マッサージ装置用のヘッドレスト・アセンブリ
マッサージ装置10の使用者の頭13Bを支えるためのヘッドレスト・アセンブリ212は、フレーム・アセンブリ18と弾性アセンブリ220とを含む。フレーム・アセンブリ18はマッサージ装置10に選択的に連結され、弾性アセンブリ220はフレーム・アセンブリ18に連結される。弾性アセンブリ220は、上側弾性部材28及び上側弾性部材28を支持するヘッドレスト・プラットフォーム230を含む。ヘッドレスト・プラットフォーム230は、第1の側面区域258と、第2の側面区域260と、第1の側面区域258と第2の側面区域260との間に実質的に配置され、第1の側面区域258と前記第2の側面区域260に連結される中央区域262と、側面区域258、260をフレーム・アセンブリ18に結合する蝶番アセンブリ264とを含む。ヘッドレスト・プラットフォーム230が使用者の頭13Bを支えているとき、蝶番アセンブリ264によって中央区域262は実質的に下向きに曲がることができ、側面区域258、260は蝶番アセンブリ264に対して枢動することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2007年9月26日出願の「HEADREST ASSEMBLY FOR A MASSAGE DEVICE」という名称の米国特許仮出願第60/975,448号の優先権を主張する。許可される範囲まで、米国特許仮出願第60/975,448号の内容は参照により本明細書に組み込まれている。さらに、2006年6月13日出願の米国特許出願第11/452,728号の内容が参照により本明細書に組み込まれている。
【背景技術】
【0002】
治療マッサージの恩恵がより広範囲に認められるようになりつつあるので、ますます多くの人々が治療マッサージに参加している。典型的なマッサージ・テーブルでは、患者がマッサージを受ける間横になることができる。典型的なマッサージ椅子では、患者がマッサージを受ける間座ることができる。両方の型式のマッサージ装置も、マッサージ中、患者の頭を支えるヘッドレストを含む。マッサージ装置のための重要な特徴には、高強度、使用の容易さ、調整機能、軽量及び快適性が含まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許仮出願第60/975,448号
【特許文献2】米国特許出願第11/452,728号
【特許文献3】米国特許第5,009,170号
【特許文献4】米国特許第6,729,690号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、マッサージ装置の使用者の頭を支えるためのヘッドレスト・アセンブリを対象とする。このヘッドレスト・アセンブリは、フレーム・アセンブリ及び弾性アセンブリを含む。フレーム・アセンブリは、マッサージ装置に選択的に連結される。弾性アセンブリは、フレーム・アセンブリに連結される。弾性アセンブリは、上側弾性部材及び上側弾性部材を支持するヘッドレスト・プラットフォームを含む。
【0005】
概要として、いくつかの実施例では、このヘッドレスト・アセンブリは、改善された快適性と、調整機能と、使用者の顔又は頭に対する支持部を提供する。加えて、このヘッドレスト・アセンブリは、比較的低い外形を有することができ、顔をより良好に「巻く(wrap)」、「包む(envelope)」且つ/又は「抱きかかえる(cradle)」ように曲がることができる。
【0006】
いくつかの実施例では、このヘッドレスト・プラットフォームは、第1の側面区域と、第2の側面区域と、実質的に第1の側面区域と第2の側面区域との間に位置決めされ、第1の側面区域と第2の側面区域とに連結される中央区域と、これらの側面区域をフレーム・アセンブリに結合する蝶番アセンブリとを含む。ヘッドレスト・プラットフォームが使用者の頭を支えているとき、この蝶番アセンブリによって、中央区域は実質的に下向きに曲がることができ、これらの側面区域は蝶番アセンブリに対して枢動することができる。
【0007】
一実施例では、この蝶番アセンブリは、第1の側面区域内に位置決めされる第1の前方枢動部と、第2の側面区域内に位置決めされる第2の前方枢動部とを含む。前方枢動部のそれぞれは、前方枢動部孔及び垂直ボルトを含むことができる。この前方枢動部孔は、垂直ボルトが前方枢動部孔内で回転し、横方向に移動できるようなサイズにされる。この蝶番アセンブリは、第1の側面区域内に位置決めされる第1の側面枢動部と第2の側面区域内に位置決めされる第2の側面枢動部も含む。
【0008】
ある実施例では、このフレーム・アセンブリは、ヘッドレスト支持区域と屈曲停止区域を有する支持フレームを含む。ヘッドレスト支持区域は弾性アセンブリに連結され、弾性アセンブリを支持する。屈曲停止区域は、中央区域上に下向きの圧力が加えられるとき、中央区域がどこまで下向きに屈曲できるかを限定する。
【0009】
このフレーム・アセンブリは、ヘッドレスト・アセンブリをマッサージ装置に選択的に連結するように協働する、第1の支持アームと間隔をあけて配置される第2の支持アームとを有する支持アーム・アセンブリも含むことができる。それぞれの支持アームは、第1の端部と第2の端部を含む。それぞれの支持アームの第1の端部は、マッサージ装置のヘッドレスト受け部を貫通して延びる。それぞれの支持アームは、支持アームがマッサージ装置に連結されるとき、その第1の端部がマッサージ装置の支持板と接触するように多少曲がっている。
【0010】
本発明は、マッサージ治療中、使用者の身体を支えるマッサージ装置と、マッサージ治療中、使用者の頭を支えるヘッドレスト・アセンブリとを含むマッサージ装置アセンブリも対象にする。このヘッドレスト・アセンブリは、マッサージ装置に選択的に連結することができる。
【0011】
本発明はさらに、マッサージ装置の使用者の頭を支える方法を対象とする。
【0012】
本発明の新規な特徴並びに本発明それ自体は、その構造及びその動作の両方に関して添付の説明と共に行われる、同様な参照記号が同様な部品を指す添付の図面から最も良く理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の特徴を有するマッサージ装置アセンブリの第1の実施例の一部分の簡略化された側面図である。
【図2A】ヘッドレスト・アセンブリが折り畳まれた形態にある、本発明の特徴を有するヘッドレスト・アセンブリの斜視図である。
【図2B】ヘッドレスト・アセンブリが低い位置にある、図2Aのヘッドレスト・アセンブリの別の斜視図である。
【図2C】ヘッドレスト・アセンブリが高い位置にある、図2Aのヘッドレスト・アセンブリの別の斜視図である。
【図2D】ヘッドレスト・アセンブリに荷重が加えられている、図2Aのヘッドレスト・アセンブリの別の斜視図である。
【図3A】ヘッドレスト・アセンブリの一部分の斜視図である。
【図3B】ヘッドレスト・アセンブリの当該部分の分解斜視図である。
【図4A】本発明の特徴を有する支持アームの側面図である。
【図5】ヘッドレスト・アセンブリの一部分の部分分解図である。
【図6A】ヘッドレスト・アセンブリの一部分の簡略化された後方端面図である。
【図6B】たわんだヘッドレスト・アセンブリの当該部分の簡略化された後方端面図である。
【図7A】ヘッドレスト・アセンブリの一部分のもう1つの簡略化された前方端面図である。
【図7B】たわんだヘッドレスト・アセンブリの当該部分のもう1つの簡略化された前方端面図である。
【図7C】ヘッドレスト・アセンブリの一部分のもう1つの簡略化された後方端面図である。
【図7D】たわんだヘッドレスト・アセンブリの当該部分のもう1つの簡略化された後方端面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1は、本発明の特徴を有するマッサージ装置アセンブリ10の一部分の簡略化された、側面図である。図示のように、このマッサージ装置アセンブリ10は、マッサージ装置アセンブリ10の使用者の身体を支えるマッサージ装置11と、マッサージ装置アセンブリ10の使用者の顔13A及び/又は頭13Bを支えるヘッドレスト・アセンブリ12とを含む。マッサージ装置アセンブリ10の設計は、使用者のニーズに合うように変更することができる。
【0015】
いくつかの実施例において、このヘッドレスト・アセンブリ12は、マッサージ装置アセンブリ10を使用している人の顔13A及び/又は頭13Bに対する改善された快適性及び支えを提供する。さらに、このヘッドレスト・アセンブリ12は、マッサージ装置アセンブリ10の使用者に対する改善された調整機能を提供する。
【0016】
さらに又は別法として、このヘッドレスト・アセンブリ12は、同程度の従来技術のヘッドレストアセンブリ(図示せず)より重量を軽くすることができ、且つ/又は小さな形状因子を有することができる。さらに本明細書で説明するように、いくつかの実施例では、このヘッドレスト・アセンブリ12は、頭13Bの個別の重量及び形状により良好に応答することができ、顔13Aをより良好に「巻く」、「包む」且つ/又は「抱きかかえる」ように曲がることができる緩衝装置を含む。また、このヘッドレスト・アセンブリ12は、比較的低い外形を有することができる。
【0017】
図1では、このマッサージ装置11は、使用者の身体を支えるテーブル基台14と、ヘッドレスト・アセンブリ12をマッサージ装置11に選択的に固定するために使用できる(想像線で図示される)ヘッドレスト受け部アセンブリ15とを含む携帯式、折り畳み式のマッサージ・テーブルである。マッサージ・テーブルの一実施例は、Speharに発行された米国特許第5,009,170号に開示され、その内容は参照により本明細書に組み込まれている。別法として例えば、このマッサージ装置アセンブリ10は、マッサージ椅子などの他の型式のマッサージ装置を含むことができる。マッサージ椅子の一実施例は、Rolederらに発行された米国特許第6,729,690号に開示され、その内容は参照により本明細書に組み込まれている。
【0018】
図1に示す実施例では、テーブル基台14は、使用者の身体を支える(想像線で図示される)支持板16と、支持板16の端部近くで支持板16から片持ち梁の状態で下向きに延びる(想像線で図示される)前面壁17と、ヘッドレスト受け部アセンブリ15とを含む。この支持板16は、全体的に平らな、長方形の形状であり、合板などの軽いが頑丈な材料から作ることができる。別法として、この支持板16は、異なる形状を有するように或いは異なる材料から作られるように設計することができる。
【0019】
図1では、ヘッドレスト受け部アセンブリ15は、マッサージ装置11の前面壁17に固定される第1のヘッドレスト受け部(図示せず)と、間隔をあけて配置される第2のヘッドレスト受け部15Aとを含む。この実施例では、2つのヘッドレスト受け部15Aのそれぞれは、マッサージ装置11の前面壁17を貫通して延びる、全体的に直線の、直円筒形状の開口部である。別法として、このヘッドレスト受け部アセンブリ15は、別の設計を有することができ、或いはマッサージ装置11の別の位置に配置することができる。
【0020】
図1では、このヘッドレスト・アセンブリ12は脱着式であり、テーブル基台14の前面壁17から調整可能に且つ片持ち梁の状態で延びる。別法として、このヘッドレスト・アセンブリ12は、別の位置に配置することができる。例えば、マッサージ椅子に対しては、このヘッドレスト・アセンブリ12は、マッサージ装置11に対して角度でしかし全体的には上向きに延びる。
【0021】
図1は、このヘッドレスト・アセンブリ12がフレーム・アセンブリ18及び弾性アセンブリ20を含むことを示す。これらのアセンブリ18、20のそれぞれのサイズ、形状及び設計は、ヘッドレスト・アセンブリ12の所望の設計特性を達成するように変更することができる。さらにこの弾性アセンブリ20は、使用者の顔13A又は頭13Bの一部分を受けるための開口部を画成する。一実施例では、この弾性アセンブリ20は、1つのサイズが全ての顔に適合するような外形にされる。
【0022】
一実施例では、このフレーム・アセンブリ18は、支持アーム・アセンブリ22と、支持アーム・アセンブリ22に連結される調整器アセンブリ24と、調整器アセンブリ24に連結される支持フレーム26とを含む。この支持アーム・アセンブリ22は、ヘッドレスト・アセンブリ12のその他の要素をマッサージ装置11に選択的に連結するように設計される。調整器アセンブリは、マッサージ装置11に対する弾性アセンブリ20の位置決めを選択的に調整する。支持フレーム26は、弾性アセンブリ20に連結され、弾性アセンブリ20を支持する。
【0023】
いくつかの実施例では、弾性アセンブリ20は、上側弾性部材28(例えば発泡体パッド)と、上側弾性部材28を支持する柔軟なヘッドレスト・プラットフォーム30とを含む。マッサージ装置アセンブリ10の使用中、使用者の顔13A及び/又は頭13Bは、上側弾性部材28上に快適に載っている。このヘッドレスト・プラットフォーム30は、フレーム・アセンブリ18の支持フレーム26に連結され、支持フレーム26によって支持される。
【0024】
図2A〜2Dは、本発明の特徴を有するヘッドレスト・アセンブリ212の一実施例の斜視図を示す。この実施例では、ヘッドレスト・アセンブリ212は、フレーム・アセンブリ218及び弾性アセンブリ220を含む。明確さのため図2A〜2Dには、(図1に図示される)上側弾性部材28は示されていない。
【0025】
上記で言及したように、いくつかの実施例では、このヘッドレスト・アセンブリ212は、マッサージ装置アセンブリ10の使用者に改善された快適性、支持及び調整機能を提供する。加えて又は別法として、このヘッドレスト・アセンブリ212は、同程度の従来技術のヘッドレスト・アセンブリ(図示せず)より重量を軽くでき、且つ/又は形状因子を小さくすることができる。さらにいくつかの実施例では、このヘッドレスト・アセンブリ212は、(図1に図示する)頭13Bの個別の重量及び形状により良く応答することができ、(図1に図示する)異なるサイズの顔13Aをより良好に「巻く」、「包む」且つ/又は「抱きかかえる」ように曲がることができる緩衝装置を含む。その上このヘッドレスト・アセンブリ212は、比較的低い外形を有することができる。
【0026】
図2A〜2Dに示すように、このフレーム・アセンブリ218は、支持アーム・アセンブリ222と、調整器アセンブリ224と、支持フレーム226とを含む。一実施例では、この支持アーム・アセンブリ222は、第1の支持アーム232と、第1の支持アーム232に対してほぼ平行の、間隔をあけて配置される第2の支持アーム234と、支持アーム232、234を連結するアーム結合器236とを含む。別法として、この支持アーム・アセンブリ222は、2つより多い支持アーム232、234、又は2つより少ない支持アーム232、234で設計することができる。
【0027】
図2Aは、保管目的のために折り畳まれた形態の支持アーム232、234を有するヘッドレスト・アセンブリ212を示す。図2Bは、ヘッドレスト・アセンブリ212を(図1に示す)マッサージ装置11に連結するために延ばされた支持アーム232、234を有し、より低い位置にあるヘッドレスト・アセンブリ212を示す。図2Cは、ヘッドレスト・アセンブリ212をマッサージ装置11に連結するために延ばされた支持アーム232、234を有し、より高い位置にあるヘッドレスト・アセンブリ212を示す。図2Dは、ヘッドレスト・アセンブリ212をマッサージ装置11に連結するために延ばされた支持アーム232、234を有し、弾性アセンブリ220に荷重が加えられたヘッドレスト・アセンブリ212を示す。
【0028】
戻って図1を参照すると、(図1には、ただ1つの支持アームしか見えない)支持アーム・アセンブリ22の支持アーム232、234のそれぞれの一部分が、ヘッドレスト・アセンブリ12のマッサージ装置11への選択的な取り付け及び取り外しを容易にするように、マッサージ装置11のテーブル基台14内の対応するヘッドレスト受け部15A内に延びる。一実施例では、この支持アーム232、234は、約203mm(8インチ)間隔をあけて配置され、2つのヘッドレスト受け部15Aは約203mm(8インチ)間隔をあけて配置される。別法として、支持アーム232、234の間の間隔及び2つのヘッドレスト受け部15A間の間隔は、203mm(8インチ)より大きくすることができ、又は203mm(8インチ)より小さくすることができる。さらに別法として、この支持アーム232、234は、別の方式でマッサージ装置11に固定することができる。
