説明

マイクロコンバスタ及びマイクロ発電装置

【課題】消炎直径以下の微小空間で安定に予混合気の燃焼を行うことが可能であり、小型化が容易であり、装置形状が単純で製造コストの低廉なマイクロコンバスタを提供する。
【解決手段】外径1mmφ、内径0.4mmφの多孔質のムライト管1の端部近くの内壁に、Pt粉が焼き付けられた約3mmのPt触媒ゾーン2が形成されている。ムライト管1にメタンと空気からなる予混合ガスを供給し、着火させることにより、消炎直径以下の燃焼が持続される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、構造が簡単で小型化の容易なマイクロコンバスタに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、既存の燃焼器に比べて燃焼容積が格段に小さな超小型燃焼器(以下「マイクロコンバスタ」という)の開発が注目を浴びている。マイクロコンバスタとバッテリーとを比較した場合、マイクロコンバスタの方がはるかに高いエネルギー密度を有するという特徴がある(図7参照)。例えば炭化水素燃料を用いたマイクロコンバスタのエネルギー密度は、リチウムイオン電池のエネルギー密度の約80倍である。また、マイクロコンバスタで取り出した熱エネルギーを電気エネルギーに変換できれば、既存の電池よりも高性能(高負荷・長寿命)な小型電源となる。このため、マイクロコンバスタを携帯可能な発電機の熱源とし、モバイル機器をはじめとするMEMS等のためのマイクロ発電装置の研究も進められている。また、マイクロコンバスタで発生する熱エネルギーを直接熱源として利用することも行われている。例えば、半導体製造における局所加熱用の熱源に用いる等の提案がなされている(特許文献1、2)。
【0003】
しかし、マイクロコンバスタのように、火炎の占める空間(以下「燃焼空間」という)が小さくなると、燃焼空間の体積に対する表面積の割合(すなわち比表面積)が増大する。このため、燃焼空間で発生する熱量に対して壁面を通して外へ逃げていく熱量の割合が大きくなり、その結果燃焼領域の温度低下を招き、ついには消炎に至る。つまり、比表面積が大きい条件においては、火炎の維持が困難となるのである。このように狭い空間を伝播する予混合火炎において、炎が消えることなく維持 できる最小の距離、すなわち「消炎距離」という概念がある。2枚の平板に挟まれた空間を伝播する火炎を考えたとき、この消炎距離以下の距離においては、火炎は熱損失および壁面での失活により消炎し、安定に保炎することができない。このとき消炎距離は以下の式で表すことができる。
【数1】

【0004】
消炎距離dは混合気の熱伝導率、燃焼速度、ヌセルト数などの関数であるが、同様の概念を円管内の火炎に適用したものとして「消炎直径」がある。この消炎直径も消炎距離と係数が異なる同様の式で表され、例えば化学量論比のメタン空気混合気の消炎直径は3mm程度である。消炎直径は、予混合ガス温度や管壁温度の上昇に伴って低下する。このため、流路径が室温状態における消炎直径より小さい場合、一般に火炎は伝播することなく消炎を生じるが、管壁を高温化して予混合ガスを予熱することで、消炎直径以下の管内において反応を維持することができる。そして、このとき必要となる管壁温度は、例えばメタン燃料の場合は以下の式で与えられる(非特許文献3)。この式によれば、例えば内径1.0mmの管内で火炎を維持するために必要な管壁温度は約800Kとなり、内径0.4mmでは約1100Kとなる。
【0005】
消炎直径よりも小さい燃焼空間での燃焼を維持するために、既燃ガスの流路と予混合ガスの流路とを近接させることにより、既燃ガスの熱によって予混合ガスを燃焼前に予め加熱しておくという、カウンターフロー方式のマイクロコンバスタが提案されている。
【0006】
例えば特許文献1では、図8に示すように、燃料ガスと空気とを混合した予混合ガスの流路91と、予混合ガスが燃焼した既燃ガスの流路92とを渦巻状で並列に並べ、燃焼室93を渦巻の中心部に設けるというスイスローバーナ90について記載されている。このスイスロールバーナ90は、既燃ガスの熱が予混合ガスに効率よく伝わるため、消炎直径よりも小さな燃焼空間での燃焼を安定に維持することができる。
