説明

メモリカード及びメモリ制御システム

【課題】USBインターフェースとメモリカードインターフェースとを1つのコネクタで共用可能にする。
【解決手段】メモリ部1101と、USBインターフェース用コネクタ352と、USBインターフェース用コネクタに隣接して配置されたCLPIインターフェース用コネクタ354と、USBインターフェース制御回路1105と、ULPIインターフェース制御回路1107と、CLPI信号をULPI信号に変換してULPIインターフェース制御回路に入力すると共に、ULPIインターフェース制御回路からのULPI信号をCLPI信号の変換して出力するCLPI/ULPI変換回路110とを具備し、USBインターフェース制御回路とULPIインターフェース制御回路をASIC1130で構成し、ASICは、USBのPHY1108と、ULPI・PHY1106と、USBインターフェースと、ULPIインターフェースとを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタルカメラ、パーソナルコンピュータ等とメモリカードの接続技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、パーソナルコンピュータ等で最も広く普及しているデータ転送方式の一つとして、USB(Universal Serial Bus)方式と呼ばれる高速シリアルデータ転送方式が知られている。
【0003】
USB方式でのデータ転送を実現するためには、USB規格に従い、次の構成を備える必要がある。即ち、伝送路に対してデータをシリアルに入出力するUSB−PHYと呼ばれる部分と、USB−PHYで変換されたパラレル信号を入出力し、USB機器内部でのデータ転送を行うUSB−LINKと呼ばれる部分である。
【0004】
USB−PHYとUSB−LINKとの接続に関しては、UTMI(USB 2.0 Transceiver Macrocell Interace)と呼ばれる規格が定められている。しかし、UTMIに対してPHY−LINK間の端子数を削減した、ULPI(UTMI+ Low Pin Interface)と呼ばれる規格も定められている。そして、USB−PHY/USB−LINKそれぞれを実現するためのIPあるいはLSIが半導体メーカーから発表されている。
【0005】
デジタルカメラとプリンタ、及びパーソナルコンピュータとのインターフェースとして上記のUSBインターフェースが用いられている。
【0006】
一方、デジタルカメラ等の記録媒体として使用される、小型メモリカードには、CFカード、SDカード、スマートメディアなど様々な規格が存在している。デジタルカメラメーカーは各社それぞれにメディアを選択し、デジタルカメラ毎に使用可能なメモリカードを決定している。
【0007】
また、デジタルカメラで撮影した画像データ等をパソコンで表示させる場合には、多くの場合専用のインターフェースか、専用のアダプタを有するUSB機器を経由して、メモリカードから画像データをパソコンに転送させる必要がある。
【0008】
そのため、ユーザーは、メモリカードに応じて専用のインターフェースを備えたパソコンを準備するか、専用のアダプタを有するUSB機器を購入する必要があり、ユーザーは経済的な負担を強いられている。
【0009】
この問題を解決するために、現在パソコンで最も広く普及しているUSBインターフェースを備えたメモリカードが提案されている。
【0010】
特許文献1乃至3では、一方の側にCFカードインターフェース若しくはSDカードインターフェースのいずれかを配置し、他方の側にUSBインターフェースを備えた小型メモリカードが提案されている。これらの提案におけるメモリカードは、CFカードインターフェース若しくはSDカードインターフェース側から、あるいはUSBインターフェース側からのいずれかからメモリアクセスが可能な構成となっている。
【0011】
ユーザーは、これらのメモリカードをデジタルカメラで使用する場合には、CFカードインターフェース若しくはSDカードインターフェースの側をデジタルカメラに挿入して撮影する。また、パソコン(PC)に画像データを転送する場合には、USBインターフェースの側をPCに接続してデータ転送を行うことが可能である。
【0012】
これにより、ユーザーは、メモリカードに応じて専用のアダプタを有するUSB機器を購入する必要がなく、またほとんどのパソコンに直接データ転送を行うことが可能となる。
【0013】
また、特許文献4では、さらにメモリカードの小型化と互換性を推し進め、USBインターフェース形状の汎用型マイクロメモリカードを提案している。
【0014】
この提案におけるメモリカードは、USBインターフェースに使用する4本の端子間に、少なくとも一本以上のデータ転送端子を配置している。そして、USBインターフェース用データ転送端子(D+/D−)と、4本の端子間に配置したデータ転送端子とを用いて、USBメモリとしてのデータ転送と、SDカード等の異なる規格のインターフェースでのデータ転送の双方を可能にしている。
【0015】
このメモリカードは、共有利用するデータ転送端子(D+/D−)を使用して初期化信号の伝送を行い、伝送される初期化信号の電位変化に応じて、使用されるメモリカードインターフェース及びデータ転送経路等の切り替えを行っている。また異なる規格のメモリカードインターフェースに応じて必要な電源電圧の供給を行っている。
【特許文献1】実用新案登録第03090671号公報
【特許文献2】実用新案登録第03109193号公報
【特許文献3】実用新案登録第03109346号公報
【特許文献4】特開2004−288141号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
メモリカードスロットに対して、メモリカードとUSBフラッシュメモリカードを共用できるようにするためには、上記のような公知の提案がなされている。しかし、上記の技術にはそれぞれ以下のような問題点がある。
【0017】
特許文献1では、CFカードとUSBフラッシュメモリカードを1つのメモリカードで実現する提案がなされているが、CFカードは50本のIFを有しているため、小型化するのが困難である。また物理的なIF(インターフェース)が2つ必要となり、USBIFとのコネクタの共有化が非常に困難である。
【0018】
特許文献2では、SDカードとUSBフラッシュメモリカードを1つのメモリカードで実現する提案がなされているが、特許文献1と同様に物理的なIFが2つ必要となり、USBIFとのコネクタの共有化が非常に困難である。
【0019】
特許文献3では、USBIFとメモリカードIFを持ち、USBIFで動作中にメモリカードIFの接続がなされたら、メモリカードIFでの動作を優先させる構成をとっている。しかし、やはり物理的なIFが2つ必要となり、USBIFとのコネクタの共有化が非常に困難である。またUSBIFの動作中にメモリカードIFの接続を許す構成のため、回路構成が複雑となる。
【0020】
特許文献4では、USBインターフェース形状の汎用型マイクロメモリカードが提案されている。しかし、USBインターフェースに使用する4本の端子間に新たに端子を設けるには、端子間の精度が要求され、従来のUSBインターフェースを使用している機器との接続性に問題がある。
【0021】
また、デジタルカメラで使用されるメモリカードインターフェースとして、SD、コンパクトフラッシュ(登録商標)、MS等が採用されており、それぞれのインターフェースに応じた回路が必要とされる。
【0022】
また、デジタルカメラにはUSBインターフェースが搭載されていて、メモリカードインターフェースとは異なる回路が必要とされ、回路規模が大きくなることや、デジタルカメラ内のASICのピンが増大する問題がある。
【0023】
したがって、本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、USBインターフェースとメモリカードインターフェースとを1つのコネクタで共用可能にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0024】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係わるメモリカードは、メモリ部と、USBインターフェース用コネクタと、前記USBインターフェース用コネクタに隣接して配置されたCLPIインターフェース用コネクタと、USBインターフェース制御回路と、ULPIインターフェース制御回路と、CLPI信号をULPI信号に変換して前記ULPIインターフェース制御回路に入力すると共に、前記ULPIインターフェース制御回路からのULPI信号をCLPI信号に変換して出力するCLPI/ULPI変換回路とを具備し、前記USBインターフェース制御回路と前記ULPIインターフェース制御回路をASICで構成し、該ASICは、USBのPHYと、ULPI・PHYと、USBインターフェースと、ULPIインターフェースとを備えることを特徴とする。
【0025】
また、本発明に係わるメモリカードは、メモリ部と、USBインターフェース用コネクタと、前記USBインターフェース用コネクタに隣接して配置されたCLPIインターフェース用コネクタと、USBインターフェース制御回路と、ULPIインターフェース制御回路と、CLPI信号をULPI信号に変換して前記ULPIインターフェース制御回路に入力すると共に、前記ULPIインターフェース制御回路からのULPI信号をCLPI信号に変換して出力するCLPI/ULPI変換回路とを具備し、前記USBインターフェース制御回路と前記ULPIインターフェース制御回路をASICで構成し、該ASICは、ULPI・PHYを含むUSBのPHYと、ULPI・LINKと、USBインターフェースと、ULPIインターフェースとを備えることを特徴とする。
【0026】
また、本発明に係わるメモリカードは、メモリ部と、USBインターフェース用コネクタと、前記USBインターフェース用コネクタに隣接して配置されたCLPIインターフェース用コネクタと、USBインターフェース制御回路と、ULPIインターフェース制御回路と、CLPI信号をULPI信号に変換して前記ULPIインターフェース制御回路に入力すると共に、前記ULPIインターフェース制御回路からのULPI信号をCLPI信号に変換して出力するCLPI/ULPI変換回路とを具備し、前記USBインターフェース制御回路と前記ULPIインターフェース制御回路をASICで構成し、該ASICは、USBのPHYと、ULPI・PHYと、ULPI・LINKと、USBインターフェースと、ULPIインターフェースと、ULPI・PHYとULPI・LINKを切り替えて前記ULPIインターフェースに接続する切り替え手段とを備えることを特徴とする。
【0027】
また、本発明に係わるメモリカードは、メモリ部と、USBインターフェース用コネクタと、前記USBインターフェース用コネクタに隣接して配置されたCLPIインターフェース用コネクタと、USBインターフェース制御回路と、ULPIインターフェース制御回路と、CLPI信号をULPI信号に変換して前記ULPIインターフェース制御回路に入力すると共に、前記ULPIインターフェース制御回路からのULPI信号をCLPI信号に変換して出力するCLPI/ULPI変換回路とを具備し、前記USBインターフェース制御回路をPHYチップで構成し、前記ULPIインターフェース制御回路をASICで構成し、該ASICは、ULPI・LINKと、2つのULPIインターフェースを備え、一つは前記PHYチップとデータ転送を行うULPIインターフェースであり、もう一つは前記CLPI/ULPI変換回路とデータ転送を行うULPIインターフェースであることを特徴とする。
【0028】
また、本発明に係わるメモリカードは、メモリ部と、USBインターフェース用コネクタと、前記USBインターフェース用コネクタに隣接して配置されたCLPIインターフェース用コネクタと、USBインターフェース制御回路と、ULPIインターフェース制御回路と、CLPI信号をULPI信号に変換して前記ULPIインターフェース制御回路に入力すると共に、前記ULPIインターフェース制御回路からのULPI信号をCLPI信号に変換して出力するCLPI/ULPI変換回路とを具備し、前記USBインターフェース制御回路をPHYチップで構成し、前記ULPIインターフェース制御回路をASICで構成し、該ASICは、ULPI・LINKと、ULPY・PHYと、2つのULPIインターフェースを備え、一つは前記PHYチップとデータ転送を行うULPIインターフェースであり、もう一つは前記CLPI/ULPI変換回路とデータ転送を行うULPIインターフェースであることを特徴とする。
【0029】
また、本発明に係わるメモリカードは、メモリ部と、USBインターフェース用コネクタと、前記USBインターフェース用コネクタに隣接して配置されたCLPIインターフェース用コネクタと、USBインターフェース制御回路と、ULPIインターフェース制御回路と、CLPI信号をULPI信号に変換して前記ULPIインターフェース制御回路に入力すると共に、前記ULPIインターフェース制御回路からのULPI信号をCLPI信号に変換して出力するCLPI/ULPI変換回路とを具備し、前記USBインターフェース制御回路をPHYチップで構成し、前記ULPIインターフェース制御回路をASICで構成し、該ASICは、ULPI・LINKと、ULPI・PHYと、2つのULPIインターフェースを備え、一つは前記PHYチップとデータ転送を行うULPIインターフェースであり、もう一つは前記CLPI/ULPI変換回路とデータ転送を行うULPIインターフェースであり、ULPI・PHYとULPI・LINKとを切り替えて前記CLPI/ULPI変換回路とデータ転送を行うULPIインターフェースに接続できることを特徴とする。
