説明

マルチビュー表示システム

【課題】インタラクティブなマルチビューディスプレイシステムを提供する。
【解決手段】インタラクティブマルチビューディスプレイシステムは、それぞれ異なる観察者53,54に異なる視聴領域で見ることができる、独立して選択された内容の複数の画像を表示するマルチビューディスプレイ1を備えている。さらに、検知装置を備え、これにより、複数のユーザ53,54のうちのどのユーザが表示された画像の1つと相互作用しようとしているのかを検知する。相互作用装置は、検知されたユーザが画像に相互作用することを許可する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マルチビュー表示システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
マルチビュー表示システムは、独立して選択可能な内容の複数の画像(画像シーケンスを含む)を異なる視域で表示する場合に用いることができる。マルチビュー表示システムの例としては、空間多重化された複数の画像を同時に表示する空間多重化形式、複数の時間フレームからなる周期的に繰り返すセットの異なる時間フレームにおいて、異なるビューを表示するテンポラル多重または時間連続形式のものが挙げられる。さらに、上記の技術を組み合わせ、例えば、空間多重化された複数の異なる画像を、複数の時間フレームからなる周期的に繰り返すセットの異なる時間フレームで表示する形式としてもよい。
【0003】
上述したようなマルチビュー表示方式では、複数のビュー(可視像)をいくつでも表示することができ、そのビューの数に対応する数のあるいは異なる数の視域で各ビューを見ることができる。中でも最も一般的に用いられるのは、デュアルビューディスプレイとして知られている2つのビューを表示するものである。
【0004】
マルチビュー表示方式で用いられる表示装置の例としては、液晶ディスプレイ(LCD)CRT(Cathode Ray Tube)、有機発光デバイス(OLED)、LED(Light Emitting Diode)表示装置、FED(Field Emission Display)、PDP(Plasma Display Panel)等の表示装置が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】英国特許出願公開第2405542号明細書(2005年3月2日公開)
【特許文献2】英国特許出願公開第2405516号明細書(2005年3月2日公開)
【特許文献3】英国特許出願公開第2405489号明細書(2005年3月2日公開)
【特許文献4】国際公開第WO2005/021314号パンフレット(2005年3月10日公開)
【特許文献5】米国特許1,150,374号
【特許文献6】日本特許公報8044388号
【特許文献7】英国特許出願公開第2405546号明細書(2005年3月2日公開)
【特許文献8】英国特許出願公開第2414882号明細書(2005年3月2日公開)
【非特許文献1】Willem den Boer et al. (SID 03 DIGEST 56.3)
【非特許文献2】N.Tada et al., IDW'04, pp.349,2004,“Continuous grain silicon pin diode”
【非特許文献3】T.Nakamura et al., SID 05 Digest, pp 1054, 2005,“A low temperature polysilicon pin diode”
【非特許文献4】D.J. Tulbert, SID 05 Digest, pp. 1222, 2005
【非特許文献5】A.C. Varchmin et al, “Lecture notes in computer science”, vol. 1371, pp.245, 1998
【非特許文献6】K. Kubala et al, SID 98 Digest, pp. 415,1998
【非特許文献7】インターネット<URL:HTTP://www.nist.gov/speech/tests/spk>
【非特許文献8】インターネット<URL:HTTP://svr-www.eng.cam.ac.uk/comp/speech/Section6/Q6.6.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1は、視差バリアをLCDの画素に近接して配置することにより、高品質のデュアルビューディスプレイを実現する技術を開示している。
【0007】
特許文献2は、LCモードを用いることにより、1つの均一なパネルから2つの画像を表示する表示装置を開示している。この特許文献2は、視野バリアを用いることにより、上記表示装置からデュアルビューディスプレイを形成する構成を開示している。
【0008】
特許文献3は、デュアルビューディスプレイにミラーを組合せることにより、デュアルビューディスプレイのスクリーンの見かけ上の大きさを大きくする構成を開示している。
【0009】
また、非特許文献1は、集積光センサを画素毎に設けた表示装置を開示している。非特許文献1の表示装置は、ユーザの指の影を画像化することにより複数のユーザがタッチパネルを同時に操作できるように構成されている。しかしながら、この方法によると、ユーザの指の接触を検知するために複雑なデータ処理を要する上、ユーザによる指の各接触(タッチ)を特定できない場合もある。
【0010】
特許文献4は、乗物または光音響情報ユニットにおける異なる情報の表示を制御する方法を開示している。特許文献4のシステムは、ドライバの凝視を検知し、ドライバがディスプレイを凝視していると検知すると、表示を更新し、旅程に関連する情報のみを表示するように構成されている。一方、ドライバがディスプレイを凝視していないときは、旅程に関連しない情報を表示するように構成している。ここで、乗客が映画を見ようとした場合、断続的な中断がありため、システムの持つ利点が損なわれてしまう。
【0011】
特許文献5は、レンズアレイの背後に形成される空間インターレースされた固定/印刷画像を含む変更可能な画像を開示している。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の第1の態様にかかるンタラクティブマルチビュー表示システムは、それぞれ異なる視聴視域で見ることができる、独立して選択された内容の複数の画像を表示するマルチビューディスプレイと、複数のユーザの中で、上記複数の画像のうち少なくとも1の画像と相互作用しようとしている各ユーザを、上記マルチビューディスプレイ上に形成された各ユーザの影(shadow cast)の長さ及び/または形成期間に基づいて検知する検知装置と、検知された上記各ユーザを、上記少なくとも1の画像と相互作用可能にする相互作用装置と、を含んでいる。
【0013】
上記の構成において、上記検知装置が、同時に上記少なくとも1の画像と相互作用しようとしている複数のユーザを検知するように構成してもよい。また、上記相互作用装置が、上記複数のユーザが同時に各画像と相互作用可能に構成されていてもよい。
【0014】
また、上記検知装置が、上記マルチビューディスプレイに設けられ、または当該マルチビューディスプレイの一部分を構成する光検知装置を含む構成としてもよい。
【0015】
本発明の第2の態様にかかるインタラクティブマルチビュー表示システムは、それぞれ異なる視聴視域で見ることができる、独立して選択された内容の複数の画像を表示するマルチビューディスプレイと、複数のユーザの中で、上記複数の画像のうち少なくとも1の画像と相互作用しようとしている各ユーザを検知する検知装置であって、各検知されたユーザのアイデンティティを特定するための音声認識システムを備えた検知装置と、検知された上記各ユーザを、上記少なくとも1の画像と相互作用可能にする相互作用装置と、を含んでいる。
【0016】
