説明

レーザー装置およびレーザー装置の駆動方法

【課題】レーザー装置およびレーザー装置の駆動方法を改善して、従来技術の欠点を回避し、レーザー装置の駆動状態についての情報を簡単に得られるようにする。
【解決手段】複数の個別の光ファイバ(28a,28b)を有する光導体装置(28’)を設け、レーザー装置(26)により、ポンピング光(60)を、光導体装置(28’)の少なくとも1つの第1の光ファイバ(28a)を介して受け取り、自然発光(61)の少なくとも一部を光導体装置(28’)の少なくとも1つの第2の光ファイバ(28b)を介して検出器へ伝送する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レーザー活性のソリッドボディと有利には受動のQ回路と備えたレーザー装置にポンピング光を印加してレーザーパルスを形成する、レーザー装置の駆動方法に関する。
【0002】
また本発明は、レーザー活性のソリッドボディと有利には受動のQ回路と備えており、ポンピング光の印加によってレーザーパルスを形成する、レーザー装置に関する。
【背景技術】
【0003】
これらの方法および装置は公知であり、例えば近い将来に内燃機関の点火装置で用いられるべきものである。レーザー装置の確実な動作を保証するために、従来の駆動方法では、形成されたレーザーパルスに相応する光信号が評価されていた。このようにすれば、レーザーパルスの発生の遅れまたはレーザーパルスの消滅を識別することができるからである。
【0004】
従来の方法および装置の欠点は、レーザーパルスの評価のためにレーザー装置の光路に出力鏡その他の出力光学系を配置しないと、レーザーパルスの光強度のうち必要な成分を検出器素子へ供給して診断を行うことができないということである。この場合に要求される出力光学系は公知のレーザー装置の光路に配置されるため、システム全体の光学的品質および光学的効率を低下させるし、構造を複雑にしてしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、冒頭に言及した形式のレーザー装置およびレーザー装置の駆動方法を改善し、従来技術の欠点を回避したうえで、レーザー装置の駆動状態についての情報を簡単に得られるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題は、複数の個別の光ファイバを有する光導体装置を設け、レーザー装置により、ポンピング光を、光導体装置の少なくとも1つの第1の光ファイバを介して受け取り、自然発光の少なくとも一部を光導体装置の少なくとも1つの第2の光ファイバを介して検出器へ伝送することにより解決される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明のレーザー装置の第1の実施例を示す図である。
【図2】図1のレーザー装置からの自然発光の光強度を検出して分析した時間特性図である。
【図3】本発明のレーザー装置の第2の実施例を示す図である。
【図4】図1のレーザー装置を備えたレーザーベースの内燃機関用の点火装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明によれば、意図的に、形成されたレーザーパルスの光強度の直接の分析が回避される。これにより、有利には、従来のシステムで必要であった出力光学系その他を省略できる。本発明の方法では、ポンピング光の印加されたレーザー装置から自然に放射される光すなわち"自然発光"が分析される。本発明では、当該の自然発光がレーザー装置の駆動状態に関する情報を含み、その分析によってレーザー装置の駆動特性を結論できるという認識を基礎としている。
【0009】
本発明の有利な実施形態では、レーザー装置は少なくとも縦方向でポンピング光によって励起され、横方向に放射される自然発光が分析される。これにより、有利には、レーザー装置の主光路に付加的な光学素子を設けることなく、レーザー装置の駆動状態に関する情報を取得することができる。このようにすれば、従来の出力光学系を備えたシステムで生じていたシステム効率の低下が起こらない。
【0010】
本発明の別の有利な実施形態では、自然発光の強度の時間特性が検出され分析される。このようにすれば、レーザー装置の駆動特性および駆動状態に関して特に正確な記述が得られる。自然発光の時間特性の分析は、当分野の技術者に周知の方法、例えば微分プロセスその他の適切な分析プロセスを用いて行うことができる。
【0011】