【0030】
また、本発明に係わるメモリカードは、メモリ部と、USBインターフェース用コネクタと、前記USBインターフェース用コネクタに隣接して配置されたCLPIインターフェース用コネクタと、USBインターフェース制御回路と、ULPIインターフェース制御回路と、CLPI信号をULPI信号に変換して前記ULPIインターフェース制御回路に入力すると共に、前記ULPIインターフェース制御回路からのULPI信号をCLPI信号に変換して出力するCLPI/ULPI変換回路とを具備し、前記USBインターフェース制御回路をPHYチップで構成し、前記ULPIインターフェース制御回路をASICで構成し、該ASICは、ULPI・LINKと、ULPIインターフェースを備え、ULPI信号は排他的に前記ASICと前記PHYチップ間、または前記ASICと前記CLPI/ULPI変換回路間で転送されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0031】
本発明によれば、USBインターフェースとメモリカードインターフェースとを1つのコネクタで共用可能とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、本発明の好適な実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0033】
(第1の実施形態)
図1及び図2には、本発明の第1の実施形態に係るCLPIインターフェースを備えたUSBメモリカード(以下CLPIメモリカード)とそれを装着して使用可能なデジタルカメラ101との関係が示されている。
【0034】
CLPIインターフェース(Connection Low Pin Interface)は、ULPI(UTMI+ Low Pin Interface)に対し簡単なプロトコル変換を施したものである。
【0035】
図1は、本実施形態のCLPIインターフェースを備えたCLPIメモリカードとデジタルカメラ101との関係を示す。図2は本実施形態のCLPIインターフェースを備えたCLPIメモリカードとパーソナルコンピュータ201との関係を示す。
【0036】
パーソナルコンピュータ201は、USB装置を装着するためのUSBインターフェーススロットを有している。このUSBインターフェーススロットは、各種のUSBデバイスと接続することができる。
【0037】
CLPIメモリカードは、CLPIインターフェースを備えたメモリカードである。そして、USBインターフェースのコネクタと同一の形状で、CLPIインターフェースのスロットのみならずUSBインターフェースのスロットを有する装置にも装着することができる。
【0038】
図1において、デジタルカメラ101は、画像の記録を指示するレリーズスイッチ102と、被写体像を結像させるレンズ103と、CLPIインターフェースを備えたカードスロット104と、USBインターフェーススロット105とを有している。
【0039】
カードスロット104には、CLPIメモリカード301が装着される。また、カードスロット104には、開閉可能なカード蓋106が設けられている。
【0040】
CLPIメモリカード301は、カードスロット104に装着され、カードスロット104とは、CLPIインターフェース用コネクタ354の接点320〜333を介して接続される。
【0041】
USBインターフェーススロット105には、USBケーブル121を介し、USB装置120が接続され、本実施形態ではプリンタが接続される。
【0042】
図2において、パーソナルコンピュータ201は、USBインターフェーススロット202を有している。USBインターフェーススロット202には、USBインターフェースケーブルまたは、USBインターフェースコネクタを直接介してUSB装置が接続される。
【0043】
CLPIメモリカード301のコネクタ部は、USBインターフェースのコネクタと同一の形状である。そして、USBインターフェーススロット202に装着され、USBインターフェーススロット202とは、USB用コネクタ352の接点310〜313を介して接続される。
【0044】
図3Aは、CLPIメモリカードコネクタ350の端子配置を示した図である。
【0045】
CLPIメモリカードコネクタ350には、USBインターフェース用コネクタ352とCLPIインターフェース用コネクタ354が隣接して、同一面上に配置されている。
【0046】
USBインターフェース用コネクタ352のVCC端子310とCLPIインターフェース用コネクタ354のVCC端子320が共通に設けられている。また、USBインターフェース用コネクタ352のGND端子313とCLPIインターフェース用コネクタ354のGND端子333も共通に設けられている。
【0047】
CLPIメモリカードコネクタ350の長さは、USBインターフェーススロット202の受け口の奥行きよりも長く設定されている。そのため、CLPIメモリカード301がUSBインターフェーススロット202に挿入されても、CLPIインターフェース用コネクタ354はUSBインターフェーススロット202に接触しない。そして、USBインターフェーススロット202には、USBインターフェース用コネクタ352のみが接触するため、USBメモリとして機能する。また、USBインターフェーススロット、CLPIインターフェーススロットの双方に対して、メモリカードが一方向に脱着可能となり、メモリカードのデッドスペースを小さくできる効果がある。
【0048】
図3Bは、図3Aの構成に対し、USBインターフェース用コネクタ352のVCC端子310とCLPIインターフェース用コネクタ354のVCC端子320を共通化しない構成とし、互いの電源を独立させている。これにより、端子別に電源を分けて供給することができる。
【0049】
320はCLPIインターフェース用コネクタ354のVCC端子、310はUSBインターフェース用コネクタ352のVCC端子であり、333はCLPIインターフェース用コネクタ354のGND端子、313はUSBインターフェース用コネクタ352のGND端子である。
【0050】
図3Cは、図3AのCLPIインターフェース用コネクタ354の端子配置を変更した例を示す図である。
【0051】
CLPIインターフェース用コネクタ354の一つの端子であるCLK端子329を中央に配置し、CLK端子329の周辺にデータ端子321〜328を配置している。残りの制御端子330〜332は、CLPIメモリカードコネクタ350の端に配置してもよい。
【0052】
これにより、クロック周辺にデータ端子を配置することで、それぞれのデータのセットアップホールドのばらつきを抑えられる。
【0053】
また、図3Bの構成で、CLPIインターフェース用コネクタ354の端子配置を同様に変更する構成でもよい。
【0054】
図3Dは、CLPIメモリカードコネクタ350の端子配置のさらに他の例を示した図であり、USBインターフェース用コネクタ352とCLPIインターフェース用コネクタ354を互いに反対面に配置した状態を示している。
【0055】
このCLPIメモリカードコネクタ350では、USBインターフェース用コネクタ352とCLPIインターフェース用コネクタ354が互いに表裏反対面に配置されている。また、USBインターフェース用コネクタ352とCLPIインターフェース用コネクタ354はCLPIメモリカード301の同じ方向に隣接して配置されている。これにより、表裏を利用することによって端子の幅を広くでき、接触不良などの故障の原因を防ぐことができる。
【0056】
またこの構成では、USBインターフェース用コネクタ352のVCC端子310とCLPIインターフェース用コネクタ354のVCC端子320を共用している。また、USBインターフェース用コネクタ352のGND端子313とCLPIインターフェース用コネクタ354のGND端子333も共用している。
【0057】
CLPIメモリカードコネクタ350はUSBインターフェーススロット202の受け口の奥行きより長く形成されている。そして、CLPIメモリカード301がUSBインターフェーススロット202に挿入されても、CLPIインターフェース用コネクタ354はUSBインターフェーススロット202に接触しないように構成されている。
【0058】
これによりUSBインターフェーススロット202にCLPIメモリカード301が挿入されても、USBインターフェーススロット202は、USBインターフェース用コネクタ352のみに接触するため、USBフラッシュメモリとして機能する。
【0059】
図3Eは、CLPIメモリカードコネクタ350の端子配置のさらに他の例を示した図である。この構成では、片面にUSBインターフェース用コネクタ352とCLPIインターフェース用コネクタ354の一部が配置され、反対面にCLPIインターフェース用コネクタ354の残りの端子が配置されている。また、USBインターフェース用コネクタ352とCLPIインターフェース用コネクタ354はCLPIメモリカード301の同じ方向に隣接して配置されている。これにより、CLPIインターフェース用コネクタ354のそれぞれの端子幅を広くとることができる。
【0060】
図3Fは、CLPIメモリカードコネクタ350の端子配置のさらに他の例を示した図である。この構成では、USBインターフェース用コネクタ352の間にCLPIインターフェース用コネクタ354の一部の端子を配置している。そして、残りのCLPIインターフェース用コネクタ354の端子をUSBインターフェーススロット202の受け口の奥行きより遠い位置に配置している。
【0061】
CLPIメモリカードコネクタ350は、USBインターフェーススロット202の受け口の奥行きより長く形成されている。そして、CLPIインターフェース用コネクタ354は、CLPIメモリカード301の挿入端からUSBインターフェーススロット202の受け口の奥行きより遠い位置に配置されている。
【0062】
また、USBインターフェース用コネクタ352とCLPIインターフェース用コネクタ354はCLPIメモリカード301の同じ方向に隣接して配置されている。
【0063】
これによりCLPIメモリカードコネクタ350の幅が狭くてもUSBインターフェース用コネクタ352とCLPIインターフェース用コネクタ354を同一面上に配置することができる。
【0064】
図3Gは、CLPIメモリカードコネクタ350の端子配置のさらに他の例を示した図である。この構成では、CLPIインターフェース用コネクタ354の各端子が、USBインターフェーススロット202のストッパーを避けた位置に配置されている。
【0065】
図2のUSBインターフェーススロット202には、図3Hに示すUSBメモリ302のUSBコネクタ303にあるストッパー孔304を受けるストッパー突起がある。
【0066】
USBインターフェース用コネクタ352の裏にCLPIインターフェース用コネクタ354を配置すると、上記のストッパー突起によりCLPIインターフェース用コネクタ354を傷つける可能性がある。
【0067】
それを避けるために、CLPIインターフェース用コネクタ354の一部または全てをUSBインターフェーススロット202のストッパー突起と接触する可能性がある位置に配置しない構成とする。
【0068】
図3Cから図3Gでは、USBインターフェース用コネクタ352のVCC端子310とCLPIインターフェース用コネクタ354のVCC端子320を共用化している。また、USBインターフェース用コネクタ352のGND端子313とCLPIインターフェース用コネクタ354のGND端子333の端子も共用化している。しかし、USBインターフェース用コネクタ352のVCC端子310とCLPIインターフェース用コネクタ354のVCC端子320を共用化しない構成とし、互いの電源を独立させてもよい。
【0069】
図12Aに、CLPIメモリカード301の代表的なブロック構成図を示す。
【0070】
1102はメモリカード内の電源管理を行う電源制御回路である。電源制御回路1102は、CLPIメモリカードコネクタ350を介してデジタルカメラ101若しくはパーソナルコンピュータ201から供給される電圧を、所定の電圧に変換する。或いは直接、後述するメモリカード内のUSB−PHY1210、ASIC1220及びフラッシュメモリ1101等に供給する。
【0071】
USB−PHY1210は、CLPIメモリカード301がパーソナルコンピュータ201に接続された場合に、USBインターフェース用コネクタ352を介してデータ転送を行う。ULPI・PHYの機能を有する回路1211を含むLSI等で構成される。
【0072】
1220はメモリカードの動作制御を行うASICであり、CLPIメモリカード301がデジタルカメラ101に接続された場合に、CLPIインターフェース用コネクタ354を介してデータ転送を行う。
【0073】
ASIC1220は、ULPI・LINKの機能を有する回路1107を、少なくとも一つ以上搭載する。そして、デジタルカメラ101側のULPI・PHY1103とのデータ転送を、CLPI/ULPI変換回路1110及びCLPIインターフェース用コネクタ354を介して行う。
