説明

ボンディング方法

【課題】電子部品用振動ヘッドとCOFテープとの位置合わせ精度を高めることのできるボンディング方法を提供する。
【解決手段】振動ヘッドに保持された電子部品と基板搭載テーブルに保持された樹脂基板とを光学系18と撮像部19からなるカメラユニット17で同時に撮像し、撮像した画像を処理し、基板搭載テーブルを移動して電子部品と樹脂基板を位置合せした後、電子部品を樹脂基板に圧接接合するボンディング方法において、電子部品を第1所定位置に移動する工程と、樹脂基板を第2所定位置に送る工程と、樹脂基板を基板搭載テーブルに保持する工程と、光学系18が撮像部19より薄いカメラユニット17で電子部品と樹脂基板を撮像する工程と、カメラユニット17を撮像位置から退避させる工程と、電子部品と樹脂基板とを圧接する工程と、基板搭載テーブルに保持されている樹脂基板を基板搭載テーブルから離間させる工程とからなるものとする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フレキシブルなプラスチック基板に電子部品を圧接接合するボンディング方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、振動を印加して電子部品をセラミックス製の基板に接合する装置が、広く実用化されている。それらの装置に用いられる振動子は、通常は1個である。セラミックス製の基板は、材質が硬く、振動を受けても変形し難い。そのため、セラミックス製の基板が物理的に固定されていれば、電子部品の振動に追従して動くことはない。その結果、電子部品とセラミックス製の基板との間に相対運動が生じて良好な摩擦接合が可能となる。しかし、振動子が1つの場合、振動方向が1つとなるため、接合部の形状が、振動方向に長い楕円になる欠点がある。この欠点を解決しようとする技術として、振動子を2個用いて、振動方向を2方向とする技術が特許文献1に開示されている。
【0003】
特許文献1は、SAW素子などの電子部品をフリップチップ・ボンディングするためのボンディング方法とその装置に関し、セラミック基板に形成されている金バンプと、SAW素子などの電子部品に形成された金バンプを加熱しながら圧接する技術が開示している。その構成は、セラミックス基板に振動を印加する第1振動子と、電子部品に振動を印加する第2振動子とを有し、これら2つの振動子により複数方向から超音波を印加することにより、接合部の形状が細長くなるのを防止してより円形にすることを特徴としている。しかし、特許文献1には、フレキシブルな樹脂基板に電子部品を接合する技術は開示されていない。
【0004】
一方、電子製品は、薄型化のために、パッケージを薄型とし易いTCP(TapeCarrier Package)が多用されている。TCPの製造方式として、TAB(TapeAutomated Bonding)方式とCOF(Chip On Flexible Circuit Board or Chip On Film)方式がある。中でも、COF方式は、フリップチップ実装に多用されている。しかし、ICチップを実装するフィルム(テープと同義)はフレキシブルなので、ICチップのような電子部品を圧接して接合することはできなかった。このため、COF方式でテープに電子部品を接合する方法は、はんだ付け、Au−Sn、ACF(anisotropic conductive film)、ACP(anisotropic conductive paste)やNCP(non conductive Paste)等の接着方式が慣用されている。
【特許文献1】特開平11−284028号公報(特許請求の範囲等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
フレキシブルな樹脂基板は、軟らかい材質であるため、振動を与えると変形しやすいという問題を有している。すなわち、電子部品を樹脂基板に固定しようとする場合、樹脂基板が電子部品に接触している部分は、その周囲を押さえ機構により押さえられていたとしても、振動子の振動に追従して動いてしまう。そのため、電子部品の表面と、この電子部品に圧接される樹脂基板の表面との相対運動(摩擦)は半減する。特に、振動の周波数が高く、且つ振幅が数十ミクロン以下と小さい振動モードの場合、この傾向は、強くなる。
【0006】
このため、振動子が1個である従来の方法では、樹脂基板に電子部品を振動圧接しても、接着強度は極めて小さく、実用に供することはできない。また、振動子を2個使用し、電子部品と樹脂基板双方を振動させる方法は、振動子1個の場合と比較して圧接強度は高くなるが、バラツキが大きく実用にならない。このため、電子部品と樹脂基板とを圧接により接合する方法は、実用化されるに至らなかった。
【0007】
