ポリシアル酸誘導体、製造方法、ならびにがん抗原産生の増強およびターゲティングにおける使用
本発明は、組成物およびそれらの製造の方法、ならびに哺乳類細胞の脱N−アセチルシアル酸抗原の増加における使用およびそのような細胞上のdeNAcシアル酸抗原の増加を利用する方法を含む使用に関する。
Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298
【特許請求の範囲】
【請求項1】
がん細胞の脱N−アセチル化抗原を増加させる方法であって、
脱N−アセチルシアル酸抗原を有するがん細胞を、前記細胞の脱N−アセチルシアル酸抗原の量を増加させるのに有効な量のポリシアル酸誘導体を含む組成物と接触させる段階を含み、前記ポリシアル酸誘導体が実質的に非酸化で、精製されており、(i)N−アセチルシアル酸および脱N−アセチルシアル酸残基の混合物ならびに(ii)エキソノイラミニダーゼによる分解に対して抵抗性のある非還元端脱N−アセチルシアル酸残基を含む、方法。
【請求項2】
前記がん細胞が神経芽腫細胞、白血病細胞または黒色腫細胞である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記細胞が対象に存在し、前記接触が前記対象に有効な量の前記組成物を投与する段階を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記投与が注入または局所注射によるものである、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記投与ががん細胞を除去するための外科的介入の前である、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記投与ががん細胞を除去するための外科的介入の時点または後である、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
免疫療法、がん化学療法または放射線療法の少なくとも1つを前記対象に適用することをさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項8】
脱N−アセチル化シアル酸抗原を有する細胞に対する抗体の結合を促進する方法であって、
前記細胞上の前記抗原の量を増加させるように、脱N−アセチルシアル酸抗原を有する細胞をポリシアル酸誘導体を含む有効な量の組成物と接触させる段階を含み、前記ポリシアル酸誘導体が、実質的に非酸化で、精製されており、(i)N−アセチルシアル酸および脱N−アセチルシアル酸残基の混合物、ならびに(ii)エキソノイラミニダーゼによる分解に対して抵抗性のある非還元端脱N−アセチルシアル酸残基を含み、
前記細胞を前記抗原に対して特異的な抗体と接触させて、前記細胞に対する前記抗体の結合を促進する段階を含む、方法。
【請求項9】
前記細胞に対する前記抗体の結合が細胞に対して細胞傷害性である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記抗体が結合体を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記結合体が検出可能な標識または細胞傷害性薬物である、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記細胞ががん細胞である、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
対象における脱N−アセチルシアル酸抗原を有する細胞に対する抗体を誘発する方法であって、
前記細胞による前記抗原の発現を増大させるように、抗原を含む有効な量の免疫原性組成物を前記対象に投与する段階を含み、前記抗原が、(i)N−アセチルシアル酸および脱N−アセチルシアル酸残基の混合物、ならびに(ii)エキソノイラミニダーゼによる分解に対して抵抗性のある非還元端脱N−アセチルシアル酸残基を有する実質的に非酸化で、精製されたポリシアル酸誘導体を含み、前記投与が、前記細胞に特異的に結合する前記対象における抗体の産生を誘発するのに有効である、方法。
【請求項14】
がん細胞の生存能を低下させる方法であって、
がん細胞の生存能を低下させるように、前記細胞をポリシアル酸誘導体を含む有効な量の組成物と接触させる段階を含み、前記ポリシアル酸誘導体が還元端および非還元端を有し、前記ポリシアル酸誘導体が、(i)N−アセチルシアル酸および脱N−アセチルシアル酸残基の混合物、ならびに(ii)前記非還元端においてエキソノイラミニダーゼによる分解に対して抵抗性である脱N−アセチルシアル酸残基を含む実質的に非酸化で、精製されたオリゴ糖である、方法。
【請求項15】