【0029】
さらに、支持アーム232、234がテーブル基台14内に延びる量は、テーブル基台14に対するヘッドレスト・アセンブリ12の位置を調整するように変更することができる。この設計によって、ヘッドレスト・アセンブリ12は、マッサージをされている患者のニーズに適合するようにテーブル基台14に対して移動させることができる。
【0030】
それぞれの支持アーム232、234の設計、形状及び長さは、マッサージ装置アセンブリ10の設計要件に応じて変更することができる。一実施例では、それぞれの支持アーム232、234は、(i)剛体の、全体的に筒形状の梁であり、(ii)ヘッドレスト受け部15A内に挿入されるアーム第1の端部238と、支持アーム232、234がヘッドレスト受け部15A内に完全に挿入されるとき、前面壁17の外面17Aに隣接して位置決めされるアーム第2の端部240とを含み、(iii)いくらか日本刀のように(いくらか円弧形状で)わずかに曲がっている。支持アーム232、234の目的は、ヘッドレスト・アセンブリ212をマッサージ装置11から外側寄りに吊るすことである。
【0031】
上記で言及したように、図1に示す実施例では、それぞれのヘッドレスト受け部15Aは、マッサージ装置11の前面壁17を貫通して延びる、全体的に直線の、直円筒形状の開口部であるように設計される。支持アーム232、234の形状を湾曲させることによって、それぞれの支持アーム232、234は、支持アーム232、234がヘッドレスト受け部15A内にどこまで挿入されるかに関わらず、対応するヘッドレスト受け部15A内にぴったりと嵌合するように設計される。
【0032】
それぞれの支持アーム232、234がヘッドレスト受け部15A内に完全に挿入されるとき、アーム第1の端部238は、上向きに移動し、マッサージ装置11の支持板16に接触する。支持アーム232、234のアーム第1の端部238と支持板16との間の接触は、支持アーム232、234とヘッドレスト受け部15Aの間の嵌合のぴったり加減をさらに増加させ、支持アーム232、234が、アーム第1の端部が支持板16と接触しない、従来技術の直線の支持アームで起きる小刻みの動きや垂れ下がりを起こさないようにする。換言すると、この曲げられた支持アーム232、234は、(1)ヘッドレスト・アセンブリ212がヘッドレスト受け部15A内できっちりしていること、(2)ヘッドレスト・アセンブリ212が、従来技術の直線の支持アームのように垂れ下がる代わりに、より高い位置に保持されることを含む、従来技術の直線の支持アームより優れた複数の利点を有する。
【0033】
さらに、支持アーム232、234内のこの曲線によって、支持アーム232、234とヘッドレスト受け部15Aの間の係合状態を良好に維持しつつ、これらの構成部分に対するより緩やかな公差が可能になる。その結果として、製造コストが低減する。
【0034】
アーム結合器236は、第1の支持アーム232を第2の支持アーム234に連結する。このアーム結合器236は、実質的に筒状形状であり、アーム第2の端部240の近傍で各支持アーム232、234に連結される。
【0035】
再度図1を参照すると、ヘッドレスト・アセンブリ212がマッサージ装置11に連結されるように、支持アーム232、234をヘッドレスト受け部15A内に挿入するとき、それぞれの支持アーム232、234のアーム第2の端部240がアーム結合器236のレベルの上方に位置決めされるのが分かる。支持アーム232、234がアーム結合器236のレベルの上方に位置決めされることの結果として、ヘッドレスト・アセンブリ212がマッサージ装置11に連結されるとき、マッサージ装置アセンブリ10の使用者の快適性を増加させることができるように、アーム結合器236は、使用者の顎から低く離れて位置決めされる。
【0036】
調整器アセンブリ224は、支持フレーム226及び弾性アセンブリ220を支持し、マッサージ装置アセンブリ10の残りの部分に対して支持フレーム226及び弾性アセンブリ220を選択的に位置決めする。図2A〜2Dに示すように、この調整器アセンブリ224は、第1の調整器サブアセンブリ242と、第2の調整器サブアセンブリ244と、歯車アセンブリ246と、ラッチ247とを含む。それぞれの調整器サブアセンブリ242、244は、アーム結合器236及び支持フレーム226に連結され、これらアーム結合器236及び支持フレーム226は、調整器サブアセンブリ242、244を、互いに間隔をあけて配置された状態に維持するように協働する。別法として、調整器アセンブリ224は、3つ以上の調整器サブアセンブリ242、244又は1つだけの調整器サブアセンブリを含むことができる。
【0037】
それぞれの調整器サブアセンブリ242、244の設計は、マッサージ装置アセンブリ10の設計要件に応じて変更することができる。調整器アセンブリ224のこの特有な設計、並びに支持アーム・アセンブリ222の設計によって、ヘッドレスト・アセンブリ212の快適性を改善することができるように、アーム結合器232を使用者の顎から離して位置決めするのが可能になる。
【0038】
それぞれの調整器サブアセンブリ242、244は、実質的に硬い一種類のプラスチック材料から一般に作られる。別法として、それぞれの調整器サブアセンブリ242、244は、異なる種類の実質的に硬い材料から作ることができる。
【0039】
図2A〜2Dに示すように、それぞれの調整器サブアセンブリ242、244は、マッサージ治療を受ける間、使用者の顔13A及び/又は頭13Bをより快適に支えることができるように、支持フレーム226及び弾性アセンブリ220の高さをマッサージ装置11に対して調整するように平行に動作する4本棒連結型方式の調整器アセンブリである。それぞれの調整器サブアセンブリ242、244は、アーム結合器236から片持ち梁の状態で延びる第1のリンク248と、該第1のリンク248に枢動可能に連結される第2のリンク250と、該第2のリンク250に枢動可能に連結され、支持フレーム226に固定される第3のリンク252と、アーム結合器236から片持ち梁の状態で延び、第3のリンク252に枢動可能に連結される第4のリンク254とを含む。図2A〜2Dに示す実施例では、第3のリンク252は、支持フレーム226と一体で形成される。別法として、この第3のリンク252は、異なる方法によって支持フレーム226に連結又は固定することができる。
【0040】
それぞれの調整器サブアセンブリ242、244のこの第3のリンク252は、ヘッドレスト・アセンブリ212が(図1に示す)マッサージ装置11に連結されるときマッサージ装置11により近接して配置される支持フレーム226の端部の方向に向かって、支持フレーム226と一体で形成され、或いは支持フレーム226に連結される。それぞれの調整器サブアセンブリ242、244の第3のリンク252をこのような方式で配置することによって、使用者に対するヘッドレスト・アセンブリ212の快適性を改善することができるように、調整器アセンブリ224及びアーム結合器236をマッサージ装置アセンブリ10の使用者の顔13A及び顎から離してより容易に維持することができる。
【0041】
それぞれの調整器サブアセンブリ242、244は、第1のリンク248が第2のリンク250に対し枢動するのを可能にし、第2のリンク250が第3のリンク252に対し枢動するのを可能にし、第4のリンク254が第3のリンク252に対し枢動するのを可能にするように機能する複数の結合器ピン256をさらに含む。
【0042】
第1のリンク248、第2のリンク250、第3のリンク252及び第4のリンク254という名称の使用は単に便宜上の目的のためであり、変更することができることに留意すべきである。例えば、それぞれの調整器サブアセンブリ242、244のリンクのうちのいずれも、第1のリンク、第2のリンク、第3のリンク及び/又は第4のリンクと呼ぶことができる。
【0043】
歯車アセンブリ246は、第1の調整器サブアセンブリ242と、第2の調整器サブアセンブリ244と、支持アーム・アセンブリ222とに連結される。この歯車アセンブリ246は、調整器サブアセンブリ242、244及び支持アーム232、234がヘッドレスト・アセンブリ212の残りの部分に対して移動することを防止することができるように、第1の調整器サブアセンブリ242、第2の調整器サブアセンブリ244、及び支持アーム・アセンブリ222を任意の所望の形態で選択的にロックするように機能する。
【0044】
再度図1を参照すると、ヘッドレスト・アセンブリ212がマッサージ装置11に連結されるように、支持アーム232、234がヘッドレスト受け部15A内に挿入されるとき、それぞれの支持アーム232、234のアーム第2の端部240が実質的に歯車アセンブリ246の真上に位置決めされるのが分かる。
【0045】
図2A〜2Dに示すように、ラッチ247は、歯車アセンブリ246が調整器サブアセンブリ242、244及び支持アーム232、234のヘッドレスト・アセンブリ212の残りの部分に対する位置決めを選択的にロック可能にできるように、歯車アセンブリ246に連結される。図示のように、ラッチ247は標準的なフリップハンドル・ラッチである。別法として、別の型式のラッチング又はロッキング機構を使用することができる。
【0046】
このラッチ247は、ロックされた位置247Aと(想像線で図示される)ロックの外された位置247Bとの間を選択的に移動可能であり、ラッチ247がロックの外された位置247Bにあるとき、歯車アセンブリ246は、調整器サブアセンブリ242、244及び支持アーム232、234がヘッドレスト・アセンブリ212の残りの部分に対して移動するのを可能にし、ラッチ247がロックされた位置247Aにあるとき、歯車アセンブリ246は、調整器サブアセンブリ242、244及び支持アーム232、234がヘッドレスト・アセンブリ212の残りの部分に対して移動するのを防止する。
【0047】
ラッチ247をロックされた位置247Aとロックの外された位置247Bの間で選択的に移動させることによって、ヘッドレスト・アセンブリ212を、図2Aに示すように折り畳まれた形態と、図2Bに示すように支持アーム232、234がヘッドレスト受け部15A内に挿入する準備のできたより低い位置と、図2Cに示すように弾性アセンブリ220が持ち上げられ、支持アーム232、234がヘッドレスト受け部15A内に挿入する準備のできたより高い位置との間を選択的に移動させることができる。図2A〜2Cに示す具体的な形態及び位置は説明目的のためのみであり、それらは本発明で開示されるようなヘッドレスト・アセンブリ212のための唯一の可能な形態及び位置ではないことに留意すべきである。例えば、支持アーム232、234は、弾性アセンブリ220がマッサージ装置11に対して傾斜の任意の所望の角度で位置決めされるように、ヘッドレスト・アセンブリ212の残りの部分に対して異なる角度で位置決めすることができる。加えて、調整器サブアセンブリ242、244は、弾性アセンブリ220の高さがマッサージ装置11に対して最低位置と最高位置の間の連続体に沿ってどこにでも位置決めされるように調整することができる。ヘッドレストに対して選択される具体的な形態及び位置は、マッサージ治療を受けている人の快適性と支持要件に合うように適合される。
【0048】
支持フレーム226は、弾性アセンブリ220をフレーム・アセンブリ218の残りの部分に対して支持する。図2A〜2Dに示すように、支持フレーム226は、それぞれの調整器サブアセンブリ242、244の第3のリンク252と一体で形成される。別法として、この第3のリンク252は、異なる方法によって支持フレーム226に連結又は固定することができる。支持フレーム226は比較的軽量の、硬い、プラスチック材料から通常作られる。別法として、支持フレーム226は、他の実質的に硬い材料から作ることができる。
【0049】
戻って図1を参照すると、支持フレーム26は、弾性アセンブリ20に連結され弾性アセンブリ20を支持するヘッドレスト支持区域26Aと、荷重が加えられるときどれくらいヘッドレスト・プラットフォーム30が(矢印30Aによって示す)下向きに曲がることできるかに対する限度を与える屈曲停止区域26Bとを含む。別の方法で述べると、マッサージ装置アセンブリ10の使用者が顔13A及び/又は頭13Bをヘッドレスト・プラットフォーム30内に置くとき、このヘッドレスト・プラットフォーム30は、ヘッドレスト・プラットフォーム30のたわみに対する剛体の停止点を与えるこの屈曲停止区域26Bまでしかたわまない。
【0050】
図に示す実施例では、(図2A〜2Dに示す)それぞれの調整器サブアセンブリ242、244の第3のリンク252は、支持フレーム26のヘッドレスト支持区域26Aと一体で形成され、又はヘッドレスト支持区域26Aに連結される。このヘッドレスト支持区域26Aは、ヘッドレスト・アセンブリ12が(図1に示す)マッサージ装置11に連結されるとき、マッサージ装置11に、より近接して位置決めされる。それぞれの調整器サブアセンブリ242、244の第3のリンク252を支持フレーム26のヘッドレスト支持区域26Aに連結することによって、使用者に対するヘッドレスト・アセンブリ12の快適性を改善できるように、調整器アセンブリ24及び(図2A〜2Dに示す)アーム結合器236を、マッサージ装置アセンブリ10の使用者の顔13A及び顎から離した状態に維持することが更に容易になる。
【0051】
図2A〜2Dに示すように、弾性アセンブリ220は、実質的に平らで馬蹄形状のヘッドレスト・プラットフォーム230を含む。この馬蹄形態は、使用者の顔13A及び/又は頭13Bを快適に受けるように設計される。このヘッドレスト・プラットフォーム230は、順応性があり、軽量で、製造するのに比較的安価である。ヘッドレスト・プラットフォーム230は、柔軟なプラスチック又は他の適切な材料で作ることができる。この平らな馬蹄形状はリムを有するが、このリムは使用者の頭の重量などの荷重が加えられるとき、円筒状/球状の形状に曲がる。
【0052】
いくつかの実施例では、ヘッドレスト・プラットフォーム230は、(矢印として図示される)圧力271がヘッドレスト・プラットフォーム230に加えられるとき、(図2Dに示す)矢印258Aによって示すように回転する第1の外側縁部258Bを有する第1の側面区域258と、圧力271がヘッドレスト・プラットフォーム230に加えられるとき、(図2Dに示す)矢印260Aによって示すように回転する第2の外側縁部260Bを有する第2の側面区域260と、実質的に第1の側面区域258と第2の側面区域260との間に位置決めされ、第1の側面区域258と第2の側面区域260に連結される中央区域262と、ヘッドレスト・プラットフォーム230を支持フレーム226のヘッドレスト支持区域226Aに連結する蝶番アセンブリ264とを含む。使用者の顔がヘッドレスト・プラットフォーム230内に位置決めされるとき、側面区域258、260は使用者の頬を支えるように設計され、一方中央区域は使用者の額を支えるように設計される。
【0053】
第1の側面区域258及び第2の側面区域260はそれぞれ、実質的に硬い、同一のプラスチック材料で作ることができる。中央区域262は、より柔らかな、柔軟なプラスチック又はゴム材料で作ることができる。したがって、これらの実施例では、中央区域262は側面区域258、260より柔軟である。別法として、側面区域258、260は、異なる、実質的に硬い(又は部分的に柔軟な)材料で作ることができ、中央区域262は、異なる柔軟な材料で作ることができる。さらに別法として、側面区域258、260及び中央区域262は、同じ又は類似の材料から作ることができる。
【0054】
ヘッドレスト・プラットフォーム230は、重量が加えられるとき中央区域262が(図2Dに示す)矢印262Aによって示すように実質的に下向きに曲がることができるようにする、蝶番アセンブリ264を有する表面上に支持される。加えて、ヘッドレスト・プラットフォーム230の馬蹄形状の内側縁部も、荷重が加えられるとき曲がるように設計することができる。
【0055】
