説明

ペプチド性PTH受容体アゴニスト

新規ペプチド性pth受容体アゴニスト及びその使用法を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2008年8月19日出願の米国仮特許出願第61/090,062号に基づく優先権を主張しており、その全体は全ての目的に関して本明細書に参照として組み込まれる。
【0002】
本出願は、なかでも骨粗しょう症などの疾患の治療用薬剤を製造するための新規化合物、これらを含む医薬組成物、これらの使用、並びに前記化合物を投与する前記症状の治療法に関する。
【背景技術】
【0003】
PTH(1-34)などのPTH-1受容体アゴニストは、Neer,R.M.ら、N.Engl.J.Med.344巻(2001年)1434-41頁(非特許文献1)に記載されているように、骨粗しょう症の治療に有効であることが知られている。PTH-1受容体アゴニストは、Puzas,J.E.、J.Am.Acad.Orthop.Surg.14巻(2006年)S145-51頁(非特許文献2)により示唆され、Manabe,T.、Bone 40巻(2007年)1475-82頁(非特許文献3)により記載されているように、骨折治癒の促進及び、Nozaka K.,Bone 42巻(2008年)90-97頁(非特許文献4)に記載のように、海綿骨治癒の促進に有効であることも示されている。かかるPTH-1受容体アゴニストは、Winer K.K.、J.Clin.Endocrinol.Metab.10巻(1998年)3480-6頁(非特許文献5)により記載されているように、副甲状腺機能低下症の治療;Whitfield,J.F.、J.Cell.Biochem.2巻(2004年)251-6頁(非特許文献6)に記載のように乾癬の治療;及びSkripitz,R.、Orthop.Res.6巻(2005年)1266-70頁(非特許文献7)に記載のように外科による移植物の固定(surgical implant fixation)の刺激に有効であることも判明している。
【0004】
間欠注射としても知られるPTH(1-34)の一日一回の注射は、連続注射よりも優れていることも知られている。Neer,R.M.、Engl.J.Med.344巻(2001年)1434-41頁(非特許文献8)を参照されたい。
【0005】
米国特許出願公開第2006-0058230A1号(特許文献1)は、優れたPTH-1受容体アゴニスト類似体:16、17、18、19及び20位の一つ以上のβ-及びβ-ホモ-アミノ酸で主に修飾されたウシPTH(1-34)類似体;並びに23と31位との間で一つ以上の天然アミノ酸で主に修飾されたヒトPTH(1-34)類似体を開示する。
【0006】
Shievanoら、Biopolymers 70巻(2003年)534-547頁(非特許文献9)は、PHT-1受容体アゴニスト類似体:17、18及び19位でβ-及びβ-ホモアミノ酸で、8、23及び34位でNle、Nal及びTyrで修飾されたヒトPTH(1-34)類似体を開示する。
【0007】
上記のようなβ-及びβ-ホモアミノ酸での16〜20位における修飾により、高い選択性を提供することができるが、PTH-1受容体における効力は、これらの位置における修飾のため弱まることがある。Schievanoらの表1を参照されたい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】米国特許出願公開第2006-0058230A1号
【非特許文献】
【0009】
【非特許文献1】Neer,R.M.ら、N.Engl.J.Med.344巻(2001年)1434-41頁
【非特許文献2】Puzas,J.E.、J.Am.Acad.Orthop.Surg.14巻(2006年)S145-51頁
【非特許文献3】Manabe,T.、Bone 40巻(2007年)1475-82頁
【非特許文献4】Nozaka K.,Bone 42巻(2008年)90-97頁
【非特許文献5】Winer K.K.、J.Clin.Endocrinol.Metab.10巻(1998年)3480-6頁
【非特許文献6】Whitfield,J.F.、J.Cell.Biochem.2巻(2004年)251-6頁
【非特許文献7】Skripitz,R.、Orthop.Res.6巻(2005年)1266-70頁
【非特許文献8】Neer,R.M.、Engl.J.Med.344巻(2001年)1434-41頁
【非特許文献9】Shievanoら、Biopolymers 70巻(2003年)534-547頁
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、PTH-1受容体においてPTH(1-34)の効力(アゴニスト活性)と比較して、匹敵しうる効力、または改善された効力を保持しつつ、PHT-2受容体に対するよりもPTH-1受容体に対して改善された選択性を示すPTH-1受容体アゴニスト類似体を提供する。
【0011】
本発明に従って、第一の側面において、式(I):
【化1】

