説明

メロキシカムを含む組成物

本発明はメロキシカム又はその医薬上許される塩並びに鎮咳薬、去痰薬及び坑H1-ヒスタミンからなる群から選ばれた第二の医薬活性化合物を含むことを特徴とする医薬組成物に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はメロキシカム又はその医薬上許される塩並びに鎮咳薬、去痰薬及び坑H1-ヒスタミンからなる群から選ばれた少なくとも一種の第二の医薬活性化合物を含む医薬組成物に関する。更に、本発明はこのような組成物を含む経口医薬投薬形態に関する。本発明の更なる対象は組成物及び経口医薬投薬形態の使用に関する。加えて、本発明はこのような経口医薬投薬形態の製造のためのメロキシカム並びに鎮咳薬、去痰薬及び坑H1-ヒスタミンからなる群から選ばれた少なくとも一種の第二の医薬活性化合物の使用に関する。更に、本発明は風邪(その種々の症候、例えば、発熱、咽頭炎、悪寒、頭痛、関節痛、筋肉痛、鼻水の出る鼻、詰まった鼻、痰及び/又はくしゃみを含む)の治療又は軽減方法に関する。
【背景技術】
【0002】
普通の風邪は通常の疾患である:ヒト当りの普通の風邪の平均の罹患率は1年で5〜6回である。ライノウイルス、パラインフルエンザウイルス、又はアデノウイルスが風邪への暴露の如き原因のために自律調節の一時的な損失後に上部呼吸器感染症を誘発する。風邪を生じる、ウイルスの感染症又は増殖を抑制する薬剤はインフルエンザAの如き幾つかの疾患のための薬剤を除いて今日まで見られなかった。それ故、対症療法が普通の風邪の治療に主として使用され、その療法の主たる目的は体の強さの損失を防止することである。普通の風邪の種々の症候を軽減する、対症療法のための薬剤は、活性成分として非ステロイド抗炎症薬(NSAID)及び鎮咳薬もしくは去痰薬又は坑H1-ヒスタミンを含む:NSAIDは鎮痛作用、坑炎症作用及び解熱作用を有する。鎮咳薬は咳及びくしゃみの如き症候を軽減する。去痰薬は痰の如き症候を軽減する。坑H1-ヒスタミンは鼻水の出る鼻、詰まった鼻及びくしゃみの如き症候を軽減する。しかしながら、これらの薬剤は効力と安全性のバランスに関して普通の風邪の症候を治療又は軽減するのに充分な効果を有しない。
多くのNSAIDはCOXインヒビターであり、これらはアラキドン酸からのプロスタグランジン(PG)の生合成の速度制限酵素である、シクロオキシゲナーゼ(COX)を非特異的に抑制する。COXの抑制はPGE2の生成を抑制することにより坑炎症作用、鎮痛作用及び解熱作用に寄与し、他方で、それはまた不利な薬物反応、例えば、消化障害及び腎臓疾患を生じる。偶然に、COXはイソ型の二つの型、即ち、COX-1及びCOX-2を含む。COX-1は胃及び腎臓の如き器官の殆どで構成的に発生される(或る量のタンパク質が増殖又は環境変化にかかわらず発生される)。COX-2は局所の炎症領域で種々の炎症媒介物質又はエンドトキシンにより誘発されることが明らかになっていた。メロキシカムは既知の選択的COX-2インヒビターである。
胃腸障害の如き副作用を軽減するとともに、坑炎症作用、鎮痛作用、解熱作用、鎮咳作用及び/又は去痰作用を強化することにより効力の強化された発現及び優れた安全性を有する普通の風邪の治療のための経口医薬組成物が所望される。
選択的COX-2抑制NSAID及び坑アレルギー薬又は坑H1-ヒスタミン(これらは鼻炎の治療に有効な、メクイタジン、ケトチフェン、エピナスチン、クロルフェニラミン及びカルビノキサミンである)を含む医薬組成物が日本特許出願の公開JP2001-247481Aに開示されている。前記出願の実施例2に、錠剤形態のメロキシカム、エピナスチン塩酸塩、フェニルプロパノールアミン塩酸塩、及びリゾチームクロリドを含む組成物が開示されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の主たる目的は改良された効力及び安全性を有する風邪の治療のための一層有効な医薬組成物を提供することである。
本発明の更なる目的は風邪(その種々の症候、例えば、発熱、咽頭炎、悪寒、頭痛、関節痛、筋肉痛、鼻水の出る鼻、詰まった鼻、痰及び/又はくしゃみを含む)の軽減に一層有効な医薬組成物を提供することである。
また、本発明は改良された効力及び安全性を有する鎮咳薬を含む医薬組成物及び経口医薬投薬形態を提供することを目的とする。
また、本発明は改良された効力及び安全性を有する去痰薬を含む医薬組成物及び経口医薬投薬形態を提供することを目的とする。
また、本発明は改良された効力及び安全性を有する特定の坑H1-ヒスタミンを含む医薬組成物及び経口医薬投薬形態を提供することを目的とする。
本発明の更なる目的は風邪(その種々の症候、例えば、発熱、咽頭炎、悪寒、頭痛、関節痛、筋肉痛、鼻水の出る鼻、詰まった鼻、痰及び/又はくしゃみを含む)の治療又は軽減方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明はメロキシカム又はその医薬上許される塩並びに鎮咳薬、去痰薬及び坑H1-ヒスタミンからなる群から選ばれた第二の医薬活性化合物を含むことを特徴とする新規医薬組成物に関する。メロキシカム又はその塩はそれ自体が坑炎症作用、鎮痛作用及び解熱作用を与えることを可能にするのに有効な量で存在することが好ましい。
本発明の利点は本発明の組成物がメロキシカムの用量を増加することを必要としないで治療効果、例えば、鎮痛効果、坑炎症効果、解熱効果、鎮咳効果及び/又は去痰効果の強化を可能にすることである。改良された効力及び安全性を有する経口医薬投薬形態としての医薬組成物を提供することが可能である。普通のNSAIDの可能な副作用、例えば、胃腸障害がメロキシカムを使用することにより回避又は軽減される。こうして、本発明の組成物は風邪(その種々の症候、例えば、発熱、咽頭炎、悪寒、頭痛、関節痛、筋肉痛、鼻水の出る鼻、詰まった鼻、痰及び/又はくしゃみを含む)の治療又は軽減に特に適している。改良された安全性プロフィールが非処方薬中のこのような組成物の使用を可能にする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
メロキシカムは非ステロイド抗炎症薬(NSAID)の酸エノールカルボキサミド(オキシカム)型に属する既知の選択的COX-2インヒビターである。化合物(4-ヒドロキシ-2-メチル-N-(5-メチル-2-チアゾリル)-2H1,2-ベンゾチアジン-3-カルボキサミド1,1-ジオキサイド)がEP 0 002 482 B1及び米国特許第4,233,299号に記載されている。
本発明はメロキシカムそれ自体又はその医薬上許される塩を使用してもよい。メロキシカムの医薬上許される塩として、例としてのナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、メグルミン塩、トリス塩、及び塩基性アミノ酸とのメロキシカムの塩が挙げられる。メロキシカムの種々の塩がEP 0 002 482 B1、米国特許第4,233,299号及びWO 99/49867に記載されている。
本発明の第一の実施態様によれば、医薬組成物がメロキシカム又はその医薬上許される塩及び少なくとも一種の鎮咳薬を含む。
メロキシカム及び一種以上の上記鎮咳薬に加えて、第一実施態様の組成物はまたその他の薬理学上活性な物質、例えば、制酸薬及び/又は中枢神経系刺激薬を含んでもよい。
更なる成分として制酸薬を使用することにより、生物利用能の改良及び/又は消化系における副作用の可能性の減少が得られるかもしれない。
中枢神経系刺激薬の添加はメロキシカムの用量を増加することを必要としないで治療効果、例えば、鎮痛効果、坑炎症効果及び解熱効果を強化し得る。
それ故、この第一の実施態様の医薬組成物はメロキシカム又はその医薬上許される塩及び一種以上、好ましくは一種の鎮咳薬並びに一種以上、好ましくは一種の制酸薬を含んでもよい。この組成物は更に一種以上、好ましくは一種の中枢神経系刺激薬を含んでもよい。
この第一の実施態様の更なる医薬組成物はメロキシカム又はその医薬上許される塩及び一種以上、好ましくは一種の鎮咳薬並びに一種以上、好ましくは一種の中枢神経系刺激薬を含んでもよい。この組成物は更に一種以上、好ましくは一種の制酸薬を含んでもよい。
【0006】
本発明の第二の実施態様によれば、医薬組成物がメロキシカム又はその医薬上許される塩及び少なくとも一種の去痰薬を含む。
