説明

ボトルフィーダ及びボトル払出装置ならびに薬品類払出システム

【課題】ボトル整列保持部のスリム化および簡素化を図ると共に、排出機構もコンパクト且つ簡素にする。
【解決手段】板枠11の対向端部11a,11bの間に傾斜路12を形成し、そこにボトル20の縊れを遊挿してボトル20を吊下状態で整列させ、板枠11の排出側端部にモータ13を付設し、モータ13の回転出力軸に排出部材14を連結し、排出部材14の半円筒状部14aを傾斜路12の排出側端部に配し、常態では半円筒状部14aを排出側にしてその内凹部14bにて傾斜路12の中の先頭ボトルを受け止め、作動時には、モータ13の回転駆動によって半円筒状部14aが先頭ボトルを周回することにより、先頭ボトルを内凹部14bから解放して傾斜路12から排出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、病院薬局等における調剤業務を支援するためのボトルフィーダ,これを多数保持するボトル払出装置,及び異種装置を並設した薬品類払出システムに関し、詳しくは、ボトルを整列吊下しておき端から順に排出するボトルフィーダ,ボトルを自動で払い出すボトル払出装置,及びボトルをボトル払出装置から自動で払い出したりボトル等の薬品類を薬品類収納装置から半自動で払い出したりする薬品類払出システムに関する。
【0002】
この発明は、液剤や,輸液,生理食塩水,蒸留水などを収容密封したボトル(瓶状容器)を取扱対象として処方に応じた自動排出・自動払出を行うのに好適なものであるが、特に縊れのあるボトルを取り扱うようになっており、ボトルの整列保持に関し、ボトルの縊れを利用してボトルを吊り下げるようになっている。縊れは栓や蓋をボトル本体に装着した状態で存在していれば良い。また、本明細書における薬品類は、ボトル入りのものに限定される訳でなく、PTP包装された薬剤や、アンプル・バイアル・造影剤等の容器入り注射薬、箱・チューブ等の容器に収容された錠剤・散剤・軟膏・目薬等の医薬品、その他の補助薬品等も、整列収納可能・不可能や落下排出可能・不可能に拘わらず、該当する。
【背景技術】
【0003】
収納対象を薬品類に限らなければ、分別保管機能の付いた収納庫の典型例として、収納部が多数の区画室に区切られて各々の区画室に扉が着いている汎用のロッカーや設備用物品台などが挙げられる。
収納対象が薬品類の場合、アンプル剤等の薬品をカセットに整列収納しておきワンタッチで出し入れできるようになった薬品収納装置が知られている(例えば特許文献1参照)。これは、出し入れ対象のカセット位置をLED等で案内表示し、薬品類の取出は人手で摘んで行うようになっている。
【0004】
また、散薬を収納した瓶を光らせることにより取出対象位置の案内表示を行うようになった薬品棚も知られている(例えば特許文献2参照)。
さらに、そのような位置案内表示が要らないほど大きく扉や引出箱を開けるようになった薬品類収納装置も知られている(例えば特許文献3参照)。これは、分別保管中の薬品類の選択に加えて開動作まで自動で行うので、所望の薬品類の在処が一目瞭然になると同時にその薬品類を取り出せる状態になるため、好評を博している。
【0005】
収納に加えて自動払出も考慮すると、カセットの前端に半円筒の可動蓋を設け、これを軸回転させることにより、薬品類の排出を自動で行えるようになった薬品払出装置も、実現されている(例えば特許文献4参照)。これには、カセットの薬品類排出口から収納薬品類を取り出して所定の位置に搬送する払出搬送機構が組み込まれている。
さらに、カセットから排出された薬剤を水平移動させる薬剤搬送装置と、薬剤を落下させて収集する落下案内部材と、収集薬剤の投入位置へ搬器を移送する搬器搬送装置を備えた薬剤払出装置も開発されている(例えば特許文献5参照)。
【0006】
また、各種の注射薬を水平なカセットに整列収納しておき、ゲートを開閉することによりカセットから注射薬を排出させ、排出された注射薬をシュータにて落下させることにより排出口に導く注射薬調剤機も開発されている(例えば特許文献6参照)。この調剤機では、輸液ボトルもアンプルやバイアルと同じくカセットに整列収納される。
このようなカセットや払出装置により、各種のボトル・薬剤・薬品類を整列収納しておき所望のものを自動で排出させ更に収集して払い出せるようになっている。
【0007】
【特許文献1】特開2001−198194号公報 (図5、図11)
【特許文献2】特開2004−148036号公報 (第1頁、図4)
【特許文献3】特開2004−187958号公報 (第1頁、図3)
【特許文献4】特開2004−275550号公報 (第1頁)
【特許文献5】特開2004−344420号公報 (第1頁)
【特許文献6】特開平06−278817号公報 (第1頁)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、薬品類のうち輸液ボトルのようにPTP包装剤やアンプル等より嵩張るものの場合、整列保持に際して従来の如くボトルのほぼ全体を収納させ得るカセットを用いていたのでは、カセットが大きくて、部材費が嵩む。そのため、カセットを最早カセットと呼ぶのが相応しくなくなるほど小形化・スリム化することにより、コスト削減やコンパクト実装を達成することが望まれる。
また、コスト削減やコンパクト実装のためには、ボトルを必要なときだけ的確に排出することのできる排出機構を簡素な構造で実現することも求められる。
そこで、ボトル整列保持部のスリム化および簡素化を図ると共に、それに見合ってコンパクト且つ簡素になるよう排出機構の構造にも工夫を凝らすことが、ボトルフィーダ及び自動のボトル払出装置の技術課題となる。
【0009】
一方、半自動の薬品類収納装置についてみると、上述の利便性すなわち多くの薬品類を分別保管しておき取出は手動でも対象の選択および開動作は自動で行うことの利便性が認知されたため、適用希望範囲が広がり、例えば使用頻度の多い薬品類だけでなく使用頻度の少ないものまで含めて多くの薬品類を取り扱いたいという要請が生じた。
しかしながら、従来の薬品類収納装置では、引出箱を一目瞭然なほど大きく開けることができるよう開駆動機構に永久磁石と電磁コイルとの組み合わせからなる特別な機構を採用しているので、開駆動機構の単価低減が難しい。
【0010】
そのため、例えば小さな引出を縦横に多数並べて収納容器の個数を従来より増やすと、開駆動機構の個数も同じだけ増えて、装置価格がアップしてしまう。収納容器の単価は小形化で下げられても、それを引出方向に前進させる距離すなわち駆動距離が変わらなければ開駆動機構の原価はさほど下がらないのである。
そうすると、原価低減を図るには、開駆動機構の駆動距離を短縮するのが近道であり、そうすれば開駆動機構を例えば量産品で安価な電動モータやカム等で構成することができる。
【0011】
もっとも、開駆動機構の駆動距離が短くなると、取出対象の開動作すなわち対象薬品類収容中の収納容器の前進が自動で行われてもその収納容器が十分に目立つとは言えなくなるため、取出対象位置の案内表示を併用することが望まれ、それによるコストアップが開駆動機構のコストダウンを食い潰す。
取出対象位置の案内表示については、縦や横の並びで発光部材を共用することにより発光部材の必要個数を収納容器より少なくして原価低減を図るという手立てもあるが(例えば特許文献1図11参照)、その従来手法では、収納容器それぞれのところが光る訳でない。
