説明

モータポンプユニット

本発明は、電気モータ及びポンプを有する、高圧洗浄装置用のモータポンプユニットであって、前記電気モータが、冷却ハウジングにより包囲されているモータハウジングを有し、モータハウジングと冷却ハウジングとの間に、環状空間入口及び環状空間出口を有する環状空間が形成され、ポンプが、環状空間出口に接続されている吸引入口と、圧力出口とを有し、ポンプにより搬送されるべき液体が環状空間入口に供給され得る、モータポンプユニットに関する。モータハウジングが、小さい壁厚を有することができ、このモータハウジングを、依然として大きい表面積にわたって効果的に冷却することができるように前記モータポンプユニットを改良するために、本発明は、モータハウジングが前部シェル領域において前記電気モータの固定子積層体に接触し、後部シェル領域において固定子の後部コイル頭部から距離を置いて配置され、後部シェル領域において剛性強化窪みを有する、一体型の深絞り部として構成され、前部シェル領域及び後部シェル領域が環状空間により包囲されていることを提案する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体冷却型電気モータ及びポンプを有する、高圧洗浄装置用のモータポンプユニットであって、前記電気モータが、冷却ハウジングにより包囲されているカップ状のモータハウジングを有し、前記モータハウジングと前記冷却ハウジングとの間に、環状空間入口及び環状空間出口を有する環状空間が形成され、前記ポンプが、液体を引き込むための、前記環状空間出口に接続されている吸引入口と、液体を排出するための圧力出口とを有し、前記ポンプにより搬送されるべき前記液体が前記環状空間入口に供給され得る、モータポンプユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
この種類のモータポンプユニットは、DE 10 2007 009 394 A1から知られている。これらのモータポンプユニットは、液体、好ましくは水を加圧し、その後、この水を圧力出口を介して排出することのできる高圧洗浄装置において使用される。圧力出口は、その自由端に例えばスプレーランス又はスプレーノズルを備えた高圧ホースをこの圧力出口に接続させることができる。このことは、例えば目的物を洗浄するために、高圧液体噴流を目的物の方に向ける可能性を与える。
【0003】
ポンプは、ポンプに供給される液体により冷却される電気モータによって駆動される。この目的で、モータハウジングは円筒形シェル構造の形状の冷却ハウジングにより包囲されており、モータハウジングと冷却ハウジングとの間に、環状空間入口を介して液体を供給することのできる環状空間が形成されている。液体は環状空間を流通し、環状空間出口を経由してポンプの吸引入口に到達することができ、その後、この液体を加圧することができる。
【0004】
多くの事例において、ポンプは公共の配水網に接続されている。配水網の内部で、液体は数バール、例えば3〜10バールの送出圧力を受ける。結果として、配水網内部に存在する送出圧力が、環状空間内部にも存在する。このことにより、モータハウジングは、液体からの、径方向で内方へ向けられた相当の圧力に晒される。モータハウジングはこの圧力に抵抗しなければならない。しかし、製造の理由で、モータハウジングは極力小さい壁厚を有するべきである。従って、環状空間が内側で電気モータの固定子により支持されていないモータハウジングの領域にわたって延びていると、モータハウジングが、環状空間内で優勢である液体圧力により損傷し得るという危険がある。このことは、環状空間が、モータハウジングのシェルの一部領域のみにわたって延びるようにしておくことにより対抗することができよう。しかし、これにより冷却効果が制限されるであろう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】DE 36 03 423 A1
【特許文献2】DE 10 2007 009 394 A1 (US 2010/047091 A1)
【特許文献3】EP 0 314 607 A1
【特許文献4】US 5,938,389 A
【特許文献5】DE 10 2005 046 120 A1
