説明

ポリエステルポリマー組成物の製法

【課題】摩擦係数及び透明度の改善されたポリエステル容器の提供。
【解決手段】約20〜約300 ppmの水を有する粘着防止剤を用いて低減された摩擦係数及び改善された透明度を有するポリエステル容器を製造する。これらの粘着防止剤の使用は、約1.0より小さい摩擦係数及び約4%より小さいヘイズ値の透明度を有するポリエステル容器を生ずる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的にはボトルその他のポリエステル容器(コンテナ)に関し、更に詳しくは低減された摩擦係数及び改善された透明度を有するポリエステル容器に関する。本出願は、2001年3月30日に出願された米国仮出願第60/280,295号の優先権を主張するものであり、その出願の開示はこの引用により本明細書に組み入れる。
【背景技術】
【0002】
種々のタイプのポリエステル容器の搬送には、容器表面が接触したときに出会う過度の静摩擦による問題が存在する。この過度の摩擦は、経済的には望ましくない「作業ライン」又は「充填ライン」の中断に通ずるおそれがある。この問題は、ポリエステルポリマーが予備成形物に成形された後、又は種々のタイプの容器に延伸吹込された(stretch blown)後に起こる。容器は、時には直接パレット積載場に搬送され、次いで充填プラントに搬送されるか、或いは同じプラント内に含まれているラベル貼り・充填ラインに搬送される。この問題は、高速の延伸吹込成形、搬送及び充填ラインによる炭酸ソフト飲料(「CSD」)産業においてより著しい。この問題はまた、容器がその搬送工程の混雑した場所から与えられる圧力下に搬送されるような、その他のポリエステル容器産業の分野においても遭遇される。
【0003】
容器の予備成形物を吹込成形又は射出成形する工程の間、その予備成形物は1000個より多い予備成形物を保持する大きな箱(ゲイロードボックス(gaylord box))の中に供給される。ポリエステルの表面の間ではそれが普通であるように摩擦係数(「COF」)が高ければ、予備成形物は、その箱の横から見て三角錐型に互いの上に積み重なる。この堆積により、箱の中に収容される予備成形物が少しになればなるほど、従ってそれだけ予備成形物当たりの積載コストを高くする。予備成形物表面の間の摩擦レベルの高さはまた、予備成形物が供給レールに載せられるときの供給ビンでの滞留(又は詰り)(join)の原因となりうる。同様に、そのような摩擦による滞留(又は詰り)は供給レール上でも起こるおそれがある。
【0004】
炭酸ソフト飲料(「CSD」)産業で用いられる2リットルボトルなどの垂直壁容器は、2つの隣接するボトルと接触する表面積の大きさを最大にする非常に滑らかな表面を有している。PETなどのポリエステル容器の、本質的に高いCOFのために(PETは1.0より大きい静COFを有している)、吹込(成形)の後又は充填の間の搬送ラインで容器が絡まり合うようになり「転倒」したり又は動きを止めさえする。このような転倒や停止は明らかに搬送及び充填作業の望ましくない妨害の原因になる。
【0005】
高いCOFは、多列(multiple-row)搬送ライン上にある隣接する容器の、搬送の間の動作(回転又は滑走)を妨げる。搬送ラインが90゜までも方向を変えたりするときに、容器は絡まり合うようになり直立して留まって供給を止めるか、又は転倒してラインを止めるかするおそれがある。何れにしてもラインの動きを保つように、誰かがこれら問題の場所を常に監視していなければならない。従って、搬送の間に他の容器に対して滑ったり、回転したりすることができる低い静COFを有する容器は、作業停止時間や誰かがいつも運転を監視している必要性を最小なものとし又はなくすであろう。これらの問題はすべて容認しがたいCOFを有しているポリエステルに関係するものである。
【0006】
ポリエステルのCOFを低減する方法に関する先行技術は存在する。そのような方法の1つには、粘着防止剤、例えばシリカ、タルク、炭酸カルシウム、ステアリン酸カルシウム及びその他の無機化合物などの添加が含まれる。特許文献1は、そのシートから作製されるシート及び製品のスリット特性、耐引掻性(scratch resistance)、切断特性及び接着特性を改善するために用いられる、シリカ及びタルクを含む不活性粒子(径0.5〜30μmで10〜5000 ppm)を含有する多層シートが開示されている。特許文献2には、COFを低減させるため、架橋シリコーンを粒子径1〜6μmで500〜5000 ppmの量のタルクなどの無機質粘着防止剤と組み合わせて用いる多層ポリオレフィンフィルムが開示されている。何れの参照例にも延伸吹込成形容器は開示されていない。特許文献3には、ヒュームドシリカ、コロイダルシリカ及びシリカビーズよりなる群から選ばれるシリカを含有するポリエステル樹脂が開示されており、これは同じ樹脂でシリカを含有しないものから作製された容器と比較して、低減された厚さを有する容器を作製するために有用である。特許文献4には、粘着防止剤として0.05〜3重量%の量のタルクを有するポリオレフィンフィルムが開示されている。特許文献5には、軽石粘着防止剤を約1重量%より少ない量で含有するポリオレフィンマトリックスを含んでなるポリマーフィルムが開示されている。
【0007】
特許文献6には、非晶質シリカを10〜100 ppmの濃度範囲で添加することによる、低減された厚さを有するポリエチレンテレフタレート(「PET」)ボトルが開示されている。非晶質シリカ以外の添加剤の使用及び粘着防止剤(anti-stick additives)を含むボトルの透明度の改善方法は開示されていない。特許文献7には、フィルム特性、例えばヘイズ及びCOFなどにおける粘着防止剤(antiblock)の充填と粒子径を最適化することについて開示されている。この参照例にはプラスチックボトルのような容器は開示されておらず、加工の前に粘着防止剤を乾燥することについても開示されていない。
【0008】
特許文献8には、10μmより小さい粒子径のタルク100〜10,000 ppmを有するPETから形成される単層及び多層シート並びに熱成形された成形物が開示されている。適当な熱成形容器には、良好な透明度を有するブリスターパックが含まれる。プラスチックボトルなどの容器、加工前に粘着防止剤を乾燥することの利点及び脂肪酸結束剤(tether)の使用は開示されていない。
【0009】
結晶性及び滑性を改善するために、種々の無機質粒子を組み込んだポリエステルフィルムに関する先行技術は存在する。特許文献9には磁気テープが開示され;特許文献10には磁気テープ、写真フィルム、包装フィルムが開示され;特許文献11には熱成形シートが開示され;特許文献12には、磁気テープのベースフィルム、写真フィルム、電気絶縁フィルム、金糸(gold yarn)の基礎材料及び包装材料が開示され;そして特許文献13には、良好な滑り及び粘着特性を有し良好な透明度を有するタルク入りPET(PET w/ talc)が開示されている。
【0010】
何れの先行技術参照例にも、1.0よりずっと小さい摩擦係数を有するポリエステル又はポリエステル容器、詳しくは粘着防止剤としてタルクを有するポリエステル容器は開示されていない。従って、低減されたCOFを有する新規で改善されたポリエステル容器、詳しくは低減されたCOFを有する高透明度(低ヘイズ)の容器に対するニーズは存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開平9-272191号
【特許文献2】米国特許第5,840,419号
