説明

レーザ加工装置

【課題】 レーザ加工時に発生するシリカによる作業性の低下を改善し、且つ保護ガラス等の損傷を防止して安定した作業を行うことができるレーザ加工装置を提供する。
【解決手段】 レーザ加工装置1は、レーザ部2、レーザ加工部3、及び集塵部4を有している。レーザ加工部3は、上部カバー21、下部カバー22、カバードア23、交換用ガラス24、交換用ガラスガイド25、飛散シリカ受け部26、上部飛散防止板27、及び下部飛散防止板28を有している。交換可能な交換用ガラス24は、下部カバー22上部裏面中央部に設けられ、交換用ガラスガイド25で下部カバー22上部裏面に固定され、レーザ光を透過する。飛散シリカ受け部26は、下部カバー22側面に固定され、レーザ光が透過する部分の周辺四方向には上部飛散防止板27及び下部飛散防止板28が垂直方向に設けられている。飛散したシリカは飛散シリカ受け部26の上面に堆積される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レーザ光を照射して被加工物を加工するレーザ加工装置に係り、特にモールド樹脂等により封止された樹脂封止型半導体装置のバリ取り、レーザマーク等に用いられるレーザ加工装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、リードフレームに半導体チップを搭載し、リードフレームのインナーリードと半導体チップの各端子を接続し、樹脂モールドにより樹脂封止した樹脂封止半導体装置では、小型化や高性能化が要求されている。このため、リードフレームの加工形状、リード端子形状、樹脂封止半導体装置の形状等を微細で、且つ高精度に加工することが必要となってきた。樹脂封止半導体装置を微細で、且つ高精度に加工する有力な手段としてレーザ加工装置が用いられている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
このレーザ加工装置を樹脂封止半導体装置のバリ取り、不要なリードの切断、レーザマーク等に用いた場合、レーザ照射により不要な樹脂成分は燃焼及び消失するが、樹脂封止半導体装置の表面から、樹脂中の70%以上をしめるフィラーとしてのシリカ(SiO2)が周囲に飛散する。飛散したシリカは、樹脂封止半導体装置の搬送・位置決めを行う駆動部などに付着して動作不良を発生する問題点がある。
【0004】
また、レーザ集光レンズの前部に設けられたホウ珪酸ガラスなどからなる保護ガラスに飛散したシリカが衝突すると、この保護ガラスよりもシリカの方が硬度が大きいので、保護ガラス表面に微細なキズが発生して保護ガラスがすりガラス状になる。このため、レーザの透過率が低下してレーザ加工出力不足を引き起こす問題点がある。
【0005】
更に、レーザ加工時に発生するガスや水蒸気などは吸引できるが、飛散したシリカはレーサ加工装置の四方に飛散、或いはレーザ照射された樹脂封止半導体装置の周辺に落下・堆積してレーザ加工装置の故障を引き起こす問題点がある。
【特許文献1】特開平10−52781号公報(頁7、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、レーザ加工時に発生するシリカによる作業性の低下を改善し、且つ保護ガラス等の損傷を防止して安定した作業を行うことができるレーザ加工装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の一態様の半導体装置は、レーザ光を発生し、加工ヘッドから前記レーザ光を出力するレーザ部と、前記加工ヘッド下面に固定され、前記加工ヘッドを保護する上部カバーと、前記上部カバー下面に固定され、外部と遮断するための下部カバーと、前記下部カバー上部裏面に設けられ、交換用ガラスガイドで前記下部カバー上部裏面に固定された交換用ガラスとを有し、上面側の周囲を前記下部カバーで覆われた被加工物が、前記交換用ガラスを介して、照射された前記レーザ光によりレーザ加工されるレーザ加工部とを具備したことを特徴とする。
【0008】
更に、上記目的を達成するために、本発明の他態様の半導体装置は、レーザ光を発生し、加工ヘッドから前記レーザ光を出力するレーザ部と、前記加工ヘッド下面に固定され、前記加工ヘッドを保護する上部カバーと、前記上部カバー下面に固定され、外部と遮断するための下部カバーと、前記下部カバー側面に固定され、前記レーザ光が透過する部分の周辺四方向に上部飛散防止板を備えた飛散シリカ受け部と、前記飛散シリカ受け部よりも下方向の前記下部カバー側面に固定され、前記レーザ光が透過する部分の周辺四方向に設けられた下部飛散防止板とを有し、上面側の周囲を前記下部カバーで覆われた被加工物が、照射された前記レーザ光によりレーザ加工されるレーザ加工部とを具備したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、レーザ加工時に発生するシリカによる作業性の低下を改善し、且つ保護ガラス等の損傷を防止して安定した作業を行うことができるレーザ加工装置を提供するができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【実施例1】
