説明

マルチポイント点火プラグ内蔵ガスケット

【目的】長期にわたって、有機材料としてのシール性、絶縁性、機械強度等の優れた特性を維持することのできるマルチポイント点火プラグ内蔵ガスケットを提供する。
【構成】平面的に形成された電気配線2と、その両面にそれぞれ順に積層された、有機材料シート4及び導電性の高熱伝導率シート5と、電気配線2からシリンダの穴部側に突出する先端部3aと導電性の高熱伝導率シート5の穴部側の縁部又はこれらに接続された耐熱金属によって構成される複数の放電間隙3とを有し、電気配線2及び導電性の高熱伝導率シート5を介して放電間隙に高電圧を印加可能に構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マルチポイント点火方式の内燃機関に用いられるマルチポイント点火プラグ内蔵ガスケットに関する。
【背景技術】
【0002】
マルチポイント点火方式のエンジン(特許文献1)は、燃費効率が良く、出力が高く、排気ガス中の環境汚染成分が少ないなどの優れた特長を有すると言われているが、このエンジンに要求される各種特性を備えた点火プラグ内蔵のガスケットの製造が困難なため、その商業化はいまだ実現されていない。
【0003】
一般に、ガスケットには、高温の燃焼ガスに曝されるため400℃前後の高温耐熱性が必要とされる上に、燃焼ガス、潤滑油、冷却水等の圧力、温度、粘性などの異なる流体に対するシール性が必要とされ、さらに、シリンダーヘッドとシリンダーブロックが強い力で締め付けられるため、この締め付け力に耐えるだけの機械強度、すなわち耐へたり性が必要とされる。
【0004】
このような要求特性を満たすガスケット材料として、従来から、人造繊維、グラファイト、メタルなどが用いられている。
【0005】
一方、点火プラグ内蔵型のガスケットの場合には、ガスケット内に高電圧の電気配線が配設されるため、これらの特性の他に高い電気絶縁性が要求される。
しかし、前述した従来のガスケット材料は、導電性であるか、あるいは電気絶縁性が低いため、点火プラグ内蔵型のガスケットに用いた場合には、必要な放電電圧が印加できないという問題がある。
【0006】
電気絶縁性やシール性等に優れた材料として、合成樹脂のような有機材料が知られているが、有機材料は、最も耐熱性のよいポリイミド樹脂やフッ素系樹脂でも、400℃前後の高温にさらされると熱劣化を起こして、電気絶縁性、シール性等が損なわれて実稼動に耐える設計は非常に困難である。
【特許文献1】米国特許第5,046,466号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前述したように、従来のガスケット材料は、人造繊維、グラファイト、メタルなどの導電性や電気絶縁性が低いものであったため、点火プラグ内蔵型のガスケットに用いた場合、必要な放電電圧が印加できないという問題があった。
【0008】
また、電気絶縁性やシール性に優れた材料としては、合成樹脂のような有機材料が知られているが、有機材料は、最も耐熱性のよいポリイミド樹脂やフッ素系樹脂でも、400℃前後の高温に長時間曝されると熱劣化を起こしてしまい、前記絶縁性やシール性等が損なわれて、長期使用に対する耐久性が無く、実稼動に耐える設計は非常に困難であるという問題があった。
【0009】
本発明は、かかる従来の問題を解消すべくなされたもので、ガスケット材料として、電気絶縁性やシール性に優れた有機材料を使用するとともに、これらの材料と接するように高熱伝導率シートを配設して放熱性を改善することにより、長期にわたって、有機材料としてのシール性、絶縁性、機械強度等の優れた特性を維持することのできるマルチポイント点火プラグ内蔵ガスケットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第1の発明は、内燃機関のシリンダブロックとシリンダヘッド間に挟着されて用いられるシリンダの内壁に対応する穴部を有する積層型のガスケットにおいて、前記ガスケットは、平面的に形成された電気配線と、前記電気配線の両面にそれぞれ順に積層された、有機材料シート及び導電性の高熱伝導率シートと、前記電気配線から前記穴部側に突出する先端部と前記導電性の高熱伝導率シートの穴部側の縁部又はこれらに接続された耐熱金属によって構成される複数の放電間隙とを有し、前記電気配線及び前記導電性の高熱伝導率シートを介して前記放電間隙に高電圧を印加可能に構成されていることを特徴とする。
