説明

モリンダ・シトリフォリアとメチルスルホニルメタンによる乳癌治療用の製剤および方法

本発明は、モリンダ・シトリフォリア、メチルスルホニルメタン(MSM)、および他の成分を含有してなる安全な機能食品製剤を提供することにより、乳癌の初期段階で乳癌を処置するための、ならびに乳癌を予防するための先行技術の技法、製剤および方法を進歩させるものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は加工処理したモリンダ・シトリフォリア(Morinda citrifolia)製品の一定量を含有してなる機能食品組成物による乳癌の阻害および処置に関する。
【背景技術】
【0002】
乳癌は女性の癌死における第二の主要原因である(肺癌に次ぐ)。検出の改善(すなわち、常套的な乳房X線撮影の導入)を見込んだとしても、長期間には1970年代の初めから乳癌の発生率は漸増しているが、かかる早期の検出がもたらすより有効な処置のために、全体としての死亡率は1990年代の半ばまで低下し始めている。乳癌は乳房の葉または小葉(小葉癌)に、または管路(管癌)に発生し得る。小葉癌はしばしば両方の乳房を冒す。
【0003】
疫学的研究によると、女性が乳癌になる可能性を増大させるある種の危険因子が同定されているが、乳癌をもつ女性のすべてがこれらの素因をもつ訳ではなく、またこれら素因のすべてをもつ多くの女性がこの疾患を発症させるものでもない。危険因子は年齢(乳癌の発生は35歳以下の女性では稀である―殆どの症例が60歳以上の女性に生じる);密接な血縁関係にある場合の乳癌の病歴;および乳癌または良性増殖性乳房疾患の病歴;である。女性ホルモン(エストロゲンおよびプロゲステロン)に高累積接触することにより、一部乳癌の危険が増大すると思われる。ホルモン関連の危険因子は、早期初潮(12歳以前)、遅延閉経(55歳以降)、子供をもたないこと、または遅延分娩、および50歳を超える女性の肥満である。他の多くの可能性のある関連性は研究中であり、例えば、閉経後エストロゲンの置換、アルコールと脂肪の消費、運動不足、および殺菌剤と他の環境化学物質との接触などである。
【0004】
すべての癌同様に、乳癌は細胞増殖、分化、または修復のキーとなる遺伝子の構造または機能の変化から生じる。多くの特定遺伝子の後天的変化がこの疾患と関連している;これらの変化は人の一生の間に起こるが、遺伝するものでも、伝播するものでもない。乳癌をもつ女性の約5%がこの疾患の遺伝的罹患体質をもち、これら女性の殆どが2つの遺伝子の内の1つに遺伝的突然変異を有する。
【0005】
1994年、突然変異したBRCA1遺伝子を受け継いだ女性は、乳癌発生のチャンスが略85%に及び、子宮癌発生のチャンスも増大していることが発見された。BRCA1は通常、身体において代謝に際し当然に起こる化学的プロセスである酸化が惹き起こす遺伝子物質の損傷を修復することによって、腫瘍を防止するために作用している。欠陥のあるBRCA1遺伝子はこの修復をなし得ず、時間経過とともにその影響を蓄積させてしまう。細胞増殖を制御する遺伝子に酸化的損傷をもつ細胞は増殖するか、または癌性となり得る。欠陥のある遺伝子は両親のいずれからも受け継ぎ得るが、女性にのみ乳癌を惹き起こすと思われる。乳癌となった若年女性は、多くの場合、BRCA1突然変異をもつ家族に由来する。BRCA1突然変異は既知の遺伝性乳癌の凡そ半数の原因となる。もう一つの遺伝子、すなわち、BRCA2も同定されている。BRCA2突然変異は女性の乳癌および稀に男性の乳癌両方と関連している。この2つの遺伝子はまた一部の卵巣癌および散在性(非遺伝性)乳癌の症例にも役割を果たす。ヒトの癌を防止する自然の方法を求めることは癌予防研究者にとって緊要の課題である。
【0006】
乳癌に罹患する殆どの女性は遺伝的な危険因子をもたない。それ故、環境にある発癌性物質との接触がヒトの乳癌発生において重要な役割を演じている可能性がある。科学的証明に基づくと、殆どの化学発癌性物質は、DNA付加体を形成するために、遺伝子DNAに容易に結合する形状に転換する酵素による活性化を必要とする。発癌性物質−DNA付加体の形成は、重要な「DNA損傷」のマーカーであり、癌発生の可能性を予言する。殆どの科学者が、発癌性物質誘発DNA付加体形成は、発癌の多段階における初期の決定的ステップであるとすることで一致する。発癌性物質−DNA付加体は体内酵素により修復され得る。修復されなかった付加体は1細胞サイクル後に固定されるだろう。未修復の固定化DNA損傷は突然変異を招き、結果として癌の発生を招く。それ故、発癌性物質−DNA付加体の形成を防止することは、発癌の初期段階で癌を予防するためのキーステップである。発癌性物質誘発DNA付加体の形成を予防および・または遮断し得る製剤は、多段階発癌の初期段階で癌を防止し得る。
【0007】
喫煙は肺気腫、虚血性心疾患、および癌の発生期序に関係している。米国公衆衛生総局および他の国際科学組織による一連の権威のある報告書が、男女における喫煙と癌との因果関係を結論づけている。タバコに検出される4000種もの化合物の中には48種の既知化学的発癌物質が存在する。ごく最近、227種の発癌性物質がタバコ中に存在すると報告された。各一吹きのタバコの煙には、約1×1017のオキシダント分子が存在すると推定された。フリーラジカルは酸化性損傷と結果としての脂質過酸化を惹き起こすことが知られており、それがヒトの疾患の病因に関与する。脂質過酸化の誘発は殆どが生体膜での多価不飽和脂肪酸とフリーラジカルとの反応から生じる。不飽和結合は自己触媒的または酵素的プロセシングを受け、有害な脂質ヒドロペルオキシドを形成する。活性な脂質ヒドロペルオキシドは急速にマロンジアルデヒドなどのアルデヒドおよび4−ヒドロキシノネナールなどのアルケナールに変換される。これらはすべてDNA結合に非常に活性であり、主たる常在性細胞損傷の原因となる。
【0008】
蓄積しつつある証拠は、シクロオキシゲナーゼ−2(“COX−2”)インヒビターが乳癌、大腸癌、および肺癌の発症に関わっている可能性のあることを示している。COX−2インヒビターによる癌の化学的予防の興味は、アスピリンおよびその他の非ステロイド抗炎症剤(NSAID)の使用が、大腸癌と乳癌の発生減少と関連性があるという疫学的観察により刺激された。NSAID活性の主たる標的はシクロオキシゲナーゼ(COX)酵素である。2種類のイソ型COXが同定されている:COX−1、構成的イソ型、およびCOX−2、誘導型酵素。COX−2は化学的発癌物質に応答して急速な誘発を受ける。COX−2の過剰発現が血管形成増大と炎症性反応に導く可能性のあることが示唆されている。従って、COX−2の阻害が抗炎症性活性と血管形成減少を介して、一般的な癌の予防効果をもち得る。
【0009】
ある研究では、身体活性、良好な栄養、そしてある種薬物の投与が女性のこの死に至る病に罹患する危険性を低下させ得ることを示唆している。乳癌の処置においては進歩が達成されているが、乳癌の発症を予防または阻害する有効な方法は利用し得ない。従って、ヒトの乳癌を予防する自然的方法の探究が、この分野で研究を進める科学者にとって優先順位一位である。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、モリンダ・シトリフォリア、メチルスルホニルメタン(MSM)、および他の成分を含有してなる安全な機能食品製剤を提供することにより、乳癌の初期段階で乳癌を処置するための、ならびに乳癌を予防・阻害するための先行技術の技法、製剤および方法を進歩させるものである。本発明の好適な例示的態様では、既存のシステムと方法に改良を加え、一部の例では、かかる既存のシステムと方法に結びつく、または関連する1つ以上の問題を克服するために使用することができる。
【0011】
本明細書に具現化し、概括して記載するように、本発明によると、本発明は乳癌を処置および阻害するための機能食品製剤であって、約0.001ないし99.9重量%の量で存在する加工処理したモリンダ・シトリフォリアを含有してなる製剤を特徴とする。好適な1つの例示的態様では、該機能食品製剤はさらに約0.001ないし99.9重量%の量で存在するメチルスルホニルメタン(MSM)を含有してなる。
【0012】
本発明のこれら諸々の特徴と利点は、以下の記述と添付の請求項に明示されるであろうし、またより完全に明らかなものとなろう。この特徴と利点は添付の請求項に特に指摘した手段と組合わせにより、実現、取得可能となり得る。さらに、本発明の特徴と利点は本発明を実施することで習得し得るし、あるいは以下に示す説明からも明らかであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の前記目的および他の目的ならびに特徴は、前記の説明と添付の請求項とを組合せて考察する場合、添付した図面からより完全に明らかとなろう。該図面は本発明の典型的な態様のみを描出したものであり、従って、本発明の範囲を限定するものではないが、添付の図面は本発明をさらに詳細に説明する一助となる。
【0014】
