説明

マッサージ機

【課題】 フットレストの回動に単に膝部の屈伸作用だけでなく新しい施療を提供する。
【解決手段】 背もたれ部1、座部2、左右独立に回動可能なフットレスト4を備え、制御部5が一方のフットレスト4が上昇した場合に当該フットレスト4が配設された側と左右反対側のもみ玉53を突出させるので、一方のフットレスト4の上昇により脚部をしっかりと伸ばすことができると共に、当該上昇した脚部と左右逆側の上半身をもみ玉53により押し出されひねらせることができ、つまり、被施療者の身体を対角線に曲げることができ、新たな施療を被施療者に提供することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、座部の先端近傍に接続するフットレストが回動する椅子式マッサージ機に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明の背景技術となるマッサージ機に、特許第3631885号明細書に記載されるものがある。この背景技術となるマッサージ機は、座部および背もたれ部を有する椅子本体と、前記座部または背もたれ部の少なくとも一方に配設されエアーの給排気によって膨縮するマッサージ用エアーバッグと、後端部を座部の前部近傍に上下方向に回動可能に軸支して前記座部の前方に配設された左右一対の脚載置台と、これらの脚載置台を個々に回動動作させる一対の駆動用エアーバッグと、前記マッサージ用エアーバッグおよび前記駆動用エアーバッグにエアーの給排気をするエアー供給装置と、前記両脚載置台を交互に回動させる交互モードを設定するリモートコントロール装置と、前記交互モードを実行して前記両脚載置台を所定のサイクルで交互に回動動作させるように前記エアー供給装置を制御する制御手段とを備えたものである。
【0003】
この背景技術となるマッサージ機によれば、椅子本体の座部の前方に後端部を座部の前部近傍に回動可能に軸支して左右一対の脚載置台を配設し、これら一対の脚載置台を個々に回動動作させる一対の駆動用エアーバッグを設け、制御手段によってエアー供給装置を制御して脚載置台を所定のサイクルで交互に回動動作させるようにしたことから、この回動動作により脚載置台に載っている脚の膝部を屈伸させることができ、したがって、膝部のリハビリテイションができる。
【特許文献1】特許第3631885号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記背景技術のマッサージ機は以上のように構成され、傷病者に対して膝部のリハビリテイションを行うことができるものの、健康な人に対して同様にフットレストの回動させても膝部を屈伸させるだけで十分な施療効果を得ることができないという課題を有する。
また、背景技術のマッサージ機は平板状の脚載置台になっており、足を安定的に支持することができず、フットレストが交互に開いている場合には一方のフットレストの足当接面と他方のフットレストの裏面により足が挟み込まれてしまうという課題も有する。
【0005】
本発明は前記課題を解決するために、フットレストの回動に単に膝部の屈伸作用だけでなく新しい施療を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明に係るマッサージ機は、背もたれ部と、座部と、当該座部の前端近傍に左右別々に回動可能に取り付けられ被施療者の脚を支持するフットレストと、当該フットレストを回動させるための駆動部と、フットレストを交互に上下させるように駆動部を制御する制御部とを備え、前記背もたれ部内に収納され、被施療者の背中方向へ左右別々に突出可能であり施療を行う左右一組のもみ玉を配設し、前記制御部が左のフットレスト又は右のフットレストが上昇した場合に、左のフットレストの上昇に対しては右のもみ玉が突出するように制御し、右のフットレストの上昇に対しては左のもみ玉が突出するように制御するものである。このように本発明においては、背もたれ部、座部、左右独立に回動可能なフットレストを備え、制御部が一方のフットレストが上昇した場合に当該フットレストが配設された側と左右反対側のもみ玉を突出させるので、一方のフットレストの上昇により脚部をしっかりと伸ばすことができると共に、当該上昇した脚部と左右逆側の上半身をもみ玉により押し出されひねらせることができ、つまり、被施療者の身体を対角線に曲げることができ、新たな施療を被施療者に提供することができる。また、もみ玉が特に被施療者の背中を支持しており、この状態でもみ玉が揺動することで、より高い施療効果を被施療者が得ることができる。さらにまた、被施療者の進退を左右対称に動かすのではなく、一方側と他方側で左右対称とならないように動作させているので、被施療者のバランスが崩れ、かかるバランスの崩れを安定させようとして被施療者自身が動き、他動運動を実現させている。
【0007】
(2)本発明に係るマッサージ機は、背もたれ部と、座部と、当該座部の前端近傍に左右別々に回動可能に取り付けられ被施療者の脚を支持するフットレストと、当該フットレストを回動させるための駆動部と、フットレストを交互に上下させるように駆動部を制御する制御部とを備え、前記背もたれ部または座部に左右対称となるようにエアセルを配設し、前記制御部が左のフットレスト又は右のフットレストが上昇した場合に、左のフットレストの上昇に対しては右のエアセルが膨張するようにエアセルに給排気するエアポンプを制御し、右のフットレストの上昇に対しては左のエアセルが膨張するようにエアポンプを制御するものである。このように本発明においては、背もたれ部、座部、左右独立に回動可能なフットレストを備え、制御部が一方のフットレストが上昇した場合に当該フットレストが配設された側と左右反対側のエアセルを膨張させるので、一方のフットレストの上昇により脚部をしっかりと伸ばすことができると共に、当該上昇した脚部と左右逆側の上半身をエアセルにより押し出されひねらせることができ、つまり、被施療者の身体を対角線に曲げることができ、新たな施療を被施療者に提供することができる。また、エアセルが特に被施療者の背中を支持しており、エアセルによる施療を十分に被施療者が受けることができる。
【0008】
(3)本発明に係るマッサージ機は、背もたれ部と、座部と、当該座部の前端近傍に左右別々に回動可能に取り付けられ被施療者の脚を支持するフットレストと、当該フットレストを回動させるための駆動部と、フットレストを交互に上下させるように駆動部を制御する制御部と、背もたれ部内に収納され被施療者の背中方向へ左右別々に突出可能であり施療を行う左右一組のもみ玉と、背もたれ部または座部に左右対称となるように配設されるエアセルとを備え、前記制御部が左のフットレスト又は右のフットレストが上昇した場合に、左のフットレストの上昇に対しては右のもみ玉が突出して運動するように制御すると共に右のエアセルが膨張するようにエアセルに給排気するエアポンプを制御し、右のフットレストの上昇に対しては左のもみ玉が突出して運動するように制御すると共に左のエアセルが膨張するようにエアポンプを制御するものである。このように本発明においては、背もたれ部、座部、左右独立に回動可能なフットレストを備え、制御部が一方のフットレストが上昇した場合に当該フットレストが配設された側と左右反対側のもみ玉を突出させると共にもみ玉と同じ側に配設されたエアセルを膨張させるので、一方のフットレストの上昇により脚部をしっかりと伸ばすことができると共に、当該上昇した脚部と左右逆側の上半身をもみ玉及びエアセルにより押し出されより強くひねらせることができ、つまり、被施療者の身体を対角線に曲げることができ、新たな施療を被施療者に提供することができ、特に、もみ玉とエアセルにより被施療者をしっかりと支持して押し出すことができ安定的な施療提供を実現することができる。
