説明

メール誤送信防止装置、メール誤送信防止方法、およびメール誤送信防止プログラム

【課題】メールを送信する際の誤送信を防止するメール誤送信防止装置、メール誤送信防止方法、およびメール誤送信防止プログラムに関し、社外秘などのメールの誤送信を防止する。
【解決手段】メール送信者1がメールを作成して送信すると、送信されたメールは送信サーバで一時的に保持され、保持されたメールを管理サーバ7に渡し、管理サーバ7は渡されたメールの本文中の単語から当該メールのセキュリティレベルを検出およびメールの宛先の受信者のセキュリティレベルを検出し、検出したメールのセキュリティレベルが受信者のセキュリティレベルよりも小さいあるいは等しいときにそのまま送信し、一方、大きいときに警告をメール送信者1に通知し、当該メール送信者1が送信指示あるいは送信中止指示させて当該指示に従い送信あるいは送信中止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メールを送信する際の誤送信を防止するメール誤送信防止装置、メール誤送信防止方法、およびメール誤送信防止プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ビジネスで電子メールを送信する場合、その中身のセキュリティレベルを予め想定し、そのセキュリティレベルを満たしている者(受信者)にのみ送信して閲覧させることが望ましい。
【0003】
そのため、従来、予め設定したキーワードが含まれる文書を機密文書として、外部に送信する際に、送信せずに一時保存すると共に管理者へ通知する技術がある(特許文献1)。
【特許文献1】特開2005−277786号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した特許文献1の技術では、予め設定したキーワードが含まれる文書は機密書類として外部に送出しないことができる。しかし、設定するキーワードを誤れば機密情報でも外部に送信されて漏洩してしまう危険性があり、一方、設定するキーワードをあまり厳しくし過ぎると、何でも機密書類と判断し、外部に送信不可となって日常業務に支障をきたすという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、これらの問題を解決するため、送信メール中の単語のセキュリティレベルとその頻度の履歴をテーブルに保存し、当該テーブルをもとに判定した送信メールのセキュリティレベルと当該送信メールの受信者のセキュリティレベルとを比較して送信メールをそのまま送信、警告して送信者の判断で送信/送信中止すると共に送信メールおよび受信者のセキュリティレベルを必要に応じて補正するようにしている。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、送信メール中の単語のセキュリティレベルとその頻度の履歴をテーブルに保存し、当該テーブルをもとに判定した送信メールのセキュリティレベルと当該送信メールの受信者のセキュリティレベルとを比較して送信メールをそのまま送信、警告して送信者の判断で送信/送信中止すると共に送信メールおよび受信者のセキュリティレベルを必要に応じて補正することにより、社外秘などのメールの誤送信を防止することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明は、送信メール中の単語のセキュリティレベルとその頻度の履歴をテーブルに保存し、当該テーブルをもとに判定した送信メールのセキュリティレベルと当該送信メールの受信者のセキュリティレベルとを比較して送信メールをそのまま送信、警告して送信者の判断で送信/送信中止すると共に送信メールおよび受信者のセキュリティレベルを必要に応じて補正することを実現した。
【実施例1】
【0008】
図1は、本発明のシステム構成図を示す。
図1において、メール送信者1は、メールを送信するものであって、例えばパソコンにメールアプリをインストールして当該メールアプリ上でメールを作成して宛先に送信するものである。
【0009】
メール受信者2は、メール送信者1からメールの送信された宛先の者(メール受信者)であって、例えばパソコンにメールアプリをインストールして当該メールアプリ上でメール受信操作し、メール受信者用POPサーバ内6の自己のメールBOX23からメールをダウンロードして読んだりなどするものである。
【0010】
ネットワーク3は、メールを伝送するネットワークであって,LANやインターネットなどである。
【0011】
WEBサーバ4は、WWWの画面上でメールを作成して送信するためのサーバであって、ここでは、WWWの画面上で作成したメールを送信しようとしたときに管理サーバ7に渡したり(あるいはメール送信者用SMTPサーバ5経由で管理サーバ7に渡したり)、管理サーバ7から送信指示があったときに送信し、送信中止指示があったときに送信中止したり、警告画面をメール送信者1にダウンロードさせて参照させたりなどするものである(図2から図13参照)。
【0012】
メール送受信者用SMTPサーバ5は、メール送信者1が自己のパソコンにインストーしたメールアプリ上で作成したメールを送信するためのサーバ(SMTPサーバ)であって、メール送信者1から受け付けた送信しようとするメールを管理サーバ7に渡したり、管理サーバ7から送信指示があったときに送信し、送信中止指示があったときに送信中止したりなどするものである(図2から図13参照)。
