説明

ユーザインタフェース画面カスタマイズ装置、画面表示制御装置及びプログラム

【課題】UI画面の効率的なカスタマイズの実現を図る。
【解決手段】カスタマイズ実行部25は、階層構造を成す複数のUI画面を画面表示させるための画面表示情報のうち初期設定された情報をカスタマイズスキルのあるユーザの操作に従いカスタマイズしてカスタマイズ情報を生成する。タグ情報生成部26は、生成されたカスタマイズ情報に関するタグ情報を生成する。カスタマイズ情報、タグ情報、カスタマイズ情報のカスタマイズID、カスタマイズ情報を使用するユーザのID、登録日時は、それぞれ対応されてカスタマイズ情報記憶部31に登録される。カスタマイズ支援処理部27は、カスタマイズスキルのないユーザにより入力されたキーワードでタグ情報を検索し、合致するタグ情報に対応したカスタマイズ情報の複製を、当該ユーザのカスタマイズ情報としてカスタマイズ情報記憶部31に登録する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画面表示される1または階層構造を成す複数のユーザインタフェース画面のカスタマイズ手法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、多種に及ぶ機能が搭載される複合機などでは、操作パネル上に全ての操作ボタンを一画面上に全て表示できないので、複数の表示画面を用意しておき、ユーザは、操作パネルに表示させる画面を切り替えながら目的とする操作ボタンを表示させ選択するようにしている。
【0003】
ところで、近年、複合機等のユーザインタフェースにおいて、ユーザ毎に画面上の設定項目の配置を変更したり、項目の表示順を変更したり、項目の表示/非表示を切り替えたり、ユーザインタフェースがカスタマイズ可能になってきている。従って、業務として頻繁に使用する機能の操作ボタンを階層の浅い画面に配置するようにカスタマイズすると便宜である。
【0004】
なお、ユーザインタフェースのカスタマイズに関する技術が種々提案されている(例えば、特許文献1〜3)。
【0005】
【特許文献1】特開2006−133520号公報
【特許文献2】特開2005−018165号公報
【特許文献3】特開2005−050062号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、ユーザインタフェース画面のカスタマイズ作業は、誰でも簡単にできるとは限らず、また業務効率を改善させる内容にするには、一定以上のスキルや知識が必要なる。また、カスタマイズに要する作業や費用等も発生する。ただ、その一方で、業務内容に精通したユーザの中には、カスタマイズのスキルを有している者がいると考えられるので、このようなユーザの技量を有効活用できれば都合良い。
【0007】
本発明は、ユーザインタフェース画面の効率的なカスタマイズの実現を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るユーザインタフェース画面カスタマイズ装置は、1または階層構造を成す複数のユーザインタフェース画面を画面表示させるための画面表示情報のうち初期設定画面情報として初期設定画面情報記憶手段に記憶された画面表示情報を、ユーザ操作に従いカスタマイズし、そのカスタマイズにより生成した画面表示情報を当該ユーザのカスタマイズ情報としてカスタマイズ情報記憶手段に登録するカスタマイズ実行手段と、前記カスタマイズ実行手段により生成されたカスタマイズ情報の特定情報を含むタグ情報を生成してタグ情報記憶手段に登録するタグ情報生成手段と、ユーザにより入力された検索条件に合致するタグ情報が関連付けられたカスタマイズ情報を前記カスタマイズ情報記憶手段の中から選択し、その選択したカスタマイズ情報を複製して当該ユーザのカスタマイズ情報として複製カスタマイズ情報記憶手段に登録するカスタマイズ支援処理手段とを有することを特徴とする。
【0009】
また、前記タグ情報生成手段は、入力された前記カスタマイズ実行手段により生成されたカスタマイズ情報の特徴事項を示すキーワードをタグ情報に含め、前記カスタマイズ支援処理手段は、タグ情報に含まれるキーワードを検索条件としてユーザに入力させることを特徴とする。
【0010】
また、前記タグ情報生成手段は、入力された前記カスタマイズ実行手段にカスタマイズ情報を生成させたユーザに関する情報をキーワードとしてタグ情報に含め、前記カスタマイズ支援処理手段は、タグ情報に含まれるキーワードを検索条件としてユーザに入力させることを特徴とする。
【0011】
また、前記カスタマイズ情報記憶手段に登録されているカスタマイズ情報が変更された場合、変更前のカスタマイズ情報の複製を自己のカスタマイズ情報とするユーザに対して、当該変更された旨を通知する変更通知手段を有することを特徴とする。
【0012】
また、前記カスタマイズ支援処理手段は、前記複製カスタマイズ情報記憶手段に登録するカスタマイズ情報に、前記カスタマイズ情報記憶手段の中から選択した複製元のカスタマイズ情報の特定情報を関連付けしており、前記変更通知手段からの通知を受けたユーザによる更新指示に応じて、変更後のカスタマイズ情報により当該ユーザのカスタマイズ情報を更新することを特徴とする。
【0013】
また、予め決められた類似基準を満たすことによって既存のカスタマイズ情報に類似すると判定されたカスタマイズ情報が前記カスタマイズ情報記憶手段に登録された場合、当該既存のカスタマイズ情報を自己のカスタマイズ情報とするユーザに対して、類似するカスタマイズ情報が存在する旨を通知する類似通知手段を有することを特徴とする。
【0014】
