モナチンおよびモナチン前駆体の製造
グルコース、トリプトファン、インドール−3−乳酸、インドール−3−ピルビン酸および2−ヒドロキシ2−(インドール−3−イルメチル)−4−ケトグルタル酸より、モナチンまたはその塩を産生するために使用可能である方法および組成物を提供する。インドール−3−ピルビン酸および2−ヒドロキシ2−(インドール−3−イルメチル)−4−ケトグルタル酸中間体を産生するための方法も開示されている。提供される組成物には、核酸分子、ポリペプチド、化学構造物および細胞が含まれる。方法には、インビトロおよびインビボ工程が含まれ、インビトロ方法には、化学的反応が含まれる。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
モナチンまたはその塩の製造方法であって、以下:
(a)培養培地中で微生物を培養するステップ、ここで、前記微生物は、アルドラーゼポリペプチドをコードする少なくとも1つの核酸、およびアミノトランスフェラーゼポリペプチドをコードする少なくとも1つの核酸を含む;および
(b)前記培養培地または前記培養微生物から、モナチンまたはその塩を抽出するステップ、
を含む、前記方法。
【請求項2】
前記アルドラーゼポリペプチドが、ProAアルドラーゼ(4−ヒドロキシ−4−メチル−2−オキソグルタレートアルドラーゼ、EC4.1.3.17)およびKHGアルドラーゼ(4−ヒドロキシ−2−オキソグルタレートグリオキシレート−リアーゼ、EC4.1.3.16)から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記微生物が、シノリゾビウム・メリロッティ(Sinorhizobium meliloti)、コマモナス・テストステロニ(Comamonas testosteroni)、シュードモナス・ストラミネア(Pseudomonas straminea)、コリネバクテリウム・グルタミカム(Corynebacterium glutamicum)および大腸菌(E.coli)から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記微生物が、コリネバクテリウム(Corynebacterium)属およびブレビバクテリウム(Brevibacterium)属より選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記微生物が、コリネバクテリウム・グルタミカム(Corynebacterium glutamicum)である、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記培養培地が、非イオン性界面活性剤、ペニシリン、ペニシリン誘導体、またはその組み合わせを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記非イオン性界面活性剤が、ツィーン、トリトンX−100および酢酸ドデシルアンモニウムから選択される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記培養培地が、5μg/L未満の濃度でビオチンを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項9】
前記ペニシリン誘導体が、アンピシリンである、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
ステップ(a)での培養培地のpHが、微生物を培養する前に、約pH7〜約pH8である、請求項3に記載の方法。
【請求項11】
前記培養培地が、モラッセ、コーンスティープリカーまたはその組み合わせを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項12】
前記微生物が大腸菌であり、前記培養培地が、Trp−1およびグルコース培地を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項13】
前記微生物が増殖のためにフェニルアラニンおよびチロシンを要求し、かつ前記培養培地がフェニルアラニンおよびチロシンを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記微生物が、aspCおよびproA遺伝子を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記コリネバクテリウム・グルタミカムが、グルタミン酸を製造しかつ分泌する、コリネバクテリウム・グルタミカム株である、請求項5に記載の方法。
【請求項16】
前記培養培地が、非イオン性界面活性剤、ペニシリン、ペニシリン誘導体、またはその組み合わせを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
