メタデータを含む映像データを記録した記録媒体、再生装置及び記録方法
【課題】メタデータを含む映像データを記録した記録媒体、再生装置及び記録方法を提供する。
【解決手段】記録媒体に保存された映像データを再生する再生装置は、映像データを検索するために使われるメタデータを保存する保存部、及び保存されたメタデータを利用して映像データを検索する検索部を備え、メタデータは、保存部に保存されてディスクライブラリを生成するために、複数のディスクから構成されたボリュームであることを示すボリューム識別子を含むことを特徴とする。また、メタデータは、複数のディスクに共通しているディスク情報及び複数のディスクに共通しているタイトル情報をさらに含み、検索部は、ディスク情報、タイトル情報、及びボリューム識別子を利用してディスクライブラリを生成し、生成されたディスクライブラリを利用して映像データを検索する。
【解決手段】記録媒体に保存された映像データを再生する再生装置は、映像データを検索するために使われるメタデータを保存する保存部、及び保存されたメタデータを利用して映像データを検索する検索部を備え、メタデータは、保存部に保存されてディスクライブラリを生成するために、複数のディスクから構成されたボリュームであることを示すボリューム識別子を含むことを特徴とする。また、メタデータは、複数のディスクに共通しているディスク情報及び複数のディスクに共通しているタイトル情報をさらに含み、検索部は、ディスク情報、タイトル情報、及びボリューム識別子を利用してディスクライブラリを生成し、生成されたディスクライブラリを利用して映像データを検索する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像データ(オーディオ−ビジュアル データ)を保存した記録媒体に係り、さらに具体的には、メタデータを含む映像データを記録した記録媒体、再生装置及び記録方法に関する。
【背景技術】
【0002】
映画、ゲーム、広告のような映像データからなる多様なコンテンツを記録した記録媒体であるディスクは、そのディスクに記録されたコンテンツに関する情報としてメタデータを含む。すなわち、メタデータには、ディスクの題目、製作日、俳優、監督などに関する情報が含まれる。ユーザーは、メタデータを検索することによって、所望の題目のコンテンツまたは所望の俳優が登場するコンテンツを容易に見つけることができる。
【0003】
一方、ディスクを再生装置で一度ロードすれば、ディスクに記録されたメタデータは、再生装置にディスクライブラリの形態で保存される。ローディングしたディスクの数が多くなるにつれて、ディスク別に保存されていたメタデータが再生装置に累積してディスクライブラリを保存するために必要な保存空間も増えるようになる。また、メタデータを検索して、ユーザーが望むコンテンツを探すのにも時間が多くかかる。これにより、保存空間を効率的に管理するためには、ディスクの数が増えるによって効率的なメタデータの管理が要求される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする技術的課題は、複数のディスクを効率的に管理するためのメタデータを含む映像データを記録した記録媒体、再生装置及び記録方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前述した技術的課題を解決するための本発明の特徴は、記録媒体であって、再生装置で再生される映像データと、再生装置が記録媒体に記録されている映像データのうちで所望の映像データを検索するために使用されるメタデータを含む。メタデータは、ディスクタイトル情報を含むディスク情報を含む。ディスクタイトル情報は、記録媒体のネームを示す第1のエレメント、記録媒体の代替可能なネームを示す第2のエレメント、ディスクライブラリを生成するために使用される複数のディスクで構成されたボリュームを構成するディスクの数を示す第3のエレメント及び記録媒体のボリューム内におけるシーケンス番号を示す第4のエレメントとを含み、第2のエレメントは、タイトル略字、別名またはボリュームを識別するボリュームラベルを含む。記録媒体は、ボリュームを構成するディスクのうちの一つであり、ディスクライブラリは、ディスクに記憶されているメタデータの集合であって、複数のディスク以外の記憶手段に記憶される。
【0006】
また、本発明の特徴は、記録媒体に記録されている映像データを再生する再生装置であって、記録媒体に記録されている映像データのうちで所望の映像データを検索するために使用され、記録媒体から読み出されるメタデータを記憶する記憶手段、記憶手段に記憶されているメタデータを使用して、映像データを検索する検索手段とを備える。メタデータは、ディスクタイトル情報を含むディスク情報を含み、ディスクタイトル情報は、記録媒体のネームを示す第1のエレメント、記録媒体の代替可能なネームを示す第2のエレメント、ディスクライブラリを生成するために使用される複数のディスクで構成されたボリュームを構成するディスクの数を示す第3のエレメント及び記録媒体のボリューム内におけるシーケンス番号を示す第4のエレメントとを含み、第2のエレメントは、タイトル略字、別名または前記ボリュームを識別するボリュームラベルを含む。記録媒体は、ボリュームを構成するディスクのうちの一つであり、ディスクライブラリは、ディスクに記憶されているメタデータの集合である。再生装置は、メタデータを使用してディスクライブラリを生成し、記憶手段に生成されたディスクライブラリを記憶し、記憶手段は、ボリュームを構成するディスクとは別個である。
【0007】
さらに、本発明の特徴は、再生装置で記録媒体からメタデータを記録する方法であって、記録媒体に記録されている映像データで所望の映像データを検索するために使用されるメタデータを、記録媒体から読み出す段階、読み出されたメタデータを再生装置の記憶手段に記憶する段階とを含む。メタデータは、ディスクタイトル情報を含むディスク情報を含み、ディスクタイトル情報は、記録媒体のネームを示す第1のエレメント、記録媒体の代替可能なネームを示す第2のエレメント、ディスクライブラリを生成するために使用される複数のディスクで構成されたボリュームを構成するディスクの数を示す第3のエレメント及び記録媒体のボリューム内におけるシーケンス番号を示す第4のエレメントを含み、第2のエレメントは、タイトル略字、別名またはボリュームを識別するボリュームラベルを含む。記録媒体は、ボリュームを構成するディスクのうちの一つであり、ディスクライブラリは、ディスクに記憶されているメタデータの集合であって、ボリュームを構成するディスクとは別個の記憶手段に記憶される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、一つのボリュームを構成する複数のディスクのメタデータをボリュームに共通に適用できる情報とディスク別に特殊な情報とに区分して、それぞれボリュームの代表ディスク及び残りの一般ディスクに保存し、各ディスクは、代表ディスクの識別子であるボリュームラベルを保存して、必要なメタデータを参照可能にする。これにより、ボリュームラベルを利用して、各ディスクからダウンロードされたメタデータを参照することによって、保存空間を節約し、検索効率を高めて複数のディスクを効率的に管理できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】メタデータの構造を示す図である。
【図2】従来のメタデータを利用してディスクライブラリを構成する実施形態を示す図である。
【図3】図2に示す実施形態によって構成されたディスクライブラリの一例を示す図である。