なお、上述した種々の接合方法は、圧接による接合と比較して、接着強度と品質の信頼性に劣るという問題がある。たとえば、Au−Sn接合方法では、固相拡散温度が高く、熱ストレスが大きいため、実装できる対象部品の組み合わせは、大きく制約される。このように、従来の振動を印加する圧接接合方法をCOF方式に適用すると、接合強度のバラツキに問題があり、実用できなかった。
【0008】
本発明者は、薄型化のためにフレキシブルな樹脂基板を用い、この樹脂基板に電子部品を圧接により固定しても、バラツキが生じない方法を探るべく、振動子を2個用いた場合の圧着強度のバラツキを、解析・研究した。その結果、圧接強度と2個の振動子のそれぞれ周波数との間に一定の法則があることを見出した。更に、圧着強度に関して、圧接強度と2個の振動子のそれぞれ振幅との間に一定の法則があることを見出した。また、通常、電子部品用振動ヘッドを、COFテープとの位置合わせ後に、垂直方向に移動させると、位置合わせ精度が低下する。この位置合わせ精度の低下を防止する必要がある。
【0009】
すなわち、本発明の目的は、電子部品用振動ヘッドとCOFテープとの位置合わせ精度を高めることにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明は、振動ヘッドに保持された電子部品と基板搭載テーブルに保持された樹脂基板とを光学系と撮像部からなるカメラユニットで同時に撮像し、撮像した画像を画像処理装置で画像処理し、基板搭載テーブルを移動して電子部品と樹脂基板を位置合せした後、振動ヘッドに保持された電子部品を樹脂基板に圧接接合するボンディング方法において、電子部品を第1所定位置に移動する工程と、樹脂基板を第2所定位置に送る工程と、樹脂基板を基板搭載テーブルに保持する工程と、光学系が撮像部より薄いカメラユニットで電子部品と樹脂基板を撮像する工程と、カメラユニットを撮像位置から退避させる工程と、電子部品と樹脂基板とを圧接する工程と、基板搭載テーブルに保持されている樹脂基板を基板搭載テーブルから離間させる工程とからなることを特徴とするボンディング方法としている。
【0011】
また、別の本発明は、さらに、電子部品用と樹脂基板用の光学系は、同一平面上に配設するために、それぞれの画像を上下のカメラ開口から取り込み、プリズムとミラーで曲げて撮像部に入力することを特徴とするボンディング方法としている。
【0012】
なお、振動ヘッドに保持された電子部品を樹脂基板に圧接接合するボンディング方法において、振動ヘッドに電子部品を保持する工程と、電子部品を第1所定位置に移動する工程と、樹脂基板を第2所定位置に送る工程と、樹脂基板を基板搭載テーブルに保持する工程と、電子部品を樹脂基板に近接させる工程と、振動ヘッド用振動子の振動の周波数を基板用振動子の振動の周波数より大きい周波数とする条件で、振動ヘッド用振動子と基板用振動子とを励振させ電子部品と樹脂基板とを圧接する工程と、電子部品を振動ヘッドから離間させる工程と、基板搭載テーブルに保持されている樹脂基板を基板搭載テーブルから離間させる工程とからなるボンディング方法を採用しても良い。基板用振動子から樹脂基板に印加される振動は、その周波数が低くなると、樹脂基板と電子部品との圧接面まで効率よく到達する。一方、電子部品用振動ヘッドの振動は、限界はあるがその周波数が高くても、樹脂基板と電子部品との圧接面まで効率よく到達する。大きな振動エネルギーを樹脂基板と電子部品との圧接面に印加するためには、振動周波数を振動ヘッドの方を基板用振動子より高くすることが、極めて有効である。
【0013】
また、振動ヘッドに保持された電子部品を樹脂基板に圧接接合するボンディング方法において、振動ヘッドに電子部品を保持する工程と、電子部品を第1所定位置に移動する工程と、樹脂基板を第2所定位置に送る工程と、樹脂基板を基板搭載テーブルに保持する工程と、電子部品を樹脂基板に近接させる工程と、基板用振動子の振動の振幅を振動ヘッド用振動子の振動の振幅より大きい振幅とする条件で励振させ電子部品と樹脂基板とを圧接する工程と、電子部品を振動ヘッドから離間させる工程と、基板搭載テーブルに吸着・保持されている樹脂基板を基板搭載テーブルから離間させる工程とからなるボンディング方法を採用しても良い。
【0014】
さらに、COFテープには、ポリイミド樹脂やPET樹脂が多用され、セラミックスと比較して、振動の減衰が著しく大きい。更に、樹脂は、変形し易いので、縦振動のみならず横振動でも伝達効率が悪い。振動の減衰が大きく且つ伝達効率の悪い樹脂を振動させる基板用振動子の振幅を、振動ヘッドより大きくすることにより、釣合の良い振動を、樹脂基板と振動ヘッドとの接合面に印加することができる。
【0015】
