説明

メッセージ送信装置、メッセージ受信装置およびメッセージ配信システム

【課題】ICカードを用いなくても、放送事業者から、受信装置を個別に特定してメッセージを配信することが可能なメッセージ送信装置を提供する。
【解決手段】メッセージ送信装置1Eは、メッセージ受信装置を識別するための個別識別子を識別子記憶手段14Bに書き込み記憶させる個別識別子登録手段10Cと、個別識別子に対して、放送事業者側で生成する指定識別子を識別子管理装置から取得し、識別子記憶手段14Bに書き込み記憶させる指定識別子取得手段21と、個別識別子を宛先とし、当該個別識別子に対応する指定識別子を内容とする指定識別子通知を個別メッセージとして生成して送信する指定識別子通知生成手段162とを備え、個別メッセージ生成手段16Bが、指定識別子通知をメッセージ受信装置に送信した後、指定識別子を宛先として個別メッセージを生成することを特徴とする。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
メッセージ受信装置に対する共通のメッセージである共通メッセージを生成する共通メッセージ生成手段と、各メッセージ受信装置に対して個別に送信する個別メッセージを生成する個別メッセージ生成手段とを備え、放送送信手段を介して、前記共通メッセージおよび前記個別メッセージを放送データとして送信するメッセージ送信装置において、
前記メッセージ受信装置を識別する識別子を記憶するための識別子記憶手段と、
予め放送事業者側に通知された前記メッセージ受信装置を識別するための個別識別子と、前記メッセージ受信装置の使用者の個人情報とを外部から入力し、当該個別識別子を前記個人情報と対応付けて前記識別子記憶手段に書き込み記憶させる個別識別子登録手段と、
前記メッセージ受信装置を放送事業者側で個別に識別する新たな識別子である指定識別子を、前記個別識別子と対応付けて前記識別子記憶手段に書き込み記憶させる指定識別子登録手段と、を備え、
前記個別メッセージ生成手段は、前記個別識別子をメッセージの宛先とし、当該個別識別子に対応する指定識別子をメッセージの内容とする指定識別子通知を前記個別メッセージとして生成して送信する指定識別子通知生成手段を備え、
前記個別メッセージ生成手段は、前記指定識別子通知を前記個別メッセージとして前記メッセージ受信装置に送信した後、外部から指定された個人情報に対応する前記指定識別子を宛先として個別メッセージを生成することを特徴とするメッセージ送信装置。
【請求項2】
前記個別メッセージ生成手段は、前記共通メッセージとして送信される予め定めたメッセージ情報を処理する対象となるメッセージ受信装置のグループを指定するメッセージ制御情報を付加したメッセージ制御情報通知を、前記指定識別子を宛先とした前記個別メッセージとして生成するメッセージ制御情報通知生成手段を備え、
前記共通メッセージ生成手段は、前記メッセージ制御情報を宛先とし、前記メッセージ情報を内容とした共通メッセージであるメッセージ情報通知を生成するメッセージ情報通知生成手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のメッセージ送信装置。
【請求項3】
前記メッセージ制御情報通知生成手段は、前記指定識別子が前記識別子記憶手段に記憶された後、放送番組を視聴可能とするグループを示すメッセージ制御情報を付加したメッセージ制御情報通知を、前記指定識別子を宛先とした前記個別メッセージとして生成することを特徴とする請求項2に記載のメッセージ送信装置。
【請求項4】
データ放送で送信するBMLデータを記憶するデータ放送用データ記憶手段と、
前記BMLデータをカルーセル伝送により伝送可能なセクションデータに符号化するデータカルーセル符号化手段と、をさらに備え、
前記BMLデータには、前記メッセージ受信装置の記憶手段に記憶されている前記個別識別子を読み出して予め定めた表示形式で画面上に表示させる指示が記述され、
