説明

レプチン融合タンパク質

本開示は、レプチン融合ポリペプチド、上述のポリペプチドをコードする核酸分子、ならびに上述のポリペプチドを使用する治療の方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レプチン融合ポリペプチドおよび二量体、上述のポリペプチドをコードする核酸分子、ならびに上述のポリペプチド/二量体を使用する治療の方法に関する。
【背景技術】
【0002】
サイトカイン受容体は、3つの別個のグループに分類することができる。クラス1(ヘマトポエチンまたは成長ホルモンファミリーと呼ばれる)受容体は、それらの細胞外ドメインのアミノ末端部分における4つの保存システイン残基およびC末端部分における保存Trp−Ser−Xaa−Trp−Serモチーフの存在によって特徴づけられる。受容体は、2つのポリペプチド鎖から成る。クラスI受容体は、GM−CSFサブファミリー(IL−3、IL−5、GM−CSF、GCSFを含む)ならびにIL−6サブファミリー(IL−6、IL−11、およびIL−12を含む)に細分することができる。IL−6サブファミリーにおいて、1つまたは2つの異なるサイトカインサブユニットと結合する、共通の伝達サブユニット(gp130)がある。IL−2サブファミリー(IL−2、IL−4、IL−7、IL−9、およびIL−15を含む)と呼ばれる、さらなるサブファミリーがある。繰り返しCysモチーフはまた、リガンドが、α、β、およびγインターフェロンであるが、保存Trp−Ser−Xaa−Trp−Serモチーフを欠くクラス2(インターフェロン受容体ファミリー)においても存在する。
【0003】
ヒトレプチンは、ヒトにおけるlep遺伝子およびマウスにおけるob遺伝子によってコードされる16kDタンパク質ホルモンである。レプチンは、サイトカインファミリーの単一膜貫通受容体であるレプチン受容体を通して作用する。3つのエクソンおよび2つのイントロンを含み、約18kbのゲノムDNAにわたる、ヒトにおけるレプチンをコードする単一遺伝子がある。レプチンは、とりわけ食欲および免疫機能をコントロールするために栄養状態および免疫系と関連する。レプチンまたはレプチン受容体のいずれかにおける突然変異の存在は、肥満と関連する付随する二次的症状(たとえば心疾患、II型糖尿病)を伴う肥満表現型をもたらし得る。レプチンは、肥満度指数(BMI)に比例して脂肪組織によって主に産生され、より低度なレベルで、胃および胎盤などのような器官によって産生される。レプチンは、食物摂取の阻害およびエネルギー消費の刺激を通して体重を調節する。さらに、レプチンは、自然および適応免疫の両方に影響を与える。自然免疫に関して、レプチンは、好中球の活性を調節し、単球/マクロファージの食作用を増加させ、急性期応答の炎症性メディエーターの分泌を増強する。適応免疫に関して、レプチンは、ナイーブT細胞による増殖およびインターロイキン2(IL−2)分泌を促進するのに対して、メモリーT細胞に関して、それは、インターフェロン−γ(INF−γ)および腫瘍壊死因子−α(TNF−α分泌)を増加させることによって、ヘルパーT1(Th1)免疫応答への切り換えを促進する。
レプチンの発現および/または産生が混乱すると、疾患の病理学的発現は、エネルギー代謝および免疫状態に対する影響により複雑になる。肥満に対する確立された関連とは別に、レプチンの低下は、不妊症、骨粗鬆症、および免疫抑制と関連する。
【発明の概要】
【0004】
本開示は、薬物動態(PK)および活性が改善されたレプチン組換え形態の同定に関する。新しいレプチン分子は、生物学的活性を有し、二量体を形成し、安定性が改善されている。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1】aは細菌発現レプチンの核酸配列を示す図であり、bはアミノ酸配列を示す図である。
【図2】aはLR 2A1の核酸配列を示す図であり、bはLR 2A1のアミノ酸配列を示す図である。
【図3】aはLR 2A1の核酸配列を示す図であり、bは細菌発現に適したLR 2A1のアミノ酸配列を示す図である。
【図4a】LR 2B1の核酸配列を示す図である。
【図4b】LR 2B1のアミノ酸配列を示す図である。
【図5a】LR 2D1の核酸配列を示す図である。
【図5b】LR 2D1のアミノ酸配列を示す図である。
【図6】aはLR 2E1の核酸配列を示す図であり、bはLR 2E1のアミノ酸配列を示す図である。
【図7】aはLR 2F1の核酸配列を示す図であり、bはLR 2F1のアミノ酸配列を示す図である。
【図8】aはLR 2G1の核酸配列を示す図であり、bはLR 2G1のアミノ酸配列を示す図である。
【図9a】LR 2H1の核酸配列を示す図である。
【図9b】LR 2H1のアミノ酸配列を示す図である。
【図10a】LR 2I1の核酸配列を示す図である。
【図10b】LR 2I1のアミノ酸配列を示す図である。
【図11】aはLR 2J1の核酸配列を示す図であり、bはLR 2J1のアミノ酸配列を示す図である。
【図12】aはLR 2K1の核酸配列を示す図であり、bはLR 2K1のアミノ酸配列を示す図である。
【図13a】LR 2L1の核酸配列を示す図である。
【図13b】LR 2L1のアミノ酸配列を示す図である。
【図14a】LR 2M1の核酸配列を示す図である。
【図14b】LR 2M1のアミノ酸配列を示す図である。
【図15】a)レプチン結合ドメイン(LBD)は、発現ベクターpSecTagの中にライゲーションされて、pSecTaglinkSSLBDを生成する。b)レプチンは、pSecTaglinkSSLBDの中にライゲーションされて、pSecTag2A1(lm)を生成する。c)DNAは、合成され、pSecTag2A1(lm)の中にライゲーションされて、(GS)を導入する。
【図16】レプチンLR融合物を発現するCHO細胞からの培地のウェスタンブロットを示す図である。レーンの内容物は、1、2A1発現;2、2B1発現;3、2D1発現;4、マーカー(20、25、37、50、75、100、150、200kDa)とする。ウェスタンブロットは、レプチンに対する抗体を用いてプローブした。
【図17】a)レプチン受容体細胞外ドメイン(ObRex)は、発現ベクターpSecTagの中にライゲーションされて、pSecTaglinkSSObRexを生成する。b)レプチンは、pSecTaglinkSSObRexの中にライゲーションされて、pSecTag2B1(lm)を生成する。c)DNAは、合成され、pSecTag2B1(lm)の中にライゲーションされて、(GS)を導入する。
【図18】a)PCRは、適した制限部位(プライマーR1〜4内に含有される)が側面に位置する、興味のある遺伝子から成るDNAを生成するために使用した。b)PCR産物は、リンカー領域の両側に、適したベクターの中にライゲーションした。c)構築物は、その後、適切なリンカーを導入するために修飾した。リンカーは、いかなる不要な配列(つまり非天然制限部位)も含有しなかった。
【図19】a)オリゴヌクレオチドは、特有のオーバーラップを有する部分的に二本鎖の領域を形成するように設計し、アニールし、処理した場合、リガンドおよび受容体にアニールするであろう隣接領域を有するリンカーをコードするであろう。b)PCRは、LR融合遺伝子を産生するために「メガプライマー」ならびに末端プライマー(R1およびR2)を使用して行った。R1およびR2プライマーは、標的ベクターの中へのライゲーションに有用な隣接制限部位を導入するように設計した。
【図20】完全長レプチン受容体のアミノ酸配列を示す図である。
【図21】レプチンLR融合構築物の模式図を示す図である。
【図22】2A1、2B1、および2D1構築物を発現するCHO Flp−In安定細胞株の免疫ブロット分析を示す図である。レーンM=マーカー(250、150、100、75、50、37、25、および20kDa);レーン1=CHO Flp−Inコントロール細胞、レーン2=2A1発現培地、レーン3=2B1発現培地、レーン4=2D1発現培地。