【0013】
メール受信者用POPサーバ6は、メール受信者2が自己のメールBOX23に届いている自己宛のメールをダウンロードして読んだりするためのサーバであって、受信メールDB22などから構成されるものである。
【0014】
受信メールDB22は、メール受信者2のメールを受信して当該メール受信者1毎のメールBOX23に保存し、メール受信者1からのユーザID,パスワードをチェックして認証されたときにそのダウンロードを許可したりなどするものである。
【0015】
メールBOX23は、メール受信者2毎のメールを格納する箱(ディレクトリ)である。
【0016】
管理サーバ7は、メール送信者1が作成したメールを送信しようとしたときに一旦当該メールを保持し、送信許可と判断されたときに送信指示して送信させ、送信不許可(送信中止)と判断されたときに送信中止指示してその旨をメール送信者1に警告したりなどするものである(図2から図13参照)。管理サーバ7は、11から21から構成されるものである。
【0017】
単語セキュリティレベル判定手段11は、メール中の単語のセキュリティレベルを判定するものである(図2から図13参照)。
【0018】
送信メールセキュリティレベル判定手段12は、送信メールのセキュリティレベルを判定するものである(図2から図13参照)。
【0019】
受信者セキュリティレベル判定手段13は、メールの受信者のセキュリティレベルを判定するものである(図2から図13参照)。
【0020】
セキュリティレベル合致判定手段14は、送信しようとするメールのセキュリティレベルと、当該メールの受信者のセキュリティレベルとを照合し、送信してもよいか送信中止するかを判定するものである(図2から図13参照)。
【0021】
受信者セキュリティレベル補正手段15は、メールの受信者のセキュリティレベルを補正するものである(図2から図13参照)。
【0022】
送信メールセキュリティレベル補正手段16は、送信しようとするメールのセキュリティレベルを補正するものである(図2から図13参照)。
【0023】
受信者セキュリティレベルテーブル17は、受信者のセキュリティレベルを管理するものである(図10参照)。
【0024】
単語セキュリティレベル判定テーブル18は、メール中の単語のセキュリティレベルを判定するための情報を登録したテーブルである(図10参照)。
【0025】
送信メールセキュリティレベル判定テーブル19は、送信しようとするメールのセキュリティレベルを判定するための情報を登録したテーブルである(図10参照)。
【0026】
受信者セキュリティレベルリスト20は、受信者のセキュリティレベルを登録して保存するものである(図10参照)。
【0027】
文書DB21は、メールを保存するものである。
次に、図2のフローチャートの順番に従い、図1の構成の全体の動作を説明する。
【0028】
図2は、本発明の動作説明フローチャート(全体)を示す。ここで、メール送信者1、管理サーバ7(送信サーバ5)、受信サーバ6、メール受信者2は、図1のメール送信者1、管理サーバ7(メール送信者用SMTPサーバ5)、メール受信者用POPサーバ6、メール受信者2にそれぞれ対応する。
【0029】
図2において、Slは、メール送信者1がメールを作成する。これは、図1のメール送信者1が例えばメールアプリ上でメール本文を記述した後、宛先のメールアドレスを設定する。
【0030】
S2は、メール送信する。これは、Slで作成したメールを送信する。
S3は、S2で送信されたメールを受信する。これは、S2で送信されたメールを、図1のメール送信者用SMTPサーバ5が受信して当該メールを一時的に保持すると共に、受信したメールを管理サーバ7に渡す。
【0031】
S4は、管理サーバ7がメールのセキュリティレベルを検出する。
S5は、管理サーバ7がメール受信者のセキュリティレベルを検出する。これらS4、S5は、S3で管理サーバ7が受け取ったメールについて、当該メールのセキュリティレベルと、当該メールの受信者(宛先)のセキュリティレベルとを検出する(図2から図
13参照)。
【0032】
S6は、判定する。これは、S4、S5で検出したメールのセキュリティレベルがメールの受信者のセキュリティレベルよりも小さいあるいは等しいときに、S7の送信と判定し、大きいときにS8の警告と判定する。警告と判定された場合には、警告メッセセージをメール送信者1に通知し、当該メール送信者が送信あるいは送信中止のいずれかを指示させ、当該指示に従ってS9の送信あるいはS10の送信中止する処理を行う。S7およびS9の送信と判定された場合には、S11で宛先のメールBOX23に当該メールを送信して格納する。
【0033】
S12は、メール受信者2が自己のメールBOX23からメールをダウンロードし、参照する。
【0034】
以上のように、メール送信者1がメールを作成して送信すると、送信されたメールは送信サーバで一時的に保持され、保持されたメールを管理サーバ7に渡し、管理サーバ7は渡されたメールの本文中の単語から当該メールのセキュリティレベルを検出およびメールの宛先の受信者のセキュリティレベルを検出し、検出したメールのセキュリティレベルが受信者のセキュリティレベルよりも小さいあるいは等しいときにそのまま送信し、一方、大きいときに警告をメール送信者1に通知し、当該メール送信者1が送信指示あるいは送信中止指示させて当該指示に従い送信あるいは送信中止する。これらにより、重要なメールが社外などの宛先に誤送信されることを防止することが可能となる。以下順次詳細に説明する。
