説明

ホワイトボードシステム、ホワイトボードシステムの制御方法、プログラム、及び、記録媒体

【課題】会議の前に参加者がマーカー等を用いてホワイトボードに手書きするといった煩雑で非効率的な会議準備作業を回避し、会議の事前準備を効率よく行うこと。
【解決手段】ホワイトボード1が設置された会議室の使用予定日時を含む予約情報を会議情報DBに登録しておく。また、会議情報DBに登録された予約情報に含まれる使用予定日時に紐付けて描画データを描画データDBに登録しておく。そして、情報管理装置11は、描画データDBに登録された描画データに紐付けられた使用予定日時になった際、前記使用日時に紐付けられた描画データをホワイトボード1に送信する。ホワイトボード1では、情報管理装置11から描画データを受信し、受信した描画データを描画部3の描画装置350が被描画部2の白板210へ描画する構成を特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザが描画を行うための被描画部を備えたホワイトボード装置と前記ホワイトボード装置へ描画するための描画データを記憶管理する情報処理装置が相互に接続されて構成されるホワイトボードシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
ホワイトボードには、板書された文字・図形を電子データに変換し、紙媒体に印刷する機能を持つものが広く普及している。また、近年、板書された文字・図形を印刷するだけでなく、板書された内容を電子データとしてホワイトボードの利用者に電子メールで配信する機能を持つホワイトボードが提案されている。
【0003】
特許文献1には、人事システムやグループウェアシステムと連携してホワイトボードの利用者の電子メールアドレスやFAX番号を取得し、取得した電子メールアドレスやFAX番号に対して、文字・図形データを配信するホワイトボードが開示されている。
【特許文献1】特開2005−197796号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のホワイトボードにおいては、会議にてホワイトボードに板書した文字・図形を会議の参加者に一方的に配信する事しか出来なかった。
【0005】
その為、従来では、会議のアジェンダや検討事項、前回の会議のまとめ等を、会議の前に参加者がマーカー等を用いてホワイトボードに手書きするといった煩雑で非効率的な作業を行っていた。
【0006】
このように、特許文献1に記載の従来のホワイトボードでは、会議後に会議の内容を配信して確認することは可能であったが、会議の効率化・準備時間の短縮の為に、会議の事前準備を行う効率的な方法がなかった。
【0007】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、会議に使用するホワイトボード装置と、会議の参加者が使用する情報処理装置との間で双方向にデータを連携することが出来るホワイトボードシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、ユーザが描画を行うための被描画部を備えたホワイトボード装置、及び前記ホワイトボード装置へ描画するための描画データを記憶管理する情報処理装置が、ネットワークを介して接続されたホワイトボードシステムであって、前記ホワイトボード装置は、前記情報処理装置から描画データを受信するホワイトボード受信手段と、前記ホワイトボード受信手段によって受信した描画データを前記被描画部へ描画する描画手段と、前記情報処理装置は、前記ホワイトボード装置が設置された会議室の使用予定日時を含む予約情報を記憶管理する会議室情報記憶手段と、前記会議室情報記憶手段に記憶された予約情報に含まれる使用予定日時に紐付けて描画データを記憶する描画情報記憶手段と、描画情報記憶手段に記憶された描画データを前記ホワイトボード装置へ送信する情報処理装置送信手段と、前記描画情報記憶手段に記憶された描画データに紐付けられた使用予定日時になった際、前記使用日時に紐付けられた描画データを前記情報処理装置送信手段によって送信する情報処理装置制御手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ホワイトボードが設置された会議室の使用予定日時に対応させて当該ホワイトボードへ描画を希望する描画データを記憶することによって、当該予定日時にホワイトボードへ自動で描画することができるため、ユーザのスケジュールの都合によって会議準備を行うことができるので、業務の効率化を図ることができる、という効果を奏する。
【0010】
したがって、会議の前に参加者がマーカー等を用いてホワイトボードに手書きするといった煩雑で非効率的な会議準備作業を回避し、会議の事前準備を効率よく行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
〔第1実施形態〕
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態を示すホワイトボードシステムを適用可能な会議システムの構成を示す図である。なお、図1に示す各種装置の構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例があることは言うまでもない。
【0013】
図1において、1はホワイトボード装置(以下、単に「ホワイトボード」)であり、ユーザが板面に文字・図形を描画する装置である。ホワイトボード1の基本的な機能は、普及しているホワイトボードと同様であり、マーカーによる描画及びイレイザによる消去、ページ送り機能、紙媒体への印刷機能を保有している。
【0014】
ホワイトボード1は、夫々がネットワーク接続部7により、ネットワーク10に接続されている。このネットワーク10は、有線のLANでも無線のLANでも構わない。
【0015】
また、夫々のホワイトボード1は、情報保存部5を持ち、読取部4で描画データに変換された文字・図形データを保存する。読取部4により読み取られたデータまたは、情報保存部5に保存されたデータは、他の一つ以上のホワイトボードと送受信可能である。
【0016】
ホワイトボード1の描画部3は、受信したデータをRAM320(図2参照)に格納し、RAM320に格納した描画データを用いて被描画部2上に描画を行う。この被描画部2は、普及している(一般的な)ホワイトボードのマーカーにより描画する板面と同じものである。
【0017】
さらに、上記ネットワーク10上に、情報管理装置11が接続されている。情報管理装置11は、夫々のホワイトボード1の読取部4あるいは情報保存部5のデータをネットワーク10を介して受信し蓄積する。
【0018】
また、情報管理装置11は、外部装置13からの描画データを蓄積することが可能である。外部装置13は、ワードプロセッサー、描画ソフトを搭載したパーソナルコンピュータ(PC)、ファクシミリ(FAX)、スキャナ、携帯電話、印刷装置等である。これら外部装置13が作成した描画データをネットワーク10を介して情報管理装置11が備える記憶媒体である描画データDB35(図3参照)に蓄積する。情報管理装置11に蓄積された描画データは、一つ以上のホワイトボード1に送信される。
【0019】
情報管理装置11は、描画データを、外部装置とデータの送受信を行うためのネットワーク接続装置37を介して、ネットワーク10に送信する。送信された描画データに指定されている受信先のホワイトボード1は、ネットワーク接続部7を介して描画データを受信し、情報保存部5に格納する。
【0020】
ホワイトボード1の描画部3は、受信したデータをRAM320に格納し、RAM320に格納した描画データを用いて被描画部2上に描画する。この情報管理装置11のハードウェアはキーボード・マウス等の入力装置及びディスプレイ等の出力装置を持つ一般的なPCである。なお、情報管理装置11は、一台のPCであっても良いし、クライアント・サーバーシステムやWebアプリケーションシステムのように、複数のPCから構成されても構わない。
【0021】
また、情報管理装置11は、保存された描画データの編集・削除、ホワイトボード1への送受信、描画指示、外部装置13との送受信を行う。また、夫々のホワイトボード1も操作部6により同様の処理が可能である。
【0022】
さらに、ネットワーク10に接続されたPC12のワープロソフト,プレゼンテーションソフト等にて描画データを作成し、情報管理装置11への保存、ホワイトボード1の板面への描画が出来る。
【0023】
また、情報管理装置11は、ネットワーク10で接続されたFAX、スキャナ、携帯電話からの描画データの取得及び、携帯電話への描画データの表示が可能である。
【0024】
次に、図1の会議システムにおけるホワイトボード1のハードウェア構成について、図2を用いて説明する。
【0025】
図2は、図1に示した会議システムのホワイトボード1のハードウェア構成を示す図である。
【0026】
図2において、210は白板であり、マーカー及びイレイザにより文字・図形の描画・消去が可能なフィルム状の白板面(被描画面)である。なお、白板210は、白色に限定されるものではない。
【0027】
巻取り装置220は、コントローラ230からの制御信号に基づいて、白板210の巻取り・巻き戻しを行い、ページの送り・戻しを行う。CPU240は、システムバス9から受信した信号に応じて、コントローラ230へ巻取り装置220の制御信号を送る。例えば、システムバス9から、'ページ送り'を示す信号を受信した場合、CPU240は、'巻取り'を示す信号をコントローラ230に送る。
【0028】
コントローラ230は、モーター等の回転機構を備えている巻取り装置220を制御し、白板210の巻取りを行う。RAM250は、CPU240の主メモリ及びワークメモリ等として機能する。ROM260は、OS(オペレーティングシステム)や被描画部2を制御するための各種制御プログラムや設定情報等を記憶する。
【0029】
描画装置350は、白板210に文字・図形を描画する。描画装置350は、一般に普及しているコピー機と同様の描画機能を持つ、例えば、トナーを用いた静電記録方式による印字装置等で構成される。ただし、白板210上でユーザによるイレイザによる拭き取りにて消去可能とするために、静電記録方式により現像されたトナー画像を白板210に転写させるものであり、熱や圧力による定着化は行わない。また、静電記録方式による印字装置の代わりに、マーカーをペン代わりに使用したXYプロッタでも、インクジェット方式の印刷装置でも構わない。
【0030】
コントローラ330は、描画装置350を制御し前述の処理により描画を行う。また、消去装置340の制御を行う。消去装置340はコントローラ330の指示信号に従って、白板210に描画された文字・図形を消去する。例えば、この消去装置340は白板210の全面に接する事が可能な、布状のイレイザを具備している。このイレイザには一般に普及しているOAクリーナのパーム油や、界面活性剤が浸透しているものである。
【0031】
CPU310は、システムバス9から受信した信号に応じて、コントローラ330に描画信号あるいは消去信号を送る。例えば、システムバス9から描画信号が送られた場合、CPU310はシステムバス9から同時に送られてくる描画データと共に描画信号あるいは消去信号をコントローラ330に送る。
【0032】
描画信号が送られてきた場合、コントローラ330は描画装置350に対して描画データの描画を指示する。RAM320は、CPU310の主メモリ及びワークメモリ等として機能する。ROM360はOS(オペレーティングシステム)や描画部3を制御するための各種制御プログラムや設定情報等を記憶する。
【0033】
読取装置440は、一般に普及しているホワイトボードと同様にCCD方式等により、白板210上の文字・図形を読取り、画像データに変換する装置である。読取装置440は、ホワイトボード1の側面に固定されフィルム状の白板210が巻き取られることで白板210が読取装置440を通過し全面を読み取る方式であっても、読取装置440が白板210を移動して全面を読み取る方式であっても構わない。コントローラ430は読取装置440を制御する。
【0034】
CPU410は、システムバス9から受信した信号に応じて、コントローラ430に対して、読取の開始・終了等の制御信号を送る。また、CPU410は読取装置440からコントローラ430を通じて受信した画像データを情報保存部5に保存する。CPU410は、システムバス9を通じてコピー指示を受信した場合は、情報保存部5の画像データをコピー装置450に送信し、紙媒体への印刷を行う。
【0035】
また、CPU410は、システムバス9を通じてネットワーク10への画像データの送信指示を受信した場合は、情報保存部5の画像データを、ネットワーク接続部7を通じてネットワークに送信する。RAM420は、CPU410の主メモリ及びワークメモリ等として機能する。ROM460はOS(オペレーティングシステム)や読取部4を制御するための各種制御プログラムや設定情報等を記憶する。