【図23】2A1Ecoptの発現を示す図である。A)2A1Ecopt発現を示すクーマシー染色ゲル。レーンM=マーカー(250、150、100、75、50、37、25、20、および15kDa);レーン1=誘発時の発現、レーン2=誘発4時間後の発現、レーン3=誘発後、一晩のインキュベーションの後の発現、レーン4=2A1Ecopt発現細胞の不溶性画分、レーン5=2A1Ecopt発現細胞の可溶性画分。B)2A1Ecopt発現の免疫ブロット。レーンM=マーカー(250、150、100、75、50、37、25、20、および15kDa);レーン1=誘発時の発現、レーン2=誘発4時間後の発現、レーン3=誘発後、一晩のインキュベーションの後の発現。
【図24】2A1Ecoptの封入体調製物のクーマシー染色SDS−PAGEゲルを示す図である。レーンM=マーカー(250、150、100、75、50、37、25、および20kDa);レーン1=大腸菌BL21(DE3):2A1Ecopt全細胞、レーン2=細胞溶解物−可溶性画分、レーン3=細胞溶解物−不溶性画分、レーン4〜7=2%デオキシコール酸ナトリウム洗浄1〜4、レーン8〜9=水洗浄1〜2、レーン10=封入体調製物。
【図25】2A1を発現するCHO Flp−In細胞からの粗製培地のインビトロバイオアッセイを示す図である。2A1を発現するCHO Flp−In細胞からの粗製培地(10×濃縮物)を、レプチンインビトロバイオアッセイにおいて細胞を刺激するために使用した。培地はアゴニスト活性を与えたが、2A1を発現しない細胞からの培地は活性を与えなかった(黒色のカラム)。
【図26】精製2A1Ecoptのインビトロバイオアッセイを示す図である。免疫ブロットにおいて2A1Ecoptの適切なサイズで単一のバンドを示したリフォールディングした2A1Ecopt試料を、レプチンインビトロバイオアッセイにおいて細胞を刺激するために使用した。試料はアゴニスト活性を示した。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本発明の一態様によれば、レプチン受容体ポリペプチドの少なくとも1つのレプチン結合ドメインに直接または間接的に連結されるレプチンポリペプチドを含む、レプチンの活性を有するポリペプチドをコードする核酸配列を含む核酸分子が提供される。
【0007】
本発明の一態様によれば、レプチン受容体ポリペプチドの少なくとも1つのレプチン結合ドメインに直接または間接的に連結されるレプチンポリペプチドのアミノ酸配列またはその活性部分を含む融合ポリペプチドが提供される。
本発明の好ましい実施形態において、上述の融合ポリペプチドは、2つのレプチン結合ドメインを含む。
本発明のさらなる好ましい実施形態において、上述の融合ポリペプチドは、免疫グロブリン様ドメインを含む。
本発明の好ましい実施形態において、上述の融合ポリペプチドは、少なくとも1つのサイトカイン様相同性ドメイン、好ましくは2つのサイトカイン様相同性ドメインを含む。
【0008】
本発明のさらなる好ましい実施形態において、上述の融合ポリペプチドは、少なくとも1つのフィブロネクチンIII結合ドメイン、好ましくは2つのフィブロネクチンIII結合ドメインを含む。
本発明の好ましい実施形態において、上述の融合ポリペプチドは、配列番号41のアミノ酸残基428〜535を含む。
本発明の好ましい実施形態において、上述の融合ポリペプチドは、配列番号41のアミノ酸残基536〜635を含む。
本発明の好ましい実施形態において、上述の融合ポリペプチドは、配列番号41のアミノ酸残基326〜437を含む。
本発明の好ましい実施形態において、上述の融合ポリペプチドは、配列番号41のアミノ酸残基62〜178を含む。
本発明の好ましい実施形態において、上述の融合ポリペプチドは、配列番号41のアミノ酸残基235〜325を含む。
本発明の好ましい実施形態において、上述の融合ポリペプチドは、配列番号41のアミノ酸残基639〜732を含む。
本発明の好ましい実施形態において、上述の融合ポリペプチドは、配列番号41のアミノ酸残基734〜829を含む。
本発明のさらなる好ましい実施形態において、上述の融合ポリペプチドは、配列番号41のアミノ酸残基428〜635を含む。
本発明の好ましい実施形態において、上述のレプチンポリペプチドは、レプチン受容体の少なくとも1つのレプチン結合ドメインに連結され、上述のレプチンポリペプチドは、上述の融合ポリペプチドにおいて上述のレプチン結合ドメインのアミノ末端側に位置する。
本発明の好ましい実施形態において、上述のレプチンポリペプチドは、レプチン受容体の少なくとも1つのレプチン結合ドメインに連結され、上述のレプチンポリペプチドは、上述の融合ポリペプチドにおいて上述のレプチン結合ドメインのカルボキシル末端側に位置する。
本発明の好ましい実施形態において、上述のレプチンポリペプチドは、ペプチドリンカー、好ましくは柔軟なペプチドリンカーによって、レプチン受容体ポリペプチドの少なくとも1つの結合ドメインに連結される。
【0009】
本発明の好ましい実施形態において、上述のペプチド連結分子は、ペプチドGly Gly Gly Gly Serの少なくとも1コピーを含む。
本発明の好ましい実施形態において、上述のペプチド連結分子は、ペプチドGly Gly Gly Gly Serの2、3、4、5、6、7、8、9または10コピーを含む。
好ましくは、上述のペプチド連結分子は、ペプチドGly Gly Gly Gly Serの6コピーから成る。
好ましくは、上述のペプチド連結分子は、ペプチドGly Gly Gly Gly Serの8コピーから成る。
本発明の代替の実施形態において、上述のポリペプチドは、ペプチド連結分子を含まず、レプチンポリペプチドおよびレプチン受容体ポリペプチドの少なくとも1つのレプチン結合ドメインの直接的な融合物である。
本発明の一態様によれば、
i)配列番号3で表される核酸配列、
ii)配列番号5で表される核酸配列、
iii)配列番号7で表される核酸配列、
iv)配列番号9で表される核酸配列、
v)配列番号11で表される核酸配列、
vi)配列番号13で表される核酸配列、
vii)配列番号15で表される核酸配列、
viii)配列番号17で表される核酸配列、
ix)配列番号19で表される核酸配列、
x)配列番号21で表される核酸配列、
xi)配列番号23で表される核酸配列、
xii)配列番号25で表される核酸配列、
xiii)配列番号27で表される核酸配列
から選択される核酸配列を含む核酸分子、
配列番号3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25または27とストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下でハイブリダイズし、レプチン受容体調節活性を有するポリペプチドをコードする核酸配列を含む核酸分子が提供される。
本発明の好ましい実施形態において、上述の核酸分子は、レプチンアゴニストをコードする。
本発明の代替の好ましい実施形態において、上述の核酸分子は、レプチンアンタゴニストをコードする。
核酸分子のハイブリダイゼーションは、2つの相補的な核酸分子が、互いに、かなりの量の水素結合を起こす場合に起こる。ハイブリダイゼーションのストリンジェンシーは、核酸を取り囲む環境条件、ハイブリダイゼーション方法の性質、ならびに使用される核酸分子の組成および長さによって変動し得る。特定の程度のストリンジェンシーを達成するのに必要とされるハイブリダイゼーション条件に関する計算は、Sambrookら、Molecular Cloning:A Laboratory Manual(Cold Spring Harbor Laboratory Press、Cold Spring Harbor、NY、2001)およびTijssen、Laboratory Techniques in Biochemistry and Molecular Biology−Hybridization with Nucleic Acid Probes 第I部、第2章(Elsevier、New York、1993)において説明される。Tは、核酸分子の所与の鎖の50%が、その相補鎖にハイブリダイズする温度である。以下は、ハイブリダイゼーション条件の例示的なセットであり、限定的なものではない。