モナチンまたはその塩が、コリネバクテリウム・グルタミカムから分泌される、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
モナチンまたはその塩の製造方法であって、以下:
(a)培養培地中で、コリネバクテリウム・グルタミカム(ATCC13058)を培養するステップ;および
(b)前記培養培地または前記培養微生物から、モナチンまたはその塩を抽出するステップ、
を含む、前記方法。
【請求項19】
前記培養培地が、ツィーン、ペニシリン、ペニシリン誘導体、またはその組み合わせを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記培養培地が、トリプトファン、ピルビン酸、非イオン性界面活性剤、ペニシリン、ペニシリン誘導体またはその組み合わせを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記非イオン性界面活性剤が、ツィーンである、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記培養培地が、ピルビン酸、ツィーンおよびペニシリン誘導体を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
アミノトランスフェラーゼポリペプチドが、トリプトファンアミノトランスフェラーゼポリペプチド(EC2.6.1.27)、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼポリペプチド(EC2.6.1.1)、芳香族アミノトランスフェラーゼポリペプチド(EC2.6.1.5)およびD−アラニンアミノトランスフェラーゼポリペプチド(EC2.6.1.21)から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項24】
前記微生物が、モナチンまたはその塩を分泌する、請求項1に記載の方法。
【請求項25】
前記微生物が、発酵漕中で培養される、請求項1に記載の方法。
【請求項26】
アルドラーゼポリペプチドをコードする少なくとも1つの核酸と、アミノトランスフェラーゼポリペプチドをコードする少なくとも1つの核酸を含む微生物であって、前記核酸が、外来核酸、組換え体核酸およびその組み合わせから選択され、そしてモナチンまたはその塩を製造する、前記微生物。
【請求項27】
前記アルドラーゼポリペプチドが、ProAアルドラーゼ(4−ヒドロキシ−4−メチル−2−オキソグルタレートアルドラーゼ、EC4.1.3.17)およびKHGアルドラーゼ(4−ヒドロキシ−2−オキソグルタレートグリオキシレート−リアーゼ、EC4.1.3.16)から選択される、請求項26に記載の微生物。
【請求項28】
前記アミノトランスフェラーゼポリペプチドが、トリプトファンアミノトランスフェラーゼポリペプチド(EC2.6.1.27)、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼポリペプチド(EC2.6.1.1)、芳香族アミノトランスフェラーゼポリペプチド(EC2.6.1.5)およびD−アラニンアミノトランスフェラーゼポリペプチド(EC2.6.1.21)から選択される、請求項26に記載の微生物。
【請求項29】
前記微生物が、ピルビン酸を過剰生産する、請求項26に記載の微生物。
【請求項30】
前記微生物が、チアミン栄養要求株である、請求項29に記載の微生物。
【請求項31】
前記微生物が、フェニルアラニンおよびチロシン栄養要求株である、請求項26に記載の微生物。
【請求項32】
前記微生物が、カンジダ・グラブラータ(Candida glabrata)、トリホスポロン・クタネウム(Trichosporon cutaneum)、カンジダ・リポリティカ(Candida lipolytica)、およびサッカロマイセス・セルビシエ(Saccharomyces cerevisiae)から選択される、請求項29に記載の微生物。
【請求項33】
前記微生物が、リポ酸栄養要求株である、請求項29に記載の微生物。
【請求項34】
前記微生物が、aspCおよびproA遺伝子を含む、請求項33に記載の微生物。
【請求項35】
前記微生物が、aspCおよびproA遺伝子、および少なくとも1つのトリプトファンオペロン遺伝子を含む、請求項33に記載の微生物。
【請求項36】
前記微生物が大腸菌である、請求項33に記載の微生物。
【請求項37】
前記微生物が、不備F1-ATPアーゼ遺伝子を含む、請求項29に記載の微生物。
【請求項38】
前記微生物が、内因性lipA遺伝子における崩壊を含む、請求項33に記載の微生物。
