説明

メッセージ通知システム

【課題】 メッセージの通知の通信時間を短縮することができるメッセージ通知システムを提供する。
【解決手段】 本発明は、受信装置3から送信装置2に同一のアルゴリズムを有するメッセージ破棄プログラムを送信し、両装置にメッセージ破棄プログラムを備える。そして、このメッセージ破棄プログラムによりID、メッセージ及び利用頻度を関連付けて記憶するメッセージ記憶部を管理し、メッセージ本体ではなくIDを送信することによりメッセージを通知することを可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、センサデータなどのデータを受信した送信装置が当該データをメッセージとして受信装置に送信するメッセージ通知システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、センシングデータやその他の定型文をメッセージとして通知するメッセージ通知システムが存在する。このようなメッセージ通知システムの一例として、マネージャとエージェントとの間におけるメッセージ通知システムにおいて、エージェントからメッセージの識別番号を送信すると、マネージャから当該識別番号に対応するメッセージをエージェントに返すシステムがある(特許文献1参照。)
【0003】
【特許文献1】特開平10−303953号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のメッセージ通知システムでは、同一内容のメッセージを複数送信する場合であっても、メッセージ内容を送る必要があることから、メッセージの通知に多くの通信時間がかかってしまうという問題があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、メッセージの通知の通信時間を短縮することができるメッセージ通知システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明の第1の発明によれば、メッセージを送信する送信装置と、前記送信装置から送信されたメッセージを受信する受信装置とを具備するメッセージ通知システムにおいて、前記送信装置は、メッセージと、前記メッセージの識別情報とを関連付けて記憶する第1のテーブルと、前記メッセージを受信する第1の受信手段と、
前記受信したメッセージが前記第1のテーブルに存在するか否かを判断する第1の判断手段と、前記第1の判断手段により存在すると判断された場合に、前記受信したメッセージに対応する識別情報を前記受信装置に送信する送信手段とを具備し、前記受信装置は、メッセージと、前記メッセージの識別情報とを関連付けて記憶する第2のテーブルと、前記送信装置から送信された識別情報を受信する第2の受信手段と、前記受信した識別情報が前記第2のテーブルに存在するか否かを判断する第2の判断手段と、前記第2の判断手段により存在すると判断された場合に、前記受信した識別情報に対応するメッセージを提示する提示手段とを具備することを特徴とするメッセージ通知システム、である。
【0006】
また、第2の発明によれば、第1の発明において、前記送信装置は、前記第1の判断手段により存在しないと判断された場合に、前記受信したメッセージに対応する識別情報を生成する手段と、前記受信したメッセージと、前記生成された識別情報とを前記第1のテーブルに格納する手段とをさらに具備し、前記送信手段は、前記第1の判断手段により存在しないと判断された場合に、前記受信したメッセージと、前記生成された識別情報とを送信し、前記受信装置は、前記第2の受信手段が前記送信装置から送信されたメッセージをさらに受信し、前記第2の判断手段により存在しないと判断された場合に、前記受信したメッセージと、識別情報とを前記第2のテーブルに格納する手段をさらに具備し、前記提示手段は、前記第2の判断手段により存在しないと判断された場合に、前記受信したメッセージを提示することを特徴とするメッセージ通知システム、である。
【0007】
さらに、本発明の第3の発明によれば、第2の発明において、前記送信装置は、前記第1の判断手段により存在しないと判断された場合に、所定の基準にしたがって、前記第1のテーブルに格納されたメッセージと識別情報との組を削除する第1の削除手段をさらに具備し、前記受信装置は、前記第2の判断手段により存在しないと判断された場合に、前記所定の基準にしたがって、前記第2のテーブルに格納されたメッセージと識別情報との組を削除する第2の削除手段をさらに具備することを特徴とするメッセージ通知システム、である。