【0012】
一方、収納容器と同数の発光部材を具備して収納容器と一対一に配置した場合(例えば特許文献1図5や特許文献2参照)、収納容器それぞれのところが光るので、視認性には優れるが、コストダウンが難しい。
そこで、薬品類収納装置の原価低減のため、開駆動機構の駆動距離の短縮を容認するとともに、発光部材の個数を収納容器より少なく抑えたうえで、駆動距離が短くなっても収納容器の自動前進は維持されていることを利用して発光部材が少数でも収納容器それぞれのところが光るように改造することが薬品類収納装置の技術課題となる。
【0013】
ところで、規模の大きな病院や薬局では、各種の調剤機を並設するとともに所要の薬剤を人手で収集したり各々の搬送機構を繋げたりして調剤システムを構築している。
しかしながら、ボトル入りに限っても薬品類の種類は多く、さらに、ボトル入りの輸液などとセットで処方や施用される薬剤も考慮すると、ボトルと共に調剤すべき薬剤や医材等の種類は膨大であり、それら総てを自動のボトル払出装置に実装するのはコスト負担が過大となる。そのため、使用頻度の高いボトル等は特許文献5記載のような自動装置に実装されるが、そのような自動装置に実装されない多くの非実装薬品類は、手動の薬品棚等に収納されていた。この事情は、使用頻度の高い薬品類を特許文献3記載のような半自動の薬品類収納装置に実装した場合も、同じである。
【0014】
そこで、限られた予算の中で出来るだけ多くの薬品類を調剤機に実装することができるよう、自動のボトル払出装置と半自動の薬品類収納装置とに実装を分担させるとともに何れの装置もコストダウンすることが薬品類払出システムの第1技術課題となる。
また、実装を分担し合う自動のボトル払出装置と半自動の薬品類収納装置とからボトルを含む薬品類を払い出す作業や監査する作業が行い易いよう、両装置を連携させるとともに便利な作業場所を確保することが薬品類払出システムの第2技術課題となる。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明のボトルフィーダ及びボトル払出装置は(解決手段1)、上述したボトルフィーダ及び自動のボトル払出装置の技術課題を解決するために創案されたものであり、ボトルに吊り下げ利用可能な縊れがあることを前提として、それを利用することにより、整列保持を整列吊下で行い、逐次排出(順次排出)を排出部材の半円筒状部の周回運動(排出部材の軸回転)にて行うようになったものである。そして、それらの部材を単体で纏めるとボトルフィーダになり(請求項1)、そのフィーダを多数並べて収集払出機構と組み合わせるとボトル払出装置になる(請求項2)。
【0016】
具体的には、ボトルの縊れを遊挿することによりボトルを吊下状態で整列させうる傾斜路を対向端部の間に形成している板枠と、この板枠の排出側端部に付設された電動モータと、前記傾斜路の排出側端部に臨む半円筒状部を有し且つ前記モータの回転出力軸に連結された排出部材とを備え、常態では前記半円筒状部を排出側にして前記半円筒状部の内凹部にて前記傾斜路の中の先頭ボトルを受け止め、作動時には、前記モータの回転駆動によって前記半円筒状部が前記先頭ボトルを周回することにより、前記先頭ボトルを前記内凹部から解放して前記傾斜路から排出するようになっている。
【0017】
また、本発明の薬品類払出システムは(解決手段2、出願当初の請求項3,4)、上述した第1技術課題(これには薬品類収納装置の技術課題とボトル払出装置の技術課題も含まれる)を解決するために創案されたものであり、
ボトルを逐次排出(順次排出)可能に且つ多列に整列吊下し各列からボトルを自動放出させ下方へ導いて収集するボトル払出装置と、薬品類を収容する多数の収納容器を前方へ引出可能な状態で縦横に並べて保持し後方配設の開駆動機構にて前進させる薬品類収納装置とが並設された薬品類払出システムであって、
前記ボトル払出装置は、ボトルの整列維持と整列前進とを板枠の対向端部の間の傾斜路への吊り下げで行い、ボトルの逐次排出を排出部材の半円筒状部の周回運動にて行うものであり、
前記薬品類収納装置は、後退状態の前記収納容器のうち複数のものの前を通過する送光を行う送光部材が設けられ、その送光を受けるとそれを前方へ向ける視覚化手段が前記収納容器それぞれの前端部に形成され又は付設されている、というものである。
【0018】
さらに、本発明の薬品類払出システムは(解決手段3、出願当初の請求項3,5)、上述した第2技術課題を解決するために創案されたものであり、
ボトルを逐次排出可能に且つ多列に整列吊下し各列からボトルを自動放出させ下方へ導いて収集するボトル払出装置と、薬品類を収容する多数の収納容器を前方へ引出可能な状態で縦横に並べて保持し後方配設の開駆動機構にて前進させる薬品類収納装置とが並設された薬品類払出システムであって、前記薬品類収納装置に作業台が付設され、その作業台の一部を切欠いた形で落し込み空間が形成され、その落し込み空間に秤量計が設置され、前記ボトル払出装置で払い出されたボトルを前記落し込み空間へ送り込む搬送機構が設けられている、というものである。
【発明の効果】
【0019】
このような本発明のボトルフィーダ及びボトル払出装置にあっては(解決手段1)、ボトルに縊れがあることを利用して、ボトルの縊れが傾斜路に遊挿され、それが繰り返されてボトルが吊下状態で整列させられる。傾斜路に整列吊下されたボトルは傾斜路を滑り落ちて排出側端部に向かって進むが、傾斜路の排出側端部には排出部材の半円筒状部が臨んでおり、常態では、その半円筒状部を排出側にしてその内凹部にて傾斜路の中の先頭ボトルを受け止めるようになっているので、ボトルは、板枠によって整列保持され、その状態に維持される。
【0020】
そして、排出機構の作動時には、電動モータによって排出部材が軸回転させられ、その回転駆動によって排出部材の半円筒状部が先頭ボトルを周回し、その周回運動によって先頭ボトルが半円筒状部の内凹部から解放され、その結果、先頭のボトルは、傾斜路から滑り落ちて排出される。また、その間、次のボトルは、周回途中の半円筒状部が先頭ボトルとの間に割り込むため、その外周面によって進行を止められ、傾斜路の中にとどまる。それから、一周回を終えて半円筒状部が傾斜路の排出側端部に来たときには、次のボトルが先頭に繰り上がって半円筒状部の内凹部に納まり、常態に戻って、次の順次排出の準備状態が維持される。
【0021】
このように、ボトルの整列維持と整列前進は傾斜路で行われ、ボトルの逐次排出・順次排出は排出部材の半円筒状部の周回運動で行われ、ボトルが必要なときだけ的確に排出されるが、ボトルの整列吊下を担う傾斜路が板枠の対向端部にて形成されているので、整列保持部が簡素なものとなる。しかも、板枠は、ボトル全体を収納する必要がなくなったため、ボトルを吊り下げて保持しうる横幅と剛性があれば、高さはボトルより低くて良いので、整列保持部が最早カセットと呼べないほどスリムなものとなる。
【0022】
また、逐次排出を担う半円筒状部は、先頭ボトルを内凹部に納めると言ってもボトル全体を納める必要はなく、せいぜい縊れより上側を内凹部に納め得るものであれば足りるので、ボトルより小さくて良い。しかも、半円筒状部を周回運動させる電動モータ及び排出部材が直結かそれに準じた連結状態で板枠の排出側端部に装着されているので、排出機構も簡素でコンパクトなものとなる。
