説明

ラミネート基材貼合用シート

【課題】ラミネート基材をカードに貼合する際に位置決めでき、しかも簡便に製造でき、少量生産も可能なラミネート基材貼合用シートを提供する。
【解決手段】本発明のラミネート基材貼合用シート1は、略中央にカードと同形状のラミネート領域10を有し、粘着シートAは、ラミネート領域10の周縁に沿って形成された破断線からなる第1の打ち抜きLによりにより打ち抜かれ、剥離シートBは、ラミネート領域10の周縁に沿って形成された第2の打ち抜きLにより打ち抜かれている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、会員証等のカードにラミネート基材を貼り合せる際に使用されるラミネート基材貼合用シートに関する。
【背景技術】
【0002】
カードの表面に、表面保護のために透明フィルムを貼り合せたり、意匠性を高めるために装飾フィルムを貼り合せることがある。例えば、会員証のカードの表面に、氏名や住所等を印字した後、印字面を保護するために透明フィルムを貼合することがある。
特許文献1には、カードの片面に透明フィルムを貼合する際に使用する積層シートが開示されている。
特許文献1に記載の積層シートは、片面が離型面になっているカード用紙と、透明フィルムおよび粘着剤層を備える透明粘着シートと、支持フィルムとを有し、カード用紙の離型面と透明粘着シートの粘着剤層とが接し、透明粘着シートの透明フィルムと支持フィルムとが擬似接着され、カード用紙および透明粘着シートがカードの形状に打ち抜かれている。
この積層シートでは、透明粘着シートから剥離されて取り出されたカードを表裏反転させ、透明粘着シートの粘着剤層に貼着して、透明粘着シートをカードに転写させる。したがって、カードに対して透明粘着シートを正確に位置合わせして貼合させることができる。
【特許文献1】登録実用新案公報第3058996号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1に記載の積層シートでは、擬似接着層を有し、複雑な積層構成になっている。そのため、製造の工程が複雑になると共に、少量生産に適さないという問題を有していた。
そこで、本発明は、ラミネート基材をカードに貼合する際に位置決めでき、しかも簡便に製造でき、少量生産も可能なラミネート基材貼合用シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、以下の構成を有する。
[1] カードの表面に貼合されるラミネート基材および粘着剤層を備える粘着シートと、該粘着シートの粘着剤層の、ラミネート基材と反対側の面に設けられた剥離シートとを有するラミネート基材貼合用シートであって、
略中央にカードと同形状のラミネート領域を有し、粘着シートは、ラミネート領域の周縁に沿って形成された破断線からなる第1の打ち抜きによりにより打ち抜かれ、剥離シートは、ラミネート領域の周縁に沿って形成された第2の打ち抜きにより打ち抜かれていることを特徴とするラミネート基材貼合用シート。
[2] カードの表面に貼合されるラミネート基材および粘着剤層を備える粘着シートと、該粘着シートの粘着剤層の、ラミネート基材と反対側の面に設けられた剥離シートとを有する矩形状のラミネート基材貼合用シートであって、
略中央に略矩形状のカードと同形状のラミネート領域を有し、粘着シートは、ラミネート領域の周縁に沿って形成された破断線からなる第1の打ち抜きによりにより打ち抜かれ、剥離シートは第2の打ち抜きにより打ち抜かれ、
該第2の打ち抜きは、ラミネート領域の周縁のいずれか1つの辺に重複する第1の切り込み部と、第1の切り込み部の一端からラミネート領域の周縁に沿って第1の切り込み部に対向するラミネート基材貼合用シートの辺(a)に延びる第2の切り込み部と、第1の切り込み部の他端からラミネート領域の周縁に沿って第1の切り込み部に対向するラミネート基材貼合用シートの辺(a)に延びる第3の切り込み部とからなっていることを特徴とするラミネート基材貼合用シート。
[3] ラミネート領域の一部に粘着シートが除去された粘着シート除去部を有する[1]または[2]に記載のラミネート基材貼合用シート。
[4] カードの表面に貼合されるラミネート基材および粘着剤層を備える粘着シートと、該粘着シートの粘着剤層の、ラミネート基材と反対側の面に設けられた剥離シートとを有するラミネート基材貼合用シートであって、
折り曲げ線を境界にして互いに隣接する第1のラミネート基材供給部と第2のラミネート基材供給部とを備え、
第1のラミネート基材供給部は、略中央にカードと同形状の第1のラミネート領域を有し、第1のラミネート基材供給部の粘着シートは、第1のラミネート領域の周縁に沿って形成された破断線からなる第1の打ち抜きにより打ち抜かれ、第1のラミネート基材供給部の剥離シートは、第1のラミネート領域の周縁に沿って形成された第2の打ち抜きにより打ち抜かれ、
