説明

マルチパネル型表示装置

【課題】 本発明は今後どんどん大型化する表示装置において、新たな問題となり得る補強板の確保の困難性を解消すると共に、パネルを継ぎ合わせた際の上下方向の強度を十分に確保でき、今後の大型化にも十分対応できるマルチパネル型表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 4枚の液晶パネルを接ぎ合わせて構成されるマルチ液晶パネル10を備えたマルチパネル型液晶表示装置において、マルチ液晶パネル10は、まず上下方向に隣接する液晶パネル30、30´と、前面側補強板40aと、背面側補強板50aとを一体化した液晶パネルユニット20aを形成する。そして同様の構成により液晶パネルユニット20bも形成し、液晶パネルユニット20a、20bを接ぎ合わせることで構成されている。このようにすることにより、マルチ液晶パネルと同様の大きさの補強板を準備する必要がなくなると共に、上下方向の液晶パネルの貼り合せを十分に確保することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、中・小型の表示パネルを複数接ぎ合わせて大型の表示パネルを形成してなる、所謂マルチパネルを用いたマルチパネル型表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、屋外テレビ放送や屋外広告等に用いる表示装置は、その大きさが大きければ大きいほど、より多くの人が観察することができ、また迫力を与えると共により強い印象を与えることができる。
【0003】
このような大きな表示装置を一枚の表示パネルで作成することは、製造装置や製造プロセス等の関係で現実には容易ではない。そこで例えば特許文献1に記載されているような、中型或は小型の表示パネルを複数接ぎ合わせた大型の表示パネルを作成し、その大型の表示パネルを用いて大型の表示装置とした、所謂マルチパネル型表示装置が知られている。
【0004】
図7は、特許文献1に記載されているようなマルチパネル型表示装置の一般的な構成を示す斜視図である。一対のガラス基板をガラス基板間に液晶材料を狭持するように貼り合せた4枚の液晶パネル1a、1b、1c、1dを並べ、隣り合う液晶パネルの側面同士を接ぎ合わせ、マルチ液晶パネル2を形成する。このマルチ液晶パネル2は一枚或は二枚の補強板を用いて、補強板と共に一体固定される。図7では2枚の補強板を用いており、一方はマルチ液晶パネルの前面側に配置される前面側補強板3、他方はマルチ液晶パネル2の背面側に配置される背面側補強板4を用いて、マルチ液晶パネル2と共に一体固定している。
【0005】
補強板を用いているのは、マルチ液晶パネル2が本来薄いガラス基板を貼り合せた液晶パネルを接ぎ合わせたものであるため、マルチ液晶パネル2だけで表示装置を構成すると強度的に不足する等、問題がある。そのため通常マルチパネル型表示装置では補強板を用いて、マルチ表示パネルを支持固定するのが一般的となっている。特に大型、例えば80インチクラスのマルチパネル型液晶表示装置にもなると、補強板は必須のものと言ってもよい。なおこの補強板としては、一枚ものの巨大なアクリル樹脂製のものが、成形、透明度、コスト等の理由から、よく用いられる。
【特許文献1】特開平11−24047
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記したように、マルチパネル型表示装置には、マルチパネルを支持固定するための補強板が必要となってくるが、大型のマルチパネル型表示装置を製造するにあたって、補強板に関する問題が新たに発生してきた。
【0007】
それは大型のマルチパネルを支持固定するために、マルチパネルの大きさと同様か或はそれ以上の大きさの補強板が必要となってくる。しかしながらこのような大きさの一枚ものの補強板自体を準備することが困難であるという問題である。これはそもそも大型の表示装置を一枚の表示パネルを用いて作成することが困難なため、中・小型の表示パネルを接ぎ合わせたマルチパネルを用いて製造するように、表示装置が大型化するとそれに用いる補強板自体を製造することも製造装置等の関係で難しくなるためである。
【0008】
当然補強板は、表示パネルを製造するほど複雑なものではなく、通常一枚の単なる透明な板状のものであるため、補強板を製造するにあたっては、表示パネルを製造するような困難性は少ないかもしれない。しかしそれにしても、例えば80インチ等の表示装置を製造する場合に、その大きさに見合った一枚の補強板を準備することは現実問題として容易なことではなく、またその補強板自体の輸送も大変である。