{式中、
R1、R6及びR8は、独立してHまたはアルキルであり;
R2は、HまたはOHであり;
R3は、HまたはO-アルキルであり;
R4、R5、R7及びR9は、H、OH、NH2、CO2H及びCONH2からなる群から独立して選択され;
R10は、H、OH、CONH2、NHC(NH)NH2及びアリールからなる群から選択され;
R11及びR12は、H、アルキル、OH、NH2、O-アルキル、CO2H、CONH2、アリール及びNHC(NH)NH2からなる群から独立して選択され;
R13は、任意に置換されていてもよい1-ナフチルまたは2-ナフチルであり;
R14は、NH2またはアルキルであり;
R15は、OH、CO2H、ヘテロアリール及びNHC(NH)NH2からなる群から選択され;
a、c、d及びjは、独立して1または2であり;
bは、2または3であり;
e及びkは、独立して1または4であり;
fは、1、2及び4からなる群から選択され;
gは、0、1、2及び3からなる群から選択され、ただしR10がH以外であるとき、gは0ではない;
lは、1、2及び3からなる群から選択され;
h及びiは、0、1、2、3及び4からなる群から独立して選択され、ただし、R11がH以外であるとき、hは0ではなく、R12がH以外であるとき、iは0ではない;
mは0または1であり;
n及びpは独立して0、1及び2からなる群から選択され;
W、X及びYは、独立して、存在しても存在していなくてもよく、存在する場合には、ヒスチジン、アスパラギン、グルタミン、グルタミン酸、フェニルアラニン及びリジンから独立して選択され;
ZはNR16R17またはOHであり、ここでR16及びR17はそれぞれ独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール及びアラルキルからなる群から選択され、任意に、R16及びR17は結合して、複素環またはヘテロアリールであってもよい4-〜7-員環を形成してもよく;
アルキルは、任意に置換されていてもよいC1-6直鎖アルキルまたは任意に置換されていてもよいC3-8分岐鎖アルキルであり;
アリールは、任意に置換されていてもよい単環式または二環式芳香族炭素環系であり;
アラルキルは、置換基としてアリール基をもつアルキル基であり;及び
ヘテロアリールは任意に置換されていてもよい芳香族複素環式5-員または6-員環系である}
をもつ化合物、及びその医薬的に許容可能な塩を提供する。
【0012】
別の態様では、式Iにおいて、ZはNH2またはOHである。
【0013】
別の態様では、式Iにおいて、R14はCH(CH3)2であることができ、kは1である。
【0014】
別の態様では、式Iにおいて、R1はCH3であり、R2はHであり、aは1である。
【0015】
別の態様では、式Iにおいて、R16はHである。
【0016】
別の態様では、式Iにおいて、R10はHまたはフェニルである。
【0017】
別の態様では、式Iにおいて、R11は、H、CH(CH3)2、CH(CH3)CH2CH3、OH、OCH3、CONH2、フェニル及びNHC(NH)NH2からなる群から選択される。
【0018】
別の態様では、式Iにおいて、R12は、H、CH(CH3)2、CH(CH3)CH2CH3、CH(OH)CH3、OH、NH2、CO2H、CONH2、フェニル、4-ヒドロキシフェニル及びNHC(NH)NH2から選択される。
【0019】
別の態様では、式Iにおいて、jは1である。
【0020】
別の態様では、式Iにおいて、m、n及びpの一つ以上は1である。
【0021】
別の態様では、化合物は31または34個のアミノ酸を含む。
【0022】
別の態様では、本発明の化合物は、以下:
【化2】