さらに、ヘッドレスト・プラットフォーム230が使用者の頭を支持しているときなどの、荷重271がヘッドレスト・プラットフォーム230に加えられ、中央区域262が(図2Dに矢印262Aによって示すように)下向きに曲がるとき、蝶番アセンブリ264によって、側面区域258、260が蝶番アセンブリ264に対して(図2Dに矢印258A及び260Aによって示すように)枢動可能になる。より具体的には、荷重がヘッドレスト・プラットフォーム230に加えられ、中央区域262が下向きに曲がるとき、この蝶番アセンブリ264によって、それぞれの側面区域258、260の外側縁部258B、260Bが互いに向かって上向きに且つ内向きに枢動可能になる。同時に、ヘッドレスト・プラットフォーム230に荷重が加えられるとき、それぞれの側面区域258、260の内側縁部258C、260Cは下向きに移動する。図2Dは、使用者の頭の重量などの荷重が加えられたときに生じる、中央区域262及び側面区域258、260の移動を示す。
【0056】
ヘッドレスト・プラットフォーム230が平滑に移動するように、平滑な動作のためのアクセス空間を設ける必要がある。荷重がヘッドレスト・プラットフォーム230から取り除かれるとき、ヘッドレスト・プラットフォーム230は全ての変形から弾性的に回復する。
【0057】
図2A〜2Cは、荷重が加えられる前のヘッドレスト・プラットフォーム230の異なる形態又は位置を示す。例えば、上記したように、図2Aは、保管目的のために折り畳まれた形態の支持アーム232、234を有するヘッドレスト・アセンブリ212を示す。図2Bは、ヘッドレスト・アセンブリ212を(図1に示す)マッサージ装置11に連結するために支持アーム232、234が延ばされた、より低い位置にあるヘッドレスト・アセンブリ212を示す。図2Cは、ヘッドレスト・アセンブリ212をマッサージ装置11に連結するために支持アーム232、234が延ばされた、より高い位置にあるヘッドレスト・アセンブリ212を示す。
【0058】
図2Dは、ヘッドレスト・プラットフォーム230の動作を説明するために、荷重271が加えられたヘッドレスト・アセンブリ212の別の斜視図を示す。荷重271がヘッドレスト・プラットフォーム230に加えられるとき、より柔らかな、ゴム材料から作られる中央区域262は、(矢印262Aによって示すように)下向きに曲がり、一方硬い、プラスチック材料から作られる側面区域258、260は、(それぞれ、矢印258A、260Aによって示すように)蝶番アセンブリに対して枢動する。上記したように、荷重がヘッドレスト・アセンブリ212に加えられるとき、蝶番アセンブリによってそれぞれの側面区域258、260の外側縁部258B、260Eは互いに向かって上向きに且つ内向きに枢動するのが可能になる。換言すると、頭の重量がヘッドレスト・プラットフォーム230に加えられるとき、その重量によって、まず中央区域262が圧し下げられ、そして蝶番アセンブリ264によって、ヘッドレスト・プラットフォーム230が使用者の顔及び/又は頭を「巻く」、「包む」且つ/又は「抱きかかえる」ことによって、頭の個別の重量及び形状に応答するのが可能になる。
【0059】
図に示すように蝶番アセンブリ264は、中央区域262から離れた、第1の側面区域258の端部近くに位置決めされる第1の前方枢動部266と、中央区域262から離れた第2の側面区域260の端部近くに位置決めされる第2の前方枢動部268と、中央区域262の近くで第1の側面区域258に沿って位置決めされる第1の側面枢動部270と、中央区域262の近くで第2の側面区域260に沿って位置決めされる第2の側面枢動部272とを含む。
【0060】
前方枢動部266、268のそれぞれは、それぞれの側面区域258、260に固定される細長い前方枢動部孔274と、柔軟なヘッドレスト・プラットフォーム230に固定される垂直ピン276とを含む。この設計によって前方枢動部孔274及びそれぞれの側面区域258、260は、垂直ピン276の周りを回転することができる。これによって、側面区域258、260は枢動し、内向きに移動することができる。例えば、前方枢動部孔274はスロット形状を有することができる。
【0061】
側面枢動部270、272は、ヘッドレスト・プラットフォーム230を支持フレーム226に連結し、さらにヘッドレスト・プラットフォーム230に荷重が加えられるとき側面区域258、260が依然として互いに対して枢動し、移動することも可能にする、本質的に隙間嵌めのねじ/ボルト継ぎ手である。ヘッドレスト・プラットフォーム230を支持フレーム226に連結し、さらにヘッドレスト・プラットフォーム230に荷重が加えられるとき側面区域258、260が依然として互いに対して枢動し、移動することも可能にする代替の、異なる型式の側面枢動部270、272をも利用することもできる。
【0062】
一実施例では、側面区域258、260の軸は、ヘッドレスト・プラットフォーム230上に荷重が全くないとき、中央下方の2分割面に対して5.4度の角度がつけられている。この角度は、ほとんどの顔は眼窩のちょうど下の頬骨のところで最も広いという生物測定情報に基づく。この頬骨は、顎の筋肉が付いているところである。顎の幅は、下に移動するほど狭くなる。
【0063】
側面区域258、260の軸は、2分割面から5.4度の角度で開始し、柔軟な中央区域262に荷重が加えられるとき、中央区域262のゴム材料は、使用者の額を抱きしめるように下に曲がる。この曲がりのために材料が費やされ、2つの蝶番で繋がれた側面区域258、260を中央に向かって、互いに向かって引っ張る。前方枢動部266、268の軸は、平行になる向きへと漸次移動し、2分割面に対して4.3度の角度で終了する。
【0064】
この移動する軸は、前方枢動部266、268の設計から明らかである。前方枢動部266、268のそれぞれの前方枢動部孔274は、それが垂直ピン276の周りで回転でき、前方枢動部266、268内で2分割面に向かって横方向にも移動できるように細長くされている。摺動蝶番は、機械構成部品でのレート設計(rate design)である。これが起きるようにするため、前方枢動部孔274が垂直ピン276の周りを摺動できるように、低い摩擦材料が存在しなければならない。この摺動動作は、ゴム材料が主に曲げを受けるように、中央区域262のゴム材料内の(フープ応力と呼ばれる)張力を解放する。摩擦が高い場合、又は前方枢動部孔274が垂直ピン276に対して容易に摺動できない場合、平坦形状から円筒形状に変形するときゴムの長さは十分でなくなる。この現象は、中央区域262の硬さが増すと観察される可能性がある。それは、(使用中又は成型工程中に)中央区域262が冷却によって収縮するとき、曲げ挙動をこわばらせる可能性もある。
【0065】
使用者の頬を支える硬い側面区域258、260は、顔の2分割面に対して3から8度の角度を有する軸のところで蝶番で繋がれる。この蝶番角度は、中央区域262の最大曲げ性能を可能にするように変化させなければならない。荷重及び中央区域262の曲率に応じて、この角度は1から2度だけ減少させることができる。この角度は小さくすることができるが、それはヘッドレスト・プラットフォーム230の変化する形状に対して強い影響を有する。
【0066】
加えて、図2Bに示したように、柔軟なヘッドレスト・プラットフォーム230は、弾性部材28をヘッドレスト・プラットフォーム230に固定するのに役立つ1つ又は複数のマジックテープ(登録商標)部分281を含むことができる。
【0067】
図3A及び3Bは、ヘッドレスト・アセンブリ312の一部分の斜視図及び分解斜視図を示す。より具体的には、図3A及び3Bは、調整器アセンブリ324の歯車アセンブリ346の一部分と、アーム結合器336と、第1のリンク348と、第4のリンク354を示す。
【0068】
この歯車アセンブリ346は、(図2A〜2Dに示す)支持アーム・アセンブリ222及び調整器アセンブリ324の位置決め及び形態を選択的にロックするように設計される。図3A及び3Bに示すように、歯車アセンブリ346は、小さなクラウン歯車378と大きなクラウン歯車380とを含む。一実施例では、調整器アセンブリ324の第1のリンク348はアーム結合器336に連結され、調整器アセンブリ324の第4のリンク354は大きなクラウン歯車380に連結される。小さなクラウン歯車378及び大きなクラウン歯車380は、第1のリンク348及び第4のリンク354が同時にロックされるように互いに同軸で設計される。図3A及び3Bはヘッドレスト・アセンブリ312の右側の同軸歯車378、380のみ示すが、ヘッドレスト・アセンブリ312の左側にも同軸歯車の別のセットが存在することに留意すべきである。
【0069】
マッサージ治療師が(図2A〜2Dに示す)ヘッドレスト・プラットフォーム230の高さを調整するとき、左方へ又は右方に傾斜することは望ましくない。調整器アセンブリ324の具体的な設計では、1方の短いアームが高く、他方の短いアームが低くならないように、2つの第1のリンク348は常に一緒に上下に移動する。
【0070】
図4は、本発明の特徴を有する支持アーム432の側面図である。いくつかの実施例では、この支持アームは、直径が19.1mm(0.75インチ)であり長さが約178mm(7インチ)である。図4は、従来技術の直線の支持アームに対する比較のための直線軸432Xと、本発明の支持アーム432の実際の曲率の度合いを説明するための曲率432Rの半径及び曲率432Dの角度とを示している。曲率432Rの実際の半径及び曲率432Dの実際の角度は、図示の目的のために誇張されている。いくつかの実施例では、曲率432Rの半径は、ほぼ914mm(36インチ)になるように設計される。別法として、曲率432Rの半径は、914mm(36インチ)より小さくなるように或いは914mm(36インチ)より大きくなるように設計することができる。
【0071】
上述したように、且つ戻って図1によって最良に示すように、アーム第1の端部438は、マッサージ装置11内に延びるようになされている。本発明の曲げられた設計では、支持アーム432がマッサージ装置11内にしっかりと楔留めされるように、支持アーム432のアーム第1の端部438は上向きに移動し始め、支持アーム432がマッサージ装置11と完全に係合するとき該支持アーム432はマッサージ装置11の支持板16と接触する。支持アーム432のアーム第1の端部438と支持板16との間のこの接触により、移動がより少なくなり、ヘッドレスト・アセンブリの垂れ下がり又は弛みが少なくなり、その結果ヘッドレスト・アセンブリが高く押されて、ぴったりした嵌合状態を作り出す。従来技術の直線の支持アームは、支持アームの端部が支持板と接触しないので小刻みに動き、垂れ下がるであろう。
【0072】
また、支持アーム432がマッサージ装置11に連結されるとき、アーム結合器36が支持アーム432のアーム第2の端部440の下に位置決めされる本発明の支持アーム432の設計によって、アーム結合器36を使用者の顎から離して位置決めすることが可能になる。従来技術の直線の支持アーム用のアーム結合器は、より高く、より左に位置しているため、アーム結合器が顎の近傍により近く位置決めされる。
【0073】
図5は、弾性アセンブリ220のヘッドレスト・プラットフォーム230が支持フレーム226から離れて配置される、ヘッドレスト・アセンブリ212の一部分の部分分解図である。中央区域262及び側面区域258、260も、図5に表されている。
【0074】
さらに図5は、側面枢動部270、272をより詳細に示す。特に一実施例では、それぞれの側面枢動部270、272は、(i)ヘッドレスト・プラットフォーム230内の筒形状開口部592と支持フレーム226内のスロット形状開口部593とを貫通して延びるねじ591と、(ii)支持フレーム226の近くでねじ591と嵌合するワッシャー594と、(iii)ヘッドレスト・プラットフォーム230を支持フレーム226に緩く固定するように、ねじ591へねじ留めされるナット595とを含む。このスロット形状の開口部593によって、中央区域262が下向きに移動でき、側面区域258、260が枢動できることに留意すべきである。
【0075】
加えて図5は、それぞれの側面区域258、260内の前方枢動部孔274と、それぞれの側面区域258、260の一部分でありそれぞれの側面区域258、260に固定される(想像線で図示される)垂直ピン276も示す。この設計によって、前方枢動部孔274及びそれぞれの側面区域258、260が垂直ピン276の周りを回転するのが可能になる。
【0076】
図6Aは、ヘッドレスト・アセンブリ212の一部分の簡略化された後方端面図であり、図6Bは、部分的にたわんだヘッドレスト・アセンブリのこの部分の簡略化された後方端面図である。これらの図は、中央区域262と、第1の側面区域258と、第2の側面区域260と、前方枢動部266、268とを示す。
【0077】
この実施例では、図6Aと6Bの比較は、(矢印271によって示される)力が加えられるときどのように中央区域262が下向きに移動し、矢印258A、260Aによって示すように、どのように側面区域258、260が枢動するかを示す。
【0078】
図7Aは、ヘッドレスト・アセンブリ212の一部分の簡略化された前方端面図であり、図7Bは、部分的にたわんだヘッドレスト・アセンブリ212の一部分の簡略化された前方端面図である。これらの図は、柔軟なヘッドレスト・プラットフォーム230の中央区域262と、第1の側面枢動部270と、第2の側面枢動部272と、支持フレーム226とを示す。荷重271がヘッドレスト・プラットフォーム230に加えられるとき、柔軟な材料から作られる中央区域262は、(図7Bに示すように)下向きに曲がる。図7Aと7Bの比較は、側面枢動部270、272がどのように支持フレーム226に対して枢動可能になるかを示す。一実施例では、支持フレーム226は、中央区域262が下向きに移動するのを可能にするように側面枢動部20、272が枢動するのを可能にするスロットを含む。
【0079】
一実施例では、側面枢動部270、272は、ヘッドレスト・プラットフォーム230を支持フレーム226に連結する一方、ヘッドレスト・プラットフォーム230に荷重が加えられるとき、側面区域258、260が互いに対して枢動し、移動することを可能にする、本質的に隙間嵌めのねじ/ボルト継ぎ手である。中央区域262が下向きに移動するとき、側面区域(図6A及び6Bに図示せず)が主として回転するが、中央区域262に近い部分も側面枢動部270、272によって内向きに移動することに留意すべきである。
【0080】
分かり易くするために中央区域262の移動が誇張され、簡略化されていることに留意すべきである。
【0081】
図7Cは、ヘッドレスト・アセンブリ212の一部分の簡略化された後方端面図であり、図7Dは、たわんだヘッドレスト・アセンブリ212の一部分の簡略化された後方端面図である。これらの図は、柔軟なヘッドレスト・プラットフォーム230の側面区域258、260と、第1の前方枢動部266と、第2の前方枢動部268と、支持フレーム226とを示す。荷重271がヘッドレスト・プラットフォーム230に加えられるとき、側面区域258、260は、(図7Dに示すように)矢印258A、260Aによって示すように枢動する。図7Cと7Dの比較は、前方枢動部266、268によって、どのように側面区域258、260が支持フレーム226に対して枢動するのが可能になるかを示す。
【0082】
図7C及び7Dは、それぞれの側面区域258、260内の(想像線で図示される)前方枢動部孔274と、それぞれの側面区域258、260に固定される(想像線で図示される)垂直ピン276も示していることに留意すべきである。この設計で、垂直ピン276によって前方枢動部孔274及びそれぞれの側面区域258、260が垂直ピン276の周りを回転するのが可能になる。
【0083】
分かり易くするために側面区域258、260の移動が誇張され、簡略化されていることに留意すべきである。
【0084】
本明細書に現在における発明が詳細に開示されているが、それは本発明の現在の好ましい実施例の単なる例示であり、添付の特許請求の範囲に記載される以外の、本明細書で示される構造又は設計の詳細に限定することは全く意図していないことは理解されたい。
【技術分野】
【0001】
本出願は、2007年9月26日出願の「HEADREST ASSEMBLY FOR A MASSAGE DEVICE」という名称の米国特許仮出願第60/975,448号の優先権を主張する。許可される範囲まで、米国特許仮出願第60/975,448号の内容は参照により本明細書に組み込まれている。さらに、2006年6月13日出願の米国特許出願第11/452,728号の内容が参照により本明細書に組み込まれている。
【背景技術】
【0002】
