説明

レベルディテクター

【課題】 血液を貯留した貯血槽内の液面レベルを精度良く確実に検出することができるとともに、構造が簡単で取り扱いが容易なレベルディテクターを提供する。
【解決手段】 貯血槽内に貯留された血液Lの液面レベルを検出するレベルディテクター1であって、貯血槽の側壁部12の肉厚が0.5mmから4mmの範囲内とされ、この側壁部外面12Aから信号51を貯血槽内空間16に向けて発信するとともに、この信号を発信した側壁部12と貯血槽内空間16との境界面において反射された反射信号52を受信するセンサ31A、31Bを有し、反射信号52の強度によって、センサ31A、31Bが配置された部分の貯血槽内空間16に血液Lが存在するか否かを判断することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、貯血槽内に貯留された血液の液面レベルを検出するレベルディテクターに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、心臓の弁置換などの手術は、心臓を停止させた状態で行われている。このような手術の際には、心臓と肺によって行っていた血液の酸素化ができなくなるために、代替手段として血液を体外で循環させる人工肺用血液回路が使用されている。この人工肺用血液回路では、血液流路を形成するチューブが、患者の脱血口から順次、貯血槽、送血ポンプ、熱交換器内臓人工肺、動脈フィルタと接続され、最終的に患者への送血口に接続される。
【0003】
脱血口から取り出された血液は、貯血槽で一時貯留された後に、送血ポンプにより人工肺に送液される。人工肺では、熱交換器によって血液の温度調整がなされ、血液の酸素化及び炭酸ガスの除去が行われる。
貯血槽には、胸腔内吸引血に混入する血栓などをろ過分離するためのフィルタが備えられている。
【0004】
上記構成の人工肺用血液回路を使用した手術においては、貯血槽内に貯留されている血液の液面レベルは患者の血圧や末梢循環などに関係するため、精度良く監視する必要がある。特に、患者へ戻す血液の中に空気が混入した場合には、血管がこの空気によって閉塞してしまう可能性があるため、貯血槽内に確実に血液が貯留されていることが必要となる。したがって、貯血槽内に貯留された血液の液面レベルを精度良く検出することができるレベルディテクターが要求されている。
【0005】
貯血槽内の液面レベルを検出するレベルディテクターとしては、静電容量式、磁気式、光学式、超音波式などの種々の方式のものが提供されている(特許文献1参照)。
これら従来のレベルディテクターは、貯血槽内に向けて信号を発信し、貯留槽内の空間を透過した信号、または、前記空間内を通過して貯血槽の側壁部内面で反射した信号を受信し、この信号を解析することにより血液の有無を判断して、貯血槽内に貯留された血液の液面レベルを確認するものである。
【特許文献1】特開平02−168122号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、従来のレベルディテクターでは、発信した信号が貯血槽内空間を通過することになるため、貯血槽内の血液の状態によっては精度良く血液の液面レベルを測定できないことがあった。特に、血液は粘性が高いために側壁部内面に付着し易く、また、血漿タンパクを含むために泡が液面上に発生し易く、レベルディテクターによる液面の検出がしにくい場合があった。
【0007】
例えば、従来の超音波式レベルディテクターでは、貯血槽の一方の側壁部外側から超音波を貯血槽内に向けて発信し、この超音波が貯血槽内空間を通過して他方の側壁部内面で反射された超音波を受信し、受信した超音波の強度及び波長によって血液の有無を判断する。この方式のレベルディテクターでは、液体である血液中を進行する際の超音波の減衰が大きく、反射された超音波が微弱となって十分に受信できなくなり、液面レベルを検出できないことがあった。また、血液中に気泡が生じた場合や脂肪などが混入した場合には、超音波が散乱してしまい、反射された超音波を受信できず、液面レベルを検出できないことがあった。
【0008】
