説明

マルチ画面表示装置

【課題】マルチ画面表示装置において、複数の映像表示装置における光源の温度を互いに一致させることが可能な技術を提供することを目的とする。
【解決手段】マルチ画面表示装置は、一つのマスター装置とそれ以外のスレーブ装置とを含む複数の映像表示装置の画面を配列してなる。複数の映像表示装置それぞれは、LED10と、温度センサー14と、冷却ファン17と、制御回路2及び駆動・制御回路18とを備える。マスター装置の制御回路2は、マスター装置の温度センサー14で検出された温度と、スレーブ装置の温度センサー14で検出された温度とに基づいて、1つの目標温度を求める。それぞれの映像表示装置の駆動・制御回路18は、自身の温度センサー14で検出された温度と目標温度とに基づいて冷却ファン17を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の映像表示装置の画面を配列してなるマルチ画面表示装置に関するものであって、特に、複数の映像表示装置の冷却制御に関するものである。
【背景技術】
【0002】
大型映像を表示する表示装置として、複数の投写型の映像表示装置の画面を配列してなるマルチ画面表示装置が知られている。従来、当該投写型の映像表示装置における光源としては放電ランプが広く使用されていた。しかし、近年、技術の進歩により、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)の出力輝度が、投写型の映像表示装置の光源としての使用に耐えうるようになったことから、特許文献1及び特許文献2に開示されているように、その装置の光源としてLEDが使用されるようになってきている。
【0003】
ただし、一般に、LEDの自己発熱温度は低いことからLEDの温度は環境温度に応じて変化しやすく、また、LEDの輝度特性はLEDの温度に応じて変化する傾向にあることから、LEDの輝度特性は環境温度に応じて変化しやすい。したがって、LEDを光源とする映像表示装置は、放電ランプを光源とする映像表示装置に比べ、環境温度などの変化により映像輝度が変化しやすいものとなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−274884号公報
【特許文献2】特開2000−165076号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
さて、マルチ画面表示装置においては、各映像表示装置が、その上下左右において隙間無く設置された他の映像表示装置から熱を不均一に受けていること、また、空調能力及び設置される位置における環境温度が異なることから、複数の映像表示装置のそれぞれにおける光源の温度も互いに異なったものとなっている。その結果、LEDを光源とするマルチ画面表示装置においては、画面全体の映像輝度が映像表示装置の画面ごとにばらつくという問題があった。この問題は、投写型映像表示装置の代わりに、LEDをバックライトとして使用するフラットパネル映像表示装置を用いても同様に生じている。
【0006】
このような問題を解決すべく、複数の映像表示装置における光源の温度を互いに一致させる技術が提案されている。しかしながら、特許文献1のように、複数の映像表示装置を1つの筐体で囲い、当該筐体全体を冷却する技術では、効率よく冷却できず、かつ、複数の映像表示装置において精度よく温度を一致させることができなかった。また、複数の映像表示装置のそれぞれに冷却装置を設け、筐体によりほぼクローズした状態で各映像表示装置を冷却する技術が提案されているが、その冷却制御は映像表示装置ごとに独立して行われていることから、複数の映像表示装置において精度よく温度を一致させることができなかった。
【0007】
そこで、本発明は、上記のような問題点を鑑みてなされたものであり、マルチ画面表示装置において、複数の映像表示装置における光源の温度を互いに一致させることが可能な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るマルチ画面表示装置は、複数の映像表示装置の画面を配列してなるマルチ画面表示装置であって、前記複数の映像表示装置は、通信手段を介して互いに接続されるとともに、それぞれが、光源と、前記光源の温度を検出する温度センサーと、前記光源を冷却する冷却装置と、制御部とを備える。いずれかの前記映像表示装置の前記制御部は、自身の前記温度センサーで検出された温度と、前記通信手段を介して得られた自身以外の前記複数の映像表示装置の前記温度センサーで検出された温度とに基づいて、1つの目標温度を求める。それぞれの前記映像表示装置の前記制御部は、自身の前記温度センサーで検出された温度と前記目標温度とに基づいて前記冷却装置を制御する。
【0009】