本発明の別の有利な実施形態では、自然発光の分析が、レーザー装置へのポンピング光の印加が開始されるポンピング開始時点に基づいて行われる。これにより、有利には、レーザー装置の駆動状態に関する多数の情報が分析のために収集されることが保証される。例えば、本発明の分析は、ポンピング開始時点の直後に開始されてもよいし、処理すべきデータ量を低減したい場合には所定の待機時間を置いてから開始されてもよい。
【0012】
特に有利には、自然発光の分析とは自然発光の強度の最大値を見出すことである。本発明では、レーザー装置でレーザーパルスを形成する場合に、レーザーパルスが真に形成されたか否かということと自然発光の強度の時間特性とのあいだに時間相関が認められることに着目している。つまり、レーザーパルスの発生までは自然発光の強度が増大し、レーザーパルスの形成中または発生後には自然発光の強度が低下するという関係が存在するのである。これは、レーザー動作が開始されてレーザーパルスが形成されることに付随して、励起された光子の放出が増大して生じることに由来する。
【0013】
効率的な検出を行うために、自然発光の少なくとも一部は、レーザー装置の直接近傍に配置された検出器、特にフォトダイオードによって検出される。
【0014】
これに代えてまたはこれに加えて、自然発光の少なくとも一部を、レーザー装置から光導体装置を介して、離れた箇所に配置された検出器、特にフォトダイオードへ伝送してもよい。
【0015】
有利な別の実施形態では、複数の光ファイバを有する光導体装置を設け、レーザー装置は、ポンピング光を、光導体装置の少なくとも1つの第1の光ファイバを介して受け取り、自然発光の少なくとも一部を同じ光導体装置の少なくとも1つの第2の光ファイバを介して、レーザー装置から離れた箇所に配置された検出器、特にフォトダイオードへ伝送する。
【0016】
本発明の有利な別の実施形態では、自然発光の少なくとも一部がレーザー装置から放射方向で出力され、光導体装置のうち、レーザー装置の放射方向の外側に配置された部分へ入力される。このときにもレーザー装置の光路には影響がない。
【0017】
また、本発明は、レーザー活性のソリッドボディと有利には受動のQ回路と備えており、ポンピング光の印加によってレーザーパルスを形成する、レーザー装置に関する。
【0018】
本発明の有利な実施形態では、光導体装置の少なくとも1つの第1の光ファイバまたはその端部はレーザー装置にポンピング光を少なくとも縦方向で供給するために設けられており、これに代えてまたはこれに加えて、光導体装置の少なくとも1つの第2の光ファイバは自然発光の一部をレーザー装置から離れた箇所に配置された検出器、特にフォトダイオードへ伝送するために設けられている。
【0019】
さらに、本発明は、前述したレーザー装置を少なくとも1つ備えていることを特徴とする車両の内燃機関用の点火装置に関する。ただし、本発明のレーザー装置およびレーザー装置の駆動方法は、定置形モータなど、駆動状態に関する情報を取得することの重要なレーザーベースのシステム一般に適用することができる。
【0020】
本発明の有利な実施形態は従属請求項の対象となっている。
【0021】
本発明の適用分野は受動Qレーザーシステムに限定されず、能動Qレーザーシステムにも適用することができる。能動Qスイッチを駆動することによりレーザーパルスの形成時点が既知となる能動Qレーザーシステムにおいても、本発明の方法を診断のためあるいは検出された駆動データの妥当性検査のために適用することができる。
【0022】
本発明の他の特徴および利点を図示の実施例に即して以下に詳細に説明する。本発明の全ての特徴は、明細書、特許請求の範囲および図面のいずれに示されているかに関係なく、単独でもまたは任意に組み合わせても、本発明の対象となりうる。
【実施例】
【0023】
図1には本発明のレーザー装置26の第1の実施例の詳細が示されている。レーザー装置26はレーザー活性のソリッドボディ44を有しており、光路で見てこのソリッドボディ44の後方にQスイッチと称される受動Q回路46が配置されている。レーザー活性のソリッドボディ44は、ここでは、受動Q回路46,図1の左方の入力鏡42および図1の右方の出力鏡48と協働して、レーザー発振器を形成している。このレーザー発振器の振動特性は受動Q回路46によって定められ、公知の手法で少なくとも間接的に制御可能である。
【0024】