【0007】
また、特許文献2では、図9に示すように、2重管方式のマイクロコンバスタが提案されている。このマイクロコンバスタは、先端が閉じた外管94に、先端が開いた内管95が挿入されており、内管95の先端内壁に白金触媒96が付着されている。外管94と内管95の間から予混合ガスを流すと予混合ガスは外管94の先端まで達し、さらに内管95の先端から内管95の内側を通って戻る途中に、白金触媒96の作用により予混合ガスが燃焼する。こうして高温の既燃ガスが内管95内を通って戻る際に、既燃ガスの熱が内管95の壁を伝って予混合ガスに伝熱される。こうして、既燃ガスの熱が予混合ガスに効率よく伝わるため、内管95の白金触媒96が付着した部分において、消炎直径よりも小さな燃焼空間での燃焼を安定に維持することができる。
【特許文献1】特開2004−20083号公報
【特許文献2】特開2005−76973号公報
【非特許文献1】平成16年度 岐阜大学大学院 工学研究科 機械システム工学専攻 井本 吉紀 学位論文「メゾスケールチャンネル内での予混合火炎伝播機構の解明」
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、上記スイスロールバーナや2重管方式のマイクロコンバスタのような、カウンターフロー方式のマイクロコンバスタでは、既燃ガスの流路と予混合ガスの流路とを近接させるために形状が複雑となり、製作工程が煩雑で、製造コストが高騰化するという問題があった。また、燃焼空間の他に、既燃ガスの流路と予混合ガスの流路とを近接させる空間も必要となるため、装置が大きくなるという問題点もある。さらには、燃焼室が二重管の内側であったり、渦巻き状の一部であったりするために、熱電変換素子と組み合わせてマイクロ発電装置とする場合、燃焼室と熱伝変換素子とを広い面積で接触させることが難しく、熱エネルギーを効率良く熱伝変換素子に伝えられないという問題もある。
を有していた。
【0009】
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであり、消炎直径以下の微小空間で安定に予混合ガスの燃焼を行うことが可能であり、小型化が容易であり、装置形状が単純で製造コストの低廉なマイクロコンバスタを提供することを解決すべき課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
発明者らは、上記2重管方式のマイクロコンバスタを用い、内管の内径及び予混合ガスの流速が燃焼持続に必要な壁面温度に与える影響について研究を行っていた際、消炎直径が内管の多孔度にも大きく依存することを発見した。そして、さらに研究を行った結果、驚くべきことに多孔性の内管を用いれば、外管がなくても消炎直径以下の微小空間で燃焼を持続できるということを見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】
すなわち、本発明のマイクロコンバスタは、燃料ガスと酸素含有ガスとからなる予混合ガスを細管内の燃焼室で燃焼させるマイクロコンバスタにおいて、
前記細管は多孔質の管からなり、該細管の内壁には前記予混合ガスの燃焼を促進する触媒が付着した触媒ゾーンが形成されていることを特徴とする。
【0012】
本発明のマイクロコンバスタでは、予混合ガスを細管内に流した場合、触媒ゾーンを通過する際に、予混合ガスの一部が触媒作用によって燃焼し、高温の既燃ガスが発生し、細管の触媒ゾーンが加熱される。さらには、既燃ガスの一部が多孔質の細管壁を浸透することによっても、細管の触媒ゾーン部分が加熱される。この既燃ガスの浸透に伴う熱移動は、単なる熱伝導による熱移動よりも大きいため、細管の触媒ゾーン部分は高温に保たれ、燃焼室に入る前の予混合ガスはこの高温となった触媒ゾーン部分であらかじめ加熱されることとなる。そして、こうして加熱された予混合ガスは燃焼室で燃焼し、そこで発生した既燃ガスの一部も細管壁に浸透するため、燃焼室における細管壁軸方向の温度の低下が抑えられる。これにより、燃焼室近傍のみで限定的に高い壁温が得られ、消炎直径以下の微小空間で安定な燃焼が維持される。しかも、細管は多孔質であるために断熱効果を有し、細管の軸方向へ熱が伝わり難い。このため、細管における触媒ゾーン部分や燃焼室部分での局部的な高温部を保持されやすい。また、細管が多孔質管とされているために、触媒を細管の内部にまで浸透させることができる。こうして細管の内部まで触媒を浸透させた場合には、多孔質の細管の内部を通る気体の一部が管壁内部を通り、その細管内部においても予混合ガスを触媒に接触させることができ、細管の触媒ゾーン部分における局部的な高温部をさらに保持し易くすることができる。