治療マッサージの恩恵がより広範囲に認められるようになりつつあるので、ますます多くの人々が治療マッサージに参加している。典型的なマッサージ・テーブルでは、患者がマッサージを受ける間横になることができる。典型的なマッサージ椅子では、患者がマッサージを受ける間座ることができる。両方の型式のマッサージ装置も、マッサージ中、患者の頭を支えるヘッドレストを含む。マッサージ装置のための重要な特徴には、高強度、使用の容易さ、調整機能、軽量及び快適性が含まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許仮出願第60/975,448号
【特許文献2】米国特許出願第11/452,728号
【特許文献3】米国特許第5,009,170号
【特許文献4】米国特許第6,729,690号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、マッサージ装置の使用者の頭を支えるためのヘッドレスト・アセンブリを対象とする。このヘッドレスト・アセンブリは、フレーム・アセンブリ及び弾性アセンブリを含む。フレーム・アセンブリは、マッサージ装置に選択的に連結される。弾性アセンブリは、フレーム・アセンブリに連結される。弾性アセンブリは、上側弾性部材及び上側弾性部材を支持するヘッドレスト・プラットフォームを含む。
【0005】
概要として、いくつかの実施例では、このヘッドレスト・アセンブリは、改善された快適性と、調整機能と、使用者の顔又は頭に対する支持部を提供する。加えて、このヘッドレスト・アセンブリは、比較的低い外形を有することができ、顔をより良好に「巻く(wrap)」、「包む(envelope)」且つ/又は「抱きかかえる(cradle)」ように曲がることができる。
【0006】
いくつかの実施例では、このヘッドレスト・プラットフォームは、第1の側面区域と、第2の側面区域と、実質的に第1の側面区域と第2の側面区域との間に位置決めされ、第1の側面区域と第2の側面区域とに連結される中央区域と、これらの側面区域をフレーム・アセンブリに結合する蝶番アセンブリとを含む。ヘッドレスト・プラットフォームが使用者の頭を支えているとき、この蝶番アセンブリによって、中央区域は実質的に下向きに曲がることができ、これらの側面区域は蝶番アセンブリに対して枢動することができる。
【0007】
一実施例では、この蝶番アセンブリは、第1の側面区域内に位置決めされる第1の前方枢動部と、第2の側面区域内に位置決めされる第2の前方枢動部とを含む。前方枢動部のそれぞれは、前方枢動部孔及び垂直ボルトを含むことができる。この前方枢動部孔は、垂直ボルトが前方枢動部孔内で回転し、横方向に移動できるようなサイズにされる。この蝶番アセンブリは、第1の側面区域内に位置決めされる第1の側面枢動部と第2の側面区域内に位置決めされる第2の側面枢動部も含む。
【0008】
ある実施例では、このフレーム・アセンブリは、ヘッドレスト支持区域と屈曲停止区域を有する支持フレームを含む。ヘッドレスト支持区域は弾性アセンブリに連結され、弾性アセンブリを支持する。屈曲停止区域は、中央区域上に下向きの圧力が加えられるとき、中央区域がどこまで下向きに屈曲できるかを限定する。
【0009】
このフレーム・アセンブリは、ヘッドレスト・アセンブリをマッサージ装置に選択的に連結するように協働する、第1の支持アームと間隔をあけて配置される第2の支持アームとを有する支持アーム・アセンブリも含むことができる。それぞれの支持アームは、第1の端部と第2の端部を含む。それぞれの支持アームの第1の端部は、マッサージ装置のヘッドレスト受け部を貫通して延びる。それぞれの支持アームは、支持アームがマッサージ装置に連結されるとき、その第1の端部がマッサージ装置の支持板と接触するように多少曲がっている。
【0010】
本発明は、マッサージ治療中、使用者の身体を支えるマッサージ装置と、マッサージ治療中、使用者の頭を支えるヘッドレスト・アセンブリとを含むマッサージ装置アセンブリも対象にする。このヘッドレスト・アセンブリは、マッサージ装置に選択的に連結することができる。
【0011】
本発明はさらに、マッサージ装置の使用者の頭を支える方法を対象とする。
【0012】
本発明の新規な特徴並びに本発明それ自体は、その構造及びその動作の両方に関して添付の説明と共に行われる、同様な参照記号が同様な部品を指す添付の図面から最も良く理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の特徴を有するマッサージ装置アセンブリの第1の実施例の一部分の簡略化された側面図である。
【図2A】ヘッドレスト・アセンブリが折り畳まれた形態にある、本発明の特徴を有するヘッドレスト・アセンブリの斜視図である。
【図2B】ヘッドレスト・アセンブリが低い位置にある、図2Aのヘッドレスト・アセンブリの別の斜視図である。
【図2C】ヘッドレスト・アセンブリが高い位置にある、図2Aのヘッドレスト・アセンブリの別の斜視図である。
【図2D】ヘッドレスト・アセンブリに荷重が加えられている、図2Aのヘッドレスト・アセンブリの別の斜視図である。
【図3A】ヘッドレスト・アセンブリの一部分の斜視図である。
【図3B】ヘッドレスト・アセンブリの当該部分の分解斜視図である。
【図4A】本発明の特徴を有する支持アームの側面図である。
【図5】ヘッドレスト・アセンブリの一部分の部分分解図である。
【図6A】ヘッドレスト・アセンブリの一部分の簡略化された後方端面図である。
【図6B】たわんだヘッドレスト・アセンブリの当該部分の簡略化された後方端面図である。
【図7A】ヘッドレスト・アセンブリの一部分のもう1つの簡略化された前方端面図である。
【図7B】たわんだヘッドレスト・アセンブリの当該部分のもう1つの簡略化された前方端面図である。
【図7C】ヘッドレスト・アセンブリの一部分のもう1つの簡略化された後方端面図である。
【図7D】たわんだヘッドレスト・アセンブリの当該部分のもう1つの簡略化された後方端面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1は、本発明の特徴を有するマッサージ装置アセンブリ10の一部分の簡略化された、側面図である。図示のように、このマッサージ装置アセンブリ10は、マッサージ装置アセンブリ10の使用者の身体を支えるマッサージ装置11と、マッサージ装置アセンブリ10の使用者の顔13A及び/又は頭13Bを支えるヘッドレスト・アセンブリ12とを含む。マッサージ装置アセンブリ10の設計は、使用者のニーズに合うように変更することができる。
【0015】
いくつかの実施例において、このヘッドレスト・アセンブリ12は、マッサージ装置アセンブリ10を使用している人の顔13A及び/又は頭13Bに対する改善された快適性及び支えを提供する。さらに、このヘッドレスト・アセンブリ12は、マッサージ装置アセンブリ10の使用者に対する改善された調整機能を提供する。
【0016】
さらに又は別法として、このヘッドレスト・アセンブリ12は、同程度の従来技術のヘッドレストアセンブリ(図示せず)より重量を軽くすることができ、且つ/又は小さな形状因子を有することができる。さらに本明細書で説明するように、いくつかの実施例では、このヘッドレスト・アセンブリ12は、頭13Bの個別の重量及び形状により良好に応答することができ、顔13Aをより良好に「巻く」、「包む」且つ/又は「抱きかかえる」ように曲がることができる緩衝装置を含む。また、このヘッドレスト・アセンブリ12は、比較的低い外形を有することができる。
【0017】
図1では、このマッサージ装置11は、使用者の身体を支えるテーブル基台14と、ヘッドレスト・アセンブリ12をマッサージ装置11に選択的に固定するために使用できる(想像線で図示される)ヘッドレスト受け部アセンブリ15とを含む携帯式、折り畳み式のマッサージ・テーブルである。マッサージ・テーブルの一実施例は、Speharに発行された米国特許第5,009,170号に開示され、その内容は参照により本明細書に組み込まれている。別法として例えば、このマッサージ装置アセンブリ10は、マッサージ椅子などの他の型式のマッサージ装置を含むことができる。マッサージ椅子の一実施例は、Rolederらに発行された米国特許第6,729,690号に開示され、その内容は参照により本明細書に組み込まれている。
【0018】
図1に示す実施例では、テーブル基台14は、使用者の身体を支える(想像線で図示される)支持板16と、支持板16の端部近くで支持板16から片持ち梁の状態で下向きに延びる(想像線で図示される)前面壁17と、ヘッドレスト受け部アセンブリ15とを含む。この支持板16は、全体的に平らな、長方形の形状であり、合板などの軽いが頑丈な材料から作ることができる。別法として、この支持板16は、異なる形状を有するように或いは異なる材料から作られるように設計することができる。
【0019】
図1では、ヘッドレスト受け部アセンブリ15は、マッサージ装置11の前面壁17に固定される第1のヘッドレスト受け部(図示せず)と、間隔をあけて配置される第2のヘッドレスト受け部15Aとを含む。この実施例では、2つのヘッドレスト受け部15Aのそれぞれは、マッサージ装置11の前面壁17を貫通して延びる、全体的に直線の、直円筒形状の開口部である。別法として、このヘッドレスト受け部アセンブリ15は、別の設計を有することができ、或いはマッサージ装置11の別の位置に配置することができる。
【0020】
図1では、このヘッドレスト・アセンブリ12は脱着式であり、テーブル基台14の前面壁17から調整可能に且つ片持ち梁の状態で延びる。別法として、このヘッドレスト・アセンブリ12は、別の位置に配置することができる。例えば、マッサージ椅子に対しては、このヘッドレスト・アセンブリ12は、マッサージ装置11に対して角度でしかし全体的には上向きに延びる。
【0021】
図1は、このヘッドレスト・アセンブリ12がフレーム・アセンブリ18及び弾性アセンブリ20を含むことを示す。これらのアセンブリ18、20のそれぞれのサイズ、形状及び設計は、ヘッドレスト・アセンブリ12の所望の設計特性を達成するように変更することができる。さらにこの弾性アセンブリ20は、使用者の顔13A又は頭13Bの一部分を受けるための開口部を画成する。一実施例では、この弾性アセンブリ20は、1つのサイズが全ての顔に適合するような外形にされる。
【0022】
一実施例では、このフレーム・アセンブリ18は、支持アーム・アセンブリ22と、支持アーム・アセンブリ22に連結される調整器アセンブリ24と、調整器アセンブリ24に連結される支持フレーム26とを含む。この支持アーム・アセンブリ22は、ヘッドレスト・アセンブリ12のその他の要素をマッサージ装置11に選択的に連結するように設計される。調整器アセンブリは、マッサージ装置11に対する弾性アセンブリ20の位置決めを選択的に調整する。支持フレーム26は、弾性アセンブリ20に連結され、弾性アセンブリ20を支持する。
【0023】
いくつかの実施例では、弾性アセンブリ20は、上側弾性部材28(例えば発泡体パッド)と、上側弾性部材28を支持する柔軟なヘッドレスト・プラットフォーム30とを含む。マッサージ装置アセンブリ10の使用中、使用者の顔13A及び/又は頭13Bは、上側弾性部材28上に快適に載っている。このヘッドレスト・プラットフォーム30は、フレーム・アセンブリ18の支持フレーム26に連結され、支持フレーム26によって支持される。
【0024】
図2A〜2Dは、本発明の特徴を有するヘッドレスト・アセンブリ212の一実施例の斜視図を示す。この実施例では、ヘッドレスト・アセンブリ212は、フレーム・アセンブリ218及び弾性アセンブリ220を含む。明確さのため図2A〜2Dには、(図1に図示される)上側弾性部材28は示されていない。
【0025】
上記で言及したように、いくつかの実施例では、このヘッドレスト・アセンブリ212は、マッサージ装置アセンブリ10の使用者に改善された快適性、支持及び調整機能を提供する。加えて又は別法として、このヘッドレスト・アセンブリ212は、同程度の従来技術のヘッドレスト・アセンブリ(図示せず)より重量を軽くでき、且つ/又は形状因子を小さくすることができる。さらにいくつかの実施例では、このヘッドレスト・アセンブリ212は、(図1に図示する)頭13Bの個別の重量及び形状により良く応答することができ、(図1に図示する)異なるサイズの顔13Aをより良好に「巻く」、「包む」且つ/又は「抱きかかえる」ように曲がることができる緩衝装置を含む。その上このヘッドレスト・アセンブリ212は、比較的低い外形を有することができる。
【0026】
図2A〜2Dに示すように、このフレーム・アセンブリ218は、支持アーム・アセンブリ222と、調整器アセンブリ224と、支持フレーム226とを含む。一実施例では、この支持アーム・アセンブリ222は、第1の支持アーム232と、第1の支持アーム232に対してほぼ平行の、間隔をあけて配置される第2の支持アーム234と、支持アーム232、234を連結するアーム結合器236とを含む。別法として、この支持アーム・アセンブリ222は、2つより多い支持アーム232、234、又は2つより少ない支持アーム232、234で設計することができる。
【0027】
図2Aは、保管目的のために折り畳まれた形態の支持アーム232、234を有するヘッドレスト・アセンブリ212を示す。図2Bは、ヘッドレスト・アセンブリ212を(図1に示す)マッサージ装置11に連結するために延ばされた支持アーム232、234を有し、より低い位置にあるヘッドレスト・アセンブリ212を示す。図2Cは、ヘッドレスト・アセンブリ212をマッサージ装置11に連結するために延ばされた支持アーム232、234を有し、より高い位置にあるヘッドレスト・アセンブリ212を示す。図2Dは、ヘッドレスト・アセンブリ212をマッサージ装置11に連結するために延ばされた支持アーム232、234を有し、弾性アセンブリ220に荷重が加えられたヘッドレスト・アセンブリ212を示す。
【0028】
戻って図1を参照すると、(図1には、ただ1つの支持アームしか見えない)支持アーム・アセンブリ22の支持アーム232、234のそれぞれの一部分が、ヘッドレスト・アセンブリ12のマッサージ装置11への選択的な取り付け及び取り外しを容易にするように、マッサージ装置11のテーブル基台14内の対応するヘッドレスト受け部15A内に延びる。一実施例では、この支持アーム232、234は、約203mm(8インチ)間隔をあけて配置され、2つのヘッドレスト受け部15Aは約203mm(8インチ)間隔をあけて配置される。別法として、支持アーム232、234の間の間隔及び2つのヘッドレスト受け部15A間の間隔は、203mm(8インチ)より大きくすることができ、又は203mm(8インチ)より小さくすることができる。さらに別法として、この支持アーム232、234は、別の方式でマッサージ装置11に固定することができる。
【0029】
さらに、支持アーム232、234がテーブル基台14内に延びる量は、テーブル基台14に対するヘッドレスト・アセンブリ12の位置を調整するように変更することができる。この設計によって、ヘッドレスト・アセンブリ12は、マッサージをされている患者のニーズに適合するようにテーブル基台14に対して移動させることができる。
【0030】
それぞれの支持アーム232、234の設計、形状及び長さは、マッサージ装置アセンブリ10の設計要件に応じて変更することができる。一実施例では、それぞれの支持アーム232、234は、(i)剛体の、全体的に筒形状の梁であり、(ii)ヘッドレスト受け部15A内に挿入されるアーム第1の端部238と、支持アーム232、234がヘッドレスト受け部15A内に完全に挿入されるとき、前面壁17の外面17Aに隣接して位置決めされるアーム第2の端部240とを含み、(iii)いくらか日本刀のように(いくらか円弧形状で)わずかに曲がっている。支持アーム232、234の目的は、ヘッドレスト・アセンブリ212をマッサージ装置11から外側寄りに吊るすことである。
【0031】
上記で言及したように、図1に示す実施例では、それぞれのヘッドレスト受け部15Aは、マッサージ装置11の前面壁17を貫通して延びる、全体的に直線の、直円筒形状の開口部であるように設計される。支持アーム232、234の形状を湾曲させることによって、それぞれの支持アーム232、234は、支持アーム232、234がヘッドレスト受け部15A内にどこまで挿入されるかに関わらず、対応するヘッドレスト受け部15A内にぴったりと嵌合するように設計される。
【0032】