また、光学式レベルディテクターでは、貯血槽の一方の側壁部外側からレーザー光を貯血槽内に向けて発信し、このレーザー光が貯血槽内空間を通過して他方の側壁面で反射されたレーザー光を受信して、受信したレーザー光の強度及び波長によって血液の有無を判断する。この方式のレベルディテクターでは、粘性の大きな血液が側壁部内面に付着した場合や液面上に泡がある場合には、実際には貯血槽内に血液がないにもかかわらず、血液があると判断してしまうおそれがあった。また、血液中に気泡や脂肪などが存在する場合には、反射されたレーザー光が乱反射して受信できず、液面レベルを検出できないことがあった。
【0009】
また、静電容量式レベルディテクターや磁気検出式レベルセンサでは、血液の有する誘電率と空気の有する誘電率の違いを利用して血液の有無を判断する。これらのレベルセンサは、構造が複雑であるため、レベルディテクター自体が大型化して取り扱いが困難になるといった問題があった。
【0010】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、血液を貯留した貯血槽内の液面レベルを精度良く確実に検出することができるとともに、構造が簡単で取り扱いが容易なレベルディテクターを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に記載のレベルディテクターは、貯血槽内に貯留された血液の液面レベルを検出するレベルディテクターであって、前記貯血槽の側壁部の肉厚が0.5mmから4mmの範囲内とされ、該側壁部外面から信号を貯血槽内空間に向けて発信するとともに、この信号を発信した前記側壁部と前記貯血槽内空間との境界面において反射された反射信号を受信するセンサを有し、前記反射信号の強度によって、前記センサが配置された部分の前記貯血槽内空間に前記血液が存在するか否かを判断することを特徴としている。
【0012】
上記の構成のレベルディテクターでは、信号が発信された側壁部と貯血槽内空間との境界面で反射された信号を受信して、この反射信号の強度によって血液の有無を判断するので、貯血槽内空間を通過した信号で判断することがなく貯血槽内の血液の状況に影響を受けることが少ない。
【0013】
請求項2に記載のレベルディテクターは、前記センサが超音波センサであり、該超音波センサから発信される超音波の周波数が、1MHz以上10MHz以下であることを特徴としている。
この構成のレベルディテクターでは、超音波を側壁部外側から発信して、この側壁部と貯血槽内空間との境界面において反射された超音波の強度を測定することにより血液の有無を判断する。ここで、超音波は、境界面での伝播速度の差が大きい場合に反射波が大きくなる性質を有している。よって、貯血槽の側壁部(固体)と血液(液体)との伝播速度の差に比べて、前記側壁部(固体)と空気(気体)との伝播速度の差が大きいため、反射波が大きい場合には血液が存在しないことになり、反射波が小さい場合には血液が存在することになる。
【0014】
ここで、超音波はその周波数が低くなると分解能が低下してしまうので、発信する超音波の周波数を1MHz以上とすることが好ましい。また、周波数が高くなると減衰しやすくなるので、発信する超音波の周波数を10MHz以下とすることが好ましい。このように超音波の周波数を設定することにより、超音波センサによる液面検出を確実に行うことができる。
【0015】
請求項3に記載のレベルディテクターは、前記センサが赤外線センサであり、前記赤外線センサから発信される赤外線の波長が、0.9〜1.5μmであることを特徴としている。
この構成のレベルディテクターでは、赤外線を側壁部外側から発信して、この側壁面と貯血槽内空間との境界面で反射した赤外線を受信して、その強度によって血液の有無を判断する。貯血槽内に血液がある場合には、発信した赤外線が吸収されるため反射した赤外線の強度が小さくなる。一方、貯血槽内に血液がない場合には、赤外線は吸収されず反射した赤外線の強度は大きくなる。
ここで、赤外線の波長を0.9〜1.5μmとしており、血液に含まれる水分子の赤外線吸収の大きな波長域となるため、発信した赤外線が血液に効率よく吸収される。
【発明の効果】
【0016】
請求項1に係る発明によれば、貯血槽内の血液の状況に影響を受けることが少なく、例えば、血液中に気泡や脂肪などが存在している場合でも、液面レベルを正確に検出することができる。したがって、貯血槽に貯留された血液の液面レベルを精度良く検出することができ、人工肺血液回路を用いた手術を安全に行うことができる。
