説明

ルーフ装置

【課題】ルーフパネルの開口縁がルーフパネル本体から鉛直方向下方に延びるフランジ部を含むものにあって、ウェザーストリップの信頼性を向上させることができる。
【解決手段】ルーフ装置1は、ルーフパネル40の開口部を開閉する可動パネル20と、ルーフパネル40の開口縁と可動パネル20との間に設けられてこれら開口縁と可動パネル20との間をシールするウェザーストリップ30とを備える。ルーフパネル40の開口縁はルーフパネル本体41から鉛直方向下方に延びるフランジ部42を含む。ウェザーストリップ30はフランジ部42を内包する基部31を有する。また、ルーフパネル40に取り付けられて可動パネル20を支持するガイドレール13にはウェザーストリップ30の基部31を挟持する挟持部15が設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ルーフパネルの開口部を開閉する可動パネルを備えるルーフ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来この種のルーフ装置としては、例えば特許文献1に記載の技術がある。図6に、特許文献1に記載の技術も含め従来一般のルーフ装置についてウェザーストリップを中心とした断面構造を示す。
【0003】
図6に示すように、ルーフ装置101は、ルーフパネル140の開口部を開閉する可動パネル120と、ルーフパネル140の開口縁と可動パネル120との間に設けられてこれら開口縁と可動パネル120との間をシールするウェザーストリップ130とを備えている。ルーフパネル140の開口縁は、ルーフパネル本体141から鉛直方向下方に延びるフランジ部142の外周面(図6において左面)によって形成されている。また、ウェザーストリップ130は、断面略U字状をなすとともにその内部に芯金133が埋設されたトリム部131と、このトリム部131の外周面から膨出する中空状のシール部137とを有している。そして、こうしたウェザーストリップ130のルーフパネル140への組み付けに際しては、トリム部131の内部にフランジ部142を収めた状態で、トリム部131の開口が狭められるように治具を用いて同トリム部131を、かしめるようにしている。尚、特許文献1に記載の技術では、トリム部131の内周面にスポンジ材150が設けられており、このスポンジ材の内周面がフランジ部142に圧接している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7−117582号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、こうした従来のサンルーフ装置にあっては、ウェザーストリップのトリム部をかしめることでルーフパネルのフランジ部に対してトリム部の内周面、より具体的にはスポンジ材を圧接させて、フランジ部に対してウェザーストリップを組み付けている。しかしながら、何等かの力が作用するなどしてトリム部の開口が一旦拡大してしまうと、ウェザーストリップの組み付け状態が不安定となり、ウェザーストリップによるシール性が低下するおそれがある。そのため、ウェザーストリップの信頼性を向上させる上で、尚、改善の余地を残すものとなっている。
【0006】
本発明の目的は、ルーフパネルの開口縁がルーフパネル本体から鉛直方向下方に延びるフランジ部を含むものにあって、ウェザーストリップの信頼性を向上させることのできるルーフ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、ルーフパネルの開口部を開閉する可動パネルと、前記ルーフパネルの開口縁と前記可動パネルとの間に設けられてこれら開口縁と可動パネルとの間をシールするウェザーストリップとを備え、前記ルーフパネルの開口縁はルーフパネル本体から鉛直方向下方に延びるフランジ部を含むルーフ装置において、前記ウェザーストリップは前記ルーフパネルのフランジ部を内包する基部を有し、前記ルーフパネルに取り付けられて前記可動パネルを支持する支持部材には、前記ウェザーストリップの基部を保持する保持部が設けられてなることをその要旨としている。
【0008】
同構成によれば、ウェザーストリップは、その基部がルーフパネルのフランジ部を内包するとともに支持部材の保持部によって保持された状態で組み付けられることから、例えばウェザーストリップの基部がルーフパネルのフランジ部を単に挟み込むだけの構成とは異なり、組み付け後のウェザーストリップが保持部を通じて安定して保持される。従って、ルーフパネルの開口縁がルーフパネル本体から鉛直方向下方に延びるフランジ部を含むものにあって、ウェザーストリップの信頼性を向上させることができるようになる。
【0009】
請求項1に記載の発明は、請求項2に記載の発明によるように、前記保持部は、鉛直方向に沿って延びる縦壁部であって前記フランジ部よりもルーフ装置の内側に位置する内側縦壁部及び外側に位置する外側縦壁部の少なくとも一方を有してなり、前記基部は、前記内側縦壁部及び前記外側縦壁部の少なくとも一方と前記フランジ部とにより挟持されてなるといった態様をもって具体化することができる。この場合、基部が、内側縦壁部及び外側縦壁部の少なくとも一方とフランジ部とにより挟持される。このため、組み付け後のウェザーストリップを一層安定して保持することができ、ウェザーストリップの信頼性を好適に向上させることができるようになる。また、保持部としては、内側縦壁部及び外側縦壁部の双方を有するものとすることが好ましい。この場合、支持部材を構成する内側縦壁部と外側縦壁部とによりウェザーストリップの基部を挟持させた状態で、これら支持部材及びウェザーストリップをルーフパネルに対して組み付けることが可能となる。そのため、製造ラインにおいては、ウェザーストリップのみを支持部材とは独立して車両に組み付ける工程と比較して、組み付け性の向上を図ることができるようになる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のルーフ装置において、前記ウェザーストリップは、その基部の外周面がこれに対向する前記保持部に圧接してなることをその要旨としている。