上記の構成において、上記相互作用装置が、上記マルチビューディスプレイの一部分を構成するタッチスクリーンと、上記複数の画像のうち少なくとも1の画像をユーザが操作可能な画像として形成する画像生成部とを含む構成としてもよい。また、上記画像生成部が、キーボードまたはキーパッドの画像を生成するように構成されていてもよい。
【0017】
上記の構成において、少なくとも1人のユーザが選択可能な単一ビュー(シングルビュー)モードを有する構成としてもよい。
【0018】
本発明の第3の態様にかかるマルチビュー表示システムは、それぞれ異なる視聴視域で見ることができる、独立して選択された内容の複数の画像を、上記ディスプレイから異なる高さ及び又は異なる距離にある各位置に対して表示する固定位置のマルチビューディスプレイと、上記ディスプレイに最も近い視域における表示領域を拡大するミラーとを含んでいる。
【0019】
上記ディスプレイに、(a)関連する内容のおよび/又は(b)少なくとも1つの画像を見ることができる視域の位置で特定される、少なくとも1つの画像を提供する画像生成部を含む請求項9に記載のシステム。
【0020】
本発明の第4の態様にかかるマルチビュー表示システムは、ユーザが操作可能な装置に隣接して配置されるマルチビュー表示システムであって、それぞれ異なる視聴視域で見ることができる、独立して選択された内容の複数の画像を、上記ディスプレイから異なる高さ及び又は異なる距離にある各位置に対して表示する固定位置のマルチビューディスプレイと、上記ユーザが操作可能な上記ディスプレイに隣接して表示することができるように、(a)関連する内容のおよび/又は(b)少なくとも1つの画像を見ることができる視域の位置で特定される、少なくとも1つの画像を提供する画像生成部と、を備え、上記ユーザが操作可能な装置に隣接する視域に、当該装置とユーザの相互作用装置を示す画像データを表示するように構成されている。
【0021】
本発明の第5の態様にかかるマルチビュー表示システムは、ユーザが操作可能な装置に隣接して配置されるマルチビュー表示システムであって、それぞれ異なる視聴視域で見ることができる、独立して選択された内容の複数の画像を、上記ディスプレイから異なる高さ及び又は異なる距離にある各位置に対して表示する固定位置のマルチビューディスプレイと、上記ユーザが操作可能な上記ディスプレイに隣接して表示することができるように、(a)関連する内容のおよび/又は(b)少なくとも1つの画像を見ることができる視域の位置で特定される、少なくとも1つの画像を提供する画像生成部と、を備え、所定の高さ以上に位置する視域に、制限領域へのエントリを許可する入力コードを示す画像データを表示している。
【0022】
上記の構成において、上記ディスプレイが、非対称の複数のビューイングウインドウを形成する構成としてもよい。
【0023】
本発明の第6の態様にかかるマルチビュー表示システムは、それぞれ異なる視聴視域で見ることができる、独立して選択された内容の複数の画像を表示するマルチビューディスプレイと、同一の対象の異なるビューを表わす画像データを異なる画像として上記ディスプレイに提供する画像生成部と、を含んでいる。
【0024】
上記の構成において、上記異なるビューが、少なくとも1つのオーバーレイビューを含む構成としてもよい。
【0025】
上記異なるビューが、電磁波スペクトルの異なるパーツから得られた画像を含む請求項14に記載のシステム。
【0026】
本発明の第7の態様にかかるインタラクティブマルチビュー表示システムは、それぞれ異なる視聴視域で見ることができる、独立して選択された内容の複数の画像を表示するマルチビューディスプレイと、少なくとも1つの視域で見ることができ、かつ少なくとも1つの視域で見ることができない、グラフィカルユーザインターフェースを含む複数の異なる画像を表わす画像データをディスプレイに供給する画像生成部と、上記グラフィカルユーザインターフェースと相互作用しているユーザを検知する検知装置と、を含み、上記画像生成部は、少なくとも1つの視域で見ることができる画像、または画像シーケンスを表わす画像データ、またはユーザインターフェースを重ねることにより少なくとも1つの視域で見ることができる上記画像または画像シーケンスを表わす画像データを、上記ディスプレイに提供するように構成されている。
【0027】
上記の構成の表示システムは、検知されたユーザ相互作用装置に応答する装置の一部分を構成するように構成されていてもよい。
【0028】
本発明の第8の態様にかかるインタラクティブマルチビュー表示システムは、それぞれ異なる視聴視域で見ることができる、独立して選択された内容の複数の画像を表示するマルチビューディスプレイと、少なくとも1人のユーザが見ている上記ディスプレイ上の少なくとも1地点を特定するトラッキング部と、上記少なくとも1人のユーザが見ることができる画像における、上記少なくとも1地点での画像表示をその周囲の表示に比べて強調する強調部と、を含んでいる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1(a)】翻訳に使用するデュアルビューディスプレイを示す平面図である。
【図1(b)】図1(a)に示すディスプレイの側面図である。
【図2(a)】翻訳に使用する他のデュアルビューディスプレイを示す平面図である。
【図2(b)】図2(a)に示すディスプレイの他の配列方向を示す側面図である。
【図3】高速道路情報の提供に用いるマルチビューディスプレイを示す平面図である。
【図4】到着情報と出発情報の提供に用いるデュアルビューディスプレイを示す平面図である。
【図5】異なる広告情報をそれぞれ異なる方向に表示するディスプレイを示す平面図である。
【図6】プレゼンテーションに用いるデュアルビューディスプレイを示す図である。
【図7】緊急時のサービステキストを表示するマルチビューディスプレイを示す図である。
【図8(a)】カーナビゲーションの情報を提供するデュアルビューディスプレイを示す図である。
【図8(b)】カーナビゲーションの情報を提供するデュアルビューディスプレイを示す図である。
【図8(c)】カーナビゲーションの情報を提供するデュアルビューディスプレイを示す図である。
【図9】教育目的に用いるデュアルビューディスプレイを示す図である。
【図10】モバイル機器に用いるマルチビューディスプレイを示す図である。
【図11】カラオケに用いるマルチビューディスプレイを示す図である。
【図12】飛行機における機内娯楽用のマルチビューディスプレイを示す図である。
【図13】大人用プログラムと子供用プログラムを同時に表示するデュアルビューディスプレイを示す図である。
【図14(a)】クリケットスタジアムで用いるマルチビューディスプレイを示す図である。
【図14(b)】フットボールスタジアムで用いるマルチビューディスプレイを示す図である。
【図15(a)】携帯用のDVDプレーヤを構成するデュアルビューディスプレイを示す図である。
【図15(b)】図15(a)に示すディスプレイの他の配列例を示している。
【図16】プライバシー保護又はセキュリティー目的に用いるデュアルビューディスプレイを示す図である。
【図17】仮想キーボードを表示するデュアルビューディスプレイを示す図である。
【図18(a)】車に用いる、リモートコントロール割り込み機能を備えたデュアルビューディスプレイを示す図である。
【図18(b)】図18(a)に示すディスプレイに用いる方向検知システムの第1例を示す図である。
【図18(c)】図18(a)に示すディスプレイに用いる方向検知システムの第2例を示す図である。
【図19】どのユーザがディスプレイと相互作用しようとしているかを特定できるデュアルビューディスプレイを示す図である。
【図20】図19に示すディスプレイの例を示す図である。
【図21(a)】図19に示すディスプレイの他の例を示す図である。
【図21(b)】図21(a)に示す例の詳細を示す図である。
【図22】角度/高さによって区分して画像を表示するデュアルビューディスプレイを示すダイヤグラムである。
【図23】図22に示すディスプレイの適用例を示す図である。
【図24】角度/高さによって区分して画像を表示する他のデュアルビューディスプレイを示している。