また、前記カスタマイズ支援処理手段は、前記複製カスタマイズ情報記憶手段に登録するカスタマイズ情報に、前記カスタマイズ情報記憶手段の中から選択したカスタマイズ情報の特定情報を関連付けしており、前記類似通知手段からの通知を受けたユーザによる更新指示に応じて、類似するカスタマイズ情報により当該ユーザのカスタマイズ情報を更新することを特徴とする。
【0015】
本発明に係る画面表示制御装置は、上記各発明に記載のユーザインタフェース画面カスタマイズ装置と、表示手段に画面表示情報を表示させるユーザの画面表示情報を、前記初期設定画面情報記憶手段、前記カスタマイズ情報記憶手段または前記複製カスタマイズ情報記憶手段のいずれから取り出し前記表示手段に表示させる表示制御手段とを有することを特徴とする。
【0016】
また、前記表示制御手段は、ユーザのカスタマイズ情報が、前記カスタマイズ情報記憶手段または前記複製カスタマイズ情報記憶手段に登録されている場合には、登録先の記憶手段から、当該カスタマイズ情報を取り出し、前記カスタマイズ情報記憶手段及び前記複製カスタマイズ情報記憶手段のいずれにも登録されていない場合には、前記初期設定画面情報記憶手段に登録されている初期設定画面情報を取り出して表示させることを特徴とする。
【0017】
本発明に係るプログラムは、コンピュータに、1または階層構造を成す複数のユーザインタフェース画面を画面表示させるための画面表示情報のうち初期設定画面情報として初期設定画面情報記憶手段に記憶された画面表示情報を、ユーザ操作に従いカスタマイズし、そのカスタマイズにより生成した画面表示情報を当該ユーザのカスタマイズ情報としてカスタマイズ情報記憶手段に登録させ、生成されたカスタマイズ情報の特定情報を含むタグ情報を生成してタグ情報記憶手段に登録させ、ユーザにより入力された検索条件に合致するタグ情報が関連付けられたカスタマイズ情報を前記カスタマイズ情報記憶手段の中から選択し、その選択したカスタマイズ情報を複製して当該ユーザのカスタマイズ情報として複製カスタマイズ情報記憶手段に登録させることを特徴とする。
【0018】
また、表示手段に画面表示情報を表示させるユーザの画面表示情報を、前記初期設定画面情報記憶手段、前記カスタマイズ情報記憶手段または前記複製カスタマイズ情報記憶手段のいずれから取り出し前記表示手段に表示させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、他人によるカスタマイズ作業により作成されたユーザインタフェース画面を有効利用することができるようになる。これにより、例えば、同様の業務を行う者がカスタマイズして作成したユーザインタフェース画面を自己のユーザインタフェース画面として使用することにより、業務で頻繁に用いる操作ボタン等を階層の浅い位置で表示できるようになるので、操作回数の削減等に伴う業務効率を改善することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、図面に基づいて、本発明の好適な実施の形態について説明する。
【0021】
図1は、本発明に係るユーザインタフェース画面カスタマイズ装置の一実施の形態を含む画像形成装置のハードウェア構成図である。この画像形成装置20は、少なくともコピー機能、プリント機能及びスキャナ機能等の機能を搭載した複合機であってコンピュータを内蔵した複合機を想定している。図1において、CPU1は、リードオンリメモリ(ROM)9に格納されたプログラムにしたがってスキャナ4やプリンタエンジン6等本装置に搭載された各種機構の動作制御を行う。アドレスデータバス2は、CPU1の制御対象となる各種機構と接続してデータの通信を行う。操作パネル3は、ユーザからの指示の受け付け、情報の表示を行うユーザインタフェース(以下、「UI」)である。スキャナ4は、ユーザがセットした原稿を読み取り、電子データとしてハードディスクドライブ(HDD)5等に蓄積する。HDD5は、スキャナを使用して読み取った電子文書などを格納する。本実施の形態で利用する親展ボックスは、HDD5に設けられる。プリンタエンジン6は、CPU1で実行される制御プログラムからの指示に従い出力用紙上に画像を印字する。ネットワークインタフェース(I/F)7は、ネットワーク11を接続し、本装置が生成した電子データの送信、本装置宛に送信されてきた電子メールの受信、またブラウザ経由による本装置へのアクセスなどに利用される。ランダムアクセスメモリ(RAM)8は、プログラム実行時のワークメモリや電子データ送受信時の通信バッファとして利用される。ROM9は、本装置の制御や電子データの暗号、電子データの送受信に関する各種プログラムが格納されている。各種プログラムが実行されることで後述する各構成要素が所定の処理機能を発揮する。外部メディアインタフェース(I/F)10は、USBメモリ、フラッシュメモリ等の外部メモリ機器とのインタフェースである。
【0022】
図2は、本実施の形態における画像形成装置20のブロック構成図である。なお、図2には、本実施の形態の説明に必要な構成のみを示した。図2には、ログイン処理部21、表示制御部22、表示部23、初期設定画面情報記憶部30、そして本実施の形態の特徴とするカスタマイズ機能処理部24が示されている。ログイン処理部21は、画像形成装置20を利用するユーザの認証を行う。表示部23は操作パネル3に相当し、UI画面が表示される。表示制御部22は、このUI画面の表示制御を行う。
【0023】