【0011】
同構成によれば、組み付け後のウェザーストリップが保持部を通じて一層安定して保持されるようになる。また、ウェザーストリップの基部の外周面とこれに対向する保持部とが圧接されているため、これら基部の外周面と保持部との間のシール性を向上させることができるようになる。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のルーフ装置において、前記ウェザーストリップの基部の内周面には前記ルーフパネルのフランジ部に向けて延びて同フランジ部に当接する突起が設けられることをその要旨としている。
【0013】
同構成によれば、ウェザーストリップの基部に設けられた突部とルーフパネルのフランジ部とが当接状態に維持されることを通じて、基部の内周面とフランジ部との間のシール性を向上させることができるようになる。
【0014】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のルーフ装置において、前記ウェザーストリップは前記基部と一体形成されて少なくとも前記可動パネルの全閉時に同可動パネルに当接する中空状のシール部を有し、前記突起は、前記フランジ部よりもルーフ装置の内側に位置する内側突起と外側に位置する外側突起とを有してなることをその要旨としている。
【0015】
同構成によれば、基部の内周面に内側突起及び外側突起の双方が設けられているため、内側突起及び外側突起のいずれか一方のみを有する構成と比較して、基部の内周面とフランジ部との間のシール性を一層好適に向上させることができるようになる。
【0016】
請求項5に記載の発明は、請求項6に記載の発明によるように、前記内側突起は鉛直方向に対して複数設けられるとともに鉛直方向における数が前記外側突起よりも多くされてなるといった態様をもって具体化することができる。
【0017】
また、請求項5又は請求項6に記載の発明は、請求項7に記載の発明によるように、前記内側突起の延びる方向における長さは前記外側突起よりも短くされてなるといった態様をもって具体化することができる。
【0018】
これらの場合、外側突起と比較して内側突起の撓み度合いが小さくなる。このため、フランジ部を基準としたシール部の姿勢を安定したものとすることができる。従って、ウェザーストリップのシール性を的確に向上させることができるようになる。また、鉛直方向における内側突起の数を外側突起と同数以下とする場合や、内側突起の長さを外側突起の長さよりも短くする構成と比較して、ルーフパネルと可動パネルとの間に露出するウェザーストリップの面積を小さくすることができるため、ルーフ装置の意匠性の向上を図ることにも寄与することとなる。
【0019】
請求項8に記載の発明は、請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載のルーフ装置において、前記ウェザーストリップの基部には前記ルーフパネル本体の内周面に向けて延びて同内周面に当接する突起が設けられることをその要旨としている。
【0020】
同構成によれば、ウェザーストリップの基部に設けられた突起とルーフパネル本体の内周面とが当接状態に維持されることを通じて、基部とルーフパネル本体の内周面との間のシール性を向上させることができるようになる。
【0021】
ここで、ルーフパネル本体は、これが1枚のパネルのみによって構成される場合には同パネルに相当し、複数のパネルが重ね合わせられて構成される場合や、パネルの他、これを補強するための補強部材を有して構成される場合には、これら全てがルーフパネル本体に相当するものとする。
【0022】
請求項9に記載の発明は、請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載のルーフ装置において、前記ウェザーストリップは前記基部と一体形成されて少なくとも前記可動パネルの全閉時に同可動パネルに当接する中空状のシール部を有し、前記シール部は、鉛直方向において最も下方に位置する部位が、前記支持部材の保持部のうち前記シール部と前記基部との間に位置する部分において最も上方に位置する部位よりも下方に位置してなることをその要旨としている。
【0023】
同構成によれば、基部と中空状のシール部とを併せ有するウェザーストリップを備えるルーフ装置にあって、鉛直方向における保持部の最も上方に位置する部位を基部に対して好適に上方に配置することができる。従って、ウェザーストリップを、保持部を通じて一層安定して保持することができるようになる。
【0024】
