説明

ライトガイド、光源装置及び読取装置

【課題】光沢性のある対象物や比較的反射率の高い対象物を読み取る場合でも、照度ムラを低減することができるライトガイド、光源装置、これらを搭載した読取装置を提供すること。
【解決手段】ライトガイド3は、入射面7、出射面6、反射面(主反射面)61、及びこれらの面7、6及び61が形成された導光部5を備える。反射面61は、入射面7に対向する位置に設けられ、入射光を反射する。反射面61には、複数のマイクロレンズ62が形成されている。これらのマイクロレンズ62により、入射面7からの入射光をライトガイド3内で均一に拡散させることができる。したがって、光沢性のある対象物や比較的反射率の高い対象物を読み取る場合でも、照度ムラを低減することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光素子からの光を案内して発光させるライトガイド、これを用いた光源装置及び読取装置に関する。
に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、画像等を読み取るためのスキャナや複合機等の光源としてLED(Light Emitting Diode)が用いられている。LEDが光源として用いられることにより、従来のようなCCFL(Cold Cathode Fluorescent Lighting(Lamp))に比べ、装置を小型化することができる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献2に記載の、LEDを搭載した画像読取装置では、LEDからの光を読み取り面(原稿台)へ導く導光光学系が、複数のLEDの配列方向に周期的に配置された光学面を有し、その光学面は、LEDの配列方向にパワーを有する。これにより照度ムラが抑制される(例えば、特許文献2の段落[0031]、図1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−123766号公報
【特許文献2】特開2009−80173号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の装置では、光沢性のある対象物や比較的反射率の高い対象物を読み取った場合、照度ムラが表れるという問題がある。
【0006】
特許文献2の装置では、光沢性のある対象物等を読み取った場合、照度ムラが低減される。しかし、その導光光学系のLEDの配列方向の周期的な光学面の構造自体が原因で、そのLEDの配列方向での照度ムラが発生するという問題がある。
【0007】
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、光沢性のある対象物や比較的反射率の高い対象物を読み取る場合でも、照度ムラを低減することができるライトガイド、光源装置、これらを搭載した読取装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係るライトガイドは、入射面と、出射面と、反射面と、導光部とを具備する。
前記入射面は、少なくとも第1の方向に配列された複数の発光素子からの光が入射される。
前記出射面は、前記入射面からの入射光を出射する。
前記反射面は、前記第1の方向及び前記第1の方向とは異なる第2の方向に光学的パワーを有する複数のレンズを有し、前記入射面に対向するように設けられている。
前記導光部は、前記入射面、前記出射面及び前記反射面が形成され、前記入射面から入射された前記光を、前記反射面の前記レンズで反射させて前記出射面に導く。
【0009】
入射面からの入射光を、複数のレンズにより第1の方向及び第2の方向の両方向に発散させることができる。したがって、光沢性のある対象物や比較的反射率の高い対象物を読み取る場合でも、照度ムラを低減することができる。
【0010】
前記レンズは、2次元状に配列されていてもよい。
【0011】
前記ライトガイドは、底面をさらに具備してもよい。前記底面は、前記入射面と前記反射面との間に設けられ、前記出射面に対向するように設けられている。その場合、前記底面に対する前記レンズの前記2次元配列面の角度と、前記レンズの面の前記2次元配列面に対する最大傾斜角度とを加えた角度が120°以上であってもよい。
【0012】
あるいは、前記底面に対する前記レンズの前記2次元配列面の角度と、前記レンズの面の前記2次元配列面に対する最大傾斜角度とを加えた角度が130°以上であってもよい。
【0013】
前記レンズは、ハニカム状に配置されていてもよい。これにより、反射面にレンズを隙間なく配置することができ、照度ムラを低減できる。
