説明

リニアタイムコード受信機

フィルム、テレビ及び付随のオーディオと共に使用される形式のLTCフレームを受信及びでコードするリニアタイムコード(LTC)受信機(10)は、2位相のマーク信号間隔の持続時間内の基準クロック周期の数を測定し、LTCフレームからペイロードを抽出するタイミング基準を生成する第1のカウンタ(12)を有する。第2のカウンタ(16)は、LTCフレーム内の同期フィールドを検出し、LTCフレーム方向を定める。第3のカウンタ(18)は、LTCフレームのシンボルの数をカウントする役目をする。第1、第2及び第3のカウンタ(14、16、18)のカウントに応じる状態機械(12)は、(a)入力LTCフレーム内の有効な同期シーケンスを検出し、(b)LTCフレーム方向を決定し、(c)LTCフレームからペイロード情報をデコード(抽出)し、(d)LTCフレーム方向により決定された順にペイロード情報を転送する役目をする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願は、2003年5月9日に出願された米国仮特許出願第60/469,437号に対して35 U.S.C. 119(e)に基づいて優先権を主張する。その教示がここに取り込まれる。
【0002】
本発明は、フィルム及びテレビ並びに付随のオーディオと共に使用される形式のリニアタイムコード(LTC:Linear Time Code)をデコード(抽出)する技術に関する。
【背景技術】
【0003】
Society for Motion Picture and Television Engineers(SMPTE) Standard 12M:“Time Code and Control for Television, Audio, and Film”に記載されているように、リニアタイムコード(LTC:Linear Time Code)フレームは、30、29.97、25及び24フレーム/秒で動作するテレビ、フィルム及び付随のオーディオで使用されるデジタルタイムスタンプと制御情報とを通信する機構の役目をする。各LTCコードフレームは、“フォワード”タイムコードについてビット0で始まり、“リバース”タイムコードについてビット79で始まり、連続的に生成される0〜79の番号の80ビットを有する。それぞれの連続的なLTCフレームは、前のフレームが中止したところで始まる。各80ビットのLTCフレームは、64ビットのLTCデータワード(ペイロード)と、16ビットの静的同期シーケンスとを有する。各LTCフレームは、時と分と秒とフレームとを表す4つの2進化10進数(BCD:binary−coded−decimal)フィールドを有する関連のビデオ又はフィルムフレームについて固有のタイムスタンプを有する。LTCフレームの公称ビットレートはFs=80*Frであり、Frは関連の公称ビデオ又はフィルムフレームのレートである。BCDフォーマットのタイムスタンプに加えて、ユーザ定義の目的でLTCデータワード内に32ビットが利用可能なままになっている。図1は、例示的なLTCフレームを示している。
【0004】
LTCフレーム内の同期シーケンスにおける16ビットにより、LTC受信装置が正確にLTCフレームを表し、各フレーム内のビット位置を特定することが可能になる。フレームの残りの有効なデータ値の何らかの組み合わせによって同じビットの組み合わせが生成不可能であるという点で、LTCフレームの同期パターンは固有である。16ビットの同期パターンのうち12の中央のビットは全て論理1である。初めの2ビットは双方とも0であり、終わりの2ビットは0に続いて論理1である。初めと終わりの異なるビットの対のパターンにより、LTC受信機がLTCフレームの方向(フォワード/リバース)を決定することが可能になる。
【0005】
LTCフレームを有する80ビットのNRZバイナリデータは、Standard 12Mで指定された以下のルールに従った2位相マーク(bi−phase−mark)符号化される。
・ビット値にかかわらず各ビットシンボルの境界で遷移が生じる。
・論理1は、ビットシンボルの中間点で生じる更なる遷移により表される。
・論理0は、ビットシンボル内の更なる遷移を有さないことにより表される。
2位相マーク符号化信号はdc成分を有さず、振幅及び極性に依存せず、ビットシンボルレートでかなりのスペクトルエネルギーを有する。従って、LTCフレームは自己クロックのデータストリームとして適する。その理由は、位相ロックループ(PLL:Phase Lock Loop)がこのストリームをロックし、ビットレートのクロックを抽出することができるからである。LTCフレームは、オーディオ・リニア・テープ・トラック(audio linear tape track)に記録され得る。
【0006】
従来、LTC受信機はアナログPLLを使用している。前述のように、LTCフレームは、論理0と論理1の双方のビットシンボルの境界での遷移に加えて、論理1のビットシンボルの更なる中間シンボルの遷移を利用する同期技術を使用する。フレームはシンボルレートで高いスペクトルエネルギーを有するため、PLLは、2位相マーク符号化LTCフレームのシンボルレートに、そのローカルの発振器を周波数ロックすることができる。複数の回復したシンボルクロックで動作する“データスライス”回路は、タイムコードデータのフレーム毎に64ペイロードビットを回復し得ることにとどまらない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