【図4】本発明の望ましい実施形態によるマルチメディアデータの再生装置のブロック図である。
【図5】本発明の望ましい実施形態によるメタデータを利用してディスクライブラリを構成する実施形態を示す図である。
【図6A】従来のディスクライブラリの構成方法を示す図である。
【図6B】本発明によるディスクライブラリの構成方法の一実施形態を示す図である。
【図6C】本発明によるディスクライブラリの構成方法の他の実施形態を示す図である。
【図7】本発明の望ましい実施形態によるメタデータを利用してディスクを再生する方法を示す図である。
【図8】本発明の望ましい実施形態によるメタデータを利用してマルチメディアデータを検索する方法を表すフローチャートである。
【図9】本発明の望ましい実施形態によるディスク情報のうち、ボリュームラベルを含むディスク題目情報のデータ構造の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付された図面を参照して本発明の望ましい実施形態について詳細に説明する。
図1は、メタデータの構造を示す図である。図1を参照するに、ディスクに記録されたメタデータ110には、ディスク自体に関連した情報やあらゆるタイトルに共通に適用される情報であるディスク情報120と、ディスクに記録されたタイトルに関連した情報であるタイトル情報130とが含まれる。
【0011】
ディスク情報120には、ディスクの生成と関連したメタデータ、ディスクのフォーマットに関連したメタデータ、ディスクと関連した資料についてのメタデータ、ディスクの著作者が定義したその他のメタデータが含まれる。具体的に、ディスクの生成と関連したメタデータには、ディスクの題目、目次、著作権、配布情報などが含まれる。ディスクフォーマットに関連したメタデータには、画面比率、サブタイトル、上映時間、オーディオ情報などが含まれ、ディスクと関連した資料に関するメタデータには、サムネイル及び関連情報のURLアドレスなどが含まれる。
【0012】
一方、タイトル情報130もディスク情報120と同様に、コンテンツの生成と関連したメタデータ、コンテンツのフォーマットに関連したメタデータ、コンテンツと関連した資料に関するメタデータ、コンテンツの著作者が定義したその他のメタデータが含まれる。コンテンツの生成と関連したメタデータには、タイトル題目、タイトルタイプ、タイトルの製作、配布等に関与した会社に関する情報が含まれ、コンテンツフォーマットに関連したメタデータには、クレジット、プロモーション情報、コンテンツタイプ及びレビューなどの情報が含まれる。クレジットは、タイトルの製作に関連した人々についての情報であって、俳優、監督、製作者、音楽プロデューサー、シナリオ作家などに関連した情報であり、プロモーション情報は、ジャンル、言語、ペアレンタルガイド(映画のレーティング)などの情報である。コンテンツと関連した資料に関するメタデータは、あらすじ(Synopsis)、受賞情報及び関連情報のURLアドレス情報などが含まれうる。
【0013】
図2は、従来のメタデータを利用してディスクライブラリを構成する実施形態を示す図である。図2を参照するに、従来のメタデータ110は、各ディスク10に記録されており、各ディスクが再生装置1に挿入されてロードされれば、該当メタデータは、再生装置1のハードディスクのような保存部20にディスク単位に保存される。したがって、再生装置にロードされたディスクの数が増加するにつれて、再生装置の保存部に保存されるメタデータの量も増加する。
【0014】
すなわち、複数のディスクのメタデータ110は、再生装置の保存部20に保存され、保存された複数のディスクのメタデータを利用して、ユーザーが望む特定ディスクに関する情報を検索する。このように、特定ディスクについての情報を検索するために再生装置の保存部に保存されたメタデータの集合をディスクライブラリという。再生装置は、保存されたディスクライブラリを参照して、ディスクがロードされていない状態でもユーザーに多様な検索機能を提供できる。
【0015】
このとき、互いに異なるコンテンツを有する各ディスクは、そのメタデータも互いに異なるので、各ディスクからメタデータを独立的にダウンロードして保存する。示されているように、ディスク1ないしディスク4に関する各メタデータ110は、再生装置1の保存部20にディスク1に関するメタデータないしディスク4に関するメタデータとしてそれぞれ独立的に保存される。これにより、再生装置にロードされるディスクの数が増加するほど、保存部に保存されるメタデータの量も比例して増加して、保存空間を効率的に使用できず、ユーザーが望むデータを検索するための検索対象となるデータ量も増加して、検索効率が低下するという問題点が発生する。
【0016】
一方、示してはいないが、ディスク1ないしディスク4に関するメタデータ110は、ディスクだけでなくネットワークを通じても再生装置にダウンロードされて保存されうる。この場合も、前述した問題点が同様に発生する。前述した問題点を解決するために、ディスクの数が増えても効率的なメタデータのダウンロード及び管理が要求される。
【0017】
図3は、図2に示す実施形態によって構成された従来のディスクライブラリの一例を示す図である。図3を参照するに、左側には、ディスクが1枚である場合のディスクライブラリの構成が示されており、右側には、複数枚のディスクが一つのボリュームを構成する場合のディスクライブラリの構成が示されている。右側の図のように、再生装置にロードされるディスクの数が増加するにつれて、ディスクライブラリに含まれるメタデータの量も比例して増加することが分かる。
【0018】
しかし、一つのボリュームを構成する複数のディスクは、共通に適用される重複されるメタデータをたくさん有することもある。例えば、ドラマや武侠シリーズ、クラシック音楽ディスクの全集のような複数のディスクから構成されるボリュームの場合、各ディスク別に重複されるメタデータが多く含まれうる。以下では、前述の問題点を解決するために、複数のディスクを効率的に管理するためのメタデータを含む映像データを記録した記録媒体、再生装置及び検索方法を説明する。
【0019】
まず、図4は、本発明の望ましい実施形態によるマルチメディアデータの再生装置のブロック図である。図4を参照するに、マルチメディアデータ再生装置1は、メタデータ保存部41に保存されたメタデータを、ユーザーインターフェース部43を介して入力された検索条件によって検索部42で検索して、その結果をディスプレイ部44を介して出力する。このために、マルチメディアデータ再生装置は、メタデータ保存部41、検索部42、ユーザーインターフェース部43、及びディスプレイ部44を備える。
【0020】
メタデータ保存部41は、ディスクなどを含む記録媒体またはネットワークから受信されたメタデータ110を保存する。ユーザーが記録媒体をマルチメディアデータ再生装置に挿入して、マルチメディアデータ再生装置が記録媒体を一度ロードすれば、その記録媒体に関連したメタデータは、記録媒体が除去されても削除されず、メタデータ保存部41に残っている。ユーザーインターフェース部43は、このように保存されているメタデータの集合、すなわち、ディスクライブラリに対する検索条件をユーザーから入力される。すなわち、ディスク題目、登場俳優、監督などの検索語をリモコンやその他の色々なユーザーインターフェース装置を介して入力される。検索部42は、ディスクライブラリに含まれたメタデータを検索して、ユーザーの検索条件に一致するメタデータをディスプレイ部44に出力する。検索部42が、いずれの方法でメタデータを検索するかについては後述する。