前記放送送信手段が、前記符号化されたBMLデータを前記放送データとして送信することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のメッセージ送信装置。
【請求項5】
複数のメッセージから1つのメッセージを限定して受信するための前記メッセージ受信装置に予め記憶されている識別子である限定受信方式識別と、前記共通メッセージおよび前記個別メッセージを送信するパケットの識別子であるパケット識別子とを外部から複数入力し、前記限定受信方式識別ごとに、当該限定受信方式識別を含んでメッセージ送信を行っている旨を示すサービス記述子と、前記限定受信方式識別と前記パケット識別子とを対応付けた限定受信方式記述子とを複数含んだメッセージ識別テーブルを生成するメッセージ識別テーブル生成手段をさらに備えるとともに、
前記共通メッセージ生成手段および前記個別メッセージ生成手段をそれぞれ複数備え、
前記放送送信手段が、前記メッセージ識別テーブルを放送データとして送信するとともに、複数の前記共通メッセージ生成手段および前記個別メッセージ生成手段ごとに異なる前記パケット識別子を付加して、生成したメッセージをパケットデータとして送信することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のメッセージ送信装置。
【請求項6】
メッセージ送信装置から放送データとして送信されるメッセージ受信装置に対して共通のメッセージである共通メッセージを、放送受信手段を介して受信する共通メッセージ受信手段と、各メッセージ受信装置に対して個別に送信される個別メッセージを、前記放送受信手段を介して受信する個別メッセージ受信手段とを備えたメッセージ受信装置において、
当該メッセージ受信装置を識別するための個別識別子を予め記憶する記憶手段と、
この記憶手段に記憶されている個別識別子を、放送事業者側に通知するための情報として表示する個別識別子表示手段と、を備え、
前記個別メッセージ受信手段は、前記個別識別子をメッセージの宛先とし、放送事業者側において前記個別識別子に対して生成した指定識別子をメッセージの内容とする個別メッセージである指定識別子通知を受信した際に、前記指定識別子を前記記憶手段に書き込み記憶させる指定識別子解析手段を備え、
前記個別メッセージ受信手段は、個別メッセージの宛先が、前記記憶手段に記憶されている指定識別子と一致する場合に、前記個別メッセージを当該メッセージ受信装置宛のメッセージとして受信することを特徴とするメッセージ受信装置。
【請求項7】
前記個別メッセージ受信手段は、前記共通メッセージとして送信されるメッセージ情報を処理する対象となるメッセージ受信装置のグループを指定するメッセージ制御情報を付加したメッセージ制御情報通知を、前記個別メッセージとして受信した際に、前記メッセージ制御情報を前記記憶手段に書き込み記憶させるメッセージ制御情報通知解析手段をさらに備え、
前記共通メッセージ受信手段は、前記放送受信手段を介して前記放送データとして受信した前記共通メッセージの宛先が、前記記憶手段に記憶されているメッセージ制御情報と一致する場合に、前記共通メッセージに付加されているメッセージ情報を当該メッセージ受信装置宛のメッセージとして受信するメッセージ情報通知解析手段を備えることを特徴とする請求項6に記載のメッセージ受信装置。
【請求項8】
外部からの指示により、前記記憶手段に記憶されている前記メッセージ制御情報および前記指定識別子を初期化する初期化手段をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載のメッセージ受信装置。
【請求項9】
前記放送受信手段で受信したセクションデータから、BMLデータを復号するデータカルーセル復号手段と、
このデータカルーセル復号手段で復号されたBMLデータを復号し可視化するBML復号手段と、をさらに備え、
前記BML復号手段が、前記BMLデータに記述されている指示に基づいて、前記記憶手段に記憶されている個別識別子を読み出して指示された表示形式で画面上に表示することを特徴とする請求項6から請求項8のいずれか一項に記載のメッセージ受信装置。
【請求項10】