第2のラミネート基材供給部は、前記折り曲げ線に沿って第1のラミネート基材供給部に折り重ねた際に第1のラミネート領域と重なる部分に形成された第2のラミネート領域を有し、第2のラミネート基材供給部の粘着シートは、第2のラミネート領域の周縁に沿って形成された破断線からなる第1の打ち抜きにより打ち抜かれ、第2のラミネート基材供給部の剥離シートは、第2のラミネート領域の周縁に沿って形成された第2の打ち抜きにより打ち抜かれていることを特徴とするラミネート基材貼合用シート。
[5] カードの表面に貼合されるラミネート基材および粘着剤層を備える粘着シートと、該粘着シートの粘着剤層の、ラミネート基材と反対側の面に設けられた剥離シートとを有する矩形状のラミネート基材貼合用シートであって、
折り曲げ線を境界にして互いに隣接する第1のラミネート基材供給部と第2のラミネート基材供給部とを備え、
第1のラミネート基材供給部は、略中央に略矩形状のカードと同形状の第1のラミネート領域を有し、第1のラミネート基材供給部の粘着シートは、第1のラミネート領域の周縁に沿って形成された破断線からなる第1の打ち抜きにより打ち抜かれ、第1のラミネート基材供給部の剥離シートは、第2の打ち抜きにより打ち抜かれ、
第2のラミネート基材供給部は、前記折り曲げ線に沿って第1のラミネート基材供給部に折り重ねた際に第1のラミネート領域と重なる部分に形成された第2のラミネート領域を有し、第2のラミネート基材供給部の粘着シートは、第2のラミネート領域の周縁に沿って形成された破断線からなる第1の打ち抜きにより打ち抜かれ、第2のラミネート基材供給部の剥離シートは、第2の打ち抜きにより打ち抜かれ、
第1のラミネート基材供給部の第2の打ち抜きおよび第2のラミネート基材供給部の第2の打ち抜きは共に、各ラミネート領域の周縁のいずれか1つの辺に重複する第1の切り込み部と、各第1の切り込み部の一端からラミネート領域の周縁に沿って第1の切り込み部に対向するラミネート基材貼合用シートの辺(a)に延びる第2の切り込み部と、各第1の切り込み部の他端からラミネート領域の周縁に沿って第1の切り込み部に対向するラミネート基材貼合用シートの辺(a)に延びる第3の切り込み部とからなっていることを特徴とするラミネート基材貼合用シート。
[6] カードの表面に貼合されるラミネート基材および粘着剤層を備える粘着シートと、該粘着シートの粘着剤層の、ラミネート基材と反対側の面に設けられた剥離シートとを有する矩形状のラミネート基材貼合用シートであって、
折り曲げ線を境界にして互いに隣接する第1のラミネート基材供給部と第2のラミネート基材供給部とを備え、
第1のラミネート基材供給部は、略中央に略矩形状のカードと同形状の第1のラミネート領域を有し、第1のラミネート基材供給部の粘着シートは、第1のラミネート領域の周縁に沿って形成された破断線からなる第1の打ち抜きにより打ち抜かれ、第1のラミネート基材供給部の剥離シートは、第2の打ち抜きにより打ち抜かれ、
第2のラミネート基材供給部は、前記折り曲げ線に沿って第1のラミネート基材供給部に折り重ねた際に第1のラミネート領域と重なる部分に形成された第2のラミネート領域を有し、第2のラミネート基材供給部の粘着シートは、第2のラミネート領域の周縁に沿って形成された破断線からなる第1の打ち抜きにより打ち抜かれ、第2のラミネート基材供給部の剥離シートは、第2の打ち抜きにより打ち抜かれ、
第1のラミネート基材供給部の第2の打ち抜きおよび第2のラミネート基材供給部の第2の打ち抜きの一方は、ラミネート領域の周縁に沿って形成され、
第1のラミネート基材供給部の第2の打ち抜きおよび第2のラミネート基材供給部の第2の打ち抜きの他方は、各ラミネート領域の周縁のいずれか1つの辺に重複する第1の切り込み部と、各第1の切り込み部の一端からラミネート領域の周縁に沿って第1の切り込み部に対向するラミネート基材貼合用シートの辺(a)に延びる第2の切り込み部と、各第1の切り込み部の他端からラミネート領域の周縁に沿って第1の切り込み部に対向するラミネート基材貼合用シートの辺(a)に延びる第3の切り込み部とからなっていることを特徴とするラミネート基材貼合用シート。
[7] 第1のラミネート領域および/または第2のラミネート領域の一部に粘着シートが除去された粘着シート除去部を有する[4]〜[6]のいずれかに記載のラミネート基材貼合用シート。
[8] 第2の打ち抜きは、剥離シートを連続的に切り込んでいる[1]〜[7]のいずれかに記載のラミネート基材貼合用シート。
[9] 第1の打ち抜きは、該第1の打ち抜きの少なくとも1つコーナー部を連続的に切り込んでいる[1]〜[8]のいずれかに記載のラミネート基材貼合用シート。
【発明の効果】
【0005】
本発明のラミネート基材貼合用シートによれば、ラミネート基材をカードに貼合する際に位置決めでき、しかも汎用の粘着シートを用いて簡便に製造でき、少量生産も可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
<第1の実施形態>
本発明のラミネート基材貼合用シートの第1の実施形態について説明する。