【0021】
図5は、本発明の望ましい実施形態によるメタデータを利用してディスクライブラリを構成する実施形態を示す図である。
【0022】
図5を参照するに、前述の問題点を解決するために、複数のディスク10に関する複数のメタデータ110をボリュームAのメタデータ200に整理して、再生装置1の保存部20に保存する方法が示されている。従来のディスクライブラリの場合、ディスク別にメタデータを独立的に保存、管理したが、本発明の望ましい実施形態によれば、複数で管理されたメタデータをボリューム単位で一つにまとめて一つのボリュームに関するメタデータとして保存、管理する。すなわち、ディスク別に別途のメタデータを保存する代わりに、ボリューム全体に適用される共通しているメタデーと、ディスク別に適用される特殊なメタデータとを区分して処理する方式である。以下では、従来のメタデータを利用したディスクライブラリ構成方法と本発明の望ましい実施形態によるメタデータを利用したディスクライブラリ構成方法を比較する。
【0023】
図6Aは、従来のディスクライブラリの構成方法を示す図である。図6Aを参照するに、一般的に、連続ドラマの場合、シーズン別に一つのボリュームとして発売され、一つのシーズンには、一般的に20個以上のエピソードが複数枚のディスクに保存される。例えば、24個のエピソードから構成されたシットコムの6番目ボリュームの場合、23個のエピソードが4枚のディスクに分かれて保存されている。すなわち、一つのボリュームに4枚のディスクが含まれ、各ディスクには、6個のタイトルが含まれている。したがって、各ディスクのメタデータ110は、ディスク自体に適用される一つのディスク情報120と6個のタイトル情報130とから構成される。
【0024】
図6Aを参照するに、4枚のディスクから構成されたボリュームAは、前述したメタデータ110が4個含まれる。すなわち、全て4個のディスク情報120と24個のタイトル情報130とが含まれる。このような4枚のディスクのメタデータは、ディスク題目、出演俳優、発売日、エンコード方式、画面比率、ビデオフォーマット、視聴等級、製作社など、大部分の情報が重複される。しかし、従来のメタデータを利用したディスクライブラリ構成方法によれば、ディスク別に別途にメタデータが保存、管理されることにより、重複されるメタデータの量がディスクの数に比例して増加する。
【0025】
一方、本発明によるメタデータを利用したディスクライブラリの構成方法は、一つのボリュームを形成する複数のディスクのメタデータは、相当部分が重複されるという点に着眼して、ボリューム全体に適用される共通しているメタデーと、ディスク別に適用される特殊なメタデータとを区分して処理する方式である。
【0026】
図6Bは、本発明によるディスクライブラリの構成方法の一実施形態を示す図である。図6Bを参照するに、本発明によってボリュームAの代表ディスクにボリューム全体のメタデータ200を保存し、残りのボリュームAの一般ディスクには、代表ディスクのボリュームラベル201に関するメタデータ250を保存する。したがって、代表ディスクが再生装置にロードされれば、ボリューム全体に関するメタデータ200がダウンロードされて、再生装置の保存部に保存される。残りの一般ディスクは、別途のメタデータを有さなくても、代表ディスクの識別子、すなわちボリュームラベル201を利用して、保存されたボリューム全体に関するメタデータ200を参照できる。これにより、保存空間を節約でき、ユーザーが望むデータを検索しようとする場合にも、検索対象となるメタデータの量が減るために、さらに効率的にメタデータを利用した検索機能を提供できる。
【0027】
特に、代表ディスクに保存されるボリューム全体に関するメタデータ200は、代表ディスクのボリュームラベル201、該当ボリュームを構成する複数のディスクに共通している情報202、及び各ディスク別に特殊な情報204に分かれる。すなわち、各ディスクのメタデータを構成するディスク情報120とタイトル情報130との共通している部分を共通データ領域に保存し、各ディスクごとに異なる特殊な情報を特殊データ領域に保存することができる。このように、複数のディスクのメタデータを、重複される内容は一つにまとめ、ディスク別に特殊な内容を区分して保存する新たなボリュームのメタデータ200を定義することで、ボリュームから構成されたコンテンツのメタデータのサイズを減らすことができる。図6Aの従来のメタデータと比較すると、重複される部分が除去されて、保存及び検索がさらに効率的なメタデータを構成できるということが分かる。
【0028】
一方、図6Cは、本発明によるディスクライブラリの構成方法の他の実施形態を示す図である。図6Cを参照するに、本発明によってボリュームAの代表ディスクには、ボリュームAを構成するボリュームラベルに関する情報、及び各ディスクに共通しているメタデータを保存し、残りのボリュームAの一般ディスクには、ボリュームラベルに関する情報及び各ディスクに特殊なメタデータを保存する。したがって、代表ディスクが再生装置にロードされれば、ボリュームAを構成する、複数のディスクに共通しているメタデータがダウンロードされて、再生装置の保存部に保存される。また、残りの一般ディスクが再生装置にロードされれば、ボリュームラベルを利用して、各ディスクに特殊なメタデータがダウンロードされて、再生装置の保存部に保存される。複数のディスクに共通しているメタデータと、各ディスクに特殊なメタデータとは、結合されてディスクライブラリを生成し、このディスクライブラリを検索することで、所望の検索条件の映像データを捜すことができる。
【0029】
これにより、保存空間を節約でき、ユーザーが望むデータを検索しようとする場合にも、検索対象となるメタデータの量が減るので、さらに効率的にメタデータを利用した検索機能を提供できる。図6Aの従来のメタデータと比較すると、重複される部分が除去されて、保存及び検索がさらに効率的なメタデータを構成できるということが分かる。
【0030】
図7は、図6Bに示す実施形態によるメタデータを利用して、ディスクを再生する方法を示す図である。図7を参照するに、ボリュームAの代表ディスクが再生装置にロードされれば、ボリュームAに関するメタデータ200が再生装置の保存部20に保存される。保存されたメタデータ200を利用して、映像データを検索できる。また、ボリュームAの一般ディスクがロードされれば、各ディスクに記録されたボリュームの識別子、すなわちボリュームラベルを利用して、予め保存されたボリュームAのメタデータを参照して映像データを検索できる。
【0031】
一方、図7の実施形態では示していないが、図6Cのような実施形態の場合、ボリュームAの代表ディスクが再生装置にロードされれば、ボリュームAを構成する複数のディスクに共通しているメタデータが、再生装置の保存部20に保存される。ボリュームAの一般ディスクがロードされれば、各ディスクに特殊なメタデータが、再生装置の保存部20に保存される。複数のディスクに共通しているメタデータと各ディスクに特殊なメタデータとは、結合されてディスクライブラリを生成し、このディスクライブラリを検索することで、所望の検索条件の映像データを捜すことができる。このとき、ボリュームの識別子、すなわち、ボリュームラベルを利用して、予め保存されたボリュームAのメタデータを参照して映像データを検索できる。
【0032】
