説明

マルチパス型の熱交換器

第1流体と第2流体との間で伝熱させるための熱交換器が提供される。熱交換器は、長寸法及び短寸法を有する第1流体流路と、各々が長寸法及び短寸法を有する少なくとも2つの平管を含む第2流体流路とを含む。各平管は少なくとも2つの通路を有し、各平管は隣り合う通路を連結する移行領域を有する。各移行領域は、第1流体流路の長寸法を超えて伸延される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マルチパス、即ち多通路型の熱交換器に関し、詳しくは、少なくとも一つの流体流路のための平管を有する多通路型の熱交換器に関する。
【背景技術】
【0002】
平管式の熱交換器は、第1流体流れと第2流体流れとの間で伝熱させるための広汎な状況下において使用される。平管型の熱交換器には、燃料電池システムの各流体流れ間で伝熱させてシステムの全体効率を改善する特定使用例がある。詳しくは熱交換器は、燃料電池システムの燃料プロセス処理サブシステム内でリフォーメート流れと冷却材流れとの間で伝熱させ、リフォーメート流れを、一酸化炭素除去ユニットに入る前に冷却するために使用され得る。
PEM燃料電池システムの多くでは、メタンあるいは類似の炭化水素の如き燃料が、燃料電池の陽極側のための水素富化流れに変換され、加湿された天然ガス(メタン)及び空気が、燃料電池システムの燃料プロセス処理サブシステムによって、リフォーメートとして知られる水素リッチ流れに化学変換されるものが多い。この変換は、改質装置内で触媒によって炭化水素燃料から水素が釈放されることにより生じる。改質装置の一般的な形式のものは、空気と蒸気とを酸化反応体として用いるオートサーマル改質炉(Auto−thermal Reactor:以下、“ATR”)である。水素が遊離するに従い有意量の一酸化炭素(CO)が発生するが、その量はPEM膜の汚染を防止するための低レベル(代表的には10ppm未満)に減少されるべきである。
【0003】
触媒改質プロセスは、関連する水性ガスシフト反応[CH4+H2O→CO+3H2,CO+H2O→CO2+H2]を伴う酸素性反応及び又は部分酸化反応[CH4+1/2O2→CO+2H2]からなり、リフォーメート流れからは水性ガスシフト反応により幾分かのCOが除去されるが、リフォーメート流れ全体としてはある量のCOが常に含有され、その量は改質プロセスを行う場所の温度に依存する。初期の反応後、リフォーメート流れ中のCOの濃度レベルはPEM燃料電池のために受け入れ可能なそれを大きく上回る。COの濃度レベルを受け入れ可能なレベルに低下させるために、一般に、燃料プロセス処理サブシステム中で幾つかの触媒反応を用いてリフォーメート流れ中のCOが除去される。リフォーメート流れ中のCOの濃度レベルを低減させるための代表的な反応には、先に説明した水性ガスシフト反応のみならず、貴金属触媒を介しての選択酸化反応(リフォーメート流れ中への少量の空気付加を伴う)が含まれる。一般に、リフォーメート流れ中のCO濃度レベルを受け入れ可能なレベルとするためには何段階かのCO除去ステージが必要であり、各CO除去ステージではリフォーメートの温度を、所望の触媒反応が生じ且つ貴金属触媒の装填量が最小化され得るような厳密な温度範囲に低下させる必要がある。
【0004】
各CO除去ステージでのリフォーメート温度を制御するために、ガス冷却式の熱交換器と比較して小型であるという理由から液冷式の熱交換器がしばしば用いられる。燃料プロセス処理サブシステムに入る水を改質反応用の蒸気に変換させるべく加熱する必要があることから、熱効率的には、この水をCO除去に先立ってリフォーメート流れを冷却する熱交換器のための液体冷却材として使用するのが良い。
しかしながら、液冷却式の熱交換器を使用してCO除去ユニットに入る前のリフォーメート流れを冷却するに際しては、考慮するべき幾つかの条件がある。それらの条件には、例えば、熱交換器を出るリフォーメート流れの温度は、CO除去プロセスが最適化され得るように比較的厳密に制御する必要があることがある。リフォーメート流れ及び冷却材流れの流量に差があることも考慮する必要がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
