説明

レンズアレイプレートおよび正立等倍レンズアレイプレートの製造方法

【課題】正立等倍レンズアレイプレートの製造コストを低減する。
【解決手段】正立等倍レンズアレイプレートの製造方法は、誘電体基板40の平坦面上に遮光膜42を形成する遮光膜形成工程と、遮光膜付き誘電体基板40をプレス成形することにより、誘電体基板40の平坦面に複数の凸レンズ25を形成するプレス工程と、プレス工程により製造された2つのレンズアレイプレートを積層する工程とを備える。遮光膜形成工程において、凸レンズ25が形成されるレンズ形成領域には遮光膜が形成されない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像読取装置や画像形成装置に用いられる正立等倍レンズアレイプレートに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スキャナ等の画像読取装置として、正立等倍結像光学系を用いた装置が知られている。正立等倍結像光学系を用いた場合、縮小結像光学系の場合よりも装置をコンパクトにすることができる。画像読取装置の場合、正立等倍結像光学系は、ライン状光源と、正立等倍レンズアレイと、ラインイメージセンサから構成される。
【0003】
正立等倍結像光学系における正立等倍レンズアレイとしては、従来、正立等倍像を結像可能なロッドレンズアレイが用いられてきたが、近年では、両面に複数の微小凸レンズを規則的に配列した透明なレンズアレイプレートを、個々の凸レンズの光軸が一致するように2枚積層した正立等倍レンズアレイプレートが提案されている。このような正立等倍レンズアレイプレートは、射出成形などの方法により形成できるレンズアレイプレートを積層した構造であるため、正立等倍レンズアレイを比較的安価に製造することができる。
【0004】
正立等倍レンズアレイプレートでは、隣接したレンズ間に光線を隔離するための壁が無いため、正立等倍レンズアレイプレートに斜めに入射した光線が、プレート内部を斜めに進んで隣接した凸レンズに入り込み、出射してノイズ(ゴーストともいう)を形成するという迷光の問題がある。
【0005】
この迷光対策のため、たとえば特許文献1には、レンズ隣接部に粗面部を形成し、形成後に遮光性塗料を粗面部に付着させることで、隣り合うレンズ間の光透過防止機能を付与するレンズアレイの製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−303703号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に開示された製造方法においては、レンズ隣接部への粗面部形成、該粗面部への遮光性塗料付着など工程が行われているために、その製造作業は非常に煩雑である。特に、レンズアレイに用いられる個々のレンズは非常に小さく、またその数も非常に多いために、レンズをマスクしながらレンズ隣接部だけに遮光性塗料を付着させる作業は容易ではない。従って、特許文献1に開示された製造方法の場合、製造コストが高くなるおそれがある。
【0008】
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、製造コストを低減できるレンズアレイプレートおよび正立等倍レンズアレイプレートの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明のある態様のレンズアレイプレートの製造方法は、基板の平坦面上に遮光膜を形成する遮光膜形成工程と、遮光膜付き基板をプレス成形することにより、基板の平坦面に複数のレンズを形成するプレス工程とを備える。
【0010】
遮光膜形成工程において、レンズが形成されるレンズ形成領域には遮光膜が形成されなくてもよい。
【0011】
プレス工程は、レンズ形成領域をプレスしてレンズを形成する工程と、レンズ形成領域の周囲の遮光膜が形成された領域をプレスしてレンズを囲う遮光壁を形成する工程とを含んでもよい。
【0012】
レンズの形成工程と遮光壁の形成工程は、同時に行われてもよい。
【0013】
本発明の別の態様は、正立等倍レンズアレイプレートの製造方法である。この方法は、上述のレンズアレイプレートの製造方法により製造された複数個のレンズアレイプレートを積層する工程を備える。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、レンズアレイプレートおよび正立等倍レンズアレイプレートの製造コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】正立等倍レンズアレイプレートを用いた画像読取装置を説明するための図である。
【図2】正立等倍レンズアレイプレートの構造を説明するための図である。
【図3】図3(a)および(b)は、正立等倍レンズアレイプレートの製造方法の第1工程を説明するための図である。
【図4】正立等倍レンズアレイプレートの製造方法の第2工程を説明するための図である。
【図5】図5(a)および(b)は、正立等倍レンズアレイプレートの製造方法の第3工程を説明するための図である。
【図6】図6(a)および(b)は、正立等倍レンズアレイプレートの製造方法の第4工程を説明するための図である。