本発明は、モリンダ・シトリフォリア、メチルスルホニルメタン(MSM)、および他の成分を含有してなる安全な機能食品製剤を提供することにより、乳癌の初期段階で乳癌を処置するための、ならびに乳癌を阻害するための技法、製剤および方法に関する。本発明の好適な例示的態様では、既存のシステムと方法に改良を加え、一部の例では、かかる既存のシステムと方法に結びつく、または関連する1つ以上の問題を克服するために使用することができる。
【0015】
本発明の以下の開示は、3つの副標題、すなわち、「モリンダ・シトリフォリアの一般的考察および加工処理したモリンダ・シトリフォリア製品を生産するために使用する方法」、「製剤および投与方法」および「乳癌の予防、阻害および処置」にグループ分けする。この副標題の利用は読者の便宜のためのみのものであり、如何なる意味でも制限するものと解釈すべきではない。
【0016】
本発明の要素は、本明細書の図面に一般的に記載し、説明したように、組合わせて、広範囲の様々な異なる製剤と方法に使用し得ることが容易に理解されよう。従って、本発明のシステムと方法の態様についての以下のさらに詳細な説明は、請求項に示すように、本発明の範囲を限定しようとするものではなく、本発明の現在好適な態様の代表例を示すものである。
【0017】
1.モリンダ・シトリフォリアの一般的考察および加工処理したモリンダ・シトリフォリア製品を生産するために使用する方法
学名、モリンダ・シトリフォリアL.(Morinda citrifolia L.)として知られるヤエヤマアオキ(Indian Mulberry)またはノニ(Noni)植物は、高さ10mまでの低木または小型の樹木である。葉は長楕円または卵形で対生に並ぶ。小型の白い花は肉質、球形の頭花様のクラスターに含まれている。果実は大きく、肉質で卵形である。成熟時、果実はクリームないし白色で食用とし得るが、不快な味と臭気を有する。該植物は東南アジア原産であり、早期にインドから東部ポリネシアの広い地域に広がった。これは野生種として何処にでも成長し、また農場や小さな個人の菜園で栽培されてもいる。モリンダ・シトリフォリアの花は小さく白色であり、3ないし5の浅裂を有し、管状、芳香性で、長さが約1.25cmである。花は複果実に発達し、卵形、長楕円形または球形の塊状体に融合した多くの小さな石果から構成され、ワックス状の白色または緑白色または黄色の半透明の表皮をもつ。果実はその表面に“芽”をもち、ジャガイモに似ている。果実は果汁に富み、苦味があり、にぶい黄色または黄色−白色であり、多数の赤褐色の硬い長方形−三角形の翼状の2細胞核を含み、それぞれの核は4個の種子を含む。
【0018】
果実は完熟すると腐ったチーズ様の著しい臭気を有する。この果実はいくつかの民族が食物として食しているが、モリンダ・シトリフォリア植物の最も一般的用法は赤色および黄色の色素源としてであった。最近、モリンダ・シトリフォリア植物の栄養的および健康的便益性に興味が持たれているので、以下にさらに考察する。
【0019】
モリンダ・シトリフォリア果実はすべての実用化目的の食用に適さないので、ヒトの消費に適した味とするために、また、乳癌の予防、阻害および/または処置に使用する機能食品医薬に含めるために、加工処理しなければならない。加工処理したモリンダ・シトリフォリア果汁は、完熟したモリンダ・シトリフォリア果実の果汁と果肉から種子と皮を分離し;果汁から果肉を濾去し;果汁をパッケージに入れることにより調製し得る。別法として、果汁をパッケージに入れずに、むしろそのままを1成分として他の食品に含め、凍結または滅菌する。一部の態様において、果汁と果肉は他の成分と混合するために、均一な混合物にピューレとすることができる。他のプロセスは果実と果汁を凍結乾燥することである。果汁は最終ジュース製品の生産に際し、再構築し得る。さらに他のプロセスでは果汁をどろどろにする前に、空気乾燥する。
【0020】
本発明はまた、モリンダ・シトリフォリア植物から抽出した果汁および/またはピューレ果汁の使用を企図する。モリンダ・シトリフォリア果汁を製造するための現在好ましいプロセスでは、果実を手で摘み取るか、または機械装置により摘み取る。果実は直径が少なくとも1インチ(2〜3cm)から12インチ(24〜36cm)となったときに収穫し得る。果実は、好ましくは、その色が暗緑色から黄緑色ないし白色にまで及び、その間で徐々に変化する。果実は収穫後およびいずれかのプロセシングを始める前に、完全に洗浄する。
【0021】
果実は0〜14日、成熟または熟成させるが、殆どの果実は2〜3日保存される。果実は地面に接触しないように装置上に置いて、成熟または熟成させる。好ましくは熟成の間、布地または網状物で覆うが、覆いがなくても熟成させ得る。さらなるプロセシングの準備が整ったとき、果実は淡緑色、淡黄色、白色または半透明などわずかに着色する。果実は損傷物について、または過度に緑色および堅く硬化したものについて検査する。損傷硬化した緑色果実は合格品から選別する。
【0022】
成熟および熟成した果実は、好ましくは、さらなるプロセシングおよび移送のために、樹脂の内張りをした容器に入れる。熟成果実の容器は0〜120日間保存する。殆どの果実容器はプロセシング前に7〜14日間保存する。選択肢として、容器はさらなるプロセシングの前に、冷凍条件または外気/室温条件下に貯蔵する。果実を貯蔵容器から取り出し、手動または機械式セパレーターを経て加工処理する。種子と皮は果汁と果肉から分離する。
【0023】
果汁と果肉は貯蔵および移送用容器に詰めることができる。あるいは、果汁と果肉はそのまま果汁完成品に加工処理することができる。該容器は冷蔵、冷凍、または室温の条件で保存し得る。
【0024】
モリンダ・シトリフォリアの果汁と果肉は、好ましくは、均一な混合物として混合し、その後、他の成分、例えば、着香料、甘味剤、栄養成分、植物性薬品、および着色料などと混合し得る。果汁完成品は、好ましくは、最低181oF(83℃)の温度またはより高い212oF(100℃)の温度で加熱および滅菌する。
【0025】
製造されるもう一つの製品は濃厚型または希釈型のモリンダ・シトリフォリアのピューレおよびピューレジュースである。ピューレは本質的に種子と分離した果肉であり、本明細書に記載の果汁製品とは異なる。
【0026】
各製品はプロセシング温度に抵抗し得るプラスチック、ガラス、または他の適当な材料の最終容器に詰め、封印する。容器は充填温度で維持するか、または急速に冷却し、次いで搬送容器に入れる。搬送用容器は、好ましくは、最終容器中の製品の温度を維持または制御する材料と様式で包装する。
【0027】
果汁と果肉は濾過装置により果肉を果汁から分離することで、さらに加工処理し得る。濾過装置は、限定されるものではないが、好ましくは、遠心分離デカンター、0.01ミクロンから2000ミクロンまでのサイズ、より好ましくは500ミクロン未満のサイズのスクリーンフィルター、フィルタープレス、逆浸透濾過、および他の標準的市販濾過装置を含む。操作濾過圧は、好ましくは、0.1psigないし約1000psigの範囲である。流速は、好ましくは、0.1g.p.m.ないし1000g.p.m.の範囲であり、より好ましくは5〜50g.p.m.である。含水果肉は少なくとも1回ないし10回まで洗浄濾過し、果肉から果汁を除く。含水果肉は一般にその繊維含量が10〜40重量パーセントである。含水果肉は、好ましくは、最低181oF(83℃)の温度で滅菌し、次いでさらに加工処理するためのドラムに詰めるか、または高繊維製品とする。
【0028】
加工処理したモリンダ・シトリフォリア製品はまた食物繊維としても存在し得る。なおさらに、加工処理したモリンダ・シトリフォリア製品は、油の形状でも存在し得る。モリンダ・シトリフォリアの油は、一般にトリグリセリドとして数種の異なる脂肪酸の混合物、例えば、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、およびリノレン酸などの脂肪酸および少量存在するその他の脂肪酸の混合物である。さらに、該油は抗酸化剤を含み、油の損傷を防止する。通常の食品等級の抗酸化剤を好ましくは使用する。
【0029】