図8は、図6Bに示す本発明の実施形態によるメタデータを利用して、マルチメディアデータを検索する方法を示すフローチャートである。図8を参照するに、まず、該当ボリュームの代表ディスクがロードされたか否かを確認して(300段階)、代表ディスクがロードされた場合には、ロードされたディスクに記録された該当ボリューム全体のメタデータ200をダウンロードして、再生装置の保存部に保存する(310段階)。もし、代表ディスクではない一般ディスクがロードされた場合には、ロードされたディスクに記録されたボリュームの識別子、すなわちボリュームラベルを利用して、再生装置の保存部に保存されたボリューム全体のメタデータ200を読み込む(320段階)。その後、読み込まれたメタデータを参照して、映像データのようなマルチメディアデータに対する検索を行うことができる(330段階)。すなわち、ユーザーインターフェースを介して入力された検索条件によって、ボリュームのメタデータ200を参照して、ユーザーが望む条件のマルチメディアデータを探して再生できる。また、図8の実施形態に示してはいないが、図6Cのような実施形態によって、メタデータを利用して映像データを検索できる。
【0033】
図9は、本発明の望ましい実施形態によるディスク情報120のうち、ボリュームラベルを含むディスク題目400情報のデータ構造の一例である。
【0034】
図1及び図9を参照するに、本発明によるメタデータ110には、ディスク情報120が含まれ、ディスク情報には、ディスク題目400情報が含まれる。図9は、ディスク題目400情報のデータ構造の一例を示す。ディスク題目400情報には、nameエレメント402、オルタネーティブエレメント404、numSetsエレメント406、及びsetNumberエレメント408が含まれる。
【0035】
nameエレメント402は、該当ディスクの題目を示す。オルタネーティブエレメント404は、該当ディスクの代替可能な題目であって、タイトル略語、異名、及びボリュームラベルを含む。ボリュームラベルは、前述のように、一つのボリュームを構成する複数のディスクを指す。すなわち、該当ディスクがいずれのボリュームに含まれているかを示し、これを参照して、前述のディスクライブラリに含まれたメタデータを効率的に検索できる。numSetsエレメント406は、一つのボリュームを構成するディスクの数を示し、setNumberエレメントは、該当ディスクの該当ボリューム内での一連番号、すなわち該当ボリュームの何番目のディスクであるかを示す。
【0036】
以上、メタデータがディスクに保存された例を説明したが、メタデータをネットワークからダウンロードする場合にも、同様の方式を利用して保存空間を節約し、かつ検索機能の効率を高めることができる。
【0037】
一方、本発明によるメタデータを利用した検索方法は、コンピュータプログラムとして作成可能である。前記プログラムを構成するコード及びコードセグメントは、当分野のプログラマーらによって容易に推論可能である。
【0038】
また、前記プログラムは、コンピュータで読み取り可能な情報記録媒体に保存され、コンピュータによって読み取られ実行されることによって、拡張検索方法を具現する。前記情報記録媒体は、磁気記録媒体、光記録媒体、及びキャリアウェーブ媒体を含む。
【0039】
これまで本発明についてその望ましい実施形態を中心に説明した。当業者ならば、本発明が本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で変形された形態で具現できるということを理解できるであろう。したがって、本発明の範囲は、前述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された内容と同等な範囲内にある多様な実施形態が含まれると解釈されねばならない。
【産業上の利用可能性】
【0040】
前述のように、複数のディスクを効率的に管理するためのメタデータを含む映像データを記録した記録媒体、その再生装置及びメタデータを利用した検索方法が提供される。
【符号の説明】
【0041】
1 マルチメディアデータ再生装置
41 メタデータ保存部
42 検索部
43 ユーザインタフェース部
44 ディスプレイ部
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像データ(オーディオ−ビジュアル データ)を保存した記録媒体に係り、さらに具体的には、メタデータを含む映像データを記録した記録媒体、再生装置及び記録方法に関する。
【背景技術】
【0002】
映画、ゲーム、広告のような映像データからなる多様なコンテンツを記録した記録媒体であるディスクは、そのディスクに記録されたコンテンツに関する情報としてメタデータを含む。すなわち、メタデータには、ディスクの題目、製作日、俳優、監督などに関する情報が含まれる。ユーザーは、メタデータを検索することによって、所望の題目のコンテンツまたは所望の俳優が登場するコンテンツを容易に見つけることができる。
【0003】
一方、ディスクを再生装置で一度ロードすれば、ディスクに記録されたメタデータは、再生装置にディスクライブラリの形態で保存される。ローディングしたディスクの数が多くなるにつれて、ディスク別に保存されていたメタデータが再生装置に累積してディスクライブラリを保存するために必要な保存空間も増えるようになる。また、メタデータを検索して、ユーザーが望むコンテンツを探すのにも時間が多くかかる。これにより、保存空間を効率的に管理するためには、ディスクの数が増えるによって効率的なメタデータの管理が要求される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする技術的課題は、複数のディスクを効率的に管理するためのメタデータを含む映像データを記録した記録媒体、再生装置及び記録方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前述した技術的課題を解決するための本発明の特徴は、記録媒体であって、再生装置で再生される映像データと、再生装置が記録媒体に記録されている映像データのうちで所望の映像データを検索するために使用されるメタデータを含む。メタデータは、ディスクタイトル情報を含むディスク情報を含む。ディスクタイトル情報は、記録媒体のネームを示す第1のエレメント、記録媒体の代替可能なネームを示す第2のエレメント、ディスクライブラリを生成するために使用される複数のディスクで構成されたボリュームを構成するディスクの数を示す第3のエレメント及び記録媒体のボリューム内におけるシーケンス番号を示す第4のエレメントとを含み、第2のエレメントは、タイトル略字、別名またはボリュームを識別するボリュームラベルを含む。記録媒体は、ボリュームを構成するディスクのうちの一つであり、ディスクライブラリは、ディスクに記憶されているメタデータの集合であって、複数のディスク以外の記憶手段に記憶される。
【0006】
また、本発明の特徴は、記録媒体に記録されている映像データを再生する再生装置であって、記録媒体に記録されている映像データのうちで所望の映像データを検索するために使用され、記録媒体から読み出されるメタデータを記憶する記憶手段、記憶手段に記憶されているメタデータを使用して、映像データを検索する検索手段とを備える。メタデータは、ディスクタイトル情報を含むディスク情報を含み、ディスクタイトル情報は、記録媒体のネームを示す第1のエレメント、記録媒体の代替可能なネームを示す第2のエレメント、ディスクライブラリを生成するために使用される複数のディスクで構成されたボリュームを構成するディスクの数を示す第3のエレメント及び記録媒体のボリューム内におけるシーケンス番号を示す第4のエレメントとを含み、第2のエレメントは、タイトル略字、別名または前記ボリュームを識別するボリュームラベルを含む。記録媒体は、ボリュームを構成するディスクのうちの一つであり、ディスクライブラリは、ディスクに記憶されているメタデータの集合である。再生装置は、メタデータを使用してディスクライブラリを生成し、記憶手段に生成されたディスクライブラリを記憶し、記憶手段は、ボリュームを構成するディスクとは別個である。