したがって、この発明によれば、安価で小形のボトルフィーダ及びボトル払出装置を実現することができる。
【0023】
また、本発明の薬品類払出システムにあっては(解決手段2)、自動のボトル払出装置と半自動の薬品類収納装置とを並設したことで両装置にボトルその他の薬品類の実装を分担させることができるようになっているが、さらに、ボトル払出装置に関して、ボトルの整列維持と整列前進は板枠の対向端部の間の傾斜路への吊下で行われ、ボトルの逐次排出は排出部材の半円筒状部の周回運動にて行われるようにしたことにより、整列保持部がカセットよりもスリムになり、更には秤量部材や付勢部材を個々に設けなくても済むので、機構が簡素化され、ひいてはコストダウンされる。また、半自動の薬品類収納装置については、収納容器の自動前進を利用して収納容器より少数の送光部材にて収納容器それぞれのところを光らせるようにもしたことにより、利便性を損なうことなくコストダウンを進めることができる。
したがって、この発明によれば、上述した薬品類払出システムの第1技術課題(これには薬品類収納装置の技術課題とボトル払出装置の技術課題も含まれる)が解決される。
【0024】
さらに、本発明の薬品類払出システムにあっては(解決手段3)、自動のボトル払出装置と半自動の薬品類収納装置とを並設したことで両装置にボトルその他の薬品類の実装を分担させることができるようになっているが、さらに、ボトル払出装置から自動で払い出されたボトルは、搬送機構により更に自動で、落し込み空間に移送されて、秤量計に載る。また、薬品類収納装置から半自動で払い出された薬品類は、人手によって、作業台上に揃えられ、確認後に作業台上を滑らせて落し込み空間に移されると、やはり秤量計に載る。
【0025】
こうして秤量による確認も容易かつ迅速に行われ、さらに目視による調剤監査も必要であれば払出した全薬品類が電子秤から作業台の上に戻されて監査に供される。
したがって、この発明によれば、実装を分担し合う自動のボトル払出装置と半自動の薬品類収納装置とを連携させたうえで、薬品類を払い出したり監査するのに使える作業場所を確保するとともに、その作業の利便性を高める特定空間に秤量計を設置したことにより、上述した薬品類払出システムの第2技術課題が解決される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
このような本発明の薬品類払出システムを実施するための形態を幾つか説明する。以下の実施形態1〜4によれば、上述した半自動の薬品類収納装置の技術課題の解決が更に推し進められる。
【0027】
本発明の薬品類払出システムの半自動の薬品類収納装置は(実施形態1)、上記解決手段の薬品類払出システムの半自動の薬品類収納装置であって、次の如き具体的構成のものである。即ち、薬品類を収容する多数の収納容器と、それらを前方へ引出可能な状態で縦横に並べて保持する庫部と、前記収納容器それぞれの後方に配設され該当する収納容器を前進させる多数の開駆動機構とを備えた薬品類収納装置において、前記開駆動機構が駆動距離の短いものであり、後退状態の前記収納容器のうち複数のものの前を通過する送光を行う送光部材(発光部材)が設けられ、その送光を受けるとそれを前方へ向ける視覚化手段が前記収納容器それぞれの前端部に形成され又は付設されていることを特徴とする。
ここで、「駆動距離の短い」とは、開駆動機構が該当収納容器を前進させた際、その前進距離が収納容器の奥行き即ち前後方向の長さよりも短いことを意味し、少なくとも半分未満であり、通常は収納容器のうち前端部と認識される部分に係る前後方向の長さ程度に短い。
【0028】
このような本発明の半自動の薬品類収納装置にあっては(実施形態1)、取出対象に選択された収納容器が該当開駆動機構によって自動前進させられると、その収納容器の前端部が庫部から突き出して、その前端部に送光部材から出た光が当たり、その光が視覚化手段によって前方へ向けられるので、取出対象の収納容器が光ることとなる。他の収納容器が取出対象になったときも同様であり、収納容器それぞれのところが光る。しかも、同じ送光ラインに臨んで配置された収納容器は一つの送光部材を共用するので、そのような収納容器が複数同時に光ることはできないが、そのような使用を必須とする応用さえ避ければ、送光部材の個数が収納容器の個数より少数でも不都合が無い。
【0029】
光の向きを変えて視認し易くする視覚化手段は、公知の導光部材(特許文献2参照)や,適宜な反射部材,散乱部材を導入したり、あるいは反射面や散乱面を形成する表面処理を施すといったことで、送光部材より安価に具現化できるものである。
したがって、この発明によれば、開駆動機構の駆動距離の短縮化に際して、収納容器より少ない送光部材にて収納容器それぞれのところを光らせるようにもしたことにより、利便性を維持しつつ半自動の薬品類収納装置を安価にすることができる。
【0030】
また、本発明の半自動の薬品類収納装置は(実施形態2)、上記実施形態1の薬品類収納装置であって、前記開駆動機構がモータ及びその回転軸に取着された偏心カムを具えたものであることを特徴とする。
この場合、駆動距離の短い開駆動機構であれば、市販の量産品を用いる等のことで、十分なコストダウンを達成することができる。
【0031】
また、本発明の半自動の薬品類収納装置は(実施形態3)、上記実施形態1,2の薬品類収納装置であって、前記収納容器の前板が透明であり、その直ぐ後ろに傾斜面が形成されており、前記視覚化手段が前記傾斜面に置かれた銘板であることを特徴とする。
この場合、収納容器の内部の傾斜面に銘板を置くことで視覚化手段が実装され、その視覚化手段を兼ねる銘板には、表面で光を反射させ且つ散乱させる板状体が採用されるが、これは一般的な白っぽい紙などで良いので、簡便かつ安価に具現することができる。なお、光度の大きな発光素子が安価になれば、視覚化手段の反射率を下げて一部の光は透過して更に直進するよう改造することにより、上述した送光ライン共通の複数収納容器の同時発光も実用化することができる。
【0032】
また、本発明の半自動の薬品類収納装置は(実施形態4)、上記実施形態1〜3の薬品類収納装置であって、前記収納容器の底板が不透明であり、前記送光部材の送光先に受光部材が設けられ、その受光状態に基づいて前記収納容器の引出状態を判別するようになっている、というものである。
このような本発明の半自動の薬品類収納装置にあっては(実施形態4)、収納容器が庫部から突き出ていると送光が遮られる一方、収納容器が庫部内に後退していれば送光が遮られない。このように収納容器の突出の有無に応じて受光部材の受光状態が変化するので、受光部材の受光状態に基づいて収納容器の自動前進および手動での押し戻しが完遂されたか否かを自動判別することができる。しかも、送光部材と同じく受光部材も複数の収納容器で共用されるので、受光部材も収納容器より少なくて済む。
【0033】
このような本発明のボトルフィーダ及び払出装置ならびに払出システムについて、これを実施するための具体的な形態を、以下の実施例1〜5により説明する。
図1〜2に示した実施例1は、上述した解決手段1をボトルフィーダ(出願当初の請求項1)として具現化したものであり、図3に示した実施例2は、上述した解決手段1をボトルフィーダ列設タイプのボトル払出装置(出願当初の請求項2)として具現化したものである。
【0034】