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載のルーフ装置において、前記ウェザーストリップのシール部は、前記可動パネルと前記基部との間に位置するシール部本体と、前記シール部本体から延びるとともに前記可動パネルと前記フランジ部との間において前記基部よりも鉛直方向上方に位置して前記フランジ部に当接する延設部とを有してなることをその要旨としている。
【0025】
同構成によれば、ルーフ装置を外側から視たとき、ルーフパネルのフランジ部と可動パネルとの間にはシール部のみが存在することとなる。このため、例えばウェザーストリップを構成する基部とシール部とが二色成形にて形成される場合のように基部とシール部との色が異なるものとなる場合であれ、ウェザーストリップの外観、ひいてはルーフ装置の外観が損なわれることを回避することができるようになる。
【0026】
請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載のルーフ装置は、請求項11に記載の発明によるように、可動パネルの開閉動作方向に沿って延びて同可動パネルを開閉する可動部材を移動可能に支持するガイドレールを備え、支持部材はガイドレールであるといった態様をもって具体化することができる。この場合、既存のガイドレールの構成を一部変更することにより、可動パネルの開閉動作方向に沿って延びるウェザーストリップを保持する保持部を容易に実現することができるようになる。
【0027】
また、請求項1〜請求項11のいずれか一項に記載のルーフ装置は、請求項12に記載の発明によるように、可動パネルの開閉動作方向に沿って延びて同可動パネルを開閉する可動部材を移動可能に支持する一対のガイドレールと、前記可動パネルの開閉動作方向に直交する方向に沿って延びてこれら一対のガイドレールを連結する連結部材と、を備え、支持部材は連結部材であるといった態様をもって具体化することができる。この場合、既存の連結部材の構成を一部変更することにより、可動パネルの開閉動作方向に直交する方向に沿って延びるウェザーストリップを保持する保持を容易に実現することができるようになる。
【発明の効果】
【0028】
本発明では、ルーフパネルの開口縁がルーフパネル本体から鉛直方向下方に延びるフランジ部を含むものにあって、ウェザーストリップの信頼性を向上させることのできるルーフ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明に係るルーフ装置の第1実施形態について、同ルーフ装置の適用される車両のルーフパネルを中心とした平面構造を示す平面図。
【図2】同実施形態におけるルーフ装置の断面構造を示す断面図であって、図1におけるB−B線に沿った断面図。
【図3】同実施形態におけるルーフ装置の断面構造を示す断面図であって、(A)図1におけるC−C線に沿った断面図、(B)図1におけるD−D線に沿った断面図。
【図4】同実施形態におけるウェザーストリップの断面構造を示す断面図。
【図5】同実施形態におけるルーフ装置について、ルーフパネル及びガイドレールに対して組み付けられた状態のウェザーストリップを中心とした断面構造を示す断面図。
【図6】従来一般のルーフ装置についてウェザーストリップを中心とした断面構造を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、図1〜図5を参照して、本発明に係るルーフ装置を車載ルーフ装置(以下、「ルーフ装置1」)として具体化した一実施形態について詳細に説明する。
尚、以降においては、車両前後方向を単に「前後方向」と称するとともに、鉛直方向を単に「上下方向」と称する。また、ルーフ装置の中心に近接する側を「内側」と称するとともに、ルーフ装置の中心から離間する側を「外側」と称する。
【0031】
図1に、本実施形態のルーフ装置1が適用される車両のルーフパネル40を中心とした平面構造を示す。
図1に示すように、ルーフ装置1は、車両のルーフパネル40に形成された開口部Aを開閉するための装置であり、前後方向に移動して開口部Aを開閉する可動パネル20と、ルーフパネル40の開口縁と可動パネル20との間に設けられてこれら開口縁と可動パネル20との間をシールするウェザーストリップ30とを備えている。
【0032】
次に、図2及び図3を参照してルーフ装置1の断面構造について説明する。尚、図2に、図1におけるB−B線に沿った断面構造を示す。また、図3(A)に、図1におけるC−C線に沿った断面構造を示し、図3(B)に、図1におけるD−D線に沿った断面構造を示す。
【0033】
図2及び図3に併せ示すように、ルーフパネル40は、略平面状をなすルーフパネル本体41と同ルーフパネル本体41の開口部A側の端部から下方に延びるフランジ部42とを有している。このフランジ部42の外周面42aが本発明におけるルーフパネルの開口縁として機能する。
【0034】
図2に示すように、可動パネル20の左端部及びルーフパネル40の下方には、可動パネル20の開閉動作方向、すなわち車両の前後方向に沿って延びるガイドレール13が設けられている。また、図示を割愛したが、可動パネル20の右端部及びルーフパネル40の下方には、可動パネル20の開閉動作方向、すなわち車両の前後方向に沿って延びて上記ガイドレール13と対をなすガイドレールが設けられている。また、これら一対のガイドレール13には、可動パネル20に駆動連結されて可動パネル20を開閉する一対の可動部材25が移動可能にそれぞれ支持されている。
【0035】
図3(A)に示すように、可動パネル20の前端部及びルーフパネル40の下方には、可動パネルの開閉動作方向に直交する方向、すなわち車幅方向に沿って延びるフロントハウジング11が設けられている。
