メディア・ストレージ・マネージャおよびプレーヤー
ディスクジョッキー用のメディア・プレーヤー(10)が開示される。メディア・プレーヤー(10)は、正面と裏面と左側面と右側面とを含む筐体を含む。複数の入力ポート(18、84)が、複数のメディア・トラックを含むデジタル記憶デバイスを接続するように構成される。第1および第2のメディア出力(86a、86b)が含まれる。メディア・プレーヤー(10)は、メディア・トラックをキューイングし再生するように構成された第1のメディア制御インターフェースを有する第1のデッキと、メディア・トラックをキューイングし再生するように構成された第2のメディア制御インターフェースを有する第2のデッキと、3つの部分に分割されたメイン表示画面(56)を含むグローバル制御インターフェースとを含む。それぞれの入力ポート(18、84)の各々の入力ポートを介してデジタル記憶デバイスにアクセスし、それを制御するためのミキシング・コントローラも含まれる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般には、マルチメディアの再生および制御のための機器に関する。より具体的には、本発明は、オーディオおよびビデオ・ファイルなど、マルチメディアの再生を制御するためのディスクジョッキー・ミキシング機器に関する。
【背景技術】
【0002】
音楽業界では、ディスクジョッキーなどの人が、マルチメディアを自在にかつ正確に再生できることが求められている。こうしたマルチメディアは、多くの異なる形で入手可能である。たとえば、オーディオがアナログ・ビニール盤で入手可能であることは、長年よく知られている。特に、音楽録音は、ビニール・レコードで入手可能であり、再生演奏中、ディスクジョッキーによって、ターンテーブル上で広く再生されてきた。
【0003】
しかし、一般に、ディスクジョッキーの演奏中、連続的な音楽再生を提供することが必要とされ望まれる。これを実施するために、2つ以上のターンテーブルが一般に使用され、第1のターンテーブルは現在の選曲を再生し、第2のターンテーブルは、次の選択を頭出し指示するために使用される。第1の選曲がその終点に近づいており、またはその終点にあるとき、第2のターンテーブルへの再生は、マスタ出力を中断せずに、第2のターンテーブルに切り換えることができる。あるターンテーブルから別のターンテーブルへの移行は、ある選曲から別の選曲にシームレスに移行するように前後でミキシングしまたはフェードされ得ることも非常によく知られている。この前後移行およびミキシングは、ディスクジョッキーの演奏中、行ったり来たりして無期限に実施することができる。
【0004】
このミキシングを実施するために、ディスクジョッキー・ミキシング・デバイスが一般に使用される。ミキサーは一般に、2つの入力、すなわちターンテーブルなどの各音楽ソースごとに1つの入力と、マスタ出力とを含む。ディスクジョッキーがメディア・ソースのミキシングおよび出力を直観的に制御することができるように、制御インターフェースがミキサー上に設けられる。このインターフェースは、ディスクジョッキーが魅力的な演奏を求めてメディアのこうしたミキシングおよび再生出力を有効に制御できるようにするために、極めて重要である。
【0005】
ターンテーブルおよびビニール・レコードがメディアとしてのオーディオ源として使用される場合、オーディオのキューイングおよび再生は、ターンテーブル自体によって指示される。ディスクジョッキーは、ターンテーブルにビニール・レコードを物理的に置き、所望の位置に針を置き、望まれるときに再生するためにその頭出しを指示する。再生のためその選択を出力するとき、ミキサーは、それがマスタ出力で聞こえるように、その選択に切り換わりまたはフェードするように操作される。その選択がもはや望まれないとき、ターンテーブルは、ターンテーブル自体の上の適切なボタンまたはコントロールを始動させることによって停止される。
【0006】
一般に、ターンテーブル自体の上のコントロールは、ターンテーブルの再生およびコマンド操作を制御するために使用される。その結果、ディスクジョッキー・ターンテーブルは、ビニール・レコードの高速かつ容易な制御に特によく適したコントロールを備える。たとえば、再生およびキュー・ボタンは一般に、非常に大きく、容易に利用することができ、それは、暗いナイトクラブ内で、また選択変更が頻繁に行われる場合には不可欠である。
【0007】
ターンテーブルによって再生されるビニール・レコードは、ディスクジョッキーによって再生されるよく知られているメディア・ソースであり、最近では、ディスクジョッキーによる使用に適した多くの新しい形のデジタル・メディアがある。たとえば、デジタル・コンパクトディスク(CD)は現在、デジタル・オーディオなどのメディアの一般的な記憶フォーマットである。デジタル・オーディオは、光学CD内に格納される。上述されたように、ターンテーブルは一般に、コンパクトディスク・プレーヤーで代用され、ミキシングされる。CD、およびその中のオーディオ・ファイルの移送および操作の制御は、ディスクジョッキーにとって使い易い操作コントロールをその上に設けることによって容易に行うことができる。たとえば、再生/キュー・ボタンは、ディスクジョッキーの演奏を容易にするために、大きいものとし、直感的に認識できるようにCDプレーヤー上に置くことができる。
【0008】
光ディスク内にデジタル・ファイルを格納するCDと同じように、他の記憶媒体が、容易な再生のためにデジタル・オーディオ・ファイルを格納するのに使用されてきた。たとえば、デジタル・オーディオ・ファイルは、ハードディスク、メモリRAMカード、USBサムドライブなどに格納することができる。これらの記憶デバイスは、ディスクジョッキーによる後の再生およびミキシング用のメディア・ファイル・ソースとして働くこともできる。これらの記憶デバイスは、ディスクジョッキー・ミキサー用の入力ソースとして、アナログ・ターンテーブルまたはCDプレーヤー用の代替メディア・ソースとして働く別個のユニットになり得る。たとえば、ハードディスク、および/または取外し媒体を受けるためのメモリ・カード・スロットを備えたメディア・プレーヤーは、当技術分野においてよく知られている。ターンテーブルおよびCDプレーヤーと同様に、これらは、メディア・ファイルの再生およびコマンドのための大きい直感的なコントロールを備えたユニットである。一般にこれらのコントロールは、特にディスクジョッキーがディスクジョッキー演奏を行い易いようにレイアウトされ配列される。
【0009】
CDプレーヤー、ハードディスク・プレーヤーは、単一デバイスの解決策のために、ディスクジョッキー・ミキサーと統合され得ることも知られている。しかし、これらのユニットはまだ十分大きく、ディスクジョッキーによる使用に合わせた設計で構成されている。
【0010】
最近、携帯型メディア・デバイスは、コンパクトなサイズ、大きい記憶容量、およびコストの低下により非常に普及している。携帯メディア・デバイスは、携帯型ハードディスク・ドライブ、特に携帯型メディア・プレーヤーの形で入手可能である。これらの携帯型メディア・プレーヤーは、「mp3」および「wmv」など、異なる多くのフォーマットでオーディオ・ファイルを再生することができる。また、これらのプレーヤーの多くは、「avi」および「divx」など、異なるフォーマットのビデオ・ファイルを再生することができる。たとえば、Creative Technology Ltd.社、Apple Computer Inc.社およびArchos Inc.社によって製造された携帯型メディア・プレーヤーは、この能力を備えて、広く販売されている。
【0011】
これらのプレーヤーは一般に、デバイス自体に、それ自体のオペレーティング・システム、ならびにトランスポートおよびコマンド・コントロールを含んでおり、したがって、ユーザは、所望のときに、ファイルを再生および制御することができる。これらの携帯型デバイスは、ユーザがたとえばヘッドホンやステレオシステムを介して再生用コントロールを操作することができるように、ユーザの片手または両手に持つことが一般に意図されているという点で、本質的にパーソナルなプレーヤーである。
【0012】
これらのトランスポートおよびコマンド・コントロールは、携帯型プレーヤーのほとんどの用途に適しているが、他の用途向けにパーソナル・プレーヤー、または接続された大容量記憶クラスデバイスの制御を向上させまたは改善することがしばしば求められる。たとえば、携帯型メディア・プレーヤー用には、リモコンが提供されている。プレーヤーのオペレーティング・システムに相互接続されたレシーバが、携帯型プレーヤーに接続される。赤外線を使用する無線リモコンは、たとえば、実際のデバイスのトランスポートおよびコマンド・コントロールの一部またはすべての複製を含む。リモコン上のボタンを押下すると、レシーバにコマンドが送信され、それによって携帯型プレーヤーの動作が制御される。こうした無線リモコンは、プレーヤー自体に触れる必要なしに離れたところから携帯型プレーヤーを操作するのによく適している。
【0013】
多くの携帯型デバイスは、プレーヤーの正面に、トランスポートおよびコマンド・コントロールを含む。プレーヤーがその上端部だけを露出した状態にない場合であれば、コントロールを操作することができるように、プレーヤー全体を取り外さなければならない。この問題に取り組むために、プレーヤーのオペレーティング・システムへのアクセスのための追加の接点を一般に含むそのヘッドホンジャックなどを介してプレーヤーの端に差し込むことができる従来技術の制御モジュールがある。
【0014】
あるいは、トランスポートおよびコマンド・コントロールのうちの一部は、たとえばヘッドホンに組み込むなど、プレーヤーにつながれた接続上で複製することができる。つながれた小さいコントロール上で実現可能なサイズが小さいため、主要なトランスポートおよびコマンド・コントロールが、その上に設けられる。
【0015】
従来技術では、携帯型プレーヤーを受けるためのドックをその中に設けることも知られており、使いやすくするために、コントロールの一部がドック上で繰り返される。たとえば、携帯型メディア・プレーヤー用のドックを含む多数のスタンドアロンの電動スピーカ・ユニットは、ユーザがプレーヤー自体の上のコントロールを操作しないで済むようにするために使用する複製されたこうしたコントロールを有する。
【0016】
携帯型プレーヤー上のコントロールは、人が手の上でそれを操作するには十分であるが、これらのコントロールは、ディスクジョッキーによって演奏中に使用するにはあまり適していない。さらに、つながれたリモコン、プラグイン・モジュールおよび電動スピーカ上のものなど、携帯型メディア・プレーヤー用の複製されたトランスポートおよびコマンド・コントロールは、ディスクジョッキーによる使用には不十分である。それらは、ディスクジョッキーによる使用に合わせた直覚的で論理的なやり方では配置されていない。さらに、それらのどれも、2つ以上の携帯型プレーヤー間のミキシング能力を提供しない。また、それらのどれも、同じまたは2つの異なる携帯型メディア・デバイスからのオーディオをストリーミングしミキシングすることができない。さらに、従来デバイスのどれも、それぞれのプレーヤー・コントロールに関連して画面を容易に見ることができるように携帯型メディア・プレーヤーをマウントするやり方を提供していない。従来技術には、各携帯型プレーヤーに専用の2組の別個のディスクジョッキー・スタイルのコントロールを有するデバイスも欠けている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
上記内容を考慮して、外部ハード・ドライブなど、大容量記憶デバイスなどの携帯型メディア・デバイスに相互接続することができるデジタル・ミキシング・コントローラ、ならびにその中にストレージを有する携帯型メディア・プレーヤーが求められている。デジタル・ミキシング・コントローラ装置に接続されたデバイスの操作コマンドのコントロールを含む携帯型メディア・デバイス用のデジタル・ミキシング・コントローラ装置が求められている。携帯型メディア・デバイス用の装置に接続された1つまたは複数のメディア・デバイスからストリーミングされたメディアをミキシングすることができる携帯型メディア・デバイス用の装置を求める別の需要がある。接続された大容量記憶デバイス上に格納されたメディアを制御し、指令を与えることができるデジタル・ミキシング装置が求められている。携帯型メディア・デバイス上にメディア情報を表示する携帯型メディア・デバイス用の装置の別の需要がある。メディア・デバイスが携帯型メディア・プレーヤーである場合にメディア・デバイスのオペレーティング・システムへのアクセスおよび制御を行う必要なしに、その上のメディアを完全に直接制御することができる携帯型メディア・デバイス用の装置が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明のメディア・プレーヤーは、携帯型メディア・プレーヤーを含めて、従来技術のミキサーおよびコントローラ、携帯型メディア記憶デバイスの利点を保持する。さらに、それは、現在入手可能なデバイスでは見られない新しい利点を提供し、現在入手可能なこうしたデバイスの多くの欠点を克服する。
【0019】
このメディア・プレーヤーは一般に、本発明の装置に接続されたメディア記憶デバイス内に格納されたオーディオおよびビデオ・ファイルなど、メディアを再生し制御するための新規で独自のデジタル・ミキシング・コントローラ装置を対象とする。
【0020】
このメディア・プレーヤーは、第1の携帯型メディア記憶デバイス上のメディアを制御し、指令を与えるための制御インターフェースを提供するだけでなく、メディアを直接制御するためのそれ独自のオペレーティング・システムをも提供する新規で独自のデジタル・ミキシング・コントローラを含む。したがって、接続されたメディア記憶デバイスは単に、装置がその中のファイルへのアクセスを得ることができる大容量記憶デバイスとして動作することが必要である。本発明の装置は好ましくは、デバイス自体に置かれたメディア再生およびオペレーティング・システムにアクセスせず、またはそれを使用しない。このデバイスは、たとえば、携帯型外部USBハード・ドライブ、またはその中にオーディオおよび/またはビデオ・ファイルを有する携帯型メディア・プレーヤーであり得る。
【0021】
この装置は好ましくは、その中に2組のメディア・コントロールを備えたラック取付け可能な筐体を含む。携帯型メディア記憶デバイスは、USBポート、あるいはIEEE 1394およびBluetoothなど、知られている他のファイル転送方法によって装置に接続される。マイクロコントローラは、筐体内に常駐し、メディア・ファイルの処理に対処する。第1のメディア・コントロールおよび第2のメディア・コントロールは、マイクロコントローラに電気的に相互接続される。その中にメディア・アイテムを備えた1つまたは複数の携帯型メディア記憶デバイスが、装置に接続される。その結果、装置は、接続された記憶デバイスのうちのいずれかに置かれたメディアのすべてへのアクセスを有する。
【0022】
ユーザ・インターフェースは非常に柔軟であり、後の再生および制御に備えてトラックにフラグを立て、トラックを選択し、プレイリスト(またはキュー・セット)にグループ化することができる。プレイリスト内の再生する次のメディア・アイテムとして、それは、装置の正面に位置する適切なディスクジョッキー・インターフェース・コントロールによって制御するために片面(すなわちAまたはB)、あるいは両面に自動的に送信され得る。したがって、ディスクジョッキーは、特定の面の所与のファイルの再生を手動でキューイングする必要はない。この装置はこれを自動的に制御することができ、それは、新しく独自の特徴である。あるいは、所与のメディア・ファイルが、所与の1組のコントロールによって制御するために、ある面またはもう一方の面に手動で置かれていてもよい。