【0017】
請求項2に係る発明によれば、超音波の反射波の強度を測定することにより、血液の有無を判断することができる。
【0018】
請求項3に係る発明によれば、反射した赤外線の強度を測定することにより、血液の有無を判断することができる。また、水分子を含む血液が貯血槽内に貯留された際に、赤外線が効率良く吸収されるので、血液の有無の判断を精度良く確実に行うことができる。
【0019】
このように本発明によれば、血液を貯留した貯血槽内の液面レベルを精度良く確実に検出することができるとともに、構造が簡単で取り扱いが容易なレベルディテクターを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明の実施形態について添付した図面を参照して説明する。図1、図2に本発明の第1の実施形態であるレベルディテクターを貯血槽に取り付けた様子を示す。
【0021】
まず、本実施形態であるレベルディテクター1が取り付けられた貯血槽10について説明する。貯血槽10は、容器本体11と蓋部13とからなる容器14を有する。容器本体11は、ポリカーボネイトで構成された側壁部12を有し、前方側(図1において左側)が下方へ突出した突出部15が形成された箱型をなしている。この突出部15の下部には、貯血槽内空間16に連通する管状の血液流出部17が形成されている。
【0022】
この血液流出部17には、血液流路形成用のチューブ(図示せず)が接続され、このチューブを介して血液流出口17は人工肺の血液流入部(図示せず)に連通されている。そして、前記血液流路形成用のチューブには、送血ポンプが介装され、この送血ポンプによって貯血槽10から人工肺へ血液Lが送られる構成とされている。
また、容器本体11には、複数の胸腔内吸引血液入口20が設けられており、該吸引血に混入した血栓や脂肪塊などを取り除くためのフィルタ18と、前記吸引血中の気泡を排除するためのディフォーマ19とが備えられている。
【0023】
蓋部13は、容器本体11の上端に嵌合されている。蓋部13には、複数の胸腔内吸引血液入口20の他に、貯血槽内空間16に連通する血液流入部が複数形成されている。複数設けられた血液流入部のうちのひとつは、患者からの静脈血入口23として体外血液流路形成用の脱血ラインのチューブ(図示せず)が接続される。
【0024】
蓋部13の上部には、プライミング液を注入する際に使用されるプライミング液注入口21が形成されている。
また、蓋部13の上面には、ディフォーマ19によって破泡された際に発生する空気を容器本体11内から排出するための脱気口22が形成されている。なお、貯血槽10内での血液Lの増減に伴う貯血槽内空間16内への空気Gの出入りも、この脱気口22を介して行われる。
【0025】
この貯血槽10を構成する容器本体11の側壁部12に本実施形態であるレベルディテクター1が取り付けられている。
本実施形態であるレベルディテクター1は、超音波センサ31A、31Bを2個備えた2チャンネル型とされており、図2に示すように、超音波センサ31A、31Bが容器本体11の側壁部外面12Aに当接されるように配置されている。なお、本実施形態では、この超音波センサ31A、31Bから発信する超音波の周波数を1MHzから10MHzの範囲内に設定している。
【0026】
次に、レベルディテクター1の回路構成を説明する(図3参照)。レベルディテクター1は、上述のように2つの超音波センサ31A、31Bを備え、この超音波センサ31A、31Bから超音波信号51を送信するための送信回路32と、容器本体11の側壁部内面12Bから反射した超音波信号52を受信するための受信回路33と、これら回路を制御する制御部34と、受信信号53を処理する信号処理部35とを有する。
ここで、側壁部外面12Aと側壁部内面12Bとの距離、つまり側壁部12の肉厚は0.5mmから4mmの範囲内に設定し、本実施形態では2mmとした。
【0027】
受信回路33は、それぞれの超音波センサ31A、31Bに接続されて受信した超音波信号52を増幅するプレアンプ36A、36Bと、2つのプレアンプ36A、36Bからの超音波信号52を選択するセレクター37と、選択された超音波信号52をデジタル信号に変換するA/D変換器38と、プレアンプ36A、36Bの増幅量調整を行うゲインコントローラ39A、39Bとから構成されている。