【0011】
まず、本発明の実施例1に係るレーザ加工装置について、図面を参照して説明する。図1は、レーザ加工装置の構成を示す図、図2はレーザ加工装置のレーザ部の内部を示す図である。
【0012】
図1に示すように、レーザ加工装置1は、レーザ部2、レーザ加工部3、及び集塵部4を有し、搬送されたリードフレーム42上に設けられた複数の樹脂封止半導体装置41のバリ取り及びサブランナーの除去を行う。
【0013】
レーザ部2は、レーザ光を出力するレーザヘッド11と、レーザ光を樹脂封止半導体装置41が載置されている方向に誘導する加工ヘッド12と、樹脂封止半導体装置41のレーザ加工する位置を検出する位置検出用カメラ13と、保護ガラス15を保持するノズル14とを有し、ガルバノメータ形オプティカルスキャン方式でレーザ光をスキャンして樹脂封止半導体装置41を加工できる。
【0014】
レーザ加工部3は、上部カバー21、下部カバー22、カバードア23、交換用ガラス24、交換用ガラスガイド25、飛散シリカ受け部26、上部飛散防止板27、及び下部飛散防止板28を有している。ここで、交換用ガラス24にはシリカよりも硬度の小さい、光透過率の優れたホウ珪酸ガラスを用いている。
【0015】
上部カバー21は、加工ヘッド12下面に固定され、加工ヘッド12及びノズル14を保護する。下部カバー22は、上部カバー下面に固定されている。カバードア23は、下部カバー22の前面に設けられ、開閉可能である。上部カバー21と中央部で接する下部カバー22、及びカバードア23は、レーザ照射時に樹脂封止半導体装置41から発生するガス、水蒸気、及び飛散したシリカを内部に閉じ込める。
【0016】
交換用ガラス24は、下部カバー22上部裏面中央部に設けられ、交換用ガラスガイド25で下部カバー22上部裏面に固定され、レーザ光を透過する。この交換用ガラス24は、飛散したシリカにより表面に微細なキズが発生してすりガラス状になると、レーザの透過率が低下してレーザ加工出力不足を引き起こす。このため、交換用ガラスガイド25を取り外してすぐに別のガラスに交換できる構造としている。
【0017】
飛散シリカ受け部26は、下部カバー22側面に固定され、レーザ光が透過する部分の周辺四方向には飛散シリカ受け部26に固定された上部飛散防止板27が垂直方向に設けられている。そして、飛散したシリカは、飛散シリカ受け部26の上面(第1主面)に堆積される。この飛散シリカ受け部26は、飛散したシリカが上面に所定量堆積した場合、カバードア23を開閉し、下部カバー22から取り外して飛散したシリカを廃棄し、再度下部カバー22に固定できる構造としている。下部飛散防止板28は、飛散シリカ受け部26の下方向の下部カバー22側面に固定され、レーザ光が透過する部分の周辺四方向に設けられ、且つ垂直方向に設けられている。上部飛散防止板27及び下部飛散防止板28は、レーザ照射時に発生するシリカを水平方向に飛散するのを防止する。
【0018】
集塵部4は、下部カバー22下面に固定され、レーザ照射時に樹脂封止半導体装置41から発生するガス、水蒸気、及び飛散シリカ受け部26で受けとることができなかったシリカを下方向に導く下部ガイド31と、これらを吸引する吸引口32を有している。ガス、水蒸気、及び飛散シリカ受け部26で受けとることができなかったシリカは、吸引口32を介して外部に排出される。
【0019】
樹脂封止半導体装置41は、リードフレーム42上に複数設けられ、その上面側の周囲を下部カバー22で覆われ、図示していないが樹脂封止半導体装置の搬送・位置決めを行う駆動部により順次搬送され、レーザ部2から発生したレーザ光により、バリ取り及びサブランナーの除去が行われる。
【0020】
図2に示すように、レーザ部2の内部には、レーザ発振器51、マスク53、ビームフォーマ54、シリンドリカルレンズ55、ベンディングミラー56、及び集光レンズ57が設けられている。
【0021】