【0023】
装置上の第1のコントロール・セットおよび第2のコントロール・セットの操作はそれぞれ、それに割り当てられたメディア・アイテムの操作を命じる。携帯型メディア記憶デバイスに接続された出力は、ディスクジョッキーのやり方でミキシングされ、完全に制御され得る。ミキシングされた出力の各面のレベルおよびマスタ・ボリュームは、制御することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
本発明のメディア・プレーヤーの諸実施形態のこれらおよび他の特徴、態様および利点は、以下の説明、添付の特許請求の範囲、および添付の図面を参照してよりよく理解されよう。
【0025】
図1および2を参照すると、メディア・プレーヤーの全体が、10で示されている。メディア・プレーヤー10は、正面および裏面を有する筐体11を含む。筐体11は、一般にラック取付け可能であるように構成され、具体的には、筐体11の側面から外側に伸びる取付ブラケット12、14を含む。筐体11は、ラック(図示せず)に収まるように3Uスペースだけを必要とする。筐体11の正面は、メディア・プレーヤー10を操作するためのコントロールのすべてを含み、それについては、以下でより詳細に述べる。筐体11の裏面は、メディア・プレーヤー10を電源、外部アンプ、オーディオ・ソース、パーソナル・コンピュータ、スピーカなどに接続するためのコネクタをすべて含み、それについて、以下でより詳細に述べる。
【0026】
メディア・プレーヤー10は、第1の携帯型メディア記憶デバイス上のメディアを制御し、指令を与えるための制御インターフェースを提供するだけでなく、メディアを直接制御するためのそれ自体の独自のオペレーティング・システムをも提供するデジタル・ミキシング・コントローラを含む。したがって、接続されたメディア記憶デバイスは、装置がその中のファイルへのアクセスを得ることができる大容量記憶デバイスとして動作する必要があるにすぎない。本発明の装置は好ましくは、デバイス自体に置かれたメディア再生およびオペレーティング・システムにアクセスせず、またはそれを使用しない。このデバイスは、たとえば、携帯型の外部USBハード・ドライブ、またはその中にオーディオおよび/またはビデオ・ファイルを含む携帯型メディア・プレーヤーであり得る。
【0027】
図3を参照すると、メディア・プレーヤー10の正面が、メディア・コンテンツをキューイングし再生するための様々なコントロールを含んでいる。この正面は、メディア・プレーヤー10の主電源スイッチ16、およびUSB互換装置用のUSB入力ポート18を含む。USB入力ポート16が示されているが、IEEE 1394高速シリアル・バスまたは他のデータ転送ポートなど、他の入力ポートが使用されてもよい。
【0028】
この正面は、大まかに3つの制御領域、すなわち第1のデッキへの第1のインターフェース、第2のデッキへの第2のインターフェース、および中央制御インターフェースに分割することができる。第1および第2のインターフェースは、操作面は同一であるが、ディスクジョッキーが、対応する各デッキ上でメディアをそれぞれ独立にキューイングし、ビート・マッチングし、再生することを可能にする。中央制御インターフェースは、両方のデッキ用のグローバル・コントロールと、メイン表示画面とを含む。
【0029】
各インターフェースのほぼ中央には、ジョグ・ホイール・コントロール20a、20bが目立つように置かれている。ジョグ・ホイール・コントロール20a、20bは、それぞれのデッキ上で再生される音楽のピッチ・ベンディング、スクラッチおよび検索するために使用することができる。ジョグ・ホイール・コントロール20a、20bの機能性は、付随するスクラッチ・コントロール22a、22b、ならびに検索コントロール24a、24bによって決まる。
【0030】
メディア・トラックがそれぞれのデッキ上で再生されている間、ジョグ・ホイール・コントロール20a、20bは、ピッチ・ベンドとして機能する。ピッチ・ベンディングは、メディアを一時的に加速させ(右回りに回転)、または減速させる(左回りに回転)。この技術は、完全には同期され得ない、ビート・マッチングされた2つのトラックを調整するときに使用される。したがって、ピッチ・ベンディングを用いてディスクジョッキーは、ミキシングされているトラックを一時的に減速し、または加速することができ、したがって、そのビートは、他のデッキ上で既に再生している他のトラックのビートに同期する。
【0031】
メディア・トラックが一時停止される間、ディスクジョッキーは、ジョグ・ホイール・コントロール20a、20bを使用して、新しいキュー・ポイント位置まで曲を探すことができる。ジョグ・ホイール・コントロール20a、20bの調整に続いてそれぞれの再生/スタッター・コントロール26a、26bをアクティブ化すると、新しい選択位置にキュー・ポイントが設定される。
【0032】
スクラッチ・モードに入れるためにスクラッチ・コントロール22a、22bが、それぞれの各ジョグ・ホイール・コントロール20a、20bの隣に設けられている。スクラッチ・モードでは、ジョグ・ホイール・コントロール20a、20bは、ディスクジョッキーがビニール・レコードをスクラッチするのとほとんど同じやり方で、ディスクジョッキーがメディア・トラックにスクラッチ効果を加えることを可能にする。メディア・トラックの再生の間、ジョグ・ホイール・コントロール20a、20bを前後に移動すると、スクラッチ効果が生じる。ジョグ・ホイール・コントロール20a、20bが静止状態に保たれるとき、メディア・トラックの通常の再生が再開する。オーディオに隙間を生じさせずに再生を再開するために、スクラッチングによって「プッシュオフ」すると、ジョグ・ホイール・コントロール20a、20bを放す前にほぼ通常の再生速度で前送りする。
【0033】
各ジョグ・ホイール・コントロール20a、20bの隣には、検索モードに入るための各検索コントロール24a、24aもある。検索モードは、ディスクジョッキーがジョグ・ホイール・コントロール20a、20bを使用して、現在のメディア・トラックを迅速に目を通すことを可能にする。ディスクジョッキーが短い期間(約8秒)の間、ジョグ・ホイール・コントロール20a、20bに触れない場合、それぞれのデッキは、自動的に検索モードから出る。
【0034】
再生/スタッター・コントロール26a、26bは、それぞれの各デッキに含まれている。再生/スタッター・コントロール26a、26bをアクティブ化すると、デッキ上で現在されているものが開始される。キュー・ポイントは、現在位置に設定され、メディアが再生し始める。メディア・プレーヤー10の再生の間に再生/スタッター・コントロール26a、26bをアクティブ化すると、キュー・ポイントからメディアが再開され、それは、「スタッター」効果を生じさせるために使用することができる。
【0035】
各再生/スタッター・コントロール26a、26bの隣には、一時停止コントロール28a、28bがある。一時停止コントロール28a、28bは、対応するデッキ上で再生しているメディア・トラックを停止する。一時停止コントロール28a、28bをアクティブ化し、一時停止の間、約1秒間そのままにしておくと、メディアの再生が、選択されたトラックの最初に戻る。
【0036】
それぞれの一時停止コントロール28a、28bの隣には、キュー・コントロール30a、30bがある。キュー・コントロール30a、30bは、最後に設定されたキュー・ポイントでメディアを戻し、同時に一時停止する。上記で述べられたように、キュー・ポイントは、再生/スタッター・コントロール26a、26bがアクティブ化された最後の場所、あるいは再生/スタッター・コントロール26a、26bがアクティブ化されていない場合はトラックの先頭である。キュー・コントロール30a、30bをアクティブ化し保持することによって、メディア・プレーヤー10のそれぞれのデッキは、キュー・コントロール30a、30bがアクティブに保たれる間、選択されたメディア・トラックの再生を開始する。キュー・コントロール30a、30bを放すと、メディア・プレーヤー10は、後ろにジャンプし、キュー・ポイントで一時停止する。
【0037】
キュー・ポイントは、一時停止の間にジョグ・ホイール・コントロール20a、20bを新しい位置へと回すことによって容易に編集することができる。ディスクジョッキーがジョグ・ホイール・コントロール20a、20bを回している間、メディア・トラックは、音を出す。ジョグ・ホイール・コントロール20a、20bを停止し、再生/スタッター・コントロール26a、26bをアクティブ化することによって、新しいキュー・ポイントが設定される。
【0038】
それぞれのデッキは、メディア・トラックの速度(またはピッチ)を制御するために使用されるピッチ・スライダー・コントロール32a、32bを含む。スライダーを「−」の方向に動かすと、メディア・トラックのピッチが低くなり(またテンポが遅くなり)、スライダーを「+」の方向に動かすと、メディア・トラックのピッチが高くなり(またテンポが速くなる)。
【0039】
それぞれのピッチ・スライダー・コントロール32a、32bと共に働くピッチ調整コントロール34a、34bがある。ピッチ調整コントロール34a、34bは、ピッチ・スライダー・コントロール32a、32bがメディア・トラックの全体的なテンポに対して有する制御の範囲(または精度)を調整する。ピッチ調整コントロールをアクティブ化すると、±0、6、12、25および+25/−100%のピッチ範囲で循環するが、他の範囲が使用されてもよい。0を選択すると、ピッチ・スライダー・コントロール32a、32bが非アクティブ化される。
【0040】
それぞれ異なるピッチ範囲によって、メディア・トラックの速度へのそれぞれ異なる精度が可能となる。±6%など、小さいピッチ範囲を選択すると、ディスクジョッキーは、メディア・トラックの速度に対してより正確な制御を有することができる。+25/−100%など、大きいピッチ範囲の選択は、より極端な速度調整を可能にし、面白い特別な効果のために使用することができる。
【0041】
メディア・プレーヤー10は、現在再生中のメディアの周波数とリズム・パターンの組合せに基づいてビートを自動的に追跡するビート・キーパーを含む。それは、ビート表示36に1分当たりのビート数(「BPM:beats per minute」)を示し、行進棒グラフにメディア・トラックに関する4カウント(すなわち1測定単位)の情報を出力する。ビート表示36は、左バー38と、右バー40と、中央バー42とを含む。左バー38は、第1のデッキ上で再生されるメディアのビートを表し、右バー40は、第2のデッキ上で再生されるメディアのビートを表す。中央バー42は、ディスクジョッキーが2つの異なるメディア・トラックのビートを一致させる際の助けとするために、両方のデッキで再生されるメディアの強拍がいつ同時に生じるか示す。
【0042】
タップ・コントロール44a、44bは、各デッキ上の検索コントロール24a、24bの隣に設けられる。現在再生中のメディアのビートに合わせてそれぞれのタップ・コントロール44a、44bをアクティブ化すると、ビート・キーパーが適切なテンポを検出する助けとなる。タップ・コントロール44a、44bをアクティブ化し、約1秒間アクティブのままに保つと、ビート・キーパーがリセットされ、BPMを再計算することになる。
【0043】
それぞれのインターフェース上に、モード・コントロール46a、46bも設けられる。モード・コントロール46a、46bをアクティブ化すると、メイン表示画面56に、ピッチ範囲、時間表示およびフェーダー・スタートなどのデッキ・オプションを含むメニューが呼び出される。その後、ディスクジョッキーは、下記に詳述される選択ノブ48を使用して、所望の値に合わせることができ、選択ノブ48を押下すると、次のオプションに移る。モード・コントロール44a、44bをアクティブ化すると、再びデッキ・オプション・メニューから出る。
【0044】
それぞれのインターフェースは、1組のループ・コントロールをも含む。具体的には、ループ・イン・コントロール50a、50b、ループ・アウト・コントロール52a、52b、および再ループ・コントロール54a、54bがある。
【0045】
ループ・イン・コントロール50a、50bは、メディア・トラック内の「ループ・イン・ポイント」を設定するために使用される。デフォルトでは、「ループ・イン」ポイントは、(トラックの先頭にデフォルト設定される)現在のキュー・ポイントに自動的に設定される。新しい「ループ・イン」ポイントは、メディア・トラックが所望のポイントに達するときにループ・イン・コントロール50a、50bをアクティブ化することによって定められる。ループ・イン・コントロール50a、50b内のループ・イン・インジケータが点灯して、新しい「ループ・イン」ポイントが設定されたことを知らせる。新しいループ・イン・ポイントは、単にメディア・トラック内の新しい所望の位置でループ・イン・コントロール50a、50bを再びアクティブ化することによって設定することができる。
【0046】
ループ・イン・コントロール50a、50bは、新しいキュー・ポイントを作成するために使用することもできる。ループ・イン・コントロール50a、50bをアクティブ化すると、キュー・ポイント50bが、その位置にやはり設定される。ディスクジョッキーは、同時にループ・イン・コントロール50a、50bをアクティブ化しながら、キュー・コントロール30a、30bをアクティブ化し保持することによって、この新しいキュー・ポイントに戻ることができる。デッキは一時停止し、ループ・イン・ポイントに戻る。再生は、その後に再生/スタッター・コントロール26a、26bをアクティブ化することによって再開することができる。
【0047】
ループ・アウト・コントロール52a、52bは、ループの終了点を設定するために使用される。メディア・トラックの再生中にループ・アウト・コントロール52a、52bが初めてアクティブされるとき、ループ・イン・コントロール50a、50b内のインジケータが点滅し、メディア・トラックは、「ループ・イン」ポイントから開始して、「ループ・アウト」ポイントで終了するシームレスなループで再生し始める。ループを放れ、または終了するために、ループ・アウト・コントロール52a、52bが、2回目、アクティブ化される。再生は、メディア・トラックが、以前に設定されループ・アウト・ポイントを通過するとき、前送りを続ける。ループ・アウト・コントロール52a、52b内のインジケータは、連続的に点灯して、後の再ループに備えてループがメモリ内に現在格納されていることを知らせる。
【0048】
ループ・イン・コントロール50a、50bと同様に、ループ・アウト・コントロール52a、52bを使用して、新しいキュー・ポイントを作成することもできる。ループ・アウト・コントロール52a、52bをアクティブ化すると、その位置でやはりキュー・ポイントが設定される。ディスクジョッキーは、同時にループ・アウト・コントロール52a、52bをアクティブ化しながら、キュー・コントロール30a、30bをアクティブ化し保持することによって、この新しいキュー・ポイントに戻ることができる。デッキは一時停止し、ループ・アウト・ポイントに戻る。再生は、その後に再生/スタッター・コントロール26a、26bアクティブ化することによって再開することができる。
【0049】
再ループ・コントロール54a、54bは、ループ・イン・ポイントからメディア・トラックの再生を繰り返す。ループは、設定されている場合、ループ・アウト・コントロール52a、52bをアクティブ化することによって解放されるまで、前に設定されたループを再生し、繰り返す。再ループ・コントロール54a、54bを繰り返しアクティブ化することよって、スタッター効果を生むことができる。
