説明

ランデブーサーバ装置及び通信システム及び通信方法及び通信プログラム

【課題】 複数の公衆網と閉域網を透過的に接続して宅内装置同士の高品質なコンテンツ等の相互配信を可能にする。
【解決手段】 本発明は、問い合わせ元となる端末Bが端末Aのアドレス情報をランデブーサーバ装置に問い合わせ、ランデブーサーバ装置は、端末Bから端末Aの問い合わせを受信すると、該端末B及び該端末Aの識別子に基づいて、閉域網アドレスDBに問い合わせることにより、端末B及び端末Aの識別子に対応するアドレス情報を取得し、端末Bに送信し、該閉域網アドレスが取得できなかった場合は、広域ネットワークの複数の端末から予め登録された識別子及びアドレス情報を格納する端末情報記憶手段からインターネットアドレスを検索して該端末Bに送信し、端末Bはランデブーサーバ装置から受信した端末Aのアドレス情報を用いて該端末Aにアクセスする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ランデブーサーバ装置及び通信システム及び通信方法及び通信プログラムに係り、特に、インターネットやISP(Internet Service Provider)ネットワーク等の広域ネットワークとVPN (Virtual Private Network)や宅内網、個別ISPネットワークにおいてシームレスな機器間接続を実現するためのミドルウェアとなるランデブーサーバ装置及び通信システム及び通信方法及び通信プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザの宅内に設置された家電装置同士を連携させて動作するサービス、具体的には宅内設置のHDD(Hard Disk Drive)レコーダ内の映像をネットワーク越しに映写、ダビング、あるいは宅内の映像表示装置(フォトフレーム等)にコンテンツを定期的に配信する、あるいは宅内設置のカメラから他の宅内設置の映像表示装置にコンテンツを転送する、等といったサービスはブロードバンド環境の普及に伴いその需要を高めている。
【0003】
しかし、ユーザ宅内の環境はブロードバンドルータやNAT(Network Address Translation)環境の複数段構成等により複雑化が進んでいる。このため、単純にIPアドレス等を指定して2点間を接続することは容易ではない。
【0004】
また、著作権者に対する配慮から、単純にユーザ宅内からインターネットのような公衆網に向けて配信を行うことはその受信側の環境を限定できないことから困難である状況もある。
【0005】
以上により、現状において上記のようなサービスを実現する際には、同一利用者宅内同士での通信のように、極めて限定されたサービスとして提供するか、別の手段でVPN等で拠点間接続をする等比較的高度な手法を用いる必要がある。
【0006】
これらの問題を一部解決するために現状用いられている手法として、ランデブーサーバを用いた実装がある。これは通信を行う端末がそれぞれ自分のアドレス情報をランデブーサーバに登録することでIPアドレスの変更に追従する。これによりインターネット間でのお互いのアドレス解決は解消することになる.通常各端末はプライベート網でのブロードキャストを用いた接続を試みた後、インターネット経由での接続を試みる。
【0007】
LocationFree(非特許文献1参照)等の製品ではこれに DRM を組み合せることでインターネットを跨いだ録画コンテンツの視聴を可能としている。
【0008】
従来のランデブーサーバを用いたシステムを図5に示す。同図に示すしすてむは、インターネット網1にランデブーサーバ20があり、当該インターネット1に端末10Aと端末10Bが接続されている。また、端末10Bは宅内網2に接続されている。
【0009】
図6は従来のシステムにおけるシーケンスチャートである。
【0010】
ステップ101) インターネット網1に接続される端末10Aが自端末IDをランデブーサーバ20に登録する。
【0011】
ステップ102) ランデブーサーバ20は、通信元アドレス(端末10Aのアドレス)を端末10AのIDと共に登録する。
【0012】
ステップ103) 端末10Aが端末10Bに自ID情報を送信する。あるいは、端末10Bが事前に入手していてもよい。
【0013】
ステップ104) 端末10Bが宅内網2に対してブロードキャストで当該端末10Bの情報を問い合わせるが、失敗する。
【0014】
ステップ105) 端末10Bがランデブーサーバ20に対して、自IDを用いて当該端末10Bの情報を問い合わせる。
【0015】