さらに、本発明の第4の発明によれば、メッセージと、前記メッセージの識別情報とを関連付けて記憶するテーブルと、メッセージを受信する受信手段と、前記受信したメッセージが前記テーブルに存在するか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により存在すると判断された場合に、前記受信したメッセージに対応する識別情報を受信装置に送信する送信手段とを具備することを特徴とするメッセージ送信装置、である。
さらに、本発明の第5の発明によれば、メッセージと、前記メッセージの識別情報とを関連付けて記憶するテーブルと、送信装置から送信された識別情報を受信する受信手段と、前記受信した識別情報が前記テーブルに存在するか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により存在すると判断された場合に、前記受信した識別情報に対応するメッセージを提示する提示手段とを具備することを特徴とするメッセージ受信装置、である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、メッセージの通知の通信時間を短縮することができるメッセージ通知システムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態に係るメッセージ通知システムについて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るメッセージ通知システムの構成を示す図である。
同図に示すように、メッセージ通知システムは、センサ1、送信装置2、受信装置3及び提示装置4を具備している。
【0010】
送信装置2は、センサ1からセンシングデータであるメッセージを受け取り、メッセージの識別情報或いはメッセージ及び識別情報の組を受信装置3に送信する。受信装置3は、送信装置2から送信されたメッセージ及び識別情報から復元されたメッセージを提示装置4に出力する。提示装置4は、受信装置から送信されたメッセージを提示する。
【0011】
図2は、送信装置の機能を示すブロック図である。
同図に示すように、送信装置は、メッセージ破棄プログラム受信部11、メッセージ破棄プログラム記憶部12、メッセージ破棄プログラム実行部13、メッセージ記憶部14、メッセージ読み取り部15、メッセージID生成部16、メッセージ本文送信判断部17、メッセージID送信部18及びメッセージID+本文送信部19を具備している。
【0012】
メッセージ破棄プログラム受信部11は、受信装置3から送信されたメッセージ破棄プログラムを受信し、この受信したメッセージ破棄プログラムをメッセージ破棄プログラム記憶部12へ格納する。
メッセージ破棄プログラム実行部13は、メッセージ破棄プログラム記憶部12に記憶されたメッセージ破棄プログラムを実行する。このメッセージ破棄プログラムの動作については、後述する。
【0013】
メッセージ記憶部14は、メッセージの識別情報(ID)21、メッセージ22及びメッセージ22の利用頻度23を示す情報を互いに関連付けて記憶する。
メッセージ読み取り部15は、センサ1からメッセージを読み取り、メッセージID生成部16に送信する。
【0014】
メッセージID生成部16は、メッセージ読み取り部15から送信されたメッセージをキーとしてメッセージ記憶部14を検索する。そして、メッセージが見つかった場合には、対応するIDをメッセージ本文送信判断部17に送信する。一方、メッセージが見つからなかった場合には、メッセージ記憶部14に格納されているIDと重複しない最小のIDを生成し、メッセージ及びIDをメッセージ本文送信判断部17及びメッセージ破棄プログラム実行部13に送信する。
【0015】
メッセージ破棄プログラム実行部13によって実行されるメッセージ破棄プログラムが、メッセージID生成部16から送信されたメッセージ及びIDを受け取ると、メッセージ破棄プログラムに記述されたアルゴリズムにしたがって、メッセージ記憶部14に記憶されたID、メッセージ及び利用頻度の複数の組のうち、1つの組を削除する。ここでは、メッセージ記憶部14に記憶されたID、メッセージ及び利用頻度の複数の組のうち、最も利用頻度の少ない1つの組を選択し、当該選択されたID、メッセージ及び利用頻度の組を削除するものとする。
【0016】
なお、ここでは利用頻度を基に削除する組を選択する場合について説明するが、削除する組の選択の方法はこれに限られるものではない。例えば、メッセージ記憶部14に利用頻度を示す情報に代えて、対応するメッセージを使用した時刻情報を格納して、組を削除する際には、最も使用時刻が古い1つの組を選択するようにしてもよい。
【0017】
メッセージ破棄プログラム実行部13は、メッセージなどを削除した後、メッセージID生成部16から受け取ったID及びメッセージの組をメッセージ記憶部14に記憶する。このようにメッセージなどの組を削除するのは、メッセージ記憶部14の記憶容量に限度があるため、常により有効なメッセージを保存しておくことにより、有効に通信量を削減して通信時間の短縮を図るためである。