【0035】
図3は、本発明の動作鋭明フローチャートを示す。
図3において、S21は、送信メールのセキュリティレベル設定ありか判別する。これは、送信メールのセキュリティレベルの設定の指定がありか判別する。YESの場合には、S22で、後述する図1に示すように、送信メールのセキュリティレベルをメール送信者1が設定し、図3のXのS24に進む。一方、NOの場合には、S23に進む。
【0036】
S23は、送信メールのセキュリティレベルを判定する。これは、後述する図6に示すように、送信メールのセキュリティレベルを判定する。
【0037】
S24は、受信者のセキュリティレベルを判定する。これは、後述する図7に示すように、メールの受信者(宛先)のセキュリティレベルを判定する。
【0038】
S25は、送信メールのセキュリティレベル≦受信者のセキュリティレベルか判別する。YESの場合には、送信メールのセキュリティレベルが当該送信メールの受信者のセキュリティレベルよりも小さいあるいは等しいと判明し、送信許可されたので、S26で送信実行する。一方、NOの場合には、送信不許可と判明したので、S28に進む。
【0039】
S28は、警告する。これは、S25のNOで送信不許可と判明したので、メール送信者1に警告(送信メールのセキュリティレベルがメール受信者2のセキュリティレベルよりも大きくて送信不許可の旨を警告)を通知する。例えば後述する図12に示すように、送信メールをエラーとしてそのエラー通知のメールをメール送信者1に送信して受信させ、当該エラーメッセージ中に記載されたホームページアドレス(URL)をクリックすると当該URLの貢に記載した警告文を表示させて知らせる。
【0040】
S29は、警告を無視して送信か判別する。これは、S28で警告をメール送信者1に通知した状態で、メール送信者1が強制送信あるいは送信中止のボタンを押下したか判別する(S42)。YESと判明した場合(メール送信者1が強制送信ボタンを押下した場
合)には、S31に進む。NOと判明した場合(メール送信者1が送信中止ボタンを押下した場合)には、S30で送信中止し、終了する。
【0041】
S31は、受信者のセキュリティレベルを補正するか判別する。メール送信者1がYESと指示した場合には、送信メールのセキュリティレベルが受信者のセキュリティレベルよりも大で送信不許可と判定されたので(S25のNO),S32で当該状態を解消する方向になるように受信者のセキュリティレベルを補正、ここでは1つ大きくし、S26で送信実行し、S27に進む。一方、S31のNOの場合には、S33で当該状態を解消する方向になるように送信メールのセキュリティレベルを補正、ここでは1つ小さくし、S26で送信実行し、S27に進む。
【0042】
S27は、該当メールに含まれる全ての単語の当該セキュリティレベルでの出現回数を追加する。これは、送信したメールに含まれる全ての単語について、図10の(a)の単語セキュリティレベル判定テーブル18中の現在の送信メールのセキュリティレベルの出現した単語の欄の回数を加算し、当該送信メールのセキュリティレベルで出現した単語数を累積する。
【0043】
以上によって、送信メールを受信すると、当該送信メールのセキュリティレベルと送信メールの受信者のセキュリティレベルとを判定し(S23、S24、図6、図7)、送信メールのセキュリティレベルが受信者のセキュリティレベルより小さい、等しいときに送信し、大きいときに送信不許可としてメール送信者1に警告(S28)し、メール送信者1が強制送信あるいは送信中止を選択させ、強制送信と選択されたときは受信者のセキュリティレベルあるあいは送信メールのセキュリティレベルを自動的に補正することが可能となると共に送信し、送信中止と選択されたときは送信中止する。そして、送信したメールに含まれる全ての単語を抽出し、現在のメールセキュリティレベルの欄の出現数を加算して図10の(a)の単語セキュリティレベル判定テーブル18を自動更新することが可能となる。
【0044】
図4は、本発明の動作説明フローチャート(単語リストの作成)を示す。
図4において、S51は、メール(本文の文書)のセキュリティレベルを参照する。これは、メール(送信メール)のセキュリティレベル(図6の送信メールの判定されたセキュリティレベル)を参照する。
【0045】
S52は、単語nを抽出する。これは、メールの本文中の文書から単語n(n=1,2,3・・・)を抽出する。
【0046】
S53は、新規の単語か判別する。これは、S52で抽出した単語nが図10の(a)の単語セキュリティレベル判定テーブル18中に登録されていなく新規の単語か判別する。YESの場合には、S54で単語セキュリティレベル判定テーブル18に当該単語のエントリを追加して当該単語を登録し、S55に進む。一方、NOの場合には、S55に進む。
【0047】
S55は、単語セキュリティレベル判定テーブル18の該当する単語に該当メールのセキュリティレベルでの出現回数を追加する。これにより、S51で参照したメールのセキュリティレベルの欄の当該出現した単語nの出現回数が1累積加算されることとなる。