【0009】
(4)本発明に係るマッサージ機は、前記制御部が、左右一方のもみ玉を突出するように制御する場合に、もみ玉を突出させた後に、突出状態を維持して背もたれ部下方向に下降するものである。このように本発明においては、前記したように左右一方のもみ玉を突出させて被施療者の上半身をひねらせる場合に、単にもみ玉を突出させて戻すだけでなく、突出状態を維持してもみ玉の位置を下降させているので、人は座位状態で腰を中心に背中を曲げるため同じもみ玉の突出量であっても回動中心となる腰方向にもみ玉が下降することでより被施療者をもみ玉が押し出すことができ、つまり、被施療者をよりひねることができる。また、上から下へ徐々にひねりを強くすることとなり、被施療者に負担を掛けることなくひねりの施療を提供することができる。
【0010】
(5)本発明に係るマッサージ機は、背もたれ部に左右対称のエアセルの組を上下に複数組配設させ、前記制御部が、左右一方側のエアセルが膨張するようにエアポンプを制御する場合に、上に配設されるエアセルから下に配設されるエアセルへ順次給気するものである。このように本発明においては、前記したように左右一方側のエアセルを膨張させて被施療者の上半身をひねらせる場合に、複数上下に配設されたエアセルの左右一方側のエアセルを一度に膨張させるのではなく、上に配設したエアセルから下に配設したエアセルまでを順に膨張させるので、背を曲げる場合の回動中心から離れているエアセルから順次膨張させることとなり、ひねりをより強くすることができる。また、上から下へ段階的にひねりを強くすることとなり、被施療者に負担を掛けることなくひねりの施療を提供することができる。
【0011】
(6)本発明に係るマッサージ機は、前記制御部が、左右一方側のエアセルが膨張するようにエアポンプを制御する場合に、エアセルを排気するとき下に配設されるエアセルから上に配設されるエアセルへ順次排気するものである。このように本発明においては、エアセルを膨張させる場合に上に配設されているエアセルから下に配設されているエアセルまで順に膨張させていたが、エアセルを縮退させる場合に膨張させる場合と逆に下に配設されているエアセルから上に配設されているエアセルまで順に排気させるので、背を曲げる場合の回動中心の近くに配設されるエアセルから排気され、順次被施療者に対するひねりのための押出が弱まらせることができる。また、段階的にひねりを弱くすることで、被施療者の負担なくひねりの施療を提供することができる。
これら前記の発明の概要は、本発明に必須となる特徴を列挙したものではなく、これら複数の特徴のサブコンビネーションも発明となり得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
(本発明の第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係るについて、図に基づき説明する。図1は本実施形態に係るマッサージ機の全体斜視図、図2は本実施形態に係るマッサージ機の側面断面図、図3は本実施形態に係るマッサージ機のメカユニットの正面図、図4は本実施形態に係るマッサージ機のメカユニットの右側面図、図5は本実施形態に係るマッサージ機の制御ブロック図、図6及び図7は本実施形態に係るマッサージ機の動作タイミングチャート、図8は本実施形態に係るマッサージ機の使用効果説明図である。
【0013】
前記各図において本実施形態に係るマッサージ機は全体構成として被施療者の背中を支持する背もたれ部1と、この背もたれ部1下端近傍と接し被施療者の臀部を支持する座部2と、被施療者の肘を支持する肘置き3と、座部2の先端近傍に枢設され被施療者の膝下の脚が載置されるフットレスト4と、背もたれ部1内に収納され昇降するメカユニット10と、このメカユニット10に被施療者方向に進退可能に配設されもみ玉を駆動可能に備えるもみ玉ユニット50とを備える構成である。さらに、前記CPU、メインメモリ及びEEPROMを一体的に形成され、制御部5であるマイクロコンピュータ(以下、マイコンと略す。)の素子が配置された基板が座部2直下の空間部に納置されている。
【0014】
前記背もたれ部1は、リクライニングでき、使用者との接触面の両端側に図示しないクッション材を配設することもでき、着座して背もたれ部1にもたれると使用者の背中が背もたれ部1の中心に位置するようになっている。背もたれ部1のリクライニング機能は、背もたれ部1が上部フレーム6aに回動可能に支持され、リクライニング用の電動アクチュエータ31を駆動させて実現している。リクライニング用のリニアエンコーダをリクライニング用の電動アクチュエータ31に配設し、どの程度回動したかを検出できるようにしている。
前記肘置き3は、座部2の両横側に位置し底部フレーム6bと接合し、背もたれ部1がリクライニングしても使用者の前腕を安定的に支持するようにカーブを有して形成されている。ただし、この構成の肘置き3の限定されるのではなく、他の肘受けであってもよい。
【0015】
前記フットレスト(脚部、オットマン、足載置部)4は、座部2の前端側に位置し、右フットレスト4aと左フットレスト4bからなる。この右フットレスト4aと左フットレスト4bはそれぞれ使用者の脚当接面方向に傾動することが可能となっている。この右フットレスト4aと左フットレスト4bの傾動は、右フットレスト4aと左フットレスト4bが座部2の前端近傍に回動可能に支持され、フットレスト用の電動アクチュエータ8を駆動させて実現している。より詳細には、右フットレスト4aのブラケットに一端を上部フレーム6aの前端近傍に連結する右リンク7aの他端を連結している。この右リンク7aはくの字形であり、中間部分が右フットレスト用の電動アクチュエータ8aのロッドの先端と連結する。そうすることで、電動アクチュエータ8aが駆動してロッドが進出すると右リンク7aが押し上げられ、上部フレーム6aの連結部分を中心に右フットレスト4aが上昇方向に回動する。逆に、電動アクチュエータ8aが駆動してロッドが進出状態から後退すると右リンク7aが引き下げられ、上部フレーム6aの連結部分を中心に前記回動と逆方向に回動し右フットレスト4aが下降する。この右フットレスト4aのように、左側の左フットレスト4bも同様に構成され、右フットレスト4aと左フットレスト4bを独立して回動することが可能となる。前記右フットレスト用の電動アクチュエータ8aの基端部分は上部フレーム6aに下方に垂設されたブラケット9aの下端部分に軸着されている。
【0016】