【図7】図7(a)および(b)は、正立等倍レンズアレイプレートの別の製造方法を説明するための図である。
【図8】図8(a)〜(e)は、正立等倍レンズアレイプレートの別の製造方法を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態に係るレンズアレイプレートおよび正立等倍レンズアレイプレートの製造方法について説明する。まず、本製造方法により製造される正立等倍レンズアレイプレートについて説明する。
【0017】
図1は、正立等倍レンズアレイプレートを用いた画像読取装置100を説明するための図である。図1に示すように、画像読取装置100は、光走査ユニット10、原稿Gを載置する原稿台としてのガラス板14、光走査ユニット10を走査する駆動機構(図示せず)、光走査ユニット10によって読み取られたデータを処理する画像処理部(図示せず)等を備える。
【0018】
光走査ユニット10は、ガラス板14上に載置された原稿Gに光を照射するライン状光源16と、原稿Gからの反射光を集光する正立等倍レンズアレイプレート11と、正立等倍レンズアレイプレート11により集光された光を受けるラインイメージセンサ(光電変換素子)20と、ライン状光源16、正立等倍レンズアレイプレート11およびラインイメージセンサ20を収容する筐体12とを備える。
【0019】
筐体12は、略直方体形状に形成されており、筐体12の上面には第1凹部12aおよび第2凹部12bが形成され、下面には第3凹部12cが形成されている。筐体12は、樹脂の射出成形により形成される。射出成形により筐体12を形成することにより、筐体12を容易に形成でき、安価とすることができる。第1凹部12a内には、ライン状光源16が斜めに固定されている。ライン状光源16は、照射光の光軸が、正立等倍レンズアレイプレート11の光軸Axとガラス板14の上面との交点を通るように固定される。
【0020】
第2凹部12bには、正立等倍レンズアレイプレート11が固定されている。第3凹部12cには、ラインイメージセンサ20を備えた基板22が取り付けられている。基板22は、その上面が第3凹部12cに設けられた段差部12dに当接するように固定されている。
【0021】
正立等倍レンズアレイプレート11は、複数の凸レンズ25を両面に形成した第1レンズアレイプレート24、第2レンズアレイプレート26が対応するレンズの組が共軸のレンズ系を構成するように積層されたものである。
【0022】
第1レンズアレイプレート24および第2レンズアレイプレート26の材質は、プレス成形に使用可能で、必要な波長帯域の光に対して光透過性が高く、吸水性の低いものが望ましい。望ましい材質としては、シクロオレフィン系樹脂、オレフィン系樹脂、ノルボルネン系樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂などの誘電体材料を例示することができる。
【0023】
正立等倍レンズアレイプレート11は、その長手方向が主走査方向に、短手方向が副走査方向に一致するように画像読取装置100に装着される。正立等倍レンズアレイプレート11は、上方に位置する原稿Gから反射されたライン状の光を受けて、下方に位置する像面、すなわちラインイメージセンサ20の受光面に正立等倍像を形成する。画像読取装置100は、光走査ユニット10を副走査方向に走査することにより、原稿Gを読み取ることができる。
【0024】
図2は、正立等倍レンズアレイプレート11の構造を説明するための図である。上述したように、正立等倍レンズアレイプレート11は、複数の凸レンズ25を両面に形成した第1レンズアレイプレート24と、第2レンズアレイプレート26とが積層された構造となっている。正立等倍レンズアレイプレート11の各面36においては、複数の凸レンズ25がレンズアレイプレートの長手方向(主走査方向)に沿って一列に配列されている。
【0025】
図2に示すように、各凸レンズ25の周囲には、遮光壁30が設けられている。遮光壁30は、各凸レンズ25の周囲を囲うように、各凸レンズ25の光軸Axに略平行に形成されている。
【0026】
言い換えると、正立等倍レンズアレイプレート11の各面36には、複数の凹部32が形成されており、各凹部32内に凸レンズ25が設けられているということもできる。この場合、遮光壁30は凹部32の内壁に相当する。
【0027】
また、正立等倍レンズアレイプレート11の各面36上における凸レンズ25の周囲には、遮光膜34が形成されている。図2に示すように、遮光壁30と遮光膜34は連続的に形成されている。遮光壁30および遮光膜34は、結像に寄与しない迷光を遮光する機能を有する。
【0028】
次に、正立等倍レンズアレイプレート11の製造方法について説明する。本製造方法の概略を述べると、まず、レンズアレイプレートを製造する。そして、2枚のレンズアレイプレートを積層し、正立等倍レンズアレイプレートを製造する。
【0029】