非常に高度なストリンジェンシー(少なくとも90%の同一性を共有する配列がハイブリダイズすることを可能にする)
ハイブリダイゼーション:16時間、65℃で5×SSC
2度洗浄:それぞれ15分間、室温(RT)で2×SSC
2度洗浄:それぞれ20分間、65℃で0.5×SSC
高度なストリンジェンシー(少なくとも80%の同一性を共有する配列がハイブリダイズすることを可能にする)
ハイブリダイゼーション:16〜20時間、65℃〜70℃で5×〜6×SSC
2度洗浄:それぞれ5〜20分間、RTで2×SSC
2度洗浄:それぞれ30分間、55℃〜70℃で1×SSC
低度なストリンジェンシー(少なくとも50%の同一性を共有する配列がハイブリダイズすることを可能にする)
ハイブリダイゼーション:16〜20時間、RT〜55℃で6×SSC
少なくとも2度洗浄:それぞれ20〜30分間、RT〜55℃で2×〜3×SSC。
本発明の好ましい実施形態において、上述の核酸分子は、配列番号3で表される核酸配列を含むまたはそれから成る。
本発明の好ましい実施形態において、上述の核酸分子は、配列番号5で表される核酸配列を含むまたはそれから成る。
本発明の好ましい実施形態において、上述の核酸分子は、配列番号7で表される核酸配列を含むまたはそれから成る。
本発明の好ましい実施形態において、上述の核酸分子は、配列番号9で表される核酸配列を含むまたはそれから成る。
本発明の好ましい実施形態において、上述の核酸分子は、配列番号11で表される核酸配列を含むまたはそれから成る。
本発明の好ましい実施形態において、上述の核酸分子は、配列番号13で表される核酸配列を含むまたはそれから成る。
本発明の好ましい実施形態において、上述の核酸分子は、配列番号17で表される核酸配列を含むまたはそれから成る。
本発明の好ましい実施形態において、上述の核酸分子は、配列番号19で表される核酸配列を含むまたはそれから成る。
本発明の好ましい実施形態において、上述の核酸分子は、配列番号21で表される核酸配列を含むまたはそれから成る。
本発明の好ましい実施形態において、上述の核酸分子は、配列番号23で表される核酸配列を含むまたはそれから成る。
本発明の好ましい実施形態において、上述の核酸分子は、配列番号25で表される核酸配列を含むまたはそれから成る。
本発明の好ましい実施形態において、上述の核酸分子は、配列番号27で表される核酸配列を含むまたはそれから成る。
本発明の一態様によれば、本発明による核酸によってコードされるポリペプチドが提供される。
本発明のさらなる態様によれば、配列番号4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39または40で表されるアミノ酸配列を含むまたはそれから成るポリペプチドが提供される。
本発明の一態様によれば、2つのポリペプチドから成るホモ二量体であって、上述のポリペプチドはそれぞれ、
i)レプチンまたはその受容体結合ドメインを含む第1の部分と、ペプチド連結分子によってそれと任意選択で連結される
ii)レプチン受容体の少なくとも1つのレプチン結合ドメインまたはその部分を含む第2の部分と
を含むホモ二量体が提供される。
本発明の好ましい実施形態において、上述のホモ二量体は、配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39または40を含むまたはそれから成る2つのポリペプチドを含む。
本発明のさらなる態様によれば、本発明による核酸分子を含むベクターが提供される。
本発明の好ましい実施形態において、上述のベクターは、本発明による核酸分子を発現するように適合された発現ベクターである。
本発明による(1つまたは複数の)核酸を含むベクターは、特に、ベクターが、安定した形質移入のための、ゲノムの中への組換えのために細胞の中に核酸を導入するために使用されることになっている場合、プロモーターまたは他の調節配列を含む必要はない。好ましくは、ベクターにおける核酸は、適切なプロモーターまたは宿主細胞における転写のための他の調節エレメントに作動可能に連結される。ベクターは、複数の宿主において機能する二機能性発現ベクターであってもよい。「プロモーター」によって、転写開始部位から上流の、転写に必要とされる調節領域をすべて含有するヌクレオチド配列が意味される。適したプロモーターは、真核細胞または原核細胞における発現のための構成的、組織特異的、誘発性、発生的、または他のプロモーターを含む。「作動可能に連結される」は、転写がプロモーターから開始されるように適切に位置し、配向する同じ核酸分子の一部としてつながれていることを意味する。プロモーターに作動可能に連結されるDNAは、プロモーターの「転写開始調節下に」ある。
好ましい実施形態において、プロモーターは、構成的、誘発性、または調節可能プロモーターである。
本発明のさらなる態様によれば、本発明による核酸分子またはベクターを用いて形質移入または形質転換される細胞が提供される。
好ましくは、上述の細胞は、真核細胞である。その代わりに、上述の細胞は、原核細胞である。
本発明の好ましい実施形態において、上述の細胞は、真菌細胞(たとえばピキア種、サッカロミセス種、アカパンカビ種)、昆虫細胞(たとえばスポドプテラ種)、哺乳動物細胞(たとえばCOS細胞、CHO細胞)、植物細胞から成る群から選択される。
本発明のさらなる態様によれば、賦形剤または担体を含む、本発明によるポリペプチドを含む医薬組成物が提供される。
本発明の好ましい実施形態において、上述の医薬組成物は、さらなる治療薬と組み合わせられる。
投与される場合、本発明の医薬組成物は、薬学的に許容できる調製物で投与される。そのような調製物は、薬学的に許容できる濃度の塩、緩衝剤、防腐剤、適合性の担体、および任意選択で他の治療薬を規定どおりに含有していてもよい。
本発明の医薬組成物は、注射を含む、任意の通常の経路によって投与することができる。投与および適用は、たとえば経口、静脈内、腹腔内、筋肉内、腔内、関節内、皮下、局所(目)、皮膚(たとえば皮膚または粘膜へのクリーム状の脂質可溶性挿入物)、経皮、鼻腔内であってもよい。
本発明の医薬組成物は、有効量で投与される。「有効量」は、単独でまたはさらなる薬もしくは共力性の薬剤と共に所望の応答をもたらす医薬品/組成物の量である。これは、一時的に疾患の進行を単に遅らせることを伴ってもよいが、より好ましくは、それは、持続的に疾患の進行を食い止めることを伴う。これは、ルーチン的な方法によってモニターすることができるまたは診断方法に従ってモニターすることができる。
対象に投与される医薬組成物の用量は、異なるパラメーターに従って、特に、使用される投与のモードおよび対象の状態(つまり年齢、性別)に従って選ぶことができる。投与される場合、本発明の医薬組成物は、薬学的に許容できる量および薬学的に許容できる組成物で適用される。医薬で使用される場合、塩は、薬学的に許容できるはずであるが、薬学的に許容できない塩は、その薬学的に許容できる塩を調製するために好都合に使用されてもよく、本発明の範囲から除外されない。そのような薬理学的におよび薬学的に許容できる塩は、以下の酸から調製されるものを含むが、これらに限定されない:塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、マレイン酸、酢酸、サリチル酸、クエン酸、ギ酸、マロン酸、コハク酸、およびその他同種のもの。さらに、薬学的に許容できる塩は、ナトリウム塩、カリウム塩、またはカルシウム塩などのようなアルカリ金属塩またはアルカリ土類塩として調製することができる。
医薬組成物は、所望される場合、薬学的に許容できる担体と組み合わせられてもよい。本明細書において使用されるような用語「薬学的に許容できる担体」は、ヒトへの投与に適した1つまたは複数の適合性の固体または液体の増量剤、希釈剤、またはカプセル化する物質を意味する。用語「担体」は、適用を容易にするために有効成分が組み合わせられる天然または合成の有機または無機成分を示す。医薬組成物の構成成分はまた、所望の医薬品効力を実質的に損なうであろう相互作用がない方法で本発明の分子とおよび互いに混合することもできる。