背もたれ部1内には背もたれ部1の上下方向に沿って形成されている1対のガイドレール11とラック12がある。このガイドレール11にメカユニット10の左右2つずつ設けられるガイドローラ13、14、15、16を挿嵌し、ガイドローラ14、16に隣接して設けられるピニオンギア17、18を介してメカユニット10の右側組付台19に配設された昇降モータ21からの運動が伝達され昇降モータ21の駆動に応じて昇降可能である。ガイドレール11はガイドローラ13、14、15、16を挿嵌可能に断面凹状に形成している。昇降モータ21からの運動の伝達は、昇降モータ21の回転軸の先端に形成されたウォーム(図示しない)と、昇降軸22に装着したウォームホイール(図示しない)とが係合し、昇降モータ21が駆動することで回転軸(図示しない)が回転しウォームが回転し、係合するウォームホイールが回転することでピニオンギア17、18に回転力が伝達される。これらウォーム、ウォームホイール、回転軸は、ギアボックスにより被覆されている。昇降軸22はメカユニット10の下部に位置するように配設されている。昇降軸22は右側組付台19の底部に配設されたギアボックス(正確にはギアボックスが被覆する軸受)と、左側組付台20の底部に配設された軸受により回動可能に支持されている。右側組付台19と左側組付台20の底部は断面凹状の連結杆25により連結されている。連結杆25を断面凹状としたのは各種モータへの電源ケーブル、エンコーダからの制御用ケーブルが、メカユニット10の昇降、もみ玉ユニット50の進退の邪魔にならないように前記凹部分にケーブルを敷設するためである。右側組付台19と左側組付台20の上部も中空杆26が架設されている。中空杆26の中央部分は奥手方向に曲折しており、もみ玉ユニット50が後退した場合でももみ玉が中空杆26に接触しないようにするためである。中空杆26の両端にガイドローラ13、15が回動可能に取り付けられている。中空杆26自体は両端近傍部分をそれぞれ右側組付台19と左側組付台20に接合して固定されており回動しない。なお、連結杆25及び中空杆26は溶接により右側組付台19及び左側組付台20に接合している。
【0017】
もみ玉ユニット50は昇降軸22に装着され、昇降軸22を中心に回動可能になっている。もみ玉ユニット50は右もみ玉ユニット50a及び左もみ玉ユニット50bからなる。この右もみ玉ユニット50a及び左もみ玉ユニット50bはそれぞれもみモータ51、たたきモータ52からの運動をもみ玉53に伝達するためのもみ機構、たたき機構を有しており、このもみ機構及びたたき機構がもみ玉ユニット50のハウジング54に内設されている。このハウジング54の上部に昇降軸22を中心として所定半径距離となる側面上辺を有するように曲折したラック55が所定間隔の複数箇所のネジ留めにより取り付けられている。このラック55と係合するピニオンギア56が前記メカユニット10の上部に位置するように配設されている進退軸57に装着されている。また、進退軸57にはウォームホイール(図示しない)が装着されている。メカユニット10の左側組付台20に配設された進退モータ58の回転軸(図示しない)の先端に形成されたウォーム(図示しない)とウォームホイールが係合している。これらウォームホイール、回転軸、ウォームはギアボックスに内設されている。進退モータ58が回転することにより、回転軸及びウォームが回転し、係合するウォームホイールが回転する。このウォームホイールが回転することで、進退軸57が回転し、ピニオンギア56も係合するラック55に沿って回転し、もみ玉ユニット50が被施療者の背中方向に進退する。なお、進退軸57は右側取付台19の上部に配設された軸受と、左側組付台20の上部に配設されたギアボックスと(正確にはギアボックスが被覆する軸受)により回動可能に支持されている。
【0018】
右もみ玉ユニット50a及び左もみ玉ユニット50bがそれぞれ以上の構成を有するので、右もみ玉ユニット50a、左もみ玉ユニット50bそれぞれが単独で進退することができる。したがって、右もみ玉ユニット50aのもみ玉53のみを被施療者に当接するように進出することができる。なお、昇降軸22と進退軸57に装着する連結体59がある。進退軸57は右進退軸57aと左進退軸57bからなり、連結体59でそれぞれ軸受けされており、一方の軸の回動に他方の軸は追随せずそれぞれ独立した回動を行う。つまり、右進退軸57aと左進退軸57bとは接合した構成となっていない。
【0019】
ハウジング54の上部には進退方向に延出して形成されるスケールが配設され、このスケールと組付台の裏側に配設されたセンサーと共にリニアエンコーダを構成し、このリニアエンコーダによりもみ玉ユニット50の進退位置を検出することができる。右もみ玉ユニット50a及び左もみ玉ユニット50bの進退位置をそれぞれに対応するリニアエンコーダにより検出することができる。
【0020】
たたきモータ52はもみ玉ユニット50のハウジング54の底部にネジ止めにより固定されている。ハウジング内部においてたたきモータ52の回転軸(図示しない)の先端に原動プーリが形成され伝動ベルトを介して従動プーリに運動を伝達する。従動プーリはたたき軸の先端に装着されている。たたき軸には偏心させたロータを装着している。ロータにはロッドの先端が連結されており、ロータの回転によりロッドが上下する。ロッドの他端はもみ玉支持アーム77ともみ玉取り付け位置の反対位置で連結している。つまり、ロッドが上下することによりもみ玉支持アーム77も上下し、それに合わせてもみ玉53も上下することで施療のたたきを実現している。すなわち、クランク機構を構成し、モータからの回転力を所望方向の運動力に変えてもみ玉53を動かしている。右もみ玉ユニット50a及び左もみ玉ユニット50bも前記した構成となっており、それぞれたたきの施療を実施することができる。
【0021】
もみ玉支持アーム77は中間部分でもみ軸に偏心したロータを介して装着している。もみ軸にはウォームホイール(図示しない)が装着され、もみモータ51の回転軸(図示しない)の先端に形成されたウォーム(図示しない)と係合している。この係合を介してもみ軸がもみモータ51の回転により回転することで、もみ軸のロータが偏心した回転を行い、もみ玉支持アーム77も円弧状に運動し、同様に、もみ玉53も円弧状に運動を行って施療のもみを実現している。より正確には、もみ玉支持アーム77はもみ軸の中心軸に垂直になるようにロータに取り付けられているのではなく、左右のもみ玉支持アーム77をもみ玉53を取り付けている先端方向が拡開するようにもみ軸の中心軸に対して斜めに取り付けている。そうすることで、もみ玉53がもみ軸に垂直な平面を旋回するのではなく、前後方向に移動しながら左右のもみ玉53の離間距離を変える旋回となる施療のもみを実現している。右もみ玉ユニット50a及び左もみ玉ユニット50bも前記した構成となっており、それぞれもみの施療を実施することができる。
【0022】
制御部5は図5に示すように検出信号を左もみ用エンコーダ、左たたき用エンコーダ、左進退用エンコーダ、右もみ用エンコーダ、右たたき用エンコーダ、右進退用エンコーダ、リクライニング用エンコーダ、左フットレスト用エンコーダ、右フットレスト用エンコーダ、昇降用エンコーダから受ける。制御部5は左もみモータ51b、左たたきモータ52b、左進退用モータ21b、右もみモータ51a、右たたきモータ52a、右進退用モータ21a、昇降用モータ21a、リクライニングアクチュエータ31、左フットマンアクチュエータ8b、右フットマンアクチュエータ8aに駆動用電気信号(PWM方式による電気信号であってもよい)を出力して駆動制御している。制御部5は、相互に無線通信が可能なリモコン器から入力信号を受信し、各入力手段からの入力信号を受信して被施療者の操作に従った動作を行わせるべく駆動部を動作させている。
【0023】