複数のメッセージから1つのメッセージを限定して受信するための識別子である限定受信方式識別を予め記憶する限定受信方式識別記憶手段と、
限定受信方式識別を含んでメッセージ送信を行っている旨を示すサービス記述子と、当該限定受信方式識別とパケット識別子とを対応付けた限定受信方式記述子とを複数含んだメッセージ識別テーブルを、前記放送受信手段を介して受信するメッセージ識別テーブル受信手段と、を備え、
前記メッセージ識別テーブル受信手段は、
前記限定受信方式識別記憶手段に記憶されている限定受信方式識別と同じ識別子を、前記複数のサービス記述子において探索し、同一の限定受信方式識別が存在する場合に、メッセージ送信が行われていると判定するサービス記述子解析手段と、
このサービス記述子解析手段でメッセージ送信が行われていると判定した際に、当該限定受信方式識別と同じ識別子を、前記複数の限定受信方式記述子において探索し、同一の限定受信方式識別に対応付けられている前記パケット識別子を抽出する限定受信方式記述子解析手段と、を備え、
前記放送受信手段が、前記放送データから、前記限定受信方式記述子解析手段が抽出したパケット識別子を有するパケットデータを、当該メッセージ受信装置へのメッセージとして抽出することを特徴とする請求項6から請求項9のいずれか一項に記載のメッセージ受信装置。
【請求項11】
共通メッセージを生成する共通メッセージ生成手段と、個別メッセージを生成する個別メッセージ生成手段とを備え、放送送信手段を介して、前記共通メッセージおよび前記個別メッセージを放送データとして送信するメッセージ送信装置と、放送受信手段を介して、前記共通メッセージを受信する共通メッセージ受信手段と、前記放送受信手段を介して、前記個別メッセージを受信する個別メッセージ受信手段とを備えたメッセージ受信装置と、を備え、メッセージの配信を行うメッセージ配信システムであって、
前記メッセージ送信装置は、前記個別メッセージ生成手段において、予め外部の入力手段を介して入力された前記メッセージ受信装置の個別識別子をメッセージの宛先とし、前記メッセージ受信装置を放送事業者側で個別に識別する新たな識別子である指定識別子をメッセージの内容とした個別メッセージを生成して前記メッセージ受信装置に送信した後、前記指定識別子をメッセージの宛先とした個別メッセージを生成して前記メッセージ受信装置に送信し、
前記メッセージ受信装置は、
当該メッセージ受信装置を識別するための前記個別識別子を予め記憶する記憶手段と、
この記憶手段に記憶されている個別識別子を、放送事業者側に通知するための情報として表示する個別識別子表示手段と、を備え、
前記個別メッセージ受信手段は、前記個別識別子をメッセージの宛先とし、放送事業者側において前記個別識別子に対して生成した指定識別子をメッセージの内容とする個別メッセージである指定識別子通知を受信した際に、前記指定識別子を記憶手段に書き込み記憶させる指定識別子解析手段を備え、
前記個別メッセージ受信手段は、個別メッセージの宛先が、前記記憶手段に記憶されている指定識別子と一致する場合に、前記個別メッセージを当該メッセージ受信装置宛のメッセージとして受信することを特徴とするメッセージ配信システム。
【請求項12】
前記メッセージ送信装置は、
前記個別メッセージ生成手段に、前記共通メッセージとして送信される予め定めたメッセージ情報を処理する対象となるメッセージ受信装置のグループを指定するメッセージ制御情報を付加したメッセージ制御情報通知を、前記指定識別子を宛先とした前記個別メッセージとして生成するメッセージ制御情報通知生成手段を備え、
前記共通メッセージ生成手段に、前記メッセージ制御情報を宛先とし、前記メッセージ情報を内容とした共通メッセージであるメッセージ情報通知を生成するメッセージ情報通知生成手段を備え、
前記メッセージ受信装置は、
前記個別メッセージ受信手段に、前記メッセージ制御情報通知を、前記個別メッセージとして受信した際に、前記メッセージ制御情報を前記記憶手段に書き込み記憶させるメッセージ制御情報通知解析手段をさらに備え、