前記がん細胞が神経芽腫細胞、白血病細胞または黒色腫細胞である、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記ポリシアル誘導体がα(2→8)およびα(2→9)から選択されるグルコシド結合により連結された脱N−アセチルシアル酸およびN−アセチルシアル酸の少なくとも1つの二量体を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記ポリシアル誘導体が約2〜10の重合度を有する、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記ポリシアル誘導体が約2〜5の重合度を有する、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記ポリシアル誘導体が約2〜4の重合度を有する、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記ポリシアル誘導体が約2の重合度を有する、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記混合物が約10%〜60%の量の脱N−アセチルシアル残基を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項22】
前記ポリシアル誘導体がポリシアル酸誘導体鎖当たり約1つの脱N−アセチルシアル残基を有する、請求項18に記載の方法。
【請求項23】
前記ポリシアル酸誘導体が結合体を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項24】
前記非還元端脱N−アセチルシアル酸が、前記ポリシアル酸誘導体の非還元端において脱N−アセチルシアル酸抗原を形成するように、グリコシド結合を介して隣接N−アセチルシアル酸に連結している、請求項14に記載の方法。
【請求項25】
前記脱N−アセチルシアル酸がノイラミン酸であり、前記N−アセチルシアル酸がN−アセチルノイラミン酸である、請求項14に記載の方法。
【請求項26】
前記ノイラミン酸および前記N−アセチルノイラミン酸の少なくとも1つが少なくとも1つのO−アセチル化基を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項27】
前記ポリシアル酸が大腸菌(Escherichia coli)K1、髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)血清グループBおよび髄膜炎菌血清グループCからなる群から選択される細菌の莢膜多糖ホモポリマーから得られる、請求項14に記載の方法。
【請求項28】
前記細胞が対象に存在し、前記接触が前記対象に有効な量の前記組成物を投与する段階を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項29】
規定の重合度およびエキソノイラミニダーゼによる分解に対して抵抗性のある非還元端脱N−アセチル残基を有する分離ポリシアル酸誘導体を製造する方法であって、
(i)異なる重合度、(ii)N−アセチル残基および脱N−アセチル残基の異なる混合物、ならびに(iii)非還元端N−アセチルシアル酸残基をそれぞれが有するポリシアル酸誘導体の混合物を含む溶液を準備する段階、
前記溶液をイオン交換クロマトグラフィーにかけて、画分を得る段階、ならびに
1つまたは複数の前記画分から規定の重合度およびエキソノイラミニダーゼによる分解に対して抵抗性のある非還元端脱N−アセチル残基を有するポリシアル酸誘導体を分離し、それにより前記分離ポリシアル酸誘導体を製造する段階を含む、方法。
【請求項30】
前記イオン交換クロマトグラフィーが陰イオン交換クロマトグラフィーである、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記分離ポリシアル酸誘導体が約2〜10の重合度を有する、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
前記分離ポリシアル酸誘導体が実質的に非酸化である、請求項29に記載の方法。
【請求項33】
請求項29により製造される分離ポリシアル酸誘導体。
【請求項34】
請求項33に記載の分離ポリシアル酸誘導体を含む医薬組成物。
【請求項35】
実質的に非酸化であり、(i)N−アセチルシアル酸および脱N−アセチルシアル残基の混合物、ならびに(ii)エキソノイラミニダーゼによる分解に対して抵抗性のある非還元端脱N−アセチル残基を含む分離ポリシアル酸誘導体を含み、非還元端N−アセチルシアル酸残基を有するポリシアル酸を実質的に含まない、組成物。
【請求項36】
前記分離ポリシアル誘導体がα(2→8)およびα(2→9)から選択されるグルコシド結合により連結された脱N−アセチルシアル酸およびN−アセチルシアル酸の少なくとも1つの二量体を含む、請求項35に記載の組成物。
【請求項37】
前記分離ポリシアル誘導体が約2〜10の重合度を有する、請求項35に記載の組成物。
【請求項38】
前記分離ポリシアル誘導体が約2〜5の重合度を有する、請求項35に記載の組成物。
【請求項39】
前記分離ポリシアル誘導体が約2〜4の重合度を有する、請求項35に記載の組成物。
【請求項40】
前記分離ポリシアル酸誘導体が約2の重合度を有する、請求項35に記載の組成物。
【請求項41】
前記非還元端脱N−アセチルシアル酸残基がグリコシド結合を介してN−アセチルシアル酸残基に連結している、請求項35に記載の組成物。
【請求項42】
前記混合物が約10%〜60%の量の脱N−アセチルシアル残基を含む、請求項35に記載の組成物。