【0048】
S56は、他に単語はあるか判別する。YESの場合には、S52以降を繰り返し、新規のときは図10の(a)の単語セキュリティレベル判定テーブル18にエントリを追加して当該単語を登録および現在のメールのセキュリティレベルの欄に1加算し、一方、新規な単語でないときは単語セキュリティレベル判定テーブル18の該当単語の現在のメールのセキュリティレベルの欄に1加算し、累積する。
【0049】
以上によって、メールのセキュリティレベルおよび当該メール中に出現した単語の出現回数をもとに、図10の(a)の単語セキュリティレベル判定テーブル18を自動吏新することが可能となる。
【0050】
図5は、本発明の動作説明フローチャート(単語のセキュリティレベル判定)を示す。
図5において、S61は、セキュリティレベル”D”の出現率を参照する。これは、例えば図10の(a)の単語セキュリティレベル判定テーブル18中の、単語”XY商事向けサービス”を1つ取り出し、当該単語のセキュリティレベル”D”の出現率”20”%を参照する。
【0051】
S62は、よりセキュリティレベルが上の出現率がより高いものがあるか判別する。これは、S61で参照した例えば図10の(a)の単語セキュリティレベル判定テーブル18の単語”XY商事向けサービス”のセキュリティレベル”D”(ここでは、最下位)より上(C、B、A)のうち出現率が当該Dの20%よりも高いものがあるか判別する。ここでは、1回目にC(33%)(2回目にB(90%)、3回目にA(60%))と見つかるので、YESとなり、S63に進む。一方,NOの場合には、終了する。
【0052】
S63は、そのレベルとの出現率の差は20以上か判別する。上記例では、Dの20%に対して、1回目では3の33%で差が13で20以上とならず、NOとなり、S65で次のセキュリティレベルはあるか判別し、BがあるのでYESとなり、S62以降を繰り返す、S65でAまでたどり着いたときは更に他のセキュリティレベルはないのでS65のNOとなり、S66に進む。一方、S63でYESの場合(2回目のBの90%のときはDの20%との差が70で30以上であるのでYES)には、S64で暫定セキュリティレベルリストに追加し、S65で次のセキュリティレベルがあればS62以降を繰り返す。
【0053】
以上の処理を行うことで、図10の(a)の単語”XY商事向けサービス”の場合には、Dの20%よりも大で、30%以上の差のあるB,Aが暫定セキュリティレベルリストに追加されることとなる。
【0054】
S66は、暫定セキュリティレベルリストの中で、Dとの出現率の差の最も大きいものを抽出する。上記例は、
Bは、Dとの出現率の差が(90−20)=70%
Aは、Dとの出現率の差が(60−20)=40%
とそれぞれなり、Dとの出現率の差が最も大きいものは、ここでは、Bとなるので、当該Bを当該単語”XY商事向けサービス”のセキュリティレベルと判定(決定)する。
【0055】
以上によって、送信メール中に出現する単語のセキュリティレベルを自動判定することが可能となる。
【0056】
図6は、本発明の動作説明フローチャート(送信メールのセキュリティレベル判定)を示す。
【0057】
図6において、S71は、全文検索する。これは、送信メールの本文を検索して単語を抽出する。そして、既述した図5のフローチャートに従い単語毎のセキュリティレベルを判定する。
【0058】
S72は、セキュリティレベルnの単語はあるか判別する。これは、セキュリティレベルの例えば最下位のDから初めて、C、B、Aと順番にループする(S72とS74の間でループする)。1回目は、セキュリティレベルDの単語が、送信メール中にあるか判別する。YESの場合には、S73でそのレベル(最初はD)を図10の(b)の送信メールセキュリティレベル判定テーブル19中の該当レベルの単語の数の欄に1加算し、S74に進む。−方、NOの場合には、S74に進む。
【0059】
S74は、他のレベルはあるか判別する。YESの場合には、S72以降を繰り返す。NOの場合には、S75に進む。
【0060】
以上のS71からS74によって、送信メールから抽出した全ての単語のセキュリティレベル(既述した図5のフローチャートに従い判定したセキュリティレベル)について図10の(b)の送信メールセキュリティレベル判定テーブル19に、セキュリティレベル毎の単語の数(出現回数)を設定(累積)することが可能となる。
【0061】
S75は、送信メールセキュリティレベル判定テーブル19の中で、出現した最上位のレベルを抽出し、これを当該送信メールのセキュリティレベルと判定する。例えば図10の(b)の送信メールセキュリティレベル判定テーブル19の場合には、送信メールのセキュリティレベルをBと判定する。
【0062】
以上によって、送信メールから抽出した単語について既述した図5のフローチャートで当該単語毎のセキュリティレベルを判定し、次に、図6のフローチャートでこれら判定した単語のセキュリティレベルの頻度を図10の(b)の送信メールセキュリティレベル判定テーブル19に設定し、最上位のレベルを当該送信メールのセキュリティレベルとして自動判定することが可能となる。
【0063】
図7は、本発明の動作説明フローチャート(受信者のセキュリティレベル判定)を示す。