【特許文献3】米国特許第6,323,271号
【特許文献4】米国特許第5,258,161号
【特許文献5】米国特許第5,908,890号
【特許文献6】米国特許第5,830,544号
【特許文献7】特願平2-307117号
【特許文献8】特願平4-180957号
【特許文献9】特開平7-238211号
【特許文献10】特開平6-065478号
【特許文献11】特開平5-104621号
【特許文献12】特開平4-183718号
【特許文献13】特開平4-180957号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
従って、低減された摩擦係数及び許容されうる透明度を有するポリエステル容器を提供することが本発明の目的である。
【0013】
低減された摩擦係数及び増大された透明度を有するポリエステル容器を提供することが本発明の別の目的である。
【0014】
許容されうる、そして増大された透明度を有するポリエステル容器の製造に有用な粘着防止剤を提供することが本発明の更なる目的である。
【0015】
ポリエステル容器の製造に有用な粘着防止剤を提供することが本発明の別の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0016】
これらの目的及びその他の目的は、水分含量が約20〜約300 ppmの乾燥タルク又は脂肪酸処理(tethered)タルクを用いて達成され、ポリエステル容器の摩擦係数を低減させる。これらのタルクの使用は、約1.0より小さい摩擦係数及び約4%より小さいヘイズ値の透明度を有するポリエステル容器を生ずる。このようなポリエステル容器は、種々の食品及び飲料の包装に使用することができる。
【0017】
本発明のその他の目的及び更なる目的、特徴並びに利点は、当業者には容易に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】図1はCOFに対するタルク粒子径の効果を示すグラフである。
【図2】図2はヘイズに対するタルク粒子径の効果を示すグラフである。
【図3】図3はCOFに対するBaSO4粒子径の効果を示すグラフである。
【図4】図4はヘイズに対するBaSO4粒子径の効果を示すグラフである。
【図5】図5はCOFに対するSiO2粒子径の効果を示すグラフである。
【図6】図6はヘイズに対するSiO2粒子径の効果を示すグラフである。
【図7】図7はCOFに対するタルク、BaSO4及びSiO2の効果を比較するグラフである。
【図8】図8はヘイズに対するタルク、BaSO4及びSiO2の効果を比較するグラフである。
【図9】図9はCOFに対する乾燥及び未乾燥タルクの効果を比較するグラフである。
【図10】図10はヘイズに対する乾燥及び未乾燥タルクの効果を比較するグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
用語「重量百分率」及び「重量%」は、本明細書において、添加される全構成要素を伴った最終形態におけるポリエステル組成物の合計重量に基づく重量百分率をいう。
【0020】
用語「容器」は、本明細書において、容器及び容器を製造するために用いられる予備成形物を含む。
【0021】
一側面において、本発明は、低減された摩擦係数(「COF」)及び許容されうる透明度を有するポリエステル及びポリエステル容器を提供する。低減されたCOFは、化学式 Mg3Si4O10(OH)2を有する水和珪酸マグネシウムであるタルクをポリエステルに添加することにより達成される。タルク、又は粘着防止剤(antiblock agent)は表面粗さを創り出し、それがポリエステルのCOFを低下させるが、ポリエステル及びポリエステル容器の透明度に悪影響を与えることはない。
【0022】
本発明に有用なタルクは、SiO2約62重量%及びMgO約31%を含み、密度約2.7 g/cm3(g/cc)及び平均粒子径約0.05〜約50μm、好ましくは約0.1〜約20μm、最も好ましくは約0.2〜約10μmを有している。適当なタルクは、Polar Minerals, Inc., 2005 Newpoint Place Parkway, Lawrenceville, GA 30043を含む幾つかの供給先から、商品名Polar Talc 9107又は9103(脂肪酸結束付加(fatty acid tether attached)あり又はなし)として購入することができる。
【0023】
ポリエステルに添加する前に、タルクは水約20〜約300 ppm、好ましくは水約50〜約250 ppmを含有するように乾燥される。この「乾燥タルク」を使用することが本発明のこの側面に対して決定的であるが、これはCOFにおける最大の低下と、透明度及びヘイズに対する最小の悪影響との組み合わせを有するポリエステルの製造を可能にするからである。タルクは、乾燥機やオーブンなどの慣用の手段により当業者には公知の条件下で乾燥することができる。もしタルクが乾燥されていなければ、より多くのタルクの充填が必要になる。もしタルクが乾燥されていなければ、摩擦低下の所定量に対してもたらされるヘイズのレベルが増加する。
【0024】
本発明のポリエステルにおける乾燥タルクの濃度は、約0.001〜約0.1重量%である。容器の透明度はタルク濃度の増加につれて低下するので、好ましい濃度は約0.001〜約0.05重量%であり、最も好ましくは約0.005〜約0.025重量%である。
【0025】
本発明のこの側面に従って作製されるポリエステル及びポリエステル容器は摩擦係数が約0.01〜約1.0である。
【0026】
本発明のこの側面に従って作製されるポリエステル及びポリエステル容器はヘイズ値が約0.1〜約4%、好ましくは約0.1〜約3%の許容されうる透明度を有する。
【0027】
ポリエステル及びポリエステル容器の製造において、有用で、タルクに類似した特性を有するその他周知の粘着防止剤、例えば非晶質シリカ、硫酸バリウム、ステアリン酸亜鉛、リン酸カルシウム及びそれらの混合物は、それらが水約20〜約300 ppmを含有するように乾燥した時には、本発明においてと同じく良好に作用する。
【0028】
さらなる側面において、本発明は、低減された摩擦係数(「COF」)及び増大された透明度を有するポリエステル及びポリエステル容器を提供する。ポリエステル及びポリエステル容器の透明度は、タルクを脂肪酸で処理してタルク上に結束剤(tether)を付着させること(「結束タルク」(tethered talc))により向上する。
【0029】
本発明で有用な脂肪酸は、ポリエステルと親和性があり且つ、ポリエステル及びポリエステル容器を製造するために用いられる選択された重合条件及び/又は加工条件において熱的に安定であるような脂肪酸である。好ましい脂肪酸は、分枝ステアリン酸、C6〜C20飽和及び不飽和、直鎖及び分枝鎖の脂肪酸よりなる群から選ばれる。最も好ましい脂肪酸はリノール酸、パルミチン酸、オレイン酸、リノレン酸及びパルモレン脂肪酸(palmolenic fatty acid)である。
【0030】
結束タルクを製造するために有用なタルクは、購入可能な「非乾燥タルク」又はここに記載されているようにして製造された「乾燥タルク」である。タルクは、当業者に周知の慣用の手段によって脂肪酸に結束される。そのような脂肪酸結束タルクもまた、Polar Minerals, Inc., 2005 Newpoint Place Parkway, Lawrenceville, GA 30043を含む幾つかの供給先から購入することができる。
【0031】