【0036】
図3(B)に示すように、可動パネル20の後端部及びルーフパネル40の下方には、可動パネルの開閉動作方向に直交する方向、すなわち車幅方向に沿って延びるリヤハウジング12が設けられている。
【0037】
一対のガイドレール13はフランジ部42の前端部から後端部までの長さよりも大きくされており、少なくとも前後方向においてフランジ部42の下方全体に存在している。また、一対のガイドレール13はルーフパネル40に対して固定されている。
【0038】
フロントハウジング11及びリヤハウジング12は共に、フランジ部42の左端部から右端部までの長さよりも大きくされており、少なくとも車幅方向においてフランジ部42の下方全体に存在している。また、これらフロントハウジング11及びリヤハウジング12はルーフパネル40に対してそれぞれ固定されている。
【0039】
図2及び図3に併せ示すように、ウェザーストリップ30は、ルーフパネル40のフランジ部42に対して組み付けられるとともに、後に詳述するようにガイドレール13、フロントハウジング11、及びリヤハウジング12のいずれかに対して組み付けられている。
【0040】
これらガイドレール13、フロントハウジング11、及びリヤハウジング12が本発明に係る支持部材として機能する。
本実施形態のウェザーストリップ30及びその組み付け構造は、ウェザーストリップ30の組み付け対象であるガイドレール13、フロントハウジング11、及びリヤハウジング12によらず基本的には同一の構造となっている。
【0041】
そこで、以下においては、図4及び図5を参照して、ガイドレール13に組み付けられるウェザーストリップ30及びその組み付け構造について詳細に説明することとし、フロントハウジング11及びリヤハウジング12に組み付けられるものについては説明を割愛する。
【0042】
図4に、ウェザーストリップ30の断面構造を示す。また、図5に、ルーフパネル40及びガイドレール13に対して組み付けられた状態のウェザーストリップ30を中心とした断面構造を示す。尚、図5では、実際に組み付けられた状態のウェザーストリップ30を実線にて示すとともに、組み付け前の状態のウェザーストリップ30を二点鎖線にて示す。
【0043】
図4に示すように、ウェザーストリップ30は、基部31及び同基部31と一体形成されるシール部37とを有している。
基部31は、断面略U字状をなすとともにその一端側(図4において左側の上端側)にシール部37が連結される基部本体32、基部本体32の内部に埋設される断面略U字状の芯金33、基部本体32の内周面から斜め下方に延びる複数の突起(内側突起34a,34b、外側突起35)、及び基部本体32の他端側(図4において右側の上端側)に連結される上側突起36を有している。
【0044】
シール部37は、断面略C字状をなすとともにそれらの端部(上側連結部38a,内側連結部38b)が基部本体32の一端に連結されるシール部本体38、及びシール部本体38の上部に連結される延設部39を有している。シール部本体38の内周面と基部本体32の外周面とによって内部空間が形成されており、ウェザーストリップ30は中空形状を有することとなる。
【0045】
尚、本実施形態では、基部31がソリッドゴムにより形成されているのに対して、シール部37はゴムスポンジにより形成されている。また、基部31及びシール部37は同一の材料にて形成されている。すなわち、ウェザーストリップ30を構成する基部31とシール部37とは二色成形にて形成されている。尚、基部31及びシール部37の材料としてはエチレンプロプレンゴム(EPDM)が採用されている。
【0046】
図5に示すように、ガイドレール本体14には、内側縦壁部16、外側縦壁部17、及び底部18を有する挟持部15が連結されている。尚、この挟持部15が本発明に係る保持部に相当する。内側縦壁部16は上方に延びる略板状の部材であってフランジ部42よりも内側に位置している。外側縦壁部17は上方に延びる板状の部材であってフランジ部42よりも外側に位置している。底部18は、これら縦壁部16,17の下方にて略水平方向に延びており、底部18の各端部にはこれら縦壁部16,17が連結されている。内側縦壁部16の上端部16aと外側縦壁部17の上端部17aは鉛直方向において互いに略等しい高さとされている。フランジ部42の下端部42cは、これら縦壁部16,17の上端部16a,17aよりも下方に位置している。尚、底部18はガイドレール本体14の一部をなしている。
【0047】
これら縦壁部16,17の内周面と、フランジ部42との間には、ウェザーストリップ30の基部31が位置している。ここで、これら縦壁部16,17の内周面と基部31の外周面とは圧接している。すなわち、基部31がルーフパネル40のフランジ部42を内包するとともに、挟持部15がウェザーストリップ30の基部31を挟持している。
【0048】
ちなみに、外側縦壁部17の内周面には切欠部17cが形成されており、同切欠部17cには基部本体32の外周面から突出して形成された突部32cが嵌合している。