また、実施例3〜5は薬品類払出システムに関し、図4〜6に示した実施例3は、上述した解決手段2〜3(出願当初の請求項3〜5)及び実施形態1〜2を具現化したものであり、図7に示した実施例4は、上述した実施形態3を具現化したものであり、図8に示した実施例5は、上述した実施形態4を具現化したものである。
なお、それらの図示に際しては、簡明化等のため、フレーム等の支持部材や,ボルト等の締結具,ヒンジ等の連結具,モータドライバ等の電気回路,電子回路の詳細などは図示を割愛し、発明の説明に必要なものや関連するものを中心に図示した。また、図中でハッチングを施した部分は断面を示しているが、散点を付した部分は断面でなく部材表面を示している。
【実施例1】
【0035】
本発明のボトルフィーダの実施例1について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図1は、ボトルフィーダ10の構造を示し、(a)が平面図、(b)が縦断左側面図、(c)が正面図、(d)が縦断左側面図、(e)が正面図、(f)がフィーダ10にボトル20を整列吊下したところの左側面図である。
【0036】
このボトルフィーダ10は(図1(a)〜(c)参照)、カセット本体に代る簡素でスリムな板枠11と、排出動作の駆動源としての電動モータ13と、このモータ13にて軸回転させられて先頭ボトルの逐次排出・順次排出を担う排出部材14とを具えている。
フィーダ10に整列保持されるボトル20は、例えば衝撃に強いプラスチックからなり、輸液や蒸留水などを収容して密封されており、少なくとも整列保持時には吊り下げに利用しうる縊れが存在している。ボトル本体が縊れていれば整列保持可能であるが、ボトル本体が縊れていなくても、例えばキャップをした状態でキャップ直下等に縊れが発現すれば、やはり整列保持可能である。
【0037】
板枠11は、傾斜路12を形成するため、数゜〜十数゜ほど傾いており、図示は割愛したが、例えば、水平な台上に設置されるような場合は長さの異なる脚材で支持され、棚板や枠棒に装着されるような場合は棚板や枠棒と共に傾けられる。板枠11は、金属からなる長方形状の板材を折り曲げたり組み合わせたりして、あるいはプラスチックの一体成型などで、断面四辺形の細長い角筒状に形成されているが、その下辺は完全には繋がっておらず、その中央部が開いていて傾斜路12となっている。
【0038】
この傾斜路12は、板枠11の対向端部11a,11bで両側から挟まれており、板枠11の長手方向に真っ直ぐ延びて全長に及んでいる。傾斜路12の幅は、ボトル20の縊れを遊挿しうるよう、ボトル20の縊れより大きく、キャップ等の言わば頭部より小さくなっている。ボトル20の頭部を板枠11の中空に入れるようにしながらボトル20の縊れを傾斜路12に遊挿すると、そしてその縊れを首部と呼べば、ボトル20が恰も首吊り状態で吊り下げられるようになっている。対向端部11a,11bの上面部分は、板枠11の中空側を向いていて、吊下状態のボトル20の滑落する面となるので、摩擦抵抗を下げる必要があれば、例えば四フッ化エチレン等の塗布や貼付が施される。
【0039】
板枠11の両端のうち高い方(図1(a),(b),(f)では左側)は、ボトル20の補充口として利用するため、何も装着されず、解放状態になっている。板枠11の両端のうち低い方(図1(a),(b),(f)では右側)には、排出口を選択的に開閉するために排出部材14が軸回転可能な状態で内装され、それに回転出力軸を連結された電動モータ13が外装されている。
モータ13は、例えば市販の扁平タイプの電動モータが採用され、常態ではプッシュスイッチ等の原点センサ15のオン位置で停止しており、図示しないコントローラから排出指令を受けると、排出部材14を一回転させるようになっている。
【0040】
排出部材14は、例えば金属の切削加工や硬質プラスチックの成型加工などで作られ、上端部が概ね円板状になっている。下端部および中間部は、円筒を軸方向にほぼ二分割してできる形状の半円筒状部14aになっている。上端部の中心部がモータ13の回転出力軸の下端に連結されて、下端部が傾斜路12に接近して臨んでいる。半円筒状部14aの内凹部14bの高さは、ボトル20の頭部の高さより高い。そして、上述したようなコントローラの制御とモータ13の間欠駆動とに基づき、常態では(図1(a)〜(c),(f)参照)半円筒状部14aを排出側にして内凹部14bにて傾斜路12の中の先頭ボトル20の頭部を受け止め、作動時には(図1(d),(e)参照)、モータ13の回転駆動によって半円筒状部14aが先頭ボトル20の頭部を周回することにより、周回途中で先頭ボトル20を内凹部14bから解放して傾斜路12から排出するようになっている。
【0041】
この実施例1のボトルフィーダ10について、その使用態様及び動作を、図面を引用して説明する。図1(f)は、フィーダ10にボトル20を整列吊下したところの左側面図であり、図2は、(a)〜(c)何れもフィーダ10の縦断左側面図であり、排出動作を時系列で示している。
【0042】
フィーダ10で取り扱うボトル20は、上述したように吊下可能な縊れを持ったものであり、輸液や蒸留水などを収容している。そのようなボトル20を縦にしてその首部分(縊れ)をフィーダ10の傾斜路12に高い方(図では左)から遊挿すると、ボトル20は、頭部が板枠11の中空に入り、顎部が対向端部11a,11bの上面に乗って、吊り下げられる。その状態で手を離すと、ボトル20が傾斜路12を低い方(図では右)へ滑り落ちるが、常態では(図1(f),図2(a)参照)、排出部材14が半円筒状部14aを排出側にして内凹部14bにて傾斜路12の中の先頭ボトル20を受け止めるので、傾斜路12を滑り落ちてきたボトル20は、それが先頭であれば、排出機構14の斜板部14aの内凹部14bに当接して、そこにとどまる。以降のボトル20は傾斜路12の中で間を詰めて一列に連なり、総てがフィーダ10に整列吊下される。
【0043】
この状態で排出指令が出て、モータ13が動作し、その回転出力軸に装着された排出部材14が軸回転すると、先頭ボトル20が排出部材14の内凹部14bから解放されて傾斜路12から落下排出される。詳述すると、排出部材14が1/4回転したとき(図2(b)参照)、先頭ボトル20の頭部は、半分ほど排出側(図では右側)に露出するが、この状態では未だ排出部材14の内凹部14bにとどまっている。アームが更に回転して1/2回転に近づくと(図2(c)参照)、先頭ボトル20は、頭部が完全に露出し、支えが外れて、傾斜路12を滑り落ち、排出部材14から放出される。
【0044】
それに連れて傾斜路12の中の次ボトル20も滑り落ちようとするが、モータ13の回転駆動によって排出部材14の半円筒状部14aが落下前の先頭ボトル20の頭部を周回して次ボトル20との間に割り込んで来ているので、次ボトル20は頭部を半円筒状部14aに押さえられて滑り落ちることができず、そのため次以降のボトル20は前進を阻まれる。
その後、図示は割愛したが、排出部材14が3/4回転したころには、先頭ボトル20の落下が完了して、先頭のボトル20はフィーダ外に排出される。
【0045】
こうして、フィーダ10からボトル20が逐次排出・順次排出される。そして、排出部材14が更に回転して1回転を終えると、常態に戻るが(図1(f),図2(a)参照)、それまでには、排出部材14の半円筒状部14aが排出側に戻って内凹部14bを傾斜路12の中のボトル20に向けるので、二番目から先頭になったボトル20が傾斜路12を一個分だけ滑り落ち、内凹部14bに納まって受け止められる。以降のボトル20も傾斜路12を滑り落ちて一つずつ位置がずれる。個数は一個減っているが、ボトル20は整列吊下状態を維持するので、ボトル20の逐次排出・順次排出を繰り返すことができる。