ここで、本実施の形態において画面表示情報というのは、1または階層構造を成す複数のUI画面を画面表示させるために定義された情報であり、具体的に言うと、操作パネル8に表示される各画面に含まれる操作ボタンや入力領域等のGUI部品、画面レイアウト、画面の階層関係等画面の切り替え表示に必要な項目が定義される。画像形成装置20には、一般にメーカーが画面表示情報を搭載しているが、この標準的に搭載された画面表示情報は、初期設定画面情報として初期設定画面情報記憶部30に予め登録される。また、後述するようにユーザがカスタマイズして生成した画面表示情報は、カスタマイズ情報としてカスタマイズ情報記憶部31に登録される。本実施の形態では、画面表示情報をXML(eXtensible Markup Language)言語で記述することを想定している。
【0024】
本実施の形態におけるカスタマイズ機能処理部24は、カスタマイズ実行部25、タグ情報生成部26、カスタマイズ支援処理部27、変更通知部28、類似通知部29及びカスタマイズ情報記憶部31を有している。カスタマイズ実行部25は、初期設定画面情報として初期設定画面情報記憶部30に記憶された画面表示情報を読み出し、ユーザ操作に従いカスタマイズし、そのカスタマイズにより生成した画面表示情報を、カスタマイズをしたユーザのカスタマイズ情報としてカスタマイズ情報記憶部31に登録する。もちろん、カスタマイズ実行部25は、ユーザ操作に従いカスタマイズにより作成された画面表示情報、すなわちカスタマイズ情報を編集することによってカスタマイズ情報を更新することも可能である。なお、カスタマイズ実行部25は、従前のカスタマイズ機能と同様の機能を発揮するが、本実施の形態では、カスタマイズ実行部25に対して操作指示を行うユーザとしてカスタマイズのスキルを有している者を想定している。
【0025】
タグ情報生成部26は、カスタマイズ実行部25により生成されたカスタマイズ情報の特定情報を含むタグ情報を生成して、当該カスタマイズ情報と関連付けしてカスタマイズ情報記憶部31に登録する。カスタマイズ支援処理部27は、ユーザによって入力された検索条件に合致するタグ情報が関連付けられたカスタマイズ情報をカスタマイズ情報記憶部31の中から選択し、その選択したカスタマイズ情報を複製して当該ユーザのカスタマイズ情報としてカスタマイズ情報記憶部31に登録する。本実施の形態では、カスタマイズ支援処理部27に対して操作指示を行うユーザとしてカスタマイズのスキルのない者を想定している。
【0026】
変更通知部28は、カスタマイズ情報記憶部31に登録されている複製元となるカスタマイズ情報が変更された場合、変更前のカスタマイズ情報の複製を自己のカスタマイズ情報とするユーザに対して当該変更された旨を通知する。類似通知部29は、予め決められた類似基準を満たすことによって既存のカスタマイズ情報に類似すると判定されたカスタマイズ情報がカスタマイズ情報記憶部31に新規若しくは更新により登録された場合、当該既存のカスタマイズ情報を自己のカスタマイズ情報とするユーザに対して類似するカスタマイズ情報が存在する旨を通知する。
【0027】
上記説明した画像形成装置20における各構成要素21〜29は、画像形成装置20に搭載されたコンピュータと、コンピュータに搭載されたCPU1で動作するプログラムとの協調動作により実現される。また、各記憶部30,31は、HDD5にて実現される。
【0028】
なお、本実施の形態におけるカスタマイズ情報記憶部30には、カスタマイズにより生成されたカスタマイズ情報、生成されたカスタマイズ情報を特定するためのタグ情報及び生成されたカスタマイズ情報を複製して生成されるカスタマイズ情報が保存されることになるが、これらの情報をカスタマイズID等の情報によって関連付けしてそれぞれ異なる記憶手段にて保存するように構成してもよい。また、各記憶部30,31は、HDD5によって実現することを想定しているが、ネットワーク11を介してアクセス可能なサーバ12などに設けるようにしてもよい。
【0029】
また、本実施の形態で用いるプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROMやDVD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して提供することも可能である。通信手段や記録媒体から提供されたプログラムはコンピュータにインストールされ、コンピュータのCPUがインストールプログラムを順次実行することで各種処理が実現される。
【0030】
図3は、本実施の形態におけるカスタマイズ情報記憶部31のデータ構成を示した図である。この図を用いながらカスタマイズ情報記憶部31のデータ構成及び本実施の形態において用いる情報について説明する。図3に示したように、カスタマイズ情報記憶部31には、ユーザID、カスタマイズID、カスタマイズ情報、登録(更新)日時、タグ情報及び複製元カスタマイズIDが対応付けして登録される。カスタマイズ情報というのは、前述したようにカスタマイズスキルのあるユーザによって初期設定画面情報若しくは既存のカスタマイズ情報がカスタマイズされて生成された画面表示情報、あるいはカスタマイズのスキルのないユーザによって、カスタマイズスキルのあるユーザ生成の画面表示情報(カスタマイズ情報)を複製して生成された画面表示情報のことであるが、図3に示したカスタマイズ情報には、XML言語の記述データがカスタマイズ情報として登録される。あるいは、記述データファイルの格納先を示す情報を登録するように構成してもよい。カスタマイズIDは、登録されたカスタマイズ情報の識別情報である。カスタマイズ情報は各ユーザに対応付けされて生成されることになるが、ユーザIDには、この生成されたカスタマイズ情報の使用者となるユーザの識別情報としてログインユーザIDが登録される。登録(更新)日時には、カスタマイズ情報記憶部31に新規登録若しくは編集により更新された日時が登録される。
【0031】