【0036】
操作盤640は、ユーザが、ホワイトボードの電源スイッチオン・オフ、白板210のページ送り・ページ戻し、コピー装置450での紙媒体への印刷等を操作する装置である。一般に普及しているホワイトボードに装備されているように、手の指で押す複数のボタンを具備している。
【0037】
この操作盤640は、ユーザからの操作を、電気信号に変換してコントローラ630に送信する。表示装置650は操作盤640での操作の状態をユーザに対して表示する装置である。操作盤640でユーザによりコピー枚数が10枚と入力された場合、表示装置650に数字の10を表示する等の一般的な使い方を行う。表示装置650は、CRTであっても、液晶ディスプレイ方式であっても、有機ELディスプレイ方式等、表示方式は何であっても構わない。
【0038】
また、操作盤640と表示装置650が一体化したタッチパネル形式のディスプレイでも構わない。コントローラ630は、操作盤640から受信した操作命令を元に、表示装置650を制御する。例えば、操作盤640でコピー枚数が10枚と入力された場合、コントローラ630がその入力を基に、表示装置650に対して、数字の10の表示を指示する。表示装置650は、液晶ディスプレイ方式等、種々の方式に応じて動作する。
【0039】
また、コントローラ630は、操作盤640からの入力信号をCPU610に送信する。CPU610は、コントローラ630から受信した操作信号を、システムバス9に送信する。例えば、操作盤640に対して、ユーザがページ送りの操作を行った場合、コントローラ630が、ページ送りの状態(例えば"ページNo")を、表示装置650に対して表示させ、かつ、CPU610にページ送り信号を送る。
【0040】
CPU610は、被描画部2がページ送り信号を取得出来る為のヘッダ情報を加えて、システムバス9に操作信号を送信する。被描画部2では、CPU240がページ送り信号を受信し、コントローラ230にページ送りを指示する信号を送る。
【0041】
また、ユーザが操作盤640に対してホワイトボード板面の文字・図形の読取操作の実行を入力した場合、CPU610は、コントローラ630を介して受信した読取命令をシステムバス9に送信する。読取部4のCPU410はその読取命令を受信し、コントローラ430に読取指示を出す。
【0042】
同様にユーザが操作盤640に対してホワイトボード板面への文字・図形の描画操作の実行を入力した場合、CPU610は、コントローラ630を介して受信した描画命令をシステムバス9に送信する。描画部3のCPU310はその描画命令を受信し、コントローラ330に描画指示をだす。
【0043】
なお、各CPUとシステムバス、コントローラ間の通信は、OS(オペレーティングシステム)が処理する。
【0044】
RAM620は、CPU610の主メモリ及びワークメモリ等として機能する。ROM660はOS(オペレーティングシステム)や操作部6を制御するための各種制御プログラムや設定情報等を記憶する。電源装置8は被描画部2、描画部3、読取部4、操作部6、ネットワーク接続部7に対して電力を供給する。
【0045】
I/Fボード710は、ネットワーク10を介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワーク10での通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
【0046】
図3は、図1に示した情報管理装置11のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0047】
図3に示すように、情報管理装置11は、一般的に普及しているPCであって、キーボード、マウス、ディスプレイ、スピーカー等の入出力装置31と、CPU32と、主メモリ及びワークメモリとして機能するRAM33と、ハードディスク等の記憶装置34と、LANボードや無線LANデバイス等のネットワーク接続装置37と、各装置に電気を供給する電源装置38と、システムバス39を持つ。
【0048】
また、描画データDB35、会議情報DB36を持つ。描画データDB35及び会議情報DB36はDBMS(データベース管理システム)を用いて構築されても構わないし、OS(オペレーティングシステム)のファイルシステムを用いて記憶装置34上に構築されても構わない。
【0049】
描画データDB35は、文字・図形の描画データを格納するデータベース(以下、DBとする。)である。描画データDB35に格納される描画データは、本発明のネットワーク10に接続された1つ以上のホワイトボード1から受信した描画データ、或いはホワイトボード1に送信する為にPC12或いは外部装置13にて作成された描画データである。
【0050】
図27は、描画データDB35のレイアウトの一例を示す図である。
【0051】
図27に示すように、描画データDB35のレイアウトは、テーブル形式である。「データID項目」はデータレコードのインデックスを、「作成者項目」はデータを作成したユーザ名を、「作成日時項目」はデータが作成された日時を、「作成場所項目」はデータを作成した場所を、「データ形式項目」はデータの形式を、「ファイル名項目」はユーザが認識し易いように付けた任意のファイル名を表す。
【0052】
また、「頁数項目」はページ数を、「参照先項目」はOS上での物理的なファイル名を、「描画フラグ項目」は描画対象かどうかを示すフラグを、「描画先項目」は描画対象のホワイトボードが設置してある会議室名を、「予約者項目」は描画対象のホワイトボードが設置してある会議室の予約者名を、「描画日項目」は描画予約日を、「描画時刻項目」は描画予約時刻を、「ステータス項目」は描画予約状況を示す。
【0053】
以下、図3の説明に戻る。
【0054】
会議情報DB36は、会議情報として会議室の予約情報を格納するDBである。この情報により、本発明のホワイトボードがいつどのユーザにより使用されたか或いは使用される予定かの情報を取得する事が出来る。この会議情報は会議情報DBを直接編集する事によって作成しても構わない。
【0055】
図28は、会議情報DB36のレイアウトの一例を示す図である。
【0056】
図28に示すように、DBのレイアウトはテーブル形式である。「データID項目」はデータレコードのインデックスを、「設備名項目」は会議の開催場所を、「予約日項目」は会議の開催日を、「開始時刻項目」は会議の開始時刻を、「終了時刻項目」は会議の終了時刻を、「会議名項目」は会議の名称を表す。
【0057】
また、「予約者名項目」は会議の予約者氏名を、「所属項目」は会議の予約者の会社組織等の所属部課所名称を、「メールアドレス項目」は電子メールアドレスを、「電話番号」は電話番号を、「出席者名1項目」は出席者1名の氏名を、「出席者アドレス1項目」は出席者1の電子メールアドレスを、「出席者2項目」は出席者1とは異なる出席者1名の氏名を、「出席者アドレス2項目」には出席者2の電子メールアドレスを示す。出席者名と出席者アドレスは2組以上設定可能である。
【0058】
図4は、図1に示したPC13のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0059】
図4に示すように、PC13は、一般的に普及しているPCであって、キーボード、マウス、ディスプレイ、スピーカー等の入出力装置41と、CPU42と、主メモリ及びワークメモリとして機能するRAM43と、ハードディスク等の記憶装置44と、LANボードや無線LANデバイス等のネットワーク接続装置45と、各装置に電気を供給する電源装置46と、システムバス47を持つ。
【0060】
次に、本実施形態の会議システムの基本的な処理フローについて、図5を用いて説明する。
【0061】
図5は、本実施形態の会議システムの基本的な処理フローを示図である。
【0062】
図5に示すように、本実施形態の会議システムには、基本的な処理として、会議前描画処理(S100)、描画データ保存処理(S200)、描画データ再現処理(S300)、描画データ送信処理(S400)等がある。以下、この流れについて説明する。
【0063】
まず、ステップS100の会議前描画処理では、会議等のホワイトボード使用開始前に、予め、ホワイトボード1へ描画を行う。
【0064】
次に、ステップS200の描画データ保存処理では、ホワイトボード1上に描画された文字・図形を描画データとして保存する。ここで、ホワイトボード1上に描画された文字・図形は、ステップS100にて描画した文字・図形または、その文字・図形にマーカーやイレイザにて追記・削除・修正を行ったものである。なお、描画データ保存処理(S200)は、会議前描画処理(S100)を伴わずに、ユーザによりマーカーで描画された文字・図形でも構わない。また、ホワイトボード板面に、粘着テープ等によりはがれないように添付された紙に描画された文字・図形でも構わない。
【0065】
次に、ステップ300の描画データ再現処理では、描画データ保存処理(S200)にて保存された描画データを、ホワイトボードの板面に再度、描画する。
【0066】
次に、ステップS400の描画データ送信処理では、保存済みの描画データまたは、新たにマーカーでホワイトボード上に描画した文字・図形乃至、描画データ再現処理(S300)にて再現した文字・図形に追加・削除・修正を行った文字・図形を、ネットワークに送信する。
【0067】
なお、図5では、S100〜S400の処理をシーケンスに記載しているが、これらの処理は、必ずこの順序で行われるものではない。
【0068】
以下、上述したステップS100〜S400の処理について夫々、詳細に説明する。
【0069】
まず、ステップS100の会議前描画処理について説明する。
【0070】
情報管理装置11のCPU32は、待機画面として、ディスプレイ等の入出力装置31にメインメニュー(図12)を表示し、ユーザによる操作を待機する。
【0071】
図12は、メインメニューの一例を示す図である。
【0072】
情報管理装置11のCPU32は、ユーザによりメインメニュー(図12)の描画データ事前描画ボタン1201が押下されたことを検知すると、ステップS100の会議前描画処理を開始する。以下、図6を用いて詳細に説明する。
【0073】
図6〜図11は、本実施形態の会議システムにおける処理を示すフローチャートである。なお、図中、ホワイトボード1にて実行される処理は、操作部6のCPU610がROM660に格納されたプログラムを読み出して実行することにより実現される。また、図中、情報管理装置11にて実行される処理は、CPU32が記憶装置34に格納されたプログラムを読み出して実行することにより実現される。さらに、図中、PC12にて実行される処理は、CPU42が記憶装置44に格納されたプログラムを読み出して実行することにより実現される。また、図中、外部装置13にて実行される処理は、外部装置のCPUが記憶装置に格納されたプログラムを読み出して実行することにより実現される。
【0074】
図6は、図5のステップS100に示した会議前描画処理の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0075】
まずステップS101にて、情報管理装置11のCPU32は、事前描画メニュー(図13)をディスプレイ等の入出力装置31に表示する。
【0076】
図13は、事前描画メニューの一例を示す図である。
【0077】
図13において、描画データ新規作成ボタン1301は、ユーザがホワイトボード1に描画する為の描画データを新規に作成しようとした場合に押下するボタンである。
【0078】
描画データ一覧表示ボタン1302は、ユーザが既存の描画データをホワイトボード1に描画しようとした場合に押下するボタンである。
【0079】
以下、図6のフローチャートの説明に戻る。
【0080】
ステップS102,S103では、情報管理装置11のCPU32は、ユーザによる事前描画メニュー(図13)の描画データ新規作成ボタン1301,描画データ一覧表示ボタン1302の押下を検知するまで待機する。
【0081】
そして、描画データ新規作成ボタン1301の押下を検知した場合(S102でYes)、ユーザがホワイトボード1、ワードプロセッサー、描画ソフトが装備されたPC12、FAXやスキャナ等の外部装置13にて新規作成(S104)された描画データを、情報管理装置11のCPU32は、描画データDB35に登録する(S105)。
【0082】
以下、図14を参照して新規作成処理(S104)、描画データ登録処理(S105)について説明する。
【0083】
図14は、描画データ登録画面の一例を示す図であり、図6のS105の描画データ登録処理において情報管理装置11のCPU32の制御によりディスプレイ等の入出力装置31に表示される。
【0084】