【0050】
中央制御インターフェースは、ナビゲーションおよび機能コントロールなど、メディア・プレーヤー用のグローバル・コントロール、ならびにビート・キーパー表示36、およびメイン表示画面56を含む。メイン表示画面56は、メディア・プレーヤー、デッキ、ならびに取外し可能ハードディスクや携帯型メディア再生デバイスなど、接続された任意の周辺デバイスに関する情報を表示する。
【0051】
メイン表示画面56の隣には、メニュー選択ノブ48がある。メニュー選択ノブ48は、リストをナビゲートし、設定を変更し、ユーザ・インターフェースの様々な部分を操作するために使用される。メニュー選択ノブ48を回し押下して、メイン表示画面56に表示されたユーザ・インターフェース・メニュー内の強調表示されたアイテムを選択しまたは変更することができる。
【0052】
メイン表示画面56の隣には、表示コントラスト・コントロール58もある。表示コントラスト・コントロール58は、様々な照明条件下で見ることを可能にするために、メイン表示画面56のコントラストを増加させまたは減少させるのに使用される。
【0053】
表示コントラスト・コントロール58の下には、ライブラリ選択コントロール60がある。ライブラリ選択コントロール60は、ディスクジョッキーが、USBポート18、84のうちの1つを介してメディア・プレーヤーに接続された取外し可能媒体内に格納されたメディアのライブラリにアクセスすることを可能にする。
【0054】
ライブラリ選択コントロール60の下には、クレート・コントロール62がある。クレート・コントロール62は、ディスクジョッキーが、クレート(またはフラグ・リスト)内にあるものとしてラベル付けされたメディア・トラックを見ることを可能にする。クレート(またはフラグ・リスト)内のメディア・トラックを見ている間、ディスクジョッキーは、メイン表示画面56の下の多機能コントロール70、72、74、76、78を使用して、ミキシングのためにどちらか一方のデッキにトラックを送信し、それが既に再生されている場合には後の使用に備えてクレート内にそれを引き戻し、あるいはクレートからそれをすべて取り除くことができる。ディスクジョッキーは、選択ノブ48を使用することにより、クレート内のメディア・トラックの順序を切り換えることもできる。
【0055】
メイン表示画面56の反対側、選択ノブ48の下には、取出しコントロール64がある。取出しコントロール64をアクティブ化すると、ディスクジョッキーは、取り外すために、メディア・プレーヤー10に接続された大容量記憶デバイスを選択することができる。取外しコントロール64がアクティブ化されるとき、メディア・プレーヤー10に現在接続されているデバイスのリストが、メイン表示画面56に表示される。ディスクジョッキーは、選択ノブ48を使用して、取り出す所望のデバイスを選択する。
【0056】
取外しコントロール64の下には、ユーティリティ・コントロール66がある。ユーティリティ・コントロール66をアクティブ化すると、メイン表示画面56上に表示するユーティリティ・メニューが呼び出される。ユーティリティ・メニュー内で、ディスクジョッキーは、表示設定を調整し、設定を工場出荷時のデフォルト設定に戻し、ピッチ・スライダー32a、32bを較正することができる。
【0057】
ユーティリティ・コントロール66の下には、ビュー・コントロール68がある。ビュー・コントロール68は、いずれか一方のデッキで再生されるメディアに関する異なる情報にアクセスするために使用される。またビュー・コントロール68は、再生されるメディア・トラックのトラック情報とトラック・プロファイル・ビューの間の切換えを行う。
【0058】
トラック・プロファイルは、その「エネルギー」によって区別された、そのメディア・トラック内のフレーズまたはセグメントを迅速かつ容易に識別するように設計されたメディア・トラックの視覚的な表示である。波形とは異なり、プロファイルは、トラックのあらゆる小さい詳細を示すとは限らず、単にエネルギー面で大きい変化を示す。
【0059】
トラック・プロファイルは、3階調に分割され、黒が加わり変化の総数が4つになる。トラックの白い部分は、高エネルギーおよびボリュームを示し、徐々に変化して、より静かなフレーズを表す黒セクションへと減少する。各プロファイルの長さは、メイン表示画面56の使用可能な作業領域にちょうど収まるようにスケーリングされ、したがって、トラック全体が常に目に見える。
【0060】
4つの多機能コントロール72、74、76、78が、メイン表示画面の下に見られる。4つの多機能コントロール72、74、76、78は、メイン表示画面56上に表示された使用可能なメニュー・アイテムから選択するために使用される。見られているメニューによって、個々の多機能コントロール72、74、76、78の機能性は変化する。メイン表示画面56は、多機能コントロール72、74、76、78の直接上に、特定の各多機能コントロール72、74、76、78の機能をそれぞれ示す1つまたは複数のアイコンを表示する。
【0061】
4つの多機能コントロール72、74、76、78の一方の側には、左ページ・コントロール80および右ページ・コントロール82がある。左ページ・コントロール80および右ページ・コントロール82は、使用可能なとき、選択の使用可能ページをスクロールするために使用される。見るべき追加のページがある場合、左または右矢印アイコンが、それぞれ左または右ページ・コントロール80、82の上の表示画面に表示される。左ページ・コントロール80および右ページ・コントロール82は、メイン表示画面56にテキストを入力するときにカーソル96を移動するためにも使用される。
【0062】
次に図4を参照すると、メディア・プレーヤー10は、筐体の裏面に複数のコネクタまたはアダプタを含む。具体的には、メディア・プレーヤーは、メディア・プレーヤーへの電力供給のための電源入力83と、1対のUSBポート84と、ライン出力のデュアル・セット86a、86bと、フェーダー開始入力88とを含む。
【0063】
USBポート84は、メディア・プレーヤー10および他のUSB互換デバイスに大容量記憶デバイスを接続するために使用することができる。たとえば、メディア・プレーヤー10へのテキスト入力を可能にするために、選択ノブ48、および左右のページ・コントロール80、82を使用するのではなく、USB互換キーボードが接続されてもよい。2つの使用可能なUSBポート84は、オプションのUSBハブを使用することによって拡張されてもよい。
【0064】
メディア・プレーヤー10は、2つのライン出力ポート86a、86bを含む。第1のライン出力ポート86aは、RCA接続として構成され、第1のデッキからのオーディオ信号を出力する。第2のライン出力86bポートもまた、RCA接続を構成され、第2のデッキからのオーディオ信号を出力する。2つのライン出力86a、86bは、別個のミキシングコンソールに接続され、聴衆用のスピーカに送信され得る。
【0065】
メディア・プレーヤー10は、フェーダー・スタート・コネクタ88a、88bをも含む。フェーダー・スタート・コネクタ88a、88bは、フェーダー・スタート互換ミキサーに接続されてもよい。フェーダー・スタートは、ディスクジョッキーが、フェーダー・スタート互換ミキサーからリモートで、メディア・プレーヤーのいずれかのデッキ上で再生を開始することを可能にする。この特徴では、ディスクジョッキーがフェーダー・スタート互換ミキサー上のクロスフェーダー・コントロールを一方の入力から他方の入力に移動するたび、その各デッキにロードされたトラックが、再生を開始する。
【0066】
メディア・プレーヤー10は、MP3、WAVおよびAAC音楽フォーマットなど、普及したフォーマットで格納されたメディア・ファイルを再生することができる。さらに、メディア・プレーヤー10は、FAT16、FAT32、NTFS(読出し専用)およびHFS+フォーマットで格納されたファイル・システムを読み出し、制御することができる。メディア・プレーヤー10は、デバイス自体またはプロキシを介して働くのではなく、これらのフォーマットで装置を直接制御する。この特徴によって、メディア・プレーヤー10は、応答性が高くなり、待ち時間および互換性の問題を回避することができる。
【0067】
次に図5に移ると、メイン表示画面56および中央制御インターフェースの一実施形態のクローズアップ・ビューが示されている。メイン表示画面はおよそ3つの表示領域に分割される。メイン表示画面56の左上部分90は、第1のデッキに関する情報を含む。メイン表示画面56の右上部分92は、第2のデッキに関する情報を含む。メイン表示画面56の下部分94は、メディア・プレーヤー10のメディア選択およびオプション設定のためのメニューを含む。下部分94は、メイン表示画面56の下の様々な多機能コントロール72、74、76、78の機能を示すメニュー・バーをも含む。
【0068】
クレート・コントロール62またはライブラリ・コントロール制御60のいずれかを押下すると、図6に示されたメイン表示画面56の下部分94に表示される選択メニューが呼び出される。ライブラリ・コントロール60は、使用可能なすべてのメディア・トラックを表示し、クレート・コントロール62は、使用可能なすべてのメディア・トラックのうちの選択部分だけを示す。リストは、曲、アーティスト、アルバム、プレイリスト、フラグ・リスト(またはクレート)、および最近再生されたメディア・トラック別に編成される。次いで、ディスクジョッキーは、選択ノブ48を回して、カーソル96に、たとえば使用可能なアルバムなど、メイン表示画面56の下部分94のメニュー内の所望の選択肢を強調表示させ、選択ノブ48を押下して、所望の選択肢を選択することができ。図7を参照すると、アルバム選択を選択した後に、すべての使用可能なアルバムのリストが、メイン表示画面56の下部分94に表示されている。
【0069】
ディスクジョッキーが特定のアルバムを検索することを望む場合、ディスクジョッキーは、図7に示されるように、選択ノブ48を使用してカーソル96を移動し、メニュー94上に検索選択を強調表示し、選択ノブ48を押下する。選択ノブ48を押下した後、ディスクジョッキーは、選択ノブ48を回し押下することによって、ディスクジョッキーが検索したいと望む文字のテキストを入力してもよい。たとえば、図8および9を参照すると、ディスクジョッキーは、文字「d」および「e」を選択している。所望のテキストが入力された後、ディスクジョッキーは、図10に示されるように、「finish」と示される多機能コントロール78をアクティブ化することによって検索を実行してもよい。あるいは、ディスクジョッキーは、上述されたUSBポート18、84のうちの1つに接続されたキーボードを使用してテキストを入力してもよい。
【0070】
図11を参照すると、文字「de」で始まるタイトルを有するすべてのアルバムのリストが表示されている。次いで、ディスクジョッキーは、図12に示されるように、カーソル96で選択し、選択ノブ48および所望の多機能コントロール74を使用して、アルバム全体をデッキのうちの1つに割り当てることができる。図13を参照すると、デッキのうちの1つにアルバムを割り当てた後に、アルバム内のメディア・トラックのリストが表示され、第1のメディア・トラックが再生し始める。メイン表示画面56の第1の部分90は、アルバムの第1のトラックが現在再生されていることを示している。
【0071】
ディスクジョッキーは、再生するさらなるメディア・トラックをキューイングしたいと望む場合、図14に示されるように、単にライブラリ・コントロール60またはクレート・コントロール62をアクティブ化して、メイン・メニュー56に戻る。たとえば、ディスクジョッキーは、特定のアーティストからのプレイリストに曲を加えたいと望む場合、選択ノブ48を使用して、下部分94内のメニュー上のアーティスト選択にカーソル96を導き、選択ノブ48を選択する。次いで、図15に示されるように、使用可能なアーティストのリストが、下部分94に表示される。ディスクジョッキーは、たとえばアーティストPrinceでメディア・トラックを検索することを望む場合、リスト内の検索アイコンを選択する。図16および17を参照すると、次いで、ディスクジョッキーは、選択ノブ48またはキーボードを用いて文字「p」および「r」を入力し、「enter」78とラベル付けされた多機能キーをアクティブ化して、検索を開始することができる。図18を参照すると、文字「pr」で始まるタイトルを有するすべてのアーティストのリストが、下部分94に表示されている。次いで、選択ノブ48を使用して、リストから「prince」を選択することができる。図19を参照すると、アーティストPrinceによるすべてのメディア・トラックのリストが表示されている。次いで、ディスクジョッキーは、選択ノブ48を使用して、特定のメディア・トラックのタイトルにカーソル96を導くことができる。図20および21に示されるように「追加」とラベル付けされた多機能コントロールを使用することによって、ディスクジョッキーは、次いで、選択されたメディア・トラックをフラグ・リスト(またはクレート)、プレイリストに添付し、あるいはトラック内にキュー・ポイントを設定することができる。
【0072】
図22および23を参照して述べると、「back」72とラベル付けされた多機能コントロールをアクティブ化すると、カーソルが、1つ上のコンテキスト・レベルに移る。
【0073】
図24を参照すると、ディスクジョッキーは、2つの方法のうちの1つによって、クレートまたはフラグ・リストの内容を見ることができる。具体的には、ディスクジョッキーは、上述されたように、クレート・コントロール62をアクティブ化することができ、あるいはディスクジョッキーは、ライブラリ・コントロール・メニューから選択ノブ48を使用して、フラグ・リスト(またはクレート)を選択してもよい。いずれの場合も、図25に示されるように、クレートの内容が表示される。次いで、ディスクジョッキーは、たとえば選択ノブ48を使用してカーソル96を所望の選択に導き、その後に適切な多機能コントロール72、74をアクティブ化することによってメディア・トラックを選択することにより、第2のデッキ上のメディア・トラックをキューイングし再生してもよい。次いで、図26に示されるように、選択されたトラックは、メイン表示画面56の第2の部分92に表示される。
【0074】
メディア・トラックは、最近再生された曲のタイトル、またプレイリストで検索し選択することもできる。選択ノブ48および多機能コントロール72、74、76、78を使用することによって、再生リストが作成され、メディア・トラックがそれに追加されてもよい。
【0075】
したがって、本発明のメディア・プレーヤーは、ディスクジョッキー用の装置を提供することの問題への独特な解決策を提供することが分かり、この装置は、ディスクジョッキーがメディア・トラックの外部ライブラリを管理することを可能にする独特なグラフィカル・ユーザ・インターフェースを含み、さらにデュアル・デッキと、演奏中にディスクジョッキーが必要とするディスクジョッキー特有のコントロールのデュアル・セットとを含む。本発明のメディア・プレーヤーによって、ディスクジョッキーは、演奏の創造的側面に専念することができ、演奏機器の機能および操作にはあまり注力しなくてもよくなる。
【0076】
本発明の精神から逸脱せずに、示された諸実施形態に様々な変更および修正を加えることができることが当業者には理解されよう。こうした修正および変更はすべて、添付の特許請求の範囲によって限定される場合を除いて、本発明の範囲内のものである。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】本発明のメディア・プレーヤーの好ましい実施形態の正面斜視図である。