メロキシカム及び一種以上の上記去痰薬に加えて、第二の実施態様の組成物はまたその他の薬理学上活性な物質、例えば、制酸薬、中枢神経系刺激薬及び/又は鎮咳薬を含んでもよい。
制酸薬を更なる成分として使用することにより、生物利用能の改良及び/又は消化系における副作用の可能性の減少が得られるかもしれない。
中枢神経系刺激薬の添加はメロキシカムの用量を増加することを必要としないで治療効果、例えば、鎮痛効果、坑炎症効果及び解熱効果を強化し得る。
鎮咳薬を更なる成分として使用することにより、例えば、咳及びくしゃみのような症候の付加的な軽減が得られる。
それ故、この第二の実施態様の医薬組成物はメロキシカム又はその医薬上許される塩及び一種以上、好ましくは一種の去痰薬並びに一種以上、好ましくは一種の制酸薬を含んでもよい。この組成物は更に一種以上、好ましくは一種の中枢神経系刺激薬及び/又は一種以上、好ましくは一種の鎮咳薬を含んでもよい。
この第二の実施態様の更なる医薬組成物はメロキシカム又はその医薬上許される塩及び一種以上、好ましくは一種の去痰薬並びに一種以上、好ましくは一種の中枢神経系刺激薬を含んでもよい。この組成物は更に一種以上、好ましくは一種の制酸薬及び/又は一種以上、好ましくは一種の鎮咳薬を含んでもよい。
再度、この第二の実施態様の更なる医薬組成物はメロキシカム又はその医薬上許される塩及び一種以上、好ましくは一種の去痰薬並びに一種以上、好ましくは一種の鎮咳薬を含んでもよい。この組成物は更に一種以上、好ましくは一種の中枢神経系刺激薬及び/又は一種以上、好ましくは一種の制酸薬を含んでもよい。
【0007】
本発明の第三の実施態様によれば、医薬組成物がメロキシカム又はその医薬上許される塩及び少なくとも一種の坑H1-ヒスタミンを含む。
メロキシカム及び一種以上の上記坑H1-ヒスタミンに加えて、第三の実施態様の組成物はまたその他の薬理学上活性な物質、例えば、制酸薬、中枢神経系刺激薬、鎮咳薬、去痰薬及び/又はビタミンを含んでもよい。
制酸薬を更なる成分として使用することにより、生物利用能の改良及び/又は消化系における副作用の可能性の減少が得られるかもしれない。
中枢神経系刺激薬の添加はメロキシカムの用量を増加することを必要としないで治療効果、例えば、鎮痛効果、坑炎症効果及び解熱効果を強化し得る。
鎮咳薬を更なる成分として使用することにより、例えば、咳及びくしゃみのような症候の付加的な軽減が得られる。
去痰薬を使用することにより、例えば、発熱、咽頭炎、悪寒、頭痛、関節痛、筋肉痛、及び/又は痰のような普通の風邪の症候の付加的な軽減が得られる。
ビタミンを更なる成分として使用することにより、鎮痛治療効果、坑炎症治療効果及び解熱治療効果の強化が得られる。
それ故、この第三の実施態様の医薬組成物は本発明のメロキシカム又はその医薬上許される塩及び一種以上、好ましくは一種の坑H1-ヒスタミン並びに一種以上、好ましくは一種の制酸薬を含んでもよい。この組成物は更に一種以上、好ましくは一種の中枢神経系刺激薬、一種以上、好ましくは一種又は二種の鎮咳薬、一種以上、好ましくは一種の去痰薬及び/又は一種以上、好ましくは一種のビタミンを含んでもよい。
この第三の実施態様の更なる医薬組成物は本発明のメロキシカム又はその医薬上許される塩及び一種以上、好ましくは一種の坑H1-ヒスタミン並びに一種以上、好ましくは一種の中枢神経系刺激薬を含んでもよい。この組成物は更に一種以上、好ましくは一種の制酸薬、一種以上、好ましくは一種又は二種の鎮咳薬、一種以上、好ましくは一種の去痰薬及び/又は一種以上、好ましくは一種のビタミンを含んでもよい。
再度、この第三の実施態様の更なる医薬組成物は本発明のメロキシカム又はその医薬上許される塩及び一種以上、好ましくは一種の坑H1-ヒスタミン並びに一種以上、好ましくは一種又は二種の鎮咳薬を含んでもよい。この組成物は更に一種以上、好ましくは一種の中枢神経系刺激薬、一種以上、好ましくは一種の制酸薬、一種以上、好ましくは一種の去痰薬及び/又は一種以上、好ましくは一種のビタミンを含んでもよい。
【0008】
再度、この第三の実施態様の更なる医薬組成物は本発明のメロキシカム又はその医薬上許される塩及び一種以上、好ましくは一種の坑H1-ヒスタミン並びに一種以上、好ましくは一種の去痰薬を含んでもよい。この組成物は更に一種以上、好ましくは一種の中枢神経系刺激薬、一種以上、好ましくは一種の制酸薬、一種以上、好ましくは一種又は二種の鎮咳薬及び/又は一種以上、好ましくは一種のビタミンを含んでもよい。
再度、この第三の実施態様の更なる医薬組成物は本発明のメロキシカム又はその医薬上許される塩及び一種以上、好ましくは一種の坑H1-ヒスタミン並びに一種以上、好ましくは一種のビタミンを含んでもよい。この組成物は更に一種以上、好ましくは一種の中枢神経系刺激薬、一種以上、好ましくは一種の制酸薬、一種以上、好ましくは一種の去痰薬及び/又は一種以上、好ましくは一種又は二種の鎮咳薬を含んでもよい。
3種以上の活性成分を含む第三の実施態様の前記医薬組成物のうち、下記の医薬組成物が好ましい:
−本発明のメロキシカム又はその医薬上許される塩及び一種以上、好ましくは一種の坑H1-ヒスタミン並びに一種以上、好ましくは一種又は二種の鎮咳薬を含む医薬組成物;
−本発明のメロキシカム又はその医薬上許される塩及び一種以上、好ましくは一種の坑H1-ヒスタミン並びに一種以上、好ましくは一種又は二種の鎮咳薬及び一種以上、好ましくは一種の中枢神経系刺激薬を含む医薬組成物;
−本発明のメロキシカム又はその医薬上許される塩及び一種以上、好ましくは一種の坑H1-ヒスタミン並びに一種以上、好ましくは一種又は二種の鎮咳薬及び一種以上、好ましくは一種の中枢神経刺激薬並びに一種以上、好ましくは一種のビタミンを含む医薬組成物;
−本発明のメロキシカム又はその医薬上許される塩及び一種以上、好ましくは一種の坑H1-ヒスタミン並びに一種以上、好ましくは一種又は二種の鎮咳薬及び一種以上、好ましくは一種の中枢神経刺激薬並びに一種以上、好ましくは一種の去痰薬を含む医薬組成物。
【0009】
以下に、本発明の組成物中の好ましい活性成分が更に詳しく記載される。
本発明の組成物はメロキシカムに加えて一種以上の鎮咳薬を第二の活性成分として含んでもよい。本発明に使用される鎮咳薬はその薬剤が鎮咳作用を示す場合には制限されない。
このような鎮咳薬の例はアロクラミド塩酸塩、クロペラスチン塩酸塩、クロペラスチンフェンジ酸塩、ペントキシベリンクエン酸塩、チペピジンクエン酸塩、チペピジンヒベンズ酸塩、ジブネートナトリウム、デキストロメトルファン臭化水素酸塩、デキストロメトルファンフェノールフタレイン、コデインリン酸塩、ジヒドロコデインリン酸塩、ノスカピン塩酸塩、ノスカピン、dl-メチルエフェドリン塩酸塩、dl-メチルエフェドリンサッカリネート、エフェドリン塩酸塩、エフェドリン硫酸塩、ジメモルファンリン酸塩、エプラジノン臭化水素酸塩、クロフェダノール塩酸塩、ベンプロペリンリン酸塩、フォルコジン、フォミノベン塩酸塩、エフェドラハーブ(エフェドラエ・ヘルバ(Ephedrae herba))、ナンテンジツ(ナンジナエ・フラクタス(Nandinae fructus))等である。これらの鎮咳薬は単独で使用でき、又は2種より多くと混合し得る。
エフェドラハーブ及びナンテンジツは乾燥粉末、乾燥エキス、軟質エキス、液体エキス、チンキ剤、油等、好ましくは、乾燥エキス、軟質エキス及び液体エキスとして使用し得る。
一種以上の鎮咳薬はチペピジンクエン酸塩、チペピジンヒベンズ酸塩、デキストロメトルファン臭化水素酸塩、コデインリン酸塩、ジヒドロコデインリン酸塩、ノスカピン塩酸塩、ノスカピン、dl-メチルエフェドリン塩酸塩、ジメモルファンリン酸塩、エフェドラハーブ、及びナンテンジツからなる群から選ばれることが好ましい。一種以上の鎮咳薬はチペピジンクエン酸塩、デキストロメトルファン臭化水素酸塩、ジヒドロコデインリン酸塩、ノスカピン塩酸塩、ノスカピン、及びdl-メチルエフェドリン塩酸塩からなる群から選ばれることが更に好ましい。
【0010】
本発明の組成物はメロキシカムに加えて一種以上の去痰薬を第二の活性成分又は更なる活性成分として含んでもよい。本発明に使用される去痰薬はその薬剤が去痰作用を示す場合には制限されない。しかしながら、薬剤の安全性に関して、最小の不利な場合又は不利な場合のない場合には、非処方薬の分野で使用される去痰薬が好ましい。