図3(a)および(b)は、正立等倍レンズアレイプレートの製造方法の第1工程を説明するための図である。図3(a)は断面図であり、図3(b)は平面図である。図3(a)および(b)に示すように、本第1工程では、平板状の誘電体基板40の両平坦面上に、遮光膜42を形成する。誘電体基板40の材質は、シクロオレフィン系樹脂、オレフィン系樹脂、ノルボルネン系樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂などであってよい。遮光膜42の材質は、紫外線硬化型暗色インキなどであってよい。この場合、乾燥後の表面は梨地になることが望ましい。なお、図3(a)および(b)においては、対向する両平坦面に4つの帯状の遮光膜42が形成されているが、これは4つの正立等倍レンズアレイプレート11を同時に製造するためである。
【0030】
図3(b)に示すように、帯状の遮光膜42において、後述のプレス工程において凸レンズが形成される領域44(「レンズ形成領域44」と呼ぶ)には、遮光膜42が形成されていない。レンズ形成領域44は、円形状の領域である。
【0031】
図4は、正立等倍レンズアレイプレートの製造方法の第2工程を説明するための図である。本第2工程では、遮光膜付きの誘電体基板40を加熱して軟化した後、上型50および下型52を用いて誘電体基板40をプレス成形することにより、レンズ形成領域に凸レンズ25を形成する。
【0032】
ここで、本実施形態においては、レンズ形成領域をプレスして凸レンズ25を形成するのと同時に、レンズ形成領域の周囲の遮光膜42が形成された領域をプレスして屈曲および伸展させ、凸レンズ25の周囲に遮光壁30を形成する。
【0033】
以上のようにして、4つのレンズアレイプレートがつながったもの(以下、「レンズアレイプレート群」と呼ぶ)が形成される。
【0034】
図5(a)および(b)は、正立等倍レンズアレイプレートの製造方法の第3工程を説明するための図である。図5(a)に示すように、2つのレンズアレイプレート群60、62の所定の位置に接着剤64を塗布し、レンズアレイプレート群60、62を積層接着する。これにより、図5(b)に示すように、4つの正立等倍レンズアレイプレートがつながったもの(以下、「正立等倍レンズアレイプレート群66」と呼ぶ)が形成される。
【0035】
図6(a)および(b)は、正立等倍レンズアレイプレートの製造方法の第4工程を説明するための図である。図6(a)に示すように、正立等倍レンズアレイプレート群66を切断ブレード68により切断する。これにより、図6(b)に示すように、4つの正立等倍レンズアレイプレート11を得ることができる。
【0036】
以上説明したように、本実施形態に係る正立等倍レンズアレイプレートの製造方法によれば、レンズをプレス成形したときには既に遮光膜および遮光壁が形成されている。従って、凸レンズをマスクしながら遮光膜および遮光壁を形成するといった工程が不要となるので、製造コストを低減できる。また、本実施形態によれば、遮光膜および遮光壁を形成する際にレンズ表面を傷つけてしまうといった事態を回避できる。
【0037】
また、本実施形態においては、誘電体基板の両面に凸レンズをプレス成形しているので、両面の凸レンズの光軸を揃えることができる。また、両面に凸レンズを成形することで、両面の表面積が近くなる。これにより、冷却時の変形や離型時の変形が少なくなる。
【0038】
また、本実施形態のように同一工程で作製したレンズアレイプレートを積層することで、変形、レンズ位置精度が同等になり、一つの光軸上に個々の凸レンズの光軸を揃えることができる。これにより、結像特性の面内での均一化が図れる。
【0039】
図7(a)および(b)は、正立等倍レンズアレイプレートの別の製造方法を説明するための図である。本製造方法においては、プレス工程にて形成する遮光壁の形状が異なる。
【0040】
まず、図7(a)に示すように、平板状の誘電体基板40の両平坦面上に、遮光膜42を形成する。本実施形態においても、4つの正立等倍レンズアレイプレートを同時に製造するために、対向する両平坦面に4つの帯状の遮光膜42が形成されている。
【0041】
次に、図7(b)に示すように、遮光膜付きの誘電体基板40を加熱して軟化した後、上型50および下型52を用いて誘電体基板40をプレス成形することにより、レンズ形成領域に凸レンズ25を形成する。
【0042】
ここで、本実施形態においては、凸レンズ25がプレス成形されるのと同時に、凸レンズ25の周囲に凹部70がプレス成形される。この凹部70は、レンズ形成領域の周囲の遮光膜42が形成された領域をプレスして屈曲および伸展させることにより形成されるので、凹部70の内壁面は遮光膜により覆われている。言い換えると、凸レンズ25に対して内周側の内壁面に内側遮光壁70aが形成され、外周側の内壁面に外側遮光壁70bが形成されている。内側遮光壁70aおよび外側遮光壁70bは、凸レンズ25の光軸に対して略平行である。
【0043】
以上のようにして形成された2つのレンズアレイプレート群を積層接着し、切断ブレードを用いて切断することにより、4つの正立等倍レンズアレイプレートを得ることができる。このように、プレス成形により様々な形状の遮光壁を形成することが可能である。本実施形態に係る製造方法の場合も、上述した製造方法と同様の効果が得られる。
【0044】
図8(a)〜(e)は、正立等倍レンズアレイプレートの別の製造方法を説明するための図である。本製造方法においては、誘電体基板の片側の平坦面にのみ凸レンズが形成される。
