リーフシール
【課題】二つの構成要素間でシールを行うためのリーフシールで使用するためのリーフ−スペーサ対を形成するための方法を提供する。
【解決手段】本方法は、(a)リーフシールにおいて、構成要素の一方と払拭接触状態を維持するリーフ区分301と、リーフ区分301が延びるルート区分302とを提供する工程であって、リーフシールにおいて、ルート区分301は、構成要素の他方に対して固定されており、リーフ区分301及びルート区分302は、厚さが実質的に一様な第1シート材料から形成される、工程と、(b)第2シート材料から形成された、リーフ区分301及びルート区分302とは物理的に別体のスペーサを提供する工程と、(c)スペーサをルート区分302に取り付け、スペーサがルート区分301と重なっており且つリーフ−スペーサ対の取り扱い時にルート区分301に対して固定された状態を維持するリーフ−スペーサ対を形成する工程とを含む。
【解決手段】本方法は、(a)リーフシールにおいて、構成要素の一方と払拭接触状態を維持するリーフ区分301と、リーフ区分301が延びるルート区分302とを提供する工程であって、リーフシールにおいて、ルート区分301は、構成要素の他方に対して固定されており、リーフ区分301及びルート区分302は、厚さが実質的に一様な第1シート材料から形成される、工程と、(b)第2シート材料から形成された、リーフ区分301及びルート区分302とは物理的に別体のスペーサを提供する工程と、(c)スペーサをルート区分302に取り付け、スペーサがルート区分301と重なっており且つリーフ−スペーサ対の取り扱い時にルート区分301に対して固定された状態を維持するリーフ−スペーサ対を形成する工程とを含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リーフシールで使用するためのリーフスペーサ対を形成するための方法(すなわち、プロセス)に関する。
【背景技術】
【0002】
図1を参照すると、全体に参照番号10を付したダクト付き(ダクテッド)ファンガスタービンエンジンは、主軸線即ち回転軸線X−Xを有する。エンジンは、軸流列で、エアインテーク11、推進ファン12、中圧コンプレッサ13、高圧コンプレッサ14、燃焼器15、高圧タービン16、中圧タービン17、低圧タービン18、及びコアエンジン排気ノズル19を含む。ナセル21がエンジン10を全体に取り囲んでおり、インテーク11、バイパスダクト22、及びバイパス排気ノズル23を形成する。
【0003】
ガスタービンエンジン10は、従来の方法で作動し、インテーク11に入った空気がファン12によって加速され、二つの空気流、即ち中圧コンプレッサ13内への第1空気流A及びバイパスダクト22を通過する空気流Bを発生し、推進力を提供する。中圧コンプレッサ13は、このコンプレッサに差し向けられた空気流Aを圧縮し、その後、この空気が高圧コンプレッサ14に送出され、高圧コンプレッサ14で更に圧縮が行われる。
【0004】
高圧コンプレッサ14から排出された圧縮空気は燃焼器15に差し向けられ、ここで燃料と混合され、混合物を燃焼する。次いで、結果的に得られた高温燃焼生成物が膨張し、これによって、ノズル19を通して排出される前に高圧タービン16、中圧タービン17、及び低圧タービン18を駆動し、その後、ノズル19を通して排出され、追加の推進力を提供する。高圧タービン16、中圧タービン17、及び低圧タービン18は、夫々、適切な相互連結シャフトによって高圧コンプレッサ14、中圧コンプレッサ13、及びファン12を駆動する。
【0005】
リーフ材料の形材で形成されたリーフシールが適切に設けられている。これは、アッセンブリの夫々のリーフの並置されたリーフ縁部からシール面を形成するためである。代表的には、リーフは、リーフ縁部及び従ってシール面をシャフトに向けて(あるいは、臨ませて)、シール障壁を構成するために、回転シャフトを中心として周方向に配置されている。代表的には、リーフ縁部及び従ってシール面をシャフトに向けてシールエレメントを正確に配置するため、各リーフ間にスペーサ部材が設けられている。これらのスペーサは、独立した構成要素であってもよいし、各リーフと一体に形成されていてもよい。リーフ縁部及び従ってシール面は、回転面に対して効果的に上下に浮動する。
【0006】
ガスタービンエンジンでは、リーフシールを使用して、定置構成要素と回転構成要素との間にシールを形成でき、相対的に回転する二つの構成要素間にシールを形成でき、又は場合によっては二つの定置構成要素間にシールを形成できる。このようにして、シールの一方の側に比較的高い圧力を維持でき、また、シールの他方の側に比較的低い圧力を維持できる。図2は、リーフシールアッセンブリ31の一部の部分断面概略斜視図を示す。リーフシールアッセンブリ31は、スペーサエレメント33から延びるシールエレメント32を含む。これらのスペーサエレメント33は、側プレート35を持つバッキングリング34を含むハウジングに固定されている。シールリーフエレメント32のリーフ縁部36が、矢印38が示す方向に回転している回転構成要素の表面37に向けて配置されている。アッセンブリ31に亘ってシールを形成するため、リーフ32、詳細にはリーフ32のリーフ縁部36が表面37に作用する。各リーフ形材32は、良好なシール効果が形成されるように表面11の回転に関して調節できるように適応性を有している。スペーサ33は、一般的には、調節自在性が得られるようにする上で必要とされている。これによって、リーフシールエレメント32を表面37に向かって適切に配置でき、図示のように、これらの間に所定の傾斜角度(inclined angle)を以て配置できる。
【0007】
リーフシールの組み立ては比較的複雑である。これは、アッセンブリに多数のリーフが含まれており、最良の効果を得るためにリーフを正確に整合し且つ離間することが重要であるためである。プリーツ状のバンド又はストリップを使用してリーフシールを形成することが、WO015933802に提案されており且つ記載されている。この構成では、打ち抜き加工によって金属製ストリップを形成して、複数のリーフシールエレメント及びストリップ又はバンドを形成する。次いで、折り畳んで、蛇腹状に圧縮することによってリーフシールを形成し、シールが行われるべき表面に向かって配置できるように、ハウジング内に取り付けられる。残念なことに、このような構成は、理想的なものではではない。これは、リーフシールエレメントの縁部が、全体として、シールされるべき表面に向かって効率的に配置できないためである。各シールエレメントは実質的に平らであり、圧縮状態で各シールエレメントの隅部のところで折り畳んだ区分に大きな歪が生じるようにエレメント自体に当接するためであり、最良のシール効果を得るにはエレメント間の空間の制御が不適切であるためである。リーフシールは、有効であるためには、リーフ縁部間の空間で決まるということは理解されよう。リーフ縁部が効果的に垂下していない場合には、リーフの下に大きな隙間が形成されるか或いはリーフ縁部がシャフトに強く押し付けられる。これらは、両方とも、シールを無効にしてしまう。
【0008】
EP A 1878955は、エッチングリーフを含むストリップが形成するリーフシールを形成する方法を提案する。各リーフは、各リーフをその隣接したリーフに対して蛇腹状に折り畳み、ストリップを折り畳んだときに段部を形成するように所定の傾斜角でエッチングがなされ、これによって、各リーフ縁部が形成するシール面を提供するようにリーフが並置される。更に、EP A 1878955には、ストリップにリーフをエッチングで形成する工程を含み、各リーフがスペーサ区分を有し、リーフ用のスペーサが、少なくとも幾つかのリーフのうちの残りのリーフの少なくとも一部を除去することによって形成されたリーフシールを形成する方法が提案されている。