【0013】
本発明のマイクロコンバスタでは、細管を二重管とする必要はなく、一重管で構成することができる。また、一重管を複数本併設してもよい。また、予混合ガスが流れる細管の外面と既燃焼ガスが流れる細管の外面とを接触するような構成とする必要はなく、燃焼室を境として予混合ガスが流れる細管の外面と既燃焼ガスが流れる細管の外面とを非接触とすることができる。
【0014】
以上のように、本発明のマイクロコンバスタは、二重管構造や渦巻き型構造等のように、既燃ガスの流路と予混合ガスの流路とを近接させるといった複雑な構造を必要とせず、単なる多孔質の細管内壁に触媒を付着させた触媒ゾーンを形成するだけで、予混合ガスの持つ熱エネルギーの一部が燃焼室に入る直前の予混合ガスにフィードバックされるという熱回収機構が達成さる。このため、消炎直径以下の微小空間においても安定に燃焼を行うことができる。さらには、小型化も容易であり、装置形状が単純で、製造コストも低廉となる。発明者らは、外直径1mm以下、内直径0.4mm以下という細管内で火炎が保持されることを確認している。しかも,この火炎は裸火ではなく,多孔質壁により構成される燃焼器内部に閉じ込められているため、長時間かつ安定、安全に火炎を維持することが可能である。
【0015】
細管はセラミックス多孔体とすることができる。セラミックス多孔体であればセラミックス粉末の焼結等の手法によって多孔性の細管を容易に製造することができ、耐熱性及び耐久性にも優れたものとなる。
【0016】
また、本発明のマイクロコンバスタは、消炎直径以下の微小空間で燃焼を行うことができるため、細管の内径を消炎直径よりも小さくすることもでき、マイクロコンバスタの超小型化が可能となる。
【0017】
さらに、本発明のマイクロコンバスタに熱電変換素子を接触又は近接させてマイクロ発電装置とすることもできる。予混合ガスの燃焼によって得られるエネルギーは、同じ質量の電池によって得られるエネルギーに比べてはるかに高いため(図7参照)、熱電変換素子のエネルギー変換効率を考慮しても、マイクロ発電装置の単位質量当たりの発電量は優れたものとなる。このため、電池に替わる小型軽量の電気エネルギー源として用いることができる。熱電変換素子はマイクロコンバスタの燃焼室に直接接触させてもよいが、熱伝変換素子の耐熱性を考慮して、金属板などの介在物を介して間接的に接触させることも可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明のマイクロコンバスタに用いられる細管としては、多孔質であって燃焼時の高温に耐える耐熱性を有する材料であれば、どのようなものでも用いることができる。細管として、セラミックス多孔体を用いることも好ましい。セラミックス多孔体からなる細管は、セラミックス粉末の焼結等の手法によって容易に製造することができ、耐熱性及び耐久性にも優れたものとなる。このようなセラミックス多孔体としては、例えばムライト焼結体、アルミナ焼結体、炭化ケイ素焼結体、チタニア焼結体、ジルコニア焼結体等が挙げられる。
【0019】
以下、本発明を具体化した実施例及び比較例について説明する。
(実施例1)
<マイクロコンバスタの作製>
実施例1のマイクロコンバスタは、図1に示すように、外径1mmφ、内径0.4mmφの多孔質のムライト管1(株式会社ニッカトー製の熱電対用絶縁管HB011)が用いられており、ムライト管1の端部近くの内壁には、Pt粉が焼き付けられた約3mmのPt触媒ゾーン2が形成されている。Pt触媒ゾーン2は次のようにして形成した。すなわち、試薬のPt黒粉末を用意し、これをムライト管1の中に細いステンレス製のワイヤを用いて所定の位置に押し詰めた後、外部からバーナで熱してPtを焼き付ける。こうしてPt触媒ゾーン2を形成した後、ムライト管1の端をたたいて余分なPt粉末を除去し、これを実施例1のマイクロコンバスタとした。なお、Ptを焼き付ける代わりに、2本のPt線を互いに接触しないようにしてムライト管1内に挿入し、先端で火花放電を行うことによってPt蒸着を行い、Pt触媒ゾーンを形成することもできる。