また、樹脂は、防振材の如く厚くなると振動が伝達されにくいが、樹脂基板の厚みを薄くすると振動はある程度良好に伝達される。樹脂基板の厚みを10から200ミクロンとすると、樹脂基板と電子部品との圧接面に振動が十分に伝達されるので、圧接強度を高くすることができる。また、基板押え板の開口の四角形の内辺と電子部品との距離を0.5〜5mmにすると、樹脂基板と電子部品との圧接面に振動が十分に伝達されるので、圧接強度を高くすることができる。さらに、樹脂基板にTABテープ又はCOFテープを採用することにより、TCPを製造することが可能となる。また、電子部品と樹脂基板の少なくとも一方を加熱することにより、電子部品と樹脂基板との圧接強度をより大きくすることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、電子部品用振動ヘッドとCOFテープとの位置合わせ精度を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明に係るボンディング方法の実施の形態を、図を参照しながら詳細に記述する。
【0018】
図1は、本発明のボンディング方法を実施するボンディング装置の主要な構成要素を示す図である。図中の符号1はボンディング装置、2は電子部品用振動ヘッド、2aは振動ホーン、2bは振動ヘッド圧接部、2cは振動ヘッド用振動子、3は基板用振動ヘッド、3aは基板用振動子、4は断熱層、5は基板加熱部、6は基板搭載テーブル、7はヒータ、8は温度センサ、9は真空吸着孔、10は真空パイプ、11はフレキシブルな樹脂基板となるCOFテープ、12は電子部品となるICチップ、13は基板押え板である。
【0019】
ボンディング装置1は、上下に設けられた振動ヘッドである電子部品用振動ヘッド2と、基板用振動子ヘッド3によりICチップ12とCOFテープ11とを圧接する構造となっている。電子部品用振動ヘッド2は、振動ホーン2aと、振動ホーン2aの先端部の底面に設けられた振動ヘッド圧接部2bと、圧電素子からなる振動ヘッド用振動子2cからなる。振動ヘッド圧接部2bは、超硬材料からなるが、特にこれに限定されるものではない。振動ヘッド圧接部2bの表面を、窒化チタンや炭素チタン等でコートすると、その基材には拘わらず、耐久性は、著しく向上するためである。
【0020】
振動ヘッド用振動子2cの振動は、振動ホーン2a中を伝播して振動ヘッド圧接部2bへ収斂する。振動ヘッド圧接部2bの振動の垂直成分をゼロにするために、振動ホーン2aは、水平面に対してある角度をもって取り付けられている。これにより、振動ヘッド圧接部2bは、COFテープ11に平行な水平方向にのみ振動することとなる。振動周波数は、10〜60KHzである。ICチップ12の吸着、位置合わせ、カメラユニット17からの逃げとCOFテープ11からの逃げのために、電子部品用振動ヘッド2を上下と左右に移動させる駆動機構が設けられている。
【0021】
振動ホーン圧接部2bには、基板搭載テーブル6に設けられた真空吸着孔9と同様に、ICチップ12を真空吸着するための直径が0.8mmの吸着孔が設けられている(図示省略)。更に、振動ホーン2aには、基板加熱部5と同様、ヒータを埋め込まれても良い。
【0022】
基板用振動ヘッド3は、基板用振動子3aで励振された振動をCOFテープ11に印加する機能の他に、COFテープ11を吸着・保持する機能と、COFテープ11を加熱する機能を備えている。基板用振動子3aには、外部から与えられた磁界に対応して伸縮する超磁歪素子を用いている。振動周波数は、10〜30KHzである。超磁歪材料は、熱に弱い。そのため、基板用振動子3aと加熱部5との間に、断熱層4を設けて、基板加熱部5で発生する熱による基板用振動子3aの過熱を防止している。なお、超磁歪素子は、圧電素子と同様に高周波振動を励振する素子で、圧電素子と比較して低い周波数領域で優れた特性を備えている。一方、電子部品のボンディング技術領域では、超磁歪素子を圧電素子で代用することも可能で、この逆も可能である。
【0023】
断熱層4は、主に多孔質セラミックスからなる。多孔質セラミックスは、他の材料と比較すると、耐高温特性と、振動の低減衰特性と比較的高い強度特性等の総合特性が優れた断熱材である。
【0024】
基板加熱部5は、断熱層4と基板搭載テーブル6の間に配設されている。そして、基板加熱部5には、ヒータ7と、温度センサ8と真空源へ連結する真空パイプ10が設けられている。この基板加熱部5からの熱は、基板搭載テーブル6以外には伝導し難いように設計されている。ヒータ7は、シースヒータであり、温度センサ8は、熱電対である。
【0025】
基板搭載テーブル6は、樹脂基板となるCOFテープ11を搭載し吸着・保持する機能の他に、圧接時の荷重を受ける機能と、COFテープ11へ熱を伝達する役割を担っている。
【0026】
真空吸着孔9は、ICチップ12を取囲むロの字形をしていて、図1では両サイドの2本の溝で表示されている。
【0027】
基板用振動ヘッド3は、COFテープ11を送る時に、基板搭載テーブル6とCOFテープ11とが接触しないように垂直方向に移動できるようになっている。
【0028】
図2に示すように、基板押え板13の中央部には、四角形の開口14が設けられている。この開口14は、電子部品用振動ヘッド2の先端部の底面と振動ヘッド圧接部2bが入るように設計されている。そして、開口14の外周は、基板振動ヘッド3との接触を防止するために、大きな面が取られている。
