説明

マイクロリアクター構造および方法

本発明は概して、化学的、生物学的、および/または生化学的なリアクターチップおよび他の反応システム、例えば、マイクロリアクターシステム、ならびにこのようなデバイスを構築および使用するためのシステムおよび方法に関する。1つの局面では、チップまたは他の反応システムは、その中での細胞増殖を促進するように構築され得る。特定の実施形態では、本発明のこのチップまたは他の反応システムは1つ以上の反応部位を含む。この反応部位は極めて小さく、例えば、約1ml未満の容積を有してもよい。本発明の1つの局面では、1つ以上の反応部位に関連する、環境要因、例えば、温度、圧力、CO濃度、O濃度、相対的湿度、pHなどを、1つ以上のセンサー、アクチュエータ、プロセッサーおよび/または制御システムを用いることによって、チップで検出、測定および/または制御することができる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置であって、該装置が、
インレット、アウトレット、および約1ml未満の容積を有する所定の反応部位を備え、該所定の反応部位が該所定の反応部位において少なくとも1つの生細胞を維持するように構成および配置されている、チップ、
を備え、
該チップが、所定の整列した関係で他の類似のチップに安定に接続されるように構成および配置されている、
装置。
【請求項2】
前記チップが囲まれている、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記チップが、約100μl/日未満の蒸発速度を有する、請求項3に記載の装置。
【請求項4】
前記チップが、約50μl/日未満の蒸発速度を有する、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記チップが、約20μl/日未満の蒸発速度を有する、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記チップが約128mmの長さを有する、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記チップが約85mmの幅を有する、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記チップがマイクロプレートに安定に接続され得る、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
装置であって、該装置が、以下:
チップであって、該チップが、インレット、アウトレット、および約1ml未満の容積を有する所定の反応部位を備え、該チップが、マイクロプレートに安定に接続されるように構成および配置されている、チップ、
を備える、装置。
【請求項10】
前記所定の反応部位が、該所定の反応部位において少なくとも1つの生細胞を維持するように構成および配置されている、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記チップが囲まれている、請求項9に記載の装置。
【請求項12】
前記チップが、約100μl/日未満の蒸発速度を有する、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記チップが約128mmの長さを有する、請求項9に記載の装置。
【請求項14】
前記チップが約85mmの幅を有する、請求項9に記載の装置。
【請求項15】
前記マイクロプレートが、少なくとも6ウェルを備える、請求項9に記載の装置。
【請求項16】
前記マイクロプレートが、少なくとも24ウェルを備える、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記マイクロプレートが、少なくとも96ウェルを備える、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記マイクロプレートが、少なくとも384ウェルを備える、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記マイクロプレートが、少なくとも1,536ウェルを備える、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記マイクロプレートが、SBS/ANSI標準と実質的に適合する、請求項9に記載の装置。
【請求項21】
前記チップが、前記マイクロプレートの少なくとも1つのウェルにアドレスするように構成および配置されている、請求項9に記載の装置。
【請求項22】
前記チップが、前記マイクロプレートの1つより多くのウェルにアドレスするように構成および配置されている、請求項21に記載の装置。
【請求項23】
装置であって、該装置が、