少なくとも一つの流体流路のための平管を有するマルチパス型の熱交換器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一形態によれば、第1流体流れと第2流体流れとの間で伝熱させるための熱交換器が提供される。熱交換器には、第1流体入口と、第1流体出口と、第1流体入口及び第1流体出口間を伸延する第1流体流路とが含まれる。第1流体流路は横断方向に平坦な断面を有し、長短の各寸法を有する。熱交換器は、第2流体入口と、第2流体出口と、これらの第2流体入口及び第2流体出口間を伸延する第2流体流路をも含む。第2流体流路は少なくとも2本の平管を含み、各平管は長短の各寸法を有すると共に、夫々少なくとも2つの通路を有し、各通路は平管の移行領域を介して、この平管の隣り合う通路と流体連通される。各移行領域は第1流体流路の長寸法を超えて伸延される。各平管の長寸法は、第1流体流路の短寸法と平管の短寸法とを合わせた寸法と実質的に等しいまたはそれ未満である。
【0007】
本発明の一形態よれば、第1流体流れと第2流体流れとの間で伝熱させるための熱交換器が提供される。熱交換器は複数の熱交換器層を含み、各熱交換器層は、第1流体入口と、第1流体出口と、第1流体入口及び第1流体出口間を伸延する第1流体流路と、第2流体入口と、第2流体出口と、第2流体入口及び第2流体出口間を伸延する第2流体流路とを含む。第1流体流路は横断方向に平坦な断面を有し、長短の各寸法を有している。第2流体流路は少なくとも2本の平管を含み、各平管は長短の各寸法を有すると共に少なくとも2つの通路を有し、各通路は平管の移行領域を介して平管の隣り合う通路と流体連通される。各移行領域は第1流体流路の長寸法を超えて伸延される。各平管の長寸法は、第1流体流路の短寸法と平管の短寸法とを合わせた寸法と実質的に等しいまたはそれ未満である。
一形態において、各熱交換器層の移行領域は、任意の隣り合う熱交換器層の移行領域と隣り合うが、接触はしない。
【0008】
一形態において、移行領域は、実質的に90°の第1捻り部と、実質的に90°の第1曲り部と、実質的に90°の第2曲がり部と、90°の第2捻り部と、を含む。
一形態において、各通路は第1流路に関して全体に交差流れ方向となるように配置される。
一形態において、第2流体流路は第1流体流路に関して全体に並流流れとなるように配置される。
一形態において、少なくとも2本の平管が蛇行形態下に配置される。
一形態において、少なくとも2本の平管が押出形成される。
【0009】
一形態において、各通路対が移行領域によって連結され、各隣り合う通路対が、該各隣り合う通路対の一方の通路間の移行領域により連結され、該一方の通路管の移行領域が、別の平管における隣り合う通路対の一つにおける移行領域を越えて伸延される。
一形態において、第1流体流路は少なくと一つの平管を含み、一形態において、少なくとも一つの管がアルミニューム製であり、更に一形態において、第1流体流路の少なくとも一つの管が第2流体流路の各管にろう接される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図1には、本発明の、図示されない第1流体流れと図示されない第2流体流れとの間で伝熱させるための熱交換器の一実施例が番号10で示される。熱交換器10は、図示されるように複数の熱交換層12を含み、各熱交換層12が、第1流体流れと第2流体流れとの間で伝熱させる。各熱交換層12は図1に示されるように全体に平行に配置される。図1には複数の熱交換層が示されるが、熱交換器10は任意数の熱交換層12を含み得、含まれる熱交換層12は一層でもあり得る。
【0011】
図2を参照するに、単一の熱交換層12が示される。各熱交換層12は第1流体入口20と、第1流体出口22と、平管の形態で示され、第1流体入口20と第1流体出口22との間を伸延する第1流体流路24とを有する。図2を線Aに沿って切断した図3を参照するに、第1流体流路24は長寸法28及び短寸法30を有する平坦な横断方向断面26を有している。
各熱交換層12は、第2流体入口40と、第2流体出口42とこれら第2流体入口40及び第2流体出口42間を伸延する第2流体流路44をも有する。第2流体流路44は少なくとも2本の、そして随意的には2本以上の多ポート型の平管46、47を含む。図2を線Bに沿って切断した図4に示されるように、各平管46、47は長寸法48と短寸法50とを有する。以下に説明する理由から、各平管46、47の長寸法48は、第1流体流路24の短寸法30と、平管46、47の短寸法50とを合わせた寸法と実質的に等しいまたはそれ未満であることが好ましい。
【0012】