【0018】
メッセージ本文送信判断部17は、メッセージID生成部16からIDのみを受け取ったときは、メッセージID送信部18を介して当該IDを受信装置に送信する。ID及びメッセージを受け取ったときは、メッセージID+本文送信部19を介して、当該ID及びメッセージを受信装置に送信する。
【0019】
図3は、受信装置の機能を示すブロック図である。
同図に示すように、受信装置は、メッセージ破棄プログラム記憶部31、メッセージ破棄プログラム送信部32、メッセージ受信部33、メッセージ破棄プログラム実行部34、メッセージ記憶部35及びメッセージ復元部36を具備している。
【0020】
メッセージ破棄プログラム記憶部31は、メッセージ破棄プログラムを記憶する。
メッセージ破棄プログラム送信部32は、システムの起動時に、メッセージ破棄プログラム記憶部31からメッセージ破棄プログラムを読み出し送信装置2へ送信する。
メッセージ受信部33は、送信装置から送信されたID或いはID及びメッセージの組を受信する。そして、IDのみを受信した場合には、当該IDをメッセージ復元部36に送る。ID及びメッセージの組を受信した場合には、当該メッセージを提示装置4に送信することにより表示させるとともに、ID及びメッセージの組をメッセージ破棄プログラム実行部34に送る。
【0021】
メッセージ破棄プログラム実行部34は、メッセージ破棄プログラム記憶部31に記憶されたメッセージ破棄プログラムを実行する。メッセージ破棄プログラムは、メッセージ受信部33から送られたID及びメッセージの組を受信し、送信装置と同じアルゴリズムにしたがってメッセージ記憶部35に記憶されたID、メッセージ及び利用頻度の複数の組のうち、1つの組を削除する。ここでは、メッセージ記憶部35に記憶されたID、メッセージ及び利用頻度の複数の組のうち、最も利用頻度の少ない1つの組を選択し、当該選択されたID、メッセージ及び利用頻度の組を削除するものとする。
【0022】
メッセージ破棄プログラム実行部34は、メッセージなどを削除した後、メッセージ受信部33から受け取ったID、メッセージ及び利用頻度の組をメッセージ記憶部35に記憶する。
メッセージ記憶部35は、メッセージの識別情報(ID)41、メッセージ42及びメッセージ42の利用頻度43を示す情報を互いに関連付けて記憶する。
【0023】
メッセージ復元部36は、受信したIDをキーとしてメッセージ記憶部35を検索することによりメッセージを得て提示装置4に送信して当該メッセージを表示させる。
次に、本発明の実施の形態に係るメッセージ通知システムの動作について説明する。
【0024】
まず、前提となるシステム起動時の動作について説明する。
システム起動時には、送信装置2のメッセージ記憶部14及びメッセージ破棄プログラム記憶部12は空である。受信装置3のメッセージ記憶部35は空であり、メッセージ破棄プログラム記憶部31にはメッセージ破棄プログラムが記憶されている。
【0025】
受信装置3のメッセージ破棄プログラム送信部32は、メッセージ破棄プログラム記憶部31からメッセージ破棄プログラムを読み出し送信装置へ送信する。送信装置2は、受信装置3から送信されたメッセージ破棄プログラムをメッセージ破棄プログラム受信部11で受け取り、メッセージ破棄プログラム記憶部12に格納する。
【0026】
次に、送信装置の動作について、図4のフローチャートを参照して説明する。
まず、メッセージ読み取り部15は、センサ1からメッセージを読み取り(S1)、メッセージID生成部16に送信する。メッセージID生成部16は、メッセージ読み取り部15から送信されたメッセージをキーとしてメッセージ記憶部14を検索する。この時、メッセージ記憶部14に格納されている利用頻度が更新される。そして、メッセージが見つかった場合には、対応するIDをメッセージ本文送信判断部17に送信する(S2,S3)。
【0027】
一方、メッセージが見つからなかった場合には、メッセージ記憶部14に格納されているIDと重複しない最小のIDを生成し(S2,S4)、メッセージ及びIDをメッセージ本文送信判断部17及びメッセージ破棄プログラム実行部13に送信する(S5)。
【0028】
メッセージ本文送信判断部17は、メッセージID生成部16からIDのみを受け取ったときは、メッセージID送信部18を介して当該IDを受信装置に送信する。ID及びメッセージを受け取ったときは、メッセージID+本文送信部19を介して、当該ID及びメッセージを受信装置に送信する。
【0029】
メッセージ破棄プログラム実行部13はメッセージ破棄プログラムを実行し(S6)、メッセージ記憶部14に記憶されたID、メッセージ及び利用頻度の複数の組のうち、1つの組を削除する。