情報管理装置11のCPU32は、ユーザによる描画データファイル選択ボタン1401による描画データファイル(登録対象データ)の選択を検知した場合、選択された登録対象データ(画像データやワードプロセッサー文書データ等の描画データファイル)のプレビューをプレビュー画面1402に表示する。
【0085】
登録対象データは、ユーザによりホワイトボード1の白板210の手書き文字を基に作成された場合はホワイトボード1の情報保存部5に存在し、PC12にて作成された場合はPC12の記憶装置44に存在し、外部装置13にて作成された場合は外部装置13の記憶装置(不図示)に存在する。
【0086】
描画データファイル選択ボタン1401が押下されると、情報管理装置11のCPU32は、一般的に普及しているOS(オペレーティングシステム)のネットワークファイル共有機能により上記情報保存部5、PC12、外部装置13に存在している描画データを選択可能に表示する。これにより、上記各装置に存在している描画データが選択可能となる。なお、ネットワークファイル共有機能による描画データファイル選択の方法は、本発明の範囲外なので詳細は省略する。
【0087】
ユーザはプレビュー1402により、描画データファイルの内容を確認した後、描画データファイルの属性情報として、作成者1403、登録日1404、登録期限1405、説明1406の入力を行う。その後、登録ボタン1407が押下された場合、情報管理装置11のCPU32は、描画データファイル選択ボタン1401で選択された描画データファイル及び1403〜1406で登録された前記属性情報を描画データDB35に登録する。なお、キャンセルボタン1408が押下された場合、情報管理装置11のCPU32は、描画データの登録を中止する。そして、図6にステップS102に処理を戻す。
【0088】
描画データ登録処理(S105)が終了すると、情報管理装置11のCPU32は、ステップS106に処理を進める。
【0089】
また、描画データ一覧表示ボタン1302の押下を検知した場合(S102でNo且つS103でYes)、情報管理装置11のCPU32は、ステップS106に処理を進める。
【0090】
ステップS106では、情報管理装置11のCPU32は、描画データDB35に保存されている描画データと属性情報を読込み、ディスプレイ等の入出力装置31に対して描画データ一覧画面(図15)として表示する。
【0091】
図15は、描画データ一覧画面の一例を示す図である。
【0092】
描画データ一覧画面では、情報管理装置11のCPU32は、1501に示すように、描画データのファイル名及び属性情報を表示する。また、1504に示すように、一覧画面の各行に参照ボタンを配置し、参照ボタンが押下された場合には、描画データの内容を情報管理装置11のディスプレイ等の入出力装置31上に表示する。
【0093】
さらに、1505に示すように、一覧画面の各行に描画予約のチェックボックスを配置する。ユーザは、描画対象データの描画予約1505にチェックを入れることで、描画予約する描画データを選択することができる。
【0094】
また、1501に表示された描画データの夫々に対する(紐付けられた)事前描画の予定(実際に描画を行う対象のホワイトボード及び描画日時等の予定)が、描画データDB35に登録されている場合は、情報管理装置11のCPU32は、描画データDB35から予定情報を読込み、1502に示すように、一覧表(1501)の同じ行に表示する。
【0095】
事前の描画予定が無い描画データに対しては、情報管理装置11のCPU32は、1503の例のように、予定情報を表示しない。この場合、プルダウンメニュー1506〜1509により、描画データに対応する描画予定を設定することがきる。なお、1506〜1509を押下してもプルダウンメニューに何も表示されない場合は、会議情報DB36に会議予定データが存在しないことを示している。
【0096】
また、情報管理装置11のCPU32は、描画予定に対応する描画ステータスを1510に表示する。
【0097】
以下、図6のフローチャートの説明に戻る。
【0098】
次に、ステップS107において、情報管理装置11のCPU32は、描画データの選択を受け付ける。ユーザは、描画データ一覧画面(図15)の選択すべき描画対象データの描画予約1505にチェックを入れることで、描画データの選択することができる。
【0099】
また、ステップS108において、情報管理装置11のCPU32は、会議情報DB36に会議予定データが存在するか否かを判定する。
【0100】
図16は、会議室予約システム画面の一例を示す図である。会議予定は、会議情報DB36をSQL等のDB操作言語で直接編集登録してもよいし、不図示の登録画面から登録可能に構成してもよい。
【0101】
上記ステップS108において、会議情報DB36に会議予定データが存在する場合には、情報管理装置11のCPU32は、描画データと会議の紐付け処理(図10)を行う(S110)。
【0102】
一方、ステップS108において、会議情報DB36に会議予定データが存在しない場合には、情報管理装置11のCPU32は、会場予定登録(S109)の後に、描画データと会議の紐付け処理を行う(S110)。
【0103】
ここで、図10を参照して、上記ステップS110の描画データと会議の紐付け処理を詳細に説明する。
【0104】
図10は、図6のS110に示した描画データと会議予定の紐付け処理を詳細に示すフローチャートである。
【0105】
まず、情報管理装置11のCPU32は、ステップS11001において、会議情報DB36から設備名を取得する。即ち、会議情報DB36のレイアウト一例を示す図28の「設備名項目」に相当する値を取得する。
【0106】
次に、ステップS11002において、情報管理装置11のCPU32は、ステップS11001で取得した設備名を、図15の描画データ一覧の各描画データに対する描画先プルダウンメニュー1506の選択項目として設定し、描画データ一覧画面(図15)を再表示する。
【0107】
次に、ステップS11003において、情報管理装置11のCPU32は、ユーザによる描画先プルダウンメニュー1506の選択を検知した場合、S11004に処理を進める。
【0108】
一方、ステップS11003において、ユーザによる描画先プルダウンメニュー1506の選択を検知することなく描画データ一覧画面(図15)の終了を検知した場合には、そのまま図6のフローチャートに処理を戻す。なお、この場合、図示しないが図6のフローチャートの処理もそのまま終了し、待機画面として、ディスプレイ等の入出力装置31にメインメニュー(図12)を表示する。
【0109】
ステップS1104では、情報管理装置11のCPU32は、ステップS1103で選択された描画先を、描画データDB35の対応する描画データの描画先に保存する。即ち、描画データDB35のレイアウト例の図27の「描画先項目」に相当する値として保存する。
【0110】
次に、ステップS1105において、情報管理装置11のCPU32は、ステップS1103で選択された設備名をキーに、会議情報DB36を検索し、設備名に対応する予約者名を取得する。即ち、会議情報DB36のレイアウト例の図28の「予約者名項目」に相当する値を取得する。なお、ある設備名に対して予約者が複数存在する場合は、予約者名は複数取得される。
【0111】
次に、ステップS11006において、情報管理装置11のCPU32は、ステップS1105で取得した予約者名を、ユーザが描画先プルダウンメニュー1506を選択した描画データの予約者プルダウンメニュー1507の選択項目として設定し、描画データ一覧画面を再表示する。
【0112】
次に、ステップS11007において、情報管理装置11のCPU32は、ユーザによる予約者プルダウンメニュー1507の選択を検知した場合、S11008に処理を進める。
【0113】
一方、ステップS11007において、ユーザによる予約者プルダウンメニュー1507の選択を検知することなく描画データ一覧画面(図15)の終了を検知した場合には、そのまま図6のフローチャートに処理を戻す。なお、この場合、図示しないが図6のフローチャートの処理もそのまま終了し、待機画面として、ディスプレイ等の入出力装置31にメインメニュー(図12)を表示する。
【0114】
ステップS11008では、情報管理装置11のCPU32は、ステップS1103で選択された予約者を、描画データDB35の対応する描画データの予約者に保存する。即ち、描画データDB35のレイアウト例の図27の「予約者項目」に相当する値として保存する。
【0115】
次に、ステップS11009において、情報管理装置11のCPU32は、選択された設備名及び選択された予約者をキーに、会議情報DB36を検索し、設備名及び予約者名に対応する予約日を取得する。即ち、会議情報DB36のレイアウト例の図28の「予約日項目」に相当する値を取得する。なお、ある設備名及び予約者に対する予約日が複数存在する場合は、予約日は複数取得される。
【0116】
次に、ステップS11010において、情報管理装置11のCPU32は、ステップS11009で取得した予約日を、ユーザが予約者プルダウンメニュー1507を選択した描画データの予約日プルダウンメニュー1508の選択項目として設定し、描画データ一覧画面を再表示する。
【0117】
次に、ステップS11011において、情報管理装置11のCPU32は、ユーザによる予約日プルダウンメニュー1508の選択を検知した場合、S11012に処理を進める。
【0118】
一方、ステップS11011において、ユーザによる予約日プルダウンメニュー1508の選択を検知することなく描画データ一覧画面(図15)の終了を検知した場合には、そのまま図6のフローチャートに処理を戻す。なお、この場合、図示しないが図6のフローチャートの処理もそのまま終了し、待機画面として、ディスプレイ等の入出力装置31にメインメニュー(図12)を表示する。
【0119】
ステップS11012では、情報管理装置11のCPU32は、ステップS1111で選択された予約日を、描画データDB35の対応する描画データの予約日に保存する。即ち、描画データDB35のレイアウト例の図27の「描画日項目」に相当する値として保存する。
【0120】
次に、ステップS11013において、情報管理装置11のCPU32は、選択された設備名及び選択された予約者及び予約日をキーに、会議情報DB36を検索し、設備名及び予約者名及び予約日に対応する開始時刻を取得する。即ち、会議情報DB36のレイアウト例の図28の「開始時刻項目」に相当する値を取得する。なお、ある設備名及び予約者名及び予約日に対する開始時刻が複数存在する場合は、開始時刻は複数取得される。
【0121】
次に、ステップS11014において、情報管理装置11のCPU32は、ステップS1113で取得した開始時刻を、ユーザが予約日プルダウンメニュー1508を選択した描画データの時刻プルダウンメニュー1509の選択項目として設定し、描画データ一覧画面を再表示する。
【0122】
次に、ステップS11015において、情報管理装置11のCPU32は、ユーザによる時刻プルダウンメニュー1509の選択を検知した場合、S11016に処理を進める。
【0123】
一方、ステップS11015において、ユーザによる時刻プルダウンメニュー1509の選択を検知することなく描画データ一覧画面(図15)の終了を検知した場合には、そのまま図6のフローチャートに処理を戻す。なお、この場合、図示しないが図6のフローチャートの処理もそのまま終了し、待機画面として、ディスプレイ等の入出力装置31にメインメニュー(図12)を表示する。
【0124】
ステップS11016では、情報管理装置11のCPU32は、ステップS11015で選択された時刻を、描画データDB35の対応する描画データの描画時刻に保存する。即ち、描画データDB35のレイアウト例の図27の「描画時刻項目」に相当する値として保存する。
【0125】
次に、ステップS11017において、情報管理装置11のCPU32は、描画データDB35の対応する描画データの描画ステータスを"描画予約中"に設定する。即ち、描画データDB35のレイアウト例の図27の「ステータス項目」に相当する値として設定する。また、描画データ一覧画面の描画ステータス1510を"描画予約中"に設定し、描画一覧画面を再表示する。
【0126】
次に、ステップS11018において、情報管理装置11のCPU32は、ユーザによる描画予約の追加ボタン1511の押下を検知した場合、ステップS11019に処理を進める。
【0127】
S11019では、情報管理装置11のCPU32は、1つの描画データに対して、ユーザによる複数の描画予約の追加登録を可能にする為に、予約登録情報1502として、描画先プルダウンメニュー1506、予約者プルダウンメニュー1507、予約日プルダウンメニュー1508、時刻プルダウンメニュー1509、描画ステータス1510及び描画予約の追加ボタン1511を同じ行に追加し(不図示)、描画データ一覧画面を再表示する。そして、ステップS11002に処理を戻す。即ち、ユーザが描画予約を追加する場合は、S11002〜S11017を繰り返すこととなる。