【0029】
また、基板押え板13は、COFテープ11を送る時、COFテープ11に形成されている電気接続端子部16(図3参照)と接触してそれらを損傷させないように、垂直方向に移動できる構造となっている。更に、基板押え板13でCOFテープ11を押圧し保持した時、COFテープ11に形成されている電気接続端子部16とCOFテープ11に圧接接合されたICチップ12を逃がす形状となっている。
【0030】
COFテープ11は、真空吸着孔9と基板押え板13によって、基板搭載テーブル6に保持されている。一方、COFテープ11の圧接面(図1では上面)は、COFテープ11の厚さ分だけ基板搭載テーブル6から離れている。COFテープ11はフレキシブルであり、基板押え板13でこのCOFテープ11を保持しても、硬いセラミックス製の基板のように、COFテープ11の圧接面を完全に保持することはできない。
【0031】
更に、COFテープ11において、圧接面の保持の程度は、上述のテープの厚みの他に基板押え板13とICチップ12との距離に大きく依存する。真空吸着孔9の機能は、主にCOFテープ11の保持にある。COFテープ11は、真空吸着孔9によっても吸着保持されているが、主に基板押え板13の押えが、COFテープ11を保持している。図1及び図2では、図を見やすくするために、基板押え板13とICチップ12との距離を大きく図示してあるが、この距離は、電子部品用振動ヘッド2と接触しない範囲で極力小さくすることが好ましい。開口14の端から圧接するICチップ12までの距離は1.5mmである。好ましくは、0.5〜5mmで、より好ましくは、0.8〜2mmである。
【0032】
また、振動ヘッド圧接部2bの振動方向と基板搭載テーブル6の振動方向は、直交している。直交すると、2つの振動が振幅を打ち消すことはなくなる。更に、振動の周波数を異ならせることにより、2つの振動の合成ベクトルは、一定の方向のみではなく、ランダムな方向をとるようになる。
【0033】
振動ヘッド用振動子2cの振動周波数を40KHzとした場合、振動ホーン2aの振幅は約3ミクロンで、ICチップ12の振幅は、1.8ミクロンで、振幅は、6割前後に減衰する。振動ヘッド用振動子2cの振動周波数を60KHzとした場合、振動ホーン2aの振幅は約1ミクロンで、ICチップ12の振幅は、0.2ミクロンで、振幅は、2割前後に減衰する。振動周波数が高くなると振動エネルギーは大きくなるが、伝達ロスが大きくなるので、振動周波数は、振動の減衰を勘案して決める。
【0034】
図2は、COFテープ11と基板押え板13の関係を平面図で示したものである。COFテープ11の両端には送りのためのパーフォレーションが削孔されており、中央部には、配線(図示略)と電気接続端子部16が形成されている。COFテープ11は、図2における矢印の方向に送られる。基板押え板13には、開口14が1個所、切り欠き15(開口の一辺が開放)が2箇所設けられている。開口14は、振動ヘッド圧接部2bが入るためのものであり、開口14の平面寸法は、ICチップ12の平面寸法に近い方が好ましい。更に、切り欠き15は、COFテープ11に設けられている電気接続端子部16とICチップ12と接触させないための逃げ部となっている。基板押え板13は、COFテープ11がフレキシブルなので、それを安定して押さえることができるように、圧接するICチップ12の周辺のみに限定せずに、ICチップ12の搭載ピッチの2〜7倍と広く押さえることのできる形状となっている。
【0035】
図3は、振動ヘッド圧接部2bに吸着された後、所定位置に移動させられたICチップ12と、所定位置に送られたCOFテープ11の電気接続端子部16とをカメラユニット17で撮像して位置合わせする工程を説明するために図示したものである。振動ホーン2aの先端部の底部に配設された振動ヘッド圧接部2bにICチップ12が吸着されている。
【0036】
カメラユニット17の開口14の周辺には、リング照明29(図8参照)が設けられていて、その光を受けてICチップ12がカメラユニット17に撮像される。このリング照明29を用いて、フラッシュ撮像を行うこともできる。同様に、COFテープ11上に設けられた未接合の電気接続端子部16もカメラユニット17に撮像される。なお、COFテープ11には、未接合の電気接続端子部16と圧接されたICチップ12とが示され、COFテープ11の送り方向として、矢印が示されている。
【0037】
図4は、カメラユニット17の構成を説明する図で、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。カメラユニット17は、上下の画像を撮像できるように2個のカメラユニットから構成されている。カメラユニット17は、光学系18と撮像部19とからなる。更に、光学系18は、2系統に分かれ、その1つは、COFテープ11上の電気接続端子部16の画像をカメラ開口20から取り込み、プリズム21で90度屈折させ、更にミラー22で90度曲げてCCD23にインプットする。