【0074】
さらにASIC1220は、フラッシュメモリ1101へのアクセス、CLPIメモリカード301の接続先がパーソナルコンピュータ201なのかデジタルカメラ101なのかの判定等を行う。そして、接続先に応じて、後述する電源制御回路1102への指示あるいは、USBインターフェース用コネクタ352及びCLPIインターフェース用コネクタ354の端子制御を行う。
【0075】
フラッシュメモリ1101は、半導体メモリ等で構成される記録素子である。
【0076】
次に、図4に、デジタルカメラ101の構成図を示す。
【0077】
図4において、402は、CCDあるいCMOSなどに代表される光を電気信号に変換する撮像素子である。
【0078】
402aは、撮像素子402から出力されるアナログ画像信号をデジタルデータに変換するA/D変換器である。
【0079】
403は、A/D変換器402aから出力された画像データに対して、ガンマ補正、色補正、補間処理などを行う信号処理回路である。
【0080】
404は、JPEGなどの圧縮処理を行う圧縮回路である。
【0081】
405は、撮影した画像データ等を一時的に記録したり、CPU406の作業領域等に使用されるメモリ及びメモリ制御回路である。
【0082】
406は、デジタルカメラ101の動作制御を行うCPUである。
【0083】
407は、USBで通信を行うためのUSB−PHYである。
【0084】
408は、画像表示あるいはメッセージ表示などに使用される表示装置でLCD等により構成される。
【0085】
409は、画像データを転送するためのデータバスである。
【0086】
411は、CLPIメモリカード301が所定の位置に挿入された場合にONになるメディア検出スイッチである。CPU406はメディア検出スイッチ411を監視することにより、CLPIメモリカード301が所定の位置に挿入されているか否かを知ることができる。
【0087】
412は、カード蓋106が閉められている場合にONになるカード蓋検出スイッチである。CPU406はカード蓋検出スイッチ412を監視することにより、カード蓋106が閉められているか否かを知ることができる。
【0088】
図5Aは、カメラのカードスロット104にUSBメモリ302が挿入された様子を表している。
メディア検出スイッチ411はUSB端子が届かない位置に配置されている。そのため、USBメモリ302が挿入された場合は、図5Cに示したメディア検出スイッチ411はGND側にスイッチしたままであるため、CPU406のMON端子へはGNDレベルが入力される。これにより、CPU406はUSBメモリが挿入されたと認識する。
【0089】
図5Bは、カメラのカードスロット104にCLPIメモリカード301が挿入された様子を表している。
【0090】
CLPIメモリカードコネクタ350はメディア検出スイッチ411を押し込むには十分な長さがある。そのため、CLPIメモリカード301が挿入された場合は、図5Cに示したメディア検出スイッチ411はGND側からVCC側へスイッチし、CPU406のMON端子へはVCCレベルが入力される。これにより、CPU406はCLPIメモリカードが挿入されたと認識する。
【0091】
図5Dは、カード識別後のメディア検出回路の状態を表している。
【0092】
図5Aの様にカードスロット104にUSBメモリ302が挿入されたときは、セレクタ501においてGNDレベルが選択され、カードスロット104のVCC端子にはGNDレベルが出力される。
【0093】
また、CLPIメモリカード301が挿入されたときは、セレクタ501においてVCCレベルが選択され、カードスロット104のVCC端子にはVCCレベルが出力される。
【0094】
図5Eは、カードスロット104にUSBメモリ302が挿入された状態を上から見た図である。
【0095】
USBメモリ302の各端子幅は、カードスロット104の各端子320s,321s,322s,…,332s,333sのピン幅に対して十分に広いので、カードスロット104の複数ピン同士がUSBメモリ302の端子を介してショートしている。
【0096】
これを電気的に図示したのが図5Gである。図中でMON端子にはSTP端子からの出力信号が帰還されて入力され、その電圧レベルでCPU406が接続メディアを識別する。同図では、GNDレベルがMON端子から入力されている。
【0097】
図5Fは、カードスロット104にCLPIメモリカード301が挿入された状態を上から見た図である。カードスロット104の各ピン320s,321s,322s,…,332s,333sのピン幅、ピンピッチはCLPIメモリカード301の端子幅、端子間隔と合致する。
【0098】
これを電気的に図示したのが図5Hである。図中でMON端子にはSTP端子からの出力信号が帰還されて入力され、その電圧レベルでCPU406が接続メディアを識別する。同図では、STP端子からの出力信号がそのままMON端子に入力される。
【0099】
図6Aは、USBメモリ302の挿入時における図5CのMON端子への入力波形を表している。図5Aでも説明したが、USBメモリ302が挿入されてもメディア検出スイッチ411はGND側を選択したままなのでMON端子にはGNDレベルが入力される。
【0100】
図6Bは、CLPIメモリカード301の挿入時における図5CのMON端子への入力波形を表している。図5Bでも説明したが、CLPIメモリカード301が挿入されるとメディア検出スイッチはVCC側へスイッチしてMON端子へはVCCレベルが入力される。
【0101】
図6Bで、時刻t1はカードスロット104へCLPIメモリカード301を完全に挿入し、メディア検出スイッチ411が切り替わった時刻を表す。この時刻t1にMON端子の電圧レベルがVCCになることにより、CPU406はCLPIメモリカード301の挿入を認識する。また、CLPIメモリカード301が完全に挿入されないとVCCレベルの電圧が印加されないため、CLPIメモリカード301の挿抜動作中にピンと端子が接触することがあっても、電圧は印加されずにカードを故障から保護することができる。
【0102】
図6C、図6Eは、図5G、図5Hにおいて、STP端子から出力される波形を表している。図中、時間t2はSTP端子から信号が出力される期間を表している。
【0103】
図6Dは、USBメモリ302の挿入時のMON端子への入力波形を表している。図6Dで、時間t3は、時間t2に対応して、MON端子へ波形が入力される期間を表している。
【0104】
図5E、図5Gでも説明したが、カードスロット104のGNDピンとSTPピンはUSBメモリ302のGND端子を介してショートしているため、STP端子から図6Cの様な矩形波を出力しても、MON端子はGNDレベルに保たれる。これにより、CPU406はUSBメモリ302が挿入されたと認識する。
【0105】
図6Fは、CLPIメモリカード301の挿入時のMON端子への入力波形を表している。CLPIインターフェースではSTP端子はカメラ側から見た場合は入力信号であるため、この端子への入力波形がカード内部へ入力される。
【0106】
当然、GND端子とも分離されているため、図5Hの様な電気的構造をとることで、MON端子の電圧入力レベルを検出して、カードスロット104に挿入されているカード上でGNDピンとSTPピンがショートしているかどうかが識別可能になる。
【0107】
図6FではSTP端子からの出力波形とMON端子への入力波形が合致することから、CLPIメモリカード301が挿入されていることを認識することができる。
【0108】
次に、図7に、デジタルカメラ101の撮影時の動作のフローチャートを示す。
【0109】
CPU406は、カード蓋検出スイッチ412の状態を監視し(ステップS701)、カード蓋106がOPENの状態であれば、引き続きカード蓋106の状態を監視する。また、カード蓋106がCLOSEの状態であれば、CLPIメモリカード301の挿入状態の確認を行う。
【0110】
CPU406は、メモリカード検出スイッチ411の状態を確認する(ステップS702)。そして、CLPIメモリカード301が所定の位置まで挿入されていることが確認できない場合には、表示装置408にメモリカード未検出の表示を行い(ステップS721)、終了する。一方、CLPIメモリカード301が所定の位置に挿入されていることが確認できた場合、CPU406は、CLPIメモリカード301の電源端子320に所定の電圧を供給する(ステップS703)。
【0111】
CPU406は、CLPI端子321〜332の中から、少なくとも一つ以上の端子状態を確認してCLPIメモリカード301の判別を行う(ステップS704)。そして、挿入されているCLPIメモリカード301がCLPI対応のメモリカードであることを確認できない場合には、表示装置408にメモリカードエラーの表示を行う(ステップS720)。さらに、CLPIメモリカード301への電圧供給を停止(ステップS740)して、終了する。
【0112】
一方、挿入されているCLPIメモリカード301が、CLPI対応のメモリカードであることを確認できた場合、CPU406は、CLPIメモリカード301のCLPI端子321〜332を介して、CLPIメモリカード301の初期化を行う。これはステップS706で行われる。
【0113】
CLPIメモリカード301の判別に関するさらに詳細な説明は、図10を参照して後述する。
【0114】
CPU406は、CLPIメモリカード301にアクセスして空き容量の確認を行う(ステップS707)。そして、撮影に必要な空き容量が無い場合には、表示装置408にメモリカードフルの表示を行い(ステップS730)、CLPIメモリカード301への電圧供給を停止(ステップS740)して、終了する。
【0115】
CLPIメモリカード301に撮影に必要な空き容量が存在する場合には、CPU406は、再びカード蓋検出スイッチ412の状態を確認する(ステップS708)。そして、カード蓋106がOPENの状態であれば、CLPIメモリカード301への電圧供給を停止(ステップS740)して、終了する。
【0116】
カード蓋106がCLOSEの状態であれば、CPU406はレリーズスイッチ102の状態を監視し(ステップS709)、レリーズスイッチが押されていない場合には、再びカード蓋検出スイッチ412の状態を確認する。
【0117】
レリーズスイッチ102が押されていた場合、CPU406は、レンズ103を介して撮像素子402に露光を行う(ステップS710)。
【0118】
撮像素子402から出力され、デジタルデータに変換された画像データに対して、信号処理回路403及び圧縮処理回路404において、ガンマ変換、色補正、補間処理等の画像処理と、JPEG処理等の圧縮処理が行われる(ステップS711)。そして、メモリ回路405に記録される。
【0119】
CPU406は、記録された画像データをメモリ回路405から読み出し、カードスロット104を介して、CLPIメモリカード301へ書き込み(ステップS712)、再びメモリカードの空き容量判定を行う(ステップS707)。
【0120】
図8A、図8Bは、CLPIメモリカード301側のUSB/CLPI検出回路を示す図である。
【0121】
図8AはASIC1220の外にプルアップ抵抗またはプルダウン抵抗がある場合を示しており、図8BはASIC1220内部にプルアップ抵抗またはプルダウン抵抗がある場合を示している。
【0122】
図8Aにおいて、USBプルアップ制御信号806で、USBプルアップ切り替えスイッチ805を切り替え、USB信号(D−信号311)のプルアップのON/OFFを制御する。USBプルアップ制御信号806がONのときは、USBプルアップ抵抗804経由でVCCレベルへプルアップする。
【0123】
また、USBプルダウン制御信号809で、USBプルダウン切り替えスイッチ808を切り替え、USBプルダウン制御信号809がONのときはUSBプルダウン抵抗807経由でGNDレベルへプルダウンする。
【0124】
図8Aにおいて、USB信号を代表してD−信号311しか記載していないが、D+信号312に対しても同じ回路構成となる。
【0125】
CLPIプルアップ制御信号812で、CLPIプルアップ切り替えスイッチ811を切り替え、CLPI信号(D0信号321)のプルアップのON/OFFを制御する。CLPIプルアップ制御信号812がONのときはCLPIプルアップ抵抗810経由でVCCレベルへプルアップする。
【0126】
また、CLPIプルダウン制御信号815で、CLPIプルダウン切り替えスイッチ814を切り替え、CLPIプルダウン制御信号815がONのときはCLPIプルダウン抵抗813経由でGNDレベルへプルダウンする。
【0127】
図8Aにおいて、CLPI信号を代表してD0信号321しか記載していないが、D0信号321以外の信号についても同様の回路構成となる。
【0128】
図8Aのようにプルアップ抵抗とプルダウン抵抗をメモリカード内のASIC外部に持つことでASICのチップサイズを削減し、ASICのコストを抑えることができる。なお、プルアップまたはプルダウンする信号とそのタイミングについては、図9A〜図9Fと図10を参照して後述する。
【0129】
図8Bにおいて、ASIC内部USBプルアップ制御信号822で、ASIC内部USBプルアップ切り替えスイッチ821を切り替え、USB信号(D−信号311)のプルアップのON/OFFを制御する。図8Bにおいて、USB信号を代表してD−信号311しか記載していないが、D+信号312に対しても同じ回路構成となる。