モリンダ・シトリフォリア植物は天然成分に富んでいる。発見されている成分は以下のとおりである:(葉部から)アラニン、アントラキノン、アルギニン、アスコルビン酸、アスパラギン酸、カルシウム、ベータ−カロテン、システイン、シスチン、グリシン、グルタミン酸、グリコシド、ヒスチジン、鉄、ロイシン、イソロイシン、メチオニン、ナイアシン、フェニルアラニン、リン、プロリン、レジン、リボフラビン、セリン、ベータ−シトステロール、チアミン、トレオニン、トリプトファン、チロシン、ウルソール酸、およびバリン;(花部から)アカセチン−7−o−ベータ−d(+)−グルコピラノシド、5,7−ジメチルアピゲニン−4'−o−ベータ−d(+)−ガラクトピラノシド、および6,8−ジメトキシ−3−メチルアントラキノン−1−o−ベータ−ラムノシル−グルコピラノシド;(果実から)酢酸、アスペルロシド、ブタン酸、安息香酸、ベンジルアルコール、1−ブタノール、カプリル酸、デカン酸、(E)−6−ドデセノ−ガンマ−ラクトン、(Z,Z,Z)−8,11,14−エイコサトリエン酸、エラジン酸、デカン酸エチル、へキサン酸エチル、オクタン酸エチル、パルミチン酸エチル、(Z)−6−(エチルチオメチル)ベンゼン、オイゲノール、グルコース、ヘプタン酸、2−ヘプタノン、ヘキサナール、へキサンアミド、ヘキサン二酸、ヘキサン酸(ヘキソイック酸)、1−ヘキサノール、3−ヒドロキシ−2−ブタノン、ラウリン酸、リモネン、リノレン酸、2−メチルブタン酸、3−メチル−2−ブテン−1−オール、3−メチル−3−ブテン−1−オール、デカン酸メチル、エライジン酸メチル、ヘキサン酸メチル、3−メチルチオ−プロパン酸メチル、オクタン酸メチル、オレイン酸メチル、パルミチン酸メチル、2−メチルプロパン酸、3−メチルチオプロパン酸、ミリスチン酸、ノナン酸、オクタン酸(オクトイック酸)、オレイン酸、パルミチン酸、カリウム、スコポレチン、ウンデカン酸、(Z,Z)−2,5−ウンデカジエン−1−オール、およびボミホール;(根部から)アントラキノン、アスペルロシド(ルビクロン酸)、ダムナカンタール、グリコシド、モリンダジオール、モリンジン、モリンドン、粘液状物質、ノル−ダムナカンタール、ルビアジン、ルビアジン・モノメチルエーテル、レジン、ソランジジオール、ステロール、およびトリヒドロキシメチルアントラキノン−モノメチルエーテル;(根部樹皮から)アリザリン、クロロルビン、グリコシド(ペントース、ヘキソース)、モリンダジオール、モリンダニグリン、モリンジン、モリンドン、樹脂状物、ルビアジン・モノメチルエーテル、およびソランジジオール;(木部から)アントラガロール−2,3−ジメチルエーテル;(組織培養物から)ダムナカンタール、ルシジン、ルシジン−3−プリメベロシド、およびモリンドン−6ベータ−プリメベロシド;(植物から)アリザリン、アリザリン−アルファ−メチルエーテル、アントラキノン、アスペルロシド、ヘキサン酸、モリンダジオール、モリンドン、モリンドゲニン、オクタン酸、およびウルソール酸。
【0030】
本発明はM.シトリフォリア植物全部分を単独で、または互いに組合わせて、または他の成分と組合わせて利用することを企図する。上に掲げたM.シトリフォリア植物の部分は使用すべき植物部分の全リストではなく、単なる例示である。従って、M.シトリフォリア植物部分のあるものは上に述べられていないが(例えば、果実からの種子、果実の果皮、樹皮または植物)、本発明は該植物部分のすべての使用を企図する。
【0031】
最近、上記のように、モリンダ・シトリフォリアを含む製品の使用から由来する、多くの健康上の有益性が見出されている。モリンダ・シトリフォリアの有益性の一つはゼロニンを単離、産生する能力において見出される;ゼロニンは身体内において生理学的に活性な比較的小さなアルカロイドである。ゼロニンは植物、動物および微生物の事実上すべての健常細胞に存在する。たとえモリンダ・シトリフォリアが無視し得る量の遊離のゼロニンを有するとしても、プロゼロニンと呼ばれる相当量のゼロニン前駆体を含んでいる。さらに、モリンダ・シトリフォリアはプロゼロニンからゼロニンを放出する酵素プロキセロナーゼの不活性な形状を含む。標題“ノニの薬理学的に活性な成分”とする報文(R,M. Heinicke; ハワイ大学)は、モリンダ・シトリフォリアがプロゼロニンとプロキセロナーゼの構築ブロックであるため、“ゼロニンの単離に使用するための最良の原材料”であると述べている。これらの構築ブロックは体内でのゼロニンの単離と産生を援助する。実質的な栄養分ゼロニンの機能は4倍である。
【0032】
第一に、ゼロニンは小腸に見出される休眠酵素を活性化する働きをする。これらの酵素は効率的な消化、沈静神経、および全体の肉体的および情動的エネルギーにとって重要である。
【0033】
第二に、ゼロニンはタンパク質分子の形状と柔軟性を保護、維持して、それらの分子が細胞膜を通過し得るようにし、健常組織の形成に使用され得るようにする。これらの栄養が細胞内に入らなければ、細胞はその作業を効率的に実施することができない。ゼロニンを産生するプロゼロニンがなければ、我々の細胞、従って身体は病気になる。
【0034】
第三に、ゼロニンは細胞膜の細孔が拡張するのを助ける。この拡張はペプチドの大きな鎖(アミノ酸またはタンパク質)が細胞に入るのを可能とする。もしこれらの鎖が使用されないならば、それらは廃棄物となる。
【0035】
第四に、プロゼロニンから作られるゼロニンは、栄養物が良好に吸収されるように、細孔を拡張する助けとなる。
【0036】
各組織はゼロニン吸収用の受容体部位をもつタンパク質を含む細胞を有する。これらタンパク質のあるものは、不活性形状の酵素であり、この酵素は活性となるために吸収されたゼロニンを必要とする。従って、ゼロニンは身体のプロコラゲナーゼ系を特定のプロテアーゼに変換することにより、迅速に、安全に、死んだ組織を皮膚から取り除く。他のタンパク質はゼロニンと反応した後、ホルモンに対して潜在的な受容体となる。従って、ヒトの感覚を健康とする際のモリンダ・シトリフォリアの作用は、多分、ある種脳の受容体タンパク質を幸福のホルモンであるエンドルフィンの活性な吸着部位に変換するゼロニンにより惹き起こされる。他のタンパク質は腸、血管、その他の身体臓器の膜を通る細孔を形成する。これらのタンパク質上にゼロニンを吸収して、細孔の形状を変化させ、結果として膜を通過する分子の通路に影響を与える。
【0037】
その多くの有益性の故に、モリンダ・シトリフォリアは、癌、関節炎、頭痛、消化不良、悪性腫瘍、骨折、高血圧、糖尿病、疼痛、感染症、喘息、歯痛、斑点、免疫系不全、その他を有する個体に、多くの事例の効果を提供することが知られている。
【0038】
モリンダ・シトリフォリアを含有する組成物は、経口使用に適した形状、例えば、錠剤、またはロゼンジ、水性もしくは油状懸濁液、分散性粉末または顆粒、エマルジョン、シロップまたはエリキシルとすることができる。経口用途を企図する組成物は、モリンダ・シトリフォリア組成物製造のための技術において既知の方法に従って調製可能であり、かかる組成物は甘味剤、芳香剤、着色剤および保存剤からなる群より選択される1種以上の薬剤を含有し得る。錠剤は錠剤の製造に適する非毒性の医薬的に許容し得る添加剤と混合したモリンダ・シトリフォリアを含む。これらの添加剤は、例えば、不活性の賦形剤、顆粒化剤と崩壊剤、結合剤、および滑沢剤でよい。錠剤は被覆しなくともよいし、あるいは既知技法により被覆して、胃腸管での崩壊および吸収を遅延させ、それによって長期にわたる持続作用を提供することができる。例えば、モノステアリン酸グリセリルまたはジステアリン酸グリセリルなどの時間遅延物質を採用し得る。
【0039】
水性懸濁液は水性懸濁液の製造に適する添加剤と混合してモリンダ・シトリフォリアを含む。かかる添加剤は懸濁剤、例えば、ナトリウム・カルボキシメチル−セルロース、メチルセルロース、ヒドロキシ−プロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニル−ピロリドン、トラガカントガムおよびアラビアゴムである;分散剤または湿潤剤は天然産のホスファチド、例えば、レシチン、またはアルキレンオキシドと脂肪酸との縮合産物、例えば、ステアリン酸ポリオキシエチレン、またはエチレンオキシドと長鎖脂肪族アルコールとの縮合産物、例えば、ヘプタデカエチレン−オキシセタノール、またはエチレンオキシドと脂肪酸およびヘキシトールから誘導される部分エステルとの縮合産物、例えば、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビトール、またはエチレンオキシドと脂肪酸およびヘキシトール無水物から誘導される部分エステルとの縮合産物、例えば、モノオレイン酸ポリエチレンソルビタンである。
【0040】
2.製剤および投与方法
本発明は機能食品製剤を提供し、また副作用を惹き起こす有意な傾向をもたないモリンダ・シトリフォリアに基づく機能食品製剤により、乳癌を予防、阻害および処置する方法を提供する。モリンダ・シトリフォリアは種々の担体に取り込むか、または患者の体内処置に適する機能食品組成物に取り込む。例えば、加工処理したモリンダ・シトリフォリアを摂取させるか、静脈内注射もしくは摂食により導入するか、または別に適切であり指示のある場合には、内部取り込みさせることができる。
【0041】
メチルスルホニルメタン(“MSM”)は天然に存在するイオウ供与化合物であり、植物、ミルク、およびウシとヒトの尿に見出されている。MSMはジメチルスルホキシド(DMSO)の正常酸化産物である。イオウは乳房乳に6番目に多く存在するマクロミネラルであり、総体重の百分比に基づくと人体では3番目に多いミネラルであって、すべての生存細胞構造にとって必須の元素である。MSMは広範囲の健康上の利益、例えば、鎮痛、抗炎症、抗アレルギー作用などを有し、一方、栄養上必須の有機イオウおよびメチル基を提供することにより免疫機能を増強する。科学的研究は、35S−標識MSMがモルモット血清タンパク質の必須含イオウアミノ酸、例えば、メチオニンおよびシステインなどに取り込まれること;従って、MSMは動物およびヒトにおいて必須の含イオウアミノ酸にとってのイオウ源を提供し得る、と報告している。
【0042】