医薬組成物は、塩中の酢酸、塩中のクエン酸、塩中のホウ酸、および塩中のリン酸を含む適した緩衝剤を含有していてもよい。
医薬組成物はまた、任意選択で、塩化ベンザルコニウム、クロロブタノール、パラベン、およびチメロサールなどのような適した防腐剤を含有していてもよい。
医薬組成物は、単位剤形で好都合に与えられてもよく、薬学の技術分野においてよく知られている方法のいずれかによって調製されてもよい。方法はすべて、活性作用物質を、1つまたは複数の補助成分を構成する担体と結合させるステップを含む。一般に、組成物は、活性化合物を、液体の担体、微粉化した固体の担体、またはその両方と均一におよび完全に結合させることならびにその後、必要であれば、産物を成形することによって調製される。
経口投与に適した組成物は、カプセル、錠剤、ロゼンジなどのように、別々の単位として与えられてもよく、それぞれが、所定の量の活性化合物を含有する。他の組成物は、シロップ剤、エリキシル剤、または乳剤などのような、水性の液体または非水系の液体中の懸濁剤を含む。
非経口投与に適した組成物は、好ましくは、レシピエントの血液と等張である滅菌した水性または非水系の調製物を好都合に含む。この調製物は、適した分散剤または湿潤剤および懸濁剤を使用して、知られている方法に従って製剤されてもよい。滅菌注射調製物はまた、たとえば1,3−ブタンジオール中の液剤のように、無毒性の非経口的に許容できる希釈剤または溶剤中の滅菌注射液剤または懸濁剤であってもよい。用いられてもよい許容できる溶剤の中には、水、リンガー溶液、および等張食塩水がある。さらに、滅菌した不揮発性油は、溶剤または懸濁化剤として慣習的に用いられる。この目的のために、合成モノグリセリドまたは合成ジグリセリドを含む任意の無刺激の不揮発性油が用いられてもよい。さらに、オレイン酸などのような脂肪酸は、注射剤の調製物において使用されてもよい。経口、皮下、静脈内、筋肉内などの投与に適した担体製剤は、Remington’s Pharmaceutical Sciences、Mack Publishing Co.、Easton、PAにおいて見つけることができる。
本発明のさらなる態様によれば、レプチンアゴニストの投与が有効であろう状態に罹患しているヒト対象を治療するための方法であって、本発明による少なくとも1つのポリペプチドの有効量を投与するステップを含む方法が提供される。
本発明の好ましい方法において、上述の状態は、肥満である。
本発明のさらなる好ましい方法において、上述の状態は、肥満関連性の状態である。
本発明の好ましい方法において、上述の肥満関連性の状態は、II型糖尿病である。
本発明の好ましい方法において、上述の肥満関連性の状態は、心疾患である。
本発明の代替の好ましい方法において、上述の状態は、免疫抑制である。
本発明のさらなる態様によれば、レプチンアンタゴニストの投与が有効であろう状態に罹患しているヒト対象を治療するための方法であって、本発明による少なくとも1つのポリペプチドの有効量を投与するステップを含む方法が提供される。
本発明の好ましい方法において、上述の状態は、食欲不振症である。
本発明のさらなる好ましい方法において、上述の状態は、自己免疫疾患である。 本発明の好ましい方法において、上述の自己免疫疾患は、多発性硬化症、1型糖尿病、自己免疫性甲状腺疾患、自己免疫性肝炎、慢性関節リウマチ、自己免疫性大腸炎、クローン病、セリアック病、自己免疫性腎炎、自己免疫性ニューロパチー(ギランバレー)、脳障害(ラスムッセン)、線維化肺胞炎から成る群から選択される。
本発明の好ましい方法において、上述のポリペプチドは、静脈内に投与される。
本発明の代替の好ましい方法において、上述のポリペプチドは、皮下に投与される。
本発明のさらなる好ましい方法において、上述のポリペプチドは、2日間隔で投与され、好ましくは、上述のポリペプチドは、1週、2週、または1か月間隔で投与される。
本発明のさらなる態様によれば、本発明によるポリペプチドまたは二量体に結合するモノクローナル抗体が提供される。
好ましくは、上述のモノクローナル抗体は、ポリペプチドまたは二量体に結合するが、レプチンまたはレプチン受容体にそれぞれ特異的に結合しない抗体である。
モノクローナル抗体は、本発明のポリペプチドまたは本発明のポリペプチドを含む二量体のいずれかによって提示される立体構造抗原(conformational antigen)に結合する。
本発明のさらなる態様において、本発明によるモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマ細胞株を調製するための方法であって、
i)本発明による少なくとも1つのポリペプチドを含む免疫原を用いて免疫応答性哺乳動物を免疫するステップ、ii)免疫された免疫応答性哺乳動物のリンパ球を骨髄腫細胞と融合して、ハイブリドーマ細胞を形成するステップ、
iii)ステップ(ii)のハイブリドーマ細胞によって産生されるモノクローナル抗体を、(i)のポリペプチドに対する結合活性についてスクリーニングするステップ、
iv)ハイブリドーマ細胞を培養して、上述のモノクローナル抗体を量産および/または分泌するステップ、ならびに
v)培養上清からモノクローナル抗体を回収するステップを含む方法が提供される。
好ましくは、上述の免疫応答性哺乳動物は、マウスである。その代わりに、上述の免疫応答性哺乳動物は、ラットである。
ハイブリドーマ細胞を使用するモノクローナル抗体の産生は、当技術分野においてよく知られている。モノクローナル抗体を産生するために使用される方法は、Nature 256、495〜497ページ(1975)におけるKohlerおよびMilsteinならびにDonillardおよびHoffman、Compendium of Immunology V.II、Schwartz編、1981における「Basic Facts about Hybridomas」によって開示され、これらは、参照によって組み込まれる。
本発明のさらなる態様によれば、本発明による方法によって得られるまたは入手可能なハイブリドーマ細胞株が提供される。
本明細書の説明および請求項の全体にわたって、その用語「〜を含む(comprise)」および「〜を含有する(contain)」および用語の変化形、たとえば「〜を含む(comprising)」および「〜を含む(comprises)」は、「〜を含むが、これらに限定されない」を意味し、他の部分、添加剤、構成成分、整数、またはステップを除外することを意図しない(および除外しない)。
本明細書の説明および請求項の全体にわたって、文脈上、他の意味に解すべき場合を除き、単数形は複数形を包含する。特に、不定冠詞が使用される場合、明細書は、文脈上、他の意味に解すべき場合を除き、複数および単数を企図するものとして理解されたい。
本発明の特定の態様、実施形態、または実施例に関連して記載される特色、整数、特徴、化合物、化学的部分、または化学基は、矛盾しない限り、本明細書において記載される他の態様、実施形態、または実施例に適用可能であることが理解されたい。
本発明の実施形態は、ここで、ほんの一例として、以下の図に関連して記載することとする。
表1は、LR融合物名称を示す表である。
表2は、レプチン受容体に対する抗体を使用して、ELISAによって決定されるようなレプチンLR融合物の発現レベルを示す表である(nd=検出できず)。
材料および方法
インビトロ試験 レプチンの活性を検出し、評価するためのインビトロの方法は、当技術分野において知られている。たとえばLiuら(Endocrinology(1997)138、8:3548〜3554ページ)、Whiteら(J.Biol Chemistry(1997)272(7):4065〜4071ページ)、およびMaamraら(Endocrinology(2007)142(10):4389〜4393ページ)を参照されたい。これらは、それぞれ、とりわけ、細胞ベースのアッセイにおけるレプチン受容体の発現を記載する。
