説明

マルチメディアユーザインタフェース

【課題】インタフェース及び制御器は、遠隔制御器上の個別のボタンが少なくて済む、難解なインタフェースにおける効率のよい検索、選択、及び作動を可能にし、また、ユーザが、選択を行う際に遠隔制御器ではなくスクリーンを見ることを可能にする。
【解決手段】マルチメディアセンター用のユーザインタフェースは、チャンネルを選択し、密度の高いオプションのメニュを迅速に検索するためにハンドヘルド慣性感知ユーザ入力装置を有利に使用する。そのような入力装置の高い分解能及び帯域幅の拡張された使用は、意図しない入力を回避するためのストラテジと直観的なインタラクティブグラフィカルディスプレイと組み合わされる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビジョン、ビデオレコーダ、コンピュータ、及び一般的なネットワーク及び/又はインターネットアクセス能力を含むインタラクティブマルチメディアセンターのためのインタフェースに係る。本発明は特に、ハンドヘルド角度感知「インエア(in-air)」ポインティング装置とそのようなインタラクティブマルチメディアセンターのための新規のグラフィックユーザインタフェースの使用に係る。
【背景技術】
【0002】
インタラクティブマルチメディアセンターは、利用可能な番組のチャンネル数が増加し、提供される機能性の量が増加していることによって特徴付けられる。利用可能なチャンネル数の増加は、ケーブル又は衛星といったサービスからの番組利用可能性が増加したことによる。新しいタイプの機能性には、記録、時間シフト、及びインターネットとの集束が含まれる。利用可能な番組及び機能性におけるこのような増加は、一般的にマウス又はキーボード、即ち、パーソナルコンピュータにおいて一般的である複雑なユーザインタフェースのための標準的入力装置のための机を有さない環境において難解(dense)で複雑なユーザインタフェースを結果としてもたらす。テレビジョン及びマルチメディアセンターのために選択される一般的なユーザ入力装置は、矢印を含む押しボタン、キーパッド、及び専用機能ボタンが付けられた1つ以上の赤外線(IR)遠隔制御器である。これらのボタンが付された遠隔制御器は、チャンネル或いは機能の選択、及びオンスクリーン検索〔ナビゲーション〕のために使用される。しかし、現在のインタラクティブテレビジョン及びマルチメディアセンターは、このようなタイプのインタフェースが効率的となるには多くのチャンネルと機能がありすぎる。従って、より効率の良いインタフェースが所望される。
【0003】
このインタラクティブインタフェースにおける1つのボトルネックは、ボタンが付された遠隔制御器である。遠隔制御器は一般的に、限定的な増分のオンスクリーン検索のための方向矢印ボタンと、多数の機能のための専用ボタンの当惑させられるアレイを与える。「矢印キー」を押すことによって、一般的に、矢印に関連付けられる方向において隣接するオンスクリーン素子が選択される。この段階毎のインタフェースは、理解及び実施するのが単純である一方で、インタラクティブテレビジョン及びマルチメディアセンターにおける大量のチャンネル及び機能との効率的なインタラクションには遅すぎて、単調で、障害となる。
【0004】
第2のボトルネックは、グラフィカルユーザインタフェース自体である。「グリッドガイド」とも称される番組ガイドが一般的に、利用可能な番組を表示するために使用される。番組ガイドは一般的に、6乃至10個の水平バンドを表示し、各バンドは、利用可能な番組のチャンネルを表す。各水平バンドは、番組が変わるときの時間を表すセグメントに分割され、この分割は一般的に、正時に又は毎30分に行われる。ユーザは一般的に、ページを上下に動かして終わりから始まりに接続される大きいループでの利用可能なチャンネルをスクロールする。一般的に、上にスクロールする/ページをめくることによって、低い番号のチャンネルに動き、下にスクロールする/ページをめくることによって、チャンネルリストの高い方に動く。番組ガイドにおいて右にスクロールする/ページをめくることによって、時間的に先に予定される番組にユーザを導き、左にスクロールする/ページをめくることによって、予定された番組を時間的に戻る。
【0005】
番組ガイドにおける素子とのインタラクションは、上下左右を表す遠隔制御器上の方向矢印ボタンを用いて行われる。これらのボタンは一般的に、段階的に動作するよう構成される。つまり、ボタンの1クリックは、対応する方向における1つのインクリメント動作を表す。更に、多くの番組ガイドにおいて一般的なのは、番組ガイドにおける「番組セル」と称される自動ハイライト素子である。ユーザが番組グリッドにおいて上下前後に1つ進むと、番組セルは、順繰りに一度に1つがハイライトされ、ユーザのディスプレイにおけるインタラクティブ位置を示す。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ケーブル、衛星、及びインターネットにより供給される番組が増加するに従って、標準的な番組ガイドディスプレイに入る少数の番組は、ユーザにとって利用可能な全ての番組に対してますます小さい割合になっている。全チャンネルラインアップの中を動き、また、テーマによってどの番組が好みであるか又はどのタイプの番組が利用可能であるかを見ることは、一層退屈な作業となる。ユーザはこのことに対し様々な方法で対処し得、例えば、お気に入りのチャンネル番号を記憶したり、所望のチャンネルが別のチャンネルから何ページ下であるのか覚えたりし得る。プロバイダは、お気に入りの番組を「前面に」位置付けることによって対処し得るが、観察者が選択して制御しなければならない。しかし、これらの解決策はいずれも十分ではなく、新規のタイプのユーザインタフェースがこの問題を解決するために必要とされる。
このようなインタフェース及び制御器は、遠隔制御器上の個別のボタンが少なくて済む、難解な(dense)インタフェースにおける効率のよい検索〔ナビゲーション〕(navigation)、選択、及び作動を可能にし、また、ユーザが、選択を行う際に遠隔制御器ではなくスクリーンを見ることを可能にすることが好適である。コンピュータインタフェースとは異なり、好適な新規のインタフェースはマウスを使用しない。何故なら、テレビジョン環境においては一般的に卓上が利用可能ではないのと、また、そのインタフェースは、オンスクリーンカーソルを必要としないからである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、マルチメディアセンターの制御のためのハンドヘルド角度感知遠隔制御器と一緒の使用に適用された新規のグラフィカルユーザインタフェースを含む。角度感知遠隔制御器は、制御器の上下動及び左右動動作に応じて番組ガイドディスプレイ上の状態変化を動かす。ディスプレイ上の状態変化の上下の移動は、制御器の上下動における変化に応じて達成され、左右の移動は、制御器の左右動における変化に応じて達成される。全方向の動作が適切であるコンテキストにおいて、角度感知ワイヤレス遠隔制御器は、完全な方向性自由を可能にするよう構成可能である。オプションアイコンの垂直リスト又は水平アレイといった状況では、インタフェースは、特定の軸に沿っての動作を優先し、他の軸に沿っての動作に対する反応を低減し、それにより、意図するユーザ入力を意図しないユーザ入力から区別し、同時に、ユーザが遠隔制御器に物理的に作用する方法に影響を与えないよう制御器の動作に対して非対称的に反応するよう構成される。
【0008】
上下動(ピッチ〔pitch〕)、左右動(ヨー〔yaw〕)、及びロール(roll)に反応することの可能な制御器〔コントローラ(controller)〕(即ち、位置感知制御器とは区別される角度感知制御器)は、難解な(dense)インタフェース内を正確に検索〔ナビゲート〕するには理想的に適している。なぜなら、手の動作(hand movement)が方向、速度、及び加速度における高い分解能を与えるだけでなく、大きい帯域幅及び線形応答(入力動作に対する忠実な対応出力)を自然に与えるからである。これらによって、この制御器が、長いリストを迅速に検索するのに理想的であるようにされる。慣性角度感知制御器は、ジャイロスコープ又は加速度計に基づいたセンサから構成されることが可能である。
【発明の効果】
【0009】
