説明

モジュラー型熱交換機

【課題】
【解決手段】 本発明のモジュラー型の熱交換機は、(A)フレームと、(B)前記フレームに取り外し可能に取り付けられた第1プレート組立体と、(C)前記フレームに取り外し可能に取り付けられた第2プレート組立体とを有する。前記第1プレート組立体は、第1チャネル群を有し、前記第1チャネル群は、第1流体用の入口ポートに取り外し可能に接続される入口と、第1流体用の出口ポートに取り外し可能に接続される出口とを有する。前記第1プレート組立体と第2プレート組立体は、前記第1プレート組立体と第2プレート組立体がフレームに取り付けられた時に、第2流体を搬送する第1の導管を規定し、前記第1の導管は、第1チャネル群と第2チャネル群から流体的に分離されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エネルギー変換に関し、特に熱交換機に関する。
【背景技術】
【0002】
海は、地球の表面のほぼ70%を覆っており、太陽により連続的に暖められている。深い所にある水(深海水)と浅い所にある水(浅海水)との温度差は、大量のエネルギーを蓄積し、これは利用可能である。実際に温かい海水と冷たい海水の間の温度差は、赤道付近で、±10℃ぐらいあり、これは3テラワット(3×1012W)の潜在的な熱源である。
【0003】
利用できる全エネルギーは、他のエネルギー例えば波力よりも一桁あるいは二桁大きいが、温度差が小さいために、そのエネルギーを取り出すのは熱効率が悪いために比較的実現困難で高価なものとなる。
海洋温度差エネルギー変換(Ocean thermal energy conversion(OTEC))は、深海水と浅海水の間に存在する温度差を利用して、ヒートエンジンを動かして、発電する方法である。ヒートエンジンは、高温源と低温源との間で配置される熱力学装置である。熱は一方から他方に流れ、エンジンが熱の一部を作業に変換する。この原理は、蒸気タービンや内燃機関でも用いられている。燃料を燃やすことから得られる熱エネルギーを利用せずに、OTECパワーは、太陽が海の表面を温めることによる温度差を利用する。
【0004】
【特許文献1】米国特許第4276927号明細書
【特許文献2】米国特許第4487277号明細書
【0005】
OTECに適したヒートサイクルは、ランキンサイクルであり、これは低圧のタービンを用いる。システムは閉鎖サイクルか開放サイクルである。閉鎖サイクルのシステムにおいては、低沸点の流体(例、アンモニア)を用いてタービンを回して発電する。温海水の表面の水は第1の熱交換機を通してくみ上げられ、そこで低沸点の流体を蒸発させる。容積の大きくなった蒸気は、ターボ発電機を回転させる。その後冷たい深い所にある海水をポンプで汲み上げて、第2の熱交換機を介して、この蒸気を流体に戻す。その後このシステムを介してリサイクルする。開放システムのエンジンは、水の熱源を作動流体として用いる。
【0006】
あらゆるヒートエンジンと同様に、最大の熱効率とパワーは、最大の温度差の時に得られる。この温度差は緯度が小さくなるに連れて即ち赤道に近くなるに連れて大きくなる。蒸発により海水の表面温度は27℃以上にはならない。表面近くの水は時に5℃以下になることがある。歴史的にみて、OTECにおける最大の技術的課題は、この非常に小さな温度差から大量のパワーを効率よく取り出すことである。現在の熱交換機の設計において効率を上げることにより、理論的に最大効率に達することができる。
【0007】
OTECシステムは、技術的に可能であるが、この様なシステムに必要とされる高い資本投資が商業化に歯止めをかけてしまう。熱交換機は、OTECプラントの資本投下に対するに2番目に大きなコスト要因である。最大の投下資本は、海岸に建設するプラントのコストである。OTECプラントの必要とされる巨大な熱交換機は特に重要であり、OTEC技術の経済性に対し大きな影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
OTECに使用されると考えられるような熱交換機が現在でも存在する。しかし以下に議論するように、実際問題としては良い選択ではない。
【0009】
従来の「シェルアンドチューブ」の熱交換機は、海洋で広く使用されている。しかし、全体的な熱変換効率Uは、OTECに対し通常の大きな圧力低下により、通常2000W/mK以下である。これによりこの種の熱交換機のサイズとコストは高すぎる。
【0010】
コンパクトな熱交換機又はプレートフレーム(キッチリと詰めたプレートの対から構成される)が、化学産業、医薬産業で幅広く用いられている。プレートフレームのデザインにおける熱変換効率Uの値は、2300−2500W/mKに達する。しかしOTECシステムでこの熱交換のレベルを達成するは、海水を熱交換機を通して引き上げる為に、大きなポンプパワーが必要である。これは5psi(3.5mの水頭損失に相当)を超えるような圧力低下の問題を解決しなければならない。更に熱伝導係数の上限値は、合金スチールあるいはチタン等の材料(これらの材料は、熱伝導率は悪いが腐食材料例えば塩素に露出されたときによる悪影響を回避できる)の使用と、打ち抜きプレートの設計で必要とされる最小のプレート厚さと、圧力低下を許容値に維持するために必要とされる低温水の流速により制限されてしまう。