本マッサージ機は、メカユニット10のもみ玉53単独によるメカマッサージと、もみ玉53とフットレスト4によるメカ連携マッサージとがある。メカマッサージは、例えば、もみモータ51を正回転させながらメカユニット10を上昇させていくもみ上げ、もみモータ51を逆回転させながらメカユニット10を下降させていくもみ下げ、たたきモータ52を正回転させるたたき、もみ下げながらたたくさざなみ、一箇所を押圧する指圧、強よりさらに強い位置でのもみ上げである深もみ上げ、強よりさらに強い位置でのもみ下げである深もみ下げ、弱よりもさらに弱い位置でのもみ下げであるさすり、指圧したままローリングして下から上へほぐすストレッチ、背中全体をローリングする全体背筋のばし、狭い範囲を集中的にローリングする部分背筋のばし等のもみ玉53によるマッサージである。
【0024】
前記したもみ上げ、もみ下げ、たたき、さざなみ、指圧、深もみ上げ、深もみ下げ、さすり、ストレッチ、全体背筋のばし、部分背筋のばしの各メカマッサージを組み合せて一つのコースとした自動コースのマッサージがある。自動コースは前記組み合せ、強さ、速さによって無数に作ることができるが、本実施形態では部位の区分け毎(全身、首・肩、腰)にやすらぎコース、リフレッシュコース及び疲労コースを用意している。それぞれのマッサージコースの特徴としては、施療手段としてもみ玉53を用い、やすらぎコースが強さが弱く、速度もゆっくりでローリングのマッサージが多く、リフレッシュコースが強さが普通で速度が速くたたきのマッサージが多く、疲労コースが強さが比較的強く設定され、速度も速くもみのマッサージが多いことである。
【0025】
メカ連携マッサージは、もみ玉53とフットレスト4によるマッサージである。より正確には、メカマッサージとフットレスト4の上下によるマッサージである。具体的には、右フットレスト4aが回動して下端が上昇してきた場合に左もみ玉53bが進出して背中に当接し、逆に、左フットレスト4bが回動して下端が上昇してきた場合に右もみ玉53aが進出して背中に当接する。そうすることで、前者であれば、右フットレスト4aが上昇することで左下腿が上昇し、被施療者の右半身方向に反る形で逃げようとするが、左もみ玉53bが進出しており被施療者の右半身も前かがみ方向に押し出され、全体として被施療者の体をひねらせることができるという新たな施療を提供することができる。同様に、後者であれば、左フットレスト4bが上昇することで右下腿が上昇し、被施療者の左半身方向に反る形で逃げようとするが、右もみ玉53aが進出しており被施療者の左半身も前かがみ方向に押し出され、全体として被施療者の体をひねらせることができるという新たな施療を提供することができる。既に前記したように右フットレスト4a、左フットレスト4b、右もみ玉53a、左もみ玉53bが独立して駆動することができる構成を本実施形態のマッサージ機では採っている。フットレスト4の上下は、右フットレスト4aと左フットレスト4bが揃って上下する同時モードと、右フットレスト4aと左フットレスト4bが独立して上下する独立モードがある(交互に上下する交互モードも独立モードに包含される)。
【0026】
図6は本実施形態に係るマッサージ機の動作タイミングチャートである。タイミングチャートの左半分により次の動作を行う。右進退モータ58aと左フットレスト用の電動アクチュエータ8bが同時に正方向に駆動し、右もみ玉ユニット50aが進出し右もみ玉53aが被施療者の背中に当接すると共に、左フットレスト4bが上昇し被施療者の右下腿を支持して持ち上げ、前記したようにひねらせる。所定時間この状態を維持し、次に、逆に、右進退モータ58aと左フットレスト用の電動アクチュエータ8bが同時に負方向に駆動し、右もみ玉ユニット50aが後退し右もみ玉53aが被施療者の背中から離反すると共に、左フットレスト4bが下降し支持される被施療者の右下腿も下がり、ひねりから解放される。次に、左進退モータ58bと右フットレスト用の電動アクチュエータ8aが同時に正方向に駆動し、左もみ玉ユニット50bが進出し左もみ玉53bが被施療者の背中に当接すると共に、右フットレスト4aが上昇し被施療者の左下腿を支持して持ち上げ、前記したようにひねらせる(図8参照)。所定時間この状態を維持し、次に、逆に、左進退モータ58bと右フットレスト用の電動アクチュエータ8aが同時に負方向に駆動し、左もみ玉ユニット50bが後退し左もみ玉53bが被施療者の背中から離反すると共に、右フットレスト4aが下降し支持される被施療者の左下腿も下がり、ひねりから解放される。
【0027】
タイミングチャートの右半分により次の動作を行う。まず、右進退モータ58aが正方向に駆動し、右もみ玉ユニット50aが進出し右もみ玉53aが被施療者の背中に当接し、次に、左フットレスト4bが正方向に駆動し、左フットレスト4bが上昇し被施療者の右下腿を支持して持ち上げることで、被施療者の上半身を右回りにひねり、次に、被施療者の下半身を左回りにひねり(少なくとも伸ばす)、被施療者の体を段階的にひねることができる。なお、図6の右半分のタイミングチャートでは、正方向の右進退モータ58aの駆動と左フットレスト用の電動アクチュエータ8bの駆動が重複する期間があるが、完全に重複しない構成にすることもできる。前記ひねった状態を所定時間維持した後に、まず、右進退モータ58aを負方向に駆動し、右もみ玉ユニット50aが後退し右もみ玉53aが被施療者の背中から離反し、次に、左フットレスト4bが負方向に駆動し、左フットレスト4bが下降し被施療者の右下腿を下降させることで、非施療者の上半身をひねりから解放し、次に、被施療者の下半身をひねりから解放し、被施療者の体を段階的にひねりから解放することができる。このように段階的に、ひねりを加え、ひねりから解放することで、体に負担を掛けることなく施療を行うことができる。次に、左進退モータ58b及び右フットレスト4aの動作であるが、前記した右進退モータ58a及び左フットレスト4bの動作と略同一であるため説明を略す。ここで、進退モータ58から駆動させ、次に、フットレスト4を駆動させる構成としたが、逆に、フットレスト4をまず駆動させ、次に、進退モータ58を駆動させる構成にすることもできる。なお、図6の右半分のタイミングチャートにおいては、まず、右進退モータ58aが駆動し、次に、左フットレスト4bが駆動したが、逆に、まず、左フットレスト4bが駆動し、次に、右進退モータ58aが駆動する構成にすることもでき、同様に被施療者の上半身を右回りにひねることができる。
【0028】
図7は図6と異なる動作タイミングチャートである。この図7の左半分のタイミングチャートは、昇降モータ21以外についてのタイミングチャートは図6の左半分のタイミングチャートと同一である。相違点は、昇降モータ21が、進退モータ58とフットレスト4の駆動に合わせて駆動することである。そうすることで、右進退モータ58aと左フットレスト用の電動アクチュエータ8bが正方向に駆動すると同時に昇降モータ21が負方向に駆動することで、右もみ玉ユニット50aが進出し右もみ玉53aが被施療者の背中に当接すると共に、左フットレスト4bが上昇し被施療者の右下腿を支持して持ち上げ、前記したようにひねらせ、さらに、同時に昇降モータ21によりメカユニット10がガイドレール11に沿って下降し、より強く被施療者をひねらせることができる。所定時間この状態を維持し、次に、逆に、右進退モータ58aと左フットレスト用の電動アクチュエータ8bが負方向に駆動すると同時に昇降モータ21が正方向に駆動することで、右もみ玉ユニット50aが後退し右もみ玉53aが被施療者の背中から離反すると共に、左フットレスト4bが下降し支持される被施療者の右下腿も下がりひねりから解放され、さらに、同時に昇降モータ21によりメカユニット10がガイドレール11に沿って上昇し、より円滑にひねりから解放される。