【0011】
この発明における有機材料シートに用いる材料としては、ポリイミド樹脂やフッ素系樹脂などの可使温度が300℃以上の合成樹脂や、熱硬化性樹脂にマイカやシリカなどの電気絶縁性の良好な充填剤を配合した硬化性の合成樹脂組成物が挙げられる。
【0012】
この発明における導電性の高熱伝導率シートに用いられる材料としては、銅、銅合金などの電気導体用の導電金属やグラファイトなどが挙げられる。
【0013】
放電電極は、特に高温に曝されるので、通常のスパークプラグに用いられる耐熱合金その他の高融点金属が適している。
なお電気配線としては、高抵抗金属の薄板等を用いることができる。
【0014】
この発明のマルチポイント点火プラグ内蔵ガスケットは、たとえば、予め所定の形状に成形された2枚の有機材料シートで予め成形された電気配線を挟持し、さらにその外側を導電性の高熱伝導率シートで挟持するように積層して、加熱加圧により一体化させて得られる。
【0015】
この発明では、導電性の高熱伝導率シートが、放電間隙を構成する一方の放電電極に対する給電路として機能する。この導電性の高熱伝導率シートは、必要に応じて片面だけとすることも可能である。
【0016】
第2の発明は、内燃機関のシリンダブロックとシリンダヘッド間に挟着されて用いられるシリンダの内壁に対応する穴部を有する積層型のガスケットにおいて、前記ガスケットは、有機材料シートと、前記有機材料シートの両面にそれぞれ順に積層された、平面的に形成された電気配線と高熱伝導率シートと、前記各電気配線から前記穴部側に突出する先端部の対向面に突設された耐熱金属によって構成される複数の放電間隙とを有し、
前記各電気配線を介して前記放電間隙に高電圧を印加可能に構成されていることを特徴とする。
【0017】
第2の発明における有機材料シート、高熱伝導率シート、放電電極、電気配線等は、としては、第1の発明におけると同じものを使用できるが、高熱伝導率シートは、必ずしも良導電性である必要はない。
【0018】
この発明においても、導電性の高熱伝導率シートは、必要に応じて片面だけとすることも可能である。
【0019】
第3の発明は、内燃機関のシリンダブロックとシリンダヘッド間に挟着されて用いられるシリンダの内壁に対応する穴部を有するガスケットにおいて、前記ガスケットは、周縁部から前記穴部に至る複数の溝部が形成された高熱伝導率シートと、前記各溝部に有機材料を介して配設された互いに絶縁された少なくとも一対の電気配線と、前記各電気配線から前記穴部側に突出する金属導体によって構成される複数の放電間隙とを有し、前記各電気配線を介して前記放電間隙に高電圧を印加可能に構成されていることを特徴とする。
【0020】
この発明のマルチポイント点火プラグ内蔵ガスケットは、高熱伝導率シートの溝部に、例えば一対の絶縁電線を配置し、その周囲に、無機充填剤を配合した液状の熱硬化性樹脂を充填し、その上に有機材料シートを配置し、加熱硬化させて形成される。
【0021】
これらの絶縁電線の穴部側の端部は、例えば放電間隙を構成する高融点金属からなる放電電極に接続され、これらの高融点金属により放電間隙が形成される。
【0022】
第4の発明は、内燃機関のシリンダブロックとシリンダヘッド間に挟着されて用いられるシリンダの内壁に対応する穴部を有するガスケットにおいて、前記ガスケットは、周縁部から前記穴部にかけて複数に分割された高熱伝導率シートと、前記高熱伝導率シートの分割部分を一体に接合するほぼ一定幅の有機材料からなる接合部と、前記前記接合部に埋設された互いに絶縁された少なくとも一対の電気配線と、前記各電気配線から前記穴部側に突出する金属導体によって構成される複数の放電間隙とを有し、前記各電気配線を介して前記放電間隙に高電圧を印加可能に構成されていることを特徴とする。