【0011】
OTECに最適なチューブ式の熱交換機も、コンパクトな熱交換機のカテゴリに入ってくる。このカテゴリは、垂直方向のフルート形状のチューブからなる熱交換機と、折り曲げたチューブからなる熱交換機を含む。両方の熱交換機の設計は、フレームプレートの設計よりも幾分高い熱変換効率U通常2700−3400W/mKの範囲の値を有する。しかし大きな圧力低下と、流れが淀んだ場所の裂け目から発生する腐食は、チューブ式の熱交換機の設計を最適化する際に重大な関心事となる。
【0012】
ロウ付けしたアルミニウム製のフィンを有する熱交換機は、低温産業で広く用いられている。これらの熱交換機は、Liquid Natural Gas(LNG)の再ガス化設備で大規模な海洋での使用を目論んでいる。ロウ付けしたアルミ製のフィンを具備する熱交換機は、Argonne National Labs(ANL)で、1980年代でOTEC用に開発されテストされてきた。これに関しては特許文献1,2を参照されたい。
【0013】
ロウ付けしたフィンを具備する熱交換機の使用には、幾つかの技術的難点がある。第1に、フィン同士を接続するロウ付けしたジョイントは、海水に晒されたときには腐食の影響を大きく受ける。それ故に、これらのジョイントは、海水の通路から切り離し、腐食の可能性を低くしなければならない。ある場合には、アルミ製の引き抜き部材を追加して、ロウ付けしたジョイント部を海水に晒さないようにしている。しかしこの様な耐腐食性の部材を使用するコストは、実用に耐えない。
【0014】
第2に、通常のロウ付けしたフィンの熱交換機内の小径の通路は、生物が堆積することになる。
【0015】
第3に、熱交換機の交換や修繕のようなメンテナンスも、小径の通路が内部にあるためにアクセスしづらく、難しくなる。
【0016】
80年代から90年代初頭にかけて、アルミ製あるいはその合金製の熱交換機の様々なモジュールが実際のOTEC環境でテストされてきた。これらの設備を遠隔地で監視するテストは、熱交換の性能と、海水の化学的/物理的特性とを、熱交換機における腐食と関連付けた。このテストの結果、比較的安価なアルミ合金製の製品が、OTECのアプリケーションで十分使用できると、結論付けられた。
【0017】
テストされた熱交換機の形状は、シェル型とチューブ型である。アルミから十分な表面領域を有するシェル型とチューブ型の熱交換機を製造することは、価格的に不可能であると結論付けられた。「ロールボンド(roll bond)」型の熱交換機パネルが、それに代わるものとして提案され、OTECのアプリケーションで必要とされるより大きな表面を、それと同等なシェルとチューブのユニットのコストのほぼ20%で提供できると、結論付けられた。
【0018】
1989年に、ロールボンドのパネルが、OTEC環境でテストされた熱交換機の一部に挿入された。このテストにより、ロールボンド型の熱交換機のパネルの開発が促進され、その結果1996年に50kWのプラントに搭載された。このテスト期間の最初の年に、重大なアンモニアのリークが腐食により発生した。この腐食は、電解が原因であり、これは、アルミ製のパネルの間にあるスペーサー材料の腐食により引き起こされたものである。
【0019】
熱交換機は、再度製造され、入口/出口に関連するロウ系の不具合点を修理した後プラントは再度組立られ、更なる性能データと腐食データが集められた。これらの結果に基づいて、更なるロールボンド型のモジュールが製造され、英国の発電プラントでシミュレートされ、OTEC環境でテストされた。
【0020】
1990年の半ばまでに、OTECに政府が資金援助すると結論付けられた。その時点におけるコンパクトなアルミ製の熱交換機に対し残るハードルは、熱交換機コア内のロウ付けされた部分の取付である。
【0021】
今日エネルギー需要が高まるに連れて、再生可能なエネルギが所望の解決策である。その結果、OTECパワープラントに新たな興味が注がれている。しかしポンプの損失を最小にし、海洋における使用の超寿命を提供しながら、高い流速を達成するようなOTEC熱交換機の開発は、上手くはいっていない。
【課題を解決するための手段】
【0022】
本発明は、腐食に耐え、特に従来の熱交換機よりも腐食に耐え、容易にかつ安価に提供できるモジュラー型の熱交換機に関する。本発明の熱交換機は、熱交換機を通して第1流体を搬送するモジュールを含む。このモジュールは個別に取り外し可能である。その結果、各モジュールは、容易に修理、置換、再生が可能となる。本発明の一実施例では、海水に対し腐食性のある材料を使用する。本発明の一実施例は、海水に対し腐食性のある材料を使用するが、これらの材料は使用中に海水には接触しない。
【0023】
本発明の実施例は、OTECシステムでの使用に適したものであるが、他の熱交換機のアプリケーションにも適用できる。
【0024】
本発明の一実施例は、複数のプレート組立体を有する。各プレート組立体は、第1流体(例、作業流体)を搬送するチャネルを有する。このプレート組立体は、フレームに配置され、その結果それらは第2流体(例、海水)を搬送する複数の導管を形成する。各プレート組立体は、クランプでフレームに取り外し可能に搭載される。