チップであって、該チップが、インレット、アウトレット、および約1ml未満の容積を有する所定の反応部位を備え、該チップが、マイクロプレートのウェルにアドレスするように構成および配置された装置と流体連絡するように構成および配置されている、チップ、
を備える、装置。
【請求項24】
前記所定の反応部位が、該所定の反応部位において少なくとも1つの生細胞を維持するように構成および配置されている、請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記チップが囲まれている、請求項23に記載の装置。
【請求項26】
前記チップが、約100μl/日未満の蒸発速度を有する、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記チップが、前記マイクロプレートの少なくとも1つのウェルにアドレスするように構成および配置されている、請求項23に記載の装置。
【請求項28】
前記チップが、前記マイクロプレートの1つより多くのウェルにアドレスするように構成および配置されている、請求項23に記載の装置。
【請求項29】
装置であって、該装置が、
チップであって、該チップが、インレット、アウトレット、および約1ml未満の容積を有する所定の反応部位を備え、各所定の反応部位が、マイクロプレートの少なくとも1つのウェルを覆う、チップ、
を備える、装置。
【請求項30】
前記所定の反応部位が、該所定の反応部位において少なくとも1つの生細胞を維持するように構成および配置されている、請求項29に記載の装置。
【請求項31】
前記チップが囲まれている、請求項29に記載の装置。
【請求項32】
前記チップが、約100μl/日未満の蒸発速度を有する、請求項31に記載の装置。
【請求項33】
各所定の反応部位が、マイクロプレートの正確に1つのウェルを覆う、請求項29に記載の装置。
【請求項34】
各所定の反応部位が、マイクロプレートの1つより多くのウェルを覆う、請求項29に記載の装置。
【請求項35】
装置であって、該装置が、
実質的に液密なチップであって、該チップが、約1ml未満の容積を有する所定の反応部位を備え、該所定の反応部位が、該所定の反応部位において少なくとも1つの生細胞を維持するように構成および配置されている、チップ、
を備える、装置。
【請求項36】
請求項35に記載の装置であって、前記チップが、前記所定の反応部位の境界を規定する位置において、補助的接着剤無しで相互接続される構造成分を備える、装置。
【請求項37】
前記所定の反応部位が、前記チップの使用の間、接着剤と流体連絡しない、請求項35に記載の装置。
【請求項38】
装置であって、該装置が、
チップであって、該チップが、約1ml未満の容積を有する所定の反応部位を規定するチップの一部を生成するために2つの成分を固定する工程を包含するプロセスによって作製され、該所定の反応部位が該所定の反応部位において少なくとも1つの生細胞を維持するように構成および配置されている、チップ、
を備える、装置。
【請求項39】
前記チップが囲まれている、請求項38に記載の装置。
【請求項40】
前記2つの成分が接着剤の使用無しで固定される、請求項38に記載の装置。
【請求項41】
装置であって、該装置が、
チップであって、該チップが、約1ml未満の容積を有する所定の反応部位を備え、該所定の反応部位が該所定の反応部位において少なくとも1つの生細胞を維持するように構成および配置され、該所定の反応部位が、約100μl/日未満のゼロではない蒸発速度を有する、チップ、
を備える、装置。
【請求項42】
前記チップが囲まれている、請求項41に記載の装置。
【請求項43】
前記蒸発速度が、約50μl/日未満である、請求項41に記載の装置。
【請求項44】
前記蒸発速度が、約20μl/日未満である、請求項43に記載の装置。
【請求項45】
1ml未満の容積を有する所定の反応部位を備えるチップを作製する方法であって、改善として、以下:
該所定の反応部位を規定するチップの一部を作製するために、補助的接着剤を伴うかまたは伴わないで、該チップの第1の成分を該チップの第2の成分に接続する工程、
を包含する、方法。
【請求項46】
請求項45に記載の方法であって、前記所定の反応部位が、該所定の反応部位において少なくとも1つの生細胞を維持するように構成および配置されている、方法。
【請求項47】
請求項45に記載の方法であって、前記改善として、前記第1の成分を前記第2の成分に音響溶接する工程を包含する、方法。
【請求項48】
請求項45に記載の方法であって、前記改善として、前記第1の成分を前記第2の成分に加熱プレスする工程を包含する、方法。
【請求項49】
請求項45に記載の方法であって、前記第1の成分が、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエチレン、ならびにこれらの混合物およびコポリマーからなる群より選択される少なくとも1つのポリマーを含む、方法。