タグ情報は、カスタマイズ情報に付加される情報であり、このタグ情報を検索することでユーザにより入力指定された検索条件に合致するカスタマイズ情報を探し出すことができる。タグ情報は、ユーザ情報と付加情報とで構成され、それぞれが検索キーワードとなる。ユーザ情報は、カスタマイズ情報の使用者を特定するための情報であり、氏名、部門名が含まれる。カスタマイズ情報はユーザ毎に設定されるので、ユーザ情報は、カスタマイズ情報の特定情報でもある。付加情報には、使用目的、業務内容、優先項目、カラー、形式等カスタマイズ情報を生成したユーザにより当該カスタマイズ情報の特徴事項を示す情報が含まれる。付加情報には、基本的にユーザ情報に設定されなかった情報が設定される。タグ情報は、自らの使用に適したカスタマイズ情報を探し出す際の情報が設定されるので、複製により生成されたカスタマイズ情報のタグ情報のフィールドは空白となる。カスタマイズ情報が複製により生成された場合、複製元カスタマイズ情報には、その複製元のカスタマイズ情報のカスタマイズIDが登録される。従って、カスタマイズ実行部25が登録するカスタマイズ情報は複製ではないので、このフィールドは空白となる。
【0032】
次に、本実施の形態における動作について説明する。まず、画面表示情報のカスタマイズ処理について図4に示したフローチャートを用いて説明する。
【0033】
まず、ログイン処理部21は、操作パネル3にログイン画面を表示して待機している。なお、正確には、表示制御部22にログイン画面の表示を指示することで、表示制御部22が、指示された画面を表示部23に表示することになるが、以降の説明では、説明の便宜上、表示させる画面を指示して表示制御部22に表示要求をするものが「表示する」と表現して説明する。
【0034】
カスタマイズスキルのあるユーザがカスタマイズを実施するためにログイン画面からユーザIDとパスワードを入力すると、ログイン処理部21は、その入力されたユーザID等によりユーザ認証を行う(ステップ101)。
【0035】
なお、本実施の形態では、ユーザログイン後に当該ユーザの画面表示情報が画面表示されることになる。具体的に言うと、ログインユーザのカスタマイズ情報がカスタマイズ情報記憶部31に登録されている場合には、該当するカスタマイズ情報が表示される画面表示情報に相当する。ユーザのカスタマイズ情報がカスタマイズ情報記憶部31に登録されていない場合には、初期設定画面情報記憶部30に登録されている初期設定画面情報が表示される画面表示情報に相当する。そして、通常は、この表示されたUI画面を切り替えながら所望の機能の操作ボタンを選択・実行する。
【0036】
ユーザは、ログイン後、所定の操作を行うことでカスタマイズツールを起動する。このユーザ操作に応じてカスタマイズ機能処理部24は、動作を開始する(ステップ102)。カスタマイズ機能処理部24は、最初にカスタマイズにより新規のカスタマイズ情報を作成するか、あるいは複製によりカスタマイズ情報を作成するか、をユーザに指定させる機能選択画面を表示する。ここで、ユーザが新規作成を選択すると(ステップ103でY)、所定のカスタマイズ機能の実行を開始する。すなわち、カスタマイズ実行部25は、初期設定画面情報として登録されている画面表示情報を初期設定画面情報記憶部30から読み出して画面表示し、ユーザ操作に従い初期設定画面情報の記述を変更する。このようにしてカスタマイズを実行する(ステップ104)。記述の変更が終了して所定の終了ボタンが押下されると、カスタマイズ実行部25は、変更された画面表示情報を生成する(ステップ105)。続いて、タグ情報生成部26は、所定のタグ情報設定画面を画面表示して、必要な情報をユーザに入力させるが、このとき、タグ情報生成部26は、タグ情報に含めるデータであって自動収集可能なデータを取得する(ステップ106)。例えば、ログイン時に取得済みのユーザID、個人情報データベース等各種情報データベースの既知の格納先から当該ユーザの部門名等を収集する。そして、自動収集したデータをタグ情報設定画面の所定の領域に表示する。このようにして、タグ情報の入力作業の便宜を図る。なお、編集可能な情報の場合には、編集可能に画面表示する。
【0037】
ユーザが所定の項目データの入力を終了すると、カスタマイズ実行部25は、タグ情報設定画面に設定されたタグ情報を受け付ける(ステップ107)。そして、ステップ101で取得したユーザID、ステップ105で生成したカスタマイズ情報及び生成に伴い割り付けたカスタマイズID、タグ情報を対応付けしてカスタマイズ情報記憶部31に登録する(ステップ108)。このとき、登録(更新)日時も合わせて現在時刻にて設定登録する。このようにして、カスタマイズ情報は、新規に生成されると共に、そのカスタマイズ情報に関連する情報は、カスタマイズ情報記憶部31に設定登録される。
【0038】
次に、画面表示された機能選択画面からユーザが編集を選択すると(ステップ103でN、ステップ109でY)、カスタマイズ実行部25は、次のようにして編集処理を実行する(ステップ120)。
【0039】
すなわち、カスタマイズ実行部25は、当該ユーザのユーザIDに対応して登録されたカスタマイズ情報をカスタマイズ情報記憶部31から読み出して画面表示し、新規生成処理と同様にユーザ操作に従いカスタマイズ情報の記述を変更する。このようにしてカスタマイズ情報の内容が変更されると、そのカスタマイズ情報でカスタマイズ情報記憶部31を更新する。このとき、登録(更新)日時も合わせて現在時刻にて設定更新する。
【0040】
ところで、前述したカスタマイズ処理は、画面表示情報の記述を変更するようにカスタマイズスキルを有するユーザが画像形成装置20を使用していることを想定していた。ここでは、カスタマイズスキルを有するユーザも当然ながら利用可能であるが、カスタマイズスキルを有していないユーザが画像形成装置20を使用する場合を想定して、画面表示された機能選択画面からユーザが複製によるカスタマイズ処理を選択した場合に(ステップ103,109で共にN)、カスタマイズ支援処理部27が実行する複製によるカスタマイズ処理について図5に示したフローチャートを用いて説明する。