【請求項43】
前記分離ポリシアル誘導体がポリシアル酸誘導体鎖当たり約1つの脱N−アセチルシアル残基を有する、請求項35に記載の組成物。
【請求項44】
前記分離ポリシアル酸誘導体が結合体を含む、請求項35に記載の組成物。
【請求項45】
前記脱N−アセチルシアル酸がノイラミン酸であり、前記N−アセチルシアル酸がN−アセチルノイラミン酸である、請求項35に記載の組成物。
【請求項46】
前記ノイラミン酸および前記N−アセチルノイラミン酸の少なくとも1つが少なくとも1つのO−アセチル化基を含む、請求項35に記載の組成物。
【請求項47】
前記分離ポリシアル酸誘導体が大腸菌(Escherichia coli)K1、髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)血清グループBおよび髄膜炎菌血清グループCからなる群から選択される細菌の莢膜多糖ホモポリマーから得られる、請求項46に記載の組成物。
【請求項48】
ポリシアル酸誘導体を含む凝集体を製造する方法であって、
実質的に非酸化で、精製されたポリシアル酸誘導体を凝集体を形成するように凝集条件下におく段階を含み、前記ポリシアル酸誘導体が(i)N−アセチルおよび脱N−アセチル残基の混合物(前記脱N−アセチル残基が前記混合物の約10%〜80%を含む)ならびに(ii)エキソノイラミニダーゼによる分解に対して抵抗性である非還元端を含む、方法。
【請求項49】
前記凝集条件が加熱または凝集賦形剤の添加である、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
前記加熱が約30℃〜70℃である、請求項48に記載の方法。
【請求項51】
前記凝集賦形剤が水酸化アルミニウムである、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記凝集体が粒子である、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記粒子が顕微鏡的である、請求項52に記載の方法。
【請求項1】
がん細胞の脱N−アセチル化抗原を増加させる方法であって、
脱N−アセチルシアル酸抗原を有するがん細胞を、前記細胞の脱N−アセチルシアル酸抗原の量を増加させるのに有効な量のポリシアル酸誘導体を含む組成物と接触させる段階を含み、前記ポリシアル酸誘導体が実質的に非酸化で、精製されており、(i)N−アセチルシアル酸および脱N−アセチルシアル酸残基の混合物ならびに(ii)エキソノイラミニダーゼによる分解に対して抵抗性のある非還元端脱N−アセチルシアル酸残基を含む、方法。
【請求項2】
前記がん細胞が神経芽腫細胞、白血病細胞または黒色腫細胞である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記細胞が対象に存在し、前記接触が前記対象に有効な量の前記組成物を投与する段階を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記投与が注入または局所注射によるものである、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記投与ががん細胞を除去するための外科的介入の前である、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記投与ががん細胞を除去するための外科的介入の時点または後である、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
免疫療法、がん化学療法または放射線療法の少なくとも1つを前記対象に適用することをさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項8】
脱N−アセチル化シアル酸抗原を有する細胞に対する抗体の結合を促進する方法であって、
前記細胞上の前記抗原の量を増加させるように、脱N−アセチルシアル酸抗原を有する細胞をポリシアル酸誘導体を含む有効な量の組成物と接触させる段階を含み、前記ポリシアル酸誘導体が、実質的に非酸化で、精製されており、(i)N−アセチルシアル酸および脱N−アセチルシアル酸残基の混合物、ならびに(ii)エキソノイラミニダーゼによる分解に対して抵抗性のある非還元端脱N−アセチルシアル酸残基を含み、
前記細胞を前記抗原に対して特異的な抗体と接触させて、前記細胞に対する前記抗体の結合を促進する段階を含む、方法。
【請求項9】
前記細胞に対する前記抗体の結合が細胞に対して細胞傷害性である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記抗体が結合体を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記結合体が検出可能な標識または細胞傷害性薬物である、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記細胞ががん細胞である、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