【0009】
かくして、図3は、リーフシール区分51の夫々を形成するため、適切に光化学加工されたストリップ50を概略に示す。各リーフシール区分51は、シールエレメントリーフ52及びルート区分53を含む。例示を便利にするために強調した傾斜角Lのため、必要に応じて除去される側部54及び頂部55に関して無駄になる領域がある。ルート区分53は、作動リーフシールエレメント52よりも肉厚の区分であり、これは、リーフシールエレメント52に光化学加工等の適切な加工を施すことにより、ストリップ50で行われる。各リーフ区分51間には、ジグザグに折り畳むことができるように折り畳み区分56が設けられている。更に、曲げを行う際の応力を低減するため、折り畳み区分56を薄くできる。
【0010】
図4は、折り畳み区分56を設けることによって形成されたリーフ区分の折り畳みと、図3に示されたストリップ50からの廃棄領域54、55の除去とを概略に示す。かくして、廃棄領域54、55を除去した状態でわかるように、ルート区分53は、それでも、折り目線56のところで食い違い形体で取り付けられている。折り畳み区分56が比較的薄い区分であるため、これらの区分56のところでジグザグに折り畳むことができる。これは、図4(a)に示す工程を通って、図4(B)に示す適切な設置角度(lay angle) のシールエレメント52を提供する、ルート区分53が並置された圧縮スタック又はタフト60を形成するために行われる。本質的には、スタック(すなわち、積層構造体)60は、下リーフ縁部61が、使用時にシール面に対して適切に向けられるように傾斜している。
【0011】
代表的には、使用時にシールアッセンブリに亘って所望の圧力分布が得られるように、並置されたルート区分53によってプレナムチャンバを形成するため、各ルート区分53に穴62が設けられている。
【0012】
図5及び図6に示すように、折り畳み区分86間にリーフエレメント81が形成されたストリップ80を形成できる。しかし、これらの図では、交互のリーフ区分81a、81bは、
リーフ区分81aでは、ルート区分83aにリーフシールエレメント82が設けられているが、
隣接したリーフ区分81bでは、シールエレメント82が取り付けられたルート区分83a間のスペーサ83b以外のストリップ全体(即ち領域85並びに87)が取り付けられるように、
構成されている。これにより、比較的大きなリーフ間隙間を形成できる。
【0013】
次いで、ルート区分83a及びスペーサ83bが互いに交互に並置された圧縮スタック90を形成するため、折り畳み縁部86を中心として折り畳みを行うことができる。この場合も、ルート区分83a及びスペーサ83bの各々の穴92によって圧力均衡プレナムチャンバが形成される。穴92は、シール効率を得るため、シールアッセンブリに亘って環状に延びる。
【0014】
更に、リーフ−スペーサ対が提供される。複数のこのような対を組み立ててリーフシールアッセンブリにすることができる。
図7(a)に示すように、ダブルサイドアーム構成は、ルート区分103aを有している。ルート区分103aには、最終的なシールアッセンブリで圧力を分配するためのプレナムチャンバを形成する穴106が設けられている。この場合も、シールエレメント102が固定されたスペーサ103aと、スペーサ103bとの間に段部が設けられるように、折り畳み区分101が提供される。図7(a)に示すダブルアーム構成では、ルート区分103aにおいて、エレメント102の両側にアーム100が設けられている。リーフ−スペーサ折り畳み対を形成するストリップの傾斜角によって、段部をなした整合104が決定される。
【0015】
図7(b)に示すように、単アームリーフ−スペーサ折り畳み対を示す。かくして、この場合も、シールエレメント202が固定されたルート区分203aが提供される。ルート区分には、使用時に圧力を分配するためのプレナムチャンバを形成するため、穴206が設けられている。ルート区分203aとスペーサ203bとの間には段部が形成されている。この場合も、以下に説明するようにリーフシールアッセンブリに組み込むためのリーフ−スペーサ折り畳み対を形成するため、ルート区分203aとスペーサ203bとの間に折り畳み区分201が形成されている。
【0016】
図7に示すリーフ−スペーサ折り畳み対の両構成は、光化学加工することによってシートから適切に形成でき、これらの構成は、両方とも、アッセンブリの強度を向上するため、強化部材107、207を備えていてもよい。
【0017】
EP A 1878955に説明されているように、上文中に説明したリーフスタック及びリーフ−スペーサ折り畳み対をアッセンブリジグに嵌着し、例えば溶接や鑞付けによって互いに接合し、完成したリーフシールアッセンブリを形成する。接合後、折り畳み区分全体を機械加工によって除去する。例えば、図8は、二つのリーフ区分間の折り畳みを強調した図である。かくしてリーフ区分41aを押し込み当接し、鑞付けや溶接等でリーフ区分41bに所定位置に固定する。折り畳み区分45は薄くなっており、応力を低減するために図示のように丸みが付けてある。リーフ区分41a、41bを互いに鑞付けした後、破線40の左側の区分を機械加工によって除去してもよい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0018】
【特許文献1】WO015933802
【特許文献2】EP A 1878955
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
本発明の目的は、リーフシールの性能を向上することである。
【課題を解決するための手段】
【0020】
従って、本発明の第1の態様は、二つの構成要素間でシールを行うためのリーフシールで使用するためのリーフ−スペーサ対を形成するためのプロセスにおいて、
(a)リーフシールにおいて、構成要素の一方と払拭接触状態を維持するリーフ区分と、リーフ区分が延びるルート区分(すなわち、根本区分)とを提供する工程であって、リーフシールにおいて、ルート区分は、構成要素の他方に対して固定されており、リーフ区分及びルート区分は、厚さが実質的に一様な第1シート材料から形成される、工程と、
(b)第2シート材料から形成された、リーフ区分及びルート区分とは物理的に別体のスペーサを提供する工程と、
(c)スペーサをルート区分に取り付け、スペーサがルート区分と重なっており且つリーフ−スペーサ対の取り扱い時にルート区分に対して固定された状態を維持するリーフ−スペーサ対を形成する工程とを含む、プロセスを提供する。かくして形成されたリーフ−スペーサ対は、任意の他のリーフ−スペーサ対とは別個に使用できる別体の物品である。「物理的に分離された」というのは、工程(b)で提供されたスペーサが、工程(c)でルート区分に取り付けられるまで、リーフ区分及びルート区分に直接的にも間接的にも連結されていないということを意味する。
【0021】
本発明の第2の態様は、リーフシールで使用するためのリーフのスタック(すなわち、積層構造体)を形成するためのプロセスにおいて、
複数のリーフ−スペーサ対を形成するため、第1態様のプロセスを繰り返し実行する工程と、
リーフ−スペーサ対を組み合わせ、リーフ区分が面と面とを向き合わせて配置されており且つリーフ区分を制御された距離だけ離間するためにスペーサがルート区分間に配置されたスタック(すなわち、積層構造体)にする、プロセスを提供する。
【0022】