【0130】
ASIC内部USBプルアップ制御信号822がONのときはASIC内部USBプルアップ抵抗820経由でVCCレベルへプルアップする。
【0131】
また、ASIC内部USBプルダウン制御信号825で、ASIC内部USBプルダウン切り替えスイッチ824を切り替える。即ち、ASIC内部USBプルダウン制御信号825がONのときはASIC内部USBプルダウン抵抗823経由でGNDレベルへプルダウンする。
【0132】
ASIC内部CLPIプルアップ制御信号828で、ASIC内部CLPIプルアップ切り替えスイッチ827を切り替え、CLPI信号(D0信号321)のプルアップのON/OFFを制御する。
【0133】
ASIC内部CLPIプルアップ制御信号828がONのときはASIC内部CLPIプルアップ抵抗826経由でVCCレベルへプルアップする。
【0134】
また、ASIC内部CLPIプルダウン制御信号831で、ASIC内部CLPIプルダウン切り替えスイッチ830を切り替える。即ち、ASIC内部CLPIプルダウン制御信号831がONのときはASIC内部CLPIプルダウン抵抗829経由でGNDレベルへプルダウンする。
【0135】
図8Bにおいて、CLPI信号を代表してD0信号321しか記載していないが、D0信号321以外の信号についても同様の回路構成となる。
【0136】
図8Bのようにプルアップ抵抗とプルダウン抵抗をメモリカード内のASIC内部に持つことで外部部品を削減でき、メモリカードの基板サイズを小さくすることができる。なお、プルアップまたはプルダウンする信号とそのタイミングについては、図9A〜図9Fと図10を参照して後述する。
【0137】
また、図8Aと図8Bでは、USB信号とCLPI信号をプルアップとプルダウンする位置がASICの外部と内部という違いがあるが、論理的には同じであるので特に断りのない限り、以下では図8Aの構成に対して説明を加える。
【0138】
図9A〜図9Fは、CLPIメモリカード301の端子位置とUSB/CLPIインターフェース検出の電気的なタイミングを表した図である。
【0139】
図9Aは、CLPIメモリカード301のGND端子313の奥にCLPI端子がある場合を示す図である。
【0140】
STP端子挿入経路901は、カメラ101のSTP端子がCLPIメモリカード301のSTP端子332と接触するまでの挿入経路を表している。
【0141】
NXT端子挿入経路902は、カメラ101のNXT端子がCLPIメモリカード301のNXT端子331と接触するまでの挿入経路を表している。
【0142】
図9B(a)はCLPI検出時のSTP端子332とNXT端子331の時間変化を表しており、図9B(b)はCLPIプルアップ制御信号812の時間変化を表している。また、図9B(a)はSTP端子332とNXT端子331だけでなく、CLPIメモリカード301でプルアップしている信号のタイミングも表している。
【0143】
図9C(a)はUSB検出時のSTP端子332とNXT端子331の時間変化を表しており、図9C(b)はCLPIプルダウン制御信号815の時間変化を表している。また、図9C(a)はSTP端子332とNXT端子331だけでなく、CLPIメモリカード301でプルアップしている信号のタイミングも表している。
【0144】
これらの図において、時刻t0は、CLPIメモリカード301へ電源が供給された時刻である。時刻t1で、CLPI端子の状態をチェックする。時刻t2で、USB端子の処理とCLPI端子の処理を行い、使用しないインターフェース回路をディスエーブル処理する。時刻t1とt2で行う処理の詳細は図10を参照して後述する。
【0145】
図9Dは、CLPIメモリカード301のVCC端子310の奥にCLPI端子がある場合を示す図である。
【0146】
D1端子挿入経路911は、カメラ101のD1端子がCLPIメモリカード301のD1端子322と接触するまでの挿入経路を表している。
【0147】
D0端子挿入経路912は、カメラ101のD0端子がCLPIメモリカード301のD0端子321と接触するまでの挿入経路を表している。
【0148】
図9E(a)はCLPI検出時のD0端子321とD1端子322の時間変化を表しており、図9E(h)はCLPIプルアップ制御信号812の時間変化を表している。また、図9E(a)はD0端子321とD1端子322だけでなく、CLPIメモリカード301でプルダウンしている信号のタイミングも表している。
【0149】
図9F(a)はUSB検出時のD0端子321とD1端子322の時間変化を表しており、図9F(b)はCLPIプルダウン制御信号815の時間変化を表している。また、図9F(a)はD0端子321とD1端子322だけでなく、CLPIメモリカード301でプルダウンしている信号のタイミングも表している。
【0150】
時刻t0、t1、t2の意味については上述した内容と同じであるので省略する。
【0151】
図10はCLPIメモリカード301におけるUSB/CLPIインターフェースの検出フローを表した図である。
【0152】
図7のステップS703においてメモリカードへの電源供給が開始された後、CLPIメモリカード301はCLPI信号をプルアップまたはプルダウンする(ステップS1002)。図9A〜図9Fでは時刻t0にあたる。
【0153】
CLPI信号のプルアップまたはプルダウンのどちらを選択するかは以下のようにして決定する。
【0154】
図9AのSTP端子挿入経路901、NXT端子挿入経路902で図示されているとおり、カメラ101側のSTP端子とNXT端子は一度GND端子313に接触してから、CLPIメモリカード301のSTP端子332とNXT端子331に接触する。そのため、これらの端子をHIGHにドライブした状態のカメラ101にCLPIメモリカード301を挿入すると挿入途中で一時的に電気的にショートしてしまいカメラ101とCLPIメモリカード301の双方に損傷を与える恐れがある。従って、カメラ101ではこれらの端子をLOWドライブする。
【0155】
カメラ101に挿入されたことを検出するために、STP端子332とNXT端子331は、CLPIプルアップ制御信号812をONしてプルアップしておく。
【0156】
また、図9DのD1端子挿入経路911、D0端子挿入経路912で図示されているとおり、カメラ101側のD0端子とD1端子は一度VCC端子310に接触してから、CLPIメモリカード301のD1端子322とD0端子321に接触する。そのため、これらの端子をLOWにドライブした状態のカメラ101にCLPIメモリカード301を挿入すると挿入途中で一時的に電気的にショートしてしまいカメラ101とCLPIメモリカード301の双方に損傷を与える恐れがある。従って、カメラ101ではこれらの端子をHIGHドライブする。
【0157】
カメラ101に挿入されたことを検出するために、D1端子322とD0端子321は、CLPIプルダウン制御信号815をONしてプルダウンしておく。
【0158】
上記説明に該当しない端子については、プルアップとプルダウンのどちらを選択してもよい。
【0159】
まず、CLPIメモリカード301へ電源が供給されてから所定時間待機した後(ステップS1003)、CLPI端子の状態を調べる(ステップS1004)。図9A〜図9Fでは時刻t1にあたる。
【0160】
CLPIメモリカード301がCLPI端子を持つカメラ101に挿入された場合は、CLPIメモリカード301でプルアップしていた信号がカメラ101でLOWにドライブされる(図9B(a))。また、プルダウンしていた信号がHIGHにドライブされる(図9E(a))。
【0161】
また、USBインターフェースを持つパーソナルコンピュータ201に挿入された場合には、CLPI端子は接触しないのでCLPI端子の状態は変化しない(図9C(a)、図9F(a))。
【0162】
従って、ステップS1004ではCLPI端子の状態変化がなかった場合には、CLPIインターフェースを持たないパーソナルコンピュータ201に挿入されたと判断してUSBインターフェースを用いて通信をすべくステップS1010に遷移する。そして、USBのモードに応じて、D+端子312、D−端子311のどちらかをプルアップする(ステップS1010)。
【0163】
またCLPIインターフェース回路へのクロック供給を止め(ステップS1012)、さらに電源供給を止めることで(ステップS1013)で消費電力を抑える。
【0164】
最後にUSBインターフェースの初期化処理を行った後(ステップS1024)、パーソナルコンピュータ201からのアクセス待ち状態(ステップS1030)へ遷移する。
【0165】
また、ステップS1004でCLPI端子の状態に変化があった場合には、CLPIインターフェースをもつカメラ101に挿入されたと判断し、CLPIインターフェースを用いて通信すべくステップS1020に遷移する。
【0166】
CLPI信号をプルダウンもプルアップもせず直接カメラ側と接続するために、CLPIプルアップ制御信号812とCLPIプルダウン制御信号815の両方をOFFにする(ステップS1020、図9B(b)、図9E(b))。
【0167】
使用しないUSBインターフェースのD−信号311,D+信号312はUSBプルダウン制御信号809をONしてプルダウンする(ステップS1021)。
【0168】
また、USBインターフェース回路へのクロック供給を止め(ステップS1022)、さらに電源供給を止めることで(ステップS1023)で消費電力を抑える。
【0169】
最後にCLPIインターフェースの初期化処理を行った後(ステップS1024)、カメラ101からのアクセス待ち状態(ステップS1030)へ遷移する。
【0170】
本実施形態のCLPIメモリカードの構成を図11A〜図11G、図12A〜図12G、図13A〜図13Dに従って説明する。
【0171】
図12A〜図12Gに示すCLPIメモリカードは、フラッシュメモリ1101、電源制御回路1102、CLPIメモリカードコネクタ350、PHYチップ1210を備える。また、ASIC(Application Specific Integrated Circuit:特定用途向け集積回路)、CLPI/ULPI変換回路1110も備える。
【0172】
ASICは、2つのULPIインターフェースを備える。ASICの1つのULPIインターフェースはPHYチップ1210に接続され、もう1つのULPIインターフェースはCLPI/ULPI変換回路1110経由でCLPIインターフェース用コネクタ354に接続される。
【0173】
CLPI/ULPI変換回路1110はASICが出力したULPIのデータ形式をCLPIのデータ形式に変換し、CLPIインターフェース用コネクタ354から入力されたCLPIのデータ形式をULPIのデータ形式に変換する回路である。また、CLPI/ULPI変換回路1110は、ULPIインターフェースとは別のULPIにはないCLPIのプロトコルを補うための信号INIT_CTRLにより外部装置がCLPIインターフェース用コネクタ354に接続された直後に行う初期化の制御を行う。初期化とは、メモリカードに接続された外部装置とASICの接続関係が、ULPI・LINKとULPI・PHYの接続関係になるようにCLPIインターフェースを通して、メモリカードに接続した外部装置又はメモリカードが主体となり調停することをいう。またASICはフラッシュメモリ1101に接続される。
【0174】
PHYチップ1210はUSBインターフェース用コネクタ352に接続される。このメモリカード構成では、最大480Mbpsでデータ転送を行うPHYをASICの外に出し、実績のあるPHYチップを使うことにより、ASICまたはパッケージで起こるノイズの問題を回避できる。また、2つのULPIインターフェースを備えることによりバス制御が容易になる。また、ASICは、メモリカードに接続される外部装置がUSBまたはCLPIであっても、フラッシュメモリ1101へデータ転送するために処理するデータ形式はULPIなので、回路設計が容易になる。
【0175】
上記の構成において、CLPIメモリカードコネクタ350に接続される外部装置インターフェースとメモリカード内の構成例を、図12Aから図12Gを参照して説明する。
【0176】
ULPI・PYHとULPI・LINKについて説明する。
【0177】
USB2.0の規格に物理層とリンク層はUTMI(USB2.0 Transceiver Macrocell Interface)でデータ転送を行う仕様があり、最低でも22本の信号を必要とする。物理層とリンク層間の信号数を削減するため、ULPI(UTMI+Low Pin Interface)規格が制定され、UTMIにラッパー回路を追加することにより信号数を8本、又は16本まで削減することが可能になる。PHY側のラッパー回路をULPI・PYH、LINK側のラッパー回路をULPI・LINKと呼ぶ。
【0178】
また、ULPIモジュールとは、モジュール・アービターによりULPI・LINKをCLPIインターフェースに接続するか、ULPI・PHYをCLPIインターフェースに接続するかを切り替える機能を持つモジュールをいう。
【0179】