理論に縛られるものではないが、脂肪酸はタルクをポリエステルとより親和性にし、ポリマーの配向におけるボイドを減少させるものと信じられる。ボイドはタルクとの界面におけるポリエステルの非親和性に起因する。容器が延伸されるとき、もしポリエステルがタルク粒子と親和性がなければ、それは引き離されてボイドを生じる。有機脂肪酸結束剤は無機質タルクとポリエステルとの間の連携物(liaison)として作用する。
【0032】
本発明のポリエステルにおける結束タルクの濃度は、約0.001〜約0.1重量%である。通常、必要とされる結束タルクはもっと少ないので、好ましい濃度は約0.001〜約0.04重量%、最も好ましくは約0.005〜約0.020重量%である。
【0033】
本発明のこの側面に従って製造されるポリエステル及びポリエステル容器は、摩擦係数約0.01〜約1.0を有している。
【0034】
本発明のこの側面に従って製造されるポリエステル及びポリエステル容器は、ヘイズ値約0.1〜約3%、好ましくは約0.1〜約2%の向上した透明度を有している。
【0035】
結束タルクは、低減された摩擦係数及び向上した透明度を有するポリエステル及びポリエステル容器を製造するための製造工程の間にポリエステルに添加される。
【0036】
タルク及び結束タルクは、重合工程の間にポリエステルに添加されることができ、又はコンセントレートを形成するための加工の前にポリエステルと予備配合されることもできる。そのコンセントレートは、次いでタルク又は結束タルクの所望濃度を達成するため、新たなポリエステルと混合することができる。乾燥タルクと結束タルク(乾燥又は非乾燥タルクで作製された結束タルク)の混合物は本発明の態様である。
【0037】
本発明のポリエステルは、当業者には周知の方法を用いて製造することができる。適当なポリエステルは、慣用のやり方で、炭素原子2〜40を有するジカルボン酸と炭素原子2〜20を含むグリコール又はジオールなどの多価アルコールとの反応により製造される。ポリエステルを製造する方法は、作業条件、触媒、金属イオン封鎖剤、急冷剤(quenching agents)及び添加剤を含めて、当業者には公知である。ポリエステル材料を製造する方法及びポリエステルの他のポリマー材料との組み合わせについては、W. R. Sorenson及びT. W. Campbellの“Preparative Methods of Polymer Chemistry”(Interscience Publishers, New York 1968及び後続版)並びに、H. F. Markらの“Encyclopedia of Polymer Science; and Engineering, 第2版”(John Wiley & Sons, New York 1985)、詳しくは第12巻、第1〜290頁(ポリエステル一般)及び特に第259〜274頁の樹脂製造方法に述べられている。
【0038】
ポリエステルを製造するためのジカルボン酸は、炭素原子2〜20を有するアルキルジカルボン酸、又は炭素原子8〜16を有するアリールもしくはアルキル置換アリールジカルボン酸である。更に、炭素原子4〜20を有するアルキルジカルボン酸のジエステル、又は炭素原子10〜20を有するアルキル置換アリールジカルボン酸のジエステルが、ジカルボン酸の代わりに使用することができる。炭素原子2〜8を含む多価グリコール又はジオールが好ましく、最も好ましくはエチレングリコールである。炭素原子4〜12を有するグリコール又はジオールのエーテルがグリコール又はジオールに置き換えられることもできる。
【0039】
テレフタレートポリエステルは、テレフタル酸ジメチルもしくはテレフタル酸の何れかとエチレングリコール又はテレフタル酸ジメチルもしくはテレフタル酸の何れかと1,4-シクロヘキサンジオールから製造される。適当なジカルボン酸には、それら全てが周知のジカルボン酸である、テレフタル酸、イソフタル酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、スベリン酸、セバシン酸、マレイン酸及びフマル酸又はコポリエステルが製造されるようなそれらの混合物が含まれる。適当なグリコールには、エチレングリコール及び1,4-シクロヘキサンジオールに加えて、プロピレングリコール、1,3-プロパンジオール、グリセロール、1,2-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、ペンタエリトリトール、ネオペンチルグリコール、同様のグリコール類及びジオール類並びにそれらの混合物が含まれる。これらの化合物及び、これらの化合物を用いるポリエステル及びコポリエステルの製造方法は、この技術分野では周知である。
【0040】
ポリエチレンテレフタレート(及びその他のポリエステル、例えば他のテレフタレート、イソフタレート及びテレフタレート−イソフタレート混合ポリエステルなど)の伝統的な製造には、テレフタル酸又はテレフタル酸ジメチルをエチレングリコールと約200℃〜約250℃の温度で反応させて、モノマー及び水(又はメタノール)を生成させることが含まれる。その反応は可逆的なので、モノマー生成の方向に反応を進行させるために水(又はメタノール)は連続的に除去する。次に、そのモノマーは重縮合反応を受けてポリマーを生成する。テレフタル酸又はテレフタル酸ジメチルとエチレングリコールとの反応の間、必ずしも触媒を存在させる必要はないが、そうすることは反応速度を高めるためには有利である。通常、重縮合反応の間は、触媒、例えばアンチモン化合物又は当業者には公知のその他の触媒の使用が好ましい。ボトルの予備成形物及びその予備成形物からのプラスチックボトルの製造においては、最も清浄で、最も透明なポリマーを製造することが望まれる。一般に、添加物の使用が少なければ少ないほど、それだけ透明なポリマーが製造される。逆に、時には着色されたプラスチックボトルを製造することが望ましいが、このことはボトルの予備成形物もまた着色されていることを意味している。従って、種々の顔料、染料、充填剤及び当業者には公知のその他の物質が、通常、重縮合反応の間又はその終了間近に添加されうる。用いられる個々の添加物及び反応の間での導入の時期はこの技術分野では公知であり、本発明の一部を形成するものではない。何れの慣用の装置も使用することができ、当業者なら、所望の結果に対して最善のものを選択するために、添加物導入の種々の装置の中から選び出すことができる。
【0041】
本発明のポリエステル容器は、ポリエステルから容器を製造するための周知の方法を用いて作製することができる。そのような方法には、射出延伸成形及び押出吹込成形が含まれる。好ましくは、そのような容器は、当業者には周知の慣用の吹込成形法を用いて作製されるボトルである。
【0042】
別の側面において本発明は、ポリエステル及びポリエステル容器の製造に有用な、約20〜約300 ppmの水を含むように乾燥されたタルクの形体の粘着防止剤を提供する。タルクは水を除去するために、何れの慣用の方法により処理することもできるが、好ましくは慣用のオーブン中で乾燥される。タルクは、低減された摩擦係数及び許容されうる透明度を有するポリエステル及びポリエステル容器を製造するため、製造工程の間にポリエステルに添加する。
【0043】
本発明は更に別の側面において、ポリエステル及びポリエステル容器の製造に有用な、結束タルクを生成させるために脂肪酸で処理された乾燥タルクの形体の粘着防止剤を提供する。
【0044】