今日、アナログPLLを利用するLTC受信機は、PLLクロック回復回路が525ライン/60フィールドのビデオフォーマットについて2400ビット/秒の公称シンボルレートのx/30〜80xのシンボルレートで動作しなければならないという欠点を有する(80ビット/フレーム×30フレーム/秒)。この範囲の入力基準範囲で動作する電圧制御発振器(VCO:voltage−controlled oscillator)を設計することは、しばしば困難であると判明している。更に、アナログ回路は再現可能な結果を実現するために一般的に較正を必要とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
簡単には、本発明によれば、リニアタイムコード(LTC)フレームを受信する方法が提供される。その方法は、基準クロックに対する所定のシンボル間隔を測定する一方で、入力LTCフレーム内の有効な同期シーケンスを検出することにより始まる。次に、LTCフレーム方向が決定される。測定されたシンボル間隔を使用して、LTCフレームからペイロード情報が抽出され、そのペイロード情報は、固定の順序で記憶装置に転送される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
図2は、図1に示す形式のLTCフレームからペイロード情報をデコード(抽出)するための、本発明の好ましい実施例によるLTC受信機10のブロック概略図を示している。図2の受信機10は、55の状態を有する状態機械12を有する。状態機械12の状態(図3−5の状態図に関して以下に説明する)は、次のステップによりLTCフレームのペイロードのデコード(抽出)を行う。
1.同時に現在のフレームの半分のシンボル間隔を測定する一方で、有効な2位相マーク同期シーケンスを検出するステップ。
2.2位相マークのストリーム方向(フォワード又はリバース)を検出するステップ。
3.ストリーム方向にかかわらず、正確なビット順に格納するために、2位相マーク符号化ストリームから64ビットのデータを抽出するステップ。
【0010】
LTCフレームのペイロード抽出を促進するために、LTC受信機10は、3つのカウンタ14、16及び18(その全てが27MHzクロックである)と、状態機械12にクロックを出すクロック20とを有する。カウンタ14は、2位相マークの半分シンボル間隔の持続時間内に生じる27MHz基準クロック20のクロック周期の数をカウントするため、“半シンボル持続時間カウンタ(Half−Symbol Duration Counter)”という表示を有する。半シンボル持続時間カウンタ14は、状態機械12から“間隔カウンタ有効ゲート(IntervalCounterEnableGate)”の信号を受信したときにカウントを開始し、状態機械から“間隔カウンタ有効リセットパルス(IntervalCounterEnableResetPulse)”のリセット信号に応じてリセットになる。
【0011】
半シンボル持続時間カウンタ14のカウントが半分シンボル間隔の測定をどのように提供するかをより理解するために、図1に示すLTCフレームのフォーマットを参照する。図示のように、16ビットの同期ワードのビットは2位相マーク符号化されている。このような2位相マーク符号化により、1のビットはシンボルレートの2倍の位相で変化を受ける。従って、同期ワードの1のビットの交互の間で27MHzクロック周期の数をカウントすることにより、半シンボル持続時間カウンタ14は、シンボルレートの半分に対応するカウントを提供し、図1のLTCフレームの64ビットのペイロードに含まれるデータのデコード(抽出)を促進する。
【0012】
図2の半シンボル持続時間カウンタ14は、そのカウントを状態機械12とレジスタ22とに供給する。“間隔カウント基準レジスタ(Interval Count Reference Register”として示すレジスタ22は、“前カウントロードパルス(PreviousCountLoadPulse)”の状態機械の信号の受信に続いて、状態機械12での入力用にカウンタ14のカウンタを格納する。このように、間隔カウント基準レジスタ22は、デコード(抽出)処理の同期検出状態の間に、前の間隔カウントを状態機械12に提供する。前の間隔カウントは、図1のLTCフレームの64ビットのペイロードを解析するための時間基準の役目をする。指定の範囲のフレームレートで半分シンボルの2位相マーク内で生じた27MHzクロック周期の数を、以下の表1に示す。ここでXは公称LTCフレームレートである。
【0013】
【表1】

クロック周期の最小必要カウントは70であり、最大カウントは210,947である。半シンボル持続時間カウンタ14は、X/30のLTCストリームレートに対応するために、18ビット幅(218=266,144)を有する。27MHz基準クロック20は、80*Xのストリームレートの間に直面する非常に短いビットシンボル周期に対して十分な分解能を提供する。
【0014】
カウンタ16は、図1のLTCフレームの16ビットの同期フィールドからデコードされたビット数をカウントするため、“同期カウンタ”という表示を有する。同期カウンタ16は、状態機械12からの“同期カウンタ増加パルス(SyncCounterIncrementPulse)”の受信に応じてカウントを開始し、“同期カウンタリセットパルス(SyncCounterResetPulse)”として示すパルスの受信時にリセットされる。5ビット幅を有する同期カウンタ16は、LTCフレームの同期フィールドにおいて半分シンボルの持続時間の24の交互の論理1及び論理0を検出する役目をする。このシーケンスは、LTCフレームを有するNRZ(非ゼロ復帰:non−return to zero)バイナリデータフレーム内に同期フィールドを有する12の連続する論理1に等価な2位相マーク符号化を構成する。