【図25】プレゼンテーションに用いるデュアルビュープロジェクションディスプレイを示す説明図である。
【図26】ヂュアルビューディスプレイ上の接触(タッチ)方向を検知する検知システムの概略を示す説明図である。
【図27】マルチビューディスプレイに用いる音声認識システムの概略を示す説明図である。
【図28】マルチビューディスプレイに用いる凝視方向トラッキングシステムの概略を示す説明図である。
【図29】マルチビューディスプレイに用いる画像生成部の概略を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
[1.翻訳]
(a)和英辞書
従来の電子辞書は、一度に1人のユーザが、例えば、日本語から英語への翻訳に用いる場合のみを想定している。
【0031】
図1(a)および図1(b)は、双方のユーザが同時に翻訳文を見ることができるインタラクティブ表示システムであって、各ユーザが、自身の言語のみを見ることができる表示システムを示している。本発明の実施の形態にかかる表示装置は、例えば、図1(a)および図1(b)に示すように、日本人ユーザ3用のキーボード2と、英国人ユーザ5用のキーボード4とを備えたなデュアルビュー(DV)ディスプレイ1を有している。デュアルビューディスプレイ1は、観察方向6における英語テキストの「英語ビュー」を含む画像を英国人ユーザ5に表示する。ディスプレイ1は、また、観察方向7における日本語テキストの「日本語ビュー」を日本人ユーザ3に表示する。翻訳は、ユーザが、キーボード(2・4)、マウス、または音声認識手システム等の他の手段によってデータを入力する構成としてもよい。上記のシステムは、マルチビューを表示し、マルチ言語を用いるマルチユーザシステムに発展させることも可能である。
【0032】
また、上記の翻訳システムは、対面式でないものにも応用することができ、例えば、インターネットを用いたものやマルチ言語のユーザが1つの部屋に集まって会議するテレビ会議用にも適応することができる。
【0033】
図2(a)および図2(b)に示すように、デュアルビューディスプレイ1で各人が各々の言語で同時に翻訳を見ることができる構成してもよく、また、適当なヘッドホン手段(8・9)を用いて同時に訳を聞くことができる構成してもよい。上記の翻訳システムの利点は、パワーポイントで作成したプレゼンテーション用ドキュメントの翻訳を各ユーザに表示し、さらに、ユーザ間でなされた会話をマイクロホーン10・11を用いて翻訳システムに入力する場合に特に享受することができる。
[2.情報表示]
(a)高速道路情報のためのマルチビュー
マルチビューディスプレイ20は、高速道路情報標識に用いることができ、この場合、各レーンのトラフィックに対し異なるビューを提示することができる。マルチビューディスプレイ20は、図3に示すように、高速道路の中央の真上に取り付けてもよく、また、左右何れかにずれた位置に設けてもよい。具体的には、マルチビューディスプレイ20によって、高速道路の左レーン情報21、中央レーン情報22および右レーン情報23が、それぞれ矢印24、25および26で示す方向から見ることができる。
(b)空港および列車到着/出発などの情報ボードのためのデュアルビュー
デュアルビューディスプレイ1は、空港および列車到着・出発などの情報ボードに用いてもよい。この場合、乗客がデュアルビューディスプレイ1の下を移動中に、異なるビューを表示することができる。デュアルビューディスプレイ1は、例えば、図4に示すように、それぞれ異なるトラックにある各列車の乗客用にぞれぞれ設けられた領域27および領域28を有するアイランド鉄道プラットフォームの中心の上方に設けてもよい。上記構成のデュアルビューディスプレイ1によると、乗客が一方のプラットフォームから他方のプラットフォームに移動すると、乗客はそれぞれ矢印29および矢印30で示す方向から関係するプラットフォーム情報のみを見ることができる。上記構成のデュアルビューディスプレイ1は、中央から左右一方の側にずれた位置に設けてもよい。
(c)広告用デュアルビュー
デュアルビューディスプレイ1は広告の目的で使用することもできる。1つのディスプレイから異なった方向に異なった広告を表示する構成としてもよい。本発明の表示方式を用いた場合、1つのディスプレイを用いてより多くの広告を表示することができるため、広告費用を削減することができる。デュアルビューディスプレイ1は、図5に示すように、左側通路31への広告を矢印29(図中左側)で示す方向に表示し、右側通路32への広告を矢印30(図中右側)で示す方向に表示する。上記構成のデュアルビューディスプレイ1を用いることにより、例えば、製品に限定した固有の広告またはスペシャルオファーを表示することができる。また、デュアルビューディスプレイ1を、観察者が進む方向に平行に取り付け、当該デュアルディスプレイ1を通過する間に、1つのデュアルビューディスプレイからトラフィックに沿って一連の異なる広告を表示する構成としてもよい。
(d)プレゼンテーション用デュアルビュー
デュアルビューディスプレイ1は、パワーポイントを用いたプレゼンテーションの情報の表示に用いてもよい。具体的には、図6に示すように、表示する第1のビューとして、聴衆者33に対し、矢印34および35で示す方向にプレゼンテーションを表示する一方、表示する第2のビューとして、講師36に対し、矢印37で示す方向にプレゼンテーションのノートを表示する構成としてもよい。
(e)非常時用のサービステキストを表示するためのスリービューディスプレイ
マルチビューディスプレイ20は、他の道路使用者に迅速に認識させるという点で緊急のサービスを支援するのに用いてもよい。図7中、矢印21及び矢印23に示す方向の軸からずれた位置にいて、掲示を直接見るであろう歩行者38に対し、正しいテキスト、例えば、「POLICE」の語を表示する構成としてもよい。一方、図中、矢印22で示す方向ように、軸方向に位置するドライバー39に対しては、バックミラーを用いて容易に見ることができるように反転させたテキストを表示する構成としてもよい。上記の適応例については、図7に示している。
(f)カーナビゲーションへの応用
図8に示すように、ドライバー用のビュー40は、ドライバー41の方向に、簡単な基本情報のみを表示するように構成されている。一方、乗客用のビュー42は、乗客43の方向に、ドライバー用のビュー40に比べはるかに詳細な情報を表示するように構成されている。
(g)教育
デュアルビューディスプレイ1は教育目的に用いることもできる。具体的には、図9に示すように、表示する第1のビューとして、学生または聴衆者33に対し、矢印34および矢印35で示す方向に質問を表示する一方、表示する第2のビューとして、教師36に対し、矢印37で示す方向に質問に対する答えを表示する構成としてもよい。
(h)X線を用いたセキュリティへの応用
デュアルビューディスプレイは、例えば、X線スキャナを用いた、セキュリティに応用することもできる。例えば、表示する第1のビューとして、警備員に対し、X線またはセキュリティ画像を表示する一方、表示する第2のビューとして、セキュリティチェックを通り抜ける人に対し、第2画像を表示する構成としてもよい。本発明のデュアルビューディスプレイは、上記のセキュリティ関連画像に変えて、広告画像または空港情報の表示に用いてもよい。
(i)医療
本発明のデュアルビューディスプレイは、医療の現場に用いることもできる。例えば、表示する第1のビューとして、手術を行う外科医に対し、手術状況の拡大映像を表示する一方、表示する第2のビューとして、医療チームの他のメンバに対し、血圧および/または心拍等の医療情報を表示する構成としてもよい。
(j)入口・出口を示すサイン
デュアルビューディスプレイは、入口・出口を示すサインに用いてもよく、店またはレストランの入口・出口を示すのに好適に用いることができる。建物に入る際には、第1のビューとして、歓迎メッセージが表示され、当該建物を出る際には、第2のビューとして、心地よい退出メッセージの表示を見ることができる。また、入口専用ドアから出ようとした場合に、警告メッセージを表示する構成としてもよい。