ステップ106) ランデブーサーバ20は、予め登録されている当該端末10Bのアドレス情報を、端末10Bに送信する。これにより、端末10Bが端末10Aに対して、ランデブーサーバ20から取得したアドレス情報を用いて接続する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0016】
【非特許文献1】ロケーションフリー、http://ja.wikipedia.org/wiki/ロケーションフリー
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
しかしながら、非特許文献に示す方法では、宅内LAN(Local Area Network)同士の通信とインターネット同士での通信はサポートできるが、品質が良い経路と悪い経路の二者択一となってしまい、新たなサービスの発展は期待できない。特に近年整備が進むインターネットとは独立した広域VPN網やNGN(Next Generation Network)等といった高品質なインターネットとは別の閉域ネットワークを用いることは今後のサービスにおいて重要である。
【0018】
一方で閉域網のみに閉じたサービスの提供も可能ではあるが、その場合は逆にインターネットのみに接続された大多数の端末との相互運用性が失われることになる。
【0019】
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、複数の公衆網と閉域網を透過的に接続して宅内装置同士の高品質なコンテンツ等の相互配信を可能にするランデブーサーバの構築方法及びランデブーサーバ装置に関する方式を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0020】
上記の課題を解決するために、本発明(請求項1)は、インターネットやISPネットワークを含む広域ネットワーク、宅内網と該広域ネットワーク以外のネットワーク(以下、「閉域網」と記す)のいずれか、または両方に接続されている端末間を接続するためのランデブーサーバ装置であって、
前記広域ネットワークの複数の端末から予め登録された識別子及びアドレス情報を格納する端末情報記憶手段と、
前記閉域網内の端末Bから端末Aの問い合わせを受信すると、該端末B及び該端末Aの識別子に基づいて、前記閉域網内の端末の識別子及びアドレス情報を格納した閉域網アドレスDBに問い合わせることにより、該端末B及び該端末Aの閉域網アドレスを取得する問い合わせ手段と、
前記閉域網アドレスDBから前記閉域網アドレスが取得できなかった場合は前記端末情報記憶手段からインターネットアドレスを検索する検索手段と、
前記問い合わせ手段または前記検索手段により取得したアドレス情報を問い合わせ元の前記端末Bに送信する応答手段と、を有する。
【0021】
また、本発明(請求項2)は、インターネットやISPネットワークを含む広域ネットワーク、宅内網と該広域ネットワーク以外のネットワーク(以下、「閉域網」と記す)のいずれか、または両方に接続されている端末間を接続するための通信システムであって、
前記広域ネットワーク、前記閉域網のいずれかまたは両方に接続された複数の端末と、
前記閉域網に接続される端末の識別子及びアドレス情報を格納した閉域アドレスDBと、
前記広域ネットワークに接続されるランデブーサーバ装置と、
からなり、
前記ランデブーサーバ装置は、
複数の端末から予め登録された識別子及びアドレス情報を格納する端末情報記憶手段と、
前記閉域網内の端末Bから端末Aの問い合わせを受信すると、該端末B及び該端末Aの識別子に基づいて、前記閉域網アドレスDBに問い合わせることにより、該端末B及び該端末Aの閉域網アドレスを取得する問い合わせ手段と、
前記閉域網アドレスDBから前記閉域網アドレスが取得できなかった場合は前記端末情報記憶手段からインターネットアドレスを検索する検索手段と、
前記問い合わせ手段または前記検索手段により取得したアドレス情報を問い合わせ元の前記端末Bに送信する応答手段と、を有する。
【0022】
また、本発明(請求項3)は、上記の閉域網を、VPN(Virtual Private Network)、NGN(Next Generation Network)、自営のVPN、従量課金の携帯網、無線網のいずれかをとする。
【0023】
また、本発明(請求項4)は、インターネットやISPネットワークを含む広域ネットワーク、宅内網と該広域ネットワーク以外のネットワーク(以下、「閉域網」と記す)のいずれか、または両方に接続されている端末間を接続するための通信方法であって、
前記広域ネットワーク、前記閉域網のいずれかまたは両方に接続された複数の端末と、
前記閉域網に接続される端末の識別子及びアドレス情報を格納した閉域アドレスDBと、
前記広域ネットワークに接続されるランデブーサーバ装置と、
からなるシステムにおいて、
問い合わせ元となる端末Bが端末Aのアドレス情報を前記ランデブーサーバ装置に問い合わせ、