【0015】
カウンタ18は、64ビットシフトレジスタ25に状態機械12からシフトアウトされたデコード済(抽出済)のデータワードの数をカウントする役目をするため、“データシンボルカウンタ”という表示を有する。データシンボルカウンタ18は、状態機械12から受信した“シンボルカウンタ増加パルス(SymbolCounterIncrementPulse)”の信号に応じてカウントを開始する。シフトレジスタ24が64ビットバッファ26にデータワードをシフトアウトする方向は、状態機械12からシフトレジスタにより受信された“ストリーム方向(Stream Direction)”の信号の状態に依存する。ビットバッファ26は、状態機械12から受信した“有効フレームロードパルス(ValidFrameLoadPulse)”の信号の状態に応じて、シフトレジスタ24から受信したビットを出力する役目をする。その名前で示すように、有効フレームロードパルス(ValidFrameLoadPulse)信号は、有効なフレーム情報がシフトレジスタ24に出力されたという状態機械12による決定時に、シフトレジスタ26を起動する役目をする。
【0016】
これまで説明した様々な信号に加えて、状態機械はまた、複数の他の信号を生成する。これらの信号は、(a)LTCフレームの方向を示す“LTCストリーム方向フラグ(LTC Stream direction Flag”と、(b)LTCフレームの同期が有効であるか否かを示す“有効同期フラグ(Valid Sync Flag)”と、(c)LTCデータの有効な転送が生じたか否かを反映する“転送OK(Transfer OK)信号”とを含む。
【0017】
状態機械12の適切な動作は、入力LTCフレーム内での2位相マーク遷移と同時に状態を変更するその機能に依存する。従って、入力LTCフレームのフィルタリングが重要になる。そのため、図2のLTC受信機10は、その入力にグリッチフィルタ30を有し、X/30のストリームレートに関連する最小の半分シンボルの持続時間より小さい持続時間の2移送マーク遷移をフィルタ除去する。27MHzの基準クロック周波数を仮定すると、最小の半分シンボルの持続時間は70である。
【0018】
図3は、同期検出及びシンボル間隔測定に関連する状態機械12の最初の16の状態をグラフィックで示している。以下に詳細に説明するように、16の状態遷移は、同期パターンを検出し、24の交互の0−1の同期パターンの2位相マークの半分シンボルの持続時間を測定するために必要である。同期シーケンスを検出するために、27MHzクロック周期で半分シンボル間隔を介した2位相マーク遷移の間の周期の間隔カウントは継続して取得される。現在の間隔カウントが前の間隔カウントの+/−25%内である場合、同期カウンタ16は増加し、そうでない場合、同期カウンタは0にリセットされる。同期カウンタ16のカウントが24に到達した場合、“有効同期”フラグが設定され、状態機械12は、図4のビットストリーム方向検出シーケンスに遷移する。間隔カウント基準レジスタ22に格納された前の間隔カウントは、この時点で残りのフレームの2位相マークの半分シンボルの持続時間についての基準になる(NRZの論理1の半分)。このカウントの2倍の+/−25%以内の間隔カウントは、2位相マークの全シンボルの持続時間を示す(NRZの論理0)。
【0019】
最初の電源投入に生じる状態0(リセット状態)の実行時に、同期検出及びシンボル間隔検出が処理する。状態0になると、カウンタ12、14及び16はリセットされ、同期フラグ及びLTCストリーム方向フラグもリセットされる。2位相マークのシンボル値が0に留まる限り、図2の状態機械12は状態0に留まる。2位相マークのシンボル値が論理1レベルに変化すると、状態機械12は図3の状態1になり、図2の半シンボル持続時間カウンタ14がカウントを開始することを起動する。半シンボル持続時間カウンタ14は、2位相マークのシンボル値が0に戻るまでカウントし続け、その時点で状態機械12は状態2になる。そのときに半シンボル持続時間カウンタ14はカウントを中止し、その現在のカウントが格納される。状態2に続いて、状態3がアクティブになり、そのときに半シンボル持続時間カウンタ14がリセットされる。
【0020】
状態4は状態3に続いてアクティブになり、半シンボル持続時間カウンタ14は再びカウントを開始する。2位相マークのシンボル値が0に留まる限り、状態機械12は状態4に留まる。2位相マークのシンボル値が論理1に変化すると、状態機械12は図3の状態5になり、そのときに半シンボル持続時間カウンタ14はカウントを中止する。状態5に続いて、状態機械12は、半シンボル持続時間カウンタ14の現間隔カウント(CIC:Current Interval Count)の値と、間隔カウント基準レジスタ12の前間隔カウント(PIC:Previous Interval Count)に対するその関係とに応じて、複数の異なる状態のうちの1つになる。CICが最大カウント(max_count)を超えた場合(実際のLTCシンボルレートが最大許容LTCビットシンボルレートを超えた状態を示す)、又はCICが最小カウント(min_count)より小さい場合(実際のLTCシンボルレートが最小許容LTCシンボルレートより下にある状態を示す)、状態機械12は状態5の後に状態0に戻る。このように、状態機械12は、大きすぎるシンボルレート又は小さすぎるシンボルレートに直面した後に、同期検出及びシンボル間隔測定処理を再初期化する。