2つの内側突起34a,34bは、基部31の内周面のうちフランジ部42の外周面42aに対向する面において鉛直方向に互いに離間して設けられている。これら内側突起34a,34bのうち上側に設けられる突起34aは、内側縦壁部16の上端部16aよりも上方に位置しており、下側に設けられる突起34bは、この上端部16aよりも下方に位置している。また、2つの内側突起34a,34bはその延びる方向における長さが同一とされるとともに、外側突起35よりも短くされている。外側突起35は、基部31の内周面のうちフランジ部42の内周面42bに対向する面に設けられている。具体的には、この突起35は、鉛直方向において上側の内側突起34aよりも下方であり、且つ下側の内側突起34bよりも上方に設けられている。ここで、図5に実線にて示すように、これら内側突起34a,34bは共に、それらの上面がフランジ部42の外周面42aに圧接している。また、外側突起35は、その上面がフランジ部42の内周面42bに圧接している。上側突起36は、基部31の他端部、具体的には、フランジ部42と外側縦壁部17との間に位置する端部に連結されており、図5に実線にて示すように、その上面が、ルーフパネル本体41の内周面に圧接している。
【0049】
また、図示を割愛したが、基部31の内部には、フランジ部42の下端部42cとこれに対向する基部31の内周面との間にシール剤が充填されている。
シール部37は、少なくとも可動パネル20の全閉時にシール部本体38の外周面、特に側面が可動パネル20に当接する態様にて設けられている。
【0050】
シール部本体38は、可動パネル20と基部31との間に位置しており、その一端である上側連結部38aが基部本体32の内側上端部32aに連結されるとともに、その他端である内側連結部38bが基部本体32の側面から内側縦壁部16の上端部16aの上方に向けて突出する内側突出部32bに連結されている。また、図5に実線及び二点鎖線にて併せ示すように、シール部本体38は、最も下方に位置する最下端部38cが、内側縦壁部16の上端部16aよりも下方に位置する態様にて形成されている。また、図5に実線にて示すように、シール部本体38の外周面において上記最下端部38cから内側連結部38bまでの部位の一部分が内側縦壁部16に圧接している。
【0051】
延設部39は、シール部本体38において上側連結部38aから外側に向けて延びており、図5に実線にて示すように、その上面がフランジ部42の外周面42aに圧接している。これにより、シール部37は、ルーフパネル40のフランジ部42の外周面42aと可動パネル20との間において基部31よりも上方に位置している。
【0052】
以上詳述したルーフ装置1のルーフパネル40への組み付けは、以下の態様にて行なわれる。すなわち、まずは、ウェザーストリップ30の基部31を挟持部15の内部に嵌入して、基部31の外周面と挟持部15(内側縦壁部16及び外側縦壁部17)の内周面とを圧接させる。こうしてウェザーストリップ30がフロントハウジング11、リヤハウジング12、及びガイドレール13に組み付けられた状態において、基部31の内部にシール剤を充填する。そして、基部31の開口側からその内部にフランジ部42を嵌入する。
【0053】
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、ウェザーストリップ30はルーフパネル40のフランジ部42を内包する基部31を有するものとしている。また、ルーフパネル40に取り付けられて可動パネル20を支持するフロントハウジング11、リヤハウジング12、及びガイドレール13にはウェザーストリップ30の基部31を挟持する挟持部15が設けられるものとしている。こうした構成によれば、ウェザーストリップ30は、その基部31がルーフパネル40のフランジ部42を内包するとともにフロントハウジング11、リヤハウジング12、及びガイドレール13にそれぞれ設けられた挟持部15によって挟持された状態で組み付けられる。これにより、例えばウェザーストリップの基部がルーフパネルのフランジ部を単に挟み込むだけの構成とは異なり、組み付け後のウェザーストリップ30が挟持部15を通じて安定して保持される。従って、ルーフパネル40の開口縁がルーフパネル本体41から鉛直方向下方に延びるフランジ部42を含むものにあって、ウェザーストリップ30の信頼性を向上させることができるようになる。
【0054】
(2)本実施形態では、ウェザーストリップ30は、その基部31の外周面が挟持部15(内側縦壁部16、外側縦壁部17)の内周面に圧接するものとしている。こうした構成によれば、組み付け後のウェザーストリップ30が挟持部15を通じて安定して保持されるようになる。また、ウェザーストリップ30の基部31の外周面と挟持部15の内周面とが圧接されているため、これら基部31の外周面と挟持部15の内周面との間のシール性を向上させることができるようになる。
【0055】
(3)本実施形態では、ウェザーストリップ30の基部31の内周面にルーフパネル40のフランジ部42に向けて延びて同フランジ部42に当接する突起(内側突起34a,34b、外側突起35)が設けられるものとしている。こうした構成によれば、これら突起34a,34b,35とルーフパネル40のフランジ部42とが当接状態(圧接状態)に維持されることを通じて、基部31の内周面とフランジ部42との間のシール性を向上させることができるようになる。
【0056】
(4)本実施形態では、ウェザーストリップ30の基部31にはルーフパネル本体41の内周面に向けて延びて同内周面に当接する上側突起36が設けられるものとしている。こうした構成によれば、上側突起36とルーフパネル本体41の内周面とが当接状態(圧接状態)に維持されることを通じて、基部31とルーフパネル本体41の内周面との間のシール性を向上させることができるようになる。