【0025】
入口マニフォールドが第1流体をチャネルに入れて、出口マニフォールドがこの第1流体をチャネルから受け取る。入口マニフォールドと出口マニフォールドは、チャネルと流体が導通可能にカップリングを介して結合される。そしてこのカップリングは、着脱自在である。これらの着脱自在に連結されたカップリングにより、熱交換機からの個々のプレート組立体を容易に取り外すことができる。
【0026】
一実施例においては、熱交換機の全ての要素は海水(又は他の第2流体)に晒されるが、これらは海水に対し耐腐食性のある材料で形成される。一実施例においては、海水(又は他の第2流体)に晒される熱交換機の全てのコンポーネントは同一材料で形成され、これらのコンポーネントは電解腐食(galvanic corrosion)のない結合技術(例えば、摩擦拡散接合)を用いて結合される。
【0027】
一実施例においては、ロウ付けされたジョイントを用いて、コンポーネントを連結する。一実施例においては、シールを施してロウ付けされたジョイントを、腐食性流体(例えば海水)から切り離す。
【0028】
一実施例においては、プレート組立体は、伝熱性の多孔質グラファイト・コアを有し、これは第1流体を搬送するチャネルを有する。
【0029】
本発明のモジュラー型の熱交換機は、(A)フレーム302と、(B)前記フレームに取り外し可能に取り付けられた第1プレート組立体304−1と、(C)前記フレームに取り外し可能に取り付けられた第2プレート組立体304−2とを有する。
前記第1プレート組立体は、第1チャネル群504を有し、前記第1チャネル群は、第1流体用の入口ポートに取り外し可能に接続される入口と、第1流体用の出口ポートに取り外し可能に接続される出口とを有する。
前記第2プレート組立体は、第2チャネル群504を有し、前記第2チャネル群は、前記入口ポートに取り外し可能に接続される入口と、前記出口ポートに取り外し可能に接続される出口とを有する。
前記第1プレート組立体と第2プレート組立体は、前記第1プレート組立体と第2プレート組立体が前記フレームに取り付けられた時に、第2流体を搬送する第1の導管308−2を規定し、前記第1の導管は、第1チャネル群と第2チャネル群から分離されている。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の一実施例によるOTEC発電システムのブロック図。
【図2】本発明の一実施例による熱交換機のブロック図。
【図3】本発明の一実施例による熱交換機コアのブロック図。
【図4】熱交換機を構成する方法の動作を表すフローチャート図。
【図5A】本発明の一実施例による個別に取り外し可能なプレート組立体の正面図。
【図5B】本発明の一実施例による個別に取り外し可能なプレート組立体の側面図。
【図6】本発明の一実施例による着脱可能なカップリングの斜視図。
【図7】熱交換機コアに接続された入口マニフォールドの斜視図。
【図8】熱交換機コアに接続された出口マニフォールドの斜視図。
【図9A】本発明の第1実施例によるプレート組立体の正面図。
【図9B】本発明の第2実施例によるプレート組立体の正面図。
【図9C】本発明の第3実施例によるプレート組立体の正面図。
【図9D】本発明の第4実施例によるプレート組立体の正面図。
【発明を実施するための形態】
【0031】
図1において、OTECシステム100は、ターボ発電機104と、閉鎖ループ導管106と、第1熱交換機110−1と、第2熱交換機110−2と、ポンプ114,116,124と、導管120,122,128,130とを有する。
【0032】
ターボ発電機104は、従来方式のタービン駆動の発電機である。ターボ発電機104はプラットフォーム102に搭載される。このプラットフォーム102は、従来と同様の浮遊方式のエネルギー・プラントのプラットフォームである。プラットフォーム102は海底に固定用鎖132と錨134で繋がれている。このアンカー134は海底に沈み込んで(固定されて)いる。一実施例においては、プラットフォーム102は、海底には固定されず浮遊していてもよい。この様なシステムは、グレージング・プラント(grazing plant:勝手に動き回る発電所)とも称する。
【0033】
通常の動作においては、ポンプ114は、第1流体(作動流体108)を閉鎖ループ導管106を介して第1熱交換機110−1に入れる。アンモニアが、作動流体108としてOTECシステムで用いられる。例えば海面領域118の水温で蒸発し深海領域126の水温で凝縮する流体は、作動流体108として使用できる。作動流体108は、使用される材料の適用条件に左右される。
【0034】
第1熱交換機110−1は蒸発機として、第2熱交換機110−2は凝縮機として動作する。熱交換機の蒸発機又は凝縮器としての動作は、OTECシステム100内に組み込まれた構成に依存する。熱交換機110の詳細を図2に示す。
【0035】