本発明に有用な適当なポリエステルは、この技術分野では周知であり、通常、テレフタル酸、テレフタル酸ジメチル、イソフタル酸、イソフタル酸ジメチル、2,6-ナフタレンジカルボン酸ジメチル、2,6-ナフタレンジカルボン酸、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,4-シクロヘキサンジメタノール、1,4-ブタンジオール及びそれらの混合物を含む繰り返し単位により形成されている。
【0045】
ポリエステルのジカルボン酸成分は、必要に応じて、約15モル%以下の1種又はそれ以上の異なるジカルボン酸で変性されていてもよい。そのような付加的なジカルボン酸には、好ましくは炭素原子8〜14を有する芳香族ジカルボン酸、好ましくは炭素原子4〜12を有する脂肪族ジカルボン酸又は好ましくは炭素原子8〜12を有する脂環式ジカルボン酸が含まれる。テレフタル酸と共に含まれるためのジカルボン酸の例には:フタル酸、イソフタル酸、ナフタレン-2,6-ジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、シクロヘキサン二酢酸、ジフェニル-4,4’-ジカルボン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、それらの混合物等がある。
【0046】
更にグリコール成分は、必要に応じて、約15モル%までの1種又はそれ以上のエチレングリコール以外の異なるジオールで変性されてもよい。そのような付加的なジオールには、好ましくは炭素原子6〜20を有する脂環式ジオール又は、好ましくは炭素原子3〜20を有する脂肪族ジオールが含まれる。そのようにジオールの例には:ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,4-シクロヘキサンジメタノール、プロパン-1,3-ジオール、ブタン-1,4-ジオール、ペンタン-1,5-ジオール、ヘキサン-1,6-ジオール、3-メチルペンタンジオール-(2,4)、2-メチルペンタンジオール-(1,4)、2,2,4-トリメチルペンタンジオール-(1,3)、2-エチルヘキサンジオール-(1,3)、2,2-ジエチルプロパンジオール-(1,3)、ヘキサンジオール-(1,3)、1,4-ジ(ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、2,2-ビス(4-ヒドロキシシクロヘキシル)プロパン、2,4-ジヒドロキシ-1,1,3,3-テトラメチルシクロブタン、2,2-ビス(3-ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン、2,2-ビス(4-ヒドロキシプロポキシフェニル)プロパン、それらの混合物等が含まれる。ポリエステルは、上記ジオールの2種又はそれ以上から製造することができる。
【0047】
本発明の好適なポリエステルは、ポリエチレンテレフタレート(「PET」)、ポリエチレンナフタレート(「PEN」)、ポリエチレンイソフタレート(「PIT」)及びポリエチレンブチレンテレフタレートであり、PETが最も好ましく、最も好ましくはポリエチレンテレフタレート(「PET」)である。
【0048】
ポリエステルはまた、少量の三官能性又は四官能性コモノマー、例えば無水トリメリット酸、トリメチロールプロパン、二無水ピロメリット酸、ペンタエリスリトール及びこの技術分野では周知の、その他のポリエステル形成性多酸又はポリオール含むこともできる。
【0049】
また、それが必要というわけではないが、ポリエステルに通常使用されるその他の添加剤をそのポリエステルに添加することもできる。そのような添加剤には、それらに限定されるものではないが、着色剤、トナー、顔料、カーボンブラック、ガラス繊維、充填剤、耐衝撃性改良剤、酸化防止剤、安定剤、難燃剤、再熱剤(reheat aids)、アセトアルデヒド還元性化合物(acetaldehyde reducing compounds)、酸素掃去剤、遮蔽促進剤(barrier enhancing aids)等が含まれる。
【0050】
本発明は、その好適な態様である以下の実施例によりさらに説明することができるが、これらの実施例は、具体的な説明の目的のためにのみ包含されているものであって、別段の詳細な指示がない限り、本発明の範囲を限定することを意図するものではないことはいうまでもない。
例1〜51
【0051】
粘着防止剤Ba2SO4、タルク及びSiO2が、PET CB-12(CB-12はテレフタル酸、イソフタル酸及びエチレングリコールのコポリエステルであり、ESTAPAK(商標)CSC樹脂としてEastman Chemical Companyから購入できる)に、濃度0.0125〜0.10重量%、粒子径範囲20 nm〜7μmで添加した。「非乾燥」粘着防止剤は、2つの方法:(1) 二軸押出機で1.0重量%コンセントレート(SC/MB)の形に溶融混合すること及び(2) PET製造の場で1.0重量%コンセントレート(MBC/MB)を作製すること:により作製されたコンセントレートの形体で、そのPETの中に組み入れられた。両方法とも、8個キャビティ(an eight cavity)Husky射出成形機でペレット/ペレットブレンドを射出成形して、2リットル予備成形物に製造することによりPETボトルとして評価した。得られた予備成形物は、SIDEL 2/3延伸吹込成形機で2リットルボトルに延伸吹込成形した。ボトルはそれらのヘイズレベルを分析し(側壁のヘイズはASTM D-1003を用いて測定した)、また2つのボトルを垂直に且つ互いに接触するように据え付け、一方のボトルを回転させて第二のボトルを回転させるために必要なトルクを測定することにより摩擦係数を分析した。摩擦係数は、μ=(トルク/R)/F2として計算した(ここでトルクはトルク検出装置の出力であり、Rはボトルの半径であり、そしてF2はボトルがその接触点で受ける実際の荷重又は力である)。結果は表I、II及びIII並びに図1〜8に示す。図1〜6は、試料のヘイズ、COF、充填量(loading)及び粒子径を比較したグラフである。表及び図を参照すれば、データの比較により、本発明に従って製造されたポリエステル及びポリエステル容器は、低減された摩擦係数及び許容されうる透明度を有していることが示される。
【0052】
図7は、得られるCOFが粘着防止剤の所定充填量に対して非常に類似していることを示す。ボトル側壁のヘイズの比較は図8に示す。その結果は、SiO2及びBa2SO4を用いて作製された容器と比較したとき、タルクを用いて作製された容器がやや高い透明度を有していることを示している。
【0053】
【表1】

【0054】
【表2】

【0055】
【表3】

例52〜63
【0056】
Polar Talc 9107(7μm)を水分約250 ppmまで乾燥し、次いでPET反応混合物に充填量1.0重量%添加した。得られたコンセントレートを使用して、実施例1に記載したようにしてブレンドを作製した。得られたCOF及びヘイズ(ASTM D-1003を用いて測定)をボトル及びボトル側壁についてそれぞれ測定した。摩擦係数は、2つのボトルを垂直に且つ互いに接触するように据え付け、一方のボトルを回転させて第二のボトルが回転するために必要なトルクを測定することによって測定した。摩擦係数は、μ=(トルク/R)/F2として計算したが、ここでトルクはトルク検出装置の出力であり、Rはボトルの半径であり、そしてF2はボトルがその接触点で受ける実際の荷重又は力である。結果は表IVに示す(COFは4回の試験の平均値であり、%ヘイズは3回の試験の平均値である)。「非乾燥」タルクで製造したボトル(例61、62及び63)と比較すると、図9にグラフで示した結果は、「乾燥」タルクを用いたときの同等の充填量で、ボトル側壁のCOFにおいて有意の改善が得られたことを示している。図10は「乾燥」タルクを用いたときの同等の充填量で、%ヘイズにおいて有意の改善が得られたことを示している。