【化3】

からなる群から選択される。
【0023】
薬剤として使用するための化合物も提供する。
【0024】
活性成分として本発明の化合物を、医薬的に許容可能なアジュバント、希釈剤またはキャリヤとともに含む医薬組成物も提供する。
【0025】
また、乾癬、副甲状腺機能低下症、及び骨の疾患からなる群のひとつの治療;骨成長の増強(enhancement);骨成長の促進(acceleration);骨折の治療並びに外科的移植物の骨への固定刺激からなる群のひとつのための薬剤を製造するための本発明の化合物の使用も提供する。
【0026】
一態様において、本薬剤は、骨粗しょう症、くる病、骨軟化症及びパジェット病からなる群から選択される骨の病気の治療用である。
【0027】
一態様において、本薬剤は、海綿骨折(cancellous bone fracture)の治療用である。
【0028】
乾癬、副甲状腺機能低下症、及び骨の疾患からなる群のひとつの治療;骨成長の増強;骨成長の促進;骨折の治療並びに外科的移植物の骨への固定刺激の方法も提供し、本方法は、ヒトを含む動物患者に、本発明の化合物の治療的有効量を投与することを含む。
【0029】
一態様において、本方法は、骨粗しょう症、くる病、骨軟化症及びパジェット病からなる群から選択される骨の疾患を治療する。
【0030】
一態様において、本方法は、海綿骨折を治療する。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本発明の目的に関して、以下の用語を使用する。
【0032】
C1-6直鎖アルキルとは、その間の任意の数を含む、1〜6個の炭素原子をもつアルキル鎖基を意味する。
【0033】
C3-8分岐鎖アルキルとは、iso-、sec-及びtert-配置を含む、3〜8個の炭素原子を含む全ての分岐アルキル基を意味する。
【0034】
ヘテロアリールは、芳香族複素環式5-または6-員環系から選択される。
【0035】
5-員の芳香族複素環は、5つの環原子をもつ単環式芳香族環系であり、ここで1、2、3または4個の環原子は独立してN、O及びSから選択される。代表的な環系としては、イミダゾリル、チアゾリル、フリル、ピラゾリル、トリアゾリル並びに任意に置換されていてもよいイミダゾリル、チアゾリル、フリル、ピラゾリル及びトリアゾリルが挙げられる。
【0036】
6-員の芳香族複素環系は、6つの環原子を持つ単環式芳香族環系であり、ここで1、2、3または4個の環原子は独立してN、O及びSから選択される。代表的な環系としては、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル並びに任意に置換されていてもよいピリジル、ピリミジル及びピラジニルが挙げられる。
【0037】
代表的な単環式及び二環式芳香族炭素環系としては、フェニル、ナフチル並びに任意に置換されていてもよいフェニル及び任意に置換されていてもよいナフチルが挙げられる。
【0038】
任意に置換されていてもよいとは、特定の部分に一つ以上の置換基が存在しうることを意味する。置換部分は、たとえばフッ素(F)、塩素(Cl)及び臭素(Br)原子、並びにアルキル、ヒドロキシ(-OH)、アルコキシ(-O-アルキル)、アルキルチオ(-S-アルキル)、シアノ(CN)、アミノ(NH2)、アミド(CONH2)、カルボキシル(CO2H)及びC1-6アルキルエステル(CO2-アルキル)でありえる。
【0039】
医薬的に許容可能な塩の例としては、酸付加塩、たとえばヒドロハロゲン酸(hydrohalogen acid)、たとえば塩酸及び鉱酸、たとえば硫酸、リン酸及び硝酸、並びに脂肪族、脂環式または複素環式スルホンまたはカルボン酸、たとえば蟻酸、酢酸、プロピオン酸、琥珀酸、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、アスコルビン酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、ピルビン酸、p-ヒドロキシ安息香酸、パモ酸(エンボン酸、embonic acid)、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ヒドロキシエタンスルホン酸、ハロベンゼンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、トリフルオロメタンスルホン酸、トルエンスルホン酸及びナフタレンスルホン酸との反応により形成された塩などが挙げられる。
【0040】
使用する略号は以下の通りである。
【表1】

【0041】
【表2】

【0042】
他に記載しない限り、L-アミノ酸を使用し、慣用のアミノ酸用語を忠実に守る。
【0043】
慣用のアミノ酸用語の数例としては以下のものが挙げられる。
【表3】