【図2】本発明のメディア・プレーヤーの好ましい実施形態の後面斜視図である。
【図3】本発明のメディア・プレーヤーの好ましい実施形態の正面図である。
【図4】本発明のメディア・プレーヤーの好ましい実施形態の底面図である。
【図5】選択ノブを使用してメニュー内の検索選択にカーソルを誘導することによってメディア・プレーヤーの選択特徴をアクティブ化するステップを示す、メディア・プレーヤーの例示的なグラフィカル・インターフェースの平面図である。
【図6】選択ノブを使用してメニュー内のアルバム選択にカーソルを誘導することによってアルバムを選択するステップを示す図である。
【図7】選択ノブを使用してメニュー内の検索選択にカーソルを誘導することによって、使用可能なアルバムの検索を開始するステップを示す図である。
【図8】ディスクジョッキーが選択ノブを使用して検索文字列に文字「d」を入力することを示す図である。
【図9】ディスクジョッキーが選択ノブを使用して検索文字列に文字「e」をさらに入力することを示す図である。
【図10】ディスクジョッキーが「finish」とラベル付けされた多機能キーをアクティブ化することによって検索を実行することを示す図である。
【図11】図6〜10に表された検索を実行すると得られた検索結果を示す図である。
【図12】所望のアルバムにカーソルを誘導し、多機能コントロールをアクティブ化して、「A」とラベル付けされた所望のデッキにアルバムを割り当てることによって所望のアルバムを再生するステップを示す図である。
【図13】再生するデッキにアルバムを割り当てた後にアルバムのメディア・トラックが表示されることを示す図である。
【図14】選択ノブを使用してメニュー内のアーティスト選択にカーソルを誘導することによって、メディア・プレーヤーの例示的なグラフィカル・インターフェースを使用してメディア・プレーヤー上で使用可能なアーティストを見るステップを示す図である。
【図15】選択ノブを使用してメニュー内の検索選択にカーソルを誘導することによってアーティストでの検索を開始するステップを示す図である。
【図16】ディスクジョッキーが選択ノブを使用して検索文字列に文字「p」を入力することを示す図である。
【図17】ディスクジョッキーが選択ノブを使用して検索文字列に文字「r」をさらに入力し、「finish」とラベル付けされた多機能キーをアクティブ化することによって検索を実行することを示す図である。
【図18】図15〜17に表された検索を実行すると得られた検索結果を示す図である。
【図19】選択ノブを使用して所望のアーティスト「Prince」にカーソルを誘導することによって得られた結果を示す図である。
【図20】所望のトラックを選択して、「add」とラベル付けされた多機能コントロールをアクティブ化するステップを示す図である。
【図21】フラグ・リスト(またはクレート)に所望のトラックを追加するステップを示す図である。
【図22】コンテキスト・レベルを上げるために、「back」とラベルを付けされた多機能コントロールを使用するステップを示す図である。
【図23】図22に表されたステップの実行結果を示す図である。
【図24】選択ノブを使用してフラグ・リスト(またはクレート)にカーソルを誘導して、メディア・トラック、およびそれに追加されたアルバムを見るステップを示す図である。
【図25】選択ノブおよび多機能コントロールを使用して、「B」とラベル付けされた第2のデッキにメディア・トラックを割り当てるステップを示す図である。
【図26】メディア・トラックが、その表示を示すメイン表示画面の第2の部分によって「B」とラベル付けされた第2のデッキ上で現在キューイングされ、一時停止されていることを示す図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般には、マルチメディアの再生および制御のための機器に関する。より具体的には、本発明は、オーディオおよびビデオ・ファイルなど、マルチメディアの再生を制御するためのディスクジョッキー・ミキシング機器に関する。
【背景技術】
【0002】
音楽業界では、ディスクジョッキーなどの人が、マルチメディアを自在にかつ正確に再生できることが求められている。こうしたマルチメディアは、多くの異なる形で入手可能である。たとえば、オーディオがアナログ・ビニール盤で入手可能であることは、長年よく知られている。特に、音楽録音は、ビニール・レコードで入手可能であり、再生演奏中、ディスクジョッキーによって、ターンテーブル上で広く再生されてきた。
【0003】
しかし、一般に、ディスクジョッキーの演奏中、連続的な音楽再生を提供することが必要とされ望まれる。これを実施するために、2つ以上のターンテーブルが一般に使用され、第1のターンテーブルは現在の選曲を再生し、第2のターンテーブルは、次の選択を頭出し指示するために使用される。第1の選曲がその終点に近づいており、またはその終点にあるとき、第2のターンテーブルへの再生は、マスタ出力を中断せずに、第2のターンテーブルに切り換えることができる。あるターンテーブルから別のターンテーブルへの移行は、ある選曲から別の選曲にシームレスに移行するように前後でミキシングしまたはフェードされ得ることも非常によく知られている。この前後移行およびミキシングは、ディスクジョッキーの演奏中、行ったり来たりして無期限に実施することができる。
【0004】
このミキシングを実施するために、ディスクジョッキー・ミキシング・デバイスが一般に使用される。ミキサーは一般に、2つの入力、すなわちターンテーブルなどの各音楽ソースごとに1つの入力と、マスタ出力とを含む。ディスクジョッキーがメディア・ソースのミキシングおよび出力を直観的に制御することができるように、制御インターフェースがミキサー上に設けられる。このインターフェースは、ディスクジョッキーが魅力的な演奏を求めてメディアのこうしたミキシングおよび再生出力を有効に制御できるようにするために、極めて重要である。
【0005】
ターンテーブルおよびビニール・レコードがメディアとしてのオーディオ源として使用される場合、オーディオのキューイングおよび再生は、ターンテーブル自体によって指示される。ディスクジョッキーは、ターンテーブルにビニール・レコードを物理的に置き、所望の位置に針を置き、望まれるときに再生するためにその頭出しを指示する。再生のためその選択を出力するとき、ミキサーは、それがマスタ出力で聞こえるように、その選択に切り換わりまたはフェードするように操作される。その選択がもはや望まれないとき、ターンテーブルは、ターンテーブル自体の上の適切なボタンまたはコントロールを始動させることによって停止される。
【0006】
一般に、ターンテーブル自体の上のコントロールは、ターンテーブルの再生およびコマンド操作を制御するために使用される。その結果、ディスクジョッキー・ターンテーブルは、ビニール・レコードの高速かつ容易な制御に特によく適したコントロールを備える。たとえば、再生およびキュー・ボタンは一般に、非常に大きく、容易に利用することができ、それは、暗いナイトクラブ内で、また選択変更が頻繁に行われる場合には不可欠である。
【0007】
ターンテーブルによって再生されるビニール・レコードは、ディスクジョッキーによって再生されるよく知られているメディア・ソースであり、最近では、ディスクジョッキーによる使用に適した多くの新しい形のデジタル・メディアがある。たとえば、デジタル・コンパクトディスク(CD)は現在、デジタル・オーディオなどのメディアの一般的な記憶フォーマットである。デジタル・オーディオは、光学CD内に格納される。上述されたように、ターンテーブルは一般に、コンパクトディスク・プレーヤーで代用され、ミキシングされる。CD、およびその中のオーディオ・ファイルの移送および操作の制御は、ディスクジョッキーにとって使い易い操作コントロールをその上に設けることによって容易に行うことができる。たとえば、再生/キュー・ボタンは、ディスクジョッキーの演奏を容易にするために、大きいものとし、直感的に認識できるようにCDプレーヤー上に置くことができる。
【0008】
光ディスク内にデジタル・ファイルを格納するCDと同じように、他の記憶媒体が、容易な再生のためにデジタル・オーディオ・ファイルを格納するのに使用されてきた。たとえば、デジタル・オーディオ・ファイルは、ハードディスク、メモリRAMカード、USBサムドライブなどに格納することができる。これらの記憶デバイスは、ディスクジョッキーによる後の再生およびミキシング用のメディア・ファイル・ソースとして働くこともできる。これらの記憶デバイスは、ディスクジョッキー・ミキサー用の入力ソースとして、アナログ・ターンテーブルまたはCDプレーヤー用の代替メディア・ソースとして働く別個のユニットになり得る。たとえば、ハードディスク、および/または取外し媒体を受けるためのメモリ・カード・スロットを備えたメディア・プレーヤーは、当技術分野においてよく知られている。ターンテーブルおよびCDプレーヤーと同様に、これらは、メディア・ファイルの再生およびコマンドのための大きい直感的なコントロールを備えたユニットである。一般にこれらのコントロールは、特にディスクジョッキーがディスクジョッキー演奏を行い易いようにレイアウトされ配列される。
【0009】
CDプレーヤー、ハードディスク・プレーヤーは、単一デバイスの解決策のために、ディスクジョッキー・ミキサーと統合され得ることも知られている。しかし、これらのユニットはまだ十分大きく、ディスクジョッキーによる使用に合わせた設計で構成されている。
【0010】
最近、携帯型メディア・デバイスは、コンパクトなサイズ、大きい記憶容量、およびコストの低下により非常に普及している。携帯メディア・デバイスは、携帯型ハードディスク・ドライブ、特に携帯型メディア・プレーヤーの形で入手可能である。これらの携帯型メディア・プレーヤーは、「mp3」および「wmv」など、異なる多くのフォーマットでオーディオ・ファイルを再生することができる。また、これらのプレーヤーの多くは、「avi」および「divx」など、異なるフォーマットのビデオ・ファイルを再生することができる。たとえば、Creative Technology Ltd.社、Apple Computer Inc.社およびArchos Inc.社によって製造された携帯型メディア・プレーヤーは、この能力を備えて、広く販売されている。
【0011】
これらのプレーヤーは一般に、デバイス自体に、それ自体のオペレーティング・システム、ならびにトランスポートおよびコマンド・コントロールを含んでおり、したがって、ユーザは、所望のときに、ファイルを再生および制御することができる。これらの携帯型デバイスは、ユーザがたとえばヘッドホンやステレオシステムを介して再生用コントロールを操作することができるように、ユーザの片手または両手に持つことが一般に意図されているという点で、本質的にパーソナルなプレーヤーである。
【0012】
これらのトランスポートおよびコマンド・コントロールは、携帯型プレーヤーのほとんどの用途に適しているが、他の用途向けにパーソナル・プレーヤー、または接続された大容量記憶クラスデバイスの制御を向上させまたは改善することがしばしば求められる。たとえば、携帯型メディア・プレーヤー用には、リモコンが提供されている。プレーヤーのオペレーティング・システムに相互接続されたレシーバが、携帯型プレーヤーに接続される。赤外線を使用する無線リモコンは、たとえば、実際のデバイスのトランスポートおよびコマンド・コントロールの一部またはすべての複製を含む。リモコン上のボタンを押下すると、レシーバにコマンドが送信され、それによって携帯型プレーヤーの動作が制御される。こうした無線リモコンは、プレーヤー自体に触れる必要なしに離れたところから携帯型プレーヤーを操作するのによく適している。
【0013】
多くの携帯型デバイスは、プレーヤーの正面に、トランスポートおよびコマンド・コントロールを含む。プレーヤーがその上端部だけを露出した状態にない場合であれば、コントロールを操作することができるように、プレーヤー全体を取り外さなければならない。この問題に取り組むために、プレーヤーのオペレーティング・システムへのアクセスのための追加の接点を一般に含むそのヘッドホンジャックなどを介してプレーヤーの端に差し込むことができる従来技術の制御モジュールがある。
【0014】
あるいは、トランスポートおよびコマンド・コントロールのうちの一部は、たとえばヘッドホンに組み込むなど、プレーヤーにつながれた接続上で複製することができる。つながれた小さいコントロール上で実現可能なサイズが小さいため、主要なトランスポートおよびコマンド・コントロールが、その上に設けられる。
【0015】
従来技術では、携帯型プレーヤーを受けるためのドックをその中に設けることも知られており、使いやすくするために、コントロールの一部がドック上で繰り返される。たとえば、携帯型メディア・プレーヤー用のドックを含む多数のスタンドアロンの電動スピーカ・ユニットは、ユーザがプレーヤー自体の上のコントロールを操作しないで済むようにするために使用する複製されたこうしたコントロールを有する。
【0016】
携帯型プレーヤー上のコントロールは、人が手の上でそれを操作するには十分であるが、これらのコントロールは、ディスクジョッキーによって演奏中に使用するにはあまり適していない。さらに、つながれたリモコン、プラグイン・モジュールおよび電動スピーカ上のものなど、携帯型メディア・プレーヤー用の複製されたトランスポートおよびコマンド・コントロールは、ディスクジョッキーによる使用には不十分である。それらは、ディスクジョッキーによる使用に合わせた直覚的で論理的なやり方では配置されていない。さらに、それらのどれも、2つ以上の携帯型プレーヤー間のミキシング能力を提供しない。また、それらのどれも、同じまたは2つの異なる携帯型メディア・デバイスからのオーディオをストリーミングしミキシングすることができない。さらに、従来デバイスのどれも、それぞれのプレーヤー・コントロールに関連して画面を容易に見ることができるように携帯型メディア・プレーヤーをマウントするやり方を提供していない。従来技術には、各携帯型プレーヤーに専用の2組の別個のディスクジョッキー・スタイルのコントロールを有するデバイスも欠けている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
上記内容を考慮して、外部ハード・ドライブなど、大容量記憶デバイスなどの携帯型メディア・デバイスに相互接続することができるデジタル・ミキシング・コントローラ、ならびにその中にストレージを有する携帯型メディア・プレーヤーが求められている。デジタル・ミキシング・コントローラ装置に接続されたデバイスの操作コマンドのコントロールを含む携帯型メディア・デバイス用のデジタル・ミキシング・コントローラ装置が求められている。携帯型メディア・デバイス用の装置に接続された1つまたは複数のメディア・デバイスからストリーミングされたメディアをミキシングすることができる携帯型メディア・デバイス用の装置を求める別の需要がある。接続された大容量記憶デバイス上に格納されたメディアを制御し、指令を与えることができるデジタル・ミキシング装置が求められている。携帯型メディア・デバイス上にメディア情報を表示する携帯型メディア・デバイス用の装置の別の需要がある。メディア・デバイスが携帯型メディア・プレーヤーである場合にメディア・デバイスのオペレーティング・システムへのアクセスおよび制御を行う必要なしに、その上のメディアを完全に直接制御することができる携帯型メディア・デバイス用の装置が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明のメディア・プレーヤーは、携帯型メディア・プレーヤーを含めて、従来技術のミキサーおよびコントローラ、携帯型メディア記憶デバイスの利点を保持する。さらに、それは、現在入手可能なデバイスでは見られない新しい利点を提供し、現在入手可能なこうしたデバイスの多くの欠点を克服する。