(k)コックピット用ディスプレイ
具体的には、デュアルビューディスプレイはコックピットに用いてもよい。1つのカメラのビューを特定のパイロットに対して表示し、他のカメラのビューとして、代替情報を他のパイロットに表示する構成としてもよい。また、小さい飛行機では、パイロットに対しあるビューを表示し、乗客に対し他のビューを表示する構成としてもよい。
(l)オーバーレイ
デュアルビューディスプレイは、1つのビューとして原画像を表示し、他のビューとして、オーバーレイ画像を表示する場合に適用してもよい。デュアルビューディスプレイは、CAD(コンピュータ支援設計)に用いた場合に特に有益である。CADでは、オーバーレイ画像の登録が重要であり、異なったオーバーレイを含むビューからビューまで容易に移行できるため、マスク、回路配置等複雑なデザインを理解する工程を簡素化することができる。
(m)マシンビジョン化/自動監視化/融像への応用
デュアルビューディスプレイは、独立した2つのディスプレイを取り替える、マシンビジョンや、自動観察化システムに用いてもよい。デュアルビューディスプレイは、画像の融合に用いてもよく、この場合、例えば、赤外線データを示すビューと、可視データとを示すビューとを、ユーザが手を使わずに機械の操作で切替えることができる構成としてもよい。切替えは、ユーザの頭を1のビューイングウィンドウから他のビューイングウィンドウに移行させと、機械が実行するように構成することができる。
(n)モバイル機器へのマルチビューの応用
モバイル・ディスプレイデバイスでは、デュアルビューディスプレイまたはマルチビューディスプレイを用いることができる。この場合、メールなどの個人情報は軸上のビューで、非個人情報は軸外ビューで見れる構成とすることができる。これらのビューは、非対称に表示されるものであってもよい。加速度計を用いて、ユーザがディスプレイのディスプレイに対する傾斜を検知し、自動的にビューを更新又は切替える構成としてもよい。上記の構成は、携帯電話、携帯情報端末(PDA)に好適に適応することができる。また、マルチビューディスプレイ20は、全地球位置把握システム情報を表示するモービル・ディスプレイ44に好適に用いることができる。ディスプレイは、図10に示すように、矢印45で示す右側、矢印46で示す左側、矢印47で示す上側、および矢印48で示す下側へ傾け(チルト)、対応する東、西、北および南のGPS情報やビュー49ないし52を表示するように構成されている。
[3.エンターテインメント]
(a)デュアルビューカラオケ
デュアルビューディスプレイはカラオケに適応してもよい。具体的には、図11に示すように、2人の歌い手53、54に対し、異なる歌詞をそれぞれ矢印6および7で示す方向に表示し、1つのディスプレイを使ってデュエット曲の歌詞を表示するのに用いることができる。これにより、必要なスクリーンの数を減少させることができるため、コストの削減を図ることができる。また、上記のディスプレイは、すべての歌い手53・54が同じ歌詞を見ることができるワイドモードに切り替え可能な構成としてもよい。
(b)飛行機
マルチビューディスプレイ20は、飛行機内でフライトエンターテインメントに用いてもよい。具体的には、単一のスクリーンを用いて、複数の乗客に座席に応じて異なるフライトエンターテインメントの選択肢を提供できる構成としてもよい。この構成により、必要なスクリーンの数を減少させることができるため、コストの削減を図ることができる。図12に示す例では、マルチビューディスプレイ20は、飛行機の座席の列の図中左の乗客55、中央の乗客56、右の乗客57用の各ビューを、それぞれ図中矢印21から23で示す方向に表示するように構成されている。
(c)子供向けの楽しい映画・テレビ
図13に示すように、デュアルビューディスプレイ1は、第1の画像を子供59に対して矢印7で示す方向に表示し、第2の画像を大人58に対して矢印6で示す方向に表示する構成としてもよい。この構成のデュアルビューディスプレイ1は、子供向けの映画やテレビ番組を表示する一方で、大人向けの映画やテレビ番組も別途表示する場合に用いることができる。
(d)デュアルビューテレビ
デュアルビューディスプレイは、1つの画面で複数の観察者が同時に複数のテレビチャネルや映画を見ることができるように構成されている。この場合、指向性を有するサウンドやヘッドホーンを用いてもよい。また、1人または複数の観察者がテキストサービスやeメールを見たり、ゲームをしたい場合もある。
(e)デュアル3D
デュアルビューディスプレイは、各ビューについて、視差バリアによって生成した光音響画像等のように異なった三次元画像を表示する構成としてもよい。上記の構成のデュアルビューディスプレイを用いて、例えば、3Dチェスを楽しむことができる。
(f)スポーツ試合
マルチビューディスプレイ20は、スポーツ試合に用いてもよい。具体的には、例えば、図14(a)に示すように、クリケット用サイトスクリーンとして用いることができる。この場合、打者60に対しは、矢印59で示す方向には画像も背景も表示しない一方、矢印59で示す方向からずれた方向61、62に対しては、再生画面、スコア等を観客に対して表示する構成としてもよい。また、図14(b)に示すように、マルチデュアルビューディスプレイ20は、フットボールの試合に用いてもよい。この場合、例えば、矢印63で示す方向に、地元チームの観客用の再生画面を表示する一方、矢印64で示す方向には、アウェイチームの観客用に異なる再生画面を表示する構成としてもよい。また、試合のスコアを、マルチビューディスプレイ20における矢印65で示すゴールネット66の真上の位置に表示してもよい。上記ディスプレイとして、LEDを用いてもよい。
(g)携帯用DVDプレーヤ
デュアルビューディスプレイ1は携帯用のDVDプレーヤに用いてもよい。図15(b)に示すように、デュアルビューディスプレイ1の前面に、タッチスクリーンを形成し、DVD画像に加え制御ボタン70を表示する構成としてもよい。これにより、ユーザは図15(a)に示す他の画面を見ることなくDVDプレーヤの制御ボタンを操作することができるため、フル解像度でDVD画面を楽しむことができる。デュアルビューディスプレイ1は、傾斜角度68と傾斜角度69との間で順次2つのビューを切り替える構成としてもよい。
(h)コンピュータゲーム
デュアルビューディスプレイまたはマルチビューディスプレイは複数のプレーヤーが参加するコンピューターゲームで、ゲームを行っている他のプレーヤのビューが見えない場合に有益に用いることができる。
(i)動画
デュアルビューディスプレイは、観察者に1の画像から動作が時間的に僅かに進んだ次の画像を順次表示していく動画表示に用いてもよい。高速に1つのビューイングウィンドウから次のビューイングウインドウに移行する観察者は、例えば、1つのビューから次のビューに小さい角度で後方または前方にディスプレイを回転させることによって画像の動きを知覚する。また、動きを自動的に検知し、動きクリップの次フレームで他のビューを更新する動き検知器を設けてもよい。
[4.プライバシー対策への応用]
デュアルビューディスプレイは、既存のプライバシー機器を用いている銀行等のプライバシー機器に用いることができる。具体的には、例えば、第1のビューとして、顧客71にアカウント詳細の概要を表示する一方、銀行員72に対しては、セキュリティ情報を入力するための画面を表示する構成としてもよい。すなわち、図16に示すように、異なるビューをそれぞれ銀行員および顧客に対して矢印6および矢印7で示す方向に表示することができる。
[5.デュアルビュー仮想キーボード]
デュアルビューディスプレイ1は、仮想キーボードの外観を創出するために鏡73を併用してもよい。図17に示すように、ディスプレイ1は、キーボード機能や割り込み機能のためのディスプレイを用いるタブレットパーソナルコンピュータ(PC)、その他の電子機器の一部であってもよい。
【0034】