【0007】
さらに、本発明の特徴は、再生装置で記録媒体からメタデータを記録する方法であって、記録媒体に記録されている映像データで所望の映像データを検索するために使用されるメタデータを、記録媒体から読み出す段階、読み出されたメタデータを再生装置の記憶手段に記憶する段階とを含む。メタデータは、ディスクタイトル情報を含むディスク情報を含み、ディスクタイトル情報は、記録媒体のネームを示す第1のエレメント、記録媒体の代替可能なネームを示す第2のエレメント、ディスクライブラリを生成するために使用される複数のディスクで構成されたボリュームを構成するディスクの数を示す第3のエレメント及び記録媒体のボリューム内におけるシーケンス番号を示す第4のエレメントを含み、第2のエレメントは、タイトル略字、別名またはボリュームを識別するボリュームラベルを含む。記録媒体は、ボリュームを構成するディスクのうちの一つであり、ディスクライブラリは、ディスクに記憶されているメタデータの集合であって、ボリュームを構成するディスクとは別個の記憶手段に記憶される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、一つのボリュームを構成する複数のディスクのメタデータをボリュームに共通に適用できる情報とディスク別に特殊な情報とに区分して、それぞれボリュームの代表ディスク及び残りの一般ディスクに保存し、各ディスクは、代表ディスクの識別子であるボリュームラベルを保存して、必要なメタデータを参照可能にする。これにより、ボリュームラベルを利用して、各ディスクからダウンロードされたメタデータを参照することによって、保存空間を節約し、検索効率を高めて複数のディスクを効率的に管理できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】メタデータの構造を示す図である。
【図2】従来のメタデータを利用してディスクライブラリを構成する実施形態を示す図である。
【図3】図2に示す実施形態によって構成されたディスクライブラリの一例を示す図である。
【図4】本発明の望ましい実施形態によるマルチメディアデータの再生装置のブロック図である。
【図5】本発明の望ましい実施形態によるメタデータを利用してディスクライブラリを構成する実施形態を示す図である。
【図6A】従来のディスクライブラリの構成方法を示す図である。
【図6B】本発明によるディスクライブラリの構成方法の一実施形態を示す図である。
【図6C】本発明によるディスクライブラリの構成方法の他の実施形態を示す図である。
【図7】本発明の望ましい実施形態によるメタデータを利用してディスクを再生する方法を示す図である。
【図8】本発明の望ましい実施形態によるメタデータを利用してマルチメディアデータを検索する方法を表すフローチャートである。
【図9】本発明の望ましい実施形態によるディスク情報のうち、ボリュームラベルを含むディスク題目情報のデータ構造の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付された図面を参照して本発明の望ましい実施形態について詳細に説明する。
図1は、メタデータの構造を示す図である。図1を参照するに、ディスクに記録されたメタデータ110には、ディスク自体に関連した情報やあらゆるタイトルに共通に適用される情報であるディスク情報120と、ディスクに記録されたタイトルに関連した情報であるタイトル情報130とが含まれる。
【0011】
ディスク情報120には、ディスクの生成と関連したメタデータ、ディスクのフォーマットに関連したメタデータ、ディスクと関連した資料についてのメタデータ、ディスクの著作者が定義したその他のメタデータが含まれる。具体的に、ディスクの生成と関連したメタデータには、ディスクの題目、目次、著作権、配布情報などが含まれる。ディスクフォーマットに関連したメタデータには、画面比率、サブタイトル、上映時間、オーディオ情報などが含まれ、ディスクと関連した資料に関するメタデータには、サムネイル及び関連情報のURLアドレスなどが含まれる。
【0012】
一方、タイトル情報130もディスク情報120と同様に、コンテンツの生成と関連したメタデータ、コンテンツのフォーマットに関連したメタデータ、コンテンツと関連した資料に関するメタデータ、コンテンツの著作者が定義したその他のメタデータが含まれる。コンテンツの生成と関連したメタデータには、タイトル題目、タイトルタイプ、タイトルの製作、配布等に関与した会社に関する情報が含まれ、コンテンツフォーマットに関連したメタデータには、クレジット、プロモーション情報、コンテンツタイプ及びレビューなどの情報が含まれる。クレジットは、タイトルの製作に関連した人々についての情報であって、俳優、監督、製作者、音楽プロデューサー、シナリオ作家などに関連した情報であり、プロモーション情報は、ジャンル、言語、ペアレンタルガイド(映画のレーティング)などの情報である。コンテンツと関連した資料に関するメタデータは、あらすじ(Synopsis)、受賞情報及び関連情報のURLアドレス情報などが含まれうる。
【0013】
図2は、従来のメタデータを利用してディスクライブラリを構成する実施形態を示す図である。図2を参照するに、従来のメタデータ110は、各ディスク10に記録されており、各ディスクが再生装置1に挿入されてロードされれば、該当メタデータは、再生装置1のハードディスクのような保存部20にディスク単位に保存される。したがって、再生装置にロードされたディスクの数が増加するにつれて、再生装置の保存部に保存されるメタデータの量も増加する。
【0014】
すなわち、複数のディスクのメタデータ110は、再生装置の保存部20に保存され、保存された複数のディスクのメタデータを利用して、ユーザーが望む特定ディスクに関する情報を検索する。このように、特定ディスクについての情報を検索するために再生装置の保存部に保存されたメタデータの集合をディスクライブラリという。再生装置は、保存されたディスクライブラリを参照して、ディスクがロードされていない状態でもユーザーに多様な検索機能を提供できる。
【0015】
このとき、互いに異なるコンテンツを有する各ディスクは、そのメタデータも互いに異なるので、各ディスクからメタデータを独立的にダウンロードして保存する。示されているように、ディスク1ないしディスク4に関する各メタデータ110は、再生装置1の保存部20にディスク1に関するメタデータないしディスク4に関するメタデータとしてそれぞれ独立的に保存される。これにより、再生装置にロードされるディスクの数が増加するほど、保存部に保存されるメタデータの量も比例して増加して、保存空間を効率的に使用できず、ユーザーが望むデータを検索するための検索対象となるデータ量も増加して、検索効率が低下するという問題点が発生する。
【0016】
一方、示してはいないが、ディスク1ないしディスク4に関するメタデータ110は、ディスクだけでなくネットワークを通じても再生装置にダウンロードされて保存されうる。この場合も、前述した問題点が同様に発生する。前述した問題点を解決するために、ディスクの数が増えても効率的なメタデータのダウンロード及び管理が要求される。
【0017】