【0041】
ユーザが機能選択画面から複製によるカスタマイズ処理を選択すると、カスタマイズ支援処理部27は、所望のカスタマイズ情報を選出するための検索条件を設定する条件設定画面を表示する。この条件設定画面には、タグ情報を構成する各項目に対してキーワードが指定できるように入力領域が設けられている。カスタマイズスキルのないユーザは、例えば同じ部署のメンバや同じ業務を遂行しているなど自分と同じ操作を行う可能性の高い他人が作成したカスタマイズ情報を活用するのが操作回数の削減等の観点からして都合良い。このために、ユーザは、好適なカスタマイズ情報を探し出させるように条件設定画面から1または複数のキーワードを入力する。
【0042】
キーワードが入力されると、カスタマイズ支援処理部27は、このキーワードを受け付け(ステップ121)、このキーワードを検索条件としてカスタマイズ情報記憶部31に設定されたタグ情報を検索する(ステップ122)。そして、検索条件に合致するタグ情報を選出し、その選出したタグ情報に対応するカスタマイズ情報を選出する(ステップ123)。そして、カスタマイズ支援処理部27は、選出したカスタマイズ情報の、例えばメイン画面を表示部23にサムネイル表示して、ユーザに確認させた後、ユーザのサムネイルの選択操作などの操作指示により当該ユーザのカスタマイズ情報を決定させる(ステップ124)。なお、カスタマイズ支援処理部27は、ここではユーザが選択するカスタマイズ情報の内容確認として、メイン画面のサムネイル表示を行うようにしたが、この方法に限定する必要はない。例えば、画面切替え用を除く操作ボタンに対する操作を無効にするなど画像形成装置20に実際に動作させないようにモード設定した状態で表示部23の表示画面を実際に遷移させるようにしてもよい。つまり、画面遷移のみを有効にする。このようにして、カスタマイズ情報の内容を確認させることができる。
【0043】
ここで、もし検索条件に合致するカスタマイズ情報が選出されなければ、ユーザは、キーワードの指定を変更するなどしてカスタマイズ情報が選出されるように操作する。一方、検索条件に合致するカスタマイズ情報が複数選出された場合、カスタマイズ支援処理部27は、選出したカスタマイズ情報のメイン画面を表示部23にサムネイル表示して、ユーザにいずれか1つを選択させる(ステップ124)。
【0044】
このようにして、1つのカスタマイズ情報が特定されると、カスタマイズ支援処理部27は、その特定されたカスタマイズ情報を複製する。そして、ステップ101で取得したユーザID、複製により生成したカスタマイズ情報、生成に伴い割り付けたカスタマイズID、複製元のカスタマイズ情報のカスタマイズIDを対応付けしてカスタマイズ情報記憶部31に登録する(ステップ125)。このとき、登録(更新)日時も合わせて現在時刻にて設定登録する。
【0045】
なお、複製によるカスタマイズ処理では、タグ情報を生成しない。これは、タグ情報は、キーワード検索される情報としてカスタマイズ情報に付加する情報だからである。また、複製により生成されたカスタマイズ情報(複製カスタマイズ情報)は、複製元カスタマイズ情報と同一であるため、複製カスタマイズ情報のタグ情報を設定しておく必要はないからである。また、タグ情報を生成せずに当該フィールドを空白とすることで検索処理の高速化が図れる。一方、仮にタグ情報を設定すると、同一のカスタマイズ情報が検索により選出されることになる。もちろん、表示する際に、同一のカスタマイズ情報が存在した場合、1つのみを画面表示するように処理することで同一カスタマイズ情報の複数表示を回避することは可能であるが、表示する際の処理が煩雑になる。本実施の形態では、このような理由で、複製カスタマイズ情報に対してはタグ情報を生成しないようにした。もちろん、ユーザの部門名が必ずしも同じとは限らないので、複製によるカスタマイズ処理においてもタグ情報を付加して設定登録するようにしてもよい。つまり、カスタマイズ情報の特徴事項を示す情報という位置付けを重視したいのであれば、タグ情報を付加するようにしてもよいし、あるいはタグ情報の一部分を検索対象としてもよいし、キーワードと特徴事項を示す情報とを別に取り扱うようにしてもよい。なお、タグ情報を空白にしなくても、複製元カスタマイズ情報の複製元カスタマイズIDは空白なので、複製元カスタマイズ情報と複製カスタマイズ情報との判別は容易にできる。
【0046】
このようにして、ユーザに対応させてカスタマイズ情報を複製により生成できるようにしたので、カスタマイズスキルのないユーザでも、カスタマイズしたUI画面を容易に使用することができる。
【0047】
次に、本実施の形態が提供する付加的な機能処理について説明する。
【0048】
図6は、本実施の形態が提供するカスタマイズ情報更新処理を示したフローチャートである。カスタマイズ情報更新処理は、主に変更通知部28により実施され、以下の説明するように複製元カスタマイズ情報が変更された場合に、その変更前のカスタマイズ情報を複製して自己のカスタマイズ情報としたユーザに対して、その旨を通知し、また要求に応じて自己のカスタマイズ情報を変更後の複製元カスタマイズ情報で更新する処理である。
【0049】