【実施例2】
【0046】
本発明の実施例2について、フィーダ列設タイプのボトル払出装置の具体的な構成を、図面を引用して説明する。図3は、(a)がボトル払出装置30の正面図(BB断面図)、(b)がボトル払出装置30の側面図(AA断面図)である。
【0047】
このボトル払出装置30は、上述したフィーダ10をフィーダ格納部に多数格納するとともに(図では4行4列の計16個)、フィーダ10の排出側を例えば装置背面に揃えて、そこに落下案内路31を配したものである。落下案内路31の下方にはそれと共に収集払出機構を構成する搬送機構32が配置され、その搬出先には払出口33が形成されている。
【0048】
この場合、或るフィーダ10には例えば輸液ボトル20が整列吊下され、他のフィーダ10には例えば蒸留水ボトル20が整列吊下される。
そして、処方箋データ又は派生した調剤指示箋データに基づき、図示しないコントローラによって適宜なフィーダ10に排出指令が出されると、それを受けた各々のフィーダ10から上述したようにしてボトル20が逐次排出・順次排出される。排出されたボトルは、落下案内路31を下って搬送機構32上に落ち、搬送機構32によって運ばれ払出口33から装置外へ出される。
こうして、各種のボトルから所望のものが自動で払い出される。
【実施例3】
【0049】
本発明の薬品類払出システムの実施例3について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図4(a)はシステム全体の正面図である。また、図4(b)及び(c)は半自動の薬品類収納装置100の構造を示し、図4(b)が正面図、図4(c)が斜視図である。さらに、図5は、半自動の薬品類収納装置200の機械的構造を示し、(a)が装置全体の正面図、(b)が装置全体の斜視図、(c)が収納容器220の斜視図、(d)が開駆動機構230〜233の斜視図、(e)及び(f)が要部の右側面図である。また、図6は、制御部の概要ブロック図である。
【0050】
この薬品類払出システムは(図4(a)参照)、例えばプラスチックからなり輸液や蒸留水などを封入したボトルを逐次排出(順次排出)可能に且つ多列に整列吊下し各列からボトルを自動放出させ下方へ導いて収集する自動のボトル払出装置30と、ボトル入り薬剤を含む各種の薬剤(薬品類)を収容する多数の収納容器を前方へ引出可能な状態で縦横に並べて保持し後方配設の開駆動機構にて前進させる半自動の薬品類収納装置100と、やはり各種の薬品類を収容する多数の収納容器を前方へ引出可能な状態で縦横に並べて保持し後方配設の開駆動機構にて前進させる半自動の薬品類収納装置200とを、その順に並べて隣接設置したものである。
なお、薬品類収納装置100には搬送機構160や作業台115が付設されているが、薬品類収納装置200には付設されていない。
【0051】
また、ボトル払出装置30は実施例2において上述したものであり、その筐体内部の最下部に設けられた搬送機構32と、薬品類収納装置100の筐体内部の下半部に設けられた搬送機構160は、ボトル払出装置30と薬品類収納装置100とを貫く一連の搬送路を構成している。
以下、順に、各部を説明する。すなわち、上述したボトル払出装置30の説明は割愛するが、先ず図4を引用して半自動の薬品類収納装置100の構成を説明し、次に図5を引用して半自動の薬品類収納装置200の構成を説明し、さらに図6を引用して制御装置の構成を説明する。
【0052】
薬品類収納装置100は(図4(b),(c)参照)、筐体111の最上部に開閉シャッター112が装備され、手を掛けやすい筐体111の上半分には庫部114が割り当てられている。庫部114は、格子状に区切られて、多段多列(図では10段8列)の引出枠を成しており、引出枠それぞれの内面が摩擦抵抗の小さい円滑面に仕上げられているので、収納容器220を前方へ引出可能な状態ひいては押出も可能な状態で縦横に並べて保持するものとなっている。引出枠には一つずつ開駆動機構230〜233も付設されているが、開駆動機構230〜233は収納容器220の後方に配置されているので正面からは見えない。庫部214の前面上端には送光部材213も列設されている。これらは同じ物が薬品類収納装置200にも装備されているので、その詳細説明は後述する。
【0053】
薬品類収納装置100の筐体111の下半分は、輸液ボトルや薬品類などの払出作業や監査作業を人手で行うときの作業場に割り当てられており、具体的には、筐体111の高さ方向ほぼ中間位置に上面の平坦な板状の作業台115が水平設置され、その直上で奥のところには表示器150が視認可能に付設され、作業台115の両端部のうちボトル払出装置30から遠い方の端部には作業台115の一部を切欠いた形で落し込み空間116が形成され、その落し込み空間116には秤量計170が設置され、作業台115の下方には搬送機構160が内蔵されている。
【0054】
落し込み空間116は秤量計170の高さより十分に深く、作業台115と秤量計170の秤量皿との中間高さ位置に放出口117が開口形成されている。また、筐体111の両側面のうちボトル払出装置30側には受入口118が開口形成されており、搬送機構160は、その受入口118から放出口117へ斜め上向きに延びていて、自動のボトル払出装置30で払い出されたボトルを受入口118から受け入れて放出口117へ運び更には落し込み空間116へ送り込むものとなっている。表示器150は、例えば小形の液晶パネル等からなり、払出対象薬剤の数を自動と半自動とに分けて或いは各装置30,100,200に分けて表示できるようになっている。秤量計170は、精度が十分で且つ秤量皿が上になっていれば良いが、この例では、秤量値をデータ送信できる電子秤が採用されている。
【0055】
薬品類収納装置200は(図5(a),(b)参照)、筐体211の上部に開閉シャッター212が装備され、筐体211の下部に引出215や電装部216が設けられているが、手を掛けやすい大部分には即ち筐体211の中間部には庫部214が割り当てられている。庫部214は、庫部114同様、格子状に区切られて、多段多列(図では17段8列)の引出枠を成しており、引出枠それぞれの内面が摩擦抵抗の小さい円滑面に仕上げられているので、収納容器220を前方へ引出可能な状態ひいては押出も可能な状態で縦横に並べて保持するものとなっている。引出枠には一つずつ開駆動機構230〜233も付設されているが、開駆動機構230〜233は収納容器220の後方に配置されているので正面からは見えない。庫部214の前面上端には送光部材213も列設されている。
【0056】
収納容器220は(図5(c)参照)、薬品類を収容して引出させるよう奥行きの長い上面解放の箱状体であり、前板221は透明であるが、この例では側板223や底板224が不透明になっている。収納容器220内の前端部、具体的には収納容器220の内部において前板221の直ぐ後ろのところは、底板224が盛り上がっていて又は底板224上に横倒しの三角柱状部材が装着されていて、傾斜面222が形成されている。傾斜面222は、磨りガラス状の乱反射面に仕上げられており、これが水平から30゜〜60゜程度(図5(e),(f)では約45゜)傾いて前方斜め上を向いているので、鉛直下方への送光を受けると(図5(f)参照)それを反射散乱光Aにして前方へ向ける視覚化手段となっている。