【特許文献6】DE 41 05 349 A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の根底にある目的は、前記モータハウジングが極力小さい壁厚を有することができ、且つ、このモータハウジングを、依然として大きい表面積にわたって効果的に冷却することができるように、冒頭に示されている種類のモータポンプユニットを改良することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、この目的は、一般的な種類のモータポンプユニットにおいて、前記モータハウジングが前部シェル領域において前記電気モータの固定子積層体に接触し且つ後部シェル領域において前記固定子の後部コイル頭部から距離を置いて配置され且つ前記後部シェル領域において剛性強化窪みを有する、一体型の深絞り部として構成され、前記前部シェル領域と前記後部シェル領域の双方が前記環状空間により包囲されていること、により達成される。
【0008】
本発明により使用される前記モータハウジングは、一体型の深絞り部として製造される。即ち、このモータハウジングは、深絞り工程により比較的薄い板金から形成される。このモータハウジングはシェル及び底部を有し、前記シェルは、実際上、その長さ全体にわたって前記環状空間により包囲され、前記ポンプにより加圧されるべき前記液体がこの環状空間を通過する。前部シェル領域において、前記モータハウジングは、前記電気モータの固定子積層体に接触し、これによって径方向で支持される。一方、後部シェル領域において、前記モータハウジングは径方向の支持が不十分である。代わりに、前記モータハウジングは、前記後部シェル領域において、前記固定子の電圧を帯びた前記後部コイル頭部から距離を置いて位置決めされる。この領域において、前記モータハウジングは剛性強化窪みを有する。これらの窪みは、前記モータハウジングの変形を効果的に妨げる。従って、前記環状空間が前記モータの長手方向で前記モータハウジングの前記シェル全体にわたって延びることができるため、前記後部シェル領域において前記モータハウジングが前記液体圧力により変形するリスクを伴うことなく、非常に良好な熱放散が確実になる。
【0009】
例えば、前記剛性強化窪みは、環状溝又はローレット目として構成することができる。一方、前記剛性強化窪みがビードの形態に構成されることは特に有利である。有利には、前記ビードは前記電気モータの長手方向に整列されている。これらのビードは、有利には、前記モータハウジングの前記後部シェル領域全体にわたって長手方向に延びており、この後部シェル領域は、前記固定子の前記後部コイル頭部から距離を置いて配置されている。
【0010】
前記モータハウジングが、前記剛性強化窪みの、前記ポンプから離れる方を向く側で、密封リングにより密封して接触される密封面を形成することが有利である。前記密封リングは、軸方向に前記環状空間の境界を定める。従って、密封リングは前記剛性強化窪みの後に、好ましくは短い距離を置いて続く。
【0011】
前記モータハウジングが、前記窪みの、前記ポンプから離れる方を向く側に配置されるカラーを有し、前記カラーが、前記モータシャフトと同心円状に整列し、密封リング用の密封面を形成することが実現される。
【0012】
好ましくは、前記密封面に接触する前記密封リングは、前記モータハウジングと前記冷却ハウジングとの間で径方向に締め付けられる。このことは、前記モータポンプユニットの組立てを簡素化する。更に、前記密封リングを径方向に付勢することにより、前記モータハウジング及び前記冷却ハウジングの製造公差をその同心性の点で補償することができる。
【0013】
前記冷却ハウジングが、前記モータハウジング上へと軸方向に摺動させることのでき且つ前記ポンプの方を向く前部領域と前記ポンプから離れる方を向く後部領域とにおいて前記モータシャフトと同心円状に整列されている円筒形シェル形状の密封面を有する、円筒形シェル構造のプラスチック部として構成され、各密封面が、前記環状空間を密封するための、径方向に締め付けられる密封リングにより接触されていることが有利である。前記モータポンプユニットを組立てるために、プラスチック材料製の前記冷却ハウジングは前記モータハウジング上へと摺動させることができ、前記冷却ハウジングと前記モータハウジングとの間に前部密封リング及び後部密封リングが介挿される。これによって、前記モータハウジングの前記シェル面に沿って環状空間が作り出され、前記環状空間は、前記2つの密封リングにより軸方向に密封される。前記密封リングを径方向に付勢することにより、前記モータポンプユニットの組立てが簡素化されるだけでなく、既述のように、前記モータハウジング及び前記冷却ハウジングの製造公差をその同心性の点で補償することも可能になる。
【0014】
有利には、前記冷却ハウジングは、前記ポンプから離れる方を向くその端部領域において、密封リングに接触するための円筒形シェル形状の密封面を規定する環状突出部を含む。
【0015】
径方向における前記突出部の前記密封面が、前記剛性強化窪みの底部と同じ高さのところに配置されることは特に有利である。
【0016】