1つの例示的態様において、本発明の機能食品組成物は、約0.001ないし100重量%、好ましくは0.01ないし95重量%の量で存在する加工処理したモリンダ・シトリフォリア製品を、約0.001ないし99.9重量%の量で存在するメチルスルホニルメタン(“MSM”)と組合わせて含有してなる。数種の態様の製剤が以下に提供される。しかし、これらは当業者が加工処理したモリンダ・シトリフォリア製品を含有する他の製剤または組成物を認知する場合の例示にすぎない。
【0043】
加工処理したモリンダ・シトリフォリア製品は、乳癌の予防、阻害および処置を実施するための有効成分であるか、またはクエルセチンとルチンなどの1種以上の有効成分その他を含む。加工処理したモリンダ・シトリフォリア製品の作用は、製剤中のメチルスルホニルメタン(“MSM”)の存在により相乗的に増強される。本発明の一態様は、乳癌を予防、阻害および・または処置するための製剤において、MSMと組合わせた加工処理したモリンダ・シトリフォリア製品を含有してなる。有効成分はモリンダ・シトリフォリア植物の種々の部分から、技術上既知の方法に従い、種々のアルコールまたはアルコール系溶液、例えば、メタノール、エタノール、および酢酸エチル、およびその他のアルコール系誘導体により抽出し得る。クエルセチンおよびルチンなどの有効成分は、0.01〜10重量%の範囲の量で、全製剤または組成物に存在する。これらの量はより強力な濃度にさらに濃縮可能であり、その場合、10〜100パーセントの範囲の量で存在する。
【0044】
加工処理したモリンダ・シトリフォリア製品は、種々の他の成分と共に製剤化し、種々の組成物、例えば、機能食品組成物、内用組成物、その他に製剤化し得る。機能食品組成物に利用される成分は、哺乳動物、特にヒトの体内に導入するために安全なものであり、種々の形状、例えば、液体、錠剤、ロゼンジ、水性もしくは油性溶液、分散性粉末もしくは顆粒、エマルジョン、シロップ、エリキシルなどの形状で存在し得る。さらに、機能食品組成物は、好ましくは経口的に消費されるので、甘味剤、芳香剤、着色剤、保存剤、およびその他の指示された医薬からなる群より選択される1種以上の薬剤を含み得る。
【0045】
局所皮膚用組成物に利用される成分は、哺乳動物の体内に内在化させるために安全なものであり、種々の形状、例えば、ゲル、ローション、クリーム、軟膏などの形状で存在可能であり、それぞれが1種以上の担体を含む。全身的に投与する製剤の成分は技術上既知のものを含み得る。
【0046】
1つの例示的態様において、本発明はさらに乳癌の予防、阻害および処置のために、哺乳動物に機能食品組成物を投与する方法を特徴とする。該方法は、(a)一部が約0.01ないし95重量%の量で存在する加工処理したモリンダ・シトリフォリア製品および約0.001ないし80重量%の量で存在するメチルスルホニルメタン(“MSM”)を含有してなる機能食品組成物を製剤化するステップであって、該組成物が水または精製水などの担体および他の天然もしくは人工の成分を含んでなるステップ;(b)該機能食品組成物を体内に投与し、加工処理したモリンダ・シトリフォリア製品が十分に取り込まれるようにするステップ;(c)有効量の加工処理モリンダ・シトリフォリア製品を提供するために上記のステップを必要な回数繰り返すステップを含む。
【0047】
機能食品組成物を身体に投与するステップは、いくつかの手段の一つを介して、該組成物を経口的に摂取することを含む。具体的には、機能食品組成物を液体、ゲル、固体、または該組成物が結腸内で急速簡便に消化されるようなその他の型に製剤化し得る。一旦、投与された機能食品組成物は十分に取り込まれた後、被験者の乳癌に作用し、それを予防、阻害または処置し始める。さらに、機能食品組成物の投与ステップでは、静脈内ポンプによって該組成物を身体に注入することも可能である。
【0048】
1つの例示的態様において、機能食品組成物は各日2時間ごとに、または少なくとも1日2回、機能食品組成物2オンスを接種することにより投与する。該機能食品組成物は空腹時、すなわち飲食物を摂取する少なくとも2時間前の間に摂取すべきである。勿論、当業者は組成物の量と使用頻度を個体ごとに変え得ることを認識するであろう。人によっては半オンス未満、または10オンスを超える本発明請求項記載の機能食品組成物を摂取し得ることも企図する。従って、本発明は1投与あたり1オンス、2オンス、3オンスまたは所望の結果を達成するために必要な製剤の容量、例えば、10オンスを超える容量の投与をも企図する。
【0049】
以下の表は本発明が意図する好適な製剤または組成物の一部について説明または提示するものである。すでに述べたように、これらは例示としての態様のみを意図するものであり、如何なる方法でも制限するものと見なすべきではない。
【0050】
製剤 1
成分 重量パーセント
モリンダ・シトリフォリア・ピューレジュースまたは果汁 100%
【0051】
製剤 2
成分 重量パーセント
モリンダ・シトリフォリア果汁 50〜99.99%
水 0.1〜50%
【0052】
製剤 3
成分 重量パーセント
モリンダ・シトリフォリア果汁 50〜99.99%
非モリンダ・シトリフォリア系果汁 0.1〜50%
【0053】
製剤 4
成分 重量パーセント
モリンダ・シトリフォリア果汁 50〜90%
水 0.1〜50%
非モリンダ・シトリフォリア系果汁 0.1〜30%
【0054】
製剤 5
成分 重量パーセント
モリンダ・シトリフォリア・ピューレジュース 50〜99.9%
水 0.1〜50%
【0055】
製剤 6
成分 重量パーセント
モリンダ・シトリフォリア・ピューレジュース 50〜99.9%
非モリンダ・シトリフォリア系果汁 0.1〜50%
【0056】
製剤 7
成分 重量パーセント
モリンダ・シトリフォリア・ピューレジュース 50〜90%
水 0.1〜50%
非モリンダ・シトリフォリア系果汁 0.1〜30%
【0057】
製剤 8
成分 重量パーセント
モリンダ・シトリフォリア食物繊維 0.1〜50%
水 1〜99.9%
非モリンダ・シトリフォリア系果汁 1〜99.9%
【0058】
製剤 9
成分 重量パーセント
モリンダ・シトリフォリア食物繊維 0.1〜50%
水 1〜99.9%
モリンダ・シトリフォリア果汁またはピューレジュース 1〜99.9%
【0059】
製剤 10
成分 重量パーセント
モリンダ・シトリフォリア油 0.1〜50%
担体媒体 70〜99.9%
他の成分 1〜95%
【0060】
製剤 11
成分 重量パーセント
モリンダ・シトリフォリア製品 10〜80%
担体媒体 20〜90%
【0061】
製剤 12
成分 重量パーセント
モリンダ・シトリフォリア製品 5〜80%
担体媒体 20〜95%
【0062】
製剤 13
成分 重量パーセント
モリンダ・シトリフォリア油または油エキス 0.1〜50%
担体媒体 20〜90%
【0063】
製剤 14
成分 重量パーセント
モリンダ・シトリフォリア・ピューレジュースまたは果汁 0.1〜80%
モリンダ・シトリフォリア油 0.1〜50%
担体媒体 20〜90%
【0064】
製剤 15
成分 重量パーセント
モリンダ・シトリフォリア・ピューレジュース濃縮物
または果汁濃縮物 100%
【0065】
製剤 16
成分 重量パーセント
モリンダ・シトリフォリア果汁濃縮物
またはピューレジュース濃縮物 50〜99.99%
水 0.1〜50%
【0066】
製剤 17
成分 重量パーセント
MSM 0〜80%
モリンダ・シトリフォリア・ピューレジュースまたは果汁 20〜100%
【0067】
製剤 18
成分 重量パーセント
MSM 0.1〜49.9%
モリンダ・シトリフォリア果汁 50〜99.8%
水 0.1〜50%
【0068】
製剤 19
成分 重量パーセント
MSM 0.1〜49.9%
モリンダ・シトリフォリア果汁 50〜99.99%
非モリンダ・シトリフォリア系果汁 0.1〜50%
【0069】
製剤 20
成分 重量パーセント
MSM 0.1〜49.8%
モリンダ・シトリフォリア果汁 50〜90%
水 0.1〜50%
非モリンダ・シトリフォリア系果汁 0.1〜30%
【0070】
好適な一方法において、上記のように乳癌を予防、阻害または処置することを欲する人には、製剤1を少なくとも1オンス、朝の空腹時、また少なくとも1オンスを就寝直前の夜の空腹時に与えるか、または投与する。一例において(如何なる方法においても限定することを意味するものではない)、有益なモリンダ・シトリフォリアは、ユタ州オレムのモリンダ・インコーポレーション(Morinda Incorporated)が製造するタヒチ・ノニ(登録商標)果汁に加工処理される。
【0071】
本発明によると、体内用組成物を導入する特定の方法は、乳癌を予防、阻害、または処置する目的で、被験者に体内用組成物を実際に導入する方法を包含する。特定の方法は多数あるが、本発明では体内用組成物を静脈内に、経皮的に、経口的に、または全身的に導入し得ることと認識される。いずれの方法を採用するにしても、重要なことは、被験者が接触する有効成分の量を、適切な抗癌目的が達成されるように調節することである。
【0072】