また、上記と別構成として、本発明に係るマルチ画面表示装置は、複数の映像表示装置の画面を配列してなるマルチ画面表示装置であって、前記複数の映像表示装置は、通信手段を介して接続されるとともに、それぞれが、筐体と、前記筐体内に設けられた光源と、前記筐体内の温度を検出する第1温度センサーと、前記筐体内を冷却する第1冷却装置と、制御部とを備える。いずれかの前記映像表示装置の前記制御部は、自身の前記第1温度センサーで検出された温度と、前記通信手段を介して得られた自身以外の前記複数の映像表示装置の前記第1温度センサーで検出された温度とに基づいて、1つの目標温度を求める。それぞれの前記映像表示装置の前記制御部は、自身の前記第1温度センサーで検出された温度と前記目標温度とに基づいて前記第1冷却装置を制御する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、それぞれの映像表示装置の制御部は、自身の温度センサーで検出された温度と1つの目標温度とに基づいて、冷却装置を制御する。したがって、それぞれの映像表示装置において、温度センサーで検出される温度を1つの目標温度に近づけることができ、それぞれの光源の温度を互いに一致させることができる。これにより、複数の映像表示装置それぞれの光源の輝度を互いに一致させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】実施の形態1に係るマルチ画面表示装置の構成を示す図である。
【図2】実施の形態1に係る映像表示装置の構成を示すブロック図である。
【図3】実施の形態1に係る光源回路の構成を示す図である。
【図4】実施の形態1に係るマルチ画面表示装置の動作を示すフローチャートである。
【図5】実施の形態1に係るマルチ画面表示装置の動作を示すフローチャートである。
【図6】実施の形態2に係る光源回路の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
<実施の形態1>
図1は本実施の形態1に係るマルチ画面表示装置の構成を示す模式図である。本実施の形態に係るマルチ画面表示装置は、3段×3列に配列された9つの映像表示装置100を備え、当該9つの映像表示装置100の画面を1つの画面として用いる。これにより、本実施の形態に係るマルチ画面表示装置は、大きな映像を表示することが可能となっている。
【0013】
9つの映像表示装置100は、ケーブル110を介して互いに通信可能となっており、1つのマスター装置101と、当該マスター装置101と通信可能な8つのスレーブ装置102〜109とを含んでいる。
【0014】
マスター装置101は、9つの映像表示装置100において目標とすべき1つの温度(以下、「目標温度T0」と呼ぶ)をスレーブ装置102〜109に送信する。そして、マスター装置101、及び、各スレーブ装置102〜109は、自身が備える光源の温度を当該目標温度T0に近づける。これにより、本実施の形態に係るマルチ画面表示装置においては、設置環境温度の分布が不均一である場合、または、他の映像表示装置100からの熱が不均一である場合にも、9つの映像表示装置100のそれぞれにおける光源の温度を互いに一致させることが可能となっている。
【0015】
図2は、1つの映像表示装置100の構成を示すブロック図である。マスター装置101、及び、各スレーブ装置102〜109のそれぞれは図2に示されるブロック構成を有しており、それらのブロック構成は互いに同一となっている。本実施の形態に係る映像表示装置100は、通信手段たる送受信部1と、制御回路2と、光源回路3と、ライトバルブ4と、投写レンズ5と、スクリーン6と、信号処理部7と、画像入力部8とを備える。
【0016】
当該映像表示装置100がマスター装置101である場合には、その送受信部1は、ケーブル110を介してスレーブ装置102〜109と通信可能となっている。具体的には、マスター装置101の送受信部1は、マスター装置101の制御回路2からの情報をスレーブ装置102〜109に送信するとともに、スレーブ装置102〜109からの情報をマスター装置101の制御回路2に出力する。
【0017】
一方、当該映像表示装置100がスレーブ装置102〜109のいずれかである場合には、その送受信部1は、ケーブル110を介してマスター装置101と通信可能となっている。具体的には、スレーブ装置102〜109の送受信部1は、スレーブ装置102〜109の制御回路2からの情報をマスター装置101に送信するとともに、マスター装置101からの情報をスレーブ装置102〜109の制御回路102に出力する。
【0018】
制御回路2は光源回路3を制御するとともに、送受信部1からの情報を光源回路3に出力したり、光源回路3からの情報を送受信部1に出力したりする。光源回路3は光を発する回路であり、光源回路3からの光はライトバルブ4に出力される。
【0019】
画像入力部8には、映像表示装置100外部からの映像信号が入力される。信号処理部7は、当該映像信号に拡大・縮小等の信号処理を行い、当該信号処理後の信号を、ライトバルブ4を駆動するためのドライブ信号に変換し、当該ドライブ信号をライトバルブ4に出力する。ライトバルブ4は、当該ドライブ信号に応じて、光源回路3から出力される光を強度変調し、強度変調した光を投写レンズ5を介してスクリーン6に出射する。これにより、スクリーン6に映像が投写される。
【0020】