図1,2,3に、本実施形態のラミネート基材貼合用シートを示す。本実施形態のラミネート基材貼合用シート1は、カードの表面に貼合されるラミネート基材Aの片面に粘着剤層Aが設けられた粘着シートAと、粘着剤層Aの、ラミネート基材Aと反対側の面に設けられた剥離シートBとを有する矩形状のシートである。
本実施形態のラミネート基材貼合用シート1は、略中央にカードと同形状のラミネート領域10を有している。ここで、本実施形態におけるカードは、略矩形状でISO7810のID−1で規格された寸法(85.60mm×53.98mm)の標準サイズのカードである。ラミネート領域10の長辺は、ラミネート基材貼合用シート1の長辺に平行になっている。
【0007】
粘着シートAは、ラミネート領域10の周縁に沿って形成された第1の打ち抜きLにより打ち抜かれている。第1の打ち抜きLは、粘着シートAを断続的に切り込んだ破断線である。本実施形態における第1の打ち抜きLの切り込みの長さは全周にわたって一定ではない。具体的には、4つのコーナー部D,D,D,Dの切り込みの長さは、直線部E,E,E,Eよりも長く、各コーナー部D,D,D,Dを連続的に切り込む長さになっている。第1の打ち抜きLがコーナー部D,D,D,Dを連続的に切り込んでいると、後述するようにラミネート領域10を押し込むことによって、ラミネート領域10より外側の非ラミネート領域20からラミネート領域10を容易に分離する工程を容易に行うことができる。
剥離シートBは、ラミネート領域10の周縁に沿って形成された第2の打ち抜きLにより打ち抜かれている。本実施形態における第2の打ち抜きLは、剥離シートBを連続的に切り込んだ連続切り込み線である。本実施形態では、第2の打ち抜きLが連続切り込み線であるため、剥離シートBを容易に剥離できるようになっている。
第1の打ち抜きLおよび第2の打ち抜きLは重なっているが、第1の打ち抜きLが破断線であるため、ラミネート領域10は非ラミネート領域20から分離されていない。
【0008】
(粘着シート)
[ラミネート基材]
粘着シートAを構成するラミネート基材Aとしては、例えば、紙類、プラスチックフィルム類等を使用できる。紙類としては、キャストコート紙、アート紙、コート紙、上質紙、クラフト紙、グラシン紙等が挙げられる。プラスチックフィルム類としては、ポリプロピレンやポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル等の各種高分子フィルムが挙げられる。また、蒸着紙、合成紙、布、不織布等も使用できる。さらに、これらが複数積層した積層体などを適宜採用することができる。
ラミネート領域10の粘着シートAを貼合後にもカードに記載された情報を視認できるようにするためには、ラミネート基材Aとして、透明なプラスチックフィルムを用いることが好ましい。透明なプラスチックフィルムとしては、ポリエチレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルムが好適に用いられる。
ラミネート基材Aとして、紙類を用いた場合には、カードにラミネート領域10の粘着シートAを貼合した後に筆記できる。
【0009】
[粘着剤層]
粘着剤層Aとしては、例えば、ゴム系、アクリル系、ウレタン系、ビニルエーテル系等の任意の粘着剤を使用できる。これらの中でも、耐候性、透明性等に優れ、広範な用途に使用できることから、アクリル系粘着剤が好ましく、アクリル系粘着剤としては、エマルジョン型、溶剤型、ホットメルト型等があり、本発明においては、いずれの型のものも使用できる。これらの中でも、安全面、品質面、コスト面からエマルジョン型アクリル系粘着剤が好ましい。
さらに、粘着剤層Aは、必要に応じて他の任意成分を含有してもよい。他の任意成分としては、タッキファイヤー、粘着性微球体、増粘剤、pH調整剤、消泡剤、防腐防黴剤、顔料、無機充填剤、安定剤、濡れ剤、湿潤剤等が挙げられる。タッキファイヤーとしては、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂、脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、水添石油樹脂、スチレン系樹脂、アルキルフェノール樹脂等が挙げられる。
粘着剤層Aの厚さは10〜100μmであることが好ましい。粘着剤層Aが10μm以上であれば、充分な接着強度の粘着剤層Aになる。しかし、100μmより高くしても、厚さに応じた接着強度の向上は図れないため、無益になる。
【0010】
(剥離シート)
ラミネート基材貼合用シート1を構成する剥離シートBとしては、例えば、周知の剥離シートが使用される。周知の剥離シートとしては、例えば、キャストコート紙、アート紙、コート紙、上質紙、クラフト紙、グラシン紙等の紙の表面に、必要に応じて目止め層を形成した上で、シリコーン系等の剥離剤を塗布した剥離シートなどが挙げられる。
剥離シートBは、剥離面が粘着剤層Aに接するように配置されている。
剥離シートBの厚みは20〜200μmであることが好ましい。剥離シートBが20μm以上であれば、カードの位置決めをより確実なものにでき、200μm以下であれば、ラミネート基材貼合用シートを容易に折り曲げることができる。