【0045】
まず、図8(a)に示すように、誘電体基板40の片側の平坦面に遮光膜42を形成する。本実施形態においても、4つの正立等倍レンズアレイプレートを同時に製造するために、4つの帯状の遮光膜42が形成されている。
【0046】
次に、図8(b)に示すように、遮光膜付きの誘電体基板40を加熱して軟化した後、上型50および下型52を用いて誘電体基板40をプレス成形することにより、誘電体基板40の片側の平坦面にのみ凸レンズ25を形成する。また、凸レンズ25を形成するのと同時に、レンズ形成領域の周囲の遮光膜42が形成された領域をプレスして屈曲および伸展させ、凸レンズ25の周囲に遮光壁30を形成する。以上のようにして形成された片側のみに凸レンズの形成されたものを「ハーフレンズアレイプレート群」と呼ぶ。
【0047】
次に、図8(c)に示すように、4つのハーフレンズアレイプレート群81〜84を積層接着する。具体的には、第1ハーフレンズアレイプレート群81の凸レンズの形成されていない平坦面と、第2ハーフレンズアレイプレート群82の凸レンズの形成されていない平坦面を接着剤85を用いて接着し、第1レンズアレイプレート群88を形成する。また、第3ハーフレンズアレイプレート群83の凸レンズの形成されていない平坦面と、第4ハーフレンズアレイプレート群84の凸レンズの形成されていない平坦面を接着剤86を用いて接着し、第2レンズアレイプレート群89を形成する。そして、第1レンズアレイプレート群88と第2レンズアレイプレート群89とを接着剤87を用いて積層接着し、正立等倍レンズアレイプレート群を得る。
【0048】
次に、図8(d)に示すように、正立等倍レンズアレイプレート群66を切断ブレードにより切断する。これにより、図8(e)に示すように、4つの正立等倍レンズアレイプレート11を得ることができる。
【0049】
本実施形態のように、誘電体基板の片側の平坦面にのみ凸レンズを形成した場合、離型が容易となる。この場合、誘電体基板の熱収縮による反り方向は凸レンズの形成されていない平面側に凸となるので、平面同士を接着した際に板厚分布を均一にすることができる。
【0050】
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0051】
例えば、上述の実施形態では、凸レンズの周囲に遮光膜および遮光壁を形成したが、遮光膜だけが形成されていてもよい。また、2つのレンズアレイプレートを凸レンズの周囲が接した状態で積層する場合は、どちらかのレンズアレイプレートについては遮光膜を省いてもよい。
【0052】
また、遮光壁の高さは、光学設計に合わせて変えることができ、レンズアレイプレートの両面で凸レンズ、遮光壁のピッチを変えることもできる。
【0053】
また、上述の実施形態では、4つの凸レンズが同じ光軸上に並ぶ結像光学系について説明したが、例えば図8(a)〜(e)で説明したレンズアレイプレートを用いて、3つの凸レンズが同じ光軸上に並ぶ結像光学系を構成することも可能である。
【符号の説明】
【0054】
10 光走査ユニット、 11 正立等倍レンズアレイプレート、 12 筐体、 14 ガラス板、 20 ラインイメージセンサ、 24 第1レンズアレイプレート、 25 凸レンズ、 26 第2レンズアレイプレート、 30 遮光壁、 34 遮光膜、 40 誘電体基板、 42 遮光膜、 44 レンズ形成領域、 66 正立等倍レンズアレイプレート群、 100 画像読取装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板の平坦面上に遮光膜を形成する遮光膜形成工程と、
遮光膜付き基板をプレス成形することにより、前記基板の平坦面に複数のレンズを形成するプレス工程と、
を備えることを特徴とするレンズアレイプレートの製造方法。
【請求項2】
前記遮光膜形成工程において、レンズが形成されるレンズ形成領域には遮光膜が形成されないことを特徴とする請求項1に記載のレンズアレイプレートの製造方法。
【請求項3】
前記プレス工程は、
前記レンズ形成領域をプレスして前記レンズを形成する工程と、
前記レンズ形成領域の周囲の遮光膜が形成された領域をプレスして前記レンズを囲う遮光壁を形成する工程と、
を含むことを特徴とする請求項2に記載のレンズアレイプレートの製造方法。
【請求項4】
前記レンズの形成工程と前記遮光壁の形成工程は、同時に行われることを特徴とする請求項3に記載のレンズアレイプレートの製造方法。
【請求項5】
請求項1から4のいずれかに記載の方法により製造された複数個のレンズアレイプレートを積層する工程を備えることを特徴とする正立等倍レンズアレイプレートの製造方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2013−15586(P2013−15586A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−146645(P2011−146645)
【出願日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(000004008)日本板硝子株式会社 (853)
【Fターム(参考)】