【0044】
本発明に従って、第一の側面では、式(I):
【化4】

{式中、
R1、R6及びR8は、独立してHまたはアルキルであり;
R2は、HまたはOHであり;
R3は、HまたはO-アルキルであり;
R4、R5、R7及びR9は、H、OH、NH2、CO2H及びCONH2からなる群から独立して選択され;
R10は、H、OH、CONH2、NHC(NH)NH2及びアリールからなる群から選択され;
R11及びR12は、H、アルキル、OH、NH2、O-アルキル、CO2H、CONH2、アリール及びNHC(NH)NH2からなる群から独立して選択され;
R13は、任意に置換されていてもよい1-ナフチルまたは2-ナフチルであり;
R14は、NH2またはアルキルであり;
R15は、OH、CO2H、ヘテロアリール及びNHC(NH)NH2からなる群から選択され;
a、c、d及びjは、独立して1または2であり;
bは、2または3であり;
e及びkは、独立して1または4であり;
fは、1、2及び4からなる群から選択され;
gは、0、1、2及び3からなる群から選択され、ただしR10がH以外であるとき、gは0ではない;
lは、1、2及び3からなる群から選択され;
h及びiは、0、1、2、3及び4からなる群から独立して選択され、ただし、R11がH以外であるとき、hは0ではなく、R12がH以外であるとき、iは0ではない;
mは0または1であり;
n及びpは独立して0、1及び2からなる群から選択され;
W、X及びYは、独立して、存在しても存在していなくてもよく、存在する場合には、ヒスチジン、アスパラギン、グルタミン、グルタミン酸、フェニルアラニン及びリジンから独立して選択され;
ZはNR16R17またはOHであり、ここでR16及びR17はそれぞれ独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール及びアラルキルからなる群から選択され、任意に、R16及びR17は結合して、複素環またはヘテロアリールであってもよい4-〜7-員環を形成してもよく;
アルキルは、任意に置換されていてもよいC1-6直鎖アルキルまたは任意に置換されていてもよいC3-8分岐鎖アルキルであり;
アリールは、任意に置換されていてもよい単環式または二環式芳香族炭素環系であり;
アラルキルは、置換基としてアリール基をもつアルキル基であり;及び
ヘテロアリールは任意に置換されていてもよい芳香族複素環式5-員または6-員環系である}
をもつ化合物、及びその医薬的に許容可能な塩を提供する。
【0045】
別の態様では、式Iにおいて、ZはNH2またはOHである。
【0046】
さらに別の態様では、式Iにおいて、R14はCH(CH3)2であり、kは1である。これにより、27位はLeuとなる。
【0047】
さらに別の態様では、式Iにおいて、R1はCH3であり、R2はHであり、aは1である。これにより1位はAibとなる。
【0048】
さらに別の態様では、式Iにおいて、R13は1-ナフチルであり、jは1である。これにより23位はNalとなる。
【0049】
別の態様では、m、n及びpの一つ以上は1である。これによりm=1である場合17位、n=1であるとき18位、及びp=1であるとき19位は、β-及びβ-ホモアミノ酸となる。
【0050】
本出願人は、1-Nalが23位にあるか、及び/またはLeuが27位にあり;任意にAibが1位にあり;及び/または、m、n及びpの一つ以上が1であるとき、本発明の化合物は、PTH-2受容体と比較してPTH-1受容体に対して改良された選択性を示すことを見いだした。さらに、本発明の化合物は、PTH(1-34)の効力と比較して、改善された効力を示す。
【0051】
mが1であり、gが0または1であるとき、R10はHでありえる。
【0052】
mが1であり、gが1であるとき、R10はフェニルでありえる。
【0053】
nが1であり、hが0または1であるとき、R11はHでありえる。
【0054】
nが0であり、hが4であるとき、R11はHでありえる。
【0055】
nが1であり、hが0であるとき、R11はCH(CH3)CH2CH3でありえる。
【0056】
nが0であり、hが2であるとき、R11はOCH3でありえる。
【0057】
nが1であり、hが1であるとき、R11はフェニルでありえる。
【0058】
pが1であり、iが4であるとき、R12は、NH2でありえる。
【0059】
pが1であり、iが0であるとき、R12はHでありえる。
【0060】
pが1であり、iが2であるとき、R12はCO2Hでありえる。
【0061】
さらなる例では、本化合物は以下のものの一つでありえる:
【化5】