【請求項39】
前記微生物が、トリプトファンを過剰生産する、請求項26に記載の微生物。
【請求項40】
前記微生物が、1つ以上のトリプトファン生合成遺伝子の、2以上のコピーを含む、請求項26に記載の微生物。
【請求項41】
前記微生物が、崩壊したpheA遺伝子を含む、請求項39に記載の微生物。
【請求項42】
前記微生物が、崩壊内因性トリプトファナーゼ(tna)遺伝子を含む、請求項39に記載の微生物。
【請求項43】
前記微生物が、ppsA遺伝子を過剰発現する、請求項39に記載の微生物。
【請求項44】
前記微生物が、大腸菌またはコリネバクテリウム・グルタミカムである、請求項39に記載の微生物。
【請求項45】
前記微生物が、相当する対照微生物に比べて、多量の3−デオキシ−D−アラビノ−ヘパチュロソニック7−リン酸(DAHP)シンターゼ活性を持つ、請求項44に記載の微生物。
【請求項46】
前記微生物が、ホスホエノールピルビン酸(PEP)シンターゼ活性を持つポリペプチドをコードする核酸をさらに含み、前記核酸が、外来核酸、組換え体核酸およびその組み合わせから選択される、請求項26に記載の微生物。
【請求項47】
前記微生物がtkt遺伝子をさらに含む、請求項46に記載の微生物。
【請求項48】
前記微生物が、トリプトファナーゼ活性を持つポリペプチドをコードする外来核酸をさらに含む、請求項26に記載の微生物。
【請求項49】
前記微生物が、モナチンまたはその塩を分泌する、請求項26に記載の微生物。
【請求項50】
前記微生物が、脂肪酸栄養要求株である、請求項49に記載の微生物。
【請求項51】
前記微生物が、アルドラーゼを発現する核酸を含む細菌の株であり、核酸より発現する前記アルドラーゼが、立体異性体的に過剰のモナチンの混合物を製造することができる、請求項26に記載の微生物。
【請求項52】
前記立体異性体的に過剰のモナチンの混合物は、大部分が、S,Sモナチンまたはその塩である、請求項51に記載の微生物。
【請求項53】
前記立体異性体的に過剰のモナチンの混合物は、大部分が、R,Rモナチンまたはその塩である、請求項51に記載の微生物。
【請求項54】
前記微生物が、トリプトファン取り込みポリペプチドをコードする、少なくとも1つの核酸を過剰発現する、請求項26に記載の微生物。
【請求項55】
モナチンまたはその塩の製造方法であって、以下:
(a)モナチンまたはその塩が製造される条件下で、培養培地中で、モナチンまたはその塩を製造する微生物を培養するステップ;および
(b)培養培地または培養微生物から、モナチンまたはその塩を得るステップ、
を含む、前記方法。
【請求項56】
前記微生物が、モナチンまたはその塩を分泌する、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
前記微生物が、脂肪酸栄養要求株である、請求項55に記載の方法。
【請求項58】
モナチンまたはその塩を合成することができる細胞を同定するための方法であって、以下:
(a)モナチンまたはその塩、2−ヒドロキシ2−(インドール−3−イルメチル)−4−ケトグルタル酸またはその塩、モナチンの類似体またはその塩、2−ヒドロキシ2−(インドール−3−イルメチル)−4−ケトグルタル酸の類似体またはその塩、およびその組み合わせから選択される、炭素/エネルギー供給源の存在下で、細胞を培養するステップ;および、
(b)細胞の増殖に関して試験するステップ、ここで、細胞の増殖が、細胞が、炭素/エネルギー供給源をピルビン酸に変換することを示唆し、それによって、細胞が、モナチンまたはその塩を合成することができることを示唆する、
を含む、前記方法。
【請求項59】
前記細胞がピルビン酸栄養要求株であり、そしてピルビン酸が、炭素/エネルギー供給源の代謝によって細胞内に製造される、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記細胞が、pykAおよびpykF遺伝子中での崩壊を含む、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
モナチンまたはその塩、または2−ヒドロキシ−2−(インドール−3−イルメチル)−4−ケト−グルタル酸またはその塩、またはその組み合わせを、トリプトファンから合成することができる細胞を同定するための方法であって、以下:
(a)トリプトファンの不在下、およびモナチンまたはその塩、2−ヒドロキシ−2−(インドール−3−イルメチル)−4−ケト−グルタル酸またはその塩、またはその組み合わせの存在下、トリプトファン栄養要求株である細胞を培養するステップ;および