さらに、レプチンLR融合物は、デュアルルシフェラーゼバイオアッセイを使用して、インビトロ活性について試験した。手短かに言えば、MCF−7哺乳動物細胞を、SIE、レプチン受容体(ObR)、STAT3によって誘発されるホタルルシフェラーゼおよびウミシイタケルシフェラーゼを発現するプラスミドを用いて形質移入した(後者の3つのタンパク質は恒常的に発現される)。24時間後に、細胞は、レプチンLR融合物を用いて6時間刺激する。細胞を溶解し、ホタルルシフェラーゼ活性を測定した。これは、LR融合物によるレプチン受容体の刺激に比例する。恒常的に発現されるウミシイタケルシフェラーゼの活性でこの値を割ることによって、実験誤差について補正した活性を得る。
インビボ試験
インビボ動物モデルは、当技術分野において知られている。ob/obマウスモデル(Zhangら Nature(1994)372:425〜432ページ)は、レプチン突然変異についてホモ接合性であり、レプチンのアゴニストおよびアンタゴニストの活性を評価するために使用されてきた。Chehabら(Nature Genetics(1996)12:318〜320ページ)、Lordら(Nature(1998)394:897〜901ページ)、およびPellymounterら(Science(1995)269:540〜542ページ)を参照されたい。
免疫試験
ポリクローナル抗体およびモノクローナル抗体へのリガンドまたは受容体の結合を測定するイムノアッセイは、当技術分野において知られている。市販で入手可能な抗体は、試料におけるリガンドまたは受容体を検出するためにおよびまた競合的阻害研究における使用のためにも入手可能である。たとえばhttp://www.abcam.com/index.html、Abcam PLCを参照されたい。
融合タンパク質の組換え産生
融合タンパク質の構成成分は、リガンドまたは受容体にアニールし、標的ベクターの中にクローニングするための適した制限部位を導入するように設計したプライマーを使用して、PCRによって生成した(図X1a)。PCRのための鋳型は、標的遺伝子を含み、IMAGEクローン、cDNAライブラリー、または特注合成遺伝子から得た。適切な隣接制限部位を有するリガンドおよび受容体の遺伝子を合成したら、これらは、その後、標的ベクターにおけるリンカー領域の両側にライゲーションした(図X1b)。構築物は、その後、リンカー領域の両側の2つの特有の制限部位の間への特注合成長のDNAの挿入によって、ssDNA修飾技術によるリンカー領域の変更によって、適した制限部位の間へのプライマーデュプレックス/マルチプレックスの挿入によって、またはPCR修飾によって、隣接制限部位を有していない適切なリンカーを含有するように修飾した(図X1c)。
その代わりに、最適なリガンドまたは受容体のドメインにアニールするように設計した隣接配列を有するリンカーを、オリゴヌクレオチドデュプレックスを作製することによって、最初に合成し、これを、二本鎖のDNAを生成するように処理した(図X2a)。その後、「メガプライマー」としてのリンカー配列、「メガプライマー」がアニールするリガンドおよび受容体の反対側の末端に対して設計したプライマーを使用し、鋳型としてのリガンドおよび受容体を用いてPCRを行った。末端プライマーは、最適な発現ベクターへのライゲーションに適した制限部位を用いて設計した(図X2b)。
融合タンパク質の発現および精製
発現は、適した系(たとえば哺乳動物CHO細胞および大腸菌など)において実行し、これは、LR融合遺伝子を生成したベクターに依存した。発現は、その後、1つまたは複数のSDS−PAGE、未変性PAGE、ウェスタンブロッティング、ELISAを含むことができる多種多様の方法を使用して分析した。
適したレベルの発現が達成されたら、LR融合物は、精製および後の分析のための十分なタンパク質を産生するためにより大規模で発現させた。
精製は、イオン交換クロマトグラフィー、疎水性相互作用クロマトグラフィー、硫酸アンモニウム沈殿、ゲル濾過、サイズ排除、および/またはアフィニティークロマトグラフィーなどのような1つまたは複数のクロマトグラフィー手順の適した組み合わせを使用して実行した(ニッケル/コバルト樹脂、抗体固定化樹脂、および/またはリガンド/受容体固定化樹脂を使用)。
精製タンパク質は、1つまたは複数のブラッドフォードアッセイ、SDS−PAGE、未変性PAGE、ウェスタンブロッティング、ELISAを含むことができる、多種多様の方法を使用して分析した。
LR融合物の特徴づけ
変性PAGE、未変性PAGEゲル、およびウェスタンブロッティングは、融合ポリペプチドを分析するために使用し、ウェスタンブロッティングは、LR融合物に対して非立体構造感受性の抗体を用いて行った。未変性溶液状態の分子量情報は、SuperoseG200分析カラムを使用するサイズ排除クロマトグラフィーおよび分析超遠心法などのような技術から得ることができる。
LR融合物の構築
2A1、2B1および2D1遺伝子は、Ob、LBD、ObREc、および両端に特有の適合性の制限部位を有するリンカー構成成分を生成することによって合成し、それらを相互にライゲーションして、完全な遺伝子を形成した。2B1および2D1における外来配列(つまり制限部位)は、Ob、LBD、およびObREc遺伝子の内の特有の制限部位の間に特注合成DNA断片(Genecust、France)をライゲーションすることによって続いて除去し、これにより2B2および2D2を生成した。2A1Ecopt遺伝子は、特注DNA合成(Genecust、France)によって生成し、pET21a+の中にライゲーションした。2A1Ecopt配列は、大腸菌における発現のためにコドン最適化されており、C末端Hisタグを有する。
LR融合物の発現
哺乳動物発現:
安定細胞株は、形質移入試薬としてFugene−6を使用して、6ウェルプレートにおいて改良InvitrogenベクターpSecTag−V5/FRT−Histを使用して生成した。CHO Flp−In細胞は、発現ベクターおよび細胞染色体の「ホット−スポット」へのLR融合物遺伝子の組換えを引き起こす酵素であるflpリコンビナーゼを発現するプラスミドであるpOG44を用いて同時形質移入した。ハイグロマイシンBは、陽性組換え体を有する細胞を選択するために使用した。
安定細胞株が確立されたら、それらを、50〜70%の培養密度で75cm培養プレート上で成長させ、培地を無血清培地に交換した。培養物を、さらに2〜4日間、インキュベートし、その後、培地試料を採取した。これらを、13%SDS−PAGEゲル上で流し、免疫ブロッティングのためにPVDF膜に転写した。PBS+0.05%(v/v)Tween20中の5%(w/v)牛乳タンパク質中でブロックした後に、試料検出は、ホースラディッシュペルオキシダーゼ(HRP)抱合二次抗体と共に特異的抗レプチン抗体を使用して実行した。視覚化は、HRP検出キットを使用する、写真用フィルム上での化学発光によるものとした。
哺乳動物系からのLR融合物の発現を示す免疫ブロットを図22に示す。
大腸菌発現:
pET21a+:2A1Ecoptを、化学的コンピテント大腸菌BL21(DE3)細胞に形質転換した。その後、2A1Ecoptを発現するクローンは、カルベニシリン(100μg/ml)を補足したLB培地において成長させ、室温で、平台型の振盪機上で成長させた。誘発は、0.4のOD600で1mM IPTGを用いて行い、培養物を一晩成長させた。その後、細胞を摘出し、溶解し、その後、試料をSDS−PAGEゲル上で流し、クーマシー染色したまたは免疫ブロットした。
大腸菌系からのLR融合物の発現を示す免疫ブロットを図23に示す。
LR融合物の精製
大腸菌が発現したLR融合物の精製(2A1Ecopt)
2A1Ecoptは、プラスミドpET21a+:2A1Ecoptから大腸菌BL21(DE3)細胞において発現された。