本発明の第3の態様は、第1の態様のプロセスによって形成された、リーフシールで使用するためのリーフ−スペーサ対を提供する。かくして、第3の態様は、二つの構成要素間にシールを形成するリーフシールで使用するためのリーフ−スペーサ対を提供する。リーフ−スペーサ対は、リーフシールにおいて一方の構成要素と払拭接触状態を維持するリーフ区分と、リーフシールにおいて他方の構成要素に対して固定されたルート区分とを含む。リーフ区分は、ルート区分から延びている。リーフ−スペーサ対は、更に、スペーサを含む。リーフ区分及びルート区分は厚さが実質的に一様な第1シート材料から形成されており、スペーサは、第2シート材料から形成されている。スペーサは、ルート区分に被さるように、また、リーフ−スペーサ対の取り扱い時にこれに固定された状態を保持するように、ルート区分に取り付けられている。第2シートは、代表的には、第1シートと同じではない。このようにして、第2シートは、第1シートと材料及び/又は厚さが異なっていてもよい。しかしながら、第1及び第2のシートが同じ材料で形成されており且つ同じ厚さであることを除外しない。本発明の第4の態様は、リーフシールで使用するためのリーフのスタック(積層構造体)を提供する。スタックは、第2の態様のプロセスによって形成される。かくして、第4の態様は、リーフシールで使用するためのリーフのスタックを提供し、スタックは、組み合わせてスタックにした第3の態様の複数のリーフ−スペーサ対を含む。リーフ区分は、面と面とを向き合わせて配置されており、スペーサがルート区分間に配置されており、リーフ区分は、制御された距離だけ離間されている。本発明の第5の態様は、第3の態様の一つ又はそれ以上のリーフ−スペーサ対又は第4の態様の一つ又はそれ以上のリーフのスタックを含むリーフシールを提供する。
【0023】
本発明は、少なくとも部分的には、薄くしたリーフ区分は表面仕上げが劣り、リーフ区分の早期破損の問題点があるという認識に基づく。
しかしながら、有利には、リーフ区分間の制御された距離は、別体のスペーサを提供し、リーフ区分が元来のシート厚を保持できるようにすることによって達成できる。詳細には、取り扱い時にスペーサがルート区分に対して固定されたままのリーフ−スペーサ対は、こうした対からのリーフスタックの形成を容易にし、スペーサの材料及び厚さの選択の幅を拡げる。
【0024】
次に、本発明の随意の特徴を説明する。これらの特徴は、単独で、又は本発明の任意の態様との任意の組み合わせで適用できる。
随意であるが、スタックでのリーフ区分間の距離を更に制御するため、工程(a)の後で工程(c)の前に、例えば、光化学加工(光化学的マシニング)又はミクロ機械加工によって、ルート区分を薄くしてもよい。しかしながら、一般的には、このようなルート区分の薄化は必要とされない。
【0025】
工程(c)において、スペーサはルート区分に機械的に取り付けられていてもよい。例えば、機械的に取り付ける工程は、便利には、プレス嵌めにより固定(press-fit fastening arrangement)するようにしてもよい。追加として、又は別の態様として、機械的に取り付ける工程は、スペーサをルート区分の周囲で折り畳んでスペーサをルート区分に取り付ける工程を含んでいてもよい。
【0026】
追加として、又は別の態様として、工程(c)において、スペーサはルート区分に接着剤で取り付けられてもよい。
工程(a)において、第1シートは、好ましくは、圧延シート(rolled sheet)であり、リーフ区分は圧延上がり(as-rolled finish)を保持する。例えば、第1シートは、冷間圧延シートであってもよい。有利には、冷間圧延仕上げによりリーフ区分の性能及び信頼性が向上することがわかった。
【0027】
第1シートは、超合金等のNiベース合金又はCoベース合金から形成されていてもよい。別の態様では、第1シートは、ステンレス鋼等のFeベース合金から形成されていてもよい。
【0028】
第2シートは、第1シートと同じ材料で形成されていてもよい。しかしながら、別の態様では、第2シートは、第1シートと異なる材料で形成されていてもよい。例えば、第2シートの材料は、第1シートの材料と熱膨張率が異なっていてもよく、これにより、このようなリーフ−スペーサ対から形成されたリーフシールは、例えば、温度に応じてリーフ区分間の距離が膨張したり収縮したりし、及び従って、シールの有効性を向上するため、示差熱影響(differential thermal effects)を利用できる。
【0029】
第2シートは、非金属材料又はプラスチックで形成されていてもよい。
第2シートは、円形のシールの形成を容易にするため、楔形状を備えていてもよい。
第2シートは、正確に制御されたスペーサ形状(例えば楔形)及び/又は厚さを形成するため、予め打ち抜きによって形成されていてもよい。
【0030】
第2シートは、シールの鑞付けを容易にするため、何らかの鑞付け合金を含んでいてもよい。
第2シートは、二つのシートから形成されていてもよい。これらのシートは、同じであってもよいし、同じでなくてもよい。これらのシートは、熱膨張率が異なる場合、リーフ−スペーサ対は温度に応じた熱効果を利用できる。
【0031】
次に、本発明の実施例及びこの他の随意の特徴を添付図面を参照して例として説明する。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】図1は、ターボファンエンジンの長さ方向概略断面図である。
【図2】図2は、リーフシールアッセンブリの一部を破断した概略部分断面斜視図である。
【図3】図3は、夫々のリーフシール区分を形成するため、適切に光化学加工を施したストリップの概略図である。
【図4】図4は、図3のリーフシール区分の折り畳みの順次工程(a)及び(b)を示す図である。
【図5】図5は、夫々のリーフシール区分を形成するため、適切に光化学加工を施した別のストリップの概略図である。
【図6】図6は、図5のリーフシール区分の折り畳みの順次工程(a)及び(b)を示す図である。
【図7】図7は、折り畳んだリーフ−スペーサ対を形成するためのシールエレメント及びスペーサの概略図であり、(a)は、ダブルサイドアーム構成であり、(b)は単サイドアーム構成である。
【図8】図8は、二つのリーフ区分間の折り畳み部の拡大図である。
【図9】図9は、本発明の第1実施例によるリーフ−スペーサ対の形成における順次工程(a)及び(b)の概略図である。
【図10】図10は、第1実施例のリーフ−スペーサ対を積み重ねる(すなわち、第1実施例のリーフ−スペーサ対をスタックする)ことによって形成されたリーフスタックの概略側面図である。
【図11】図11は、設置角度を調節するため、リーフ区分とルート区分との間の接合線に沿って曲げた後の第1実施例のリーフ−スペーサ対を積み重ねることによって形成された別のリーフスタックの概略側面図である。
【図12】図12は、本発明の第2実施例によるリーフスタックの概略側面図である。
【図13】図13は、本発明の第3実施例によるリーフスタックの概略側面図である。
【図14】図14は、本発明の第4実施例によるリーフスタックの概略側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
図9は、本発明の第1実施例に従ってリーフ−スペーサ対を形成するための一連の工程(a)及び(b)を概略に示す。図9(a)は、リーフ区分301とルート区分(すなわち、根本区分)302とを示す。ルート区分302からリーフ区分301が延びている。リーフ区分301及びルート区分302は、両方とも、厚さが実質的に一様な冷間圧延第1シート材料から打ち抜きによって形成されている。ルート区分302には、中央穴304が形成されている。図9(a)は、更に、第2シート材料から形成された別体のスペーサ303を示す。スペーサの中央切欠きが、一対のタブ305を形成する。スペーサは、ルート区分とほぼ同じ大きさであるが、厚さが異なっていてもよい。
【0034】