【0064】
図7において、S81は、現在の受信者セキュリティレベルテーブルnを参照する。これは、例えば図10の(c)の受信者セキュリティレベルテーブル17のn=受信者1001を参照する。
【0065】
S82は、そのセキュリティレベルはDか判別する。YESの場合には、受信者の現在のセキュリティレベルがDであると判明したので、S83でセキュリティレベルは”D”
とし、終了する。NOの場合には、S84に進む。
【0066】
S84は、現在の受信者のセキュリティレベル以上のメール受信暦が過去1ケ月以内にあるか判別する。これは、例えば図10の(c)の受信者セキュリティレベルテーブル17中の先頭の受信者1001について、受信者のセキュリティレベルの現在が”C”であるので(S82のNO)、現在の受信者のセキュリティレベル”C”以上の受信暦が過去1ケ月以内にあるか参照すると、Bレベルで”2”回あるのでS84のYESとなり、S87に進む。一方、S84のNOの場合には、S85に進む。
【0067】
S85は、セキュリティレベルはDか判別する。これは、S84のNOで現在の受信者のセキュリティレベル以上のメール受信暦が過去1ケ月以内で無かったと判明したので、当該S85で更に、受信者のセキュリティレベルは”D”(最下位)か判別する。YESの場合には、最下位であるので、S83でセキュリティレベル判定はそのままの”D”と判定する。一方,NOの場合には、S86でセキュリティレベルをn−1,即ち1つ下げ、例えば現在の受信者のセキュリティレベルがCならDと判定する。
【0068】
S87は、過去1ケ月以内に現在のセキュリティレベル以上のメールを3回以上受領しているか判別する。YESの場合には、S88でセキュリティレベル判定として、n(元のまま)とする。NOの場合には、S85に進む。
【0069】
以上によって、現在の受信者のセキュリティレベルを参照し、高いセキュリティレベルのメール受信暦が1ケ月以内に3回以上あればそのまま受信者のセキュリティレベルとし、1ケ月以内に3回以上なければセキュリティレベルを1つ下げ、セキュリティレベルがD(最下位)であればそのままとすることにより、受信者のセキュリティレベルを過去のメール受信暦をもとに自動判定することが可能となる。尚、受信暦の回数、期間は任意に調整し、更に、現在のセキュリティレベルよりも高い受信暦の数が所定閾値(例えば10)以上のときに受信者のセキュリティレベルを1つ上げるようにしてもよい。
【0070】
図8は、本発明の動作説明フローチャート(受信者のセキュリティレベルの補正)を示す。
【0071】
図8において、S91は、送信メールのセキュリティレベルを参照する。これは、既述した図10の(b)の送信メールの判定されたセキュリティレベル、例えば図示のBを参照する。
【0072】
S92は、受信者への該当セキュリティレベルのメール送信履歴に1ポイント付与する。例えば図10の(c)の受信者セキュリティレベルテーブル17中の受信者1001のエントリ中のBレベルの”2”に1を加算し、”3”にする。
【0073】
S93は、上記レベルは現レベルよりも上か判別する。これは、S92で加算して図10の(c)の受信者セキュリティレベルテーブル17中の受信者1001のエントリ中のBレベルが、現レベル、ここでは、Cよりも上か判別し、YESとなるので、S94に進む。一方,NOの場合には、終了する。
【0074】
S94は、過去1ケ月以内に、同レベルのメールを受信しているか判別する。上記例では、Bレベルを受信しているのでYESとなり、S95に進む。一方、NOの場合には、終了する。
【0075】
S95は、過去1ケ月以内に3回以上同レベルのメールを受信しているか判別する。上記例では、図10の(c)の1ケ月以内に3回であるので、YESとなり、S96に進む。一方、NOの場合には、終了する。
【0076】
S96は、S95のYESの場合に、受信者のセキュリティレベルを1ランク上げる。上記例では、図10の(c)の受信者ID=1001のセキュリティレベルをCからBへ1ランク上げ、図示の受信後のセキュリティレベルBと設定して更新する。
【0077】
以上によって、受信者が送信メールを受信する毎に、図10の(c)の受信者セキュリティレベルテーブル17に示すように、受信者の過去1ケ月以内のメール受信履歴中の該当レベルに加算して受信者の受信した送信メールのセキュリティレベルの累積履歴を保存し、3回以上となったときに受信者のセキュリティレベルを1つ上に上げることにより、受信した送信メールのセキュリティレベルをもとに自動的に受信者のセキュリティレベルを補正することが可能となる。尚、更に、所定期間(例えば1ケ月)で下位のレベルのみが所定回数以上(例えば3回以上)となったときに受信者のセキュリティレベルを1つ下げるようにしてもよい。
【0078】
図9は、本発明の動作説明フローチャート(送信メールのセキュリティレベル補正)を示す。
【0079】
図9において、Sl01は、メール受信者の現在のセキュリティレベルを参照する。
SlO2は、送信メールのセキュリティレベルを、メール受信者の現在のセキュリティレベルに変更する。これは、送信メールのセキュリティレベルを、メール受信者の現在のセキュリティレベルに一致させる補正を行う。
【0080】