図2を参照するに、各平管46、47は、製造上の許容誤差内で第1流体流路24の長寸法28に向けて平行状態で好ましく伸延しまた、第1流体流路24を通る流体流れの平均方向を横断する、図で矢印Cで示す方向に好ましく伸延する、少なくとも2本の通路52を有する。各通路52は、移行領域60を介して隣り合う通路52に流体連結される。かくして各通路52は、第1流体流路24の矢印Cで示す方向に対して全体に交差流れ方向となる、矢印E及びFで示す方向に配置されることになる。平管46、47は全体に蛇行様式下に好ましく配置される。
移行領域60は、実質的に90°の第1捻り部62と、実質的に90°の第1曲げ部64と、実質的に90°の第2曲げ部66と、90°の第2捻り部68とを含むことが好ましい。移行領域60はその他の好適な形態のものと成し得る。例えば、第1曲げ部64及び第2曲げ部66とに代えて180°の曲げ部を設け得る。
【0013】
図2に示されるように、各平管46、47は、少なくとも2つの隣り合う通路52による通路対70、72を含む。上述したように、通路対70の各通路52の平管46は、移行領域60を介し、通路対70の隣り合う通路52と流体連結される。また、各通路対70、72は移行領域60Aを介し、各通路対70、72の一方の通路52に連結される。各移行領域60Aは各平管46、47の通路52の通路対70、72の各移行領域60を覆って伸延される。つまり、平管46の移行領域60Aが平管47の移行領域60を覆って、また平管47の移行領域60Aが平管46の移行領域60を覆って伸延される。
【0014】
移行領域60及び60Aは、各熱交換層12の各平管46、47が熱交換層12の第1流体流路24と、好ましくは任意の隣り合う熱交換層12の第1流体流路24と接触し、かくして、図2では大抵の場合、各平管46、47は2つの第1流体流路24と接触することから、第1流体流路24の長寸法28から引き離して位置付けられる。仮に、移行領域60を長寸法28の範囲に位置付けると、平管46、47は、その長寸法48が短寸法50よりも長いので2つの第1流体流路24と接触しなくなる。言い換えると、移行領域60が長寸法28を超えて伸延され、かくして第1流体流路24とは干渉しなくなるので、平管46、47は隣り合う第1流体流路24間に挟持され得るようになる。
【0015】
長寸法48は第1流体流路24の短寸法30と、平管46の短寸法50とを合わせた寸法と実質的に等しい、またはそれ未満である。なぜなら、各熱交換層12の各移行領域60は、図1に示すように隣り合う熱交換層12の移行領域60と干渉すべきではないからである。各移行領域60は、その一形態においては任意の第1流体流路24の短寸法30をおよそ半分越えて伸延される。
【0016】
第1流体は、第1流体入口20から入り、第1流体流路24を介して第1流体出口22へと流動する。同様に、第2流体は第2流体入口40から入り、第2流体流路44を介して第2流体出口へと流動する。第1流体が第1流体流路24を、また第2流体が第2流体流路44を通過する際、各流体間に伝熱が生じる。各通路52は第1流体流路24の流れの平均方向Cを横断しているが、第2流体流路44を通る第2流体の流れの平均方向(図2では矢印Dで示される)は、第1流体流路24の平均方向Cに関して全体に並流関係を有しているため、第1流体及び第2流体とは熱交換器の共通端82位置で熱交換器を出る。こうした並流流れ関係により、第1流体及び第2流体の各温度は共通端82位置では共通出口温度に近い温度となる。
【0017】
図2に示すような好ましい形態において、第1流体流路24は平管から構成されるが、第1流体流路は、例えば、楕円管、四角管、矩形管その他のような色々な形態のものとすることができる。別の形態において、第1流体流路24は、棒/プレート構造、絞りカップ構造その他好適な流路構造の形態のものとし得る。プレートを用いる場合、各熱交換層12は第1流体流路24を画定するための少なくとも2枚のプレートを含み得る。
また、第1流体流路24は、熱交換器で使用するために好適な任意の従来材料から製造し得る。そうした好適な材料には、ステンレス鋼、アルミニューム、プラスチック、合金その他が含まれる。一形態において、第1流体流路24はアルミニュームから作製され、好ましい形態においては、少なくとも一つの、アルミニューム押出管から作製される。更に、第1流体流路は、任意の好適な内側表面機能拡張構造、即ち、数多くの形態が知られるフィンを含み得る。
【0018】