対象における脱N−アセチルシアル酸抗原を有する細胞に対する抗体を誘発する方法であって、
前記細胞による前記抗原の発現を増大させるように、抗原を含む有効な量の免疫原性組成物を前記対象に投与する段階を含み、前記抗原が、(i)N−アセチルシアル酸および脱N−アセチルシアル酸残基の混合物、ならびに(ii)エキソノイラミニダーゼによる分解に対して抵抗性のある非還元端脱N−アセチルシアル酸残基を有する実質的に非酸化で、精製されたポリシアル酸誘導体を含み、前記投与が、前記細胞に特異的に結合する前記対象における抗体の産生を誘発するのに有効である、方法。
【請求項14】
がん細胞の生存能を低下させる方法であって、
がん細胞の生存能を低下させるように、前記細胞をポリシアル酸誘導体を含む有効な量の組成物と接触させる段階を含み、前記ポリシアル酸誘導体が還元端および非還元端を有し、前記ポリシアル酸誘導体が、(i)N−アセチルシアル酸および脱N−アセチルシアル酸残基の混合物、ならびに(ii)前記非還元端においてエキソノイラミニダーゼによる分解に対して抵抗性である脱N−アセチルシアル酸残基を含む実質的に非酸化で、精製されたオリゴ糖である、方法。
【請求項15】
前記がん細胞が神経芽腫細胞、白血病細胞または黒色腫細胞である、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記ポリシアル誘導体がα(2→8)およびα(2→9)から選択されるグルコシド結合により連結された脱N−アセチルシアル酸およびN−アセチルシアル酸の少なくとも1つの二量体を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記ポリシアル誘導体が約2〜10の重合度を有する、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記ポリシアル誘導体が約2〜5の重合度を有する、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記ポリシアル誘導体が約2〜4の重合度を有する、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記ポリシアル誘導体が約2の重合度を有する、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記混合物が約10%〜60%の量の脱N−アセチルシアル残基を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項22】
前記ポリシアル誘導体がポリシアル酸誘導体鎖当たり約1つの脱N−アセチルシアル残基を有する、請求項18に記載の方法。
【請求項23】
前記ポリシアル酸誘導体が結合体を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項24】
前記非還元端脱N−アセチルシアル酸が、前記ポリシアル酸誘導体の非還元端において脱N−アセチルシアル酸抗原を形成するように、グリコシド結合を介して隣接N−アセチルシアル酸に連結している、請求項14に記載の方法。
【請求項25】
前記脱N−アセチルシアル酸がノイラミン酸であり、前記N−アセチルシアル酸がN−アセチルノイラミン酸である、請求項14に記載の方法。
【請求項26】
前記ノイラミン酸および前記N−アセチルノイラミン酸の少なくとも1つが少なくとも1つのO−アセチル化基を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項27】
前記ポリシアル酸が大腸菌(Escherichia coli)K1、髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)血清グループBおよび髄膜炎菌血清グループCからなる群から選択される細菌の莢膜多糖ホモポリマーから得られる、請求項14に記載の方法。
【請求項28】
前記細胞が対象に存在し、前記接触が前記対象に有効な量の前記組成物を投与する段階を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項29】
規定の重合度およびエキソノイラミニダーゼによる分解に対して抵抗性のある非還元端脱N−アセチル残基を有する分離ポリシアル酸誘導体を製造する方法であって、
(i)異なる重合度、(ii)N−アセチル残基および脱N−アセチル残基の異なる混合物、ならびに(iii)非還元端N−アセチルシアル酸残基をそれぞれが有するポリシアル酸誘導体の混合物を含む溶液を準備する段階、
前記溶液をイオン交換クロマトグラフィーにかけて、画分を得る段階、ならびに
1つまたは複数の前記画分から規定の重合度およびエキソノイラミニダーゼによる分解に対して抵抗性のある非還元端脱N−アセチル残基を有するポリシアル酸誘導体を分離し、それにより前記分離ポリシアル酸誘導体を製造する段階を含む、方法。
【請求項30】
前記イオン交換クロマトグラフィーが陰イオン交換クロマトグラフィーである、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記分離ポリシアル酸誘導体が約2〜10の重合度を有する、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