【0038】
撮像部19では、CCD23にインプットされた画像を電気信号に変換し、その信号を画像処理装置32(図8参照)に伝送する。矢印は光の進行方向を示す。光学系18の他方は、同様に、振動ヘッド圧接部2bに吸着されたICチップ12の画像をカメラ開口20から取り込み、プリズム21で90度曲げ、更にミラー22で90度曲げてCCD24にインプットする。そして、撮像部19では、CCD24にインプットされた画像を電気信号に変換し、その信号を画像処理装置32に伝送する。図4(b)には、上下のカメラ開口20とプリズム21が図示されている。上と下の画像をそれぞれのカメラ開口20から取り込み、同一平面上に配設された光学系18で画像を伝送し、CCD(23,24)でデジタル信号に変換する。
【0039】
一方、電子部品用振動ヘッド2は、COFテープ11との位置合わせをし、カメラユニット17が退避した後に、COFテープ11を圧接するために降下する。なお、通常、電子部品用振動ヘッド2を、COFテープ11との位置合わせ後に、垂直方向に移動させると、位置合わせ精度が低下する。この位置合わせ精度の低下を防止するためには、移動距離を短くすることが有効であるために、本実施の形態では、カメラ開口20付近の厚さを薄くしている。カメラ開口20付近のカメラユニット17の厚さを薄くする手段としては、2つの光学系18を同一平面に配設すること、あるいは光学系18と撮像部19を区分して、光学系18を撮像部19より薄くすることが好ましい。
【0040】
なお、COFテープ11の位置合わせのための画像には、位置マーク(アライメント・マーク)を用いている。ICチップ12の位置合わせには、回路配線パターンを用いる。なお、ICチップ12の代わりに回路基板をCOFテープ11に接合する場合は、位置マークを用いる。位置マークの形状は、直径0.2mmの○印(丸印)である。その他の形状として四角形、×印(バツ印)等でも良く、寸法は、0.1〜5mmが好ましい。
【0041】
図5は、電子部品(ここではICチップ12とする)と樹脂基板(ここではCOFテープ11とする)上の電気接続端子部16のアライメントに関するフローチャートである。
【0042】
まず、電子部品用振動ヘッド2にICチップ12を保持する工程を開始する。すなわち、ICチップ12が入れられているトレイ(図示略)上に電子部品用振動ヘッド2を移動させて、ICチップ12を振動ヘッド圧接部2bに吸着保持する(ステップ1)。なお、トレイは、テープで裏打ちされ、カットされたウエハー基板の場合もある。
【0043】
次に、ICチップ12を、第1所定位置に移動する工程に移る。すなわち、ICチップ12を、COFテープ11との圧接位置(第1所定位置)に移動させるため、ICチップ12が吸着保持された電子部品用振動ヘッド2を移動させる(ステップ2)。
【0044】
次に、COFテープ11を、第2所定位置に送る工程に移る。すなわち、COFテープ11を基板搭載テーブル6と基板押え板13から離間したフリーな状態にしてテープ送りをし、COFテープ11をICチップ12との圧接位置(第2所定位置)に移動させる(ステップ3)。
【0045】
次に、COFテープ11を基板搭載テーブル6に保持する工程に移る。すなわち、基板搭載テーブル6を上昇させ、COFテープ11を基板搭載テーブル6に真空吸着孔9を用いて吸着する(ステップ4)。加えて、基板押え板13を降下させて、COFテープ11を基板搭載テーブル6と基板押え板13の間に保持する(ステップ5)。これにより、COFテープ11が基板搭載テーブル6に保持される。
【0046】
次に、ICチップ12とCOFテープ11との位置合わせの工程に移る。まず、カメラユニット17を位置マークが撮像できる位置に移動する(ステップ6)。そして、COFテープ11の位置マークと、ICチップ12の位置マークの画像を同時に撮像してカメラユニット17に取り込む(ステップ7)。
【0047】
次に、COFテープ11の位置マークの座標と、ICチップ12の位置マークの座標を計算する(ステップ8)。COFテープ11の位置マーク又はICチップ12の位置マークに関する座標の誤差が所定範囲外の場合(ステップ9においてYES)、電子部品用振動ヘッド2を移動させて、位置合わせを行なう(ステップ10)。撮像された位置マークの座標の誤差が所定範囲内の場合(ステップ9においてNO)は、電子部品用振動ヘッド2の移動は行わずに、次工程に進む。
【0048】
この実施の形態では、COFテープ11上の位置マークの画像を直接(テープや透明基板を透過させないで)取り込んでいるので、透明基板の光学的歪みによる位置読込精度の低下を引き起こすことなく、マーク位置の検出位置精度を向上させることができる。
【0049】