【0011】
(使用方法)
次に、上記ラミネート基材貼合用シート1の使用方法の一例について説明する。
本使用例では、まず、図4に示すように、ラミネート基材貼合用シート1を、剥離シートBが上になるように、平滑な面100に載置する。次いで、ラミネート領域10の剥離シートB(剥離部β)を剥離して、ラミネート領域10の粘着剤層A2aを露出させる。
次いで、図5に示すように、露出させた粘着剤層A2aに、カードCの、ラミネート基材を貼合する面Cを貼着する。ここで、カードCとしては、紙類のカードが好適であるが、その他の材質のカードであっても構わない。
そして、図6に示すように、ラミネート領域10の粘着シートAをカードC側に押し込み、第1の打ち抜きLの破断線を切断して、非ラミネート領域20からラミネート領域10を分離する。これにより、図7に示すような、ラミネート領域10の粘着シートA(ラミネート部α)が貼合されたカードCが得られる。
【0012】
(製造方法)
次に、上記ラミネート基材貼合用シート1の製造方法の一例について説明する。
本製造例では、ラミネート基材Aと粘着剤層Aと剥離シートBとからなる汎用の剥離シート付き粘着シートの原反をラミネート基材貼合用シート1の形状に裁断する。
次いで、カードCの輪郭と同形状の打ち抜き刃を剥離シートBから粘着シートAに向かって差し込み、粘着シートAおよび剥離シートBを打ち抜く。このときに用いる打ち抜き刃は、断続的に切り込みの深さが粘着シートAの厚み分だけ長くなっている部分を有する。そのため、この打ち抜き刃を用いることにより、剥離シートBを連続的に切り込み、粘着シートAを断続的に切り込むことができる。したがって、第1の打ち抜きLと第2の打ち抜きLとを同時に形成できる。
以上のように第1の打ち抜きLおよび第2の打ち抜きLを形成することによって、ラミネート基材貼合用シート1を得る。
【0013】
以上説明した第1の実施形態のラミネート基材貼合用シート1では、カードCと同形状のラミネート領域10の剥離シートBを剥離した部分にカードを貼着するため、カードCを位置決めすることができる。
また、ラミネート基材貼合用シート1は、ラミネート基材Aと粘着剤層Aと剥離シートBとからなるシートの打ち抜きに工夫することで、擬似接着層を使用せずに、カードCにラミネート基材Aを貼合できるようにされている。したがって、ラミネート基材貼合用シート1は、汎用の粘着シートを用いて簡便に製造でき、少量生産も可能である。
【0014】
<第2の実施形態>
本発明のラミネート基材貼合用シートの第2の実施形態について説明する。
図8,9,10に、本実施形態のラミネート基材貼合用シートを示す。本実施形態のラミネート基材貼合用シート2は、粘着シートAおよび剥離シートBを有する矩形状のシートであり、折り曲げ線Mを境界にして互いに隣接する第1のラミネート基材供給部2aと第2のラミネート基材供給部2bとを備える。
【0015】
(ラミネート基材供給部)
本実施形態における第1のラミネート基材供給部2aおよび第2のラミネート基材供給部2bは、第1の実施形態のラミネート基材貼合用シート1と同様のものである。第1のラミネート基材供給部2aにおけるラミネート領域のことを第1のラミネート領域10aといい、第2のラミネート基材供給部2bにおけるラミネート領域のことを第2のラミネート領域10bという。
また、第1のラミネート基材供給部2aにおける第1のラミネート領域10aより外側を第1の非ラミネート領域20aといい、第2のラミネート基材供給部2bにおける第2のラミネート領域10bより外側を第2の非ラミネート領域20bという。
第2のラミネート領域10bは、第2のラミネート基材供給部2bを折り曲げ線Mに沿って第1のラミネート基材供給部2aに折り重ねた際に第1のラミネート領域10aと重なる部分に形成されている。
【0016】
第1のラミネート基材供給部2aの粘着シートAは、第1のラミネート領域10aの周縁に沿って形成された破断線からなる第1の打ち抜きLにより打ち抜かれている。第1のラミネート基材供給部2aの剥離シートBは、第1のラミネート領域10aの周縁に沿って形成された第2の打ち抜きLにより打ち抜かれている。
第2のラミネート基材供給部2bの粘着シートAは、第2のラミネート領域10bの周縁に沿って形成された破断線からなる第1の打ち抜きLにより打ち抜かれている。第1のラミネート基材供給部2aの剥離シートBは、第2のラミネート領域10bの周縁に沿って形成された第2の打ち抜きLにより打ち抜かれている。
各第1の打ち抜きLは、第1の実施形態の打ち抜きLと同様に、4つのコーナー部D,D,D,Dの切り込みの長さが、各コーナー部D,D,D,Dを連続的に切り込む長さになっている。また、各第2の打ち抜きLは、剥離シートBを連続的に切り込んだ連続切り込み線である。
本実施形態においても、第1の打ち抜きLおよび第2の打ち抜きLは重なっているが、第1の打ち抜きLが破断線であるため、第1のラミネート領域10aは第1の非ラミネート領域20aから分離されておらず、第2のラミネート領域10bは第2の非ラミネート領域20bから分離されていない。