以上によって、送信メールのセキュリティレベルを、受信者のセキュリティレベルにして、既述した図2のS25のYES,S26で送信されるように自動調整することが可能となる。
【0081】
図10は、本発明のテーブル例を示す。
図10の(a)は、単語セキュリティレベル判定テーブル例を示す。単語セキュリティレベル判定テーブル18は、送信メールのセキュリティレベルに対応づけて単語の出現数を登録して管理すると共に、単語のセキュリティレベルを判定するものであって、ここでは、図示の下記の情報を対応づけて登録して判定するためのものである。
【0082】
・単語:
・出現数:
・セキュリティレベル:
・A:
・B:
・C:
・D:
ここで、単語は送信メール中に出現した単語である。出現数は、セキュリティレベル毎にメール中に出現した数である。セキュリティレベルは送信メールのセキュリティレベルであって、ここでは、A,B,C,Dの4段階のレベル(Aが高い、Dが低い)を表す。
【0083】
図10の(b)は、送信メールセキュリティレベル判定テーブル例を示す。送信メールセキュリティレベル判定テーブル19は、送信メールのセキュリティレベルを判定するためのものであって、ここでは、図示の下記の情報を対応づけて登録して判定するためのものである。
【0084】
・セキュリティレベル(単語):
・単語の数:
・判定:
ここで、セキュリティレベルは送信メール中に出現した単語のセキュリティレベルである。単語の数は、セキュリティレベル毎に出現した単語の数である。判定は、最上位のセキュリティレベルを、ここでは、送信メールのセキュリティレベルとして判定した様子を示す。
【0085】
図10の(c)は、受信者セキュリティレベルテーブル例を示す。受信者セキュリティレベルテーブル17は、受信者IDに対応づけて図示の下記の情報を対応づけて登録し管理するものである。
【0086】
・受信者ID:
・今回受信した送信メールのセキュリティレベル:
・受信者のセキュリティレベル:
・現在:
・受信後:
・1ケ月以内のメール受信暦:
・Aレベル:
・Bレベル:
・Cレベル:
・Dレベル:
ここで、受信者IDはメール受信者(宛先)のIDである。今回受信した送信メールのセキュリティレベルは、今回、受信した送信メールのセキュリティレベルである。受信者のセキュリティレベルは、現在と、メール受信後とのそれぞれのレベルである。1ケ月以内のメール受信暦であって、A、B、C、Dの4段階に分けてその数を累積したものである。
【0087】
図10の(d)は、受信者セキュリティレベルリスト例を示す。受信者セキュリティレベルリスト20は、図示の下記の情報を対応づけて登録して管理するものである。
【0088】
・受信者ID:
・所属:
・セキュリティレベル:
図11は、本発明の動作説明フローチャート(送信メールのセキュリティレベルを設定)を示す。
【0089】
図11の(a)において、Slllは、本文作成する。これは、メール送信者1がメールの本文を作成する。
【0090】
Sl12は、送信メールのセキュリティレベルを設定する。これは、メール送信者1が送信メールのセキュリティレベルを設定する。そして、図3のXに進み、S24以降を実行する。
【0091】
以上のSlll、Sl12によって、メール送信者1がメールを作成したときに、当該メールのセキュリティレベルを任意に設定することにより、既述した図3のS24以降に続けることで、メールの本文に依存して送信時のセキュリティを上げたり、下げたり容易に行うことが可能となる。
【0092】
図11の(b)において、S121は、過去メールの抽出する。
S122は、送信メールセキュリティレベルを設定、受信者セキュリティレベルを設定する。これは、S121で抽出した過去のメールについて、メール送信者1が送信メールのセキュリティレベルおよび受信者セキュリティレベルを設定する。
【0093】
S123は、単語セキュリティレベル判定テーブル作成、受信者セキュリティレベルテーブル作成する。これは、S122で送信メールセキュリティレベルおよび受信者セキュリティレベルの設定されたメールをもとに、単語セキュリティレベル判定テーブル18および受信者セキュリティレベルテーブル17を自動作成する。
【0094】
以上によって、過去のメールをもとに当該メールにメール送信者1が送信メールセキュリティレベルおよび受信者セキュリティレベルを設定し、設定された送信メールおよび受信者のセキュリティレベルをもとに単語セキュリティレベル判定テーブル18および受信者セキュリティレベルテーブル17を自動作成することが可能となる。
【0095】
図12は、本発明の動作説明フローチャート(警告)を示す。
図12の(a)において、S131は、SMTPサーバ5がエラーメールを送信する。これは、既述した図3のS28で、送信不許可の旨の警告をメール送信者1に通知する場合に、メール送信者1からSMTPサーバ5が受信したメールについて、エラーメッセージとして返信する。
【0096】
S132は、メール送信者1がエラーメールを開封する。これは、SMTPサーバ5から返信されたメールを、受信サーバ(POPサーバ)からダウンロードして開封する。
【0097】
S133は、リンクをクリックする。これは、開封したエラーメッセージ中に記述されている警告メッセージに貼り付けたリンク(URL)をクリックする。
【0098】