このような去痰薬の例はカリウムグアイアコールスルホネート、グアイフェネシン、カリウムクレゾールスルホン酸塩、ブロムヘキシン塩酸塩、アンブロキソール塩酸塩、L-カルボシステイン、L-メチルシステイン塩酸塩、エチルL-システイン塩酸塩、フドステイン、イペカック(イペカクアンハエ・ラジクス(Ipecacuanhae radix))、リコリス球根(リコリジス・ブルバス(Lycoridis bulbus))、フリチラリア球根(フリチラリアエ・ブルバス(Fritillariae bulbus))、オウヒ(プルニ・コルテクス(Pruni cortex))、キキョウ(プラチコジ・ラジクス(Platycodi radix))、セネガ(セネガエ・ラジクス(Senegae radix))、杏仁(アルメニアカエ・セメン(Armeniacae semen))、オンジ(ポリガラエ・ラジクス(Polygalae radix))、カンゾウ(グリシリザエ・ラジクス(Glycyrrhizae radix))、車前子(プランタギニス・セメン(Plantaginis semen))、車前草(プランタギニス・ヘルバ(Plantaginis herba))等である。これらの去痰薬は単独で使用でき、又は2種より多くと混合し得る。
リコリス球根、フリチラリア球根、オウヒ、キキョウ、セネガ、オンジ、カンゾウ、車前子及び車前草は乾燥粉末、乾燥エキス、軟質エキス、液体エキス、チンキ剤、油等として使用し得る。
一種以上の去痰薬はカリウムグアイアコールスルホネート、グアイフェネシン、ブロムヘキシン塩酸塩、アンブロキソール塩酸塩、L-カルボシステイン、エチルL-システイン塩酸塩、フドステイン、キキョウ及びカンゾウからなる群から選ばれることが好ましい。一種以上の去痰薬はグアイフェネシン、ブロムヘキシン塩酸塩、アンブロキソール塩酸塩、L-カルボシステイン及びフドステインからなる群から選ばれることが更に好ましい。
【0011】
メロキシカムに加えて第二の活性成分又は更なる成分として、本発明の組成物は先に、また以下にリストされる群から選ばれた一種以上の抗H1-ヒスタミンを含んでもよい。これらの坑ヒスタミンは単独で使用でき、又は2種より多くと混合し得る。
坑H1-ヒスタミンはジフェンヒドラミン、ジフェニルピラリン、クレマスチン、トリプロリジン、プロメタジン、アリメマジン、イソチペンジル、イプロヘプチン、ジフェテロール、トリペレナミン、トンジラミン、フェネタジン、メスジラジン、メブヒドロリン、シプロヘプタジン、ホモクロルシクリジン、ヒドロキシジン、エバスチン、セチリジン、エメダスチン、ベポタスチン、アゼラスチン、オキサトミド、フェキソフェナジン、オロパタジン、ロラタジン、アクリバスチン、ブロムフェニラミン及びドキシラミン(これらの医薬上許される塩を含む)からなる群から選ばれることが好ましい。
本発明は非塩形態の坑H1-ヒスタミン又はその医薬上許される酸付加塩を使用してもよい。本発明のこれらの坑H1-ヒスタミンの医薬上許される酸付加塩として、ジフェンヒドラミン塩酸塩、ジフェンヒドラミンサリチル酸塩、ジフェンヒドラミンタンニン酸塩、ジフェンヒドラミンクエン酸塩、ジフェニルピラリン塩酸塩、ジフェニルピラリンテオクル酸塩、クレマスチンフマル酸塩、トリプロリジン塩酸塩、プロメタジン塩酸塩、プロメタジンメチレンジサリチル酸塩、アリメマジン酒石酸塩、イソチペンジル塩酸塩、イプロヘプチン塩酸塩、ジフェテロール塩酸塩、ジフェテロールリン酸塩、トリペレナミン塩酸塩、トンジラミン塩酸塩、フェネタジン塩酸塩、フェネタジンタンニン酸塩、メスジラジン塩酸塩、メブヒドロリンナパジシラート、シプロヘプタジン塩酸塩、ホモクロルシクリジン塩酸塩、ヒドロキシジン塩酸塩、ヒドロキシジンパモエート、セチリジン塩酸塩、エメダスチン二フマル酸塩、ベポタスチンベシレート、アゼラスチン塩酸塩、フェキソフェナジン塩酸塩、オロパタジン塩酸塩、ブロムフェニラミンマレイン酸塩及びドキシラミンコハク酸塩が挙げられる。以上及び以下において、“坑H1-ヒスタミン”という用語は本発明の坑H1-ヒスタミンの非塩形態及び医薬上許される酸付加塩の両方を含む。
【0012】
一種以上の抗H1-ヒスタミンはジフェンヒドラミン塩酸塩、ジフェンヒドラミンサリチル酸塩、ジフェンヒドラミンタンニン酸塩、ジフェニルピラリン塩酸塩、ジフェニルピラリンテオクル酸塩、クレマスチンフマル酸塩、トリプロリジン塩酸塩、プロメタジン塩酸塩、プロメタジンメチレンジサリチル酸塩、アリメマジン酒石酸塩、イソチペンジル塩酸塩、イプロヘプチン塩酸塩、ジフェテロール塩酸塩、ジフェテロールリン酸塩、トリペレナミン塩酸塩、トンジラミン塩酸塩、フェネタジン塩酸塩、メスジラジン塩酸塩及びメブヒドロリンナパジシラートからなる群から選ばれることが好ましい。
好適な制酸薬の例はアミノ酢酸、合成ケイ酸アルミニウム、ヒドロタルサイト、酸化マグネシウム、ジヒドロキシアルミニウムアミノアセテート、水酸化アルミニウムゲル、乾燥水酸化アルミニウムゲル、水酸化アルミニウム-重炭酸ナトリウム共沈物、炭酸マグネシウム、アルミノメタケイ酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸水素ナトリウム及びリン酸水素カルシウムである。
好適な中枢神経系刺激薬の例はカフェイン(3,7-ジヒドロ-1,3,7-トリメチル-1H-プリン-2,6-ジオン一水和物)、無水カフェイン(3,7-ジヒドロ-1,3,7-トリメチル-1H-プリン-2,6-ジオン)及びカフェインと安息香酸ナトリウムの錯塩(カフェインと安息香酸ナトリウム)である。また、2種以上の中枢神経系刺激薬の組み合わせが使用されてもよい。
好適なビタミンの例はビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC及びヘスペリジンである。
【0013】
好ましい実施態様によれば、本発明の医薬組成物は少なくとも一種の医薬上許される担体及び/又は賦形剤を更に含む。好適な担体及び賦形剤が当業者に知られており、例えば、日本医薬賦形剤辞書2000(薬事日報社により発行され、日本医薬賦形剤協会により編集)に記載されている。好適な担体及び/又は賦形剤の例はラクトース、蔗糖、グルコース、マンニトール、キシリトール、トウモロコシ澱粉、ジャガイモ澱粉、小麦澱粉、米澱粉、タピオカ澱粉、ナトリウムカルボキシメチル澱粉、微結晶性セルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、低置換ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、クロスカルメロースナトリウム、カルメロース、カルメロースカリウム、カルメロースカルシウム、カルメロースナトリウム、ポリビニルピロリドン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセロール、植物油、ワックス、クロスポビドン、寒天、軽質無水ケイ酸、ステアリン酸マグネシウム、タルク、二酸化チタン、アカシア、アルギン酸ナトリウム、エタノール及び精製水である。
加えて、本発明は本発明の医薬組成物を含む医薬投薬形態に関する。
本発明に記載される経口医薬投薬形態に使用されるメロキシカムの量は好ましくは1〜30mgの範囲、更に好ましくは2.5〜15mgの範囲、最も好ましくは5〜10mgの範囲である。これらの量は成人及び毎日1回与えられる用量に関して好ましい用量範囲に相当する。
本発明の第一の実施態様によれば、少なくとも一種の第二の医薬活性化合物が鎮咳薬からなる群から選ばれる。本発明の経口医薬投薬形態中の一種以上の鎮咳薬の量は使用される鎮咳薬の型に応じて変化してもよい。それは好ましくは1〜12000mgの範囲、更に好ましくは2〜10000mgの範囲にある。これらの量は成人に毎日与えられる好ましい用量に相当する。以下に、本発明の組成物中に含まれる好適な鎮咳薬の成人に毎日与えられるのに好ましい量(以下、“毎日の組み合わせ用量”と称される)が明記される。
成人のためのアロクラミド塩酸塩の毎日の組み合わせ用量は通常2〜150mg、好ましくは5〜100mg、更に好ましくは7.5〜75mgである。
成人のためのクロペラスチン塩酸塩の毎日の組み合わせ用量は通常1〜60mg、好ましくは2〜50mg、更に好ましくは4.8〜48mgである。
【0014】
成人のためのクロペラスチンフェンジ酸塩の毎日の組み合わせ用量は通常2〜105mg、好ましくは5〜90mg、更に好ましくは8.4〜84mgである。
