説明

メラニン生成抑制剤およびそれを含有する美白剤

【課題】メラニン生成抑制作用を有する剤(メラニン生成抑制剤)、ならびに当該メラニン生成抑制作用に基づく美白剤を提供する。
【解決手段】メラニン生成抑制剤および美白剤の有効成分として、花粉、花粉荷およびそれらの抽出物からなる群から選択される少なくとも1種、特にアブラナ科、タデ科、ツバキ科、ハンニチバナ科、イネ科およびユーカリ科の植物からなる群から選ばれる少なくとも1つの植物に由来する上記成分を用いる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メラニン生成抑制剤に関する。さらに本発明は当該メラニン生成抑制剤を含む美白剤に関する。
【背景技術】
【0002】
スギ、ブタクサなどの種々の花粉は花粉症の原因となるため、現在では花粉はアレルゲンとして認識されている。また、花粉が免疫系を刺激することから、花粉の免疫系に対する薬理作用も研究されている。
【0003】
特許文献1には、花粉を乳酸菌、ビフィズス菌、または酵母などにより発酵させた培養物が皮膚の再生作用、抗しわ作用などを有し、医薬品、化粧品に配合されることが記載されている。
【0004】
特許文献2には、ナタネ由来の花粉から油体が得られ得ることが記載されている。
【0005】
花粉の栄養価は高く、直接あるいは糖でくるんで栄養食品として利用することが知られている(非特許文献1)。
【0006】
特許文献3には、チモシイ、トウモロコシ、ヘーゼル、ライムギ、ネコヤナギ、ハコヤナギ、フランスギクまたはマツの花粉を原料とするエキスのソフトカプセルが開示されており、当該カプセルは、前立腺炎や前立腺肥大症に対して抑制作用を有することが記載されている。
【特許文献1】特表2001−504510号公報
【特許文献2】特表2002−503268号公報
【特許文献3】特開平9−278665号公報
【非特許文献1】「ミツバチ科学」7(1):9-12 Honeybee Science (1986)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、花粉、花粉荷またはこれらの抽出物について新たに見出された生理活性に基づいて、これらの新規用途を提供することを目的とする。具体的には、花粉、花粉荷またはこれらの抽出物について、メラニン生成抑制剤としての用途、並びに美白剤としての用途を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、花粉、花粉荷またはこれら抽出物の生理活性作用について検討した結果、ナタネ、そば、茶、スイカ、トウモロコシ、シスタス、ジャラおよびマリの花粉荷の抽出物、特に水やアルコールなどの極性溶媒の抽出物に、優れたメラニン生成抑制作用があることを見出した。
【0009】
本発明は、かかる知見に基づいて完成したものであり、以下のメラニン生成抑制剤および美白剤を提供するものである。
【0010】
I.メラニン生成抑制剤
(I-1)花粉、花粉荷およびそれらの抽出物からなる群から選択される少なくとも1種を有効成分とする、メラニン生成抑制剤。
(I-2)上記花粉または花粉荷が、アブラナ科、タデ科、ツバキ科、ハンニチバナ科、イネ科およびユーカリ科の植物からなる群から選ばれる少なくとも1種の植物に由来するものである、(I-1)に記載するメラニン生成抑制剤。
(I-3)前記植物が、ナタネ、そば、茶、スイカ、トウモロコシ、シスタス、ジャラ、およびマリからなる群から選ばれる少なくとも1種である、(I-2)に記載するメラニン生成抑制剤。