更には、第2流体流路44は、熱交換器で使用するために好適な任意の従来材料から同様に構成され得る。そうした好適な材料には、ステンレス鋼、アルミニューム、プラスチック、合金その他が含まれる。一形態において、第2流体流路44はアルミニュームから作製され、好ましい形態においては、少なくとも一つの、アルミニューム押出管から作製される。
第1流体流路24は、熱交換器を構成するための、良く知られた数多くの任意の好適な様式において、隣り合う第2流体流路44に結合される。詳しくは、第1流体流路24はろう接、ハンダ付け、溶接その他により第2流体流路44に結合される。好ましい形態においては第1流体流路24は押出アルミニューム管であり、第2流体流路44は押出アルミニューム管であり、第1流体流路24は第2流体流路44にろう接される。
【0019】
熱交換器10は、特定条件のための必要に応じて追加的な構成部品をも含み得る。追加的な構成部品には、従来の熱交換器で使用される従来通りの構成部品が含まれ得、それら構成部材には、第1流体を各第1流体流路24に分与するための、図示されない第1流体入口マニホルド、各第1流体流路24からの第1流体を収集するための図示されない第1流体出口マニホルド、第2流体を各第2流体流路44に分与するための、第2流体入口マニホルド90、各第2流体流路44からの第2流体を収集するための第2流体出口マニホルド92、図示されない温度センサー、図示されない流れコントローラー、その他の従来からの構成部品が含まれ得る。これらの追加的な構成部品の詳細は、各用途の特定のパラメーター、例えば、流体の形式、熱交換機内の流体の相、流体の流量、等に対する依存度が高い。
【0020】
単一の大型の平管に対して、ずっと小型の2本の平管46、47(あるいは必要であれば2本以上の)を用いることから、第2流体流路44の流路面積を、矢印Wで示す方向に沿った幅寸法を増大させることなく増大させることが可能である。詳しくは、もし、平管46及び47の流路面積を合わせたと同等の流路面積を有する単一の大型管を使用すると、各熱交換層12間には、隣り合う熱交換層12の各移行領域60を干渉させないようにするための空間をもっと大きく取る必要があるので、熱交換器全体の高さを増大させざるを得ないのである。
【0021】
熱交換器10は、第1流体及び第2流体間の相対質量流量が不均衡である用途、詳しくは、第1流体の質量流量が大きく、第2流体の質量流量がずっと少ない用途において好適なものであり得る。
更には、熱交換器10は第1流体及び第2流体夫々のための滞留時間が不均衡である用途において好適なものであり得る。滞留時間は、各流体がその入口及び出口間に存在する時間である。第2流体の滞留時間は、通路52の数を増やすことで、その質量流量を変化させることなく増大させ得る。同様に、第2流体流れの滞留時間は、通路52の数を減らすことでその質量流量を変化させることなく減少させ得る。
【0022】
同様に、熱交換器10は、流体が液体から過熱蒸気に転移される用途において好適なものであり得る。詳しくは、先に説明したように、第2流体流れは第1流体流れと比較して比較的少ない質量流量において流動する水であり得る。
例えば、熱交換器10はその一実施例において、燃料電池システムのための燃料プロセス処理サブシステムで使用するために好適なものであり得る。詳しくは、先に説明したように、燃料プロセス処理サブシステムは燃料流れを、中でも水素及び一酸化炭素(CO)を含有するリフォーメート流れに変換させる。初期におけるリフォーメート反応後、燃料電池に流入する前のリフォーメート流れから有害なCOを除去する必要がある。一般に、リフォーメート流れからCOを除去するためには、リフォーメート流れ温度をCO除去プロセスを最適化する特定温度範囲内に設定する必要がある。熱交換器10は、リフォーメート流れを所望の温度範囲内に低下させるために好適な熱交換器である他に、熱交換器10内で冷却材として作用するプロセス水流れを蒸発させる。
【0023】
詳しくは、リフォーメート流れは、CO除去ユニットに入る前に第1流体入口20を介して熱交換器10に入り、第1流体流路24を通過し、次いで第1流体出口22を通して熱交換器10を出る。プロセス水流れが第2流体入口40を通して熱交換器10に並流状態で流入し、第2流体流路44(平管46、47)を通過し、次いで第2流体出口42を通して熱交換器10を出る。リフォーメート流れは、第1流体流路を通して流動する間、平管46、47内のプロセス水流れに熱を伝達する。プロセス水流れの温度はその相変化条件に達するまで上昇し続け、相変化条件温度に達すると液体からガス(スチーム)となって蒸発し始める。プロセス水流れの流量は、全てのプロセス水流れが液体流れから過熱スチーム流れに変換されるように制御されることが好ましい。熱交換器10は、全てのプロセス水流れを完全に蒸発させ、プロセス水流れとリフォーメート流れとを、通常運転条件下において共通の出口温度に持ち来すに十分な有効性を有するものであることが好ましい。更には、熱交換器10は、リフォーメート流れとプロセス水流れとが、図2に関して説明した流れと類似する様式下に、全体的に並流常用下に流動するように配置される。プロセス水流れを蒸発させるためにリフォーメート流れから大量の熱を移行させる必要があることから、プロセス水流れの質量流量は代表的にはリフォーメート流れの質量流量と比較してずっと少ない。