本発明の追加の利点は、以下の詳細な説明から当業者にはすぐに明らかとなろう。以下の詳細な説明では、本発明の好適な実施例のみを、単に本発明を実施するのに考えられる最良のモードの例示として示し且つ説明する。当然ながら、本発明は、他の及び異なる実施例も可能であり、また、本発明の幾つかの詳細は、様々な明らかな点において、本発明から逸脱することなく変更が可能である。従って、図面及び説明は、本質的に例示的であり、制限的ではないということを理解すべきである。
添付図面を参照する。同じ参照番号指定を有する素子は、全図において同様の素子を表す。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明のジャイロに基づいた遠隔制御器を含むマルチメディアセンターを示すブロック図である。
【図2】本発明の好適な実施例によるジャイロスコープタイプのワイヤレスハンドヘルド角度感知制御器を示す図である。
【図3】本発明の多数のジェスチャを示す図である。
【図4A】オプションアクセスディスプレイ410を示す図である。
【図4B】番組ガイドアイコン430がハイライトされた/選択されたオプションアクセスディスプレイ410を示す図である。
【図5A】時間シフト機能アイコン490がハイライトされた/選択されたオプションアクセスディスプレイ410を示す図である。
【図5B】巻き戻し/早送り機能が作動中の時間シフトディスプレイスクリーンを示す図である。
【図5C】時間シフト機能が作動中の時間シフトディスプレイスクリーンを示す図である。
【図6A】番組ガイドアイコン430がハイライトされ/選択されたオプションアクセスディスプレイ410を示す図である。
【図6B】番組ガイドディスプレイ610を示す図である。
【図7A】全体ガイドアイコン440がハイライト/指定されたオプションアクセスディスプレイ410を示す図である。
【図7B】全体ガイドディスプレイスクリーンを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の好適な実施例による一般的なマルチメディアセンターを図1に示す。マルチメディアセンターは、チューナを有する従来のテレビジョンであり得るビデオディスプレイ110と、マルチメディアコンピュータ120と、遠隔制御器130と、遠隔制御器用の受信器140と、LAN150、衛星160、ワールドワイドウェブ170へのインタフェース、及びテレビジョンケーブル入力180を含む複数の入力源とを含む。この実施例では、マルチメディアコンピュータの制御下のステレオシステム190が、マルチメディアコンピュータ120に結合するよう示される。しかし、当該技術において周知であるように、これらの構成要素に対し多くの別の構成がある。
【0012】
ハンドヘルド角度感知制御器は、1999年4月27日にトーマス・J・クインに発行された「GYROSCOPIC POINTER AND METHOD」なる名称の米国特許第5,898,421号と、1995年8月8日にトーマス・J・クインに発行された「GYROSCOPIC POINTER」なる名称の米国特許第5,440,326号に記載される。記載されるハンドヘルドジャイロスコープは、コンピュータ用のカーソル制御装置としての使用に適応される。この制御器は、ユーザの手の角度動作(即ち、上下動(pitch)と左右動(yaw))に反応する。角度動作は、次に、電子ディスプレイにおけるオブジェクト又は状態動作に変換され、大きい及び疲れる手の動作を必要とすることなく比較的大きい、高速及び正確な動作が正確に決定されることを可能にする。この制御器は、独立しており(即ち、慣性である)、従って、外部雑音源の影響を受けず、又は/及び、任意の特定の向き又は任意の所定の容積内での使用に制約されない。その結果、より具体的には、制御器は、制御器の動作(即ち、ポインティングベクトルの方向における変化)によって決定される角度に反応し、これは、基準装置又は基準面に対する制御器の位置を検出することとは異なり、また、自由空間又は表面上に置かれる際に使用可能である。スティック又はフラッシュライトといった従来のポインティング装置とは異なり、この制御器は、別の固定位置を「指し示す」ための位置又はベクトル情報を必要としない。そうではなくて、角度情報、即ち、「上下動」と「左右動」における変化が、ディスプレイにおける「x」及び「y」座標に直接的に変換される。これらの座標は、グラフィックディスプレイ上のカーソル位置を平行移動させる又はそうでなければグラフィックユーザインタフェースとインタラクトするために使用可能である。この入力装置は、高い帯域幅と高い精度を有し、また、一般的に、マウスの使用が不都合であるコンピュータ駆動される表示といった適用において従来のマウスの「インエア」代替物として使用されてきた。
【0013】
上述したような慣性角度感知制御器のためのユーザインタフェースへの改良は、1998年10月20日にカセ・ジュニア外に発行された「Electronic Pointing Apparatus and Method」なる名称の米国特許第5,825,350号に見つけられる。動作データを生成する処理において、上述の特許に記載されるマイクロプロセッサは、ジャイロスコープの不安定性と、人間がポインティング機器を完全に静止して持つことができないということによってもたらされる意図しないカーソル動作を最小限にする。具体的に、第1の閾値量(人には検出不可能)以下の動作は、意図しない動作と判断され、マイクロプロセッサは、そのような動作の指示を抑制するよう動作データを調整する。第1の閾値量より上で第2の閾値量以下の動作は、部分的に意図的及び部分的に非意図的と判断され、従って、マイクロプロセッサは、そのデータによって指示される動作の量を低減する。
【0014】
更に、特にその小型化及び精度におけるジャイロスコープにおける改良は、それらがハンドヘルド入力装置として使用されることが一層適するようにした。このような改良は、1992年8月11日にスティーブン・P・ホテリングに発行された「Shaft Angle Encoder with Rotating Off−Axis Interference Pattern」なる名称の米国特許第5,138,154号、1997年1月14日にフィールドに発行された「Optically Sensed Wire Gyroscope Apparatus and System, and Method for Manufacture and Cursor Control」なる名称の米国特許第5,594,169号、及び1997年12月16日にホテリングに発行された「Vibratory Rate Gyroscope and Methods of Assembly and Operations」なる名称の米国特許第5,698,784号に記載される。
【0015】
これらの改良の多くは、本発明の好適な実施例による図2に示すジャイロスコープハンドヘルド制御器200に含まれる。制御器200は、ユーザの親指によって選択的に作動されるよう制御器200の上面に位置付けられる親指ボタン205を含む。この説明全体において、親指ボタン205の作動は、「クリック」とも称され、即ち、選択された機能の作動又は立ち上げにしばしば関連付けられるコマンドである。制御器200は更に、ユーザの人差し(又は「トリガ」)指によって選択的に作動されるよう制御器200の底面に位置付けられるトリガボタン210を含む。この説明全体において、トリガボタン210の作動は、「トリガ」とも称され、また、トリガが押されている間の制御器200の角度動作(即ち、上下動及び/又は左右動)は、「トリガ−ドラッグ」と称する。トリガ−ドラッグコマンドはしばしば、カーソル、仮想カーソル、又は、状態の変化(即ち、ハイライトされた又はアウトラインされたセル)といったディスプレイ上のユーザのインタラクティブ位置の他の指示の動作と関連付けられ、また、一般的にインタラクティブディスプレイからエントリを検索〔ナビゲート〕する及び選択するために使用される。
【0016】
ハンドヘルド角度感知制御器の使用は、多数のタイプのユーザインタラクションを提供する。角度感知制御器を使用すると、左右動における変化は、左右動作にマッピングされ、上下動における変化は、上下動作にマッピングされる。これらの入力は、ジェスチャを決定し、ジェスチャは、特定の文脈のあるコマンドを決定する。従って、左右動及び上下動の組み合わせは、斜めといった任意の2次元動作を決定するために使用可能である。いくつかのジェスチャを図3に示す。ジェスチャは、文脈で解釈され、トリガボタン210が押されている間の制御器200の明確な動作(「トリガ−ドラッグ」動作)によって識別される。