また、2つの部品の位置合わせ精度は、2つの部品の座標を別々に測定すると、個々の原点からの座標の誤差が加算される。一方、上述の如く、2つの部品の位置を同時に測定すると、2つの測定位置の関係のみが必要で、2つの部品の原点からの座標の誤差は、関係がなくなる。換言すると、カメラユニット17が動いていても、精度よく2つの部品の位置合わせデータを取り込むことができる。このような同時撮像は、残留振動の検出を行っていない位置制御方式であるオープン制御に有効な方法である。
【0050】
カメラユニット17は、位置合わせ毎に、位置マークの撮像位置に移動して位置マークを撮像し、ICチップ12をCOFテープ11に圧接する時には、撮像位置から退避している。カメラユニット17は、短時間で完全に停止することは難しく、残留振動が残る。残留振動がある程度大きい場合、ICチップ12の位置マークとCOFテープ11上の位置マークを別々に撮像すると、測定され計算された位置マークの座標には残留振動の影響が含まれる。しかし、ICチップ12の位置合わせをCOFテープ11の位置マークを基準として同時撮像をすれば上記の問題は生じない。ICチップ12の位置マークとCOFテープ11上の位置マークを同一のカメラユニット17で同時に撮像すると、カメラユニット17の残留振動は、殆ど問題がなくなる。このように、本実施の形態の方法を採用すると、画像の位置合わせ精度が著しく向上する。また、上述のステップ6において、上下の画像を同時に取り込むことにより、画像取り込みのために残留振動の低下を待つ時間を短くでき、タクトの短縮をもたらす。
【0051】
図6は、ICチップ12のバンプ電極をCOFテープ11上の電気接続端子部16にボンディングする方法に関するフローチャートである。
【0052】
ステップ1〜10は、ICチップ12とCOFテープ11のアライメントに関するフローチャートとほぼ同じである。なお、この場合、ステップ6の同時撮像は、必須要件ではない。
【0053】
以下に、図6を用いて位置合わせ後の工程について説明する。
【0054】
まず、位置合わせ用のカメラユニット17を退避させる(ステップ11)。このとき、振動ホーン2aの温度は、300℃である。また、基板加熱部5の温度は、200℃である。なお、加熱は、基板加熱部5のみでもよい。
【0055】
次に、電子部品用振動ヘッド2を降下させることにより、ICチップ12をCOFテープ11に近接させる工程を行う(ステップ12)。
【0056】
次に、振動ヘッド用振動子2cの振動の周波数を基板用振動子3aの振動の周波数より大きい周波数とする条件で、振動ヘッド用振動子2cと基板用振動子3aとを励振させICチップ12とCOFテープ11とを圧接する工程を行う。より具体的には、振動ヘッド用振動子2cの周波数を40KHzとし、基板用振動子3aの周波数を18KHzとする条件で、振動ヘッド用振動子2cと基板用振動子3aを励振する(ステップ13)。このときの振動ヘッド圧接部2bの振幅は、8ミクロンで、基板搭載テーブル6の振幅は、14ミクロンである。さらに、ICチップ12をCOFテープ11の電気接続端子部16に0.5秒押圧する(ステップ14)。ICチップ12の寸法は、2×10mmで厚さが0.4mmで、端子(バンプ)数は40個である。圧接荷重は、大略100グラム/バンプで、全体では、40Nである。
【0057】
次に、ICチップ12を振動ヘッド2から離間させる工程を行う。具体的には、ICチップ12を吸着している真空をブレイクして、振動ヘッド圧接部2bをICチップ12から離す(ステップ15)。
【0058】
次に、基板搭載テーブル6に保持されているCOFテープ11を、基板搭載テーブル6から離間させる工程を行う。具体的には、COFテープ11を吸着している真空のブレイクと、基板押え板13の上昇を行い、COFテープ11をフリーにする(ステップ16)。加えて、ICチップ12をピックアップする位置に、電子部品用振動ヘッド2を移動する。
【0059】
次に、基板搭載テーブル6を降下させる(ステップ17)。次に、COFテープ11を1ピッチ送り、次のボンディング操作に入る(ステップ18)。
【0060】
この実施の形態では、振動ヘッド用振動子2cの周波数を、基板用振動子3aの周波数より高くしている。また、振動の振幅は、周波数とは逆で、基板用振動子3aの振幅を振動ヘッド用振動子2cの振幅より大きくしている。
【0061】
振動ヘッド用振動子2cの周波数は、基板用振動子3aの周波数より低くなると、エネルギー効率が悪くなるとともに、良好な圧接強度が得られ難くなる。これは、COFテープ11にあたえる周波数が高いほど、COFテープ11の圧接面に伝達されるのロスが益々大きくなるからである。一方、ICチップ12は、振幅の減衰が小さいので、周波数をある程度高くしてエネルギーを大きくする方が得策である。このようなことから、振動ヘッド用振動子2cの周波数は、基板用振動子3aの周波数の1.2〜4倍が良い。より好ましくは、1.5倍〜2.5倍である。
【0062】