(I-4)上記抽出物が、ナタネ、そば、茶、スイカ、トウモロコシ、シスタス、ジャラ、およびマリからなる群から選ばれる少なくとも1種の植物の花粉または花粉荷の水、エタノールまたはこれらの混合溶媒による抽出物である、(I-1)に記載するメラニン生成抑制剤。
【0011】
II.美白剤
(II-1)上記(I-1)乃至(I-4)のいずれかに記載するメラニン生成抑制剤を配合してなる美白剤。
【0012】
なお当該美白剤は下記のように言い換えることもできる。
(II-a)花粉、花粉荷およびそれらの抽出物からなる群から選択される少なくとも1種を有効成分とする、美白剤。
(II-b)上記花粉または花粉荷が、アブラナ科、タデ科、ツバキ科、ハンニチバナ科、イネ科およびユーカリ科の植物からなる群から選ばれる少なくとも1種の植物に由来するものである、(II-a)に記載する美白剤。
(II-c)前記植物が、ナタネ、そば、茶、スイカ、トウモロコシ、シスタス、ジャラ、およびマリからなる群から選ばれる少なくとも1種である、(II-b)に記載する美白剤。
(II-d)上記抽出物が、ナタネ、そば、茶、スイカ、トウモロコシ、シスタス、ジャラ、およびマリからなる群から選ばれる少なくとも1種の植物の花粉または花粉荷の水、エタノールまたはこれらの混合溶媒による抽出物である、(II-a)に記載する美白剤。
【発明の効果】
【0013】
皮膚の着色の原因となるメラニン色素は、皮膚組織中の色素細胞(メラノサイト)で生成される。皮膚のしみやそばかす等の色素沈着は、日光からの紫外線暴露による刺激やホルモン異常、または遺伝的要因等が原因となって、色素細胞が活性化された結果、メラニン色素が異常沈着して発生するものと考えられている。通常、皮膚組織の代謝(ターンオーバー)によりメラニンは代謝されるが、加齢に伴う皮膚組織の代謝の低下なども、色素沈着の原因となる。
【0014】
花粉、花粉荷またはこれらの抽出物は、後述する試験例で示すように、メラニン生成を抑制する作用を有することから、美白(色素沈着やくすみの改善)作用を有し、メラニン生成抑制剤や美白剤の有効成分として有用であるとともに、美白を効果とする皮膚外用剤(特に化粧料)の有効成分として有用である。特に茶、トウモロコシ、ジャラまたはマリの花粉荷の含水エタノール抽出物は、メラニンの生成を強力に抑制するため、メラニン生成抑制剤、美白剤、ならびに美白を効果とする皮膚外用剤(特に化粧料)の有効成分として優れている。
【0015】
当該本発明の美白剤を含む化粧料は優れた美白作用を有し、日焼け後の色素沈着、しみ、そばかす、紅斑等の淡色化、くすみを目立たなくさせるなど、美肌効果を有し、健康な肌を維持できるため、皮膚外用剤、特に美白化粧料、美肌化粧料、スキンケア化粧料などとして有用である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
(I)メラニン生成抑制剤
本発明のメラニン生成抑制剤は、花粉、花粉荷またはこれらの抽出物を有効成分とすることを特徴とする。
【0017】
ここで花粉荷は、ミツバチが花粉を蜜で固めたものであり、別名花粉だんごとも称される。当該花粉荷は蜂蜜とともに巣の中に蓄えられる。この花粉荷は容易に回収することができる。
【0018】
本発明では、花粉と花粉荷のいずれを使用してもよいが、上記の点で入手が容易であるという理由から、花粉荷が好ましく使用される。なお、花粉と花粉荷は、各々単独で使用することもできるが、両者を混合して使用することもできる。
【0019】
本発明の花粉または/および花粉荷(以下、単に「花粉/花粉荷」と記載する。)の供給源として、好適な植物の科名、属・種名、和名(呼称)を以下の表1に示す。
【0020】
【表1】