【0017】
(折り曲げ線)
折り曲げ線Mは、破断線(ミシン目)であってもよいし、粘着シートAが外側になるように付与された折り筋であってもよいし、単に線が印刷されているだけでもよい。これらの中でも、折り曲げやすくなる上に、折り曲げ線Mに沿って切り取ることも可能になるため、破断線が好ましい。また、破断線は、粘着シートAが外側になるように折り曲げやすくなることから、剥離シートB側から粘着シートA側に向かって切り込み刃が差し込まれて形成されていることが好ましい。
【0018】
(使用方法)
次に、上記ラミネート基材貼合用シート2の使用方法の一例について説明する。
本使用例では、まず、図11に示すように、ラミネート基材貼合用シート2を、剥離シートBが上になるように、平滑な面100に載置する。次いで、第1のラミネート基材供給部2aにおける第1のラミネート領域10aの剥離シートB(剥離部β)を剥離して、ラミネート領域10の粘着剤層A2aを露出させる。
次いで、図12に示すように、露出させた粘着剤層A2aに、カードCの一方の面Cを貼着する。
次いで、図13に示すように、第2のラミネート基材供給部2bにおける第2のラミネート領域10bの剥離シートB(剥離部β)を剥離して、第2のラミネート領域10bの粘着剤層A2bを露出させる。
次いで、図14に示すように、折り曲げ線Mに沿って、第2のラミネート基材供給部2bを折り返し、第2のラミネート領域10bの粘着剤層A2bをカードCの他方の面Cに貼着する。
そして、図15に示すように、第2のラミネート領域10bの粘着シートAをカードC側に押し込み、第1のラミネート基材供給部2aおよび第2のラミネート基材供給部2bにおける第1の打ち抜きLの破断線を切断して、第1の非ラミネート領域20aから第1のラミネート領域10aを分離し、第2の非ラミネート領域20bから第2のラミネート領域10bを分離する。これにより、図16に示すような、第1のラミネート領域10aの粘着シートA(ラミネート部α)が一方の面に貼合され、第2のラミネート領域10bの粘着シートA(ラミネート部α)が他方の面に貼合されたカードCが得られる。
【0019】
(製造方法)
次に、上記ラミネート基材貼合用シート2の製造方法の一例について説明する。
本製造例では、ラミネート基材Aと粘着剤層Aと剥離シートBとからなる汎用の剥離シート付き粘着シートの原反をラミネート基材貼合用シート2の形状に裁断する。
次いで、第1のラミネート基材供給部2aになる部分および第2のラミネート基材供給部2bになる部分の両方にてカードCの輪郭と同形状の打ち抜き刃、破断線の折り曲げ線Mを形成するための抜き刃の剥離シートBから粘着シートAに向かって差し込み、粘着シートAおよび剥離シートBを打ち抜く。このときに用いる打ち抜き刃は、第1の実施形態と同様に、断続的に切り込みの深さが粘着シートAの厚み分だけ長くなっている部分を有する。そのため、この打ち抜き刃を用いることにより、第1の打ち抜きLと第2の打ち抜きLとを同時に形成できる。
以上のように第1の打ち抜きLおよび第2の打ち抜きLを形成することによって、ラミネート基材貼合用シート2を得る。
【0020】
以上説明した第2の実施形態のラミネート基材貼合用シート2では、カードCと同形状のラミネート領域10の剥離シートBを剥離した部分にカードを貼着するため、カードCを位置決めすることができる。
また、ラミネート基材貼合用シート2は、ラミネート基材Aと粘着剤層Aと剥離シートBとからなるシートの打ち抜きに工夫することで、擬似接着層を使用せずに、カードCにラミネート基材Aを貼合できるようにされている。したがって、ラミネート基材貼合用シート2は、汎用の粘着シートを用いて簡便に製造でき、少量生産も可能である。
また、ラミネート基材貼合用シート2を用いることにより、カードCの両面にラミネート基材を貼合させることができる。
【0021】
<第3の実施形態>
本発明のラミネート基材貼合用シートの第3の実施形態について説明する。
図17に、本実施形態のラミネート基材貼合用シートを示す。本実施形態のラミネート基材貼合用シート3は、カードの表面に貼合されるラミネート基材Aの片面に粘着剤層Aが設けられた粘着シートAと、粘着剤層Aの、ラミネート基材Aと反対側の面に設けられた剥離シートBとを有する矩形状のシートである。また、本実施形態のラミネート基材貼合用シート3は、略中央に略矩形状のカードと同形状のラミネート領域10を有している。
本実施形態における粘着シートAは、第1の実施形態の第1の打ち抜きLと同様の第1の打ち抜きLにより打ち抜かれている。