【0057】
【表4】

【0058】
図面及び明細書において、本発明の代表的な好適態様が開示してきており、固有の用語が採用されているが、それらは包括的で叙述的な意味においてのみ用いられるものであり、限定の目的で用いられるものではなく、本発明の範囲は請求の範囲に述べられている。明らかに、本発明の多くの修正や変動が前記の教示に照らして可能である。従って、請求の範囲内において、本発明が詳細に記載されたもの以外に別の態様に実施されうるということは理解されるべきである。
以下に、本発明及びその関連態様を列挙する。
態様1.ポリエステル及びタルクを含む組成物から製造された、ボトルであって、そのボトルのヘイズ値が4%未満で、タルクを含まない以外は同じ組成の組成物から製造されたボトルに比較して、摩擦係数が低減されたボトル。
態様2.炭酸ソフト飲料用ボトルである態様1に記載のボトル。
態様3.2リットルボトルである態様2に記載のボトル。
態様4.前記組成物が平均粒子径0.2〜10μmのタルク0.005〜0.025重量%を含む態様1に記載のボトル。
態様5.前記組成物が平均粒子径20nm〜7μmのタルク0.0125〜0.025重量%を含む態様1に記載のボトル。
態様6.ヘイズ値が0.1〜3%である態様1に記載のボトル。
態様7.摩擦係数が0.01〜1.0である態様1に記載のボトル。
態様8.タルクがポリエステルへ添加する前に水含量20〜300 ppmに乾燥されたものである態様1に記載のボトル。
態様9.タルクが脂肪酸で処理されたものである態様1に記載のボトル。
態様10.タルクが、ポリエステルへ添加する前に水含量20〜300 ppmに乾燥されたタルクと、脂肪酸で処理されたタルクとの混合物である態様1に記載のボトル。
態様11.ポリエステルがテレフタル酸、ジメチルテレフタレート、イソフタル酸、ジメチルイソフタレート、ジメチル−2,6−ナフタレンジカルボキシレート、2,6−ナフタレンジカルボン酸又はこれらの混合物から形成されたジカルボン酸繰返し単位及びエチレングリコール、ジエチレングリコール、1,4−シクロヘキサン−ジメタノール、1,4−ブタンジオール又はこれらの混合物から形成されたグリコール繰返し単位を含む態様1に記載のボトル。
態様12.ジカルボン酸繰り返し単位が、15モル%以下の、フタル酸、イソフタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、シクロヘキサンジ酢酸、ジフェニル−4,4’−ジカルボン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸又はこれらの混合物で変性されている態様11に記載のボトル。
態様13.グリコール繰り返し単位が、15モル%以下の、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、プロパン−1,3−ジオール、ブタン−1,4−ジオール、ペンタン−1,5−ジオール、ヘキサン−1,6−ジオール、3−メチルペンタンジオール−(2,4),2−メチルペンタンジオール−(1,4),2,2,4−トリメチルペンタンジオール−(1,3),2−エチルヘキサンジオール−(1,3),2,2−ジエチルプロパン−ジオール−(1,3)、ヘキサンジオール−(1,3),1,4−ジ−(ヒドロキシエトキシ)−ベンゼン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−プロパン、2,4−ジヒドロキシ−1,1,3,3−テトラメチル−シクロブタン、2,2−ビス−(3−ヒドロキシエトキシフェニル)−プロパン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシプロポキシフェニル)−プロパン又はこれらの混合物で変性されている態様11に記載のボトル。
態様14.ポリエステルがポリ(エチレンテレフタレート)である態様1に記載のボトル。
態様15.ポリエステルがテレフタル酸、イソフタル酸及びエチレングリコールのコポリエステルである態様1に記載のボトル。
態様16.ポリエステル及びタルクを含む組成物から製造され、4%未満のヘイズ値を有し、そしてタルクを含まない組成物から製造された容器に比較して低減された摩擦係数を有する延伸吹込成型容器。
態様17.炭酸飲料ボトルである態様16に記載の容器。
態様18.2リットルのボトルである態様17に記載の容器。
態様19.組成物が平均粒子径0.2〜10μmのタルク0.005〜0.025重量%を含む態様16に記載の容器。
態様20.組成物が平均粒子径20nm〜7μmのタルク0.0125〜0.025重量%を含む態様16に記載の容器。
態様21.ヘイズ値が0.1〜3%である態様16に記載の容器。
態様22.摩擦係数が0.01〜1.0である態様16に記載の容器。
態様23.タルクが、ポリエステルへの添加前に、水含量20〜300 ppmに乾燥されたものである態様16に記載の容器。
態様24.タルクが脂肪酸で処理されたものである態様16に記載の容器。
態様25.タルクが、ポリエステルへ添加する前に水含量20〜300 ppmに乾燥されたタルクと、脂肪酸で処理されたタルクとの混合物である態様16に記載の容器。
態様26.ポリエステルがテレフタル酸、ジメチルテレフタレート、イソフタル酸、ジメチルイソフタレート、ジメチル−2,6−ナフタレンジカルボキシレート、2,6−ナフタレンジカルボン酸又はこれらの混合物から形成されたジカルボン酸繰返し単位及びエチレングリコール、ジエチレングリコール、1,4−シクロヘキサン−ジメタノール、1,4−ブタンジオール又はこれらの混合物から形成されたグリコール繰返し単位を含む態様16に記載の容器。
態様27.ジカルボン酸繰り返し単位が、15モル%以下の、フタル酸、イソフタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、シクロヘキサンジ酢酸、ジフェニル−4,4’−ジカルボン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸又はこれらの混合物で変性されている態様26に記載の容器。
態様28.グリコール繰り返し単位が、15モル%以下の、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、プロパン−1,3−ジオール、ブタン−1,4−ジオール、ペンタン−1,5−ジオール、ヘキサン−1,6−ジオール、3−メチルペンタンジオール−(2,4),2−メチルペンタンジオール−(1,4),2,2,4−トリメチルペンタンジオール−(1,3),2−エチルヘキサンジオール−(1,3),2,2−ジエチルプロパン−ジオール−(1,3)、ヘキサンジオール−(1,3),1,4−ジ−(ヒドロキシエトキシ)−ベンゼン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−プロパン、2,4−ジヒドロキシ−1,1,3,3−テトラメチル−シクロブタン、2,2−ビス−(3−ヒドロキシエトキシフェニル)−プロパン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシプロポキシフェニル)−プロパン又はこれらの混合物で変性されている態様26に記載の容器。