図9(b)では、タブ305が曲げられて中央穴304に入るように、スペーサ303がルート区分302にプレス装着してある。このようにして、スペーサがルート区分と重なり、続いて行われるリーフ−スペーサ対の取り扱い時にルート区分に対して固定された状態を保持するように、スペーサがルート区分に機械的に取り付けられた、リーフ−スペーサ対を形成する。
【0035】
更に、リーフ−スペーサ対を同じ方法で図10に示すように形成できる。これらのリーフ−スペーサ対を重ねて設置角度がθのスタック(すなわち、積層構造体)306にする。この態様では、リーフ区分301は、面と面とを向き合わせて配置されており、スペーサ303は、ルート区分302間に配置されており、リーフ区分を制御された距離だけ離間する。次いで、リーフ−スペーサ対を互いに鑞付けし、又は溶接して、スタック状態(積み重ね状態)とする。機械的に取り付けられたスペーサは、積み重ね手順中、夫々のルート区分にしっかりと固定されたままである。リーフ区分及びルート区分が形成された第1シートの厚さt1が、スタックのリーフ区分の厚さを決定し、スペーサが形成された第2シートの厚さt2が、リーフ区分間の間隔を決定する。便利には、中央穴304及び曲げタブ305によって形成された開口部が、スタックで組み合わせられ、圧力均衡プレナムチャンバを形成する。更に、リーフ区分とルート区分との間の接合線に沿って曲げることによって、リーフ区分間の間隔を調節できる。別のリーフスタック406の概略側面図である図11に示すように、スタックの設置角度θの調節Δθの調節を行うことができる。
【0036】
光化学加工により肉厚を薄くすることは、リーフ区分の早期破損を伴う(例えば表面粗さ及び水素脆化による)。しかしながら、有利には、機械的に取り付けられたスペーサを設けることによって、スタックのリーフ区分間の間隔を変化するためにリーフ区分を薄くする必要がない。かくして、リーフシールの信頼性及び寿命を改善できる。
【0037】
リーフ−スペーサ対においてルート区分とスペーサとの間のファスニング構造(固定構造)に様々な変更を加えることができる。例えば、図12は、本発明の第2実施例によるリーフスタック506の概略側面図である。各リーフ−スペーサ対において、スペーサ503は、ルート区分502の中央穴504に押し込まれる一つのプッシュロックプレスタブ505を有する。第1実施例と異なり、圧力均衡プレナムチャンバは形成されない。図13は、本発明の第3実施例によるリーフスタック606の概略側面図である。各リーフ−スペーサ対において、スペーサ603は、ルート区分に被せて折り畳まれ、ルート区分に取り付けられている。従って、スタックのリーフ区分601間の間隔は、スペーサの厚さの二倍である。図14は、本発明の第4実施例によるリーフスタック706の概略側面図である。各リーフ−スペーサ対では、追加の固定性を提供すため、被せて折り畳まれたスペーサに押圧式のロック固定構造(プッシュロックファスニング構造)が組み合わせてある。別の選択肢は、各リーフ−スペーサのルート区分及びスペーサを互いに取り付けるのに接着剤を使用することである。
【0038】
本発明を上文中に説明した例示の実施例と関連して説明したが、本開示を読めば、当業者には、多くの等価の変形及び変更が明らかになるであろう。従って、上文中に説明した本発明の例示の実施例は例示であって、限定ではないと考えられるべきである。以上説明した実施例に対し、本発明の精神及び範囲を逸脱することなく、様々な変更を行うことができる。
【0039】
出典を明示することにより、上文中に言及した全ての出願に開示された全ての内容は本明細書の開示の一部とされる。
【符号の説明】
【0040】
301 リーフ区分
302 ルート区分
303 スペーサ
304 中央穴
305 タブ
306 スタック
406 リーフスタック
【技術分野】
【0001】
本発明は、リーフシールで使用するためのリーフスペーサ対を形成するための方法(すなわち、プロセス)に関する。
【背景技術】
【0002】
図1を参照すると、全体に参照番号10を付したダクト付き(ダクテッド)ファンガスタービンエンジンは、主軸線即ち回転軸線X−Xを有する。エンジンは、軸流列で、エアインテーク11、推進ファン12、中圧コンプレッサ13、高圧コンプレッサ14、燃焼器15、高圧タービン16、中圧タービン17、低圧タービン18、及びコアエンジン排気ノズル19を含む。ナセル21がエンジン10を全体に取り囲んでおり、インテーク11、バイパスダクト22、及びバイパス排気ノズル23を形成する。
【0003】
ガスタービンエンジン10は、従来の方法で作動し、インテーク11に入った空気がファン12によって加速され、二つの空気流、即ち中圧コンプレッサ13内への第1空気流A及びバイパスダクト22を通過する空気流Bを発生し、推進力を提供する。中圧コンプレッサ13は、このコンプレッサに差し向けられた空気流Aを圧縮し、その後、この空気が高圧コンプレッサ14に送出され、高圧コンプレッサ14で更に圧縮が行われる。
【0004】
高圧コンプレッサ14から排出された圧縮空気は燃焼器15に差し向けられ、ここで燃料と混合され、混合物を燃焼する。次いで、結果的に得られた高温燃焼生成物が膨張し、これによって、ノズル19を通して排出される前に高圧タービン16、中圧タービン17、及び低圧タービン18を駆動し、その後、ノズル19を通して排出され、追加の推進力を提供する。高圧タービン16、中圧タービン17、及び低圧タービン18は、夫々、適切な相互連結シャフトによって高圧コンプレッサ14、中圧コンプレッサ13、及びファン12を駆動する。
【0005】
リーフ材料の形材で形成されたリーフシールが適切に設けられている。これは、アッセンブリの夫々のリーフの並置されたリーフ縁部からシール面を形成するためである。代表的には、リーフは、リーフ縁部及び従ってシール面をシャフトに向けて(あるいは、臨ませて)、シール障壁を構成するために、回転シャフトを中心として周方向に配置されている。代表的には、リーフ縁部及び従ってシール面をシャフトに向けてシールエレメントを正確に配置するため、各リーフ間にスペーサ部材が設けられている。これらのスペーサは、独立した構成要素であってもよいし、各リーフと一体に形成されていてもよい。リーフ縁部及び従ってシール面は、回転面に対して効果的に上下に浮動する。
【0006】
ガスタービンエンジンでは、リーフシールを使用して、定置構成要素と回転構成要素との間にシールを形成でき、相対的に回転する二つの構成要素間にシールを形成でき、又は場合によっては二つの定置構成要素間にシールを形成できる。このようにして、シールの一方の側に比較的高い圧力を維持でき、また、シールの他方の側に比較的低い圧力を維持できる。図2は、リーフシールアッセンブリ31の一部の部分断面概略斜視図を示す。リーフシールアッセンブリ31は、スペーサエレメント33から延びるシールエレメント32を含む。これらのスペーサエレメント33は、側プレート35を持つバッキングリング34を含むハウジングに固定されている。シールリーフエレメント32のリーフ縁部36が、矢印38が示す方向に回転している回転構成要素の表面37に向けて配置されている。アッセンブリ31に亘ってシールを形成するため、リーフ32、詳細にはリーフ32のリーフ縁部36が表面37に作用する。各リーフ形材32は、良好なシール効果が形成されるように表面11の回転に関して調節できるように適応性を有している。スペーサ33は、一般的には、調節自在性が得られるようにする上で必要とされている。これによって、リーフシールエレメント32を表面37に向かって適切に配置でき、図示のように、これらの間に所定の傾斜角度(inclined angle)を以て配置できる。
【0007】