まず、ユーザが画像形成装置20を使用するためにログイン画面からユーザIDとパスワードを入力すると、ログイン処理部21は、その入力されたユーザID等によりユーザ認証を行う(ステップ131)。ユーザ認証後、カスタマイズ機能処理部24は、ログイン時に取得されたユーザIDキーにしてカスタマイズ情報記憶部31を検索して、当該ユーザのカスタマイズ情報を特定する(ステップ132)。この特定されたカスタマイズ情報が複製により作成された情報でない場合には(ステップ133でN)、既存の画面表示情報がそのまま画面表示される。ここで、特定されたカスタマイズ情報が複製により作成された情報でない場合というのは、カスタマイズ情報記憶部31の複製元カスタマイズIDが空白であったことにより当該ユーザのカスタマイズ情報が複製により生成されていないと判断した場合及びカスタマイズ情報記憶部31に当該ユーザのカスタマイズ情報が登録されていないため初期設定画面情報を自己の画面表示情報としていると判断した場合である。この場合は、既存の画面表示情報をそのまま用いて画面表示を行うことになる(ステップ139)。
【0050】
一方、特定されたカスタマイズ情報が複製により作成された情報である場合(ステップ133でY)、続いて複製カスタマイズ情報が生成された後に複製元カスタマイズ情報が変更されたかを確認する。これは、複製カスタマイズ情報及び複製元カスタマイズ情報それぞれに対応して設定されている登録(更新)日時を比較することで確認できる。複製元カスタマイズ情報が複製カスタマイズ情報生成後に変更されていないと判断した場合(ステップ134でN)、カスタマイズ機能処理部24は、既存の複製カスタマイズ情報をそのまま用いて画面表示を行うことになる(ステップ139)。
【0051】
これに対し、複製元カスタマイズ情報が複製カスタマイズ情報生成後に変更されていると判断した場合(ステップ134でY)、変更通知部28は、その変更された旨をログインユーザに対して通知するが、本実施の形態では、変更された複製元カスタマイズ情報の変更内容を画面表示することでユーザに知らせる(ステップ135)。具体的には、表示内容の変更点が視認できるように、例えば色、輝度等の表示属性を変更して表示する。UI画面が階層関係を成している場合には、例えば画面切替え用を除く操作ボタンに対する操作を無効にするなど画像形成装置20に実際に動作させないようにモード設定した状態で表示部23の表示画面を実際に遷移させるようにしてもよい。つまり、画面遷移のみを有効にする。このようにして、カスタマイズ情報の変更内容を確認させることができる。
【0052】
変更内容を確認したユーザが所定の操作を行うことで変更を反映させないことを選択した場合(ステップ136でN)、変更通知部28は、既存の複製カスタマイズ情報をそのまま用いて画面表示を行うことになる(ステップ139)。
【0053】
一方、ユーザが所定の操作を行うことで変更を反映させることを選択した場合(ステップ136でY)、変更通知部28は、変更された複製元カスタマイズ情報でログインユーザのカスタマイズ情報を更新する(ステップ137)。このとき、登録(更新)日時も合わせて現在時刻にて更新する。
【0054】
更新した後は、更新したカスタマイズ情報が有効になり、これ以降、新たなカスタマイズ情報に従ってUI画面が表示されることになる(ステップ138)。
【0055】
以上のようにして、複製元カスタマイズ情報が変更された場合、その変更された旨をユーザに通知すると共に、ユーザが希望する場合には、変更内容を当該ユーザのカスタマイズ情報に反映することができる。
【0056】
なお、上記説明したステップ136で変更内容を反映しないことをユーザが選択した場合、当該ユーザがログインするたびに変更内容の提示処理(ステップ135)が表示されることになる。従って、これを回避したいと考える場合、例えば、これを表示しない、n(n:システムにより自動設定若しくはユーザ指定)日経過するまで表示しない等を設定できるようにする。また、ユーザがログインして使用を開始するまでに複製元カスタマイズ情報の更新を反映できればよいので、本実施の形態では、ログイン直後に上記のように変更の旨を通知するようにした。また、こうすれば、更新のし忘れを回避できる。ただ、変更された旨を、電子メール等の他の手段を用いて行うようにしてもよい。なお、この場合は、機能選択画面からマニュアルにて自己の複製カスタマイズ情報の更新処理を選択出来るように設定しておく必要が生じてくる。
【0057】
図7は、本実施の形態が提供する類似カスタマイズ情報提案処理を示したフローチャートである。類似カスタマイズ情報提案処理は、主に類似通知部29により実施され、以下の説明するように複製カスタマイズ情報に類似したカスタマイズ情報がカスタマイズ情報記憶部31に登録された場合に、その登録されたカスタマイズ情報に類似したカスタマイズ情報を自己のカスタマイズ情報としたユーザに対して、その旨を通知し、また要求に応じて自己のカスタマイズ情報を、自己のカスタマイズ情報に類似したカスタマイズ情報で更新する処理である。
【0058】
まず、ユーザが画像形成装置20を使用するためにログイン画面からユーザIDとパスワードを入力すると、ログイン処理部21は、その入力されたユーザID等によりユーザ認証を行う(ステップ141)。ユーザ認証後、カスタマイズ機能処理部24は、ログイン時に取得されたユーザIDキーにしてカスタマイズ情報記憶部31を検索して、当該ユーザのカスタマイズ情報を特定する(ステップ142)。続いて、類似通知部29は、特定したカスタマイズ情報に類似するカスタマイズ情報が存在するか検索する(ステップ143)。類似か否かの判断基準は予め決められており、その判断基準としては、例えば、各カスタマイズ情報のタグ情報を比較して一致したキーワードの数若しくは一致率が所定の閾値以上の場合に類似と判定する。あるいは、例えば業務内容と部門名は少なくとも一致する場合などキーワードに重み付けを行ってその類似度を算出して判定を行う。これは、運用によって適宜設定すればよい。なお、前述したように複製カスタマイズ情報にタグ情報を設定しない場合には、この類似判定においては、複製元カスタマイズ情報に対応したタグ情報を利用する。
