにより、例えば髪の所定の部位に噴霧するヘアスプレーの噴霧量や噴霧時間を微調整することができる。なお、押下ボタン18は、上記第2種梃子の原理で動作するものである限り、他の適宜の構造とすることができる。
また、後述するようにスプレーノズル16は、押下ボタン18の操作部38に対して平面視で容器本体12の反対側の半径方向に固定して設けられているため、操作部38に指を添えてヘアスプレー容器10を使用することで、例えば、鏡を見てスプレーノズル16の先端の方向や位置を確認する等を行わなくてもスプレーノズル16を毛髪の所定の部位に対して容易に位置決めすることができる。なお、操作部38とスプレーノズル16の配置は、図示のように平面視で180度反対の位置のみでなく、必要に応じて適宜の位置関係とすることができる。
操作部38に無数の突起や突条を形成しておくと、操作部38を操作する指の滑り止めを図るうえで、より好ましい。
【0021】
つぎに、スプレーノズル16の特徴点について説明する。
スプレーノズル16は、長さLが2〜5cmに形成される。スプレーノズル16の径は、特に限定するものではなく、例えば、直径で1〜2cm程度とすることができる。
スプレーノズル16は、長さLが2〜5cmであるため、例えば、毛束の根元(生え際)に、毛束の内側から、言い換えれば頭の皮膚と毛束の間から噴霧するときや、あるいは頭頂の毛髪を立ち上げた箇所の内側に噴霧するときに、毛髪の所望の部位に的確にヘアスプレー剤28を噴霧することができる。このとき、スプレーノズル16の長さLが2cm未満であると、短すぎて毛束の内側にヘアスプレー剤を噴霧するときの操作性に支障をきたすおそれがあり、一方、長さLが5cmを越えると、長すぎて、使用時のヘアスプレー容器の操作性に支障をきたし、また使用しないときにかさばって保管に支障をきたすおそれがある。
また、スプレーノズル16は、スプレーノズル16の軸線と容器本体12の軸線の挟角θが30〜60度になるように設けられる。これにより、容器本体12を立てた自然な姿勢で毛髪の所望の部位に的確にヘアスプレー剤28を噴霧することができる。挟角θが30度未満であると、毛髪の所望の部位に的確にヘアスプレー剤28を噴霧するのに支障を生じるおそれがあるとともに、特に、ヘアスプレー剤28が噴射剤と分離して、噴霧状態が悪化するおそれがある。一方、挟角θが60度を越えると、毛髪の所望の部位に的確にヘアスプレー剤28を噴霧するのに支障を生じるおそれがある。
【0022】
つぎに、本実施の形態に係るヘアスプレー容器10の2つの変形例である変形例1および変形例2について説明する。
変形例1のヘアスプレー容器は、図8および図9に示すように、スプレーノズル16の軸線と容器本体12の軸線の挟角θを可変するスプレーノズル角度可変機構を有する。
変形例1の1つの実施形態である、図8に示す変形例1−1では、スプレーノズル角度可変機構は、スプレーノズル16と押下ボタン18の接合部が適度の可撓性と剛性を兼ね備える樹脂で形成した蛇腹構造52で構成される。これにより、スプレーノズル16を動かして挟角θを所望の値に調整して、固定することができる。
また変形例1の他の1つの実施形態である、図9に示す変形例1−2では、スプレーノズル角度可変機構は、スプレーノズル16と押下ボタン18の接合部がボールジョイント型のユニバーサルジョイント構造54で構成され、ユニバーサルジョイント構造54の下部は、筒部18dの上端部に内嵌めされる。ユニバーサルジョイント構造(ボール部)54の内部には、噴出通路42とヘアスプレー剤導出路22を連通させるための通路56が形成される。これにより、スプレーノズル16を動かして挟角θを所望の値に調整して、固定することができる。
なお、スプレーノズル角度可変機構は、これら以外の適宜の構造を採用してもよい。
変形例1のスプレーノズル角度可変機構により、使用者の好みに応じて、あるいは、ヘアスプレー剤を噴霧する頭髪の部位に応じて挟角を調整することができて好ましい。
【0023】
変形例2のヘアスプレー容器は、図10および図11に示すように、スプレーノズルの長さを可変するスプレーノズル長さ可変機構を有する。