リーフシールの組み立ては比較的複雑である。これは、アッセンブリに多数のリーフが含まれており、最良の効果を得るためにリーフを正確に整合し且つ離間することが重要であるためである。プリーツ状のバンド又はストリップを使用してリーフシールを形成することが、WO015933802に提案されており且つ記載されている。この構成では、打ち抜き加工によって金属製ストリップを形成して、複数のリーフシールエレメント及びストリップ又はバンドを形成する。次いで、折り畳んで、蛇腹状に圧縮することによってリーフシールを形成し、シールが行われるべき表面に向かって配置できるように、ハウジング内に取り付けられる。残念なことに、このような構成は、理想的なものではではない。これは、リーフシールエレメントの縁部が、全体として、シールされるべき表面に向かって効率的に配置できないためである。各シールエレメントは実質的に平らであり、圧縮状態で各シールエレメントの隅部のところで折り畳んだ区分に大きな歪が生じるようにエレメント自体に当接するためであり、最良のシール効果を得るにはエレメント間の空間の制御が不適切であるためである。リーフシールは、有効であるためには、リーフ縁部間の空間で決まるということは理解されよう。リーフ縁部が効果的に垂下していない場合には、リーフの下に大きな隙間が形成されるか或いはリーフ縁部がシャフトに強く押し付けられる。これらは、両方とも、シールを無効にしてしまう。
【0008】
EP A 1878955は、エッチングリーフを含むストリップが形成するリーフシールを形成する方法を提案する。各リーフは、各リーフをその隣接したリーフに対して蛇腹状に折り畳み、ストリップを折り畳んだときに段部を形成するように所定の傾斜角でエッチングがなされ、これによって、各リーフ縁部が形成するシール面を提供するようにリーフが並置される。更に、EP A 1878955には、ストリップにリーフをエッチングで形成する工程を含み、各リーフがスペーサ区分を有し、リーフ用のスペーサが、少なくとも幾つかのリーフのうちの残りのリーフの少なくとも一部を除去することによって形成されたリーフシールを形成する方法が提案されている。
【0009】
かくして、図3は、リーフシール区分51の夫々を形成するため、適切に光化学加工されたストリップ50を概略に示す。各リーフシール区分51は、シールエレメントリーフ52及びルート区分53を含む。例示を便利にするために強調した傾斜角Lのため、必要に応じて除去される側部54及び頂部55に関して無駄になる領域がある。ルート区分53は、作動リーフシールエレメント52よりも肉厚の区分であり、これは、リーフシールエレメント52に光化学加工等の適切な加工を施すことにより、ストリップ50で行われる。各リーフ区分51間には、ジグザグに折り畳むことができるように折り畳み区分56が設けられている。更に、曲げを行う際の応力を低減するため、折り畳み区分56を薄くできる。
【0010】
図4は、折り畳み区分56を設けることによって形成されたリーフ区分の折り畳みと、図3に示されたストリップ50からの廃棄領域54、55の除去とを概略に示す。かくして、廃棄領域54、55を除去した状態でわかるように、ルート区分53は、それでも、折り目線56のところで食い違い形体で取り付けられている。折り畳み区分56が比較的薄い区分であるため、これらの区分56のところでジグザグに折り畳むことができる。これは、図4(a)に示す工程を通って、図4(B)に示す適切な設置角度(lay angle) のシールエレメント52を提供する、ルート区分53が並置された圧縮スタック又はタフト60を形成するために行われる。本質的には、スタック(すなわち、積層構造体)60は、下リーフ縁部61が、使用時にシール面に対して適切に向けられるように傾斜している。
【0011】
代表的には、使用時にシールアッセンブリに亘って所望の圧力分布が得られるように、並置されたルート区分53によってプレナムチャンバを形成するため、各ルート区分53に穴62が設けられている。
【0012】
図5及び図6に示すように、折り畳み区分86間にリーフエレメント81が形成されたストリップ80を形成できる。しかし、これらの図では、交互のリーフ区分81a、81bは、
リーフ区分81aでは、ルート区分83aにリーフシールエレメント82が設けられているが、
隣接したリーフ区分81bでは、シールエレメント82が取り付けられたルート区分83a間のスペーサ83b以外のストリップ全体(即ち領域85並びに87)が取り付けられるように、
構成されている。これにより、比較的大きなリーフ間隙間を形成できる。
【0013】
次いで、ルート区分83a及びスペーサ83bが互いに交互に並置された圧縮スタック90を形成するため、折り畳み縁部86を中心として折り畳みを行うことができる。この場合も、ルート区分83a及びスペーサ83bの各々の穴92によって圧力均衡プレナムチャンバが形成される。穴92は、シール効率を得るため、シールアッセンブリに亘って環状に延びる。
【0014】
更に、リーフ−スペーサ対が提供される。複数のこのような対を組み立ててリーフシールアッセンブリにすることができる。
図7(a)に示すように、ダブルサイドアーム構成は、ルート区分103aを有している。ルート区分103aには、最終的なシールアッセンブリで圧力を分配するためのプレナムチャンバを形成する穴106が設けられている。この場合も、シールエレメント102が固定されたスペーサ103aと、スペーサ103bとの間に段部が設けられるように、折り畳み区分101が提供される。図7(a)に示すダブルアーム構成では、ルート区分103aにおいて、エレメント102の両側にアーム100が設けられている。リーフ−スペーサ折り畳み対を形成するストリップの傾斜角によって、段部をなした整合104が決定される。
【0015】
図7(b)に示すように、単アームリーフ−スペーサ折り畳み対を示す。かくして、この場合も、シールエレメント202が固定されたルート区分203aが提供される。ルート区分には、使用時に圧力を分配するためのプレナムチャンバを形成するため、穴206が設けられている。ルート区分203aとスペーサ203bとの間には段部が形成されている。この場合も、以下に説明するようにリーフシールアッセンブリに組み込むためのリーフ−スペーサ折り畳み対を形成するため、ルート区分203aとスペーサ203bとの間に折り畳み区分201が形成されている。
【0016】
図7に示すリーフ−スペーサ折り畳み対の両構成は、光化学加工することによってシートから適切に形成でき、これらの構成は、両方とも、アッセンブリの強度を向上するため、強化部材107、207を備えていてもよい。
【0017】
EP A 1878955に説明されているように、上文中に説明したリーフスタック及びリーフ−スペーサ折り畳み対をアッセンブリジグに嵌着し、例えば溶接や鑞付けによって互いに接合し、完成したリーフシールアッセンブリを形成する。接合後、折り畳み区分全体を機械加工によって除去する。例えば、図8は、二つのリーフ区分間の折り畳みを強調した図である。かくしてリーフ区分41aを押し込み当接し、鑞付けや溶接等でリーフ区分41bに所定位置に固定する。折り畳み区分45は薄くなっており、応力を低減するために図示のように丸みが付けてある。リーフ区分41a、41bを互いに鑞付けした後、破線40の左側の区分を機械加工によって除去してもよい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0018】
【特許文献1】WO015933802
【特許文献2】EP A 1878955
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
本発明の目的は、リーフシールの性能を向上することである。
【課題を解決するための手段】