まず、第1熱交換機110−1の蒸発機として動作を説明する。ポンプ116は、温かい第2流体(即ち海面領域118付近からの海水)を第1熱交換機110−1に導管120を介して導入する。第1熱交換機110−1内で、温水からの熱が作動流体108に吸収される。この熱は作動流体108を蒸発させる。第1熱交換機110−1を通過した後、温水は、導管122を介して海洋に戻される。通常のOTECにおいては、海面領域118の水は、約25℃で一定である(これは天候に左右される)。
【0036】
膨張した作動流体108の蒸気がターボ発電機104に送り込まれ、これによりターボ発電機104に発電させる。かくして発電された電気エネルギーが、出力ケーブル112に与えられる。蒸発した作動流体は、ターボ発電機104内を通ると、第2熱交換機110−2に入る。
【0037】
次に、第2熱交換機110−2の凝縮機として動作を説明する。ポンプ124は冷たい第2流体(深海領域126からの海水)を第2熱交換機110−2に導管128を介して送り込む。この冷水は、第2熱交換機110−2内を移動して、作動流体108の蒸気から熱を吸収する。その結果、作動流体108は、凝縮して液体状態に戻る。第2熱交換機110−2を通過した後、冷水は、海洋に導管130を介して放出される。通常、深海領域126は海面から1000メートル以上の深い場所であり、この深さにおいては、海水は数℃で一定温度である。
【0038】
ポンプ114は、凝縮した作動流体108を第1熱交換機110−1に戻す。ここで、作動流体108は、再び蒸発し、これによりターボ発電機104を駆動するランキンサイクルが完成する。
【0039】
図2において熱交換機110は、入口マニフォールド202と、着脱可能なカップリング204と、熱交換機コア206と、出口マニフォールド208とを有する。
【0040】
図3において、熱交換機コア206は、フレーム302と、プレート組立体304−1〜304−4と、クランプ314とを含むモジュラー型の熱交換機コアである。
【0041】
図4において、本発明の方法400はステップ401で開始する。ステップ401において、プレート組立体304−1〜304−4が、シート306−1〜306−4内にそれぞれ挿入される。図では4枚のプレート組立体304が示されているが、それ以上の数あるいはそれ以下の数のプレートを使用して、本発明を実施できる。
【0042】
フレーム302は、シート306−1〜シート306−4(以下、シート306と総称する)を含む剛性フレームで、プレート組立体304−1〜304−4(以下、総称してプレート組立体304と称する)を受け入れ配置する。シート306は、隣接するプレート組立体の各対が第2流体を搬送する導管を形成するよう、プレート組立体304を配置する。例えばシート306−1と306−2は、プレート組立体304−1と304−2を、これらのプレート組立体が導管308−2を構成するよう配置する。同様に、シート306−3とシート306−4は、プレート組立体304−3とプレート組立体304−4を、これらのプレート組立体が導管308−4を構成するよう、配置する。更に、シート306−1とシート306−4は、プレート組立体304−1とプレート組立体304−4をフレーム302の側面から離して配置する。その結果、フレーム302とプレート組立体が一体となって、導管308−1と導管308−5を構成する。
図を分かり易くする為に、第2流体の入口マニホールドと出口マニホールドは図示していない。しかし本明細書を参照することにより、第2流体用の入口マニホールドと出口マニホールドを形成し使用することは容易に想到できる。
【0043】
図5A,5Bにおいて、プレート組立体304は、プレート502と、分配機506と、分配機510と、ニップル508−1と、ニップル508−2とを有する。
【0044】
プレート502は、アルミ合金の押し出し成形工法で形成され、チャネル504を複数個有する。各チャネル504は第1流体である作動流体108を搬送する。この実施例において、プレート502はアルミ合金製であるが、それ以外の他の材料例えば作動流体108に対し耐腐食性のある材料で形成することも可能である。プレート組立体304の各要素を形成するのに用いられる材料は、必ずしもこれに限定はされないが、アルミ合金、アルミ、合成材料、セラミックス等がある。
【0045】
本明細書を参照することにより、OTECシステム100は、チャネル504が第2流体(海水)を、導管308が第1流体を、流すような逆の構成にすることもできる。
【0046】
分配機506と510は、アルミ合金製の同一のハウジングで、プレート502にジョイント512で結合される。ジョイント512は、摩擦拡散接合(friction-stir welding)であり、電気分解に対し抗腐食のあるジョイントである。分配機506は、作動流体108をニップル508−1から受け取り、それをチャネル504に流す、分配機510は、作動流体108をチャネル504から受け取り、それをニップル508−2に流す。ニップル508−1と508−2は、ネジ付のコネクタであり、着脱可能なカップリング204と適合する。ニップル508−1と508−2は、アルミ合金製で、それぞれ分配機506と分配機510に、ジョイント512で連結される。この実施例において、プレート502と、分配機506と、分配機510と、ニップル508−1と508−2は、摩擦拡散接合を用いて連結されるが、当業者は、異なる接合技術例えば電気分解による腐食のない接合技術を用いて、これらの要素を結合(連結)することもできる。