担体媒体は、哺乳動物の体内に導入し得る成分であり、また加工処理したモリンダ・シトリフォリア製品とMSMに搬送媒体を提供し得る成分を含み得る。具体的な担体媒体製剤は技術上周知であり、本明細書では詳細に記載しない。担体媒体の目的はすでに述べたように、処置すべき被験者の体内に導入し得る体内用組成物内に加工処理したモリンダ・シトリフォリア製品とMSMを包含させる手段を提供することである。
【0073】
以下の実施例はモリンダ・シトリフォリアによる乳癌を予防、阻害、または処置する効果を説明し、提示する。これらの実施例は如何なる方法でも制限することを意図するものではなく、乳癌を予防、阻害、または処置するためにモリンダ・シトリフォリアを利用する有益性と利点を説明するためにのみ提供される。
【0074】
3.乳癌の予防、阻害および処置
以下の実施例は発癌性細胞に対するモリンダ・シトリフォリアの効果を説明し、提示する。これらの実施例は如何なる方法でも制限することを意図するものではなく、哺乳動物の乳房に位置する発癌性細胞など、発癌性細胞に対するモリンダ・シトリフォリアの有益性、利点、および治療効果を説明するためにのみ提供される。本発明のその他の非制限的実施例を以下に記載する。
【0075】
本発明は乳癌の初期段階で乳癌を予防、阻害および処置する製剤および方法であって、一定量の加工処理したモリンダ・シトリフォリア製品で製剤化した機能食品組成物を用いる製剤および方法を記載する。本発明は乳癌の初期段階でのモリンダ・シトリフォリアの相乗的癌予防効果、およびモリンダ・シトリフォリアとメチルスルホニルメタンの組み合わせ投薬方法に関する。
【実施例1】
【0076】
モリンダ・シトリフォリアおよびメチルスルホニルメタンの投与処方および方法
本実施例では、乳癌をもつ患者が処方箋なしの薬局製剤で症状を処置することを望む。該癌を処置するために、個々人は加工処理したモリンダ・シトリフォリア果汁とメチルスルホニルメタン(“MSM”)を含有する確認処方量の食品組成物を消費する。該患者は加工処理したモリンダ・シトリフォリア果汁とMSMを含有する食品を、発癌性細胞が阻害、遮断、および/または破壊されるまで、間歇的に消費する。
【0077】
本発明のもう一つの態様において、発癌性組織の発生を予防または阻害することに興味のある対象者は、加工処理したモリンダ・シトリフォリア果汁とMSMを含有する食品組成物を消費し得る。該対象者は発癌性組織の発生を定常的に予防または阻害するために、加工処理したモリンダ・シトリフォリア果汁とMSMを含有する食品を不定の期間、断続的に消費する。
【実施例2】
【0078】
加工処理したモリンダ・シトリフォリア製品とメチルスルホニルメタンによる癌の予防、阻害および処置
加工処理したモリンダ・シトリフォリア製品は、化学的癌発生の初期段階で、癌予防効果を示す。この仮説は2種類の発癌動物モデル、および現在スモーカーである1群のヒトの臨床研究により試験した。動物モデルは以下のとおりである:DMBA−誘発乳腺腫瘍発生モデル、および肝臓発癌物質四塩化炭素(CCl4)が誘発する急性肝臓傷害モデル。これらは古典的な外因性発癌物質モデルである。DMBA誘発DNA付加体形成は、多段階癌発生の初期段階で、加工処理したモリンダ・シトリフォリア製品の予防効果を評価するために、光学顕微鏡および電子顕微鏡による組織学的試験に加えて、好感度のバイオマーカーとして選択した。乳腺発癌性モデルでは、DMBA投与後の病原変化に焦点を当て、乳房組織での発癌性とDMBA DNA−付加体形成のメカニズムをモニターした。急性肝臓傷害モデルでは、CCl4投与後に、肝臓組織の組織病理学的変化、およびスーパーオキシド・アニオン・フリーラジカル(SAR)と脂質ヒドロペルオキシド(LPO)レベルに焦点を当てた。
【0079】
発癌性物質DMBA DNA−付加体形成をマーカーとして用い、加工処理したモリンダ・シトリフォリア製品が発癌性物質誘発DNA傷害を防止し得るかどうかを試験した。DMBAにより誘発した乳房癌発生初期段階での加工処理したモリンダ・シトリフォリア製品の癌予防効果を、スプラーグ−ドーレー(SD)ラットで試験した。実験は年齢一致対照群、DMBA群、および5%加工処理モリンダ・シトリフォリア製品群にて、生後35日目に水で開始した。DMBA群と加工処理モリンダ・シトリフォリア製品群では、生後50日目にDMBA(25mg/kg)を経口投与した。加工処理したモリンダ・シトリフォリア製品はDMBA投与後、さらに90日間連続して供給した。動物はすべてDMBA投与後8ヶ月目に犠牲とし、乳腺の病理学的変化を光学顕微鏡観察により試験した。対照に比較して、DMBA処置群は多様な病巣を示し、上皮過形成(12.5%)、良性腫瘍(25%)、および上皮内癌(25%)であった。加工処理モリンダ・シトリフォリア製品群には良性腫瘍も癌も見出せず、正常な組織学または緩和な過形成を示した。これらの結果は、加工処理したモリンダ・シトリフォリア製品が化学的発癌の初期段階で、乳癌を予防し得ることを示す。
【0080】
別の研究では、メスのSDラットにおいて四塩化炭素(CCl4)誘発肝臓傷害に対する加工処理したモリンダ・シトリフォリア製品の予防効果を、光学顕微鏡観察(LM)および電子顕微鏡観察(EM)試験により試験した。プラシーボ群と加工処理モリンダ・シトリフォリア製品群の肝臓切片は、LMレベルで正常な肝小葉構築および正常な超微構造を示した。プラシーボ+CCl4群の肝臓切片は、LMレベルで急性の肝傷害を示した;これは中心静脈を囲む局部的空胞化脂質含有もしくは壊死化肝細胞および小葉全体に拡散する局所的炎症細胞である。加工処理モリンダ・シトリフォリア製品+CCl4群では、プラシーボ+CCl4群に比べて、膨潤した脂質含有のアポトーシス肝細胞の有意な減少があった。EMレベルでは、プラズマ細胞中にグリコーゲンの枯渇と脂質液滴が両方のCCl4処置群に観察された。膨潤したミトコンドリア、リボソームを欠失した粗面小胞体(RER)の無秩序化、および滑面小胞体(SER)の多数の局部的領域が細胞質全体に拡散していた。興味深いことに、プラシーボ+CCl4群においてゴルジ複合体が小さな低密度小胞を含んでいる。加工処理モリンダ・シトリフォリア製品+CCl4群のゴルジ複合体は、電子密度の増大した大型の小胞を含み、ゴルジ嚢スタックはよく発達していた。プラシーボ+CCl4群のものはしばしば膨潤し、減少した。
【0081】
加工処理モリンダ・シトリフォリア製品の癌予防効果の可能なメカニズムについて研究した。メスSDラットをそれぞれ6匹ずつの2群に分けた。対照群には通常の飲料水を与え、ラットは自由に摂取した。加工処理モリンダ・シトリフォリア製品群には飲料水中の10%加工処理したモリンダ・シトリフォリア製品を与え、ラットは自由に摂取した。1週間後、各群からの3匹の動物にコーンオイル中5%のジメチルスルホキシドを含むDMBA25mg/kgを胃内に投与した。すべての動物を24時間後に犠牲とした。肝臓、肺、心臓および腎臓からDNAを単離した。DNA付加体はP−ポストラベル法により分析した。消費1週間後に、加工処理モリンダ・シトリフォリア製品群では、検討した4つの臓器それぞれからのDMBA−DNA付加体の数とレベル両方に、減少を示した。放射活性計測後の定量的評価は、加工処理モリンダ・シトリフォリア製品が、DNA付加体形成量を、腎臓で80%、肝臓で42%、肺で41%、心臓で26%減少させることを示した。さらにより劇的な実験結果がオスのC57BL−6マウスにおいて得られた。加工処理モリンダ・シトリフォリア製品は、DMBA−DNA付加体形成を、腎臓で90%、肝臓で70%、心臓で60%、肺で50%減少させた。これは加工処理モリンダ・シトリフォリア製品による癌発生の初期段階での癌予防効果の最初の知見である。このデータは加工処理モリンダ・シトリフォリア製品が癌発生の初期段階で癌を予防し得ることを示す。
【0082】
加工処理モリンダ・シトリフォリア製品の癌予防作用のメカニズムを解明するために、抗酸化活性を試験した。この研究は、加工処理モリンダ・シトリフォリア製品がどのように旨くスーパーオキシド・アニオンラジカル(SAR)を捕捉し、脂質ペルオキシド(LPO)を休止させるかを、それぞれTNBアッセイおよびLMBアッセイにより測定するように設計した。SAR捕捉活性はテトラゾリウム・ニトロブルー(TNB)アッセイによりインビトロで試験した。TNBアッセイにおいて、SARはTNBをホルマザンブルーに還元し、それが602mmに吸収をもつ。加工処理モリンダ・シトリフォリア製品などのSARスカベンジャーは、SARと反応することにより吸光度を低下させる。このアッセイにおいて、標準曲線は、触媒としてのフェナジンメトスルフェートにより、好気的条件下でSARがNADHから生成する際に作成する。LMBアッセイにおいて、LPOはヘモグロビンの存在下に、ロイコメチレンをメチレンブルーに酸化する。生じる青色は660nmで分光光学的に定量し得る。
【0083】