(b)トリプトファン栄養要求株である細胞の増殖を試験するステップ、ここで、細胞の増殖が、細胞が、モナチンまたはその塩、2−ヒドロキシ−2−(インドール−3−イルメチル)−4−ケト−グルタル酸またはその塩、またはその組み合わせからトリプトファンを合成することを示唆し、それによって、細胞が、モナチンまたはその塩、2−ヒドロキシ−2−(インドール−3−イルメチル)−4−ケト−グルタル酸またはその塩、またはその組み合わせを、トリプトファンから合成することができることを示唆する、
を含む、前記方法。
【請求項62】
モナチンまたはその塩の製造方法であって、以下:
(a)培養培地中で微生物を培養するステップ、ここで、前記微生物が、シノリゾビウム・メリロッティ(Sinorhizobium meliloti)、コマモナス・テストステロニ(Comamonas testosteroni)、シュードモナス・ストラミネア(Pseudomonas straminea)、およびコリネバクテリウム・グルタミカム(Corynebacterium glutamicum)から選択される;および、
(b)培養培地または培養微生物から、モナチンまたはその塩を抽出するステップ、
を含む、前記方法。
【請求項63】
前記微生物が遺伝的に改変されていない、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
前記培養培地がPHB培地を含む、請求項62に記載の方法。
【請求項65】
前記培養培地が、トリプトファン、ピルビン酸、非イオン性界面活性剤、ペニシリン、ペニシリン誘導体またはその組み合わせをさらに含む、請求項62に記載の方法。
【請求項66】
前記微生物が、シノリゾビウム・メリロッティ(Sinorhizobium meliloti)、またはコマモナス・テストステロニ(Comamonas testosteroni)である、請求項64に記載の方法。
【請求項67】
前記微生物がコマモナス・テストステロニであり、そして前記培養培地がトリプトファンおよびピルビン酸をさらに含む、請求項64に記載の方法。
【請求項68】
前記培養培地がTY培地を含む、請求項62に記載の方法。
【請求項69】
前記培養培地が、トリプトファン、ピルビン酸またはその組み合わせをさらに含む、請求項68に記載の方法。
【請求項1】
モナチンまたはその塩の製造方法であって、以下:
(a)培養培地中で微生物を培養するステップ、ここで、前記微生物は、アルドラーゼポリペプチドをコードする少なくとも1つの核酸、およびアミノトランスフェラーゼポリペプチドをコードする少なくとも1つの核酸を含む;および
(b)前記培養培地または前記培養微生物から、モナチンまたはその塩を抽出するステップ、
を含む、前記方法。
【請求項2】
前記アルドラーゼポリペプチドが、ProAアルドラーゼ(4−ヒドロキシ−4−メチル−2−オキソグルタレートアルドラーゼ、EC4.1.3.17)およびKHGアルドラーゼ(4−ヒドロキシ−2−オキソグルタレートグリオキシレート−リアーゼ、EC4.1.3.16)から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記微生物が、シノリゾビウム・メリロッティ(Sinorhizobium meliloti)、コマモナス・テストステロニ(Comamonas testosteroni)、シュードモナス・ストラミネア(Pseudomonas straminea)、コリネバクテリウム・グルタミカム(Corynebacterium glutamicum)および大腸菌(E.coli)から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記微生物が、コリネバクテリウム(Corynebacterium)属およびブレビバクテリウム(Brevibacterium)属より選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記微生物が、コリネバクテリウム・グルタミカム(Corynebacterium glutamicum)である、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記培養培地が、非イオン性界面活性剤、ペニシリン、ペニシリン誘導体、またはその組み合わせを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記非イオン性界面活性剤が、ツィーン、トリトンX−100および酢酸ドデシルアンモニウムから選択される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記培養培地が、5μg/L未満の濃度でビオチンを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項9】
前記ペニシリン誘導体が、アンピシリンである、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