本実施形態では、剥離シートBが第2の打ち抜きLによって打ち抜かれている。本実施形態における第2の打ち抜きLは、ラミネート領域10の周縁のいずれか1つの辺に重複する第1の切り込み部L3aと、第1の切り込み部L3aの一端からラミネート領域10の周縁に沿って第1の切り込み部L3aに対向するラミネート基材貼合用シートの辺(a)3aに延びる第2の切り込み部L3bと、第1の切り込み部L3aの他端からラミネート領域10の周縁に沿って第1の切り込み部L3aに対向するラミネート基材貼合用シート3の辺(a)3aに延びる第3の切り込み部L3cとからなっている。ここで、第1の切り込み部L3aに対向するラミネート基材貼合用シート3の辺(a)3aとは、第1の切り込み部L3aから見て、第1の切り込みL3aが設けられたラミネート領域10の周縁の一辺と対向する周縁の一辺F側のラミネート基材貼合用シート3の辺のことである。
本実施形態における第2の打ち抜きLも、剥離シートBを連続的に切り込む連続切り込み線である。本実施形態では、第2の打ち抜きLが連続切り込み線であるため、剥離シートBを容易に剥離できるようになっている。
【0022】
(使用方法)
本実施形態のラミネート基材貼合用シート3では、第2の打ち抜きLより内側の部分の剥離シートBを剥離して、ラミネート領域10の粘着剤層A2aを露出させる。その後は、第1の実施形態と同様に、粘着剤層A2aにカードCを貼着する。このとき、カードCの3辺を剥離シートBに隣接させることで、カードCを位置決めしながらラミネート領域10の粘着剤層A2aに貼着できる。そして、ラミネート領域10の粘着シートAを分離して、ラミネート部α付きのカードCを得る。
【0023】
(製造方法)
次に、上記ラミネート基材貼合用シート3の製造方法の一例について説明する。
本製造例では、ラミネート基材Aと粘着剤層Aと剥離シートBとからなる汎用の剥離シート付き粘着シートの原反をラミネート基材貼合用シート3の形状に裁断する。
次いで、第1の打ち抜きLを形成するための打ち抜き刃によって粘着シートAを打ち抜く。また、第3の打ち抜きLを形成するための打ち抜き刃によって剥離シートBを打ち抜く。これにより、第1の打ち抜きLおよび第2の打ち抜きLを形成して、ラミネート基材貼合用シート3を得る。
【0024】
以上説明した第3の実施形態のラミネート基材貼合用シート3では、第2の打ち抜きLより内側の部分の剥離シートBを剥離し、ラミネート領域10の粘着剤層A2aにカードCを貼着することで、カードCを位置決めすることができる。
また、ラミネート基材貼合用シート3は、ラミネート基材Aと粘着剤層Aと剥離シートBとからなるシートの打ち抜きに工夫することで、擬似接着層を使用せずに、カードCにラミネート基材Aを貼合できるようにされている。したがって、ラミネート基材貼合用シート3は、汎用の粘着シートを用いて簡便に製造でき、少量生産も可能である。
【0025】
<他の実施形態>
なお、本発明は上記実施形態に限定されない。
例えば、第2の実施形態の第1のラミネート基材供給部2aおよび第2のラミネート基材供給部2bの一方および両方において、剥離シートBの第2の打ち抜きLを第3の実施形態の第2の打ち抜きLに変更してもよい。
【0026】
第1の打ち抜きLは、全部が破断線であっても構わない。しかし、ラミネート領域10の粘着シートAを分離しやすくなることから、第1の打ち抜きLの少なくとも1つコーナー部を連続的に切り込んでいることが好ましく、第1の実施形態および第2の実施形態のように、第1の打ち抜きLの4つコーナー部D,D,D,Dの全てを連続的に切り込んでいることがより好ましい。
【0027】
また、図18,19に示すように、ラミネート領域10は、その一部に、粘着シートAが除去された粘着シート除去部11を有してもよい。粘着シート除去部11を有すると、ラミネート領域10の粘着シートAをカードCの片面に貼合した際には、カードCの表面に粘着シートAで被覆されていない部分を形成できる。したがって、カードCが紙類である場合、ラミネート領域10の粘着シートAを貼合した後、カードCに情報を筆記や印字することが可能になる。
第2の実施形態における第1のラミネート領域10aおよび第2のラミネート領域10b、第3の実施形態のラミネート領域10についても、上記のように、粘着シート除去部を有してもよい。
【0028】
第2の打ち抜きLは、剥離シートBを断続的に切り込んだ破断線であってもよい。第2の打ち抜きLが破断線である場合には、剥離シートBを剥離しやすくなることから、切り込みのピッチができるだけ長いことが好ましい。
剥離シートBを剥離しやすいという点では、第2の打ち抜きLは破断線より連続切り込み線であることが好ましい。
【0029】
第2の実施形態では、ラミネート領域10a,10bの長辺がラミネート基材貼合用シート2の長辺に平行になっていたが、ラミネート領域10a,10bの短辺がラミネート基材貼合用シート2の長辺に平行に沿っていてもよい。
また、使用されるカードの形状は、上記の略矩形状に限らず、他のサイズの矩形状であってもよいし、円形状、楕円形状、多角形(例えば、三角形状、正四角形状、菱形状、五角形状、六角形状)、星型状、ハート型状などであってもよい。ラミネート領域10,10a,10bの形状は、カードの形状に合うように選択される。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明のラミネート基材貼合用シートの第1の実施形態における粘着シート側の面を示す平面図である。