【0009】
一方、上記したように大型の表示装置は屋外テレビ放送や屋外広告等に用いられ、通常横に寝かせた状態で使用されることはなく、立てた状態でほぼ使用されるものと考えてよい。そしてこのような表示装置を立てた状態では、左右方向に隣接する表示パネル同士の接ぎ合わせはそれほど強固である必要はないが、上下方向に隣接する表示パネル同士の接ぎ合わせは上に位置する表示パネルの重さが下の表示パネルに加わる等不安定となるため、上下方向に対して十分に強固でなければならない。
【0010】
そこで、本発明は今後どんどん大型化する表示装置において、新たな問題となり得る補強板の確保の困難性を解消すると共に、パネルを継ぎ合わせた際の上下方向の強度を十分に確保でき、今後の大型化にも十分対応できるマルチパネル型表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するため、本発明は、複数の表示パネルを上下左右に接ぎ合わせて構成されるマルチ表示パネルを備えたマルチパネル型表示装置において、前記マルチ表示パネルは、まず上下方向に隣接する表示パネルと補強板とを一体化した表示パネルユニットを形成し、次に該表示パネルユニットを左右方向に配し互いに接ぎ合わせて構成されていることを特徴とする。
【0012】
また前記マルチ表示パネルにおいては、隣接する表示パネルの端部が重なるように構成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
上記の手段により、今後ますます大型化する表示装置において、補強板の確保の困難性を解消すると共に、パネルを継ぎ合わせた際の上下方向の強度を十分に確保でき、今後の大型化にも十分対応できるマルチパネル型表示装置を提供することができる。
【0014】
また隣接する表示パネルの端部を重ねることで、表示パネルの接ぎ合わせ部分を目立ち難くすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明による、マルチパネル型の表示装置は、上下方向に隣接するパネルと補強板とにより表示パネルユニットを形成して、実現したものである。以下本発明の実施例について図面を用いて詳細に説明する。
【実施例1】
【0016】
図1は、本発明によるマルチパネル型液晶表示装置に用いるマルチ液晶パネルの概略斜視図を示しており、図2はそのマルチ液晶パネルのA−A´断面図を示している。なお図2はマルチ液晶パネルを形成する前(上段に記載した図)と、形成した後(下段に記載した図)の断面図を示している。
【0017】
マルチ液晶パネル10は、80インチのものを作成するため、二つの液晶パネルユニット20a、20bを接ぎ合わせて形成している。各々の液晶パネルユニットの基本的な構成は略同じなので、液晶パネルユニット20aを用いてその構成を説明する。
【0018】
液晶パネルユニット20aは、二枚の液晶パネル30、30´と、液晶パネル30、30´の前面側に位置する前面側補強板40aと、液晶パネル30、30´の背面側に位置する背面側補強板50aで構成されている。
【0019】
液晶パネル30は、大きさが40インチのものであり、対向する2枚のガラス基板31、32同士を、その周辺に塗布したシール材により貼り合わせており、2枚のガラス基板31、32を貼り合わせてできたその隙間に、液晶材料が封入されたものである。ガラス基板自体は0.7mm程度の厚さを有する非常に薄いものであり、液晶パネル30自体も約1.4mm程度と非常に薄い厚さとなっている。なお図示していないが、ガラス基板31、32の対向する面とは反対側の面各々には、約0.3mm程度の厚さを有する偏光板が貼り付けられている。また実際には液晶パネル30には映像を表示するために必要な信号を入力するための端子が設けられていると共に、その端子を介してゲートドライバやソースドライバ等が接続されているが図示していない。なお液晶パネル30´も基本構造は液晶パネル30と同様であるため、その説明は省略する。
【0020】