【0028】
また、制御部34には、デジタル信号化された受信信号53を記憶するメモリ40と、送信する超音波信号51及び受信した超音波信号52を制御する信号制御部41と、CPU部42とを有する。
さらに、信号制御部41には、ディバイダ43及びマイクロカーネル44が接続されている。
【0029】
次に、超音波センサ31による貯血槽内空間16内に貯留された血液Lの液面レベルの検出方法について説明する。超音波センサ31A、31Bから送信された超音波信号51は、図2に示すように、側壁部12と貯血槽内空間16との境界面で反射される。本実施形態では、この境界面で反射された超音波信号52を受信して、この受信した超音波信号52をデジタル信号化した受信信号53の強度により血液Lの有無を確認する。
【0030】
超音波は、境界面での伝達速度の差が大きい場合に、強く反射する性質を有する。ここで、側壁部12をなすポリカーボネイト内での超音波の伝達速度は約2250m/sである。血液L中の伝達速度は約1570m/sであり、その速度比は約1.43となる。一方、空気G中の伝達速度は約343m/sであり、その速度比は約6.56となる。
【0031】
したがって、貯血槽内空間16内に血液Lがある場合には、反射する超音波信号52の強度は小さくなり、図4に示すように受信信号53が小さくなる。一方、貯血槽内空間16内に血液Lがなく空気Gが存在する場合には、反射する超音波信号52の強度は大きくなり、図5に示すように受信信号53が大きくなる。また、血液Lが側壁部内面12Bに付着した場合や、液面上に泡が発生していた場合であっても、同様に受信信号53は大きくなる。
このように、受信信号53がある一定の値を超えた場合に、超音波センサ31A、31Bが取り付けられた部分には、血液Lが存在しないと判断することができるのである。
【0032】
このように、本実施形態であるレベルディテクター1によれば、側壁部12と貯血槽内空間16との境界面で反射された超音波信号52を受信することで血液Lの液面レベルを検出することができる。よって、貯血槽内空間16内の状況に影響を受けることが少なく、例えば、血液L中に気泡や脂肪などが存在している場合でも、血液Lの液面レベルを正確に検出することができる。また、血液L内を通過していない超音波信号52を受信するので、超音波信号52の減衰が少なく、反射された超音波信号52を確実に検出することができ、血液Lの液面レベルの検出を確実に行うことができる。
【0033】
また、本実施形態では、2つの超音波センサ31A、31Bを備えた2チャンネル型とされているので、この超音波センサ31A、31Bを液面レベルの上限及び下限に設置することにより、血液Lの液面レベルがこの範囲内となるように監視することができる。
したがって、貯血槽10などに貯留された血液Lの液面レベルを精度良く確実に監視することができ、患者の血圧や末梢循環を安定させて人工肺血液回路を用いた手術を安全に行うことができる。
また、センサなどが故障、断線した場合や、センサの取付不良及びセンサが外れてしまうなどのトラブルが発生した場合には、受信信号53を検出することができなくなるため、これらのトラブルを早期に発見することができる。
【0034】
次に、本発明の第2の実施形態であるレベルディテクター60について説明する。なお、第1の実施形態と同じ構成のものには同じ符号を付して説明を省略する。
このレベルディテクター60では、貯血槽内空間16内に向けて発信する信号として赤外線を使用している。赤外線の発信部と反射された赤外線を受信する受信部とを備えた赤外線センサ61A、61Bが、図6に示すように、貯血槽10を構成する容器本体11の側壁部外面12Aに取り付けられている。
【0035】
本実施形態では、発信される赤外線の波長を0.9〜1.5μmとしている。この波長は、水分子の赤外線吸収の大きな波長域であるため、血液中の水によって吸収されやすいものである。
この波長の赤外線を容器本体11の側壁部外面12Aから発信する。すると、赤外線62は側壁部12と貯血槽内空間16との境界面(側壁部内面12B)で反射し、この反射した赤外線63を受信して、反射した赤外線63の強度を確認することで貯血槽内空間16内に血液Lがあるか否かを判断する。