レーザ発振器51は、例えば、波長(λ)1064nm、出力35WのYAGレーザ光52をCW−Qスイッチ発振により発生する。発生したレーザ光52は、ビームフォーマ54に入射する前にマスク53によりその幅を制限される。レーザ光52は、ビームフォーマ54内に設けられた、例えば、凸型を有するシリンドリカルレンズ55によりビーム調整される。このレーザ光52は、ベンディングミラー56によりその光路を樹脂封止半導体装置41の方向に曲げられる。なお、レーザ光52を任意の位置に走査させる場合、ベンディングミラー56を電子制御による駆動式ガルバノミラーXY2軸に置き換える。曲げられたレーザ光52は、集光レンズ57により集光される。
【0022】
次に、樹脂封止半導体装置のバリ取り及びサブランナー除去について図3乃至図6を参照して説明する。図3は、レーザ加工前の樹脂封止半導体装置を示す平面図、図4はレーザ照射直後のレーザ加工部を示す図、図5はシリカ飛散時のレーザ加工部を示す図、図6はレーザ加工後の樹脂封止半導体装置を示す平面図である。
【0023】
図3に示すように、リードフレーム42には、キャビティーによりモールド樹脂を射出成形された複数の樹脂封止半導体装置41が載置されている。リード45は、リードフレーム42の長手方向に沿う上下両端部に設けられたサイドフレーム50a、50bに保持されている。サイドフレーム50bには、リードフレーム42を搬送するための送り穴44が設けられている。ランナー46は、スプレーから射出されたモールド樹脂からなり、樹脂封止半導体装置41間に設けられ、サイドフレーム50a、50bに対して垂直方向に形成されている。サブランナー48は、スプレー及びランナーを経由して射出されたモールド樹脂からなり、ランナー46と樹脂封止半導体装置41との間に形成されている。なお、ランナー跡47は、スプレーから射出されたモールド樹脂跡である。
【0024】
樹脂封止半導体装置41の右下には、リード端子の番号を識別するための凹状を有する位置マーク43が設けられている。リード45の樹脂封止半導体装置41と接する部分には、リード45上にモールド樹脂からなるリード上バリ49a、及びリード45間にモールド樹脂からなるリード間バリ49bが残置されている。サブランナー48の樹脂封止半導体装置41と接する部分には、モールド樹脂からなる側面バリ49cが残置されている。
【0025】
図4に示すように、レーザ照射直後のレーザ加工部3では、集光レンズ57で集光されたレーザ光52が保護ガラス15及び交換用ガラス24を介して、樹脂封止半導体装置41に照射される。ここでは、交換用ガラス24を交換直後であり、レーザの透過率が低下せずレーザ加工出力不足を引き起こさない。また、飛散シリカ受け部26の上面に堆積されたシリカを廃棄した直後であり、飛散シリカ受け部26の上面には飛散したシリカが堆積されていない。
【0026】
図5に示すように、シリカ飛散時のレーザ加工部では、レーザ照射により樹脂封止半導体装置41からシリカが発生する。発生したシリカの大部分をしめ、粒径が比較的小さく、重量の軽いシリカは上方向に飛散し、粒径が比較的大きく、重量の重いシリカ29は、下方向に落下してガス、水蒸気と共に吸引口32を介して外部に排出される。
【0027】
飛散したシリカ29は、下部飛散防止板28及び上部飛散防止板27により水平方向に飛散するのを防止され、交換用ガラス24の前面及びその周辺に衝突し、その運動エネルギーを失って飛散シリカ受け部26の上面に堆積する。このため、飛散したシリカ及び下方向に落下したシリカが周囲の樹脂封止半導体装置41及び樹脂封止半導体装置の搬送・位置決めを行う駆動部に飛散することを防止できる。なお、上部飛散防止板27と下部飛散防止板28は、シリカが水平方向に飛散するのを防止するために、上下方向に対してオーバーラップさせて設けるのが好ましい。
【0028】
図6に示すように、半導体装置41では、レーザ光52を照射することによりリード上バリ49a、リード間バリ49b、及び樹脂封止半導体装置41と接する部分のサブランナー48が除去されている。そして、レーザ加工後のサブランナー48aは、樹脂封止半導体装置41と分離されている。
【0029】
上述したように、本実施例のレーザ加工装置では、レーザ加工部3に交換用ガラスガイド25により下部カバー22の上面中央部に固定された交換用ガラス24が設けられ、この交換ガラス24はすぐに別のガラスと交換できる取り付けになっている。このため、レーザ照射時に発生する飛散シリカ29により交換カラス24がすりガラス状になり、レーザの透過率が低下してレーザ加工出力不足を発生してもすぐに別のガラスと交換できるので、作業能率を低下させることはない。しかもレーザ部2の保護ガラス15には、飛散したシリカが衝突しないので保護ガラス15の劣化を防止できる。
【0030】