【0017】
バンピング320は、上下左右の1つの方向におけるポインティングを示す2つのストロークを描くことによって決定される。バンピングジェスチャは、コンテキストのある特定のコマンドに関連付けられる。例えば、時間シフトモードでは、左バンピングジェスチャ320は、巻き戻しを示し、右バンピングジェスチャは、早送りを示す。他のコンテキストでは、バンピングジェスチャ320は、そのバンピングによって指定される方向における特定の値を増分するよう解釈される。チェッキング330は、チェックマークを描くことによって決定される。これは、下方向のバンピングジェスチャ320と似ている。チェッキングは、リマインダー又はユーザタグを指定するようコンテキストにおいて識別される。サークリング340は、いずれかの方向で円を描くことによって決定される。両方の方向が区別されることも可能である。しかし、混乱を避けるために、好適な実施例では、円は、方向に関係なく単一のコマンドとして識別される。ドラッギング350は、トリガボタン210を押している間の制御器の角度動作(上下動及び/又は左右動における変化)として決定される(即ち、「トリガ−ドラッグ」)。ドラッギングジェスチャ350は、検索〔ナビゲーション〕、速度、距離、時間シフト、巻き戻し、及び早送りに使用される。ドラッギング350は、カーソル、仮想カーソル、又は、ディスプレイ上のハイライト、アウトライン、又は選択といった状態の変化を動かすために使用可能である。ドラッギング350はどの方向であることも可能であり、一般的に2次元において検索するよう使用される。しかし、特定のインタフェースでは、応答をドラッギングコマンドに変更することが好適である。例えば、一部のインタフェースでは、1つの次元又は方向における作業は、仮想カーソルの位置又は動作の方向に依存して他の次元又は方向に対して好まれる。この非対称性は、以下の特定のインタフェースのコンテキストにおいてより詳細に説明する。ノディング360は、2つの素早いトリガ−ドラッグの上下の垂直動作によって決定される。ノディング360は、「イエス」又は「承諾」を示すよう使用される。エックス(X)イング370は、文字「X」を描くことによって決定される。Xイング370は、「削除」又は「阻止」コマンドのために使用される。ワギング380は、2つのトリガ−ドラッグの素早い前後の水平動作によって決定される。ワギングジェスチャ380は、「ノー」又は「キャンセル」を示すよう使用される。
【0018】
最上位のインタラクティブオプションアクセスディスプレイ410を図4aに示す。このディスプレイは、ユーザインタフェースにおいて利用可能な主なオプションへの直接オンスクリーンアクセスを供給する。普通の視聴の間のワギングジェスチャ380又は遠隔制御器上の専用ボタンの作動によって、オプションアクセスディスプレイ410が立ち上がる。オプションアクセスディスプレイ410は、8つの大きい半透明のアイコンのディスプレイを与え、各アイコンは、一意のシンボルを有し、また、各アイコンは、一意のユーザが選択可能な機能を表す。これらの半透明のアイコンは、現在の番組の進行中のディスプレイ上にオーバーレイする。
【0019】
好適な実施例では、視覚カーソルはない。しかし、インタフェースはしばしば、ユーザがトリガ210を作動させた時にスクリーンの中心に仮想カーソルが出現したかのように反応する。ユーザは、トリガ210が作動された状態で遠隔制御器200を動かす(即ち、「トリガ−ドラッグ」)ことによって仮想カーソルをオプションアクセスディスプレイ410上で動かす間に、これらのアイコンは、仮想カーソルが半透明機能アイコンの1つに入る(又は近接する)ことによって選択されたかのように、選択的にハイライトされる。図4Bに示す番組ガイドアイコン430のように機能アイコンが指定される/ハイライトされると、機能アイコンは拡大され、そのアイコンに関連付けられる機能を示すテキストラベルが提供される。このことは、ユーザが、機能のうちの選択された1つを容易に、自由に、且つ素早く指定することを可能にする。指定された/ハイライトされた機能は、親指ボタン205を押す(「クリックする」)ことに応答して立ち上げられる。
【0020】
例えば、番組ガイド機能は、以下の段階を取ることによって立ち上げられる。即ち、第1に、オプションアクセスディスプレイ410が上述したように立ち上げられる。第2に、ユーザは、上方向に「トリガ−ドラッグ」して(即ち、制御器を上方向に傾けて)番組ガイド機能430を指定する/ハイライトする。最後に、指定された/ハイライトされた番組ガイド機能は、親指ボタン205を押す(「クリックする」)ことによって立ち上げられる。
【0021】
好適な実施例では、オプションアクセスディスプレイ410のためのユーザインタフェースは、制御器200の動作の解釈に関して非対称性を示す。より具体的には、オプションアクセスディスプレイ410が立ち上げられ、また、トリガボタン210が作動されると、ユーザによって所望される機能アイコンは、「仮想カーソル」の方向と、移動量、速度、及び加速度のうちの1つ以上に応じて決定される。方向と、移動量、速度、及び加速度入力のうちの1つ以上は、ユーザが所与の機能の指定を意図するか否かを判断するよう使用される。例えば、番組ガイドアイコン430に向けて方向付けられる方向での素早い又は長い動作は、その機能を指定するコマンドとして解釈される。様々な方向におけるゆっくりとした一連の動作は、不明瞭なユーザ入力として解釈される。仮想カーソルは、立ち上げ時には中心スクリーンに「位置付けられ」、また、ユーザにとって機能アイコンを指定するのが比較的容易であるよう第1の閾値又は閾値のセットが使用される。しかし、一旦第1の機能アイコンが指定されると、より高い閾値又は閾値のセットが実施され、また、指定された機能アイコンを終了するためには「仮想カーソル」のより大きい動作が必要であるよう入力に偏りが加えられる。この非対称性は、「マグネティズム」と称する。これは、指定された機能アイコンが指定されたままとなる傾向を直観的に説明する用語である(即ち、「仮想カーソル」は、アイコンに「くっついた」、「引きつけられた」、又は「磁気を帯びさせられた」かのように見える)。このインタフェースは、ユーザインタフェースにおいて意図しないコマンドの数を減らすのに特に有用である。
【0022】
8つの機能アイコンが、スクリーンの中心から様々な角度位置に位置付けられ、スクリーンは、遠隔制御器200によって感知された角度を形成する手の動きから好都合にマッピングされる。オプションを、スクリーンを時計回りに進みながら以下に簡単に説明する。現在合わせられている番組情報420は、左上のコーナーに位置付けられる。この機能は、現在合わせられている番組についての情報を与える。番組ガイドアイコン430は、上部中心に位置付けられる。これは、一般的なグリッドガイドであり、1ページに6つのチャンネルを表示する。500チャンネル全体ガイド440は、右上のコーナーに位置付けられる。この新規の機能は、以下に詳細に説明する。レコーダ制御450は、右側の中心に位置付けられ、様々な記録機能を与える。ウェブ/インターネット制御460は、右下のコーナーに位置付けられ、ウェブブラウジング、電子メール等へのアクセスを与える。ランク付け(rate-it)制御470(1乃至5個の星を割り当てるよう使用する)は、下部中心に位置付けられ、多項選択か又はリアルタイム応答追跡によって好みを示す能力をユーザに与える。検索(find/search)制御480(仕分けられたリストを含む)は、左下のコーナーに位置付けられ、お気に入りの又は仕分けされた(filtered)リスト検索の検索(search)を与える。時間シフト制御490は、左側の中心に位置付けられ、巻き戻し、早送り、及び番組シャッフル機能を与える。この機能は以下により詳細に説明する。
【0023】
当然であるが、テレビジョンインタフェースは、オーディオ/ビジュアル調整、追加の番組に基づいた操作、及び更なる番組情報機能を含む追加のオプションを含むことが可能である。これらの機能のうちの一般的なもののみを本発明では実施している。しかし、本発明のインタフェース技術は、本願に具外的に説明した機能以外の機能についても使用可能であることは容易に理解可能である。
【0024】