【0029】
図7の右半分のタイミングチャートは、右たたきモータ52a及び左たたきモータ52b以外についてのタイミングチャートは図6の右半分のタイミングチャートと同一である。相違点は、右たたきモータ52a及び左たたきモータ52bが、もみ玉53が進行しきった時点で進行した側のもみ玉53でたたきの施療を実施していることである。そうすることで、被施療者にひねりが十分に加わり、進行しているもみ玉53に十分寄り掛かった状態でもみ玉53による施療を実施するので十分な施療効果を得ることができる。
【0030】
図8に示すように、左もみ玉ユニット50bが進出しもみ玉53bが被施療者の右背中部分を押し出すと矢印αのようなひねりが生じ、右フットレスト4aが上昇することで被施療者の左足が持ち上げられ矢印βのようなひねりが生じる。
このように本実施形態に係るマッサージ機によれば、もみ玉53の一方が進出し被施療者の一方の背中を押し出し、左右のフットレスト4が独立した昇降が可能であり進出したもみ玉53と異なる側のフットレスト4を上昇させるので、もみ玉53の進出により被施療者の一方の背中が押し出され上半身のひねりが生じ、フットレスト4の上昇により被施療者の一方の足が持ち上げられ下半身のひねりが生じ、これら上半身のひねりと下半身のひねりが逆方向のひねりであってよりよく体をひねることができるという新たな施療を提供することができる。また、もみ玉53はガイドレール11、12に従って背中上部近傍から腰近傍まで昇降させることができ、より腰近傍に下降させてもみ玉53を進出させることにより上半身のひねりを強くすることができる。当然であるが、もみ玉53の進出巾を大きくすることでも上半身のひねりを強くすることができる。
【0031】
(本発明の第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係るマッサージ機について図に基づき説明する。図9は本実施形態に係るマッサージ機の全体斜視図、図10は本実施形態に係るマッサージ機の右側断面図、図11は本実施形態に係るマッサージ機の制御ブロック図、図12は本実施形態に係るマッサージ機の動作タイミングチャートである。
前記各図において本実施形態に係るマッサージ機は、前記第1の実施形態に係るマッサージ機と同様に構成され、メカユニット10に代わり膨縮による施療を行うエアセルを各部に配設し、エアセルに対して空気を給排気するエアポンプ80を座部2直下の空間部に納置した全体的構成であることを異にする。つまり、メカマッサージを実施するもみ玉53等の構成要素を排除し、代わりにエアセルを配設し、エアセルによる施療のみを可能としている。
【0032】
エアセルは、背もたれ部1の被施療者の背中が当接する部分に背中用エアセル81を配設し、背もたれ部1の被施療者の腰が当接する部分に腰用エアセル82を配設し、フットレスト4の下腿が当接する部分にフットレスト用エアセル83を配設し、座部2の被施療者の大腿が当接する部分に大腿用エアセル84を配設し、座部2の被施療者の尻が当接する部分に尻用エアセル85を配設している構成である。背中用エアセル81は左右に配設される左背中用エアセル81b、右背中用エアセル81aからなる。同様に、腰用エアセル82、フットレスト用エアセル83、大腿用エアセル84、尻用エアセル85は、左右のエアセルからなる。また、フットレスト用エアセル83は、左右それぞれに2つのエアセルが配設された計4つのエアセルからなる。フットレスト4が平面側からの断面形状がコ字状となり、被施療者の下腿の内側と外側が当接する部分にそれぞれ右内側フットレスト用エアセル83b(又は左内側フットレスト用エアセル83c)、右外側フットレスト用エアセル83a(又は左外側フットレスト用エアセル83d)が配設されている。
【0033】
エアポンプ80はチューブで各エアセルと連通している。エアーポンプ80のチューブ連結近傍部分には電磁弁が配設され、電磁弁を構成するソレノイドに対する電圧の印加の有無及び電圧レベルに応じて開閉するか否か及び開口の大きさを制御可能としている。したがって、制御部5は電磁弁に対する制御を行うことで、各エアセルの膨縮を制御することができる。
【0034】
図12はマッサージ機の動作タイミングチャートである。このタイミングチャートの左半分によると、まず、右背中用エアセル81a、右腰用エアセル82aに対してエアポンプ80から空気を給気すると同時に、左フットレスト用の電動アクチュエータ8bを駆動する。そうすると、右背中用エアセル81aと右腰用エアセル82aが膨張して被施療者の背中を当接し、さらに、膨張することで被施療者の左上半身を押し右回りにひねり、一方、左フットレスト4bが上昇することで右下半身を左回りにひねることで十分なひねりのある施療を被施療者が受けることができる。所定時間右背中用エアセル81a及び右腰用エアセル82aの膨張状態を維持し、左フットレスト4bの上昇状態を維持した後に、右背中用エアセル81a及び右腰用エアセル82aから空気を排気すると共に左フットレスト4bを下降させる。そうすることで、前記左上半身の右回りのひねり及び右下半身の左回りのひねりが解かれる。
【0035】
次に、左背中用エアセル81b、左腰用エアセル82bに対してエアポンプ80から空気を給気すると同時に、右フットレスト用の電動アクチュエータ8aを駆動する。そうすると、左背中用エアセル81bと左腰用エアセル82bが膨張して被施療者の背中を当接し、さらに、膨張することで被施療者の右上半身を押し左回りにひねり、一方、右フットレスト4aが上昇するこで左下半身を右回りにひねることで十分なひねりのある施療を被施療者が受けることができる。所定時間左背中用エアセル81b及び左腰用エアセル82bの膨張状態を維持し、右フットレスト4aの上昇状態を維持した後に、左背中用エアセル81b及び左腰用エアセル82bから空気を排気すると共に右フットレスト4aを下降させる。そうすることで、前記右上半身の左回りのひねり及び左下半身の右回りのひねりが解かれる。
【0036】
図12の右半分のタイミングチャートによると、まず、右背中用エアセル81aに対してエアポンプ80から空気を給気すると同時に、左フットレスト用の電動アクチュエータ8bを駆動し、右背中用エアセル81aが完全に膨張する途中で、右腰用エアセル82aに対してエアポンプ80から空気を給気する。そうすると、まずは右背中用エアセル81aが膨張して被施療者の左上半身が右回りに徐々にひねられ、左フットレスト4bが上昇して被施療者の右下半身が左回りに徐々にひねられる。それと共に、右腰用エアセル82aも膨張して被施療者の左上半身をさらに右まわりにひねらせることができ、背中用エアセル81及び腰用エアセル82が同時に膨張するのに比べ段階的に膨張させてゆっくりと被施療者の上半身をひねらせ、被施療者が負担を感じることなく施療を受けることができる。所定時間右背中用エアセル81aは膨張状態を維持し、右腰用エアセル82aは膨張状態を維持することなく空気を排気し、左フットレスト4bの上昇状態を維持した後に、まず、右背中用エアセル81aも空気を排気すると共に左フットレスト4bを下降させる。そうすることで、被施療者をひねるときと逆の手順踏んでひねりを解くことで段階的にひねりが解かれ、被施療者に負担を与えることがない。