【請求項50】
請求項45に記載の方法であって、前記改善として、エネルギーを前記第1の成分の少なくとも一部で融解するように適用する工程を包含する、方法。
【請求項51】
前記エネルギーが、超音波を含む、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記エネルギーが、熱エネルギーを含む、請求項50に記載の方法。
【請求項53】
請求項45に記載の方法であって、前記改善として、前記第1の成分を前記第2の成分に接続して、それらの間に液密な接続を作製する工程を包含する、方法。
【請求項54】
前記チップが囲まれている、請求項45に記載の装置。
【請求項55】
装置であって、該装置が、
約1ml未満の容積を有する所定の反応部位;および
該所定の反応部位と流体連絡し、2.0ミクロン未満の細孔サイズを有する、赤外〜紫外の範囲の入射電磁放射に対して実質的に透明な、膜、
を備える、
装置。
【請求項56】
前記所定の反応部位が、該所定の反応部位において少なくとも1つの生細胞を維持するように構成および配置されている、請求項55に記載の装置。
【請求項57】
装置であって、該装置が、
約1ml未満の容積を有する所定の反応部位であって、所定の波長範囲内の電磁放射にによって促進またはモニターされる化学的反応または生物学的反応を実施するように構成および配置された、所定の反応部位;および
膜であって、該所定の波長範囲内の電磁照射に対して、該反応を促進またはモニターするのに必要な程度まで透明であり、該所定の反応部位と流体連絡する2.0ミクロン未満の細孔サイズを有する、膜、
を備える、
装置。
【請求項58】
前記所定の反応部位が、該所定の反応部位において少なくとも1つの生細胞を維持するように構成および配置されている、請求項57に記載の装置。
【請求項59】
前記膜が、入射可視電磁放射に対して実質的に透明である、請求項57に記載の装置。
【請求項60】
前記膜が、約400nmと約800nmとの間の波長を有する入射電磁放射に対して実質的に透明である、請求項57に記載の装置。
【請求項61】
請求項57に記載の装置であって、前記入射電磁放射の少なくとも80%が、前記膜を横切って伝達されるように透明である、装置。
【請求項62】
請求項61に記載の装置であって、前記入射電磁放射の少なくとも90%が、前記膜を横切って伝達されるように透明である、装置。
【請求項63】
請求項62に記載の装置であって、前記入射電磁放射の少なくとも95%が、前記膜を横切って伝達されるように透明である、装置。
【請求項64】
請求項57に記載の装置であって、前記膜が、少なくとも約0.061モル/日/m/atmの酸素透過性を有する、装置。
【請求項65】
請求項57に記載の装置であって、前記膜が、約0.39モル/日/m未満の水透過性を有する、装置。
【請求項66】
装置であって、該装置が、
チップであって、該チップが、約1ml未満の容積を有する第1の所定の反応部位および第2の所定の反応物を備え、該チップが、該第1の所定の反応部位および該第2の所定の反応部位を流体接続する経路を規定し、ここで、該経路が、膜を横断する、チップ、
を備える、装置。
【請求項67】
請求項66に記載の装置であって、前記第1の所定の反応部位が、該第1の所定の反応部位において少なくとも1つの生細胞を維持するように構成および配置されている、装置。
【請求項68】
前記チップが囲まれている、請求項66に記載の装置。
【請求項69】
前記チップが、約100μl/日未満の蒸発速度を有する、請求項68に記載の装置。
【請求項70】
前記第2の所定の反応部位が、約1ml未満の容積を有する、請求66に記載の装置。
【請求項71】
前記膜が、ガス透過性膜である、請求項66に記載の装置。
【請求項72】
前記ガス透過性膜が、酸素透過性膜である、請求項71に記載の装置。
【請求項73】
請求項72に記載の装置であって、前記酸素透過性膜が、少なくとも約0.061モル/日/m/atmの酸素透過性を有する、装置。
【請求項74】
前記ガス透過性膜が、CO透過性膜である、請求項71に記載の装置。
【請求項75】
前記膜が、多孔性である、請求項66に記載の装置。
【請求項76】
前記膜が、約2ミクロン未満の平均細孔サイズを有する、請求項75に記載の装置。
【請求項77】
前記膜が、実質的に透明である、請求項75に記載の装置。
【請求項78】
前記膜が、実質的に透明である、請求項66に記載の装置。
【請求項79】
装置であって、該装置が、
膜によって分離された第1の部分および第2の部分を有する反応部位;ならびに
該反応部位の第2の部分と流体連絡する、少なくとも第1のチャネルおよび第2のチャネル、
を備える、装置。
【請求項80】