【0057】
(5)本実施形態では、ウェザーストリップ30は基部31と一体形成されて少なくとも可動パネル20の全閉時に同可動パネル20に当接する中空状のシール部37を有するものとしている。また、シール部37は、鉛直方向において最も下方に位置する部位である最下端部38cが内側縦壁部16において最も上方に位置する部位である上端部16aよりも下方に位置するものとしている。こうした構成によれば、基部31と中空状のシール部37とを併せ有するウェザーストリップ30を備えるルーフ装置1にあって、鉛直方向における挟持部15の最も上方に位置する上端部16aを基部31に対して好適に上方に配置することができる。従って、ウェザーストリップ30を挟持部15を通じて安定して保持することができるようになる。
【0058】
(6)本実施形態では、ウェザーストリップ30のシール部37は、可動パネル20と基部31との間に位置するシール部本体38と、同シール部本体38から延びるとともに可動パネル20とフランジ部42との間において基部31よりも鉛直方向上方に位置してフランジ部42に当接する延設部39とを有するものとした。こうした構成によれば、ルーフ装置1を外側から視たとき、ルーフパネル40のフランジ部42と可動パネル20との間にはシール部37のみが存在することとなる。このため、ウェザーストリップ30の外観、ひいてはルーフ装置1の外観が損なわれることを回避することができるようになる。
【0059】
(7)本実施形態では、挟持部15が設けられる支持部材として、可動パネル20の開閉動作方向、すなわち車両前後方向に沿って延びて可動パネル20を開閉する可動部材25を移動可能に支持するガイドレール13を採用することとした。これにより、既存のガイドレールの構成を一部変更することにより、車両前後方向に沿って延びるウェザーストリップ30を挟持する挟持部15を容易に実現することができるようになる。
【0060】
(8)本実施形態では、挟持部15が設けられる支持部材として、可動パネル20の開閉動作方向に直交する方向(車幅方向)に延びて一対のガイドレール13を連結するフロントハウジング11及びリヤハウジング12を採用することとした。これにより、既存のフロントハウジング11及びリヤハウジング12の構成を一部変更することにより、車幅方向に沿って延びるウェザーストリップ30を挟持する挟持部15を容易に実現することができるようになる。
【0061】
(9)本実施形態では、シール部本体38を通じて、可動パネル20と内側縦壁部16との間のシール性を向上させることができる。また、延設部39、2つの内側突起34a,34b、シール剤、及び外側突起35を通じて、基部31とフランジ部42との間のシール性を向上させることができる。また、上側突起36を通じて、基部31とルーフパネル本体41の内周面との間のシール性を向上させることができる。更に、挟持部15と基部31とを圧接状態とすることにより、挟持部15の内周面と基部31との間のシール性を向上させることができる。これらのことから、可動パネル20とルーフパネル40との間隙から車両内部への水の浸入を回避することができるようになる。そのため、車両内部に浸入する水を外部に排出するための排出通路を設ける必要が無くなる。従って、ルーフ装置、ひいては車両の構成を簡素化することができるようになる。
【0062】
(10)本実施形態では、ウェザーストリップ30がガイドレール13に組み付けられた状態において、基部31の内部にシール剤を充填し、その後に、基部31の開口側からその内部にフランジ部42を嵌入することにより、ルーフパネル40に対してルーフ装置1を組み付けるようにしている。このため、例えばウェザーストリップ30をガイドレール13等に組み付けた状態でルーフ装置として出荷することが可能となる。これにより、車両の製造ラインにおいては、ウェザーストリップ30を独立して組み付ける工程と比較して、組み付け工数を低減することができ、ひいては車両の製造工程の簡素化を図ることができるようになる。
【0063】
(11)本実施形態では、内側突起34a,34bは鉛直方向に対して2つ設けられるものとしている。また、内側突起34a,34bの鉛直方向における数は外側突起35よりも多いものとしている。更に、内側突起34a,34bの延びる方向における長さは外側突起35よりも短くされるものとしている。これにより、外側突起35と比較して内側突起34a,34bの撓み度合いが小さくなる。このため、フランジ部42を基準としたシール部37の姿勢を安定したものとすることができる。従って、ウェザーストリップ30のシール性を的確に向上させることができるようになる。
【0064】
また、鉛直方向における内側突起の数を外側突起と同数以下とする場合や、内側突起の長さを外側突起の長さよりも短くする構成と比較して、ルーフパネル40と可動パネル20との間に露出するウェザーストリップ30の面積を小さくすることができるため、ルーフ装置1の意匠性の向上を図ることにも寄与することとなる。
【0065】
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・可動パネル20とルーフパネル40との間隙からの車両内部に浸入する水を排出するための排出通路を設けない構成を採用したが、本発明はこれに限られるものではなく、上記排出通路を設けるようにしてもよい。
【0066】