【0059】
以上の処理の結果、自己のカスタマイズ情報に類似するカスタマイズ情報(類似カスタマイズ情報)が存在しないと判定した場合(ステップ144でN)、カスタマイズ機能処理部24は、既存の画面表示情報をそのまま用いて画面表示を行うことになる(ステップ149)。
【0060】
一方、類似カスタマイズ情報が存在すると判定した場合(ステップ144でY)、類似通知部29は、類似カスタマイズ情報が存在する旨をログインユーザに対して通知するが、本実施の形態では、類似カスタマイズ情報を画面表示することでユーザに知らせる(ステップ145)。これ以降の処理(ステップ146〜149)は、基本的に変更された旨を通知するカスタマイズ情報更新処理(ステップ136〜139)と同様である。すなわち、ユーザが類似カスタマイズ情報を確認した結果、類似カスタマイズ情報を使用しないことを選択した場合(ステップ146でN)、類似通知部29は、既存の複製カスタマイズ情報をそのまま用いて画面表示を行うことになる(ステップ149)。
【0061】
一方、ユーザが所定の操作を行うことで類似カスタマイズ情報を使用することを選択した場合(ステップ146でY)、類似通知部29は、登録された類似カスタマイズ情報でログインユーザのカスタマイズ情報を更新する(ステップ147)。このとき、登録(更新)日時も合わせて現在時刻にて更新する。
【0062】
更新した後は、更新したカスタマイズ情報が有効になり、これ以降、新たなカスタマイズ情報に従ってUI画面が表示されることになる(ステップ148)。
【0063】
以上のようにして、類似カスタマイズ情報が存在する場合、その旨をユーザに通知すると共に、ユーザが希望する場合には、類似カスタマイズ情報で当該ユーザのカスタマイズ情報を更新することができる。
【0064】
前述したカスタマイズ情報更新処理は、複製カスタマイズ情報を使用するユーザに対する付加的なサービスである。この類似カスタマイズ提案処理でも同様に複製カスタマイズ情報を使用するユーザに対する付加的なサービスであるように説明した。ただ、類似カスタマイズ提案処理は、当該ユーザに限らず、初期設定画面情報を使用しているユーザが新たなカスタマイズ情報を探し出すために利用することができる。また、複製元となるカスタマイズ情報を生成したユーザが、第三者作成のカスタマイズ情報を探し出したい場合にも利用することができる。つまり、類似カスタマイズ提案処理は、いずれの画面表示情報を使用しているユーザにおいても、目的に応じて利用することが可能である。
【0065】
ところで、カスタマイズ情報更新処理と類似カスタマイズ提案処理は、付加的なサービス機能であることから図4に示したメインのカスタマイズ処理のフローチャートから外したが、もちろん、少なくとも一方の処理をカスタマイズ処理の流れの中に組み入れることができる。具体的には、ログイン処理(ステップ101,131,141)は共有でき、そしてユーザがカスタマイズツールを起動するステップ102の処理の前に自動的に実行されるようにするのが好適である。また、カスタマイズ情報更新処理と類似カスタマイズ提案処理を別個に説明したが、これらの処理が共に実行されるように処理フローを形成してもよい。
【0066】
本実施の形態では、複合機等の画像形成装置20に本発明を適用した場合を例にして説明したが、1または階層構造を成す複数のUI画面を画面表示させるための画面表示情報を用いてUI画面を切り替えながら操作ボタンをユーザに選択させるようなユーザインタフェースを持つ装置であれば、画像形成装置20に限らず本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明に係るユーザインタフェース画面カスタマイズ装置の一実施の形態を含む画像形成装置のハードウェア構成図である。
【図2】本実施の形態における画像形成装置のブロック構成図である。
【図3】本実施の形態におけるカスタマイズ情報記憶部のデータ構成を示した図である。
【図4】本実施の形態における画面表示情報のカスタマイズ処理を示したフローチャートである。
【図5】本実施の形態における複製によるカスタマイズ処理を示したフローチャートである。
【図6】本実施の形態が提供するカスタマイズ情報更新処理を示したフローチャートである。
【図7】本実施の形態が提供する類似カスタマイズ情報提案処理を示したフローチャートである。
【符号の説明】
【0068】
1 CPU、2 アドレスデータバス、3 操作パネル、4 スキャナ、5 ハードディスクドライブ(HDD)、6 プリンタエンジン、7 ネットワークインタフェース(I/F)、8 RAM、9 ROM、10 外部メディアインタフェース(I/F)、11 ネットワーク、12 サーバ、20 画像形成装置、21 ログイン処理部、22 表示制御部、23 表示部、24 カスタマイズ機能処理部、25 カスタマイズ実行部、26 タグ情報生成部、27 カスタマイズ支援処理部、28 変更通知部、29 類似通知部、30 初期設定画面情報記憶部、31 カスタマイズ情報記憶部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1または階層構造を成す複数のユーザインタフェース画面を画面表示させるための画面表示情報のうち初期設定画面情報として初期設定画面情報記憶手段に記憶された画面表示情報を、ユーザ操作に従いカスタマイズし、そのカスタマイズにより生成した画面表示情報を当該ユーザのカスタマイズ情報としてカスタマイズ情報記憶手段に登録するカスタマイズ実行手段と、