【0020】
従って、本発明の第1の態様は、二つの構成要素間でシールを行うためのリーフシールで使用するためのリーフ−スペーサ対を形成するためのプロセスにおいて、
(a)リーフシールにおいて、構成要素の一方と払拭接触状態を維持するリーフ区分と、リーフ区分が延びるルート区分(すなわち、根本区分)とを提供する工程であって、リーフシールにおいて、ルート区分は、構成要素の他方に対して固定されており、リーフ区分及びルート区分は、厚さが実質的に一様な第1シート材料から形成される、工程と、
(b)第2シート材料から形成された、リーフ区分及びルート区分とは物理的に別体のスペーサを提供する工程と、
(c)スペーサをルート区分に取り付け、スペーサがルート区分と重なっており且つリーフ−スペーサ対の取り扱い時にルート区分に対して固定された状態を維持するリーフ−スペーサ対を形成する工程とを含む、プロセスを提供する。かくして形成されたリーフ−スペーサ対は、任意の他のリーフ−スペーサ対とは別個に使用できる別体の物品である。「物理的に分離された」というのは、工程(b)で提供されたスペーサが、工程(c)でルート区分に取り付けられるまで、リーフ区分及びルート区分に直接的にも間接的にも連結されていないということを意味する。
【0021】
本発明の第2の態様は、リーフシールで使用するためのリーフのスタック(すなわち、積層構造体)を形成するためのプロセスにおいて、
複数のリーフ−スペーサ対を形成するため、第1態様のプロセスを繰り返し実行する工程と、
リーフ−スペーサ対を組み合わせ、リーフ区分が面と面とを向き合わせて配置されており且つリーフ区分を制御された距離だけ離間するためにスペーサがルート区分間に配置されたスタック(すなわち、積層構造体)にする、プロセスを提供する。
【0022】
本発明の第3の態様は、第1の態様のプロセスによって形成された、リーフシールで使用するためのリーフ−スペーサ対を提供する。かくして、第3の態様は、二つの構成要素間にシールを形成するリーフシールで使用するためのリーフ−スペーサ対を提供する。リーフ−スペーサ対は、リーフシールにおいて一方の構成要素と払拭接触状態を維持するリーフ区分と、リーフシールにおいて他方の構成要素に対して固定されたルート区分とを含む。リーフ区分は、ルート区分から延びている。リーフ−スペーサ対は、更に、スペーサを含む。リーフ区分及びルート区分は厚さが実質的に一様な第1シート材料から形成されており、スペーサは、第2シート材料から形成されている。スペーサは、ルート区分に被さるように、また、リーフ−スペーサ対の取り扱い時にこれに固定された状態を保持するように、ルート区分に取り付けられている。第2シートは、代表的には、第1シートと同じではない。このようにして、第2シートは、第1シートと材料及び/又は厚さが異なっていてもよい。しかしながら、第1及び第2のシートが同じ材料で形成されており且つ同じ厚さであることを除外しない。本発明の第4の態様は、リーフシールで使用するためのリーフのスタック(積層構造体)を提供する。スタックは、第2の態様のプロセスによって形成される。かくして、第4の態様は、リーフシールで使用するためのリーフのスタックを提供し、スタックは、組み合わせてスタックにした第3の態様の複数のリーフ−スペーサ対を含む。リーフ区分は、面と面とを向き合わせて配置されており、スペーサがルート区分間に配置されており、リーフ区分は、制御された距離だけ離間されている。本発明の第5の態様は、第3の態様の一つ又はそれ以上のリーフ−スペーサ対又は第4の態様の一つ又はそれ以上のリーフのスタックを含むリーフシールを提供する。
【0023】
本発明は、少なくとも部分的には、薄くしたリーフ区分は表面仕上げが劣り、リーフ区分の早期破損の問題点があるという認識に基づく。
しかしながら、有利には、リーフ区分間の制御された距離は、別体のスペーサを提供し、リーフ区分が元来のシート厚を保持できるようにすることによって達成できる。詳細には、取り扱い時にスペーサがルート区分に対して固定されたままのリーフ−スペーサ対は、こうした対からのリーフスタックの形成を容易にし、スペーサの材料及び厚さの選択の幅を拡げる。
【0024】
次に、本発明の随意の特徴を説明する。これらの特徴は、単独で、又は本発明の任意の態様との任意の組み合わせで適用できる。
随意であるが、スタックでのリーフ区分間の距離を更に制御するため、工程(a)の後で工程(c)の前に、例えば、光化学加工(光化学的マシニング)又はミクロ機械加工によって、ルート区分を薄くしてもよい。しかしながら、一般的には、このようなルート区分の薄化は必要とされない。
【0025】
工程(c)において、スペーサはルート区分に機械的に取り付けられていてもよい。例えば、機械的に取り付ける工程は、便利には、プレス嵌めにより固定(press-fit fastening arrangement)するようにしてもよい。追加として、又は別の態様として、機械的に取り付ける工程は、スペーサをルート区分の周囲で折り畳んでスペーサをルート区分に取り付ける工程を含んでいてもよい。
【0026】
追加として、又は別の態様として、工程(c)において、スペーサはルート区分に接着剤で取り付けられてもよい。
工程(a)において、第1シートは、好ましくは、圧延シート(rolled sheet)であり、リーフ区分は圧延上がり(as-rolled finish)を保持する。例えば、第1シートは、冷間圧延シートであってもよい。有利には、冷間圧延仕上げによりリーフ区分の性能及び信頼性が向上することがわかった。
【0027】
第1シートは、超合金等のNiベース合金又はCoベース合金から形成されていてもよい。別の態様では、第1シートは、ステンレス鋼等のFeベース合金から形成されていてもよい。
【0028】
第2シートは、第1シートと同じ材料で形成されていてもよい。しかしながら、別の態様では、第2シートは、第1シートと異なる材料で形成されていてもよい。例えば、第2シートの材料は、第1シートの材料と熱膨張率が異なっていてもよく、これにより、このようなリーフ−スペーサ対から形成されたリーフシールは、例えば、温度に応じてリーフ区分間の距離が膨張したり収縮したりし、及び従って、シールの有効性を向上するため、示差熱影響(differential thermal effects)を利用できる。
【0029】
第2シートは、非金属材料又はプラスチックで形成されていてもよい。
第2シートは、円形のシールの形成を容易にするため、楔形状を備えていてもよい。
第2シートは、正確に制御されたスペーサ形状(例えば楔形)及び/又は厚さを形成するため、予め打ち抜きによって形成されていてもよい。
【0030】
第2シートは、シールの鑞付けを容易にするため、何らかの鑞付け合金を含んでいてもよい。
第2シートは、二つのシートから形成されていてもよい。これらのシートは、同じであってもよいし、同じでなくてもよい。これらのシートは、熱膨張率が異なる場合、リーフ−スペーサ対は温度に応じた熱効果を利用できる。
【0031】
次に、本発明の実施例及びこの他の随意の特徴を添付図面を参照して例として説明する。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】図1は、ターボファンエンジンの長さ方向概略断面図である。
【図2】図2は、リーフシールアッセンブリの一部を破断した概略部分断面斜視図である。
【図3】図3は、夫々のリーフシール区分を形成するため、適切に光化学加工を施したストリップの概略図である。
【図4】図4は、図3のリーフシール区分の折り畳みの順次工程(a)及び(b)を示す図である。
【図5】図5は、夫々のリーフシール区分を形成するため、適切に光化学加工を施した別のストリップの概略図である。