ステップ(a)での培養培地のpHが、微生物を培養する前に、約pH7〜約pH8である、請求項3に記載の方法。
【請求項11】
前記培養培地が、モラッセ、コーンスティープリカーまたはその組み合わせを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項12】
前記微生物が大腸菌であり、前記培養培地が、Trp−1およびグルコース培地を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項13】
前記微生物が増殖のためにフェニルアラニンおよびチロシンを要求し、かつ前記培養培地がフェニルアラニンおよびチロシンを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記微生物が、aspCおよびproA遺伝子を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記コリネバクテリウム・グルタミカムが、グルタミン酸を製造しかつ分泌する、コリネバクテリウム・グルタミカム株である、請求項5に記載の方法。
【請求項16】
前記培養培地が、非イオン性界面活性剤、ペニシリン、ペニシリン誘導体、またはその組み合わせを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
モナチンまたはその塩が、コリネバクテリウム・グルタミカムから分泌される、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
モナチンまたはその塩の製造方法であって、以下:
(a)培養培地中で、コリネバクテリウム・グルタミカム(ATCC13058)を培養するステップ;および
(b)前記培養培地または前記培養微生物から、モナチンまたはその塩を抽出するステップ、
を含む、前記方法。
【請求項19】
前記培養培地が、ツィーン、ペニシリン、ペニシリン誘導体、またはその組み合わせを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記培養培地が、トリプトファン、ピルビン酸、非イオン性界面活性剤、ペニシリン、ペニシリン誘導体またはその組み合わせを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記非イオン性界面活性剤が、ツィーンである、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記培養培地が、ピルビン酸、ツィーンおよびペニシリン誘導体を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
アミノトランスフェラーゼポリペプチドが、トリプトファンアミノトランスフェラーゼポリペプチド(EC2.6.1.27)、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼポリペプチド(EC2.6.1.1)、芳香族アミノトランスフェラーゼポリペプチド(EC2.6.1.5)およびD−アラニンアミノトランスフェラーゼポリペプチド(EC2.6.1.21)から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項24】
前記微生物が、モナチンまたはその塩を分泌する、請求項1に記載の方法。
【請求項25】
前記微生物が、発酵漕中で培養される、請求項1に記載の方法。
【請求項26】
アルドラーゼポリペプチドをコードする少なくとも1つの核酸と、アミノトランスフェラーゼポリペプチドをコードする少なくとも1つの核酸を含む微生物であって、前記核酸が、外来核酸、組換え体核酸およびその組み合わせから選択され、そしてモナチンまたはその塩を製造する、前記微生物。
【請求項27】
前記アルドラーゼポリペプチドが、ProAアルドラーゼ(4−ヒドロキシ−4−メチル−2−オキソグルタレートアルドラーゼ、EC4.1.3.17)およびKHGアルドラーゼ(4−ヒドロキシ−2−オキソグルタレートグリオキシレート−リアーゼ、EC4.1.3.16)から選択される、請求項26に記載の微生物。
【請求項28】
前記アミノトランスフェラーゼポリペプチドが、トリプトファンアミノトランスフェラーゼポリペプチド(EC2.6.1.27)、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼポリペプチド(EC2.6.1.1)、芳香族アミノトランスフェラーゼポリペプチド(EC2.6.1.5)およびD−アラニンアミノトランスフェラーゼポリペプチド(EC2.6.1.21)から選択される、請求項26に記載の微生物。