図12Aは、CLPIメモリカードコネクタ350にULPI・PHY1103をCLPI/ULPI変換回路1110を経由して接続し、ASIC1220は、ULPI・LINK1107を備える形態である。CLPIメモリカードコネクタ350に接続される外部装置がUSBであるときは、PHYチップ1210を経由しULPI・LINK1107とUSBインターフェース用コネクタ352間でデータ転送を行う。また、CLPIメモリカードコネクタ350に接続される外部装置がCLPIであるときは、CLPIインターフェース用コネクタ354を経由し、ULPI・LINK1107とULPI・PHY1103間でデータ転送を行う。
【0180】
図12Bは、CLPIメモリカードコネクタ350にULPI・LINK1104をCLPI/ULPI変換回路1110を経由して接続し、ASIC1230は、ULPI・LINK1107とULPI・PHY1106を備える形態である。CLPIメモリカードコネクタ350に接続される外部装置がUSBであるときはPHYチップ1210を経由しULPI・LINK1107とUSBインターフェース用コネクタ352間でデータ転送を行う。また、CLPIメモリカードコネクタ350に接続される外部装置がCLPIであるときはCLPIインターフェース用コネクタ354を経由し、ULPI・PHY1106とULPI・LINK1104間でデータ転送を行う。
【0181】
図12Cは、CLPIメモリカードコネクタ350にULPIモジュール1150をCLPI/ULPI変換回路1110を経由して接続し、メモリカードは図12Aと同じ構成の形態である。CLPIメモリカードコネクタ350に接続される外部装置がUSBであるときはPHYチップ1210を経由しULPI・LINK1107とUSBインターフェース用コネクタ352間でデータ転送を行う。CLPIメモリカードコネクタ350に接続される外部装置がCLPIであるときは、まずULPIモジュール1150とASIC1220間で初期化を行う。その後ULPIモジュール1150は、モジュール・アービター1153によってULPI・PHY1151が選択され、ASIC1220のULPI・LINK1107間でデータ転送を行う。
【0182】
図12Dは、CLPIメモリカードコネクタ350にULPIモジュール1150をCLPI/ULPI変換回路1110を経由して接続し、メモリカードは図12Bと同じ構成の形態である。CLPIメモリカードコネクタ350に接続される外部装置がUSBであるときはPHYチップ1210を経由しULPI・LINK1107とUSBインターフェース用コネクタ352間でデータ転送を行う。また、CLPIメモリカードコネクタ350に接続される外部装置がCLPIであるときは、まずULPIモジュール1150とASIC1230間で初期化を行う。その後ULPIモジュール1150は、モジュール・アービター1153によってULPI・LINK1152が選択され、ASIC1230のULPI・PHY1106間でデータ転送を行う。
【0183】
図12Eは、CLPIメモリカードコネクタ350にULPI・PHY1103をCLPI/ULPI変換回路1110を経由して接続する形態である。そして、ASIC1240は、ULPI・LINK1107とULPI・PYH1106とモジュール・アービター1109を備える。モジュール・アービター1109は、PHYチップ1210とULPI・LINK1107間の接続、又は、ASIC1240のULPI端子とULPI・LINK1107又はULPI・PHY1106間の接続を選択できる機能を持つ。CLPIメモリカードコネクタ350に接続される外部装置がUSBであるときはPHYチップ1210を経由しULPI・LINK1107とUSBインターフェース用コネクタ352間でデータ転送を行う。また、CLPIメモリカードコネクタ350に接続される外部装置がCLPIであるときは、まずULPI・PHY1103とASIC1240間で初期化を行う。その後ASIC1240は、モジュール・アービター1109によりULPI・LINK1107が選択され、ULPI・PHY1103間でデータ転送を行う。
【0184】
図12Fは、CLPIメモリカードコネクタ350にULPI・LINK1104をCLPI/ULPI変換回路1110を経由して接続し、メモリカードは図12Eと同じ構成の形態である。CLPIメモリカードコネクタ350に接続される外部装置がUSBであるときはPHYチップ1210を経由しULPI・LINK1107とUSBインターフェース用コネクタ352間でデータ転送を行う。また、CLPIメモリカードコネクタ350に接続される外部装置がCLPIであるときは、まずULPI・LINK1104とASIC1240間で初期化を行う。その後ASIC1240は、モジュール・アービター1109によりULPI・PHY1106が選択され、ULPI・LINK1104間でデータ転送を行う。
【0185】
図12Gは、CLPIメモリカードコネクタ350にULPIモジュール1150をCLPI/ULPI変換回路1110を経由して接続し、メモリカードは図12Eと同じ構成の形態である。CLPIメモリカードコネクタ350に接続される外部装置がUSBであるときはPHYチップ1210を経由しULPI・LINK1107とUSBインターフェース用コネクタ352間でデータ転送を行う。また、CLPIメモリカードコネクタ350に接続される外部装置がCLPIであるときは、まずULPIモジュール1150とASIC1240間で初期化を行う。その後ULPIモジュール1150がULPI・PHY1151のときは、ASIC1240のULPI・LINK1107間でデータ転送を行う。また、ULPIモジュール1150がULPI・LINK1152のときは、ASIC1240のULPI・PHY1106間でデータ転送を行う。
【0186】
図13A〜図13Dは、フラッシュメモリ1101、電源制御回路1102、CLPIメモリカードコネクタ350、PHYチップ1210、ASIC1310、CLPI/ULPI変換回路1110を備える構成である。
【0187】
ASIC1310は、1つのULPIインターフェースとULPI・LINK1107を備える。ASIC1310のULPIインターフェースはPHYチップ1210と、CLPI/ULPI変換回路1110を経由して、USBインターフェース用コネクタ352とCLPIインターフェース用コネクタ354の2つに接続する。
【0188】
CLPI/ULPI変換回路1110は、ULPIインターフェースとは別のULPIにはないCLPIのプロトコルを補うための信号INIT_CTRLにより外部装置がCLPIインターフェース用コネクタ354に接続された直後に行う初期化の制御を行う。またASIC1310はフラッシュメモリ1101に接続される。
【0189】
PHYチップ1210はUSBインターフェース用コネクタ352に接続する。このメモリカード構成では、ULPIインターフェースを共有化することにより、ASICの端子数を削減でき、コスト削減に貢献できる。また、ASIC1310は、メモリカードに接続する外部装置がUSBまたはCLPIであっても、フラッシュメモリ1101へデータ転送するために処理するデータ形式はULPIなので、回路設計が容易になる。
【0190】
上記の構成において、CLPIメモリカードコネクタ350に接続される外部装置インターフェースとメモリカード内の構成例を、図13A〜図13Dを参照して説明する。
【0191】
図13Aは、CLPIメモリカードコネクタ350にULPI・PHY1103をCLPI/ULPI変換回路1110を経由して接続する形態である。CLPIメモリカードコネクタ350に接続される外部装置がUSBであるときはPHYチップ1210を経由しULPI・LINK1107とUSBインターフェース用コネクタ352間でデータ転送を行う。また、CLPIメモリカードコネクタ350に接続される外部装置がCLPIであるときはCLPIインターフェース用コネクタ354を経由し、ULPI・LINK1107とULPI・PHY1103間でデータ転送を行う。このとき、ULPIインターフェースで競合が起こらないように、PHYチップ1210への電源供給を停止する。または、PHYチップ1210のULPIインターフェースのバスをオープンにする。
【0192】
図13Bは、CLPIメモリカードコネクタ350にULPIモジュール1150をCLPI/ULPI変換回路1110を経由して接続する形態である。CLPIメモリカードコネクタ350に接続される外部装置がUSBであるときはPHYチップ1210を経由しULPI・LINK1107とUSBインターフェース用コネクタ352間でデータ転送を行う。また、CLPIメモリカードコネクタ350に接続される外部装置がCLPIであるときは、まずULPIモジュール1150とASIC1310間で初期化を行う。その後ULPIモジュール1150は、モジュール・アービター1153によってULPI・PHY1151が選択され、ASIC1310のULPI・LINK1107間でデータ転送を行う。このとき、ULPIインターフェースで競合が起こらないように、PHYチップ1210への電源供給を停止する。または、PHYチップ1210のULPIインターフェースのバスをオープンにする。
【0193】
図13Cは、図13AのULPIの基板配線上に、スイッチ1301とスイッチ1302を追加した形態である。CLPIメモリカードコネクタ350に接続される外部装置がUSBであるときはスイッチ1301をON、スイッチ1302をOFFする。そして、PHYチップ1210を経由しULPI・LINK1107とUSBインターフェース用コネクタ352間でデータ転送を行う。また、CLPIメモリカードコネクタ350に接続される外部装置がCLPIであるときはスイッチ1301をOFF、スイッチ1302をONする。そして、CLPIインターフェース用コネクタ354を経由し、ULPI・LINK1107とULPI・PHY1103間でデータ転送を行う。
【0194】
図13Dは、図13BのULPIの基板配線上に、スイッチ1301とスイッチ1302を追加した形態である。CLPIメモリカードコネクタ350に接続される外部装置がUSBであるときはスイッチ1301をON、スイッチ1302をOFFする。そして、PHYチップ1210を経由しULPI・LINK1107とUSBインターフェース用コネクタ352間でデータ転送を行う。また、CLPIメモリカードコネクタ350に接続される外部装置がCLPIであるときはスイッチ1301をOFF、スイッチ1302をONする。そして、ULPIモジュール1150とASIC1310間で初期化を行う。その後ULPIモジュール1150は、モジュール・アービター1153によってULPI・PHY1151が選択され、ASIC1310のULPI・LINK1107間でデータ転送を行う。
【0195】
図11A〜図11Gは、フラッシュメモリ1101、電源制御回路1102、CLPIメモリカードコネクタ350、ASIC、CLPI/ULPI変換回路1110を備える構成である。
【0196】
ASICは、ULPIとUSBの2つのインターフェースを備え、USBのPHYを搭載している。ASICのUSBインターフェースはUSBインターフェース用コネクタ352に接続され、ASICのULPIインターフェースはCLPI/ULPI変換回路1110を経由してCLPIインターフェース用コネクタ354に接続される。
【0197】
CLPI/ULPI変換回路1110は、ULPIインターフェースとは別のULPIにはないCLPIのプロトコルを補うための信号INIT_CTRLにより外部装置がCLPIインターフェース用コネクタ354に接続された直後に行う初期化の制御を行う。またASICはフラッシュメモリ1101に接続される。
【0198】
このメモリカード構成では、PHYをASICに搭載することにより、PHYチップ分の実装面積が削減され、さらにASICの端子数が削減されることで、コストの削減、また基板設計の容易性に貢献できる。また、ASICは、メモリカードに接続される外部装置がUSBまたはCLPIであっても、フラッシュメモリ1101へデータ転送するために処理するデータ形式はULPIなので、回路設計が容易になる。
【0199】
上記の構成において、CLPIメモリカードコネクタ350に接続される外部装置インターフェースとメモリカード内の構成例を、図11A〜図11Gを参照して説明する。
【0200】
図11Aは、CLPIメモリカードコネクタ350にULPI・PHY1103をCLPI/ULPI変換回路1110を経由して接続する形態である。ASIC1120は、ULPI・LINK1107とULPI・PHY1106を含むPHYコア1105を備える。また、ULPI・LINK1107は、ASIC1120のULPI端子とULPI・PHY1106へ接続される。CLPIメモリカードコネクタ350に接続される外部装置がUSBであるときはPHYコア1105を経由しULPI・LINK1107とUSBインターフェース用コネクタ352間でデータ転送を行う。また、CLPIメモリカードコネクタ350に接続される外部装置がCLPIであるときはCLPIインターフェース用コネクタ354を経由し、ULPI・LINK1107とULPI・PHY1103間でデータ転送を行う。
【0201】
図11Bは、CLPIメモリカードコネクタ350にULPI・LINK1104をCLPI/ULPI変換回路1110を経由して接続する形態である。ASIC1130は、ULPI・PHY1106とPHYコア1108を備える。また、ULPI・PHY1106は、ASIC1130のCLPIインターフェース端子とPHYコア1108へ接続される。CLPIメモリカードコネクタ350に接続される外部装置がUSBであるときはPHYコア1108を経由しULPI・PHY1106とUSBインターフェース用コネクタ352間でデータ転送を行う。また、CLPIメモリカードコネクタ350に接続される外部装置がCLPIであるときはCLPIインターフェース用コネクタ354を経由しULPI・PHY1106とULPI・LINK1104間でデータ転送を行う。