ディスプレイ1は、ディスプレイ表面の法線を含む角度範囲からディスプレイ1を見る、装置のユーザに対して第1のビューを表示する。装置は鏡73を備え、ディスプレイ1が鏡73に向けて、仮想キーボード74を形成する画像を含む第2のビューを投影し、ユーザが見えるように反射させる構成としてもよい。
【0035】
装置への入力のための「物理的な」キーボードと同様の操作でユーザが入力できる仮想キーボード74を用いてキーボード入力に割込みを許可するために、検知システム75を設けてもよい。検知システム75は、光学的検知システムを含み、ユーザが仮想キーボード74のどのキーを押すつもりであるかを特定する構成としてもよい。さらに、装置に報知され、物理的なキーボードのキーを実際に操作する場合と同様に反応する構成とすることができる。
[6.デュアルビューディスプレイを用いた割り込み]
(a)デュアルビューリモートコントロール:
デュアルビューディスプレイ1は、図18(a)に示すように、車76の後部座席の乗客77・78用に天井に取り付けてもよい。また、図18(b)および図18(c)に示すように、1つのリモートディスプレイ制御装置79で各ビューの機能を制御する構成としてもよい。例えば、1人の乗客76が、DVDを鑑賞し、フィルムをポーズしたく、一方、他の乗客は、コンピューターゲームで遊ぶためにゲームを再開したがっている場合等に適応できる。
【0036】
図18(b)と図18(c)は、方向検知システムを備えた装置を示している。図18(b)の最初の例では、2つの光センサ80・81(または2つのセンサからなるアレイ)を視差バリア83又は他のディスプレイ1の光学部材の背後に配置している。光学部品である視差バリア83は、左の乗客78のリモートディスプレイ制御装置79からの信号が、右の乗客の光検知器80に到達するのを防止し、また逆に、右の乗客77のリモートディスプレイ制御装置80からの信号が、左の乗客78の光検知器81に到達するのを防止する機能を担っている。
【0037】
図18(c)に示す2番目の構成例では、ディスプレイ1のLCD表示パネルの画素に、フォトダイオード84・85をそれぞれ設けている。この第2の例でも、光学部品である視差バリア83は、左の乗客78のリモートディスプレイ制御装置79からの信号が、右の乗客のフォトダイオード84に到達するのを防止し、また逆に、右の乗客77のリモートディスプレイ制御装置80からの信号が、左の乗客78のフォトダイオード85に到達するのを防止する機能を担っている。
【0038】
また、上記構成のディスプレイは、家庭用やその他の状況でも用いることができる。例えば、リビングルームで、複数の異なるチャンネルでそれぞれ独立したビューを観る場合等デュアルまたはマルチビューディスプレイが複数の独立したビューを表示する場合に好適である。また、ディスプレイ1は、各ビューに対し1つのリモートコントロールが割り当てられ、複数のリモートコントロールが利用可能である場合に用いてもよく、この場合、各ビューの周波数やコード信号を若干異ならせることで、ディスプレイが更新すべきビューを認識することができる。例えば、アーケードでコンピュータゲームを行う場合で、どのプレーヤがゲーム中どのショットを打ったかを認識することが重要である場合等に、上記構成のディスプレイの特徴における利点を特に享受することができる。
(b)ディアルビュー独立制御
図19に示すように、デュアルビューディスプレイ1を用いて、各ビューで異なる機能を表示する場合、どのユーザが当該ユーザのどのビューを更新しようとしているかを検知し、適切な選択肢を提示する必要がある。上記の構成は、例えば、デュアルビューディスプレイ1の表示パネルの左端、右端にそれぞれフォトダイオード86・87を設けることで実現することができる。観察者の動き(例えば、矢印89で示すディスプレイの右側にいる観察者の右手の動き)は、左の観察者のために、右側の受光器87で受信され、右側の観察者にメニューが表示されるか、ビューが更新される。同様に、矢印88で示すディスプレイの左側にいる観察者の右手の動き)は、右の観察者のために、左側の受光器86で受信され、左側の観察者にメニューが表示されるか、ビューが更新される。
【0039】
車両使用では、ドライバー側へのユーザインターフェースは非常に簡単な操作に制限される場合があった。また、日中使用する場合ディスプレイからの光の出力を抑える一方、夜間使用する場合はディスプレイからの光の出力を増加させる構成としてもよい。また、手が検知装置を遮蔽する時間の長さを検知することによって変化量を制御する構成としてもよい。また、音楽ボリュームなどの他の特徴も同様に制御することができる。適当な時定数と識別評価基準を用いて電子機器をセットアップすることができる。また、周囲の照明の変化に起因する共通の影響を回避するために、双方の検知装置からの各信号による比較を確立することができる。
(c)タッチパネル(ディスプレイに装着されていてもよい)は、ユーザからのタッチ入力を検知する。光センサにより、複数のユーザのうちのどのユーザによる操作かを認識することができる。
【0040】
タッチパネルには以下のものを用いることができる。
【0041】
・画像光センサ(CMOSセンサ・CCDセンサ)
・個別のフォトダイオード、光レジスタその他の光検知素子
・光検知素子群
本明細書中、「光」は、可視光線、紫外線(紫外線)または赤外線(赤外線の)放射の意である。
【0042】
構成1:個々の光センサ
1. 図20に示すように、タッチパネル1に、2つの非イメージセンサ90・91を設け、車の中央のタッチスクリーンを備えたコンソールディスプレイのように、一方を左側のユーザが用い、他方を右側のユーザが用いる。
【0043】
第1のセンサおよび第2のセンサの限定されない例としては、以下のセンサを用いることができる。
【0044】
・セキュリティシステムで使用される受動赤外線センサ
・フォトダイオード
・光依存レジスタ
・赤外線距離センサ(GP2シリーズ汎用距離測定センサ(シャープ株式会社)等)
信号処理ユニット92は、タッチパネルが通常備える機能を実行し、さらに、センサ90・91からの信号処理をし、タッチパネルを操作しているユーザを特定する。
【0045】
信号処理ユニット92は、例えば、単に2つのフォトダイオード90・91でそれぞれ検知された光強度を比較し、光強度が低い方の側からのタッチ入力と推定する構成としてもよい。
【0046】
また、信号処理ユニット92は、時間依存方法を用いてもよい。具体的には、タッチ入力が行われている期間における光強度の上昇が最も大きいフォトダイオードをタッチ入力が行われた側と推定する構成としてもよい。
距離センサ90・91からの検知距離出力を比較し、検知距離が最も短い側をタッチ入力が行われた側と推定する構成としてもよい。
【0047】
構成2:グループ光センサ
図21(a)および図21(b)に示す2番目の構成例では、光センサ95・96からなるグループ93は、遮光部材94と並設され、一方のダイオード85がパネル1の左側の光レベルの変化を検知する一方、他方のフォトダイオード96が右側の光レベルの変化を検知する構成としてもよい。また、タッチ入力のソースを、構成1で説明した方法と同様の方法で特定してもよい。
【0048】
構成3:イメージセンサ
構成3として、イメージセンサとレンズからなるカメラを用い、タッチ入力がなされた方向を検知する構成としてもよい。カメラで撮影された画像は、マイクロプロセッサで処理され、タッチ入力のソースの推定に用いることができる。
【0049】
構成4:面内画像センサ
光センサをディスプレイパネルそのものにサブピクセルレベルで組み入れることができる。これらのセンサを用いて、パネルの向こう側の光を測定することができる。具体的には、誰かがパネルに触れると、その者の指の影がディスプレイの向こう側に形成される。形成された影の形から、指がどの方法から動いてきたのかを特定でき、ひいてはタッチパネルを操作しているユーザを特定することができる。
【0050】
上記の構成には、非特許文献2または非特許文献3で示すように、種々のセンサシステムが開示されている。非特許文献2および非特許文献3は、何れも各画素に組み入れられ、光検知器として機能する低温ポリシリコンpinダイオードを備えた液晶デバイスを開示している。上記の構成を、適切な画像処理技術と組み合わせることによって、指の画像を検知することができる。