【0057】
開駆動機構230〜233は(図5(d)参照)、市販の扁平タイプの電動モータ230と、その回転軸231に取着された偏心カム232と、プッシュスイッチ等の原点センサ233とを具えている。そして、偏心カム232の長径部が原点センサ233に接して止まっているときには(図5(e)参照)収納容器220を十分に後退可能で庫部214内に納まる状態にし、その状態からモータ230の回転軸231が一回転すると途中で(図5(f)参照)偏心カム232の長径部が該当収納容器220の後端面を押して収納容器220を前進させるようになっている。その前進量すなわち駆動距離は、傾斜面222を引出枠から突き出すとともに前板221に指を掛けるのに十分な例えば2〜3cm程度であり、収納容器220の奥行き例えば20〜30cm程度より桁違いに短い。
【0058】
送光部材213は(図5(a)参照)、指向性が強くてビーム状の光を発する例えば赤色LED(発光ダイオード)が採用され、庫部214の引出枠の各列に対し一つずつ設けられて、鉛直下方へ送光するようになっている。そして、上述した収納容器220の配置状態と相まって、後退状態の収納容器220のうち縦一列分の複数個の前を通過する送光を行うとともに(図5(e)の二点鎖線を参照)、開駆動機構230〜333の偏心カム232にて前進させられた収納容器220が前端部を突き出すと(図5(b),(f)参照)傾斜面222の受光部位を反射散乱光Aで光らせる。この送光部材213や上述のモータ230は次に述べるメインコントローラ300の自動制御に従って動作するようになっている。
【0059】
制御装置は(図6参照)、プログラマブルなパーソナルコンピュータ又はマイクロプロセッサシステム等からなるメインコントローラ300と、いわゆるワンチップマイコン等からなる多数のサブコントローラ310,311,312とを具えたプロセッサ群であり、メインコントローラ300を中心にスター接続またはLAN接続されている。メインコントローラ300は、操作卓が有ればそこに設置しても良く、薬品類収納装置100の下部やボトル払出装置30の上部などに格納しても良いが、この例では薬品類収納装置200の電装部216に図示しない電源等と共に格納されている。サブコントローラ310は、ボトル払出装置30内に分散設置され、サブコントローラ311は薬品類収納装置100内に分散設置され、サブコントローラ312は薬品類収納装置200内に分散設置されている。
【0060】
メインコントローラ300は、薬品類払出情報に基づき、自動のボトル払出装置30に対してボトル20の選択や払出動作の制御を行うとともに、半自動の薬品類収納装置100,200に対し、多数の収納容器220のうち何れか一つ又は複数のものを選択して多数の開駆動機構230〜233のうち前記選択に対応するものを作動させる制御を行うものである。どの薬品類を払い出すのかを定めた薬品類払出情報を得るために、破線で図示した処方オーダリングシステム(処方オーダーエントリシステム)等の上位コンピュータから処方データや派生した調剤指示データを受信したり、図示しない入力装置から払出指示を入力しうるようになっている。
【0061】
薬品類収納装置200においては、複数のモータ230と送光部材213とが、サブコントローラ312を介してメインコントローラ300に接続されている。薬品類収納装置100においては、複数のモータ230と送光部材213とがサブコントローラ311を介してメインコントローラ300に接続され、更に表示器150と搬送機構160と秤量計170もサブコントローラ311を介してメインコントローラ300に接続されている。ボトル払出装置30においては、複数のモータ13がサブコントローラ310を介してメインコントローラ300に接続され、更に搬送機構32もサブコントローラ310を介してメインコントローラ300に接続されている。
【0062】
この実施例3の薬品類払出システムについて、その使用態様及び動作を、図面を引用して説明する。
【0063】
図5は、半自動の薬品類収納装置200の動作状態等を示し、(a)が正面図、(b)が斜視図、(e)及び(f)は、要部の右側面図である。図5(a),(e)は、総ての収納容器220が押し戻されて庫部214内に後退している状態を示し、図5(b),(f)は、右上から2段2列目の収納容器220が選択されて自動前進した状態を示している。なお、図5(e),(f)は、図4(b),(c)に示した薬品類収納装置100の庫部114にも共通しており、図4(b),図5(e)は、総ての収納容器220が押し戻されて庫部114内に後退している状態を示し、図4(c),図5(f)は、左上から2段3列目の収納容器220が選択されて自動前進した状態を示している。
【0064】
使用に先立ち、半自動の薬品類収納装置100,200については、それぞれの収納容器220に医薬品や医療材料などの薬品類が種類毎に分類して収容される。医薬品としては(特許文献3参照)、上述した補剤や溶解剤が典型例であるが、PTP包装剤や,箱物セット薬剤,アンプル等も挙げられる。医療材料としては、骨補綴材や手術用具などが挙げられる。
この薬品類払出システムでは自動のボトル払出装置30に実装されない薬品類のうち使用頻度の高いものが先ず収納容器220に分別保管され、余裕があれば他の薬品類も収納容器220に分別保管される。さらに余裕があれば、補充待ち回避等のため、ボトル払出装置30と重複したボトルの実装も行われる。
【0065】
このような薬品類を分類収納した収納容器220は、何れも、庫部114,214の各引出枠に押し込み挿入され、その位置が手動操作等にてメインコントローラ300に入力され薬品マスターファイル等に記憶される。これで半自動の薬品類収納装置100,200の準備が調うが、この段階では(図4(b),図5(a),図5(e)参照)、収納容器220が総て後退状態で閉まっているので、どれも光らない。
【0066】
自動のボトル払出装置30についても使用・自動調剤に先立つ準備を行う。繰り返しとなる説明は割愛するが、上述のようにして輸液や蒸留水などの入ったボトル20を種類分けしてフィーダ10に整列吊下しておく。使用頻度の多いボトル20が優先的に実装される。典型例なボトル20のサイズは、厚みが十数mmで幅が数十mmで長さが数百mmであり、典型的な重量・質量は、数十g〜数百gである。
以上で薬品類払出システム使用の準備が調う。
【0067】
そして、その状態で、メインコントローラ300に処方箋データや調剤指示データが通信や入力操作にて届けられると、その中から薬品コードや処方数量値が抽出され、それが薬品類払出情報とされる。さらに、その薬品類払出情報に基づき、メインコントローラ300によって、薬品マスターファイルの検索等が行われ、ボトル払出装置30から自動で払い出せるボトル20が有ればそれが先ず選択され、それが駄目でも薬品類収納装置100,200から半自動で払い出せる薬品類が有ればそれが選択され、あるいは両者に亘るセットの場合にはボトル20と共に薬品類も選択され、その払出数が表示器150に表示される。
【0068】