【0014】
本発明の一形態に係る光源装置は、複数の発光素子と、上述のライトガイドとを具備する。
【0015】
前記発光素子は、前記第1の方向とは異なる第3の方向にも配列されていてもよい。これにより、光源の配置に起因する照度ムラを低減することができる。
【0016】
本発明の一形態に係る読取装置は、複数の発光素子と、上述のライトガイドと、前記出射面から出射された前記光の照射対象物からの反射光を電気信号に変換する変換素子とを具備する。
【発明の効果】
【0017】
以上、本発明によれば、光沢性のある対象物や比較的反射率の高い対象物を読み取る場合でも、照度ムラを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の一実施形態に係る光源装置を示す斜視図である。
【図2】図1に示す矢印Aの方向で見た光源装置の図である。
【図3】光源装置の一部を示す平面図である。
【図4】ライトガイドの反射面側から見た斜視図である。
【図5】その反射面の正面から見た、反射面の一部を示す図である。
【図6】図2において、ライトガイドの底面及び反射面付近を拡大して示す図である。
【図7】反射面の角度の設定の理由を説明するための図である。
【図8】従来品と本実施形態に係るライトガイドのそれぞれの光の照度分布を模式的に示す図である。
【図9】光源装置が組み込まれたキャリッジを示す断面図である。
【図10】キャリッジを搭載した読取装置として、スキャナ装置を示す斜視図である。
【図11】(A)及び(B)は、シミュレーションにより作成された、本実施形態に係るライトガイドの光線追跡図であり、(C)は光の均一性を示す図である。
【図12】マイクロレンズを有していない(反射面が平面でなる)ライトガイドについて、図11(A)〜(C)にそれぞれ対応した図である。
【図13】本実施形態に係るライトガイドを用いたスキャナ装置により実際に読み取られたディスク記録媒体の画像である。
【図14】マイクロレンズを有していない(反射面が平面でなる)ライトガイドを用いたスキャナ装置により実際に読み取られた、ディスク記録媒体の画像である。
【図15】上記特許文献2に係る導光光学系を用いた装置により読み取られた、ディスク記録媒体の画像である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
【0020】
図1は、本発明の一実施形態に係る光源装置を示す斜視図である。図2は、図1に示す矢印Aの方向で見た光源装置10の図である。図3は、この光源装置10の一部を示す平面図である。
【0021】
図1及び図3に示すように、光源装置10は、例えば一方向(X方向)に直線状に配置された複数の発光素子2と、この発光素子2から発せられた光を所定の方向に導くライトガイド3とを備えている。発光素子2は、例えばプリント配線基板8に搭載されている。複数の発光素子2の1つには、赤、緑及び青(RGB)の3つの発光源を有するLEDが用いられる。発光素子2は、これらの各色の光が合成された白色を発光する。
【0022】
しかし、1つの発光素子2が、単色の1つの発光源、または単色の複数の発光源を有する構成であってもよい。その場合、発光素子2ごとに、例えばRGB異なる色の光を発光し、これら各色の光がライトガイド3により混合される。LEDとしては、無機LED、有機LEDのどちらでもよい。
【0023】
図2に示すように、ライトガイド3は、入射面7、出射面6、反射面(主反射面)61、及びこれらの面7、6及び61が形成された導光部5を備える。入射面7には、複数の発光素子2からの光が入射される。導光部5は、入射面7から入射された光を反射し、入射面7に対向する反射面61で反射させて出射面6に導き、出射面6からその光が出射する。ライトガイド3(導光部5)は、入射面7から出射面6までの途中で折れるように設けられている。「折れるように」とは、図2のように折れ目がはっきり表れるような形状もよいし、あるいは、折れ目がはっきりせず曲面形状に形成されていてもよい意味である。
【0024】
ライトガイド3は、一体成形により形成される。ライトガイド3の材質として、典型的にはアクリル樹脂であるが、ガラス、ポーリカーボネイト、その他の透明樹脂でもよい。
【0025】
入射面7は、例えば平面に形成されている。入射面7のZ方向の幅(高さ方向の幅)w1は、発光素子2が発光する側の面と実質的に同じ幅、あるいは、それよりわずかに小さい幅に設計されている。このような構成により、出射面6から出射される光に暗線が混じることを防止することができ、光の均一化に寄与する。出射面6も平面に形成されている。