【0019】
このメディア・プレーヤーは一般に、本発明の装置に接続されたメディア記憶デバイス内に格納されたオーディオおよびビデオ・ファイルなど、メディアを再生し制御するための新規で独自のデジタル・ミキシング・コントローラ装置を対象とする。
【0020】
このメディア・プレーヤーは、第1の携帯型メディア記憶デバイス上のメディアを制御し、指令を与えるための制御インターフェースを提供するだけでなく、メディアを直接制御するためのそれ独自のオペレーティング・システムをも提供する新規で独自のデジタル・ミキシング・コントローラを含む。したがって、接続されたメディア記憶デバイスは単に、装置がその中のファイルへのアクセスを得ることができる大容量記憶デバイスとして動作することが必要である。本発明の装置は好ましくは、デバイス自体に置かれたメディア再生およびオペレーティング・システムにアクセスせず、またはそれを使用しない。このデバイスは、たとえば、携帯型外部USBハード・ドライブ、またはその中にオーディオおよび/またはビデオ・ファイルを有する携帯型メディア・プレーヤーであり得る。
【0021】
この装置は好ましくは、その中に2組のメディア・コントロールを備えたラック取付け可能な筐体を含む。携帯型メディア記憶デバイスは、USBポート、あるいはIEEE 1394およびBluetoothなど、知られている他のファイル転送方法によって装置に接続される。マイクロコントローラは、筐体内に常駐し、メディア・ファイルの処理に対処する。第1のメディア・コントロールおよび第2のメディア・コントロールは、マイクロコントローラに電気的に相互接続される。その中にメディア・アイテムを備えた1つまたは複数の携帯型メディア記憶デバイスが、装置に接続される。その結果、装置は、接続された記憶デバイスのうちのいずれかに置かれたメディアのすべてへのアクセスを有する。
【0022】
ユーザ・インターフェースは非常に柔軟であり、後の再生および制御に備えてトラックにフラグを立て、トラックを選択し、プレイリスト(またはキュー・セット)にグループ化することができる。プレイリスト内の再生する次のメディア・アイテムとして、それは、装置の正面に位置する適切なディスクジョッキー・インターフェース・コントロールによって制御するために片面(すなわちAまたはB)、あるいは両面に自動的に送信され得る。したがって、ディスクジョッキーは、特定の面の所与のファイルの再生を手動でキューイングする必要はない。この装置はこれを自動的に制御することができ、それは、新しく独自の特徴である。あるいは、所与のメディア・ファイルが、所与の1組のコントロールによって制御するために、ある面またはもう一方の面に手動で置かれていてもよい。
【0023】
装置上の第1のコントロール・セットおよび第2のコントロール・セットの操作はそれぞれ、それに割り当てられたメディア・アイテムの操作を命じる。携帯型メディア記憶デバイスに接続された出力は、ディスクジョッキーのやり方でミキシングされ、完全に制御され得る。ミキシングされた出力の各面のレベルおよびマスタ・ボリュームは、制御することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
本発明のメディア・プレーヤーの諸実施形態のこれらおよび他の特徴、態様および利点は、以下の説明、添付の特許請求の範囲、および添付の図面を参照してよりよく理解されよう。
【0025】
図1および2を参照すると、メディア・プレーヤーの全体が、10で示されている。メディア・プレーヤー10は、正面および裏面を有する筐体11を含む。筐体11は、一般にラック取付け可能であるように構成され、具体的には、筐体11の側面から外側に伸びる取付ブラケット12、14を含む。筐体11は、ラック(図示せず)に収まるように3Uスペースだけを必要とする。筐体11の正面は、メディア・プレーヤー10を操作するためのコントロールのすべてを含み、それについては、以下でより詳細に述べる。筐体11の裏面は、メディア・プレーヤー10を電源、外部アンプ、オーディオ・ソース、パーソナル・コンピュータ、スピーカなどに接続するためのコネクタをすべて含み、それについて、以下でより詳細に述べる。
【0026】
メディア・プレーヤー10は、第1の携帯型メディア記憶デバイス上のメディアを制御し、指令を与えるための制御インターフェースを提供するだけでなく、メディアを直接制御するためのそれ自体の独自のオペレーティング・システムをも提供するデジタル・ミキシング・コントローラを含む。したがって、接続されたメディア記憶デバイスは、装置がその中のファイルへのアクセスを得ることができる大容量記憶デバイスとして動作する必要があるにすぎない。本発明の装置は好ましくは、デバイス自体に置かれたメディア再生およびオペレーティング・システムにアクセスせず、またはそれを使用しない。このデバイスは、たとえば、携帯型の外部USBハード・ドライブ、またはその中にオーディオおよび/またはビデオ・ファイルを含む携帯型メディア・プレーヤーであり得る。
【0027】
図3を参照すると、メディア・プレーヤー10の正面が、メディア・コンテンツをキューイングし再生するための様々なコントロールを含んでいる。この正面は、メディア・プレーヤー10の主電源スイッチ16、およびUSB互換装置用のUSB入力ポート18を含む。USB入力ポート16が示されているが、IEEE 1394高速シリアル・バスまたは他のデータ転送ポートなど、他の入力ポートが使用されてもよい。
【0028】
この正面は、大まかに3つの制御領域、すなわち第1のデッキへの第1のインターフェース、第2のデッキへの第2のインターフェース、および中央制御インターフェースに分割することができる。第1および第2のインターフェースは、操作面は同一であるが、ディスクジョッキーが、対応する各デッキ上でメディアをそれぞれ独立にキューイングし、ビート・マッチングし、再生することを可能にする。中央制御インターフェースは、両方のデッキ用のグローバル・コントロールと、メイン表示画面とを含む。
【0029】
各インターフェースのほぼ中央には、ジョグ・ホイール・コントロール20a、20bが目立つように置かれている。ジョグ・ホイール・コントロール20a、20bは、それぞれのデッキ上で再生される音楽のピッチ・ベンディング、スクラッチおよび検索するために使用することができる。ジョグ・ホイール・コントロール20a、20bの機能性は、付随するスクラッチ・コントロール22a、22b、ならびに検索コントロール24a、24bによって決まる。
【0030】
メディア・トラックがそれぞれのデッキ上で再生されている間、ジョグ・ホイール・コントロール20a、20bは、ピッチ・ベンドとして機能する。ピッチ・ベンディングは、メディアを一時的に加速させ(右回りに回転)、または減速させる(左回りに回転)。この技術は、完全には同期され得ない、ビート・マッチングされた2つのトラックを調整するときに使用される。したがって、ピッチ・ベンディングを用いてディスクジョッキーは、ミキシングされているトラックを一時的に減速し、または加速することができ、したがって、そのビートは、他のデッキ上で既に再生している他のトラックのビートに同期する。
【0031】
メディア・トラックが一時停止される間、ディスクジョッキーは、ジョグ・ホイール・コントロール20a、20bを使用して、新しいキュー・ポイント位置まで曲を探すことができる。ジョグ・ホイール・コントロール20a、20bの調整に続いてそれぞれの再生/スタッター・コントロール26a、26bをアクティブ化すると、新しい選択位置にキュー・ポイントが設定される。
【0032】
スクラッチ・モードに入れるためにスクラッチ・コントロール22a、22bが、それぞれの各ジョグ・ホイール・コントロール20a、20bの隣に設けられている。スクラッチ・モードでは、ジョグ・ホイール・コントロール20a、20bは、ディスクジョッキーがビニール・レコードをスクラッチするのとほとんど同じやり方で、ディスクジョッキーがメディア・トラックにスクラッチ効果を加えることを可能にする。メディア・トラックの再生の間、ジョグ・ホイール・コントロール20a、20bを前後に移動すると、スクラッチ効果が生じる。ジョグ・ホイール・コントロール20a、20bが静止状態に保たれるとき、メディア・トラックの通常の再生が再開する。オーディオに隙間を生じさせずに再生を再開するために、スクラッチングによって「プッシュオフ」すると、ジョグ・ホイール・コントロール20a、20bを放す前にほぼ通常の再生速度で前送りする。
【0033】
各ジョグ・ホイール・コントロール20a、20bの隣には、検索モードに入るための各検索コントロール24a、24aもある。検索モードは、ディスクジョッキーがジョグ・ホイール・コントロール20a、20bを使用して、現在のメディア・トラックを迅速に目を通すことを可能にする。ディスクジョッキーが短い期間(約8秒)の間、ジョグ・ホイール・コントロール20a、20bに触れない場合、それぞれのデッキは、自動的に検索モードから出る。
【0034】
再生/スタッター・コントロール26a、26bは、それぞれの各デッキに含まれている。再生/スタッター・コントロール26a、26bをアクティブ化すると、デッキ上で現在されているものが開始される。キュー・ポイントは、現在位置に設定され、メディアが再生し始める。メディア・プレーヤー10の再生の間に再生/スタッター・コントロール26a、26bをアクティブ化すると、キュー・ポイントからメディアが再開され、それは、「スタッター」効果を生じさせるために使用することができる。
【0035】
各再生/スタッター・コントロール26a、26bの隣には、一時停止コントロール28a、28bがある。一時停止コントロール28a、28bは、対応するデッキ上で再生しているメディア・トラックを停止する。一時停止コントロール28a、28bをアクティブ化し、一時停止の間、約1秒間そのままにしておくと、メディアの再生が、選択されたトラックの最初に戻る。
【0036】
それぞれの一時停止コントロール28a、28bの隣には、キュー・コントロール30a、30bがある。キュー・コントロール30a、30bは、最後に設定されたキュー・ポイントでメディアを戻し、同時に一時停止する。上記で述べられたように、キュー・ポイントは、再生/スタッター・コントロール26a、26bがアクティブ化された最後の場所、あるいは再生/スタッター・コントロール26a、26bがアクティブ化されていない場合はトラックの先頭である。キュー・コントロール30a、30bをアクティブ化し保持することによって、メディア・プレーヤー10のそれぞれのデッキは、キュー・コントロール30a、30bがアクティブに保たれる間、選択されたメディア・トラックの再生を開始する。キュー・コントロール30a、30bを放すと、メディア・プレーヤー10は、後ろにジャンプし、キュー・ポイントで一時停止する。
【0037】
キュー・ポイントは、一時停止の間にジョグ・ホイール・コントロール20a、20bを新しい位置へと回すことによって容易に編集することができる。ディスクジョッキーがジョグ・ホイール・コントロール20a、20bを回している間、メディア・トラックは、音を出す。ジョグ・ホイール・コントロール20a、20bを停止し、再生/スタッター・コントロール26a、26bをアクティブ化することによって、新しいキュー・ポイントが設定される。
【0038】
それぞれのデッキは、メディア・トラックの速度(またはピッチ)を制御するために使用されるピッチ・スライダー・コントロール32a、32bを含む。スライダーを「−」の方向に動かすと、メディア・トラックのピッチが低くなり(またテンポが遅くなり)、スライダーを「+」の方向に動かすと、メディア・トラックのピッチが高くなり(またテンポが速くなる)。
【0039】
それぞれのピッチ・スライダー・コントロール32a、32bと共に働くピッチ調整コントロール34a、34bがある。ピッチ調整コントロール34a、34bは、ピッチ・スライダー・コントロール32a、32bがメディア・トラックの全体的なテンポに対して有する制御の範囲(または精度)を調整する。ピッチ調整コントロールをアクティブ化すると、±0、6、12、25および+25/−100%のピッチ範囲で循環するが、他の範囲が使用されてもよい。0を選択すると、ピッチ・スライダー・コントロール32a、32bが非アクティブ化される。
【0040】
それぞれ異なるピッチ範囲によって、メディア・トラックの速度へのそれぞれ異なる精度が可能となる。±6%など、小さいピッチ範囲を選択すると、ディスクジョッキーは、メディア・トラックの速度に対してより正確な制御を有することができる。+25/−100%など、大きいピッチ範囲の選択は、より極端な速度調整を可能にし、面白い特別な効果のために使用することができる。
【0041】
メディア・プレーヤー10は、現在再生中のメディアの周波数とリズム・パターンの組合せに基づいてビートを自動的に追跡するビート・キーパーを含む。それは、ビート表示36に1分当たりのビート数(「BPM:beats per minute」)を示し、行進棒グラフにメディア・トラックに関する4カウント(すなわち1測定単位)の情報を出力する。ビート表示36は、左バー38と、右バー40と、中央バー42とを含む。左バー38は、第1のデッキ上で再生されるメディアのビートを表し、右バー40は、第2のデッキ上で再生されるメディアのビートを表す。中央バー42は、ディスクジョッキーが2つの異なるメディア・トラックのビートを一致させる際の助けとするために、両方のデッキで再生されるメディアの強拍がいつ同時に生じるか示す。
【0042】
タップ・コントロール44a、44bは、各デッキ上の検索コントロール24a、24bの隣に設けられる。現在再生中のメディアのビートに合わせてそれぞれのタップ・コントロール44a、44bをアクティブ化すると、ビート・キーパーが適切なテンポを検出する助けとなる。タップ・コントロール44a、44bをアクティブ化し、約1秒間アクティブのままに保つと、ビート・キーパーがリセットされ、BPMを再計算することになる。
【0043】
それぞれのインターフェース上に、モード・コントロール46a、46bも設けられる。モード・コントロール46a、46bをアクティブ化すると、メイン表示画面56に、ピッチ範囲、時間表示およびフェーダー・スタートなどのデッキ・オプションを含むメニューが呼び出される。その後、ディスクジョッキーは、下記に詳述される選択ノブ48を使用して、所望の値に合わせることができ、選択ノブ48を押下すると、次のオプションに移る。モード・コントロール44a、44bをアクティブ化すると、再びデッキ・オプション・メニューから出る。
【0044】
それぞれのインターフェースは、1組のループ・コントロールをも含む。具体的には、ループ・イン・コントロール50a、50b、ループ・アウト・コントロール52a、52b、および再ループ・コントロール54a、54bがある。
【0045】
ループ・イン・コントロール50a、50bは、メディア・トラック内の「ループ・イン・ポイント」を設定するために使用される。デフォルトでは、「ループ・イン」ポイントは、(トラックの先頭にデフォルト設定される)現在のキュー・ポイントに自動的に設定される。新しい「ループ・イン」ポイントは、メディア・トラックが所望のポイントに達するときにループ・イン・コントロール50a、50bをアクティブ化することによって定められる。ループ・イン・コントロール50a、50b内のループ・イン・インジケータが点灯して、新しい「ループ・イン」ポイントが設定されたことを知らせる。新しいループ・イン・ポイントは、単にメディア・トラック内の新しい所望の位置でループ・イン・コントロール50a、50bを再びアクティブ化することによって設定することができる。
【0046】