2A1Ecoptは、Ni−Probond樹脂カラムを使用して精製した。溶解した細胞の不溶性画分は、2%デオキシコール酸ナトリウムを用いて4回および蒸留水を用いて2回洗浄して、封入体調製物を得た。このステップにより、ほとんどの混入タンパク質を除去し、2A1Ecoptについて>80%の純度を得た;図24。
統計
2つのグループは、それらの分散が正常に分布した場合、スチューデント検定を用いてまたは正常に分布しなかった場合、スチューデント−サタースウェイト検定(Student−Satterthwaite’s test)によって比較した。分布は、F検定を用いて試験した。一元配置ANOVAは、3つ以上のグループの平均値を比較するために使用し、有意水準がp<0.05であった場合、個々の比較はダネット検定を用いて行った。統計的検定はすべて、5%の有意水準で両側とし、欠測値に対するインピュテーションは行わなかった。
実施例1:2A1
BamHIおよびHindIIIが側面に位置する、レプチン受容体(ObR)のレプチン結合ドメイン(LBD)ドメインをコードするDNAをPCRによって産生した。その後、これを、改良pSecTag−FRT−V5−His TOPOベクターの中にライゲーションして、pSecTagLinkSSLBDを産生した(図15a)。NheIおよびBamHIが側面に位置する、レプチンをコードするDNAを、プライマー;NheObssF(5’−gggaaagctagccaccatgcattggggaaccctgtgcg−3’)およびObBamR(5’−gggaaaggatccgcacccagggctgaggtcc−3’)を使用してPCRによって産生した。これを、pSecTagLinkSSLBDの中にライゲーションして、pSecTag2A1(lm)を産生した(図15b)。リンカー領域は、AleIおよびNsiIの制限部位の間に特注合成し、これをpSecTag2A1(lm)に挿入して、pSecTag2A1stopを得た(図15c)。pSecTag2A1stopをチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞の中に形質移入し、一時的なおよび安定した発現細胞株を作製した。しかしながら、レプチンに対する抗体を使用する発現培地のウェスタンブロットは、2A1が発現したことを示した(図16)。2A1はまた、大腸菌細胞においても発現した。2A1のアミノ酸配列は、大腸菌コドン使用頻度について最適化して翻訳し戻した。コドン最適化遺伝子(2A1Ecopt)を特注で遺伝子合成し、その後、pET21a+発現ベクターの中に挿入し、タンパク質を大腸菌BL21(DE3)細胞から発現した。
実施例2:2B1
BamHIおよびHindIIIが側面に位置する、レプチン受容体細胞外ドメイン(ObRex)をコードするDNAをPCRによって産生した。その後、これを、改良pSecTag−FRT−V5−His TOPOベクターの中にライゲーションして、pSecTagLinkSSObRexを産生した(図17a)。NheIおよびBamHIが側面に位置する、レプチンをコードするDNAを、プライマー;NheObssF(5’−gggaaagctagccaccatgcattggggaaccctgtgcg−3’)およびObBamR(5’−gggaaaggatccgcacccagggctgaggtcc−3’)を使用してPCRによって産生した。これを、pSecTagLinkSSObRexの中にライゲーションして、pSecTag2B1(lm)を産生した(図17b)。リンカー領域は、AleIおよびBstBIの制限部位の間に特注合成し、これをpSecTag2B1(lm)に挿入して、pSecTag2B1stopを得た(図17c)。pSecTag2B1stopをチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞の中に形質移入し、一時的なおよび安定した発現細胞株を作製した。発現レベルは、ObRに対する抗体を使用するELISAによって測定されるように、低度なng/mlレベルであることが分かった(表2)。しかしながら、発現培地のウェスタンブロットが、より高度なレベルの発現が達成されたことを示唆するので(図16)、これらの発現レベルは、ELISAによって過小評価された可能性がある。
実施例3:2D1
pSecTag2D1stopを、上記のpSecTag2B1stopに類似する方法において合成した。pSecTag2B1stopをチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞の中に形質移入し、一時的なおよび安定した発現細胞株を作製した。発現レベルは、ObRに対する抗体を使用するELISAによって測定されるように、低度なng/mlレベルであることが分かった(表2)。しかしながら、発現培地のウェスタンブロットが、より高度なレベルの発現が達成されたことを示唆するので(図16)、これらの発現レベルは、ELISAによって過小評価された可能性がある。
実施例4 インビトロバイオアッセイ結果
インビトロバイオアッセイは、刺激したMCF−7細胞の活性を測定するためにデュアルルシフェラーゼレポーター系を利用する。
MCF−7細胞は、ObR、STAT5、SIE、およびウミシイタケルシフェラーゼを発現するプラスミドを用いて形質移入した。ObRの活性化は、STAT3およびSIEを介して、ホタルルシフェラーゼの誘発性で、比例した発現を引き起こした。ウミシイタケルシフェラーゼは、恒常的に発現し、ホタルルシフェラーゼ活性測定を標準化するためのコントロールとして作用した。ホタルおよびウミシイタケルシフェラーゼの両方は、デュアルルシフェラーゼレポーターアッセイ系(Promega)およびルミノメーターを使用して測定した。ウミシイタケルシフェラーゼ測定値でホタルルシフェラーゼ測定値を割ることにより補正された活性を得た(つまり、細胞密度および形質移入効率などのような試料の間の差異について補正)。その後、補正した活性を、非刺激細胞の活性で割り、「誘発倍数」値を得た。
2A1(10×濃縮物)および2A1Ecopt(精製)の生物活性を、図25および26にそれぞれ示す。
【図1a】

【図1b】

【図2a】

【図2b】

【図3a】

【図3b】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
レプチン受容体ポリペプチドの少なくとも1つのレプチン結合ドメインに直接または間接的に連結されるレプチンポリペプチドを含む、レプチンの活性を有するポリペプチドをコードする核酸配列を含む核酸分子。
【請求項2】
レプチン受容体ポリペプチドの少なくとも1つのレプチン結合ドメインに直接または間接的に連結されるレプチンポリペプチドのアミノ酸配列またはその活性部分を含む融合ポリペプチド。
【請求項3】
2つのレプチン結合ドメインを含む、請求項2に記載の融合ポリペプチド。
【請求項4】
免疫グロブリン様ドメインを含む、請求項2または3に記載の融合ポリペプチド。
【請求項5】
少なくとも1つのサイトカイン様相同性ドメインを含む、請求項2から4のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項6】
2つのサイトカイン様相同性ドメインを含む、請求項2から4のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項7】
少なくとも1つのフィブロネクチンIII結合ドメインを含む、請求項2から6のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項8】
2つのフィブロネクチンIII結合ドメインを含む、請求項2から6のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項9】
配列番号41のアミノ酸残基425から535を含む、請求項2から8のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項10】
配列番号41のアミノ酸残基536から635を含む、請求項2から9のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項11】