【0021】
すなわち、本発明で用いる花粉/花粉荷が由来する好ましい植物としては、アブラナ科、タデ科、ツバキ科、ハンニチバナ科、イネ科、およびユーカリ科に属する植物を挙げることができる。具体的には、アブラナ科植物としては、アラセイトウ、ナタネ、およびハナダイコンが好ましく例示される。より好ましくはナタネである。タデ科植物としては、ソバが好ましく例示される。ツバキ科植物としては、サザンカ、チャ、ナツツバキ、およびヤブツバキが好ましく例示される。より好ましくはチャである。ハンニチバナ科植物としては、シスタスが好ましく例示される。イネ科植物としては、トウモロコシが好ましく例示される。またユーカリ科植物としては、マリおよびジャラが好ましく例示される。
【0022】
メラニン生成抑制剤の有効成分として、より好ましくはツバキ科植物であるチャ、イネ科植物であるトウモロコシ、ユーカリ科植物であるマリおよびジャラである。
【0023】
花粉/花粉荷はそのままの形態で使用することもできるが、適当な溶媒で調製されてなる抽出物の形態で使用することもできる。
【0024】
ここで花粉/花粉荷の抽出は、水、含水溶媒、有機溶媒などの溶媒により行うことができる。具体的には、水、低級アルコール(メタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノールなど)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルブチルケトンなど)、エステル類(酢酸メチル、酢酸エチルなど)、エーテル類(ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテルなど)、芳香族炭化水素(トルエン、キシレンなど)、ハロゲン化炭化水素(塩化メチレン、クロロホルムなど)、グリコール類(エチレングリコール、プロピレングリコール)、グリコールエーテル類(メチルセロソルブ、1,2−ジメトキシエタンなど)、グリセリン、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、酢酸、プロピオン酸、アセトアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドを挙げることができる。また抽出溶媒はこれらを1種で使用しても、また2種以上を任意に組み合わせて混合液として用いることもできる。好ましくは、水、低級アルコール(好ましくはエタノール)またはこれらの混合液(含水アルコール、好ましくは含水エタノール)である。
【0025】
抽出は、溶媒に花粉/花粉荷を加え、0℃〜溶媒が沸騰する温度、通常100℃以下の温度で、30分から24時間程度、浸漬静置または浸漬振盪抽出し、次いで不溶物を除去することなどにより、容易に行うことができる。
【0026】
本発明において上記花粉/花粉荷の抽出液は、そのままでもメラニン生成抑制剤として使用することができるが、必要に応じて抽出液を濃縮して得られる液(濃縮液)、もしくは抽出液の凍結乾燥物やスプレードライ物などの乾燥品を使用することもできる。
【0027】
斯くして得られる抽出物は、色、味ないし臭いを除去するために、必要に応じて脱色、マスキング、あるいは脱臭などの処理を行ってもよい。このような処理としては、活性炭などによる吸着処理、カラムクロマトグラフィー、およびイオン交換クロマトグラフィーなどによる精製処理が挙げられる。
【0028】
各種植物(表1)の花粉荷の抽出物の中でも、ツバキ科植物であるチャの花粉荷の抽出物(好ましくは含水エタノール抽出物)、イネ科植物であるトウモロコシの花粉荷の抽出物(好ましくは含水エタノール抽出物)、およびユーカリ科植物であるマリおよびジャラの花粉荷の抽出物(好ましくは含水エタノール抽出物)は、優れたメラニン生成抑制作用を備えており、メラニン生成抑制剤の有効成分として、また美白剤の有効成分として、好適に用いることができる。
【0029】
本発明のメラニン生成抑制剤において、花粉/花粉荷またはそれらの抽出物の配合量は、メラニン生成抑制作用を有する限り特に制限されないが、乾燥換算として、0.0001〜100重量%、好ましくは0.001〜50重量%、より好ましくは0.01〜25重量%を挙げることができる。
【0030】
本発明のメラニン生成抑制剤は、メラニンの産生を抑制する作用を有し、美白剤の有効成分として、また美白を効果とする化粧料の有効成分として、好適に使用することができる。
【0031】
(2)美白剤
本発明の美白剤は、前述するメラニン生成抑制剤を有効成分として含有することを特徴とする。当該美白剤に配合するメラニン生成抑制剤の割合は、メラニン生成抑制剤のメラニン生成抑制作用に基づいて美白作用を有する限り特に制限されないが、通常、花粉/花粉荷またはそれらの抽出物の配合量に換算して(乾燥物換算)、0.0005〜20重量%、好ましくは0.001〜10重量%、より好ましくは0.01〜1重量%である。