【0020】
<燃焼試験>
上記のマイクロコンバスタを用いて燃焼装置を組み立て、燃焼試験を行った。燃焼装置は、図2に示すように、メタンガスボンベ3及び空気圧縮ボンベ4に接続された配管5、6がレギュレータ3a、4a、フィルター3b、4b、流量調節装置3c、4cを経た後、合流されてムライト管1に接続されている。ムライト管1への配管の接続には図示しない熱収縮チューブを用いた。また、ムライト管1のPt触媒ゾーン2付近の上下には、赤外線照射装置7を設置した。
この燃焼装置を用い、流量調節装置1によってメタンと空気とを当量比1となるように調節して予混合ガスを調製し、ムライト管1に100cc/分の流量で供給した。そして、赤外線照射装置7を駆動してPt触媒ゾーン2付近を加熱し、着火後、赤外線の照射を停止した。
【0021】
(比較例1)
比較例1では実施例1におけるムライト管1の替わりに、外径2.0mmφ、内径1.0mmφの石英管を用いた。他の構成は実施例1と同様であり、説明を省略する。
【0022】
(比較例2)
比較例2では実施例1におけるムライト管1の替わりに、同じ形状のステンレス管(SUS304)を用いた。他の構成は実施例1と同様であり、説明を省略する。
【0023】
(比較例3)
比較例2ではPt触媒ゾーンを形成していないムライト管を用いた。他の構成は実施例1と同様であり、説明を省略する。
【0024】
<結 果>
実施例1におけるマイクロコンバスタの燃焼の様子を図3に示す。この写真から分かるように、実施例1のマイクロコンバスタでは、Pt触媒ゾーン2付近において、安定した燃焼が持続させることができた。この場合の消炎直径は3mmであり、消炎直径以下の燃焼の持続が可能となったことになる。
これに対して比較例1〜比較例3では、燃焼を維持することができず、すぐに消火した。以上の結果は、次のように説明される。すなわち、図4に示すように、実施例1のマイクロコンバスタでは、予混合ガスがムライト管1に流入し、Pt触媒ゾーン2において予混合ガスの一部が触媒作用によって燃焼し、Pt触媒ゾーン2が加熱される。さらには、既燃ガスの一部がムライト管1の多孔質の壁を浸透することによっても、Pt触媒ゾーン2内部が直接加熱される。この既燃ガスの浸透に伴う熱移動は、単なる熱伝導による熱移動よりも大きいため、Pt触媒ゾーン2は高温に保たれ、燃焼室に入る前の予混合ガスが予め加熱されることとなる。そして、こうして加熱された予混合ガスはPt触媒ゾーン2の出口付近で燃焼し、そこが燃焼室8となる。そして、燃焼室8で発生した既燃ガスの一部も細管壁に浸透する。このため、燃焼室8における細管壁軸方向の温度の低下が抑えられる。しかも、ムライト管1は多孔質であるために断熱性に優れ、ムライト管1の軸方向へ熱は伝わり難い。このため、ムライト管1における触媒ゾーン部分や燃焼室部分での局部的な高温部が保持されやすくなり、燃焼室8及びPt触媒ゾーン2で限定的に高い壁温が得られ、消炎直径以下の微小空間で安定な燃焼が維持される。
【0025】
これに対して比較例1や比較例2では多孔質ではない細管を用いているため、既燃ガスの細管壁への浸透はほとんど無く、その部分での温度上昇が実施例1の場合よりも小さい。しかも、細管は多孔質ではないため断熱効果が小さく、軸方向へ熱が伝わり易い。このため、Pt触媒ゾーン部分や燃焼室部分での局部的な高温部を保持され難くなり、消炎直径以下の微小空間で安定な燃焼が困難となるのである。
また、比較例3ではPt触媒ゾーンが形成されていないため、予混合ガスの燃焼前にあらかじめ加熱しておくことができず、このため、消炎直径以下の燃焼の持続が不能となったのである。
【0026】
<マイクロ発電装置の作製>