【図2】本発明のラミネート基材貼合用シートの第1の実施形態における剥離シート側の面を示す平面図である。
【図3】図2のI−I’断面図である。
【図4】第1の実施形態のラミネート基材貼合用シートの使用方法を説明する図である。
【図5】第1の実施形態のラミネート基材貼合用シートの使用方法を説明する図である。
【図6】第1の実施形態のラミネート基材貼合用シートの使用方法を説明する図である。
【図7】第1の実施形態のラミネート基材貼合用シートを使用して得たラミネート基材付きのカードの例を示す図である。
【図8】本発明のラミネート基材貼合用シートの第2の実施形態における粘着シート側の面を示す平面図である。
【図9】本発明のラミネート基材貼合用シートの第2の実施形態における剥離シート側の面を示す平面図である。
【図10】図9のII−II’断面図である。
【図11】第2の実施形態のラミネート基材貼合用シートの使用方法を説明する図である。
【図12】第2の実施形態のラミネート基材貼合用シートの使用方法を説明する図である。
【図13】第2の実施形態のラミネート基材貼合用シートの使用方法を説明する図である。
【図14】第2の実施形態のラミネート基材貼合用シートの使用方法を説明する図である。
【図15】第2の実施形態のラミネート基材貼合用シートの使用方法を説明する図である。
【図16】第2の実施形態のラミネート基材貼合用シートを使用して得たラミネート基材付きのカードの例を示す図である。
【図17】本発明のラミネート基材貼合用シートの第3の実施形態における剥離シート側の面を示す平面図である。
【図18】本発明のラミネート基材貼合用シートの他の実施形態を示す平面図である。
【図19】図18のIII−III’断面図である。
【符号の説明】
【0031】
1,2,3 ラミネート基材貼合用シート
2a 第1のラミネート基材供給部
2b 第2のラミネート基材供給部
10 ラミネート領域
10a 第1のラミネート領域
10b 第2のラミネート領域
20 非ラミネート領域
20a 第1の非ラミネート領域
20b 第2の非ラミネート領域
A 粘着シート
ラミネート基材
粘着剤層
B 剥離シート
C カード
M 折り曲げ線
第1の打ち抜き
,L 第2の打ち抜き

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カードの表面に貼合されるラミネート基材および粘着剤層を備える粘着シートと、該粘着シートの粘着剤層の、ラミネート基材と反対側の面に設けられた剥離シートとを有するラミネート基材貼合用シートであって、
略中央にカードと同形状のラミネート領域を有し、粘着シートは、ラミネート領域の周縁に沿って形成された破断線からなる第1の打ち抜きによりにより打ち抜かれ、剥離シートは、ラミネート領域の周縁に沿って形成された第2の打ち抜きにより打ち抜かれていることを特徴とするラミネート基材貼合用シート。
【請求項2】
カードの表面に貼合されるラミネート基材および粘着剤層を備える粘着シートと、該粘着シートの粘着剤層の、ラミネート基材と反対側の面に設けられた剥離シートとを有する矩形状のラミネート基材貼合用シートであって、
略中央に略矩形状のカードと同形状のラミネート領域を有し、粘着シートは、ラミネート領域の周縁に沿って形成された破断線からなる第1の打ち抜きによりにより打ち抜かれ、剥離シートは第2の打ち抜きにより打ち抜かれ、
該第2の打ち抜きは、ラミネート領域の周縁のいずれか1つの辺に重複する第1の切り込み部と、第1の切り込み部の一端からラミネート領域の周縁に沿って第1の切り込み部に対向するラミネート基材貼合用シートの辺(a)に延びる第2の切り込み部と、第1の切り込み部の他端からラミネート領域の周縁に沿って第1の切り込み部に対向するラミネート基材貼合用シートの辺(a)に延びる第3の切り込み部とからなっていることを特徴とするラミネート基材貼合用シート。
【請求項3】
ラミネート領域の一部に粘着シートが除去された粘着シート除去部を有する請求項1または2に記載のラミネート基材貼合用シート。
【請求項4】
カードの表面に貼合されるラミネート基材および粘着剤層を備える粘着シートと、該粘着シートの粘着剤層の、ラミネート基材と反対側の面に設けられた剥離シートとを有するラミネート基材貼合用シートであって、
折り曲げ線を境界にして互いに隣接する第1のラミネート基材供給部と第2のラミネート基材供給部とを備え、
第1のラミネート基材供給部は、略中央にカードと同形状の第1のラミネート領域を有し、第1のラミネート基材供給部の粘着シートは、第1のラミネート領域の周縁に沿って形成された破断線からなる第1の打ち抜きにより打ち抜かれ、第1のラミネート基材供給部の剥離シートは、第1のラミネート領域の周縁に沿って形成された第2の打ち抜きにより打ち抜かれ、
第2のラミネート基材供給部は、前記折り曲げ線に沿って第1のラミネート基材供給部に折り重ねた際に第1のラミネート領域と重なる部分に形成された第2のラミネート領域を有し、第2のラミネート基材供給部の粘着シートは、第2のラミネート領域の周縁に沿って形成された破断線からなる第1の打ち抜きにより打ち抜かれ、第2のラミネート基材供給部の剥離シートは、第2のラミネート領域の周縁に沿って形成された第2の打ち抜きにより打ち抜かれていることを特徴とするラミネート基材貼合用シート。