【0021】
min_count<CIC<max_countの条件が真であることを検出した場合に、状態機械は、.75PIC<CIC<1.25PICの条件が真であるか否かについて決定を行う。換言すると、状態機械12は、CICがPICの値の±25%以内にあるか否かを状態5の後に決定する。そうである場合、状態機械12は状態6になり、そのときに状態機械12は同期カウンタ15を増加し、半シンボル持続時間カウンタ14の現在のカウントを格納する。状態6に続いて、状態機械12は図3の状態7になり、そのときに、図2の同期カウンタ16のカウント(すなわち“同期”カウント)が23以上であるか否かについて検査が生じる。この条件に合っていることを検出すると、状態機械12は受信したLTCフレームで適切な同期が存在することを認識し、状態機械が以下に説明する図4の状態17なることにより、ビットストリーム方向検出シーケンスに遷移することを可能にする。
【0022】
状態7の間に状態機械12が23より小さい同期カウンタ16の同期カウントを検出した場合(完全な同期パターンの検出の欠如を示す)、状態8がアクティブになる。そのときに半シンボル持続時間カウンタ14はカウントを開始する。2位相マークのシンボル値が論理1に留まる限り、状態8はアクティブに留まる。2位相マークのシンボル値が論理0のレベルに遷移すると、図2の状態機械12は図3の状態11になり、そのときに半シンボル持続時間カウンタ14はカウントを中止する。状態11から、75PIC<CIC<1.25PICの条件が真であることを検出すると、状態機械12は図3の状態12になる。図3の状態12の間に、図2の状態機械12は同期カウンタ16を増加し、状態13になる前に、半シンボル持続時間カウンタ14の現在のカウントを格納する。状態13の間に、状態機械12は半シンボル持続時間カウンタ14をリセットし、また、同期カウンタ16の同期カウントが23以上であるか否かを決定する。そうである場合、状態機械12は、以下に説明する図4の状態27になることにより、ビットストリーム方向検出シーケンスに進む。
【0023】
図3の状態11の間に、.75PIC<CIC<1.25PICが真でない場合、間隔カウント基準レジスタ22の現在の値は無効な半シンボル持続時間カウントであり、有効な同期パターンの検索が再起動しなければならない。状態機械12は状態15になり、状態15の間に、状態機械は同期カウンタ16をリセットし、半シンボル持続時間カウンタ14の間隔カウントを格納する。このカウントは、有効な同期パターンを検出するための新しいタイミング基準である。次に状態16がアクティブになり、状態16の間に、状態機械12は半シンボル持続時間カウンタ14をリセットする(図2の双方)。状態16に続いて、又は状態13に続いて、同期カウントが23以上でない場合、状態14がアクティブになり、状態14の間に、半シンボル持続時間カウンタ14はカウントを開始する。2位相マークのシンボル値が1になるまで、状態14はアクティブに留まる。
【0024】
前述のように、状態5がmin_count<CIC<max_count且つ.75PIC<CIC<1.25PICの条件が真であることを検出した後に、状態6になる。しかし、min_count<CIC<max_countの条件が真であるが、.75PIC<CIC<1.25PICが偽であることを状態機械12が検出した場合、状態9がアクティブになる。この状態遷移は、間隔カウント基準レジスタ22の現在の値が無効な半シンボル持続時間カウントであり、有効な同期パターンの検索が再起動しなければならないことを示し、そのときに同期カウンタ16が再送信され、半シンボル持続時間カウンタ14の間隔カウントが格納される。この値は、有効な同期パターンを検出する新しいタイミング基準である。その後、状態10がアクティブになり、そのときに半シンボル持続時間カウンタ14は前述の状態8になる前にリセットされる。
【0025】
図4は、LTCフレームのビットストリーム方向に関連する状態を示した状態図を示している。ストリーム方向の決定について、2つの異なる10の状態シーケンスが存在する。10の状態シーケンスのどれが選択されるかは、図3に関して前述した同期検出状態シーケンスの間に検出された同期フィールドの極性に依存する。ストリーム方向検出シーケンスは、“01”のフォワード又は“00”のリバースのNRZビットフィールドに等価な2位相マーク符号化を探す。方向が決定されると、方向フラグがフォワード又はリバースにとして示され、状態機械は、図5に関して後述するデータデコード(抽出)シーケンスに遷移する。
【0026】
図4を参照すると、ビットストリーム方向検出に関連する2つの10シーケンスの状態のうち第1のものは、図3の状態7に続いてアクティブになり、そのときに図2の半シンボル持続時間カウンタ14はカウントを開始し、同期フラグが設定される。アクティブのときに、このフラグは有効なLTC同期パターンが検出されたことを示す。2位相マークのシンボル値が論理1のレベルに留まる限り、状態17はアクティブに留まる。2位相マークのシンボル値が論理0のレベルに遷移するときに、状態18はアクティブになり、半シンボル持続時間カウンタ14はカウントを中止する。その後、1.75PIC<CIC<2.25PICの条件が真のときに、状態19がアクティブになる。条件が偽である場合、検出された方向ビットパターンは無効であり、状態機械12は状態0に遷移することにより自分をリセットする。状態19がアクティブになると、図2の状態機械12は半シンボル持続時間カウンタ14をリセットする。