【請求項29】
前記微生物が、ピルビン酸を過剰生産する、請求項26に記載の微生物。
【請求項30】
前記微生物が、チアミン栄養要求株である、請求項29に記載の微生物。
【請求項31】
前記微生物が、フェニルアラニンおよびチロシン栄養要求株である、請求項26に記載の微生物。
【請求項32】
前記微生物が、カンジダ・グラブラータ(Candida glabrata)、トリホスポロン・クタネウム(Trichosporon cutaneum)、カンジダ・リポリティカ(Candida lipolytica)、およびサッカロマイセス・セルビシエ(Saccharomyces cerevisiae)から選択される、請求項29に記載の微生物。
【請求項33】
前記微生物が、リポ酸栄養要求株である、請求項29に記載の微生物。
【請求項34】
前記微生物が、aspCおよびproA遺伝子を含む、請求項33に記載の微生物。
【請求項35】
前記微生物が、aspCおよびproA遺伝子、および少なくとも1つのトリプトファンオペロン遺伝子を含む、請求項33に記載の微生物。
【請求項36】
前記微生物が大腸菌である、請求項33に記載の微生物。
【請求項37】
前記微生物が、不備F1-ATPアーゼ遺伝子を含む、請求項29に記載の微生物。
【請求項38】
前記微生物が、内因性lipA遺伝子における崩壊を含む、請求項33に記載の微生物。
【請求項39】
前記微生物が、トリプトファンを過剰生産する、請求項26に記載の微生物。
【請求項40】
前記微生物が、1つ以上のトリプトファン生合成遺伝子の、2以上のコピーを含む、請求項26に記載の微生物。
【請求項41】
前記微生物が、崩壊したpheA遺伝子を含む、請求項39に記載の微生物。
【請求項42】
前記微生物が、崩壊内因性トリプトファナーゼ(tna)遺伝子を含む、請求項39に記載の微生物。
【請求項43】
前記微生物が、ppsA遺伝子を過剰発現する、請求項39に記載の微生物。
【請求項44】
前記微生物が、大腸菌またはコリネバクテリウム・グルタミカムである、請求項39に記載の微生物。
【請求項45】
前記微生物が、相当する対照微生物に比べて、多量の3−デオキシ−D−アラビノ−ヘパチュロソニック7−リン酸(DAHP)シンターゼ活性を持つ、請求項44に記載の微生物。
【請求項46】
前記微生物が、ホスホエノールピルビン酸(PEP)シンターゼ活性を持つポリペプチドをコードする核酸をさらに含み、前記核酸が、外来核酸、組換え体核酸およびその組み合わせから選択される、請求項26に記載の微生物。
【請求項47】
前記微生物がtkt遺伝子をさらに含む、請求項46に記載の微生物。
【請求項48】
前記微生物が、トリプトファナーゼ活性を持つポリペプチドをコードする外来核酸をさらに含む、請求項26に記載の微生物。
【請求項49】
前記微生物が、モナチンまたはその塩を分泌する、請求項26に記載の微生物。
【請求項50】
前記微生物が、脂肪酸栄養要求株である、請求項49に記載の微生物。
【請求項51】
前記微生物が、アルドラーゼを発現する核酸を含む細菌の株であり、核酸より発現する前記アルドラーゼが、立体異性体的に過剰のモナチンの混合物を製造することができる、請求項26に記載の微生物。
【請求項52】
前記立体異性体的に過剰のモナチンの混合物は、大部分が、S,Sモナチンまたはその塩である、請求項51に記載の微生物。
【請求項53】
前記立体異性体的に過剰のモナチンの混合物は、大部分が、R,Rモナチンまたはその塩である、請求項51に記載の微生物。
【請求項54】
前記微生物が、トリプトファン取り込みポリペプチドをコードする、少なくとも1つの核酸を過剰発現する、請求項26に記載の微生物。
【請求項55】
モナチンまたはその塩の製造方法であって、以下:
(a)モナチンまたはその塩が製造される条件下で、培養培地中で、モナチンまたはその塩を製造する微生物を培養するステップ;および
(b)培養培地または培養微生物から、モナチンまたはその塩を得るステップ、
を含む、前記方法。
【請求項56】
前記微生物が、モナチンまたはその塩を分泌する、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
前記微生物が、脂肪酸栄養要求株である、請求項55に記載の方法。
【請求項58】
モナチンまたはその塩を合成することができる細胞を同定するための方法であって、以下:
(a)モナチンまたはその塩、2−ヒドロキシ2−(インドール−3−イルメチル)−4−ケトグルタル酸またはその塩、モナチンの類似体またはその塩、2−ヒドロキシ2−(インドール−3−イルメチル)−4−ケトグルタル酸の類似体またはその塩、およびその組み合わせから選択される、炭素/エネルギー供給源の存在下で、細胞を培養するステップ;および、