【化6】

【0062】
医薬組成物
本発明に従うさらなる側面において、本明細書において定義した式(I)の化合物の薬剤としての使用を提供する。
【0063】
本発明に従うさらなる側面において、医薬的に許容可能なアジュバント、希釈剤またはキャリヤとともに、本明細書において定義した式(I)の化合物を活性成分として含む医薬組成物を提供する。
【0064】
医薬組成物は、経口、静脈内、局所、腹腔内、鼻腔、頬内、眼球内、耳内、舌下、筋肉内及び皮下投与するために、並びにエーロゾル若しくは空気で浮遊させた(air-suspended)微粉末の形態で気道を介して投与するために適合させることができる。従って本組成物は、たとえば錠剤、カプセル、粉末、微小粒子、顆粒、シロップ、懸濁液、溶液、経皮パッチまたは座剤の形態であり得る。
【0065】
本発明に従った医薬組成物は、上記定義の化合物の二種以上を含み得る。
【0066】
医薬組成物は、任意に、崩壊剤、バインダー、滑剤、フレーバー剤、防腐剤、着色料及びその任意の混合物から選択される少なくとも一種のさらなる添加剤を含んでいてもよい。そのような他の添加剤の例としては、“Handbook of Pharmaceutical Excipients”、A.H.Kibbe編、第3版、American Pharmaceutical Association,アメリカ合衆国及びPharmaceutical Press,イギリス、2000年に見いだすことができる。
【0067】
医薬組成物は、注射などにより非経口投与用に適合させることができる。注射可能な溶液用の好ましい液体キャリヤとしては、たとえば水、生理食塩水、含水デキストロース及びグリコール類が挙げられるが、これらに限定されない。注射可能な水性製剤FORTEO(登録商標)(テリパラチド)は、本明細書中に開示された本発明の化合物にも適用可能な好適な医薬製剤の一例である。
【0068】
さらなる側面において、本発明は、乾癬、副甲状腺機能低下症などの疾患並びに、これらに限定されないが、骨粗しょう症、くる病、骨軟化症及びパジェット病などの骨の疾患の治療、骨成長の増強及び/または促進治療、たとえば海綿骨折などの骨折の治療、並びに外科的移植を受けた患者の骨への固定を刺激するための治療用薬剤を製造するための上記概説化合物の使用を提供する。
【0069】
別の側面では、本発明は、乾癬、副甲状腺機能低下症などの疾患並びに、これらに限定されないが、骨粗しょう症、くる病、骨軟化症及びパジェット病などの骨の疾患の治療、骨成長の増強及び/または促進治療、たとえば海綿骨折などの骨折の治療、並びに外科的移植を受けた患者の骨への固定を刺激するための治療方法を提供し、前記方法は、上記概説した化合物の治療的有効量をヒトを含む動物患者に投与することを含む。
【0070】
本明細書において、「治療」とは、本発明の化合物を好適な用量で投与したときに、症状の緩和、疾患の発病の延期及び/または疾患の治癒を意味する。本明細書において「骨の疾患の治療」とは、本発明の化合物を投与したときに、患者の骨密度が上昇するか、同じに維持されるか、または本発明の化合物を投与しなかった場合ほど急激には減少しないことを意味する。
【0071】
本発明に従った化合物の典型的な用量は、広範囲の中で様々であり、個々の患者のニーズ及び投与経路などの種々の因子に依存する。用量は、一日一回または一日一回より多く、例えば断続的に投与することができる。投与される用量はたとえば、皮下注射などにより、0.01〜1000μg、たとえば1〜200μg/日の範囲内である。当業界の医師は、目前の状況に合わせて用量を最適化することができる。
【実施例】
【0072】
α-アミノ酸誘導体は、商業的供給源(Bachem、Novabiochem及びPeptides International)から購入し、β-及びβ-ホモ-アミノ酸誘導体は、商業的供給源(PepTech Corporation)から購入した。樹脂は、商業的供給源(Applied Biosystems及びNovabiochem)から購入した。追加の全ての試薬、薬品及び溶媒は、Sigma-Aldrich、Fluka及びAcros Organicsから購入した。
【0073】
合成
本明細書の化合物は、固相ペプチド合成の標準的な方法により、Fmoc法を用いて、Applied Biosystems Pioneer、“Peptide Synthesis System”連続流れ自動ペプチド合成機を用いてApplied Biosystemsにより指定されたサイクルプロトコルで合成した。
【0074】
分取HPLCは、Waters Delta Prep LC4000を使用して、PrepPackカートリッジデルタ-パックC18、300Å、15μm、47×300mmを用いて、流速100ml/分で実施した。分析逆相HPLCは、Waters 600液体クロマトグラフで、Vydacカラム218TP54、C18(5μm、4.6×250mm)を使用し、2ml/分の流速で実施した。最終化合物の分析は、Vydac C18カラム(5μm、2.1×250mm)、流速0.3ml/分で逆相HPLCで実施した。
【0075】
他に記載しないかぎり、全ての反応は室温で実施した。以下の標準的な参考文献は、一般的な実験の設定、並びに必要な出発物質及び試薬の入手可能性についてのさらなるガイダンスを提供する。
【0076】
Kates,S.A.、Albericio,F.編、Solid Phase Synthesis:A Practical Guide、Marcel Dekker、New York、Basel、2000;
Greene,T.W.、Wuts,P.G.M.、Protective Groups in Organic Synthesis、John Wiley Sons Inc.、第二版、1991年;
Stewart,J.M.、Young,J.D.、Solid Phase Synthesis、Pierce Chemical Company、1984年;
Biselloら、J.Biol.Chem、1998年、273巻、22498-22505頁及び
Merrifield、J.Am.Chem.Soc.1963年、85巻、2149-2154頁。
Chang及びWhite P.D.、“Fmoc Solid Phase Peptide Synthesis:a Practical Approach”、Oxford University Press、Oxford、2000年。
【0077】
合成したペプチドの純度は、分析逆相HPLCにより決定することができる。ペプチドの構造的完全性は、アミノ酸分析及びエレクトロスプレー質量分析法により確認することができる。
【0078】
N-α-Fmoc-Pal-PEG-PS樹脂(Applied Biosystems、Foster City、カリフォルニア)をC-末端カルボキシルアミドペプチド用の出発材料として使用した。NovaSyn(登録商標)TGA樹脂に結合したN-α-Fmoc保護化アミノ酸(Novabiochem、San Diego、カリフォルニア)を遊離カルボキシルC-末端をもつペプチド用の出発材料として使用した。
【0079】
以下の保護基:2,2,5,7,8-ペンタメチルクロマン-6-スルホニル(Arg);t-ブチル基(Glu、Asp、Ser、Thr及びTyr);トリチル基(His、Gln及びAsn);t-ブトキシカルボニル基(Lys)を使用して、所与のアミノ酸側鎖官能基を保護した。
【0080】
Fmoc-保護化アミノ酸の全てのカップリングは、DMF中、HATU/DIPEAで行った。合成の間、4-倍過剰量の活性化Fmoc-保護化アミノ酸を用いて、35分間のシングルカップリングを行った。それぞれのカップリング反応の後に、DMF中、5%無水酢酸と6%2,4-ルチジンの溶液で処理した。Fmoc保護基の除去は、DMF中、30%ピペリジンを使用してペプチド樹脂の6分間のフロー洗浄により実施した。
【0081】
ペプチド合成及び末端Fmoc保護基の脱保護が完了した後、ペプチドをDCMで洗浄し、真空乾燥した。ペプチドはTFA/H2O/TIPS(44:5:0.75)(25ml)で90分間処理して、側鎖保護基を除去し、同時に樹脂からペプチドを切断した。ペプチドを濾過し、冷t-ブチルメチルエーテルで沈殿させ、遠心分離し(固体を保持)、t-ブチルメチルエーテルで洗浄し、アセトニトリル-H2O(70:30)に再溶解させ、凍結乾燥し、分取HPLCで精製した。
【0082】
ペプチドの精製は分取HPLCで実施した。それぞれの粗ペプチドは緩衝液系Pまたは緩衝液系C、あるいはP続いてCのいずれかで精製した。逆相分析HPLCにより測定して93%を超える純度の画分をカラム上に再装填し、緩衝液Tで溶離してトリフルオロ酢酸塩を得た。画分をプールし、凍結乾燥した。
【0083】
【表4】