・フロントハウジング11、リヤハウジング12、及びガイドレール13の構成の一部をそれぞれ変更することにより、ウェザーストリップ30を挟持する挟持部15を具現化したが、本発明の支持部材はこれらに限られるものではない。支持部材としては、ルーフパネル40に取り付けられて可動パネル20を直接的或いは間接的に支持するものであればよく、これらハウジング12やガイドレール13以外の構成を採用するようにしてもよい。
【0067】
・上記実施形態によるように、シール部37を、可動パネル20と基部31との間に位置するシール部本体38と、シール部本体38から延びるとともに可動パネル20とフランジ部42との間において基部31よりも鉛直方向上方に位置してフランジ部42に当接する延設部39とを有するものとすることが、ウェザーストリップ30の外観、ひいてはルーフ装置1の外観が損なわれることを回避する上で望ましい。しかしながら、こうした外観上の問題を無視することができるのであれば、上述した延設部39の構成を割愛するようにしてもよい。
【0068】
・上記実施形態によるように、シール部37の最下端部38cを、内側縦壁部16において最も上方に位置する部位である上端部16aよりも下方に位置するものとすることが、鉛直方向における挟持部15(内側縦壁部16)の最も上方に位置する部位である上端部16aを基部31に対して好適に上方に配置する上で望ましい。しかしながら、シール部37の形状はこれに限られるものではなく、内側縦壁部以外の構成によってウェザーストリップの安定した保持状態を確保することができるのであれば、シール部として、シール部本体の最下端部が内側縦壁部の上端部よりも上方に位置するものを採用するようにしてもよい。
【0069】
・上記実施形態によるように、基部31に上側突起36を設けることが、基部31とルーフパネル本体41の内周面との間のシール性を向上させる上で望ましい。しかしながら、例えば内側突起34a,34bや外側突起35によって車両内部への水の浸入を的確に抑制することができる場合には、こうした上側突起36を割愛することもできる。
【0070】
・基部31の内周面に設けられた1つの外側突起35に代えて、上記実施形態にて例示した内側突起34a,34bと同様に、2つの外側突起を設けるようにしてもよい。また、3つ以上の外側突起を設けるようにしてもよい。
【0071】
・基部31の内周面に設けられた2つの内側突起34a,34bに代えて、上記実施形態にて例示した外側突起35と同様にして、内側突起を1つのみ設けるようにしてもよい。また、3つ以上の内側突起を設けるようにしてもよい。
【0072】
・外側突起の長さを内側突起の長さと同一又はそれよりも短くしてもよい。
・上記実施形態及びその変形例によるように、基部31の内周面にルーフパネル40のフランジ部42に向けて延びて同フランジ部42に当接する突起を設けることが、基部31の内周面とフランジ部42との間のシール性を向上させる上で望ましい。しかしながら、本発明はこれに限られるものではなく、他に例えば、基部31の内周面とフランジ部42との間にシール剤を充填することのみにより基部31の内周面とフランジ部42との間のシール性を確保することができるのであれば、これら突起を割愛するとともに、基部31の内周面自体をフランジ部42に圧接させるようにしてもよい。尚、この場合、内側突起のみを割愛することや、外側突起のみを割愛することもできる。
【0073】
・上記実施形態によるように、ウェザーストリップ30を、その基部31の外周面が同外周面に対向する挟持部15(内側縦壁部16、外側縦壁部17)の内周面に圧接させることが、これら基部31の外周面と挟持部15の内周面との間のシール性を向上させる上で望ましい。しかしながら、可動パネル20とルーフパネル40との間隙から車両内部への水の浸入をシール部により的確に抑制することができるのであれば、換言すれば、基部の外周面と挟持部の内周面との間のシール性の必要性がそれほど高くない場合には、基部と挟持部の内周面とを必ずしも圧接させなくともよい。
【0074】
・上記実施形態では、内側縦壁部16及び外側縦壁部17の鉛直方向における大きさを同一としたが、これに代えて、内側縦壁部及び外側縦壁部の一方の鉛直方向における大きさを他方に比べて大きくしてもよい。
【0075】
・上記実施形態では、図5に示したように、縦壁部16,17、ウェザーストリップ30の基部31、及びフランジ部42がそれぞれ鉛直方向において同一位置に存在する、いわゆるオーバラップする態様について例示したが、本発明はこれに限られるものではない。他に例えば、内側縦壁部或いは外側縦壁部の鉛直方向における大きさを小さくすることで、鉛直方向における同一位置において、これら縦壁部とウェザーストリップの基部とがオーバラップするものの、これら縦壁部とフランジ部とはオーバラップしない態様を採用することもできる。
【0076】
・上記実施形態では、内側縦壁部16及び外側縦壁部17の双方を有する挟持部15について例示したが、本発明の保持部はこうした挟持部に限られるものではなく、これに代えて、内側縦壁部及び外側縦壁部のいずれか一方のみを備えるものであってもよい。
【0077】
要するに、支持部材としては、ルーフパネルに取り付けられて可動パネルを支持するものであればよく、保持部材としては、こうした支持部材に設けられてウェザーストリップの基部を保持するものであればよい。
【符号の説明】
【0078】