前記反応部位が、2000μl未満の容積を有する、請求項79に記載の装置。
【請求項81】
前記反応部位が、1000μl未満の容積を有する、請求項79に記載の装置。
【請求項82】
前記反応部位が、500μl未満の容積を有する、請求項79に記載の装置。
【請求項83】
請求項79に記載の装置であって、前記膜が、ポリカーボネート、セルロース、ニトロセルロース、ガラス、ガラスファイバー、またはポリカーボネート、再生セルロース、またはポリエチレンのうちの少なくとも1つを含む、装置。
【請求項84】
請求項79に記載の装置であって、前記膜が、陽イオンに対して透過性であり、陰イオンに対して実質的に不透過性である、装置。
【請求項85】
請求項79に記載の装置であって、前記膜が、陰イオンに対して透過性であり、陽イオンに対して実質的に不透過性である、装置。
【請求項86】
請求項79に記載の装置であって、前記膜が、10ミクロン未満の細孔サイズを有する、装置。
【請求項87】
請求項79に記載の装置であって、前記第1のチャネルが、混合ユニットに流体接続される、装置。
【請求項88】
請求項87に記載の装置であって、前記混合ユニットが、少なくとも1つのインレットに流体接続される、装置。
【請求項89】
請求項79に記載の装置であって、前記基板が、ガラス、シリコン、金属、およびポリマーのうちの少なくとも1つから形成される、装置。
【請求項90】
請求項79に記載の装置であって、前記反応部位の第2の部分が、細胞親和性の材料でコーティングされている、装置。
【請求項91】
請求項79に記載の装置であって、前記反応部位の第1の部分が、細胞親和性の材料を備える、装置。
【請求項92】
請求項79に記載の装置であって、前記反応部位との連絡の検知において温度センサーをさらに備える、装置。
【請求項93】
請求項79に記載の装置であって、前記反応部位との連絡の検知においてpHセンサーをさらに備える、装置。
【請求項94】
請求項79に記載の装置であって、前記反応部位との連絡の検知において圧力センサーをさらに備える、装置。
【請求項95】
請求項79に記載の装置であって、前記反応部位との連絡の検知において光学密度センサーをさらに備える、装置。
【請求項96】
請求項79に記載の装置であって、前記反応部位との連絡の検知においてグルコースセンサーをさらに備える、装置。
【請求項97】
請求項79に記載の装置であって、少なくとも10個の反応部位を備える、装置。
【請求項98】
請求項97に記載の装置であって、少なくとも20個の反応部位を備える、装置。
【請求項99】
請求項98に記載の装置であって、少なくとも50個の反応部位を備える、装置。
【請求項100】
請求項99に記載の装置であって、少なくとも100個の反応部位を備える、装置。
【請求項101】
請求項79に記載の装置であって、前記第1の部分が、少なくとも第3のチャネルおよび第4のチャネルと連絡している、装置。
【請求項102】
請求項79に記載の装置であって、前記膜が、哺乳動物細胞に対して実質的に不透過性である、装置。
【請求項103】
請求項79に記載の装置であって、前記膜が、約100キロドルトンより大きい分子量を有する分子に対して実質的に透過性である、装置。
【請求項104】
請求項79に記載の装置であって、前記膜が、約10キロドルトンより大きい分子量を有する分子に対して実質的に不透過性である、装置。
【請求項105】
請求項79に記載の装置であって、前記膜が、約1キロドルトンより大きい分子量を有する分子に対して実質的に不透過性である、装置。
【請求項106】
方法であって、該方法が、以下:
複数の反応部位が作製される表面を有する基板を提供する工程であって、少なくとも1つの反応部位が、約2ml未満の容積を有し、そして実質的に細胞不透過性の膜によって、少なくとも細胞を含む細胞培養部分および細胞を含まないレザバ部分に分割され、該レザバ部分が、該基板の表面内に作製された少なくとも第1のチャネルおよび第2のチャネルに流体接続される、工程;
少なくとも一種の試験化合物を該複数の反応部位のうちの少なくとも1つに導入する工程;ならびに
該細胞培養部分内に位置する細胞に対する該少なくとも一種の試験化合物の効果をモニタリングする、工程、
を包含する、方法。
【請求項107】
請求項106に記載の方法であって、前記膜によって、前記細胞によって産生された廃棄物が、前記レザバ部分に入ることを可能にする、方法。
【請求項108】
請求項106に記載の方法であって、前記膜によって、前記細胞によって産生されたタンパク質が、前記レザバ部分に入ることを可能にする、方法。
【請求項109】
請求項106に記載の方法であって、前記レザバ部分の内容物が、少なくとも第1の期間の間、連続的に置換される、方法。
【請求項110】
請求項106に記載の方法であって、前記レザバ部分の内容物が、少なくとも第1の期間の間、周期的に置換される、方法。