前面側補強板40aは、アクリル樹脂からなる一枚ものである。前面側補強板40aの大きさは、液晶パネル30と液晶パネル30´とを上下方向に並べて配置したときの大きさと略同じか、或は若干大きくなっており、その厚さは約8mmとなっている。なお補強板の厚さは表示装置の大きさ等に応じて適したものを使用すればよく、当然薄くなり過ぎると強度的に不足し、厚くなり過ぎると輝度の低下や重量的な問題も生じるので、大体2〜25mm程度の範囲で選択すればよい。この前面側補強板40aとしては、光の透過性が良く、ある程度の強度を有しているものであれば良いが、そのような観点や製造コスト、加工の容易性の点でアクリル樹脂製のものを用いている。背面側補強板50aも、前面側補強板40aと同様に一枚のアクリル樹脂からなるものであり、その大きさ等も前面側補強板40aと略同様である。
【0021】
液晶パネルユニット20aは、液晶パネル30と、液晶パネル30´と、前面側補強板40aと、背面側補強板50aと、を固定して一体化したものである。実施例1において具体的には、まず液晶パネル30、30´を上下方向に並べ、対向する側面同士を透明な接着剤で貼り合わせている。なおこのとき例えば両面テープ等を用いて貼り合わせてもよい。
【0022】
そして次に前面側のガラス基板(液晶パネル30であればガラス基板31)と前面側補強板40aを貼り付けて、また背面側のガラス基板(液晶パネル30であればガラス基板32)と背面側補強板50aを貼り付けて一体化している。ガラス基板と前面側補強板40a、背面側補強板50aとの貼り付けは、並べた状態の液晶パネル30と液晶パネル30´の周囲にシール材を塗布して貼り付けても良いし、全面に接着剤や両面テープ等を用いて貼り付けてもよい。またこの他の方法として、並べた状態の液晶パネル30、30´を前面側補強板40aと背面側補強板50aとで挟み、前面側補強板40aと背面側補強板50aとを固定具、例えばビス等を用いて固定しても良い。なお液晶パネルユニット20bも同様の構造となっている。
【0023】
このようにして形成した液晶パネルユニット20a、20bの端面側を各々接ぎ合わせ、マルチ液晶パネル10を形成している。実施例1において液晶パネルユニット20a、20bの接ぎ合わせは、対向する側面同士を透明な接着剤で貼り合わせているが、例えば両面テープ等を用いて貼り合わせてもよい。また隣接する液晶パネルユニットの補強板同士を固定具、例えばビス等を用いて固定しても良い。
【0024】
このように、マルチ液晶パネルを液晶パネルユニットにより形成することにより、マルチ液晶パネルが大型化したとしても、マルチ液晶パネルと同様の大きさの補強板を準備する必要がないので補強板を確保し易くなるとともに、上下方向に隣接する液晶パネルの前後に補強板を配置するため上下方向の液晶パネルの貼り合せを十分に確保することができる。またユニット単位で取扱ができるため、マルチパネル型液晶表示装置を組み立てる際の作業性を高めることができる。
【0025】
なお、実施例1において補強板を二枚、つまり前面側補強板40aと背面側補強板50aとを用いたが、必ずしも補強板を二枚用いる必要はなく、補強板は一枚でもあってもよい。しかしながらマルチ液晶パネル10の大きさが40インチや、実施例1のように80インチのような大きなものになると補強板が一枚では、強度的にも不足してしまう。また液晶パネルの表面を傷つけないようにするために、補強板は二枚、つまり液晶パネルの前後に配置した方がより好ましい。
【0026】
このマルチ液晶パネル10の後方にバックライトユニット(図示せず)を配置してマルチパネル型液晶表示装置となる。
【実施例2】
【0027】
図3は、マルチ液晶パネルの他の実施例の概略斜視図を示しており、図4はそのマルチ液晶パネルを構成する液晶パネルユニットのB−B´断面図(a)及びC−C´断面図(b)を示している。なお図4は液晶パネルユニットを構成する液晶パネルと前面側の補強板だけを示しており、背面側の補強板については図示していない。
【0028】
マルチ液晶パネル11は、実施例1と同様に80インチのものを作成するため、二組の液晶パネルユニット21a、21bを接ぎ合わせて形成している。
【0029】
液晶パネルユニット21aは、液晶パネル35と、液晶パネル35の上方に配置される液晶パネル35´と、液晶パネル35と液晶パネル35´の前面側に位置する前面側補強板41aと、液晶パネル35と液晶パネル35´の背面側に位置する背面側補強板51aで構成されている。
【0030】
液晶パネル35、35´は、実施例1の液晶パネル30、30´と構造的には略同様であるので詳細な説明については省略する。