【0026】
図4は、反射面61側から見たライトガイド3を示す斜視図であり、図5は、その反射面61の正面から見た、反射面61の一部を示す図である。反射面61には、少なくとも、発光素子2の配列方向と、その配列方向とは異なる方向とに光学的パワーを有する複数のレンズとして、複数のマイクロレンズ62が形成されている。
【0027】
具体例として、各マイクロレンズ62は、ライトガイド3の外側に向けて凸形状で、球面または非球面で形成されており、2次元状に配列されている。したがって、各マイクロレンズ62は、各マイクロレンズ62の光軸の周囲の方向に光学的パワーを有し、入射面7から入射された光をライトガイド3内で均一に拡散させて反射する機能を有している。
【0028】
マイクロレンズ62の2次元の配列の仕方は、典型的にはハニカム状である。これにより、反射面61にマイクロレンズ62を隙間なく配置することができ、照度ムラを低減できる。
【0029】
図6は、図2において、底面63(入射面7と反射面61との間に設けられ、出射面6に対抗するように設けられた面)と、反射面61とを拡大して示す図である。図6において、底面63に対する各マイクロレンズ62の2次元状配列面の角度θ1(°)と、各マイクロレンズ62の表面の、その2次元配列面に対する最大傾斜角度θ2(°)とを加えた角度が120以上とされている。つまり、θ1+θ2≧120となっている。θ1+θ2≧132であればなおよい。以下、この理由を説明する。
【0030】
図7は、その理由を説明するための図である。この図は、左から右方向へ、ライトガイド3の媒質内を通る光Bが、反射面61で反射する様子を示している。図7では、反射面61の角度は、マイクロレンズ62の最大傾斜角度θ2を含む角度として描かれており、θ1+θ2とされている。ライトガイド3の入射面から入射された光Bのほとんどは、反射面61にたどり着くまで実質的に底面63に平行に進む。この光が反射面61に入射角θ4で入射する。反射面61への入射角θ4が全反射となる角度(臨界角)に近づくほど、ライトガイド3における光の利用効率が高くなる。
【0031】
図7より、θ3=(180−θ1−θ2)であり、
θ4=90−θ3
=θ1+θ2−90
となる。
【0032】
ここで、入射角θ4がライトガイド3の臨界角である42°以上であれば、光は反射面61で全反射する。これは、アクリル等の透明樹脂、あるいはガラスの臨界角である。つまり、θ1+θ2≧132の場合が、最も光の利用効率を高くすることができる。なお、θ1+θ2の上限値は180°でよい。θ1+θ2の典型例として、上記したように例えば120°以上とすることができるが、130°以上であってもよいし、135°以上であってもよい。
【0033】
以上のように、本実施形態に係るライトガイド3は、入射面7からの入射光を、複数のマイクロレンズ62によりライトガイド3内で均一に拡散させることができる。したがって、図8の右側に示すように、出射面6からの光の照度分布を均一にすることができる。図8において、左側には、反射面が平面あるいはシリンドリカル面を有する従来のライトガイドを用いた場合の照度分布を示している。
【0034】
また、本実施形態に係るライトガイド3では、反射面61で均一に光を拡散することができるので、光路長h(図2参照)を、特許文献1に記載した従来品より短くすることができる。従来品では、ピッチp(図3参照)が光路長hより長い場合、照度ムラの発生が多くなる懸念があるが、本実施形態では、光路長hと、各発光素子2の配列のピッチpとの関連性が低く、ライトガイド3の設計の自由度が向上する。
【0035】
反射面61にマイクロレンズ62を形成せず、反射面に銀等のミラー層を形成することが考えられる。しかしながらこの場合、ミラー層の蒸着による形成工程が必要になり、コストが増える結果となる。これに対し、本実施形態では、マイクロレンズ62を有するライトガイド3を金型により成形することができる。
【0036】
図9は、上記光源装置10が組み込まれたキャリッジを示す断面図である。図10は、このキャリッジ21を搭載した読取装置として、スキャナ装置を示す斜視図である。スキャナ装置100は、書類や写真等、光の照射対象物22(図2、図9参照)が載置される載置面23を有する本体24と、本体24に開閉可能に装着されたカバー25とを備えている。載置面23は、例えば光の透過率が高いガラスや樹脂等でなる。本体24の内部には、載置面23に載置された照射対象物22の全面を読み取るために、キャリッジ21を直線方向(Y方向)の移動させる図示しないモータ等が設けられている。さらに、本体24の内部には、キャリッジ21の移動をガイドするガイドレール19も設けられている。ガイドレール19は、例えば図4に示すように、キャリッジ21の下部に接続されている。なお、スキャナ装置100の構成は、図に示したような構成に限られず、適宜設計の変更が可能である。