【0084】
表2は、上記で使用した表記について特定の位置のアミノ酸を記載する。
【0085】
追加の合成
あるいは、アミド型のペプチドは、固相法により好適な樹脂上でペプチドを組み立て、樹脂から遊離C-末端酸を含む完全保護化ペプチドを開裂し、これを溶液中で所望のアミンに結合させ、続いて通常の脱保護及び精製を行うことにより製造することができる。たとえばM.Goodman、A.Felix、L.Moroder、C.Toniolo編、Synthesis of Peptides and Peptidomimetics、Houben-Weyl、第E22a〜E22e巻、Georg Thime Verlag、2004年に記載されているような方法が知られている。
【0086】
別の態様では、本発明の化合物のような二級アミド(R17は水素であり、R16は水素ではない)は、“Backbone Amide Linker(BAL) Strategy for Solid-Phase Synthesis of C-Terminal-Modified and Cyclic Peptides”、Knud J.Jensen、Jordi Alsina、Michael F.Songster、Josef Vagner、Fernando Albericio及びGeorge Barany、Journal of the American Chemical Society 1998年120(22)巻、5441-5452頁及び“An Alkanesulfonamide ” Safety-Catch” Linker for Solid-Phase Synthesis“、Bradley、J.Backes及びJonathan A.Elleman、The Journal of Organic Chemistry 1999年64巻(7)、2322-2330頁に記載のように固相で製造することができる。
【0087】
さらに別の態様では、本発明の化合物(R16もR17も水素ではなく、R16及びR17は任意に結合して環を形成してもよい)などの三級または環式アミドは、“Structure-Based Design and Synthesis of High Affinity Tripeptide Ligands of the Grb2-SH2 Domain”、Pascal Furet、Brigitte Gay、Giorgio Carabatti、Carlos Garcia-Echenverria、Joseph Rahuel、Joseph Schoepfer及びHeinz Fretz、Journal of Medicinal Chemistry、1998年41(18)巻、3442-3449頁に記載のように、固相上で製造することができる。
【0088】
【表5】

【表6】

【0089】
生物学的アッセイ
化合物のヒトPTH-1受容体に対するアゴニスト活性は、レポーター遺伝子アッセイにより、SV40プロモーターの制御下のヒトPTH-1受容体をコードするプラスミドと、cAMP応答要素(CRE)の制御下のルシフェラーゼ受容体を使用して、HEK-293細胞を過渡的にトランスフェクトすることにより測定した。このアッセイに関する詳細なガイダンスについては、Himmlerら、J.Recept.Res.13巻(1993年)79-94頁を参照されたい。トランスフェクトした細胞は、化合物の連続希釈系列に4〜5時間曝露し、続いて細胞を溶解し、ルシフェラーゼ活性を測定し、そして、化合物の効力及び非線形回帰によるEC50値を決定した。
【0090】
それぞれの実験において、PTH(1-34)を内部対照として使用し、化合物は少なくとも三つの独立した実験で試験した。選択性を測定するためには、化合物を、ヒトPTH-2受容体を発現するルシフェラーゼを用いる転写レポーター遺伝子アッセイで試験した。これらの実験結果を表3及び4に示す。
【0091】
表3は、実施例により製造した式(I)の化合物、合成手順及び生物学的データを含む。
【表7】