成人のためのペントキシベリンクエン酸塩の毎日の組み合わせ用量は通常1〜120mg、好ましくは2〜60mg、更に好ましくは4.8〜48mgである。
成人のためのチペピジンクエン酸塩の毎日の組み合わせ用量は通常1〜120mg、好ましくは4〜90mg、更に好ましくは6〜60mgである。
成人のためのチペピジンヒベンズ酸塩の毎日の組み合わせ用量は通常1〜120mg、好ましくは4〜90mg、更に好ましくは7.5〜75mgである。
成人のためのジブネートナトリウムの毎日の組み合わせ用量は通常1〜180mg、好ましくは4〜120mg、更に好ましくは9〜90mgである。
成人のためのデキストロメトルファン臭化水素酸塩の毎日の組み合わせ用量は通常1〜120mg、好ましくは2〜96mg、更に好ましくは4.8〜48mgである。
成人のためのデキストロメトルファンフェノールフタレインの毎日の組み合わせ用量は通常1〜120mg、好ましくは2〜96mg、更に好ましくは7.2〜72mgである。
成人のためのコデインリン酸塩の毎日の組み合わせ用量は通常1〜60mg、好ましくは2〜50mg、更に好ましくは4.8〜48mgである。
成人のためのジヒドロコデインリン酸塩の毎日の組み合わせ用量は通常1〜30mg、好ましくは2〜25mg、更に好ましくは2.4〜24mgである。
【0015】
成人のためのノスカピン塩酸塩及びノスカピンの毎日の組み合わせ用量は通常1〜120mg、好ましくは2〜96mg、更に好ましくは4.8〜48mgである。
成人のためのdl-メチルエフェドリン塩酸塩及びdl-メチルエフェドリンサッカリネートの毎日の組み合わせ用量は通常1〜150mg、好ましくは3〜75mg、更に好ましくは6〜60mgである。
成人のためのエフェドリン塩酸塩及びエフェドリン硫酸塩の毎日の組み合わせ用量は通常1〜75mg、好ましくは2〜50mg、更に好ましくは3〜37.5mgである。
成人のためのジメモルファンリン酸塩の毎日の組み合わせ用量は通常1〜60mg、好ましくは2〜45mg、更に好ましくは3〜30mgである。
成人のためのエプラジノン塩酸塩の毎日の組み合わせ用量は通常1〜90mg、好ましくは3〜75mg、更に好ましくは6〜60mgである。
成人のためのクロフェダノール塩酸塩の毎日の組み合わせ用量は通常1〜150mg、好ましくは5〜100mg、更に好ましくは7.5〜75mgである。
成人のためのベンプロペリンリン酸塩の毎日の組み合わせ用量は通常2〜160mg、好ましくは4〜120mg、更に好ましくは8〜80mgである。
成人のためのフォルコジンの毎日の組み合わせ用量は通常3〜180mg、好ましくは6〜135mg、更に好ましくは9〜90mgである。
成人のためのフォミノベン塩酸塩の毎日の組み合わせ用量は通常6〜480mg、好ましくは12〜360mg、更に好ましくは24〜240mgである。
成人のためのエフェドラハーブの毎日の組み合わせ用量はエフェドラハーブ物質として通常10〜5000mg、好ましくは20〜4500mg、更に好ましくは40〜4000mgである。
成人のためのナンテンジツの毎日の組み合わせ用量はエフェドラハーブ物質として通常10〜12000mg、好ましくは20〜11000mg、更に好ましくは50〜10000mgである。
本発明の第二の実施態様によれば、少なくとも一種の第二の医薬活性化合物は去痰薬の群から選ばれる。本発明の経口医薬投薬形態中の一種以上の去痰薬の量は去痰薬の型に応じて変化してもよい。それは好ましくは0.1〜12000mgの範囲、更に好ましくは1〜10000mgの範囲にある。これらの量は成人に毎日与えられる好ましい用量に相当する。以下に、本発明の組成物中に含まれる好適な去痰薬の成人に毎日与えられるのに好ましい量(以下、“毎日の組み合わせ用量”と称される)が明記される。
【0016】
成人のためのカリウムグアイアコールスルホネートの毎日の組み合わせ用量は通常5〜500mg、好ましくは10〜350mg、更に好ましくは25〜250mgである。
成人のためのグアイフェネシンの毎日の組み合わせ用量は通常5〜900mg、好ましくは10〜500mg、更に好ましくは25〜250mgである。
成人のためのカリウムクレゾールスルホネートの毎日の組み合わせ用量は通常5〜540mg、好ましくは10〜360mg、更に好ましくは27〜270mgである。
成人のためのブロムヘキシン塩酸塩の毎日の組み合わせ用量は通常0.1〜24mg、好ましくは0.5〜18mg、更に好ましくは1〜12mgである。
成人のためのアンブロキソール塩酸塩の毎日の組み合わせ用量は通常1〜90mg、好ましくは2〜60mg、更に好ましくは4〜45mgである。
成人のためのL-カルボシステインの毎日の組み合わせ用量は通常25〜1500mg、好ましくは50〜1050mg、更に好ましくは75〜750mgである。
成人のためのL-メチルシステイン塩酸塩及びエチルL-システイン塩酸塩の毎日の組み合わせ用量は通常10〜600mg、好ましくは20〜450mg、更に好ましくは30〜300mgである。
成人のためのフドステインの毎日の組み合わせ用量は通常30〜2400mg、好ましくは60〜1800mg、更に好ましくは120〜1200mgである。
成人のためのイペカック物質としてのイペカックの毎日の組み合わせ用量は通常1〜60mg、好ましくは2〜55mg、更に好ましくは5〜50mgである。
成人のためのリコリス球根物質としてのリコリス球根の毎日の組み合わせ用量は通常4〜1000mg、好ましくは6〜900mg、更に好ましくは8〜800mgである。
成人のためのフリチラリア球根物質としてのフリチラリア球根の毎日の組み合わせ用量は通常5〜4000mg、好ましくは10〜3000mg、更に好ましくは25〜2500mgである。
成人のための夫々粗薬物物質の形態のオウヒ、キキョウ、セネガ又は杏仁の毎日の組み合わせ用量は通常10〜5000mg、好ましくは20〜4500mg、更に好ましくは40〜4000mgである。
成人のための夫々粗薬物物質の形態のオンジ、カンゾウ又は車前子の毎日の組み合わせ用量は通常10〜6000mg、好ましくは25〜5500mg、更に好ましくは50〜5000mgである。
成人のための車前草物質としての車前草の毎日の組み合わせ用量は通常10〜12000mg、好ましくは50〜11000mg、更に好ましくは100〜10000mgである。
【0017】
本発明の第三の実施態様によれば、少なくとも一種の第二の医薬活性化合物は坑H1-ヒスタミンからなる群から選ばれる。本発明の経口医薬投薬形態中の一種以上の坑H1-ヒスタミンの量は坑H1-ヒスタミンの型に応じて変化してもよいが、それは好ましくは0.1〜450mgの範囲、更に好ましくは0.1〜150mgの範囲にある。これらの量は成人に毎日与えられる好ましい用量に相当する。以下に、本発明の経口医薬投薬形態中に含まれる好適な坑H1-ヒスタミンの成人に毎日与えられるのに好ましい量(以下、“毎日の組み合わせ用量”と称される)が明記される。
成人のためのジフェンヒドラミン塩酸塩、ジフェンヒドラミンクエン酸塩、ジフェンヒドラミンサリチル酸塩及びジフェンヒドラミンタンニン酸塩の毎日の組み合わせ用量は通常5〜450mg、好ましくは10〜150mg、更に好ましくは15〜75mgである。
成人のためのジフェニルピラリン塩酸塩及びジフェニルピラリンテオクル酸塩の毎日の組み合わせ用量は通常0.1〜15mg、好ましくは0.5〜10mg、更に好ましくは1〜5mgである。
成人のためのクレマスチンフマル酸塩の毎日の組み合わせ用量は通常0.1〜4.5mg、好ましくは0.2〜3mg、更に好ましくは0.3〜1.5mgである。
成人のためのトリプロリジン塩酸塩の毎日の組み合わせ用量は通常0.1〜9mg、好ましくは0.3〜6mg、更に好ましくは0.5〜4mgである。
成人のためのプロメタジン塩酸塩及びプロメタジンメチレンジサリチル酸塩の毎日の組み合わせ用量は通常1〜75mg、好ましくは3〜60mg、更に好ましくは5〜40mgである。
成人のためのアリメマジン酒石酸塩の毎日の組み合わせ用量は通常0.1〜10mg、好ましくは0.5〜7.5mg、更に好ましくは1〜5mgである。
成人のためのイソチペンジル塩酸塩の毎日の組み合わせ用量は通常0.1〜24mg、好ましくは0.5〜12mg、更に好ましくは1〜7mgである。
【0018】
成人のためのイプロヘプチン塩酸塩の毎日の組み合わせ用量は通常10〜225mg、好ましくは20〜200mg、更に好ましくは30〜150mgである。