それぞれの支持アーム232、234がヘッドレスト受け部15A内に完全に挿入されるとき、アーム第1の端部238は、上向きに移動し、マッサージ装置11の支持板16に接触する。支持アーム232、234のアーム第1の端部238と支持板16との間の接触は、支持アーム232、234とヘッドレスト受け部15Aの間の嵌合のぴったり加減をさらに増加させ、支持アーム232、234が、アーム第1の端部が支持板16と接触しない、従来技術の直線の支持アームで起きる小刻みの動きや垂れ下がりを起こさないようにする。換言すると、この曲げられた支持アーム232、234は、(1)ヘッドレスト・アセンブリ212がヘッドレスト受け部15A内できっちりしていること、(2)ヘッドレスト・アセンブリ212が、従来技術の直線の支持アームのように垂れ下がる代わりに、より高い位置に保持されることを含む、従来技術の直線の支持アームより優れた複数の利点を有する。
【0033】
さらに、支持アーム232、234内のこの曲線によって、支持アーム232、234とヘッドレスト受け部15Aの間の係合状態を良好に維持しつつ、これらの構成部分に対するより緩やかな公差が可能になる。その結果として、製造コストが低減する。
【0034】
アーム結合器236は、第1の支持アーム232を第2の支持アーム234に連結する。このアーム結合器236は、実質的に筒状形状であり、アーム第2の端部240の近傍で各支持アーム232、234に連結される。
【0035】
再度図1を参照すると、ヘッドレスト・アセンブリ212がマッサージ装置11に連結されるように、支持アーム232、234をヘッドレスト受け部15A内に挿入するとき、それぞれの支持アーム232、234のアーム第2の端部240がアーム結合器236のレベルの上方に位置決めされるのが分かる。支持アーム232、234がアーム結合器236のレベルの上方に位置決めされることの結果として、ヘッドレスト・アセンブリ212がマッサージ装置11に連結されるとき、マッサージ装置アセンブリ10の使用者の快適性を増加させることができるように、アーム結合器236は、使用者の顎から低く離れて位置決めされる。
【0036】
調整器アセンブリ224は、支持フレーム226及び弾性アセンブリ220を支持し、マッサージ装置アセンブリ10の残りの部分に対して支持フレーム226及び弾性アセンブリ220を選択的に位置決めする。図2A〜2Dに示すように、この調整器アセンブリ224は、第1の調整器サブアセンブリ242と、第2の調整器サブアセンブリ244と、歯車アセンブリ246と、ラッチ247とを含む。それぞれの調整器サブアセンブリ242、244は、アーム結合器236及び支持フレーム226に連結され、これらアーム結合器236及び支持フレーム226は、調整器サブアセンブリ242、244を、互いに間隔をあけて配置された状態に維持するように協働する。別法として、調整器アセンブリ224は、3つ以上の調整器サブアセンブリ242、244又は1つだけの調整器サブアセンブリを含むことができる。
【0037】
それぞれの調整器サブアセンブリ242、244の設計は、マッサージ装置アセンブリ10の設計要件に応じて変更することができる。調整器アセンブリ224のこの特有な設計、並びに支持アーム・アセンブリ222の設計によって、ヘッドレスト・アセンブリ212の快適性を改善することができるように、アーム結合器232を使用者の顎から離して位置決めするのが可能になる。
【0038】
それぞれの調整器サブアセンブリ242、244は、実質的に硬い一種類のプラスチック材料から一般に作られる。別法として、それぞれの調整器サブアセンブリ242、244は、異なる種類の実質的に硬い材料から作ることができる。
【0039】
図2A〜2Dに示すように、それぞれの調整器サブアセンブリ242、244は、マッサージ治療を受ける間、使用者の顔13A及び/又は頭13Bをより快適に支えることができるように、支持フレーム226及び弾性アセンブリ220の高さをマッサージ装置11に対して調整するように平行に動作する4本棒連結型方式の調整器アセンブリである。それぞれの調整器サブアセンブリ242、244は、アーム結合器236から片持ち梁の状態で延びる第1のリンク248と、該第1のリンク248に枢動可能に連結される第2のリンク250と、該第2のリンク250に枢動可能に連結され、支持フレーム226に固定される第3のリンク252と、アーム結合器236から片持ち梁の状態で延び、第3のリンク252に枢動可能に連結される第4のリンク254とを含む。図2A〜2Dに示す実施例では、第3のリンク252は、支持フレーム226と一体で形成される。別法として、この第3のリンク252は、異なる方法によって支持フレーム226に連結又は固定することができる。
【0040】
それぞれの調整器サブアセンブリ242、244のこの第3のリンク252は、ヘッドレスト・アセンブリ212が(図1に示す)マッサージ装置11に連結されるときマッサージ装置11により近接して配置される支持フレーム226の端部の方向に向かって、支持フレーム226と一体で形成され、或いは支持フレーム226に連結される。それぞれの調整器サブアセンブリ242、244の第3のリンク252をこのような方式で配置することによって、使用者に対するヘッドレスト・アセンブリ212の快適性を改善することができるように、調整器アセンブリ224及びアーム結合器236をマッサージ装置アセンブリ10の使用者の顔13A及び顎から離してより容易に維持することができる。
【0041】
それぞれの調整器サブアセンブリ242、244は、第1のリンク248が第2のリンク250に対し枢動するのを可能にし、第2のリンク250が第3のリンク252に対し枢動するのを可能にし、第4のリンク254が第3のリンク252に対し枢動するのを可能にするように機能する複数の結合器ピン256をさらに含む。
【0042】
第1のリンク248、第2のリンク250、第3のリンク252及び第4のリンク254という名称の使用は単に便宜上の目的のためであり、変更することができることに留意すべきである。例えば、それぞれの調整器サブアセンブリ242、244のリンクのうちのいずれも、第1のリンク、第2のリンク、第3のリンク及び/又は第4のリンクと呼ぶことができる。
【0043】
歯車アセンブリ246は、第1の調整器サブアセンブリ242と、第2の調整器サブアセンブリ244と、支持アーム・アセンブリ222とに連結される。この歯車アセンブリ246は、調整器サブアセンブリ242、244及び支持アーム232、234がヘッドレスト・アセンブリ212の残りの部分に対して移動することを防止することができるように、第1の調整器サブアセンブリ242、第2の調整器サブアセンブリ244、及び支持アーム・アセンブリ222を任意の所望の形態で選択的にロックするように機能する。
【0044】
再度図1を参照すると、ヘッドレスト・アセンブリ212がマッサージ装置11に連結されるように、支持アーム232、234がヘッドレスト受け部15A内に挿入されるとき、それぞれの支持アーム232、234のアーム第2の端部240が実質的に歯車アセンブリ246の真上に位置決めされるのが分かる。
【0045】
図2A〜2Dに示すように、ラッチ247は、歯車アセンブリ246が調整器サブアセンブリ242、244及び支持アーム232、234のヘッドレスト・アセンブリ212の残りの部分に対する位置決めを選択的にロック可能にできるように、歯車アセンブリ246に連結される。図示のように、ラッチ247は標準的なフリップハンドル・ラッチである。別法として、別の型式のラッチング又はロッキング機構を使用することができる。
【0046】
このラッチ247は、ロックされた位置247Aと(想像線で図示される)ロックの外された位置247Bとの間を選択的に移動可能であり、ラッチ247がロックの外された位置247Bにあるとき、歯車アセンブリ246は、調整器サブアセンブリ242、244及び支持アーム232、234がヘッドレスト・アセンブリ212の残りの部分に対して移動するのを可能にし、ラッチ247がロックされた位置247Aにあるとき、歯車アセンブリ246は、調整器サブアセンブリ242、244及び支持アーム232、234がヘッドレスト・アセンブリ212の残りの部分に対して移動するのを防止する。
【0047】
ラッチ247をロックされた位置247Aとロックの外された位置247Bの間で選択的に移動させることによって、ヘッドレスト・アセンブリ212を、図2Aに示すように折り畳まれた形態と、図2Bに示すように支持アーム232、234がヘッドレスト受け部15A内に挿入する準備のできたより低い位置と、図2Cに示すように弾性アセンブリ220が持ち上げられ、支持アーム232、234がヘッドレスト受け部15A内に挿入する準備のできたより高い位置との間を選択的に移動させることができる。図2A〜2Cに示す具体的な形態及び位置は説明目的のためのみであり、それらは本発明で開示されるようなヘッドレスト・アセンブリ212のための唯一の可能な形態及び位置ではないことに留意すべきである。例えば、支持アーム232、234は、弾性アセンブリ220がマッサージ装置11に対して傾斜の任意の所望の角度で位置決めされるように、ヘッドレスト・アセンブリ212の残りの部分に対して異なる角度で位置決めすることができる。加えて、調整器サブアセンブリ242、244は、弾性アセンブリ220の高さがマッサージ装置11に対して最低位置と最高位置の間の連続体に沿ってどこにでも位置決めされるように調整することができる。ヘッドレストに対して選択される具体的な形態及び位置は、マッサージ治療を受けている人の快適性と支持要件に合うように適合される。
【0048】
支持フレーム226は、弾性アセンブリ220をフレーム・アセンブリ218の残りの部分に対して支持する。図2A〜2Dに示すように、支持フレーム226は、それぞれの調整器サブアセンブリ242、244の第3のリンク252と一体で形成される。別法として、この第3のリンク252は、異なる方法によって支持フレーム226に連結又は固定することができる。支持フレーム226は比較的軽量の、硬い、プラスチック材料から通常作られる。別法として、支持フレーム226は、他の実質的に硬い材料から作ることができる。
【0049】
戻って図1を参照すると、支持フレーム26は、弾性アセンブリ20に連結され弾性アセンブリ20を支持するヘッドレスト支持区域26Aと、荷重が加えられるときどれくらいヘッドレスト・プラットフォーム30が(矢印30Aによって示す)下向きに曲がることできるかに対する限度を与える屈曲停止区域26Bとを含む。別の方法で述べると、マッサージ装置アセンブリ10の使用者が顔13A及び/又は頭13Bをヘッドレスト・プラットフォーム30内に置くとき、このヘッドレスト・プラットフォーム30は、ヘッドレスト・プラットフォーム30のたわみに対する剛体の停止点を与えるこの屈曲停止区域26Bまでしかたわまない。
【0050】
図に示す実施例では、(図2A〜2Dに示す)それぞれの調整器サブアセンブリ242、244の第3のリンク252は、支持フレーム26のヘッドレスト支持区域26Aと一体で形成され、又はヘッドレスト支持区域26Aに連結される。このヘッドレスト支持区域26Aは、ヘッドレスト・アセンブリ12が(図1に示す)マッサージ装置11に連結されるとき、マッサージ装置11に、より近接して位置決めされる。それぞれの調整器サブアセンブリ242、244の第3のリンク252を支持フレーム26のヘッドレスト支持区域26Aに連結することによって、使用者に対するヘッドレスト・アセンブリ12の快適性を改善できるように、調整器アセンブリ24及び(図2A〜2Dに示す)アーム結合器236を、マッサージ装置アセンブリ10の使用者の顔13A及び顎から離した状態に維持することが更に容易になる。
【0051】
図2A〜2Dに示すように、弾性アセンブリ220は、実質的に平らで馬蹄形状のヘッドレスト・プラットフォーム230を含む。この馬蹄形態は、使用者の顔13A及び/又は頭13Bを快適に受けるように設計される。このヘッドレスト・プラットフォーム230は、順応性があり、軽量で、製造するのに比較的安価である。ヘッドレスト・プラットフォーム230は、柔軟なプラスチック又は他の適切な材料で作ることができる。この平らな馬蹄形状はリムを有するが、このリムは使用者の頭の重量などの荷重が加えられるとき、円筒状/球状の形状に曲がる。
【0052】
いくつかの実施例では、ヘッドレスト・プラットフォーム230は、(矢印として図示される)圧力271がヘッドレスト・プラットフォーム230に加えられるとき、(図2Dに示す)矢印258Aによって示すように回転する第1の外側縁部258Bを有する第1の側面区域258と、圧力271がヘッドレスト・プラットフォーム230に加えられるとき、(図2Dに示す)矢印260Aによって示すように回転する第2の外側縁部260Bを有する第2の側面区域260と、実質的に第1の側面区域258と第2の側面区域260との間に位置決めされ、第1の側面区域258と第2の側面区域260に連結される中央区域262と、ヘッドレスト・プラットフォーム230を支持フレーム226のヘッドレスト支持区域226Aに連結する蝶番アセンブリ264とを含む。使用者の顔がヘッドレスト・プラットフォーム230内に位置決めされるとき、側面区域258、260は使用者の頬を支えるように設計され、一方中央区域は使用者の額を支えるように設計される。
【0053】
第1の側面区域258及び第2の側面区域260はそれぞれ、実質的に硬い、同一のプラスチック材料で作ることができる。中央区域262は、より柔らかな、柔軟なプラスチック又はゴム材料で作ることができる。したがって、これらの実施例では、中央区域262は側面区域258、260より柔軟である。別法として、側面区域258、260は、異なる、実質的に硬い(又は部分的に柔軟な)材料で作ることができ、中央区域262は、異なる柔軟な材料で作ることができる。さらに別法として、側面区域258、260及び中央区域262は、同じ又は類似の材料から作ることができる。
【0054】
ヘッドレスト・プラットフォーム230は、重量が加えられるとき中央区域262が(図2Dに示す)矢印262Aによって示すように実質的に下向きに曲がることができるようにする、蝶番アセンブリ264を有する表面上に支持される。加えて、ヘッドレスト・プラットフォーム230の馬蹄形状の内側縁部も、荷重が加えられるとき曲がるように設計することができる。
【0055】
さらに、ヘッドレスト・プラットフォーム230が使用者の頭を支持しているときなどの、荷重271がヘッドレスト・プラットフォーム230に加えられ、中央区域262が(図2Dに矢印262Aによって示すように)下向きに曲がるとき、蝶番アセンブリ264によって、側面区域258、260が蝶番アセンブリ264に対して(図2Dに矢印258A及び260Aによって示すように)枢動可能になる。より具体的には、荷重がヘッドレスト・プラットフォーム230に加えられ、中央区域262が下向きに曲がるとき、この蝶番アセンブリ264によって、それぞれの側面区域258、260の外側縁部258B、260Bが互いに向かって上向きに且つ内向きに枢動可能になる。同時に、ヘッドレスト・プラットフォーム230に荷重が加えられるとき、それぞれの側面区域258、260の内側縁部258C、260Cは下向きに移動する。図2Dは、使用者の頭の重量などの荷重が加えられたときに生じる、中央区域262及び側面区域258、260の移動を示す。
【0056】
ヘッドレスト・プラットフォーム230が平滑に移動するように、平滑な動作のためのアクセス空間を設ける必要がある。荷重がヘッドレスト・プラットフォーム230から取り除かれるとき、ヘッドレスト・プラットフォーム230は全ての変形から弾性的に回復する。
【0057】
図2A〜2Cは、荷重が加えられる前のヘッドレスト・プラットフォーム230の異なる形態又は位置を示す。例えば、上記したように、図2Aは、保管目的のために折り畳まれた形態の支持アーム232、234を有するヘッドレスト・アセンブリ212を示す。図2Bは、ヘッドレスト・アセンブリ212を(図1に示す)マッサージ装置11に連結するために支持アーム232、234が延ばされた、より低い位置にあるヘッドレスト・アセンブリ212を示す。図2Cは、ヘッドレスト・アセンブリ212をマッサージ装置11に連結するために支持アーム232、234が延ばされた、より高い位置にあるヘッドレスト・アセンブリ212を示す。
【0058】