本発明の特に好適な実施形態において、前記環状空間入口に及び/又は前記環状空間出口に、前記モータシャフトと平行に整列される接続突起が配置され、前記冷却ハウジングが前記モータハウジング上へと摺動する際、前記接続突起は、液密のやり方で前記ポンプのドライブハウジングの冷却通路に接続されるよう適合されている。従って、前記冷却ハウジングを前記モータハウジング上へ同時に摺動させることは、前記環状空間入口及び/又は前記環状空間出口と、前記ドライブハウジングの冷却通路との間の液密な接続を確立する。少なくとも1つの前記冷却通路を設けることにより、前記ポンプにより加圧されるべき前記液体を、前記ドライブハウジングの直接冷却用に活用することも可能になる。前記冷却通路は、前記冷却ハウジングを前記モータハウジング上へと軸方向へ摺動させることにより、前記環状空間入口又は前記環状空間出口に単純なやり方で接続することができる。
【0017】
前記環状空間入口と前記環状空間出口の双方が、前記ドライブハウジングの冷却通路に接続されていることが有利である。このような構成を用いれば、搬送されるべき前記液体が、まず前記ドライブハウジングの第1冷却通路を流通し、その後、前記モータハウジングを包囲する前記環状空間に前記環状空間入口を介して進入し、前記環状空間出口とこの環状空間出口に隣接する前記ドライブハウジングの第2冷却通路とを経由して前記吸引入口に進む。前記吸引入口は、接続導管を介して前記環状空間出口に接続することができる。
【0018】
本発明をより詳細に説明するため、本発明の好適な実施形態を、図面を参照しつつ、以下に記載する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】モータポンプユニットの部分断面図。
【図2】図1の線2‐2に沿って切り取った断面図。
【図3】図1に示すモータポンプユニットの電気モータのモータハウジングの側面図。
【図4】図3に示すモータハウジングの斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1は、非同期モータとして構成されている液体冷却型電気モータ11と、電気モータ11により駆動されるポンプ12とを有する、本発明によるモータポンプユニット10を示す略図である。電気モータ11は、従来のやり方で、固定子15により包囲されている回転子14を有する。固定子15は、固定子積層体17上で保持されている、及び、ポンプ12の方を向く前部巻線頭部18とポンプ12から離れる方を向く後部巻線頭部19とを形成する、固定子巻線16を含む。
【0021】
電気モータ11は、深絞り工程により板金から形成されているカップ状のモータハウジング22を有する。このモータハウジングは、円筒形シェル23及び底部24を含む。底部24は、中に中央で一体的に形成されたモータシャフト29の第1軸受27を受ける受け部26を有する。モータシャフト29の第2軸受31が、ポンプ12のドライブハウジング35上で一体的に形成された軸受シールド33にて保持されている。
【0022】
モータハウジング22のシェル23は、前部シェル区域37により固定子積層体17に直接接触し、後部シェル区域38では、モータハウジング22は、固定子15からの径方向に距離を置いて固定子の後部巻線頭部19を包囲する。この領域では、モータハウジング22は、長手方向ビード40の形態の、周方向で互いから均一な距離を置いて配置されている多数の剛性強化窪みを有する。長手方向ビード40は、ポンプから離れる方を向く方向に、弓形の移行領域42へと延びており、モータシャフト29と同心円状に整列しているカラー44が後に続く。前記カラーは、後部密封リング46により接触している、モータ側の円筒形シェル形状の後部密封面45を形成する。モータ側の後部密封面45には、底部24が後に続く。底部24は、中央受け部26を包囲する環状底部区域48内部では、モータハウジング22の底部24の剛性を増加させる、径方向に延びる多数の溝49を有する。
【0023】
モータハウジング22は、ポンプ12の方を向くその面端部では、ポンプ12から離れる方を向く側で前部密封リング53により接触しているモータ側の円筒形シェル形状の前部密封面52が後に続く、外方に突出する環状フランジ51を有する。
【0024】
モータハウジング22は、プラスチック材料製の冷却ハウジング55により周方向で包囲されており、前記冷却ハウジングは、円筒形シェル形状の構成であり、モータハウジング22上へと軸方向に摺動する。カラー44と同心円状に整列している冷却ハウジング55の突出部57が、モータハウジング22の後部密封面45に対応している冷却ハウジング55の後部密封面58を規定する。後部密封リング46は、後部密封面45、58間で径方向に固定されている。冷却ハウジング55の、円筒形シェル形状の前部密封面59が、モータハウジング22の前部密封面52を包囲する。前部密封リング53は、前部密封面52、59間で径方向に固定されている。モータハウジング22を周方向で包囲する、及び環状空間入口61を経由してこれに液体を供給し、環状空間出口62を経由して液体をここから排出することのできる環状空間60が、後部密封リング46と前部密封リング53との間の領域を延びている。