前記ランデブーサーバ装置は、前記端末Bから端末Aの問い合わせを受信すると、該端末B及び該端末Aの識別子に基づいて、前記閉域網アドレスDBに問い合わせ、
前記閉域アドレスDBは、前記ランデブーサーバ装置から問い合わせを受信すると、前記端末B及び前記端末Aの識別子に対応するアドレス情報を検索し、その結果を該ランデブーサーバに送信し、
前記ランデブーサーバ装置は、前記閉域網アドレスDBから受信した前記閉域網アドレスを前記端末Bに送信し、該閉域網アドレスが取得できなかった場合は、前記広域ネットワークの複数の端末から予め登録された識別子及びアドレス情報を格納する端末情報記憶手段からインターネットアドレスを検索して該端末Bに送信し、
前記端末Bは前記ランデブーサーバ装置から受信した前記端末Aのアドレス情報を用いて該端末Aにアクセスする。
【0024】
また、本発明(請求項5)は、請求項1に記載のランデブーサーバ装置を構成する各手段としてコンピュータを機能させるための通信プログラムである。
【発明の効果】
【0025】
上記のように、本発明によれば、複雑なネットワーク条件をランデブーサーバに集約することで、ユーザ側の設定コストを抑えて宅内端末同士の通信を可能とする。また、NGNのようなインターネットとは独立した高品質なネットワークを持つ事業者との連携により、高品質なサービスも提供することができる。
【0026】
また、高品質網内での通信だけを想定したようなサービスとも異なり、インターネット向けのサービスとのシームレスな連携も可能である。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明を適用するネットワーク構成図である。
【図2】本発明の一実施の形態におけるネットワークの構成図である。
【図3】本発明の一実施の形態におけるランデブーサーバの構成図である。
【図4】本発明の一実施の形態におけるシーケンスチャートである。
【図5】従来のシステム構成図である。
【図6】従来のシステムにおけるシーケンスチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下図面と共に、本発明の実施の形態を説明する。
【0029】
図1は、本発明を適用するネットワーク構成を示す。
【0030】
本発明を適用するネットワークは、図5のシステムに、閉域網・VPN等(以下、単に「閉域網」と記す)3が含まれ、当該閉域網・VPN等3には端末10A,10B,10Cが存在し、これらの端末はブロードバンドルータ30A,30Bを介して閉域網・VPN等3及びインターネット1に接続されている。
【0031】
図1に示す構成において、既存技術では宅内同士の通信か、インターネット1を介した通信しか仲介することができない。また、閉域網3だけに閉じたサービスも提供することは可能であるが、その場合は逆にインターネットを用いたサービスとは連携することができない。
【0032】
これを解決するために本発明は、図2に示すシステム構成を有する。
【0033】
図2は、本発明の一実施の形態におけるネットワーク構成を示す。
【0034】
本発明のシステムは、閉域網3上に閉域網DB300を有し、インターネット1上のランデブーサーバ200は、当該閉域網DB300に何らかの通信手段でアクセスする。
【0035】
ブロードバンドルータ30A,30Bは、インターネット1と閉域網3を相互接続するルータである。
【0036】
図3にランデブーサーバ200の構成を示す。
【0037】
同図に示すランデブーサーバ200は、通信部210、制御部220、登録部230、検索部240、端末情報DB250から構成される。
【0038】
通信部210は、ブロードバンドルータ30を介して端末10との間の通信、及び、閉域網DB300との通信を行う。
【0039】
制御部220は、端末10からの要求に基づいて、登録部230、検索部240、通信部210を制御する。また、端末10からの問い合わせ要求を受信した場合に、当該端末10が閉域網3内の端末であるかどうかを閉域網DB300に通信部210を介して問い合わせる。
【0040】
登録部230は、端末10のアドレス及びIDを端末情報DB250に登録する。
【0041】
検索部240は、端末10からの要求に基づいて、端末情報DB250を検索し、その結果を制御部220に渡す。
【0042】
以下に、上記の構成における動作を説明する。なお、閉域網3内にある端末10A,10B,10Cは、IPアドレスと共に、閉域網でのPrivateIPアドレスを持っており、PrivateIPを用いた通信はインターネット1を経由せずに閉域網3内で直接通信するものとする。
【0043】
図4は、本発明の一実施の形態におけるシーケンスチャートである。