図1に示されている構成では、本発明のレーザー装置26、特にそのレーザー活性のソリッドボディ44に、入力鏡42を通してポンピング光60が入力され、これによりレーザー活性のソリッドボディ44内の電子が励起されてそれ自体は公知の反転分布が発生する。入力鏡42は入力されるポンピング光60に対して大きな透過係数を有する。ポンピング光60は光導体装置28を介して本発明のレーザー装置26へ供給される。
【0025】
受動Q回路46はその透過係数の小さい定常状態を有しており、この定常状態では、入力鏡42および出力鏡48によって画定されるレーザー活性のソリッドボディ44,46のレーザー動作が回避される。ポンピング時間が増大するにつれて、つまり、ポンピング光60が連続的に印加されると、レーザー発振器42,44,46,48での光強度も増大し、受動Q回路46は最終的にはブリーチアウト(ausbleichen)する。つまり、透過係数が増大し、レーザー発振器42,44,46,48でのレーザー動作が開始されるのである。
【0026】
ここで、前述したように、巨大パルスとも称される高いピーク電力を有するレーザーパルス24が発生する。レーザーパルス24は続いて図1の右方の出力鏡48を介してレーザー発振器42,44,46,48から出力され、内燃機関用のレーザーベース点火装置へ供給され、内燃機関の燃焼室に存在する燃料空気混合気の点火に利用される。このためにレーザーパルス24は、例えば相応の光導体装置を介してまたは出力鏡48から直接に、後方の燃焼室窓を通して燃焼室へ入力される。
【0027】
受動Q回路46に代えて図示されていない能動Q回路を用いることもできる。ただしこの場合、コストが高くなり、駆動手段も複雑となることに注意が必要である。
【0028】
レーザー装置26の動作、特にレーザーパルスの形成を監視するために、本発明によれば、レーザー装置26の自然発光61が検出および分析される。ここで、自然発光61とは、レーザー装置26内のレーザー活性のソリッドボディ44にポンピング光60が印加されたときに周知の原理で自然に放射される光である。
【0029】
図2には、レーザー装置26にポンピング光60が印加されて自然に放射された図1の自然発光61について、検出された光強度Isの時間特性が示されている。時点t0で図1のレーザー装置26へのポンピング光60の印加が開始され、自然発光61の光強度Isはほぼ線形に上昇する。時点t1から、受動Q回路46のブリーチアウトが始まり、つまり受動Q回路46の透過係数が小さくなっていき、相応してレーザー発振器42,44,46,48におけるレーザー動作が開始される。ここで、励起によって光子が放出され、時点t1から自然発光61の光強度Isの時間特性は負の傾きを有するようになる。時点t2でレーザー装置26からレーザーパルス24が放出され、自然発光の光強度Isは図2に示されているように時点t3までに低下する。
【0030】
本発明によれば、こうした自然発光61の光強度Isが検出され、特に、時点t1で局所最大値Is_maxが発生するか否かが監視される。
【0031】
局所最大値Is_maxはレーザー装置26におけるレーザー動作を表す特徴量であり、真にレーザーパルス24が形成されたことを示す。そうでなく、レーザーパルス24が形成されない場合、自然発光61の光強度Isは図2に示されているようには時点t3へ向かって低下しない。つまり、時点t1での局所最大値Is_maxの発生とその後の光強度Isの傾きとから、レーザーパルス24が真に形成されたか否かを確実に結論することができるのである。
【0032】
自然発光61は、励起によって放出されるレーザー光(レーザーパルス24)とは異なり、全ての空間方向へ放射されることから、本発明によれば、有利に、自然発光61を特にレーザー装置26の主光路の外部で検出する手段を設けることができる。このようにすれば、従来のシステムで必要であったレーザーパルス24の一部を出力するための付加的な光学素子を主光路内に設けなくて済む。
【0033】
なお、図1には、レーザー装置26の放射方向の外部に配置され、自然発光61を検出する検出器70、特にフォトダイオードが示されている。
【0034】
図3には、本発明のレーザー装置26の別の有利な実施例が示されている。
【0035】
図3のレーザー装置26には、個々の光ファイバ28a,28bを備えた光導体装置28’が設けられている。光導体装置28’は、有利には、レーザー装置26にポンピング光60を供給するため、および、検出および分析すべき自然発光61をレーザー装置26から離れた箇所に配置された検出器70へ伝送するために用いられる。第1の光ファイバ28aまたはその端部はレーザー装置26の端面に対向して配置されており、これによりポンピング光60を図3では詳細には示されていない入力鏡を介してレーザー装置26へ入力することができる。