【0128】
一方、ステップS11018において、ユーザによる描画予約の追加ボタン1511の押下を検知することなく描画データ一覧画面(図15)の終了を検知した場合には、そのまま図6のフローチャートに処理を戻す。
【0129】
以下、図6のフローチャートの説明に戻る。
【0130】
図10に示した描画データと会議の紐付け処理(S110)を終了すると、情報管理装置11のCPU32は、ステップS111に処理を進める。
【0131】
ステップS111では、情報管理装置11のCPU32は、描画データDB35の描画予定日時「描画日項目」、「描画時刻項目」とOS(オペレーションシステム)が管理する現時刻の日時情報とを比較し、会議予定時間となるまで待機する(S112)。
【0132】
例えば、図27に示す描画データDB35のレイアウト例の2行目では、「鈴木恵子」が作成した「スケジュール検討案」の描画データが、「2008年4月15日」(描画日項目)、「9時0分」(描画時刻項目)に、「802会議室」(描画先項目)のホワイトボードに描画する予約がされているので、OSの管理する現時刻が「2008年4月15日9時0分」になった場合に、描画予定時間になったと判定される。
【0133】
そして、S111において、会議予定時間となったと判定した場合には、情報管理装置11のCPU32は、ステップS113に処理を進める。
【0134】
ステップS113では、情報管理装置11のCPU32は、描画データDB35からS107で選択された描画データを取得し、ネットワーク10を介してホワイトボード1に送信する。
【0135】
ホワイトボード1では、ネットワーク接続部7を介して上記情報管理装置11から送信された描画データを受信したことを検知すると、操作部6のCPU610は、該受信した描画データを描画部3のRAM320に記憶させる。
【0136】
次にS114において、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、表示装置650に描画警告の表示(図17)を行う。
【0137】
図17は、警告表示の一例を示す図である。
【0138】
なお、会議室は無人の場合があるので、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、一定の時間(図17の例では30秒)後までに、描画確認の回答があった(中止ボタン171、又は、直ちに描画ボタン172が押下された)か判断し(S115)、処理を分岐する。
【0139】
そして、描画確認の回答があった場合(S115でYesの場合)には、ステップS116において、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、描画OK(押下されたのが直ちに描画ボタン172であった)か判断する。
【0140】
そして、描画OKでない(押下されたのが中止ボタン171であった)と判断した場合には(S116でNoの場合には)、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、描画がキャンセルされた旨をネットワーク接続部7を介して情報管理装置11に通知する。
【0141】
この通知を受けた情報管理装置11のCPU32は、ステップS117において、予約した描画予約がユーザからキャンセルされた旨の情報「キャンセル」を描画データDB35に書き込み(描画ステータス更新し)、本フローチャートの処理を終了する。
【0142】
一方、ステップS116において、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、描画OK(押下されたのが直ちに描画ボタン172であった)と判断した場合には(S116でYesの場合には)、ステップS118に処理を進める。
【0143】
また、ステップS115において、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、描画確認の回答がなかったと判断した場合には(S115でNoの場合には)、ステップS118に処理を進める。
【0144】
ステップS118では、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、白板210の消去指示を描画部3に送信する。当該消去指示を受けたホワイトボード1の描画部3は、消去装置340を用いて描画前に白板210上に描画された既存の文字・図形の消去を行う。なお、消去前に読取部4にて白板210上に描画された文字・図形の有無を確認し、無い場合は、消去装置340による消去を省略しても良い。
【0145】
次に、ステップS119において、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、上記描画部3のRAM320に記憶された描画データの描画指示を描画部3に送信する。当該描画指示を受けたホワイトボード1の描画部3は、上記描画部3のRAM320から上記描画データを取得し、描画装置350により白板210への描画を行う。
【0146】
なお、ステップS119の描画が終了すると、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、「描画完了」した旨をネットワーク接続部7を介して情報管理装置11に通知する。
【0147】
この通知を受けた情報管理装置11のCPU32は、ステップS120において、予約した描画が完了した旨の情報「描画完了」を描画データDB35に書き込み(描画ステータス更新し)、本フローチャートの処理を終了する。
【0148】
なお、「描画完了」等の描画が完了した事を表す情報の文字列や、「キャンセル」等の描画がキャンセルされた事を表す情報の文字列は、情報管理装置11のCPU32にロードされているプログラムに保持されていても構わないし、情報管理装置11の記憶装置34にパラメータファイルとして保持しておき、描画ステータスの更新時に都度、そのパラメータファイルを読込んでも構わない。なお、描画ステータスは、図27の「ステータス項目」に対応する。この描画ステータスの情報は、図15に示した描画データ一覧画面の描画ステータス1510にて確認可能である。
【0149】
なお、以上、図6に示した会議前描画処理(S100)は、ホワイトボード1からでも実行可能なものであり、その詳細は、上記情報管理装置11から実行する場合と同様であるので省略する。
【0150】
なお、図6では、情報管理装置11が描画データをホワイトボード1に送信する構成について説明した。しかし、情報管理装置11が描画データをホワイトボード1だけでなく、外部装置13にも送信するように構成してもよい。例えば、描画予約の際に、外部装置13(例えば、他のホワイトボード1、PC、ファクシミリ装置、携帯電話、印刷装置等)の送信先も設定しておき、該送信先にも描画データを送信するようにする。この構成の場合、情報管理装置11は、指定された送信先に応じて、送信プロトコルを変更するように構成する。
【0151】
以下、図7を参照して、図5のS200に示した描画データ保存処理について処理手順を説明する。
【0152】
ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、待機画面として、表示装置650にメインメニュー(図12)を表示し、ユーザによる操作を待機する。
【0153】
ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、ユーザによりメインメニュー(図12)の描画データ保存ボタン1202が押下されたことを検知すると、ステップS200の描画データ保存処理を開始する。以下、図7を用いて詳細に説明する。
【0154】
まず、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、ステップS201において、被描画部2に白板210のページ送りの指示を送信するとともに、ステップS202において、読取部4に白板210上の文字・図形の読取指示を送信する。当該ページ送り指示を受けた被描画部2は、白板210のページ送りを行う。
【0155】
また、上記読取指示を受けた読取部4は、白板210から文字・図形を読取る。さらに、読取部4のCPU410は、白板210から読取った文字・図形を描画データに変換する(S203)。さらに、読取部4のCPU410は、描画データの属性情報として読取った日時、ページ情報、描画データの保存期限等を、読取った描画データに付与し、読取部4のRAM420に保存する(S204)。なお、描画データの保存期限は、予め操作部6のROM660や読取部4のROM460等に記録させておき、それを使う構成でも、都度、保存時に操作部6からユーザに指定させる構成でも構わない。
【0156】
なお、本実施形態では、描画データの保存は、当該ホワイトボード1の情報保存部5に保存する場合と、ネットワーク10を介して情報管理装置11に保存する場合、及び、当該ホワイトボード1の情報保存部5と情報管理装置11の両方に保存するがある。これはユーザによりどれかが選択される(予め設定されていてもよい)。
【0157】
実際の選択は、ホワイトボード1の操作部6の操作盤640上に配置された保存ボタン、或いは操作部6の表示装置650(タッチパネル式のディスプレイ)上のボタンとして実装された保存ボタン(図18の181〜183)をユーザが押下する事により決定される。
【0158】
図18は、データの保存先を選択するボタンの例を示す図である。
【0159】
ステップS205において、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、表示装置650に保存先選択画面(図18)を表示させ、ユーザから入力される保存ボタン181,182,183の入力を判断する。
【0160】
上記ステップS205において、保存先選択画面(図18)の保存ボタン181が押下されたと判断した場合には、操作部6のCPU610は、ステップS206に処理を進める。
【0161】
ステップS206では、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、読取部4のRAM420に保存した描画データを情報保存部5に保存させる。なお、情報保存部5は、描画データDB35と同様のデータ構成となっている。
【0162】
次に、ステップS210において、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、情報保存部5内の保存期限切れの描画データの検索を行う。
【0163】
例えば、ホワイトボード1の操作部6のROM660に保存期限が30日と設定されていた場合、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、情報保存部5の作成日時に30日を加算した日時とOS等から取得した現在日時を比較し、現在日時より小さければ保存期限切れデータと判断する。
【0164】
上記ステップS210において、保存期限切れデータが無いと判断した場合には、操作部6のCPU610は、ステップS214に処理を進める。
【0165】
一方、上記ステップS210において、保存期限切れデータが有ると判断した場合には、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、ステップS211に処理を進める。
【0166】
ステップS211では、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、保存期限切れデータに対する作成者情報を情報保存部5から取得し、作成者情報が存在するか判断する。そして、作成者情報が存在すると判断した場合には、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、ステップS212において、作成者へ電子メールにより保存期限切れデータの送信を行う。これは、保存期限切れデータを削除する前に、作成者に対してバックアップを送る為である。なお、作成者の電子メールアドレスは、ホワイトボード1の操作部6内に記憶しておく構成であっても、外部の装置から取得する構成であってもよい。
【0167】
次に、ステップS213において、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、保存期限切れデータを情報保存部5から削除させ、ステップS214に処理を進める。
【0168】
なお、S210〜S213に示した保存期限切れ描画データの削除処理は、当該描画データ保存処理(S200)で実施する構成であっても、定時のバッチ処理にて、ホワイトボード1の操作部6のCPU610又は読取部4のCPU410が実施する構成であっても構わない。