更に、オプションアクセスメニュは、システムにおいて任意のポイントからアクセス可能である。例えば、ツリー構造の最上位にある最上位メニュスクリーンである必要はなく、従って、「案内される」必要がない。むしろ、ユーザが現在の活動を得るまで多くの段階を「掘り下げた」場合でも瞬時にアクセス可能である。この瞬時のアクセスは、所定のジェスチャの検出又は制御器200における専用ボタンの作動に応じて実現される。
【0025】
時間シフト機能
図5Aに示すように、オプションアクセスディスプレイ410における時間シフト機能アイコン490を指定し、親指ボタン205を押すと、時間シフト機能が立ち上げられる。時間シフト機能を立ち上げることによって、図5Bに示す時間シフトスクリーン510が表示される。或いは、時間シフト機能は、遠隔制御器200上の専用ボタン又は所定のジェスチャから立ち上げられることが可能である。
【0026】
時間シフトスクリーン510は、ディスプレイの上部に位置付けられた時間シフト制御部520と、スクリーンの下部に位置付けられた巻き戻し/早送り制御部530を含む。これらの制御部は、現在合わせられている番組上に重ねられる。
【0027】
巻き戻し/早送り制御
巻き戻し/早送り制御部530は、時間シフト機能の立ち上げによって作動され、スクリーンの下部において水平の「温度計形式」のバーとして現れる。巻き戻し/早送り制御部530の周りの明るい黄色のアウトライン540は、巻き戻し/早送り制御部530が作動中であることを示す。巻き戻し/早送り制御部530の上方で下を指している大きい黄色の位置矢印545は、ユーザのインタラクティブ位置を示す。(スクリーンの上部における時間シフト制御部520は、巻き戻し/早送り制御部530が作動中であるときは減光/非作動として全体が表示されるが、キャッシュされた又は利用可能な番組全体における現在の再生位置を示す黄色の垂直線585は、作動し続ける。)
おなじみの双方向矢印シンボルが指定される巻き戻し/早送り制御部530はディスプレイの下部に沿ったバーの2つのセグメントとして表示される。2つのセグメント間の標準速度位置ギャップ550は、標準再生速度を表し、立ち上げ時には、大きい黄色い位置矢印545が、標準速度位置550を表すギャップのすぐ上に位置付けられる。バーの早送り部560(右側)は、様々な早送り速度を表し、また、バーの巻き戻し部570(左側)は、様々な巻き戻し速度を表す。
【0028】
マークが付けられるか又はマークが付けられず、停止した動作を表す(即ち、前方向にも後ろ方向にも再生していない)標準速度位置550を表すギャップの左側の位置は、マグネティズムが与えられ、ユーザが所望する場合には動作を一時停止することを可能にする。いずれかの方向における再生速度又は動作停止した状態は、トリガがリリースされると持続する(例えば、巻き戻し)。対照的に、時間シフト制御が終了されると、再生速度は、標準リアルタイム再生に戻る。
【0029】
この持続的な、特に、動作が停止した状態は、トリガドラッグをリリースすると前方向か又は後ろ方向に特定のビデオフレームがすぐに動き始めることなく、その特定のビデオフレームの位置を見つけるために先に進んだり戻ったりするためにスクリーンの上部における時間シフト制御部520を使用することを希望するユーザには有用であり得る。
【0030】
黄色の位置矢印545とのインタラクティブ動作は、巻き戻し又は早送り速度を制御する。例えば、巻き戻し/早送り制御部530が、ハイライトされる/選択されるとき、ユーザは、黄色の位置矢印545を左又は右に動かすために左又は右方向のいずれかに単純に「トリガ−ドラッグ」し得る。速度バー575は、黄色の位置矢印545が標準速度位置から離れるよう動くに従って長さが増加する。ユーザが速度バー575を右側にドラッグするにつれ、早送り速度が増加する。巻き戻し制御部570は、同様に動作するが反対方向である。
【0031】
1つの代替案では、ユーザは、左又は右のバンピングジェスチャ320を用いて、最も左端にある最速巻き戻し速度から最も右端にある最速早送り速度の間の完全な連続に沿って高くなる又は低くなる、次の適当な速度にインクリメント的にジャンプしてもよい。
【0032】
巻き戻し又は早送りを終了するには、簡単な上バンピング又は下バンピングジェスチャ320によって黄色の位置矢印544を標準再生速度位置550に戻す。或いは、ユーザは、位置矢印545を標準速度位置550に「トリガ−ドラッグ」して戻してもよい。
【0033】
スローモーションは論理的に「標準速度の左」であり、標準速度位置550のすぐ左の1つ以上の位置として実施される。一時停止は、スローモーションのすぐ左として論理的に実施される。1つの代替案では、第2のギャップ(又はマーク、仮想位置、又は位置検出を支援するためにマグネティズムが付されて)が、「一時停止」を表すよう実施可能であり、また、「一時停止」と標準速度位置550間の位置が、スローモーションを表す。この代替案では、「一時停止」及び標準速度位置550の両方は、右側に少しだけシフトされる。両方は、「トリガ−ドラッグ」した場合に容易に戻ることが可能であり、また、上方向バンピングジェスチャ320が巻き戻し、スローモーション、又は早送りを停止した時に戻る位置である。
【0034】
一旦視聴者が巻き戻し、早送り、又は時間シフトを終了すると、(親指ボタンの)「クリック」が、現在の再生位置を「承諾」し、番組は、そのスポットからまた現在の再生速度で続けられる。ユーザが「キャンセル」ジェスチャを行い、終了すると、全ての設定は、再生速度も含めて標準に戻る。(制御部及びアイコンを含むディスプレイインタフェースも消える。)或いは、遠隔制御器200上のキャンセルボタンを押す、又は、キャンセルジェスチャ(3回の横方向への否定の「ワギング」)を行うことは、時間シフト機能が立ち上げられたときの再生位置における現在合わせられている番組にユーザを戻す代替案である。これは、ユーザが、前後を見ることを可能にし、依然として、もともとの位置に容易に戻ることを可能にする。
【0035】
スクリーンの上部における時間シフト制御部520を作動させるためには、ユーザは、上バンピングジェスチャ320(現在巻き戻し又は早送りしている場合には2回)か、上方向への長い「トリガ−ドラッグ」を行い得る。
【0036】
時間シフト制御
時間シフト制御部520は、スクリーンの上部に水平の「温度計形式」のバーとして現れる。図5Cに示すように、作動中のときは、時間シフト制御部520は、ハイライトされ黄色でアウトラインされて表示される。更に、黄色の位置矢印580は、明るい黄色の垂直線585によって表される現在の再生位置においてすぐ上を差している(巻き戻し/早送り制御部530は、時間シフト制御部520が作動中のときは、減光/非作動として表示され、位置矢印545は消える)。再生が進むに従って、黄色の位置矢印580及び黄色の垂直線585は、温度計形式のバーに沿って通常は左から右に移動する。
【0037】
時間シフト制御部520のキャッシュされた表示部590は、現在合わされている番組のどれくらいがディスクにキャッシュされ、視聴のために利用可能であるかを示す。これは、黄色の位置矢印580によって示される現在の再生位置の前と後の番組の部分を含む。時間シフト制御部520の利用不可能な部分595は、ある場合には、番組のダウンロードされていない部分を示す。時間シフト制御部520は、番組が完全にキャッシュされると、キャッシュ表示部590を完全に埋める。例えば、ライブ放送の場合におけるように、現在合わせられている番組が、現在、ディスクにダウンロードされる場合、キャッシュ表示部590は、制御部に亘って部分的にしか延在せず、番組がキャッシュされるに従って右側に延びる。同様に、番組の始まり部分がキャッシュされていない場合、キャッシュ表示部590は、時間シフト制御バー520の左側に完全には延在しない。
【0038】
現在の再生位置を示す黄色の位置矢印580及び黄色の垂直線585は、キャッシュ表示部590における時間シフト制御部520に沿っての任意の水平位置に「トリガ−ドラッグ」され得る。黄色の位置矢印580を右に「トリガ−ドラッグ」することは、番組を進ませる。黄色の位置矢印580を左に「トリガ−ドラッグ」することは、番組の前に時点に移動させる。ユーザが左又は右に「トリガ−ドラッグ」する間に、黄色の位置矢印580及び黄色の垂直線585は、それに応じて移動する。第2のそれほどハイライトされない垂直線597は、黄色の垂直線585がまず動かされると可視となり、時間シフト機能の作動時の現在の番組の時間位置を示す。この指示子は、ユーザが前の時間に容易に戻ることができるグラフィックリマインダーを与える。(好適な実施例では、これは、「ワギング」のジェスチャに応じて実施される)。更に、表示される現在合わせられている番組は、黄色の位置矢印580及び黄色の垂直線585の動きに反応して前方向又は後ろ方向に動く。当然ながら、黄色の垂直線585及びキャッシングの指示も、巻き戻し/早送り制御部530の使用及び番組情報の受信に応答して変化し得る。