態様29.ポリエステルがポリ(エチレンテレフタレート)である態様16に記載の容器。
態様30.ポリエステルがテレフタル酸、イソフタル酸及びエチレングリコールのコポリエステルである態様16に記載の容器。
態様31.ポリエステル及び平均粒子径20nm〜7μmのタルク0.0125〜0.025重量%を含む組成物から製造された、ボトル予備成形物であって、低減された摩擦係数及び4%未満のヘイズ値を有するボトルに成形できるボトル予備成形物。
態様32.0.1〜3%のヘイズ値を有するボトルに成形できる態様31に記載のボトル予備成形物。
態様33.0.01〜1.0の摩擦係数を有するボトルに成形できる態様31に記載のボトル予備成形物。
態様34.タルクが、ポリエステルに添加する前に、水含量20〜300 ppmに乾燥されたものである態様31に記載のボトル予備成形物。
態様35.タルクが脂肪酸で変性されたものである態様31に記載のボトル予備成形物。
態様36.タルクが、ポリエステルへ添加する前に水含量20〜300 ppmに乾燥されたタルクと、脂肪酸で処理されたタルクとの混合物である態様31に記載のボトル予備成形物。
態様37.ポリエステルがテレフタル酸、ジメチルテレフタレート、イソフタル酸、ジメチルイソフタレート、ジメチル−2,6−ナフタレンジカルボキシレート、2,6−ナフタレンジカルボン酸又はこれらの混合物から形成されたジカルボン酸繰返し単位及びエチレングリコール、ジエチレングリコール、1,4−シクロヘキサン−ジメタノール、1,4−ブタンジオール又はこれらの混合物から形成されたグリコール繰返し単位を含む態様31に記載のボトル予備成形物。
態様38.ジカルボン酸繰り返し単位が、15モル%以下の、フタル酸、イソフタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、シクロヘキサンジ酢酸、ジフェニル−4,4’−ジカルボン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸又はこれらの混合物で変性されている態様37に記載のボトル予備成形物。
態様39.グリコール繰り返し単位が、15モル%以下の、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、プロパン−1,3−ジオール、ブタン−1,4−ジオール、ペンタン−1,5−ジオール、ヘキサン−1,6−ジオール、3−メチルペンタンジオール−(2,4),2−メチルペンタンジオール−(1,4),2,2,4−トリメチルペンタンジオール−(1,3),2−エチルヘキサンジオール−(1,3),2,2−ジエチルプロパン−ジオール−(1,3)、ヘキサンジオール−(1,3),1,4−ジ−(ヒドロキシエトキシ)−ベンゼン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−プロパン、2,4−ジヒドロキシ−1,1,3,3−テトラメチル−シクロブタン、2,2−ビス−(3−ヒドロキシエトキシフェニル)−プロパン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシプロポキシフェニル)−プロパン又はこれらの混合物で変性されている態様37に記載のボトル予備成形物。
態様40.ポリエステルがポリ(エチレンテレフタレート)である態様31に記載のボトル予備成形物。
態様41.ポリエステルがテレフタル酸、イソフタル酸及びエチレングリコールのポリエステルである態様31に記載のボトル予備成形物。
態様42.平均粒子径が0.2μm〜10μmのタルク0.001〜0.025重量%を含むポリエステルから製造された予備成形物から熱形成することなくボトルに延伸吹込成形された飲料ボトルであって、前記タルクを含まない前記ポリエステルから製造されたボトルに比較して低減された摩擦係数を有し、かつ0.1%〜4%のヘイズ値を有する飲料ボトル。
態様43.平均粒子径0.2μm〜10μmのタルク0.001〜0.025重量%を含むポリエステルから製造されたボトルで、しかも前記タルクを含まない前記ポリエステルから製造されたボトルに比較して低減された摩擦係数を有しかつ0.1%〜4%のヘイズ値を有するボトルであって、他のボトルに対して垂直に置いた場合に、連続的な点接触で互いに対して回転することができるような平滑表面を有す飲料ボトル。
態様44.平均粒子径0.2μm〜10μmのタルク0.001〜0.025重量%を含むポリエステルから製造された予備成形物から炭酸ソフト飲料の貯蔵に適したボトルに延伸吹込成形されたボトルで、しかも前記タルクを含まない前記ポリエステルから製造されたボトルに比較して低減された摩擦係数を有しかつ0.1%〜4%のヘイズ値を有する炭酸飲料ボトル。
態様45.ポリエステル及び平均粒子径0.2μm〜10μmのタルク0.001重量%〜0.025重量%を含んでなる予備成形物から吹込成形されたボトルで、しかも前記タルクを含まない前記ポリエステルから製造されたボトルに比較して低減された摩擦係数を有しかつ0.1%〜4%のヘイズ値を有する垂直壁ボトル。
態様46.平均粒子径0.2μm〜10μmのタルク0.001〜0.025重量%を含むポリエステルを含んでなる予備成形物で、しかも前記タルクを含まない前記ポリエステルから製造されたボトルに比較して低減された摩擦係数を有する飲料ボトル延伸吹込成形することができる飲料ボトルの予備成形物。
態様47.平均粒子径0.2μm〜10μmのタルク0.001〜0.025重量%を含むポリエステルを含んでなる予備成形物で、しかも前記タルクを含まない前記ポリエステルから製造されたボトルに比較して低減された摩擦係数を有する飲料ボトル延伸吹込成形することができる予備成形物であって、他の予備成形物に対して垂直に置いた場合に連続的な点接触で互いに対して回転することができるような平滑な表面を有する飲料ボトルの予備成形物。
態様48.ポリエステル又はコポリエステル及び平均粒子径が0.2〜10μmのタルク0.005〜0.025重量%を含む組成物から製造され、4%未満のヘイズ値を有する炭酸ソフト飲料ボトル。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポリエステル及びタルクを含む組成物であって、前記組成物が平均粒子径0.2〜10μmのタルク0.005〜0.025重量%を含み、前記タルクが脂肪酸で処理されたものであり、そして前記ポリエステルがテレフタル酸、ジメチルテレフタレート、イソフタル酸、ジメチルイソフタレート、ジメチル−2,6−ナフタレンジカルボキシレート、2,6−ナフタレンジカルボン酸又はこれらの混合物から形成されたジカルボン酸繰返し単位及びエチレングリコール、ジエチレングリコール、1,4−シクロヘキサン−ジメタノール、1,4−ブタンジオール又はこれらの混合物から形成されたグリコール繰返し単位を含む組成物から製造された、ヘイズ値が4%未満で、タルクを含まない以外は同じ組成の組成物から製造されたボトルに比較して、摩擦係数が低減されたボトル。
【請求項2】
炭酸ソフト飲料用ボトルである請求項1に記載のボトル。
【請求項3】
2リットルボトルである請求項2に記載のボトル。
【請求項4】
前記組成物が平均粒子径20nm〜7μmのタルク0.0125〜0.025重量%を含む請求項1に記載のボトル。
【請求項5】
ヘイズ値が0.1〜3%である請求項1に記載のボトル。
【請求項6】
摩擦係数が0.01〜1.0である請求項1に記載のボトル。
【請求項7】
タルクがポリエステルへ添加する前に水含量20〜300ppmに乾燥されたものである請求項1に記載のボトル。
【請求項8】