メッセージ破棄プログラム実行部13は、メッセージなどを削除した後、メッセージID生成部16から受け取ったID、メッセージ及び利用頻度の組をメッセージ記憶部14に記憶し(S7)、S1の処理に戻る。
【0030】
次に、受信装置の動作について、図5のフローチャートを参照して説明する。
メッセージ受信部33は、送信装置から送信されたID或いはID及びメッセージの組を受信する(S11)。その後、受信したデータにメッセージが含まれるか否かの判断が行なわれ(S12)、含まれていないと判断された場合には、メッセージ復元部36は、受信したIDをキーとしてメッセージ記憶部35を検索することによりメッセージを得る(S13)。この時、メッセージ記憶部35に格納された利用頻度も更新される。
【0031】
S13においてメッセージを得た後、或いはS12において受信したデータにメッセージが含まれていると判断された後に、メッセージ破棄プログラム実行部34により、メッセージ破棄プログラム記憶部31に記憶されたメッセージ破棄プログラムが実行される(S14)。
【0032】
メッセージ破棄プログラムは、メッセージ受信部33から送られたID及びメッセージの組を受信し、送信装置と同じアルゴリズムにしたがってメッセージ記憶部35に記憶されたID、メッセージ及び利用頻度の複数の組のうち、1つの組を削除する。ここでは、メッセージ記憶部35に記憶されたID、メッセージ及び利用頻度の複数の組のうち、最も利用頻度の少ない1つの組を選択し、当該選択されたID、メッセージ及び利用頻度の組を削除するものとする。
【0033】
その後、メッセージ破棄プログラム実行部34は、メッセージなどを削除した後、メッセージ受信部33から受け取ったID及びメッセージの組をメッセージ記憶部35に記憶する(S15)。その後、メッセージが提示装置4に送られて表示される(S16)。
【0034】
図6及び図7は、本発明の実施の形態に係るメッセージ通知システムの動作を説明するための図である。
システム起動時には、送信装置2のメッセージ記憶部14及び受信装置3のメッセージ記憶部35は空である(T1−1,T2−1)。その後、センサ1から「火災」のメッセージが送信装置2に入力されると、送信装置2のメッセージ記憶部14には、ID「1」と共に、メッセージ「火災」が記憶され(T1−2)、ID「1」及びメッセージ「火災」の組が受信装置3に送信される。
【0035】
受信装置3がID「1」及びメッセージ「火災」の組を受信して、メッセージ記憶部35にID「1」及びメッセージ「火災」の組が格納される(T2−2)。
その後、センサ1から「降雨」のメッセージが送信装置2に入力されると、送信装置2のメッセージ記憶部14には、ID「2」と共に、メッセージ「降雨」が記憶され(T1−3)、ID「2」及びメッセージ「降雨」の組が受信装置3に送信される。
【0036】
受信装置3がID「2」及びメッセージ「降雨」の組を受信して、メッセージ記憶部35にID「2」及びメッセージ「降雨」の組が格納される(T2−3)。
センサ1から「火災」のメッセージが送信装置2に入力されると、送信装置2のメッセージ記憶部14には、すでに「火災」のメッセージが存在することから、当該メッセージに対応するID「1」が受信装置3に送信される(T1−4)。この際、ID「1」に関連付けられている利用頻度も更新される。
【0037】
受信装置3は、当該IDを受信して(T2−4)、このIDからメッセージを得る。その後、送信装置2にセンサ1から「積雪」のメッセージが送信装置2に入力されると(T1−5)、最も利用頻度の少ない項目(ここでは、メッセージ「降雨」が利用頻度が少ないものとする。)が削除される(T1−6)。
【0038】
そして、送信装置2からID「3」及びメッセージ「積雪」の組が受信装置3に送信される(T1−7)。受信装置3は、ID「3」及びメッセージ「積雪」の組を受信し(T2−5)、送信装置と同様のアルゴリズムでメッセージ記憶部14の内容を更新する(T2−6)。
【0039】
したがって、本発明の実施の形態に係るメッセージ通知システムによれば、同一のメッセージを重複して送る必要がないので、通信時間を短縮することができる。また、同一のアルゴリズムを有するプログラムを受信装置から送信装置に送ることにより、メッセージ記憶部の内容を常に送信装置及び受信装置で同じに保つことができる。
【0040】
さらに、メッセージ記憶部に記憶されるメッセージを所定のアルゴリズムにしたがって削除するので、メッセージ記憶部の容量が少なくとも済むという効果がある。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0041】