図3は、図2に示す実施形態によって構成された従来のディスクライブラリの一例を示す図である。図3を参照するに、左側には、ディスクが1枚である場合のディスクライブラリの構成が示されており、右側には、複数枚のディスクが一つのボリュームを構成する場合のディスクライブラリの構成が示されている。右側の図のように、再生装置にロードされるディスクの数が増加するにつれて、ディスクライブラリに含まれるメタデータの量も比例して増加することが分かる。
【0018】
しかし、一つのボリュームを構成する複数のディスクは、共通に適用される重複されるメタデータをたくさん有することもある。例えば、ドラマや武侠シリーズ、クラシック音楽ディスクの全集のような複数のディスクから構成されるボリュームの場合、各ディスク別に重複されるメタデータが多く含まれうる。以下では、前述の問題点を解決するために、複数のディスクを効率的に管理するためのメタデータを含む映像データを記録した記録媒体、再生装置及び検索方法を説明する。
【0019】
まず、図4は、本発明の望ましい実施形態によるマルチメディアデータの再生装置のブロック図である。図4を参照するに、マルチメディアデータ再生装置1は、メタデータ保存部41に保存されたメタデータを、ユーザーインターフェース部43を介して入力された検索条件によって検索部42で検索して、その結果をディスプレイ部44を介して出力する。このために、マルチメディアデータ再生装置は、メタデータ保存部41、検索部42、ユーザーインターフェース部43、及びディスプレイ部44を備える。
【0020】
メタデータ保存部41は、ディスクなどを含む記録媒体またはネットワークから受信されたメタデータ110を保存する。ユーザーが記録媒体をマルチメディアデータ再生装置に挿入して、マルチメディアデータ再生装置が記録媒体を一度ロードすれば、その記録媒体に関連したメタデータは、記録媒体が除去されても削除されず、メタデータ保存部41に残っている。ユーザーインターフェース部43は、このように保存されているメタデータの集合、すなわち、ディスクライブラリに対する検索条件をユーザーから入力される。すなわち、ディスク題目、登場俳優、監督などの検索語をリモコンやその他の色々なユーザーインターフェース装置を介して入力される。検索部42は、ディスクライブラリに含まれたメタデータを検索して、ユーザーの検索条件に一致するメタデータをディスプレイ部44に出力する。検索部42が、いずれの方法でメタデータを検索するかについては後述する。
【0021】
図5は、本発明の望ましい実施形態によるメタデータを利用してディスクライブラリを構成する実施形態を示す図である。
【0022】
図5を参照するに、前述の問題点を解決するために、複数のディスク10に関する複数のメタデータ110をボリュームAのメタデータ200に整理して、再生装置1の保存部20に保存する方法が示されている。従来のディスクライブラリの場合、ディスク別にメタデータを独立的に保存、管理したが、本発明の望ましい実施形態によれば、複数で管理されたメタデータをボリューム単位で一つにまとめて一つのボリュームに関するメタデータとして保存、管理する。すなわち、ディスク別に別途のメタデータを保存する代わりに、ボリューム全体に適用される共通しているメタデーと、ディスク別に適用される特殊なメタデータとを区分して処理する方式である。以下では、従来のメタデータを利用したディスクライブラリ構成方法と本発明の望ましい実施形態によるメタデータを利用したディスクライブラリ構成方法を比較する。
【0023】
図6Aは、従来のディスクライブラリの構成方法を示す図である。図6Aを参照するに、一般的に、連続ドラマの場合、シーズン別に一つのボリュームとして発売され、一つのシーズンには、一般的に20個以上のエピソードが複数枚のディスクに保存される。例えば、24個のエピソードから構成されたシットコムの6番目ボリュームの場合、23個のエピソードが4枚のディスクに分かれて保存されている。すなわち、一つのボリュームに4枚のディスクが含まれ、各ディスクには、6個のタイトルが含まれている。したがって、各ディスクのメタデータ110は、ディスク自体に適用される一つのディスク情報120と6個のタイトル情報130とから構成される。
【0024】
図6Aを参照するに、4枚のディスクから構成されたボリュームAは、前述したメタデータ110が4個含まれる。すなわち、全て4個のディスク情報120と24個のタイトル情報130とが含まれる。このような4枚のディスクのメタデータは、ディスク題目、出演俳優、発売日、エンコード方式、画面比率、ビデオフォーマット、視聴等級、製作社など、大部分の情報が重複される。しかし、従来のメタデータを利用したディスクライブラリ構成方法によれば、ディスク別に別途にメタデータが保存、管理されることにより、重複されるメタデータの量がディスクの数に比例して増加する。
【0025】
一方、本発明によるメタデータを利用したディスクライブラリの構成方法は、一つのボリュームを形成する複数のディスクのメタデータは、相当部分が重複されるという点に着眼して、ボリューム全体に適用される共通しているメタデーと、ディスク別に適用される特殊なメタデータとを区分して処理する方式である。
【0026】
図6Bは、本発明によるディスクライブラリの構成方法の一実施形態を示す図である。図6Bを参照するに、本発明によってボリュームAの代表ディスクにボリューム全体のメタデータ200を保存し、残りのボリュームAの一般ディスクには、代表ディスクのボリュームラベル201に関するメタデータ250を保存する。したがって、代表ディスクが再生装置にロードされれば、ボリューム全体に関するメタデータ200がダウンロードされて、再生装置の保存部に保存される。残りの一般ディスクは、別途のメタデータを有さなくても、代表ディスクの識別子、すなわちボリュームラベル201を利用して、保存されたボリューム全体に関するメタデータ200を参照できる。これにより、保存空間を節約でき、ユーザーが望むデータを検索しようとする場合にも、検索対象となるメタデータの量が減るために、さらに効率的にメタデータを利用した検索機能を提供できる。
【0027】
特に、代表ディスクに保存されるボリューム全体に関するメタデータ200は、代表ディスクのボリュームラベル201、該当ボリュームを構成する複数のディスクに共通している情報202、及び各ディスク別に特殊な情報204に分かれる。すなわち、各ディスクのメタデータを構成するディスク情報120とタイトル情報130との共通している部分を共通データ領域に保存し、各ディスクごとに異なる特殊な情報を特殊データ領域に保存することができる。このように、複数のディスクのメタデータを、重複される内容は一つにまとめ、ディスク別に特殊な内容を区分して保存する新たなボリュームのメタデータ200を定義することで、ボリュームから構成されたコンテンツのメタデータのサイズを減らすことができる。図6Aの従来のメタデータと比較すると、重複される部分が除去されて、保存及び検索がさらに効率的なメタデータを構成できるということが分かる。
【0028】
一方、図6Cは、本発明によるディスクライブラリの構成方法の他の実施形態を示す図である。図6Cを参照するに、本発明によってボリュームAの代表ディスクには、ボリュームAを構成するボリュームラベルに関する情報、及び各ディスクに共通しているメタデータを保存し、残りのボリュームAの一般ディスクには、ボリュームラベルに関する情報及び各ディスクに特殊なメタデータを保存する。したがって、代表ディスクが再生装置にロードされれば、ボリュームAを構成する、複数のディスクに共通しているメタデータがダウンロードされて、再生装置の保存部に保存される。また、残りの一般ディスクが再生装置にロードされれば、ボリュームラベルを利用して、各ディスクに特殊なメタデータがダウンロードされて、再生装置の保存部に保存される。複数のディスクに共通しているメタデータと、各ディスクに特殊なメタデータとは、結合されてディスクライブラリを生成し、このディスクライブラリを検索することで、所望の検索条件の映像データを捜すことができる。