【請求項5】
カードの表面に貼合されるラミネート基材および粘着剤層を備える粘着シートと、該粘着シートの粘着剤層の、ラミネート基材と反対側の面に設けられた剥離シートとを有する矩形状のラミネート基材貼合用シートであって、
折り曲げ線を境界にして互いに隣接する第1のラミネート基材供給部と第2のラミネート基材供給部とを備え、
第1のラミネート基材供給部は、略中央に略矩形状のカードと同形状の第1のラミネート領域を有し、第1のラミネート基材供給部の粘着シートは、第1のラミネート領域の周縁に沿って形成された破断線からなる第1の打ち抜きにより打ち抜かれ、第1のラミネート基材供給部の剥離シートは、第2の打ち抜きにより打ち抜かれ、
第2のラミネート基材供給部は、前記折り曲げ線に沿って第1のラミネート基材供給部に折り重ねた際に第1のラミネート領域と重なる部分に形成された第2のラミネート領域を有し、第2のラミネート基材供給部の粘着シートは、第2のラミネート領域の周縁に沿って形成された破断線からなる第1の打ち抜きにより打ち抜かれ、第2のラミネート基材供給部の剥離シートは、第2の打ち抜きにより打ち抜かれ、
第1のラミネート基材供給部の第2の打ち抜きおよび第2のラミネート基材供給部の第2の打ち抜きは共に、各ラミネート領域の周縁のいずれか1つの辺に重複する第1の切り込み部と、各第1の切り込み部の一端からラミネート領域の周縁に沿って第1の切り込み部に対向するラミネート基材貼合用シートの辺(a)に延びる第2の切り込み部と、各第1の切り込み部の他端からラミネート領域の周縁に沿って第1の切り込み部に対向するラミネート基材貼合用シートの辺(a)に延びる第3の切り込み部とからなっていることを特徴とするラミネート基材貼合用シート。
【請求項6】
カードの表面に貼合されるラミネート基材および粘着剤層を備える粘着シートと、該粘着シートの粘着剤層の、ラミネート基材と反対側の面に設けられた剥離シートとを有する矩形状のラミネート基材貼合用シートであって、
折り曲げ線を境界にして互いに隣接する第1のラミネート基材供給部と第2のラミネート基材供給部とを備え、
第1のラミネート基材供給部は、略中央に略矩形状のカードと同形状の第1のラミネート領域を有し、第1のラミネート基材供給部の粘着シートは、第1のラミネート領域の周縁に沿って形成された破断線からなる第1の打ち抜きにより打ち抜かれ、第1のラミネート基材供給部の剥離シートは、第2の打ち抜きにより打ち抜かれ、
第2のラミネート基材供給部は、前記折り曲げ線に沿って第1のラミネート基材供給部に折り重ねた際に第1のラミネート領域と重なる部分に形成された第2のラミネート領域を有し、第2のラミネート基材供給部の粘着シートは、第2のラミネート領域の周縁に沿って形成された破断線からなる第1の打ち抜きにより打ち抜かれ、第2のラミネート基材供給部の剥離シートは、第2の打ち抜きにより打ち抜かれ、
第1のラミネート基材供給部の第2の打ち抜きおよび第2のラミネート基材供給部の第2の打ち抜きの一方は、ラミネート領域の周縁に沿って形成され、
第1のラミネート基材供給部の第2の打ち抜きおよび第2のラミネート基材供給部の第2の打ち抜きの他方は、各ラミネート領域の周縁のいずれか1つの辺に重複する第1の切り込み部と、各第1の切り込み部の一端からラミネート領域の周縁に沿って第1の切り込み部に対向するラミネート基材貼合用シートの辺(a)に延びる第2の切り込み部と、各第1の切り込み部の他端からラミネート領域の周縁に沿って第1の切り込み部に対向するラミネート基材貼合用シートの辺(a)に延びる第3の切り込み部とからなっていることを特徴とするラミネート基材貼合用シート。
【請求項7】
第1のラミネート領域および/または第2のラミネート領域の一部に粘着シートが除去された粘着シート除去部を有する請求項4〜6のいずれかに記載のラミネート基材貼合用シート。
【請求項8】
第2の打ち抜きは、剥離シートを連続的に切り込んでいる請求項1〜7のいずれかに記載のラミネート基材貼合用シート。
【請求項9】
第1の打ち抜きは、該第1の打ち抜きの少なくとも1つコーナー部を連続的に切り込んでいる請求項1〜8のいずれかに記載のラミネート基材貼合用シート。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2010−150389(P2010−150389A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−329976(P2008−329976)
【出願日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【出願人】(595178748)王子タック株式会社 (76)
【出願人】(000122298)王子製紙株式会社 (2,055)
【Fターム(参考)】