ループ・イン・コントロール50a、50bは、新しいキュー・ポイントを作成するために使用することもできる。ループ・イン・コントロール50a、50bをアクティブ化すると、キュー・ポイント50bが、その位置にやはり設定される。ディスクジョッキーは、同時にループ・イン・コントロール50a、50bをアクティブ化しながら、キュー・コントロール30a、30bをアクティブ化し保持することによって、この新しいキュー・ポイントに戻ることができる。デッキは一時停止し、ループ・イン・ポイントに戻る。再生は、その後に再生/スタッター・コントロール26a、26bをアクティブ化することによって再開することができる。
【0047】
ループ・アウト・コントロール52a、52bは、ループの終了点を設定するために使用される。メディア・トラックの再生中にループ・アウト・コントロール52a、52bが初めてアクティブされるとき、ループ・イン・コントロール50a、50b内のインジケータが点滅し、メディア・トラックは、「ループ・イン」ポイントから開始して、「ループ・アウト」ポイントで終了するシームレスなループで再生し始める。ループを放れ、または終了するために、ループ・アウト・コントロール52a、52bが、2回目、アクティブ化される。再生は、メディア・トラックが、以前に設定されループ・アウト・ポイントを通過するとき、前送りを続ける。ループ・アウト・コントロール52a、52b内のインジケータは、連続的に点灯して、後の再ループに備えてループがメモリ内に現在格納されていることを知らせる。
【0048】
ループ・イン・コントロール50a、50bと同様に、ループ・アウト・コントロール52a、52bを使用して、新しいキュー・ポイントを作成することもできる。ループ・アウト・コントロール52a、52bをアクティブ化すると、その位置でやはりキュー・ポイントが設定される。ディスクジョッキーは、同時にループ・アウト・コントロール52a、52bをアクティブ化しながら、キュー・コントロール30a、30bをアクティブ化し保持することによって、この新しいキュー・ポイントに戻ることができる。デッキは一時停止し、ループ・アウト・ポイントに戻る。再生は、その後に再生/スタッター・コントロール26a、26bアクティブ化することによって再開することができる。
【0049】
再ループ・コントロール54a、54bは、ループ・イン・ポイントからメディア・トラックの再生を繰り返す。ループは、設定されている場合、ループ・アウト・コントロール52a、52bをアクティブ化することによって解放されるまで、前に設定されたループを再生し、繰り返す。再ループ・コントロール54a、54bを繰り返しアクティブ化することよって、スタッター効果を生むことができる。
【0050】
中央制御インターフェースは、ナビゲーションおよび機能コントロールなど、メディア・プレーヤー用のグローバル・コントロール、ならびにビート・キーパー表示36、およびメイン表示画面56を含む。メイン表示画面56は、メディア・プレーヤー、デッキ、ならびに取外し可能ハードディスクや携帯型メディア再生デバイスなど、接続された任意の周辺デバイスに関する情報を表示する。
【0051】
メイン表示画面56の隣には、メニュー選択ノブ48がある。メニュー選択ノブ48は、リストをナビゲートし、設定を変更し、ユーザ・インターフェースの様々な部分を操作するために使用される。メニュー選択ノブ48を回し押下して、メイン表示画面56に表示されたユーザ・インターフェース・メニュー内の強調表示されたアイテムを選択しまたは変更することができる。
【0052】
メイン表示画面56の隣には、表示コントラスト・コントロール58もある。表示コントラスト・コントロール58は、様々な照明条件下で見ることを可能にするために、メイン表示画面56のコントラストを増加させまたは減少させるのに使用される。
【0053】
表示コントラスト・コントロール58の下には、ライブラリ選択コントロール60がある。ライブラリ選択コントロール60は、ディスクジョッキーが、USBポート18、84のうちの1つを介してメディア・プレーヤーに接続された取外し可能媒体内に格納されたメディアのライブラリにアクセスすることを可能にする。
【0054】
ライブラリ選択コントロール60の下には、クレート・コントロール62がある。クレート・コントロール62は、ディスクジョッキーが、クレート(またはフラグ・リスト)内にあるものとしてラベル付けされたメディア・トラックを見ることを可能にする。クレート(またはフラグ・リスト)内のメディア・トラックを見ている間、ディスクジョッキーは、メイン表示画面56の下の多機能コントロール70、72、74、76、78を使用して、ミキシングのためにどちらか一方のデッキにトラックを送信し、それが既に再生されている場合には後の使用に備えてクレート内にそれを引き戻し、あるいはクレートからそれをすべて取り除くことができる。ディスクジョッキーは、選択ノブ48を使用することにより、クレート内のメディア・トラックの順序を切り換えることもできる。
【0055】
メイン表示画面56の反対側、選択ノブ48の下には、取出しコントロール64がある。取出しコントロール64をアクティブ化すると、ディスクジョッキーは、取り外すために、メディア・プレーヤー10に接続された大容量記憶デバイスを選択することができる。取外しコントロール64がアクティブ化されるとき、メディア・プレーヤー10に現在接続されているデバイスのリストが、メイン表示画面56に表示される。ディスクジョッキーは、選択ノブ48を使用して、取り出す所望のデバイスを選択する。
【0056】
取外しコントロール64の下には、ユーティリティ・コントロール66がある。ユーティリティ・コントロール66をアクティブ化すると、メイン表示画面56上に表示するユーティリティ・メニューが呼び出される。ユーティリティ・メニュー内で、ディスクジョッキーは、表示設定を調整し、設定を工場出荷時のデフォルト設定に戻し、ピッチ・スライダー32a、32bを較正することができる。
【0057】
ユーティリティ・コントロール66の下には、ビュー・コントロール68がある。ビュー・コントロール68は、いずれか一方のデッキで再生されるメディアに関する異なる情報にアクセスするために使用される。またビュー・コントロール68は、再生されるメディア・トラックのトラック情報とトラック・プロファイル・ビューの間の切換えを行う。
【0058】
トラック・プロファイルは、その「エネルギー」によって区別された、そのメディア・トラック内のフレーズまたはセグメントを迅速かつ容易に識別するように設計されたメディア・トラックの視覚的な表示である。波形とは異なり、プロファイルは、トラックのあらゆる小さい詳細を示すとは限らず、単にエネルギー面で大きい変化を示す。
【0059】
トラック・プロファイルは、3階調に分割され、黒が加わり変化の総数が4つになる。トラックの白い部分は、高エネルギーおよびボリュームを示し、徐々に変化して、より静かなフレーズを表す黒セクションへと減少する。各プロファイルの長さは、メイン表示画面56の使用可能な作業領域にちょうど収まるようにスケーリングされ、したがって、トラック全体が常に目に見える。
【0060】
4つの多機能コントロール72、74、76、78が、メイン表示画面の下に見られる。4つの多機能コントロール72、74、76、78は、メイン表示画面56上に表示された使用可能なメニュー・アイテムから選択するために使用される。見られているメニューによって、個々の多機能コントロール72、74、76、78の機能性は変化する。メイン表示画面56は、多機能コントロール72、74、76、78の直接上に、特定の各多機能コントロール72、74、76、78の機能をそれぞれ示す1つまたは複数のアイコンを表示する。
【0061】
4つの多機能コントロール72、74、76、78の一方の側には、左ページ・コントロール80および右ページ・コントロール82がある。左ページ・コントロール80および右ページ・コントロール82は、使用可能なとき、選択の使用可能ページをスクロールするために使用される。見るべき追加のページがある場合、左または右矢印アイコンが、それぞれ左または右ページ・コントロール80、82の上の表示画面に表示される。左ページ・コントロール80および右ページ・コントロール82は、メイン表示画面56にテキストを入力するときにカーソル96を移動するためにも使用される。
【0062】
次に図4を参照すると、メディア・プレーヤー10は、筐体の裏面に複数のコネクタまたはアダプタを含む。具体的には、メディア・プレーヤーは、メディア・プレーヤーへの電力供給のための電源入力83と、1対のUSBポート84と、ライン出力のデュアル・セット86a、86bと、フェーダー開始入力88とを含む。
【0063】
USBポート84は、メディア・プレーヤー10および他のUSB互換デバイスに大容量記憶デバイスを接続するために使用することができる。たとえば、メディア・プレーヤー10へのテキスト入力を可能にするために、選択ノブ48、および左右のページ・コントロール80、82を使用するのではなく、USB互換キーボードが接続されてもよい。2つの使用可能なUSBポート84は、オプションのUSBハブを使用することによって拡張されてもよい。
【0064】
メディア・プレーヤー10は、2つのライン出力ポート86a、86bを含む。第1のライン出力ポート86aは、RCA接続として構成され、第1のデッキからのオーディオ信号を出力する。第2のライン出力86bポートもまた、RCA接続を構成され、第2のデッキからのオーディオ信号を出力する。2つのライン出力86a、86bは、別個のミキシングコンソールに接続され、聴衆用のスピーカに送信され得る。
【0065】
メディア・プレーヤー10は、フェーダー・スタート・コネクタ88a、88bをも含む。フェーダー・スタート・コネクタ88a、88bは、フェーダー・スタート互換ミキサーに接続されてもよい。フェーダー・スタートは、ディスクジョッキーが、フェーダー・スタート互換ミキサーからリモートで、メディア・プレーヤーのいずれかのデッキ上で再生を開始することを可能にする。この特徴では、ディスクジョッキーがフェーダー・スタート互換ミキサー上のクロスフェーダー・コントロールを一方の入力から他方の入力に移動するたび、その各デッキにロードされたトラックが、再生を開始する。
【0066】
メディア・プレーヤー10は、MP3、WAVおよびAAC音楽フォーマットなど、普及したフォーマットで格納されたメディア・ファイルを再生することができる。さらに、メディア・プレーヤー10は、FAT16、FAT32、NTFS(読出し専用)およびHFS+フォーマットで格納されたファイル・システムを読み出し、制御することができる。メディア・プレーヤー10は、デバイス自体またはプロキシを介して働くのではなく、これらのフォーマットで装置を直接制御する。この特徴によって、メディア・プレーヤー10は、応答性が高くなり、待ち時間および互換性の問題を回避することができる。
【0067】
次に図5に移ると、メイン表示画面56および中央制御インターフェースの一実施形態のクローズアップ・ビューが示されている。メイン表示画面はおよそ3つの表示領域に分割される。メイン表示画面56の左上部分90は、第1のデッキに関する情報を含む。メイン表示画面56の右上部分92は、第2のデッキに関する情報を含む。メイン表示画面56の下部分94は、メディア・プレーヤー10のメディア選択およびオプション設定のためのメニューを含む。下部分94は、メイン表示画面56の下の様々な多機能コントロール72、74、76、78の機能を示すメニュー・バーをも含む。
【0068】
クレート・コントロール62またはライブラリ・コントロール制御60のいずれかを押下すると、図6に示されたメイン表示画面56の下部分94に表示される選択メニューが呼び出される。ライブラリ・コントロール60は、使用可能なすべてのメディア・トラックを表示し、クレート・コントロール62は、使用可能なすべてのメディア・トラックのうちの選択部分だけを示す。リストは、曲、アーティスト、アルバム、プレイリスト、フラグ・リスト(またはクレート)、および最近再生されたメディア・トラック別に編成される。次いで、ディスクジョッキーは、選択ノブ48を回して、カーソル96に、たとえば使用可能なアルバムなど、メイン表示画面56の下部分94のメニュー内の所望の選択肢を強調表示させ、選択ノブ48を押下して、所望の選択肢を選択することができ。図7を参照すると、アルバム選択を選択した後に、すべての使用可能なアルバムのリストが、メイン表示画面56の下部分94に表示されている。
【0069】
ディスクジョッキーが特定のアルバムを検索することを望む場合、ディスクジョッキーは、図7に示されるように、選択ノブ48を使用してカーソル96を移動し、メニュー94上に検索選択を強調表示し、選択ノブ48を押下する。選択ノブ48を押下した後、ディスクジョッキーは、選択ノブ48を回し押下することによって、ディスクジョッキーが検索したいと望む文字のテキストを入力してもよい。たとえば、図8および9を参照すると、ディスクジョッキーは、文字「d」および「e」を選択している。所望のテキストが入力された後、ディスクジョッキーは、図10に示されるように、「finish」と示される多機能コントロール78をアクティブ化することによって検索を実行してもよい。あるいは、ディスクジョッキーは、上述されたUSBポート18、84のうちの1つに接続されたキーボードを使用してテキストを入力してもよい。
【0070】
図11を参照すると、文字「de」で始まるタイトルを有するすべてのアルバムのリストが表示されている。次いで、ディスクジョッキーは、図12に示されるように、カーソル96で選択し、選択ノブ48および所望の多機能コントロール74を使用して、アルバム全体をデッキのうちの1つに割り当てることができる。図13を参照すると、デッキのうちの1つにアルバムを割り当てた後に、アルバム内のメディア・トラックのリストが表示され、第1のメディア・トラックが再生し始める。メイン表示画面56の第1の部分90は、アルバムの第1のトラックが現在再生されていることを示している。
【0071】
ディスクジョッキーは、再生するさらなるメディア・トラックをキューイングしたいと望む場合、図14に示されるように、単にライブラリ・コントロール60またはクレート・コントロール62をアクティブ化して、メイン・メニュー56に戻る。たとえば、ディスクジョッキーは、特定のアーティストからのプレイリストに曲を加えたいと望む場合、選択ノブ48を使用して、下部分94内のメニュー上のアーティスト選択にカーソル96を導き、選択ノブ48を選択する。次いで、図15に示されるように、使用可能なアーティストのリストが、下部分94に表示される。ディスクジョッキーは、たとえばアーティストPrinceでメディア・トラックを検索することを望む場合、リスト内の検索アイコンを選択する。図16および17を参照すると、次いで、ディスクジョッキーは、選択ノブ48またはキーボードを用いて文字「p」および「r」を入力し、「enter」78とラベル付けされた多機能キーをアクティブ化して、検索を開始することができる。図18を参照すると、文字「pr」で始まるタイトルを有するすべてのアーティストのリストが、下部分94に表示されている。次いで、選択ノブ48を使用して、リストから「prince」を選択することができる。図19を参照すると、アーティストPrinceによるすべてのメディア・トラックのリストが表示されている。次いで、ディスクジョッキーは、選択ノブ48を使用して、特定のメディア・トラックのタイトルにカーソル96を導くことができる。図20および21に示されるように「追加」とラベル付けされた多機能コントロールを使用することによって、ディスクジョッキーは、次いで、選択されたメディア・トラックをフラグ・リスト(またはクレート)、プレイリストに添付し、あるいはトラック内にキュー・ポイントを設定することができる。