図3は、光源回路3の構成を示すブロック図である。図3に示されるように、光源回路3は、半導体発光素子たるLED10と、受熱ブロック11と、光源用駆動回路13と、温度センサー14と、冷却装置たる冷却ファン17と、冷却ファン17を駆動・制御する駆動・制御回路18と、筐体19とを備える。図3に示されるように、筐体19内には、受熱ブロック11、光源用駆動回路13及び駆動・制御回路18が設けられており、筐体19壁面には、冷却ファン17が設けられている。
【0021】
受熱ブロック11は、その内部においてLED10を保持しており、その外部にはヒートシンク12が設けられている。ヒートシンク12は、自身の熱を放射するフィン12aと、LED10とフィン12aとの間で熱を双方向に伝達するヒートパイプ12bとが一体化されて構成されている。このような受熱ブロック11において、ヒートシンク12が冷却されるとLED10が伝達冷却されることになる。
【0022】
LED10は、光源用駆動回路13の制御によりパルス駆動で点灯する。
【0023】
冷却ファン17は、筐体19内、特に、ヒートシンク12を冷却している。ヒートシンク12が冷却されるとLED10が伝達冷却されることから、冷却ファン17は、実質的にLED10を冷却することになる。
【0024】
温度センサー14は、受熱ブロック11内に配置され、LED10の温度を検出する。そして、温度センサー14は、検出したLED10の温度を駆動・制御回路18に出力する。
【0025】
駆動・制御回路18は、制御回路2と接続されている。この駆動・制御回路18及び制御回路2は、冷却ファン17を制御する制御部9を構成している。また、駆動・制御回路18は、温度センサー14とも接続されており、当該温度センサー14が出力した検出温度を定期的に取得することが可能となっている。
【0026】
駆動・制御回路18は、温度センサー14の検出温度を取得すると、それとほぼ同時に、冷却ファン17をPWM(Pulse Width Modulation)駆動する。具体的には、駆動・制御回路18は、自身と接続されている温度センサー14の検出温度と上述の目標温度T0とに基づいて、PWM駆動の実行値たるファン係数を設定し、設定されたファン係数に基づいて冷却ファン17の回転速度を駆動・制御する。
【0027】
つまり、それぞれの映像表示装置100の駆動・制御回路18は、自身の温度センサー14で検出されたLED10の温度と目標温度T0とに基づいて、冷却ファン17を制御するものとなっている。以下、駆動・制御回路18において設定されるファン係数を「設定ファン係数」と呼ぶこともある。
【0028】
なお、本実施の形態に係る駆動・制御回路18は、冷却ファン17の故障などのエラーを検出することも可能となっている。
【0029】
<目標温度T0を求める動作>
冷却ファン17を制御するのに必要な目標温度T0は、マスター装置101の制御回路2(以下、「マスター制御回路2」と呼ぶこともある)において求められる。次に、目標温度T0がどのように求められるかについて説明する。
【0030】
スレーブ装置102〜109のそれぞれの駆動・制御回路18は、温度センサー14の検出温度及び設定ファン係数を、図2に示される制御回路2、送受信部1及びケーブル110を介してマスター装置101に送信する。マスター装置101の送受信部1は、スレーブ装置102〜109からの検出温度及び設定ファン係数を、マスター制御回路2に出力する。それと並行して、マスター装置101の駆動・制御回路18は、自身の検出温度及び設定ファン係数を、マスター制御回路2に出力する。そして、マスター制御回路2は、9つの映像表示装置100における検出温度及び設定ファン係数に基づいて、1つの目標温度T0を求める。
【0031】
マスター制御回路2は、求めた目標温度T0を、送受信部1及びケーブル110を介してスレーブ装置102〜109に送信するとともに、マスター装置101の駆動・制御回路18に出力する。スレーブ装置102〜109のそれぞれにおける送受信部1は、マスター制御回路2からの目標温度T0を、制御回路2を介して光源回路3の駆動・制御回路18に出力する。
【0032】
<目標温度T0を用いる動作>
それぞれの映像表示装置100の駆動・制御回路18は、温度センサー14で検出されるLED10の温度と、マスター制御回路2で求められる目標温度T0とに基づいて、冷却ファン17を制御する。具体的には、それぞれの映像表示装置100の駆動・制御回路18は、温度センサー14で検出されるLED10の温度を1つの目標温度T0に近づけるように、冷却ファン17をフィードバック制御する。本実施の形態では、この制御が定期的に行われることから、9つの映像表示装置100のそれぞれにおけるLED10の温度を、定期的に1つの目標温度T0に近づけることができ、それぞれのLED10の温度を確実に一致させることができる。
【0033】
次に、以上においては説明した目標温度T0を求める動作と、目標温度T0を用いる動作とについて、フローチャートを用いて詳細に説明する。
【0034】
<目標温度T0を求める動作のフロー>