また、レーザ加工部3に飛散したシリカを水平方向に飛散するのを防止するための上部飛散防止板27及び下部飛散防止板28が設けられ、飛散したシリカを受ける飛散シリカ受け部26が設けられている。このため、飛散したシリカが周囲の樹脂封止半導体装置41及び樹脂封止半導体装置の搬送・位置決めを行う駆動部に飛散するのを防止でき、樹脂封止半導体装置41の異常や駆動部の動作異常を発生させない。しかも飛散したシリカが上面に堆積した飛散シリカ受け部26は、下部カバー22から容易に取り外せ、且つ再度下部カバー22に固定できるので、周囲に飛散するシリカの除去作業を実施する必要がなく作業能率を低下させることはない。
【0031】
更に、レーザ加工部3直下にレーザ照射時に発生するガス、水蒸気、及び重量の重いシリカを外部に排出するための下部ガイド31及び吸引口32が設けられている。このため、ガス、水蒸気、及び重量の重いシリカが周囲の樹脂封止半導体装置41及び樹脂封止半導体装置の搬送・位置決めを行う駆動部に飛散するのを防止でき、樹脂封止半導体装置41の異常や駆動部の動作異常を発生させない。しかも重量の重いシリカの除去作業を実施する必要がなく作業能率を低下させることはない。
【0032】
なお、本実施例では、交換用ガラスにはホウ珪酸ガラスを用いているが、石英ガラスを用いてもよい。石英ガラスを用いる場合、レーザ照射時に飛散するシリカと同じ物質なので交換用ガラスの交換頻度を少なくすることができる。
【実施例2】
【0033】
次に、本発明の実施例2に係るレーザ加工装置について図面を参照して説明する。図7は、レーザ加工前の樹脂封止型半導体装置を示す平面図、図8はレーザ加工後の樹脂封止型半導体装置を示す平面図である。本実施例では、実施例1のレーザ加工装置を用いて樹脂封止型半導体装置にレーザマークを行っている。
【0034】
以下、本実施例において、実施例1と同一構成部分には、同一符号を付してその部分の説明を省略し、異なる点のみ説明する。
【0035】
図7に示すように、リードフレーム42には、レーザ光などによりバリ、サブランナー、及びダンパーなどが除去され、ランナーが除去された複数の樹脂封止半導体装置41が載値されている。ここで、レーザマーク部61には、例えば、波長(λ)1064nm、出力15WのYAGレーザ光を用いてレーザマークを行う。
【0036】
図8に示すように、半導体装置41では、レーザ光を照射することにより半導体装置41の上面の一部が除去され、凹状のレーザマーク62が形成されている。
【0037】
上述したように、本実施例のレーザ加工装置では、半導体装置41のレーザマーク作業に実施例1のレーザ加工装置1を用いている。このため、実施例1と同様に安定した作業を能率よく行うことができる。
【0038】
本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々、変更してもよい。
【0039】
例えば、本実施例では、YAGレーザを用いているが、YVOレーザやCOレーザなどを用いてもよい。COレーザを用いる場合、樹脂封止半導体装置のバリ取りに用いるのが好ましい。また、樹脂封止半導体装置のリードの切断や半導体モジュールのトリミングなどに適用することができる。更に、樹脂封止半導体装置の代わりに、シリカ(SiO2)を含有するセラミック基板のレーザ加工に適用してもよい。
【0040】
本発明は、以下の付記に記載されているような構成が考えられる。
(付記1) レーザ光を発生し、加工ヘッドから前記レーザ光を出力するレーザ部と、前記加工ヘッド下面に固定され、前記加工ヘッドを保護する上部カバーと、前記上部カバー下面に固定され、外部と遮断するための下部カバーと、前記下部カバー上部裏面に設けられ、交換用ガラスガイドで前記下部カバーの上部裏面に固定され、取り外し及び再固定が容易な交換用ガラスと、前記下部カバー側面に固定され、前記レーザ光が透過する部分の周辺四方向に上部飛散防止板を備え、取り外し及び再固定が容易な飛散シリカ受け部と、前記飛散シリカ受け部よりも下方向の前記上部カバー側面に固定され、前記レーザ光が透過する部分の周辺四方向に設けられた下部飛散防止板とを有し、上面側の周囲を前記下部カバーで覆われた被加工物が、前記交換用ガラスを介して、照射された前記レーザ光によりレーザ加工されるレーザ加工部と、前記下部カバー下面に固定され、前記被加工物から発生したガス及びシリカを吸引して外部に排出する集塵部とを具備するレーザ加工装置。
【0041】
(付記2) 前記交換用ガラスは、ホウ珪酸ガラスである付記1に記載のレーザ加工装置。
【0042】
(付記3) 前記被加工物は、樹脂封止半導体装置であることを特徴とする付記1又は2に記載のレーザ加工装置。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の実施例1に係るレーザ加工装置の構成を示す図。