【0027】
状態19に続いて状態20がアクティブになり、半シンボル持続時間カウンタ14がカウントを開始する。2位相マークのシンボル値が論理0に留まる限り、状態20はアクティブに留まる。2位相マークのシンボル値が論理1のレベルに遷移すると、状態機械12は状態21になる。状態21の間に、半シンボル持続時間カウンタ14はカウントを中止する。状態21の後に、1.75PIC<CIC<2.25PICの条件が真のときに、図2の状態機械12は状態22になる。又は、.75PIC<CIC<1.25PICの条件が真のときに、状態23になる。いずれの条件も真でない場合、検出された方向ビットパターンは無効であり、状態機械12は状態0に遷移することでリセットする。状態22になることは、リバース方向の同期パターンの検出を反映する。状態22の間に、図5に関して後述する状態37に進む前に、状態機械12は半シンボル持続時間カウンタ14をリセットし、方向フラグを“リバース”に設定し、リバースの同期パターンの検出を示す。
【0028】
前述のように、.75PIC<CIC<1.25PICの条件が真であると検出されたときに、状態23は状態21に続いてアクティブになる。状態23の間に、半シンボル持続時間カウンタ14はリセットされ、方向フラグはフォワードに設定される。その後、状態24がアクティブになり、半シンボル持続時間カウンタ14はカウントを開始する。2位相マークのシンボル値が論理0のレベルに留まる限り、状態24はアクティブに留まる。2位相マークのシンボル値が論理0に遷移すると、状態25がアクティブになり、半シンボル持続時間カウンタ14はカウントを中止する。状態25に続いて、.75PIC<CIC<1.25PICが真のときに状態26がアクティブになり、そうでない場合に状態0がアクティブになる。状態0への遷移は、無効な方向ビットパターンが検出されたことを示し、状態機械12がリセットされる。状態25がアクティブになると、半シンボルカウンタ14はカウントを中止する。その後、状態26がアクティブになり、状態26の間に、半シンボル持続時間カウンタ15がリセットされる。図5に関して詳細に説明するように、状態44は状態26に続いてアクティブになる。
【0029】
図4を参照すると、同期カウンタ16の同期カウントが23以上になったことを決定すると、状態機械12は図3の状態13に続いて状態27になる。状態27になると、図2の状態機械12は半シンボル持続時間カウンタ14を開始し、有効な同期条件を示すように同期フラグを設定する。2位相マークのシンボル値が論理0のレベルに留まる限り、状態27はアクティブに留まる。2位相マークのシンボル値が論理1のレベルに遷移すると、状態28がアクティブになり、半シンボル持続時間カウンタ14はカウントを中止する。状態28の後に、1.75PIC<CIC<2.25PICの条件が真の場合に、状態29がアクティブになる。状態0への遷移は、無効な方向ビットパターンが検出されたことを示し、状態機械12がリセットされる。状態29がアクティブになると、図2の状態機械12は半シンボル持続時間カウンタ14をリセットする。
【0030】
状態29の後に状態30がアクティブになり、そのときに半シンボル持続時間カウンタ14はカウントを開始する。2位相マークのシンボル値が論理1のレベルに留まる限り、状態30はアクティブに留まる。2位相マークのシンボル値が論理0のレベルに遷移すると、状態31がアクティブになり、そのときに半シンボル持続時間カウンタ14はカウントを中止する。状態31の後に、1.75PIC<CIC<2.25PICの条件が真のときに、図2の状態機械12は状態32になる。又は、.75PIC<CIC<1.25PICの条件が真のときに、状態33になる。いずれの条件も真でない場合、状態機械12は状態0になる。状態0になることは、無効な方向ビットパターンが検出されたことを示し、状態機械12はリセットされる。状態32になると、半シンボル持続時間カウンタ14はリセットされ、方向フラグは“リバース”に設定される。その後、状態機械12は後述する図5の状態44になる。
【0031】
75PIC<CIC<1.25PICの条件が真であると検出されたときに、図2の状態機械12は図4の状態33になる。状態33の間に、状態機械12は半シンボル持続時間カウンタ14をリセットし、方向フラグを“フォワード”に設定する。その後、状態機械は状態34になり、そのときに半シンボル持続時間カウンタ14はカウントを開始する。2位相マークのシンボル値が論理0の値に留まる限り、状態34はアクティブに留まる。2位相マークのシンボル値が論理1の値に遷移すると、状態機械12は状態35になり、そのときに半シンボル持続時間カウンタ14はカウントを中止する。状態35の間に、半シンボル持続時間カウンタ14はカウントを中止する。75PIC<CIC<1.25PICが真であると検出されると、状態36がアクティブになり、状態36がアクティブになったことに続いて、半シンボル持続時間カウンタ14は図5の状態37に進む前にリセットされる。そうでない場合、75PIC<CIC<1.25PICが真でない場合、状態35の後に状態0がアクティブになる。状態0への遷移は無効な方向ビットパターンが検出されたことを示し、状態機械12がリセットされる。