【0169】
次に、ステップS214において、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、被描画部2に白板210のページ巻き戻し指示を送信する。当該ページ巻き戻し指示を受けた被描画部2は、白板210のページ巻き戻しを行う。
【0170】
次に、ステップS215において、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、描画データの保存が完了した旨のメッセージ(図19)を、読取部4のRAM420内の情報を基に表示装置650に表示し、本フローチャートの処理を終了する。
【0171】
図19は、描画データの保存が完了した旨のメッセージ画面の一例を示す図である。
【0172】
以下、図7のフローチャートの説明に戻る。
【0173】
上記ステップS205において、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、保存先選択画面(図18)の保存ボタン182が押下されたと判断した場合には、図示しないステップにおいて、読取部4のRAM420に保存した描画データ及び描画データの属性情報を情報管理装置11に送信し、描画データDB35に保存を指示する。この際、ホワイトボード1の操作部6のROM660に記録された設備名も送信するものとする。
【0174】
この描画データ等を受信した情報管理装置11のCPU32は、ステップS208において、会議情報の取得を行う。情報管理装置11のCPU32は、上記属性情報内の画像データを読取った日時および上記設備名を検索キーに会議情報DB36を検索し、会議情報として会議室名及び会議予約者等の会議の属性情報を取得する。
【0175】
次に、ステップS209において、情報管理装置11のCPU32は、上記描画データ及び描画データの属性情報及び会議情報を描画データDB35に記録する。
【0176】
なお、上記ステップS208にて会議情報の検索が出来なかった場合は、描画データ及び描画データの属性情報のみを描画データDB35に記録する。なお、記録した描画データ及び描画データの属性情報及び会議情報は、描画データ一覧画面(図15)にて確認可能である。
【0177】
次に、ステップS210において、情報管理装置11のCPU32は、描画データDB35内の保存期限切れの描画データの検索を行う。
【0178】
例えば、情報管理装置11の記憶装置34に保存期限が30日と設定されていた場合、情報管理装置11のCPU32は、描画データDB35の作成日時に30日を加算した日時とOS等から取得した現在日時を比較し、現在日時より小さければ保存期限切れデータと判断する。
【0179】
上記ステップS210において、保存期限切れデータが無いと判断した場合には、情報管理装置11のCPU32は、ステップS214に処理を進める。
【0180】
一方、上記ステップS210において、保存期限切れデータが有ると判断した場合には、情報管理装置11のCPU32は、ステップS211に処理を進める。
【0181】
ステップS211では、情報管理装置11のCPU32は、保存期限切れデータに対する作成者情報を描画データDB35から取得し、作成者情報が存在するか判断する。そして、作成者情報が存在すると判断した場合には、情報管理装置11のCPU32は、ステップS212において、作成者へ電子メールにより保存期限切れデータの送信を行う。これは、保存期限切れデータを削除する前に、作成者に対してバックアップを送る為である。なお、作成者の電子メールアドレスは、情報管理装置11の記憶装置34内に記憶しておく構成であっても、外部の装置から取得する構成であってもよい。
【0182】
次に、ステップS213において、情報管理装置11のCPU32は、保存期限切れデータを描画データDB35から削除し、図示しないステップにおいて、上記ホワイトボード1に、データの保存が完了した旨の通知を行う。
【0183】
この通知を受信したホワイトボード1の操作部6のCPU610は、ステップS214〜S215の処理を実行する。
【0184】
なお、S210〜S213に示した保存期限切れ描画データの削除処理は、当該描画データ保存処理(S200)で実施する構成であっても、定時のバッチ処理にて、情報管理装置11のCPU32が実施する構成であっても構わない。
【0185】
また、上記ステップS205において、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、保存先選択画面(図18)の保存ボタン183が押下されたと判断した場合には、ステップS207に処理を進める。
【0186】
ステップS207では、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、読取部4のRAM420に保存した描画データを情報保存部5に保存させる。さらに、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、図示しないステップにおいて、読取部4のRAM420に保存した描画データ及び描画データの属性情報を情報管理装置11に送信し、描画データDB35に保存を指示する。この際、ホワイトボード1の操作部6のROM660に記録された設備名も送信するものとする。
【0187】
そして、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、S210〜S215の処理を実行する。
【0188】
また、上記ホワイトボード1から描画データの保存指示を受けた情報管理装置11のCPU32は、ステップS208〜S213の処理を実行する。
【0189】
また、上記ステップS205において、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、保存先選択画面(図18)のキャンセルボタン184が押下されたと判断した場合には、図示しないが図7のフローチャートの処理をそのまま終了し、待機画面として、表示装置650にメインメニュー(図12)を表示する。
【0190】
なお、以上、図7に示した描画データ保存処理(S200)は、情報管理装置11からでも実行可能なものである。この場合、描画データ保存対象のホワイトボードを指定するものとする。なお、この処理の詳細は、上記ホワイトボード1から実行する場合と同様であるので省略する。
【0191】
以下、図8を参照して、図5のS300に示した描画データ再現処理の処理手順を説明する。
【0192】
ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、待機画面として、表示装置650にメインメニュー(図12)を表示し、ユーザによる操作を待機する。ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、ユーザによりメインメニュー(図12)の描画データ再現ボタン1203が押下されたことを検知すると、ステップS300の描画データ再現処理を開始する。
【0193】
また、同様に、情報管理装置11のCPU32も、待機画面として、ディスプレイ等の入出力装置31にメインメニュー(図12)を表示し、ユーザによる操作を待機する。そして、情報管理装置11のCPU32は、ユーザによりメインメニュー(図12)の描画データ再現ボタン1203が押下されたことを検知すると、ステップS300の描画データ再現処理を開始する。
【0194】
ここでは、ホワイトボード1から処理を実行する場合について説明する。なお、情報管理装置11からの処理を実行する場合も同様であるので説明は省略する。
【0195】
まず、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、ステップS301において、描画する対象データ分類の選択画面(図20)を表示装置650に表示する。描画する対象データの分類は、ホワイトボード1自体の情報保存部5に保存されている描画データ、情報管理装置11の描画データDB35に保存されているデータの2分類である。
【0196】
次に、ステップS302において、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、描画する対象データ分類の選択画面(図20)を介して、ユーザからどちらの分類のデータを描画するかの選択を受付ける。
【0197】
図20は、描画する対象データ分類の選択画面の一例を示す図である。
【0198】
ユーザによる描画する対象データ分類の選択処理は、対象データ分類の選択画面のボタン201,202を押下することによって行われる。
【0199】
上記ステップS302において、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、情報保存部5に保存されているデータの描画ボタン201の押下を検知したと判断した場合には、S303〜S305の処理を実行する。
【0200】
また、上記ステップS302において、情報管理装置11に保存されているデータの描画ボタン202の押下を検知したと判断した場合には、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、S306〜S308の処理を実行する。
【0201】
また、上記ステップS302において、キャンセルボタン203の押下を検知したと判断した場合には、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、本フローチャートの処理を終了し、待機画面として、表示装置650にメインメニュー(図12)を表示する。
【0202】
ステップS303では、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、情報保存部5に保存された描画データ(属性情報を含む)の一覧を読込み、表示装置650に対して描画データ選択画面(図21)として表示する。
【0203】
図21は、描画データ選択画面の一例を示す図である。
【0204】
次にS304において、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、描画データ選択画面(図21)を介してユーザの描画データの選択を受付ける。ユーザは描画データ選択画面(図21)のメッセージに従って、操作盤640を操作し、描画対象チェック222にチェックを入れる事で描画データの選択を行う。
【0205】
次に、ステップS305において、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、ユーザによる図21の参照ボタン221の押下を検知した場合、押下検知した参照ボタン221に対応する描画データを情報保存部5から読み込み、表示装置650にプレビュー表示する。
【0206】
また、ステップS306において、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、ネットワーク10を介して情報管理装置11から情報管理装置11に保存された描画データの一覧(属性情報を含む)を取得し、表示装置650に描画データ選択画面(図21)として表示する。
【0207】
次にS307において、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、描画データ選択画面(図21)を介してユーザの描画データの選択を受付ける。
【0208】
次に、ステップS308において、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、ユーザによる図21の参照ボタン221の押下を検知した場合、押下検知した参照ボタン221に対応する描画データをネットワーク10を介して情報管理装置11から取得し、表示装置650にプレビュー表示する。
【0209】
次に、ステップS309において、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、ユーザによる描画データ選択画面(図21)の描画ボタン223の押下を検知した場合は、ステップS310に処理を進める。
【0210】
ステップS310では、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、ネットワーク10を介して情報管理装置11の会議情報DB36から会議室情報を取得し、描画先ホワイトボードの一覧(描画先選択画面(図22))として表示装置650に表示する。
【0211】
図22は、描画先ホワイトボードの一覧を表示する描画先選択画面の一例を示す図である。
【0212】