【図2】本発明の実施例1に係るレーザ加工装置のレーザ部を示す図。
【図3】本発明の実施例1に係るレーザ加工前の樹脂封止半導体装置を示す図。
【図4】本発明の実施例1に係るレーザ照射直後のレーザ加工部の内部を示す図。
【図5】本発明の実施例1に係るシリカ飛散時のレーザ加工部を示す図。
【図6】本発明の実施例1に係るレーザ加工後の樹脂封止半導体装置を示す図。
【図7】本発明の実施例2に係るレーザ加工前の樹脂封止半導体装置を示す図。
【図8】本発明の実施例2に係るレーザ加工後の樹脂封止半導体装置を示す図。
【符号の説明】
【0044】
1 レーザ加工装置
2 レーザ部
3 レーザ加工部
4 集塵部
11 レーザヘッド
12 加工ヘッド
13 位置検出用カメラ
14 ノズル
15 保護ガラス
21 上部カバー
22 下部カバー
23 カバードア
24 交換用ガラス
25 交換用ガラスガイド
26 飛散シリカ受け部
27 上部飛散防止板
28 下部飛散防止板
29 飛散シリカ
30 堆積シリカ
31 下部ガイド
32 吸引口
41 樹脂封止半導体装置
42 リードフレーム
43 位置マーク
44 送り穴
45 リード
46 ランナー
47 ランナー跡
48 サブランナー
48a レーザ加工後のサブランナー
49a リード上バリ
49b リード間バリ
49c 側面バリ
50a、50b サイドフレーム
51 レーザ発振部
52 レーザ光
53 マスク
54 ビームフォーマ
55 シリンドリカルレンズ
56 ベンディングミラー
57 集光レンズ
61 レーザマーク部
62 レーザマーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
レーザ光を発生し、加工ヘッドから前記レーザ光を出力するレーザ部と、
前記加工ヘッド下面に固定され、前記加工ヘッドを保護する上部カバーと、前記上部カバー下面に固定され、外部と遮断するための下部カバーと、前記下部カバー上部裏面に設けられ、交換用ガラスガイドで前記下部カバー上部裏面に固定された交換用ガラスとを有し、上面側の周囲を前記下部カバーで覆われた被加工物が、前記交換用ガラスを介して、照射された前記レーザ光によりレーザ加工されるレーザ加工部と、
を具備したことを特徴とするレーザ加工装置。
【請求項2】
レーザ光を発生し、加工ヘッドから前記レーザ光を出力するレーザ部と、
前記加工ヘッド下面に固定され、前記加工ヘッドを保護する上部カバーと、前記上部カバー下面に固定され、外部と遮断するための下部カバーと、前記下部カバー側面に固定され、前記レーザ光が透過する部分の周辺四方向に上部飛散防止板を備えた飛散シリカ受け部と、前記飛散シリカ受け部よりも下方向の前記下部カバー側面に固定され、前記レーザ光が透過する部分の周辺四方向に設けられた下部飛散防止板とを有し、上面側の周囲を前記下部カバーで覆われた被加工物が、照射された前記レーザ光によりレーザ加工されるレーザ加工部と、
を具備したことを特徴とするレーザ加工装置。
【請求項3】
レーザ光を発生し、加工ヘッドから前記レーザ光を出力するレーザ部と、
前記加工ヘッド下面に固定され、前記加工ヘッドを保護する上部カバーと、前記上部カバー下面に固定され、外部と遮断するための下部カバーと、前記下部カバー上部裏面に設けられ、交換用ガラスガイドで前記下部カバー上部裏面に固定された交換用ガラスと、前記下部カバー側面に固定され、前記レーザ光が透過する部分の周辺四方向に上部飛散防止板を備えた飛散シリカ受け部と、前記飛散シリカ受け部よりも下方向の前記下部カバー側面に固定され、前記レーザ光が透過する部分の周辺四方向に設けられた下部飛散防止板とを有し、上面側の周囲を前記下部カバーで覆われた被加工物が、前記交換用ガラスを介して、照射された前記レーザ光によりレーザ加工されるレーザ加工部と、
を具備したことを特徴とするレーザ加工装置。
【請求項4】
更に、前記下部カバー下面に固定され、前記被加工物から発生したガス及びシリカを吸引する集塵部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のレーザ加工装置。
【請求項5】
前記被加工物は、樹脂封止半導体装置であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のレーザ加工装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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