【0039】
時間シフト制御部520が作動中のとき、水平方向の「バンピング」は、特定の時間増分での後ろ方向又は前方向への飛び越しにマッピングされる。例えば、「左バンピング」ジェスチャは、自動的に1分間飛び越しして戻りそこから再生を開始することにマッピングされる。同様に、「右バンピング」ジェスチャを用いることによって、特定量分で前方向にスキップされる。基本的な瞬間再生及び前方向コマーシャル飛ばしに加えて、時間ジャンプは、漸次、番組内を飛び越しして戻る、飛び越しして戻るか又は進む、及び飛び越しして進むよう使用することが可能である。これは、巻き戻し及び早送りに似た機能を与えるが、停止する又は標準再生速度への再設定を必要としないより測られた飛び越しを与える。更に、瞬間再生及び前方方向に飛び越しというのはともに、テレビジョン視聴経験において基本的且つ頻繁に使用される機能であるので、1つの代替案では、標準の視聴時の左バンピング及び又は右バンピングジェスチャに反応して実施される。この場合、時間シフト機能520を立ち上げる必要はない。飛び越しは単純にジェスチャに反応して発生し、そして、標準の再生が再開する。
【0040】
一旦所望の時間位置に到達すると、ユーザはトリガボタン210をリリースする。ユーザは、「クリック」して(親指ボタン205を押す)、「承諾」し、新しく選択された時間位置における番組の視聴に戻ることができる。このことは、時間シフト機能を終了し、ディスプレイを標準の視聴モードに戻す。
【0041】
或いは、時間シフト制御部520がハイライトされて作動中であるとき、ユーザは、スクリーンの下部における巻き戻し/早送り制御部530を選択するよう単純な「バンピングダウン」ジェスチャか又は下方向の長い「トリガ−ドラッグ」を行い、そして、巻き戻し/早送り制御部530における黄色の位置矢印540の位置を変えてもよい。
【0042】
当然ながら、時間シフト制御部520は、巻き戻し/早送り制御部530を使用することに対する代替物としてユーザによって使用されることも可能である。時間シフト制御部520と巻き戻し/早送り制御部530との機能におけるオーバラップは、ユーザに追加の柔軟性を与える。
【0043】
番組ガイド
図6Aに示すように、オプションアクセスディスプレイ410における番組ガイドアイコン430をハイライトし、親指ボタン205を押す(クリックする)と、番組ガイド機能が立ち上がり、図6Bに示すような番組ガイドディスプレイ610が表示される。或いは、番組ガイド機能は、遠隔制御器200上の専用ボタンから立ち上げられることが可能である。
【0044】
番組ガイドディスプレイ610は、スクリーンの左上部分に位置付けられる現在合わせられている番組のディスプレイ620と、番組ガイド630と、番組情報ディスプレイ640を含む。番組ガイド機能が立ち上げられた後、現在合わせられている番組が指定され、番組ガイドディスプレイ640における番組セル650において黄色のアウトラインでハイライトされて表示される。現在合わせられている番組は、現在合わせられている番組ディスプレイ620内に表示され、選択された/ハイライトされた番組(番組セル650に対応する)に関する詳細な番組情報が、番組情報ディスプレイ640内に表示される。
【0045】
番組ガイドディスプレイ640内でハイライトされる番組セル状態650を動かすようユーザが「トリガ−ドラッグ」することに反応して、様々な番組が指定され得る。
【0046】
ハイライトされる番組セル状態650を、4つのページ呼び出し方向バー660のうちの1つに動かすことによって、ユーザが、4つの対応する方向のうちの1つにおけるディスプレイを呼び出すことが可能にされる。一旦、ページ呼び出し方向バー660の1つが指定されると、ユーザは、そのバー上の矢印によって示される方向において呼び出しするよう「クリック」し得る(1ページにつき1回)。例えば、上部のページ呼び出し方向バー660上を「クリック」することによって、番組ガイドディスプレイ610は、ページが上に上がり(低い番号を有するチャンネルが表示される)、下部のページ呼び出し方向バー660上を「クリック」することによって、番組ガイドディスプレイ610は、ページが下に下がり(高い番号を有するチャンネルが表示される)、右のページ呼び出し方向バー660上を「クリック」することによって、ページが先に進み(時間的に先の番組が表示される)、左のページ呼び出し方向バー660上を「クリック」することによって、ページが後ろに戻る(時間的に前の番組が表示される)。ハイライトされた番組セル状態650は、指定されたページ呼び出し方向バー660上に残る。ユーザは次に、新しい番組セル650を選択するために番組ガイド630に「トリガ−ドラッグ」して戻る。
【0047】
或いは、ユーザは、ページ呼び出し機能を用いるのではなく、高速スクロールモードに切り替えるよう選択してもよい。番組ガイドにおいてこのモードにアクセスするために、ユーザは、高速スクロールモードに関連付けられる親指ボタンを押して保持し、そして、いくつかのページからなるリストを滑らかに且つ迅速にスクロールするよう「トリガ−ドラッグ」する。チャンネル又はソースリストを上下に、又は、時間を左右にスクロールする方向は、高速スクロールモードボタン及びトリガボタンが押されて保持された後にユーザが最初にドラッグを開始した方向によって決定される。
【0048】
ユーザは更に、親指で高速スクロールモードボタンを2回素早く押すことによって高速スクロールモードをロックしてもよい。番組ガイドを終了して戻るのと同様に、同じこと(2回押す)をすることによって、標準のページ呼び出しモードに戻る。
【0049】
高速スクロールモードでは、ページ呼び出しバーは消える。ユーザが上下にドラッグすると、大きいチャンネルの番号又はレーベルを識別するソースが番組ガイドグリッド自体の上に重ねられて目立つように表示され、それによりユーザに、ガイドの総数のチャンネル又はソースにおいてどこにいるのかに関して視覚的に目立つフィードバックを与える。ユーザが左右にドラッグすると、大きい時計及び/又は数値での時間が番組ガイドグリッド上に重ねられて目立つように表示され、それによりユーザに、ガイドの現在利用可能な時間セグメントにおいてどこにいるのかに関して視覚的に目立つフィードバックを与える。
【0050】
ユーザが特定の番組セルにおいて停止すると、トリガをリリースすることによって、ハイライトされた番組セル状態の動作が停止する。高速スクロール親指ボタンをリリースする、又は、高速スクロールモードをロックするために前に「ダブルクリック」した場合は、高速スクロールボタンを「ダブルクリック」することによって、番組ガイドは標準のページ呼び出しモードに戻される。ユーザが番組ガイドを高速スクロールモードにロックしたままにすると、ハイライトされた番組セル状態を番組ガイドグリッド内で動かすためにはトリガが依然として必要となる。
【0051】
動作時に、ユーザが、ハイライトされたセル状態(即ち、番組セル650)を番組ガイド630上の異なる位置に「トリガ−ドラッグ」すると、異なる番組セル650が指定され、対応する詳細の番組説明テキストが、番組情報ディスプレイ640内に表示される。現在合わされている番組は、変わらず現在合わされている番組ディスプレイ620に再生される。
【0052】
ユーザは、「クリック」する(親指によって作動されるボタン)ことによって指定されたチャンネルをプレビューすることが可能である。チャンネルをプレビューしながら、ユーザは、指定チャンネル上を「ダブルクリック」するか、又は遠隔制御器200上の専用同調ボタンを押して、選択したチャンネルに合わせ得る。これは、番組ガイド機能を終了し、標準の視聴に戻す。1つの実施例では、ユーザは、「同調」コマンド(「ノディング」ジェスチャ)を出して、全体ガイドディスプレイを終了し、所望のチャンネルに合わせ得る。
【0053】