図2Dは、ヘッドレスト・プラットフォーム230の動作を説明するために、荷重271が加えられたヘッドレスト・アセンブリ212の別の斜視図を示す。荷重271がヘッドレスト・プラットフォーム230に加えられるとき、より柔らかな、ゴム材料から作られる中央区域262は、(矢印262Aによって示すように)下向きに曲がり、一方硬い、プラスチック材料から作られる側面区域258、260は、(それぞれ、矢印258A、260Aによって示すように)蝶番アセンブリに対して枢動する。上記したように、荷重がヘッドレスト・アセンブリ212に加えられるとき、蝶番アセンブリによってそれぞれの側面区域258、260の外側縁部258B、260Eは互いに向かって上向きに且つ内向きに枢動するのが可能になる。換言すると、頭の重量がヘッドレスト・プラットフォーム230に加えられるとき、その重量によって、まず中央区域262が圧し下げられ、そして蝶番アセンブリ264によって、ヘッドレスト・プラットフォーム230が使用者の顔及び/又は頭を「巻く」、「包む」且つ/又は「抱きかかえる」ことによって、頭の個別の重量及び形状に応答するのが可能になる。
【0059】
図に示すように蝶番アセンブリ264は、中央区域262から離れた、第1の側面区域258の端部近くに位置決めされる第1の前方枢動部266と、中央区域262から離れた第2の側面区域260の端部近くに位置決めされる第2の前方枢動部268と、中央区域262の近くで第1の側面区域258に沿って位置決めされる第1の側面枢動部270と、中央区域262の近くで第2の側面区域260に沿って位置決めされる第2の側面枢動部272とを含む。
【0060】
前方枢動部266、268のそれぞれは、それぞれの側面区域258、260に固定される細長い前方枢動部孔274と、柔軟なヘッドレスト・プラットフォーム230に固定される垂直ピン276とを含む。この設計によって前方枢動部孔274及びそれぞれの側面区域258、260は、垂直ピン276の周りを回転することができる。これによって、側面区域258、260は枢動し、内向きに移動することができる。例えば、前方枢動部孔274はスロット形状を有することができる。
【0061】
側面枢動部270、272は、ヘッドレスト・プラットフォーム230を支持フレーム226に連結し、さらにヘッドレスト・プラットフォーム230に荷重が加えられるとき側面区域258、260が依然として互いに対して枢動し、移動することも可能にする、本質的に隙間嵌めのねじ/ボルト継ぎ手である。ヘッドレスト・プラットフォーム230を支持フレーム226に連結し、さらにヘッドレスト・プラットフォーム230に荷重が加えられるとき側面区域258、260が依然として互いに対して枢動し、移動することも可能にする代替の、異なる型式の側面枢動部270、272をも利用することもできる。
【0062】
一実施例では、側面区域258、260の軸は、ヘッドレスト・プラットフォーム230上に荷重が全くないとき、中央下方の2分割面に対して5.4度の角度がつけられている。この角度は、ほとんどの顔は眼窩のちょうど下の頬骨のところで最も広いという生物測定情報に基づく。この頬骨は、顎の筋肉が付いているところである。顎の幅は、下に移動するほど狭くなる。
【0063】
側面区域258、260の軸は、2分割面から5.4度の角度で開始し、柔軟な中央区域262に荷重が加えられるとき、中央区域262のゴム材料は、使用者の額を抱きしめるように下に曲がる。この曲がりのために材料が費やされ、2つの蝶番で繋がれた側面区域258、260を中央に向かって、互いに向かって引っ張る。前方枢動部266、268の軸は、平行になる向きへと漸次移動し、2分割面に対して4.3度の角度で終了する。
【0064】
この移動する軸は、前方枢動部266、268の設計から明らかである。前方枢動部266、268のそれぞれの前方枢動部孔274は、それが垂直ピン276の周りで回転でき、前方枢動部266、268内で2分割面に向かって横方向にも移動できるように細長くされている。摺動蝶番は、機械構成部品でのレート設計(rate design)である。これが起きるようにするため、前方枢動部孔274が垂直ピン276の周りを摺動できるように、低い摩擦材料が存在しなければならない。この摺動動作は、ゴム材料が主に曲げを受けるように、中央区域262のゴム材料内の(フープ応力と呼ばれる)張力を解放する。摩擦が高い場合、又は前方枢動部孔274が垂直ピン276に対して容易に摺動できない場合、平坦形状から円筒形状に変形するときゴムの長さは十分でなくなる。この現象は、中央区域262の硬さが増すと観察される可能性がある。それは、(使用中又は成型工程中に)中央区域262が冷却によって収縮するとき、曲げ挙動をこわばらせる可能性もある。
【0065】
使用者の頬を支える硬い側面区域258、260は、顔の2分割面に対して3から8度の角度を有する軸のところで蝶番で繋がれる。この蝶番角度は、中央区域262の最大曲げ性能を可能にするように変化させなければならない。荷重及び中央区域262の曲率に応じて、この角度は1から2度だけ減少させることができる。この角度は小さくすることができるが、それはヘッドレスト・プラットフォーム230の変化する形状に対して強い影響を有する。
【0066】
加えて、図2Bに示したように、柔軟なヘッドレスト・プラットフォーム230は、弾性部材28をヘッドレスト・プラットフォーム230に固定するのに役立つ1つ又は複数のマジックテープ(登録商標)部分281を含むことができる。
【0067】
図3A及び3Bは、ヘッドレスト・アセンブリ312の一部分の斜視図及び分解斜視図を示す。より具体的には、図3A及び3Bは、調整器アセンブリ324の歯車アセンブリ346の一部分と、アーム結合器336と、第1のリンク348と、第4のリンク354を示す。
【0068】
この歯車アセンブリ346は、(図2A〜2Dに示す)支持アーム・アセンブリ222及び調整器アセンブリ324の位置決め及び形態を選択的にロックするように設計される。図3A及び3Bに示すように、歯車アセンブリ346は、小さなクラウン歯車378と大きなクラウン歯車380とを含む。一実施例では、調整器アセンブリ324の第1のリンク348はアーム結合器336に連結され、調整器アセンブリ324の第4のリンク354は大きなクラウン歯車380に連結される。小さなクラウン歯車378及び大きなクラウン歯車380は、第1のリンク348及び第4のリンク354が同時にロックされるように互いに同軸で設計される。図3A及び3Bはヘッドレスト・アセンブリ312の右側の同軸歯車378、380のみ示すが、ヘッドレスト・アセンブリ312の左側にも同軸歯車の別のセットが存在することに留意すべきである。
【0069】
マッサージ治療師が(図2A〜2Dに示す)ヘッドレスト・プラットフォーム230の高さを調整するとき、左方へ又は右方に傾斜することは望ましくない。調整器アセンブリ324の具体的な設計では、1方の短いアームが高く、他方の短いアームが低くならないように、2つの第1のリンク348は常に一緒に上下に移動する。
【0070】
図4は、本発明の特徴を有する支持アーム432の側面図である。いくつかの実施例では、この支持アームは、直径が19.1mm(0.75インチ)であり長さが約178mm(7インチ)である。図4は、従来技術の直線の支持アームに対する比較のための直線軸432Xと、本発明の支持アーム432の実際の曲率の度合いを説明するための曲率432Rの半径及び曲率432Dの角度とを示している。曲率432Rの実際の半径及び曲率432Dの実際の角度は、図示の目的のために誇張されている。いくつかの実施例では、曲率432Rの半径は、ほぼ914mm(36インチ)になるように設計される。別法として、曲率432Rの半径は、914mm(36インチ)より小さくなるように或いは914mm(36インチ)より大きくなるように設計することができる。
【0071】
上述したように、且つ戻って図1によって最良に示すように、アーム第1の端部438は、マッサージ装置11内に延びるようになされている。本発明の曲げられた設計では、支持アーム432がマッサージ装置11内にしっかりと楔留めされるように、支持アーム432のアーム第1の端部438は上向きに移動し始め、支持アーム432がマッサージ装置11と完全に係合するとき該支持アーム432はマッサージ装置11の支持板16と接触する。支持アーム432のアーム第1の端部438と支持板16との間のこの接触により、移動がより少なくなり、ヘッドレスト・アセンブリの垂れ下がり又は弛みが少なくなり、その結果ヘッドレスト・アセンブリが高く押されて、ぴったりした嵌合状態を作り出す。従来技術の直線の支持アームは、支持アームの端部が支持板と接触しないので小刻みに動き、垂れ下がるであろう。
【0072】
また、支持アーム432がマッサージ装置11に連結されるとき、アーム結合器36が支持アーム432のアーム第2の端部440の下に位置決めされる本発明の支持アーム432の設計によって、アーム結合器36を使用者の顎から離して位置決めすることが可能になる。従来技術の直線の支持アーム用のアーム結合器は、より高く、より左に位置しているため、アーム結合器が顎の近傍により近く位置決めされる。
【0073】
図5は、弾性アセンブリ220のヘッドレスト・プラットフォーム230が支持フレーム226から離れて配置される、ヘッドレスト・アセンブリ212の一部分の部分分解図である。中央区域262及び側面区域258、260も、図5に表されている。
【0074】
さらに図5は、側面枢動部270、272をより詳細に示す。特に一実施例では、それぞれの側面枢動部270、272は、(i)ヘッドレスト・プラットフォーム230内の筒形状開口部592と支持フレーム226内のスロット形状開口部593とを貫通して延びるねじ591と、(ii)支持フレーム226の近くでねじ591と嵌合するワッシャー594と、(iii)ヘッドレスト・プラットフォーム230を支持フレーム226に緩く固定するように、ねじ591へねじ留めされるナット595とを含む。このスロット形状の開口部593によって、中央区域262が下向きに移動でき、側面区域258、260が枢動できることに留意すべきである。
【0075】
加えて図5は、それぞれの側面区域258、260内の前方枢動部孔274と、それぞれの側面区域258、260の一部分でありそれぞれの側面区域258、260に固定される(想像線で図示される)垂直ピン276も示す。この設計によって、前方枢動部孔274及びそれぞれの側面区域258、260が垂直ピン276の周りを回転するのが可能になる。
【0076】
図6Aは、ヘッドレスト・アセンブリ212の一部分の簡略化された後方端面図であり、図6Bは、部分的にたわんだヘッドレスト・アセンブリのこの部分の簡略化された後方端面図である。これらの図は、中央区域262と、第1の側面区域258と、第2の側面区域260と、前方枢動部266、268とを示す。
【0077】
この実施例では、図6Aと6Bの比較は、(矢印271によって示される)力が加えられるときどのように中央区域262が下向きに移動し、矢印258A、260Aによって示すように、どのように側面区域258、260が枢動するかを示す。
【0078】
図7Aは、ヘッドレスト・アセンブリ212の一部分の簡略化された前方端面図であり、図7Bは、部分的にたわんだヘッドレスト・アセンブリ212の一部分の簡略化された前方端面図である。これらの図は、柔軟なヘッドレスト・プラットフォーム230の中央区域262と、第1の側面枢動部270と、第2の側面枢動部272と、支持フレーム226とを示す。荷重271がヘッドレスト・プラットフォーム230に加えられるとき、柔軟な材料から作られる中央区域262は、(図7Bに示すように)下向きに曲がる。図7Aと7Bの比較は、側面枢動部270、272がどのように支持フレーム226に対して枢動可能になるかを示す。一実施例では、支持フレーム226は、中央区域262が下向きに移動するのを可能にするように側面枢動部20、272が枢動するのを可能にするスロットを含む。
【0079】
一実施例では、側面枢動部270、272は、ヘッドレスト・プラットフォーム230を支持フレーム226に連結する一方、ヘッドレスト・プラットフォーム230に荷重が加えられるとき、側面区域258、260が互いに対して枢動し、移動することを可能にする、本質的に隙間嵌めのねじ/ボルト継ぎ手である。中央区域262が下向きに移動するとき、側面区域(図6A及び6Bに図示せず)が主として回転するが、中央区域262に近い部分も側面枢動部270、272によって内向きに移動することに留意すべきである。
【0080】
分かり易くするために中央区域262の移動が誇張され、簡略化されていることに留意すべきである。
【0081】
図7Cは、ヘッドレスト・アセンブリ212の一部分の簡略化された後方端面図であり、図7Dは、たわんだヘッドレスト・アセンブリ212の一部分の簡略化された後方端面図である。これらの図は、柔軟なヘッドレスト・プラットフォーム230の側面区域258、260と、第1の前方枢動部266と、第2の前方枢動部268と、支持フレーム226とを示す。荷重271がヘッドレスト・プラットフォーム230に加えられるとき、側面区域258、260は、(図7Dに示すように)矢印258A、260Aによって示すように枢動する。図7Cと7Dの比較は、前方枢動部266、268によって、どのように側面区域258、260が支持フレーム226に対して枢動するのが可能になるかを示す。
【0082】
図7C及び7Dは、それぞれの側面区域258、260内の(想像線で図示される)前方枢動部孔274と、それぞれの側面区域258、260に固定される(想像線で図示される)垂直ピン276も示していることに留意すべきである。この設計で、垂直ピン276によって前方枢動部孔274及びそれぞれの側面区域258、260が垂直ピン276の周りを回転するのが可能になる。
【0083】
分かり易くするために側面区域258、260の移動が誇張され、簡略化されていることに留意すべきである。
【0084】
本明細書に現在における発明が詳細に開示されているが、それは本発明の現在の好ましい実施例の単なる例示であり、添付の特許請求の範囲に記載される以外の、本明細書で示される構造又は設計の詳細に限定することは全く意図していないことは理解されたい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マッサージ装置の使用者の頭を支えるためのヘッドレスト・アセンブリであって、
前記マッサージ装置に選択的に連結されるフレーム・アセンブリと、
前記フレーム・アセンブリに連結される弾性アセンブリとを備え、前記弾性アセンブリが上側弾性部材と前記上側弾性部材を支持するヘッドレスト・プラットフォームとを含み、前記ヘッドレスト・プラットフォームが、第1の側面区域と、第2の側面区域と、前記第1の側面区域と前記第2の側面区域との間に実質的に位置決めされ、前記第1の側面区域と前記第2の側面区域に連結される中央区域と、前記側面区域を前記フレーム・アセンブリに結合する蝶番アセンブリとを有し、前記ヘッドレスト・プラットフォームが前記使用者の前記頭を支えているとき、前記蝶番アセンブリによって前記中央区域が実質的に下向きに曲がることができ、前記側面区域が前記蝶番アセンブリに対して枢動することができる、ヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項2】
前記ヘッドレスト・プラットフォームが前記使用者の前記頭を支えているとき、前記第1の側面区域の外側縁部及び前記第2の側面区域の外側縁部が、上向きに、互いに向かって内向きに枢動する、請求項1に記載のヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項3】
前記蝶番アセンブリが、前記第1の側面区域内に配置される第1の前方枢動部と前記第2の側面区域内に配置される第2の前方枢動部とを含む、請求項1に記載のヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項4】
前方枢動部のそれぞれが前方枢動部孔及び垂直ボルトを含み、前記前方枢動部孔が、前記垂直ボルトが前記前方枢動部孔内で回転し、横方向に移動できるようなサイズにされる、請求項3に記載のヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項5】
前記蝶番アセンブリが、前記第1の側面区域内に配置される第1の側面枢動部と前記第2の側面区域内に配置される第2の側面枢動部とをさらに含む、請求項3に記載のヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項6】