図4は、マスター制御回路2が目標温度T0を求める際にマルチ画面表示装置が行う動作を示すフローチャートである。以下、図4を用いてこの動作を説明する。なお、この動作は、制御部9が自身に組み込まれたプログラムを実行することにより行われる。
【0035】
ステップs1にて、マスター制御回路2は、マスター装置101の駆動・制御回路18が出力する1セットの検出温度T1及び設定ファン係数F1を取得するとともに、8つのスレーブ装置102〜109がそれぞれ送信する8セットの検出温度T2,T3,…,T9及び設定ファン係数F2,F3,…,F9を受信する。
【0036】
本実施の形態では、設定ファン係数Fn(n=1〜9の自然数)のそれぞれは、冷却ファン17の駆動能力を示す15段階の駆動レベルL1〜L15のいずれか1つが割り当てられている。この駆動レベルL1〜L15は、その番号が大きくなるほど、冷却ファン17の駆動能力が高く回転速度がより速い、つまり、単位時間当たりの回転数がより大きいことを示す。例えば、Fn=L1が設定された冷却ファン17は、その駆動能力のうち最低の駆動能力で動作することになり、Fn=L15が設定された冷却ファン17は、その駆動能力のうち最高の駆動能力で動作することになる。
【0037】
ステップs2にて、マスター制御回路2は、9つの映像表示装置100の検出温度T1〜T9の中から、最大温度Tmax及び最小温度Tminを求める。つまり、マスター制御回路2は、Tmax=Max(T1,T2,…,T9)を満たす最大温度Tmaxを求めるとともに、Tmin=Min(T1,T2,…,T9)を満たす最小温度Tminを求める。そして、マスター制御回路2は、最大温度Tmaxに等しい検出温度Tnとセットとなっている設定ファン係数Fnを求め、当該設定ファン係数Fnを最大ファン係数FTmaxとする。例えば、最大温度Tmax=T5である場合には、FTmax=F5となる。同様に、マスター制御回路2は、最小温度Tminに等しい検出温度Tnとセットとなっている設定ファン係数Fnを求め、当該設定ファン係数Fnを最小ファン係数FTminとする。
【0038】
ステップs3にて、マスター制御回路2は、全セット(本実施の形態では9セット)の設定ファン係数Fnから求めた最大ファン係数FTmaxが、最大駆動レベルであるか、つまり、FTmax=L15であるかを判定する。ステップs3において、最大ファン係数FTmaxが最大駆動レベルであると判定された場合にはステップs4に進み、最大ファン係数FTmaxが最大駆動レベルでないと判定された場合にはステップs5に進む。
【0039】
ステップs4においては、最大ファン係数FTmaxが最大駆動レベルであることから、これ以上、冷却ファン17の回転数を大きくして最大温度Tmaxを下げることができない。そこで、9つの映像表示装置100の検出温度Tnが最大温度Tmaxとなるように、同ステップs4において、マスター制御回路2は目標温度T0を最大温度Tmaxとする。
【0040】
ステップs5にて、マスター制御回路2は、全セット(本実施の形態では9セット)の設定ファン係数Fnから求めた最小ファン係数FTminが、最小駆動レベルであるか、つまり、FTmin=L1であるかを判定する。ステップs5において、最小ファン係数FTminが最小駆動レベルであると判定された場合にはステップs6に進み、最小ファン係数FTminが最小駆動レベルでないと判定された場合にはステップs7に進む。
【0041】
ステップs6においては、最小ファン係数FTminが最小駆動レベルであることから、これ以上、冷却ファン17の回転数を小さくして最小温度Tminを上げることができない。そこで、9つの映像表示装置100の検出温度Tnが最小温度Tminとなるように、同ステップs6において、マスター制御回路2は目標温度T0を最小温度Tminとする。
【0042】
ステップs7にて、マスター制御回路2は、最大温度Tmaxから最小温度Tminを減じた値Ts(=Tmax−Tmin)が、予め決められた閾値thよりも小さいかを判定する。つまり、マスター制御回路2は、検出温度T1〜T9の最大温度差が閾値thよりも小さいかを判定する。ステップs7において、値Tsが閾値thよりも小さいと判定した場合には、上述のステップs4に進み、マスター制御回路2は、目標温度T0をTmaxとする。例えば、th=5℃である場合に、検出温度T1〜T9の最大温度差が5℃以内であれば、ステップs4に進み、T0=Tmaxとする。ステップs7において、値Tsが閾値th以上であると判定した場合にはステップs8に進む。
【0043】
ステップs8においては、検出温度T1〜T9の最大温度差が比較的大きいものとなっている。そこで、同ステップs8にて、マスター制御回路2は、目標温度T0を、最小温度Tminと最大温度Tmaxの間の値とする。具体的には、マスター制御回路2は、目標温度T0を(Tmax−A)とする。ここで、Aは、温度制御を行うための温度幅を規定するものであり、0<A<Tmax−Tminとなっている。例えば、th=A=5℃、Tmin=25、Tmax=35℃である場合には、Tmax−Tmin(=10℃)>th(=5℃)であることからステップs8が行われ、目標温度T0は(Tmax−A)と決定されることから、30℃となる。
【0044】