【0025】
環状空間入口61の上流に、ドライブハウジング35の第1冷却通路64が配置されており、下流側では、環状空間出口62に、ドライブハウジング35の第2冷却通路65が後に続く。
【0026】
2つの冷却通路64及び65は各々、一体となってドライブハウジング35の基部本体68に熱伝導性リブ66を介して接続されている。このことは、基部本体68から冷却通路64、65への特に良好な熱伝導性を与える。
【0027】
基部本体68は、モータシャフト29上で保持されており斜板71を有する斜板式ドライブ70を包囲する。更に、基部本体68は、斜板71にその面端部で接触するポンプ12のピストン73を包囲する。明確にするために、ピストン73は図面では斜板71から距離を置いて配置されるものとして示しているが、実際には斜板71に接触し、これによって往復運動するように駆動される。いずれの場合も、ピストン73の、斜板71から離れる方を向く端部は、従来のやり方でポンプ空間内へ延びており、ピストンの往復運動のため、ポンプ12の吸引入口75からポンプ空間へと液体を引き込み、ピストン73の圧縮行程後には、この液体をそのポンプ空間からポンプ12の圧力出口76を介して排出することができる。
【0028】
吸引入口75は、導管配置80の接続導管78を介してドライブハウジング35の第2冷却通路65に接続されている。導管配置80は更に、接続導管78に加えて、パイプ接続片84を介して液体を供給することのできる送り導管82を有する。ポンプ12により加圧されるべき液体はまず、パイプ接続片84及び送り導管82、ならびに第1冷却通路64を流通し、その後、環状空間入口61を介して環状空間60に進入し、環状空間60内部でモータハウジング22を通って流れ、環状空間出口62を介して第2冷却通路65に進入する。液体は、第2冷却通路65から接続導管78を介して吸引入口75に供給されるので、ポンプ12により加圧することができる。
【0029】
環状空間入口61と第1冷却通路64との間の液密な接続は、第1冷却通路64と平行に整列され環状空間入口61上に一体的に形成された接続突起69を介して現実化され、前記接続突起は、冷却ハウジング55がモータハウジング22上へと摺動する際に第1冷却通路64内へ延び、密封リング72により包囲される。対応するやり方で、環状空間出口62と第2冷却通路65との間の液密な接続は、環状空間出口62上に一体的に形成された接続突起74によって実現化され、前記接続突起は第2冷却通路65内へ延び、密封リング77により包囲される。
【0030】
冷却通路64及び65、ならびに環状空間60を流通する液体は、ドライブハウジング35及びモータハウジング22から廃熱を吸収する。従って、ドライブハウジング35及びモータハウジング22は効果的に冷却される。
【0031】
多くの事例において、パイプ接続片84は加圧された配水網に接続されている。結果として、環状空間60に進入する液体は、既に、数バールまで、例えば3〜10バールの圧力まで加圧される。従って、実際上その長さ全体にわたって環状空間60により包囲されているモータハウジング22のシェル23は、相当の圧力負荷を受ける。前部シェル区域37の領域では、円筒形シェル23は、固定子積層体17に直接接触し、これによって確実に支持されている。一方、後部巻線頭部19の領域では、円筒形シェル23はこのような支持を持たない。このため、剛性強化する長手方向ビード40が、モータハウジング22の後部シェル区域38において一体的に形成されている。このことにより、モータポンプユニット10の使用期間が長期に及んだとしても、モータハウジング22が公共の配水網にとって普通である圧力負荷に確実に抵抗できることが示された。従って、環状空間60は、モータハウジング22のシェル23の長さ全体にわたって延びることができるのであり、前部シェル区域37だけにわたってではない。前部シェル区域37は、固定子積層体17により支持されている。環状空間60は、このように広げられるので、電気モータ11の特に効果的な冷却を生じる。更に、搬送されるべき液体がドライブハウジング35を冷却し、このドライブハウジングと共に、特に軸受シールド33及び斜板式ドライブ70をも冷却することから、本発明によるモータポンプユニット10は、特に効果的な冷却効果により際立っている。モータポンプユニット10が、入口空気穴及び出口空気穴を持たないハウジングにより包囲されている場合であっても、過熱のリスクはない。従って、モータポンプユニット10は、高圧洗浄装置の防滴ハウジングでの使用に特に適している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体冷却型電気モータ及びポンプを有する、高圧洗浄装置用のモータポンプユニットであって、