配列番号41のアミノ酸残基326から427を含む、請求項2から10のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項12】
配列番号41のアミノ酸残基62から178を含む、請求項2から11のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項13】
配列番号41のアミノ酸残基235から325を含む、請求項2から12のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項14】
配列番号41のアミノ酸残基636から733を含む、請求項2から13のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項15】
配列番号41のアミノ酸残基734から829を含む、請求項2から14のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項16】
配列番号41のアミノ酸残基428から635を含む、請求項2から15のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項17】
前記レプチンポリペプチドは、レプチン受容体の少なくとも1つのレプチン結合ドメインに連結され、前記レプチンポリペプチドは、前記融合ポリペプチドにおいて前記レプチン結合ドメインのアミノ末端側に位置する、請求項2から16のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項18】
前記レプチンポリペプチドは、レプチン受容体の少なくとも1つのレプチン結合ドメインに連結され、前記レプチンポリペプチドは、前記融合ポリペプチドにおいて前記レプチン結合ドメインのカルボキシル末端側に位置する、請求項2から16のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項19】
前記レプチンポリペプチドは、ペプチドリンカーによって、レプチン受容体ポリペプチドの少なくとも1つの結合ドメインに連結される、請求項2から18のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項20】
前記ペプチド連結分子は、ペプチドGly Gly Gly Gly Serの少なくとも1コピーを含む、請求項19に記載の融合ポリペプチド。
【請求項21】
前記ペプチド連結分子は、ペプチドGly Gly Gly Gly Serの2、3、4、5、6、7、8、9または10コピーを含む、請求項20に記載の融合ポリペプチド。
【請求項22】
前記ペプチド連結分子は、ペプチドGly Gly Gly Gly Serの6コピーから成る、請求項21に記載の融合ポリペプチド。
【請求項23】
前記ペプチド連結分子は、ペプチドGly Gly Gly Gly Serの8コピーから成る、請求項21に記載の融合ポリペプチド。
【請求項24】
レプチンポリペプチドおよびレプチン受容体ポリペプチドの少なくとも1つのレプチン結合ドメインの直接的な融合物である、請求項2から18のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項25】
i)配列番号3で表される核酸配列、
ii)配列番号5で表される核酸配列、
iii)配列番号7で表される核酸配列、
iv)配列番号9で表される核酸配列、
v)配列番号11で表される核酸配列、
vi)配列番号13で表される核酸配列、
vii)配列番号15で表される核酸配列、
viii)配列番号17で表される核酸配列、
ix)配列番号19で表される核酸配列、
x)配列番号21で表される核酸配列、
xi)配列番号23で表される核酸配列、
xii)配列番号25で表される核酸配列、
xiii)配列番号27で表される核酸配列
から選択される核酸配列を含む核酸分子、
配列番号3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25または27とストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下でハイブリダイズし、レプチン受容体調節活性を有するポリペプチドをコードする核酸配列を含む核酸分子。
【請求項26】
レプチンアゴニストをコードする、請求項25に記載の核酸分子。
【請求項27】
レプチンアンタゴニストをコードする、請求項25に記載の核酸分子。
【請求項28】
配列番号3で表される核酸配列を含む、請求項25から27のいずれか一項に記載の核酸分子。
【請求項29】
配列番号5で表される核酸配列を含む、請求項25から27のいずれか一項に記載の核酸分子。
【請求項30】
配列番号7で表される核酸配列を含む、請求項25から27のいずれか一項に記載の核酸分子。
【請求項31】
配列番号9で表される核酸配列を含む、請求項25から27のいずれか一項に記載の核酸分子。
【請求項32】
配列番号11で表される核酸配列を含む、請求項25から27のいずれか一項に記載の核酸分子。
【請求項33】
配列番号13で表される核酸配列を含む、請求項25から27のいずれか一項に記載の核酸分子。
【請求項34】
配列番号15で表される核酸配列を含む、請求項25から27のいずれか一項に記載の核酸分子。
【請求項35】
配列番号17で表される核酸配列を含む、請求項25から27のいずれか一項に記載の核酸分子。
【請求項36】
配列番号19で表される核酸配列を含む、請求項25から27のいずれか一項に記載の核酸分子。
【請求項37】
配列番号21で表される核酸配列を含む、請求項25から27のいずれか一項に記載の核酸分子。
【請求項38】
配列番号23で表される核酸配列を含む、請求項25から27のいずれか一項に記載の核酸分子。
【請求項39】
配列番号25で表される核酸配列を含む、請求項25から27のいずれか一項に記載の核酸分子。
【請求項40】
配列番号27で表される核酸配列を含む、請求項25から27のいずれか一項に記載の核酸分子。
【請求項41】
請求項1または25から40のいずれか一項に記載の核酸分子によってコードされるポリペプチド。
【請求項42】
配列番号4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39または40で表されるアミノ酸配列を含むポリペプチド。
【請求項43】
2つのポリペプチドから成るホモ二量体であって、前記ポリペプチドはそれぞれ、
i)レプチンまたはその受容体結合ドメインを含む第1の部分と、ペプチド連結分子によってそれと任意選択で連結される
ii)レプチン受容体の少なくとも1つのレプチン結合ドメインまたはその部分を含む第2の部分と
を含むホモ二量体。
【請求項44】
前記ホモ二量体は、配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39または40を含む2つのポリペプチドを含む、請求項43に記載のホモ二量体。
【請求項45】
請求項1または25から40のいずれか一項に記載の核酸分子を含むベクター。
【請求項46】
請求項1、25から40または45のいずれか一項に記載の核酸分子またはベクターを用いて形質移入または形質転換される細胞。
【請求項47】
真核細胞である、請求項46に記載の細胞。
【請求項48】
原核細胞である、請求項46に記載の細胞。
【請求項49】
賦形剤または担体を含む、請求項2から24または41または42のいずれか一項に記載のポリペプチドを含む医薬組成物。
【請求項50】
さらなる治療薬と組み合わせられる、請求項49に記載の医薬組成物。
【請求項51】
レプチンアゴニストの投与が有効であろう状態に罹患しているヒト対象を治療するための方法であって、請求項2から24または41または42のいずれか一項に記載の少なくとも1つのポリペプチドの有効量を投与するステップを含む方法。
【請求項52】