タルクが、ポリエステルへ添加する前に水含量20〜300ppmに乾燥されたタルクと、脂肪酸で処理されたタルクとの混合物である請求項1に記載のボトル。
【請求項9】
ジカルボン酸繰り返し単位が、15モル%以下の、フタル酸、イソフタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、シクロヘキサンジ酢酸、ジフェニル−4,4’−ジカルボン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸又はこれらの混合物で変性されている請求項1に記載のボトル。
【請求項10】
グリコール繰り返し単位が、15モル%以下の、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、プロパン−1,3−ジオール、ブタン−1,4−ジオール、ペンタン−1,5−ジオール、ヘキサン−1,6−ジオール、3−メチルペンタンジオール−(2,4),2−メチルペンタンジオール−(1,4),2,2,4−トリメチルペンタンジオール−(1,3),2−エチルヘキサンジオール−(1,3),2,2−ジエチルプロパン−ジオール−(1,3)、ヘキサンジオール−(1,3),1,4−ジ−(ヒドロキシエトキシ)−ベンゼン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−プロパン、2,4−ジヒドロキシ−1,1,3,3−テトラメチル−シクロブタン、2,2−ビス−(3−ヒドロキシエトキシフェニル)−プロパン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシプロポキシフェニル)−プロパン又はこれらの混合物で変性されている請求項1に記載のボトル。
【請求項11】
ポリエステルがポリ(エチレンテレフタレート)である請求項1に記載のボトル。
【請求項12】
ポリエステルがテレフタル酸、イソフタル酸及びエチレングリコールのコポリエステルである請求項1に記載のボトル。
【請求項13】
ポリエステル及びタルクを含む組成物であって、前記組成物が平均粒子径0.2〜10μmのタルク0.005〜0.025重量%を含み、前記タルクが脂肪酸で処理されたものであり、そして前記ポリエステルがテレフタル酸、ジメチルテレフタレート、イソフタル酸、ジメチルイソフタレート、ジメチル−2,6−ナフタレンジカルボキシレート、2,6−ナフタレンジカルボン酸又はこれらの混合物から形成されたジカルボン酸繰返し単位及びエチレングリコール、ジエチレングリコール、1,4−シクロヘキサン−ジメタノール、1,4−ブタンジオール又はこれらの混合物から形成されたグリコール繰返し単位を含む組成物から製造され、4%未満のヘイズ値を有し、そしてタルクを含まない組成物から製造された容器に比較して低減された摩擦係数を有する延伸吹込成型容器。
【請求項14】
炭酸飲料ボトルである請求項13に記載の容器。
【請求項15】
2リットルのボトルである請求項14に記載の容器。
【請求項16】
組成物が平均粒子径20nm〜7μmのタルク0.0125〜0.025重量%を含む請求項13に記載の容器。
【請求項17】
ヘイズ値が0.1〜3%である請求項13に記載の容器。
【請求項18】
摩擦係数が0.01〜1.0である請求項13に記載の容器。
【請求項19】
タルクが、ポリエステルへの添加前に、水含量20〜300ppmに乾燥されたものである請求項13に記載の容器。
【請求項20】
タルクが、ポリエステルへ添加する前に水含量20〜300ppmに乾燥されたタルクと、脂肪酸で処理されたタルクとの混合物である請求項13に記載の容器。
【請求項21】
ジカルボン酸繰り返し単位が、15モル%以下の、フタル酸、イソフタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、シクロヘキサンジ酢酸、ジフェニル−4,4’−ジカルボン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸又はこれらの混合物で変性されている請求項13に記載の容器。
【請求項22】
グリコール繰り返し単位が、15モル%以下の、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、プロパン−1,3−ジオール、ブタン−1,4−ジオール、ペンタン−1,5−ジオール、ヘキサン−1,6−ジオール、3−メチルペンタンジオール−(2,4),2−メチルペンタンジオール−(1,4),2,2,4−トリメチルペンタンジオール−(1,3),2−エチルヘキサンジオール−(1,3),2,2−ジエチルプロパン−ジオール−(1,3)、ヘキサンジオール−(1,3),1,4−ジ−(ヒドロキシエトキシ)−ベンゼン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−プロパン、2,4−ジヒドロキシ−1,1,3,3−テトラメチル−シクロブタン、2,2−ビス−(3−ヒドロキシエトキシフェニル)−プロパン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシプロポキシフェニル)−プロパン又はこれらの混合物で変性されている請求項13に記載の容器。
【請求項23】
ポリエステルがポリ(エチレンテレフタレート)である請求項13に記載の容器。
【請求項24】
ポリエステルがテレフタル酸、イソフタル酸及びエチレングリコールのコポリエステルである請求項13に記載の容器。
【請求項25】
ポリエステル及び平均粒子径20nm〜7μmのタルク0.0125〜0.025重量%を含み、前記タルクが脂肪酸で変性されたものであり、そして前記ポリエステルがテレフタル酸、ジメチルテレフタレート、イソフタル酸、ジメチルイソフタレート、ジメチル−2,6−ナフタレンジカルボキシレート、2,6−ナフタレンジカルボン酸又はこれらの混合物から形成されたジカルボン酸繰返し単位及びエチレングリコール、ジエチレングリコール、1,4−シクロヘキサン−ジメタノール、1,4−ブタンジオール又はこれらの混合物から形成されたグリコール繰返し単位を含む組成物から製造された、ボトル予備成形物であって、低減された摩擦係数及び4%未満のヘイズ値を有するボトルに成形できるボトル予備成形物。
【請求項26】
0.1〜3%のヘイズ値を有するボトルに成形できる請求項25に記載のボトル予備成形物。
【請求項27】
0.01〜1.0の摩擦係数を有するボトルに成形できる請求項25に記載のボトル予備成形物。
【請求項28】
タルクが、ポリエステルに添加する前に、水含量20〜300ppmに乾燥されたものである請求項25に記載のボトル予備成形物。
【請求項29】
タルクが、ポリエステルへ添加する前に水含量20〜300ppmに乾燥されたタルクと、脂肪酸で処理されたタルクとの混合物である請求項25に記載のボトル予備成形物。
【請求項30】
ジカルボン酸繰り返し単位が、15モル%以下の、フタル酸、イソフタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、シクロヘキサンジ酢酸、ジフェニル−4,4’−ジカルボン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸又はこれらの混合物で変性されている請求項25に記載のボトル予備成形物。
【請求項31】