(b)細胞の増殖に関して試験するステップ、ここで、細胞の増殖が、細胞が、炭素/エネルギー供給源をピルビン酸に変換することを示唆し、それによって、細胞が、モナチンまたはその塩を合成することができることを示唆する、
を含む、前記方法。
【請求項59】
前記細胞がピルビン酸栄養要求株であり、そしてピルビン酸が、炭素/エネルギー供給源の代謝によって細胞内に製造される、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記細胞が、pykAおよびpykF遺伝子中での崩壊を含む、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
モナチンまたはその塩、または2−ヒドロキシ−2−(インドール−3−イルメチル)−4−ケト−グルタル酸またはその塩、またはその組み合わせを、トリプトファンから合成することができる細胞を同定するための方法であって、以下:
(a)トリプトファンの不在下、およびモナチンまたはその塩、2−ヒドロキシ−2−(インドール−3−イルメチル)−4−ケト−グルタル酸またはその塩、またはその組み合わせの存在下、トリプトファン栄養要求株である細胞を培養するステップ;および
(b)トリプトファン栄養要求株である細胞の増殖を試験するステップ、ここで、細胞の増殖が、細胞が、モナチンまたはその塩、2−ヒドロキシ−2−(インドール−3−イルメチル)−4−ケト−グルタル酸またはその塩、またはその組み合わせからトリプトファンを合成することを示唆し、それによって、細胞が、モナチンまたはその塩、2−ヒドロキシ−2−(インドール−3−イルメチル)−4−ケト−グルタル酸またはその塩、またはその組み合わせを、トリプトファンから合成することができることを示唆する、
を含む、前記方法。
【請求項62】
モナチンまたはその塩の製造方法であって、以下:
(a)培養培地中で微生物を培養するステップ、ここで、前記微生物が、シノリゾビウム・メリロッティ(Sinorhizobium meliloti)、コマモナス・テストステロニ(Comamonas testosteroni)、シュードモナス・ストラミネア(Pseudomonas straminea)、およびコリネバクテリウム・グルタミカム(Corynebacterium glutamicum)から選択される;および、
(b)培養培地または培養微生物から、モナチンまたはその塩を抽出するステップ、
を含む、前記方法。
【請求項63】
前記微生物が遺伝的に改変されていない、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
前記培養培地がPHB培地を含む、請求項62に記載の方法。
【請求項65】
前記培養培地が、トリプトファン、ピルビン酸、非イオン性界面活性剤、ペニシリン、ペニシリン誘導体またはその組み合わせをさらに含む、請求項62に記載の方法。
【請求項66】
前記微生物が、シノリゾビウム・メリロッティ(Sinorhizobium meliloti)、またはコマモナス・テストステロニ(Comamonas testosteroni)である、請求項64に記載の方法。
【請求項67】
前記微生物がコマモナス・テストステロニであり、そして前記培養培地がトリプトファンおよびピルビン酸をさらに含む、請求項64に記載の方法。
【請求項68】
前記培養培地がTY培地を含む、請求項62に記載の方法。
【請求項69】
前記培養培地が、トリプトファン、ピルビン酸またはその組み合わせをさらに含む、請求項68に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公表番号】特表2007−508840(P2007−508840A)
【公表日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−536714(P2006−536714)
【出願日】平成16年10月21日(2004.10.21)
【国際出願番号】PCT/US2004/034558
【国際公開番号】WO2005/042756
【国際公開日】平成17年5月12日(2005.5.12)
【出願人】(505040062)カーギル,インコーポレイティド (23)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年10月21日(2004.10.21)
【国際出願番号】PCT/US2004/034558
【国際公開番号】WO2005/042756
【国際公開日】平成17年5月12日(2005.5.12)
【出願人】(505040062)カーギル,インコーポレイティド (23)
【Fターム(参考)】
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