前記状態は、肥満である、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記状態は、肥満関連性の状態である、請求項51に記載の方法。
【請求項54】
前記肥満関連性の状態は、II型糖尿病である、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
前記肥満関連性の状態は、心疾患である、請求項53に記載の方法。
【請求項56】
前記状態は、免疫抑制である、請求項51に記載の方法。
【請求項57】
レプチンアンタゴニストの投与が有効であろう状態に罹患しているヒト対象を治療するための方法であって、請求項2から24または40または41のいずれか一項に記載の少なくとも1つのポリペプチドの有効量を投与するステップを含む方法。
【請求項58】
前記状態は、食欲不振症である、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
前記状態は、自己免疫疾患である、請求項57に記載の方法。
【請求項60】
前記自己免疫疾患は、多発性硬化症、1型糖尿病、自己免疫性甲状腺疾患、自己免疫性肝炎、慢性関節リウマチ、自己免疫性大腸炎、クローン病、セリアック病、自己免疫性腎炎、自己免疫性ニューロパチー、脳障害、線維化肺胞炎から成る群から選択される、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
前記ポリペプチドは、静脈内に投与される、請求項51から60のいずれか一項に記載の方法。
【請求項62】
前記ポリペプチドは、皮下に投与される、請求項51から60のいずれか一項に記載の方法。
【請求項63】
前記ポリペプチドは、2日間隔で投与される、請求項51から62のいずれか一項に記載の方法。
【請求項64】
前記ポリペプチドは、1週間隔で投与される、請求項51から62のいずれか一項に記載の方法。
【請求項65】
前記ポリペプチドは、2週間隔で投与される、請求項51から62のいずれか一項に記載の方法。
【請求項66】
前記ポリペプチドは、1か月間隔で投与される、請求項51から62のいずれか一項に記載の方法。
【請求項67】
請求項2から24または40、41または43または44のいずれか一項に記載のポリペプチドまたは二量体に結合するモノクローナル抗体。
【請求項68】
ポリペプチドまたは二量体に結合するが、レプチンまたはレプチン受容体にそれぞれ特異的に結合しないモノクローナル抗体である、請求項67に記載の抗体。
【請求項69】
本発明によるモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマ細胞株を調製するための方法であって、
i)本発明による少なくとも1つのポリペプチドを含む免疫原を用いて免疫応答性哺乳動物を免疫するステップ、
ii)免疫された免疫応答性哺乳動物のリンパ球を骨髄腫細胞と融合して、ハイブリドーマ細胞を形成するステップ、
iii)ステップ(ii)のハイブリドーマ細胞によって産生されるモノクローナル抗体を、(i)のポリペプチドに対する結合活性についてスクリーニングするステップ、
iv)ハイブリドーマ細胞を培養して、前記モノクローナル抗体を量産および/または分泌するステップ、ならびに
v)培養上清からモノクローナル抗体を回収するステップを含む方法。
【請求項70】
前記免疫応答性哺乳動物は、マウスまたはラットである、請求項69に記載の方法。
【請求項71】
請求項69または70に記載の方法によって得られるまたは入手可能なハイブリドーマ細胞株。
【請求項72】
生体試料において、本発明によるポリペプチドを検出するための診断試験であって、
i)試験対象となる単離試料を提供するステップ、
ii)前記試料を、請求項2から24または40または41または43または44のいずれか一項に記載のポリペプチドまたは二量体に結合するリガンドと接触させるステップ、および
iii)前記試料において前記リガンドの結合を検出するステップを含む診断試験。
【請求項73】
前記リガンドは、抗体である、請求項72に記載の方法。
【請求項74】
前記抗体は、モノクローナル抗体である、請求項73に記載の方法。

【図4a】
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【図4B】
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【図5a】
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【図5b】
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【図6a】
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【図6b】
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【図7a】
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【図7b】
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【図8a】
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【図8b】
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【図9a】
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【図9b】
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【図10a】
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【図10b】
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【図11a】
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【図11b】
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【図12a】
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【図12b】
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【図13a】
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【図13b】
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【図14a】
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【図14b】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19a)】
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【図19b)】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公表番号】特表2010−535486(P2010−535486A)
【公表日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−519503(P2010−519503)
【出願日】平成20年7月23日(2008.7.23)
【国際出願番号】PCT/GB2008/002489
【国際公開番号】WO2009/019427
【国際公開日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【出願人】(502452978)アステリオン・リミテッド (13)
【Fターム(参考)】