そして、上述のようにして自動のボトル払出装置30から払出されたボトル20は、さらに自動で、払出口33及び受入口118を通って薬品類収納装置100の搬送機構160上に移され、搬送機構160によって放出口117へ運ばれ更に落し込み空間116へ送り込まれる。そこで、秤量計170の秤量皿に載せられ秤量される。
一方、それと並行して又は単独に、メインコントローラ300によって、上述した薬品類払出情報に基づき、払出対象・取出対象に薬品類収納装置100,200の薬品類が選択された場合、払出対象・取出対象の薬品類を収納している収納容器220が選択されるとともに、その後方の開駆動機構230〜233が作動させられる。そうすると、対象の収納容器220は、偏心カム232で前方へ押し出されて開く。また、上方の送光部材213が点灯する。
【0069】
その状態では(図4(c),図5(b),(f)参照)、対象の収納容器220の前端部が庫部114,214から突き出て、送光部材213から発した光が対象の収納容器220の傾斜面222に当たり、そこから前方に向けて反射散乱光Aが出るので、対象の収納容器220が光って見える。こうして、取出対象の収納容器220が一目瞭然になるとともに口を開けるので、作業者は、その開口から収納容器220の前板221に指を掛けて収納容器220を引き出す。そして、所望の薬品類を取り出し、それから収納容器220を押し戻して閉めるとともに、作業履歴を残すためメインコントローラ300に払出作業完了の入力を行う。すると、それに応じて送光部材213が消灯する。
【0070】
こうして、薬品類収納装置100,200に閉塞状態で分別収納した各種の薬品類に関する手作業での払出が容易かつ迅速に行われる。取出は手作業で行われ、表示器150の案内に従って薬品類が必要量だけ取り出される。なお、取出は手作業でも、取出対象の選択と前進動作は自動なので、必要な薬剤を容易かつ的確に払出すことができる。また、上述したように、開駆動機構230〜233がモータ230と偏心カム232とを組み合わせた簡便な構造であり、送光部材213の個数も庫部114,214の引出枠の列数と同じで収納容器220の個数より少ないため、半自動の薬品類収納装置100,200は安価に製造することができる。
【0071】
半自動の薬品類収納装置100,200から払出された薬品類は、作業者によって、作業台115の上に広げられ、剤種や個数の確認後、作業台115上を滑らせて落し込み空間116に落とし込まれる。そこで、秤量計170の秤量皿に載せられ、ボトル20と一緒に秤量される。その秤量値は、秤量計170にて目視可能に表示されるとともに、秤量計170からメインコントローラ300に信号や通信で報告され、メインコントローラ300によって、薬品マスターファイルの薬剤単位重量値などに基づき、ボトル数や剤数に換算され、それから処方数量との突き合わせに供され、一致時は表示器150に例えばOK表示がなされ、不一致時は表示器150に例えばNG表示がなされる。
【0072】
その判定表示や装置毎の払出数の表示も参照しながら、作業者は、秤量計170から作業台115上にボトル20及び薬品類を移して、調剤監査を行うことにより、調剤作業ばかりか監査作業も、容易に進めることができる。
こうして、この薬品類払出システムにあっては、合理的な費用で、多くの薬品類を能率良く調剤し更に監査することができる。
【実施例4】
【0073】
本発明の半自動の薬品類収納装置の実施例4について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図7は、(a)が収納容器220の斜視図、(b)が銘板225の正面図、(c)が収納容器220の斜視図である。なお、薬品類250の具体例として図7(c)には輸液や蒸留水と一緒に用いられることの多い溶解剤や補液等のセット薬剤を図示した。
【0074】
この薬品類収納装置が上述した実施例3のものと相違するのは、透明プラスチックの一体成型にて収納容器220が作られている点と、それに付設される視覚化手段が傾斜面222に置かれた銘板225にて具現化されている点である。
収納容器220は、傾斜面222も側板223も底板224も前板221と同じ材料で一体成型で安価に製造することができる。
【0075】
銘板225は、不透明な紙やプラスチックシートで、傾斜面222とほぼ同サイズに形成され、少なくとも片面が照射光を散乱させながら反射する粗面になっており、そこには薬品名やコード等が書込や印刷にて記入されている。
この場合、薬品名の記入面を表にして銘板225を傾斜面222に乗せ置けば、簡便かつ安価に、視覚化手段が収納容器220に付設されることとなる。
【実施例5】
【0076】
図8(a)〜(c)に要部の右側面図を示した本発明の半自動の薬品類収納装置が上述した実施例3,4のものと相違するのは、収納容器220の底板224が不透明になっている点と、送光部材213の送光先に受光部材260が設けられている点である。図示は割愛したが、メインコントローラ300が受光部材260の受光状態に基づいて各収納容器220の引出状態を判別するようにもなっている。
【0077】
この場合、取出対象の収納容器220が開駆動機構230〜233によって庫部114,214から突き出されると(図8(a)参照)、送光部材213から受光部材260への送光が収納容器220の前端部で遮られ、受光部材260が受光できない。
また、薬品類250を取り出す際に、収納容器220を更に引き出したときも(図8(b)参照)、収納容器220が抜き取られない限り、送光部材213から受光部材260への送光が収納容器220の底板224で遮られるので、やはり受光部材260が受光できない。
【0078】
これに対し、薬品類250を取り終えて、収納容器220を押し戻し、収納容器220が庫部114,214内に後退した状態になると(図8(c)参照)、送光部材213から受光部材260への送光を遮るものが無くなるので、受光部材260が受光する。
そして、このような収納容器220の突出の有無に応じた受光部材260の受光状態の変化がメインコントローラ300に信号入力され、それらのタイムスタンプがログデータに録られる。
【0079】
また、モータ230を作動させたのに受光部材260の受光停止が検出できなければ、収納容器220の自動前進が完遂されなかったとメインコントローラ300によって判定され、適宜なアラームが発せられる。
さらに、薬品類250の取出後に、受光部材260での受光再開が検出されないうちに払出作業完了の入力があると、メインコントローラ300によって払出作業が完了していないと判定され、作業者に収納容器220の閉塞を促す案内メッセージ等が出される。
【0080】
[その他]
上記の実施例2では、収集払出機構が、フィーダ10から前方に排出されたボトル20を落下させてから水平搬送するようになっていたが、収集払出機構は、これに限られる訳でなく、例えば、フィーダ10から排出されたボトル20をXY移動等で受け取りに行き収集後に払出位置へ搬送するようになっていても良く(例えば特許文献4参照)、フィーダ10から排出されたボトル20を水平移動させてから落下させて収集するようになっていても良い(例えば特許文献5参照)。
【0081】
上記の実施例3〜5では、収納容器220の形状やサイズが総て同じであったが、異なっていても良い。その場合、偏心カム232の高さも収納容器220の高さに合わせて変えると良い。偏心カム232が収納容器220の後端面を押せるようになっていれば、モータ230が該当収納容器220と同じ高さ範囲に入っている必要もない。