【0037】
図9に示すように、このキャリッジ21内には、上記光源装置10と、複数のミラー11、12、13、14、15と、結像のためのレンズ系16と、光路長調整素子17と、光電変換素子としてのイメージセンサ18とが設けられている。光源装置10からイメージセンサ18までの光路長をできるだけ長くとるため、このように複数のミラー11〜15が配置される。これらのミラー11〜15は、X方向に長尺形状を有している。レンズ系16は、複数のレンズで構成されることが多い。光路長調整素子17は、例えば赤外光と通常光の光路差を調整する。イメージセンサ18としては、例えばCCDが用いられる。CCDに限られず、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)センサであってもよい。イメージセンサ18の種類に応じて、キャリッジ21内の光学系の構成も適宜変更可能である。
【0038】
上記のように、本実施形態に係るライトガイド3では、入射面7からの入射光を、複数のマイクロレンズ62によりライトガイド3内で均一に拡散させて反射する。したがって、光沢性のある照射対象物22や比較的反射率の高い照射対象物22を読み取る場合でも、照度ムラを低減することができる。
【0039】
図11(A)及び(B)は、シミュレーションにより作成された、本実施形態に係るライトガイド3の光線追跡図である。図11(A)は断面図であり、図11(B)は平面図である。図11(C)は、シミュレーションにより作成された、本実施形態に係るライトガイドの均一性を示す、図11(B)の平面図に対応する図である。横軸がX軸方向(図1等参照)であり、縦軸がY軸方向である。
【0040】
図12(A)〜(C)は、マイクロレンズを有していない(反射面が平面でなる)ライトガイドについて、図11(A)〜(C)にそれぞれ対応した図である。
【0041】
これらの図に示すように、図11のライトガイドの方が、図12のものに比べ、入射光が反射面61で均一に拡散されて反射し、照度ムラが低減されているのがわかる。図11(C)及び図12(C)において、Y軸の−5mm当たりに発光素子が配列されている。図11(C)及び図12(C)を比べると、図11(C)に現された、白、及びその白に隣接したグレーの薄い帯状の部分が、図12(C)のそれより広くなっており、光の拡散の均一性、つまり照度の均一性が向上している。
【0042】
図13は、本実施形態に係るライトガイド3を用いたスキャナ装置100により実際に読み取られたディスク記録媒体の画像である。図14は、マイクロレンズを有していない(反射面が平面でなる)ライトガイドを用いたスキャナ装置により実際に読み取られた、ディスク記録媒体の画像である。図15は、上記特許文献2に係る導光光学系を用いた装置により読み取られた、ディスク記録媒体の画像である。図13〜15で、ディスク記録媒体は、どれも同一物が用いられた。
【0043】
図14及び15の画像を比較すると、特許文献2の装置で読み取られた画像の方(図15)が、照度ムラが低減されている。しかし、図13及び15を比較すると、図13に示した本実施形態の方がさらに照度ムラが低減されているのがわかる。図15では、特にディスク記録媒体の上下の部分において、明暗それぞれの線がほぼ同じピッチで現れているのがわかる。
【0044】
本発明に係る実施形態は、以上説明した実施形態に限定されず、他の種々の実施形態がある。
【0045】
発光素子2として、LEDの代わりにレーザダイオードが用いられてもよい。
【0046】
ライトガイドの主反射面の正面から見たマイクロレンズの形状は、少なくとも配列方向、及び、その配列方向は異なる方向の2方向に光学的パワーを有しているものであれば、何でもよい。例えば、その形状は、円、楕円、三角以上の多角形、これらのうち少なくとも2つの組合せでもよい。
【0047】
あるいは、マイクロレンズは、その光学的パワーが、例えば少なくともその2方向で異なるような形状に形成されていてもよい。そのようなマイクロレンズ62の形状として、典型的には、楕円が挙げられる。その場合、楕円の長軸(または短軸)が、発光素子2の配列方向に一致していてもよい。
【0048】
また、その楕円の長軸及び短軸の長さ比を適宜設定することにより、その照度分布を適宜変更することができる。
【0049】