前記カスタマイズ実行手段により生成されたカスタマイズ情報の特定情報を含むタグ情報を生成してタグ情報記憶手段に登録するタグ情報生成手段と、
ユーザにより入力された検索条件に合致するタグ情報が関連付けられたカスタマイズ情報を前記カスタマイズ情報記憶手段の中から選択し、その選択したカスタマイズ情報を複製して当該ユーザのカスタマイズ情報として複製カスタマイズ情報記憶手段に登録するカスタマイズ支援処理手段と、
を有することを特徴とするユーザインタフェース画面カスタマイズ装置。
【請求項2】
前記タグ情報生成手段は、入力された前記カスタマイズ実行手段により生成されたカスタマイズ情報の特徴事項を示すキーワードをタグ情報に含め、
前記カスタマイズ支援処理手段は、タグ情報に含まれるキーワードを検索条件としてユーザに入力させることを特徴とする請求項1に記載のユーザインタフェース画面カスタマイズ装置。
【請求項3】
前記タグ情報生成手段は、入力された前記カスタマイズ実行手段にカスタマイズ情報を生成させたユーザに関する情報をキーワードとしてタグ情報に含め、
前記カスタマイズ支援処理手段は、タグ情報に含まれるキーワードを検索条件としてユーザに入力させることを特徴とする請求項1に記載のユーザインタフェース画面カスタマイズ装置。
【請求項4】
前記カスタマイズ情報記憶手段に登録されているカスタマイズ情報が変更された場合、変更前のカスタマイズ情報の複製を自己のカスタマイズ情報とするユーザに対して、当該変更された旨を通知する変更通知手段を有することを特徴とする請求項1に記載のユーザインタフェース画面カスタマイズ装置。
【請求項5】
前記カスタマイズ支援処理手段は、
前記複製カスタマイズ情報記憶手段に登録するカスタマイズ情報に、前記カスタマイズ情報記憶手段の中から選択した複製元のカスタマイズ情報の特定情報を関連付けしており、
前記変更通知手段からの通知を受けたユーザによる更新指示に応じて、変更後のカスタマイズ情報により当該ユーザのカスタマイズ情報を更新することを特徴とする請求項4に記載のユーザインタフェース画面カスタマイズ装置。
【請求項6】
予め決められた類似基準を満たすことによって既存のカスタマイズ情報に類似すると判定されたカスタマイズ情報が前記カスタマイズ情報記憶手段に登録された場合、当該既存のカスタマイズ情報を自己のカスタマイズ情報とするユーザに対して、類似するカスタマイズ情報が存在する旨を通知する類似通知手段を有することを特徴とする請求項1に記載のユーザインタフェース画面カスタマイズ装置。
【請求項7】
前記カスタマイズ支援処理手段は、
前記複製カスタマイズ情報記憶手段に登録するカスタマイズ情報に、前記カスタマイズ情報記憶手段の中から選択したカスタマイズ情報の特定情報を関連付けしており、
前記類似通知手段からの通知を受けたユーザによる更新指示に応じて、類似するカスタマイズ情報により当該ユーザのカスタマイズ情報を更新することを特徴とする請求項6に記載のユーザインタフェース画面カスタマイズ装置。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれか1項に記載のユーザインタフェース画面カスタマイズ装置と、
表示手段に画面表示情報を表示させるユーザの画面表示情報を、前記初期設定画面情報記憶手段、前記カスタマイズ情報記憶手段または前記複製カスタマイズ情報記憶手段のいずれから取り出し前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
を有することを特徴とする画面表示制御装置。
【請求項9】
前記表示制御手段は、ユーザのカスタマイズ情報が、前記カスタマイズ情報記憶手段または前記複製カスタマイズ情報記憶手段に登録されている場合には、登録先の記憶手段から、当該カスタマイズ情報を取り出し、前記カスタマイズ情報記憶手段及び前記複製カスタマイズ情報記憶手段のいずれにも登録されていない場合には、前記初期設定画面情報記憶手段に登録されている初期設定画面情報を取り出して表示させることを特徴とする請求項8に記載の画面表示制御装置。
【請求項10】
コンピュータに、
1または階層構造を成す複数のユーザインタフェース画面を画面表示させるための画面表示情報のうち初期設定画面情報として初期設定画面情報記憶手段に記憶された画面表示情報を、ユーザ操作に従いカスタマイズし、そのカスタマイズにより生成した画面表示情報を当該ユーザのカスタマイズ情報としてカスタマイズ情報記憶手段に登録させ、
生成されたカスタマイズ情報の特定情報を含むタグ情報を生成してタグ情報記憶手段に登録させ、
ユーザにより入力された検索条件に合致するタグ情報が関連付けられたカスタマイズ情報を前記カスタマイズ情報記憶手段の中から選択し、その選択したカスタマイズ情報を複製して当該ユーザのカスタマイズ情報として複製カスタマイズ情報記憶手段に登録させる、
ことを特徴とするプログラム。
【請求項11】
表示手段に画面表示情報を表示させるユーザの画面表示情報を、前記初期設定画面情報記憶手段、前記カスタマイズ情報記憶手段または前記複製カスタマイズ情報記憶手段のいずれから取り出し前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項10に記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−258696(P2008−258696A)
【公開日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−95981(P2007−95981)
【出願日】平成19年4月2日(2007.4.2)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】