ここでは熱交換器10を、燃料プロセス処理システムで使用するために特に有益であると説明したが、熱交換器10は、第1流体流れと第2流体流れとの間で伝熱させることが望ましい任意数のシステムにおいても使用され得るものである。従って、請求項に特に断りのない限り、燃料プロセス処理システムでの使用に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の熱交換器の実施例の斜視図である。
【図2】図1の熱交換器の一つの熱交換層の斜視図である。
【図3】第1流体流路の、図2の線Aに沿った断面図である。
【図4】第2流体流路の、図2の線Bに沿った断面図である。
【符号の説明】
【0025】
10 熱交換器
12 熱交換層
20 第1流体入口
22 第1流体出口
24 第1流体流路
26 横断方向断面
28、48 長寸法
30、50 短寸法
40 第2流体入口
42 第2流体出口
44 第2流体流路
46、47 平管
52 通路
60、60A 移行領域
62 第1捻り部
64 第1曲げ部
66 第2曲げ部
68 第2捻り部
70、72 通路対
82 共通端

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1流体及び第2流体間で伝熱させるための熱交換器であって、
第1流体入口と、第1流体出口と、第1流体入口と第1流体出口との間を伸延し、長寸法及び短寸法を有する平坦な横断方向断面を有する第1流体流路と、
第2流体入口と、第2流体出口と、第2流体入口と第2流体出口との間を伸延する第2流体流路と、
を含み、
第2流体流路が、各々が長寸法及び短寸法を有する少なくとも2つの平管を含み、各平管が少なくとも2つの通路を有し、各通路が、平管の移行領域を介して該平管の隣り合う通路に流体連結され、各移行領域が第1流体流路の長寸法を超えて伸延され、各平管の長寸法が、第1流体流路の短寸法と平管の短寸法とを合わせた寸法と実質的に等しい、またはそれ未満である熱交換器。
【請求項2】
各通路が第1流体流路に対して全体的に交差流れ方向に配置される請求項1の熱交換器。
【請求項3】
第2流体流路が、第1流体流路に対して全体に並流方向に配置される請求項1の熱交換器。
【請求項4】
少なくとも2つの平管が蛇行形態に配置される請求項1の熱交換器。
【請求項5】
少なくとも2つの平管が押出形成される請求項1の熱交換器。
【請求項6】
少なくとも2つの平管がアルミニューム製である請求項1の熱交換器。
【請求項7】
第1流体流路が少なくとも一つの平管を含む請求項1の熱交換器。
【請求項8】
少なくとも一つの平管がアルミニューム製である請求項7の熱交換器。
【請求項9】
第1流体流路の少なくとも一方が第2流体流路の管にろう接される請求項7の熱交換器。
【請求項10】
各平管が、各平管のための隣り合う通路の、少なくとも2つの通路対を含む請求項1の熱交換器。
【請求項11】
各通路対が移行領域によって連結され、各隣り合う通路対が、該各隣り合う通路対の一方の通路間の移行領域により連結され、該一方の通路管の移行領域が、別の平管における隣り合う通路対の一つにおける移行領域を越えて伸延される請求項10の熱交換器。
【請求項12】
第1流体及び第2流体間で伝熱させるための熱交換器であって、
複数の熱交換層を含み、
各熱交換層が、第1流体入口と、第1流体出口と、第1流体入口と第1流体出口との間を伸延する第1流体流路と、第2流体入口と、第2流体出口と、第2流体入口と第2流体出口との間を伸延する第2流体流路と、を含み、第1流体流路が、長寸法及び短寸法を有する平坦な横断方向断面を有し、
第2流体流路が、各々が長寸法及び短寸法を有する少なくとも2つの平管を含み、各平管が少なくとも2つの通路を有し、各通路が、平管の移行領域を介して平管の隣り合う通路に流体連結され、各移行領域が第1流体流路の長寸法を超えて伸延され、各平管の長寸法が、第1流体流路の短寸法と平管の短寸法とを合わせた寸法と実質的に等しい、またはそれ未満である熱交換器。