このステップs8が行われると、目標温度T0が、最小温度Tminと最大温度Tmaxの間の値となる。したがって、目標温度T0より大きい検出温度Tnが得られた映像表示装置100においては当該検出温度Tnが下がるように制御され、目標温度T0より小さい検出温度Tnが得られた映像表示装置100においては当該検出温度Tnが上がるように制御される。よって、9つの映像表示装置100における検出温度Tnを目標温度T0に効率よく一致させることが可能となっている。よって、省エネルギーの効果が期待できる。
【0045】
ステップs4,s6,s8後に行われるステップs9にて、マスター制御回路2は、ステップs4,s6,s8において求めた目標温度T0を、マスター装置101の駆動・制御回路18に出力するとともに、スレーブ装置102〜109にそれぞれ送信する。
【0046】
ステップs10にて、9つの映像表示装置100のそれぞれは、自身の温度センサー14の検出温度Tnが目標温度T0と一致するように、冷却ファン17を制御する。本実施の形態では、マスター装置101の駆動・制御回路18は、検出温度T1及び設定ファン係数F1を定期的にマスター制御回路2に出力し、スレーブ装置102〜109は、検出温度T2〜T9及び設定ファン係数F2〜F9を定期的にマスター制御回路2に送信することが可能となっている。したがって、マスター制御回路2は、ステップs1〜s10の一連の動作を定期的に繰り返して行うことができ、その時々において好適な目標温度T0を求めることができる。
【0047】
<目標温度T0を用いる動作のフロー>
図5は、ステップs10における動作を詳細に示すフローチャートである。以下、ステップs10における動作について、図5を用いて説明する。
【0048】
ステップs21にて、マスター装置101の駆動・制御回路18には、マスター制御回路2が出力した目標温度T0が入力される。また、スレーブ装置102〜109の駆動・制御回路18には、マスター制御回路2が送信した目標温度T0が入力される。
【0049】
以下、ステップs22〜28の動作について説明するが、これらの動作は、9つの映像表示装置100のそれぞれにおいて行われる。
【0050】
ステップs22にて、温度センサー14がLED10の温度を検出し、駆動・制御回路18が当該温度を現在温度Tpとして取得する。ステップs23にて、駆動・制御回路18は、現在温度Tpから目標温度T0を減じた値Ts1(=Tp−T0)が、予め決められた第1閾値th1より小さいか、つまり、現在温度Tpが目標温度T0に第1閾値th1を加えた値より小さいかを判定する。ステップs23において、値Ts1が第1閾値th1以上であると判定した場合にはステップs24に進み、値Ts1が第1閾値th1より小さいと判定した場合にはステップs26に進む。
【0051】
ステップs24にて、駆動・制御回路18は、現在の設定ファン係数Fpが、最大駆動レベルであるか、つまり、Fp=L15であるかを判定する。ステップs24において、現在の設定ファン係数Fpが最大駆動レベルであると判定した場合には、これ以上、冷却ファン17の回転数を大きくして現在温度Tpを下げることができないことから、本フローの動作を終了する。ステップs24において、現在の設定ファン係数Fpが最大駆動レベルでないと判定された場合にはステップs25に進む。
【0052】
ステップs25にて、駆動・制御回路18は、現在の設定ファン係数Fpの駆動レベルを、その1段上の駆動レベルに変更する。例えば、ステップs25を行う前においてFp=L3である場合にステップs25が行われると、Fp=L4となる。この変更により、冷却ファン17の回転数が上がり、目標温度T0よりも高い現在温度Tpが低下することから、現在温度Tpを目標温度T0に近づけることが可能となる。ステップs25の後、再びステップs22以降の動作を行う。
【0053】
ステップs26にて、駆動・制御回路18は、目標温度T0から現在温度Tpを減じた値Ts2(=T0−Tp)が、予め決められた第2閾値th2より小さいか、つまり、現在温度Tpが目標温度T0から第2閾値th2を減じた値より大きいかを判定する。ステップs26において、値Ts2が第2閾値th2より小さいと判定された場合には、現在温度Tpがすでに目標温度T0に近いことから、現在の設定ファン係数Fpの駆動レベルを変更せずに本フローを終了する。ステップs26において、値Ts2が第2閾値th2以上であると判定した場合には、ステップs27に進む。
【0054】
ステップs27にて、駆動・制御回路18は、現在の設定ファン係数Fpが、最小駆動レベルであるか、つまり、Fp=L1であるかを判定する。ステップs27において、現在の設定ファン係数Fpが最小駆動レベルであると判定した場合には、これ以上、冷却ファン17の回転数を小さくして現在温度Tpを上がることができないことから、本フローの動作を終了する。ステップs27において、現在の設定ファン係数Fpが最小駆動レベルでないと判定された場合にはステップs28に進む。
【0055】