【0029】
これにより、保存空間を節約でき、ユーザーが望むデータを検索しようとする場合にも、検索対象となるメタデータの量が減るので、さらに効率的にメタデータを利用した検索機能を提供できる。図6Aの従来のメタデータと比較すると、重複される部分が除去されて、保存及び検索がさらに効率的なメタデータを構成できるということが分かる。
【0030】
図7は、図6Bに示す実施形態によるメタデータを利用して、ディスクを再生する方法を示す図である。図7を参照するに、ボリュームAの代表ディスクが再生装置にロードされれば、ボリュームAに関するメタデータ200が再生装置の保存部20に保存される。保存されたメタデータ200を利用して、映像データを検索できる。また、ボリュームAの一般ディスクがロードされれば、各ディスクに記録されたボリュームの識別子、すなわちボリュームラベルを利用して、予め保存されたボリュームAのメタデータを参照して映像データを検索できる。
【0031】
一方、図7の実施形態では示していないが、図6Cのような実施形態の場合、ボリュームAの代表ディスクが再生装置にロードされれば、ボリュームAを構成する複数のディスクに共通しているメタデータが、再生装置の保存部20に保存される。ボリュームAの一般ディスクがロードされれば、各ディスクに特殊なメタデータが、再生装置の保存部20に保存される。複数のディスクに共通しているメタデータと各ディスクに特殊なメタデータとは、結合されてディスクライブラリを生成し、このディスクライブラリを検索することで、所望の検索条件の映像データを捜すことができる。このとき、ボリュームの識別子、すなわち、ボリュームラベルを利用して、予め保存されたボリュームAのメタデータを参照して映像データを検索できる。
【0032】
図8は、図6Bに示す本発明の実施形態によるメタデータを利用して、マルチメディアデータを検索する方法を示すフローチャートである。図8を参照するに、まず、該当ボリュームの代表ディスクがロードされたか否かを確認して(300段階)、代表ディスクがロードされた場合には、ロードされたディスクに記録された該当ボリューム全体のメタデータ200をダウンロードして、再生装置の保存部に保存する(310段階)。もし、代表ディスクではない一般ディスクがロードされた場合には、ロードされたディスクに記録されたボリュームの識別子、すなわちボリュームラベルを利用して、再生装置の保存部に保存されたボリューム全体のメタデータ200を読み込む(320段階)。その後、読み込まれたメタデータを参照して、映像データのようなマルチメディアデータに対する検索を行うことができる(330段階)。すなわち、ユーザーインターフェースを介して入力された検索条件によって、ボリュームのメタデータ200を参照して、ユーザーが望む条件のマルチメディアデータを探して再生できる。また、図8の実施形態に示してはいないが、図6Cのような実施形態によって、メタデータを利用して映像データを検索できる。
【0033】
図9は、本発明の望ましい実施形態によるディスク情報120のうち、ボリュームラベルを含むディスク題目400情報のデータ構造の一例である。
【0034】
図1及び図9を参照するに、本発明によるメタデータ110には、ディスク情報120が含まれ、ディスク情報には、ディスク題目400情報が含まれる。図9は、ディスク題目400情報のデータ構造の一例を示す。ディスク題目400情報には、nameエレメント402、オルタネーティブエレメント404、numSetsエレメント406、及びsetNumberエレメント408が含まれる。
【0035】
nameエレメント402は、該当ディスクの題目を示す。オルタネーティブエレメント404は、該当ディスクの代替可能な題目であって、タイトル略語、異名、及びボリュームラベルを含む。ボリュームラベルは、前述のように、一つのボリュームを構成する複数のディスクを指す。すなわち、該当ディスクがいずれのボリュームに含まれているかを示し、これを参照して、前述のディスクライブラリに含まれたメタデータを効率的に検索できる。numSetsエレメント406は、一つのボリュームを構成するディスクの数を示し、setNumberエレメントは、該当ディスクの該当ボリューム内での一連番号、すなわち該当ボリュームの何番目のディスクであるかを示す。
【0036】
以上、メタデータがディスクに保存された例を説明したが、メタデータをネットワークからダウンロードする場合にも、同様の方式を利用して保存空間を節約し、かつ検索機能の効率を高めることができる。
【0037】
一方、本発明によるメタデータを利用した検索方法は、コンピュータプログラムとして作成可能である。前記プログラムを構成するコード及びコードセグメントは、当分野のプログラマーらによって容易に推論可能である。
【0038】
また、前記プログラムは、コンピュータで読み取り可能な情報記録媒体に保存され、コンピュータによって読み取られ実行されることによって、拡張検索方法を具現する。前記情報記録媒体は、磁気記録媒体、光記録媒体、及びキャリアウェーブ媒体を含む。
【0039】
これまで本発明についてその望ましい実施形態を中心に説明した。当業者ならば、本発明が本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で変形された形態で具現できるということを理解できるであろう。したがって、本発明の範囲は、前述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された内容と同等な範囲内にある多様な実施形態が含まれると解釈されねばならない。
【産業上の利用可能性】
【0040】
前述のように、複数のディスクを効率的に管理するためのメタデータを含む映像データを記録した記録媒体、その再生装置及びメタデータを利用した検索方法が提供される。
【符号の説明】
【0041】
1 マルチメディアデータ再生装置
41 メタデータ保存部
42 検索部
43 ユーザインタフェース部
44 ディスプレイ部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体であって、
再生装置で再生される映像データと、
前記再生装置が前記記録媒体に記録されている前記映像データのうちで所望の映像データを検索するために使用されるメタデータを含み、
前記メタデータは、ディスクタイトル情報を含むディスク情報を含み、
前記ディスクタイトル情報は、前記記録媒体のネームを示す第1のエレメント、前記記録媒体の代替可能なネームを示す第2のエレメント、ディスクライブラリを生成するために使用される複数のディスクで構成されたボリュームを構成するディスクの数を示す第3のエレメント及び前記記録媒体の前記ボリューム内におけるシーケンス番号を示す第4のエレメントとを含み、前記第2のエレメントは、タイトル略字、別名または前記ボリュームを識別するボリュームラベルを含み、
前記記録媒体は、前記ボリュームを構成するディスクのうちの一つであり、前記ディスクライブラリは、前記ディスクに記憶されているメタデータの集合であって、前記複数のディスク以外の記憶手段に記憶される、
ことを特徴とする記録媒体。
【請求項2】
記録媒体に記録されている映像データを再生する再生装置であって、