【0051】
図26は、指の画像検知を実現するシステムの構成例を示している。表示パネルに組み込まれ、各画素でセンサとして機能する光センサアレイ120は、センサ制御部121からの制御データを受信し、当該センサ制御部121へセンサ情報を送信する。センサ制御部121は、光センサアレイ120の各センサからのセンサ情報を統合し、画像処理部122に送信する。画像処理部122は、画像処理を施し、表示パネルの向こう側に形成される指の影を検知する。
【0052】
ディスプレイに触れている1本または複数本の指、または手の影の長さ、深さ等の形状および又は形成時間(接触期間)に基づいて、どの方向から当該指等が接触しているかを認識することができる。例えば、非特許文献4は、ディスプレイパネル上の異なるタイプの接触(タッチ)に対しどのように画像処理を施すか、当該異なるタイプの接触をどのように区別するかを開示している。非特許文献4に開示されている技術または他の適切な技術を用いて、画像処理部122が、どのビューが接触方向に対応しているか、及びディスプレイ上の接触位置を特定する。次に、特定されたビューおよび接触位置に関する情報が、表示システム制御部123に転送される。さらに、表示システム制御部123は、関連するビューの検知位置にて表示パネルの接触に適切な更新を実行する。
【0053】
そのような表示システムが車などの乗物にインストールされる場合、表示パネルは、例えば、DVDを見ている乗客に左側のビューを表示する一方、ナビゲーション情報を見ているドライバーに右側のビューを表示する構成としてもよい。乗客が表示パネルの左下コーナに触れると、センサアレイ120が当該接触を検知し、センサ制御部121が結合したセンサデータを画像処理部122に送信する。さらに、画像処理部122は、当該接触が、表示パネルの左側で、左下のコーナでなされたと判断する。次に、表示制御部123は、例えば、DVD操作に関連するメニューをディスプレイパネルに表示する等、当該接触に対し適切な処理を実行する。一方、接触がディスプレイパネルの右側でなされた場合、表示制御部123は、ナビゲーション情報に関連する適切な処理を実行する。例えば、ドライバーが表示されたナビゲーションマップ上のズームを制御できるようにする。当該接触をうけて実行される処理は、必ずしも直接ディスプレイ画面の更新に関連する必要はない。例えば、音に付随した処理を実行する構成としてもよい。
(d)観察者の自動トラッキング
トラッキングシステムは、いつ又はどのビューイングウィンドウが使用されているかを自動検知するのに用いることができ、ビューウインドウが適宜更新される。
(e)デュアルビューのための音声制御
音声制御は、デュアルビューディスプレイの機能を制御するために用いてもよい。どのユーザが、ディスプレイを音声制御しているかを自動検知することによって、正しいビューを更新することができる。この構成は、車に用いた場合に特に有益である。
【0054】
例えば、特許文献6は、音声が以前に認識されたか音声か否かを認識できる構成を開示している。話し手を認識する種々のシステムが、非特許文献7および非特許文献8に開示されている。
【0055】
図27は、センサ制御部121に接続されたマイクロホン124を備えた音声認識システムを示している。センサ制御部121はマイクロホン124からオーディオ処理装置125までオーディオストリームデータを送る。これにより、例えば、何れの観察者が、例えば、ディスプレイを更新するコマンドを発信したかを特定する。詳細には、オーディオ信号処理ユニット125によって、どのビューを更新するのか、さらに、どのコマンドが与えられたかを特定する。そして、このビューとコマンドデータは、表示システム制御部123に送られる。表示システム制御部123は、当該コマンドに対応した適切な更新を行い、適切なビューが表示パネルに表示されるように制御する。
【0056】
上記表示システムを前述のように車にインストールする場合、例えば、乗客が「ポーズDVD」と言うと、以下のように制御する構成とすることができる。オーディオ信号処理部125は、乗客の音声で、DVD再生を一時停止するコマンドが指示されたと認識する。表示システム制御部123は、乗客に向けて表示された画像のDVD再生を一時停止する。ドライバーが、「ズームマップ」と言うと、このコマンドに反応して、表示システム制御部123は、ドライバーが見えるようにビューに表示されたナビゲーションマップをズームする。
(f)カーシステム
マルチビューディスプレイは、車に用いることができる。この場合、例えば、ナビゲーション情報等第1のビューを第1のヘッド位置からドライバーに表示する一方、ヘッド位置を少しずらして、例えば、ラジオコントロールを含む第2のビューを表示する構成とすることができる。さらに、他のビューまたは乗客用のビューを表示する構成としてもよい。また、ドライバーのビューとしてフルパネル解像度を用いることができる。
[7.角度/高さによる画像区分]
デュアルビューディスプレイ1は、画像を垂直方向に区分する構成としてもよい。図22は、ビューイングウィンドウ97とビューイングウインドウ98との2つのビューイングウィンドウを示している。このうち、ビューイングウインドウ97は、人99がディスプレイ1の近傍にいる場合にのみ見ることができる構成とする一方、他のビューイングウィンドウ98は、ディスプレイからさらに離れた位置から見ることができる構成としてもよい。ビューイングウィンドウは、左右対称であってもよいが、選択的に非対象に形成されていることが好ましい。
【0057】
ディスプレイにおいて非対称のビューイングウィンドウを形成する技術が特許文献7に開示されている。デュアルビューディスプレイ1は、図23に示すように、第1の画像を子供用にウインドウ97に表示し、第2の画像を大人用にウインドウ98に表示する構成としてもよい。又、第1の画像を観察者が立っている状態で見ることができるように表示する一方、第2の画像を観察者が座っている状態で見ることができるように表示する構成としてもよい。
【0058】
また、デュアルビューディスプレイ1は、図24に示すように、鏡102と併用して用いてもよい。具体的には、ディスプレイに近い図中破線103と破線104との間の視域97で、観察者105または観察者106に対し、鏡102による反射画像によって拡大された画像をデュアルビューディスプレイ1に表示する一方、ディスプレイ1から遠い図中破線104と破線107との間の視域98では、拡張された画像は、見えなくなるまで減縮される。この視域98では、鏡102の角度及び大きさを調整し、非対象のビューイングウインドウ97・98を制御し、第2の画像が表示することができる。ここで、非対称のウインドウ97・98は、視差バリアシステムなどの視差光学部品で形成してもよい。
【0059】
通常、視差バリアの開口部の中心は、各画像を構成する画素の略中心に合わせている。したがって、ディスプレイの法線から一方の側へ移動すると、一の画素の所定領域を見ることができ、ディスプレイの法線から反対側へ移動すると、他の画素の同じ面積を見ることができる。次に、周知の技術である視点修正を施し、左右対称のビューイングウィンドウを形成する。視差バリアの開口部が各画像を形成する画素の中心からずれた場合、ディスプレイの法線から一方の側へ移動すると、一の画素の所定領域を見ることができるが、ディスプレイの法線から反対側へ移動すると、他の画素の異なる面積を見ることとなる。
ここで、視点修正が施されると、左右対称のビューイングウィンドウに代えて、非対称のビューイングウィンドウ97・98が形成される。
【0060】
上記の場合、非対称のビューイングウインドウを用いる利点は、異なるビューイングウィンドウ97・98の角度域が、図22、図23および図24で示す異なる角度域の規定を充足するように構成できる点にある。
【0061】
上述の高さ/位置に関する表示技術は、以下に示す場合に用いることができるが、それらに限定されるものではない。