このように本実施形態に係るマッサージ機によれば、被施療者をひねる施療を提供することができると共に、もみ玉53と比べエアセルは被施療者への当接面が広く、また、膨張したエアセルは柔軟性を有し、安定的且つソフトに被施療者を押し出すことができる。
【0037】
(本発明の第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係るマッサージ機について図に基づき説明する。図13は本実施形態に係るマッサージ機の全体斜視図、図14は本実施形態に係るマッサージ機の右側断面図、図15は本実施形態に係るマッサージ機の制御ブロック図、図16は本実施形態に係るマッサージ機の動作タイミングチャートである。
本実施形態に係るマッサージは、前記第1の実施形態に係るマッサージ機で配設したメカユニット10と前記第2の実施形態に係るマッサージ機で配設したエアセルとを備え、さらに、エアセルに関して被施療者の肩と当接する位置に肩用エアセル86を配設し、被施療者の腕と当接する位置に腕用エアセル87を配設している全体的構成であることを異にする。したがって、本実施形態に係るマッサージ機によれば、メカマッサージとエアセルによるマッサージとを被施療者に提供することができる。
【0038】
前記肩用エアセル86は、背もたれ部1の側面中間部から突出して形成されている肩用エアセル突出部分88に配設している。肩用エアセル86は、内側右肩用エアセル86a(又は内側左肩用エアセル86c)、外側右肩用エアセル86b(又は外側左肩用エアセル86d)からなり、外側右肩用エアセル86bが肩用エアセル突出部分88側にあり、内側右肩用エアセル86aが被施療者側にある。
【0039】
前記腕用エアセル87は、肘置き3の上面中間部に配設されている断面コ字状の腕挿入部89に配設されている。腕用エアセル87は、腕挿入部89の上面に配設される右腕用上面エアセル87a(又は左腕用上面エアセル87d)、腕挿入部89の側面に配設される右腕用側面エアセル87b(又は左腕用側面エアセル87e)、腕挿入部89の底面に配設される右腕用底面エアセル87c(又は左腕用底面エアセル87f)からなる。
【0040】
図16はマッサージ機の動作タイミングチャートである。この動作タイミングチャートによると、まず、外側右肩用エアセル86b及び左腕用エアセル87d、87e、87fにエアポンプ80から空気を給気し、左フットレスト用の電動アクチュエータ8bを駆動させ、左腕用エアセル87d、87e、87fが膨張して被施療者の右腕が固定され、その状態で外側右肩用エアセル86bが膨張して被施療者の左上半身を押し出し右回りにひねらせ、左フットレスト4bが上昇して被施療者の右下半身を左回りにひねらせる。外側右肩用エアセル86bが膨張した後に、内側右肩用エアセル86aにエアポンプ80から空気を給気し、次に、右背中用エアセル81aにエアポンプ80から空気を供給すると共に右進退モータ58aを駆動し、次に、右腰用エアセル82aにエアポンプ80から空気を給気すると共に昇降モータ21を駆動する。そうすることで、内側右肩用エアセル86a、右背中用エアセル81a、右腰用エアセル82aが順次膨張し、段階的に被施療者の押し出し左上半身を右回りにひねらせ、右もみ玉ユニット50aが被施療者側に回動しもみ玉53が被施療者を押し出してひねらせ、さらに、メカユニット10が身体の曲折中心となる腰方向に下降しより被施療者をひねらせる。このようにより段階的により強くひねらせることができ、被施療者に負担をかけることなく、十分な施療効果を得ることができる。
【0041】
十分被施療者の体をひねらせた後は、右腰用エアセル82aの空気を排気し昇降モータ21を駆動してメカユニット10を腰近傍から離反させて上昇させることで、被施療者へのひねりが弱まる。右背中用エアセル81aの空気を排気し右進退モータ58aを駆動させてメカユニット10を退行させ、被施療者へのひねりが一段と弱まる。内側右肩用エアセル86a、外側右肩用エアセル86bの空気を排気しより被施療者へのひねりが弱まる。最後に左フットレスト用の電動アクチュエータ8bを駆動し、フットレスト4bを下降させ被施療者へのひねりを完全になくす。このように段階的に強くひねらせた後に、段階的にひねりを解いていくので、非施療者の体への負担がなく、ひねりによる有効なマッサージ効果を受けることができる。
【0042】
(その他の実施形態)
[高速動作] 前記各実施形態に係るマッサージ機においては、ひねりのためのもみ玉53が最も進出する位置に位置する直前に進出の速度変化を大きくすることもでき、被施療者がよりバランスを崩し、被施療者はバランスを保とうとする他動運動を実施させることができる。同様に、エアセルの膨張の速度変化を最も膨張する直前に大きくすることもできる。また、フットレスト4が最も上昇する位置に位置する直前に上昇の速度変化を大きくすることもできる。
【0043】
[フットレストの上昇位置] 前記各実施形態に係るマッサージ機においては、フットレスト4の上昇高さについては言及していなかったが、フットレスト4の底部前端又は後端を座部2の座面よりも高くすることもでき、より強く被施療者に対して下半身のひねりを与えることができる。フットレスト4は前記タイミングチャートからも明らかなようにひねりを行う場合には左右どちら一方のフットレスト4を上昇させて行っており(一方のフットレストを低く上昇させ、他方のフットレストをより高く上昇させる動作を排斥するものではない。この場合でもフットレスト同士で形成角が形成され、被施療者は下半身にひねりを受けることができる)、両方のフットレスト4を上昇させるのに比べ、被施療者が脚を上げることが容易となっているが、このように座部2よりも高くフットレスト4が上昇した場合には被施療者の脚を上げる負担も大きいため、座部2自体を左右に分割した構成とし、座部2自体も左右それぞれが独立して傾動可能とし、フットレスト4に合わせて傾動する構成にすることもでき、下腿のみを支持した状態でフットレスト4を座面より高く上昇させる場合と比べ、負担なく被施療者が脚を上げることができる。
【0044】
[リクライニングによるひねり施療への連携] 前記各実施形態においては、もみ玉ユニット50の進退、もみ玉53の施療、エアセルにより上半身のひねりを行い、フットレスト4の上昇により下半身のひねりを行っていたが、さらに、リクライニングを上昇させて連携させることでこれらのひねりはより強く被施療者に生じさせることができる。
【0045】
[フットレストとエアセルの連動駆動] 前記第3の実施形態の全体構成においては(この構成に限らず左右のフットレストが独立に上下可能であり、フットレストに下腿を挟持するエアセルが配設されている構成であればよい)、フットレスト4の上昇状態でフットレスト用エアセル83を膨張させ、下降状態でフットレスト用エアセル83を萎縮させ、交互に左右のフットレスト4を連続して上下させることにより、被施療者の下腿の血行を促進することができる。また、一方のフットレスト4を持ち上げるときに徐々に給気し、最高上昇位置に位置したときに最大に下腿を締め付け、逆に、フットレスト4が下がるときに排気する構成にすることもでき、被施療者の下腿の血行促進を実現することができる。さらにまた、フットレスト用エアセル83を膨張させた状態を維持したまま、左右のフットレストを交互に上下させることもでき、脚をストレッチすることができ、被施療者がリラックスすることができる。