【0202】
図11Cは、CLPIメモリカードコネクタ350にULPIモジュール1150をCLPI/ULPI変換回路1110を経由して接続し、メモリカードは図11Aと同じ構成の形態である。CLPIメモリカードコネクタ350に接続される外部装置がUSBであるときはPHYコア1105を経由しULPI・LINK1107とUSBインターフェース用コネクタ352間でデータ転送を行う。また、CLPIメモリカードコネクタ350に接続される外部装置がCLPIであるときは、まずULPIモジュール1150とASIC1120間で初期化を行う。その後ULPIモジュール1150は、モジュール・アービター1153によってULPI・PHY1151が選択され、ASIC1120のULPI・LINK1107間でデータ転送を行う。
【0203】
図11Dは、CLPIメモリカードコネクタ350に上記と同じ構成のULPIモジュール1150をCLPI/ULPI変換回路1110を経由して接続し、メモリカードは図11Bと同じ構成の形態である。CLPIメモリカードコネクタ350に接続される外部装置がUSBであるときはPHYコア1108を経由しULPI・PHY1106とUSBインターフェース用コネクタ352間でデータ転送を行う。また、CLPIメモリカードコネクタ350に接続される外部装置がCLPIであるときは、まずULPIモジュール1150とASIC1130間で初期化を行う。その後ULPIモジュール1150は、モジュール・アービター1153によりULPI・LINK1152が選択され、ASIC1130のULPI・PHY1106間でデータ転送を行う。
【0204】
図11Eは、CLPIメモリカードコネクタ350にULPI・PHY1103をCLPI/ULPI変換回路1110を経由して接続する形態である。ASIC1140は、ULPI・LINK1107とULPI・PYH1106とモジュール・アービター1109とPHYコア1108を備える。CLPIメモリカードコネクタ350に接続される外部装置がUSBであるときはPHYコア1108を経由しULPI・PHY1106とUSBインターフェース用コネクタ352間でデータ転送を行う。また、CLPIメモリカードコネクタ350に接続される外部装置がCLPIであるときは、まずULPI・PHY1103とASIC1140間で初期化を行う。その後ASIC1140は、モジュール・アービター1109によりULPI・LINK1107が選択され、ULPI・PHY1103間でデータ転送を行う。
【0205】
図11Fは、CLPIメモリカードコネクタ350にULPI・LINK1104をCLPI/ULPI変換回路1110を経由して接続し、メモリカードは図11Eと同じ構成の形態である。CLPIメモリカードコネクタ350に接続される外部装置がUSBであるときはPHYコア1108を経由しULPI・PHY1106とUSBインターフェース用コネクタ352間でデータ転送を行う。また、CLPIメモリカードコネクタ350に接続される外部装置がCLPIであるときは、まずULPI・LINK1104とASIC1140間で初期化を行う。その後ASIC1140は、モジュール・アービター1109によりULPI・PHY1106が選択され、ULPI・LINK1104間でデータ転送を行う。
【0206】
図11Gは、CLPIメモリカードコネクタ350にULPIモジュール1150をCLPI/ULPI変換回路1110を経由して接続し、メモリカードは図11Eと同じ構成の形態である。CLPIメモリカードコネクタ350に接続される外部装置がUSBであるときはPHYコア1108を経由しULPI・PHY1106とUSBインターフェース用コネクタ352間でデータ転送を行う。また、CLPIメモリカードコネクタ350に接続される外部装置がCLPIであるときは、まずULPIモジュール1150とASIC1140間で初期化を行う。その後ULPIモジュール1150がULPI・PHY1151のときは、ASIC1140のULPI・LINK1107間でデータ転送を行う。また、ULPIモジュール1150がULPI・LINK1152のときは、ASIC1140のULPI・PHY1106間でデータ転送を行う。
【0207】
図14A〜図14CにCLPIメモリカード301における電源制御回路1102の詳細な構成を示す。
【0208】
1420は、CLPIメモリカード301の電源供給端子310に接続される電源端子である。そして、パーソナルコンピュータに接続してUSBとして使用する場合には、パーソナルコンピュータから5Vが供給され、デジタルカメラ101に装着して使用する場合には、デジタルカメラ101から所定の電圧が供給される。
【0209】
1430は、CLPIメモリカード301のGND端子313及び333に接続されるGND端子である。
【0210】
1400は所定の直流電圧を出力するための三端子レギュレータで、CLPIメモリカード301内のASIC1220或いはフラッシュメモリ1101の動作に必要な電圧を生成する。
【0211】
1402、1403及び1404は入出力電圧を安定化させるためのコンデンサである。
【0212】
1450は、USB−PHY等へ5V系の電源を供給する電源端子である。また、1452は、ASIC1220或いはフラッシュメモリ1101等に、3V或いは2.5V等の低電圧を供給するための電源端子である。さらに、1456はメモリカード内部のGNDと接続するGND端子である。
【0213】
図14Aは、図3Aの形態のメモリカードの場合における、電源制御回路の構成例の一つである。そして、電源端子1420にはデジタルカメラ101から、電源供給端子310を介して、三端子レギュレータ1400の入力電圧として必要十分な電圧のみが供給される。
【0214】
1454はASIC1220からメモリカードの動作モードに関する制御信号を受け付ける制御端子である。また、1406はCLPIメモリカード301がデジタルカメラ101に装着された場合に、5V系の電源を必要とするUSB−PHY1210等への電源供給を停止させるためのスイッチである。
【0215】
図10のステップS1004において、メモリカードの動作モードがUSBであると判断された場合に、制御端子1454からの制御信号に従い、スイッチ1406は電源端子1420に接続され、USB−PHY1210等に5Vの電源が供給される。
【0216】
一方、図10のステップS1004において、メモリカードの動作モードがCLPIであると判断された場合には、制御端子1454からの制御信号に従い、スイッチ1406をGND端子1430に接続する。これにより、デジタルカメラ101の消費電力を削減することができる。
【0217】
図14Bは、図3Aの形態のメモリカードの場合における、電源制御回路の他の構成例である。電源端子1420にはデジタルカメラ101から、電源端子310を介して、CLPIメモリカード301内のASIC1220或いはフラッシュメモリ1101の動作に必要な電圧のみが供給される。
【0218】
1408は、ASIC1220或いはフラッシュメモリ1101に供給するための電圧を切り替えるスイッチであり、1410は三端子レギュレータに供給する電圧をOFFするためのスイッチである。
【0219】
図10のステップS1004においてメモリカードの動作モードがUSBであると判断された場合に、制御端子1454からの制御信号に従い、スイッチ1406は電源端子1420に接続され、USB−PHY等に5Vの電源が供給される。
【0220】
さらにスイッチ1408は三端子レギュレータの出力電圧側に、スイッチ1410は電源端子1420に接続され、CLPIメモリカード301内のASIC1220及びフラッシュメモリ1101には3端子レギュレータの出力電圧が供給される。
【0221】
一方、図10のステップS1004においてメモリカードの動作モードがCLPIであると判断された場合には、制御端子1454からの制御信号に従い、スイッチ1406をGND端子1430に接続する。さらに、スイッチ1408を電源端子1420に、スイッチ1410をGND端子1430に接続することで三端子レギュレータでの電力消費を停止し、デジタルカメラ101の消費電力をさらに削減することが可能になる。
【0222】
図14Cは、図3Bの形態のメモリカードの場合における、電源制御回路の構成例の一つであり、電源端子1420は、CLPIメモリカード301の電源端子310を介して、デジタルカメラ101においてGNDに接続される。
【0223】
電源端子1422にはデジタルカメラ101から、電源端子320を介して、CLPIメモリカード301内のASIC1220或いはフラッシュメモリ1101の動作に必要な電圧のみが供給される。
【0224】
1412は、ASIC1220或いはフラッシュメモリ1101に供給するための電圧を切り替えるスイッチであり、電源端子1420の電圧レベルに応じて切り替えることが可能である。
【0225】
電源端子1420の電圧レベルがGNDレベルでない場合には、CLPIメモリカード301はUSBメモリとしてパーソナルコンピュータ等に接続された状態である。そのため、スイッチ1412は三端子レギュレータ1400の出力電圧側に接続され、ASIC1220或いはフラッシュメモリ1101には三端子レギュレータ1400からの電圧が供給される。
【0226】
一方、電源端子1420の電圧レベルがGNDレベルである場合には、CLPIメモリカード301はデジタルカメラ101に装着された状態である。そのため、スイッチ1412は、電源端子1422側に接続され、ASIC1220或いはフラッシュメモリ1101には、デジタルカメラ101からの電圧が直接供給される。
【0227】
電源端子1420の電圧レベルは、CLPIメモリカード301がデジタルカメラ101に装着された時点で、GNDレベルに固定される。そのため、USB−PHY等の5V系電源を必要とする回路及び三端子レギュレータでの電力消費が抑えられ、デジタルカメラ101の消費電力をさらに削減することが可能になる。
【0228】
図15A、図15Bはメディア検出の第2の構成例を示している。
【0229】
以下に、メモリカード挿入検知の手順の例を示す。
【0230】
まず、図1のカードスロット104内にある図15Aに示すメモリカードスロットピン325bとメモリカードスロットピン328bが互いに接触している状態にあるとする。この状態では、CPU406は、図15C、図15Dで示されている端子配置で構成されているメモリカード301が図1のカードスロット104に挿入されていないものと検知する。具体的な検知方法については後述する。一方、メモリカード301がカードスロット104に挿入されると、図15Bのメモリカードスロットピン325bとメモリカードスロットピン328bが互いに接触しない状態となる。そのため、CPU406は、メモリカード301がカードスロット104に挿入されているものと検知する。このようにメモリカードスロットピン325bとメモリカードスロットピン328bのオープン/ショートでメモリカード301の挿入を検知することが可能となる。
【0231】
図15C、図15Dは、CPU406によってメモリカード301がカードスロット104内に挿入されたか否かを検知できるメモリカードの具体的な端子配置を示している。
【0232】
メモリカード301の各CLPI端子がメモリカード301の両面にあって、メモリカード301をカードスロット104に挿入するとき、メモリカードスロットピン325bとD4端子325が接触するような端子配置となっている。また、メモリカードスロットピン328bとD7端子328が接触するような端子配置となっている。また、メモリカード301がカードスロット104に挿入されていないときは、メモリカードスロットピン325bとメモリカードスロットピン328bが互いに接触するような端子配置となっている。
【0233】
図15E、図15Fは、メモリカードスロットピン325bとメモリカードスロットピン328bのオープン/ショートでメモリカード301の挿抜を検知するカメラ側の制御方法を説明するための図である。以下に図7のステップS701の後に行われるメディア検出の例を説明する。
【0234】
まず、メモリカード301では、プルダウン制御信号393によってプルダウン切り替えスイッチ395をONにし、プルダウン抵抗394経由でGNDレベルへプルダウンされているとする。
【0235】
CPU406は、メモリカードスロットピン328bの信号を受け取る側として動作し、プルダウン制御信号390によってプルダウン切り替えスイッチ392をONにし、プルダウン抵抗391経由でGNDレベルへプルダウンする。
【0236】
CPU406はメモリカードスロットピン325bに対してHIの信号を出力する。
【0237】
図15Fで、時刻t0のときは、メモリカード301がカードスロット104に挿入されていない状態である。このとき、メモリカードスロットピン325bとメモリカードスロットピン328bが接触しているため、メモリカードスロットピン328bの信号レベルもHIである。そのため、CPU406がメモリカードスロットピン328bからHI信号を入力として受けたとき、メモリカード301はカードスロット104内に挿入されていないと検知する。
【0238】