(a)会議室用ディスプレイ
デュアルビューディスプレイは、会議室のドアに設けられるディスプレイとして用いることもできる。ディスプレイから離れた視域では、使用中、空、空き予定時間等の単純な情報を表示する一方、ユーザがドアに近づきディスプレイの近視域に入ると、当該会議室のタイムテーブル等のより詳細な情報が見ることができるように表示してもよい。
(b)家庭用電気機器
デュアルビューディスプレイは、プリンタ、写真複写機、洗濯機、食器洗い機などの家庭用電気機器において、情報を表示するディスプレイに用いてもよい。この場合、例えば、ディスプレイから離れた視域には、使用中、故障中、プログラムの終了時間等簡単な情報を見ることができるように表示する一方、ユーザがディスプレイに近づき、ディスプレイに近い視域に入ると、家庭用電気機器の使用設定等におけるオプション等より詳細な情報をユーザが見ることができるように表示する構成とすることができる。
(c)公衆表示ディスプレイ
デュアルビューディスプレイは、電車の駅に設けられた公衆表示ディスプレイとして用いてもよい。具体的には、ディスプレイから離れた視域では、終着駅や次の電車の時間等の単純な情報を表示する一方、ユーザがディスプレイに近づき、ディスプレイに近い視域に入ると、時刻表、停車駅等のより詳細な情報を表示する構成とすることができる。
(d)身長制限領域のエントリチェック:
デュアルビューディスプレイは、図23に示すように、身長制限領域(例えば、屋外競馬場)のためのエントリチェックに用いることができる。図23に示す上記ディスプレイは、例えば、上側のビューにコードを含む画像を表示し、下側のビューに他の画像を表示する構成とすることができる。上記の構成によれば、上側のビューを見るに十分な身長の人は、コードを見ることができるため、当該ビューのコードを例えば、キーボードを用いて所定の装置に入力することができる。これにより、身長制限区域へのアクセスが許可される。一方、上側のビューを見るに十分な身長がない人は、上記身長制限区域にアクセスすることはできない。上記の構成において、上記コードを一の人用から次の人用へと順次変更し、上記システムを悪用できない構成としてもよい。また、下側のビューに誤ったコードを表示し、当該誤ったコードを入力すると出口へのみアクセスできる構成としてもよい。
(e)子供向けの映画/TV
図23に示すように、デュアルビューディスプレイは、第1の画像を子供100に表示し、第2の画像を大人101に表示する場合に用いることができる。この構成は、子供向けの映画、TVプログラムを表示し、これと別に大人向けの映画、TVプログラムを表示する場合に用いることができる。
(f)身長を考慮した子供用/大人用広告
図23に示すように、デュアルビューディスプレイは、子供100に対し第1の画像を表示し、大人101に対し第2の画像を表示する構成とすることができる。この構成は、例えば、子供用の広告を子供に表示し、これとは別に大人用の広告を大人に表示する場合に用いることができる。
[8.デュアルビュープロジェクション]
デュアルビュープロジェクションシステムは、図25に示すように、プレゼンテーションの間、講演者のみがプロジェクションスクリーン110の注意事項を見ることができ、講演者以外の聴衆者がプレゼンテーションを見ることができる構成としてもよい。また、指向性光検知器を有するプロジェクションスクリーン110を備えたデュアルプロジェクションシステムを用いてもよい。聴衆者に第1のビューを表示するプロジェクタ111は、比較的広い第1の視域112を形成するように第1の角度でプロジェクションスクリーン110からスクリーンを照らす一方、講演者に第2のビューを表示するプロジェクタ113は、第2の比較的狭い視域114を形成する第2の角度でプロジェクションスクリーン110からスクリーンを照らすように構成することができる。
[9.ヘッドアップディスプレイ]
デュアルビューパネルを車に使用する場合、追加の光学部材を用いて運転手側のビューをフロントガラスで反映させる、ヘッドアップディスプレイとして用いてもよい。
[10.トラッキング]
デュアルビューディスプレイの各ユーザの目をトラッキングし、各ユーザが現在見ている地点を認識できる構成としてもよい。これにより、当該地点における画像を周囲に比べてエンハンス(強調)することができる。
【0062】
非特許文献5は、観察者の凝視方向を検知し、追跡する技術を開示している。また、非特許文献6は、視域の向こう側の視力の変化にマッチするようにディスプレイを構成する画素を放射状にリマップする技術を開示している。上記の技術は、例えば、図28に示すように用いてもよい。このシステムでは、例えば、上記の技術または他の好ましい技術を用いて、129に示すように、観察者の凝視方向を継続的にモニターするように構成されている。
【0063】
検出部126で新たな凝視方向が検知されると、上記の技術または他の好ましい技術を用いて当該検知された凝視方向に基づいて、最適画像強調再計算部127で最適な画像強調処理を再び求める。上記ディスプレイは、表示更新部128で更新され、上記システムは、再び新しい凝視方向が検知されるまで、凝視方向をモニターするように構成されている。
【0064】
図29は、前に説明した何れの構成においても適応することができる画像生成工程を示している。画像生成部131は、2つまたは3つ以上の画像のデータ入力を結合し、ディスプレイ装置132で正しく表示できるようにする機能を有している。2つまたは3つ以上の画像ソース130が同じであるか異なったフォーマットの画像データを供給してもよい。画像ソースの例としては、DVDプレーヤ、CDプレーヤ、ミニディスクプレーヤ、USBキーディスク、ハードディスク、カメラシステム、デジタルフィルム、コンピュータシステムからのライブ送り等を挙げることができるが、これに限定されるものではない。
【0065】
画像生成部131は、例えば、特許文献8に開示された技術を用いるものであってもよい。画像生成部131は、各画像ソース(画像ソース1、2、3)130から画像情報を受信し、必要に応じて、受信画像データをリスケールし、表示解像度、グレースケールレベルその他の表示能力に適したフォーマットに変換する。上記の処理は、入力画像に応じて適宜実行すればよい。
【0066】
入力画像は、さらにディスプレイ装置132により表示に適した方式にインターレースされる。例えば、ディスプレイ装置132によって表示された画像を構成する画素の第1カラムを、第1の画像ソースのリスケールされた入力情報から、第2カラムを、第2の画像ソースのリスケールされた入力情報からといったように順次取り込んでいく構成としてもよい。この手順を順次繰り返し、複数のソース画像を空間多重化することにより、ディスプレイ装置132に画像を表示することができる。ディスプレイ装置132は、各画像からの光を、例えば、適切な視差光学技術またはバックライトを用いてそれぞれ異なった視域(ビュー1、2、3)133に導くように構成されている。
【産業上の利用可能性】
【0067】
本発明の表示システムは、各ユーザが同一のディスプレイから異なる情報を得ることが好ましい何れの構成にも適応できる。例えば、本発明の表示システムは、教育目的、ビジネスミーティング、ビジネスミーティング、乗り物、娯楽目的で、2人または3人以上の観察者またはユーザが使用する場合に用いることができる。
【符号の説明】
【0068】
1 デュアルビューディスプレイ
2 キーボード
4 キーボード
20 マルチビューディスプレイ
49 イーストGPSビュー
50 ウエストGPSビュー
51 ノースGPSビュー
52 サウスGPSビュー
73 ミラー
74 仮想キーボード
75 検知システム
76 車
80 右光センサ
81 左光センサ
83 視差バリア
84 画素内の右フォトダイオード
85 画素内の左フォトダイオード
86 光検知器
87 光検知器
90 第1のセンサ
91 第2のセンサ
92 信号処理ユニット
93 グループセンサ
94 遮光部
102 ミラー
110 デュアルビュースクリーン(プロジェクションスクリーン)
111 プロジェクタ