本発明において、振動ヘッド用振動子2cの振幅を2〜12ミクロン、基板用振動子3aの振幅を3〜20ミクロンで実験を行った。振動ヘッド用振動子2cの振幅は、基板用振動子3aの振幅より大きくするためには、振動の周波数を低くする必要があり、エネルギー効率が悪くなるとともに良好な圧接強度が得られ難くなる。振動ヘッド用振動子2cの振幅は、基板用振動子3aの振幅の1/1.2〜1/4倍が好ましい。より好ましくは、1/1.5〜1/2.5倍である。
【0063】
振動ホーン2aの周波数を40kHzとした場合、振動ホーン2aの振幅は約3ミクロンであり、ICチップ12の振幅は、振動ホーン2aに対して約6〜7割程度に減衰した約1.8〜2ミクロンであった。一方、振動ホーン2aの周波数を60kHzとした場合、振動ホーン2aの振幅は約1ミクロンであり、ICチップ12の振幅は、振動ホーン2aに対して約2割程度に減衰した約0.2ミクロンであった。従って、振動ホーン2aの周波数を約40kHzとすると、振動ホーン2aの周波数を約60kHzとした場合に比べて、振動ホーン2aの振幅が大きく、かつICチップ12に伝わる振動の減衰も小さくなり、ICチップ12の接合部に与えられるエネルギーのロスが小さくなる。
【0064】
各振動子2c,3aの励振開始とICチップ12の押圧開始のタイミングは、各振動子2c,3aの励振開始がICチップ12の押圧開始より早くても遅くても良い。より好ましい条件は、各振動子2c,3aの励振開始とICチップ12の押圧開始が同時である。
【0065】
図7は、COFテープ11の厚さと実用性との関係を示す。使用したCOFテープ11は、厚さが40ミクロンのポリイミド樹脂である。圧接強度が実用に耐える程度に高い場合は○、低い場合は×で、中間の場合△で示してある。同様に、テープ強度が実用に耐える場合○、耐えない場合×で、中間の場合△で示してある。製品の評価は、製品として合格する場合○、不合格の場合×で、中間の場合△で示している。好ましいCOFテープ11の厚さは、10〜200ミクロンである。より好ましいCOFテープ11の厚さは、20〜70ミクロンである。
【0066】
図8は、ボンディング装置1における、電子部品用振動ヘッド2の先端部の底面に取り付けられたICチップ12を、COFテープ11に対して水平方向の位置決めするための位置合わせ機構25を構成する主な要素のブロック図である。
【0067】
図8に示すように、位置合わせ機構25は、X軸テーブル26と、Y軸テーブル27と、カメラユニット17と、リング照明29と、装置コントローラ30と、モータドライバ31と、画像処理装置32と、フラッシュ照明制御機構33とを有している。この位置合わせ機構25は、ICチップ12のCOFテープ11に対する位置合わせを行い、このICチップ12が吸着保持されている振動ホーン2aをX軸方向およびY軸方向に移動する。
【0068】
X軸テーブル26は、振動ホーン2aのX軸方向への駆動を制御するためのものであり、振動ホーン2aのX軸方向の位置を検出するエンコーダを有している。このX軸テーブル26は、振動ホーン2aのX軸方向における位置データを装置コントローラ30、モータドライバ31および画像処理装置32に常時送る。
【0069】
Y軸テーブル27は、振動ホーン2aのY軸方向への駆動を制御するためのものであり、振動ホーン2aをY軸方向の位置を検出するエンコーダを有している。このY軸テーブル27は、振動ホーン2aのY軸方向における位置データを装置コントローラ30、モータドライバ31および画像処理装置32に常時送る。
【0070】
装置コントローラ30は、X軸テーブル26、Y軸テーブル27、モータドライバ31、画像処理装置32、フラッシュ照明制御機構33の動作を制御する。装置コントローラ30は、X軸テーブル26およびY軸テーブル27から常時送られてくる位置データと、画像処理装置32から送られてくる画像データとに基づいて、モータドライバ31、画像処理装置32およびフラッシュ照明制御機構33の動作制御を行う。また、装置コントローラ30は、位置データを定期的にスキャンして間欠的に読み込んでも良い。
【0071】
装置コントローラ30は、X軸テーブル26およびY軸テーブル27からの位置データに基づき、ICチップ12がCOFテープ11の水平方向における所定位置の上方に接近したことを認識すると、画像処理装置32へ画像を取り込む旨の指令信号を送る。同時に、装置コントローラ30は、フラッシュ照明制御機構33に対して、フラッシュ照明を照射する旨の指令信号を送る。
【0072】
モータドライバ31は、装置コントローラ30の制御により、振動ホーン2aをX軸方向およびY軸方向に駆動させる。画像処理装置32は、装置コントローラ30の制御により、カメラユニット17で撮影している映像を画像処理する。この画像処理装置32は、カメラユニット17から画像データを受け取ると共に、X軸テーブル26およびY軸テーブル27から位置データを受け取る。そして、装置コントローラ30からの指令信号を受け取り、カメラユニット17の撮像動作を制御すると共に、同時のタイミングでフラッシュ照明制御機構33にフラッシュ照明動作を開始させる開始信号を送る。フラッシュ照明制御機構33は、画像処理装置32および装置コントローラ30から2つの指令信号を受け取ると、リング照明29を動作させてフラッシュ照明を行う。