成人のためのジフェテロール塩酸塩及びジフェテロールリン酸塩の毎日の組み合わせ用量は通常5〜180mg、好ましくは10〜135mg、更に好ましくは18〜90mgである。
成人のためのトリペレナミン塩酸塩の毎日の組み合わせ用量は通常5〜200mg、好ましくは10〜150mg、更に好ましくは20〜100mgである。
成人のためのトンジラミン塩酸塩の毎日の組み合わせ用量は通常2〜100mg、好ましくは5〜75mg、更に好ましくは10〜50mgである。
成人のためのフェネタジン塩酸塩の毎日の組み合わせ用量は通常2〜180mg、好ましくは5〜90mg、更に好ましくは10〜50mgである。
成人のためのフェネタジンタンニン酸塩の毎日の組み合わせ用量は通常5〜270mg、好ましくは15〜200mg、更に好ましくは27〜135mgである。
成人のためのメスジラジン塩酸塩の毎日の組み合わせ用量は通常0.1〜16mg、好ましくは0.5〜12mg、更に好ましくは1〜8mgである。
成人のためのメブヒドロリンナパジシラートの毎日の組み合わせ用量は通常10〜300mg、好ましくは20〜225mg、更に好ましくは30〜150mgである。
成人のためのシプロヘプタジン塩酸塩の毎日の組み合わせ用量は通常0.1〜12mg、好ましくは0.5〜8mg、更に好ましくは1〜6mgである。
成人のためのホモクロルシクリジン塩酸塩の毎日の組み合わせ用量は通常1〜60mg、好ましくは3〜45mg、更に好ましくは6〜30mgである。
成人のためのヒドロキシジン塩酸塩の毎日の組み合わせ用量は通常1〜60mg、好ましくは3〜45mg、更に好ましくは6〜30mgである。
【0019】
成人のためのヒドロキシジンパモエートの毎日の組み合わせ用量は通常5〜140mg、好ましくは10〜105mg、更に好ましくは15〜70mgである。
成人のためのエバスチンの毎日の組み合わせ用量は通常0.1〜10mg、好ましくは0.5〜7.5mg、更に好ましくは1〜5mgである。
成人のためのセチリジン塩酸塩の毎日の組み合わせ用量は通常0.5〜20mg、好ましくは1〜15mg、更に好ましくは2〜10mgである。
成人のためのエメダスチン二フマル酸塩の毎日の組み合わせ用量は通常0.1〜4mg、好ましくは0.2〜3mg、更に好ましくは0.4〜2mgである。
成人のためのベポタスチンベシレートの毎日の組み合わせ用量は通常1〜40mg、好ましくは2〜30mg、更に好ましくは3〜20mgである。
成人のためのアゼラスチン塩酸塩の毎日の組み合わせ用量は通常0.1〜4mg、好ましくは0.2〜3mg、更に好ましくは0.4〜2mgである。
成人のためのオキサトミドの毎日の組み合わせ用量は通常1〜60mg、好ましくは3〜45mg、更に好ましくは6〜30mgである。
成人のためのフェキソフェナジン塩酸塩の毎日の組み合わせ用量は通常5〜240mg、好ましくは10〜180mg、更に好ましくは20〜120mgである。
成人のためのオロパタジン塩酸塩の毎日の組み合わせ用量は通常0.5〜20mg、好ましくは1〜15mg、更に好ましくは2〜10mgである。
成人のためのロラタジンの毎日の組み合わせ用量は通常0.5〜20mg、好ましくは1〜15mg、更に好ましくは2〜10mgである。
成人のためのアクリバスチンの毎日の組み合わせ用量は通常0.5〜24mg、好ましくは1〜18mg、更に好ましくは2〜12mgである。
成人のためのブロムフェニラミンマレイン酸塩の毎日の組み合わせ用量は通常1〜32mg、好ましくは2〜28mg、更に好ましくは4〜24mgである。
成人のためのドキシラミンコハク酸塩の毎日の組み合わせ用量は通常5〜150mg、好ましくは10〜100mg、更に好ましくは15〜75mgである。
【0020】
本発明の経口医薬投薬形態は分けられた用量、例えば、毎日2、3又は4回の用量で経口投与されてもよい。しかしながら、経口医薬投薬形態は1日1回で経口投与されることが好ましい。メロキシカム及び鎮咳薬の用量調節は年齢、体重、及び発現症候を反映し得る。
本発明に記載される経口医薬投薬形態は錠剤、顆粒、微細な顆粒、粉末、カプセル、カプレット、軟質カプセル、ピル、経口溶液、シロップ、乾燥シロップ、噛める錠剤、トローチ、発泡性錠剤、ドロップ、懸濁液、迅速溶解性錠剤又は経口迅速分散性錠剤を含む。これらの製剤のいずれもが普通の方法を使用して調製されてもよく、上記成分に加えて、普通に使用される添加剤が必要によりこれらの製剤の調製に基づいて使用されてもよい。加えて、微粒子に形成された製剤、例えば、マイクロカプセル、ナノカプセル、微小球体、ナノ球体、及びリポソームがまた上記製剤に含まれてもよい。
加えて、経口医薬投薬形態の更なる成分及び全成分の製剤化は所望の機械的安定性、化学的安定性及び生物学的安定性、放出速度、味のマスキング、目視外観等に鑑みて選ばれることが好ましい。
例えば、医薬活性物質、即ち、メロキシカム又はその医薬上許される塩及び第二の医薬活性薬剤は、別々の顆粒、多層顆粒、多層錠剤又は乾燥被覆錠剤、分離された顆粒の錠剤、マイクロカプセル等の中に分配し得る。被覆製剤、例えば、糖被覆錠剤、フィルム被覆錠剤、被覆顆粒だけでなく、噛める錠剤、経口迅速分散性錠剤、マトリックス錠剤、マトリックス顆粒、発泡性錠剤、ダスチング粉末、固溶体等が使用し得る。これらの方法がまた組み合わされ得る。更に、本発明の経口医薬投薬形態の性質、例えば、安定性、放出、連続性、崩壊、ディスティングレーション(distinglation)、溶解、味の隠蔽、使用の改良等が当業界で知られている添加剤の添加により調節し得る。
【0021】
好ましい実施態様によれば、経口投薬形態がメロキシカム又はその医薬上許される塩を含む第一の投薬形態と少なくとも第二の医薬活性化合物を含む第二の投薬形態の組み合わせである。第一の投薬形態は第二の投薬形態よりも速く活性成分を放出することが好ましい。第一の投薬形態は第二の医薬活性化合物及び必要により更なる活性成分を更に含んでもよい。第二の投薬形態は更なる活性成分を含んでもよい。第二の投薬形態はメロキシカムを含まないことが好ましい。
例えば、投薬形態は第一の層がメロキシカム又はその医薬上許される塩及び必要により第二の医薬活性化合物、例えば、鎮咳薬もしくは去痰薬又は坑H1-ヒスタミン、並びに必要により更なる活性成分及び医薬上許される担体及び/又は賦形剤を含む2層錠剤である。第二の層は第二の医薬活性化合物、例えば、鎮咳薬もしくは去痰薬又は坑H1-ヒスタミン、及び必要により更なる活性成分及び医薬上許される担体及び/又は賦形剤を含み、それにより第二の層は第一の層と較べて遅い放出特性を有する。
更なる例によれば、投薬形態が2種の顆粒を含むカプセルである。顆粒の第一の種類はメロキシカム又はその医薬上許される塩及び必要により第二の医薬活性化合物、例えば、鎮咳薬もしくは去痰薬又は坑H1-ヒスタミン、及び必要により更なる活性成分並びに医薬上許される担体及び/又は賦形剤を含む。顆粒の第二の種類は第二の医薬活性化合物、例えば、鎮咳薬もしくは去痰薬又は坑H1-ヒスタミン、及び必要により更なる活性成分及び医薬上許される担体及び/又は賦形剤を含み、それにより顆粒の第二の種類は顆粒の第一の種類と較べて遅い放出特性を有する。
これらの製剤は普通の方法を使用して一般に利用できる医薬添加剤、例えば、賦形剤、バインダー、崩壊剤、滑剤、被覆剤、糖被覆剤、可塑剤、消泡剤、艶出し剤、発泡剤、帯電防止剤、乾燥剤、表面活性剤、可溶化剤、緩衝剤、溶解剤、可溶化剤、溶媒、希釈剤、安定剤、乳化剤、懸濁液、懸濁剤、分散剤、等張剤、吸着剤、還元剤、酸化防止剤、湿潤剤、湿潤改良剤、充填剤、エキステンダー、接着剤、増粘剤、軟化剤、pH改良剤、防腐薬、防腐剤、甘味料、矯味剤、冷凍剤、矯味矯臭薬、香料、芳香剤、及び着色物を医薬活性化合物に添加することにより調製し得る。
このような添加剤の例が日本医薬賦形剤辞書2000(薬事日報社により発行され、日本医薬賦形剤協会により編集)に記載されている。
これらの製剤は医薬添加剤を薬理学上活性な化合物に添加することにより製造されることが好ましい。
本発明の医薬組成物及び投薬形態は鎮痛薬、解熱薬、鎮咳薬、去痰薬及び/又は坑ヒスタミン薬として有利に有益である。
【0022】
本発明は風邪(その種々の症候、例えば、発熱、咽頭炎、悪寒、頭痛、関節痛、筋肉痛、咳、鼻水の出る鼻、詰まった鼻、痰及び/又はくしゃみを含む)の治療及び軽減のための医薬組成物及び経口医薬投薬形態(両方とも前記されたような)の使用に関する。