【0044】
以下では、端末10Aと端末10B間での通信を目的とする動作について説明する。なお、図3に示すブロードバンドルータ30については、インターネット1内のランデブーサーバ200と閉域網3内の端末10間の通信を中継するものとし、以下の説明では当該ブロードバンドルータ30の処理については特に記載しない。
【0045】
ステップ201) 端末10Aが自端末IDをランデブーサーバ200に対して登録要求を送信する。当該登録要求には、当該端末10Aのアドレス情報とIDが含まれる
ステップ202) ランデブーサーバ200の登録部230は、端末10AのアドレスをIDと共に端末情報DB250に登録する。
【0046】
ステップ203) 端末10Bが自端末IDをランデブーサーバ200に対して登録要求を送信する。
【0047】
ステップ204) ランデブーサーバ200の登録部230は、端末10BのアドレスをIDと共に端末情報DB250に登録する。
【0048】
ステップ205) 端末10Aが端末10Bに自ID情報を送信する。あるいは、事前に端末10Bが入手するようにしてもよい。
【0049】
ステップ206) 端末10Bが宅内網2に対してブロードキャストで当該端末10Bの情報を問い合わせるが、失敗したものとする。
【0050】
ステップ207) 端末10Bがランデブーサーバ200に対して、端末AのIDを送信することにより、端末Aの情報を問い合わせる。
【0051】
ステップ208) ランデブーサーバ200の制御部220は、端末10Bについて、通信部210に閉域網DB300に端末10Bが閉域網内にある端末か否かを問い合わせる。これにより、閉域網DB300は当該端末10BのIDのエントリが当該DB内にある場合は、当該端末10Bの閉域網内のアドレスをランデブーサーバ200に返却する。
【0052】
ステップ209) 次に、ランデブーサーバ200の制御部220は、端末10Bからの端末10Aに対する問い合わせに対して、通信部210に閉域網DB300に端末10Bが閉域網内にある端末か否かを問い合わせる。これにより、閉域網DB300は当該端末10AのIDのエントリが当該DB内にある場合は、当該端末10Aの閉域網内のアドレスをランデブーサーバ200に返却する。
【0053】
ステップ210) ランデブーサーバ200は、閉域網DB300から閉域網アドレスが返却された場合は、閉域網アドレスを端末10Bに返却し、閉域網アドレスが返却されなかった場合は、検索部240により端末情報DB250を検索し、エントリがある場合はインターネットアドレスを端末10Bに返却する。
【0054】
ステップ211) 端末10Bはランデブーサーバ200から取得したインターネットアドレスまたは、閉域網アドレスを用いて端末10Aに接続する。
【0055】
この際、閉域網は複数(自営のVPN、従量課金の携帯網、無線網等)あっても構わない。また、背後でSIP(Session Initiation Protocol)サーバ等のQoS制御の仕組みと連携することで、予め接続に対して品質保証することもできる。
【0056】
このように、アドレス変換サーバ(ランデブーサーバ)を介して適切な箇所を結びつける仕組みはP2P等でもトラヒック削減を目的として検討が進んでいる(P2PはISPと協調することでネットワーク負荷削減の有効な手段に、http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2009/02/19/22507.htmlがある)。
【0057】
なお、上記の例では、端末10Aと端末10B間について説明したが、端末10Cと端末10A間の通信についても同様である。
【0058】
また、上記の実施の形態におけるランデブーサーバ200の図3に示した各構成要素の処理をプログラムとして構築し、ランデブーサーバ200として利用されるコンピュータにインストールする、または、ネットワークを介して流通させることが可能である。
【0059】
また、構築されたプログラムを、ハードディスクや、フレキシブルディスク、CD−ROM等の可搬記憶媒体に格納し、コンピュータにインストールする、または、配布することが可能である。
【0060】
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲内において種々変更・応用が可能である。
【符号の説明】
【0061】
1 インターネット
2 宅内網
3 閉域網、VPN等
10 端末
30 ブロードバンドルータ
200 ランデブーサーバ
210 通信部
220 制御部
230 登録部
240 検索部
250 端末情報DB
300 閉域網DB