【表8】

【0092】
hPTH(1-34)及びhPTH(1-31)は、以下のアミノ酸配列をもつ(ここでC-末端はCONH2である)。
【化7】

【0093】
SEQ ID NO:51はhTPH(1-34)であることが理解される。
【0094】
当業界でよく知られる慣用のアミノ酸用語を本明細書中で使用する。アミノ酸名称の三文字の略号の後の上付き文字は、ペプチド配列中のアミノ酸の位置を示す。たとえば、「Nle8」は、ペプチド配列の8位にNle(ノルロイシン)があることを意味する。全てのペプチド配列は、慣例にしたがって、N-末端を左側に、C-末端を右側に書かれている。番号付けはN-末端から開始し、C-末端へ進む。たとえばSEQ ID NO:2[Aib1,Nle8,18,β-Ala18,1-Nal23,Leu27]hPTH-(1-34)-NH2は、次のように野生型配列中の特定のアミノ酸残基が別のアミノ酸で置換されているペプチドを意味する:1位のSer残基はAibで置換され;8位と18位のMet残基はNleで置換され;17位のSer残基はβ-Alaで置換され;23位のTrpは1-Nalで置換され;27位のLys残基はLeuで置換されている。本明細書中で使用する場合、「hPTH(1-34)」は、SEQ ID NO:51に記載されるアミノ酸1〜34をもつPTH(hPTH)の短縮型のヒト配列をさす。
【0095】
SEQ ID NO:2のhPTH-(1-34)-NH2は、C-末端がアミド、即ちCONH2であることを示す。あるいは、C-末端はカルボン酸、即ちCO2Hであってもよく;これは、SEQ ID NO:8により表されるように配列の右側のOHで示される。
【0096】
表3は、hPTH-1受容体に対する本明細書に開示の化合物の効力を示す。PTH(1-34)と比較して改善された効力は、たとえばSEQ ID NO:1で見ることができる。PTH(1-34)のEC50値が0.11であるのと比較して、SEQ ID NO:6はhPTH-1受容体に対するEC50値は0.03nMである。
【0097】
表3は、PTH(1-34)と比較して、本明細書に開示の化合物がhPTH-2受容体と比較してPTH-1受容体に対して改善された選択性をもつことを示す。改善された選択性は、たとえばSEQ ID NO:3で見ることができる。SEQ ID NO:3はhPTHR-2受容体に対するよりもhPTH-1受容体に対する選択性が766倍である。これと比較して、PTH(1-34)は、hPTHR-2受容体に対するよりもhPTH-1受容体に対する選択性が38倍である。
【0098】
【表9】

【0099】
活性に関する以下の議論は表4の化合物についてのものである。表4に列記した化合物は全て、本発明に従う化合物である。
【0100】
群A及びBは、1-Nal23及びLeu27の組み合わせが、2-Nal23及びLys27の対応する化合物と比較して、hPTH-1受容体における化合物の効力と、PTH-2受容体に対するよりもPTH-1受容体に対する化合物の選択性との両方を改善することを示す。
【0101】
群Cは、Aib1、1-Nal23及びLeu27の組み合わせが、Ser1、2-Nal23及びLys27を含む対応する類似体と比較して、hPTH-1受容体における化合物の効力とPTH-2受容体に対するよりもPTH-1受容体に対する化合物の選択性との両方を改善することを示す。
【0102】
群Dは、Leu27が、Lys27を含む対応する類似体と比較して、hPTH-1受容体の化合物における効力とPTH-2受容体に対するよりもPTH-1受容体に対する化合物の選択性との両方を改善することを示す。
【0103】
群Eは、Aib1が、Ser1を含む対応する類似体と比較して、hPTH-1受容における化合物の効力とPTH-2受容体に対するよりもPTH-1受容体に対する化合物の選択性との両方を改善することを示す。
【0104】
群Eはまた、31アミノ酸配列をもつペプチドで同程度の効力と選択性が保持されることを示す。
【0105】
本明細書において記載される、式(I)をもつ化合物のPTH-1受容体における改善された効力、およびPTH-2受容体に対するよりもPTH-1受容体について改善された選択性は、本発明の化合物が、乾癬、副甲状腺機能低下症などの疾患、並びにこれらに限定されないが、骨粗しょう症、くる病及びパジェット病などの骨の疾病に罹患した患者の治療、骨成長の増強及び/または促進治療、たとえば海綿骨折などの骨折の治療、並びに骨への固定を刺激するために外科移植された患者の治療において、安全且つ有効な治療に有用であろうことを示す。
【0106】
本明細書中に引用された全ての刊行物及び特許出願は、それぞれの刊行物または特許出願が具体的に且つ個別に援用されることが示唆されるかのように参照として含まれる。
【0107】
上記の本発明は明確に理解する目的のために詳細に例示されてきたが、本発明の教示の観点からみると当業者には、付記請求の趣旨または範囲から逸脱することなく、特定の変化及び変更が可能であることは容易に明らかになるだろう。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