【0047】
ステップ402において、プレート組立体304はシート306にクランプ310で結合される。クランプ310は個別に取り外し可能である。その結果、プレート組立体304はフレーム302に着脱自在に搭載できる。本明細書において「着脱自在に搭載」とは、例えばファスナー(ネジ、クランプ、ボルト等)を用いて、永久的ではない方法で取り付けることをいう。その為個々のプレート組立体304は、独立して取り外すことができ、各プレート組立体304は個別に交換サービスあるいは点検ができる。一実施例において、各プレート組立体304は、熱交換機110がその動作深さに沈められた状態で動作可能である。
【0048】
クランプ310は、耐腐食性のあるプレート312を含む。このプレート312はフレーム302に、同じく耐腐食性のあるネジで連結される。クランプ310は、プレート組立体304をシート306に固定する機構の1つであり、本明細書を参照することにより、当業者はこれに相当する他の実施例も想到できるであろう。
【0049】
ステップ403において、入口マニフォールド202は、熱交換機コア206のチャネル504に連通状態で連結される。
【0050】
図6、7において、着脱可能なカップリング204は、接続可能なフレキシブルな導管で、熱交換機のコアを入口マニフォールド202又は出口マニフォールド208に、連通状態で連結するコネクタ付きのフレキシブルな導管である。カップリング204により、各入口マニフォールド202と出口マニフォールド208は、それぞれチャネル504の入口と出口に取り外し可能に連結される。本明細書において、「取り外し可能に連結される」とは、簡単に連結したり破壊することにより、非永続的な方法で連結されることをいう。カップリング204は、導管602とコネクタ604とを有する。
【0051】
導管602は、耐腐食性材料製のフレキシブルな導管である。一実施例においては導管602は剛性である、
【0052】
コネクタ604は、ネジの付いたコネクタであり、ニップル508に連結されて気密シールを形成する。一実施例において、ガスケット606が、コネクタ604に具備され、リークのないシールを完成させる。一実施例においては、コネクタ604とニップル508は、従来のネジ付コネクタ以外の構成要素でもよい。本発明による連通可能な結合システムは、これに限らないが、クリック−ツ−コネクトのコネクタ(即ちスナップリングによるコネクタ)、簡単に取り外し可能な流体コネクタ、アップチャーチ・コネクタ、ブラインドメート・コネクタ、ネジ付コネクタ、ヘパリン−ロック・コネクタ等である。本明細書を参照することにより、コネクタ604とニップル508の使用方法、製造方法については当業者は容易に想到できる。
【0053】
一実施例において、カップリング204と出口マニフォールド208は、プレート、分配機、ニップルと同一材料で形成され、電解腐食の影響を緩和する。
【0054】
一実施例においては、カップリング204は、隔壁の要素であり、入口マニフォールド202又は出口マニフォールド208と、プレート組立体304との間に剛性のある流体連結を形成する。本発明の一実施例によるカップリングは、これに必ずしも限定されないが、圧力フィッティング、流体フィッティング、アップチャーチ・コネクタ、ブラインドメート・コネクタ、ネジ付コネクタ等を含む。本明細書を参照することにより、フレキシブルな導管とネジ付の導管以外の他の取り外し可能な連結も当業者は容易に想到できる。
【0055】
図7において、入口マニフォールド202はアルミ合金製のハウジングであり、摩擦拡散接合でフレーム302に取り付けられる。入口マニフォールド202は、分配機506にカップリング204により流体連通可能に結合される。カップリング204は、入口マニフォールド202のニップル508とプレート組立体304のニップル508に連結される。
【0056】
図8において、出口マニフォールド208はアルミ合金製のハウジングであり、摩擦拡散接合でフレーム302に取り付けられる。出口マニフォールド208は、分配機506にカップリング204により流体連結可能に結合される。カップリング204は、出口マニフォールド208のニップル508とプレート組立体304のニップル508に連結される。本明細書を参照することにより、入口マニフォールド202と出口マニフォールド208で使用される材料は、熱交換機コア206で使用される材料から選択される。
【0057】
図9Aにおいて、プレート組立体900は、パネル902とパネル904と有する。パネル902とパネル904は、アルミ合金製で引き抜き工法で形成されたパネルである。各パネル902とパネル904は、複数のフィン906を有する。パネル902とパネル904は、摩擦拡散接合により連結され、フィン906は、一体となって複数のチャネル504を形成する。一実施例においてフィン906は、パネル902とパネル904の分離距離の全部に渡って伸びてはいない。その為一実施例においては、パネル902とパネル904は、一体となって1本の導管を形成し、そこにフィン906が部分的に伸びる形となる。一実施例において、パネル902とパネル904は、作動流体108と海水に対しそれぞれ腐食耐性のある異なる材料を含む。