【0036】
貯血槽内空間16に血液Lが存在する場合には、発信された赤外線62が水分子によって吸収されるため、側壁部12と貯血槽内空間16との境界面で反射される赤外線63が少なくなり、図7に示すように、受信信号64が小さくなる。
一方、貯血槽内空間16に血液Lが存在せず空気Gが存在する場合には、発信された赤外線62は吸収されずに反射される赤外線63が多くなるため、図8に示すように、受信信号64が大きくなる。
【0037】
このようにして、受信信号64がある一定の値よりも大きくなった場合に、赤外線センサ61A、61Bが取り付けられた部分から血液Lが無くなったと判断することができる。
また、センサなどが故障、断線した場合や、センサの取付不良及びセンサが外れてしまうなどのトラブルが発生した場合には、受信信号64を検出することができなくなるため、これらのトラブルを早期に発見することができる。
【0038】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
発信する超音波の周波数や赤外線の波長は、本実施形態で示した数値以外でも良いが、本実施形態の数値範囲では、精度良く液面を検出することができるので好ましい。
【0039】
また、超音波センサや赤外線センサを2つ備えたレベルディテクターで説明したが、これに限定されることはなく、超音波センサや赤外線センサなどはひとつであってもよいし、3つ以上備えていてもよい。
また、回路構成についても、本実施形態に限定されることはなく、他の回路構成であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の第1の実施形態であるレベルディテクターを貯血槽の側壁面に取り付けた部分の拡大図である。
【図2】図1のレベルディテクターが取り付けられた貯血槽の側面図である。
【図3】図1のレベルディテクターの回路構成図である。
【図4】図1のレベルディテクターにおいて、貯血槽内に血液が存在する場合の反射波の波形である。
【図5】図1のレベルディテクターにおいて、貯血槽内に血液が存在しない場合における反射波の波形である。
【図6】本発明の第2の実施形態であるレベルディテクターが取り付けられた貯血槽の側面図である。
【図7】図6のレベルディテクターにおいて、貯血槽内に血液が存在する場合の反射信号の波形である。
【図8】図6のレベルディテクターにおいて、貯血槽内に血液が存在しない場合の反射信号の波形である。
【符号の説明】
【0041】
1 レベルディテクター
11 容器本体
12 側壁部
16 貯血槽内空間
31A、31B 超音波センサ
51 超音波信号(送信)
52 超音波信号(受信)
61A、61B 赤外線センサ
62 赤外線信号(送信)
63 赤外線信号(受信)
L 血液

【特許請求の範囲】
【請求項1】
貯血槽内に貯留された血液の液面レベルを検出するレベルディテクターであって、
前記貯血槽の側壁部の肉厚が0.5mmから4mmの範囲内とされ、該側壁部外面から信号を貯血槽内空間に向けて発信するとともに、この信号を発信した前記側壁部と前記貯血槽内空間との境界において反射された反射信号を受信するセンサを有し、前記反射信号の強度によって、前記センサが配置された部分の前記貯血槽内空間に前記血液が存在するか否かを判断することを特徴とするレベルディテクター。
【請求項2】
前記センサが超音波センサであり、該超音波センサから発信される超音波の周波数が、1MHz以上10MHz以下であることを特徴とする請求項1に記載のレベルディテクター。
【請求項3】
前記センサが赤外線センサであり、前記赤外線センサから発信される赤外線の波長が、0.9〜1.5μmであることを特徴とする請求項1に記載のレベルディテクター。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2007−75317(P2007−75317A)
【公開日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−266491(P2005−266491)
【出願日】平成17年9月14日(2005.9.14)
【出願人】(000200677)泉工医科工業株式会社 (56)
【Fターム(参考)】