或いは、ユーザは、遠隔制御器200上のキャンセルボタンを押すか、又は、「キャンセル」ジェスチャ(3回の横方向の否定の「ワギング」)を行って番組ガイド機能を終了し、現在/前に合わせられていたチャンネルに戻ってもよい。
【0054】
ページアップ又はページダウン方向バー660のいずれかがハイライトされる時、ユーザは、単一のスクリーン上に最大500のチャンネルが表示される全体番組機能にすぐに切り替わるよう呼び出しするために「クリック」するか、又は、「クリック−ドラッグ」することが可能である。一旦、以下により詳しく説明する全体ガイドモードに入ると、ユーザは、「クリック」ボタンを緩め、1つの欄の下から右の次の欄にチャンネルの高い方に動くか、又は、1つの欄の上から左の前の欄にチャンネルの低い方に動いて欄を上下に「トリガ−ドラッグ」することによって全体ガイド番組選択の中をブラウズする。ユーザが、全体ガイドにいるときに、「クリック/ドラッグ」すると、ユーザは番組ガイド機能に再帰的に戻される。番組ガイド機能及び全体ガイド機能の両方は、最初のオプションアクセスディスプレイ、また、遠隔制御器200上の専用ボタンからもアクセス可能である。
【0055】
全体ガイド
図7Aに示すようにオプションアクセスディスプレイ410における全体ガイドアイコン440を指定し、親指ボタン205を押すことによって、全体ガイド機能が立ち上げられる。全体ガイド機能を立ち上げることによって、図7Bに示すような全体ガイドディスプレイ710が表示される。全体ガイドディスプレイ410は、ハンドヘルド角度感知グラフィカル入力装置の高解像度及び帯域幅の利点を十分に活用できるよう特に良好に適応される新しいタイプのグラフィカルユーザインタフェースを与える。従来のグリッドガイドと共に作動する従来の遠隔制御器は、比較的ゆっくりとした方向性「ステッピング」に限定される。「サムスティック」又は「サムボール」タイプの制御器は、非ステッピングなカーソル/状態動作を可能にするが、これらは、所望の検索〔ナビゲーション〕に必要な精度、線形応答、及び帯域幅を有さない。理想的な制御器は、高い精度、線形応答、及び帯域幅を有する制御器であることが好適であり、例えば、多数のキー又はボタンを必要とすることなく多数の選択を迅速に掃引しそのうちの1つを選択することを可能にするハンドヘルド角度感知入力装置である。
【0056】
全体ガイドディスプレイ710は、一般的な番組ガイドと略同じサイズで解像度の1つのスクリーン上に最大で500個までのチャンネルを表示する。各チャンネル/番組は、タイトルが付けられたセルではなく簡単な細い線によって表される。番組は、一連の欄として配置され、番組ガイドディスプレイ610において視聴可能な6つのチャンネルを表す6つの線をそれぞれ含む接続されたグループに分割される。(或いは)、番組は、一連の列に配置されることが可能であり、同時に、同様の視覚的表現及び配置スキームに維持される。全体ガイドの目的は、任意の所与の時間において単一のスクリーン上に可能な限り多くの代表オブジェクトを有することである。多くの他の形式の番組ソース表現を用いることも可能であり、例えば、規則的なアレイ又は不規則的な群れ、又はオブジェクトのグループを含み、これら自体も抽象的又は代表するものであり得る。更に、各線は、ユーザが指定した又はガイドが与えたランク付けにマッピングされるよう可変長が与えられることが可能である。範囲は、5つの異なる長さであることが好適であり、これらの長さは、5つの星を用いたランク付けである。全体ガイドディスプレイにおける番組/ソース素子は更に、色、サイズ、形状、コード、配置、位置、又は、周知のメタ情報属性に対する比較値を表す動作によって区別されることが可能である。メタ情報属性は、周知の情報を表し、番組ガイドにおける番組又は番組ソースについて識別又は測定され、以下に制限されないが、番組長、ファイルサイズ(ダウンロード可能な媒体である場合)、一般的な又は個人的な様々なタイプのランク付け、人気、リアルタイムの視聴者数、ユーザ指定の基準に対する一致の度合い、作成日等が含まれる。
【0057】
ユーザは、1つのディスプレイから非常に大きいラインアップでの全ての番組に対するタイトル、チャンネル及び番組情報をブラウズすることによって全体ガイドディスプレイ710を単純に且つ容易に検索〔ナビゲート〕し得る。オプションアクセスディスプレイ410又は番組ガイド機能のいずれかを介して全体ガイド機能が立ち上げられると、現在合わせられた番組/チャンネルが、チャンネル欄の1つにおいて単一のハイライトされた(黄色でアウトラインされた)水平線710によって表される。ハイライトされた線のすぐ右には、現在合わせられたチャンネルの番号と、チャンネルを識別するイニシャルと、ユーザが指定した星によるランク付けがある。番組ガイド機能におけるのと同様に、現在合わせられた番組は、スクリーンの左上のコーナーにあるビデオウィンドウ720において視聴可能のままにされ、選択された/ハイライトされた番組の説明情報は、スクリーン730の右上における同じ領域において表示される。
【0058】
チャンネル欄〔縦列、コラム〕(channel columns)を垂直方向で上下に動くためには、ユーザは、ハイライトされた線710を全体ガイドディスプレイ710内で動かすために「トリガ−ドラッグ」する(人差し指トリガを押し、押しながら動かす)。チャンネル欄の間を水平方向に動くためには、ユーザは、欄から欄に横方向に「トリガ−ドラッグ」する。検索〔ナビゲーション〕は、垂直の動きが優先され、隣接する欄に横方向に意図しないですべることなくチャンネル欄を上下に容易に動くことを可能にする。より具体的には、ユーザインタフェースは、y軸入力とx軸入力に対する応答において非対称性を示す。y軸入力は、普通に解釈される。しかし、x軸入力は、ユーザの意図しない入力が1つの欄から次の欄への意図しないジャンプをもたらさないよう偏りがかけられる。これは、多数の方法で実現し得る。例えば、欄を「広げる」、欄の間に移動又はデッドゾーンを設定する、1つの欄から別の欄にジャンプすることを可能にする前に速度又は加速度閾値を設定する、及び/又は、指定された欄の中心に「仮想カーソル」をゆっくりと戻すよう偏り(bias)を設定する。
【0059】
ユーザが、「トリガ」を緩めると、指定された番組セルは、ハイライトされ続け、その説明テキストも上方に表示され続ける。現在合わせられた番組は、左上におけるビデオウィンドウにおいて再生され続ける。
【0060】
ユーザが多数の番組を素早く動く間に番組に識別コンテキストを追加するために全体ガイドディスプレイ710における番組のテーマ別カテゴリを指定するようカラーコーディングが使用される。(テーマは、番組又は番組ソースについて一般的に知られる1つの周知のメタ情報属性であり、これは、ユーザによって有用なコンテキスト情報である)。白は、混合した種々雑多の番組を表す。赤は映画を表す。緑はスポーツ番組を表す。青は有料番組を表す。褐色はアダルト番組を表す。テーマのカテゴリによるこのカラーコーディングは、ハイライトされた番組の説明情報の上方にも表示される。番組ガイドディスプレイ610では、番組セルもカラーコーディングされる。1つの代替の実施例では、上方ガイドディスプレイ610における説明情報も、追加のコンテキスト情報を与え、全体ガイド機能における形式と一貫性があるようカラーコーディングを含む。メタ情報を表すための使用される視覚的、位置的、又は動作的属性の選択について配慮すべきである。例えば、素子のサイズ又は長さは、嗜好、ファイルサイズ、又は番組放送時間のメタ情報属性に論理的にマッピングされる。ここでは、色は、カテゴリ的な違いを表すのにより適している。
【0061】
図7Bを参照するに、2つのキャンセル/戻るバー740が、全体ガイドディスプレイ710の最も左側及び最も右側に位置付けられる。ユーザは、全体ガイド機能を終了し現在合わせられた番組に戻るためにこれらのうちの1つを指定してハイライトして「クリック」するよう左右に「トリガ−ドラッグ」することが可能である。
【0062】
標準のディスプレイモードに戻ることは、番組ガイド機能と一貫する。ユーザは、現在指定されるチャンネルに、ハイライトされた/指定された番組/チャンネル上「ダブルクリック」するか、遠隔制御器200上の同調ボタンを押すか、又は、同調ジェスチャ(3回の上下の肯定的な「ノディング」ジェスチャで、全体ガイド機能を終了し、所望の番組/チャンネルに同調させる)を行うことによって合わせる。或いは、ユーザは、表示されたキャンセルバーに「トリガ−ドラッグ」して「クリック」するか、遠隔制御器200上のキャンセルボタンを押すか、又はキャンセルジェスチャ(3回の横方向の否定的な「ワギング」ジェスチャであって、全体ガイド機能を終わらせ、現在/前に合わせられた番組/チャンネルに戻る)を行うことによって全体ガイド機能に入った時に表示された番組に戻ってもよい。