【0072】
図22および23を参照して述べると、「back」72とラベル付けされた多機能コントロールをアクティブ化すると、カーソルが、1つ上のコンテキスト・レベルに移る。
【0073】
図24を参照すると、ディスクジョッキーは、2つの方法のうちの1つによって、クレートまたはフラグ・リストの内容を見ることができる。具体的には、ディスクジョッキーは、上述されたように、クレート・コントロール62をアクティブ化することができ、あるいはディスクジョッキーは、ライブラリ・コントロール・メニューから選択ノブ48を使用して、フラグ・リスト(またはクレート)を選択してもよい。いずれの場合も、図25に示されるように、クレートの内容が表示される。次いで、ディスクジョッキーは、たとえば選択ノブ48を使用してカーソル96を所望の選択に導き、その後に適切な多機能コントロール72、74をアクティブ化することによってメディア・トラックを選択することにより、第2のデッキ上のメディア・トラックをキューイングし再生してもよい。次いで、図26に示されるように、選択されたトラックは、メイン表示画面56の第2の部分92に表示される。
【0074】
メディア・トラックは、最近再生された曲のタイトル、またプレイリストで検索し選択することもできる。選択ノブ48および多機能コントロール72、74、76、78を使用することによって、再生リストが作成され、メディア・トラックがそれに追加されてもよい。
【0075】
したがって、本発明のメディア・プレーヤーは、ディスクジョッキー用の装置を提供することの問題への独特な解決策を提供することが分かり、この装置は、ディスクジョッキーがメディア・トラックの外部ライブラリを管理することを可能にする独特なグラフィカル・ユーザ・インターフェースを含み、さらにデュアル・デッキと、演奏中にディスクジョッキーが必要とするディスクジョッキー特有のコントロールのデュアル・セットとを含む。本発明のメディア・プレーヤーによって、ディスクジョッキーは、演奏の創造的側面に専念することができ、演奏機器の機能および操作にはあまり注力しなくてもよくなる。
【0076】
本発明の精神から逸脱せずに、示された諸実施形態に様々な変更および修正を加えることができることが当業者には理解されよう。こうした修正および変更はすべて、添付の特許請求の範囲によって限定される場合を除いて、本発明の範囲内のものである。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】本発明のメディア・プレーヤーの好ましい実施形態の正面斜視図である。
【図2】本発明のメディア・プレーヤーの好ましい実施形態の後面斜視図である。
【図3】本発明のメディア・プレーヤーの好ましい実施形態の正面図である。
【図4】本発明のメディア・プレーヤーの好ましい実施形態の底面図である。
【図5】選択ノブを使用してメニュー内の検索選択にカーソルを誘導することによってメディア・プレーヤーの選択特徴をアクティブ化するステップを示す、メディア・プレーヤーの例示的なグラフィカル・インターフェースの平面図である。
【図6】選択ノブを使用してメニュー内のアルバム選択にカーソルを誘導することによってアルバムを選択するステップを示す図である。
【図7】選択ノブを使用してメニュー内の検索選択にカーソルを誘導することによって、使用可能なアルバムの検索を開始するステップを示す図である。
【図8】ディスクジョッキーが選択ノブを使用して検索文字列に文字「d」を入力することを示す図である。
【図9】ディスクジョッキーが選択ノブを使用して検索文字列に文字「e」をさらに入力することを示す図である。
【図10】ディスクジョッキーが「finish」とラベル付けされた多機能キーをアクティブ化することによって検索を実行することを示す図である。
【図11】図6〜10に表された検索を実行すると得られた検索結果を示す図である。
【図12】所望のアルバムにカーソルを誘導し、多機能コントロールをアクティブ化して、「A」とラベル付けされた所望のデッキにアルバムを割り当てることによって所望のアルバムを再生するステップを示す図である。
【図13】再生するデッキにアルバムを割り当てた後にアルバムのメディア・トラックが表示されることを示す図である。
【図14】選択ノブを使用してメニュー内のアーティスト選択にカーソルを誘導することによって、メディア・プレーヤーの例示的なグラフィカル・インターフェースを使用してメディア・プレーヤー上で使用可能なアーティストを見るステップを示す図である。
【図15】選択ノブを使用してメニュー内の検索選択にカーソルを誘導することによってアーティストでの検索を開始するステップを示す図である。
【図16】ディスクジョッキーが選択ノブを使用して検索文字列に文字「p」を入力することを示す図である。
【図17】ディスクジョッキーが選択ノブを使用して検索文字列に文字「r」をさらに入力し、「finish」とラベル付けされた多機能キーをアクティブ化することによって検索を実行することを示す図である。
【図18】図15〜17に表された検索を実行すると得られた検索結果を示す図である。
【図19】選択ノブを使用して所望のアーティスト「Prince」にカーソルを誘導することによって得られた結果を示す図である。
【図20】所望のトラックを選択して、「add」とラベル付けされた多機能コントロールをアクティブ化するステップを示す図である。
【図21】フラグ・リスト(またはクレート)に所望のトラックを追加するステップを示す図である。
【図22】コンテキスト・レベルを上げるために、「back」とラベルを付けされた多機能コントロールを使用するステップを示す図である。
【図23】図22に表されたステップの実行結果を示す図である。
【図24】選択ノブを使用してフラグ・リスト(またはクレート)にカーソルを誘導して、メディア・トラック、およびそれに追加されたアルバムを見るステップを示す図である。
【図25】選択ノブおよび多機能コントロールを使用して、「B」とラベル付けされた第2のデッキにメディア・トラックを割り当てるステップを示す図である。
【図26】メディア・トラックが、その表示を示すメイン表示画面の第2の部分によって「B」とラベル付けされた第2のデッキ上で現在キューイングされ、一時停止されていることを示す図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスクジョッキー用のメディア・プレーヤーであって、
正面と裏面と左側面と右側面とを含む筐体と、
複数のメディア・トラックを含むデジタル記憶デバイスを動作可能に接続するように構成され配列された複数の入力ポートと、
第1のメディア出力と、
第2のメディア出力と、
メディア・トラックをキューイングし再生するように構成され配列された第1のメディア制御インターフェースを有する第1のデッキであって、前記メディア・トラックが、前記第1のメディア出力を介して出力され、前記第1のメディア制御インターフェースが前記筐体の前記正面に置かれる、第1のデッキと、
メディア・トラックをキューイングし再生するように構成され配列された第2のメディア制御インターフェースを有する第2のデッキであって、前記メディア・トラックが、前記第2のメディア出力を介して出力され、前記第2のメディア制御インターフェースが前記筐体の前記正面に置かれる、第2のデッキと、
前記筐体の前記正面に置かれたメイン表示画面と、メニューをナビゲートし、その中に含まれたメニュー選択肢を選択するための回転可能で押下可能な選択ノブと、メニューをナビゲートし、その中に含まれたメニュー選択肢を選択するための、それに関連するコンテキスト機能ラベルを有する複数の多機能コントロールとを含むグローバル制御インターフェースと、
前記第1のインターフェース、前記第2のインターフェース、および前記グローバル制御インターフェース上で行われた選択に従って前記複数の入力ポートの各々の入力ポートを介して前記デジタル記憶デバイスにアクセスし、それを制御するためのデジタル・ミキシング・コントローラとを含むメディア・プレーヤー。
【請求項2】
前記筐体の前記左側面から伸びる左ラック・マウントと、
前記筐体の前記右側面から伸びる右ラック・マウントとをさらに含む、請求項1に記載のメディア・プレーヤー。
【請求項3】
第1のフェーダー・スタート・コネクタと第2のフェーダー・コネクタとをさらに含み、
前記第1のフェーダー・スタート・コネクタが、前記第1のデッキに、それへの入力信号を受信すると再生させ、それへの別の入力信号を受信すると一時停止させ、
前記第2のフェーダー・スタート・コネクタが、前記第2のデッキに、それへの入力信号を受信すると再生させ、それへの別の入力信号を受信すると一時停止させる、請求項1に記載のメディア・プレーヤー。
【請求項4】
第1の表示と第2の表示と第3の表示とを有するビート・キーパーをさらに含み、
前記第1の表示が、前記第1のデッキ上で再生されるメディア・トラックのビートを示し、
前記第2の表示が、前記第2のデッキ上で再生されるメディア・トラックのビートを示し、
前記第3の表示が、それぞれ前記第1のデッキおよび前記第2のデッキ上で再生される前記メディア・トラックの強拍がいつ同時に生じるかを示す、請求項1に記載のメディア・プレーヤー。
【請求項5】
前記複数のメディア・トラックの一部を、ディスクジョッキー演奏で使用するセットに分類するためのクレート・コントロールをさらに含む、請求項1に記載のメディア・プレーヤー。
【請求項6】
前記メイン表示画面の前記第3の部分が、それぞれアーティスト、アルバム、プレイリストおよび曲タイトルに別に編成された前記複数のメディア・トラックの前記第3の表示をさらに含む、請求項1に記載のメディア・プレーヤー。
【請求項7】
ビュー・コントロールをさらに含み、前記ビュー・コントロールが、第1のメディア・トラックおよび第2のメディア・トラックへのエネルギーのグラフィカル表現を提供するために、前記メイン表示画面の前記第3の部分に、前記第1のデッキ上で再生される前記第1のメディア・トラックの第1のトラック・プロファイルを、前記の第2のデッキ上で再生される前記第2のメディア・トラックの第2のトラック・プロファイルと並べて表示する、請求項1に記載のメディア・プレーヤー。
【請求項8】
前記デジタル記憶デバイスが取外し可能なハード・ドライブである、請求項1に記載のメディア・プレーヤー。
【請求項9】
前記デジタル記憶デバイスが取外し可能なサムドライブである、請求項1に記載のメディア・プレーヤー。
【請求項10】
前記デジタル記憶デバイスが、携帯型パーソナル・メディア・プレーヤーである、請求項1に記載のメディア・プレーヤー。
【請求項11】
前記メイン表示画面が、
前記第1のデッキの第1の表示を含む第1の部分と、
前記第2のデッキの第2の表示を含む第2の部分と、
前記複数のメディア・トラックの第3の表示を含む第3の部分とをさらに含む、請求項1に記載のメディア・プレーヤー。
【請求項12】
ディスクジョッキー用のメディア・プレーヤーであって、
正面と裏面と左側面と右側面とを含む筐体と、
複数のメディア・トラックを含むデジタル記憶デバイスを動作可能に接続するように構成され配列された複数の入力ポートと、
第1のメディア出力と、
第2のメディア出力と、
メディア・トラックをキューイングし再生するように構成され配列された第1のメディア制御インターフェースを有する第1のデッキであって、前記メディア・トラックが、前記第1のメディア出力を介して出力され、前記第1のメディア制御インターフェースが前記筐体の前記正面に置かれる、第1のデッキと、
メディア・トラックをキューイングし再生するように構成され配列された第2のメディア制御インターフェースを有する第2のデッキであって、前記メディア・トラックが、前記第2のメディア出力を介して出力され、前記第2のメディア制御インターフェースが前記筐体の前記正面に置かれる、第2のデッキと、
前記筐体の前記正面に置かれたメイン表示画面と、メニューをナビゲートし、その中に含まれたメニュー選択肢を選択するための回転可能で押下可能な選択ノブと、メニューをナビゲートし、その中に含まれたメニュー選択肢を選択するための、それに関連するコンテキスト機能ラベルを有する複数の多機能コントロールとを含むグローバル制御インターフェースとを含み、
前記メイン表示画面が、前記第1のデッキの第1の表示を含む第1の部分と、前記第2のデッキの第2の表示を含む第2の部分と、前記複数のメディア・トラックの第3の表示を含む第3の部分とを有し、
前記第1のインターフェース、前記第2のインターフェース、および前記グローバル制御インターフェース上で行われた選択に従って前記複数の入力ポートの各々の入力ポートを介して前記デジタル記憶デバイスにアクセスし、それを制御するためのデジタル・ミキシング・コントローラをさらに含む、メディア・プレーヤー。
【請求項13】
前記筐体の前記左側面から伸びる左ラック・マウントと、
前記筐体の前記右側面から伸びる右ラック・マウントとをさらに含む、請求項12に記載のメディア・プレーヤー。
【請求項14】
第1のフェーダー・スタート・コネクタと第2のフェーダー・スタート・コネクタとをさらに含み、
前記第1のフェーダー・スタート・コネクタが、前記第1のデッキに、それへの入力信号を受信すると再生させ、それへの別の入力信号を受信すると一時停止させ、
前記第2のフェーダー・スタート・コネクタが、前記第2のデッキに、それへの入力信号を受信すると再生させ、それへの別の入力信号を受信すると一時停止させる、請求項12に記載のメディア・プレーヤー。
【請求項15】
第1の表示と第2の表示と第3の表示とを有するビート・キーパーをさらに含み、
前記第1の表示が、前記第1のデッキ上で再生されるメディア・トラックのビートを示し、
前記第2の表示が、前記第2のデッキ上で再生されるメディア・トラックのビートを示し、
前記第3の表示が、それぞれ前記第1のデッキおよび第2のデッキ上で再生される前記メディア・トラックの強拍がいつ同時に生じるかを示す、請求項12に記載のメディア・プレーヤー。
【請求項16】
前記複数のメディア・トラックの一部を、ディスクジョッキーの演奏で使用するためのセットに分類するためのクレート・コントロールをさらに含む、請求項12に記載のメディア・プレーヤー。
【請求項17】
前記メイン表示画面の前記第3の部分が、それぞれアーティスト、アルバム、プレイリストおよび曲タイトルに別に編成された前記複数のメディア・トラックの前記第3の表示をさらに含む、請求項12に記載のメディア・プレーヤー。
【請求項18】
ビュー・コントロールをさらに含み、前記ビュー・コントロールが、第1のメディア・トラックおよび第2のメディア・トラックへのエネルギーのグラフィカル表現を提供するために、前記メイン表示画面の前記第3の部分に、前記第1のデッキ上で再生される前記第1のメディア・トラックの第1のトラック・プロファイルを、前記の第2のデッキ上で再生される前記第2のメディア・トラックの第2のトラック・プロファイルと並べて表示する、請求項12に記載のメディア・プレーヤー。
【請求項19】
前記デジタル記憶デバイスが取外し可能なハード・ドライブである、請求項12に記載のメディア・プレーヤー。
【請求項20】
前記デジタル記憶デバイスが取外し可能なサムドライブである、請求項12に記載のメディア・プレーヤー。
【請求項21】
前記デジタル記憶デバイスが、携帯型パーソナル・メディア・プレーヤーである、請求項12に記載のメディア・プレーヤー。
【請求項22】
ディスクジョッキー用のメディア・プレーヤーであって、
正面と裏面と左側面と右側面とを含む筐体と、
複数のメディア・トラックを含むデジタル記憶デバイスを動作可能に接続するように構成され配列された複数の入力ポートと、
第1のメディア出力と、
第2のメディア出力と、