前記フレーム・アセンブリが、前記弾性アセンブリに連結され、前記弾性アセンブリを支持するヘッドレスト支持区域と、前記中央区域上に下向きの圧力が加えられるとき、どこまで前記中央区域が下向きに曲がることができるかを限定する屈曲停止区域とを有する支持フレームを含む、請求項1に記載のヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項7】
前記フレーム・アセンブリが、前記マッサージ装置に対する前記弾性アセンブリの位置決めを選択的に調整する調整器アセンブリを含む、請求項1に記載のヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項8】
前記フレーム・アセンブリが、前記ヘッドレスト・アセンブリを前記マッサージ装置に選択的に連結する支持アーム・アセンブリを含む、請求項1に記載のヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項9】
前記フレーム・アセンブリが、(i)前記ヘッドレスト・アセンブリを前記マッサージ装置に選択的に連結するように協働する、第1の支持アーム及び間隔をあけて配置される第2の支持アームを有する支持アーム・アセンブリと、(ii)第1の調整器サブアセンブリと、間隔をあけて配置される第2の調整器サブアセンブリと、歯車アセンブリとを有する調整器アセンブリであって、前記第1の調整器サブアセンブリ及び前記第2の調整器サブアセンブリが前記マッサージ装置に対する前記弾性アセンブリの位置決めを選択的に調整するように協働する、調整器アセンブリとを含み、前記歯車アセンブリが前記第1の支持アームと、前記第2の支持アームと、前記第1の調整器サブアセンブリと、前記第2の調整器サブアセンブリの前記位置決めを選択的にロックする、請求項1に記載のヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項10】
前記支持アームのそれぞれが第1の端部及び第2の端部を含み、前記ヘッドレスト・アセンブリが前記マッサージ装置に連結されるとき、支持アームそれぞれの前記第2の端部が前記歯車アセンブリの実質的に直ぐ上に位置決めされる、請求項9に記載のヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項11】
前記第1の側面区域及び前記第2の側面区域が実質的に硬い、プラスチック材料から作られる、請求項1に記載のヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項12】
前記中央区域が柔軟な、ゴム材料から作られる、請求項1に記載のヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項13】
マッサージ治療中、使用者の身体を支えるマッサージ装置と、請求項1に記載の前記ヘッドレスト・アセンブリとを含むマッサージ装置アセンブリであって、前記フレーム・アセンブリが、前記ヘッドレスト・アセンブリを前記マッサージ装置に選択的に連結する支持アーム・アセンブリを含む、マッサージ装置アセンブリ。
【請求項14】
支持板と、前面壁と、前記前面壁を貫通して延びる第1の受け部開口部と、前記前面壁を貫通して延びる、間隔をあけて配置される第2の受け部開口部と、マッサージ治療中、使用者の頭を支えるヘッドレスト・アセンブリを有する、マッサージ装置と共に使用するためのヘッドレスト・アセンブリであって、
前記使用者の前記頭を支える弾性アセンブリと、
前記弾性アセンブリを前記マッサージ装置に連結する支持アーム・アセンブリとを備え、前記支持アーム・アセンブリが前記第1の受け部開口部及び前記第2の受け部開口部を貫通して延びるようになされた第1の支持アームと間隔をあけて配置される第2の支持アームをそれぞれ有し、前記ヘッドレスト・プラットフォームが前記使用者の前記頭を支えているとき、支持アームのそれぞれが、前記支持アームが前記受け部開口部に対して移動するのを防止するように少し曲がっている、ヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項15】
支持アームのそれぞれが、アーム第1の端部及びアーム第2の端部を含み、前記支持アームが前記マッサージ装置に連結されるとき、前記アーム第1の端部が前記支持板の底部側に接触する、請求項14に記載のヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項16】
前記支持アーム・アセンブリが、前記第1の支持アームを前記第2の支持アームに連結するアーム結合器をさらに含む、請求項14に記載のヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項17】
前記支持アームが前記マッサージ装置に連結されるとき、支持アームのそれぞれの前記第2のアーム端部が、前記アーム結合器のレベルの上に位置決めされる、請求項16に記載のヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項18】
前記マッサージ装置に対する前記弾性アセンブリの位置決めを選択的に調整する調整器アセンブリをさらに含む、請求項14に記載のヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項19】
前記弾性アセンブリが、上側弾性部材と前記上側弾性部材を支持するヘッドレスト・プラットフォームとを含み、前記ヘッドレスト・プラットフォームが第1の側面区域と、第2の側面区域と、実質的に前記第1の側面区域と前記第2の側面区域との間に位置決めされ、前記第1の側面区域と前記第2の側面区域とに連結される中央区域と、前記側面区域を前記フレーム・アセンブリに結合する蝶番アセンブリとを有し、前記ヘッドレスト・プラットフォームが前記使用者の前記頭を支えているとき、前記蝶番アセンブリによって前記中央区域が実質的に下向きに曲がることができ、前記側面区域が前記蝶番アセンブリに対して枢動することができる、請求項14に記載のヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項20】
前記弾性アセンブリに連結され、前記弾性アセンブリを支持するヘッドレスト支持区域と、下向きの圧力が前記中央区域上に加えられるとき、前記中央区域がどこまで下向きに曲がることができるかを限定する屈曲停止区域とを有する支持フレームをさらに含む、請求項19に記載のヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項21】
マッサージ治療中、使用者の身体を支えるマッサージ装置と、請求項14に記載の前記ヘッドレスト・アセンブリとを含むマッサージ装置アセンブリであって、前記支持アーム・アセンブリが、前記ヘッドレスト・アセンブリを前記マッサージ装置に選択的に連結する、マッサージ装置アセンブリ。
【請求項22】
支持板と、前面壁と、前記前面壁を貫通して延びる第1の受け部開口部と、前記前面壁を貫通して延びる、間隔をあけて配置される第2の受け部開口部とを有するマッサージ装置と共に使用するための、マッサージ治療中、使用者の頭を支えるヘッドレスト・アセンブリであって、
前記使用者の前記頭を支える弾性アセンブリと、
前記弾性アセンブリを前記マッサージ装置に連結する支持アーム・アセンブリとを有し、前記支持アーム・アセンブリが前記第1の受け部開口部及び前記第2の受け部開口部を貫通して延びるようになされた第1の支持アームと間隔をあけて配置される第2の支持アームとを有し、支持アームのそれぞれが、アーム第1の端部と、アーム第2の端部と、前記第1の支持アーム及び前記第2の支持アームの位置を選択的にロックする歯車アセンブリとを有し、前記支持アームが前記マッサージ装置に連結されるとき、前記第2の端部が前記歯車アセンブリの実質的に直ぐ上に位置決めされる、ヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項23】
前記ヘッドレスト・プラットフォームが前記使用者の前記頭を支えているとき、前記受け部開口部に対して前記支持アームが移動するのを防止するように、支持アームのそれぞれが少し曲がっている、請求項22に記載のヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項24】
前記支持アームが前記マッサージ装置に連結されるとき、前記アーム第1の端部が前記支持板の底部側に接触する、請求項23に記載のヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項25】
前記支持アーム・アセンブリが、前記第1の支持アームを前記第2の支持アームに連結するアーム結合器をさらに含む、請求項22に記載のヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項26】
前記マッサージ装置に対する前記弾性アセンブリの位置決めを選択的に調整する調整器アセンブリをさらに含む、請求項22に記載のヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項27】
前記弾性アセンブリが、上側弾性部材と前記上側弾性部材を支持するヘッドレスト・プラットフォームを含み、前記ヘッドレスト・プラットフォームが、第1の側面区域と、第2の側面区域と、実質的に前記第1の側面区域と前記第2の側面区域との間に位置決めされ、前記第1の側面区域と前記第2の側面区域とに連結される中央区域と、前記側面区域を前記フレーム・アセンブリに結合する蝶番アセンブリとを有し、前記ヘッドレスト・プラットフォームが前記使用者の前記頭を支えているとき、前記蝶番アセンブリによって前記中央区域が実質的に下向きに曲がることができ、前記側面区域が前記蝶番アセンブリに対して枢動することができる、請求項22に記載のヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項28】
前記弾性アセンブリに連結され、前記弾性アセンブリを支持するヘッドレスト支持区域と、前記中央区域上に下向きの圧力が加えられるとき、前記中央区域がどこまで下向きに曲がることができるかを限定する屈曲停止区域とを有する支持フレームをさらに含む、請求項27に記載のヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項29】
マッサージ治療中、使用者の身体を支えるマッサージ装置と、請求項22に記載の前記ヘッドレスト・アセンブリとを含むマッサージ装置アセンブリであって、前記支持アーム・アセンブリが、前記ヘッドレスト・アセンブリを前記マッサージ装置に選択的に連結する、マッサージ装置アセンブリ。
【請求項30】
マッサージ装置の使用者の頭を支える方法であって、
フレーム・アセンブリを前記マッサージ装置に選択的に連結するステップと、
弾性アセンブリを前記フレーム・アセンブリに連結するステップであって、前記弾性アセンブリが上側弾性部材と、前記上側弾性部材を支持するヘッドレスト・プラットフォームとを有し、前記ヘッドレスト・プラットフォームが、中央区域と、第1の側面区域と、第2の側面区域と、前記側面区域を前記フレーム・アセンブリに結合する蝶番アセンブリとを有し、前記ヘッドレスト・プラットフォームが前記使用者の前記頭を支えているとき、前記蝶番アセンブリによって前記中央区域が実質的に下向きに曲がることができ、前記側面区域が前記蝶番アセンブリに対して枢動することができるステップとを含む、方法。
【請求項31】
前記連結するステップが、前記ヘッドレスト・プラットフォームが前記使用者の前記頭を支えているとき、前記第1の側面区域の外側縁部及び前記第2の側面区域の外側縁部が互いに向かって上向きに、内向きに枢動するステップを含む、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記連結するステップが、前記蝶番アセンブリが前記第1の側面区域内に位置決めされる第1の前方枢動部と、前記第2の側面区域内に位置決めされる第2の前方枢動部とを有するステップを含み、前方枢動部のそれぞれが前方枢動部孔及び垂直ボルトを含み、前記前方枢動部孔が、前記垂直ボルトが前記前方枢動部孔内で回転し、横方向に移動できるようなサイズにされる、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
前記連結するステップが、前記蝶番アセンブリが前記第1の側面区域内に位置決めされる第1の側面枢動部と、前記第2の側面区域内に位置決めされる第2の側面枢動部とを有するステップをさらに含む、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記連結するステップが、前記フレーム・アセンブリが前記弾性アセンブリに連結され前記弾性アセンブリを支持するヘッドレスト支持区域と、前記中央区域上に下向きの圧力が加えられるとき、前記中央区域がどこまで下向きに曲がることができるかを限定する屈曲停止区域とを含む支持フレームを有するステップを含む、請求項30に記載の方法。
【請求項35】
前記連結するステップが、前記フレーム・アセンブリが(i)前記ヘッドレスト・アセンブリを前記マッサージ装置に選択的に連結するように協働する第1の支持アームと、間隔をあけて配置される第2の支持アームを有する支持アーム・アセンブリと、(ii)第1の調整器サブアセンブリと、間隔をあけて配置される第2の調整器サブアセンブリと、歯車アセンブリとを有する調整器アセンブリとを有し、前記第1の調整器サブアセンブリ及び前記第2の調整器サブアセンブリが前記マッサージ装置に対する前記弾性アセンブリの前記位置決めを選択的に調整するように協働し、前記歯車アセンブリが前記第1の支持アームと、前記第2の支持アームと、前記第1の調整器サブアセンブリと、前記第2の調整器サブアセンブリの前記位置決めを選択的にロックするステップを含む、請求項30に記載の方法。
【請求項36】
マッサージ治療中、使用者の身体を支えるマッサージ装置を準備するステップと、
請求項30に記載の前記方法で前記マッサージ装置の前記使用者の前記頭を支えるステップであって、前記フレーム・アセンブリが、前記ヘッドレスト・アセンブリを前記マッサージ装置に選択的に連結する支持アーム・アセンブリを含むステップとを含む、マッサージ装置アセンブリを作る方法。
【請求項1】
マッサージ装置の使用者の頭を支えるためのヘッドレスト・アセンブリであって、
前記マッサージ装置に選択的に連結されるフレーム・アセンブリと、
前記フレーム・アセンブリに連結される弾性アセンブリとを備え、前記弾性アセンブリが上側弾性部材と前記上側弾性部材を支持するヘッドレスト・プラットフォームとを含み、前記ヘッドレスト・プラットフォームが、第1の側面区域と、第2の側面区域と、前記第1の側面区域と前記第2の側面区域との間に実質的に位置決めされ、前記第1の側面区域と前記第2の側面区域に連結される中央区域と、前記側面区域を前記フレーム・アセンブリに結合する蝶番アセンブリとを有し、前記ヘッドレスト・プラットフォームが前記使用者の前記頭を支えているとき、前記蝶番アセンブリによって前記中央区域が実質的に下向きに曲がることができ、前記側面区域が前記蝶番アセンブリに対して枢動することができる、ヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項2】
前記ヘッドレスト・プラットフォームが前記使用者の前記頭を支えているとき、前記第1の側面区域の外側縁部及び前記第2の側面区域の外側縁部が、上向きに、互いに向かって内向きに枢動する、請求項1に記載のヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項3】
前記蝶番アセンブリが、前記第1の側面区域内に配置される第1の前方枢動部と前記第2の側面区域内に配置される第2の前方枢動部とを含む、請求項1に記載のヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項4】
前方枢動部のそれぞれが前方枢動部孔及び垂直ボルトを含み、前記前方枢動部孔が、前記垂直ボルトが前記前方枢動部孔内で回転し、横方向に移動できるようなサイズにされる、請求項3に記載のヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項5】
