説明

マグネシウムを含む担体成分及びオレフィン重合への応用

マグネシウム原子、アルミニウム原子および炭素数1〜20のアルコキシ基を共に含有し、炭化水素溶媒に不溶であり、平均粒径が3〜80μmの固体状微粒子及び該固体状微粒子と周期律表第3〜11族遷移金属化合物を含むオレフィン重合用触媒は、高価な有機アルミニウムオキシ化合物や有機ホウ素化合物と組み合わせて用いなくても極めて高いオレフィン重合活性を示し、かつ長時間の重合においても高い活性を持続を示し、該オレフィン重合用触媒を用いると粉体性状に優れたオレフィン重合体を効率良く製造できる。周期律表第3〜11族遷移金属化合物として、ホウ素原子、窒素原子、酸素原子、リン原子およびイオウ原子から選ばれる少なくても二つ以上の原子を含む配位子卆持つ遷移金属化合物が挙げられる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
炭化水素溶媒に不溶であり、平均粒径が3〜80μmの固体状微粒子であってマグネシウム原子、アルミニウム原子および炭素数1〜20のアルコキシ基を共に含有し、マグネシウム原子とアルミニウム原子のモル比(Mg/Al)が1.0〜300、且つアルコキシ基とアルミニウム原子のモル比(アルコキシ基/Al)が0.05〜2.0の範囲にあることを特徴とするオレフィン重合用触媒として好適な担体成分。
【請求項2】
マグネシウム原子とアルミニウム原子のモル比(Mg/Al)が40〜150の範囲内にあり、アルコキシ基とアルミニウム原子のモル比(アルコキシ基/Al)が0.2〜2.0の範囲にある請求の範囲第1項の担体成分。
【請求項3】
ハロゲン化マグネシウムと炭素数1〜20のアルコールを接触させ、次に一般式(Z)

(式中、Rは炭素数1〜20の炭化水素基、Xはハロゲン原子または水素原子、nは1〜3の実数を示し、Rが複数ある場合は各々のRは同じでも異なっていてもよく、Xが複数ある場合は、各々のXは同じでも異なっていてもよい。)で表される有機アルミニウム化合物と接触させることにより得られることを特徴とする請求の範囲第1項または第2項に記載の担体成分。
【請求項4】
請求の範囲第1項〜第3項のいずれかに記載の担体成分を含むオレフィン重合用触媒。
【請求項5】
(A)ホウ素原子、窒素原子、酸素原子、リン原子およびイオウ原子から選ばれる少なくても二つ以上の原子を含む配位子を持つ周期律表第3〜11族遷移金属化合物と、(B)請求の範囲第1項〜第3項のいずれかに記載の担体成分、および必要に応じて(C)特定の有機金属化合物からなる請求の範囲第4項に記載のオレフィン重合用触媒。
【請求項6】
前記遷移金属化合物(A)が、請求の範囲第1項〜第3項のいずれかに記載の担体成分(B)に担持されていることを特徴とする請求の範囲第4項または第5項に記載のオレフィン重合用触媒。
【請求項7】
請求の範囲第4項〜第6項に記載のいずれか1項に記載のオレフィン重合用触媒の存在下で、オレフィンを単独重合または共重合することによって得られ、嵩密度が0.20(g/ml)以上であるポリオレフィン。

【国際公開番号】WO2004/037870
【国際公開日】平成16年5月6日(2004.5.6)
【発行日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−501569(P2005−501569)
【国際出願番号】PCT/JP2003/013361
【国際出願日】平成15年10月20日(2003.10.20)
【出願人】(000005887)三井化学株式会社 (2,318)
【Fターム(参考)】