【請求項111】
請求項106に記載の方法であって、前記細胞が、原核生物細胞を含む、方法。
【請求項112】
請求項106に記載の方法であって、前記細胞が、真核生物細胞を含む、方法。
【請求項113】
請求項106に記載の方法であって、前記膜が、陽イオン交換膜である、方法。
【請求項114】
請求項106に記載の方法であって、前記膜が、陰イオン交換膜である、方法。
【請求項115】
請求項106に記載の方法であって、モニタリングする工程が、少なくとも一種の試験化合物によって影響される蛍光シグナルを測定する工程を包含する、方法。
【請求項116】
請求項106に記載の方法であって、前記細胞培養部分が、第1のタイプの細胞および第2のタイプの細胞を含む、方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置であって、該装置が、
インレット、アウトレット、および約ml未満の容積を有する少なくとも1つの所定の反応部位を備え、該所定の反応部位が該所定の反応部位において少なくとも1つの生細胞を維持するように構成および配置されている、チップ、
を備え、
ここで、該インレットまたは該アウトレットの少なくとも1つ、あるいはその両方が、該所定の反応部位を、化学種、生物種および/または生化学種を含む少なくとも1つの他の容器に無菌的および流体的に接続して、該所定の反応部位と該少なくとも1つの他の容器との間に化学種、生物種、および/または生化学種の無菌的流体連絡を提供するように構成および配置され、
そしてここで、該チップが滅菌されている、
装置。
【請求項2】
前記チップのインレットおよび/またはアウトレットに流体接続可能な1つ以上の導管をさらに備え、前記所定の反応部位と前記少なくとも1つの他の容器との間に流体連絡を提供する、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記導管の少なくとも1つが、少なくとも部分的に、前記チップ内に存在する少なくとも1つのチャネルから形成される、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
請求項1に記載の装置であって、前記他の容器が:
(a)前記チップ内に含まれるか;
(b)前記チップに対して外部であるか;
(c)第2チップ内に所定の反応部位を備えるか;
(d)マイクロプレートのウェルであるか;
(e)該所定の反応部位に導入するための少なくとも1つの細胞栄養物の供給源であるか;または
(f)該所定の反応部位に導入するための少なくとも1つの細胞の供給源である、
装置。
【請求項5】
前記チップが、所定の整列した関係で他の容器に安定に接続されるように構成および配置される、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
1つ以上の流体経路が前記チップ内に作製され得、該チップ内または該チップの外部に保存された因子が、前記所定の反応部位と接触し得るか、またはそれ以外で該反応部位に影響し、好ましくは、該因子が、該所定の反応部位内の1つ以上の環境因子を変更および/または制御し得る、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記化学種、生物種、および/または生化学種が、前記他の容器内で生成および/または保存され、前記1つ以上の導管の少なくとも1つを通って前記所定の反応部位に輸送される、請求項2に記載の装置。
【請求項8】
請求項1に記載の装置であって:
(a)前記所定の反応部位が、穴が開き得るかもしくは破断され得る壁もしくは他の構成要素によって他の容器から分離されているか;
(b)前記所定の反応部位が、流体連絡を提供するために開き得る、該所定の反応部位と該他の容器を接続する導管中のバルブによって、他の容器から流体的に分離され得るか;
(c)前記所定の反応部位および該他の容器が、前記化学種、生物種、または生化学種の少なくともいくらかが該所定の反応部位と該他の容器との間で移動可能であるように配置されるか;あるいは
(d)前記所定の反応部位および該他の容器が、該化学種、生物種、または生化学種のうちの少なくともいくつかが、半透過性膜にわたって該所定の反応部位と該他の容器との間で移動可能であり得るように配置される、
装置。
【請求項9】
前記装置が、複数のチップを備え、そして該チップが、互いに所定の予め整列された関係で積み重ねられ得るように、該チップが全て、一緒に積み重ねられた場合に所定の方向に配向するように構成および配置され、好ましくは、該複数のチップの2つ以上のうちの1つの上の少なくとも1つの所定の反応部位が、該複数のチップの2つ以上の1つ以上の他のチップ上の少なくとも1つの所定の反応部位と流体連絡するように、該複数のチップの2つ以上が構成および配置されている、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