【0063】
この実施例では、2つのバー740は、キャンセル/戻る機能性を有して実施される。しかし、代替の実施例では、遠隔制御器200上の単純な汎用キャンセルボタン又は汎用キャンセルジェスチャ(例えば3回の横方向の「ワギング」ジェスチャ)を、キャンセル機能を実施するよう用いることが可能である。この場合2つのバー740は、全体ガイドの前方方向及び後方方向の時間における変化を可能にするよう構成される。このような実施では、時間は、全体ガイドにおいて表示され、様々な時間の表示は、右側のバー740上のクリックに反応可能であり、前方方向時間が表示され、また、左側のバー740上にクリックすることによって、前の時間が表示される。更に時間に依存するディスプレイは、左右のバンピングジェスチャに応答し得る。
【0064】
本発明は、従来の材料、方法論、及び機器を用いて実施することが可能である。従って、そのような材料、機器、及び方法論の詳細は、本願には詳細に説明しない。上の説明では、本発明の十分な理解を与えるために、特定の機器、構造、方法等といった多数の特定の詳細を記載した。しかし、本発明は、それらの具体的に記載した詳細に依存することなく実施し得ることを認識すべきである。周知の番組方法は、詳細に記載していない。これは、本発明を不必要に曖昧にすることを避けるためである。
【0065】
本発明の例示的な実施例及びその汎用性の幾つかの例のみを本開示において示し且つ説明される。本発明は、様々な他の組み合わせ及び環境における使用が可能であり、また、本願に説明した本発明の概念の範囲内の変更又は修正が可能であることを理解すべきである。更に、説明は、記述のためでたって制限のためではない。例えば、本発明の説明は、ジャイロスコープ及び/又はスピンジャイロ、ワイヤジャイロ、及び加速度計といった慣性角度感知ユーザ入力装置にしばしば言及する。しかし、本願に説明した新規のインタフェース技術の多くは、マウス、ジョイスティック、矢印ボタン、及び、以下に制限されないが、撮像技術又は入力を検出するために基準に対する三角測量を用いる装置他のタイプのユーザ入力装置といったより従来のユーザ入力装置と共に用いられ得る。
【0066】
更に、上下動、左右動、及び回転を検出するために他のタイプの制御器が使用可能である。例えば、デスクトップマウスに使用されるような光センサ(表面の「画像」を撮る)といった光センサを、3D(空間環境の「画像」を撮る)において使用されてもよい。このように構成された、このような光センサは、例えば、地球、居間等の固定の基準フレームに対する手又は他の人間の外肢の角度動作を検出し得る。
【0067】
もう1つの例では、本発明は、グラフィカルインタフェース上の選択された/ハイライトされた状態の動作を説明する。これは、状態変化としても様々に呼ばれる。しかし、当然ながら、視覚カーソル、仮想カーソル、又は一部の他の表示オブジェクト或いはユーザのインタラクションポイントの印は、本願に説明する改良の多くを実施するよう用いることが可能である。
【0068】
更に、本発明は、主にテレビジョンチャンネルを参照しながら説明したが、全体ガイドは、電子ジュークボックス実施におけるオーディオファイルといった多数のファイル又は他のタイプを編成し且つ検索〔ナビゲート〕するために使用されることも可能である。
【0069】
本願の原出願である特願2010−4168の出願当初の特許請求の範囲を以下に記載しておく。
[請求項1]
入力装置に応答してインタラクティブマルチチャンネルグラフィックディスプレイ上のいくつかの選択可能なチャンネルのうちの1つを選択する方法であって、
前記ディスプレイ上に、各要素が選択可能なチャンネルに対応するいくつかの要素をアレイ状に表示する段階と、
ユーザ入力に応答する前記入力装置からの信号を検出する段階と、
前記入力装置からの前記信号に応答して前記要素の1つを、選択する段階と、
前記選択された要素が他の要素から視覚的に区別可能であるよう前記選択された要素に関連付けられる状態変化を表示する段階と、
前記選択された要素に近接して前記選択された要素に対応するテキスト及び/又はグラフィカル情報を表示する段階と、
ユーザ入力に応答する前記入力装置からの第2の信号を検出する段階と、
前記第2の信号に応答して前記グラフィックディスプレイ上に前記選択された要素に対応する前記チャンネルを表示する段階と、
を含み、
前記選択は、前記アレイ内の第1の方向における動きに対して第1の感度を有し、また、前記アレイを通る第2の方向における動きに対して低減した感度を有することによって、応答において非対称性を示す方法。
[請求項2]
前記ディスプレイの専用部分内に選択された要素に関する更なる情報を表示する段階を更に含む請求項1記載の方法。
[請求項3]
前記要素は、縦列状に配置される請求項1記載の方法。
[請求項4]
前記要素は、円状に配置される請求項1記載の方法。
[請求項5]
前記要素は、横列状に配置される請求項1記載の方法。
[請求項6]
前記要素は、櫛パターンに配置される請求項1記載の方法。
[請求項7]
前記要素は、複数の縦列状に配置され、
縦列に沿ってのユーザ入力は、様々なチャンネルの選択をもたらし、
縦列に対して直交するユーザ入力は、ユーザのインタラクションポイントの別の縦列への変化をもたらす請求項1記載の方法。
[請求項8]
前記選択は、縦列内における動きに対して第1の感度を有し、また、直交する方向において低減した感度を有することによって、応答において非対称性を示す請求項7記載の方法。
[請求項9]
前記選択は、縦列内における動きに対して第1の感度を有し、また、直交する方向においては現在の縦列内の中心点にユーザインタラクションポイントを戻す偏りを有することによって、応答において非対称性を示す請求項7記載の方法。
[請求項10]
ユーザ入力に応答して要素の視覚可能な属性を変更する段階を更に含む請求項1記載の方法。
[請求項11]
前記入力装置は、空間における角度を感知する請求項1記載の方法。
[請求項12]
前記入力装置は、上下動、左右動、又はロールを感知する請求項1記載の方法。
[請求項13]
前記入力装置は、上下動及び左右動を感知する請求項1記載の方法。
[請求項14]
前記入力装置は、ジャイロスコープである請求項13記載の方法。
[請求項15]
前記縦列は、様々な時間において利用可能な番組を表す請求項7記載の方法。
[請求項16]
ユーザ入力信号は、様々な時間において利用可能な番組に関連付けられる様々な縦列を表示するよう前記ディスプレイがスクロールすることを可能にする請求項15記載の方法。
[請求項17]
右バンピング又は左バンピングのジェスチャに応答して異なる時間において利用可能な番組を表示する段階を含む請求項16記載の方法。
[請求項18]
右へのトリガ−ドラッグ又は左へのトリガ−ドラッグのジェスチャに応答して異なる時間において利用可能な番組を表示する段階を含む請求項16記載の方法。
[請求項19]
前記利用可能な番組を表示する段階は、ジェスチャに応答して現在の時間に戻る請求項16記載の方法。
[請求項20]
前記入力装置は、3次元空間における動作を検出するためにカメラ又は撮像装置を使用する請求項1記載の方法。
[請求項21]
前記入力装置は、動作を決定するために基準点に対する信号の三角測量を使用する請求項1記載の方法。
[請求項22]
上下動、左右動、又はロールにおけるハンドヘルド入力装置の回転に応答してインタラクティブマルチチャンネルグラフィックディスプレイ上のチャンネルを変更する方法であって、
前記ディスプレイ上に選択可能なチャンネルの表示を与える段階と、
前記入力装置の前記上下動、左右動、又はロール回転を検出する段階と、
前記入力装置の前記上下動、左右動、又はロール回転に応答して前記チャンネルのうちの1つのチャンネルを選択する段階と、
前記入力装置上の第1の制御部を作動させる段階と、
前記第1の制御部の作動に応答して前記インタラクティブマルチチャンネルグラフィックディスプレイ上に前記選択されたチャンネルを表示する段階と、
を含む方法。
[請求項23]
前記チャンネルは、前記ディスプレイの1つの軸に沿って表示される請求項22記載のチャンネル変更方法。