ステップs28にて、駆動・制御回路18は、現在の設定ファン係数Fpの駆動レベルを、その1段下の駆動レベルに変更する。例えば、ステップs28を行う前においてFp=L12である場合にステップs28が行われると、Fp=L11となる。この変更により、冷却ファン17の回転数が下がり、目標温度T0よりも低い現在温度Tpが上昇することから、現在温度Tpを目標温度T0に近づけることが可能となる。ステップs28の後、再びステップ22以降の動作を行う。
【0056】
以上のフローを行うことにより、例えば、th1=th2=3℃、Fp=L7,T0=30℃の場合、現在温度Tpが30℃±3℃に収束される。ここで、仮に現在温度Tpが25℃である場合には、現在の設定ファン係数FpがL7、L6、…と順に小さくなって27<Tp<33となるか、Fp=1となるまで、図5に示されるフローが繰り返される。一方、仮に現在温度Tpが35である場合には、現在の設定ファン係数FpがL7、L8、…と順に大きくなって27<Tp<33となるか、Fp=15となるまで、図5に示されるフローが繰り返される。
【0057】
以上のような本実施の形態に係るマルチ画面表示装置によれば、それぞれの映像表示装置100の駆動・制御回路18(制御部9)は、自身の温度センサー14で検出された温度と1つの目標温度T0とに基づいて、冷却ファン17を制御する。したがって、それぞれの映像表示装置100において、温度センサー14で検出されるLED10の温度を1つの目標温度T0に近づけることができ、それぞれのLED10の温度を互いに一致させることができる。これにより、複数の映像表示装置100それぞれのLED10の輝度を互いに一致させることができる。
【0058】
特に、ある1つの映像表示装置100において、例えば、現在の設定ファン係数Fpがすでに最大駆動レベルになっていて検出温度Tnの最大温度Tmaxを変更できないなどの事情がある場合には、マスター制御回路2(制御部9)は、当該1つの映像表示装置100の温度を目標温度T0とする。したがって、このような事情がある場合であっても、当該1つの映像表示装置100の温度と、他の映像表示装置100の温度とを一致させることができるから、それらのLED10の温度を確実に一致させることができる。
【0059】
なお、以上においては、映像表示装置100の数は9つである場合について説明したが、その数は、2つ以上であればよく、9つに限ったものではない。
【0060】
<実施の形態2>
図6は本実施の形態2に係るマルチ画面表示装置が備える光源回路3の構成を示す図である。なお、以下の本実施の形態に係るマルチ画面表示装置の説明において、実施の形態1に係るマルチ画面表示装置と共通する部分については同じ符号を付すものとし、重複する説明は省略する。
【0061】
本実施の形態に係る光源回路3は、実施の形態1に係る光源回路3において、温度センサー14の代わりに、第1及び第2温度センサー31,32が設けられ、冷却ファン17の代わりに、第1及び第2冷却ファン33,34が設けられ、駆動・制御回路18の代わりに駆動・制御回路35が設けられている。そして、実施の形態1では、駆動・制御回路18が、温度センサー14で検出されるLED10の温度を目標温度T0に近づけたのに対し、本実施の形態では、駆動・制御回路35が、第1温度センサー31で検出される筐体19内の温度(庫内の温度)を目標温度T0に近づけるものとなっている。以下、本実施の形態に係るマルチ画面表示装置について詳細に説明する。
【0062】
第1温度センサー31は、筐体19内において、外気温度と相関がとれる位置に配置され、筐体10内の温度を検出する。そして、第1温度センサー31は、検出した筐体10内の温度を駆動・制御回路35に出力する。
【0063】
第1温度センサー31は、受熱ブロック11内に配置され、LED10の温度を検出する。そして、第1温度センサー31は、検出したLED10の温度を駆動・制御回路35に出力する。
【0064】
第1冷却ファン33は、筐体19内を冷却するものであり、筐体19全体を冷却する。第2冷却ファン34は、筐体19内も冷却するが、主にLED10を冷却するようにヒートシンク12近傍に配置されている。
【0065】
駆動・制御回路35及び制御回路2は、第1及び第2冷却ファン33,34を制御する制御部29を構成している。また、駆動・制御回路35は、第1及び第2温度センサー31,32と接続されており、当該第1及び第2温度センサー31,32が検出した温度を定期的に取得することが可能となっている。
【0066】
駆動・制御回路35は、第1温度センサー31の検出温度を取得すると、それとほぼ同時に、第1冷却ファン33をPWM駆動する。同様に、駆動・制御回路35は、第2温度センサー32の検出温度を取得すると、それとほぼ同時に、第2冷却ファン34をPWM駆動する。なお、駆動・制御回路35は、第1及び第2冷却ファン33,34の故障などのエラーを検出することも可能となっている。
【0067】
<第1温度センサーに関する動作>
第1温度センサー31に関する動作は、実施の形態1の動作とほぼ同じものとなっている。以下、第1温度センサー31に関する動作について説明する。なお、第1温度センサー31に関する以下の説明において、「検出温度」は、第1温度センサー31の検出温度を示し、「設定ファン係数」は、第1冷却ファン33の設定ファン係数を示すものとする。