【0031】
前面側補強板41aは、アクリル樹脂からなる一枚ものである。前面側補強板41aの大きさは、液晶パネル35と液晶パネル35´を並べて配置したときの大きさと略同じか、或は若干大きくなっている。背面側補強板51aも同様にアクリル樹脂からなるものである。
【0032】
この実施例2は実施例1と異なり、前面側補強板41aにおいて液晶パネル35が配置される下方側が厚くなっており、液晶パネル35´が配置される上方側が薄くなっている。図示するように下方側は上方側よりTだけ厚くなっており、このTの値は液晶パネルの厚さtの値よりも大きくなっている。このように上方側と下方側で液晶パネルの厚さの値以上に厚さの異なる前面補強板41aを用いることで、液晶パネル35と液晶パネル35´を前後にずらして重ねて配置することができる。
【0033】
ここで図4に示す液晶パネル35、35´の斜線部で示す部分は表示に寄与しない部分である。液晶パネルは一対のガラス基板を周辺で貼り合わせて、その間に液晶材料を封入している構造であるため、どうしても液晶パネル周辺に、所謂額縁と呼ばれる表示に寄与しない部分が存在する。このような液晶パネルを、単純に平面的に面位置で配置すると、二つの額縁が連続してしまうため、つなぎ目が非常に目立ってしまうことになる。しかしながら上方側と下方側とで厚さの異なる一枚の補強板を用い、液晶パネル35、35´の額縁同士を重ねて配置することで、みかけ上一つの額縁しか存在しなくなるので、つなぎ目が目立ち難くなる。なお液晶パネルユニット21aは、液晶パネル35、35´と前面側補強板41aと背面側補強板51aとを実施例1と同様の方法により一体化している。
【0034】
液晶パネルユニット21bは、液晶パネル36、36´と、液晶パネル36、36´の前面側に位置する前面側補強板41bと、液晶パネル36、36´の背面側に位置する背面側補強板51bで構成されている。そして液晶パネルユニット21aと異なる点は、前面側補強板41bと背面側補強板51bの厚さの関係が、前面側補強板41aと背面側補強板51aの厚さの関係と逆になっている。つまり前面側補強板41bの場合には液晶パネル36´が配置される上方側が、液晶パネル36が配置される下方側よりも厚くなっているということである。
【0035】
また図3に示すように、前面側補強板41bの上方側には、右側に隣接する液晶パネルユニット21aの液晶パネル35´の額縁(図3において斜線部で示す部分)をちょうど受け入れる大きさの切欠き部44が設けられている。なおこれとは反対に、液晶パネルユニット21aの背面側補強板51aの上方側には、左側に隣接する液晶パネルユニット21bの液晶パネル36´の額縁を受け入れる大きさの切欠き部が設けられている。また図示していないが、液晶パネルユニット21aの前面側補強板41aの下方側と、液晶パネルユニット21bの背面側補強板51bの下方側にも、同様に切欠き部が設けられている。
【0036】
このような液晶パネルユニット21aと、液晶パネルユニット21bとを接ぎ合わせると、隣接する液晶パネルが互いに同じ高さで隣接しないように配置することができる。そして隣接する液晶パネルが、その端部を重ねるように配置し、額縁同士を重ねているので、接ぎ合わせ部分にはみかけ上一つの額縁しか存在しなくなり、接ぎ合わせ部分が目立ち難くなる。なお液晶パネルユニット21aと液晶パネルユニット21bとは実施例1と同様の方法により一体化している。
【0037】
なお、実施例2においては、図5に示すように、実線で示した対向する液晶パネル35´と液晶パネル36は対向面のコーナー部分をカットしている。同様に破線で示した対向する液晶パネル35と液晶パネル36´の対向面のコーナー部分をカットしている。このようにすることにより、液晶パネル二枚分の厚さで隣接する液晶パネルを重ね、液晶パネルを重ねることによる視差を最小に抑えている。
【実施例3】
【0038】
図6は本発明によるマルチ表示パネル型表示装置におけるマルチ液晶パネルの他の実施例の平面図を示している。
【0039】
マルチ液晶パネルは、4個の液晶表示パネルユニット22a、22b、22c、22dを接ぎ合わせて構成されている。そして各々の液晶パネルユニットには、実施例1、実施例2と同様に、上下方向に隣接する2つの液晶パネルと、前面側補強板と、背面側補強板とを一体にして形成されている。なお図6においては液晶パネルユニット22aの、液晶パネル37、37´と、前面側補強板42aを示している。