[請求項24]
前記チャンネルは、前記軸上で循環して表示される請求項22記載のチャンネル変更方法。
[請求項25]
前記入力装置上の第2の制御部を作動させ、該作動に応答して前記ディスプレイ上にいくつかの選択可能なチャンネルを表示する追加の段階を含む請求項22記載のチャンネル変更方法。
[請求項26]
前記いくつかの選択可能なチャンネルの表示は、前記第1の制御部を作動させることに応答して終了される請求項22記載のチャンネル変更方法。
[請求項27]
入力装置に応答してインタラクティブマルチチャンネルグラフィックディスプレイ上のいくつかの選択可能なチャンネルのうちの1つを選択する方法であって、
前記ディスプレイ上に、各要素が選択可能なチャンネルに対応するいくつかの要素をアレイ状に表示する段階と、
ユーザ入力に応答する前記入力装置からの信号を検出する段階と、
前記入力装置からの前記信号に応答して前記要素のうちの1つを選択する段階と、
を含み、
前記選択は、前記アレイ内の第1の方向における動きに対して第1の感度を有し、また、前記アレイを通る第2の方向における動きに対して低減した感度を有することによって、応答において非対称性を示す方法。
[請求項28]
入力装置に応答してインタラクティブマルチチャンネルグラフィックディスプレイ上のいくつかの選択可能なチャンネルのうちの1つを選択する方法であって、
前記ディスプレイ上に、各要素が選択可能なチャンネルに対応するいくつかの要素をアレイ状に表示する段階と、
指定される要素に非対称性を与える段階と、
ユーザ入力に応答する前記入力装置からの信号を検出する段階と、
前記入力装置からの前記信号に応答して前記要素のうちの1つを選択する段階と、
を含み、
前記選択は、指定される要素間の動きに対して第1の感度を有し、また、そのような指定される要素の近くでは低減した感度を有することによって、応答において非対称性を示す方法。
[請求項29]
入力装置に応答してインタラクティブマルチチャンネルグラフィックディスプレイ上のいくつかの選択可能なチャンネルのうちの1つを選択する方法であって、
前記ディスプレイ上に、縦列状に配置される、各要素が選択可能なチャンネルに対応するいくつかの要素を表示する段階と、
右バンピングジェスチャ及び左バンピングジェスチャのうちの少なくとも1つに応答する前記入力装置からの信号を検出する段階と、
前記入力装置からの前記信号に応答して様々な時間に利用可能な番組に関連付けられる様々な縦列の表示をスクロールする段階と、
を含み、
各縦列は、様々な時間において利用可能な番組を表し、
縦列に沿ってのユーザ入力は、様々なチャンネルの選択をもたらし、縦列に直交するユーザ入力は、様々な時間の選択をもたらす方法。
[請求項30]
入力装置に応答してインタラクティブマルチチャンネルグラフィックディスプレイ上のいくつかの選択可能なチャンネルのうちの1つを選択する方法であって、
前記ディスプレイ上に、縦列状に配置される、各要素が選択可能なチャンネルに対応するいくつかの要素を表示する段階と、
右へのトリガ−ドラッグジェスチャ及び左へのトリガ−ドラッグジェスチャのうちの少なくとも1つに応答する前記入力装置からの信号を検出する段階と、
前記入力装置からの前記信号に応答して様々な時間に利用可能な番組に関連付けられる様々な縦列の表示をスクロールする段階と、
を含み、
各縦列は、様々な時間において利用可能な番組を表し、
縦列に沿ってのユーザ入力は、様々なチャンネルの選択をもたらし、縦列に直交するユーザ入力は、様々な時間の選択をもたらす方法。
[請求項31]
入力装置に応答してインタラクティブマルチチャンネルグラフィックディスプレイ上のいくつかの選択可能なチャンネルのうちの1つを選択する方法であって、
前記ディスプレイ上に、縦列状に配置される、各要素が選択可能なチャンネルに対応するいくつかの要素を表示する段階と、
第1のジェスチャに応答する前記入力装置からの第1の信号を検出する段階と、
前記入力装置からの前記第1の信号に応答して様々な時間に利用可能な番組に関連付けられる様々な縦列の表示をスクロールする段階と、
第2のジェスチャに応答する前記入力装置からの第2の信号を検出する段階と、
前記入力装置からの前記第2の信号に応答して現在の時間に利用可能な番組を表示する段階と、
を含み、
各縦列は、様々な時間において利用可能な番組を表し、
縦列に沿ってのユーザ入力は、様々なチャンネルの選択をもたらし、縦列に直交するユーザ入力は、様々な時間の選択をもたらす方法。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツの表示を制御する方法であって:
ユーザのジェスチャを検出する段階と;
検出されたユーザのジェスチャに応答してコンテンツの表示を制御する段階とを含む、
方法。
【請求項2】
コンテンツの表示を制御する前記段階が、コンテンツが表示される速度を制御することを含む、請求項1記載の方法。
【請求項3】
コンテンツの表示を制御する前記段階が、コンテンツが表示される時間位置を制御することを含む、請求項1記載の方法。
【請求項4】
コンテンツの表示を制御する前記段階が、表示されるコンテンツのスクロールを制御することを含む、請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記コンテンツが番組である、請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記コンテンツが番組ガイドである、請求項1記載の方法。
【請求項7】
前記コンテンツが番組ガイド内の要素である、請求項1記載の方法。
【請求項8】
ユーザのジェスチャを検出する前記段階が、入力装置の上下動、左右動およびロールの少なくとも一つを検出することを含む、請求項1記載の方法。
【請求項9】
前記入力装置の上下動、左右動およびロールの前記少なくとも一つを検出するために慣性センサを使用する段階をさらに含む、請求項8記載の方法。
【請求項10】
コンテンツの表示を制御する装置であって:
ユーザのジェスチャを検出する手段と;
検出されたユーザのジェスチャに応答してコンテンツの表示を制御する手段とを含む、
装置。
【請求項11】
コンテンツの表示を制御する前記手段が、コンテンツが表示される速度を制御する手段を含む、請求項10記載の装置。
【請求項12】
コンテンツの表示を制御する前記手段が、コンテンツが表示される時間位置を制御する手段を含む、請求項10記載の装置。
【請求項13】
コンテンツの表示を制御する前記手段が、表示されるコンテンツのスクロールを制御する手段を含む、請求項10記載の装置。
【請求項14】
前記コンテンツが番組である、請求項10記載の装置。
【請求項15】
前記コンテンツが番組ガイドである、請求項10記載の装置。
【請求項16】
前記コンテンツが番組ガイド内の要素である、請求項10記載の装置。
【請求項17】
ユーザのジェスチャを検出する前記手段が、入力装置の上下動、左右動およびロールの少なくとも一つを検出することを含む、請求項10記載の装置。
【請求項18】
前記検出する手段が慣性センサである、請求項10記載の装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4A】
image rotate

【図4B】
image rotate

【図5A】
image rotate

【図5B】
image rotate

【図5C】
image rotate

【図6A】
image rotate

【図6B】
image rotate

【図7A】
image rotate

【図7B】
image rotate


【公開番号】特開2011−81799(P2011−81799A)
【公開日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−224933(P2010−224933)
【出願日】平成22年10月4日(2010.10.4)
【分割の表示】特願2010−4168(P2010−4168)の分割
【原出願日】平成16年4月16日(2004.4.16)
【出願人】(501263810)トムソン ライセンシング (2,848)
【氏名又は名称原語表記】Thomson Licensing 
【住所又は居所原語表記】1−5, rue Jeanne d’Arc, 92130 ISSY LES MOULINEAUX, France
【Fターム(参考)】