【0068】
駆動・制御回路35は、自身と接続されている第1温度センサー31の検出温度と、目標温度T0とに基づいて第1冷却ファン33のファン係数を設定し、それによって得られる設定ファン係数に基づいて、第1冷却ファン33の回転速度を駆動・制御する。つまり、それぞれの映像表示装置100の駆動・制御回路35は、実施の形態1に係る駆動・制御回路18と同様に、自身の第1温度センサー31で検出された筐体19内の温度と目標温度T0とに基づいて、第1冷却ファン33を制御するものとなっている。
【0069】
<目標温度T0を求める動作>
第1冷却ファン33を制御するのに必要な目標温度T0は、実施の形態1と同様にマスター制御回路2において求められる。具体的には、図4に示されるフローチャート同様に目標温度T0が求められる。
【0070】
この動作を簡単に説明すると、スレーブ装置102〜109のそれぞれの駆動・制御回路35は、第1温度センサー31の検出温度及び設定ファン係数を、図2に示される制御回路2、送受信部1及びケーブル110を介してマスター装置101に送信する。マスター装置101の送受信部1は、スレーブ装置102〜109からの検出温度及び設定ファン係数を、マスター制御回路2に出力する。それと並行して、マスター装置101の駆動・制御回路35は、自身の検出温度及び設定ファン係数を、マスター制御回路2に出力する。そして、マスター制御回路2は、9つの映像表示装置100における検出温度及び設定ファン係数に基づいて、1つの目標温度T0を求める。
【0071】
マスター制御回路2は、求めた目標温度T0を、送受信部1及びケーブル110を介してスレーブ装置102〜109に送信するとともに、マスター装置101の駆動・制御回路35に出力する。スレーブ装置102〜109のそれぞれにおける送受信部1は、マスター制御回路2からの目標温度T0を、制御回路2を介して光源回路3の駆動・制御回路35に出力する。
【0072】
<目標温度T0を用いる動作>
それぞれの映像表示装置100の駆動・制御回路35は、第1温度センサー31で検出される筐体19内の温度と、マスター制御回路2で求められる目標温度T0とに基づいて、冷却ファン17を制御する。具体的には、図5に示されるフローチャートと同様に、それぞれの映像表示装置100の駆動・制御回路35は、第1温度センサー31で検出される筐体19内の温度を1つの目標温度T0に近づけるように、第1冷却ファン33をフィードバック制御する。本実施の形態では、この制御が定期的に行われることから、9つの映像表示装置100のそれぞれにおける筐体19内の温度を、定期的に1つの目標温度T0に近づけることができる。その結果、9つの映像表示装置100のそれぞれの筐体19内にあるLED10の温度を、定期的に1つの目標温度T0に近づけることができ、当該LED10の温度を互いに一致させることができる。
【0073】
<第2温度センサーに関する動作>
第2温度センサー32に関する以下の説明において、「検出温度」は、第2温度センサー32が検出した温度を示し、「設定ファン係数」は、第2冷却ファン34のファン係数を示すものとする。
【0074】
駆動・制御回路35は、自身と接続されている第2温度センサー32の検出温度に基づいて、第2冷却ファン34のファン係数を設定し、それによって得られる設定ファン係数に基づいて、第2冷却ファン34の回転速度を駆動・制御する。つまり、それぞれの映像表示装置100の駆動・制御回路35は、自身の第2温度センサー32で検出されたLED10の温度に基づいて、第2冷却ファン34を制御するものとなっている。
【0075】
具体的には、各駆動・制御回路35は、検出温度が閾値Tled1以上である場合には、第2冷却ファン34の回転数を上げる。これにより、LED10の温度が下がる。また、各駆動・制御回路35は、検出温度が閾値Tled2以下である場合には、第2冷却ファン34の回転数を下げる。これにより、LED10の温度が上がる。
【0076】
これにより、例えば、閾値Tled1を50℃に設定した場合には、LED10の温度を50℃より小さくすることができるため、50℃以上で故障しやすいLED10での故障を抑制することができる。また、閾値Tled2を40℃に設定した場合には、LED10の温度が40℃以下になると第2冷却ファン34の回転数を下げることができるため、必要以上にLED10が冷却されるのを抑制することができる。
【0077】
このように、本実施の形態では、それぞれの映像表示装置100の駆動・制御回路35は、自身の第2温度センサー32で検出されるLED10の温度が所定範囲内の温度となるように第2冷却ファン34をフィードバック制御する。
【0078】
以上のような本実施の形態に係るマルチ画面表示によれば、それぞれの映像表示装置100の駆動・制御回路18(制御部29)は、自身の第1温度センサー31で検出された温度と1つの目標温度T0とに基づいて、第1冷却ファン33を制御する。したがって、それぞれの映像表示装置100において、第1温度センサー31で検出される筐体19内の温度を1つの目標温度T0に近づけることができ、その結果、それぞれのLED10の温度を互いに一致させることができる。これにより、複数の映像表示装置100それぞれのLED10の輝度を互いに一致させることができる。