【0032】
図5は、図1のLTCフレームのペイロードの64ビットをデコードすることに関連する状態機械12の19の状態を示している。19の状態のデータデコードシーケンスは、図1のLTCフレームの64ビットのデータペイロードをデコードするタイミング基準として、間隔カウント基準レジスタ22に格納されている2位相マークの半分シンボル間隔カウントを使用する。デコードシーケンスの個々の状態の説明からよくわかるように、基準の半分シンボルカウントの+/−25%以内の持続時間での2つの連続的な遷移はNRZ論理1としてデコードされ、基準のシンボルカウントの2倍の+/−25%以内の持続時間での遷移はNRZ論理0としてデコードされる。それぞれの連続的なデコードは、方向フラグで示す方向に、図2のシフトレジスタ24に等価なNRZビットをロードし、データシンボルカウンタ18を増加する。データシンボルカウンタのカウンタが64に到達すると、シフトレジスタ24の内容は64ビットバッファレジスタ26に転送され、転送OKフラグが示される。次のフレームがデコードを受ける間に、このレジスタが読み取られる。
【0033】
図5を参照すると、リバース−真又はフォワード−真の2位相マークのシーケンスのデコードシーケンスは、図4の状態22又は36に続いて状態37になったときに開始する。後述のように、デコードシーケンスは、図4の状態26又は32の1つに続いて図5の状態44になったときに、リバース−補数又はフォワード−補数の2位相マークのストリームについて始まる。状態37になると、状態機械12は、半シンボル持続時間カウンタ14にカウントを開始させる。2位相マークのシンボル値が論理1のレベルに留まる限り、状態37はアクティブに留まる。2位相マークのシンボル値が論理0に遷移すると、状態38がアクティブになり、そのときに半シンボル持続時間カウンタ14はカウントを中止する。状態38の後に、1.75PIC<CIC<2.25PICの条件が真のときに、図2の状態機械12は状態51になる。又は.75PIC<CIC<1.25PICの条件が真のときに、状態33になる。いずれの条件も真でない場合、状態機械は図3の状態0になる。状態0への遷移は、無効なデータペイロードのビットパターンが検出されたことを示し、状態機械12がリセットされる。図5の状態39になると、状態機械12は半シンボル持続時間カウンタ14をリセットする。その後、状態40がアクティブになり、そのときに半シンボル持続時間カウンタ14はカウントを開始する。
【0034】
2位相マークのシンボル値が論理0に留まる限り、状態40はアクティブに留まる。2位相マークのシンボル値が論理1の値に遷移すると、状態41がアクティブになり、半シンボル持続時間カウンタ14はカウントを中止する。状態41に続いて、.75PIC<CIC<1.25PICの条件が真の場合に、状態42がアクティブになり、そうでない場合に、図3の状態0がアクティブになる。状態0への遷移は、無効なデータペイロードのビットパターンが検出されたことを示し、状態機械12がリセットされる。図5の状態42になると、図2の状態機械12は半シンボル持続時間カウンタ14をリセットし、図2のデータシンボルカウンタ18を増加する。また、状態42の間に、状態機械12は可変のLTCデータを論理1の値に設定する。この値は、方向フラグの値に(MSBの最初に又はLSBの最初に)記述された方向(“フォワード”又は“リバース”)に、64ビットシフトレジスタ24に同時にシフトされる。LTCデータは、デコードされた2移動マークのデータペイロードのビットに等価なNRZである。状態42に続いて、状態43がアクティブになり、そのときにデータシンボルカウンタ18のカウント(以下symbol_countと呼ぶ)と64の値との比較が生じる。symbol_countが64に等しく、LTCフレームの64ビットのペイロードの全てのビットがデコードを受けていることを示す場合、フレームのデコードは成功であり、状態55がアクティブになり、そのときに、状態0に進む前に、64ビットシフトレジスタ24の内容は64ビットバッファレジスタ26に転送される。状態0に遷移した後に、状態機械12は次のLTCフレームのデコードを開始する準備ができている。そうでない場合、symbol_countが64を超えない場合に、状態43に続いて状態37が再びアクティブになり、連続するシンボル値をデコードする処理を開始する。
【0035】
状態38に続いて、1.75PIC<CIC<2.25PICの条件が真のときに、状態51がアクティブになる。また、.75PIC<CIC<1.25PICが真のときに、状態39になる。状態51になると、状態機械12は半シンボル持続時間カウンタ14をリセットし、データシンボルカウンタ18を増加する。また、状態機械12は可変のLTCデータを論理0の値に設定する。この値は、方向フラグの値に(MSBの最初に又はLSBの最初に)記述された方向(“フォワード”又は“リバース”)に、64ビットシフトレジスタ24に同時にシフトされる。状態51に続いて状態52がアクティブになり、図2のシンボルカウンタ18のsymbol_countの値の検査がこの時点で生じる。symbol_countが64以上である場合、状態55がアクティブになる。そうでない場合、symbol_countが64より小さい場合、状態44がアクティブになる。
【0036】