【0058】
図9Bにおいて、プレート組立体908は、パネル910と、パネル912と、フィン914と、支持部材916と、シール918とを有する。フィン906と支持部材916は、パネル910とパネル912にロウ付けされ、全体としてチャネル504を形成する。ロウ付けされた接続は、海水で電解腐食を受けやすいので、シール918はパネル910とパネル912との間に形成され、これにより、全てのロウ付け接続部分を海水に曝さないようにしている。
【0059】
図9Cにおいて、プレート組立体920は、パネル910と、パネル912と、インターポーザ922と、支持部材916と、シール918とを含む。インターポーザ922と支持部材916は、パネル910とパネル912にロウ付けされて、全体としてチャネル504を形成する。シール918は、パネル910とパネル912との間に形成され、ロウ付けされた接続部分の全てを海水に曝さないようにしている。第3の実施例は、部分的にチャネル504を規定するU字型の領域を有するインターポーザを有する。本明細書を参照することにより、この様な形状のインターポーザを含む本発明の他の実施例を容易に想到できる。
【0060】
図9Dにおいて、プレート組立体924は、パネル910と、パネル912と、インターポーザ926と、支持部材928を有する。支持部材928はアルミ合金製のスタンドオフ(離れて支持する部材)である。インターポーザ922は、パネル910とパネル912に接着される。支持部材928と、パネル910と、パネル912は、全て同一材料で形成されているので、摩擦拡散接合がこれらの要素を連結するのに好ましい。
【0061】
インターポーザ926は、伝熱性の多孔質グラファイト(graphite foam)製の引き抜きシートであり、そこに複数のチャネル504を有する。多孔質グラファイトは、プレート組立体924に対し適宜の構造的な一体性を与える。更に一般的な多孔質グラファイトの組成物は、0.5−0.7の範囲内の比重を有する。その結果、多孔質グラファイト製のインターポーザ926により、熱交換機は従来の熱交換機よりも軽くできる。
【0062】
更に多孔質グラファイトは、180W/M℃の範囲のバルク熱伝導率を有する。この熱伝導率は、純粋なバルクアルミと同程度であり、例えば大部分がアルミ製のフィンの構成物の有効熱伝導率よりも遙かに高い。
【0063】
更にインターポーザ926は、解放孔を特徴とするグラファイトの壁表面を有する。この為、従来の熱交換機よりも遙かに広い表面で蒸発と凝縮が可能となる。その結果、本発明の熱交換機は、従来のシェル熱交換機、チューブ熱交換機、プレートフレームの熱交換機に比較して容積が少なくてすむ利点がある。
【0064】
本発明の他の実施例は、四角形のチャネル504を有するインターポーザを有するが、本明細書を参照することにより、これ以外の適宜の形状を有するインターポーザを有する実施例を想到できる。
【0065】
以上の説明は、本発明の一実施例に関するもので、この技術分野の当業者であれば、本発明の種々の変形例を考え得るが、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。特許請求の範囲の構成要素の後に記載した括弧内の番号は、図面の部品番号に対応し、発明の容易なる理解の為に付したものであり、発明を限定的に解釈するために用いてはならない。また、同一番号でも明細書と特許請求の範囲の部品名は必ずしも同一ではない。これは上記した理由による。用語「又は」に関して、例えば「A又はB」は、「Aのみ」、「Bのみ」ならず、「AとBの両方」を選択することも含む。特に記載のない限り、装置又は手段の数は、単数か複数かを問わない。
【符号の説明】
【0066】
100 OTECシステム
102 プラットフォーム
104 ターボ発電機
106 閉鎖ループ導管
108 作動流体
110−1 第1熱交換機(蒸発機)
110−2 第2熱交換機(凝縮機)
118 海面領域
126 深海領域
114,116,124 ポンプ
120,122,128,130 導管
132 鎖
134 アンカー
202 入口マニフォールド
204 着脱可能カップリング
206 熱交換機コア
208 出口マニフォールド
302 フレーム
304 プレート組立体
306 シート
308 導管
312 腐食しないプレート
314 クランプ
図4の翻訳
ステップ401:プレート組立体304−1〜304−4をシート306−1〜306−4に搭載する。
ステップ402:プレート組立体304−1〜304−4をシート306−1〜306−4にクランプ314で固定する。
ステップ403:チャネル504と入口マニフォールド202を連結する。
ステップ404:チャネル504と出口マニフォールド208を連結する。
502 プレート
504 内部チャネル
506 分配機
508 ニップル
510 分配機
512 ジョイント
602 導管
604 コネクタ
606 ガスケット
900 プレート組立体
902,904 パネル
906 フィン
910 パネル
912 パネル
914 フィン
916 支持部材
918 シール