【0036】
これに対して、第2の光ファイバ28bは、レーザー装置26から自然発光61を出力させ、かつ、当該の出力光を離れた箇所に配置された検出器70へ伝送するために設けられている。
【0037】
図3には、レーザー装置26の近傍に光導体装置28’の端部などの部品が配置されることに加えて、レーザー装置26から離れた箇所に、ポンピング光60を光導体装置28’の第1の光ファイバ28aへ供給するポンピング光源30が配置されることが示されている。また、図3からは、レーザー装置26から離れた箇所に配置される検出器70に対して、光導体装置28’の第2の光ファイバ28bを介して自然発光61が供給されることが見て取れる。
【0038】
本発明の光導体装置28’の構成によれば、特に構造を複雑にすることなく、レーザー装置26へのポンピング光60の供給と検出器70への自然発光61の伝送とを同時に行うことができ、有利である。前述した機能は、有利には、光導体装置28’の個別の光ファイバ28a,28bをレーザー装置26の各領域に対応させるのみで達成可能である。
【0039】
図4には、本発明のレーザー装置26が車両の内燃機関10の点火装置27において用いられる様子が示されている。
【0040】
図4には内燃機関10が示されている。この内燃機関10は図示されていない車両を駆動するための機関である。内燃機関10は複数のシリンダを有しているが、図4ではそのうち1つのシリンダ12しか示されていない。シリンダ12の燃焼室14はピストン16によって画定される。燃料は、レールと称される燃料蓄圧器20に接続されたインジェクタ18を介して直接に燃焼室14内へ噴射される。
【0041】
燃焼室14内へ噴射された燃料22は、点火装置27のレーザー装置26から燃焼室14内へ放出され、点火ポイントZPへフォーカシングされるレーザーパルス24の形態のレーザー光によって点火される。このために、レーザー装置26には、ポンピング光源30で形成されたポンピング光が光導体装置28(図1の光導体装置28も参照)を介して印加される。ポンピング光源30およびインジェクタ18は制御装置32によって制御される。
【0042】
本発明では、放射方向に出力される自然発光61を検出し評価することにより、システムの光学的効率を低下させることなく、レーザー装置26の駆動状態に関する情報が確実かつフレキシブルに取得される。
【0043】
有利には、レーザー発振器を備えたモノリシックなレーザー装置26を構成することもできるし、また、各素子42,44,46,48をそれぞれ別個に構成することもできる。
【符号の説明】
【0044】
10 内燃機関、 12 シリンダ、 14 燃焼室、 16 ピストン、 18 インジェクタ、 20 燃料蓄圧器、 22 燃料、 24 レーザーパルス、 26 レーザー装置、 27 点火装置、 28,28’ 光導体装置、 28a,28b 光ファイバ、 30 ポンピング光源、 32 制御装置、 42 入力鏡、 44 ソリッドボディ、 46 受動Q回路または能動Q回路、 48 出力鏡、 60 ポンピング光、 61 自然発光、 70 検出器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
レーザー活性のソリッドボディ(44)と受動または能動のQ回路(46)とを備えたレーザー装置(26)にポンピング光(60)を印加し、レーザーパルス(24)を形成する、レーザー装置(26)の駆動方法であって、前記レーザー装置(26)から自然に放射される自然発光(61)を分析し、その結果から前記レーザー装置(26)の駆動状態、すなわち、レーザーパルス(24)の形成が行われたか否かを結論する、
レーザー装置(26)の駆動方法において、
複数の個別の光ファイバ(28a,28b)を有する光導体装置(28’)を設け、
前記レーザー装置(26)により、前記ポンピング光(60)を、前記光導体装置(28’)の少なくとも1つの第1の光ファイバ(28a)を介して受け取り、前記自然発光(61)の少なくとも一部を前記光導体装置(28’)の少なくとも1つの第2の光ファイバ(28b)を介して検出器へ伝送する
ことを特徴とするレーザー装置の駆動方法。
【請求項2】
前記レーザー装置(26)を少なくとも縦方向で前記ポンピング光(60)によって励起し、横方向に放射される前記自然発光(61)を分析する、請求項1記載のレーザー装置の駆動方法。