また、実施形態に記載した手法は、計算機(コンピュータ)に実行させることができるプログラム(ソフトウエア手段)として、例えば磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD、MO等)、半導体メモリ(ROM、RAM、フラッシュメモリ等)等の記録媒体に格納し、また通信媒体により伝送して頒布することもできる。なお、媒体側に格納されるプログラムには、計算機に実行させるソフトウエア手段(実行プログラムのみならずテーブルやデータ構造も含む)を計算機内に構成させる設定プログラムをも含む。本装置を実現する計算機は、記録媒体に記録されたプログラムを読み込み、また場合により設定プログラムによりソフトウエア手段を構築し、このソフトウエア手段によって動作が制御されることにより上述した処理を実行する。なお、本明細書でいう記録媒体は、頒布用に限らず、計算機内部あるいはネットワークを介して接続される機器に設けられた磁気ディスクや半導体メモリ等の記憶媒体を含むものである。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の実施の形態に係るメッセージ通知システムの構成を示す図である。
【図2】送信装置の機能を示すブロック図である。
【図3】受信装置の機能を示すブロック図である。
【図4】送信装置の動作について説明するためのフローチャートである。
【図5】受信装置の動作について説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態に係るメッセージ通知システムの動作を説明するための図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るメッセージ通知システムの動作を説明するための図である。
【符号の説明】
【0043】
1…センサ、2…送信装置、3…受信装置、4…提示装置、11…メッセージ破棄プログラム受信部、12…メッセージ破棄プログラム記憶部、13…メッセージ破棄プログラム実行部、14…メッセージ記憶部、15…メッセージ読み取り部、16…メッセージID生成部、17…メッセージ本文送信判断部、18…メッセージID送信部、19…メッセージID+本文送信部、31…メッセージ破棄プログラム記憶部、32…メッセージ破棄プログラム送信部、33…メッセージ受信部、34…メッセージ破棄プログラム実行部、35…メッセージ記憶部、36…メッセージ復元部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メッセージを送信する送信装置と、
前記送信装置から送信されたメッセージを受信する受信装置とを具備するメッセージ通知システムにおいて、
前記送信装置は、
メッセージと、前記メッセージの識別情報とを関連付けて記憶する第1のテーブルと、
前記メッセージを受信する第1の受信手段と、
前記受信したメッセージが前記第1のテーブルに存在するか否かを判断する第1の判断手段と、
前記第1の判断手段により存在すると判断された場合に、前記受信したメッセージに対応する識別情報を前記受信装置に送信する送信手段とを具備し、
前記受信装置は、
メッセージと、前記メッセージの識別情報とを関連付けて記憶する第2のテーブルと、
前記送信装置から送信された識別情報を受信する第2の受信手段と、
前記受信した識別情報が前記第2のテーブルに存在するか否かを判断する第2の判断手段と、
前記第2の判断手段により存在すると判断された場合に、前記受信した識別情報に対応するメッセージを提示する提示手段と
を具備することを特徴とするメッセージ通知システム。
【請求項2】
前記送信装置は、
前記第1の判断手段により存在しないと判断された場合に、前記受信したメッセージに対応する識別情報を生成する手段と、
前記受信したメッセージと、前記生成された識別情報とを前記第1のテーブルに格納する手段とをさらに具備し、
前記送信手段は、前記第1の判断手段により存在しないと判断された場合に、前記受信したメッセージと、前記生成された識別情報とを送信し、
前記受信装置は、
前記第2の受信手段が前記送信装置から送信されたメッセージをさらに受信し、
前記第2の判断手段により存在しないと判断された場合に、前記受信したメッセージと、識別情報とを前記第2のテーブルに格納する手段をさらに具備し、
前記提示手段は、前記第2の判断手段により存在しないと判断された場合に、前記受信したメッセージを提示することを特徴とする請求項1記載のメッセージ通知システム。
【請求項3】
前記送信装置は、
前記第1の判断手段により存在しないと判断された場合に、所定の基準にしたがって、前記第1のテーブルに格納されたメッセージと識別情報との組を削除する第1の削除手段をさらに具備し、
前記受信装置は、
前記第2の判断手段により存在しないと判断された場合に、前記所定の基準にしたがって、前記第2のテーブルに格納されたメッセージと識別情報との組を削除する第2の削除手段をさらに具備することを特徴とする請求項2記載のメッセージ通知システム。