前記分離ポリシアル酸誘導体が実質的に非酸化である、請求項29に記載の方法。
【請求項33】
請求項29により製造される分離ポリシアル酸誘導体。
【請求項34】
請求項33に記載の分離ポリシアル酸誘導体を含む医薬組成物。
【請求項35】
実質的に非酸化であり、(i)N−アセチルシアル酸および脱N−アセチルシアル残基の混合物、ならびに(ii)エキソノイラミニダーゼによる分解に対して抵抗性のある非還元端脱N−アセチル残基を含む分離ポリシアル酸誘導体を含み、非還元端N−アセチルシアル酸残基を有するポリシアル酸を実質的に含まない、組成物。
【請求項36】
前記分離ポリシアル誘導体がα(2→8)およびα(2→9)から選択されるグルコシド結合により連結された脱N−アセチルシアル酸およびN−アセチルシアル酸の少なくとも1つの二量体を含む、請求項35に記載の組成物。
【請求項37】
前記分離ポリシアル誘導体が約2〜10の重合度を有する、請求項35に記載の組成物。
【請求項38】
前記分離ポリシアル誘導体が約2〜5の重合度を有する、請求項35に記載の組成物。
【請求項39】
前記分離ポリシアル誘導体が約2〜4の重合度を有する、請求項35に記載の組成物。
【請求項40】
前記分離ポリシアル酸誘導体が約2の重合度を有する、請求項35に記載の組成物。
【請求項41】
前記非還元端脱N−アセチルシアル酸残基がグリコシド結合を介してN−アセチルシアル酸残基に連結している、請求項35に記載の組成物。
【請求項42】
前記混合物が約10%〜60%の量の脱N−アセチルシアル残基を含む、請求項35に記載の組成物。
【請求項43】
前記分離ポリシアル誘導体がポリシアル酸誘導体鎖当たり約1つの脱N−アセチルシアル残基を有する、請求項35に記載の組成物。
【請求項44】
前記分離ポリシアル酸誘導体が結合体を含む、請求項35に記載の組成物。
【請求項45】
前記脱N−アセチルシアル酸がノイラミン酸であり、前記N−アセチルシアル酸がN−アセチルノイラミン酸である、請求項35に記載の組成物。
【請求項46】
前記ノイラミン酸および前記N−アセチルノイラミン酸の少なくとも1つが少なくとも1つのO−アセチル化基を含む、請求項35に記載の組成物。
【請求項47】
前記分離ポリシアル酸誘導体が大腸菌(Escherichia coli)K1、髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)血清グループBおよび髄膜炎菌血清グループCからなる群から選択される細菌の莢膜多糖ホモポリマーから得られる、請求項46に記載の組成物。
【請求項48】
ポリシアル酸誘導体を含む凝集体を製造する方法であって、
実質的に非酸化で、精製されたポリシアル酸誘導体を凝集体を形成するように凝集条件下におく段階を含み、前記ポリシアル酸誘導体が(i)N−アセチルおよび脱N−アセチル残基の混合物(前記脱N−アセチル残基が前記混合物の約10%〜80%を含む)ならびに(ii)エキソノイラミニダーゼによる分解に対して抵抗性である非還元端を含む、方法。
【請求項49】
前記凝集条件が加熱または凝集賦形剤の添加である、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
前記加熱が約30℃〜70℃である、請求項48に記載の方法。
【請求項51】
前記凝集賦形剤が水酸化アルミニウムである、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記凝集体が粒子である、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記粒子が顕微鏡的である、請求項52に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公表番号】特表2010−532389(P2010−532389A)
【公表日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−515279(P2010−515279)
【出願日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際出願番号】PCT/US2008/069232
【国際公開番号】WO2009/006613
【国際公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(505307563)チルドレンズ ホスピタル アンド リサーチ センター アット オークランド (12)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際出願番号】PCT/US2008/069232
【国際公開番号】WO2009/006613
【国際公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(505307563)チルドレンズ ホスピタル アンド リサーチ センター アット オークランド (12)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]