グリコール繰り返し単位が、15モル%以下の、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、プロパン−1,3−ジオール、ブタン−1,4−ジオール、ペンタン−1,5−ジオール、ヘキサン−1,6−ジオール、3−メチルペンタンジオール−(2,4),2−メチルペンタンジオール−(1,4),2,2,4−トリメチルペンタンジオール−(1,3),2−エチルヘキサンジオール−(1,3),2,2−ジエチルプロパン−ジオール−(1,3)、ヘキサンジオール−(1,3),1,4−ジ−(ヒドロキシエトキシ)−ベンゼン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−プロパン、2,4−ジヒドロキシ−1,1,3,3−テトラメチル−シクロブタン、2,2−ビス−(3−ヒドロキシエトキシフェニル)−プロパン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシプロポキシフェニル)−プロパン又はこれらの混合物で変性されている請求項25に記載のボトル予備成形物。
【請求項32】
ポリエステルがポリ(エチレンテレフタレート)である請求項25に記載のボトル予備成形物。
【請求項33】
ポリエステルがテレフタル酸、イソフタル酸及びエチレングリコールのポリエステルである請求項25に記載のボトル予備成形物。
【請求項34】
平均粒子径が0.2μm〜10μmの、脂肪酸で処理されたタルク0.001〜0.025重量%を含む、テレフタル酸、ジメチルテレフタレート、イソフタル酸、ジメチルイソフタレート、ジメチル−2,6−ナフタレンジカルボキシレート、2,6−ナフタレンジカルボン酸又はこれらの混合物から形成されたジカルボン酸繰返し単位及びエチレングリコール、ジエチレングリコール、1,4−シクロヘキサン−ジメタノール、1,4−ブタンジオール又はこれらの混合物から形成されたグリコール繰返し単位を含むポリエステルから製造された予備成形物から熱形成することなくボトルに延伸吹込成形された飲料ボトルであって、前記タルクを含まない前記ポリエステルから製造されたボトルに比較して低減された摩擦係数を有し、かつ0.1%〜4%のヘイズ値を有する飲料ボトル。
【請求項35】
平均粒子径0.2μm〜10μmのタルク0.001〜0.025重量%を含む、テレフタル酸、ジメチルテレフタレート、イソフタル酸、ジメチルイソフタレート、ジメチル−2,6−ナフタレンジカルボキシレート、2,6−ナフタレンジカルボン酸又はこれらの混合物から形成されたジカルボン酸繰返し単位及びエチレングリコール、ジエチレングリコール、1,4−シクロヘキサン−ジメタノール、1,4−ブタンジオール又はこれらの混合物から形成されたグリコール繰返し単位を含むポリエステルから製造されたボトルで、しかも前記タルクを含まない前記ポリエステルから製造されたボトルに比較して低減された摩擦係数を有しかつ0.1%〜4%のヘイズ値を有するボトルであって、他のボトルに対して垂直に置いた場合に、連続的な点接触で互いに対して回転することができるような平滑表面を有す飲料ボトル。
【請求項36】
平均粒子径0.2μm〜10μmの、脂肪酸で処理されたタルク0.001〜0.025重量%を含む、テレフタル酸、ジメチルテレフタレート、イソフタル酸、ジメチルイソフタレート、ジメチル−2,6−ナフタレンジカルボキシレート、2,6−ナフタレンジカルボン酸又はこれらの混合物から形成されたジカルボン酸繰返し単位及びエチレングリコール、ジエチレングリコール、1,4−シクロヘキサン−ジメタノール、1,4−ブタンジオール又はこれらの混合物から形成されたグリコール繰返し単位を含むポリエステルから製造された予備成形物から炭酸ソフト飲料の貯蔵に適したボトルに延伸吹込成形されたボトルで、しかも前記タルクを含まない前記ポリエステルから製造されたボトルに比較して低減された摩擦係数を有しかつ0.1%〜4%のヘイズ値を有する炭酸飲料ボトル。
【請求項37】
テレフタル酸、ジメチルテレフタレート、イソフタル酸、ジメチルイソフタレート、ジメチル−2,6−ナフタレンジカルボキシレート、2,6−ナフタレンジカルボン酸又はこれらの混合物から形成されたジカルボン酸繰返し単位及びエチレングリコール、ジエチレングリコール、1,4−シクロヘキサン−ジメタノール、1,4−ブタンジオール又はこれらの混合物から形成されたグリコール繰返し単位を含むポリエステル及び平均粒子径0.2μm〜10μmの、脂肪酸で処理されたタルク0.001重量%〜0.025重量%を含んでなる予備成形物から吹込成形されたボトルで、しかも前記タルクを含まない前記ポリエステルから製造されたボトルに比較して低減された摩擦係数を有しかつ0.1%〜4%のヘイズ値を有する垂直壁ボトル。
【請求項38】
平均粒子径0.2μm〜10μmの、脂肪酸で処理されたタルク0.001〜0.025重量%を含むテレフタル酸、ジメチルテレフタレート、イソフタル酸、ジメチルイソフタレート、ジメチル−2,6−ナフタレンジカルボキシレート、2,6−ナフタレンジカルボン酸又はこれらの混合物から形成されたジカルボン酸繰返し単位及びエチレングリコール、ジエチレングリコール、1,4−シクロヘキサン−ジメタノール、1,4−ブタンジオール又はこれらの混合物から形成されたグリコール繰返し単位を含むポリエステルを含んでなる予備成形物で、しかも前記タルクを含まない前記ポリエステルから製造されたボトルに比較して低減された摩擦係数を有する飲料ボトル延伸吹込成形することができる飲料ボトルの予備成形物。
【請求項39】
平均粒子径0.2μm〜10μmの、脂肪酸で処理されたタルク0.001〜0.025重量%を含むテレフタル酸、ジメチルテレフタレート、イソフタル酸、ジメチルイソフタレート、ジメチル−2,6−ナフタレンジカルボキシレート、2,6−ナフタレンジカルボン酸又はこれらの混合物から形成されたジカルボン酸繰返し単位及びエチレングリコール、ジエチレングリコール、1,4−シクロヘキサン−ジメタノール、1,4−ブタンジオール又はこれらの混合物から形成されたグリコール繰返し単位を含むポリエステルを含んでなる予備成形物で、しかも前記タルクを含まない前記ポリエステルから製造されたボトルに比較して低減された摩擦係数を有する飲料ボトル延伸吹込成形することができる予備成形物であって、他の予備成形物に対して垂直に置いた場合に連続的な点接触で互いに対して回転することができるような平滑な表面を有する飲料ボトルの予備成形物。
【請求項40】
テレフタル酸、ジメチルテレフタレート、イソフタル酸、ジメチルイソフタレート、ジメチル−2,6−ナフタレンジカルボキシレート、2,6−ナフタレンジカルボン酸又はこれらの混合物から形成されたジカルボン酸繰返し単位及びエチレングリコール、ジエチレングリコール、1,4−シクロヘキサン−ジメタノール、1,4−ブタンジオール又はこれらの混合物から形成されたグリコール繰返し単位を含むポリエステル又はコポリエステル及び平均粒子径が0.2〜10μmの、脂肪酸で処理されたタルク0.005〜0.025重量%を含む組成物から製造され、4%未満のヘイズ値を有する炭酸ソフト飲料ボトル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−225280(P2011−225280A)
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−123517(P2011−123517)
【出願日】平成23年6月1日(2011.6.1)
【分割の表示】特願2007−291920(P2007−291920)の分割
【原出願日】平成14年3月27日(2002.3.27)
【出願人】(594055158)イーストマン ケミカル カンパニー (391)
【Fターム(参考)】