【請求項13】
各通路が第1流体流路に対して全体に交差流れ方向に配置される請求項12の熱交換器。
【請求項14】
第2流体流路が、第1流体流路に対して全体に並流方向に配置される請求項12の熱交換器。
【請求項15】
少なくとも2つの平管が蛇行形態に配置される請求項12の熱交換器。
【請求項16】
少なくとも2つの平管が押出形成される請求項12の熱交換器。
【請求項17】
少なくとも2つの平管がアルミニューム製である請求項12の熱交換器。
【請求項18】
第1流体流路が少なくとも一つの平管を含む請求項12の熱交換器。
【請求項19】
少なくとも一つの平管がアルミニューム製である請求項18の熱交換器。
【請求項20】
第1流体流路の少なくとも一方が第2流体流路の管にろう接される請求項18の熱交換器。
【請求項21】
各平管が、各平管のための、少なくとも2対の、隣り合う通路対を含む請求項12の熱交換器。
【請求項22】
各通路対が移行領域によって連結され、各隣り合う通路対が、該各隣り合う通路対の一方の通路間の移行領域により連結され、該一方の通路管の移行領域が、別の平管における隣り合う通路対の一つにおける移行領域を越えて伸延される請求項21の熱交換器。
【請求項23】
各熱交換層の移行領域が、任意の隣り合う熱交換層の移行領域と隣り合うが接触しない請求項12の熱交換器。
【請求項24】
第1流体及び第2流体間で伝熱させるための熱交換器であって、
第1流体入口と、第1流体出口と、第1流体入口と第1流体出口との間を伸延し、長寸法及び短寸法を有する平坦な横断方向断面を有する第1流体流路と、
第2流体入口と、第2流体出口と、第2流体入口と第2流体出口との間を伸延する第2流体流路と、
を含み、
第2流体流路が、各々が長寸法及び短寸法を有する少なくとも2つの平管を含み、各平管が少なくとも2つの通路を有し、各通路が、平管の移行領域を介して平管の隣り合う通路に流体連結され、各移行領域が第1流体流路の長寸法を超えて伸延され、各平管の長寸法が、第1流体流路の短寸法と平管の短寸法とを合わせた寸法と実質的に等しい、またはそれ未満であり、
各移行領域が、実質的に90°の第1捻り部と、実質的に90°の第1曲げ部と、実質的に90°の第2曲げ部と、90°の第2捻り部とを含む熱交換器。
【請求項25】
各通路が第1流体流路に対して全体に交差流れ方向に配置される請求項24の熱交換器。
【請求項26】
第2流体流路が、第1流体流路に対して全体に並流方向に配置される請求項24の熱交換器。
【請求項27】
少なくとも2つの平管が蛇行形態に配置される請求項24の熱交換器。
【請求項28】
少なくとも2つの平管が押出形成される請求項24の熱交換器。
【請求項29】
少なくとも2つの平管がアルミニューム製である請求項24の熱交換器。
【請求項30】
第1流体流路が少なくとも一つの平管を含む請求項24の熱交換器。
【請求項31】
少なくとも一つの平管がアルミニューム製である請求項30の熱交換器。
【請求項32】
第1流体流路の少なくとも一方が第2流体流路の管にろう接される請求項30の熱交換器。
【請求項33】
各平管が、各平管のための、少なくとも2対の、隣り合う通路対を含む請求項24の熱交換器。
【請求項34】
各通路対が移行領域によって連結され、各隣り合う通路対が、該各隣り合う通路対の一方の通路間の移行領域により連結され、該一方の通路管の移行領域が、別の平管における隣り合う通路対の一つにおける移行領域を越えて伸延される請求項33の熱交換器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2008−505299(P2008−505299A)
【公表日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−519224(P2007−519224)
【出願日】平成17年5月26日(2005.5.26)
【国際出願番号】PCT/US2005/018708
【国際公開番号】WO2006/007216
【国際公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【出願人】(592079675)モーディーン・マニュファクチャリング・カンパニー (60)
【氏名又は名称原語表記】MODINE MANUFACTURING COMPANY
【Fターム(参考)】