メディア・トラックをキューイングし再生するように構成され配列された第1のメディア制御インターフェースを有する第1のデッキであって、前記メディア・トラックが、前記第1のメディア出力を介して出力され、前記第1のメディア制御インターフェースが前記筐体の前記正面に置かれる、第1のデッキと、
メディア・トラックをキューイングし再生するように構成され配列された第2のメディア制御インターフェースを有する第2のデッキであって、前記メディア・トラックが前記第2のメディア出力を介して出力され、前記第2のメディア制御インターフェースが前記筐体の前記正面に置かれる、第2のデッキと、
前記筐体の前記正面に置かれたメイン表示画面と、メニューをナビゲートし、その中に含まれたメニュー選択肢を選択するための回転可能で押下可能な選択ノブと、メニューをナビゲートし、その中に含まれたメニュー選択肢を選択するための、それに関連するコンテキスト機能ラベルを有する複数の多機能コントロールとを含むグローバル制御インターフェースとを含み、
前記グローバル制御インターフェースが、前記複数のメディア・トラックの一部を、ディスクジョッキーの演奏で使用するセットに分類するためのクレート・コントロールをさらに含み、
前記第1のインターフェース、前記第2のインターフェース、および前記グローバル制御インターフェース上で行われた選択に従って前記複数の入力ポートの各々の入力ポートを介して前記デジタル記憶デバイスにアクセスし、それを制御するためのデジタル・ミキシング・コントローラをさらに含む、メディア・プレーヤー。
【請求項23】
第1の表示と第2の表示と第3の表示とを有するビート・キーパーをさらに含み、
前記第1の表示が、前記第1のデッキ上で再生されるメディア・トラックのビートを示し、
前記第2の表示が、前記第2のデッキ上で再生されるメディア・トラックのビートを示し、
前記第3の表示が、それぞれ前記第1のデッキおよび第2のデッキ上で再生される前記メディア・トラックの強拍がいつ同時に生じるかを示す、請求項22に記載のメディア・プレーヤー。
【請求項24】
ビュー・コントロールをさらに含み、前記ビュー・コントロールが、第1のメディア・トラックおよび第2のメディア・トラックへのエネルギーのグラフィカル表現を提供するために、前記メイン表示画面の前記第3の部分に、前記第1のデッキ上で再生される前記第1のメディア・トラックの第1のトラック・プロファイルを、前記の第2のデッキ上で再生される前記第2のメディア・トラックの第2のトラック・プロファイルと並べて表示する、請求項22に記載のメディア・プレーヤー。
【請求項1】
ディスクジョッキー用のメディア・プレーヤーであって、
正面と裏面と左側面と右側面とを含む筐体と、
複数のメディア・トラックを含むデジタル記憶デバイスを動作可能に接続するように構成され配列された複数の入力ポートと、
第1のメディア出力と、
第2のメディア出力と、
メディア・トラックをキューイングし再生するように構成され配列された第1のメディア制御インターフェースを有する第1のデッキであって、前記メディア・トラックが、前記第1のメディア出力を介して出力され、前記第1のメディア制御インターフェースが前記筐体の前記正面に置かれる、第1のデッキと、
メディア・トラックをキューイングし再生するように構成され配列された第2のメディア制御インターフェースを有する第2のデッキであって、前記メディア・トラックが、前記第2のメディア出力を介して出力され、前記第2のメディア制御インターフェースが前記筐体の前記正面に置かれる、第2のデッキと、
前記筐体の前記正面に置かれたメイン表示画面と、メニューをナビゲートし、その中に含まれたメニュー選択肢を選択するための回転可能で押下可能な選択ノブと、メニューをナビゲートし、その中に含まれたメニュー選択肢を選択するための、それに関連するコンテキスト機能ラベルを有する複数の多機能コントロールとを含むグローバル制御インターフェースと、
前記第1のインターフェース、前記第2のインターフェース、および前記グローバル制御インターフェース上で行われた選択に従って前記複数の入力ポートの各々の入力ポートを介して前記デジタル記憶デバイスにアクセスし、それを制御するためのデジタル・ミキシング・コントローラとを含むメディア・プレーヤー。
【請求項2】
前記筐体の前記左側面から伸びる左ラック・マウントと、
前記筐体の前記右側面から伸びる右ラック・マウントとをさらに含む、請求項1に記載のメディア・プレーヤー。
【請求項3】
第1のフェーダー・スタート・コネクタと第2のフェーダー・コネクタとをさらに含み、
前記第1のフェーダー・スタート・コネクタが、前記第1のデッキに、それへの入力信号を受信すると再生させ、それへの別の入力信号を受信すると一時停止させ、
前記第2のフェーダー・スタート・コネクタが、前記第2のデッキに、それへの入力信号を受信すると再生させ、それへの別の入力信号を受信すると一時停止させる、請求項1に記載のメディア・プレーヤー。
【請求項4】
第1の表示と第2の表示と第3の表示とを有するビート・キーパーをさらに含み、
前記第1の表示が、前記第1のデッキ上で再生されるメディア・トラックのビートを示し、
前記第2の表示が、前記第2のデッキ上で再生されるメディア・トラックのビートを示し、
前記第3の表示が、それぞれ前記第1のデッキおよび前記第2のデッキ上で再生される前記メディア・トラックの強拍がいつ同時に生じるかを示す、請求項1に記載のメディア・プレーヤー。
【請求項5】
前記複数のメディア・トラックの一部を、ディスクジョッキー演奏で使用するセットに分類するためのクレート・コントロールをさらに含む、請求項1に記載のメディア・プレーヤー。
【請求項6】
前記メイン表示画面の前記第3の部分が、それぞれアーティスト、アルバム、プレイリストおよび曲タイトルに別に編成された前記複数のメディア・トラックの前記第3の表示をさらに含む、請求項1に記載のメディア・プレーヤー。
【請求項7】
ビュー・コントロールをさらに含み、前記ビュー・コントロールが、第1のメディア・トラックおよび第2のメディア・トラックへのエネルギーのグラフィカル表現を提供するために、前記メイン表示画面の前記第3の部分に、前記第1のデッキ上で再生される前記第1のメディア・トラックの第1のトラック・プロファイルを、前記の第2のデッキ上で再生される前記第2のメディア・トラックの第2のトラック・プロファイルと並べて表示する、請求項1に記載のメディア・プレーヤー。
【請求項8】
前記デジタル記憶デバイスが取外し可能なハード・ドライブである、請求項1に記載のメディア・プレーヤー。
【請求項9】
前記デジタル記憶デバイスが取外し可能なサムドライブである、請求項1に記載のメディア・プレーヤー。
【請求項10】
前記デジタル記憶デバイスが、携帯型パーソナル・メディア・プレーヤーである、請求項1に記載のメディア・プレーヤー。
【請求項11】
前記メイン表示画面が、
前記第1のデッキの第1の表示を含む第1の部分と、
前記第2のデッキの第2の表示を含む第2の部分と、
前記複数のメディア・トラックの第3の表示を含む第3の部分とをさらに含む、請求項1に記載のメディア・プレーヤー。
【請求項12】
ディスクジョッキー用のメディア・プレーヤーであって、
正面と裏面と左側面と右側面とを含む筐体と、
複数のメディア・トラックを含むデジタル記憶デバイスを動作可能に接続するように構成され配列された複数の入力ポートと、
第1のメディア出力と、
第2のメディア出力と、
メディア・トラックをキューイングし再生するように構成され配列された第1のメディア制御インターフェースを有する第1のデッキであって、前記メディア・トラックが、前記第1のメディア出力を介して出力され、前記第1のメディア制御インターフェースが前記筐体の前記正面に置かれる、第1のデッキと、
メディア・トラックをキューイングし再生するように構成され配列された第2のメディア制御インターフェースを有する第2のデッキであって、前記メディア・トラックが、前記第2のメディア出力を介して出力され、前記第2のメディア制御インターフェースが前記筐体の前記正面に置かれる、第2のデッキと、
前記筐体の前記正面に置かれたメイン表示画面と、メニューをナビゲートし、その中に含まれたメニュー選択肢を選択するための回転可能で押下可能な選択ノブと、メニューをナビゲートし、その中に含まれたメニュー選択肢を選択するための、それに関連するコンテキスト機能ラベルを有する複数の多機能コントロールとを含むグローバル制御インターフェースとを含み、
前記メイン表示画面が、前記第1のデッキの第1の表示を含む第1の部分と、前記第2のデッキの第2の表示を含む第2の部分と、前記複数のメディア・トラックの第3の表示を含む第3の部分とを有し、
前記第1のインターフェース、前記第2のインターフェース、および前記グローバル制御インターフェース上で行われた選択に従って前記複数の入力ポートの各々の入力ポートを介して前記デジタル記憶デバイスにアクセスし、それを制御するためのデジタル・ミキシング・コントローラをさらに含む、メディア・プレーヤー。
【請求項13】
前記筐体の前記左側面から伸びる左ラック・マウントと、
前記筐体の前記右側面から伸びる右ラック・マウントとをさらに含む、請求項12に記載のメディア・プレーヤー。
【請求項14】
第1のフェーダー・スタート・コネクタと第2のフェーダー・スタート・コネクタとをさらに含み、
前記第1のフェーダー・スタート・コネクタが、前記第1のデッキに、それへの入力信号を受信すると再生させ、それへの別の入力信号を受信すると一時停止させ、
前記第2のフェーダー・スタート・コネクタが、前記第2のデッキに、それへの入力信号を受信すると再生させ、それへの別の入力信号を受信すると一時停止させる、請求項12に記載のメディア・プレーヤー。
【請求項15】
第1の表示と第2の表示と第3の表示とを有するビート・キーパーをさらに含み、
前記第1の表示が、前記第1のデッキ上で再生されるメディア・トラックのビートを示し、
前記第2の表示が、前記第2のデッキ上で再生されるメディア・トラックのビートを示し、
前記第3の表示が、それぞれ前記第1のデッキおよび第2のデッキ上で再生される前記メディア・トラックの強拍がいつ同時に生じるかを示す、請求項12に記載のメディア・プレーヤー。
【請求項16】
前記複数のメディア・トラックの一部を、ディスクジョッキーの演奏で使用するためのセットに分類するためのクレート・コントロールをさらに含む、請求項12に記載のメディア・プレーヤー。
【請求項17】
前記メイン表示画面の前記第3の部分が、それぞれアーティスト、アルバム、プレイリストおよび曲タイトルに別に編成された前記複数のメディア・トラックの前記第3の表示をさらに含む、請求項12に記載のメディア・プレーヤー。
【請求項18】
ビュー・コントロールをさらに含み、前記ビュー・コントロールが、第1のメディア・トラックおよび第2のメディア・トラックへのエネルギーのグラフィカル表現を提供するために、前記メイン表示画面の前記第3の部分に、前記第1のデッキ上で再生される前記第1のメディア・トラックの第1のトラック・プロファイルを、前記の第2のデッキ上で再生される前記第2のメディア・トラックの第2のトラック・プロファイルと並べて表示する、請求項12に記載のメディア・プレーヤー。
【請求項19】
前記デジタル記憶デバイスが取外し可能なハード・ドライブである、請求項12に記載のメディア・プレーヤー。
【請求項20】
前記デジタル記憶デバイスが取外し可能なサムドライブである、請求項12に記載のメディア・プレーヤー。
【請求項21】
前記デジタル記憶デバイスが、携帯型パーソナル・メディア・プレーヤーである、請求項12に記載のメディア・プレーヤー。
【請求項22】
ディスクジョッキー用のメディア・プレーヤーであって、
正面と裏面と左側面と右側面とを含む筐体と、
複数のメディア・トラックを含むデジタル記憶デバイスを動作可能に接続するように構成され配列された複数の入力ポートと、
第1のメディア出力と、
第2のメディア出力と、
メディア・トラックをキューイングし再生するように構成され配列された第1のメディア制御インターフェースを有する第1のデッキであって、前記メディア・トラックが、前記第1のメディア出力を介して出力され、前記第1のメディア制御インターフェースが前記筐体の前記正面に置かれる、第1のデッキと、
メディア・トラックをキューイングし再生するように構成され配列された第2のメディア制御インターフェースを有する第2のデッキであって、前記メディア・トラックが前記第2のメディア出力を介して出力され、前記第2のメディア制御インターフェースが前記筐体の前記正面に置かれる、第2のデッキと、
前記筐体の前記正面に置かれたメイン表示画面と、メニューをナビゲートし、その中に含まれたメニュー選択肢を選択するための回転可能で押下可能な選択ノブと、メニューをナビゲートし、その中に含まれたメニュー選択肢を選択するための、それに関連するコンテキスト機能ラベルを有する複数の多機能コントロールとを含むグローバル制御インターフェースとを含み、
前記グローバル制御インターフェースが、前記複数のメディア・トラックの一部を、ディスクジョッキーの演奏で使用するセットに分類するためのクレート・コントロールをさらに含み、
前記第1のインターフェース、前記第2のインターフェース、および前記グローバル制御インターフェース上で行われた選択に従って前記複数の入力ポートの各々の入力ポートを介して前記デジタル記憶デバイスにアクセスし、それを制御するためのデジタル・ミキシング・コントローラをさらに含む、メディア・プレーヤー。
【請求項23】
第1の表示と第2の表示と第3の表示とを有するビート・キーパーをさらに含み、
前記第1の表示が、前記第1のデッキ上で再生されるメディア・トラックのビートを示し、
前記第2の表示が、前記第2のデッキ上で再生されるメディア・トラックのビートを示し、
前記第3の表示が、それぞれ前記第1のデッキおよび第2のデッキ上で再生される前記メディア・トラックの強拍がいつ同時に生じるかを示す、請求項22に記載のメディア・プレーヤー。
【請求項24】
ビュー・コントロールをさらに含み、前記ビュー・コントロールが、第1のメディア・トラックおよび第2のメディア・トラックへのエネルギーのグラフィカル表現を提供するために、前記メイン表示画面の前記第3の部分に、前記第1のデッキ上で再生される前記第1のメディア・トラックの第1のトラック・プロファイルを、前記の第2のデッキ上で再生される前記第2のメディア・トラックの第2のトラック・プロファイルと並べて表示する、請求項22に記載のメディア・プレーヤー。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【公表番号】特表2009−531807(P2009−531807A)
【公表日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−503227(P2009−503227)
【出願日】平成19年3月28日(2007.3.28)
【国際出願番号】PCT/US2007/065300
【国際公開番号】WO2007/112420
【国際公開日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(506231537)ヌマーク インダストリーズ,エルエルシー (5)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年3月28日(2007.3.28)
【国際出願番号】PCT/US2007/065300
【国際公開番号】WO2007/112420
【国際公開日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(506231537)ヌマーク インダストリーズ,エルエルシー (5)
【Fターム(参考)】
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