【0046】
[左右フットレストを揃えた回動] フットレスト4は左右を揃えて上昇及び下降をすることもできる。左右を揃えて上昇及び下降をさえるときには、独立して上昇及び下降をさせる場合に比べ昇降速度及び加速度を小さくすることが望ましい。というのは、揃えてフットレストを昇降させる場合には、独立してフットレストを昇降させる場合と比べ被施療者の自由度が小さいため早く動かすことで被施療者の負担が大きいからである。
【0047】
[フットレストの所定形成角を中心とした所定角の往復回動] 図17(a)に示すように、右フットレスト4a、左フットレスト4bを上昇させ、この2つのフットレストにより形成される形成角αを維持することもでき、被施療者にリラックスした姿勢を提供することができる。また、このように右フットレスト4a、左フットレスト4bをずらした状態から、それぞれをβ角度内で上下させ、γ角度内で上下させることもできる。そうすることで、被施療者に対してリラックス下で運動をすることができる。また、このような動作を前記各実施形態に適用することで、被施療者をひねりながら運動を行わせることができる。さらにまた、前記形成角αを開き角度とし、その角度内で右フットレスト4a、左フットレスト4bを上下させることもでき、擬似歩行運動を被施療者に提供することができる。ここで、開き角度αが大きければ大きな歩幅の擬似歩行運動となり、開き角度βが小さければ小さな歩幅の擬似歩行運動となる。
【0048】
[脚挟入防止構造] 前記各実施形態においては、フットレスト4を断面コ字状(図17(b)参照)としているので、被施療者が足を載せた状態で左右の側壁で足が囲まれており、右フットレスト4a、左フットレスト4bが独立して上下した場合でも被施療者の下腿が一方のフットレストの背面と他方のフットレスト前面によりある程度の高さまでであれば挟み込まれることなく安全である。このようにフットレスト4による下腿の挟み込みを防止するためだけであれば、断面L字状のフットレスト(図17(c)参照)を用いることでも対応することができる。また、フットレスト4を断面H字状(図17(d)参照)に形成することもでき、フットレスト4の内側側壁の高さよりも開き角度が大きくなった場合であっても、下腿を挟み込むことがなくより安全である。また、この断面H字状のフットレスト4を改良してさらに、外側側壁の背面部分を削除した形状(断面形状を示す図17(e)を参照)にすることもできる。
【0049】
[フットレストの下降回動の迅速化] フットレスト4の上下はモータを用いたアクチュエータにより実現しており、フットレスト4の上昇速度及び下降速度は略同一としているが、フットレスト4の下降速度を上昇速度に対してより早くすることもでき、下腿の血行をより促進させることができる。速度変化はモータへの電圧レベルを変化させることで調整することができる。また、図18に示すようにフットレスト4を昇降させるための駆動部として、モータを用いたアクチュエータの代わりに、蛇腹状のフレキシブルなエアーバック90を用いて、このエアーバック90に気体の給排気を高速に行う構成にすることもできる。このような構成であればエアーバック90内の気体の排気を迅速に行うことでフットレスト4を高速に落とすことができる(「ストン」とフットレスト4を落とすことができる)。例えば、ギアを用いた伝動機構を用いてフットレスト4を昇降する場合に比べ、高速に昇降させることができると共に、上昇時と下降時の速度及び加速度を異ならせることを容易に実現できる。
【0050】
前記各実施形態について以下の付記を開示する。
(付記1) 背もたれ部と、座部と、当該座部の前端近傍に左右別々に回動可能に取り付けられ被施療者の膝下を支持するフットレストと、当該フットレストを回動させるための駆動部と、フットレストを交互に上下させるように駆動部を制御する制御部とを備え、
前記制御部が左右のフットレストの形成角が所定角度で停止するように駆動部を制御するマッサージ機。
【0051】
(付記2) 背もたれ部と、座部と、当該座部の前端近傍に左右別々に回動可能に取り付けられ被施療者の膝下を支持するフットレストと、当該フットレストを回動させるための駆動部と、フットレストを交互に上下させるように駆動部を制御する制御部とを備え、
フットレストにエアセルを被施療者の膝下を挟持可能に配設し、
フットレストが上昇中又は上昇完了直後に制御部がエアセルを給排気させるエアポンプを駆動させてエアセルに給気し、
フットレストが下降中又は下降完了直後に制御部がエアポンプを駆動させてエアセルから排気するマッサージ機。
【0052】
(付記3) 背もたれ部と、座部と、当該座部の前端近傍に左右別々に回動可能に取り付けられ被施療者の膝下を支持するフットレストと、当該フットレストを回動させるための駆動部と、フットレストを交互に上下させるように駆動部を制御する制御部とを備え、
フットレストにエアセルを被施療者の膝下を挟持可能に配設し、
制御部がエアセルを給排気させるエアポンプを駆動させてエアセルに給気してエアセルを膨張させて被施療者の膝下を挟持した状態で、制御部が左右のフットレストを交互に上下させるように駆動部を制御するマッサージ機。
【0053】
(付記4) 前記制御部がフットレストを上昇させる回動速度よりもフットレストを降下させる回動速度が速いように駆動部を制御するマッサージ機。
【0054】
(付記5) 背もたれ部と、座部と、当該座部の前端近傍に左右別々に回動可能に取り付けられ被施療者の膝下を支持するフットレストと、当該フットレストを回動させるための駆動部と、フットレストを交互に上下させるように駆動部を制御する制御部とを備え、
前記制御部が左右のフットレストが座面より上の位置まで回動するように駆動部を制御するマッサージ機。
【0055】
(付記6) 前記座部の少なくとも前部がフットレストに対応して左右の座部部材からなり回動可能となっており、
前記制御部が上昇したフットレストと当該フットレストと接続する座部部材とが略面一致となる
前記付記5に記載のマッサージ機。
【0056】
(付記7) 背もたれ部と、座部と、当該座部の前端近傍に左右別々に回動可能に取り付けられ被施療者の膝下を支持するフットレストと、当該フットレストを回動させるための駆動部と、フットレストを交互に上下させるように駆動部を制御する制御部とを備え、
前記制御部がフットレストを同時に上下させるように駆動部を制御可能であり、
前記制御部がフットレストを交互に上下させる場合と比べ同時に上下させる場合にフットレストの回動速度を落とすマッサージ機。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るマッサージ機の全体斜視図である。
【図2】本発明の第1の本実施形態に係るマッサージ機の側面断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るマッサージ機の制御ブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係るマッサージ機のメカユニットの正面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係るマッサージ機のメカユニットの右側面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係るマッサージ機の動作タイミングチャートである。