920 プレート組立体
922 インターポーザ
926 インターポーザ
928 支持部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
モジュラー型の熱交換機において、
(A)フレーム(302)と、
(B)前記フレームに取り外し可能に取り付けられた第1プレート組立体(304−1)と、
(C)前記フレームに取り外し可能に取り付けられた第2プレート組立体(304−2)と、
を有し、
前記第1プレート組立体は、第1チャネル群(504)を有し、
前記第1チャネル群は、
第1流体用の入口ポートに取り外し可能に接続される入口と、
第1流体用の出口ポートに取り外し可能に接続される出口と、
を有し、
前記第2プレート組立体は、第2チャネル群(504)を有し、
前記第2チャネル群は、
前記入口ポートに取り外し可能に接続される入口と、
前記出口ポートに取り外し可能に接続される出口と、
を有し、
前記第1プレート組立体と第2プレート組立体は、前記第1プレート組立体と第2プレート組立体が前記フレームに取り付けられた時に、第2流体を搬送する第1の導管(308−2)を形成し、前記第1の導管は、第1チャネル群と第2チャネル群から分離されている
ことを特徴とするモジュラー型熱交換機。
【請求項2】
(D)第1の着脱可能なカップリング(204)と、
ここで、前記第1の着脱可能なカップリングは、前記入口ポートと前記第1チャネル群の1つを連通状態で連結し、
(E)第2の着脱可能なカップリングと、
ここで、前記第2の着脱可能なカップリングは、前記出口ポートと前記第1チャネル群の1つを連通状態で連結し、
(F)第3の着脱可能なカップリングと、
ここで、前記第3の着脱可能なカップリングは、前記入口ポートと前記第2チャネル群の1つを連通状態で連結し、
(G)第4の着脱可能なカップリングと、
ここで、前記第4の着脱可能なカップリングは、前記出口ポートと前記第2チャネル群の1つを連通状態で連結し、
を更に有する
ことを特徴とする請求項1記載のモジュラー型熱交換機。
【請求項3】
前記第1プレート組立体は、
(B1)第一群のフィンを有する第1パネル(902)と、
(B2)第二群のフィンを有する第2パネル(904)と、
を有し、
前記第1パネルと第2パネルが一体となって、第1チャネル群(504)を形成する
ことを特徴とする請求項1記載のモジュラー型熱交換機。
【請求項4】
(H)ジョイント(512)を更に有し、
前記ジョイントは、前記第1パネルと第2パネルとを連結し、
前記第1パネルと第2パネルは、アルミ製で、
前記ジョイントは、電解腐食のないジョイントである
ことを特徴とする請求項3記載のモジュラー型熱交換機。
【請求項5】
(H)ジョイント(512)を更に有し、
前記ジョイントは、前記第1パネルと第2パネルとを連結し、
前記第1パネルと第2パネルは、アルミ合金製で、
前記ジョイントは、電解腐食のないジョイントである
ことを特徴とする請求項3記載のモジュラー型熱交換機。
【請求項6】
前記第1プレート組立体は、
第1パネル(910)と、
第2パネルと(912)と、
インターポーザ(922)とを有し、
前記インターポーザは、所定形状の複数の領域を有し、
前記インターポーザは、前記第1パネルと第2パネルの間に配置され、
前記第1パネルと第2パネルと前記複数の領域は、一体となって前記第1チャネル群(504)を形成する
ことを特徴とする請求項1記載のモジュラー型熱交換機。
【請求項7】
前記第1プレート組立体は、
第1パネル(910)と、
第2パネルと(912)と、
インターポーザ(926)とを有し、
前記インターポーザは、多孔質グラファイトを有し、
前記多孔質グラファイトは、第1チャネル群を有し、
前記インターポーザは、前記第1パネルと第2パネルを分離する
ことを特徴とする請求項1記載のモジュラー型熱交換機。
【請求項8】
前記第1プレート組立体は、
第1パネル(910)と、
第2パネルと(912)と、
複数のフィン(906)とを有し、
前記複数のフィンと第1パネルとは、物理的に結合され、
前記第1パネルと第2パネルと前記複数のフィンは、一体となって前記第1チャネル群(504)を形成する
ことを特徴とする請求項1記載のモジュラー型熱交換機。
【請求項9】
前記第1パネルと複数のフィンは、アルミ又はアルミ合金製であり、
前記第1パネルと前記複数のフィンは、摩擦拡散接合でジョイント部に連結される
ことを特徴とする請求項8記載のモジュラー型熱交換機。
【請求項10】
少なくとも1つのフィンを前記第2流体から切り離すシールを更に有する
ことを特徴とする請求項8記載のモジュラー型熱交換機。
【請求項11】
モジュラー型熱交換機において、
(A)フレームと、
ここで、前記フレームは、複数のプレート組立体を配置し、その結果、複数のプレート組立体が線形のアレイを形成し、
前記複数のプレート組立体の各プレート組立体は、複数のチャネルを有し、前記複数の各プレート組立体は、前記フレームに取り外し可能に搭載され、
(B)第1の取り外し可能なカップリングと、
ここで、前記第1の取り外し可能なカップリングは、第1流体用のチャネルと入口ポートとを流体導通可能なように連結し、
(C)第2の取り外し可能なカップリングと、