S134、S135は、S133のクリックに対応して、WEBサーバ4から当該クリックしたURLの頁をダウンロードし、当該貢の警告画面をメール送信者1の表示装置上に表示する。警告画面は、例えば後述する図13の(a)の画面である。
【0099】
以上によって、メール送信者1がメールを送信したときに、管理サーバ7で送信不許可となったときに(図3のS25NO)、エラーメールがメール送信者1に返送され、当該エラーメールを開封したメール送信者1が該当警告メッセージをクリックすると自動的に該当URLの貢がダウンロードされて図13の(a)の詳細な警告画面を表示することが可能となる。
【0100】
図12の(b)において、S141は、管理サーバ7が警告をWEBサーバ4に通知する。
【0101】
S142は、WEBサーバ4が警告画面を作成する。
S143は、メール送信者1が警告画面を表示する。
【0102】
以上によって、管理サーバ7が送信不許可としたときに、自動的に図13の(a)の警告内容をWEBサーバ4に通知し、該当URLに警告画面を作成して格納することが可能となる。そして、上述した図12の(a)のS133でエラーメール中の該当URLのリンクをクリックし、WEBサーバ4から警告画面をダウンロードしてメール送信者1のパソコンの表示装置上に表示させることが可能となる。
【0103】
図13は、本発明の画面例を示す。
図13の(a)は、警告画面例(1)を示す。図示の警告画面例(1)は、既述した図3のS28の警告を表示した例を示し、図示のように、
「あなたの送信しようとしているメールは受信者のセキュリティレベルを超えています。ご確認下さい。」
などを表示し、メール送信者1に知らせると共に、
・送信をキャンセル
・強制送信
のボタンがあり、いずれかをメール送信者1が選択してクリックすると、既述した図2のS29からS33、S26の処理(強制送信、送信中止)の実行指示することが可能となる。
【0104】
図13の(b)は、警告画面例(2)を示す。図示の警告画面例(2)は、図13の(a)の警告画面例(1)で、「強制送信する」ボタンをメール送信者1がクリックしたときに、表示される画面例を示し、
「メールを強制送信しました。
【0105】
受信者セキュリティレベルテーブルを更新しました。」
などを表示し、メール送信者1に知らせる。
【0106】
(付記1)
メールを送信する際の誤送信を防止するメール誤送信防止システムにおいて、
送信するメール中の単語の頻度の履歴を、当該メールのセキュリティレベルに対応付けて保存する第1のテーブルと、
送信するメールの受信者への送信回数を、当該受信者のセキュリティレベルに対応付けて保存する第2のテーブルと、
メールの送信時に、前記第1のテーブルを参照して当該メールのセキュリティレベルを判定する手段と、
メールの送信時に、前記第2のテーブルを参照して当該メールの受信者のセキュリティレベルを判定する手段と、
前記判定したメールのセキュリティレベルと、前記判定した当該メールの受信者のセキュリティレベルとを比較する手段と、
前記比較結果をもとに前記メールを送信あるいは送信中止する手段と
を備えたことを特徴とするメール誤送信防止システム。
【0107】
(付記2)
前記比較した結果、メールの受信者のセキュリティレベルがメールのセキュリティレベルより大きいあるいは等しいときに送信し、小さいときに警告メッセージを送信者に通知することを特徴とする付記1記載のメール誤送信防止システム。
【0108】
(付記3)
前記警告メッセージの通知を受けた送信者からの送信指示を受信したときに、メールを送信することを特徴とする付記2記載のメール誤送信防止システム。
【0109】
(付記4)
前記比較した結果、メールの受信者のセキュリティレベルがメールのセキュリティレベルより小さいときに、前記メールのセキュリティレベルあるいは受信者のセキュリティレベルを補正して送信し易くすることを特徴とする付記1から付記3のいずれかに記載のメール誤送信防止システム。
【0110】
(付記5)
コンピュータに、
メールの送信時に、送信するメール中の単語の頻度の履歴を、当該メールのセキュリティレベルに対応付けて保存する第1のテーブルを参照して当該メールのセキュリティレベルを判定する手段と、
メールの送信時に、送信するメールの受信者への送信回数を、当該受信者のセキュリティレベルに対応付けて保存する第2のテーブルを参照して当該メールの受信者のセキュリティレベルを判定する手段と、
前記判定したメールのセキュリティレベルと、前記判定した当該メールの受信者のセキュリティレベルとを比較する手段と、
前記比較結果をもとに前記メールを送信あるいは送信中止する手段と
して機能させるためのメール誤送信防止プログラム。
【図面の簡単な説明】
【0111】
【図1】本発明のシステム構成図である。
【図2】本発明の動作説明フローチャート(全体)である。
【図3】本発明の動作説明フローチャート(送信メールと受信者のセキュリティレベル合致判定)である。
【図4】本発明の動作説明フローチャート(単語リストの作成)である。
【図5】本発明の動作説明フローチャート(単語のセキュリティレベル判定)である。
【図6】本発明の動作説明フローチャート(送信メールのセキュリティレベル判定)である。
【図7】本発明の動作説明フローチャート(受信者のセキュリティレベル判定)である。
【図8】本発明の動作説明フローチャート(受信者のセキュリティレベル補正)である。