本発明の医薬組成物及び投薬形態は風邪(その種々の症候、例えば、発熱、咽頭炎、悪寒、頭痛、関節痛、筋肉痛、咳、鼻水の出る鼻、詰まった鼻、痰及び/又はくしゃみを含む)の治療及び軽減に有効である。
更に、本発明は風邪(その種々の症候、例えば、発熱、咽頭炎、悪寒、頭痛、関節痛、筋肉痛、咳、鼻水の出る鼻、詰まった鼻、痰及び/又はくしゃみを含む)の治療又は軽減のための薬剤の製造のための前記医薬組成物の使用に関する。
加えて、本発明は本発明の経口医薬投薬形態の製造のためのメロキシカム又はその医薬上許される塩の使用に関する。
こうして、本発明はまた本発明の経口医薬投薬形態の製造のための鎮咳薬、去痰薬及び坑H1-ヒスタミンからなる群から選ばれた医薬活性化合物の使用に関する。
従って、本発明は更に患者に本発明の医薬組成物を経口投与することを特徴とする、このような治療を要する患者の風邪(その種々の症候、例えば、発熱、咽頭炎、悪寒、頭痛、関節痛、筋肉痛、咳、鼻水の出る鼻、詰まった鼻、痰及び/又はくしゃみを含む)の治療又は軽減方法に関する。
本発明に従って治療される患者は哺乳類、好ましくはヒトである。
本発明に従って患者に経口投与される好ましい毎日の用量はメロキシカム1〜30mgの範囲、更に好ましくはメロキシカム2.5〜15mg、及び
a)第二の医薬活性化合物が鎮咳薬である場合には、1〜12000mg、更に好ましくは2〜10000mgの量の鎮咳薬;
b)第二の医薬活性化合物が去痰薬である場合には、0.1〜12000mg、更に好ましくは1〜10000mgの量の去痰薬;
c)第二の医薬活性化合物が坑H1-ヒスタミンである場合には、0.1〜450mg、更に好ましくは0.1〜150mgの量の坑H1-ヒスタミン
である。
【0023】
種々の第二の医薬活性化合物に関する好ましい用量は先に明記された。それ故、毎日患者により服用される投薬形態の量、即ち、錠剤、カプセル、カプレット、トローチ等の数又は顆粒、シロップ、溶液、懸濁液等の量(例えば、グラム又はミリリットルで測定される)は、先に明記された好ましい毎日の用量が得られるようなものである。
メロキシカム又はその医薬上許される塩及び少なくとも一種の医薬活性化合物は上記のような単一経口投薬形態中に合わされることが好ましい。メロキシカム又はその塩及び少なくとも一種の医薬活性化合物の両方はまた二つの別々の経口投薬形態で同時に投与されてもよく、一方がメロキシカム又はその塩を含み、他方が第二の医薬活性化合物を含む。
本発明の組成物及び投薬形態が下記の実施例により説明されるが、これらの実施例は本発明の範囲を限定しない。実施例1.1〜1.6は本発明の第一の実施態様を示し、実施例2.1〜2.6は本発明の第二の実施態様を示し、実施例3.1〜3.6は本発明の第三の実施態様を示す。
【実施例】
【0024】
実施例1.1
錠剤
下記の成分を均一に混合した。得られた混合粒子を金型で圧縮して夫々250mgの錠剤を調製した。
メロキシカム 45g
チペピジンヒベンズ酸塩 150g
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 120g
ラクトース 579g
微結晶性セルロース 576g
軽質無水ケイ酸 15g
タルク 9g
ステアリン酸マグネシウム 6g
実施例1.2
粉末
下記の成分を均一に混合した。得られた混合粒子を500mgの部分に分けて粉末組成物を調製した。
メロキシカム 15g
ジメモルファンリン酸塩 20g
トウモロコシ澱粉 475g
ラクトース 480g
ステアリン酸マグネシウム 10g
【0025】
実施例1.3
2層錠剤
層A及び層Bの下記の成分を普通の方法により加工して夫々混合粒子を得、粒子を圧縮して夫々220mgの2層錠剤(層A100mg、層B120mg)を形成した。
層A
メロキシカム 45g
ジヒドロコデインリン酸塩 48g
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 120g
ノスカピン 96g
ラクトース 429g
微結晶性セルロース 426g
ラウリル硫酸ナトリウム 12g
軽質無水ケイ酸 12g
タルク 6g
ステアリン酸マグネシウム 6g
層B
ジヒドロコデインリン酸塩 96g
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 240g
ノスカピン 192g
ラクトース 226g
フマル酸 132g
ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208 180g
水素化油 120g
ステアリン酸 120g
脂肪酸のグリセロールエステル 120g
ステアリン酸マグネシウム 14g
【0026】
実施例1.4
顆粒
下記の成分を普通の方法により顆粒として調製して混合粒子を調製し、充填して顆粒のための1パック当り1500mgの量を得た。
メロキシカム 15g
デキストロメトルファン臭化水素酸塩 32g
エフェドラハーブエキス 440g
(エフェドラハーブ 2kgに相当する)
ナンテンジツエキス 700g
(ナンテンジツ 3.84kgに相当する)
カルシウムカルボキシメチルセルロース 240g
マンニトール 1260g
トウモロコシ澱粉 280g
アスパルテーム 15g
アセスルフェームカリウム 15g
芳香物質 3g
【0027】
実施例1.5
カプセル
下記の成分を普通の方法により迅速放出性顆粒及び除放性顆粒として調製し、カプセルに充填して1個のカプセル当り225mgの量(迅速放出性顆粒:75mg、除放性顆粒:150mg)を得た。
迅速放出性顆粒
メロキシカム 60g
ジヒドロコデインリン酸塩 64g
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 160g
ノスカピン 128g
微結晶性セルロース 788g
除放性顆粒
ジヒドロコデインリン酸塩 128g
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 320g
ノスカピン 256g
フマル酸 176g
微結晶性セルロース 1304g
エチルセルロース(被覆層) 128g
ヒドロキシプロピルメチルセルロース(被覆層) 32g
脂肪酸のグリセロールエステル(被覆層) 44g
タルク(被覆層) 12g
【0028】
実施例1.6
カプセル
下記の成分を普通の方法により迅速放出性顆粒及び除放性顆粒として調製し、カプセルに充填して1個のカプセル当り225mgの量(迅速放出性顆粒:75mg、除放性顆粒:150mg)を得た。
迅速放出性顆粒
メロキシカム 60g
クロペラスチン塩酸塩 128g
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 160g
無水カフェイン 200g
微結晶性セルロース 652g
除放性顆粒
クロペラスチン塩酸塩 256g
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 320g
無水カフェイン 400g
フマル酸 240g
微結晶性セルロース 704g
メタクリル酸コポリマーS(被覆層) 336g
脂肪酸のグリセロールエステル(被覆層) 100g
タルク(被覆層) 44g
【0029】
実施例2.1
錠剤
下記の成分を均一に混合した。得られた混合粒子を金型で圧縮して夫々250mgの錠剤を調製した。
メロキシカム 45g
オウヒエキス 240g
(オウヒ 400gに相当する)
ラクトース 591g
微結晶性セルロース 594g
軽質無水ケイ酸 15g
タルク 9g
ステアリン酸マグネシウム 6g
実施例2.2
粉末
下記の成分を均一に混合した。得られた混合粒子を750mgの部分に分けて粉末組成物を調製した。
メロキシカム 15g
L-カルボシステイン 500g
トウモロコシ澱粉 490g
ラクトース 480g
ステアリン酸マグネシウム 15g
【0030】
実施例2.3
2層錠剤
層A及び層Bの下記の成分を普通の方法により加工して夫々混合粒子を得、粒子を圧縮して夫々220mgの2層錠剤(層A100mg、層B120mg)を形成した。
層A
メロキシカム 45g
アンブロキソール塩酸塩 90g
ジヒドロコデインリン酸塩 48g
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 120g
ラクトース 435g
微結晶性セルロース 426g