【0040】
なお各々の液晶パネルユニットにおいては、実施例2のように隣接する液晶パネルの額縁を重ねるために、液晶パネルユニットを構成する補強板の厚さを上方側と下方側とで変えおり、これにより液晶パネルを前後にずらして重ねて配置している。また液晶パネルユニットを構成する補強板に隣接する液晶パネルユニットの液晶パネルを受け入れる切欠き部を設けると共に、隣接する液晶パネルユニットにおいて液晶パネルの前後関係を逆にしている。
【0041】
このような構成によると、今後ますますマルチパネル型表示装置が大型化したとしても、ユニット単位でマルチ表示パネルを形成するので、表示装置の強度を得るために必ず必要な補強板についても十分に確保することが可能となる。またパネルを継ぎ合わせた際の上下方向の強度を十分に確保でき、今後の大型化にも十分対応できるマルチパネル型表示装置を提供することができる。
【0042】
なお、当然のことではあるが、実施例に示す以上の液晶パネルユニットを用いてマルチ液晶パネルを構成しても構わない。また実施例では、液晶パネルユニットを形成する上下方向に隣接する液晶パネルの数は2つだけであるが、それ以上の数でも構わない。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明における第1実施例のマルチ液晶パネルの概略斜視図を示している。
【図2】第1実施例のマルチ液晶パネルのA−A´断面図を示している。
【図3】本発明における第2実施例のマルチ液晶パネルの概略斜視図を示している。
【図4】第2実施例のマルチ液晶パネルのB−B´及びC−C´断面図を示している。
【図5】第2実施例のマルチ液晶パネルを構成する液晶パネルの平面配置図を示している。
【図6】本発明における第3実施例のマルチ液晶パネルの概略平面図を示している。
【図7】従来のマルチパネル型表示装置の概略斜視図を示している。
【符号の説明】
【0044】
10 マルチ液晶パネル
20a、20b 液晶パネルユニット
30、30´ 液晶パネル
40a 前面側補強板
50a 背面側補強板


【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の表示パネルを上下左右に接ぎ合わせて構成されるマルチ表示パネルを備えたマルチパネル型表示装置において、
前記マルチ表示パネルは、まず上下方向に隣接する表示パネルと補強板とを一体化した表示パネルユニットを形成し、次に該表示パネルユニットを左右方向に配し互いに接ぎ合わせて構成されていることを特徴とするマルチパネル型表示装置。
【請求項2】
前記補強板は、前記表示パネルの前後に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のマルチパネル型表示装置。
【請求項3】
前記表示パネルユニットにおいては、上下方向に隣接する表示パネルの端部が重なるように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のマルチパネル型表示装置。
【請求項4】
前記補強板の厚さが表示パネルの位置により異なることを特徴とする請求項3に記載のマルチパネル型表示装置。
【請求項5】
前記マルチ表示パネルにおいては、隣接する表示パネルの端部が重なるように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のマルチパネル型表示装置。
【請求項6】
前記補強板は、表示パネルの位置により厚さが異なると共に、左右方向に隣接する表示パネルを受け入れる切欠き部が設けられていることを特徴とする請求項5に記載のマルチパネル型表示装置。
【請求項7】
前記表示パネルは、液晶パネルからなることを特徴とする請求項1から6の何れかに記載のマルチパネル型表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−65153(P2006−65153A)
【公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−249628(P2004−249628)
【出願日】平成16年8月30日(2004.8.30)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(000214892)鳥取三洋電機株式会社 (1,582)
【Fターム(参考)】