【0023】
この発明では、高熱伝導率シートは、例えば中心から放射方向に複数に分割され分割片を所定の間隔をおいてガスケットの形状に配置し、各分割片の間に絶縁電線を配置した後、分割部に、例えば無機充填剤を配合した液状の熱硬化性樹脂を充填して一体に硬化させて形成される。
【0024】
なお、各発明においては放電間隙の近辺は高温の燃焼ガスに曝されるので、穴部に露出する部分は、耐熱材料で構成することが望ましい。また、セラミックや耐熱合金板で有機材料の穴部に臨む部分を覆って高温の燃焼ガスに対する遮熱部を設けることが望ましい。さらに、高熱伝導率シートの穴部側の縁部を内側に曲げたり、放電間隙以外の部分を高熱伝導率シート又は他の耐熱性の金属板で覆って有機材料に対する燃焼ガスの影響を緩和するようにしてもよい。またさらに、有機材料が熱硬化型の合成樹脂である場合には、穴部に臨む部分をマイカを高充填して耐熱度を高くするようにしてもよい。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、点火用の電気配線を有機材料で絶縁するように構成したので、高い絶縁耐力が得られ、また、有機材料に伝わる熱は、高熱伝導率シートにより、エンジンブロック本体に逃がすようにしたので、有機材料の温度を300℃以下に下げることが可能であり、長期にわたって、良好な電気絶縁性とシール性を維持し、長期間のエンジン稼動に耐えるマルチポイント点火プラグ内蔵ガスケットを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本発明に係るマルチポイント点火プラグ内蔵ガスケット施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、50ccの2サイクルエンジン用のマルチポイント点火プラグ内蔵ガスケット(印加電圧20〜25kV)についての例であるが、他のエンジン用にも適用できることは勿論である。
【0027】
実施例1
図1〜5は、第1の発明の実施形態を説明するための図である。
この実施例のマルチポイント点火プラグ内蔵ガスケットは、図1に示すように、本体部分1が、内燃機関のシリンダーヘッドとシリンダーブロックの接合面と同じく、四角形の中央部1aに内径30mmの円形の穴部1bを設けた形状をしており、中央部1aの四隅からは、それぞれ高電圧回路に接続される接続端子2aが突設され、穴部1bの内周壁には、四個の放電間隙3が形成されている。
【0028】
本体部分1は、図2に断面を拡大して示すように、高電圧を放電間隙3の一方の放電電極3aに印加する電気配線2を挟んで、その両側にポリイミドのような300℃以上の可使温度を持つ厚さ0.3mmの有機材料シート4と銅板のような厚さ0.4mmの導電性の高熱伝導率シート5が順に積層され加熱加圧により一体化されて全体の厚さが1.8mmに形成されている。
【0029】
本体部分1の穴部1bの内壁面は、高温の燃焼ガスに曝されるため、図3に示すように、穴部1bを巡って有機材料シート4と等しい厚さの耐熱リング6を配設したり、図4に示すように、放電間隙3以外の部分を高熱伝導率シートと同じ材料で覆うようにしてもよい。
【0030】
電気配線2は、図5に示されるように、厚さ0.4mmの環状の高抵抗金属の薄板から形成されており、本体部分1の外周の四隅に対応する部分には接続端子2aが突設され、穴部に臨む内側部分からは、放電間隙3を構成する一方の放電電極3aが突設されている。
【0031】
放電間隙3は、本体部分1の外層の高熱伝導率シート5の内周縁5aと電気配線2の放電電極3aによって構成されるが、必要に応じて高熱伝導率シート5の穴部側に別に放電電極となる高融点金属を接続することも可能である。
【0032】
実施例2
図6〜9は、第2の発明の実施形態を説明するための図である。