マイクロレンズの配列の仕方は、ハニカム状で正六角形状に限られず、縦横マトリクス状に整列していてもよいし、ランダムな配列であってもよい。また、各マイクロレンズ同士の間が隙間があってもよい。その場合においても、主反射面の正面から見た各マイクロレンズの形状は、少なくとも上記2方向に光学的パワーを有するものであれば何でもよい。
【0050】
マイクロレンズ62は凸レンズであったが、凹レンズであってもよい。つまり、主反射面が、ライトガイド内に向けて複数の凹みが形成される形態であってもよい。
【0051】
上記実施形態では、発光素子2が直線状に一列に並んで配列されていた。しかし、発光素子2はZ軸方向に複数列で設けられていてもよい。その場合、それら各発光素子が互い違いにずれて(例えばハニカム状に)配置されていてもよい。発光素子自体の大きさが小さくなれば、入射面7の面積を図1のもと同じにして発光素子の数を増やすことができる。
【0052】
ライトガイドの出射面は、球面または非球面の凸形状であってもよい。あるいは、出射面は、ブラスト加工により形成された平面であってもよい。
【符号の説明】
【0053】
2…発光素子
3…ライトガイド
6…出射面
7…入射面
10…光源装置
18…イメージセンサ
22…照射対象物
61…反射面
62…マイクロレンズ
63…底面
100…スキャナ装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも第1の方向に配列された複数の発光素子からの光が入射される入射面と、
前記入射面からの入射光を出射する出射面と、
前記第1の方向及び前記第1の方向とは異なる第2の方向に光学的パワーを有する複数のレンズを有し、前記入射面に対向するように設けられた反射面と、
前記入射面、前記出射面及び前記反射面が形成され、前記入射面から入射された前記光を、前記反射面の前記レンズで反射させて前記出射面に導く導光部と
を具備するライトガイド。
【請求項2】
請求項1に記載のライトガイドであって、
前記レンズは、2次元状に配列されているライトガイド。
【請求項3】
請求項2に記載のライトガイドであって、
前記入射面と前記反射面との間に設けられ、前記出射面に対向するように設けられた底面をさらに具備し、
前記底面に対する前記レンズの前記2次元状配列面の角度と、前記レンズの面の前記2次元状配列面に対する最大傾斜角度とを加えた角度が120°以上であるライトガイド。
【請求項4】
請求項3に記載のライトガイドであって、
前記底面に対する前記レンズの前記2次元状配列面の角度と、前記レンズの面の前記2次元状配列面に対する最大傾斜角度とを加えた角度が135°以上であるライトガイド。
【請求項5】
請求項2に記載のライトガイドであって、
前記レンズは、ハニカム状に配置されているライトガイド。
【請求項6】
少なくとも第1の方向に配列された複数の発光素子と、
前記複数の発光素子からの光が入射される入射面と、
前記入射面からの入射光を出射する出射面と、
前記第1の方向及び前記第1の方向とは異なる第2の方向に光学的パワーを有する複数のレンズを有し、前記入射面に対向するように設けられた反射面と、
前記入射面、前記出射面及び前記反射面が形成され、前記入射面から入射された前記光を、前記反射面の前記レンズで反射させて前記出射面に導く導光部とを有するライトガイドと
を具備する光源装置。
【請求項7】
請求項6に記載のライトガイドであって、
前記発光素子は、前記第1の方向とは異なる第3の方向にも配列されている光源装置。
【請求項8】
少なくとも第1の方向に配列された複数の発光素子と、
前記複数の発光素子からの光が入射される入射面と、
前記入射面からの入射光を出射する出射面と、
前記第1の方向及び前記第1の方向とは異なる第2の方向に光学的パワーを有する複数のレンズを有し、前記入射面に対向するように設けられた反射面と、
前記入射面、前記出射面及び前記反射面が形成され、前記入射面から入射された前記光を、前記反射面の前記レンズで反射させて前記出射面に導く導光部とを有するライトガイドと、
前記出射面から出射された前記光の照射対象物からの反射光を電気信号に変換する変換素子と
を具備する読取装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2011−65864(P2011−65864A)
【公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−215547(P2009−215547)
【出願日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】