【0079】
また、本実施の形態では、それぞれの映像表示装置100の駆動・制御回路18(制御部29)は、自身の第2センサーで検出された温度に基づいて、第2冷却ファン34を制御する。したがって、LED10の温度を適切な範囲内に収めることができるので、LED10の故障等を抑制することができる。
【0080】
なお、以上の説明においては、駆動・制御回路35は、第1温度センサー31の検出温度を目標温度T0に近づける際に第1冷却ファン33を制御したが、これに限ったものではなく、第2冷却ファン34についても制御するものであってもよい。
【符号の説明】
【0081】
1 送受信部、9,29 制御部、10 LED、14 温度センサー、17 冷却ファン、19 筐体、31 第1温度センサー、32 第2温度センサー、33 第1冷却ファン、34 第2冷却ファン、100 映像表示装置、101 マスター装置、102〜109 スレーブ装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の映像表示装置の画面を配列してなるマルチ画面表示装置であって、
前記複数の映像表示装置は、
通信手段を介して接続されるとともに、それぞれが、光源と、前記光源の温度を検出する温度センサーと、前記光源を冷却する冷却装置と、制御部と
を備え、
いずれかの前記映像表示装置の前記制御部は、自身の前記温度センサーで検出された温度と、前記通信手段を介して得られた自身以外の前記複数の映像表示装置の前記温度センサーで検出された温度とに基づいて、1つの目標温度を求め、
それぞれの前記映像表示装置の前記制御部は、自身の前記温度センサーで検出された温度と前記目標温度とに基づいて前記冷却装置を制御する、マルチ画面表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載のマルチ画面表示装置であって、
前記複数の映像表示装置は、
1つのマスター装置と、
それ以外のスレーブ装置と
を含み、
前記スレーブ装置は、自身の前記温度センサーで検出された温度を前記通信手段を介して前記マスター装置に送信し、
前記マスター装置の前記制御部は、自身の前記温度センサーで検出された温度と、前記スレーブ装置から送信された前記温度とに基づいて前記目標温度を求め、
前記マスター装置は、前記目標温度を前記通信手段を介して前記スレーブ装置に送信する、マルチ画面表示装置。
【請求項3】
請求項2に記載のマルチ画面表示装置であって、
前記スレーブ装置は、自身の前記温度センサーで検出された温度を前記通信手段を介して前記マスター装置に定期的に送信する、マルチ画面表示装置。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のマルチ画面表示装置であって、
前記冷却装置は冷却ファンであり、
それぞれの前記映像表示装置の前記制御部は、自身の前記温度センサーで検出された温度と前記目標温度とに基づいて前記冷却ファンの回転速度を制御する、マルチ画面表示装置。
【請求項5】
複数の映像表示装置の画面を配列してなるマルチ画面表示装置であって、
前記複数の映像表示装置は、
通信手段を介して接続されるとともに、それぞれが、筐体と、前記筐体内に設けられた光源と、前記筐体内の温度を検出する第1温度センサーと、前記筐体内を冷却する第1冷却装置と、制御部と
を備え、
いずれかの前記映像表示装置の前記制御部は、自身の前記第1温度センサーで検出された温度と、前記通信手段を介して得られた自身以外の前記複数の映像表示装置の前記第1温度センサーで検出された温度とに基づいて、1つの目標温度を求め、
それぞれの前記映像表示装置の前記制御部は、自身の前記第1温度センサーで検出された温度と前記目標温度とに基づいて前記第1冷却装置を制御する、マルチ画面表示装置。
【請求項6】
請求項5に記載のマルチ画面表示装置であって、
前記複数の映像表示装置のそれぞれは、
前記光源の温度を検出する第2温度センサーと、
前記前記光源を冷却する第2冷却装置と
をさらに備え、
それぞれの前記映像表示装置の前記制御部は、自身の前記第2温度センサーで検出された温度に基づいて前記第2冷却装置を制御する、マルチ画面表示装置。
【請求項7】
請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のマルチ画面表示装置であって、
前記光源は半導体発光素子である、マルチ画面表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−248086(P2011−248086A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−121178(P2010−121178)
【出願日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】