ラウリル硫酸ナトリウム 12g
軽質無水ケイ酸 12g
タルク 6g
ステアリン酸マグネシウム 6g
層B
アンブロキソール塩酸塩 180g
ジヒドロコデインリン酸塩 96g
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 240g
ラクトース 181g
フマル酸 129g
ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208 180g
水素化油 120g
ステアリン酸 120g
脂肪酸のグリセロールエステル 120g
ステアリン酸マグネシウム 14g
【0031】
実施例2.4
顆粒
下記の成分を普通の方法により顆粒として調製して混合粒子を調製し、充填して顆粒のための1パック当り1200mgの量を得た。
メロキシカム 15g
カンゾウエキス 180g
(カンゾウ 1.5kgに相当する)
キキョウエキス 200g
(キキョウ 2kgに相当する)
セネガエキス 72g
(セネガ 1.2kgに相当する)
カルシウムカルボキシメチルセルロース 240g
マンニトール 1360g
トウモロコシ澱粉 307g
アスパルテーム 12g
アセスルフェームカリウム 12g
芳香物質 2g
【0032】
実施例2.5
カプセル
下記の成分を普通の方法により迅速放出性顆粒及び除放性顆粒として調製し、カプセルに充填して1個のカプセル当り225mgの量(迅速放出性顆粒:75mg、除放性顆粒:150mg)を得た。
迅速放出性顆粒
メロキシカム 60g
アンブロキソール塩酸塩 120g
ジヒドロコデインリン酸塩 64g
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 160g
ノスカピン 128g
微結晶性セルロース 668g
除放性顆粒
アンブロキソール塩酸塩 240g
ジヒドロコデインリン酸塩 128g
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 320g
ノスカピン 256g
フマル酸 240g
微結晶性セルロース 1000g
エチルセルロース(被覆層) 128g
ヒドロキシプロピルメチルセルロース(被覆層) 32g
脂肪酸のグリセロールエステル(被覆層) 44g
タルク(被覆層) 12g
【0033】
実施例2.6
カプセル
下記の成分を普通の方法により迅速放出性顆粒及び除放性顆粒として調製し、カプセルに充填して1個のカプセル当り350mgの量(迅速放出性顆粒:115mg、除放性顆粒:235mg)を得た。
迅速放出性顆粒
メロキシカム 60g
グアイフェネシン 666.4g
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 160g
無水カフェイン 200g
微結晶性セルロース 753.6g
除放性顆粒
グアイフェネシン 1333.6g
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 320g
無水カフェイン 400g
フマル酸 480g
微結晶性セルロース 714.4g
メタクリル酸コポリマーS(被覆層) 360g
脂肪酸のグリセロールエステル(被覆層) 104g
タルク(被覆層) 48g
【0034】
実施例3.1
2層錠剤
層A及び層Bの下記の成分を普通の方法により加工して夫々混合粒子を得、粒子を圧縮して夫々300mgの2層錠剤(層A100mg、層B200mg)を形成する。
層A
メロキシカム 45g
ジフェンヒドラミン塩酸塩 150g
アンブロキソール塩酸塩 90g
ジヒドロコデインリン酸塩 48g
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 120g
無水カフェイン 300g
ラクトース 435g
微結晶性セルロース 558g
ラウリル硫酸ナトリウム 18g
軽質無水ケイ酸 18g
タルク 9g
ステアリン酸マグネシウム 9g
層B
ジフェンヒドラミン塩酸塩 300g
アンブロキソール塩酸塩 180g
ジヒドロコデインリン酸塩 96g
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 240g
無水カフェイン 600g
ラクトース 168g
フマル酸 300g
コハク酸 60g
ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208 540g
水素化油 360g
ステアリン酸 360g
脂肪酸のグリセロールエステル 360g
ステアリン酸マグネシウム 36g
【0035】
実施例3.2
2層錠剤
層A及び層Bの下記の成分を普通の方法により加工して夫々混合粒子を得、粒子を圧縮して夫々200mgの2層錠剤(層A80mg、層B120mg)を形成する。
層A
メロキシカム 45.0g
ジフェニルピラリン塩酸塩 8.0g
ノスカピン 60.0g
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 60.0g
無水カフェイン 192.0g
ラクトース 491.8g
微結晶性セルロース 540.0g
ラウリル硫酸ナトリウム 14.4g
軽質無水ケイ酸 14.4g
タルク 7.2g
ステアリン酸マグネシウム 7.2g
層B
ジフェニルピラリン塩酸塩 16.0g
ノスカピン 120.0g
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 120.0g
無水カフェイン 384.0g
ラクトース 310.4g
フマル酸 162.0g
ヒドロキシプロピルメチルセルロース2208 180.0g
水素化油 282.0g
ステアリン酸 282.0g
脂肪酸のグリセロールエステル 282.0g
ステアリン酸マグネシウム 21.6g
【0036】
実施例3.3
顆粒
下記の成分を普通の方法により顆粒として調製して混合粒子を調製し、充填して顆粒のための1パック当り1000mgの量を得る。
メロキシカム 37.5g
クレマスチンフマル酸塩 6.7g
ジヒドロコデインリン酸塩 40.0g
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 100.0g
ブロムヘキシン塩酸塩 20.0g
無水カフェイン 250.0g
カルシウムカルボキシメチルセルロース 500.0g
マンニトール 3500.0g
トウモロコシ澱粉 490.8g
アスパルテーム 25.0g
アセスルフェームカリウム 25.0g
芳香物質 5.0g
【0037】
実施例3.4
カプセル
下記の成分を普通の方法により迅速放出性顆粒及び除放性顆粒として調製し、カプセルに充填して1個のカプセル当り270mgの量(迅速放出性顆粒:90mg、除放性顆粒:180mg)を得る。
迅速放出性顆粒
メロキシカム 60.0g
トリプロリジン塩酸塩 9.6g
チペピジンヒベンズ酸塩 160.0g
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 160.0g
無水カフェイン 240.0g
微結晶性セルロース 810.4g
除放性顆粒
トリプロリジン塩酸塩 19.2g
チペピジンヒベンズ酸塩 320.0g
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 320.0g
無水カフェイン 480.0g
フマル酸 288.0g
微結晶性セルロース 1236.8g
エチルセルロース(被覆層) 136.0g
ヒドロキシプロピルメチルセルロース(被覆層) 24.0g
脂肪酸のグリセロールエステル(被覆層) 44.0g
タルク(被覆層) 12.0g
【0038】
実施例3.5
カプセル
下記の成分を普通の方法により迅速放出性顆粒及び除放性顆粒として調製し、カプセルに充填して1個のカプセル当り350mgの量(迅速放出性顆粒:115mg、除放性顆粒:235mg)を得る。
迅速放出性顆粒
メロキシカム 60.0g
イソチペンジル塩酸塩 24.0g
グアイフェネシン 666.4g
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 160.0g
無水カフェイン 200.0g
微結晶性セルロース 729.6g
除放性顆粒
イソチペンジル塩酸塩 32.0g
グアイフェネシン 1333.6g