時刻t1のときは、メモリカード301がカードスロット104に挿入された状態である。このとき、メモリカードスロットピン325bとメモリカードスロットピン328bが接触していないため、メモリカードスロットピン328bの信号レベルはLOWである。そのため、CPU406がメモリカードスロットピン328bからLOW信号を入力として受けたとき、メモリカード301はカードスロット104内に挿入されていると検知する。
【0239】
時刻t2の後は、CPU406によるメモリカード301のカードスロット104への挿入検知後の状態である。CPU406はメモリカード301の電源供給端子320に所定の電圧を供給する。
【0240】
CPU406がプルダウン制御信号390によって、プルダウン切り替えスイッチ392をGNDレベルへプルダウンしないように制御を行う。また、メモリカード301では、ULPI・LINKと2つのULPIインターフェースを備えたASIC1220がプルダウン制御信号393によって、プルダウン切り替えスイッチ395をOFFにし、GNDレベルへプルダウンしないように制御を行う。これにより、メモリカード判別工程であるステップS704までにメモリカード301の挿入を検知することが可能となる。
【0241】
このようにメモリカードスロットピン325bとメモリカードスロットピン328bのオープン/ショートでメモリカード301の挿入を検知することが可能となる。
【0242】
また、随時CPU406がプルダウン制御信号390によってプルダウン切り替えスイッチ392をONにし、プルダウン抵抗391経由でGNDレベルへプルダウンする。そして、メモリカードスロットピン328bの信号をCPU406で受け取ることで、カードスロット104内のメモリカード301の有無を確かめることができる。
【図面の簡単な説明】
【0243】
【図1】メモリカードとデジタルカメラの構成を説明するための図である。
【図2】メモリカードとパーソナルコンピュータの構成を説明するための図である。
【図3A】メモリカードコネクタの構成を説明するための図である。
【図3B】メモリカードコネクタの構成を説明するための図である。
【図3C】メモリカードコネクタの構成を説明するための図である。
【図3D】メモリカードコネクタの構成を説明するための図である。
【図3E】メモリカードコネクタの構成を説明するための図である。
【図3F】メモリカードコネクタの構成を説明するための図である。
【図3G】メモリカードコネクタの構成を説明するための図である。
【図3H】USBメモリのコネクタを示す図である。
【図4】デジタルカメラの構成を説明するための図である。
【図5A】USBメモリ挿入時におけるスロットの様子を示す図である。
【図5B】メモリカード挿入時におけるスロットの様子を示す図である。
【図5C】メディア検出回路内の様子を示す図である。
【図5D】メディア検出回路内の様子を示す図である。
【図5E】USBメモリ挿入時におけるスロットの様子を示す図である。
【図5F】メモリカード挿入時におけるスロットの様子を示す図である。
【図5G】メディア検出回路内の様子を示す図である。
【図5H】メディア検出回路内の様子を示す図である。
【図6A】USBメモリ検出時のMON端子への入力波形を示す図である。
【図6B】メモリカード検出時のMON端子への入力波形を示す図である。
【図6C】USBメモリ挿入時のSTP端子からの出力波形を示す図である。
【図6D】USBメモリ挿入時のMON端子への入力波形を示す図である。
【図6E】メモリカード挿入時のSTP端子からの出力波形を示す図である。
【図6F】メモリカード挿入時のMON端子への入力波形を示す図である。
【図7】デジタルカメラの撮影時のフローチャートである。
【図8A】メモリカード側のUSB/CLPI検出の構成を示す図である。
【図8B】メモリカード側のUSB/CLPI検出の構成を示す図である。
【図9A】メモリカード側のUSB/CLPI検出原理を示す図である。
【図9B】メモリカード側のUSB/CLPI検出のタイミングチャートである。
【図9C】メモリカード側のUSB/CLPI検出のタイミングチャートである。
【図9D】メモリカード側のUSB/CLPI検出原理を示す図である。
【図9E】メモリカード側のUSB/CLPI検出のタイミングチャートである。
【図9F】メモリカード側のUSB/CLPI検出のタイミングチャートである。
【図10】メモリカード側のUSB/CLPI検出動作を示すフローチャートである。
【図11A】メモリカードのブロック図である。
【図11B】メモリカードのブロック図である。
【図11C】メモリカードのブロック図である。
【図11D】メモリカードのブロック図である。
【図11E】メモリカードのブロック図である。
【図11F】メモリカードのブロック図である。
【図11G】メモリカードのブロック図である。
【図12A】メモリカードのブロック図である。
【図12B】メモリカードのブロック図である。
【図12C】メモリカードのブロック図である。
【図12D】メモリカードのブロック図である。
【図12E】メモリカードのブロック図である。
【図12F】メモリカードのブロック図である。
【図12G】メモリカードのブロック図である。
【図13A】メモリカードのブロック図である。
【図13B】メモリカードのブロック図である。
【図13C】メモリカードのブロック図である。
【図13D】メモリカードのブロック図である。
【図14A】電源制御回路の構成を示す図である。
【図14B】電源制御回路の構成を示す図である。
【図14C】電源制御回路の構成を示す図である。
【図15A】メモリカード挿入検知の構成を説明するための図である。
【図15B】メモリカード挿入検知の構成を説明するための図である。
【図15C】メモリカード挿入検知のメモリカード端子配置を説明するための図である。
【図15D】メモリカード挿入検知のメモリカード端子配置を説明するための図である。
【図15E】メモリカード挿入検知の制御信号を説明するための図である。
【図15F】メモリカード挿入検知の制御信号を説明するためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
【0244】
101 デジタルカメラ
102 レリーズスイッチ
103 レンズ
104 カードスロット
105 USBインターフェーススロット
106 カード蓋
120 プリンタ
121 USBインターフェースケーブル
201 パーソナルコンピュータ
202 USBインターフェーススロット
301 CLPIメモリカード
302 USBメモリ
303 USBオスコネクタ
304 ストッパー孔
310 VCC
311 D−
312 D+
313 GND
320 VCC
321 D0
322 D1
323 D2
324 D3
325 D4
326 D5
327 D6
328 D7
330 DIR
329 CLK
331 NXT
332 STP
333 GND
334 VCC
350 CLPIメモリカードコネクタ
352 USBインターフェース用コネクタ
354 CLPIインターフェース用コネクタ
325b メモリカードスロットピン
328b メモリカードスロットピン
390 プルダウン制御信号
391 プルダウン抵抗
392 プルダウン切り替えスイッチ
393 プルダウン制御信号
394 プルダウン抵抗
395 プルダウン切り替えスイッチ
402 CCD
403 撮像素子
404 圧縮回路
405 メモリ及びメモリ制御回路
406 CPU
407 USB−PHY
408 表示装置
409 データバス
411 メディア検出スイッチ
412 カード蓋検出スイッチ
804 USBプルアップ抵抗
805 USBプルアップ切り替えスイッチ
806 USBプルアップ制御信号
807 USBプルダウン抵抗
808 USBプルダウン切り替えスイッチ
809 USBプルダウン制御信号
810 CLPIプルアップ抵抗
811 CLPIプルアップ切り替えスイッチ
812 CLPIプルアップ制御信号
813 CLPIプルダウン抵抗
814 CLPIプルダウン切り替えスイッチ
815 CLPIプルダウン制御信号
820 ASIC内部USBプルアップ抵抗
821 ASIC内部USBプルアップ切り替えスイッチ
822 ASIC内部USBプルアップ制御信号
823 ASIC内部USBプルダウン抵抗
824 ASIC内部USBプルダウン切り替えスイッチ
825 ASIC内部USBプルダウン制御信号
826 ASIC内部CLPIプルアップ抵抗
827 ASIC内部CLPIプルアップ切り替えスイッチ
828 ASIC内部CLPIプルアップ制御信号
829 ASIC内部CLPIプルダウン抵抗
830 ASIC内部CLPIプルダウン切り替えスイッチ
831 ASIC内部CLPIプルダウン制御信号
901 STP端子挿入経路
902 NXT端子挿入経路
911 D1端子挿入経路
912 D0端子挿入経路
1101 フラッシュメモリ
1102 電源制御回路
1103 外部ULPI・PHY
1104 外部ULPI・LINK
1105 ASIC内のULPI・PHYを備えたPHYコア
1106 ASIC内のULPI・PHY
1107 ASIC内のULPI・LINK
1108 ASIC内のPHYコア
1109 ASIC内のモジュール・アービター
1110 CLPI/ULPI変換回路
1120 ASIC
1130 ASIC
1140 ASIC
1150 外部ULPIモジュール
1151 外部ULPIモジュール内のULPI・PHY
1152 外部ULPIモジュール内のULPI・LINK
1153 外部ULPIモジュール内のモジュール・アービター
1210 PHYチップ
1211 PHYチップ内のULPI・PHY
1220 ASIC
1230 ASIC
1240 ASIC
1301 PHYチップとASIC間に配置されたスイッチ
1302 スイッチ
1310 ASIC
1400 三端子レギュレータ
1402、1403、1404 コンデンサ
1406、1408、1410、1412 電源切替スイッチ
1420、1422 入力側電源端子
1430 GND端子
1450、1452 出力側電源端子
1454 制御端子
1456 出力側GND端子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモリ部と、
USBインターフェース用コネクタと、
前記USBインターフェース用コネクタに隣接して配置されたCLPIインターフェース用コネクタと、
USBインターフェース制御回路と、
ULPIインターフェース制御回路と、
CLPI信号をULPI信号に変換して前記ULPIインターフェース制御回路に入力すると共に、前記ULPIインターフェース制御回路からのULPI信号をCLPI信号に変換して出力するCLPI/ULPI変換回路とを具備し、
前記USBインターフェース制御回路と前記ULPIインターフェース制御回路をASICで構成し、該ASICは、USBのPHYと、ULPI・PHYと、USBインターフェースと、ULPIインターフェースとを備えることを特徴とするメモリカード。
【請求項2】
メモリ部と、
USBインターフェース用コネクタと、
前記USBインターフェース用コネクタに隣接して配置されたCLPIインターフェース用コネクタと、
USBインターフェース制御回路と、
ULPIインターフェース制御回路と、
CLPI信号をULPI信号に変換して前記ULPIインターフェース制御回路に入力すると共に、前記ULPIインターフェース制御回路からのULPI信号をCLPI信号に変換して出力するCLPI/ULPI変換回路とを具備し、
前記USBインターフェース制御回路と前記ULPIインターフェース制御回路をASICで構成し、該ASICは、ULPI・PHYを含むUSBのPHYと、ULPI・LINKと、USBインターフェースと、ULPIインターフェースとを備えることを特徴とするメモリカード。
【請求項3】
メモリ部と、
USBインターフェース用コネクタと、
前記USBインターフェース用コネクタに隣接して配置されたCLPIインターフェース用コネクタと、
USBインターフェース制御回路と、
ULPIインターフェース制御回路と、
CLPI信号をULPI信号に変換して前記ULPIインターフェース制御回路に入力すると共に、前記ULPIインターフェース制御回路からのULPI信号をCLPI信号に変換して出力するCLPI/ULPI変換回路とを具備し、
前記USBインターフェース制御回路と前記ULPIインターフェース制御回路をASICで構成し、該ASICは、USBのPHYと、ULPI・PHYと、ULPI・LINKと、USBインターフェースと、ULPIインターフェースと、ULPI・PHYとULPI・LINKを切り替えて前記ULPIインターフェースに接続する切り替え手段とを備えることを特徴とするメモリカード。
【請求項4】
メモリ部と、
USBインターフェース用コネクタと、
前記USBインターフェース用コネクタに隣接して配置されたCLPIインターフェース用コネクタと、
USBインターフェース制御回路と、
ULPIインターフェース制御回路と、
CLPI信号をULPI信号に変換して前記ULPIインターフェース制御回路に入力すると共に、前記ULPIインターフェース制御回路からのULPI信号をCLPI信号に変換して出力するCLPI/ULPI変換回路とを具備し、