前記電気モータが、冷却ハウジングにより包囲されているカップ状のモータハウジングを有し、前記モータハウジングと前記冷却ハウジングとの間に、環状空間入口及び環状空間出口を有する環状空間が形成され、
前記ポンプが、液体を引き込むための、前記環状空間出口に接続されている吸引入口と、液体を排出するための圧力出口とを有し、
前記ポンプにより搬送されるべき前記液体が前記環状空間入口に供給可能である、
モータポンプユニットにおいて、
前記モータハウジング(22)が、前部シェル領域(37)において前記電気モータ(11)の固定子積層体(17)に接触し且つ後部シェル領域(38)において前記固定子(15)の後部コイル頭部(19)から距離を置いて配置され且つ前記後部シェル領域(38)において剛性強化窪み(40)を有する、一体型の深絞り部として構成され、前記前部シェル領域及び前記後部シェル領域(37、38)が前記環状空間(60)により包囲されていること、
を特徴とするモータポンプユニット。
【請求項2】
請求項1に記載のモータポンプユニットであって、前記剛性強化窪みが、前記電気モータ(11)の長手方向に整列されているビード(40)の形態に構成されていること、を特徴とするモータポンプユニット。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のモータポンプユニットであって、前記モータハウジング(22)が、前記窪み(40)の、前記ポンプ(12)から離れる方を向く側に配置されるカラー(44)を有し、前記カラーが、モータシャフト(29)と同心円状に整列され且つ密封リング(46)用の密封面(45)を形成すること、を特徴とするモータポンプユニット。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載のモータポンプユニットであって、前記冷却ハウジング(55)が、前記モータハウジング(22)上へと軸方向に摺動するように適合され且つ前記ポンプの方を向く前部領域と前記ポンプから離れる方を向く後部領域とにおいて前記モータシャフト(29)と同心円状に整列されている密封面(52、58)を有する、円筒形シェル構造のプラスチック部として構成され、各密封面が、前記環状空間(60)を密封するための、径方向に締め付けられる密封リング(53、46)により接触されていること、を特徴とするモータポンプユニット。
【請求項5】
請求項4に記載のモータポンプユニットであって、前記冷却ハウジング(55)が、前記ポンプ(12)から離れる方を向く端部領域において、密封リング(46)に接触するための円筒形シェル状の密封面(58)を規定する環状突出部(57)を有すること、を特徴とするモータポンプユニット。
【請求項6】
請求項5に記載のモータポンプユニットであって、径方向における前記突出部(57)の前記密封面(58)が、前記窪み(40)の底部と同じ高さのところに配置されること、を特徴とするモータポンプユニット。
【請求項7】
請求項4、5、又は6に記載のモータポンプユニットであって、前記環状空間入口(61)に及び/又は前記環状空間出口(62)に、前記モータシャフト(29)と平行に整列される接続突起(69、74)が配置され、前記接続突起が、液密のやり方で前記ポンプ(12)のドライブハウジング(35)の冷却通路(64、65)に接続可能であること、を特徴とするモータポンプユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2012−518111(P2012−518111A)
【公表日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−549509(P2011−549509)
【出願日】平成22年1月29日(2010.1.29)
【国際出願番号】PCT/EP2010/051100
【国際公開番号】WO2010/091965
【国際公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【出願人】(505201098)アルフレツド ケルヒヤー ゲーエムベーハー ウント コンパニー カーゲー (6)
【Fターム(参考)】