請求項1に記載の装置であって、前記チップが:
(a)囲まれ、好ましくは、該チップが、以下:
(i)約100μl/日未満;
(ii)約50μl/日未満;または
(iii)約20μl/日未満、
の蒸発速度を有するか;
(b)約128mmの長さを有するか;あるいは
(c)約85mmの幅を有する、
装置。
【請求項11】
前記チップが、前記マイクロプレートに安定に接続可能であるように構成および配置される、請求項4の(d)に記載の装置。
【請求項12】
前記所定の反応部位が、前記所定の反応部位において少なくとも1つの生細胞を維持するように構成および配置される、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
請求項11に記載の装置であって、ここで、前記マイクロプレートが:
(a)少なくとも6ウェル、好ましくは、少なくとも24ウェル、好ましくは、少なくとも96ウェル、好ましくは、少なくとも384ウェル、好ましくは、少なくとも1,536ウェルを含むか;または
(b)SBS/ANSI標準と実質的に適合する、
装置。
【請求項14】
前記チップが、前記マイクロプレートの1つより多くのウェルにアドレスするように構成および配置されている、請求項に記載の装置。
【請求項15】
装置であって、該装置が、
チップであって、該チップが、各々、インレット、アウトレット、および約ml未満の容積を有する少なくとも2つの所定の反応部位を備え、各所定の反応部位が、該所定の反応部位において少なくとも1つの生細胞を維持するように構成および配置され、そして各所定の反応部位が、マイクロプレートの少なくとも1つのウェルと重なる、
装置。
【請求項16】
請求項15に記載の装置であって、該チップが:
(a)囲まれているか;または
(b)約100μl/日未満の蒸発速度を有する、
装置。
【請求項17】
請求項15に記載の装置であって、各所定の反応部位が:
(a)マイクロプレートの1つのウェルに正確に重なるか;または
(b)マイクロプレートの1つより多くのウェルに重なる、
装置。
【請求項18】
装置であって、該装置が、
実質的に液密なチップであって、該チップが、約ml未満の容積を有する所定の反応部位を備え、該所定の反応部位が、該所定の反応部位において少なくとも1つの生細胞を維持するように構成および配置されており、該チップが、該所定の反応部位の境界を規定する位置において、補助的接着剤無しで相互接続される構造成分を備える、チップ、
を備える、装置。
【請求項19】
前記所定の反応部位が、前記チップの使用の間、接着剤と流体連絡しない、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
請求項18に記載の装置であって、該チップが:
(a)少なくとも2つの構造構成要素を一緒に固定して前記所定の反応部位を規定するチップの一部を作製する工程を含むプロセスによって作製されるか;
(b)第1の構造構成要素を第2の構造構成要素に音響溶接する工程を含むプロセスによって作製されるか;
(c)第1の構造構成要素を第2の構造構成要素に加熱プレスする工程を含むプロセスによって作製されるか;または
(d)少なくとも1つの該構造構成要素の少なくとも一部を融解させるためにエネルギーを適用する工程を含むプロセスによって作製され、好ましくは、ここで、該エネルギーが、以下:
(i)超音波、または
(ii)熱エネルギー
を含む、
装置。
【請求項21】
請求項18に記載の装置であって、前記構造構成要素の少なくとも1つが、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリ(4−メチルペンテン−1)、ならびにこれらの混合物およびコポリマーからなる群より選択される少なくとも1つのポリマーを含む、装置
【請求項22】
装置であって、該装置が、
ml未満の容積を有する所定の反応部位であって、所定の波長範囲内の電磁放射よって促進またはモニターされる化学的反応または生物学的反応を実施するように構成および配置された、所定の反応部位;および
膜であって、該所定の波長範囲内の電磁照射に対して、該反応を促進またはモニターするのに必要な程度まで実質的に透明であり、該所定の反応部位と流体連絡する3.0ミクロン未満の細孔サイズを有する、膜、
を備える、
装置。
【請求項23】
前記所定の反応部位が、該所定の反応部位において少なくとも1つの生細胞を維持するように構成および配置されており、好ましくは、前記膜が、赤外線から紫外線の範囲の入射可視電磁放射に対して実質的に透明である、請求項22に記載の装置。
【請求項24】
請求項22に記載の装置であって、前記膜が:
(a)約400nmと約800nmとの間の波長を有する入射電磁放射に対して実質的に透明であるか;
(b)前記入射電磁放射の少なくとも80%が、前記膜を横切って伝達されるように透明であるか;
(c)前記入射電磁放射の少なくとも90%が、前記膜を横切って伝達されるように透明であるか;
(d)前記入射電磁放射の少なくとも95%が、前記膜を横切って伝達されるように透明であるか;
(e)少なくとも約0.061モル/日/m/atmの酸素透過性を有するか;あるいは
(f)約0.39モル/日/m未満の水透過性を有する、
装置。
【請求項25】
装置であって、該装置が、
チップであって、該チップが、約ml未満の容積を有する第1の所定の反応部位および約2ml未満の容積を有する第2の所定の反応部位を備え、該チップが、該第1の所定の反応部位および該第2の所定の反応部位を流体接続する経路を規定し、ここで、該経路が、膜を横断する、チップ、
を備える、装置。
【請求項26】
請求項25に記載の装置であって、前記第1の所定の反応部位が、該第1の所定の反応部位において少なくとも1つの生細胞を維持するように構成および配置されている、装置。
【請求項27】
前記チップが囲まれており、好ましくは、ここで、該チップが、約100μl/日未満の蒸発速度を有する、請求項25に記載の装置。
【請求項28】
前記第2の所定の反応部位が、約1ml未満の容積を有する、請求25に記載の装置。
【請求項29】
前記膜が、ガス透過性膜であり、好ましくは、ここで、該ガス透過性膜が:
(a)酸素透過性膜であり、好ましくは、少なくとも約0.061モル/日/m/atmの酸素透過性を有するか;または
(b)CO透過性膜である、
請求項25に記載の装置。
【請求項30】
請求項25に記載の装置であって、前記膜が、
(a)多孔性であるか;
(b)約2ミクロン未満の平均細孔サイズを有するか;
(c)実質的に透明である、
装置。
【請求項31】
装置であって、該装置が、
膜によって分離された第1の部分および第2の部分を有する反応部位;ならびに
該反応部位の第2の部分と流体連絡する、少なくとも第1のチャネルおよび第2のチャネル、
を備え、
ここで、該膜が、10ミクロン未満の細孔サイズを有する、
装置。
【請求項32】
請求項31に記載の装置であって、前記反応部位が:
(a)2000μl未満の容積を有するか;
(b)1000μl未満の容積を有するか;または
(c)500μl未満の容積を有する、
装置。
【請求項33】
請求項31に記載の装置であって、前記膜が:
(a)ポリカーボネート、セルロース、ニトロセルロース、ガラス、ガラスファイバー再生セルロース、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ナイロンまたはポリエチレンのうちの少なくとも1つを含むか;
(b)陽イオンに対して透過性であり、陰イオンに対して実質的に不透過性であるか;あるいは
(c)陰イオンに対して透過性であり、陽イオンに対して実質的に不透過性である、
装置。
【請求項34】
請求項31に記載の装置であって、前記第1のチャネルが、混合ユニットに流体接続され、好ましくは、前記混合ユニットが、少なくとも1つのインレットに流体接続される、装置。
【請求項35】
請求項31に記載の装置であって、前記基板が、ガラス、シリコン、金属、およびポリマーのうちの少なくとも1つから形成される、装置。
【請求項36】
請求項31に記載の装置であって、前記反応部位の第2の部分が、細胞親和性の材料でコーティングされている、装置。
【請求項37】
請求項31に記載の装置であって、前記反応部位の第1の部分が、細胞親和性の材料を備える、装置。
【請求項38】
請求項31に記載の装置であって、以下:
(a)前記反応部位と連絡して検知する温度センサー;
(b)該反応部位と連絡して検知するpHセンサー;
(c)該反応部位と連絡して検知する圧力センサー;
(d)該反応部位と連絡して検知する光学密度センサー;
(e)該反応部位と連絡して検知するグルコースセンサー;
(f)該反応部位と連絡して検知する溶存酸素濃度センサー;または
(g)該反応部位と連絡して検知する溶存CO濃度センサー
をさらに備える、装置。
【請求項39】
請求項31に記載の装置であって、少なくとも10個の反応部位、好ましくは、少なくとも20個の反応部位、好ましくは、少なくとも50個の反応部位、好ましくは、少なくとも100個の反応部位を備える、装置。
【請求項40】
請求項31に記載の装置であって、前記第1の部分が、少なくとも第3のチャネルおよび第4のチャネルと連絡している、装置。
【請求項41】
請求項31に記載の装置であって、前記膜が:
(a)哺乳動物細胞に対して
(b)約100キロドルトンより大きい分子量を有する分子に対して;
(c)約10キロドルトンより大きい分子量を有する分子に対して;または