前記記録媒体に記録されている前記映像データのうちで所望の映像データを検索するために使用され、前記記録媒体から読み出されるメタデータを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されているメタデータを使用して、前記映像データを検索する検索手段とを備え、
前記メタデータは、ディスクタイトル情報を含むディスク情報を含み、
前記ディスクタイトル情報は、前記記録媒体のネームを示す第1のエレメント、前記記録媒体の代替可能なネームを示す第2のエレメント、ディスクライブラリを生成するために使用される複数のディスクで構成されたボリュームを構成するディスクの数を示す第3のエレメント及び前記記録媒体の前記ボリューム内におけるシーケンス番号を示す第4のエレメントとを含み、前記第2のエレメントは、タイトル略字、別名または前記ボリュームを識別するボリュームラベルを含み、
前記記録媒体は、前記ボリュームを構成するディスクのうちの一つであり、前記ディスクライブラリは、前記ディスクに記憶されているメタデータの集合であり、
前記再生装置は、前記メタデータを使用して前記ディスクライブラリを生成し、前記記憶手段に前記生成されたディスクライブラリを記憶し、前記記憶手段は、前記ボリュームを構成するディスクとは別個である、
ことを特徴とする再生装置。
【請求項3】
再生装置で記録媒体からメタデータを記録する方法であって、
前記記録媒体に記録されている映像データで所望の映像データを検索するために使用されるメタデータを、前記記録媒体から読み出す段階と、
前記読み出されたメタデータを前記再生装置の記憶手段に記憶する段階とを含み、
前記メタデータは、ディスクタイトル情報を含むディスク情報を含み、
前記ディスクタイトル情報は、前記記録媒体のネームを示す第1のエレメント、前記記録媒体の代替可能なネームを示す第2のエレメント、ディスクライブラリを生成するために使用される複数のディスクで構成されたボリュームを構成するディスクの数を示す第3のエレメント及び前記記録媒体の前記ボリューム内におけるシーケンス番号を示す第4のエレメントを含み、前記第2のエレメントは、タイトル略字、別名または前記ボリュームを識別するボリュームラベルを含み、
前記記録媒体は、前記ボリュームを構成するディスクのうちの一つであり、前記ディスクライブラリは、前記ディスクに記憶されているメタデータの集合であって、前記ボリュームを構成するディスクとは別個の記憶手段に記憶される、
ことを特徴とする方法。
【請求項1】
記録媒体であって、
再生装置で再生される映像データと、
前記再生装置が前記記録媒体に記録されている前記映像データのうちで所望の映像データを検索するために使用されるメタデータを含み、
前記メタデータは、ディスクタイトル情報を含むディスク情報を含み、
前記ディスクタイトル情報は、前記記録媒体のネームを示す第1のエレメント、前記記録媒体の代替可能なネームを示す第2のエレメント、ディスクライブラリを生成するために使用される複数のディスクで構成されたボリュームを構成するディスクの数を示す第3のエレメント及び前記記録媒体の前記ボリューム内におけるシーケンス番号を示す第4のエレメントとを含み、前記第2のエレメントは、タイトル略字、別名または前記ボリュームを識別するボリュームラベルを含み、
前記記録媒体は、前記ボリュームを構成するディスクのうちの一つであり、前記ディスクライブラリは、前記ディスクに記憶されているメタデータの集合であって、前記複数のディスク以外の記憶手段に記憶される、
ことを特徴とする記録媒体。
【請求項2】
記録媒体に記録されている映像データを再生する再生装置であって、
前記記録媒体に記録されている前記映像データのうちで所望の映像データを検索するために使用され、前記記録媒体から読み出されるメタデータを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されているメタデータを使用して、前記映像データを検索する検索手段とを備え、
前記メタデータは、ディスクタイトル情報を含むディスク情報を含み、
前記ディスクタイトル情報は、前記記録媒体のネームを示す第1のエレメント、前記記録媒体の代替可能なネームを示す第2のエレメント、ディスクライブラリを生成するために使用される複数のディスクで構成されたボリュームを構成するディスクの数を示す第3のエレメント及び前記記録媒体の前記ボリューム内におけるシーケンス番号を示す第4のエレメントとを含み、前記第2のエレメントは、タイトル略字、別名または前記ボリュームを識別するボリュームラベルを含み、
前記記録媒体は、前記ボリュームを構成するディスクのうちの一つであり、前記ディスクライブラリは、前記ディスクに記憶されているメタデータの集合であり、
前記再生装置は、前記メタデータを使用して前記ディスクライブラリを生成し、前記記憶手段に前記生成されたディスクライブラリを記憶し、前記記憶手段は、前記ボリュームを構成するディスクとは別個である、
ことを特徴とする再生装置。
【請求項3】
再生装置で記録媒体からメタデータを記録する方法であって、
前記記録媒体に記録されている映像データで所望の映像データを検索するために使用されるメタデータを、前記記録媒体から読み出す段階と、
前記読み出されたメタデータを前記再生装置の記憶手段に記憶する段階とを含み、
前記メタデータは、ディスクタイトル情報を含むディスク情報を含み、
前記ディスクタイトル情報は、前記記録媒体のネームを示す第1のエレメント、前記記録媒体の代替可能なネームを示す第2のエレメント、ディスクライブラリを生成するために使用される複数のディスクで構成されたボリュームを構成するディスクの数を示す第3のエレメント及び前記記録媒体の前記ボリューム内におけるシーケンス番号を示す第4のエレメントを含み、前記第2のエレメントは、タイトル略字、別名または前記ボリュームを識別するボリュームラベルを含み、
前記記録媒体は、前記ボリュームを構成するディスクのうちの一つであり、前記ディスクライブラリは、前記ディスクに記憶されているメタデータの集合であって、前記ボリュームを構成するディスクとは別個の記憶手段に記憶される、
ことを特徴とする方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図7】
【図8】
【図9】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図7】
【図8】
【図9】
【公開番号】特開2012−123898(P2012−123898A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−1580(P2012−1580)
【出願日】平成24年1月6日(2012.1.6)
【分割の表示】特願2007−541093(P2007−541093)の分割
【原出願日】平成17年11月2日(2005.11.2)
【出願人】(503447036)サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド (2,221)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年1月6日(2012.1.6)
【分割の表示】特願2007−541093(P2007−541093)の分割
【原出願日】平成17年11月2日(2005.11.2)
【出願人】(503447036)サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド (2,221)
【Fターム(参考)】
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