インビトロで、加工処理モリンダ・シトリフォリア製品は、LPOとSAR両方の用量依存的阻害を示した。加工処理モリンダ・シトリフォリア製品のSAR捕捉活性を3種の既知抗酸化剤と比較した:ビタミンC、ブドウ種子粉末、およびピクノゲノールを、US RDAまたは製造業者の推奨により推奨される供給レベルあたりの日用量で比較。実験条件下、加工処理モリンダ・シトリフォリア製品のSAR捕捉活性は、ビタミンCの2.8倍、ピクノゲノールの1.4倍、およびブドウ種子粉末の1.1倍であることを示した。それ故、加工処理モリンダ・シトリフォリア製品は、反応性の高い酸素フリーラジカルを捕捉する強い潜在能力を有する。
【0084】
四塩化炭素は肝臓発癌物質であり、脂質ヒドロペリオキシド化インデューサーである。加工処理モリンダ・シトリフォリア製品の抗酸化活性をインビトロでさらに確認するために、メスSDラットにおいて四塩化炭素誘発肝臓傷害モデルを選択した。飲料水中10%の加工処理モリンダ・シトリフォリア製品は、12日間で、CCl4投与3時間後に、プラシーボ群で観察される肝臓LPOおよびSARレベルを20%および50%に低下させることができた。結論として、加工処理モリンダ・シトリフォリア製品は、外因性発癌物質CCl4との接触から肝臓を保護することができる。
【0085】
加工処理モリンダ・シトリフォリア製品における抗酸化剤は、酸素フリーラジカルを捕捉し、脂質ペルオキシドを失活させることにより、タバコの煙から個々人を保護する可能性がある。この仮説を試験するために、1ヶ月の二重盲検、無作為プラシーボ制御臨床治験を設計し、現行喫煙者のプラズマSARとLPOに対する加工処理モリンダ・シトリフォリア製品の防御効果を試験した。被験者には、毎日2オンスの加工処理モリンダ・シトリフォリア製品(n=38)またはプラシーボ(n=30)を1日2回、30日間補給した。プラズマSARとLPOレベルは治験の前後に、それぞれTNBおよびLPOアッセイにより決定した。プラズマSAR(0.23±0.15 vs 0.21±0.17μmol/mL)およびLPO(0.58±0.22 vs 0.59±0.21μmol/mL、p<0.05)に対しては、それぞれに効果を認めなかった。これらの結果は、加工処理モリンダ・シトリフォリア製品がタバコの煙により誘発される酸化傷害から個々人を防御し得ることを示している。喫煙に特異的な脂質ペルオキシドおよびマロンジアルデヒドなどの関連分解産物、誘発されたDNA付加体は間もなく分析されよう。
【0086】
インビトロ研究からのデータ、メスSDラットのCCl4−誘発肝臓傷害モデル、および現行の喫煙者は、加工処理モリンダ・シトリフォリア製品が反応性の酸素フリーラジカルを捕捉し、脂質ヒドロペルオキシドを失活させ、従って癌のリスクを低下させる強力な抗酸化剤であることを示している。
【実施例3】
【0087】
加工処理モリンダ・シトリフォリア製品による抗炎症作用および選択的COX−2阻害
この研究では、加工処理モリンダ・シトリフォリア製品のCOX−2阻害と、対するCOX−1の選択性をインビトロで検討した。COX−2およびCOX−1活性に対する加工処理モリンダ・シトリフォリア製品の阻害は、伝統的なNSAID、例えば、アスピリン、インドメタシン、および既知の選択的COX−2阻害剤セレブレックスの作用と比較した。COX−1およびCOX−2活性は、ヒトの血小板と試験化合物および/または媒体とのインキュベーションに際して生成するPGE2レベルに基づき、アマーシャムELAアッセイにより決定した。COX−1に対する加工処理モリンダ・シトリフォリア製品、アスピリン、インドメタシン、およびセレブレックスのICは、それぞれ、5%、4.55μmol/L、0.01μmol/L、および1.4μmol/Lであり、COX−2については、それぞれ、3.8%、595μmol/L、0.4μmol/L、および0.47μmol/Lである。このデータをIC50の比、COX−2/COX−1に変換した。加工処理モリンダ・シトリフォリア製品については0.76、アスピリンについては119、インドメタシンについては40、およびセレブレックスについては0.34であった。これらの結果は、加工処理モリンダ・シトリフォリア製品のCOX−2阻害の選択性がセレブレックスに匹敵することを示す。加工処理モリンダ・シトリフォリア製品の選択的COX−2阻害の発見は、加工処理したモリンダ・シトリフォリア製品が副作用をもたない天然果汁であるので、非常に意味がある。これは加工処理モリンダ・シトリフォリア製品の強力な抗炎症活性についての最初の科学的証明であり、癌予防の一つのメカニズムでもある。
【0088】
加工処理モリンダ・シトリフォリア製品の抗炎症活性は、CCl4で誘発したメスSDラットでの急性肝臓傷害モデルにおいて観察された。中心静脈領域周囲の炎症性病巣およびリンパ球の減少が、飲料水中10%加工処理モリンダ・シトリフォリア製品で12日間前処理した動物において、加工処理モリンダ・シトリフォリア製品処置なしのCCl4群と比較して、CCl4投与後6時間目に観察された。
【実施例4】
【0089】
E2−誘発乳房腫瘍に対するモリンダ・シトリフォリア含有化合物の効果
65週令のメスラットを1群15匹として4群に分け、通常の食餌で飼育した。別の8匹のメスラットは年齢一致対照として使用した。実験ラットの1群には飲料水中5%のプラシーボを与え、第二実験群には飲料水中5%のモリンダ・シトリフォリアジュースを与え、第三実験群には飲料水中5%メチルスルホニルメタン(“MSM”)を与え、第四実験群には飲料水中5%モリンダ・シトリフォリアジュースと5%MSMの組み合わせを与えた。2週間後、22.5mgの17β−エストラジオール(E2)を2.5mgのコレステロールと混合して含有するペレット25mgをすべての動物の皮下に移植した。各実験群にはエストロゲン(E2)移植後の90日間、そのそれぞれの製剤を与えた。年齢一致対照動物には25mgのコレステロールペレットを移植片として与えた。
【0090】
図1〜4に見るように、プラシーボ群の動物はコレステロール対照群に比べて、有意な体重減少を示した。モリンダ・シトリフォリア群またはMSM群の動物では、体重減少が僅かであった。コレステロールからなるペレットを与えたラットはいずれも乳房の腫瘍を認めなかった。プラシーボ群のE2移植したラットはすべて乳腺腫瘍を有していた。この群のラットの100パーセント(100%)が3〜7個の腫瘍を有していた。モリンダ・シトリフォリア群のラットの71パーセント(71%)は2〜5個の腫瘍を有していた。MSM群のラットの57パーセント(57%)が1〜4個の腫瘍を有していた。組合わせ群の43パーセント(43%)は0〜3個の腫瘍を有していた。
【0091】
プラシーボ群、モリンダ・シトリフォリア群、MSM群、および組合わせ群における平均腫瘍面積は、E2移植後180日目で、それぞれ17、12、10および6mm2であった。E2移植後160日目での対照群、プラシーボ群、モリンダ・シトリフォリア群、MSM群、および組合わせ群における生存率は、それぞれ100%、0%、47%、73%、および87%であった。E2移植後180日目での各群の生存率は、それぞれ100%、0%、0%、20%および60%であった。200日目での各群の生存率は、それぞれ100%、0%、0%、0%、および27%であった。
【実施例5】
【0092】
モリンダ・シトリフォリアとメチルスルホニルメタンの相乗効果
加工処理モリンダ・シトリフォリア製品(すなわち、果汁)およびメチルスルホニルメタン(“MSM”)は、メスSDラットにおいてDMBA−誘発乳房癌発生の初期段階で癌阻害作用を有する。モリンダ・シトリフォリアとMSMの組合わせは、メスSDラットにおいてDMBAで誘発した乳房癌発生の初期段階で、相乗的癌阻害作用を有する。
【0093】
本発明を支持する研究において、多段階の化学的発癌の初期段階での、モリンダ・シトリフォリア、MSM、およびそれらの組合わせによる癌予防効果は、メスSDラットにおいてDMBAにより誘発した乳房の発癌動物モデルに関して検討した。
【0094】
本実験においては、75匹のメスSDラットを5つの群、すなわち、年齢一致対照群、DMBA群、5%モリンダ・シトリフォリア+DMBA群、5%MSM+DMBA群、および5%モリンダ・シトリフォリア+5%MSM+DMBA群に分けた。実験は生後35日目に開始し、年齢一致対照群とDMBA群には水を与える一方、モリンダ・シトリフォリア群、MSM群、およびモリンダ・シトリフォリア+MSM+DMBA群には、5%モリンダ・シトリフォリア、5%MSM、および5%モリンダ・シトリフォリア+5%MSMを供給した。DMBA群、モリンダ・シトリフォリア+DMBA群、MSM+DMBA群、およびモリンダ・シトリフォリア+MSM+DMBA群には、生後50日目にDMBA(25mg/kg)を経口投与した。モリンダ・シトリフォリア、MSM、モリンダ・シトリフォリア+MSMは、DMBA投与後さらに90日間連続して供給した。動物はすべてDMBA処置後9ヶ月目に犠牲とし、乳腺の病変を光学顕微鏡観察により試験した。年齢一致対照群と比較して、DMBA処置群は様々な病巣、例えば、上皮過形成(12.5%)、良性腫瘍(25%)、および上皮内癌(25%)などを示した。年齢一致対照群、モリンダ・シトリフォリア群、およびMSM群に良性腫瘍または癌は観察されず、正常の組織像または緩和な過形成(年齢一致対照群で10%、モリンダ・シトリフォリア群で60%、MSM群で75%)を示しただけであった。