【図9】本発明の動作説明フローチャート(送信メールのセキュリティレベル補正)である。
【図10】本発明のテーブル例である。
【図11】本発明の動作説明フローチャート(送信メールのセキュリティレベルを設定)である。
【図12】本発明の動作説明フローチャート(警告)である。
【図13】本発明の画面例である。
【符号の説明】
【0112】
1:メール送信者
2:メール受信者
3:ネットワーク
4:WEBサーバ
5:メール送信者用SMTPサーバ(SMTPサーバ)
6:メール受信者用POPサーバ(POPサーバ)
7:管理サーバ
11:単語セキュリティレベル判定手段
12:送信メールセキュリティレベル判定手段
13:受信者セキュリティレベル判定手段
14:セキュリティレベル合致判定手段
15:受信者セキュリティレベル補正手段
16:送信メールセキュリティレベル補正手段
17:受信者セキュリティレベルテーブル
18:単語セキュリティレベル判定テーブル
19:送信メールセキュリティレベル判定テーブル
20:受信者セキュリティレベルリスト
21:文書DB
22:受信メールDB
23:メールBOX

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メールを送信する際の誤送信を防止するメール誤送信防止装置において、
メールを検索する単語と、セキュリティレベルを対応付けて保存する第1のテーブルと、
メールを受信するメール受信手段と、
前記メールから前記第1のテーブルを参照して当該メールに含まれる単語を検索してセキュリティレベルを判定する手段と、
前記判定したセキュリティレベルに基づいて、前記メールの送信あるいは送信中止を判定する判定手段と、
前記判定手段で送信と判定した場合に、前記メールを送信する送信手段と、
前記判定手段で送信中止と判定した場合に警告メッセージを送信者に通知する通知手段と、
前記警告メッセージに対応する送信指示を受け付けた場合に、前記メールを送信する送信手段と、
前記警告メッセージに対応する送信中止指示を受け付けた場合に、前記メールの送信を中止する送信中止手段と
を備えたことを特徴とするメール誤送信防止装置。
【請求項2】
前記通知手段は、
警告画面を作成し、
前記警告画面を示すリンクを含むエラーメールを送信者へ送信する
ことを特徴とする請求項1記載のメール誤送信防止装置。
【請求項3】
前記警告画面は、送信または送信中止ボタンを含み、送信または、送信中止の指示を受け付ける、ことを特徴とする請求項2記載のメール誤送信防止装置。
【請求項4】
メールの受信者と、セキュリティレベルを対応付けて保存する第2のテーブルと、
前記第2のテーブルを参照して前記メールの受信者のセキュリティレベルを判定する手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のメール誤送信防止装置。
【請求項5】
メールを検索する単語と、セキュリティレベルを対応付けて保存する第1のテーブルを格納する管理サーバで実行するメール誤送信防止方法であって、
メールを受信するメール受信処理と、
前記第1のテーブルを参照して、前記メールに含まれる単語を検索してセキュリティレベルを判定する処理と、
前記判定したセキュリティレベルに基づいて、前記メールを送信あるいは送信中止する判定処理と、
前記判定処理で送信中止した場合に警告メッセージを送信者に通知する通知処理と、
前記警告メッセージの通知に対応する送信指示を受け付けた場合に、前記メールを送信する送信処理と、
前記警告メッセージに対応する送信中止指示を受け付けた場合に、前記メールの送信を中止する送信中止処理と
を管理サーバに実行することを特徴とするメール誤送信防止方法。
【請求項6】
メールを検索する単語と、セキュリティレベルを対応付けて保存する第1のテーブルを格納する管理サーバに実行させるメール誤送信防止プログラムであって、
メールを受信するメール受信処理と、
前記第1のテーブルを参照して前記メールに含まれる単語を検索してセキュリティレベルを判定する処理と、
前記判定したセキュリティレベルに基づいて、前記メールの送信あるいは送信中止する判定処理と、
前記判定手段で送信中止した場合に警告メッセージを送信者に通知する通知処理と、
前記警告メッセージの通知に対応する送信指示を受けた場合に、前記受信したメールを送信する送信処理と、
前記警告メッセージに対応する送信中止指示を受け付けた場合に、前記メールの送信を中止する送信中止処理と
を管理サーバに実行させることを特徴とするメール誤送信防止プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate


【公開番号】特開2011−248901(P2011−248901A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−124683(P2011−124683)
【出願日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【分割の表示】特願2006−54979(P2006−54979)の分割
【原出願日】平成18年3月1日(2006.3.1)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】