前記USBインターフェース制御回路をPHYチップで構成し、前記ULPIインターフェース制御回路をASICで構成し、該ASICは、ULPI・LINKと、2つのULPIインターフェースを備え、一つは前記PHYチップとデータ転送を行うULPIインターフェースであり、もう一つは前記CLPI/ULPI変換回路とデータ転送を行うULPIインターフェースであることを特徴とするメモリカード。
【請求項5】
メモリ部と、
USBインターフェース用コネクタと、
前記USBインターフェース用コネクタに隣接して配置されたCLPIインターフェース用コネクタと、
USBインターフェース制御回路と、
ULPIインターフェース制御回路と、
CLPI信号をULPI信号に変換して前記ULPIインターフェース制御回路に入力すると共に、前記ULPIインターフェース制御回路からのULPI信号をCLPI信号に変換して出力するCLPI/ULPI変換回路とを具備し、
前記USBインターフェース制御回路をPHYチップで構成し、前記ULPIインターフェース制御回路をASICで構成し、該ASICは、ULPI・LINKと、ULPY・PHYと、2つのULPIインターフェースを備え、一つは前記PHYチップとデータ転送を行うULPIインターフェースであり、もう一つは前記CLPI/ULPI変換回路とデータ転送を行うULPIインターフェースであることを特徴とするメモリカード。
【請求項6】
メモリ部と、
USBインターフェース用コネクタと、
前記USBインターフェース用コネクタに隣接して配置されたCLPIインターフェース用コネクタと、
USBインターフェース制御回路と、
ULPIインターフェース制御回路と、
CLPI信号をULPI信号に変換して前記ULPIインターフェース制御回路に入力すると共に、前記ULPIインターフェース制御回路からのULPI信号をCLPI信号に変換して出力するCLPI/ULPI変換回路とを具備し、
前記USBインターフェース制御回路をPHYチップで構成し、前記ULPIインターフェース制御回路をASICで構成し、該ASICは、ULPI・LINKと、ULPI・PHYと、2つのULPIインターフェースを備え、一つは前記PHYチップとデータ転送を行うULPIインターフェースであり、もう一つは前記CLPI/ULPI変換回路とデータ転送を行うULPIインターフェースであり、ULPI・PHYとULPI・LINKとを切り替えて前記CLPI/ULPI変換回路とデータ転送を行うULPIインターフェースに接続できることを特徴とするメモリカード。
【請求項7】
メモリ部と、
USBインターフェース用コネクタと、
前記USBインターフェース用コネクタに隣接して配置されたCLPIインターフェース用コネクタと、
USBインターフェース制御回路と、
ULPIインターフェース制御回路と、
CLPI信号をULPI信号に変換して前記ULPIインターフェース制御回路に入力すると共に、前記ULPIインターフェース制御回路からのULPI信号をCLPI信号に変換して出力するCLPI/ULPI変換回路とを具備し、
前記USBインターフェース制御回路をPHYチップで構成し、前記ULPIインターフェース制御回路をASICで構成し、該ASICは、ULPI・LINKと、ULPIインターフェースを備え、ULPI信号は排他的に前記ASICと前記PHYチップ間、または前記ASICと前記CLPI/ULPI変換回路間で転送されることを特徴とするメモリカード。
【請求項8】
前記ASICと前記PHYチップ間に配置されたスイッチと、前記ASICと前記CLPI/ULPI変換回路間に配置されたスイッチとをさらに具備することを特徴とする請求項7に記載のメモリカード。
【請求項9】
外部装置のCLPIインターフェース用コネクタを接続したとき、CLPI規格を基礎としたデータ転送を行う前に、前記外部装置に対して前記ULPIインターフェースとは別の制御信号を通し、前記外部装置との接続関係をULPI・PHYとULPI・LINKの対にすることを特徴とする請求項3に記載のメモリカード。
【請求項10】
外部装置のCLPIインターフェース用コネクタを接続したとき、CLPI規格を基礎としたデータ転送を行う前に、前記外部装置に対して前記ULPIインターフェースとは別の制御信号を通し、前記外部装置とメモリカードの接続関係をULPI・PHYとULPI・LINKの対にすることで、ULPI・PHYとULPI・LINKとを切り替えることを特徴とする請求項6に記載のメモリカード。
【請求項11】
メモリカードと、前記メモリカードへのアクセスを行うメモリ制御装置と、を含むメモリ制御システムであって、
前記メモリカードは、
メモリ部と、
USBインターフェース用コネクタと、
前記USBインターフェース用コネクタに隣接して配置されたCLPIインターフェース用コネクタと、
USBインターフェース制御回路と、
ULPIインターフェース制御回路と、
CLPI信号をULPI信号に変換して前記ULPIインターフェース制御回路に入力すると共に、前記ULPIインターフェース制御回路からのULPI信号をCLPI信号に変換して出力するCLPI/ULPI変換回路とを具備し、
前記USBインターフェース制御回路と前記ULPIインターフェース制御回路をASICで構成し、該ASICは、USBのPHYと、ULPI・PHYと、ULPI・LINKと、USBインターフェースと、ULPIインターフェースと、を備え、
前記メモリ制御装置は、
ULPI・PHYと、
ULPI・LINKと、
ULPI・PHYとULPI・LINKを切り替えて前記メモリカードのULPIインターフェースに接続する切り替え手段と、を備え、
前記メモリカードとCLPIインターフェース用コネクタを介して接続したとき、CLPI規格を基礎としたデータ転送を行う前に、前記メモリカードに対して前記ULPIインターフェースとは別の制御信号を通し、前記メモリカードとの接続関係をULPI・PHYとULPI・LINKの対にすることを特徴とするメモリ制御システム。
【請求項12】
メモリカードと、前記メモリカードへのアクセスを行うメモリ制御装置と、を含むメモリ制御システムであって、
前記メモリカードは、
メモリ部と、
USBインターフェース用コネクタと、
前記USBインターフェース用コネクタに隣接して配置されたCLPIインターフェース用コネクタと、
USBインターフェース制御回路と、
ULPIインターフェース制御回路と、
CLPI信号をULPI信号に変換して前記ULPIインターフェース制御回路に入力すると共に、前記ULPIインターフェース制御回路からのULPI信号をCLPI信号に変換して出力するCLPI/ULPI変換回路と、
前記USBインターフェース制御回路を構成するPHYチップと、
前記ULPIインターフェース制御回路を構成し、ULPI・LINKと、ULPI・PHYと、2つのULPIインターフェースを備え、一つは前記PHYチップとデータ転送を行うULPIインターフェースであり、もう一つは前記CLPI/ULPI変換回路とデータ転送を行うULPIインターフェースであるASICと、を備え、
前記メモリ制御装置は、
ULPI・PHYと、
ULPI・LINKと、
ULPI・PHYとULPI・LINKを切り替えて前記メモリカードのULPIインターフェースに接続する切り替え手段と、を備え、
前記メモリカードとCLPIインターフェース用コネクタを介して接続したとき、CLPI規格を基礎としたデータ転送を行う前に、前記メモリカードに対して前記ULPIインターフェースとは別の制御信号を通し、前記メモリカードとの接続関係をULPI・PHYとULPI・LINKの対にすることを特徴とするメモリ制御システム。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図3E】
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【図3F】
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【図3G】
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【図3H】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図5E】
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【図5F】
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【図5G】
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【図5H】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【図6E】
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【図6F】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図9D】
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【図9E】
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【図9F】
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【図10】
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【図11A】
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【図11B】
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【図11C】
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【図11D】
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【図11E】
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【図11F】
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【図11G】
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【図12A】
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【図12B】
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【図12C】
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【図12D】
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【図12E】
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【図12F】
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【図12G】
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【図13A】
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【図13B】
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【図13C】
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【図13D】
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【図14A】
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【図14B】
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【図14C】
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【図15A】
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【図15B】
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【図15C】
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【図15D】
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【図15E】
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【図15F】
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【公開番号】特開2008−97307(P2008−97307A)
【公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−278107(P2006−278107)
【出願日】平成18年10月11日(2006.10.11)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】