【0032】
当該美白剤は、美白(シミやくすみの予防および低減を含む)を効果とする皮膚外用剤、好ましくは化粧料の有効成分として好適に利用することができる。
【0033】
本発明の美白剤には、花粉/花粉荷あるいはこれらの抽出物以外に、従来公知の美白剤を組み合わせて配合してもよい。また、通常、化粧料に用いられる成分、例えば、保湿剤、酸化防止剤、油性成分、紫外線吸収剤、界面活性剤、増粘剤、アルコール類、粉末成分、色材、水性成分、水、各種皮膚栄養剤等を必要に応じて適宜配合することができる。
【0034】
本発明の美白剤の剤型は、水溶液系、可溶化系、乳化系、粉末系、油液系、ゲル系、軟膏系、エアゾール系、水−油2層系、および水−油−粉末3層系等、幅広い剤型を採ることができる。例えば、その形態として、化粧水、乳液、クリーム、ジェル、エッセンス、美容液、パック、マスク等を挙げることができる。
【0035】
また本発明の美白剤は、美白を効果とする皮膚外用剤、特に化粧料の有効成分としても使用することができる。この場合の美白剤の皮膚外用剤(好ましくは化粧料)に対する配合割合としては、皮膚外用剤が美白効果を発揮する限り特に制限されないが、花粉/花粉荷またはそれらの抽出物の配合量に換算して(乾燥物換算)、0.0005〜20重量%、好ましくは0.001〜10重量%、より好ましくは0.01〜1重量%を挙げることができる。皮膚外用剤の形態は特に制限されず、例えば皮膚外用剤が基礎化粧品である場合、その形態として、化粧水、乳液、クリーム、ジェル、エッセンス、美容液、パック、マスク等が挙げられる。また、皮膚外用剤がメークアップ化粧品であれば、その形態として、ファンデーション、口紅、頬紅、アイシャドウ、アイライナー、マスカラなどが挙げられる。その他の形態として、洗顔料、マッサージ用剤、クレンジング用剤、アフターシェーブローション、プレシェーブローション、シェービングクリーム、ボディソープ、石けん等を挙げることができる。
【実施例】
【0036】
以下、本発明を実施例、試験例、および処方例により詳細に説明するが、これらの実施例等によって本発明は何ら限定されるものではない。
【0037】
実施例1 花粉荷の含水エタノール抽出物の調製
花粉荷(ナタネ、そば、茶、スイカ、トウモロコシ、シスタス、ジャラ、マリ)の各2gに、70容量%の含水エタノール(エタノール:精製水=7:3(v/v))を10ml加え、室温で1時間振とう混和した。その後、回転数2500rpmで20分間遠心分離し、上清と沈殿物を得た。得られた沈殿物に70容量%の含水エタノール10mlを加え、上記と同様の処理(抽出および遠心分離)を行った。合計3回の処理により得られた上清を合わせて、回転数8000rpmで40分間遠心分離し、上清を回収した。斯くして得られた上清をロータリーエバポレーターに供し、エタノールをある程度除いた後に、凍結乾燥した。これを各植物(ナタネ、そば、茶、スイカ、トウモロコシ、シスタス、ジャラ、マリ)の花粉荷の含水エタノール抽出物(乾燥品)とした。
【0038】
試験例1 メラニン生成抑制試験(その1)
実施例1で調製した花粉荷(ナタネ、茶、トウモロコシ、シスタス、ジャラ、マリ)の含水エタノール抽出物を試験試料として、次の方法でメラニン生成抑制作用を測定した。
【0039】
(1)細胞培養
マウス由来B-16メラノーマ細胞を被験細胞として用いた。具体的には、細胞培養用の6ウェルプレートを用い、1ウェルあたり10% FBS(ウシ胎児血清)含有E-MEM培地3mlに、上記細胞を、細胞数が1×105個となるように播種して、37℃、5%CO2-95%空気中で、一晩培養を行った。その後、試験試料を含む培地と交換し、上記と同じ条件で3日間細胞培養を行った。なお、試験試料を含む培地は、70容量%含水エタノールに溶解した試験試料を10% FBS含有E-MEM培地に添加し、さらにこれに終濃度2mMとなるようにテオフィリンを加えることで調製した。表2に培地への試験試料の添加量を示す。3日間培養した後、細胞を回収し、下記の方法に従って、メラニン生成量を測定した。
【0040】
なお、コントロール試験として、上記試験試料に代えて、試験試料液と等量の70容量%含水エタノールを用いて同様に細胞培養を行い、当該細胞のメラニン生成量を測定した(コントロール)。
【0041】
(2)メラニン生成抑制作用の評価
上記の細胞培養により回収した細胞を1N NaOH(10重量% DMSO含有)に溶解し、タンパク質量を測定して、各液を均一のタンパク質濃度となるよう希釈し、405nmの吸光度を測定した。得られた吸光度から、下式に従ってメラニン生成抑制率(%)を算出した。結果を表2に示す。
【0042】
【数1】