前記共通メッセージ受信手段は、前記放送受信手段を介して前記放送データとして受信した前記共通メッセージの宛先が、前記記憶手段に記憶されているメッセージ制御情報と一致する場合に、前記共通メッセージに付加されているメッセージ情報を当該メッセージ受信装置宛のメッセージとして受信するメッセージ情報通知解析手段を備えることを特徴とする請求項11に記載のメッセージ配信システム。
【請求項13】
前記メッセージ送信装置は、
BMLデータをカルーセル伝送により伝送可能なセクションデータに符号化するデータカルーセル符号化手段をさらに備え、
前記メッセージ受信装置は、
前記セクションデータからBMLデータを復号するデータカルーセル復号手段と、
このデータカルーセル復号手段で復号されたBMLデータを復号し可視化するBML復号手段と、をさらに備え、
前記BMLデータに、前記メッセージ受信装置の記憶手段に記憶されている前記個別識別子を読み出して予め定めた表示形式で画面上に表示させる指示を記述しておくことで、前記BML復号手段が、前記記憶手段に記憶されている個別識別子を読み出して画面上に表示することを特徴とする請求項11または請求項12に記載のメッセージ配信システム。
【請求項14】
前記メッセージ送信装置は、
複数のメッセージから1つのメッセージを限定して受信するための前記メッセージ受信装置に予め記憶されている識別子である限定受信方式識別と、前記共通メッセージおよび前記個別メッセージを送信するパケットの識別子であるパケット識別子とを外部から複数入力し、前記限定受信方式識別ごとに、当該限定受信方式識別を含んでメッセージ送信を行っている旨を示すサービス記述子と、前記限定受信方式識別と前記パケット識別子とを対応付けた限定受信方式記述子とを複数含んだメッセージ識別テーブルを生成するメッセージ識別テーブル生成手段をさらに備えるとともに、
前記共通メッセージ生成手段および前記個別メッセージ生成手段をそれぞれ複数備え、
前記放送送信手段が、前記メッセージ識別テーブルを放送データとして送信するとともに、複数の前記共通メッセージ生成手段および前記個別メッセージ生成手段ごとに異なる前記パケット識別子を付加して、生成したメッセージをパケットデータとして送信し、
前記メッセージ受信装置は、
複数のメッセージから1つのメッセージを限定して受信するための識別子である限定受信方式識別を予め記憶する限定受信方式識別記憶手段と、
限定受信方式識別を含んでメッセージ送信を行っている旨を示すサービス記述子と、当該限定受信方式識別とパケット識別子とを対応付けた限定受信方式記述子とを複数含んだメッセージ識別テーブルを、前記放送受信手段を介して受信するメッセージ識別テーブル受信手段と、を備え、
前記メッセージ識別テーブル受信手段は、
前記限定受信方式識別記憶手段に記憶されている限定受信方式識別と同じ識別子を、前記複数のサービス記述子において探索し、同一の限定受信方式識別が存在する場合に、メッセージ送信が行われていると判定するサービス記述子解析手段と、
このサービス記述子解析手段でメッセージ送信が行われていると判定した際に、当該限定受信方式識別と同じ識別子を、前記複数の限定受信方式記述子において探索し、同一の限定受信方式識別に対応付けられている前記パケット識別子を抽出する限定受信方式記述子解析手段と、を備え、
前記放送受信手段が、前記放送データから、前記限定受信方式記述子解析手段が抽出したパケット識別子を有するパケットデータを、当該メッセージ受信装置へのメッセージとして抽出することを特徴とする請求項11から請求項13のいずれか一項に記載のメッセージ配信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【公開番号】特開2011−135545(P2011−135545A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−44731(P2010−44731)
【出願日】平成22年3月1日(2010.3.1)
【出願人】(000004352)日本放送協会 (2,206)
【Fターム(参考)】