【請求項3】
前記自然発光の強度の時間特性(Is)を検出して分析する、請求項1または2記載のレーザー装置の駆動方法。
【請求項4】
前記自然発光(61)の分析を、前記レーザー装置(26)への前記ポンピング光(60)の印加が開始されるポンピング開始時点(t0)に基づいて行う、請求項1から3までのいずれか1項記載のレーザー装置の駆動方法。
【請求項5】
前記自然発光(61)の分析とは前記自然発光の強度の最大値(Is_max)を見出すことである、請求項1から4までのいずれか1項記載のレーザー装置の駆動方法。
【請求項6】
前記検出器は前記レーザー装置(26)の直接近傍に配置されたフォトダイオードである、請求項1から5までのいずれか1項記載のレーザー装置の駆動方法。
【請求項7】
前記検出器は前記レーザー装置(26)から前記光導体装置(28’)を介して離れた箇所に配置されたフォトダイオードである、請求項1から6までのいずれか1項記載のレーザー装置の駆動方法。
【請求項8】
前記自然発光(61)の少なくとも一部を前記レーザー装置(26)から放射方向で出力し、前記レーザー装置(26)の放射方向の外側に配置された前記光導体装置(28’)の部分へ入力する、請求項1から7までのいずれか1項記載のレーザー装置の駆動方法。
【請求項9】
レーザー活性のソリッドボディ(44)と受動または能動のQ回路(46)とを備えており、ポンピング光(60)の印加によってレーザーパルス(24)を形成する、
レーザー装置(26)において、
前記レーザー装置(26)は、
前記レーザー装置(26)から自然に放射される自然発光(61)を検出する検出手段(70)と、
複数の個別の光ファイバ(28a,28b)を有する光導体装置(28’)と
を有しており、
前記光導体装置(28’)の少なくとも1つの第1の光ファイバ(28a)は前記レーザー装置(26)に前記ポンピング光(60)を供給するために設けられており、
前記光導体装置(28’)の少なくとも1つの第2の光ファイバ(28b)は前記レーザー装置(26)からの前記自然発光(61)の少なくとも一部を検出器へ伝送するために設けられている
ことを特徴とするレーザー装置。
【請求項10】
前記検出手段(70)は前記レーザー装置(26)の放射方向の外側に配置されている、請求項9記載のレーザー装置。
【請求項11】
前記検出器は前記レーザー装置(26)の直接近傍に配置されたフォトダイオードである、請求項9または10記載のレーザー装置の駆動方法。
【請求項12】
前記検出器は前記レーザー装置(26)から前記光導体装置(28’)を介して離れた箇所に配置されたフォトダイオードである、請求項9から11までのいずれか1項記載のレーザー装置の駆動方法。
【請求項13】
前記光導体装置(28’)の入力端部は前記レーザー装置(26)からの前記自然発光(61)の少なくとも一部の入力のために前記レーザー装置(26)の放射方向の外側に配置されている、請求項9から12までのいずれか1項記載のレーザー装置。
【請求項14】
前記第1の光ファイバ(28a)の端部は、前記ポンピング光(60)を前記レーザー装置(26)へ供給するために、前記ポンピング光(60)を少なくとも縦方向で前記レーザー装置(26)へ入力可能であるように配置されている、請求項9から13までのいずれか1項記載のレーザー装置。
【請求項15】
請求項9から14までのいずれか1項記載のレーザー装置(26)を少なくとも1つ備えていることを特徴とする車両の内燃機関(10)用の点火装置(27)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−191239(P2012−191239A)
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−142419(P2012−142419)
【出願日】平成24年6月25日(2012.6.25)
【分割の表示】特願2010−522272(P2010−522272)の分割
【原出願日】平成20年5月26日(2008.5.26)
【出願人】(390023711)ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング (2,908)
【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GMBH
【住所又は居所原語表記】Stuttgart, Germany
【Fターム(参考)】