【0073】
図5に記載した位置合わせ方法は、上述したICチップ12等の電子部品と、それを実装するCOFテープ11等の樹脂基板との位置合わせ精度の向上とタクト時間の短縮を可能とするものである。対象となる基板は、フレキシブルな樹脂基板に限定されず、剛性の高い樹脂テープ、樹脂基板及びセラミックス基板に適応できる。更に、図5において2つの振動子2c,3aを用いた例を示したが、図5に記載した位置合わせ方法は、振動子が1個の場合にも適用できることも自明である。
【0074】
また、図1と図8に記載された構成要素の一部からなるボンディング装置で、本発明のボンディング方法を用いる装置も本発明が適応できる。更に、本発明ななるボンディング方法は、この方法を用いて製造されたCOF製品やTCPにも適応ができることも明らかである。
【0075】
このボンディング方法によれば、フレキシブルな樹脂基板にICチップ等の電子部品を高強度に圧接接合することができる。また、フレキシブルなCOFテープにICチップ等の電子部品を圧接接合を可能とし、信頼性の高いCOF実装方式により液晶モジュールを工業的に提供することができる。
【産業上の利用可能性】
【0076】
本発明は、フレキシブルなプラスチック基板に電子部品を圧接接合する産業において利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】ボンディング装置の主要構成要素の正面図である。
【図2】COFテープと基板押え板との関係を示す図である。
【図3】電子部品とCOFテープとを位置合わせする工程を説明するための図である。
【図4】カメラユニットの図で、(a)は、平面図で、(b)は側面図で、(c)は正面図である。
【図5】ICチップとCOFテープとの位置合わせ方法に関するフローチャート図である。
【図6】ICチップとCOFテープとを圧接接合する製造方法に関するフローチャート図である。
【図7】フレキシブル基板の厚さと、圧接強度とテープ強度と製品評価との関係を示した図である。
【図8】位置決め駆動機構のブロック図である。
【符号の説明】
【0078】
1 ボンディング装置
2 電子部品用振動ヘッド
2a 振動ホーン
2b 振動ヘッド圧接部
2c 振動ヘッド用振動子
3 基板用振動ヘッド
3a 基板用振動子
4 断熱層
5 基板加熱部
6 基板搭載テーブル(基板搭載台)
7 ヒータ
8 温度センサ
9 真空吸着孔
10 真空パイプ
11 COFテープ(樹脂基板)
12 ICチップ(電子部品)
13 基板押え板
14 開口
15 切り欠き
16 電気接続端子部
17 カメラユニット
18 光学系
19 撮像部
20 カメラ開口
21 プリズム
22 ミラー
23,24 CCD
25 位置合わせ機構
26 Xテーブル
27 Yテーブル
29 リング照明
30 装置コントローラ
31 モータドライバ
32 画像処理装置
33 フラッシュ照明制御機構

【特許請求の範囲】
【請求項1】
振動ヘッドに保持された電子部品と基板搭載テーブルに保持された樹脂基板とを光学系と撮像部からなるカメラユニットで同時に撮像し、撮像した画像を画像処理装置で画像処理し、上記基板搭載テーブルを移動して上記電子部品と上記樹脂基板を位置合せした後、振動ヘッドに保持された上記電子部品を上記樹脂基板に圧接接合するボンディング方法において、
上記電子部品を第1所定位置に移動する工程と、
上記樹脂基板を第2所定位置に送る工程と、
上記樹脂基板を上記基板搭載テーブルに保持する工程と、
上記光学系が上記撮像部より薄い上記カメラユニットで上記電子部品と上記樹脂基板を撮像する工程と、
上記カメラユニットを撮像位置から退避させる工程と、
上記電子部品と上記樹脂基板とを圧接する工程と、
上記基板搭載テーブルに保持されている上記樹脂基板を上記基板搭載テーブルから離間させる工程と
からなることを特徴とするボンディング方法。
【請求項2】
前記電子部品用と前記樹脂基板用の前記光学系は、同一平面上に配設するために、それぞれの画像を上下のカメラ開口から取り込み、プリズムとミラーで曲げて前記撮像部に入力することを特徴とする請求項1記載のボンディング方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−227965(P2007−227965A)
【公開日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−115151(P2007−115151)
【出願日】平成19年4月25日(2007.4.25)
【分割の表示】特願2002−253113(P2002−253113)の分割
【原出願日】平成14年8月30日(2002.8.30)
【出願人】(592141488)アスリートFA株式会社 (96)
【Fターム(参考)】