また、送光部材213の設置箇所は、上側に限らず、下側や左右であっても良い。送光部材213の送光方向も、鉛直下方に限らず、上向きや,横向き,さらには斜めであっても良い。
【0082】
上記実施例では、制御装置がメインコントローラ300とサブコントローラ310,311,312との二段構成になっていたが、各払出装置30,100,200毎にローカルコントローラを設けて、メインコントローラ300とローカルコントローラとサブコントローラ310,311,312との三段構成にしても良い。
上記実施例では、搬送機構160としてエスカレータ様の斜めコンベアを図示したが、搬送機構160は、エレベータ様のものでも良く、複数タイプの組み合わせでも良い。
上記実施例で、作業台115は、放出口117の真上で切れていたが、落し込み空間116の上へ突き出ていても良い。
薬品類収納装置200は、薬品類収納装置100の庫部拡張用であり、薬品類の種類数に応じて適宜増減されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】本発明の実施例1について、ボトルフィーダの構造を示し、(a)が平面図、(b)が縦断側面図、(c)が正面図、(d)が縦断側面図、(e)が正面図、(f)がフィーダにボトルを整列吊下したところの左側面図である。
【図2】ボトルフィーダの排出動作を時系列で示し、(a)〜(c)何れも縦断側面図である。
【図3】本発明の実施例2について、自動のボトル払出装置の構造を示し、(a)が正面図(BB断面図)、(b)が側面図(AA断面図)である。
【図4】本発明の実施例3について、薬品類払出システムの構造を示し、(a)がシステム全体の正面図、(b)が半自動の薬品類収納装置の正面図、(c)がその斜視図である。
【図5】半自動の薬品類収納装置の機械的構造等を示し、(a)が正面図、(b)が斜視図、(c)が収納容器の斜視図、(d)が開駆動機構の斜視図、(e)及び(f)が要部の右側面図である。
【図6】制御部の概要ブロック図である。
【図7】本発明の実施例4について、半自動の薬品類収納装置の構造を示し、(a)が収納容器の斜視図、(b)が銘板の正面図、(c)が収納容器の斜視図である。
【図8】本発明の実施例5について、半自動の薬品類収納装置の構造を示し、(a)〜(c)何れも要部の右側面図である。
【符号の説明】
【0084】
10…フィーダ(ボトルフィーダ)、
11…板枠、11a,11b…対向端部、12…傾斜路、13…モータ、
14…排出部材、14a…半円筒状部、14b…内凹部、15…原点センサ、
20…ボトル、30…ボトル払出装置(自動)、
31…落下案内路、32…搬送機構、33…払出口、
100…薬品類収納装置(半自動)、
111…筐体、112…シャッター、114…庫部、
115…作業台、116…落し込み空間、117…放出口、
118…受入口、150…表示器、160…搬送機構、170…秤量計、
200…薬品類収納装置(半自動)、
211…筐体、212…シャッター、213…送光部材、
214…庫部、215…引出、216…電装部、220…収納容器、
221…前板、222…傾斜面、223…側板、224…底板、
225…銘板、230…モータ、231…回転軸、232…偏心カム、
233…原点センサ、250…薬品類、260…受光部材、
300…メインコントローラ、310,311,312…サブコントローラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボトルの縊れを遊挿することによりボトルを吊下状態で整列させうる傾斜路を対向端部の間に形成している板枠と、この板枠の排出側端部に付設された電動モータと、前記傾斜路の排出側端部に臨む半円筒状部を有し且つ前記モータの回転出力軸に連結された排出部材とを備え、常態では前記半円筒状部を排出側にして前記半円筒状部の内凹部にて前記傾斜路の中の先頭ボトルを受け止め、作動時には、前記モータの回転駆動によって前記半円筒状部が前記先頭ボトルを周回することにより、前記先頭ボトルを前記内凹部から解放して前記傾斜路から排出するようになっていることを特徴とするボトルフィーダ。
【請求項2】
請求項1記載のボトルフィーダを多数格納したフィーダ格納部と、それらから排出されたボトルを収集して払い出す収集払出機構とを備えているボトル払出装置。
【請求項3】
ボトルを逐次排出可能に且つ多列に整列吊下し各列からボトルを自動放出させ下方へ導いて収集するボトル払出装置と、薬品類を収容する多数の収納容器を前方へ引出可能な状態で縦横に並べて保持し後方配設の開駆動機構にて前進させる薬品類収納装置とが並設された薬品類払出システムであって、前記薬品類収納装置に作業台が付設され、その作業台の一部を切欠いた形で落し込み空間が形成され、その落し込み空間に秤量計が設置され、前記ボトル払出装置で払い出されたボトルを前記落し込み空間へ送り込む搬送機構が設けられ、前記ボトル払出装置がボトルの整列維持と整列前進を板枠の対向端部の間の傾斜路への吊下で行いボトルの逐次排出を排出部材の半円筒状部の周回運動にて行うものであり、前記薬品類収納装置には後退状態の前記収納容器のうち複数のものの前を通過する送光を行う送光部材が設けられ、その送光を受けるとそれを前方へ向ける視覚化手段が前記薬品類収納装置の前記収納容器それぞれの前端部に形成され又は付設されていることを特徴とする薬品類払出システム。
【請求項4】
ボトルを逐次排出可能に且つ多列に整列吊下し各列からボトルを自動放出させ下方へ導いて収集するボトル払出装置と、薬品類を収容する多数の収納容器を前方へ引出可能な状態で縦横に並べて保持し後方配設の開駆動機構にて前進させる薬品類収納装置とが並設された薬品類払出システムであって、前記ボトル払出装置は、ボトルの整列維持と整列前進を板枠の対向端部の間の傾斜路への吊下で行いボトルの逐次排出を排出部材の半円筒状部の周回運動にて行うものであり、前記薬品類収納装置は、後退状態の前記収納容器のうち複数のものの前を通過する送光を行う送光部材が設けられ、その送光を受けるとそれを前方へ向ける視覚化手段が前記収納容器それぞれの前端部に形成され又は付設されていることを特徴とする薬品類払出システム。
【請求項5】
ボトルを逐次排出可能に且つ多列に整列吊下し各列からボトルを自動放出させ下方へ導いて収集するボトル払出装置と、薬品類を収容する多数の収納容器を前方へ引出可能な状態で縦横に並べて保持し後方配設の開駆動機構にて前進させる薬品類収納装置とが並設された薬品類払出システムであって、前記薬品類収納装置に作業台が付設され、その作業台の一部を切欠いた形で落し込み空間が形成され、その落し込み空間に秤量計が設置され、前記ボトル払出装置で払い出されたボトルを前記落し込み空間へ送り込む搬送機構が設けられていることを特徴とする薬品類払出システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−7101(P2007−7101A)
【公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−190742(P2005−190742)
【出願日】平成17年6月29日(2005.6.29)
【出願人】(000151472)株式会社トーショー (156)
【Fターム(参考)】