【図6】図6は、図5のリーフシール区分の折り畳みの順次工程(a)及び(b)を示す図である。
【図7】図7は、折り畳んだリーフ−スペーサ対を形成するためのシールエレメント及びスペーサの概略図であり、(a)は、ダブルサイドアーム構成であり、(b)は単サイドアーム構成である。
【図8】図8は、二つのリーフ区分間の折り畳み部の拡大図である。
【図9】図9は、本発明の第1実施例によるリーフ−スペーサ対の形成における順次工程(a)及び(b)の概略図である。
【図10】図10は、第1実施例のリーフ−スペーサ対を積み重ねる(すなわち、第1実施例のリーフ−スペーサ対をスタックする)ことによって形成されたリーフスタックの概略側面図である。
【図11】図11は、設置角度を調節するため、リーフ区分とルート区分との間の接合線に沿って曲げた後の第1実施例のリーフ−スペーサ対を積み重ねることによって形成された別のリーフスタックの概略側面図である。
【図12】図12は、本発明の第2実施例によるリーフスタックの概略側面図である。
【図13】図13は、本発明の第3実施例によるリーフスタックの概略側面図である。
【図14】図14は、本発明の第4実施例によるリーフスタックの概略側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
図9は、本発明の第1実施例に従ってリーフ−スペーサ対を形成するための一連の工程(a)及び(b)を概略に示す。図9(a)は、リーフ区分301とルート区分(すなわち、根本区分)302とを示す。ルート区分302からリーフ区分301が延びている。リーフ区分301及びルート区分302は、両方とも、厚さが実質的に一様な冷間圧延第1シート材料から打ち抜きによって形成されている。ルート区分302には、中央穴304が形成されている。図9(a)は、更に、第2シート材料から形成された別体のスペーサ303を示す。スペーサの中央切欠きが、一対のタブ305を形成する。スペーサは、ルート区分とほぼ同じ大きさであるが、厚さが異なっていてもよい。
【0034】
図9(b)では、タブ305が曲げられて中央穴304に入るように、スペーサ303がルート区分302にプレス装着してある。このようにして、スペーサがルート区分と重なり、続いて行われるリーフ−スペーサ対の取り扱い時にルート区分に対して固定された状態を保持するように、スペーサがルート区分に機械的に取り付けられた、リーフ−スペーサ対を形成する。
【0035】
更に、リーフ−スペーサ対を同じ方法で図10に示すように形成できる。これらのリーフ−スペーサ対を重ねて設置角度がθのスタック(すなわち、積層構造体)306にする。この態様では、リーフ区分301は、面と面とを向き合わせて配置されており、スペーサ303は、ルート区分302間に配置されており、リーフ区分を制御された距離だけ離間する。次いで、リーフ−スペーサ対を互いに鑞付けし、又は溶接して、スタック状態(積み重ね状態)とする。機械的に取り付けられたスペーサは、積み重ね手順中、夫々のルート区分にしっかりと固定されたままである。リーフ区分及びルート区分が形成された第1シートの厚さt1が、スタックのリーフ区分の厚さを決定し、スペーサが形成された第2シートの厚さt2が、リーフ区分間の間隔を決定する。便利には、中央穴304及び曲げタブ305によって形成された開口部が、スタックで組み合わせられ、圧力均衡プレナムチャンバを形成する。更に、リーフ区分とルート区分との間の接合線に沿って曲げることによって、リーフ区分間の間隔を調節できる。別のリーフスタック406の概略側面図である図11に示すように、スタックの設置角度θの調節Δθの調節を行うことができる。
【0036】
光化学加工により肉厚を薄くすることは、リーフ区分の早期破損を伴う(例えば表面粗さ及び水素脆化による)。しかしながら、有利には、機械的に取り付けられたスペーサを設けることによって、スタックのリーフ区分間の間隔を変化するためにリーフ区分を薄くする必要がない。かくして、リーフシールの信頼性及び寿命を改善できる。
【0037】
リーフ−スペーサ対においてルート区分とスペーサとの間のファスニング構造(固定構造)に様々な変更を加えることができる。例えば、図12は、本発明の第2実施例によるリーフスタック506の概略側面図である。各リーフ−スペーサ対において、スペーサ503は、ルート区分502の中央穴504に押し込まれる一つのプッシュロックプレスタブ505を有する。第1実施例と異なり、圧力均衡プレナムチャンバは形成されない。図13は、本発明の第3実施例によるリーフスタック606の概略側面図である。各リーフ−スペーサ対において、スペーサ603は、ルート区分に被せて折り畳まれ、ルート区分に取り付けられている。従って、スタックのリーフ区分601間の間隔は、スペーサの厚さの二倍である。図14は、本発明の第4実施例によるリーフスタック706の概略側面図である。各リーフ−スペーサ対では、追加の固定性を提供すため、被せて折り畳まれたスペーサに押圧式のロック固定構造(プッシュロックファスニング構造)が組み合わせてある。別の選択肢は、各リーフ−スペーサのルート区分及びスペーサを互いに取り付けるのに接着剤を使用することである。
【0038】
本発明を上文中に説明した例示の実施例と関連して説明したが、本開示を読めば、当業者には、多くの等価の変形及び変更が明らかになるであろう。従って、上文中に説明した本発明の例示の実施例は例示であって、限定ではないと考えられるべきである。以上説明した実施例に対し、本発明の精神及び範囲を逸脱することなく、様々な変更を行うことができる。
【0039】
出典を明示することにより、上文中に言及した全ての出願に開示された全ての内容は本明細書の開示の一部とされる。
【符号の説明】
【0040】
301 リーフ区分
302 ルート区分
303 スペーサ
304 中央穴
305 タブ
306 スタック
406 リーフスタック
【特許請求の範囲】
【請求項1】
二つの構成要素間でシールを行うためのリーフシールで使用するためのリーフ−スペーサ対を形成するための方法において、
(a)前記リーフシールにおいて、前記構成要素の一方と払拭接触状態を維持するリーフ区分と、前記リーフ区分が延びるルート区分とを提供する工程であって、前記リーフシールにおいて、前記ルート区分は、前記構成要素の他方に対して固定され、前記リーフ区分及び前記ルート区分は、厚さが実質的に一様な第1シート材料から形成される、工程と、
(b)第2シート材料から形成されたスペーサであって、前記リーフ区分及び前記ルート区分とは物理的に別体となっているスペーサを提供する工程と、
(c)前記スペーサを前記ルート区分に取り付けて、前記スペーサが前記ルート区分と重なっており且つ前記リーフ−スペーサ対の取り扱い時に前記ルート区分に対して固定された状態を維持するリーフ−スペーサ対を形成する工程とを含む、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法において、
前記工程(c)において、前記スペーサは、前記ルート区分に機械的に取り付けられる、方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法において、
前記機械的に取り付ける工程は、プレス嵌めにより行われている、方法。
【請求項4】
請求項2に記載の方法において、
前記機械的に取り付ける工程は、前記スペーサを前記ルート区分の周囲で折り畳んで前記スペーサを前記ルート区分に取り付ける工程を含む、方法。
【請求項5】
請求項1乃至4のうちのいずれか一項に記載の方法において、
前記工程(c)において、前記スペーサは前記ルート区分に接着剤で取り付けられる、方法。
【請求項6】
請求項1乃至5のうちのいずれか一項に記載の方法において、