この実施形態のマルチポイント点火プラグ内蔵ガスケットは、図6に示すように、有機材料シート4を2枚の電気配線2,2で挟み、さらにその上を高熱伝導率シート5で挟むように配置して加熱加圧により一体化させて形成される。このマルチポイント点火プラグ内蔵ガスケットの放電間隙3は、電気配線2,2の対向面に突設された高融点金属からなる突起6,6間に形成される。
【0033】
この発明の場合も、高温の燃焼ガスによる劣化を避けるために、図7に示すように、有機材料シート4の穴部側に、穴部1bを巡ってセラミックからなるリング7を配設することができる。なお、高融点金属からなる突起6,6は、図8に示すように、電気配線2,2がへたっても互いに接触し難いように水平方向の位置をずらして形成することもできる。
【0034】
このマルチポイント点火プラグ内蔵ガスケットにおける環状の電気配線2は、図9に示すように、接続端子2aが1箇所から導出され、電気配線2,2の穴側寄りの所定位置に放電電極となる高融点金属からなる突起6が形成される。
【0035】
実施例3
図10〜13は、第3の発明の実施形態を説明するための図である。
この実施形態のマルチポイント点火プラグ内蔵ガスケットは、図10に示すように、所定のガスケットの形状に形成したほぼ矩形の銅板11aに、この銅板11aをほぼ四分割するように、穴部の中心で直交する方向に溝11bを形成し、この溝11bに平型導体にポリイミド絶縁被覆を施した絶縁電線12を配設し、マイカのような無機充填剤を配合したフェノール系樹脂13を充填し上部にポリイミドフィルム14を被覆して加熱硬化させて形成されている。
【0036】
この実施形態では、穴側のフェノール系樹脂の燃焼ガスによる劣化から保護するために、図11に示すように、穴側に向けて順にマイカの配合量を多くしたり(13a,13b,13cと順にマイカの配合量が多くなっている。)、図12に示すように、穴側にセラミックの遮熱部材15を配設するようにしてもよい。
図13は、図10のXIII−XIIIの断面を示したものである。
【0037】
実施例4
図14は、第4の発明の実施形態を説明するための図である。
この実施形態のマルチポイント点火プラグ内蔵ガスケットは、平面から見た形態は図10と同一の形態をなしているが、底面は、図14に示されるように、銅板11a´が四分割され無機充填剤を配合したフェノール系樹脂により一体に接合されている。
【0038】
この実施形態は、銅板11aの溝部の連結部分を完全に除去して四分割し、四分割された銅板11a´を溝部の間隔をおいて元の銅板11aの形状に配置し、各分割片の間に絶縁電線を配置し、分割部に、例えば無機充填剤を配合したフェノール系樹脂13を充填して一体に硬化させて形成される。
【0039】
この実施形態でも、穴側のフェノール系樹脂13の燃焼ガスによる劣化から保護するために、図11に示すように、穴側に向けて順にマイカの配合量を多くしたり、図12に示すように、穴側にセラミックの遮熱部材15を配設することができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】第1の発明の平面図。
【図2】図1のII−II線に沿う拡大断面図。
【図3】図2で示した要部の他の形態を示す拡大断面図。
【図4】図2で示した要部の他の形態を示す拡大断面図。
【図5】第1の発明の電気配線を示す平面図。
【図6】第2の発明の要部の拡大断面図。
【図7】第2の発明の他の実施形態の要部の拡大断面図。
【図8】第2の発明の他の実施形態の要部の拡大断面図。
【図9】第2の発明の電気配線を示す平面図。
【図10】第3の発明の平面図。
【図11】第3の発明の要部の拡大縦断面図。
【図12】第3の発明の他の実施形態の要部の拡大縦断面図。
【図13】第3の発明の要部の横断面図。
【図14】第4の発明の要部の横断面図。
【符号の説明】
【0041】
1……本体部分、1a……中央部、1b……穴部、2……電気配線、2a……接続端子、2b……放電電極、3……放電間隙、3a……放電電極、4……有機材料シート、5……高熱伝導率シート、6……耐熱リング、6a……突起、11a,11a´……銅板、11b……溝、12……絶縁電線、13……フェノール系樹脂、14……ポリイミドフィルム、15……遮熱部材。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内燃機関のシリンダブロックとシリンダヘッド間に挟着されて用いられるシリンダの内壁に対応する穴部を有する積層型のガスケットにおいて、
