説明

モナチンの生体内分泌のための生成物及び方法

【課題】モナチン甘味料の生体内生産のための生成物及び方法が提供される。
【解決手段】該生成物は、モナチンを分泌するように又はモナチン分泌を向上させるように遺伝子操作されている微生物;モナチンを生産するように遺伝子操作されている微生物;及び、モナチンを分泌するか又はモナチンの分泌を向上させるように且つモナチンを生産するように遺伝子操作されている微生物を包含する。該方法は、そのような遺伝子操作された微生物においてモナチンを生産することを含んで成る。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
遺伝子操作された微生物を使ってモナチンを分泌させることを含んで成る方法。
【請求項2】
前記微生物が、モナチンを分泌することができる輸送体系の1又は複数の成分を発現又は過剰発現するように遺伝子操作されている、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記微生物が、モナチンを分泌することができ且つ前記微生物にとって異種である輸送体系の1又は複数の成分を発現するように遺伝子操作されている、請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記微生物が、モナチンを分泌することができ且つ前記微生物にとって生来である輸送体系の1又は複数の成分を過剰発現するように遺伝子操作されている、請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記微生物が、モナチンを合成するように遺伝子操作されている、請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記微生物がAcrAB輸送体系、AcrAB輸送体系の同族体、EmrAB輸送体系、及びEmrAB輸送体系の同族体から選択された1又は複数の輸送体系を含有する、請求項1記載の方法。
【請求項7】
微生物においてモナチンを生産する方法であって、前記モナチンを分泌することができる輸送体系又は前記モナチンを分泌することができる輸送体系の成分を発現又は過剰発現するように前記微生物を誘導し;そして前記微生物から前記モナチンを分泌させることを含んで成る方法。
【請求項8】
前記輸送体系がAcrAB輸送体系であり、そして前記誘導段階が培地にデカン酸ナトリウムを供給することを含んで成る、請求項7記載の方法。
【請求項9】
前記輸送体系がEmrAB輸送体系であり、そして前記誘導段階が培地にカルボニルシアニド−3−クロロフェニルヒドラゾンを供給することを含んで成る、請求項7記載の方法。
【請求項10】
前記モナチンの分泌が、適当な対照に比較して増加されたモナチン排出である、請求項7記載の方法。
【請求項11】
TolC, RobA, RamA, MarA, BaeR及びその同族体から選択された1又は複数のタンパク質を発現又は過剰発現するように遺伝子操作された微生物を使って、生体内でモナチンを生産することを含んで成る方法。
【請求項12】
グルタミン酸栄養素要求体においてモナチンを生産することを含んで成る方法。
【請求項13】
前記微生物が、モナチンを生産するように遺伝子操作されているか、モナチンを分泌することができる輸送体系の1又は複数の成分を発現又は過剰発現するように遺伝子操作されているか、あるいはその両方である、請求項12記載の方法。
【請求項14】
リンゴ酸と引き換えにグルタミン酸又はグルタミン酸に類似した溶質をトランスロケートすることができる微生物においてモナチンを生産することを含んで成る方法。
【請求項15】
前記誘導段階が培地にサリチル酸を供給することを含んで成る、請求項7記載の方法。
【請求項16】
オーキシン輸送体、オーキシン輸送体の同族体又はその組み合わせを生産するかあるいは生産又は過剰発現するように遺伝子操作されている微生物において、モナチンを生産することを含んで成る方法。
【請求項17】
前記オーキシン輸送体の前記同族体が、図1に示されるようにAtPGP1, BrABB97035, StAAD10836, ZmPGP1_AAR00316, SbAAR10387, OsXP_483819, OS_CAD59580及びAtPGP19と共に整列した時に、図1に示される共通配列を有するアミノ酸配列を含んで成る、請求項16記載の方法。
【請求項18】
前記オーキシン輸送体の前記同族体が、
PXGKTXAXVGXSGSGKSTVVSLXERFYXPXXGXXXLDG、LXLXXLRXQIGLVXQEPXLFATXIXENXLG、及びQVGERGXQLSGGQKQRIAIARAMLXXPXILLLDEATSALDから選択された1又は複数のアミノ酸配列を含んで成り、ここでXは、図1Bに示されるように前記アミノ酸配列と共に整列した時にAtPGP1, BrABB97035, StAAD10836, ZmPGP1_AAR00316, SbAAR10387, OsXp_483819, OS_CAD59580及びAtPGP19のいずれか1つの指摘の位置にあるアミノ酸である、請求項16記載の方法。
【請求項19】
前記オーキシン輸送体の前記同族体が、
LPXGYXTXVGERGVQLSGGQXQRIAIARA及びLLDEATSALDAESEXXXQEALから選択された1又は複数のアミノ酸配列を含んで成り、ここでXは、図1Dに示されるように前記アミノ酸配列と共に整列した時にAtPGP1, BrABB97035, StAAD10836, ZmPGP1_AAR00316, SbAAR10387, OsXp_483819, OS_CAD59580及びAtPGP19のいずれか1つの指摘の位置にあるアミノ酸である、請求項16記載の方法。
【請求項20】
cysH遺伝子を欠失している微生物においてモナチンを生産することを含んで成る方法。
【請求項21】
前記微生物がcysH遺伝子を欠失するように遺伝子操作されている、請求項20記載の方法。
【請求項22】
遺伝子操作前の微生物に比較してその細胞エンベロープ中のミコール酸のレベルが不足または低下するように遺伝子操作されている微生物を使って、モナチンを生産することを含んで成る方法。
【請求項23】
前記微生物がパントエ(Pantoea)科のメンバーである、請求項1記載の方法。
【請求項24】
前記微生物がコリネバクテリウム(Corynebacterium)科のメンバーである、請求項1記載の方法。
【請求項25】
前記微生物が、適当な対照に比較してモナチン生産、モナチン排出又はモナチン生産とモナチン排出の両方を増加させる化合物に暴露される、請求項7記載の方法。
【請求項26】
前記化合物がアンピシリン、エタムブトール、ピルビン酸塩、Tween及びその組み合わせから選択される、請求項25記載の方法。
【請求項27】
前記遺伝子操作された微生物がYhcP(AaeB)、YccS、YjcQ及びYhfKから選択された1又は複数の輸送体を欠いている、請求項1記載の方法。
【請求項28】
モナチンを分泌する輸送体効果を確かめることにより、モナチン輸送体を同定することを含んで成る方法。
【請求項29】
モナチンを分泌することができる遺伝子操作された微生物。
【請求項30】
前記微生物がモナチンを生産又は過剰生産するように遺伝子操作されている、請求項29記載の微生物。
【請求項31】
前記微生物が、モナチンを分泌することができる1又は複数の輸送体系を発現又は過剰発現するように遺伝子操作されている、請求項29記載の微生物。

【公表番号】特表2008−536523(P2008−536523A)
【公表日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−507887(P2008−507887)
【出願日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際出願番号】PCT/US2006/014968
【国際公開番号】WO2006/113897
【国際公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【出願人】(505040062)カーギル,インコーポレイティド (23)
【Fターム(参考)】