【0043】
【表2】

【0044】
上記の結果から、本発明の花粉荷抽出物(ナタネ、茶、トウモロコシ、シスタス、ジャラ、マリ)は、メラニン生成抑制作用を有することが明らかになった。特に、茶、トウモロコシ、ジャラおよびマリの花粉荷抽出物は、優れたメラニン生成抑制作用を有していた。このことから、これら花粉荷抽出物はメラニン生成抑制作用に基づいて、メラニン生成抑制剤として、また美白剤、および美白を効果とする化粧料の有効成分として有用であると考えられる。
【0045】
試験例2 メラニン生成抑制試験(その1)
実施例1で調製した花粉荷(ソバ、スイカ)の含水エタノール抽出物を試験試料として、試験例1と同様の方法でメラニン生成抑制作用を測定した。
【0046】
結果を表3に示す。
【0047】
【表3】

【0048】
上記の結果から、本発明の花粉荷抽出物(ソバ、スイカ)は、メラニン生成抑制作用を有することが明らかになった。このことから、これら花粉荷抽出物はメラニン生成抑制作用に基づいて、メラニン生成抑制剤として、また美白剤、および美白を効果とする化粧料の有効成分として有用であると考えられる。
【0049】
処方例1〜2:化粧水形態を有する美白剤
以下の表4に示される各成分を用い、常法に従い化粧水形態を有する美白剤を調製した。
【0050】
【表4】

【0051】
処方例3〜4:美容液形態を有する美白剤
以下の表5に示される各成分を用い、常法に従い美容液形態を有する美白剤を製造した。
【0052】
【表5】

【0053】
処方例5〜7:乳液形態を有する美白剤
以下の表6に示される各成分を用い、常法に従い乳液を製造した。
【0054】
【表6】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
花粉、花粉荷およびこれらの抽出物からなる群から選択される少なくとも1種を有効成分とする、メラニン生成抑制剤。
【請求項2】
上記花粉または花粉荷が、アブラナ科、タデ科、ツバキ科、ハンニチバナ科、イネ科およびユーカリ科の植物からなる群から選ばれる少なくとも1つの植物に由来するものである、請求項1に記載するメラニン生成抑制剤。
【請求項3】
上植物が、ナタネ、そば、茶、スイカ、トウモロコシ、シスタス、ジャラおよびマリからなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項2に記載するメラニン生成抑制剤。
【請求項4】
上記抽出物が、ナタネ、そば、茶、スイカ、トウモロコシ、シスタス、ジャラおよびマリからなる群から選ばれる少なくとも1種の植物の花粉または花粉荷の水、アルコールまたはこれらの混合溶媒による抽出物である、請求項1に記載するメラニン生成抑制剤。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかに記載するメラニン生成抑制剤を配合してなる美白剤。

【公開番号】特開2009−179605(P2009−179605A)
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−20231(P2008−20231)
【出願日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【出願人】(598162665)株式会社山田養蜂場本社 (32)
【Fターム(参考)】