図5の状態44はまた、図4の状態26及び32に続いてアクティブになる。状態44になると、状態機械12は、半シンボル持続時間カウンタ14にカウントを開始させる。2位相マークのシンボル値が論理0のレベルに留まる限り、状態44はアクティブに留まる。2位相マークのシンボル値が論理1に遷移すると、状態45がアクティブになり、そのときに半シンボル持続時間カウンタ14はカウントを中止する。状態45の後に、1.75PIC<CIC<2.25PICの条件が真のときに、図2の状態機械12は状態53になる。又は.75PIC<CIC<1.25PICの条件が真のときに、状態46になる。いずれの条件も真でない場合、状態機械12は図3の状態0になる。状態0への遷移は、無効なデータペイロードのビットパターンが検出されたことを示し、状態機械12はリセットされる。状態46になると、状態機械12は半シンボル持続時間カウンタ14をリセットする。その後、状態47がアクティブになり、そのときに状態機械12は半シンボル持続時間カウンタ14にカウントを開始させる。2位相マークのシンボル値が論理1のレベルに留まる限り、状態47はアクティブに留まる。2位相マークのシンボル値が論理0の値に遷移すると、状態48がアクティブになり、半シンボル持続時間カウンタ14はカウントを中止する。状態48に続いて、.75PIC<CIC<1.25PICの条件が真の場合に、状態49がアクティブになる。そうでない場合に状態0がアクティブになる。状態0への遷移は、無効なデータペイロードのビットパターンが検出されたことを示し、状態機械12はリセットされる。図5の状態49になると、図2の状態機械12は半シンボル持続時間カウンタ14をリセットし、図2のデータシンボルカウンタ18を増加する。また、この時点で、状態機械12は、可変のLTCデータを論理1の値に設定する。この値は、方向フラグの値に(MSBの最初に又はLSBの最初に)記述された方向(“フォワード”又は“リバース”)に、64ビットシフトレジスタ24に同時にシフトされる。状態49に続いて状態50がアクティブになり、そのときにsymbol_countと64の値との比較が生じる。symbol_countが64以上である場合、LTCフレームのデコードは成功であり、状態55がアクティブになる。そのときに、図2に状態0に進む前に、64ビットシフトレジスタ24の内容が64ビットバッファレジスタ26に転送される。状態0に遷移した後に、状態機械12は次のLTCフレームのデコードを開始する準備ができている。そうでない場合、symbol_countが64を超えない場合に、状態50に続いて状態44が再びアクティブになり、連続するシンボル値をデコードする処理を開始する。
【0037】
状態45に続いて、1.75PIC<CIC<2.25PICの条件が真のときに、状態53がアクティブになり、また、.75PIC<CIC<1.25PICが真のときに、状態46になる。状態53になると、状態機械12は半シンボル持続時間カウンタ14をリセットし、データシンボルカウンタ18を増加する。また、状態機械12は可変のLTCデータを論理0の値に設定する。この値は、方向フラグの値に(MSBの最初に又はLSBの最初に)記述された方向(“フォワード”又は“リバース”)に、64ビットシフトレジスタ24に同時にシフトされる。状態51に続いて状態54がアクティブになり、symbol_countの値の検査がこの時点で生じる。symbol_countが64以上である場合、状態55がアクティブになり、成功したLTCフレームのデコード(抽出)を示す。そうでない場合、symbol_countが64より小さい場合、状態37がアクティブになり、そのときに状態機械12は半シンボルカウンタ14に前述のようにカウントを開始させる。
【0038】
LTC受信機10は、以下の動作条件の如何なる組み合わせで、LTCの2位相マークの符号化データストリームをデコードすることができる。
・フォワード及びリバースのストリーム方向
・X/30〜80*Xまでのビットシンボルレート(ただしXは公称LTCフレームレートである)
・真及び補数のデータ極性
LTCストリームを格納するオーディオ・リニア・テープ・トラック(図示せず)がリバース方向に動作するときに、リバースのデータストリームが生成され得る。LTCストリームを格納するオーディオ・リニア・テープトラックがジョグモード又はシャトルモードで動作しているときに、公称以外のビットシンボルレートが生成され得る。様々なビデオ又はフィルムフレームのレートの公称ビットシンボルレートは、Fs=80*Frで与えられ、Frはビデオ/フィルムフレームのレートである。公称ビットシンボルレート、最小ビットシンボルレート及び最大ビットシンボルレートの要約を以下の表2に示す。
【0039】
【表2】

2位相マーク変調方法の性質のため、同期ワードの第1ビットの遷移の極性は、データの論理0の数に応じてLTCフレーム毎に異なってもよい。従って、LTC受信機10は真又は補数の極性のストリームをデコードする機能を有する。
【0040】
前述では、LTCビットシンボルレートと非同期になり得る高速クロックで動作可能な完全にデジタルの実装を有するLTCフレーム受信機10について説明した。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】従来のLTCフレームのグラフィック表示
【図2】本発明の好ましい実施例によるリニアタイムコード(LTC)受信機のブロック概略図
【図3】同期検出及びシンボル間隔測定を行う機械状態を示すための、図2のLTC受信機内の状態機械の状態図
【図4】ビットストリーム方向検出を行う機械状態を示すための、図2のLTC受信機内の状態機械の状態図