前記蝶番アセンブリが、前記第1の側面区域内に配置される第1の側面枢動部と前記第2の側面区域内に配置される第2の側面枢動部とをさらに含む、請求項3に記載のヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項6】
前記フレーム・アセンブリが、前記弾性アセンブリに連結され、前記弾性アセンブリを支持するヘッドレスト支持区域と、前記中央区域上に下向きの圧力が加えられるとき、どこまで前記中央区域が下向きに曲がることができるかを限定する屈曲停止区域とを有する支持フレームを含む、請求項1に記載のヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項7】
前記フレーム・アセンブリが、前記マッサージ装置に対する前記弾性アセンブリの位置決めを選択的に調整する調整器アセンブリを含む、請求項1に記載のヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項8】
前記フレーム・アセンブリが、前記ヘッドレスト・アセンブリを前記マッサージ装置に選択的に連結する支持アーム・アセンブリを含む、請求項1に記載のヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項9】
前記フレーム・アセンブリが、(i)前記ヘッドレスト・アセンブリを前記マッサージ装置に選択的に連結するように協働する、第1の支持アーム及び間隔をあけて配置される第2の支持アームを有する支持アーム・アセンブリと、(ii)第1の調整器サブアセンブリと、間隔をあけて配置される第2の調整器サブアセンブリと、歯車アセンブリとを有する調整器アセンブリであって、前記第1の調整器サブアセンブリ及び前記第2の調整器サブアセンブリが前記マッサージ装置に対する前記弾性アセンブリの位置決めを選択的に調整するように協働する、調整器アセンブリとを含み、前記歯車アセンブリが前記第1の支持アームと、前記第2の支持アームと、前記第1の調整器サブアセンブリと、前記第2の調整器サブアセンブリの前記位置決めを選択的にロックする、請求項1に記載のヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項10】
前記支持アームのそれぞれが第1の端部及び第2の端部を含み、前記ヘッドレスト・アセンブリが前記マッサージ装置に連結されるとき、支持アームそれぞれの前記第2の端部が前記歯車アセンブリの実質的に直ぐ上に位置決めされる、請求項9に記載のヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項11】
前記第1の側面区域及び前記第2の側面区域が実質的に硬い、プラスチック材料から作られる、請求項1に記載のヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項12】
前記中央区域が柔軟な、ゴム材料から作られる、請求項1に記載のヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項13】
マッサージ治療中、使用者の身体を支えるマッサージ装置と、請求項1に記載の前記ヘッドレスト・アセンブリとを含むマッサージ装置アセンブリであって、前記フレーム・アセンブリが、前記ヘッドレスト・アセンブリを前記マッサージ装置に選択的に連結する支持アーム・アセンブリを含む、マッサージ装置アセンブリ。
【請求項14】
支持板と、前面壁と、前記前面壁を貫通して延びる第1の受け部開口部と、前記前面壁を貫通して延びる、間隔をあけて配置される第2の受け部開口部と、マッサージ治療中、使用者の頭を支えるヘッドレスト・アセンブリを有する、マッサージ装置と共に使用するためのヘッドレスト・アセンブリであって、
前記使用者の前記頭を支える弾性アセンブリと、
前記弾性アセンブリを前記マッサージ装置に連結する支持アーム・アセンブリとを備え、前記支持アーム・アセンブリが前記第1の受け部開口部及び前記第2の受け部開口部を貫通して延びるようになされた第1の支持アームと間隔をあけて配置される第2の支持アームをそれぞれ有し、前記ヘッドレスト・プラットフォームが前記使用者の前記頭を支えているとき、支持アームのそれぞれが、前記支持アームが前記受け部開口部に対して移動するのを防止するように少し曲がっている、ヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項15】
支持アームのそれぞれが、アーム第1の端部及びアーム第2の端部を含み、前記支持アームが前記マッサージ装置に連結されるとき、前記アーム第1の端部が前記支持板の底部側に接触する、請求項14に記載のヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項16】
前記支持アーム・アセンブリが、前記第1の支持アームを前記第2の支持アームに連結するアーム結合器をさらに含む、請求項14に記載のヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項17】
前記支持アームが前記マッサージ装置に連結されるとき、支持アームのそれぞれの前記第2のアーム端部が、前記アーム結合器のレベルの上に位置決めされる、請求項16に記載のヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項18】
前記マッサージ装置に対する前記弾性アセンブリの位置決めを選択的に調整する調整器アセンブリをさらに含む、請求項14に記載のヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項19】
前記弾性アセンブリが、上側弾性部材と前記上側弾性部材を支持するヘッドレスト・プラットフォームとを含み、前記ヘッドレスト・プラットフォームが第1の側面区域と、第2の側面区域と、実質的に前記第1の側面区域と前記第2の側面区域との間に位置決めされ、前記第1の側面区域と前記第2の側面区域とに連結される中央区域と、前記側面区域を前記フレーム・アセンブリに結合する蝶番アセンブリとを有し、前記ヘッドレスト・プラットフォームが前記使用者の前記頭を支えているとき、前記蝶番アセンブリによって前記中央区域が実質的に下向きに曲がることができ、前記側面区域が前記蝶番アセンブリに対して枢動することができる、請求項14に記載のヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項20】
前記弾性アセンブリに連結され、前記弾性アセンブリを支持するヘッドレスト支持区域と、下向きの圧力が前記中央区域上に加えられるとき、前記中央区域がどこまで下向きに曲がることができるかを限定する屈曲停止区域とを有する支持フレームをさらに含む、請求項19に記載のヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項21】
マッサージ治療中、使用者の身体を支えるマッサージ装置と、請求項14に記載の前記ヘッドレスト・アセンブリとを含むマッサージ装置アセンブリであって、前記支持アーム・アセンブリが、前記ヘッドレスト・アセンブリを前記マッサージ装置に選択的に連結する、マッサージ装置アセンブリ。
【請求項22】
支持板と、前面壁と、前記前面壁を貫通して延びる第1の受け部開口部と、前記前面壁を貫通して延びる、間隔をあけて配置される第2の受け部開口部とを有するマッサージ装置と共に使用するための、マッサージ治療中、使用者の頭を支えるヘッドレスト・アセンブリであって、
前記使用者の前記頭を支える弾性アセンブリと、
前記弾性アセンブリを前記マッサージ装置に連結する支持アーム・アセンブリとを有し、前記支持アーム・アセンブリが前記第1の受け部開口部及び前記第2の受け部開口部を貫通して延びるようになされた第1の支持アームと間隔をあけて配置される第2の支持アームとを有し、支持アームのそれぞれが、アーム第1の端部と、アーム第2の端部と、前記第1の支持アーム及び前記第2の支持アームの位置を選択的にロックする歯車アセンブリとを有し、前記支持アームが前記マッサージ装置に連結されるとき、前記第2の端部が前記歯車アセンブリの実質的に直ぐ上に位置決めされる、ヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項23】
前記ヘッドレスト・プラットフォームが前記使用者の前記頭を支えているとき、前記受け部開口部に対して前記支持アームが移動するのを防止するように、支持アームのそれぞれが少し曲がっている、請求項22に記載のヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項24】
前記支持アームが前記マッサージ装置に連結されるとき、前記アーム第1の端部が前記支持板の底部側に接触する、請求項23に記載のヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項25】
前記支持アーム・アセンブリが、前記第1の支持アームを前記第2の支持アームに連結するアーム結合器をさらに含む、請求項22に記載のヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項26】
前記マッサージ装置に対する前記弾性アセンブリの位置決めを選択的に調整する調整器アセンブリをさらに含む、請求項22に記載のヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項27】
前記弾性アセンブリが、上側弾性部材と前記上側弾性部材を支持するヘッドレスト・プラットフォームを含み、前記ヘッドレスト・プラットフォームが、第1の側面区域と、第2の側面区域と、実質的に前記第1の側面区域と前記第2の側面区域との間に位置決めされ、前記第1の側面区域と前記第2の側面区域とに連結される中央区域と、前記側面区域を前記フレーム・アセンブリに結合する蝶番アセンブリとを有し、前記ヘッドレスト・プラットフォームが前記使用者の前記頭を支えているとき、前記蝶番アセンブリによって前記中央区域が実質的に下向きに曲がることができ、前記側面区域が前記蝶番アセンブリに対して枢動することができる、請求項22に記載のヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項28】
前記弾性アセンブリに連結され、前記弾性アセンブリを支持するヘッドレスト支持区域と、前記中央区域上に下向きの圧力が加えられるとき、前記中央区域がどこまで下向きに曲がることができるかを限定する屈曲停止区域とを有する支持フレームをさらに含む、請求項27に記載のヘッドレスト・アセンブリ。
【請求項29】
マッサージ治療中、使用者の身体を支えるマッサージ装置と、請求項22に記載の前記ヘッドレスト・アセンブリとを含むマッサージ装置アセンブリであって、前記支持アーム・アセンブリが、前記ヘッドレスト・アセンブリを前記マッサージ装置に選択的に連結する、マッサージ装置アセンブリ。
【請求項30】
マッサージ装置の使用者の頭を支える方法であって、
フレーム・アセンブリを前記マッサージ装置に選択的に連結するステップと、
弾性アセンブリを前記フレーム・アセンブリに連結するステップであって、前記弾性アセンブリが上側弾性部材と、前記上側弾性部材を支持するヘッドレスト・プラットフォームとを有し、前記ヘッドレスト・プラットフォームが、中央区域と、第1の側面区域と、第2の側面区域と、前記側面区域を前記フレーム・アセンブリに結合する蝶番アセンブリとを有し、前記ヘッドレスト・プラットフォームが前記使用者の前記頭を支えているとき、前記蝶番アセンブリによって前記中央区域が実質的に下向きに曲がることができ、前記側面区域が前記蝶番アセンブリに対して枢動することができるステップとを含む、方法。
【請求項31】
前記連結するステップが、前記ヘッドレスト・プラットフォームが前記使用者の前記頭を支えているとき、前記第1の側面区域の外側縁部及び前記第2の側面区域の外側縁部が互いに向かって上向きに、内向きに枢動するステップを含む、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記連結するステップが、前記蝶番アセンブリが前記第1の側面区域内に位置決めされる第1の前方枢動部と、前記第2の側面区域内に位置決めされる第2の前方枢動部とを有するステップを含み、前方枢動部のそれぞれが前方枢動部孔及び垂直ボルトを含み、前記前方枢動部孔が、前記垂直ボルトが前記前方枢動部孔内で回転し、横方向に移動できるようなサイズにされる、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
前記連結するステップが、前記蝶番アセンブリが前記第1の側面区域内に位置決めされる第1の側面枢動部と、前記第2の側面区域内に位置決めされる第2の側面枢動部とを有するステップをさらに含む、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記連結するステップが、前記フレーム・アセンブリが前記弾性アセンブリに連結され前記弾性アセンブリを支持するヘッドレスト支持区域と、前記中央区域上に下向きの圧力が加えられるとき、前記中央区域がどこまで下向きに曲がることができるかを限定する屈曲停止区域とを含む支持フレームを有するステップを含む、請求項30に記載の方法。
【請求項35】
前記連結するステップが、前記フレーム・アセンブリが(i)前記ヘッドレスト・アセンブリを前記マッサージ装置に選択的に連結するように協働する第1の支持アームと、間隔をあけて配置される第2の支持アームを有する支持アーム・アセンブリと、(ii)第1の調整器サブアセンブリと、間隔をあけて配置される第2の調整器サブアセンブリと、歯車アセンブリとを有する調整器アセンブリとを有し、前記第1の調整器サブアセンブリ及び前記第2の調整器サブアセンブリが前記マッサージ装置に対する前記弾性アセンブリの前記位置決めを選択的に調整するように協働し、前記歯車アセンブリが前記第1の支持アームと、前記第2の支持アームと、前記第1の調整器サブアセンブリと、前記第2の調整器サブアセンブリの前記位置決めを選択的にロックするステップを含む、請求項30に記載の方法。
【請求項36】
マッサージ治療中、使用者の身体を支えるマッサージ装置を準備するステップと、
請求項30に記載の前記方法で前記マッサージ装置の前記使用者の前記頭を支えるステップであって、前記フレーム・アセンブリが、前記ヘッドレスト・アセンブリを前記マッサージ装置に選択的に連結する支持アーム・アセンブリを含むステップとを含む、マッサージ装置アセンブリを作る方法。
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図3A】
【図3B】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図7D】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図3A】
【図3B】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図7D】
【公表番号】特表2010−540106(P2010−540106A)
【公表日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−527118(P2010−527118)
【出願日】平成20年9月24日(2008.9.24)
【国際出願番号】PCT/US2008/077553
【国際公開番号】WO2009/042706
【国際公開日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【出願人】(504183263)アースライト マッサージ テーブルズ インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年9月24日(2008.9.24)
【国際出願番号】PCT/US2008/077553
【国際公開番号】WO2009/042706
【国際公開日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【出願人】(504183263)アースライト マッサージ テーブルズ インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】
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