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 320.0g
無水カフェイン 400.0g
フマル酸 400.0g
コハク酸 80.0g
微結晶性セルロース 682.4g
メタクリル酸コポリマーS(被覆層) 360.0g
脂肪酸のグリセロールエステル(被覆層) 104.0g
タルク(被覆層) 48.0g
【0039】
実施例3.6
錠剤
下記の成分を均一に混合する。得られた混合粒子を金型で圧縮して夫々250mgの錠剤を調製する。
メロキシカム 15g
エバスチン 10g
ノスカピン 40g
無水カフェイン 100g
アスコルビン酸 200g
ラクトース 200g
微結晶性セルロース 420g
軽質無水ケイ酸 5g
タルク 6g
ステアリン酸マグネシウム 4g

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メロキシカム又はその医薬上許される塩並びに鎮咳薬、去痰薬及び坑H1-ヒスタミンからなる群から選ばれた第二の医薬活性化合物を含むことを特徴とする医薬組成物。
【請求項2】
メロキシカム又はその医薬上許される塩及び少なくとも一種の鎮咳薬を含む請求項1記載の医薬組成物。
【請求項3】
メロキシカム又はその医薬上許される塩及び少なくとも一種の去痰薬を含む請求項1記載の医薬組成物。
【請求項4】
メロキシカム又はその医薬上許される塩及び少なくとも一種の坑H1-ヒスタミンを含む請求項1記載の医薬組成物。
【請求項5】
少なくとも一種の鎮咳薬を更に含む請求項3記載の医薬組成物。
【請求項6】
少なくとも一種の鎮咳薬を更に含む請求項4記載の医薬組成物。
【請求項7】
少なくとも一種の去痰薬を更に含む請求項4又は6記載の医薬組成物。
【請求項8】
少なくとも一種のビタミンを更に含む請求項4、6又は7記載の医薬組成物。
【請求項9】
一種以上の制酸薬を更に含む請求項1から8の一つ以上に記載の医薬組成物。
【請求項10】
一種以上の中枢神経系刺激薬を更に含む請求項1から9の一つ以上に記載の医薬組成物。
【請求項11】
少なくとも一種の医薬上許される担体及び/又は賦形剤を更に含む請求項1から10の一つ以上に記載の医薬組成物。
【請求項12】
鎮咳薬がアロクラミド塩酸塩、クロペラスチン塩酸塩、クロペラスチンフェンジ酸塩、ペントキシベリンクエン酸塩、チペピジンクエン酸塩、チペピジンヒベンズ酸塩、ジブネートナトリウム、デキストロメトルファン臭化水素酸塩、デキストロメトルファンフェノールフタレイン、コデインリン酸塩、ジヒドロコデインリン酸塩、ノスカピン塩酸塩、ノスカピン、dl-メチルエフェドリン塩酸塩、dl-メチルエフェドリンサッカリネート、エフェドリン塩酸塩、エフェドリン硫酸塩、ジメモルファンリン酸塩、エプラジノン臭化水素酸塩、クロフェダノール塩酸塩、ベンプロペリンリン酸塩、フォルコジン、フォミノベン塩酸塩、エフェドラハーブ及びナンテンジツからなる群から選ばれる、請求項1から11に記載の医薬組成物。
【請求項13】
去痰薬がカリウムグアイアコールスルホネート、グアイフェネシン、カリウムクレゾールスルホン酸塩、ブロムヘキシン塩酸塩、アンブロキソール塩酸塩、L-カルボシステイン、L-メチルシステイン塩酸塩、エチルL-システイン塩酸塩、フドステイン、イペカック(イペカクアンハエ・ラジクス)、リコリス球根(リコリジス・ブルバス)、フリチラリア球根(フリチラリアエ・ブルバス)、オウヒ(プルニ・コルテクス)、キキョウ(プラチコジ・ラジクス)、セネガ(セネガエ・ラジクス)、杏仁(アルメニアカエ・セメン)、オンジ(ポリガラエ・ラジクス)、カンゾウ(カンゾウエ・ラジクス)、車前子(プランタギニス・セメン)、車前草(プランタギニス・ヘルバ)からなる群から選ばれる、請求項1から12に記載の医薬組成物。
【請求項14】
坑H1-ヒスタミンがジフェンヒドラミン、ジフェニルピラリン、クレマスチン、トリプロリジン、プロメタジン、アリメマジン、イソチペンジル、イプロヘプチン、ジフェテロール、トリペレナミン、トンジラミン、フェネタジン、メスジラジン、メブヒドロリン、シプロヘプタジン、ホモクロルシクリジン、ヒドロキシジン、エバスチン、セチリジン、エメダスチン、ベポタスチン、アゼラスチン、オキサトミド、フェキソフェナジン、オロパタジン、ロラタジン、アクリバスチン、ブロムフェニラミン及びドキシラミン(これらの医薬上許される塩を含む)からなる群から選ばれる、請求項1から13に記載の医薬組成物。
【請求項15】
坑H1-ヒスタミンがジフェンヒドラミン塩酸塩、ジフェンヒドラミンサリチル酸塩、ジフェンヒドラミンタンニン酸塩、ジフェニルピラリン塩酸塩、ジフェニルピラリンテオクル酸塩、クレマスチンフマル酸塩、トリプロリジン塩酸塩、プロメタジン塩酸塩、プロメタジンメチレンジサリチル酸塩、アリメマジン酒石酸塩、イソチペンジル塩酸塩、イプロヘプチン塩酸塩、ジフェテロール塩酸塩、ジフェテロールリン酸塩、トリペレナミン塩酸塩、トンジラミン塩酸塩、フェネタジン塩酸塩、メスジラジン塩酸塩及びメブヒドロリンナパジシラートからなる群から選ばれる、請求項14記載の医薬組成物。
【請求項16】
請求項1から15の一つ以上に記載の医薬組成物を含むことを特徴とする経口医薬投薬形態。
【請求項17】
メロキシカム又はその医薬上許される塩の量が1〜30mgの範囲である請求項16記載の経口医薬投薬形態。
【請求項18】
第二の医薬活性化合物の量が
a)第二の医薬活性化合物が一種以上の鎮咳薬である場合には1〜12000mgの範囲、
b)第二の医薬活性化合物が一種以上の去痰薬である場合には0.1〜12000mgの範囲、
c)第二の医薬活性化合物が一種以上の坑H1-ヒスタミンである場合には0.1〜450mgの範囲
である請求項16又は17記載の経口医薬投薬形態。
【請求項19】
鎮痛薬、解熱薬、鎮咳薬、去痰薬及び/又は坑ヒスタミン薬としての請求項16から18の一つ以上に記載の経口医薬投薬形態の使用。
【請求項20】
風邪(その種々の症候、例えば、発熱、咽頭炎、悪寒、頭痛、関節痛、筋肉痛、咳、鼻水の出る鼻、詰まった鼻、痰及び/又はくしゃみを含む)の治療又は軽減のための請求項16から18の一つ以上に記載の経口医薬投薬形態の使用。
【請求項21】
風邪(その種々の症候、例えば、発熱、咽頭炎、悪寒、頭痛、関節痛、筋肉痛、鼻水の出る鼻、詰まった鼻、痰及び/又はくしゃみを含む)の治療又は軽減のための薬剤の製造のための請求項1から15の一つ以上に記載の医薬組成物の使用。
【請求項22】
治療を要する患者の、風邪(その種々の症候、例えば、発熱、咽頭炎、悪寒、頭痛、関節痛、筋肉痛、鼻水の出る鼻、詰まった鼻、痰及び/又はくしゃみを含む)の治療又は軽減方法であって、請求項1から15の一つ以上に記載の医薬組成物を患者に経口投与することを特徴とする治療又は軽減方法。
【請求項23】
患者にメロキシカム又はその医薬上許される塩1〜30mg並びに
a)第二の医薬活性化合物が鎮咳薬である場合には、1〜12000mgの量の鎮咳薬、
b)第二の医薬活性化合物が去痰薬である場合には、0.1〜12000mgの量の去痰薬、
c)第二の医薬活性化合物が坑H1-ヒスタミンである場合には、0.1〜450mgの量の坑H1-ヒスタミン
を経口投与することを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項24】
請求項16から18の一つ以上に記載の経口医薬投薬形態の製造のためのメロキシカム又はその医薬上許される塩の使用。
【請求項25】
請求項16から18の一つ以上に記載の経口医薬投薬形態の製造のための鎮咳薬、去痰薬及び坑H1-ヒスタミンからなる群から選ばれた医薬活性化合物の使用。

【公表番号】特表2007−530620(P2007−530620A)
【公表日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−505475(P2007−505475)
【出願日】平成17年3月26日(2005.3.26)
【国際出願番号】PCT/EP2005/003231
【国際公開番号】WO2005/094832
【国際公開日】平成17年10月13日(2005.10.13)
【出願人】(503385923)ベーリンガー インゲルハイム インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (976)
【Fターム(参考)】