前記ガスケットは、
平面的に形成された電気配線と、
前記電気配線の両面にそれぞれ順に積層された、有機材料シート及び導電性の高熱伝導率シートと、
前記電気配線から前記穴部側に突出する先端部と前記導電性の高熱伝導率シートの穴部側の縁部又はこれらに接続された耐熱金属によって構成される複数の放電間隙とを有し、
前記電気配線を介して前記放電間隙に高電圧を印加可能に構成されていることを特徴とするマルチポイント点火プラグ内蔵ガスケット。
【請求項2】
内燃機関のシリンダブロックとシリンダヘッド間に挟着されて用いられるシリンダの内壁に対応する穴部を有する積層型のガスケットにおいて、
前記ガスケットは、
有機材料シートと、
前記有機材料シートの両面にそれぞれ順に積層された、平面的に形成された電気配線と高熱伝導率シートと、
前記各電気配線から前記穴部側に突出する先端部の対向面に突設された耐熱金属によって構成される複数の放電間隙とを有し、
前記各電気配線を介して前記放電間隙に高電圧を印加可能に構成されていることを特徴とするマルチポイント点火プラグ内蔵ガスケット。
【請求項3】
内燃機関のシリンダブロックとシリンダヘッド間に挟着されて用いられるシリンダの内壁に対応する穴部を有するガスケットにおいて、
前記ガスケットは、
周縁部から前記穴部に至る複数の溝部が形成された高熱伝導率シートと、
前記各溝部に有機材料を介して配設された互いに絶縁された少なくとも一対の電気配線と、
前記各電気配線から前記穴部側に突出する金属導体によって構成される複数の放電間隙とを有し、
前記各電気配線を介して前記放電間隙に高電圧を印加可能に構成されていることを特徴とするマルチポイント点火プラグ内蔵ガスケット。
【請求項4】
内燃機関のシリンダブロックとシリンダヘッド間に挟着されて用いられるシリンダの内壁に対応する穴部を有するガスケットにおいて、
前記ガスケットは、
周縁部から前記穴部にかけて複数に分割された高熱伝導率シートと、
前記高熱伝導率シートの分割部分を一体に接合するほぼ一定幅の有機材料からなる接合部と、
前記前記接合部に埋設された互いに絶縁された少なくとも一対の電気配線と、
前記各電気配線から前記穴部側に突出する金属導体によって構成される複数の放電間隙とを有し、
前記各電気配線を介して前記放電間隙に高電圧を印加可能に構成されていることを特徴とするマルチポイント点火プラグ内蔵ガスケット。
【請求項5】
前記穴部側に突出する金属導体は、高融点金属からなることを特徴とする請求項3又は4記載のマルチポイント点火プラグ内蔵ガスケット。
【請求項6】
前記電気配線は、平型導体を前記有機材料シートより電気絶縁性の高い絶縁材料で被覆された平型絶縁電線からなることを特徴とする請求項3又は4記載のマルチポイント点火プラグ内蔵ガスケット。
【請求項7】
前記放電間隙の基部には、有機材料シートを燃焼ガスから保護する耐熱材料からなる遮熱部が形設されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載のマルチポイント点火プラグ内蔵ガスケット。
【請求項8】
前記遮熱部は、セラミックス材料からなることを特徴とする請求項7記載のマルチポイント点火プラグ内蔵ガスケット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2006−132413(P2006−132413A)
【公開日】平成18年5月25日(2006.5.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−321316(P2004−321316)
【出願日】平成16年11月4日(2004.11.4)
【出願人】(390022415)京セラケミカル株式会社 (424)
【Fターム(参考)】