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターネットやISPネットワークを含む広域ネットワーク、宅内網と該広域ネットワーク以外のネットワーク(以下、「閉域網」と記す)のいずれか、または両方に接続されている端末間を接続するためのランデブーサーバ装置であって、
前記広域ネットワークの複数の端末から予め登録された識別子及びアドレス情報を格納する端末情報記憶手段と、
前記閉域網内の端末Bから端末Aの問い合わせを受信すると、該端末B及び該端末Aの識別子に基づいて、前記閉域網内の端末の識別子及びアドレス情報を格納した閉域網アドレスDBに問い合わせることにより、該端末B及び該端末Aの閉域網アドレスを取得する問い合わせ手段と、
前記閉域網アドレスDBから前記閉域網アドレスが取得できなかった場合は前記端末情報記憶手段からインターネットアドレスを検索する検索手段と、
前記問い合わせ手段または前記検索手段により取得したアドレス情報を問い合わせ元の前記端末Bに送信する応答手段と、
を有することを特徴とするランデブーサーバ装置。
【請求項2】
インターネットやISPネットワークを含む広域ネットワーク、宅内網と該広域ネットワーク以外のネットワーク(以下、「閉域網」と記す)のいずれか、または両方に接続されている端末間を接続するための通信システムであって、
前記広域ネットワーク、前記閉域網のいずれかまたは両方に接続された複数の端末と、
前記閉域網に接続される端末の識別子及びアドレス情報を格納した閉域アドレスDBと、
前記広域ネットワークに接続されるランデブーサーバ装置と、
からなり、
前記ランデブーサーバ装置は、
複数の端末から予め登録された識別子及びアドレス情報を格納する端末情報記憶手段と、
前記閉域網内の端末Bから端末Aの問い合わせを受信すると、該端末B及び該端末Aの識別子に基づいて、前記閉域網アドレスDBに問い合わせることにより、該端末B及び該端末Aの閉域網アドレスを取得する問い合わせ手段と、
前記閉域網アドレスDBから前記閉域網アドレスが取得できなかった場合は前記端末情報記憶手段からインターネットアドレスを検索する検索手段と、
前記問い合わせ手段または前記検索手段により取得したアドレス情報を問い合わせ元の前記端末Bに送信する応答手段と、
を有することを特徴とする通信システム。
【請求項3】
前記閉域網は、
VPN(Virtual Private Network)、NGN(Next Generation Network)、自営のVPN、従量課金の携帯網、無線網のいずれかをとする
請求項2記載の通信システム。
【請求項4】
インターネットやISPネットワークを含む広域ネットワーク、宅内網と該広域ネットワーク以外のネットワーク(以下、「閉域網」と記す)のいずれか、または両方に接続されている端末間を接続するための通信方法であって、
前記広域ネットワーク、前記閉域網のいずれかまたは両方に接続された複数の端末と、
前記閉域網に接続される端末の識別子及びアドレス情報を格納した閉域アドレスDBと、
前記広域ネットワークに接続されるランデブーサーバ装置と、
からなるシステムにおいて、
問い合わせ元となる端末Bが端末Aのアドレス情報を前記ランデブーサーバ装置に問い合わせ、
前記ランデブーサーバ装置は、前記端末Bから端末Aの問い合わせを受信すると、該端末B及び該端末Aの識別子に基づいて、前記閉域網アドレスDBに問い合わせ、
前記閉域アドレスDBは、前記ランデブーサーバ装置から問い合わせを受信すると、前記端末B及び前記端末Aの識別子に対応するアドレス情報を検索し、その結果を該ランデブーサーバに送信し、
前記ランデブーサーバ装置は、前記閉域網アドレスDBから受信した前記閉域網アドレスを前記端末Bに送信し、該閉域網アドレスが取得できなかった場合は、前記広域ネットワークの複数の端末から予め登録された識別子及びアドレス情報を格納する端末情報記憶手段からインターネットアドレスを検索して該端末Bに送信し、
前記端末Bは前記ランデブーサーバ装置から受信した前記端末Aのアドレス情報を用いて該端末Aにアクセスする
ことを特徴とする通信方法。
【請求項5】
請求項1に記載のランデブーサーバ装置を構成する各手段としてコンピュータを機能させるための通信プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−39218(P2012−39218A)
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−175262(P2010−175262)
【出願日】平成22年8月4日(2010.8.4)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【出願人】(304021417)国立大学法人東京工業大学 (1,821)
【Fターム(参考)】