ここで、前記第2の取り外し可能なカップリングは、第1流体用のチャネルと出口ポートとを流体導通可能なように連結し、
を有し、
ここで、線形に配列された隣接するプレート組立体の対は、第2流体を搬送する導管(308)を規定する
ことを特徴とするモジュラー型熱交換機。
【請求項12】
前記複数のプレート組立体の内の1つのプレート組立体は、
第1パネルと、
第2パネルと、
複数のフィンとを有し、
前記複数のフィンと第1パネルとは、結合され、
前記第1パネルと第2パネルと前記複数の領域は、一体となって前記複数のチャネル群を形成する
ことを特徴とする請求項11記載のモジュラー型熱交換機。
【請求項13】
(H)複数のジョイントを更に有し、
前記複数のジョイントは、前記複数のフィンと前記第1プレート組立体とを連結し、
前記ジョイントは、電解腐食のないジョイントである
ことを特徴とする請求項12記載のモジュラー型熱交換機。
【請求項14】
前記複数のプレート組立体の内の1つのプレート組立体は、
第1パネルと、
第2パネルと、
インターポーザとを有し、
前記インターポーザは、複数の領域を有し、
前記インターポーザは、前記第1パネルと第2パネルを切り離し、
前記第1パネルと第2パネルと前記複数の領域は、一体となって前記複数のチャネル群を形成する
ことを特徴とする請求項11記載のモジュラー型熱交換機。
【請求項15】
前記複数のプレート組立体の内の1つのプレート組立体は、
第1パネルと、
第2パネルと、
インターポーザとを有し、
前記インターポーザは、多孔質グラファイトを有し、
前記多孔質グラファイトは、先記複数のチャネルを有し、
前記インターポーザは、前記第1パネルと第2パネルを切り離す
ことを特徴とする請求項11記載のモジュラー型熱交換機。
【請求項16】
(A)第1プレート組立体をフレームに取り外し可能に搭載するステップと、
ここで、前記第1プレート組立体は、第1流体用の第1チャネル群を有し、
(B)第2プレート組立体を前記フレームに取り外し可能に搭載するステップと、
ここで、前記第2プレート組立体は、第1流体用の第2チャネル群を有し、
前記第1プレート組立体と前記第2プレート組立体は、前記フレームに搭載されたときに第2流体用の導管を規定し、
(C)前記第1チャネル群と第2チャネル群を、第1流体の入口に連結するステップと、
ここで、前記第1チャネル群と第2チャネル群の少なくとも一方は、前記入口に、取り外し可能なカップリングで連結され、
(D)前記第1チャネル群と第2チャネル群を、第1流体の出口に連結するステップと、
ここで、前記第1チャネル群と第2チャネル群の少なくとも一方は、前記出口に、取り外し可能なカップリングで連通可能に連結され、
を有する
ことを特徴とする方法。
【請求項17】
前記第1プレート組立体と前記フレームは、着脱可能なファスナで、一体に連結される
ことを特徴とする請求項16記載の方法。
【請求項18】
前記第1チャネル群の少なくとも1つのチャネルは、前記入口に、フレキシブルな導管を含む取り外し可能なカップリングで、連通可能に連結される
ことを特徴とする請求項16記載の方法。
【請求項19】
(E)第1プレート組立体を用意するステップを更に有し、
前記第1プレート組立体は、
第1パネルと、
第2パネルと、
複数のフィンとを有し、
前記複数のフィンと第1パネルとは、結合され、
複数の前記第1パネルと第2パネルと前記複数のフィンは、一体となって前記第1チャネル群を形成する
ことを特徴とする請求項16記載の方法。
【請求項20】
(E)第1プレート組立体を用意するステップを更に有し、
前記第1プレート組立体は、
第1パネルと、
第2パネルと、
インターポーザとを有し、
前記インターポーザは、多孔質グラファイトを有し、
前記多孔質グラファイトは、前記第1チャネル群を有する
ことを特徴とする請求項16記載の方法。
【請求項21】
(E)第1プレート組立体を用意するステップを更に有し、
前記第1プレート組立体は、
第1パネルと、
第2パネルと、
インターポーザと、
複数のシールを有し、
複数の前記第1パネルと第2パネルと前記複数のフィンは、一体となって前記第1チャネル群を形成し、
前記シールは、前記インターポーザを前記第2流体から切り離す
ことを特徴とする請求項16記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図9D】
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【公表番号】特表2013−506816(P2013−506816A)
【公表日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−533215(P2012−533215)
【出願日】平成22年9月29日(2010.9.29)
【国際出願番号】PCT/US2010/050711
【国際公開番号】WO2011/043968
【国際公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【出願人】(504242618)ロッキード マーティン コーポレーション (19)
【Fターム(参考)】