【請求項4】
メッセージと、前記メッセージの識別情報とを関連付けて記憶するテーブルと、
メッセージを受信する受信手段と、
前記受信したメッセージが前記テーブルに存在するか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により存在すると判断された場合に、前記受信したメッセージに対応する識別情報を受信装置に送信する送信手段と
を具備することを特徴とするメッセージ送信装置。
【請求項5】
前記判断手段により存在しないと判断された場合に、前記受信したメッセージに対応する識別情報を生成する手段と、
前記受信したメッセージと、前記生成された識別情報とを前記テーブルに格納する手段とをさらに具備し、
前記送信手段は、前記判断手段により存在しないと判断された場合に、前記受信したメッセージと、前記生成された識別情報とを送信することを特徴とする請求項4記載のメッセージ送信装置。
【請求項6】
前記判断手段により存在しないと判断された場合に、所定の基準にしたがって、前記テーブルに格納されたメッセージと識別情報との組を削除する手段をさらに具備することを特徴とする請求項5記載のメッセージ送信装置。
【請求項7】
前記所定の基準は、前記メッセージの使用時刻に基づくことを特徴とする請求項6記載のメッセージ送信装置。
【請求項8】
前記所定の基準は、前記メッセージの利用頻度に基づくことを特徴とする請求項6記載のメッセージ送信装置。
【請求項9】
前記送信装置における削除手段は、第1のプログラムにより実現され、
前記第1のプログラムは、前記受信装置における削除手段を実現する第2のプログラムと同一のアルゴリズムを有するプログラムであることを特徴とする請求項6記載のメッセージ送信装置。
【請求項10】
前記第1のプログラムは、前記受信装置から送信されたプログラムであることを特徴とする請求項9記載のメッセージ送信装置。
【請求項11】
メッセージと、前記メッセージの識別情報とを関連付けて記憶するテーブルと、
送信装置から送信された識別情報を受信する受信手段と、
前記受信した識別情報が前記テーブルに存在するか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により存在すると判断された場合に、前記受信した識別情報に対応するメッセージを提示する提示手段と
を具備することを特徴とするメッセージ受信装置。
【請求項12】
前記受信手段が前記送信装置から送信されたメッセージをさらに受信し、
前記判断手段により存在しないと判断された場合に、前記受信したメッセージと、識別情報とを前記テーブルに格納する手段をさらに具備し、
前記提示手段は、前記判断手段により存在しないと判断された場合に、前記受信したメッセージを提示することを特徴とする請求項11記載のメッセージ受信装置。
【請求項13】
前記判断手段により存在しないと判断された場合に、前記所定の基準にしたがって、前記テーブルに格納されたメッセージと識別情報との組を削除する手段をさらに具備することを特徴とする請求項12記載のメッセージ受信装置。
【請求項14】
前記所定の基準は、前記メッセージの使用時刻に基づくことを特徴とする請求項13記載のメッセージ受信装置。
【請求項15】
前記所定の基準は、前記メッセージの利用頻度に基づくことを特徴とする請求項13記載のメッセージ受信装置。
【請求項16】
前記送信装置における削除手段は、第1のプログラムにより実現され、
前記第1のプログラムは、前記受信装置における削除手段を実現する第2のプログラムと同一のアルゴリズムを有するプログラムであることを特徴とする請求項13記載のメッセージ受信装置。
【請求項17】
前記第1のプログラムは、前記受信装置から送信されたプログラムであることを特徴とする請求項16記載のメッセージ受信装置。
【請求項18】
コンピュータを請求項4乃至請求項10のいずれか1項に記載のメッセージ送信装置における各手段として機能させるためのメッセージ送信プログラム。
【請求項19】
コンピュータを請求項11乃至請求項17のいずれか1項に記載のメッセージ受信装置における各手段として機能させるためのメッセージ受信プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−254062(P2006−254062A)
【公開日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−67424(P2005−67424)
【出願日】平成17年3月10日(2005.3.10)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】