(d)約1キロドルトンより大きい分子量を有する分子に対して、
実質的に不透過性である、装置。
【請求項42】
方法であって、該方法が、以下:
複数の反応部位が作製される表面を有する基板を提供する工程であって、少なくとも1つの反応部位が、約2ml未満の容積を有し、そして実質的に細胞不透過性の膜によって、少なくとも細胞を含む細胞培養部分および細胞を含まないレザバ部分に分割され、該レザバ部分が、該基板の表面内に作製された少なくとも第1のチャネルおよび第2のチャネルに流体接続される工程
を包含する、方法。
【請求項43】
請求項42に記載の方法であって、少なくとも一種の試験化合物を該複数の反応部位のうちの少なくとも1つに導入する工程;ならびに
前記細胞培養部分内に位置する細胞に対する該少なくとも一種の試験化合物の効果をモニタリングする工程、
を包含する、方法。
【請求項44】
請求項42に記載の方法であって、前記膜によって、
(a)前記細胞によって産生された分子が、前記レザバ部分に入ることを可能にするか;
(b)前記細胞によって産生された廃棄物が、前記レザバ部分に入ることを可能にするか;または
(c)前記細胞によって産生されたタンパク質が、前記レザバ部分に入ることを可能にする、方法。
【請求項45】
請求項42に記載の方法であって、前記レザバ部分の内容物が:
(d)少なくとも第1の期間の間、連続的に置換される;または
(e)少なくとも第1の期間の間、周期的に置換される、
方法。
【請求項46】
請求項42に記載の方法であって、前記細胞が:
(a)原核生物細胞を含むか;または
(b)真核生物細胞を含む
方法。
【請求項47】
請求項42に記載の方法であって、前記膜が:
(a)陽イオン交換膜であるか;または
(b)陰イオン交換膜である、
方法。
【請求項48】
請求項42に記載の方法であって、モニタリングする工程が、少なくとも一種の試験化合物によって影響される蛍光シグナルを測定する工程を包含する、方法。
【請求項49】
請求項43に記載の方法であって、前記細胞培養部分が、第1のタイプの細胞および第2のタイプの細胞を含む、方法。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10A】
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【図10B】
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【図10C】
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【図10D】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17A】
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【図17B】
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【図18A】
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【図18B】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26A】
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【図26B】
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【図26C】
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【図26D】
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【図26E】
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【図27A】
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【図27B】
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【公表番号】特表2006−521786(P2006−521786A)
【公表日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−515706(P2005−515706)
【出願日】平成15年8月19日(2003.8.19)
【国際出願番号】PCT/US2003/025943
【国際公開番号】WO2004/069983
【国際公開日】平成16年8月19日(2004.8.19)
【出願人】(504445770)バイオプロセッサーズ コーポレイション (3)
【Fターム(参考)】