1…ルーフ装置、11…フロントハウジング(支持部材、連結部材)、12…リヤハウジング(支持部材、連結部材)、13…ガイドレール(支持部材)、14…ガイドレール本体、15…挟持部、16…内側縦壁部、16a…上端部、17…外側縦壁部、17a…上端部、17c…切欠部、18…底部、20…可動パネル、25…可動部材、30…ウェザーストリップ、31…基部、32…基部本体、32a…内側上端部、32b…内側突出部、32c…突部、33…芯材、34a,34b…内側突起、35…外側突起、36…上側突起、37…シール部、38…シール部本体、38a…上側連結部、38b…内側連結部、38c…最下端部、39…延設部、40…ルーフパネル、41…ルーフパネル本体、42…フランジ部、42a…外周面、42b…内周面、42c…下端部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ルーフパネルの開口部を開閉する可動パネルと、前記ルーフパネルの開口縁と前記可動パネルとの間に設けられてこれら開口縁と可動パネルとの間をシールするウェザーストリップとを備え、前記ルーフパネルの開口縁はルーフパネル本体から鉛直方向下方に延びるフランジ部を含むルーフ装置において、
前記ウェザーストリップは前記ルーフパネルのフランジ部を内包する基部を有し、
前記ルーフパネルに取り付けられて前記可動パネルを支持する支持部材には、前記ウェザーストリップの基部を保持する保持部が設けられてなる
ことを特徴とするルーフ装置。
【請求項2】
請求項1に記載のルーフ装置において、
前記保持部は、鉛直方向に沿って延びる縦壁部であって前記フランジ部よりもルーフ装置の内側に位置する内側縦壁部及び外側に位置する外側縦壁部の少なくとも一方を有してなり、
前記基部は、前記内側縦壁部及び前記外側縦壁部の少なくとも一方と前記フランジ部とにより挟持されてなる
ことを特徴とするルーフ装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のルーフ装置において、
前記ウェザーストリップは、その基部の外周面がこれに対向する前記保持部に圧接してなる
ことを特徴とするルーフ装置。
【請求項4】
請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のルーフ装置において、
前記ウェザーストリップの基部の内周面には前記ルーフパネルのフランジ部に向けて延びて同フランジ部に当接する突起が設けられる
ことを特徴とするルーフ装置。
【請求項5】
請求項4に記載のルーフ装置において、
前記ウェザーストリップは前記基部と一体形成されて少なくとも前記可動パネルの全閉時に同可動パネルに当接する中空状のシール部を有し、
前記突起は、前記フランジ部よりルーフ装置の内側に位置する内側突起と外側に位置する外側突起とを有してなる
ことを特徴とするルーフ装置。
【請求項6】
請求項5に記載のルーフ装置において、
前記内側突起は鉛直方向に対して複数設けられるとともに鉛直方向における数が前記外側突起よりも多くされてなる
ことを特徴とするルーフ装置。
【請求項7】
請求項5又は請求項6に記載のルーフ装置において、
前記内側突起の延びる方向における長さは前記外側突起よりも短くされてなる
ことを特徴とするルーフ装置。
【請求項8】
請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載のルーフ装置において、
前記ウェザーストリップの基部には前記ルーフパネル本体の内周面に向けて延びて同内周面に当接する突起が設けられる
ことを特徴とするルーフ装置。
【請求項9】
請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載のルーフ装置において、
前記ウェザーストリップは前記基部と一体形成されて少なくとも前記可動パネルの全閉時に同可動パネルに当接する中空状のシール部を有し、
前記シール部は、鉛直方向において最も下方に位置する部位が、前記支持部材の保持部のうち前記シール部と前記基部との間に位置する部分において最も上方に位置する部位よりも下方に位置してなる
ことを特徴とするルーフ装置。
【請求項10】
請求項9に記載のルーフ装置において、
前記ウェザーストリップのシール部は、前記可動パネルと前記基部との間に位置するシール部本体と、前記シール部本体から延びるとともに前記可動パネルと前記フランジ部との間において前記基部よりも鉛直方向上方に位置して前記フランジ部に当接する延設部とを有してなる
ことを特徴とするルーフ装置。
【請求項11】
請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載のルーフ装置において、
前記可動パネルの開閉動作方向に沿って延びて同可動パネルを開閉する可動部材を移動可能に支持するガイドレールを備え、
前記支持部材は前記ガイドレールである
ことを特徴とするルーフ装置。
【請求項12】
請求項1〜請求項11のいずれか一項に記載のルーフ装置において、
前記可動パネルの開閉動作方向に沿って延びて同可動パネルを開閉する可動部材を移動可能に支持する一対のガイドレールと、
前記可動パネルの開閉動作方向に直交する方向に沿って延びて前記一対のガイドレールを連結する連結部材と、を備え、
前記支持部材は前記連結部材である
ことを特徴とするルーフ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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