実施例1のマイクロコンバスタを用いて、マイクロ発電装置を作製した。このマイクロ発電装置は、図5に示すように、2本のマイクロコンバスタ10a、10bが平行に並び、Pt触媒ゾーン2どうしが隣接している。Pt触媒ゾーン2の外側面はコ字型の銅板11が取り囲んで接合されており、銅板11には2つの熱電変換素子12、13(4mm角)が長さ方向に並んで接合されている。熱電変換素子12、13の銅板11と反対側には、コ字型の放熱フィン14が背中合わせに接合されている。熱電変換素子12、13の側面の端子12a、12b、13a、13bにはガラス保護管12c、12d、13c、13dで熱的に保護されたリード線12e、12f、13e、13fが接続されている。
【0027】
<発電試験>
上記のマイクロ発電装置を用い、実施例1と同様の燃焼装置を組み立てて熱電変換による発電試験を行った。燃焼条件は、メタン流量が12ml/分であり、空気流量は72ml/分とした。このときの発熱量は、投入した空気とメタンが反応して平衡状態に達したとして計算すると約3.0Wとなる。燃焼時における熱電変換素子12、13の温度は高温側では230°C、低温側では100°C以下となり、その温度差は約150°Cであった。
熱電変換素子12、13に与える負荷を変化させて、電圧と電力との関係を測定した結果を図6に示す。このグラフに示すように、熱電素子1つ当たり最大で35mWの出力が得られた。このとき効率はおよそ1.2%であった。
【0028】
また、携帯ラジオ(単4電池1本で作動、20mA)の電源としこのマイクロ発電装置を用い、安定化を図るために220μFのコンデンサを接続したところ、問題なく受信することができた。以上の結果から、このマイクロ発電装置は、電池に変わる小型電源として利用可能であることが分かった。
【0029】
この発明は、上記発明の実施例の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変形態様もこの発明に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】実施例1のマイクロコンバスタの斜視図である。
【図2】実施例1のマイクロコンバスタを用いた燃焼装置の模式図である。
【図3】実施例1のマイクロコンバスタの燃焼時の写真である。
【図4】実施例1のマイクロコンバスタの燃焼時における断面模式図である。
【図5】実施例1のマイクロコンバスタを用いたマイクロ発電装置の斜視図である。
【図6】実施例1のマイクロコンバスタを用いたマイクロ発電装置を駆動したときの電圧と電力との関係を示すグラフである。
【図7】各種炭化水素燃料及び各種電池の単位重量当たりの発生エネルギーのグラフである。
【図8】スイスロール型マイクロコンバスタの斜視図である。
【図9】2重管方式のマイクロコンバスタの斜視図である。
【符号の説明】
【0031】
1…ムライト管(細管)
2…Pt触媒ゾーン(触媒ゾーン)
12、13…熱電変換素子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃料ガスと酸素含有ガスとからなる予混合ガスを細管内の燃焼室で燃焼させるマイクロコンバスタにおいて、
前記細管は多孔質の管からなり、該細管の内壁には前記予混合ガスの燃焼を促進する触媒が付着した触媒ゾーンが形成されていることを特徴とするマイクロコンバスタ。
【請求項2】
前記細管はセラミックス多孔体からなることを特徴とする請求項1記載のマイクロコンバスタ。
【請求項3】
前記細管の内径は消炎直径よりも小さいことを特徴とする請求項1又は2記載のマイクロコンバスタ。
【請求項4】
請求項1記載のマイクロコンバスタの燃焼室に熱電変換素子を接触又は近接させてなることを特徴とするマイクロ発電装置。

【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図8】
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【図9】
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【図3】
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【図7】
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