113 プロジェクタ
120 センサアレイ
121 センサ制御部
122 画像処理部
123 表示システム制御部
126 新たな凝視方向の検知部
127 最適画像強調再算出部
128 表示更新部
124 マイクロホン
131 画像生成部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれ異なる視聴視域で見ることができる、独立して選択された内容の複数の画像を、上記ディスプレイから異なる高さ及び又は異なる距離にある各位置に対して表示する固定位置のマルチビューディスプレイと、
上記ディスプレイに最も近い視域における表示領域を拡大するミラーとを含むマルチビュー表示システム。
【請求項2】
上記ディスプレイに、(a)関連する内容のおよび/又は(b)少なくとも1つの画像を見ることができる視域の位置で特定される、少なくとも1つの画像を提供する画像生成部を含む請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
ユーザが操作可能な装置に隣接して配置されるマルチビュー表示システムであって、
それぞれ異なる視聴視域で見ることができる、独立して選択された内容の複数の画像を、上記ディスプレイから異なる高さ及び又は異なる距離にある各位置に対して表示する固定位置のマルチビューディスプレイと、
上記ユーザが操作可能な上記ディスプレイに隣接して表示することができるように、(a)関連する内容のおよび/又は(b)少なくとも1つの画像を見ることができる視域の位置で特定される、少なくとも1つの画像を提供する画像生成部と、を備え、
上記ユーザが操作可能な装置に隣接する視域に、当該装置とユーザの相互作用を示す画像データを表示するマルチビュー表示システム。
【請求項4】
ユーザが操作可能な装置に隣接して配置されるマルチビュー表示システムであって、
それぞれ異なる視聴視域で見ることができる、独立して選択された内容の複数の画像を、上記ディスプレイから異なる高さ及び又は異なる距離にある各位置に対して表示する固定位置のマルチビューディスプレイと、
上記ユーザが操作可能な上記ディスプレイに隣接して表示することができるように、(a)関連する内容のおよび/又は(b)少なくとも1つの画像を見ることができる視域の位置で特定される、少なくとも1つの画像を提供する画像生成部と、を備え、
所定の高さ以上に位置する視域に、制限領域へのエントリを許可する入力コードを示す画像データを表示するマルチビュー表示システム。
【請求項5】
上記ディスプレイが、非対称の複数のビューイングウインドウを形成する請求項1、3または4に記載のシステム。
【請求項6】
それぞれ異なる視聴視域で見ることができる、独立して選択された内容の複数の画像を表示するマルチビューディスプレイと、
同一の対象の異なるビューを表わす画像データを異なる画像として上記ディスプレイに提供する画像生成部と、を含むマルチビュー表示システム。
【請求項7】
上記異なるビューが、少なくとも1つのオーバーレイビューを含む、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
上記異なるビューが、電磁波スペクトルの異なるパーツから得られた画像を含む請求項6に記載のシステム。
【請求項9】
それぞれ異なる視聴視域で見ることができる、独立して選択された内容の複数の画像を表示するマルチビューディスプレイと、
少なくとも1つの視域で見ることができ、かつ少なくとも1つの視域で見ることができない、グラフィカルユーザインターフェースを含む複数の異なる画像を表わす画像データを上記ディスプレイに供給する画像生成部と、
上記グラフィカルユーザインターフェースと相互作用しているユーザを検知する検知装置と、
を含み、
上記画像生成部は、少なくとも1つの視域で見ることができる画像または画像シーケンスを表わす画像データ、またはユーザインターフェースを重ねることにより少なくとも1つの視域で見ることができる上記画像または画像シーケンスを表わす画像データを、上記ディスプレイに提供するインタラクティブマルチビュー表示システム。
【請求項10】
検知されたユーザ相互作用に応答する装置の一部分を構成する請求項9に記載のインタラクティブマルチビュー表示システム。
【請求項11】
それぞれ異なる視聴視域で見ることができる、独立して選択された内容の複数の画像を表示するマルチビューディスプレイと、
少なくとも1人のユーザが見ている上記ディスプレイ上の少なくとも1地点を特定するトラッキング部と、
上記少なくとも1人のユーザが見ることができる画像における、上記少なくとも1地点での画像表示をその周囲の表示に比べて強調する強調部と、を含むインタラクティブマルチビュー表示システム。

【図1(a)】
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【図1(b)】
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【図2(a)】
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【図2(b)】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8(a)】
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【図8(b)】
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【図8(c)】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14(a)】
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【図14(b)】
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【図15(a)】
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【図15(b)】
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【図16】
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【図17】
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【図18(a)】
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【図18(b)】
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【図18(c)】
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【図19】
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【図20】
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【図21(a)】
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【図21(b)】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【公開番号】特開2011−70680(P2011−70680A)
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−230799(P2010−230799)
【出願日】平成22年10月13日(2010.10.13)
【分割の表示】特願2008−520120(P2008−520120)の分割
【原出願日】平成18年7月7日(2006.7.7)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】