前記工程(a)において、前記第1シートは圧延シートであり、前記リーフ区分は圧延上がりを保持する、方法。
【請求項7】
請求項1乃至6のうちのいずれか一項に記載の方法において、
前記第1シートは、Niベースの合金又はCoベースの合金、又はFeベースの合金から形成されている、方法。
【請求項8】
請求項1乃至7のうちのいずれか一項に記載の方法において、
前記第2シートは、前記第1シートと異なる材料で形成されている、方法。
【請求項9】
請求項1乃至8のうちのいずれか一項に記載の方法において、
前記第2シートは、前記シールの最終的な鑞付けを容易にするため、鑞付け合金を含む、方法。
【請求項10】
請求項1乃至9のうちのいずれか一項に記載の方法において、
前記第2シートは、非金属材料又はプラスチックから形成される、方法。
【請求項11】
請求項1乃至10のうちのいずれか一項に記載の方法において、
前記第2シートは平らでなく、弧状のセグメントの形成を容易にするため、楔形状を備えている、方法。
【請求項12】
請求項1乃至11のうちのいずれか一項に記載の方法において、
前記第2シートそれ自体が様々な材料で形成された一枚以上のシートで形成されている、方法。
【請求項13】
請求項1乃至12のうちのいずれか一項に記載の方法において、
前記第2シートには、弧状セグメントの形成を容易にするため、その厚さ及び/又は楔形状等の形状を正確に制御するため、突起が予め型押しされている、方法。
【請求項14】
リーフシールで使用するためのリーフのスタックを形成するための方法において、
複数のリーフ−スペーサ対を形成するため、請求項1乃至13のうちのいずれか一項に記載の方法を繰り返し実行する工程と、
前記リーフ−スペーサ対を組み合わせて、前記リーフ区分が面と面とを向き合わせて配置されており且つ前記リーフ区分を制御された距離だけ離間するために前記スペーサが前記ルート区分間に配置されたスタックにする、方法。
【請求項15】
請求項1乃至13のうちのいずれか一項に記載の方法によって形成された、リーフシールで使用するためのリーフ−スペーサ対。
【請求項16】
請求項4に記載の方法によって形成された、リーフシールで使用するためのリーフのスタック。
【請求項17】
請求項16に記載の一つ又はそれ以上のリーフ−スペーサ対又は請求項16に記載の一つ又はそれ以上のリーフのスタックを含むリーフシール。
【請求項1】
二つの構成要素間でシールを行うためのリーフシールで使用するためのリーフ−スペーサ対を形成するための方法において、
(a)前記リーフシールにおいて、前記構成要素の一方と払拭接触状態を維持するリーフ区分と、前記リーフ区分が延びるルート区分とを提供する工程であって、前記リーフシールにおいて、前記ルート区分は、前記構成要素の他方に対して固定され、前記リーフ区分及び前記ルート区分は、厚さが実質的に一様な第1シート材料から形成される、工程と、
(b)第2シート材料から形成されたスペーサであって、前記リーフ区分及び前記ルート区分とは物理的に別体となっているスペーサを提供する工程と、
(c)前記スペーサを前記ルート区分に取り付けて、前記スペーサが前記ルート区分と重なっており且つ前記リーフ−スペーサ対の取り扱い時に前記ルート区分に対して固定された状態を維持するリーフ−スペーサ対を形成する工程とを含む、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法において、
前記工程(c)において、前記スペーサは、前記ルート区分に機械的に取り付けられる、方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法において、
前記機械的に取り付ける工程は、プレス嵌めにより行われている、方法。
【請求項4】
請求項2に記載の方法において、
前記機械的に取り付ける工程は、前記スペーサを前記ルート区分の周囲で折り畳んで前記スペーサを前記ルート区分に取り付ける工程を含む、方法。
【請求項5】
請求項1乃至4のうちのいずれか一項に記載の方法において、
前記工程(c)において、前記スペーサは前記ルート区分に接着剤で取り付けられる、方法。
【請求項6】
請求項1乃至5のうちのいずれか一項に記載の方法において、
前記工程(a)において、前記第1シートは圧延シートであり、前記リーフ区分は圧延上がりを保持する、方法。
【請求項7】
請求項1乃至6のうちのいずれか一項に記載の方法において、
前記第1シートは、Niベースの合金又はCoベースの合金、又はFeベースの合金から形成されている、方法。
【請求項8】
請求項1乃至7のうちのいずれか一項に記載の方法において、
前記第2シートは、前記第1シートと異なる材料で形成されている、方法。
【請求項9】
請求項1乃至8のうちのいずれか一項に記載の方法において、
前記第2シートは、前記シールの最終的な鑞付けを容易にするため、鑞付け合金を含む、方法。
【請求項10】
請求項1乃至9のうちのいずれか一項に記載の方法において、
前記第2シートは、非金属材料又はプラスチックから形成される、方法。
【請求項11】
請求項1乃至10のうちのいずれか一項に記載の方法において、
前記第2シートは平らでなく、弧状のセグメントの形成を容易にするため、楔形状を備えている、方法。
【請求項12】
請求項1乃至11のうちのいずれか一項に記載の方法において、
前記第2シートそれ自体が様々な材料で形成された一枚以上のシートで形成されている、方法。
【請求項13】
請求項1乃至12のうちのいずれか一項に記載の方法において、
前記第2シートには、弧状セグメントの形成を容易にするため、その厚さ及び/又は楔形状等の形状を正確に制御するため、突起が予め型押しされている、方法。
【請求項14】
リーフシールで使用するためのリーフのスタックを形成するための方法において、
複数のリーフ−スペーサ対を形成するため、請求項1乃至13のうちのいずれか一項に記載の方法を繰り返し実行する工程と、
前記リーフ−スペーサ対を組み合わせて、前記リーフ区分が面と面とを向き合わせて配置されており且つ前記リーフ区分を制御された距離だけ離間するために前記スペーサが前記ルート区分間に配置されたスタックにする、方法。
【請求項15】
請求項1乃至13のうちのいずれか一項に記載の方法によって形成された、リーフシールで使用するためのリーフ−スペーサ対。
【請求項16】
請求項4に記載の方法によって形成された、リーフシールで使用するためのリーフのスタック。
【請求項17】
請求項16に記載の一つ又はそれ以上のリーフ−スペーサ対又は請求項16に記載の一つ又はそれ以上のリーフのスタックを含むリーフシール。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2013−40681(P2013−40681A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−175799(P2012−175799)
【出願日】平成24年8月8日(2012.8.8)
【出願人】(591005785)ロールス・ロイス・ピーエルシー (88)
【氏名又は名称原語表記】ROLLS−ROYCE PUBLIC LIMITED COMPANY
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−175799(P2012−175799)
【出願日】平成24年8月8日(2012.8.8)
【出願人】(591005785)ロールス・ロイス・ピーエルシー (88)
【氏名又は名称原語表記】ROLLS−ROYCE PUBLIC LIMITED COMPANY
【Fターム(参考)】
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