【図5】LTCフレームのペイロードの抽出を行う機械状態を示すための、図2のLTC受信機内の状態機械の状態図

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィルム、テレビ及び付随のオーディオと共に使用される形式のリニアタイムコード(LTC)フレームをデコード(抽出)する方法であって、
(a)基準クロックに対する所定のシンボル間隔を測定する一方で、入力LTCフレーム内の有効な同期シーケンスを検出するステップと、
(b)LTCフレーム方向を決定するステップと、
(c)前記LTCフレームからペイロード情報をデコードするステップと、
(d)前記LTCフレーム方向により決定された順に、前記ペイロード情報を転送するステップと
を有する方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記所定のシンボル間隔の持続時間を測定するステップは、前記LTCフレーム内の2位相符号化の半分のマークシンボル間隔の持続時間内に何回の27MHzクロック周期が生じたかを測定するステップを有する方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法であって、
前記デコードするステップは、測定された27MHzクロック周期を基準として使用して、前記LTCフレームから連続的なシンボルを抽出するステップを更に有する方法。
【請求項4】
請求項3に記載の方法であって、
前記27MHzクロックに最低必要なシンボル間隔は70である方法。
【請求項5】
請求項3に記載の方法であって、
前記27MHzクロックに最大許容可能なシンボル間隔は210,497である方法。
【請求項6】
請求項1に記載の方法であって、
グリッチを除去するように各入力LTCをフィルタリングするステップを更に有する方法。
【請求項7】
請求項1に記載の方法であって、
連続的なLTCフレーム毎の受信時に、ステップ(a)−(d)が繰り返される方法。
【請求項8】
フィルム、テレビ及び付随のオーディオと共に使用される形式のリニアタイムコード(LTC)フレームをデコード(抽出)するLTC受信機であって、
(a)基準クロックに対する所定のシンボル間隔を測定する一方で、入力LTCフレーム内の有効な同期シーケンスを検出する第1の手段と、
(b)LTCフレーム方向を決定する第2の手段と、
(c)前記LTCフレームからペイロード情報をデコードする第3の手段と、
(d)前記LTCフレーム方向により決定された順に、前記ペイロード情報を転送する第4の手段と
を有するLTC受信機。
【請求項9】
請求項8に記載のLTC受信機であって、
前記第1の手段は、前記所定のシンボル間隔の持続時間を測定する第1のカウンタを有し、前記LTCフレーム内の2位相符号化の半分のマークシンボル間隔の持続時間内に何回の27MHzクロック周期が生じたかを測定するステップを有するLTC受信機。
【請求項10】
請求項8に記載のLTC受信機であって、
前記第2の手段は、前記入力LTCフレームの同期パルスをカウントする第2のカウンタを有し、LTCフレーム方向を定めるLTC受信機。
【請求項11】
請求項8に記載のLTC受信機であって、
前記第3の手段は、前記入力LTCフレーム内のシンボルをカウントするデータシンボルカウンタを有するLTC受信機。
【請求項12】
請求項8に記載のLTC受信機であって、
前記第4の手段は、状態機械を有するLTC受信機。
【請求項13】
フィルム、テレビ及び付随のオーディオと共に使用される形式のリニアタイムコード(LTC)フレームをデコード(抽出)するLTC受信機であって、
基準クロックに対する所定のシンボル間隔を測定する第1のカウンタと、
入力LTCフレーム内の同期パルスをカウントする第2のカウンタと、
入力LTCフレーム内のデータシンボルをカウントする第3のカウンタと、
シフトレジスタと、
前記第1、第2及び第3のカウンタに応じて、(a)前記に入力LTCフレーム内の有効な同期シーケンスを検出し、(b)LTCフレーム方向を決定し、(c)前記LTCフレームからペイロード情報をデコードし、(d)前記LTCフレーム方向により決定された順に、前記ペイロード情報を前記シフトレジスタに転送する状態機械と
を有するLTC受信機。
【請求項14】
請求項13に記載の装置であって、
グリッチを除去するように前記入力LTCフレームをフィルタリングするグリッチフィルタを更に有する装置。
【請求項15】
請求項13に記載の装置であって、
前記第1のカウンタは、前記LTCフレーム内の2位相符号化の半分のマークシンボル間隔の持続時間内に何回の27MHzクロック周期が生じたかを測定することにより、前記所定のシンボル間隔の持続時間を測定する装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2007−515844(P2007−515844A)
【公表日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−532266(P2006−532266)
【出願日】平成16年1月26日(2004.1.26)
【国際出願番号】PCT/US2004/002143
【国際公開番号】WO2004/102219
【国際公開日】平成16年11月25日(2004.11.25)
【出願人】(300004991)グラス・バレー(ユー・エス)インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】