次にS311において、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、描画先選択画面(図22)を介してユーザの描画先の選択を受付ける。ユーザは描画先選択画面(図22)のメッセージに従って、操作盤640を操作し、描画先チェック231にチェックを入れ、描画ボタン232を押下する事で描画先を選択を行う。
【0213】
そして、ユーザによる図22の描画ボタン232の押下を検知した場合、ステップS313において、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、S304又はS307で選択された描画データの属性情報と、S311で選択された描画先情報を用いて、確認画面(図23)を表示装置650に表示する。そして、確認ボタン241の押下を判断する。
【0214】
図23は、確認画面の一例を示す図である。
【0215】
上記ステップS312において、確認ボタン241の押下を検知した場合、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、ステップS313以降に処理を進める。
【0216】
一方、上記ステップS312において、確認ボタン241の押下を検知しなかった場合、即ち、中止ボタン242の押下を検知した場合、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、本フローチャートの処理を終了し、待機画面として、表示装置650にメインメニュー(図12)を表示する。
【0217】
ステップS313では、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、S304で選択された描画データを情報保存部5から取得し、又は、S304で選択された描画データをネットワーク10を介して情報管理装置11の描画データDB35から取得し、描画部3のRAM320に記憶させる。
【0218】
次に、ステップS314において、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、被描画部2に白板210のページ送りの指示を送信するとともに、読取部4に白板210上の文字・図形の読取指示を送信する。上記ページ送り指示を受けた被描画部2は、白板210のページ送りを行う。また、上記読取指示を受けた読取部4は、白板210から文字・図形を読取り、該読取った文字・図形を描画データに変換してRAM420に格納する。
【0219】
次に、ステップS315において、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、読取部4による読取結果に基づいて、文字・図形が白板210に描かれているか否かを判断する。
【0220】
そして、文字・図形が白板210に描かれていると判断した場合には、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、ステップS316において、表示装置650に警告メッセージ(図17)を表示する。
【0221】
一方、上記ステップS315において、文字・図形が白板210に描かれていないと判断した場合には、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、S321に処理を進める。
【0222】
以下、ステップS316〜S321の処理は、図6に示したS114〜S119と同様である。
【0223】
ステップS317において、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、一定の時間(図17の例では30秒)後までに、描画確認の回答があった(中止ボタン171、又は、直ちに描画ボタン172が押下された)か判断し、処理を分岐する。
【0224】
そして、描画確認の回答があった場合(S317でYesの場合)には、ステップS318において、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、描画OK(押下されたのが直ちに描画ボタン172であった)か判断する。
【0225】
そして、描画OKでない(押下されたのが中止ボタン171であった)と判断した場合には(S318でNoの場合には)、ステップS320において、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、表示装置650に警告表示として描画が失敗した旨のメッセージ(不図示)を表示して、本フローチャートの処理を終了し、待機画面として、表示装置650にメインメニュー(図12)を表示する。
【0226】
一方、上記ステップS318において、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、描画OK(押下されたのが直ちに描画ボタン172であった)と判断した場合には(S318でYesの場合には)、ステップS319に処理を進める。
【0227】
また、ステップS317において、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、描画確認の回答がなかったと判断した場合には(S317でNoの場合には)、ステップS319に処理を進める。
【0228】
ステップS319では、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、白板210の消去指示を描画部3に送信する(ページ消去)。当該消去指示を受けたホワイトボード1の描画部3は、消去装置340を用いて描画前に白板210上に描画された既存の文字・図形の消去を行う。
【0229】
次に、ステップS321において、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、上記S313で描画部3のRAM320に記憶された描画データの描画指示を描画部3に送信する。当該描画指示を受けたホワイトボード1の描画部3は、上記描画部3のRAM320から上記描画データを取得し、描画装置350により白板210への描画を行い、描画結果を操作部6のCPU610に通知する。
【0230】
次に、ステップS321の描画が終了すると、ステップS322において、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、表示装置650に描画が成功したかどうか(描画結果)のメッセージ(不図示)を表示する。なお、こここで、描画が失敗していた場合には、ユーザはホワイトボード1の操作部6から再描画を指示可能である。
【0231】
以下、図9を参照して、図5のS400に示した描画データ送信処理の処理手順を説明する。
【0232】
ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、待機画面として、表示装置650にメインメニュー(図12)を表示し、ユーザによる操作を待機する。ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、ユーザによりメインメニュー(図12)の描画データ送信ボタン1204が押下されたことを検知すると、ステップS400の描画データ送信処理を開始する。
【0233】
まず、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、ステップS401において、送信対象データ分類の選択を促す送信対象選択メッセージを送信対象選択画面(図24)として表示装置650に表示する。
【0234】
図24は、送信対象選択画面の一例を示す図である。
【0235】
次に、ステップS402において、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、送信対象選択画面(図24)からの入力を判断し、処理を分岐する。そして、このホワイトボードの白板210上のデータ(文字・図形)を送信するボタン251の押下を検知したと判断した場合には、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、ステップS403以降の処理を行う。
【0236】
また、このホワイトボードの情報保存部5に登録してある(保存済みの)描画データを送信するボタン252の押下を検知したと判断した場合には、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、ステップS407以降の処理を行う。
【0237】
また、情報管理装置11に登録してある(保管されている)描画データを送信するボタン253の押下を検知したと判断した場合には、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、ステップS415以降の処理を行う。
【0238】
また、キャンセルボタン254の押下を検知したと判断した場合には、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、本フローチャートの処理を終了し、待機画面として、表示装置650にメインメニュー(図12)を表示する。
【0239】
ステップS403では、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、被描画部2に白板210のページ送りの指示を送信するとともに、ステップS404において、読取部4に白板210上の文字・図形の読取指示を送信する。当該ページ送り指示を受けた被描画部2は、白板210のページ送りを行う。
【0240】
また、上記読取指示を受けた読取部4は、白板210から文字・図形を読取る。さらに、読取部4のCPU410は、白板210から読取った文字・図形を描画データに変換し、描画データの属性情報として読取った日時、ページ情報、描画データの保存期限等を、読取った描画データに付与し、読取部4のRAM420に保存する(S405)。なお、描画データの保存期限は、予め操作部6のROM660や読取部4のROM460等に記録させておき、それを使う構成でも、都度、保存時に操作部6からユーザに指定させる構成でも構わない。
【0241】
次に、ステップS406において、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、被描画部2に白板210のページ巻き戻し指示を送信し、ステップS415に処理を進める。なお、前記ページ巻き戻し指示を受けた被描画部2は、巻取り装置220により白板210のページ巻き戻しを行う。
【0242】
また、ステップS407において、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、情報保存部5から描画データの一覧を取得し、表示装置650に対して送信データ選択画面(図25)を表示する。
【0243】
図25は、送信データ選択画面の一例を示す図である。
【0244】
次に、ステップS408において、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、送信データ選択画面(図25)を介して、ユーザからの送信用の描画データの選択を受け付ける。ユーザは、送信データ選択画面(図25)の選択すべき描画データの送信対象262にチェックを入れることで、送信する描画データを選択することができる。
【0245】
次に、ステップS409において、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、ユーザによる送信データ選択画面(図25)の参照ボタン261の押下を検知した場合、押下検知した参照ボタン261に対応する描画データを情報保存部5から読み込み、表示装置650にプレビュー表示する。
【0246】
なお、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、ユーザによる送信データ選択画面(図25)の送信ボタン263の押下を検知した場合、ステップS415へ処理を進める。
【0247】
また、ステップS411において、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、ネットワーク10を介して情報管理装置11の描画データDB35から描画データの一覧を取得し、表示装置650に対して送信データ選択画面(図25)を表示する。
【0248】
次に、ステップS412において、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、送信データ選択画面(図25)を介して、ユーザからの送信用の描画データの選択を受け付ける。
【0249】
次に、ステップS409において、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、ユーザによる送信データ選択画面(図25)の参照ボタン261の押下を検知した場合、押下検知した参照ボタン261に対応する描画データをネットワーク10を介して情報管理装置11の描画データDB35から取得し、表示装置650にプレビュー表示する。