【0095】
モリンダ・シトリフォリアとMSMの組合わせ群では、緩和な過形成が有意に37.5%に低下したが、この値は5%MSM群よりも50%低く、また5%モリンダ・シトリフォリア群よりも37.5%低かった(p<0.05)。我々の結果は、モリンダ・シトリフォリアとMSMの組合わせ投薬方法が、DMBA−誘発乳房腫瘍モデルにおいて、乳癌発生の初期段階で相乗的な癌予防効果を示すことを物語っている。従って、この相乗的組合わせ投薬方法は、癌発生の初期段階でヒトの乳癌の予防に寄与し得る。乳癌予防におけるこの相乗効果を明らかにしたことは、最初の知見である。この特別の組合わせによる利点は、乳癌を予防するための効果的で、自然で、安全かつ経済的な、長期使用でも毒性のない方法を提供することにある。この組合わせ投薬方法が、発癌物質投与後90日間のみ供給したことは、指摘しておく価値がある。この組合わせ投薬方法が、長期間の処置で乳房の腫瘍を完全に防御し得るかどうかはさらに研究することが必要であり、癌予防にとっての可能な戦略となり得るものである。この組合わせ投薬処方は、動き始めた細胞を正常に戻す可能性がある。
【0096】
本発明説明のための態様を本明細書に記載したが、本明細書はここに記載した様々な好適な態様に限定されるものではなく、本明細書の開示に基づき当業者が認識するであろう修飾、除去、組合わせ(例えば、種々の態様に渡る側面の組合わせ)、適合および/または変更などのあらゆるすべての態様を包含する。請求項の限定は請求項で採用された文言に基づき広く解釈されるべきであり、本明細書に記載された実施例または出願手続きに際して記載された実施例に限定されるものではなく、これら実施例は他を除外するものではないと解釈すべきである。例えば、本開示において、「好ましくは」という用語は非排他的であって、「好ましいが、限定されるものではない」ことを意味する。
【0097】
本発明はその精神と本質的な特徴から離れることなく、他の特定の形態に具体化し得る。記載された態様は、すべての観点で、説明のみのものであって、限定するものではないと考えるべきである。従って、本発明の範囲は上記の説明によるよりも、むしろ添付の請求項により示される。該請求項の等価の意味および範囲内に入るすべての変更は、これらの範囲に包含されるべきである。
【0098】
保護を求める事項は特許請求の範囲に記載のとおりである。
【図面の簡単な説明】
【0099】
【図1】図1は本発明にしたがう、腫瘍の罹患率に対する特定のモリンダ・シトリフォリア含有化合物の有効性をグラフ表示したものである。
【図2】図2はメスACIラットにおけるエストロゲン誘発乳腺腫瘍発生に対する本発明のモリンダ・シトリフォリア含有化合物の予防効果をグラフ表示したものである。
【図3】図3は腫瘍発生を誘発するエストロゲンを移植したラットの相対的体重をグラフ表示したものである。本発明にしたがって、特定のラットをエストロゲン誘発腫瘍発生作用に対抗作用するのモリンダ・シトリフォリア含有化合物で処置した。
【図4】図4は種々の化合物で処置したラット腫瘍の相対的サイズをグラフ表示したものである。
【図5】図5は本発明の特定の態様によるジメチルスルホキシドからメチルスルホニルメタンへの変換を図示したものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
乳癌を阻害および処置するための機能食品組成物であって、
約0.001ないし99.9重量%の量で存在する加工処理したモリンダ・シトリフォリア製品およびエキスの一つ;および
約0.001ないし99.9重量%の量で存在するメチルスルホニルメタン;
を含有してなる組成物。
【請求項2】
前記加工処理したモリンダ・シトリフォリア製品が少なくとも以下の1種:モリンダ・シトリフォリア果汁、モリンダ・シトリフォリア油エキス、モリンダ・シトリフォリア食物繊維、モリンダ・シトリフォリア・ピューレジュース、モリンダ・シトリフォリア・ピューレ、モリンダ・シトリフォリア果汁濃縮物、モリンダ・シトリフォリア・ピューレジュース濃縮物、モリンダ・シトリフォリアからの抽出要素から構成されるものである請求項1記載の機能食品製剤。
【請求項3】
前記モリンダ・シトリフォリア製品を担体媒体と共に使用する請求項1記載の機能食品製剤。
【請求項4】
前記組成物が、経口、経皮、注入、静脈内、局所または全身投与の1つ以上の方法を含むプロセスで投与される請求項1記載の機能食品製剤。
【請求項5】
前記組成物が0.1〜49.9重量%のメチルスルホニルメタン、50〜90重量%のモリンダ・シトリフォリア果汁、0.1〜50重量%の水および0.1〜30重量%の非モリンダ・シトリフォリア系果汁から構成される請求項1記載の機能食品製剤。
【請求項6】
前記組成物が0.1〜49.9重量%のメチルスルホニルメタン、50〜90重量%のモリンダ・シトリフォリア果汁、および0.1〜30重量%の非モリンダ・シトリフォリア系果汁から構成される請求項1記載の機能食品製剤。
【請求項7】
さらに0.1〜50重量%の水を含有してなる請求項1記載の機能食品製剤。
【請求項8】
DNA付加体の形成を予防および阻害する機能食品組成物であって、
約0.001ないし99.9重量%の量で存在する加工処理したモリンダ・シトリフォリア製品またはエキス;および
約0.001ないし80重量%の量で存在するメチルスルホニルメタン;
を含有してなる組成物。
【請求項9】
前記加工処理したモリンダ・シトリフォリア製品が少なくとも以下の1種:モリンダ・シトリフォリア果汁、モリンダ・シトリフォリア油エキス、モリンダ・シトリフォリア食物繊維、モリンダ・シトリフォリア・ピューレジュース、モリンダ・シトリフォリア・ピューレ、モリンダ・シトリフォリア果汁濃縮物、モリンダ・シトリフォリア・ピューレジュース濃縮物、モリンダ・シトリフォリアからの抽出要素から構成されるものである請求項8記載の機能食品製剤。
【請求項10】
前記モリンダ・シトリフォリア製品を担体媒体と共に使用する請求項8記載の機能食品製剤。
【請求項11】
前記組成物が、経口、経皮、注入、静脈内、局所または全身投与の1つ以上の方法を含むプロセスで投与される請求項8記載の機能食品製剤。
【請求項12】
前記組成物が0.1〜49.9重量%のメチルスルホニルメタン、50〜90重量%のモリンダ・シトリフォリア果汁、0.1〜50重量%の水および0.1〜30重量%の非モリンダ・シトリフォリア系果汁から構成される請求項8記載の機能食品製剤。
【請求項13】
前記組成物が0.1〜49.9重量%のメチルスルホニルメタン、50〜90重量%のモリンダ・シトリフォリア果汁、および0.1〜30重量%の非モリンダ・シトリフォリア系果汁から構成される請求項8記載の機能食品製剤。
【請求項14】
さらに0.1〜50重量%の水を含有してなる請求項8記載の機能食品製剤。
【請求項15】
発癌性物質を化学的に遮断し、フリーラジカルを捕捉し、脂質過酸化物を失活させ、そしてCOX−2を阻害することにより、初期段階で発癌を化学的に予防・阻害するための機能食品組成物であって、
約0.001ないし99.9重量%の量で存在する加工処理したモリンダ・シトリフォリア製品またはエキス;および
約0.001ないし80重量%の量で存在するメチルスルホニルメタン;
を含有してなる組成物。
【請求項16】
前記加工処理したモリンダ・シトリフォリア製品が少なくとも以下の1種:モリンダ・シトリフォリア果汁、モリンダ・シトリフォリア油エキス、モリンダ・シトリフォリア食物繊維、モリンダ・シトリフォリア・ピューレジュース、モリンダ・シトリフォリア・ピューレ、モリンダ・シトリフォリア果汁濃縮物、モリンダ・シトリフォリア・ピューレジュース濃縮物、モリンダ・シトリフォリアからの抽出要素から構成されるものである請求項15記載の機能食品製剤。
【請求項17】
前記モリンダ・シトリフォリア製品を担体媒体と共に使用する請求項15記載の機能食品製剤。
【請求項18】
前記組成物が、経口、経皮、注入、静脈内、局所または全身投与の1つ以上の方法を含むプロセスで投与される請求項15記載の機能食品製剤。
【請求項19】
前記組成物が0.1〜49.9重量%のメチルスルホニルメタン、50〜90重量%のモリンダ・シトリフォリア果汁、0.1〜50重量%の水および0.1〜30重量%の非モリンダ・シトリフォリア系果汁から構成される請求項15記載の機能食品製剤。
【請求項20】
前記組成物が0.1〜49.9重量%のメチルスルホニルメタン、50〜90重量%のモリンダ・シトリフォリア果汁、および0.1〜30重量%の非モリンダ・シトリフォリア系果汁から構成される請求項15記載の機能食品製剤。
【請求項21】
さらに0.1〜50重量%の水を含有してなる請求項1記載の機能食品製剤。
【請求項22】
乳癌を処置、阻害および予防する方法であって、機能食品組成物を患者に投与することを含み、前記機能食品組成物が、約0.001ないし100重量%の量で存在する加工処理したモリンダ・シトリフォリア製品またはエキス、および約0.001ないし99重量%の量で存在するメチルスルホニルメタンを含有することを特徴とする方法。
【請求項23】