【図7】本発明の第1の実施形態に係るマッサージ機の動作タイミングチャートである。
【図8】本発明の第1の実施形態に係るマッサージ機の使用効果説明図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係るマッサージ機の全体斜視図である。
【図10】本発明の第2の実施形態に係るマッサージ機の右側断面図である。
【図11】本発明の第2の実施形態に係るマッサージ機の制御ブロック図である。
【図12】本発明の第2の実施形態に係るマッサージ機の動作タイミングチャートである。
【図13】本発明の第3の実施形態に係るマッサージ機の全体斜視図である。
【図14】本発明の第3の実施形態に係るマッサージ機の右側断面図である。
【図15】本発明の第3の実施形態に係るマッサージ機の制御ブロック図である。
【図16】本発明の第3の実施形態に係るマッサージ機の動作タイミングチャートである。
【図17】本発明のその他の実施形態に係るマッサージ機の右側断面図及びフットレストの平面外略図である。
【図18】本発明のその他の実施形態に係るマッサージ機の右側断面図である。
【符号の説明】
【0058】
1 背もたれ部
2 座部
3 肘置き
4 フットレスト
4a 右フットレスト
4b 左フットレスト
5 制御部
6 フレーム
6a 上部フレーム
6b 底部フレーム
6c フレーム柱
6d フレーム柱
7a 右リンク
7b 左リンク
8 フットレスト用の電動アクチュエータ
8a 右フットレスト用の電動アクチュエータ
8b 左フットレスト用の電動アクチュエータ
9a ブラケット
10 メカユニット
11 ガイドレール
12 ラック
13 ガイドローラ
14 ガイドローラ
15 ガイドローラ
16 ガイドローラ
17 ピニオンギア
18 ピニオンギア
19 右側取付台
20 左側取付台
21 昇降モータ
22 昇降軸
25 連結杆
26 中空杆
31 リクライニング用の電動アクチュエータ
50 もみ玉ユニット
50a 右もみ玉ユニット
50b 左もみ玉ユニット
51 もみモータ
51a 右もみモータ
51b 左もみモータ
52 たたきモータ
52a 右たたきモータ
52b 左たたきモータ
53 もみ玉
53a 右もみ玉
53b 左もみ玉
54 ハウジング
54a 右ハウジング
54b 左ハウジング
55 ラック
55a 右ラック
55b 左ラック
56 ピニオンギア
56a 右ピニオンギア
56b 左ピニオンギア
57 進退軸
57a 右進退軸
57b 左進退軸
58 進退モータ
58a 右進退モータ
58b 左進退モータ
59 連結体
77 もみ玉支持アーム
77a 右もみ玉支持アーム
77b 左もみ玉支持アーム
80 エアポンプ
81 背中用エアセル
81a 右背中用エアセル
81b 左背中用エアセル
82 腰用エアセル
82a 右腰用エアセル
82b 左腰用エアセル
83 フットレスト用エアセル
83a 右外側フットレスト用エアセル
83b 右内側フットレスト用エアセル
83c 左内側フットレスト用エアセル
83d 左外側フットレスト用エアセル
84 大腿用エアセル
84a 右大腿用エアセル
84b 左大腿用エアセル
85 尻用エアセル
85a 右尻用エアセル
85b 左尻用エアセル
86 肩用エアセル
86a 内側右肩用エアセル
86b 外側右肩用エアセル
86c 内側左肩用エアセル
86d 外側左肩用エアセル
87 腕用エアセル
87a 右腕用上面エアセル
87b 右腕用側面エアセル
87c 右腕用底面エアセル
87d 左腕用上面エアセル
87e 左腕用側面エアセル
87f 左腕用底面エアセル
88 肩用エアセル突出部分
88a 右肩用エアセル突出部分
88b 左肩用エアセル突出部分
89 腕用エアセル突出部分
89a 右腕用エアセル突出部分
89b 左腕用エアセル突出部分
90 エアーバック
90a 右エアーバック
90b 左エアーバック



【特許請求の範囲】
【請求項1】
背もたれ部と、座部と、当該座部の前端近傍に左右別々に回動可能に取り付けられ被施療者の脚を支持するフットレストと、当該フットレストを回動させるための駆動部と、フットレストを交互に上下させるように駆動部を制御する制御部とを備え、
前記背もたれ部内に収納され、被施療者の背中方向へ左右別々に突出可能であり施療を行う左右一組のもみ玉を配設し、
前記制御部が左のフットレスト又は右のフットレストが上昇した場合に、左のフットレストの上昇に対しては右のもみ玉が突出するように制御し、右のフットレストの上昇に対しては左のもみ玉が突出するように制御するマッサージ機。
【請求項2】
背もたれ部と、座部と、当該座部の前端近傍に左右別々に回動可能に取り付けられ被施療者の脚を支持するフットレストと、当該フットレストを回動させるための駆動部と、フットレストを交互に上下させるように駆動部を制御する制御部とを備え、
前記背もたれ部または座部に左右対称となるようにエアセルを配設し、
前記制御部が左のフットレスト又は右のフットレストが上昇した場合に、左のフットレストの上昇に対しては右のエアセルが膨張するようにエアセルに給排気するエアポンプを制御し、右のフットレストの上昇に対しては左のエアセルが膨張するようにエアポンプを制御するマッサージ機。
【請求項3】
背もたれ部と、座部と、当該座部の前端近傍に左右別々に回動可能に取り付けられ被施療者の脚を支持するフットレストと、当該フットレストを回動させるための駆動部と、フットレストを交互に上下させるように駆動部を制御する制御部と、背もたれ部内に収納され被施療者の背中方向へ左右別々に突出可能であり施療を行う左右一組のもみ玉と、背もたれ部または座部に左右対称となるように配設されるエアセルとを備え、
前記制御部が左のフットレスト又は右のフットレストが上昇した場合に、左のフットレストの上昇に対しては右のもみ玉が突出して運動するように制御すると共に右のエアセルが膨張するようにエアセルに給排気するエアポンプを制御し、右のフットレストの上昇に対しては左のもみ玉が突出して運動するように制御すると共に左のエアセルが膨張するようにエアポンプを制御するマッサージ機。
【請求項4】
前記制御部が、左右一方のもみ玉を突出するように制御する場合に、もみ玉を突出させた後に、突出状態を維持して背もたれ部下方向に下降する
前記請求項1または3に記載のマッサージ機。
【請求項5】
背もたれ部に左右対称のエアセルの組を上下に複数組配設させ、
前記制御部が、左右一方側のエアセルが膨張するようにエアポンプを制御する場合に、上に配設されるエアセルから下に配設されるエアセルへ順次給気する
前記請求項2または3に記載のマッサージ機。
【請求項6】
前記制御部が、左右一方側のエアセルが膨張するようにエアポンプを制御する場合に、エアセルを排気するとき下に配設されるエアセルから上に配設されるエアセルへ順次排気する
前記請求項5に記載のマッサージ機。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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