変形例2の1つの実施形態である、図10に示す変形例2−1では、スプレーノズル長さ可変機構は、押下ボタン18のスプレーノズル部16aに着脱可能に外嵌めして用いる円筒状のアタッチメント16bで構成される。
また、変形例2の1つの実施形態である、図11に示す変形例2−2では、スプレーノズル長さ可変機構は、2段のスプレーノズル部16c、16dを有し、スプレーノズル部16dは、伸縮可能にスプレーノズル部16cに内嵌めされる。スプレーノズル部16dをスプレーノズル部16cから適当な長さ分引き出すことによりスプレーノズル16の長さを調製することができる。
なお、スプレーノズル長さ可変機構は、これら以外の適宜の構造を採用してもよい。
変形例2のスプレーノズル角度可変機構により、使用者の好みに応じて、あるいは、ヘアスプレー剤を噴霧する頭髪の部位に応じてスプレーノズルの長さを調整することができて好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本実施の形態に係るヘアスプレー容器の部分側面および部分断面を示す図である。
【図2】導出路部の構成を説明するための図である。
【図3】スプレーノズルおよび押下ボタンの断面図である。
【図4】スプレーノズルおよび押下ボタンをほぼ真横方向から見た斜視図である。
【図5】スプレーノズルおよび押下ボタンを斜め上方向から見た斜視図である。
【図6】スプレーノズルの部分断面図である。
【図7】ブレークアップ機構の斜視図である。
【図8】変形例1−1を説明するための図である。
【図9】変形例1−2を説明するための図である。
【図10】変形例2−1を説明するための図である。
【図11】変形例2−2を説明するための図である。
【符号の説明】
【0025】
10 ヘアスプレー容器10
12 容器本体
14 導出路部
16 スプレーノズル
16a、16c、16d スプレーノズル部
16b アタッチメント
18 押下ボタン
18a 固定部
18b 可動部
18c 接続部
18d 筒部
19 キャップ
20 ステム
21 底面
22 ヘアスプレー剤導出路
24 バネ
25 筒
26 ハウジング
28 ヘアスプレー剤
35 突起部
36 ストッパ
37 リブ
38 操作部
39 突設部
40 噴出口
41 ロッド
42 噴出通路
43 ノズル部材
43a 脚部
44 ブレークアップ機構
48a〜48c 突起
52 蛇腹構造
54 ユニバーサルジョイント構造

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘアスプレー剤を収容する円筒状の容器本体と、該ヘアスプレー剤を噴霧する噴出口と該噴出口に連通する噴出通路を有するスプレーノズルと、ステムが内蔵され、該噴出通路の該噴出口に連通する側とは反対側と該容器本体内を該ステムの上下動によって連通しまたは遮断するヘアスプレー剤導出路を有する導出路部と、指を当てて押下することにより該ステムが下動して該容器本体内と該噴出通路を連通させる押下ボタンを備えるヘアスプレー容器であって、
該スプレーノズルが、長さが2〜5cmに形成され、該スプレーノズルの軸線と該容器本体の軸線の挟角が30〜60度になるように設けられるとともに、該噴出通路にブレークアップ機構を備え、
該押下ボタンが梃子の原理で動作するように構成され、該押下ボタンの上面に設けられ、指を当てて押下する操作部が、平面視で該容器本体の一つの半径方向に設けられることを特徴とするヘアスプレー容器。
【請求項2】
前記スプレーノズルの軸線と該容器本体の軸線の挟角を可変するスプレーノズル角度可変機構を有することを特徴とする請求項1記載のヘアスプレー容器。
【請求項3】
前記スプレーノズルの長さを可変するスプレーノズル長さ可変機構を有することを特徴とする請求項1記載のヘアスプレー容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−89828(P2010−89828A)
【公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−263552(P2008−263552)
【出願日】平成20年10月10日(2008.10.10)
【出願人】(000001959)株式会社資生堂 (1,748)
【Fターム(参考)】