前記加工処理したモリンダ・シトリフォリア製品が少なくとも以下の1種:モリンダ・シトリフォリア果汁、モリンダ・シトリフォリア油エキス、モリンダ・シトリフォリア食物繊維、モリンダ・シトリフォリア・ピューレジュース、モリンダ・シトリフォリア・ピューレ、モリンダ・シトリフォリア果汁濃縮物、モリンダ・シトリフォリア・ピューレジュース濃縮物、モリンダ・シトリフォリアからの抽出要素から構成されるものである請求項22記載の方法。
【請求項24】
前記モリンダ・シトリフォリア製品を担体媒体と共に使用する請求項22記載の方法。
【請求項25】
前記組成物が、経口、経皮、注入、静脈内、局所または全身投与の1つ以上の方法を含むプロセスで投与される請求項22記載の方法。
【請求項26】
前記組成物が0.1〜49.9重量%のメチルスルホニルメタン、50〜90重量%のモリンダ・シトリフォリア果汁、0.1〜50重量%の水および0.1〜30重量%の非モリンダ・シトリフォリア系果汁から構成される請求項22記載の方法。
【請求項27】
前記組成物が0.1〜49.9重量%のメチルスルホニルメタン、50〜90重量%のモリンダ・シトリフォリア果汁、および0.1〜30重量%の非モリンダ・シトリフォリア系果汁から構成される請求項22記載の方法。
【請求項28】
さらに0.1〜50重量%の水を含有してなる請求項22記載の方法。
【請求項29】
1液量オンス以上を毎日患者に投与する請求項22記載の方法。
【請求項30】
少なくとも3液量オンスを毎日患者に投与する請求項22記載の方法。
【請求項31】
発癌性物質を化学的に遮断し、フリーラジカルを捕捉し、脂質過酸化物を失活させ、そしてCOX−2を阻害することにより、初期段階で発癌を化学的に予防・阻害する方法であって、
機能食品組成物を患者に投与するステップを含んでなり、
前記機能食品組成物が、約0.001ないし100重量%の量で存在する加工処理したモリンダ・シトリフォリア製品またはエキス、および約0.001ないし99重量%の量で存在するメチルスルホニルメタンを含有してなるものである方法。
【請求項32】
前記加工処理したモリンダ・シトリフォリア製品が少なくとも以下の1種:モリンダ・シトリフォリア果汁、モリンダ・シトリフォリア油エキス、モリンダ・シトリフォリア食物繊維、モリンダ・シトリフォリア・ピューレジュース、モリンダ・シトリフォリア・ピューレ、モリンダ・シトリフォリア果汁濃縮物、モリンダ・シトリフォリア・ピューレジュース濃縮物、モリンダ・シトリフォリアからの抽出要素から構成されるものである請求項31記載の方法。
【請求項33】
前記モリンダ・シトリフォリア製品を担体媒体と共に使用する請求項31記載の方法。
【請求項34】
前記組成物が、経口、経皮、注入、静脈内、局所または全身投与の1つ以上の方法を含むプロセスで投与される請求項31記載の方法。
【請求項35】
前記組成物が0.1〜49.9重量%のメチルスルホニルメタン、50〜90重量%のモリンダ・シトリフォリア果汁、0.1〜50重量%の水および0.1〜30重量%の非モリンダ・シトリフォリア系果汁から構成される請求項31記載の方法。
【請求項36】
前記組成物が0.1〜49.9重量%のメチルスルホニルメタン、50〜90重量%のモリンダ・シトリフォリア果汁、および0.1〜30重量%の非モリンダ・シトリフォリア系果汁から構成される請求項31記載の方法。
【請求項37】
さらに0.1〜50重量%の水を含有してなる請求項31記載の方法。
【請求項38】
1液量オンス以上を毎日患者に投与する請求項31記載の方法。
【請求項39】
少なくとも3液量オンスを毎日患者に投与する請求項31記載の方法。
【請求項40】
発癌性物質を化学的に遮断し、フリーラジカルを捕捉し、脂質過酸化物を失活させ、そしてCOX−2を阻害することにより、初期段階で発癌を化学的に予防・阻害する方法であって、
機能食品組成物を患者に投与するステップを含んでなり、
前記機能食品組成物が、約0.001ないし100重量%の量で存在する加工処理したモリンダ・シトリフォリア製品またはエキス、および約0.001ないし99重量%の量で存在するメチルスルホニルメタンを含有してなるものである方法。
【請求項41】
前記加工処理したモリンダ・シトリフォリア製品が少なくとも以下の1種:モリンダ・シトリフォリア果汁、モリンダ・シトリフォリア油エキス、モリンダ・シトリフォリア食物繊維、モリンダ・シトリフォリア・ピューレジュース、モリンダ・シトリフォリア・ピューレ、モリンダ・シトリフォリア果汁濃縮物、モリンダ・シトリフォリア・ピューレジュース濃縮物、モリンダ・シトリフォリアからの抽出要素から構成されるものである請求項40記載の方法。
【請求項42】
前記モリンダ・シトリフォリア製品を担体媒体と共に使用する請求項40記載の方法。
【請求項43】
前記組成物が、経口、経皮、注入、静脈内、局所または全身投与の1つ以上の方法を含むプロセスで投与される請求項40記載の方法。
【請求項44】
前記組成物が0.1〜49.9重量%のメチルスルホニルメタン、50〜90重量%のモリンダ・シトリフォリア果汁、0.1〜50重量%の水および0.1〜30重量%の非モリンダ・シトリフォリア系果汁から構成される請求項40記載の方法。
【請求項45】
前記組成物が0.1〜49.9重量%のメチルスルホニルメタン、50〜90重量%のモリンダ・シトリフォリア果汁、および0.1〜30重量%の非モリンダ・シトリフォリア系果汁から構成される請求項40記載の方法。
【請求項46】
さらに0.1〜50重量%の水を含有してなる請求項40記載の方法。
【請求項47】
1液量オンス以上を毎日患者に投与する請求項40記載の方法。
【請求項48】
少なくとも3液量オンスを毎日患者に投与する請求項40記載の方法。
【請求項49】
乳癌を予防、阻害および処置する方法であって、
1種以上の加工処理したモリンダ・シトリフォリア製品をアルコール系溶液に加えるステップ;
前記溶液からモリンダ・シトリフォリアの有効成分を単離・抽出するステップ;
前記抽出有効成分と約100〜2000ミリグラムのメチルスルホニルメタンとを組合わせて機能食品組成物を形成するステップ;
前記機能食品組成物を1個以上の発癌性細胞が発生している患部に接触させるステップを含んでなり、
前記抽出有効成分が前記発癌性細胞の増殖を阻害、予防、および破壊するもであることを特徴とする方法。
【請求項50】
前記加工処理したモリンダ・シトリフォリア製品が少なくとも以下の1種:モリンダ・シトリフォリア果汁、モリンダ・シトリフォリア油エキス、モリンダ・シトリフォリア食物繊維、モリンダ・シトリフォリア・ピューレジュース、モリンダ・シトリフォリア・ピューレ、モリンダ・シトリフォリア果汁濃縮物、モリンダ・シトリフォリア・ピューレジュース濃縮物から構成されるものである請求項49記載の方法。
【請求項51】
前記機能食品組成物を担体媒体と共に使用する請求項49記載の方法。
【請求項52】
前記組成物が、経口、経皮、注入、静脈内、局所または全身投与の1つ以上の方法を含むプロセスで投与される請求項49記載の方法。
【請求項53】
前記組成物が約100〜2000ミリグラムのメチルスルホニルメタン、50〜90重量%のモリンダ・シトリフォリア果汁、0.1〜50重量%の水および0.1〜30重量%の非モリンダ・シトリフォリア系果汁から構成される請求項49記載の方法。
【請求項54】
前記組成物が約100〜2000ミリグラムのメチルスルホニルメタン、50〜90重量%のモリンダ・シトリフォリア果汁、および0.1〜30重量%の非モリンダ・シトリフォリア系果汁から構成される請求項49記載の方法。
【請求項55】
さらに0.1〜50重量%の水を含有してなる請求項49記載の方法。
【請求項56】
1液量オンス以上を毎日患者に投与する請求項49記載の方法。
【請求項57】
少なくとも3液量オンスを毎日患者に投与する請求項49記載の方法。
【請求項58】
前記アルコール系溶液が、実質的に、メタノール、エタノール、および酢酸エチル、および他のアルコール系誘導体からなる群より選択されるものである請求項49記載の方法。
【請求項59】
胸部乳房領域内の発癌性細胞を阻害、予防、および破壊する方法であって、
加工処理したモリンダ・シトリフォリア果汁およびメチルスルホニルメタンを含有してなる食品の少なくとも1オンスを朝の空腹時に経口投与するステップ;および
前記食品の少なくとも1オンスを夜の就寝前に経口投与するステップ;
を含む方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2007−505146(P2007−505146A)
【公表日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−526382(P2006−526382)
【出願日】平成16年9月10日(2004.9.10)
【国際出願番号】PCT/US2004/029896
【国際公開番号】WO2005/025410
【国際公開日】平成17年3月24日(2005.3.24)
【出願人】(504279337)タヒチアン ノニ インターナショナル インコーポレーテッド (24)
【Fターム(参考)】