【0250】
なお、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、ユーザによる送信データ選択画面(図25)の送信ボタン263の押下を検知した場合、ステップS415へ処理を進める。
【0251】
次に、ステップS415では、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、ネットワーク10を介して情報管理装置11の会議情報DB36から、当該時刻の当該会議室の予約者を検索して取得し、送信先一覧画面(図26)を表示装置650に表示する。この際、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、送信先一覧画面(図26)の会議室予約者272に前記取得した会議室予約者のデータがセットされる。
【0252】
図26は、送信先一覧画面の一例を示す図である。
【0253】
次に、ステップS416において、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、送信先一覧画面(図26)を介して、ユーザからの送信先登録を受け付ける。
【0254】
図26に例示したように、ユーザによるメールアドレスの直接入力や、アドレス帳システムからの検索による送信先の指定を行えるようにしても構わない。なお、アドレス帳システムは、一般に普及している電子メールシステムの一機能として提供されているメールアドレスを一覧管理するシステムである。
【0255】
以下、図11を参照して、上記ステップS416に示した送信先登録受付処理を詳細に説明する。
【0256】
まず、ステップS41601において、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、会議室予約者設定ボタン271の押下を検知した場合、S41602において、会議室予約者272にデータが有るかチェックする。そして、会議室予約者272のデータがないと判断した場合には、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、ステップS41613に処理を進める。
【0257】
一方、S41602において、会議室予約者272のデータが有ると判断した場合には、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、ステップS41603に処理を進める。
【0258】
ステップS41603では、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、会議室予約者272にセットされているデータを送信先一覧277に追加するようにRAM620にセットし、ステップS41604において、送信先一覧画面(図26)を再表示する。
【0259】
一方、ステップS41601において、会議室予約者設定ボタン271の押下を検知しない場合、ステップS41605に処理を進める。
【0260】
ステップS41605において、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、直接入力設定ボタン273の押下を検知した場合、S41606において、直接入力274にデータが入力されているかチェックする。そして、直接入力274にデータが入力されていないと判断した場合には、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、ステップS41613に処理を進める。
【0261】
一方、S41606において、直接入力274にデータが入力されていると判断した場合には、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、ステップS41607に処理を進める。
【0262】
ステップS41607では、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、直接入力274に入力されているデータを送信先一覧277に追加するようにRAM620にセットし、ステップS41608において、送信先一覧画面(図26)を再表示する。
【0263】
一方、ステップS41605において、直接入力設定ボタン273の押下を検知しない場合、ステップS41609に処理を進める。
【0264】
ステップS41609において、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、アドレス帳検索設定ボタン275の押下を検知した場合、S41610において、アドレス帳検索プルダウンメニュー276が選択済みかチェックする。そして、アドレス帳検索プルダウンメニュー276が選択済みでないと判断した場合には、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、ステップS41613に処理を進める。
【0265】
一方、S41610において、アドレス帳検索プルダウンメニュー276が選択済みであると判断した場合には、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、ステップS41611に処理を進める。
【0266】
ステップS41611では、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、アドレス帳検索プルダウンメニュー276で選択されているデータを送信先一覧277に追加するようにRAM620にセットし、ステップS41612において、送信先一覧画面(図26)を再表示する。
【0267】
一方、ステップS41609において、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、アドレス帳検索設定ボタン275の押下を検知しない場合、ステップS41613に処理を進める。
【0268】
ステップS41613では、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、キャンセルボタン280の押下を検知した場合、本フローチャートの処理を終了し、そのまま図9のフローチャートに処理を戻す。なお、この場合、図示しないが図9のフローチャートの処理もそのまま終了し、待機画面として、表示装置650にメインメニュー(図12)を表示する。
【0269】
一方、ステップS41613において、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、キャンセルボタン280の押下を検知しない場合、ステップS41614に処理を進める。
【0270】
ステップS41614において、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、送信ボタン279の押下を検知しない場合、再度、S41601〜S41614の処理を繰り返す。
【0271】
一方、上記ステップS41614において、送信ボタン279の押下を検知した場合、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、本フローチャートの処理を終了し、そのまま図9のフローチャートに処理を戻す。
【0272】
なお、図11には示していないが、設定した送信先一覧277は、削除ボタン278にて削除することも可能である。
【0273】
以下、図9のフローチャートに説明を戻す。
【0274】
ステップS416の送信先登録受付処理(図11)が終了すると、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、ステップS417に処理を進める。
【0275】
ステップS417では、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、送信処理を行う。
【0276】
なお、ステップS417の送信処理では、ホワイトボード1の操作部6のCPU610は、ステップS402にて白板210上のデータの送信が選択されていた場合は、RAM420内のデータを読取り、ステップS416にてユーザから設定されたメールアドレス(図26の送信先一覧277に設定されたメールアドレス)にネットワーク10を通じて送信する。
【0277】
また、ステップS402にて情報保存部5内のデータの送信が選択されていた場合は、情報保存部5よりデータを読取り、ステップS416にてユーザから設定されたメールアドレスにネットワーク10を通じて送信する。
【0278】
また、ステップS402にて情報管理装置11上のデータの送信が選択されていた場合は、ネットワーク10を介して情報管理装置11の描画データDB35よりデータを読取り、ステップS416にてユーザから設定されたメールアドレスにネットワーク10を通じて送信する。
【0279】
なお、上記ステップS417の送信では、一般的に電子メールの送信に普及しているSMTPプロトコル等を利用する。その電子メールの送信の結果、取得される送信結果を、送信状態の表示として、ホワイトボード1の操作部6のCPU610が表示装置650に表示する。その後、本フローチャートの処理を終了し、待機画面として、表示装置650にメインメニュー(図12)を表示する。
【0280】
なお、以上、図9に示した描画データ送信処理(S400)は、情報管理装置11からでも実行可能なものである。この場合、白板210上のデータを送信する際には、送信元のあるホワイトボード1を選択して行うものとする。なお、この処理の詳細は、上記ホワイトボード1から実行する場合と同様であるので省略する。
【0281】
なお、図9では、送付先として電子メールアドレスを登録し、該登録された送付先に電子メールを用いて描画データを送信する構成について説明した。しかし、送付先として外部装置(例えば、他のホワイトボード1、PC、ファクシミリ装置、携帯電話、印刷装置等)を指定し、該指定された外部装置に描画データを送信するようにしてもよい。この場合、指定された送信先に応じて、送信プロトコルを変更するように構成する。
【0282】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0283】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0284】
以上示したように、本実施形態によれば、ホワイトボード1が設置された会議室の使用予定日時に対応させて(紐付けて)当該ホワイトボード1へ描画を希望する描画データを情報管理装置11等に記憶しておくことによって、当該予定日時にホワイトボードへ自動で描画することができる。このため、ユーザのスケジュールの都合によって、会議準備を行うことができ、業務の効率化を図ることができる。
【0285】
即ち、従来のように、会議のアジェンダや検討事項、前回の会議のまとめ等を、会議の前に参加者がマーカー等を用いてホワイトボードに手書きするといった煩雑で非効率的な作業を回避することができ、会議の効率化・準備時間の短縮の為に、会議の事前準備を効率よく行うことが可能となる。
【0286】
以下、図29に示すメモリマップを参照して本実施形態のホワイトボード1,情報管理装置11,PC12,外部装置13として、コンピュータを機能させるためのプログラムを記録した記録媒体の構成について説明する。
【0287】
図29は、本実施形態のホワイトボード1,情報管理装置11,PC12,外部装置13として、コンピュータを機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体(記憶媒体)のメモリマップを説明する図である。
【0288】
なお、特に図示しないが、記録媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0289】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、インストールするプログラムやデータが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0290】
本実施形態における図6,図7,図8,図9,図10,図11に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記録媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記録媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0291】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0292】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0293】
プログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0294】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0295】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0296】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0297】
さらに、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0298】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【0299】
【図1】本発明の一実施形態に係るホワイトボードを含む会議システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係るホワイトボードのハードウェア構成を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係る情報管理装置のハードウェア構成を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係るPCのハードウェア構成を示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係る基本的な処理フローを示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態の会議前描画処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態の描画データ保存処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態の描画データ再現処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施形態の描画データ送信処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施形態の描画データと会議の紐付け処理の詳細を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施形態の送信先登録受付処理の詳細を示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施形態の初期画面の一例を示す図である。
【図13】本発明の実施形態の事前描画メニュー画面の一例を示す図である。
【図14】本発明の実施形態の描画データ登録画面の一例を示す図である。
【図15】本発明の実施形態の描画データ一覧画面の一例を示す図である。
【図16】本発明の実施形態の会議予約画面の一例を示す図である。
【図17】本発明の実施形態の警告メッセージ画面の一例を示す図である。
【図18】本発明の実施形態の保存対象選択画面の一例を示す図である。
【図19】本発明の実施形態の保存確認画面の一例を示す図である。
【図20】本発明の実施形態の描画対象選択画面の一例を示す図である。
【図21】本発明の実施形態の描画データ選択画面の一例を示す図である。
【図22】本発明の実施形態の描画先選択画面の一例を示す図である。
【図23】本発明の実施形態の描画確認画面の一例を示す図である。
【図24】本発明の実施形態の送信対象選択画面の一例を示す図である。
【図25】本発明の実施形態の送信データ選択画面の一例を示す図である。
【図26】本発明の実施形態の送信先一覧画面の一例を示す図である。
【図27】本発明の実施形態の描画データDBのデータ構成の一例を示す図である。
【図28】本発明の実施形態の会議情報DBのデータ構成の一例を示す図である。
【図29】本実施形態のホワイトボードシステムとして、コンピュータを機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体(記憶媒体)のメモリマップを説明する図である。
【符号の説明】
【0300】
1 ホワイトボード装置
2 被描画部
3 描画部
4 読取部
5 情報保存部
6 操作部
7 ネットワーク接続部
8 電源装置
9 システムバス
10 ネットワーク
11 情報管理装置
12 PC
13 外部装置
31 入出力装置
32 CPU
33 RAM
34 記憶装置
35 描画データDB
36 会議情報DB
37 ネットワーク接続装置
38 電源装置
39 システムバス
41 入出力装置
42 CPU
43 RAM
44 記憶装置
45 ネットワーク接続装置
46 電源装置
47 システムバス
210 白板
220 巻取り装置
230 コントローラ
240 CPU
250 RAM
260 ROM
310 CPU
320 RAM
330 コントローラ
340 消去装置
350 描画装置
360 ROM
410 CPU
420 RAM
430 コントローラ
440 読取装置
450 コピー装置
460 ROM
610 CPU
620 RAM
630 コントローラ
640 操作盤
650 表示装置
660 ROM
710 I/Fボード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが描画を行うための被描画部を備えたホワイトボード装置、及び前記ホワイトボード装置へ描画するための描画データを記憶管理する情報処理装置が、ネットワークを介して接続されたホワイトボードシステムであって、
前記ホワイトボード装置は、
前記情報処理装置から描画データを受信するホワイトボード受信手段と、
前記ホワイトボード受信手段によって受信した描画データを前記被描画部へ描画する描画手段と、
前記情報処理装置は、
前記ホワイトボード装置が設置された会議室の使用予定日時を含む予約情報を記憶管理する会議室情報記憶手段と、
前記会議室情報記憶手段に記憶された予約情報に含まれる使用予定日時に紐付けて描画データを記憶する描画情報記憶手段と、
描画情報記憶手段に記憶された描画データを前記ホワイトボード装置へ送信する情報処理装置送信手段と、
前記描画情報記憶手段に記憶された描画データに紐付けられた使用予定日時になった際、前記使用日時に紐付けられた描画データを前記情報処理装置送信手段によって送信する情報処理装置制御手段と、
を備えることを特徴とするホワイトボードシステム。
【請求項2】
前記ホワイトボード装置は、
前記被描画部に描画された描画情報を読取る読取手段と、
前記読取手段によって読取った描画情報に基づいて形成した描画データを前記情報処理装置へ送信するホワイトボード送信手段と、
を更に備え、
前記情報処理装置は、
前記ホワイトボード送信手段から描画データを受信する情報処理装置受信手段を更に備え、
前記描画情報記憶手段は、前記情報処理装置受信手段によって受信した描画データを記憶することを特徴とする請求項1に記載のホワイトボードシステム。
【請求項3】
前記情報処理装置は、ユーザからの操作入力に従って、前記描画情報記憶手段に記憶される描画データと前記会議室情報記憶手段に記憶された予約情報の使用予定日時とを紐付ける描画予約手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のホワイトボードシステム。
【請求項4】
前記ホワイトボード装置は、前記ホワイトボード受信手段によって描画データを受信した場合、前記受信した描画データを前記被描画部へ描画することを示す予告情報をホワイトボード操作手段に表示する予告手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のホワイトボードシステム。
【請求項5】
前記ホワイトボード装置は、前記被描画部へ描画された描画情報を消去する消去手段を更に備え、
前記予告手段は、前記ホワイトボード操作手段に予告情報が表示されてから所定時間後に前記消去手段によって前記被描画部に描画された描画情報を消去させることを特徴とする請求項4に記載のホワイトボードシステム。
【請求項6】
前記情報処理装置は、描画データを生成可能な外部装置と前記ネットワークを介して接続され、
前記情報処理装置受信手段は、前記外部装置から描画データを受信することを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載のホワイトボードシステム。
【請求項7】
前記情報処理装置送信手段は、前記外部装置へ描画データを送信することを特徴とする請求項6に記載のホワイトボードシステム。
【請求項8】
前記外部装置は、少なくとも1以上のホワイトボード装置から成り、
前記少なくとも1以上のホワイトボード装置が夫々会議室に設置されている場合、前記会議室毎に予約情報を前記会議室情報記憶手段に記憶することを特徴とする請求項6又は7に記載のホワイトボードシステム。
【請求項9】
前記外部装置は、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ装置、携帯電話、或いは、印刷装置であることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載のホワイトボードシステム。
【請求項10】
前記ホワイトボード装置は、前記読取手段によって読取った描画データ、及び前記ホワイトボード受信手段によって受信した描画データを記憶する情報保存手段を更に備え、
前記ホワイトボード操作手段は、前記情報保存手段に記憶された描画データを前記被描画部へ描画する指示を入力可能なことを特徴とする請求項4乃至9のいずれか1項に記載のホワイトボードシステム。
【請求項11】
前記ホワイトボード操作手段は、前記読取手段で読取った描画情報に基づいて生成された描画データを前記情報保存手段あるいは前記描画情報記憶手段の少なくとも一方に記憶する指示を入力可能なことを特徴とする請求項4乃至10のいずれか1項に記載のホワイトボードシステム。
【請求項12】
前記ホワイトボード操作手段は、前記情報保存手段又は前記描画情報記憶手段に記憶された描画データを前記被描画部へ描画する指示を入力可能なことを特徴とする請求項4乃至11のいずれか1項に記載のホワイトボードシステム。
【請求項13】
前記ホワイトボード送信手段は、前記情報保存部に記憶された描画データを電子メール送信することを特徴とする請求項10乃至請求項12のいずれか1項に記載のホワイトボードシステム。
【請求項14】
前記予約情報は、予約を行った予約者、及び会議に出席する出席者が所有する電子メールアドレスを含んで構成され、
前記ホワイトボード送信手段は、前記情報保存部に記憶された描画データを、前記会議室情報記憶部に記憶された前記予約情報に含まれる電子メールアドレスに対して電子メール送信することを特徴とする請求項13に記載のホワイトボードシステム。
【請求項15】
ユーザが描画を行うための被描画部を備えたホワイトボード装置、及び前記ホワイトボード装置へ描画するための描画データを記憶管理する情報処理装置が、ネットワークを介して接続されたホワイトボードシステムの制御方法であって、
前記情報処理装置の会議室情報登録手段が、前記ホワイトボード装置が設置された会議室の使用予定日時を含む予約情報を会議室情報記憶手段に記憶管理する会議室情報登録ステップと、
前記情報処理装置の描画情報登録手段が、前記会議室情報記憶手段に記憶された予約情報に含まれる使用予定日時に紐付けて描画データを描画情報記憶手段に記憶する描画情報登録ステップと、
前記情報処理装置の情報処理装置送信手段が、前記描画情報記憶手段に記憶された描画データに紐付けられた使用予定日時になった際、前記使用日時に紐付けられた描画データを前記ホワイトボード装置に送信する情報処理装置送信ステップと、
前記ホワイトボード装置のホワイトボード受信手段が、前記情報処理装置から描画データを受信するホワイトボード受信ステップと、
前記ホワイトボード装置の描画手段が、前記ホワイトボード受信ステップで受信した描画データを前記被描画部へ描画する描画ステップと、
を備えることを特徴とするホワイトボードシステムの制御方法。
【請求項16】
請求項15に記載されたホワイトボードシステムの制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項17】
請求項16に記載されたプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【公開番号】特開2010−28389(P2010−28389A)
【公開日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−186370(P2008−186370)
【出願日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【出願人】(592135203)キヤノンITソリューションズ株式会社 (528)
【Fターム(参考)】