{式中、
R1、R6及びR8は、独立してHまたはアルキルであり;
R2は、HまたはOHであり;
R3は、HまたはO-アルキルであり;
R4、R5、R7及びR9は、H、OH、NH2、CO2H及びCONH2からなる群から独立して選択され;
R10は、H、OH、CONH2、NHC(NH)NH2及びアリールからなる群から選択され;
R11及びR12は、H、アルキル、OH、NH2、O-アルキル、CO2H、CONH2、アリール及びNHC(NH)NH2からなる群から独立して選択され;
R13は、任意に置換されていてもよい1-ナフチルまたは2-ナフチルであり;
R14は、NH2またはアルキルであり;
R15は、OH、CO2H、ヘテロアリール及びNHC(NH)NH2からなる群から選択され;
a、c、d及びjは、独立して1または2であり;
bは、2または3であり;
e及びkは、独立して1または4であり;
fは、1、2及び4からなる群から選択され;
gは、0、1、2及び3からなる群から選択され、ただしR10がH以外であるとき、gは0ではない;
lは、1、2及び3からなる群から選択され;
h及びiは、0、1、2、3及び4からなる群から独立して選択され、ただし、R11がH以外であるとき、hは0ではなく、R12がH以外であるとき、iは0ではない;
mは0または1であり;
n及びpは独立して0、1及び2からなる群から選択され;
W、X及びYは、独立して、存在しても存在していなくてもよく、存在する場合には、ヒスチジン、アスパラギン、グルタミン、グルタミン酸、フェニルアラニン及びリジンから独立して選択され;
ZはNR16R17またはOHであり、ここでR16及びR17はそれぞれ独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール及びアラルキルからなる群から選択され、任意に、R16及びR17は結合して、複素環またはヘテロアリールであってもよい4-〜7-員環を形成してもよく;
アルキルは、任意に置換されていてもよいC1-6直鎖アルキルまたは任意に置換されていてもよいC3-8分岐鎖アルキルであり;
アリールは、任意に置換されていてもよい単環式または二環式芳香族炭素環系であり;
アラルキルは、置換基としてアリール基をもつアルキル基であり;及び
ヘテロアリールは任意に置換されていてもよい芳香族複素環式5-員または6-員環系である}
をもつ化合物、及びその医薬的に許容可能な塩。
【請求項2】
ZはNH2またはOHである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
kが1であり、R14はCH(CH3)2である、請求項1または2のいずれかに記載の化合物。
【請求項4】
R1はCH3であり、R2はHであり、aは1である、請求項1〜3のいずれかに記載の化合物。
【請求項5】
R16が水素である、請求項1〜4のいずれかに記載の化合物。
【請求項6】
R10がH及びフェニルからなる群から選択される、請求項1〜5のいずれかに記載の化合物。
【請求項7】
R11は、H、CH(CH3)2、CH(CH3)CH2CH3、OH、OCH3、CONH2、フェニル及びNHC(NH)NH2からなる群から選択される、請求項1〜6のいずれかに記載の化合物。
【請求項8】
R12は、H、CH(CH3)2、CH(CH3)CH2CH3、CH(OH)CH3、OH、NH2、CO2H、CONH2、フェニル、4-ヒドロキシフェニル及びNHC(NH)NH2から選択される、請求項1〜7のいずれかに記載の化合物。
【請求項9】
jが1である、請求項1〜8のいずれかに記載の化合物。
【請求項10】
m、n及びpの一つ以上が1である、請求項1〜9のいずれかに記載の化合物。
【請求項11】
配列が31または34個のアミノ酸を含む、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物。
【請求項12】
化合物が以下:
【化2】

【化3】

からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
薬剤として使用するための請求項1〜12のいずれかに記載の化合物。
【請求項14】
活性成分として請求項1〜12のいずれかに記載の化合物を、医薬的に許容可能なアジュバント、希釈剤またはキャリヤとともに含む医薬組成物。
【請求項15】
骨粗しょう症の治療;副甲状腺機能低下症の治療;骨の疾患の治療;骨成長の増強:骨成長の促進;骨折の治療;または外科的移植物の骨への固定刺激のための薬剤を製造するための請求項1〜12のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項16】
骨の疾患が、骨粗しょう症、くる病、骨軟化症及びパジェット病からなる群から選択される、請求項15に記載の化合物の使用。
【請求項17】
骨折が海綿骨折である、請求項15に記載の化合物の使用。
【請求項18】
骨粗しょう症の治療;副甲状腺機能低下症の治療;骨の疾患の治療;骨成長の増強:骨成長の促進;骨折の治療;及び外科的移植物の骨への固定刺激からなる群のひとつの方法であって、請求項1〜12のいずれかに記載の化合物の治療的有効量をヒトなどの動物の患者に投与することを含む、前記方法。
【請求項19】
骨の疾患が、骨粗しょう症、くる病、骨軟化症及びパジェット病からなる群から選択される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
骨折が海綿骨折である、請求項24に記載の方法。


【公表番号】特表2012−500284(P2012−500284A)
【公表日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−523966(P2011−523966)
【出願日】平成21年8月19日(2009.8.19)
【国際出願番号】PCT/US2009/054342
【国際公開番号】WO2010/022171
【国際公開日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【出願人】(500297535)フェリング ベスローテン フェンノートシャップ (36)
【Fターム(参考)】